JP5006551B2 - 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光フィルムや位相差フィルム等のシート状成形体の欠陥を検査する欠陥検査装置及び欠陥検査方法に関する。
従来、偏光フィルムや位相差フィルム等の光学フィルムの検査は、オペレータが光学フィルムシートを動かして角度を変化させ、光源からの光が光学フィルムに反射した反射像を目視することにより行われていた。
これに対し特許文献1には、図16に示すように被検査体であるガラス基板表面101に、拡散光と指向性のある平行光を照射し、その反射光をラインセンサ103により被検査体を搬送しながら撮像することにより、ガラス基板表面101に形成された膜の塗布欠陥104を検出する技術が開示されている。
特開2005−241370号公報 特開平8−285557号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような1次元のラインセンサによる撮像では、検査対象物又は観測系が移動することによる静止画像しか取得できず、被検査体の1回だけの撮影では、欠陥画像の時間的変化を観測することができなかった。
したがって、例えば、図17(a)に示すように表面に成形時の気泡による点状欠陥が存在する場合、平らな表面ではラインセンサのスキャン方向の輝度により欠陥を検出できるものの、歪んだ表面では照明像のエッジが歪み、正確に欠陥を検出することが困難であった。また、図17(b)に示すように、被検査体の厚さの違いによる線状欠陥が生じた場合、照明像自体が歪んでしまい、欠陥検出が困難であった。
また、特許文献2には、2次元領域を撮像するエリアセンサを用いて自動車ボディの塗装面を検査する技術が開示されているものの、剛性のないシート状の素材の欠陥検査への適用は困難である。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、高精度にシート状成形体の欠陥を検出することができる欠陥検査装置及び欠陥検査方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る欠陥検査装置は、シート状成形体の被検査体を所定の搬送方向に連続して搬送する搬送手段と、上記被検査体の幅方向に線状照明を照射する照明手段と、1台あたりのエリアセンサ上記被検査体の同一領域を複数回撮像し、上記線状照明像が上記被検査体の幅方向に表示された2次元画像を複数取得する1又は複数の撮像手段と、上記撮像手段で撮像された各2次元画像を2値化画像に変換し、白領域及び黒領域から上記線状照明像を抽出し、2次元画像毎に欠陥を検出する欠陥検出手段と、上記欠陥検出手段で検出された欠陥の上記2次元画像上の座標位置を上記被検査体上の座標位置に変換する座標変換手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係る欠陥検査方法は、シート状成形体の被検査体を所定の搬送方向に連続して搬送する搬送工程と、上記被検査体の幅方向に線状照明を照射する照明工程と、1台あたりのエリアセンサ上記被検査体の同一領域を複数回撮像し、上記線状照明像が上記被検査体の幅方向に表示された2次元画像を複数取得する撮像工程と、上記撮像工程で撮像された各2次元画像を2値化画像に変換し、白領域及び黒領域から上記線状照明像を抽出し、2次元画像毎に欠陥を検出する欠陥検出工程と、上記欠陥検出工程で検出された欠陥の上記2次元画像上の座標位置を上記被検査体上の座標位置に変換する座標変換工程とを有することを特徴としている。
本発明によれば、シート状成形体の被検査体を所定の搬送方向に搬送し、エリアセンサで撮像された被検査体の2次元画像に基づいて被検査体の欠陥を検出し、検出された欠陥の2次元画像上の座標位置を被検査体上の座標位置に変換することにより、一定幅で長手方向に連続するシート状成形体の欠陥を高精度に検査することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の具体例として示す欠陥検査装置は、熱可塑性樹脂等のシート状成形体の欠陥箇所(又は欠陥領域)を検出するものである。
被検査体であるシート状成形体は、押出機から押し出された熱可塑性樹脂をロールの隙間に通して表面に平滑さや光沢を付与する処理が施され、引取ロールにより搬送ロール上を冷却されながら引き取ることにより成形される。本実施の形態に適用可能な熱可塑性樹脂は、例えば、メタクリル樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン、ポリカーボネイト(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリビニルアルコール(PVA)、トリアセチルセルロール樹脂(TAC)等である。シート状成形体の熱可塑性樹脂シートは、これら熱可塑性樹脂の単独シート、積層シート等から成形される。
また、シート状成形体に生じる欠陥例としては、押し傷、成形時の気泡等により生じる点状欠陥、折り目あとなどにより生じるいわゆるクニック、厚さの違いにより生じるいわゆる原反スジ等を挙げることができる。
図1は、欠陥検査装置1の概観を示す模式図である。欠陥検査装置1は、搬送手段により一定幅で長手方向に連続するシート状成形体2を一定方向に移送し、この移送過程で照明4により照明されたシート面を撮像部5〜5により撮像し、撮像して得た2次元画像データに基づいて解析装置6が欠陥検査を行うものである。また、解析装置6より出力された欠陥位置情報が入力された欠陥マーキング装置7は、シート状成形体2の欠陥箇所又は欠陥領域にマーキングを行う。このマーキングされた欠陥位置の情報は、例えば、シート状成形体2を所定サイズの枚葉品に断裁する処理等に利用することができる。
続いて、上述した欠陥検査装置1の各構成について詳細に説明する。図2は、第1の実施の形態における欠陥検査装置1の主要部の構成を示す機能ブロック図である。欠陥検査装置1は、一定幅で長手方向に連続するシート状成形体2を搬送する搬送手段3と、シート状成形体2の照明4による反射像又は透過像を含む2次元画像を撮像する撮像部5〜5と、2次元画像より欠陥を検出するとともに、2次元画像の欠陥位置をシート成形体2の欠陥位置に変換する画像処理を行う解析装置6と、欠陥解析結果に基づいてシート状成形体2にマーキングするマーキング装置7と、情報処理装置8とを備えている。
搬送手段3は、例えば、シート状成形体2を搬送方向に搬送する送出ローラと受取ローラを備え、ロータリーエンコーダ等により搬送距離を計測する。本具体例では搬送速度は、搬送方向に2m〜12m/分程度に設定される。
照明4は、搬送方向に直交するシート状成形体2の幅方向を線状に照明し、撮像部5〜5で撮影される画像に線状の反射像が映るように配置されている。照明4の光源としては、メタルハライドランプ、ハロゲン伝送ライト、蛍光灯など、枚葉フィルムの組成及び性質に影響を与えない光を発光するものであれば、特に限定されない。なお、照明4は、シート状成形体2を挟んで撮像部5〜5の対向位置に設置し、撮像部5〜5で撮像された画像に透過像が映るようにしてもよい。
撮像部5〜5は、2次元画像を撮像するCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)のエリアセンサからなり、図3に示すように、シート状成形体2の幅方向の全領域を撮像するように配置されている。図3は、各撮像部5〜5の撮像領域を模式的に示す図である。このように被検体であるシート状成形体2の幅方向の全領域を撮像し、長手方向に連続するシート状成形体2を搬送することにより、効率的にシート状成形体2の全領域の欠陥を検査することができる。
ここで、各撮像部5〜5が撮像した2次元画像の搬送方向の長さaは、図4に示すように、各撮像部5〜5が2次元画像を取り込んでから次の2次元画像を取り込みまでの区間にシート状成形体2が搬送される搬送距離bの少なくとも2倍以上であることが好ましい。つまり、シート状成形体2の同一領域を2回以上撮像することが好ましい。また、図5は、2次元画像の搬送方向の長さaを2次元画像の取り込み区間にシート状成形体2が搬送される搬送距離bよりも十分に大きくした場合を模式的に示す図である。特に、照明4による線状照明像の搬送方向の大きさが、撮像部5〜5が2次元画像を取り込む区間にシート状成形体2が搬送される距離の少なくとも2倍以上となるようにすることにより、線状照明像内でも高精度に欠陥を検出することができる。このように2次元画像の搬送方向の長さaを画像取込区間における搬送距離bよりも大きくし、シート状成形体2の同一部分の撮像数を増加させることにより、高精度に欠陥を検査することができる。
解析装置6は、図2に示すように、各撮像部5〜5の2次元画像データを入力する画像入力手段61〜61と、各画像入力手段61〜61から入力された2次元画像データに基づいて欠陥を検出し、シート状成形体2の欠陥位置を解析する画像解析部62〜62と、各画像解析部62〜62から出力された欠陥位置データに基づいて欠陥マップを作成するとともに、各構成部を統括的に制御するコントロールCPU63と、作成された欠陥マップを表示する表示部64とを備えている。
画像入力手段61〜61を介して入力された各撮像部5〜5の画像データは、それぞれ画像解析部62〜62に入力される。各画像解析部62〜62は、2次元画像の画像データから欠陥を検出するとともに、2次元画像の画素座標と画像撮像間隔にシート状成形体2が搬送される距離とに基づいて2次元画像上の座標位置をシート状成形体2上の座標位置に変換して欠陥位置情報を生成し、この欠陥位置情報をコントロールCPU63に出力する。コントロールCPU63は、欠陥位置情報に基づいてシート状成形体2の全領域に対応する画像を合成して欠陥マップを作成する。この欠陥マップは、表示部64に表示される。また、欠陥マップの情報は、マーキング装置7及び情報処理装置8に出力される。
マーキング装置7は、解析装置6で作成された欠陥マップに基づいて、シート状成形体2に欠陥位置をマーキングする。このマーキング装置7は、例えば、シート状成形体2の搬送方向に垂直な幅方向に沿って設けられたアームと、ペン等を有するマーカヘッドとを有し、マーカヘッドがアーム上をシート幅方向に移動(トラバース動作)することによってシート上の任意の位置にマーキングを行うことができる。
情報処理装置8は、例えば、コンピュータ装置等からなり、解析装置6で作成された欠陥マップを表示及び記録する。また、情報処理装置8は、搬送手段3における搬送速度、撮像部5〜5における画像取込タイミングパラメータ、欠陥に関する欠陥検出パラメータ等を設定及び制御する。
続いて、上述した解析装置6における欠陥検出処理について説明する。欠陥検出処理は、大きく分けて、閾値決定処理、2値化処理、ラベリング処理、特徴抽出処理及び欠陥識別処理の5つに処理に分けられる。
閾値決定処理では、例えば、画像全体の輝度ヒストグラムの相似性に基づく判別分析法や画像全体に占める対象物の面積率に基づくp−タイル法を用いて2値化処理の閾値を決定する。この閾値は、フレーム毎に計算することが好ましい。これにより、照明の照度変化等の外乱に対して頑健性が向上する。なお、室内などの安定環境下では固定の閾値でもよい。
2値化処理では、閾値決定処理で決定した閾値に基づいて2次元画像を2値化画像に変換する。2値化画像は、輝度ヒストグラムを閾値決定処理で決定した閾値で分離することにより得ることができる。
ラベリング処理では、2値化画像の黒背景中の白領域をラベリングする。また、2値化画像の白背景中の黒領域をラベリングする。
特徴抽出処理では、白領域及び/又は黒領域の面積、フェレ径等を算出する。また、算出した面積、フェレ径が微小なものはノイズとみなして除外する。
欠陥識別処理では、特徴抽出処理にて算出された面積やフェレ径に基づいて、点状欠陥やいわゆるクニック、原反スジ等の欠陥を識別する。例えば、面積が指定値よりも大きい白領域を照明像として除外し、また、面積が指定値よりも大きい黒領域を背景であるとして除外し、残った領域を欠陥領域として識別する。
図6〜図9は、上述した欠陥検出処理例を示すものである。図6は、1台のエリアセンサにより撮像された2次元画像を示し、図7は、図6に示す2次元画像の輝度ヒストグラムを示すものである。図6の2次元画像例では、線状照明像Aの近傍に点状の欠陥Bが撮像されている。
図8は、図6に示す2次元画像を判別分析法によって変換した2値化画像である。この図8に示す2値化画像は、判別分析法により算出した閾値109を用いて図7に示すヒストグラムに基づいて変換されたものであり、ラベリング処理によって黒背景中の白領域はラベル1及びラベル2にラベリングしたものである。また、特徴抽出処理により、ラベル1の面積、15847画素と、ラベル2の面積、12画素が算出されている。なお、9画素未満の抽出領域はノイズとみなして除外した。
図8に示す2値化画像における欠陥識別処理では、例えば、面積が2500画素(50×50)を超えるラベルは照明像であるとし、ラベル2のみを欠陥領域と判定することができる。
図9は、図6に示す2次元画像をP−タイル法によって変換した2値化画像である。この図9に示す2値化画像は、照明像の占める面積率が画像全体の約6%であることを予め求め、ヒストグラム分割比を94:6とすることにより算出した閾値126を用いて変換されたものであり、ラベリング処理によって黒背景中の白領域はラベル1及びラベル2にラベリングしたものである。また、特徴抽出処理により、ラベル1の面積、14733画素と、ラベル2の面積、9画素が算出されている。なお、9画素未満の抽出領域はノイズとみなして除外した。
図9に示す2値化画像における欠陥識別処理では、例えば、面積が2500画素(50×50)を超えるラベルは照明像であるとし、ラベル2のみを欠陥領域と判定することができる。
このように2次元画像を2値化画像に変換することにより、欠陥領域を高精度に検出することができる。
次に、上述した解析装置6における座標変換処理について説明する。図10は、各撮像部5〜5の画像座標からシート状成形体2上の座標(以下、世界座標という。)に変換する座標変換処理を模式的に示す図である。
図10に示すように、例えば、世界座標の原点(X,Y)を搬送方向の下流側とし、検査フレーム毎の世界座標を(Xbase,Ybase)とした場合、撮像部iの任意の画素座標(x,y)は、次式により世界座標(X,Y)に変換される。
Figure 0005006551
ここで、Xoffset_i及びYoffset_iの値は、予め撮像部毎に機械的に測定されたものである。また、Xreso及びYresoの値は、例えば、mm/pixelの単位で与えられる解像度である。また、検査フレーム毎の世界座標(Xbase,Ybase)は、通常、(X,Ybase)で表すことができるが、シート状成形体2の蛇行が無視できない場合は、X方向変位をセンサ等で常時計測し、Xbaseを求めてもよい。また、Ybaseは、Yからの変位(シート状成形体2の搬送距離)を搬送手段3のロータリーエンコーダ等で常時計測した値より求める。
このように各撮像部5〜5で撮像された2次元画像の画像座標からシート状成形体2上の座標(世界座標)に変換することにより、シート状成形体2上の欠陥位置を特定することができる。つまり、例えば、欠陥の画素座標の単位pixelをシート状成形体2の実寸単位mmに変換することにより、実際の欠陥位置を特定することができる。
続いて、上述した欠陥検査装置1の検査動作について説明する。まず、各撮像部5〜5は、シート状成形体2上の線状照明像を含む領域を2次元画像として取り込む。各撮像部5〜5で撮像された2次元画像は、解析装置6に入力される。
解析装置6の各画像解析部62〜62は、上述したように入力された2次元画像に基づいて欠陥を検出する。例えば、2次元画像を2値化画像に処理し、黒背景中の白領域及び/又は白背景中の黒領域を抽出し、欠陥を検出する。また、上述したように2次元画像の画素座標と画像撮像間隔にシート状成形体が搬送される距離とに基づいて2次元画像上の座標位置をシート状成形体2上の座標位置に変換する。これにより欠陥位置情報を生成し、この欠陥位置情報をコントロールCPU63に出力する。
コントロールCPU63は、欠陥位置情報に基づいてシート状成形体2の全領域に対応する画像を合成して欠陥マップを作成する。この欠陥マップは、表示部64に表示される。また、欠陥マップの情報は、マーキング装置7及び情報処理装置8に出力される。
このように各撮像部5〜5で撮像された2次元画像毎に欠陥検出を行い、欠陥位置情報を生成することにより、欠陥が検出された場合のみ欠陥位置情報をコントロールCPU63に出力するだけでよい。
図11は、第2の実施の形態における欠陥検査装置の主要部の構成を示す機能ブロック図である。上記第1の実施の形態では、各撮像部5〜5で撮像された2次元画像を各画像解析部62〜62で分散して処理していたが、第2の実施の形態では、各撮像部5〜5で撮像された2次元画像から1枚の全幅画像を合成し、検出処理を行うものである。なお、上記第1の実施形態の欠陥検査装置1と同様な構成には、同一符号を付して説明を省略する。
この欠陥検査装置10は、欠陥検査装置1は、一定幅で長手方向に連続するシート状成形体2を搬送する搬送手段3と、シート状成形体2の照明4による反射像又は透過像を含む2次元画像を撮像する撮像部5〜5と、2次元画像より欠陥を検出するとともに、2次元画像の欠陥位置をシート成形体2の欠陥位置に変換する画像処理を行う解析装置9と、欠陥解析結果に基づいてシート状成形体2にマーキングするマーキング装置7と、情報処理装置8とを備えている。
ここで、解析装置9は、各撮像部5〜5の画像データを入力する画像入力手段61〜61と、入力された画像データを一時的に記憶するメモリ91と、画像データに基づいて欠陥を検出するとともに、シート状成形体2の全領域に対応する画像を合成する画像処理部92とを備え、これらの構成部がバス93を介して接続されている。
画像入力手段61〜61を介して入力された各撮像部5〜5の2次元画像データは、メモリ91にバッファリングされる。画像処理部92は、後述するように、撮像部5〜5で撮像された2次元画像間の相対位置に基づいてシート状成形体2の幅方向の全領域を含む全幅画像を合成し、全幅画像に基づいて欠陥を検出する。
図12は、各撮像部5〜5の2次元画像から1枚の全幅画像を合成し、シート状成形体2上の座標に変換する座標変換処理を模式的に示す図である。各撮像部5〜5で撮像された2次元画像のx方向の重なり画素数、及びy方向の微小変位を予め機械的に測定することにより、n枚の2次元画像から1枚の全幅画像を作成する。この場合、(2)式により、全幅画像の画像座標(x,y)を世界座標(X,Y)に変換することができる。
Figure 0005006551
ここで、Xoffset及びYoffsetの値は、予め機械的に測定されたものである。
このようにn枚の2次元画像から1枚の全幅画像を作成し、欠陥検出処理を行うことにより、欠陥の画素からシート状成形体2への座標変換が容易に行うことができる。
図13〜図15は、それぞれ、押し傷等により生じた点状欠陥、折り目あとなどにより生じたいわゆるクニック及び厚さの違いにより生じたいわゆる原反スジの検出画像例を示すものである。なお、簡単のため、1台のエリアセンサで撮像された2次元画像を示している。
図13に示すように、(a)から(d)へ時間が経過するとともに、点状欠陥が移動しているのが分かる。これらの2次元画像を上述したように2値化画像に変換することにより、欠陥を追従することができる。つまり、各2値化画像をそれぞれラベリングし、特徴を抽出することにより、(a)から(d)の全ての2次元画像に亘って欠陥を検出することができる。
図14は、いわゆるクニックを検出した画像例であるが、上述した欠陥識別処理において、例えば、照明像の形状に基づいていわゆるクニックを識別することができる。また、図15に示すいわゆる原反スジについても、同様に、例えば、照明像の形状に基づいていわゆるクニックを識別することができる。
クニック及び/又は原反スジを識別する別の好適な手段として、クニック、原反スジに起因する照明像の形状の変化に基づいて識別する手段が挙げられる。点状欠陥のときと同様に2値化、ラベリングした画像の中から、面積が所定値よりも大きい照明像を抽出し、照明像の長手方向の、例えば微分値を求める。クニック、原反スジのない場所では微分値は略一定であるが、クニック、原反スジがある場所では照明像が歪み、微分値が変化するので、クニックや原反スジを識別することができる。
このようにエリアセンサを用いることにより、従来のラインセンサによる検査では検出することが困難であったいわゆるクニックや原反スジ等の欠陥も検出することができる。
本発明を適用した欠陥検査装置の概観を示す模式図である。 第1の実施の形態における欠陥検査装置の主要部の構成を示す機能ブロック図である。 各撮像部の撮像領域を示す模式図である。 2次元画像の搬送方向の長さaを画像取込区間の搬送距離bの2倍とした場合の撮像エリアを示す模式図である。 2次元画像の搬送方向の長さaを画像取込区間の搬送距離bよりも十分に大きくした場合の撮像エリアを示す模式図である。 エリアセンサで撮像された2次元画像を示す図である。 2次元画像の輝度ヒストグラムを示す図である。 2次元画像を判別分析法によって変換した2値化画像を示す図である。 2次元画像をP−タイル法によって変換した2値化画像を示す図である。 座標変換処理を説明する模式図である。 第2の実施の形態における欠陥検査装置の主要部の構成を示す機能ブロック図である。 座標変換処理を説明する模式図である。 点状欠陥の検出画像例を示す図である。 クニックの検出画像例を示す図である。 原反スジの検出画像例を示す図である。 従来の欠陥検査装置を説明する模式図である。 従来における欠陥検出例を示す図である。
符号の説明
1 欠陥検査装置、2 シート状成形体、3 搬送手段、4 照明、5〜5 撮像部、6 解析装置、7 マーキング装置、8 情報処理装置、9 解析装置

Claims (5)

  1. シート状成形体の被検査体を所定の搬送方向に連続して搬送する搬送手段と、
    上記被検査体の幅方向に線状照明を照射する照明手段と、
    1台あたりのエリアセンサ上記被検査体の同一領域を複数回撮像し、上記線状照明像が上記被検査体の幅方向に表示された2次元画像を複数取得する1又は複数の撮像手段と、
    上記撮像手段で撮像された各2次元画像を2値化画像に変換し、白領域及び黒領域から上記線状照明像を抽出し、2次元画像毎に欠陥を検出する欠陥検出手段と、
    上記欠陥検出手段で検出された欠陥の上記2次元画像上の座標位置を上記被検査体上の座標位置に変換する座標変換手段と
    を備えることを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 上記座標変換手段は、上記2次元画像の画素座標と上記撮像手段が上記2次元画像を取り込む区間に上記被検査体が搬送される距離とに基づいて上記2次元画像上の座標位置を上記被検査体上の座標位置に変換することを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査装置。
  3. 上記座標変換手段で変換された上記被検査体上の座標位置に基づいて上記被検査体の欠陥マップを作成する欠陥マップ作成手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の欠陥検査装置。
  4. 上記複数の撮像手段で撮像された2次元画像間の相対位置に基づいて上記被検査体の幅方向の全領域を含む全幅画像を合成する合成手段を備え、
    上記欠陥検出手段は、上記合成手段で合成された全幅画像の欠陥を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の欠陥検査装置。
  5. シート状成形体の被検査体を所定の搬送方向に連続して搬送する搬送工程と、
    上記被検査体の幅方向に線状照明を照射する照明工程と、
    1台あたりのエリアセンサ上記被検査体の同一領域を複数回撮像し、上記線状照明像が上記被検査体の幅方向に表示された2次元画像を複数取得する撮像工程と、
    上記撮像工程で撮像された各2次元画像を2値化画像に変換し、白領域及び黒領域から上記線状照明像を抽出し、2次元画像毎に欠陥を検出する欠陥検出工程と、
    上記欠陥検出工程で検出された欠陥の上記2次元画像上の座標位置を上記被検査体上の座標位置に変換する座標変換工程と
    を有することを特徴とする欠陥検査方法。
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