JP5007665B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5007665B2
JP5007665B2 JP2007333012A JP2007333012A JP5007665B2 JP 5007665 B2 JP5007665 B2 JP 5007665B2 JP 2007333012 A JP2007333012 A JP 2007333012A JP 2007333012 A JP2007333012 A JP 2007333012A JP 5007665 B2 JP5007665 B2 JP 5007665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
voltage
cell stack
gas
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007333012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008218398A (ja
Inventor
健司 馬屋原
道雄 吉田
只一 松本
元彦 谷山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007333012A priority Critical patent/JP5007665B2/ja
Priority to KR1020097016308A priority patent/KR101109715B1/ko
Priority to DE112008000096.4T priority patent/DE112008000096B4/de
Priority to PCT/JP2008/051988 priority patent/WO2008099743A1/ja
Priority to US12/440,787 priority patent/US9034495B2/en
Priority to CN2008800013146A priority patent/CN101569044B/zh
Publication of JP2008218398A publication Critical patent/JP2008218398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5007665B2 publication Critical patent/JP5007665B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04537Electric variables
    • H01M8/04604Power, energy, capacity or load
    • H01M8/04619Power, energy, capacity or load of fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04537Electric variables
    • H01M8/04544Voltage
    • H01M8/04567Voltage of auxiliary devices, e.g. batteries, capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04746Pressure; Flow
    • H01M8/04753Pressure; Flow of fuel cell reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04858Electric variables
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04858Electric variables
    • H01M8/04865Voltage
    • H01M8/0488Voltage of fuel cell stacks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

本発明は燃料電池の出力電圧を開放端電圧よりも低い高電位回避電圧を上限として運転制御する燃料電池システムに関する。
燃料電池スタックは、燃料を電気化学プロセスによって酸化させることにより、酸化反応に伴って放出されるエネルギーを電気エネルギーに直接変換する発電システムである。燃料電池スタックは、水素イオンを選択的に輸送するための高分子電解質膜の両側面を多孔質材料から成る一対の電極によって挟持してなる膜−電極アッセンブリを有する。一対の電極のそれぞれは、白金系の金属触媒を担持するカーボン粉末を主成分とし、高分子電解質膜に接する触媒層と、触媒層の表面に形成され、通気性と電子導電性とを併せ持つガス拡散層とを有する。
燃料電池システムを電力源として搭載する燃料電池車両では、発電効率のよい高出力領域では、燃料電池スタックを発電させて、燃料電池スタックと二次電池の両方又は燃料電池スタックのみからトラクションモータに電力を供給する一方、発電効率の悪い低出力領域では、燃料電池スタックの発電を一時休止し、二次電池のみからトラクションモータに電力を供給する運転制御を行っている。このように、燃料電池システムの発電効率の低い低負荷領域において、燃料電池スタックの運転を一時休止することを間欠運転と称する。燃料電池システムの発電効率が低下する低負荷領域では、間欠運転を実施することで、燃料電池スタックをエネルギー変換効率の高い範囲内で運転させることが可能となり、燃料電池システム全体の効率を高めることができる。
特開2004−172028号公報には、燃料電池スタックへの要求負荷が所定値以下である場合に、間欠運転を実施する燃料電池システムについて言及している。同公報は、間欠運転を実施することで発電休止状態に移行した燃料電池スタックのセル電圧が所定値を下回ったときに、エアコンプレッサを駆動させて、燃料電池スタックに酸素ガスを供給し、燃料電池スタックのカソード極における酸素不足を解消してセル電圧を回復させ、発電要求に対する応答遅れを改善することについても言及している。
特開2004−172028号公報
ところで、従来の間欠運転では、燃料電池スタックへの反応ガス供給を停止するとともに、燃料電池スタックの出力端子に並列接続するDC/DCコンバータの指令電圧を開放端電圧に設定して、燃料電池スタックの出力端子電圧を開放端電圧(OCV)に制御していた。燃料電池スタックの出力端子電圧を開放端電圧に維持することで、間欠運転中に燃料電池スタックから電流が流出しないように制御できる。
しかし、低負荷運転時に燃料電池スタックの出力端子電圧を開放端電圧に維持すると、膜−電極アッセンブリの触媒層に含まれる白金触媒がイオン化して溶出することがあるので、燃料電池スタックの性能低下を抑制することが検討課題となる。
そこで、本発明は、燃料電池の発電効率の向上と耐久性維持を両立することのできる燃料電池システムを提案することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係わる燃料電池システムは、反応ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、燃料電池に対する要求電力が所定値未満のときに燃料電池への反応ガス供給を停止するとともに燃料電池の出力電圧が開放端電圧よりも低い高電位回避電圧に維持されるように制御し、燃料電池に対する要求電力が所定値以上のときに、高電位回避電圧を上限として燃料電池の出力電圧を制御する制御手段とを備える。
燃料電池の出力電圧の上限を開放端電圧よりも低い高電位回避電圧に設定することで、燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで上昇することによる触媒の劣化を抑制できる。
本発明に係わる燃料電池システムは、燃料電池の出力電圧を制御するDC/DCコンバータを更に備える。制御手段は、燃料電池に対する要求電力が所定値未満のときに、燃料電池の出力電圧が高電位回避電圧よりも所定電圧低下した段階でDC/DCコンバータの駆動を停止する。
燃料電池の出力電圧が高電位回避電圧よりも所定電圧低下した段階でDC/DCコンバータの駆動を停止することにより、DC/DCコンバータのスイッチング損失を抑制するとともに、燃料電池内部に残留する反応ガスによる燃料電池の出力電圧上昇を回避することができる。
本発明に係わる燃料電池システムは、蓄電装置を更に備える。制御手段は、燃料電池の発電電力が蓄電装置によって充電可能な電力と補機類によって消費可能な電力との合計を超えている場合には、燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可する。
燃料電池の発電電力が蓄電装置の充電可能な電力を超えている場合には、燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可することで、蓄電装置の損傷を回避できる。
本発明に係わる燃料電池システムは、トラクションモータを更に備える。制御手段は、トラクションモータによる回生制動が実施されている最中では燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可する。
トラクションモータによる回生制動が実施されている最中では燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可することで、回生制動中における燃料電池の発電を停止し、回生電力をより多く蓄電装置に充電できる。
本発明に係わる燃料電池システムは、燃料電池に反応ガスを供給するための配管系統に配設される複数の遮断弁を更に備える。制御手段は、複数の遮断弁を閉弁することにより配管系統内部に閉空間を形成し、閉空間内部のガス圧変動を検出することによりガス漏れを検出している最中は、燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可する。
ガス漏れ検出をしている最中では、燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可することで、ガス漏れ検出中における燃料電池の発電による反応ガス消費を抑制しガス漏れ検出精度を高めることができる。
ここで、燃料電池は、複数のセルを積層してなるセルスタックである。制御手段は、複数のセルの出力電圧のうちの最高電圧が所定値以下になるように、高電位回避電圧を補正するのが好ましい。セル電圧がばらついていると、複数のセルの出力電圧のうち最も高い電圧が1セルあたりの高電位回避電圧を上回る場合がある。複数のセルの出力電圧のうちの最高電圧が所定値(例えば、セルスタックの目標電圧をセル総数で除した電圧値)以下になるように、高電位回避電圧を補正することで、セル電圧のばらつきに起因する耐久性低下を抑制できる。
本発明によれば、燃料電池の出力電圧の上限を開放端電圧よりも低い高電位回避電圧に設定することで、燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで上昇することによる触媒の劣化を抑制できる。
以下、各図を参照しながら本発明に係わる実施形態について説明する。
図1は燃料電池車両の車載電源システムとして機能する燃料電池システム10のシステム構成を示す。
燃料電池システム10は、燃料電池車両に搭載される車載電源システムとして機能するものであり、反応ガス(燃料ガス、酸化ガス)の供給を受けて発電する燃料電池スタック20と、酸化ガスとしての空気を燃料電池スタック20に供給するための酸化ガス供給系30と、燃料ガスとしての水素ガスを燃料電池スタック20に供給するための燃料ガス供給系40と、電力の充放電を制御するための電力系50と、システム全体を統括制御するコントローラ60とを備えている。
燃料電池スタック20は、多数のセルを直列に積層してなる固体高分子電解質型セルスタックである。燃料電池スタック20では、アノード極において(1)式の酸化反応が生じ、カソード極において(2)式の還元反応が生じる。燃料電池スタック20全体としては(3)式の起電反応が生じる。
2 → 2H++2e- …(1)
(1/2)O2+2H++2e- → H2O …(2)
2+(1/2)O2 → H2O …(3)
燃料電池スタック20には、燃料電池スタック20の出力電圧(FC電圧)を検出するための電圧センサ71、及び出力電流(FC電流)を検出するための電流センサ72が取り付けられている。
酸化ガス供給系30は、燃料電池スタック20のカソード極に供給される酸化ガスが流れる酸化ガス通路33と、燃料電池スタック20から排出される酸化オフガスが流れる酸化オフガス通路34とを有している。酸化ガス通路33には、フィルタ31を介して大気中から酸化ガスを取り込むエアコンプレッサ32と、エアコンプレッサ32により加圧される酸化ガスを加湿するための加湿器35と、燃料電池スタック20への酸化ガス供給を遮断するための遮断弁A1とが設けられている。酸化オフガス通路34には、燃料電池スタック20からの酸化オフガス排出を遮断するための遮断弁A2と、酸化ガス供給圧を調整するための背圧調整弁A3と、酸化ガス(ドライガス)と酸化オフガス(ウェットガス)との間で水分交換するための加湿器35とが設けられている。
燃料ガス供給系40は、燃料ガス供給源41と、燃料ガス供給源41から燃料電池スタック20のアノード極に供給される燃料ガスが流れる燃料ガス通路43と、燃料電池スタック20から排出される燃料オフガスを燃料ガス通路43に帰還させるための循環通路44と、循環通路44内の燃料オフガスを燃料ガス通路43に圧送する循環ポンプ45と、循環通路44に分岐接続される排気排水通路46とを有している。
燃料ガス供給源41は、例えば、高圧水素タンクや水素吸蔵合金などで構成され、高圧(例えば、35MPa乃至70MPa)の水素ガスを貯留する。遮断弁H1を開くと、燃料ガス供給源41から燃料ガス通路43に燃料ガスが流出する。燃料ガスは、レギュレータH2やインジェクタ42により、例えば、200kPa程度まで減圧されて、燃料電池スタック20に供給される。
尚、燃料ガス供給源41は、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクとから構成してもよい。
燃料ガス通路43には、燃料ガス供給源41からの燃料ガスの供給を遮断又は許容するための遮断弁H1と、燃料ガスの圧力を調整するレギュレータH2と、燃料電池スタック20への燃料ガス供給量を制御するインジェクタ42と、燃料電池スタック20への燃料ガス供給を遮断するための遮断弁H3と、圧力センサ74とが設けられている。
レギュレータH2は、その上流側圧力(一次圧)を、予め設定した二次圧に調圧する装置であり、例えば、一次圧を減圧する機械式の減圧弁などで構成される。機械式の減圧弁は、背圧室と調圧室とがダイアフラムを隔てて形成された筺体を有し、背圧室内の背圧により調圧室内で一次圧を所定の圧力に減圧して二次圧とする構成を有する。インジェクタ42の上流側にレギュレータH2を配置することにより、インジェクタ42の上流側圧力を効果的に低減させることができる。このため、インジェクタ42の機械的構造(弁体、筺体、流路、駆動装置等)の設計自由度を高めることができる。また、インジェクタ42の上流側圧力を低減させることができるので、インジェクタ42の上流側圧力と下流側圧力との差圧の増大に起因してインジェクタ42の弁体が移動し難くなることを抑制することができる。従って、インジェクタ42の下流側圧力の可変調圧幅を広げることができるとともに、インジェクタ42の応答性の低下を抑制することができる。
インジェクタ42は、弁体を電磁駆動力で直接的に所定の駆動周期で駆動して弁座から離隔させることによりガス流量やガス圧を調整することが可能な電磁駆動式の開閉弁である。インジェクタ42は、燃料ガス等の気体燃料を噴射する噴射孔を有する弁座を備えるとともに、その気体燃料を噴射孔まで供給案内するノズルボディと、このノズルボディに対して軸線方向(気体流れ方向)に移動可能に収容保持され噴射孔を開閉する弁体とを備えている。
本実施形態においては、インジェクタ42の弁体は電磁駆動装置であるソレノイドにより駆動され、このソレノイドに給電されるパルス状励磁電流のオン・オフにより、噴射孔の開口面積を2段階に切り替えることができる。コントローラ60から出力される制御信号によってインジェクタ42のガス噴射時間及びガス噴射時期が制御されることにより、燃料ガスの流量及び圧力が高精度に制御される。インジェクタ42は、弁(弁体及び弁座)を電磁駆動力で直接開閉駆動するものであり、その駆動周期が高応答の領域まで制御可能であるため、高い応答性を有する。インジェクタ42は、その下流に要求されるガス流量を供給するために、インジェクタ42のガス流路に設けられた弁体の開口面積(開度)及び開放時間の少なくとも一方を変更することにより、下流側に供給されるガス流量(又は水素モル濃度)を調整する。
循環通路44には、燃料電池スタック20からの燃料オフガス排出を遮断するための遮断弁H4と、循環通路44から分岐する排気排水通路46とが接続されている。排気排水通路46には、排気排水弁H5が配設されている。排気排水弁H5は、コントローラ60からの指令によって作動することにより、循環通路44内の不純物を含む燃料オフガスと水分とを外部に排出する。排気排水弁H5の開弁により、循環通路44内の燃料オフガス中の不純物の濃度が下がり、循環系内を循環する燃料オフガス中の水素濃度を上げることができる。
排気排水弁H5を介して排出される燃料オフガスは、酸化オフガス通路34を流れる酸化オフガスと混合され、希釈器(図示せず)によって希釈される。循環ポンプ45は、循環系内の燃料オフガスをモータ駆動により燃料電池スタック20に循環供給する。
電力系50は、DC/DCコンバータ51、バッテリ52、トラクションインバータ53、トラクションモータ54、及び補機類55を備えている。燃料電池システム10は、DC/DCコンバータ51とトラクションインバータ53とが並列に燃料電池スタック20に接続するパラレルハイブリッドシステムとして構成されている。DC/DCコンバータ51は、バッテリ52から供給される直流電圧を昇圧してトラクションインバータ53に出力する機能と、燃料電池スタック20が発電した直流電力、又は回生制動によりトラクションモータ54が回収した回生電力を降圧してバッテリ52に充電する機能とを有する。DC/DCコンバータ51のこれらの機能により、バッテリ52の充放電が制御される。また、DC/DCコンバータ51による電圧変換制御により、燃料電池スタック20の運転ポイント(出力電圧、出力電流)が制御される。
バッテリ52は、余剰電力の貯蔵源、回生制動時の回生エネルギー貯蔵源、燃料電池車両の加速又は減速に伴う負荷変動時のエネルギーバッファとして機能する。バッテリ52としては、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池等の二次電池が好適である。バッテリ52には、SOC(State of charge)を検出するためのSOCセンサ73が取り付けられている。
トラクションインバータ53は、例えば、パルス幅変調方式で駆動されるPWMインバータであり、コントローラ60からの制御指令に従って、燃料電池スタック20又はバッテリ52から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、トラクションモータ54の回転トルクを制御する。トラクションモータ54は、例えば、三相交流モータであり、燃料電池車両の動力源を構成する。
補機類55は、燃料電池システム10内の各部に配置されている各モータ(例えば、ポンプ類などの動力源)や、これらのモータを駆動するためのインバータ類、更には各種の車載補機類(例えば、エアコンプレッサ、インジェクタ、冷却水循環ポンプ、ラジエータなど)を総称するものである。
コントローラ60は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えるコンピュータシステムであり、燃料電池システム10の各部を制御する。例えば、コントローラ60は、イグニッションスイッチから出力される起動信号IGを受信すると、燃料電池システム10の運転を開始し、アクセルセンサから出力されるアクセル開度信号ACCや、車速センサから出力される車速信号VCなどを基に、システム全体の要求電力を求める。システム全体の要求電力は、車両走行電力と補機電力との合計値である。
ここで、補機電力には、車載補機類(加湿器、エアコンプレッサ、水素ポンプ、及び冷却水循環ポンプ等)で消費される電力、車両走行に必要な装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、及び懸架装置等)で消費される電力、乗員空間内に配設される装置(空調装置、照明器具、及びオーディオ等)で消費される電力などが含まれる。
そして、コントローラ60は、燃料電池スタック20とバッテリ52とのそれぞれの出力電力の配分を決定し、燃料電池スタック20の発電量が目標電力に一致するように、酸化ガス供給系30及び燃料ガス供給系40を制御するとともに、DC/DCコンバータ51を制御して、燃料電池スタック20の出力電圧を調整することにより、燃料電池スタック20の運転ポイント(出力電圧、出力電流)を制御する。更に、コントローラ60は、アクセル開度に応じた目標トルクが得られるように、例えば、スイッチング指令として、U相、V相、及びW相の各交流電圧指令値をトラクションインバータ53に出力し、トラクションモータ54の出力トルク、及び回転数を制御する。
図2は燃料電池スタック20を構成するセル21の分解斜視図である。
セル21は、高分子電解質膜22と、アノード極23と、カソード極24と、セパレータ26,27とから構成されている。アノード極23及びカソード極24は、高分子電解質膜22を両側から挟んでサンドイッチ構造を成す拡散電極である。ガス不透過の導電性部材から構成されるセパレータ26,27は、このサンドイッチ構造をさらに両側から挟みつつ、アノード極23及びカソード極24との間にそれぞれ燃料ガス及び酸化ガスの流路を形成する。セパレータ26には、断面凹状のリブ26aが形成されている。リブ26aにアノード極23が当接することで、リブ26aの開口部は閉塞され、燃料ガス流路が形成される。セパレータ27には、断面凹状のリブ27aが形成されている。リブ27aにカソード極24が当接することで、リブ27aの開口部は閉塞され、酸化ガス流路が形成される。
アノード極23は、白金系の金属触媒(Pt,Pt−Fe,Pt−Cr,Pt−Ni,Pt−Ruなど)を担持するカーボン粉末を主成分とし、高分子電解質膜22に接する触媒層23aと、触媒層23aの表面に形成され、通気性と電子導電性とを併せ持つガス拡散層23bとを有する。同様に、カソード極24は、触媒層24aとガス拡散層24bとを有する。より詳細には、触媒層23a,24aは、白金、又は白金と他の金属からなる合金を担持したカーボン粉を適当な有機溶媒に分散させ、電解質溶液を適量添加してペースト化し、高分子電解質膜22上にスクリーン印刷したものである。ガス拡散層23b、24bは、炭素繊維から成る糸で織成したカーボンクロス、カーボンペーパー、又はカーボンフェルトにより形成されている。高分子電解質膜22は、固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を発揮する。高分子電解質膜22、アノード極23、及びカソード極24によって膜−電極アッセンブリ25が形成される。
図3は燃料電池システム10の運転制御を示すタイミングチャートである。
燃料電池システム10は、運転負荷に応じて、燃料電池スタック20の運転モードを切り替えることにより発電効率の向上を図る。例えば、燃料電池システム10は、発電効率の低い低負荷領域(発電要求が所定値未満となる運転領域)では、燃料電池スタック20の発電指令値をゼロに設定して運転制御し、車両走行に要する電力やシステム運用上必要な電力をバッテリ52からの電力によって賄う(以下、第1の運転モードと称する。)。一方、発電効率の高い高負荷領域(発電要求が所定値以上となる運転領域)では、アクセル開度や車速などを基に燃料電池スタック20の発電指令値を算出して運転制御し、車両走行に要する電力やシステム運用上必要な電力を燃料電池スタック20による発電電力のみによって又は燃料電池スタック20による発電電力とバッテリ52からの電力とによって賄う(以下、第2の運転モードと称する。)。
燃料電池システム10は、運転モードを示す制御フラグを一定周期で監視しており、制御フラグがオンになると第1の運転モードにて運転制御し、制御フラグがオフになると第2の運転モードにて運転制御する。何れの運転モードにおいても、通常運転時における燃料電池スタック20の出力電圧は、原則として、使用上限電圧V1と使用下限電圧V2との間の運転範囲に制限される。
使用上限電圧V1としては、燃料電池スタック20の触媒層23a,24aに含まれている白金触媒が溶出しない程度の電圧範囲であるという条件を満たす電圧であることが好ましく、更にはその条件に加えて、燃料電池スタック20への反応ガス供給を停止した状態で燃料電池スタック20の出力電圧を使用上限電圧V1に維持したときに、燃料電池スタック20が発電する電力を補機類55によって消費できる程度の電圧範囲であるという条件を満たす電圧であることが好ましい。燃料電池スタック20では、特に低密度電流運転時やアイドル運転時のようなカソード極24の電位が高く保持されるような場合に、触媒層24aの白金触媒が溶出する可能性がある。本明細書では、燃料電池スタック20の出力電圧を使用上限電圧V1以下に制御し、燃料電池スタック20の耐久性を維持することを高電位回避制御と称する。また使用上限電圧V1を高電位回避電圧と称する場合がある。本実施形態では、何れの運転モードにおいても、原則として、高電位回避制御が実行される。使用上限電圧V1は、例えば一つのセルあたりに電圧が0.9V程度になるように設定するのが好適である。
使用下限電圧V2としては、セル電圧が還元領域に低下しない程度の電圧範囲であるという条件を満たす電圧であることが好ましい。燃料電池スタック20を酸化領域にて連続運転し続けると、触媒層24aに含まれる白金触媒の表面に酸化皮膜が形成されることにより白金触媒の有効面積が減少する。すると、活性電圧が増大するので、燃料電池スタック20のI−V特性が低下する。触媒活性化処理を実施することにより、酸化皮膜を還元し、白金触媒から酸化皮膜を除去することで、I−V特性を回復させることができるが、セル電圧を酸化領域と還元領域との間で頻繁に遷移させると、燃料電池スタック20の耐久性が低下する。また、セル電圧を還元領域にまで下げた後に、要求負荷の増大に応じてセル電圧を酸化領域まで引き上げると、白金触媒を担持するカーボンが酸化する場合がある。このような事情を勘案し、通常運転時における燃料電池スタック20の出力電圧を使用下限電圧V2以上に制御することで、燃料電池スタック20の耐久性低下を抑制することができる。使用下限電圧V2は、例えば一つのセルあたりに電圧が0.8V程度になるように設定するのが好適である。
尚、通常運転時における燃料電池スタック20の出力電圧は、原則として、使用上限電圧V1と使用下限電圧V2との間に制御されるが、システム運用の必要上、燃料電池スタック20の出力電圧を使用上限電圧V1以上に制御したり、或いは使用下限電圧V2以下に制御したりする場合がある。例えば、バッテリ52のSOCが所定以上のとき、ガス漏れ検出を実施するとき、回生制動により回生電力を回収するときなどは、燃料電池スタック20の出力電圧は、開放端電圧まで引き上げられる。また、触媒活性化処理を実施するときには、燃料電池スタック20の出力電圧は使用下限電圧V2以下に引き下げられる。
さて、第1の運転モードでは、コントローラ60は、発電指令値をゼロに設定し、燃料電池スタック20への反応ガス供給を停止するとともに、DC/DCコンバータ51への電圧指令値を使用上限電圧V1に設定する(時刻t0〜t4)。反応ガス供給を停止した後においても、燃料電池スタック20内部には、未反応の反応ガスが残留しているので、燃料電池スタック20は、暫く微量に発電する。
時刻t0〜t2の期間は、残留反応ガスが有する化学エネルギーが電気エネルギーに変換されることにより、微量発電が継続されている発電期間である。この発電期間では、燃料電池スタック20の出力電圧が使用上限電圧V1を維持できるだけのエネルギーを残留反応ガスが有しているので、燃料電池スタック20の出力電圧は使用上限電圧V1を維持し続ける。この発電期間中に発電された電力は、補機類55にて消費されるが、補機類55にて消費しきれない場合には、バッテリ52に充電される。
時刻t0〜t1の期間では、燃料電池スタック20の発電エネルギーが補機類55の消費容量を超えているため、発電エネルギーの一部がバッテリ52に充電されている。ところが、残留反応ガスの消費に応じて燃料電池スタック20から放出される発電エネルギーは、次第に減少していくので、時刻t1の時点では、燃料電池スタック20から放出される発電エネルギーと、補機類55の消費容量とがバランスし、バッテリ52に充電される電力はゼロとなる。そして、時刻t1〜時刻t2の期間では、燃料電池スタック20から放出される発電エネルギーでは、補機類55の消費電力を賄うことができなくなるので、その不足電力を補うため、バッテリ52から補機類55に電力が供給されるようになる。
時刻t2〜t4の期間は、残留反応ガスの消費により、燃料電池スタック20の出力電圧をもはや使用上限電圧V1に維持することができなくなり、発電停止に至る発電停止期間である。燃料電池スタック20の出力電圧を使用上限電圧V1に維持するために必要なエネルギーを残留反応ガスが有しなくなると、発電停止に至り、燃料電池スタック20の出力電圧は、次第に低下していく。この発電停止期間では、燃料電池スタック20の発電エネルギーはゼロとなるので、バッテリ52から補機類55に供給される電力はほぼ一定となる。
燃料電池スタック20の出力電圧が使用下限電圧V2まで低下する時刻t3では、酸化ガス供給系30を駆動し、燃料電池スタック20に酸化ガスを補給する。燃料電池スタック20は、酸化ガスの補給を受けて発電するので、燃料電池スタック20の出力電圧は上昇に転じる。燃料電池スタック20の出力電圧が所定電圧(例えば、360V)まで昇圧した段階で、酸化ガス補給を終了する。このように、発電停止期間中では、燃料電池スタック20の出力電圧が使用下限電圧V2まで低下する度に酸化ガスが適宜補給され、出力電圧が使用下限電圧V2を下回らないように制御される。
第2の運転モードでは、コントローラ60は、要求負荷に応じて発電指令値を算出し、燃料電池スタック20への反応ガス供給を制御するとともに、DC/DCコンバータ51を介して燃料電池スタック20の運転ポイント(出力電圧、出力電流)を制御する(時刻t4〜時刻t5)。このとき、DC/DCコンバータ51への電圧指令値は、使用上限電圧V1と使用下限電圧V2との間の運転範囲に制限される。
尚、図4に示すように、電圧センサ71によって測定される測定電圧VDCは、燃料電池スタック20の実電圧VTCよりもΔVstackだけ小さい場合がある。誤差ΔVstackの主な原因として、スタック電流の逆流を防止するために設けられたダイオード75による電圧降下や電圧センサ71による計測誤差などが考えられる。このような誤差が生じると、コントローラ60は、実電圧VTCよりもΔVstackだけ小さい測定電圧VDCが目標電圧に一致するように、DC/DCコンバータ51を制御することになるので、実電圧VTCは目標電圧よりもΔVstackだけ高い電圧に制御されることになる。
実電圧VTCが目標電圧よりもΔVstackだけ高い電圧に制御されると、燃料電池スタック20の劣化を促進してしまうので、誤差ΔVを加味した上で測定電圧VDCを補正し、実電圧VTCが目標電圧に一致するようにDC/DCコンバータ51を制御するのが好ましい。具体的には、ダイオード75による電圧降下や、電圧センサ71による計測誤差を定常誤差として取り扱うことができる場合には、補正値としてのΔVstacを測定電圧VDCに加算して、これを実電圧VTCとして取り扱い、実電圧VTCが目標電圧に一致するようにDC/DCコンバータ51を制御すればよい。実電圧VTCは、セルモニタによって測定される各セル21のセル電圧の合計値Vcell_allに等しいので、Vcell_allとVDCとの誤差ΔVstackを所定の演算周期で算出し、誤差ΔVstackを加味した上で測定電圧VDCをリアルタイムに補正し、実電圧VTCが目標電圧に一致するようにDC/DCコンバータ51を制御してもよい。
但し、実電圧VTCが目標電圧に一致するようにDC/DCコンバータ51を制御したとしても、図5に示すように、セル21の出力電圧(セル電圧)には、ばらつきがあるので、一部のセル21のセル電圧が1セル当たりの目標電圧を超える場合がある(1セル当たりの目標電圧とは、燃料電池スタック20の目標電圧をセル総数で除した電圧値をいう。)。このような場合には、当該一部のセル21の劣化が促進されてしまうので、どのセル21のセル電圧も1セル当たりの目標電圧を超えないように、コントローラ60は、目標電圧を補正するのが好ましい。具体的には、コントローラ60は、燃料電池スタック20を構成するそれぞれのセル21のセル電圧をセル電圧検出装置(図示せず)によって監視し、最高セル電圧Vcell_maxと平均セル電圧Vcell_aveとの差分ΔVcellを基に燃料電池スタック20の目標電圧を補正し、どのセル21のセル電圧も1セル当たりの目標電圧を超えないように制御するのが好ましい。
図6はDC/DCコンバータ51の間欠停止を示すタイミングチャートである。
このタイミングチャートは、燃料電池車両が低速走行から次第に減速して車両停止に至る一連の制御過程を示している。
低速走行をしている燃料電池車両の負荷が軽くなり、燃料電池スタック20への要求負荷が所定の閾値を下回る時刻t10では、制御フラグはオフからオンに切り替わる。これにより、燃料電池システム10の運転モードは、第2の運転モードから第1の運転モードに切り替わる。そして、車速が所定値(例えば、数km/h程度)以下となる時刻t11では、走行フラグは、オンからオフに切り替わる。走行フラグとは、車両が走行状態にあるか否かを示すフラグ情報であり、燃料電池車両が走行している状態(車速が所定値以上の状態)にあるときは、走行フラグはオンとなり、停止している状態(車速が所定値未満の状態)にあるときは、走行フラグはオフとなる。
燃料電池車両が完全に停止する時刻t12では、モータ駆動許可フラグは、オンからオフに切り替わる。モータ駆動許可フラグとは、トラクションモータ54の駆動が許可されている状態か否かを示すフラグ情報であり、トラクションモータ54の駆動を許可できる場合は、モータ駆動許可フラグはオンとなり、トラクションモータ54の駆動を許可できない場合(トラクションモータ54がシャットダウンしている状態)は、モータ駆動許可フラグはオフとなる。
さて、第1の運転モードでは、コントローラ60は、発電指令値をゼロに設定し、燃料電池スタック20への反応ガス供給を停止するとともに、DC/DCコンバータ51への電圧指令値を使用上限電圧V1に設定する。反応ガス供給が停止された直後では、燃料電池スタック20の出力電圧を使用上限電圧V1に維持するために十分な反応ガスが燃料電池スタック20内部に残留しているが、残留反応ガスによる微量発電により、残留反応ガスは次第に減少していく。燃料電池スタック20の出力電圧を使用上限電圧V1に維持するために必要なエネルギーを残留反応ガスが有しなくなると、発電停止に至り、燃料電池スタック20の出力電圧は、次第に低下していく。
燃料電池スタック20の出力電圧が使用上限電圧V1からΔVだけ低下して電圧V3に至る時刻t13では、コンバータ駆動許可フラグは、オンからオフに切り替わる。コンバータ駆動許可フラグとは、DC/DCコンバータ51の駆動が許可されている状態か否かを示すフラグ情報であり、DC/DCコンバータ51の駆動を許可できる場合は、コンバータ駆動許可フラグはオンとなり、DC/DCコンバータ51の駆動を許可できない場合は、コンバータ駆動許可フラグはオフとなる。
燃料電池スタック20の出力電圧が使用下限電圧V2を下回る時刻t14では、コントローラ60は、酸化ガス供給システム40を駆動し、燃料電池スタック20に酸化ガスを補給する。燃料電池スタック20は、酸化ガスの補給を受けて発電するので、燃料電池スタック20の出力電圧は上昇に転じる。また、燃料電池スタック20への酸化ガス補給が開始される時刻t14では、コンバータ駆動許可フラグがオフからオンに切り替わり、DC/DCコンバータ51が再起動される。DC/DCコンバータ51が再起動する時刻t14の時点では、制御フラグはオンのままなので、DC/DCコンバータ51への電圧指令値は、使用上限電圧V1に設定される。これにより、燃料電池スタック20の出力電圧は、使用上限電圧V1と使用下限電圧V2との間に制御される。
このように、「トラクションモータ54がシャットダウンしていること」、「燃料電池スタック20の出力電圧が使用上限電圧V1からΔVだけ低下したこと」を条件として、DC/DCコンバータ51の駆動(トランジスタのスイッチング動作)を停止する(以下、間欠停止と称する。)ことにより、DC/DCコンバータ51のスイッチング損失を低減し、エネルギー効率を高めることができる。
ここで、上記二つの条件を、DC/DCコンバータ51を間欠停止するための条件とする理由について説明する。仮にトラクションモータ54がシャットダウンしていない状態でDC/DCコンバータ51の駆動を停止すると、DC/DCコンバータ51による燃料電池スタック20への電圧制御が働かなくなるので、燃料電池スタック20の出力電圧は、トラクションインバータ53によって引き下げられてしまい、コントロール不能に陥るだけでなく、燃料電池スタック20の出力電圧が使用下限電圧V2を下回る虞がある。
また、燃料電池スタック20の出力電圧が使用上限電圧V1を維持している状態では、十分な量の反応ガスが燃料電池スタック20に残留していて発電を継続している可能性がある。仮にこのような状態で、DC/DCコンバータ51の駆動を停止すると、燃料電池スタック20が発電する電力のうちトラクションインバータ53によって消費し切れない分だけ燃料電池スタック20の出力電圧が吹け上がってしまい、使用上限電圧V1を超えてしまう虞がある。
一方、燃料電池スタック20の出力電圧が使用上限電圧V1からΔVだけ低下する状態では、残留反応ガスの量は微量であり、しかも発電停止状態にあるので、DC/DCコンバータ51の駆動を停止しても、燃料電池スタック20の出力電圧が吹け上がることはない。以上の理由から、上記二つの条件を、DC/DCコンバータ51を間欠停止するための条件としている。
図7は高電位回避制御の実行条件を示す説明図である。
同図に示すように、高電位回避制御の実施が許可されるためには、(A1)バッテリ52のSOCがSOC1以下であること、(B1)車両が回生制動中でないこと、(C1)ガス漏れ検出の判定中でないこと、の全ての条件が満たされていることが必要である。一方、高電位回避制御の実施が禁止されるためには、(A2)バッテリ52のSOCがSOC2以上であること、(B2)車両が回生制動中であること、(C2)ガス漏れ検出の判定中であること、の何れかの条件が満たされていることが必要である。
(バッテリ)
コントローラ60は、SOCセンサ73から出力される信号を読み取ることにより、バッテリ52の充電状態を定期的に監視する。そして、バッテリ52のSOCがSOC2(例えば75%)以上になると、コントローラ60は、高電位回避制御機能をオン(許可)からオフ(禁止)に切り替える。高電位回避制御機能がオフになると、燃料電池スタック20の出力電圧は、開放端電圧に維持される。一方、バッテリ52のSOCがSOC1(例えば70%)以下になると、コントローラ60は、高電池回避制御機能をオフからオンに切り替える。高電位回避制御機能がオンになると、燃料電池スタック20の出力電圧は、使用上限電圧V1以下に制御される。
第1の運転モードにおいて、高電池回避制御を実施すると、燃料電池スタック20への発電指令値はゼロであるにも関らず、燃料電池スタック20の出力電圧は使用上限電圧V1に維持されるので、燃料電池スタック20は、残留反応ガスによる電気化学反応により微量に発電する。この発電によって生成された電力は、補機損として、補機類55によって消費可能と考えられるが、燃料電池スタック20の発電のばらつきや、補機類55による消費電力のばらつき等により、補機類55だけでは、消費し切れない場合がある。このような場合には、補機類55が消費し切れない電力をバッテリ52に充電することとなるが、バッテリ52のSOCが高い場合には、過充電を引き起こし、バッテリ52が破損する虞がある。そこで、上記のように、バッテリ52のSOCがSOC2以上になることを条件として、高電位回避制御機能をオンからオフに切り替えることで、過充電によるバッテリ52の破損を回避できる。
尚、上記の説明では、バッテリ52のSOCを基準に高電位回避制御機能のオン/オフ切り替えをするための判定条件を設定する例を示したが、バッテリ52の充電能力を基準に高電位回避制御機能のオン/オフ切り替えをするための判定条件を設定してもよい。例えば、バッテリ52の充電能力がWin1(例えば−4kW)以下になると、高電位回避制御機能をオフからオンに切り替える一方、バッテリ52の充電能力がWin2(例えば−2kW)以上になると、高電位回避制御機能をオンからオフに切り替える。但し、高電位回避制御機能をオン/オフ切り替えするための判定条件は、必ずしもヒステリシス特性を有している必要はない。
(回生制動)
回生制動の有無に応じて高電位回避制御をオン/オフ切り替えするための運転制御について、図8に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。このタイミングチャートは、燃料電池車両が走行状態から回生制動に移行する一連の経過を示している。ドライバが時刻t20でブレーキペダルを踏むと、トラクションモータ54は、回生制動をし、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。また、時刻t20において、回生フラグは、オフからオンに切り替わる。回生フラグとは、車両が回生制動をしているか否かを示すフラグ情報であり、車両が回生制動してないときは、回生フラグはオフとなり、車両が回生制動しているときは、回生フラグはオンとなる。
回生フラグがオンになると、コントローラ60は、燃料電池スタック20の上限電圧を使用上限電圧V1から開放端電圧に変更し、燃料電池スタック20の出力電圧が使用上限電圧V1を超えて開放端電圧になることを許容する。回生制動時における燃料電池スタック20への要求負荷は軽いので、燃料電池スタック20の出力電圧は、次第に上昇していき、時刻t21の時点で開放端電圧に等しくなり、その後は開放端電圧を維持し続ける。また、燃料電池スタック20の出力電圧が開放端電圧に等しくなる時刻t21以降では、発電電流はゼロになる。
燃料電池スタック20の発電電流がゼロになるということは、燃料電池スタック20が発電しなくなることを意味しているので、発電電力をバッテリ52に充電する必要がなくなる。これにより、回生電力を十分にバッテリ52に充電することができる。ここで、実線で示す回生電力は、回生制動時に高電位回避制御を禁止することによりバッテリ52に充電できる電力を示し、点線で示す回生電力は、回生制動時に高電位回避制御を実施することによりバッテリ52に充電できる電力を示す。両者の差分ΔWは、回生制動時に燃料電池スタック20が発電した電力をバッテリ52に充電する必要がなくなったことに起因して、バッテリ52により多く回収することのできる回生電力を示す。
このように、車両が回生制動するときには、高電位回避制御機能をオフにすることにより、燃料電池スタック20の発電電力をゼロにし、より多くの回生電力をバッテリ52に充電できるので、エネルギー効率を高めることができる。
尚、回生制動時には、高電位回避機能をオフにするのではなく、使用上限電圧V1を開放端電圧より低い電圧に引き上げるように制御してもよい。また、バッテリ52のSOCが低い場合には、トラクションモータ54が回収した回生電力だけでなく、燃料電池スタック20の発電電力をも充電できる余裕があるので、バッテリ52のSOCが所定値以上のときに回生制動することを条件として、高電位回避制御をオフにしてもよい。
また、車両の走行モード(D/Bレンジ)に応じて、回生制動中の高電位回避電圧の目標値を変更してもよい。ここで、Dレンジは、通常走行時に用いられる走行モードであり、Bレンジは、下り坂や峠道などを走行する場合のように、通常走行時よりも大きい制動力が要求されるときに用いられる走行モードである。トラクションモータ54による回生制動中は、モータ回生トルクは、電力に変換され、バッテリ52に充電されるので、回生制動中にも高電位回避制御が実施されている場合、以下に示す電力収支が成立する。
バッテリ充電電力+補機消費電力=モータ回生電力+燃料電池発電電力 …(4)
(4)式に示すように、車両制動時の燃料電池発電電力が多いと、モータ回生電力がその分だけ減少してしまい、十分な制動トルクを確保できない。このため、車両制動時には高電位回避電圧を引き上げることで、燃料電池発電電力を減少させ、十分な制動トルクを確保するのが好ましい。そこで、コントローラ60は、車両制動時に、以下の(5)式が成立するように高電位回避電圧を可変設定する。
バッテリ充電電力+補機消費電力≧モータ回生電力+燃料電池発電電力 …(5)
ここで、(5)式の関係式から導かれる高電位回避電圧は、図9に示すようなマップデータとして、コントローラ60内のROMに保持してもよい。図9において、横軸は回生電力を示し、縦軸は高電位回避電圧を示している。BレンジとD/Rレンジとでは、制動トルクが異なるので、異なるマップデータとしている。実線は、Dレンジのマップデータを示し、破線は、Bレンジのマップデータを示している。コントローラ60は、車両の走行モードがDレンジであるのか或いはBレンジであるのかを、シフトポジションに基づいて判定し、走行モードがBレンジである場合には、走行モードがDレンジの場合よりも高電位回避電圧の目標値を引き上げ、大きな制動力を確保する。これにより、車両のドライバビリティを高めることができる。
(ガス漏れ検出)
ガス漏れ検出の有無に応じて高電位回避制御をオン/オフ切り替えするための運転制御について、図10に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。このタイミングチャートは、停車状態にある燃料電池車両が第1の運転モードにて運転中に燃料電池システム10の燃料ガス配管系にガス漏れ(水素漏れ)が生じているか否かを判定するための一連の制御過程を示している。
燃料電池車両が停車する等の理由で燃料電池スタック20に対する要求電力が所定値未満になる時刻t30では、制御フラグは、オフからオンに切り替わる。すると、コントローラ60は、第1の運転モードにて燃料電池スタック20を運転制御する。
コントローラ60は、停車状態にある燃料電池車両が第1の運転モードにて運転制御されることを契機として、燃料ガス配管系に水素漏れが生じているか否かを判定するためのガス漏れ検出ルーチンを起動する。ガス漏れ検出ルーチンが起動されると、燃料電池スタック20の燃料ガス入り口の上流側に配設されている遮断弁H3と、燃料ガス出口の下流側に配設されている遮断弁H4とがそれぞれ閉弁され、燃料ガス配管系内部に密閉空間が形成される。この密閉空間内部のガス圧は、圧力センサ74によって検出される。密閉空間内部の単位時間あたりのガス圧低下量が所定の閾値以上である場合には、ガス漏れが生じているものと判定される。
ガス漏れ検出ルーチンが起動される時刻t30では、ガス漏れ検出フラグは、オフからオンに切り替わる。ガス漏れ検出フラグは、ガス漏れ検出処理が実施されているか否かを示すフラグ情報であり、ガス漏れ検出が実施されているときは、ガス漏れ検出フラグはオンとなり、ガス漏れ検出処理が実施されていないときには、ガス漏れ検出フラグはオフになる。
ガス漏れ検出フラグがオンになる時刻t30では、高電位回避フラグはオンからオフに切り替わる。高電位回避フラグとは、高電位回避制御を許可しているか否かを示すフラグ情報であり、高電位回避制御を許可しているときには、高電位回避フラグはオンとなり、高電位回避制御を禁止しているときには、高電位回避フラグはオフになる。ガス漏れ検出中における高電位回避制御を禁止することで、燃料電池スタック20の出力電圧は、時刻t30の時点で使用上限電圧V1から次第に上昇し、やがて開放端電圧に至る。燃料電池スタック20の出力電圧が開放端電圧に一致すると、燃料電池スタック20による発電は停止する。
ガス漏れ判定に必要な所要時間が経過し、ガス漏れ検出処理が完了する時刻t31ではガス漏れ検出完了フラグがオフからオンに切り替わる。ガス漏れ検出完了フラグとは、ガス漏れ検出が完了したか否かを示すフラグ情報であり、ガス漏れ検出が完了すると、ガス漏れ検出完了フラグはオンになり、ガス漏れ検出が完了していないときには、ガス漏れ検出完了フラグはオフになる。
また、ガス漏れ検出処理が完了する時刻t31では、ガス漏れ検出フラグはオンからオフに切り替わり、高電位回避フラグはオフからオンに切り替わる。高電位回避フラグがオフからオンに切り替わることで、燃料電池スタック20の出力電圧は時刻t31の時点で開放端電圧から次第に低下し、やがて使用上限電圧V1に至る。また、ガス漏れ検出処理が完了すると、遮断弁81,82は、開弁される。
燃料ガス配管系内部に密閉空間を形成し、所定時間経過後の密閉空間内部のガス圧低下量を測定することで、ガス漏れ検出を実施している最中に高電位回避制御を許可すると、燃料電池スタック20が発電し、密閉空間内部の水素ガスを消費してしまうので、誤判定する可能性がある。これに対し、本実施形態によれば、ガス漏れ検出を実施している最中における高電位回避制御を禁止するので、燃料電池スタック20が発電することによる、密閉空間内部の水素ガス消費を抑制できるので、高精度なガス漏れ判定を実施することが可能になる。
尚、上述の実施形態では、燃料電池システム10を車載電源システムとして用いる利用形態を例示したが、燃料電池システム10の利用形態は、この例に限られるものではない。例えば、燃料電池システム10を燃料電池車両以外の移動体(ロボット、船舶、航空機等)の電力源として搭載してもよい。また、本実施形態に係わる燃料電池システム10を住宅やビル等の発電設備(定置用発電システム)として用いてもよい。
本実施形態に係わる燃料電池システムのシステム構成図である。 燃料電池スタックを構成するセルの分解斜視図である。 本実施形態に係わる燃料電池システムの運転制御を示すタイミングチャートである。 スタック電圧の検出誤差を示すグラフである。 セル電圧のばらつきを示すグラフである。 DC/DCコンバータの間欠停止を示すタイミングチャートである。 高電位回避制御の実行条件を示す説明図である。 回生制動の有無に応じて高電位回避制御をオン/オフ切り替えするための運転制御を示すタイミングチャートである。 走行モードと高電位回避電圧との関係を示すグラフである。 ガス漏れ検出の有無に応じて高電位回避制御をオン/オフ切り替えするための運転制御を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10…燃料電池システム 20…燃料電池スタック 30…酸化ガス供給系 40…燃料ガス供給系 50…電力系 60…コントローラ

Claims (6)

  1. 反応ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に対する要求電力が所定値未満のときに前記燃料電池への反応ガス供給を停止するとともに前記燃料電池の出力電圧が開放端電圧よりも低い高電位回避電圧に維持されるように制御し、前記燃料電池に対する要求電力が所定値以上のときに、前記高電位回避電圧を上限として前記燃料電池の出力電圧を制御する制御手段と、
    を備える燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池の出力電圧を制御するDC/DCコンバータを更に備え、
    前記制御手段は、前記燃料電池に対する要求電力が所定値未満のときに、前記燃料電池の出力電圧が前記高電位回避電圧よりも所定電圧低下した段階で前記DC/DCコンバータの駆動を停止する、燃料電池システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システムであって、
    蓄電装置を更に備え、
    前記制御手段は、前記燃料電池の発電電力が前記蓄電装置によって充電可能な電力と補機類によって消費可能な電力との合計を超えている場合には、前記燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可する、燃料電池システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の燃料電池システムであって、
    トラクションモータを更に備え、
    前記制御手段は、前記トラクションモータによる回生制動が実施されている最中では前記燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可する、燃料電池システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池に反応ガスを供給するための配管系統に配設される複数の遮断弁を更に備え、
    前記制御手段は、前記複数の遮断弁を閉弁することにより前記配管系統内部に閉空間を形成し、前記閉空間内部のガス圧変動を検出することによりガス漏れを検出している最中は、前記燃料電池の出力電圧が開放端電圧まで昇圧することを許可する、燃料電池システム。
  6. 請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、複数のセルを積層してなるセルスタックであり、
    前記制御手段は、前記複数のセルの出力電圧のうちの最高電圧が所定値以下になるように、前記高電位回避電圧を補正する、燃料電池システム。
JP2007333012A 2007-02-05 2007-12-25 燃料電池システム Active JP5007665B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007333012A JP5007665B2 (ja) 2007-02-05 2007-12-25 燃料電池システム
KR1020097016308A KR101109715B1 (ko) 2007-02-05 2008-01-31 연료전지 시스템
DE112008000096.4T DE112008000096B4 (de) 2007-02-05 2008-01-31 Brennstoffzellensystem und Steuerverfahren für ein Brennstoffzellensystem
PCT/JP2008/051988 WO2008099743A1 (ja) 2007-02-05 2008-01-31 燃料電池システム
US12/440,787 US9034495B2 (en) 2007-02-05 2008-01-31 Fuel cell system
CN2008800013146A CN101569044B (zh) 2007-02-05 2008-01-31 燃料电池系统

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007026086 2007-02-05
JP2007026086 2007-02-05
JP2007333012A JP5007665B2 (ja) 2007-02-05 2007-12-25 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008218398A JP2008218398A (ja) 2008-09-18
JP5007665B2 true JP5007665B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39838173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007333012A Active JP5007665B2 (ja) 2007-02-05 2007-12-25 燃料電池システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9034495B2 (ja)
JP (1) JP5007665B2 (ja)
KR (1) KR101109715B1 (ja)
CN (1) CN101569044B (ja)
DE (1) DE112008000096B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11152634B2 (en) 2017-04-11 2021-10-19 Hyundai Motor Company Voltage control method and system for fuel cell

Families Citing this family (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5007665B2 (ja) 2007-02-05 2012-08-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP4274278B2 (ja) 2007-10-31 2009-06-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP4400669B2 (ja) * 2007-11-02 2010-01-20 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP4591721B2 (ja) * 2007-11-21 2010-12-01 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP4345032B2 (ja) * 2008-03-25 2009-10-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP4378735B1 (ja) * 2008-06-10 2009-12-09 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP5434195B2 (ja) 2009-03-31 2014-03-05 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びこれを備えた車両
JP5434196B2 (ja) * 2009-03-31 2014-03-05 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びこれを備えた車両
JP5434197B2 (ja) * 2009-03-31 2014-03-05 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池システムを搭載した電動車両
JP5509655B2 (ja) 2009-03-31 2014-06-04 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びこれを備えた車両
JP4888519B2 (ja) 2009-05-25 2012-02-29 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよびその制御方法
JP5404214B2 (ja) * 2009-06-30 2014-01-29 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP4797092B2 (ja) * 2009-07-02 2011-10-19 本田技研工業株式会社 燃料電池車両及び燃料電池システムの制御方法
JP5101583B2 (ja) 2009-09-16 2012-12-19 本田技研工業株式会社 燃料電池車両
JP5041010B2 (ja) * 2010-01-18 2012-10-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
DE102010018907A1 (de) * 2010-04-30 2011-11-03 Daimler Ag Verfahren zur Regelung des Energiemanagements eines Brennstoffzellensystems
KR101230900B1 (ko) 2010-12-01 2013-02-07 현대자동차주식회사 연료전지 하이브리드 시스템의 운전 제어 방법
WO2012101853A1 (ja) * 2011-01-27 2012-08-02 ヤマハ発動機株式会社 燃料電池システムおよびそれを備える輸送機器
JP5384543B2 (ja) 2011-03-04 2014-01-08 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
CN102751518B (zh) 2011-04-20 2014-11-05 本田技研工业株式会社 燃料电池系统以其控制方法
JP5750341B2 (ja) * 2011-05-12 2015-07-22 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP5456721B2 (ja) 2011-05-12 2014-04-02 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP5786446B2 (ja) * 2011-05-18 2015-09-30 日産自動車株式会社 燃料電池システム
JP5427832B2 (ja) * 2011-05-18 2014-02-26 本田技研工業株式会社 燃料電池車両
JP5456723B2 (ja) * 2011-06-20 2014-04-02 本田技研工業株式会社 燃料電池システム及び該システム搭載車両
JP5675509B2 (ja) * 2011-06-20 2015-02-25 本田技研工業株式会社 燃料電池システム及び該システム搭載車両
JP5790929B2 (ja) * 2011-07-04 2015-10-07 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP5622693B2 (ja) * 2011-09-09 2014-11-12 本田技研工業株式会社 燃料電池車両
JP5335047B2 (ja) * 2011-09-09 2013-11-06 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
CN102991368B (zh) 2011-09-09 2015-02-18 本田技研工业株式会社 燃料电池车辆
JP5763483B2 (ja) * 2011-09-13 2015-08-12 本田技研工業株式会社 燃料電池車両
WO2013128610A1 (ja) * 2012-03-01 2013-09-06 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP5737521B2 (ja) * 2012-03-05 2015-06-17 トヨタ自動車株式会社 電源システム
WO2013150619A1 (ja) * 2012-04-04 2013-10-10 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
KR101719674B1 (ko) * 2012-05-01 2017-03-24 도요타 지도샤(주) 연료전지 시스템
FR2993226B1 (fr) * 2012-07-13 2015-12-18 Commissariat Energie Atomique Motorisation de vehicule automobile incluant une pile a combustible et un systeme de stockage d'energie
US20150244187A1 (en) * 2014-02-26 2015-08-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device
DE102014005296A1 (de) * 2014-04-10 2015-10-15 Daimler Ag Verfahren zum Starten des Normalbetriebs
JP6187774B2 (ja) 2014-11-14 2017-08-30 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転制御方法
JP6164199B2 (ja) * 2014-11-15 2017-07-19 トヨタ自動車株式会社 電源システムおよび燃料電池の電圧制御方法
US10166884B2 (en) * 2015-08-11 2019-01-01 Nissan Motor Co., Ltd. Power conditioning system and control method therefor
KR101759140B1 (ko) * 2016-01-19 2017-07-18 현대자동차주식회사 연료전지의 출력 제어 방법 및 장치
JP6310511B2 (ja) * 2016-07-19 2018-04-11 本田技研工業株式会社 燃料電池車両の運転方法
KR102336395B1 (ko) 2017-04-11 2021-12-08 현대자동차주식회사 연료전지 정지 모드 제어 방법 및 시스템
US10634727B2 (en) * 2017-11-29 2020-04-28 GM Global Technology Operations LLC Fuel cell stack cell voltage sensor diagnostic
CN108270023A (zh) * 2017-12-07 2018-07-10 佛山科学技术学院 一种具有高电位保护的燃料电池系统
JP6621489B2 (ja) * 2018-02-16 2019-12-18 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP2020025426A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 三菱自動車工業株式会社 電動車両
JP7115279B2 (ja) * 2018-12-11 2022-08-09 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
US11404710B2 (en) * 2018-12-17 2022-08-02 Cummins Enterprise Llc Assembled portion of a solid oxide fuel cell and methods for inspecting the same
CN113352949B (zh) * 2020-03-06 2022-12-23 未势能源科技有限公司 燃料电池车辆的控制方法、系统及燃料电池车辆
DE102020107392A1 (de) 2020-03-18 2021-09-23 Audi Aktiengesellschaft Verfahren zum Betreiben eines Brennstoffzellensystems, Brennstoffzellensystem und Kraftfahrzeug
JP7455735B2 (ja) 2020-11-20 2024-03-26 株式会社豊田自動織機 燃料電池システム
DE102021202819A1 (de) 2021-03-23 2022-09-29 Kässbohrer Geländefahrzeug Aktiengesellschaft Pistenraupe und Verfahren zum Steuern der Stromversorgung einer Pistenraupe
CN114937795B (zh) * 2022-04-28 2024-03-12 清华大学 一种拓宽固体氧化物燃料电池系统工作域的方法

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0715653B2 (ja) 1983-07-29 1995-02-22 株式会社東芝 燃料電池出力制御装置
JPS61284065A (ja) 1985-06-11 1986-12-15 Toshiba Corp 燃料電池発電システム
JPS62113362A (ja) 1985-11-13 1987-05-25 Fuji Electric Co Ltd 燃料電池の過電圧抑制方式
JPH07142079A (ja) 1993-11-22 1995-06-02 Hitachi Ltd 燃料電池発電システムの運転方法、および、これを用いた燃料電池用インバータ装置、燃料電池発電システム
JPH07169488A (ja) 1993-12-17 1995-07-04 Toshiba Corp 燃料電池発電プラント
JPH1126002A (ja) 1997-07-03 1999-01-29 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料電池の保護制御装置
JP2000251911A (ja) * 1999-03-03 2000-09-14 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池発電システム
JP3624831B2 (ja) 2000-12-28 2005-03-02 株式会社デンソー 車両用電源装置及びエンジン駆動規制支援装置
JP3719229B2 (ja) * 2001-12-19 2005-11-24 トヨタ自動車株式会社 電源装置
JP3698101B2 (ja) 2001-12-25 2005-09-21 日産自動車株式会社 燃料改質型燃料電池システムの制御装置
JP4085642B2 (ja) * 2002-02-05 2008-05-14 株式会社エクォス・リサーチ 燃料電池システム
JP3911435B2 (ja) * 2002-04-11 2007-05-09 トヨタ自動車株式会社 電源システムおよびその制御方法
JP4185708B2 (ja) * 2002-06-04 2008-11-26 トヨタ自動車株式会社 電源装置
JP3866187B2 (ja) * 2002-11-21 2007-01-10 本田技研工業株式会社 燃料電池自動車
JP4182732B2 (ja) * 2002-11-22 2008-11-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム、およびこれを搭載した移動体、および燃料電池システムの制御方法
JP2004227995A (ja) 2003-01-24 2004-08-12 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の充放電制御装置
JP4525008B2 (ja) 2003-07-02 2010-08-18 トヨタ自動車株式会社 エネルギ出力装置およびエネルギ出力装置の制御方法
JP2005100820A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP4806891B2 (ja) 2003-11-27 2011-11-02 日産自動車株式会社 燃料電池システム
JP4501060B2 (ja) 2004-03-08 2010-07-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池電源装置
JP4605343B2 (ja) 2004-05-31 2011-01-05 株式会社エクォス・リサーチ 燃料電池の再生制御装置
JP4799026B2 (ja) * 2004-08-06 2011-10-19 三洋電機株式会社 燃料電池システム
JP4730646B2 (ja) * 2004-09-16 2011-07-20 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
US20060199049A1 (en) * 2005-03-04 2006-09-07 Shen-Li High Tech Co., Ltd. (Shanghai) Monitoring system for fuel cell stack
JP4806953B2 (ja) * 2005-04-14 2011-11-02 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムとその運転方法、及び燃料電池車両
JP2006310217A (ja) 2005-05-02 2006-11-09 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP5087833B2 (ja) * 2005-10-14 2012-12-05 日産自動車株式会社 燃料電池システム
JP2007115442A (ja) 2005-10-18 2007-05-10 Mitsumi Electric Co Ltd 燃料電池制御回路
EP1955397A4 (en) * 2005-11-29 2009-10-21 Utc Fuel Cells Llc AIR AS RESPONSE TO LOW NEED REVOLVING FUEL CELL POWER PLANT
JP5185504B2 (ja) * 2006-03-03 2013-04-17 本田技研工業株式会社 燃料電池システムおよびその運転方法
JP5007665B2 (ja) 2007-02-05 2012-08-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP4591721B2 (ja) * 2007-11-21 2010-12-01 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11152634B2 (en) 2017-04-11 2021-10-19 Hyundai Motor Company Voltage control method and system for fuel cell

Also Published As

Publication number Publication date
CN101569044B (zh) 2011-09-21
JP2008218398A (ja) 2008-09-18
KR101109715B1 (ko) 2012-02-09
DE112008000096T5 (de) 2009-11-19
DE112008000096B4 (de) 2015-10-22
US9034495B2 (en) 2015-05-19
US20100055521A1 (en) 2010-03-04
CN101569044A (zh) 2009-10-28
KR20090097958A (ko) 2009-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5007665B2 (ja) 燃料電池システム
JP5023374B2 (ja) 燃料電池システム
JP4591721B2 (ja) 燃料電池システム
JP4492824B2 (ja) 燃料電池システム
JP4888519B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP4461398B2 (ja) 燃料電池システム
JP4993293B2 (ja) 燃料電池システム及び移動体
WO2013128610A1 (ja) 燃料電池システム
KR101719674B1 (ko) 연료전지 시스템
CN107452972B (zh) 燃料电池系统及其控制方法
WO2013128609A1 (ja) 燃料電池システム
JP2010244937A (ja) 燃料電池システム
WO2013136494A1 (ja) 燃料電池システム
WO2008099743A1 (ja) 燃料電池システム
JP5769083B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池車両
JP5812423B2 (ja) 燃料電池システム
CN107452974B (zh) 缺氢判断方法及缺氢判断装置
JP2013258038A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP5725423B2 (ja) 燃料電池システム
JP2012129069A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JPWO2013128610A1 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120501

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120514

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5007665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3