JP2005257681A - 表面検査方法および同装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面欠陥の検出能力に優れた表面検査方法および同装置等を提供する。
【解決手段】
検査対象物40の表面欠陥を検出する表面検査方法および同装置。所定の広がりを有する光源15により、検査対象物40表面上の検査対象領域41に向かって拡散光を照射する。光源15と検査対象領域41との間に介在させた遮光体20により、検査対象領域41内に、光源15の一部領域からの光を遮光するが他の領域からの光は遮光しない照明制限領域を形成する。照明制限領域を含む検出領域31を撮像するカメラ30により、遮光体20により遮光される光が、遮光体20がなかった場合には照明制限領域25において正反射してカメラ30に入射する方向から検出領域31を撮像する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、検査対象物の表面に存在する欠陥を検出する表面検査方法および同装置に関する。
従来、高い表面精度が求められる感光ドラム用基体等では、キズ、凹凸、異物付着および汚れ等の表面欠陥を検出するため、表面検査が行われる。このような表面検査方法としては、直接光により照射された明視野部を撮像するいわゆる明視野法や、間接光により照射された暗視野部を撮像するいわゆる暗視野法等が知られている。
たとえば、下記特許文献1では、いわゆる明視野法を用いる表面検査方法として、ストライプ状の明暗をもった照明を用いて正反射光量を減少させることにより、表面欠陥の検出精度の向上を図る方法が提案されている。
また、下記特許文献2では、光源と検査対象物との間に直射光制限部材を介在させることで形成した暗視野部の反射光を撮像する、いわゆる暗視野法を用いる表面検査方法が提案されている。
また、下記特許文献3では、検査対象物表面に複数本の線状の光ビームを投射し、その反射光をスクリーンに投影させ、ライン形状の曲がりによって欠陥を検出する方法が提案されている。
また、下記特許文献4では、検査対象物表面に規則的なパターンを投光し、検査対象物表面を撮像して得た画像データにおける投光パターンの規則性を評価することにより、欠陥を検出する方法が提案されている。
特開平5−52766号公報 特開平8−122261号公報 特開平11−185040号公報 特開平11−211442号公報
しかしながら、上記した従来の明視野法や暗視野法、あるいは検査対象物表面に投光した所定のパターンによる表面検査方法等では、比較的鋭い表面欠陥は検出できるが、反射光に僅かな変化しか生じない軽微な表面欠陥は正常部と識別できず、これを検出することは困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、表面欠陥の検出能力に優れた表面検査方法および同装置等を提供することを目的とする。
本発明は、下記の手段を提供する。すなわち、
[1]検査対象物の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
所定の広がりを有する光源により、前記検査対象物表面上の検査対象領域に向かって拡散光を照射し、
前記光源と前記検査対象領域との間に介在させた遮光体により、前記検査対象領域内に、前記光源の一部領域からの光を遮光するが他の領域からの光は遮光しない照明制限領域を形成し、
前記照明制限領域を含む検出領域を撮像するカメラにより、前記遮光体により遮光される光が、前記遮光体がなかった場合には前記照明制限領域において正反射してカメラに入射する方向から前記検出領域を撮像することを特徴とする表面検査方法。
[2]前記検出領域には、前記照明制限領域のうち、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域に近接する部分を含むことを特徴とする前項1に記載の表面検査方法。
[3]前記検出領域は、前記照明制限領域から前記正反射光領域に至る連続した領域とすることを特徴とする前項2に記載の表面検査方法。
[4]前記カメラは、ラインセンサカメラであることを特徴とする前項3に記載の表面検査方法。
[5]前記検査対象物と前記検出領域とを相対的に移動させ、前記検査対象領域の全領域を順次前記検出領域として撮像を行うことを特徴とする前項1〜4のいずれかに記載の表面検査方法。
[6]前記検査対象領域における前記照明制限領域の形成位置を変化させて、前記検査対象領域の各部位が前記照明制限領域として前記検出領域に含まれる複数回の撮像を行うことを特徴とする前項1〜5のいずれかに記載の表面検査方法。
[7]前記検査対象領域における前記照明制限領域の形成位置を連続的に移動させることによって変化させることを特徴とする前項6に記載の表面検査方法。
[8]前記検査対象領域における前記照明制限領域の形成位置の移動は、前記検査対象物と前記遮光体とを相対移動させることによって行うことを特徴とする前項6または7に記載の表面検査方法。
[9]前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域の形成位置を変化させながら、前記検査対象領域の各部位について複数回の撮像を行うことを特徴とする前項1〜8のいずれかに記載の表面検査方法。
[10]前記正反射光領域の形成位置を連続的に移動させることによって変化させることを特徴とする前項9に記載の表面検査方法。
[11]前記正反射光領域の形成位置の移動は、前記検査対象物と前記遮光体とを相対移動させることによって行うことを特徴とする前項9または10に記載の表面検査方法。
[12]前記カメラを前記遮光体とともに前記検査対象物に対して相対移動させることを特徴とする前項8または11に記載の表面検査方法。
[13]前記検査対象領域の各部位について、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域のうち、最も近接する前記正反射光領域の位置する方向が異なる場合を含む複数回の撮像を行うことを特徴とする前項1〜12のいずれかに記載の表面検査方法。
[14]前記検査対象領域の各部位について、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域のうち、最も近接する前記正反射光領域までの距離が異なる場合を含む複数回の撮像を行うことを特徴とする前項1〜13のいずれかに記載の表面検査方法。
[15]前記検査対象領域には、複数の前記照明制限領域を形成するとともに、各照明制限領域間に、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域を形成することを特徴とする前項1〜14のいずれかに記載の表面検査方法。
[16]複数の前記照明制限領域と前記正反射光領域とを通過する領域を前記検出領域とすることを特徴とする前項15に記載の表面検査方法。
[17]前記検出領域は、前記照明制限領域と前記正反射光領域の境界を、その境界が延びる方向に対して垂直に横切ることを特徴とする前項16に記載の表面検査方法。
[18]前記遮光体は、複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成されたスリット体から構成されることを特徴とする前項16または17に記載の表面検査方法。
[19]検査対象物の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
所定の広がりを有する光源により、前記検査対象物表面上の検出領域に向かって拡散光を照射し、
前記光源から前記検出領域に入射する光の一部を前記検出領域による正反射光として受光できる位置および角度にカメラを配置し、
前記光源と前記検出領域との間に介在させる遮光体により、前記検出領域が正常であれば前記カメラに正反射光として入射する光を遮光する一方、前記カメラに正反射光として入射しない光の全てまたは一部は遮光せず、前記光源から前記検出領域に直接入射させることを特徴とする表面検査方法。
[20]前記検査対象領域は、鏡面状であることを特徴とする前項1〜19のいずれかに記載の表面検査方法。
[21]検査対象物たる管体の外周面の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
前記管体の長手方向に沿って配設された所定の長さを有するライン状光源により、前記管体の外周面に拡散光を照射し、
複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成されたスリット体から構成される遮光体を前記ライン状光源と前記管体との間に介在させて、前記検査対象領域内に、前記光源の一部領域からの光を遮光するが他の領域からの光は遮光しない照明制限領域を複数形成し、
前記複数の照明制限領域を含む連続した検出領域を撮像するラインセンサカメラにより、前記遮光体により遮光される光が、前記遮光体がなかった場合には前記照明制限領域において正反射してカメラに入射する方向から前記検出領域を撮像することを特徴とする表面検査方法。
[22]前記管体をその中心軸まわりに回転させることにより、前記検出領域を前記管体の周方向に順次移動させることを特徴とする前項21に記載の表面検査方法。
[23]前記遮光体と前記管体とを前記管体の軸方向について相対的に移動させることによって、前記複数の照明制限領域の形成位置を前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする前項21または22に記載の表面検査方法。
[24]前記遮光体とともに前記ラインセンサカメラを前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする前項23に記載の表面検査方法。
[25]前記管体は、感光ドラム用基体であることを特徴とする前項21〜24のいずれかに記載の表面検査方法。
[26]表面精度が求められる物品を成形する工程と、
前記物品を検査対象物として前項1〜25のいずれかに記載の表面検査方法を行う表面検査工程と、
前記表面検査工程における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を判別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別工程と、
を備えたことを特徴とする物品の製造方法。
[27]前項26に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする物品。
[28]前項26に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする管体。
[29]前項26に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする感光ドラム用基体。
[30]検査対象物表面上の検査対象領域に向かって拡散光を照射する所定の広がりを有する光源と、
前記光源と前記検査対象領域との間に介在され、前記検査対象領域内に、前記光源の一部領域からの光を遮光するが他の領域からの光は遮光しない照明制限領域を形成する遮光体と、
前記遮光体により遮光される光が、前記遮光体がなかった場合には前記照明制限領域において正反射して入射する方向から、前記照明制限領域を含む前記検出領域を撮像するカメラと、を備えたことを特徴とする表面検査装置。
[31]表面精度が求められる物品を成形する成形手段と、
前記物品を検査対象物として表面検査を行う前項30に記載の表面検査方法を行う表面検査装置と、
前記表面検査装置における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を分別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別手段と、
を備えたことを特徴とする製品の製造システム。
上記[1]の発明によると、検出領域が正常である場合にカメラへの正反射光となる光を遮光しながら、検出領域に様々な角度の光を入射させることができるので、反射光に僅かな変化しか生じない軽微な表面欠陥であっても、この表面欠陥による反射光を正常部の正反射光に埋もれさせてしまうことなく、高いコントラストをもって検出することができる。
上記[2]の発明によると、僅かに反射角度を変化させるだけの浅くなだらかな凹欠陥であっても、正常部の正反射光によって埋もれてしまうことなく検出することができる。
上記[3]の発明によると、入射角度の制限等の光学条件が変化する連続的な領域を検出領域とするため、検出領域内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。
上記[4]の発明によると、検出領域の各部分の連続的な変化を確実に捉えることができる。
上記[5]の発明によると、検査対象領域の全域について表面検査を行うことができる。
上記[6]の発明によると、検査対象領域の全域について照明制限領域で検出される表面欠陥を検出することができる。
上記[7]の発明によると、検査対象領域の全域について連続的に変化する光学条件での表面検査を行うことができるため、複数種類の表面欠陥を検出することができる。なお、照明制限領域の形成位置の移動が連続的とは、実質的に連続的であることを意味し、たとえば所定のサンプル時間ごとの断続的な撮像を行う場合等も含む。
上記[8]の発明によると、容易に照明制限領域の形成位置を移動させることができる。
上記[9]の発明によると、正反射光領域の形成位置が変化することによって照明制限領域における光学条件が変化するため、検査対象領域の各部位からより確実に表面欠陥を検出することができる。
上記[10]の発明によると、正反射光領域の形成位置が連続的に移動することによって照明制限領域における光学条件も連続的に変化するため、検査対象領域の各部位からより確実に表面欠陥を検出することができる。
上記[11]の発明によると、容易に正反射光領域の形成位置を移動させることができる。
上記[12]の発明によると、カメラの視野内における照明制限領域の光学条件が変化しないため、より確実に表面欠陥を検出することができる。
上記[13]の発明によると、最も近接する正反射光領域の位置する方向によって照明制限領域における光学条件が変化するため、検査対象領域の各部位からより確実に表面欠陥を検出することができる。
上記[14]の発明によると、最も近接する正反射光領域までの距離によって照明制限領域における光学条件が変化するため、検査対象領域の各部位からより確実に表面欠陥を検出することができる。
上記[15]の発明によると、照明制限領域において正反射光領域に近接する部分を複数形成して表面欠陥の検出を行うことができる。
上記[16]の発明によると、複数形成される照明制限領域、正反射光領域、およびこれらの境界を検出領域とするため、効率的に表面欠陥の検出を行うことができる。
上記[17]の発明によると、カメラの受光角度の大きさや遮光体による光の回折等によって正反射光の一部が入射しやすい正反射光領域の境界を最短で通過することができ、これにより、正反射光の影響がなく、より正反射光領域に近接する部分を検出領域内に構成することができる。
上記[18]の発明によると、複数の照明制限領域を容易に形成することができる。
上記[19]の発明によると、カメラに正反射光として入射する角度を除いた様々な角度の光を検出領域に入射させることができるので、種々の大きさおよび形状の表面欠陥による反射光をカメラに入射させることができる。そして、この際、検出領域が正常である場合に正反射光となる光は遮光されているため、反射光を僅かにしか変化させない軽微な表面欠陥による反射光が正常部の正反射光に埋もれてしまうことを防止でき、高いコントラストをもって表面欠陥を検出することができる。
上記[20]の発明によると、検査対象領域における拡散光の影響を軽減して、表面欠陥の検出を行うことができる。
上記[21]の発明によると、検出領域が正常である場合にラインセンサカメラへの正反射光となる光を遮光しながら、検出領域に様々な角度の光を入射させることができるので、反射光に僅かな変化しか生じない軽微な表面欠陥であっても、この表面欠陥による反射光を正常部の正反射光に埋もれさせてしまうことなく、高いコントラストをもって検出することができる。また、入射角度の制限等の光学条件が変化する連続的な領域を検出領域とし、これをラインセンサカメラで撮像するため、検出領域内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件を構成して確実にこれを検出することができる。
上記[22]の発明によると、管体の外周面に対して効率的に表面検査を行うことができる。
上記[23]の発明によると、管体の外周面の各部位を順次照明制限領域にして、多様な表面欠陥を検出することができる。
上記[24]の発明によると、ラインセンサカメラの視野内における照明制限領域の形成位置が変化しないため、より確実に表面欠陥を検出することができる。
上記[25]の発明によると、感光ドラム用基体に求められる表面精度を検査することができる。
上記[26]の発明によると、表面欠陥について所定の基準を満たす物品を確実に確保することができる。
上記[27]の発明によると、表面欠陥について所定の基準を満たす物品を確実に確保することができる。
上記[28]の発明によると、表面欠陥について所定の基準を満たす管体を確実に確保することができる。
上記[29]の発明によると表面欠陥について所定の基準を満たす感光ドラム用基体を確実に確保することができる。
上記[30]の発明によると、検出領域が正常である場合にカメラへの正反射光となる光を遮光しながら、検出領域に様々な角度の光を入射させることができるので、反射光に僅かな変化しか生じない軽微な表面欠陥であっても、この表面欠陥による反射光を正常部の正反射光に埋もれさせてしまうことなく、高いコントラストをもって検出することができる。
上記[31]の発明によると、表面欠陥について所定の基準を満たす物品を確実に確保することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について、模式的な説明図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の斜視図である。図1に示すように、この第1実施形態では、所定の広がりを有し、拡散光を照射する光源15によって、検査対象物40表面の検査対象領域41が照明され、検査対象領域41の各部位には、光源15の各部から種々の方向の光が入射するようになっている。
拡散光とは、光源からランダムな方向に拡散して照射される光をいう。なお、拡散光でない光としては、平行光が挙げられる。平行光とは、光源から発せられた光を、例えばレンズまたはファイバーを用いて集光させ、方向性を持った光の束として照射されるようにしたものである。
光源15が所定の広がりを有するとは、光源15が実質的に点光源でなく、拡散光を発する部位が一定の面積を有することをいう。
このような所定の広がりを有し、拡散光を照射する光源15を用いれば、検査対象物40の表面の検査対象領域41の各部位には、種々の方向の光が入射することとなり、入射光の方向に関する光学条件の多様性を確保することができる。これにより、様々な方向に照射される光からの反射光が発生することになる。一方、平行光を発する照明を用いたり、実質的に点光源を用いると、検査対象領域41の各部位には、特定の方向の光しか入射しないため、光の方向に関する光学条件の多様性に乏しい。そして、反射光が得られる表面状態(欠陥の種類)が限定されてしまうことになる。
光源15と検査対象領域41との間には遮光体20を介在させており、この遮光体20によって、検査対象領域41には、光源15の一部領域からの光が遮光されるが他の領域からの光は遮光されずに直接入射する照明制限領域25が形成されている。すなわち照明制限領域25とは、光源15から直接入射する光の一部が遮光体20によって制限されているいわゆる半影部であり、遮光体20によって制限されている方向からは、入射する光が存在しない領域となっている。
また、検査対象領域41には、遮光体20によって光源15からの光が遮光されない全光領域26および完全に遮光される遮光領域27も形成されている。
図2は、第1実施形態の正面図である。この図2に示すように、たとえば照明制限領域25内の部位25aでは、光源15の部位15a,15bからの光は到来するが、部位15cからの光は遮光体20によって制限され、この部位15cの方向からの入射光がない。さらにまた、照明制限領域25内の部位25bでは、光源15の部位15aからの光は到来するが、部位15b、15cからの光も遮光体20によって制限されている。このように、照明制限領域25内であっても、その位置によって制限される光の方向および光量という光学条件は異なっている。
なお、全光領域26内の部位26aでは、光源15の全部位からの光が到来しており、遮光領域27内の部位27aでは、光源15からの光が全て遮光体20によって遮光されている。
検査対象領域41の表面欠陥を検出するカメラ30は、多数の光量検出要素が一次元的に配列されてなるラインセンサ32を備えたラインセンサカメラとして構成されている。なお、ラインセンサ32は、一次元的な光量情報を検出できるものであればよく、一列の白黒ラインセンサでも、たとえばRGB等の各色用のセンサが合計3列に並べられたカラーラインセンサ、あるいは各色用のセンサを交互に配列してなるカラーラインセンサでもよい。さらに、ラインセンサの主たる配列方向とは垂直方向に複数列のセンサを配列したTDIラインセンサでもよい。あるいは、2次元的に配列されたセンサの特定の1または複数列のみを選択的に用いることで実質的にラインセンサとして利用されるパーシャルスキャンカメラ等であってもよい。
一般にラインセンサは、光を受光する感光部が一列だけに配置されたセンサで、エリア(2次元)センサと比べて、1ラインの画素数を多くできる点が大きな特長となる。エリアセンサでは、水平方向の画素数が高品位TV用でも例えば約1000画素程度であるが、ラインセンサでは、1000〜7500画素の画素数が容易に実現でき、近年では、画素数が10000画素を越えるセンサも登場しており、高い解像度を容易かつ安価に得ることができる。また、ラインセンサを用いることにより、エリアセンサに比べて画像を逐次処理することが可能であり、より高速の検査を実現できる利点もある。
図3は、第1実施形態における検出領域の平面説明図である。カメラ30は、図3に示すように、検査対象領域41に形成された全光領域26、照明制限領域25および遮光領域27を通過する連続した細長領域を検出領域31として撮像する。
図4は、第1実施形態の側面図である。図4に示すように、カメラ30は、光源15の位置および検査対象領域41の位置および角度との関係において、光源15から検出領域31に入射する光12の正反射光13を検出できる位置および角度に配置されている。遮光体20は、検出領域31に含まれる照明制限領域25内の少なくとも一部において、カメラ30に入射する正反射光13となる光源15からの光を遮光するようになっている。すなわち、カメラ20は、照明制限領域25の少なくとも一部においては、光源15からの正反射光13が遮光された領域を検出領域31に含んでいる。
図5は、カメラ30へ正反射光として入射する光のみを表示し、カメラ30への正反射光の有無によってカメラ30から見た検出領域31の明るさを模式的に表現した斜視図である。図5に示すように、光源15と遮光体20と検出領域31とカメラ30との位置関係および角度関係により、カメラ30に光源15からの正反射光13が入射する正反射光領域28はカメラ30から見て明るく、カメラ30へ正反射光として入射するはずの光が遮光体20によって遮光される正反射光制限領域29はカメラから見て暗くなる。このように、図1と比較すれば明らかなように、照明制限領域25であっても、カメラ30との位置関係および角度関係により、正反射光領域28と正反射光制限領域29とに分けられる。
このように、この第1実施形態では、検査対象領域41上に形成される光学条件には、照明制限領域25、全光領域26および遮光領域27という区分と、正反射光領域28,正反射光制限領域29という区分とが同時に存在している。前者の区分は、カメラ30を考慮することなく、検査対象領域41に照射されている光量という光学条件の違いに基づく。一方、後者の区分は、カメラ30に入射する正反射光の有無という光学条件の違いに基づく。いずれの区分による光学条件の違いが検出される表面欠陥の種類に影響を与えるかは、検査対象領域の表面特性により、たとえば散乱光が多い表面であれば入射光量に応じた前者の区分が影響するが、鏡面のような正反射光が多い表面であれば正反射光の有無に応じた後者の区分が大きく影響するといえる。
検査対象物40は、図1に示すように、光源15,遮光体20およびカメラ30等の光学系に対して移動することができるようになっている。
図6は、検査対象物40の移動の説明図である。図6(a)に示す矢印のように、検査対象物40とともに検査対象領域41がカメラ30等の光学系に対して移動すると、図6(b)に示すように、カメラ30による検出領域31は、矢印で示すように検査対象領域41に対して相対的に移動したことになる。検査対象領域41の各部位は順次検出領域31とされ、検査対象領域41の全領域が撮像される。このとき、実質的に、検査対象領域41の各部位は、正反射光領域28または正反射光制限領域29として撮像されたことになる。
遮光体20は、図2に示すように、図示しない駆動手段により移動可能となっており、検査対象領域41における照明制限領域25、全光領域26、遮光領域27の形成位置を変化させることができるようになっている。このとき照明制限領域25内でも各部位によって制限される入射光の方向等の光学条件が異なることから、検査対象領域41の各部位に対し、照明制限領域25内の種々の光学条件を与えることもできる。また同時に、カメラ30への正反射光の有無による区分としての正反射光領域28および正反射光制限領域29の形成位置も変化することになる。
図7は、第1実施形態において遮光体20を移動させながら検査対象領域41の表面欠陥の検出を行っている状態の平面説明図である。図7は、検査対象領域41をカメラ30への正反射光の有無という観点から区分している。
この第1実施形態では、図7(a)〜(e)に順次示すように、遮光体20を連続的に移動させることにより、正反射光領域28および正反射光制限領域29の形成位置を連続的に移動させながら、各図中に矢印で示すように、カメラ30の検出領域31を検査対象領域41に対して相対的に移動させて複数回の撮像が行われる。これにより、検査対象領域41の全域について、各部位が正反射光領域28、正反射光制限領域29およびこれらの境界領域というそれぞれ異なる光学条件における表面欠陥の検査を行うことができる。
この第1実施形態の表面検査方法により表面欠陥が検出されるのは、以下のメカニズムが要因の一部であると考えられる。
図8〜図11は、第1実施形態において表面欠陥が検出されるメカニズムの説明図である。各図の(a)は、照明、検査対象領域および遮光体等の位置関係を模式的に表しており、各図の(b)は、それぞれの場合においてカメラにより検出される受光量の分布を、各図の(a)に検査対象領域の各位置に対応して示している。なお、カメラは図示していないが、検査対象領域を真上から狙っており、実質的に真上に向かう光のみを受光するものとする。
図8は、正反射光制限領域29内の着目部位29aに表面欠陥がない場合の例である。図8(a)では、着目部位29aは正反射光制限領域29であるから、この着目部位29aで反射してカメラに正反射光として入射するはずの光12aが遮光されている。この着目部位29aには、光源15から光12b,12cが入射しているが、着目部位29aに表面欠陥がなく正常であればこれらの光12b、12cの正反射光13b、13cは斜め方向に向かい、カメラに正反射光として入射しない。したがって、カメラから見て、この着目部位29aは暗い。
具体的には、図8(b)の受光量分布図に示すように、検査対象領域41のうち、遮光体20によって遮光されている正反射光制限領域29では、カメラにおいて検出される受光量が少なくなっている。なお、図8(b)において二点鎖線は、遮光体がなかった場合にカメラによって検出される受光量を示している。
図9は、正反射光制限領域29内の着目部位29aに表面欠陥42がある場合の例である。着目部位29aに表面欠陥があれば、図9(a)に示すように、その形状によっては、光源15からの光12b、12cの正反射光が真上を向く場合がある。ここでは、着目部位29aに入射角度αで入射した光12bが真上に反射方向を変えている。このとき、カメラからみて当該着目部位29aが明るくなる。この部位29aはもともと正反射光制限領域29内にあるため、周辺の正常部からは正反射光が存在しないため、表面欠陥による正反射光は、際立った光量として捉えられることになる。
具体的には、図9(b)の受光量分布図に示すように、着目部位29aを含む正反射光制限領域29では表面欠陥がなければカメラによって検出される受光量が少なく、ここに表面欠陥によってカメラに入射する正反射光が生じれば、受光量分布図ではその周囲に対して際立った光量変化として確実に捉えられることになる。
図10は、遮光体がない場合を説明する比較例である。
この比較例では、着目部位29aに、図9と同様の表面欠陥が存在し、図9の場合と同様に表面欠陥によって真上を向いた正反射光がカメラに入射する。しかしながら、図10(b)に示すように、カメラによって検出される検出光量分布では、着目部位29aの周囲はもともと明るいため、ここに表面欠陥による正反射光があっても、周囲に対する光量変化は小さく、結局、周囲の明るさに埋もれてしまってノイズと区別ができず、検出できない可能性が高い。
図11は、遮光体を用いない通常の暗視野法を説明する比較例である。
この比較例では、図11(a)に示すように、広がりを有しない点光源15’等が用いられ、図11(b)に示すように、カメラから見て、検査対象領域41のうち、この点光源15’の直下部分の近傍が明るく、ここから離れると光量が低下して、いわゆる暗視野部となっている。このような暗視野部の着目部位29aに表面欠陥が存在すると、その形状によっては、図11(a)に示すように光源15’からの光を真上に反射する場合があり、このとき、光量分布図ではその周囲に対して際立った光量変化が生じ、表面欠陥が検出される。
しかしながら、このような通常の暗視野法では、表面欠陥が検出される暗視野部が形成される領域は光源直下から離れており、ここに光源15’から入射する光は検査面に対して浅い角度βで入射することになる。このため、このような暗視野部で検出できる表面欠陥は、浅い角度で入射した光の反射角度を大きく変化させ、真上へと向けることのできる鋭い欠陥に限られることになる。
これに対し、第1実施形態の正反射光制限領域29は、図9に検出メカニズムを示したように、直接反射光となってカメラに入射するはずの光を遮光体20によって遮光することで形成されているため、特に、正反射光領域28に近接する部分では、僅かに反射角度を変化させるだけでカメラに直接反射光となって検出される光が入射している。したがって、第1実施形態の表面欠陥検出メカニズムによれば、僅かに反射角度を変化させるだけの浅くなだらかで軽微な欠陥であっても、正常部の正反射光に埋もれてしまうことなく、これを検出することができる。
以上のようにして、正反射光の反射方向が変化することで表面欠陥が検出される場合、カメラに向かう正反射光を生じる入射光の方向や角度という光学条件は表面欠陥の種類や形状によって異なると考えられる。
上述したように、第1実施形態では、遮光体20の連続的な移動により、検査対象領域41の各部位について、正反射光制限領域29となっている場合であっても、最も近接する正反射光領域28の位置する方向が異なる複数の場合の検査が行われる。たとえば、図7において、検査対象領域41内の部位41aに着目すると、図7(b)〜(d)の間、正反射光制限領域29として撮像されるが、図7(b)では最も近接する正反射光領域28が右側にあるが、図7(d)では左側にあり、その方向が反対になっている。
正反射光制限領域29であっても、最も近接する正反射光領域28の位置する方向が異なると光源15から入射する光の方向という光学条件が異なることとなる。このため、第1実施形態によると、検査対象領域41の各部位について、入射する光の方向という光学条件が異なる複数の検査を行うことで、各種の表面欠陥をより確実に検出することができる。
また、第1実施形態では、遮光体20の連続的な移動により、検査対象領域41の各部位について、正反射光制限領域29となっている場合であっても、最も近接する正反射光領域28までの距離が異なる複数の場合の検査が行われるようになっている。たとえば、図7において、検査対象領域41内の部位41aに着目すると、図7(b)では最も近接する正反射光領域28がごく近接しているが、図7(c)では比較的離れている。
正反射光制限領域29であっても、最も近接する正反射光領域28までの距離が異なると光源15から入射する光の入射角度という光学条件が異なることとなる。このため、第1実施形態によると、検査対象領域41の各部位について、入射する光の入射角度という光学条件が異なる複数の検査を行うことで、各種の表面欠陥をより確実に検出することができる。
また、検出領域31は、正反射光領域28および正反射光制限領域29を通過する連続的な領域となっており、とくに正反射光制限領域29内で光学条件が変化する連続した領域となっていることから、検出するための光学条件の異なる複数種類の表面欠陥を同時に検出することができる。また、光学条件が変化する連続的な検出領域31をラインセンサカメラ30で撮像するため、検出領域31内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。
また、検出領域31は、正反射光領域28および正反射光制限領域29を通過する連続的な領域となっていることで、正反射光制限領域29のうち、正反射光領域28に近接する部分を検出することができるため、僅かに反射角度を変化させるだけの浅くなだらかで軽微な欠陥であっても、正常部の正反射光に埋もれてしまうことなく、これを検出することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<検査対象物>
図12は、この第2実施形態にかかる表面検査装置の検査対象物とされる管体の斜視図である。この第2実施形態にかかる表面検査装置は、図12に示すように、たとえば感光ドラム用基体等の中空円筒管体90を検査対象物とし、その両端近傍を除く外周面を検査対象領域91として、表面検査を行うものである。感光ドラム用基体外周面の検査対象領域91は、金属光沢を有し、入射した光のほとんどを正反射する鏡面となっている。
この表面検査装置の検査対象物とされる感光体ドラム用基体は、たとえば直径が10〜60mm、長さ200〜500mm程度のものである。
このような管体90の製造方法としては、後述するように、押出成形および引き抜き成形の組み合わせを挙げることができる。ただし、これに限定されるものではなく、押出成形、引き抜き成形、鋳造、鍛造、射出成形、切削加工またはこれらの組み合わせなど、管体を製管できる方法であればよい。材質としても、たとえばアルミニウム合金を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、各種金属や合成樹脂等であってもよい。
<全体構成>
図13は、本発明の第2実施形態にかかる表面検査装置の正面図である。図14は、同装置の平面図である。図15は、同装置の側面図である。
この表面検査装置500は、図10に示すように、光源510、遮光体520、カメラ530、検査位置の管体(検査対象物)90を支持するチャック部570およびカメラ530によって撮像された画像を処理する画像処理装置580等を備えた検査装置本体501と、検査装置本体501に管体90を供給する管体供給コンベア551と、検査装置本体501から管体90を順次搬出する合格品搬出コンベア552および不合格品搬出コンベア553とを備えている。
管体供給コンベア551は、上縁部がV型に切り欠かれた管体支持台559…で各管体90…の両端近傍部分を支持し、各管体支持台559…を図示しない駆動チェーンで移動させることにより、検査前の管体90を検査装置本体501に移送する。
検査装置本体501の管体供給側(図13,図14の左側)には、管体90を両側端部から挟んで持ち上げて移送するコンベア間移載装置554が設けられており、管体供給コンベア551によって搬送されてきた管体90を、コンベア間移載装置554によって検査装置本体501内の搬送コンベア561に移載するようになっている。
合格品搬出コンベア552および不合格品搬出コンベア553は、ともに、上縁部がV型に切り欠かれた管体支持台559…で各管体90…の両端近傍部分を支持し、各管体支持台559…を図示しない駆動チェーンで移動させることにより、検査後の管体90を検査装置本体501から搬出する。また、合格品搬出コンベア552と不合格品搬出コンベア553をまたぐ位置には、不合格品払出ロボット556が設けられており、検査装置本体501における検査で不合格品と判定された管体90を、合格品搬出コンベア552上から不合格品搬出コンベア553上に送り出すようになっている。
検査装置本体501の管体搬出側(図13,図14の右側)には、管体90を両側端部から挟んで持ち上げて移送するコンベア間移載装置555が設けられており、検査装置本体501内の搬送コンベア562上の管体90を、コンベア間移載装置555によって合格品搬出コンベア552に移載するようになっている。
検査装置本体501内の搬送コンベア561,562は、上縁部がV型に切り欠かれた管体支持台563…で各管体90…の両端近傍部分を支持し、各管体支持台563…を駆動チェーンで移動させることにより、検査直前および直後の管体90を移送する。
<回転移送装置>
検査前後の搬送コンベア561,562の間には、管体90を検査位置Bに移送する回転移送装置564が配置されている。この回転移送装置564は、管体90を支持するチャック部570を複数(ここでは4個)備えている。
各チャック部570…は、回転駆動モータ565の回転軸566に接続された回転フレーム567に取り付けられており、搬送コンベア561から管体90を取り出すの取出位置Aと、光源510、遮光体520およびカメラ530等の検査光学系による検査を実行する検査位置Bと、搬送コンベア562に管体90を送り出す送出位置Cとに同時に位置するチャック部570…が存在するように配置されている。
そして、取出位置Aに位置するチャック部570は搬送コンベア561から検査前の管体90をチャックして取り出し、検査位置Bに位置するチャック部570は管体90を回転支持して表面検査を実行し、送出位置Cに位置するチャック部570は検査後の管体90のチャックを解除して搬送コンベア562に送り出す作業を、同時並行して行うことができるようになっている。また、取出位置Aから検査位置Bに移動するチャック部570は、検査位置Bに搬送するまでに管体90の回転が安定するように、予め管体90の回転駆動を開始するようになっており、これにより検査位置Cに到着すれば即座に表面検査を実行して、サイクルタイムの短縮を図ることができるようになっている。
<チャック部>
図16は、第2実施形態におけるチャック部570の正面図である。図17は、同チャック部570の側面図である。
これらの図に示すように、各チャック部570は、1つの基準ローラ571と、2つの支持ローラ572,572とを備えており、管体90の両側に配置された一対のチャック部570,570が協働して、1本の管体90をチャックするようになっている。
各チャック部570における基準ローラ571は、検査位置Bにおける姿勢では、管体90の内周面の上側に接触してその高さ位置を規定する。基準ローラ571は、チャック部本体576に対して回転可能に取り付けられ、検査実行時に管体90とともに回転する。また、協働して1本の管体90をチャックする一対のチャック部570の一方には、基準ローラ回転駆動モータ573が設けられ、検査実行時に基準ローラ571を回転駆動することにより、管体90を回転させることができるようになっている。
支持ローラ572,572は、検査位置Bにおける姿勢では、管体90の内周面の下側左右にそれぞれ接触し、エア駆動圧によって管体90を下方に付勢することにより、管体90の内周面の上側を確実に基準ローラ571に接触させて、その高さ位置を安定させる。また、支持ローラ572、572は、チャック部本体576に対して回転可能に取り付けられ、検査実行時には管体90とともに回転する。また、支持ローラ572,572は、図16,図17に破線と実線とで示すように、検査位置Bにおける姿勢では、上下方向に移動することにより基準ローラ571との距離を管体90の内径よりも小さくして、管体90をチャックする前後には基準ローラ571とともに管体90の内側に挿入することができるようになっている。これらの動作のため、各チャック部570…には、支持ローラ572,572をエア駆動圧によって上下に移動動作させる支持ローラ駆動部574が設けられている。
基準ローラ571および支持ローラ572,572が取り付けられたチャック部本体576は、回転移送装置564の回転フレーム567に取り付けられたチャック部ベース577に対し、スライド駆動部575によって管体90の軸方向にスライド動作可能となっており、管体90を両外側から挟み込んでチャックすることができるようになっている。
<光源>
光源510は、検査位置Bに搬送されてきた管体90に対して検査のための光を照射する。この光源510は、高輝度が得られる蛍光灯等のライン状光源から構成され、管体90の長手方向に沿った広がりを有している。この光源510は、図13に示すように、光源支持フレーム513によって、検査位置Bにある管体10のほぼ真上に配置され、照射する光を効率的に管体10側に向けるため、光源フード512によって下方以外が覆われている。
<遮光体>
遮光体520は、光源510から照射される光の一部を遮光して、管体90の外周面91に種々の異なる光学条件を構成する。
図18は、第2実施形態における遮光体520の斜視図である。図18に示すように、第2実施形態の遮光体520は、スリット孔状の透光部523…と、遮光部524…とが交互に繰り返すように形成されたスリット体から構成されている。透光部523および遮光部524の大きさは、適宜設定することができるが、たとえば、透光部523の幅(開口幅)aは1〜6mm程度、遮光部524の幅は3〜6mm程度が好ましい。
この遮光体520は、図13〜図15に示すように、遮光体支持台525に取り付けられ、光源510と検査位置Bの管体90との間に配置されている。
<カメラ>
カメラ530は、多数の光量検出要素が一次元的に配列されてなるラインセンサ532と、所定の検出領域531をラインセンサ532上に結像するレンズ等を備えたラインセンサカメラとして構成されており、検出領域531の各部から入射する光量を検出する。このカメラ530は、その位置および角度を微調整可能なカメラ支持台534に取り付けられ、検査位置Bの管体90の外周面91の所定位置を検出領域として狙っている。
<スライドテーブル>
遮光体520が取り付けられる遮光体支持台525およびカメラ530が取り付けられるカメラ支持台534は、ともにスライドテーブル540上に取り付けられ、検査位置Bの管体90の軸方向についてスライド移動動作可能となっている。すなわち、スライドテーブル540は、本体フレーム502に固定されたスライドテーブル支持台542上をスライドコロ541によってスライド移動動作可能に支持され、スライド駆動モータ543によってスライド駆動されるようになっている。
このスライド駆動動作のストロークは、遮光体520の透光部523の幅aおよび遮光部524の幅bの和よりも大きく設定されている。具体的には、たとえば、透光部523の幅aおよび遮光部524の幅bの和の1.1倍以上程度が好ましい。これにより、管体90の外周面の検査対象領域91の軸方向位置の全域が、遮光体520の透光部523および遮光部524の直下に位置する場合が実現されるようになっている。
<要部>
図19は、第2実施形態にかかる管体90の表面検査装置の要部の概略を表した側面図である。図20は、同斜視図である。
図19に示すように、カメラ530は、管体90の曲率に応じて、遮光体520が存在しなければ常に光源510から管体90外周面の検査対象領域91に入射する光の正反射光を受光する位置に配置されている。
また、カメラ530による検出領域531は、管体90の内周面側が基準ローラ571によって支持されている部分に対向する外周面91側部分となっている。この部分は、管体90の各部のうちで、基準ローラ571によって支持されているために最も位置および角度が安定する部分である。したがって、管体90の曲がり等の形状精度により、表面検査の結果に影響が及ぶことを低減することができる。
また、カメラ531による検出領域531は基準ローラ571に対向する部分となっているため、サイズ(直径)が異なる管体90であっても、ほぼ同一の光学条件を構成することができる。とくに、管体90の厚みが同一であれば、検出領域531については実質的に同一の光学条件を構成することができる。したがって、種々のサイズの管体90の表面検査を行う場合であっても、段取り替えに要する手間および時間を最小限に抑え、効率的に表面検査を実行することができる。
また、管体90は、その内周面側から支持されているため、基準ローラ571等が管体90の外周面91に影を生じるなどの表面検査への悪影響を低減することができる。
また、図16に示すように、光源510は、管体90の軸方向に広がりを有し、下向きに種々の角度の光を照射するため、管体90外周面の検査対象領域91の各部位には遮光体520のの透光部523を通過した種々の角度の光が入射するが、遮光体520の遮光部524…により入射する光の角度は制限される照明制限領域となっている。そして、カメラ530から見ると、カメラ530の検出領域531には、カメラ530に入射する正反射光が存在する正反射光領域528と、正反射光が存在しない正反射光制限領域529とが形成されている。このため、この第2実施形態では、正反射光制限領域529において、各部が正常である場合にカメラ510への正反射光となる光を遮光し、反射光に僅かな変化しか生じない軽微な表面欠陥による反射光を、正常部の正反射光に埋もれさせてしまうことなく、高いコントラストをもって検出することができる。
また、カメラ530の検出領域531は、この照明制限領域に形成される正反射光領域528および正反射光制限領域529、さらにこれらの境界を通過し、入射角度の制限等の光学条件が変化する連続した領域となっている。検出領域531内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。また、各領域で検出される表面欠陥を効率的に捉えることができる。
また、カメラ530は、ラインセンサカメラから構成されているため、この光学条件が変化する検出領域531の各部分の連続的な変化を確実に捉えることができる。
また、検出領域531は、正反射光領域528と正反射光制限領域529との境界を通過するように形成されているため、正反射光制限領域529のうち、正反射光領域528に非常に近接した部分を含んでいる。このため、僅かにしか反射角度を変化させない浅くなだらかな凹欠陥、たとえば深さ1μm程度の浅くなだらかな欠陥であっても、正常部の正反射光によって埋もれてしまうことなく検出することができる。
また、正反射光領域528および正反射光制限領域529は、検出領域531の長手方向について複数の正反射光領域528および正反射光制限領域529とが交互に繰り返すように形成され、検出領域531は、正反射光領域528および正反射光制限領域529の境界が延びる方向に対して垂直にこの境界を横切っている。この境界は、カメラの受光角度の大きさや遮光体による光の回折等によって正反射光の一部が入射しやすい部分であるが、検出領域531は、この境界を垂直に横切ることで最短で通過しており、これにより、正反射光の影響がなく、より正反射光領域528に近接する部分を検出領域531内に構成することができる。
また、検出領域531は、複数の正反射光領域528および正反射光制限領域529を通過するように形成されているため、正反射光制限領域529において正反射光領域528に近接する部分を複数形成して、効率的に微細な表面欠陥の検出を行うことができる。
具体的な表面検査の実行は、検査位置Bに送り込まれ、基準ローラ570によって回転駆動される管体90に対して、カメラ530により連続的にその外周面91を撮像することによって行われる。したがって、管体90の外周面91の各周方向位置が順次カメラ530の検出領域531となり、その全域を検査することができる。
この管体90の回転速度は、検出したい欠陥サイズとカメラ530のラインセンサ取込速度に応じて設定される。すなわち、カメラ530によって撮影される検出領域531の実質的な幅は、管体90が回転している場合、ラインセンサ取り込み速度と管体90の回転速度に応じて決定されることになるが、この検出領域531の実質的な幅が、検出したい欠陥サイズより小さくなるように設定されている。
また、こうして管体90を回転させながら、遮光体520は管体90の軸方向について、遮光体520の透光部523の幅aおよび遮光部524の幅bの和よりも大きなストロークでスライド移動動作する。このため、管体90の外周面91全域を正反射光領域528および正反射光制限領域529、さらにこれらの境界としてカメラ530の検出領域531に含れることとなり、外周面91の全域について微細な表面欠陥をも検出できる表面検査を行うことができる。
このように、管体90の外周面91の全域を種々の光学条件の下で検査できるため、カメラ530の解像度にもよるが、たとえばミリオーダー、ミクロンオーダー、サブミクロンオーダー等の種々の大きさや深さの欠陥、さらに凹み角度等の形状の異なる多様な欠陥を検出することができる。
また、カメラ530が遮光体520とともにスライド移動動作するため、カメラ530の検出領域531内では、常に同じ位置に正反射光領域528および正反射光制限領域529が形成されることになる。このため、表面欠陥の検出を、単純な画像処理によって確実に行うことができる。
また、管体90を回転させながら遮光体520およびカメラ530が管体90の軸方向に移動するため、管体90の外周面91上の正反射光領域528や正反射光制限領域529、さらにカメラ530の検出領域531は、管体90の外周面91上を螺旋状に移動することとなる。この場合、管体90の外周面91上の各部位は、遮光体520およびカメラ530の移動により、管体90の一回転毎に異なる光学条件の下で表面検査されることになる。
<画像処理例>
図21は、カメラによって撮像された画像から表面欠陥を検出するため、画像処理装置580によって行われる画像処理工程の例を示す説明図である。
図21(a)は、カメラ530によって撮影された画像の例である。この図では、ある瞬間にカメラ(ラインセンサ)530によって検出された検出領域531の明るさがグラフとして表されており、横軸が検出領域531の各部位を、縦軸が明暗階調を示している。
この図に示すように、この例では、明領域と暗領域との境界領域の明暗階調が、カメラ530の感度域の中間の階調域で段階的に階調変化するように、カメラ感度(明暗分解能)や感度域(検出階調領域)が設定されている。
図21(b)は、管体90を回転させながら撮影された画像の例である。この図では、横軸方向の各ラインが各瞬間にカメラ(ラインセンサ)530によって検出された検出領域531の明るさを示しており、管体90を回転させながら順次連続的に撮像を繰り返して得られた画像を縦軸方向に並べている。
カメラ530は遮光体520とともに管体90の軸方向に移動するため、この図に示す撮像画像では、正反射光領域528(図中、縦方向に延びる白い部分)や正反射光制限領域529(図中、縦方向に延びる黒い部分)の横方向位置が変化していない。ちなみに、カメラ530を移動させなければ、正反射光領域528等は、図中で斜め方向に延びることになる。
こうして得られる画像に対しては、欠陥検出を容易にするため、微分処理、積分処理、膨張処理、収縮処理などの画像処理を駆使して、正反射光制限領域(暗領域)529や境界領域の微弱信号を強調する加工を行うことが望ましい。
図21(c)は、カメラ530によって撮像された画像を、カメラ530の走査方向(ラインセンサの並び方向、図の横軸方向)に対して差分処理を行い、明るさの変化量を表現したものである。
このとき、明暗階調が段階的に変化する部分では、表面欠陥等による階調変化がもともとの段階的な階調変化に上乗せされるため強調されやすく、その結果、表面欠陥等による階調変化が検出されやすいという画像処理上の特徴がある。
上述したように、この例では、明領域と暗領域との境界領域において段階的な階調変化が見られるようにカメラ感度や感度域が設定されているため、かかる境界領域において特に表面欠陥等による階調変化が検出されやすいようになっている。
図21(d)は、さらに、各ラインのデータについて、以前の1または複数のラインの同位置のデータとの差分を算出し、その差分の大きさを濃淡で表現したものである。
図21(e)は、得られた濃淡データから、所定のしきい値(基準値)を越える部分を表面欠陥として表示したものである。
このように第3実施形態では、画像処理装置580が表面検査の結果から表面欠陥の評価をして、管体90に表面欠陥がない場合あるいは見出された表面欠陥の種類や程度が許容できる範囲内である場合、当該管体90を合格品(完成品)と判別する。すなわち、画像処理装置580は、判別手段として機能している。
なお、上述の画像処理は一例であり、任意の処理手順を採用することが可能である。
図22は、このようにして検出される表面欠陥の一例を示す断面図である。この図に示すように、この表面欠陥は、大きさが約100μm、最大深さが1μmの浅くなだらかな凹欠陥である。上述した本発明の第2実施形態にかかる表面検査装置では、このような表面欠陥も検出することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。
この第3実施形態は、上述した第2実施形態にかかる表面検査装置500を備えた管体90の製造装置である。
図23は、第3実施形態にかかる管体の製造システム7の構成を示す機能ブロック図である。
この製造システム7は、管体10を製管する製管装置71と、上述した管体の表面検査装置500と、表面検査装置500の検査結果を製管装置71にフィードバックするフィードバック部72とを備えている。
製管装置71は、たとえば、アルミニウム合金の引抜き加工によって感光ドラム基体を製管する場合であれば、原料を溶解させて押出加工材料を製造する工程、押出工程、引抜工程、曲がり矯正工程、所定長さへの切断工程、粗洗浄工程、仕上げ洗浄工程等を実行する各機械装置の集合として構成されている。
押出工程は、たとえばアルミニウム製のビレットを押出してアルミニウム押出素管を得る工程である。
図24は、この押出工程を行う押出機の概略平面図である。押出機本体73から押し出されたアルミニウム押出素管74は、複数対配置された支持ローラ75…によって押出方向前方に搬送され、切断機76により所定長さRに切断される。
図25は、押出機本体が備える押出ダイスの一例における断面図である。この押出ダイス77は、ポートホールダイスであり、771はダイス雌型、772はダイス雄型である。ダイス雌型771には中央部に貫通上の押出孔773が形成されるとともに、押出孔773の入口側の周面が円形のベアリング部774となされている。なお、775はレリーフ部である。一方、ダイス雄型772は、その中央部に断面円形の成型凸部776を有するとともに、成形凸部776の先端周面に円形のベアリング部777が形成されている。なお778は、アルミニウムビレットを通過させる通過孔である。そして、前記ダイス雌型771と前記ダイス雄型772とが組み合わされ、雄型772の成形凸部776先端が雌型771の押出孔773に望んで雌雄両型のベアリング部774,777が環状の成形間隙779を介して対向状の配置されている。
なお、押出方式は特に限定されることはなく、ポートホールダイスを用いたものでもマンドレル押出でもよい。
引抜き工程は、押出加工によって得られた所定長さのアルミニウム押出素管を引抜き加工してアルミニウム引抜管を得る工程である。
図26は、この引抜き工程を行う引抜き機の一例を示す断面である。この引抜き機78は、たとえば、アルミニウム押出素管781を引抜きダイス782と引抜きプラグ783との間に通し、押出素管781先端に形成された口付け部784をキャリッジ部のチャック部785で掴んで該キャリッジ部を前方に移動させることにより、アルミニウム引抜き管786を得るようになっている。引抜きプラグ783は、ロッド787によって支持されている。このロッド787には1個または複数個の中子788がその略全長に亘って装着されており、この中子788は、押出素管781の内周面に当接して自重により押出素管781がたわむことを防止して、引抜きの初めから終わりまで押出素管781の軸線をダイス782の軸線に一致した状態に保持できるようになっている。また、引抜き加工中には、引抜きダイス782と押出素管781との間に潤滑油が供給されるようになっている。
なお、この引抜き工程は、プラグを固定しない浮きプラグ引き方式によって引抜きを行うようにしてもよい。また、引抜きは、1回だけ行ってアルミニウム引抜き管を得るようにしてもよいが、引抜きを複数回繰り返し行って順次的に縮径し、もってアルミニウム引抜き管を得るようにするのが好ましい。とくに、引抜きを2回行ってアルミニウム引抜き管を得るのが好ましい。
曲がり矯正工程は、引抜き加工によって得られたアルミニウム引抜き管の曲がりを矯正する工程である。具体的には、引抜き加工によって得られたアルミニウム引抜き管は、まず、その口付け部がプレス切断法により除去され、その後、ロール矯正機に投入され、内部の矯正ロールの作用で真っ直ぐに矯正される。
図27は、口付け部切除工程を行う切断機の一例を示す断面図である。この切断機79は、アルミニウム引抜き管791の口付け部792側の端部を金型793,793の内方に挿入し、切断刃794を下降させることにより、該口付け部792を切断除去する。この切断は突切り刃によって行われるから切粉の発生はなく、切粉等がロール矯正機内に持ち込まれ、アルミニウム引抜き管791にキズがつくことがないようになっている。
図28は、曲がり矯正工程を行うロール矯正機の一例を示す概念図である。このロール矯正機81は、その内部の矯正ローラ812の作用によって、口付け部が切除されたアルミニウム引抜き管811を真っ直ぐに矯正するようになっている。
粗洗浄工程は、上記引抜き工程等においてアルミニウム引抜き管に付着した潤滑油等を除去する工程である。この粗洗浄工程は、たとえば脱脂力を有する溶剤を用いて行われる。具体的手法としては、特に限定されないが、たとえば浸漬法、シャワー法等が挙げられる。
仕上げ洗浄工程は、好適には、たとえば超音波洗浄によって行われる。
図29は、超音波洗浄機の一例を示す概念図である。この超音波洗浄機83は、洗浄増831に貯められた洗浄液832に被洗浄物である複数個のアルミニウム引抜き管833を浸漬しておき、振動子834によって洗浄液832中に超音波を送ることにより、被洗浄物であるアルミニウム引抜き管833を洗浄するものである。
超音波の照射方式は特に限定されることはなく、図29に示す投げ込み型のほか、接着型、振動伝達子型その他各種の洗浄機を用いることができる。また、洗浄液としては、一般には白灯油、軽油、アルカリ、界面活性剤あるいはトリクロロエチレンなどが用いられるが、これらに限定されることはなく、水系、炭化水素系、塩素系有機溶媒などを適宜用いればよい。
上記のような押出工程、切断工程、引抜き工程、曲がり矯正工程、洗浄工程、仕上げ洗浄工程を経て得られた管体(アルミニウム引抜き管)90は、表面品質精度に優れ、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置の感光ドラム基体として好適である。
こうして製管された管体(アルミニウム引抜き管)90は、上述した表面検査装置500においてその表面状態が所定の許容範囲内にあるか否かが検査され、この検査結果が所定の許容範囲内にあるのであれば、その管体90を完成品と判定する。
また、表面検査装置500において、管体90に発生している不良の種類や特徴等が判別された場合には、この検査結果をフィードバック部72が製管装置71にフィードバックし、これにより不良管の発生を未然に防止するようになっている。
こうして検査結果がフィードバックされた製管装置71においては、検査結果の内容に応じて、製管条件の設定に供される。具体的には、押出ダイスの取付状態や押出速度等の押出条件の設定、素管の選別、引抜きダイスの取付状態の確認や引抜き速度等の引抜き条件の設定、ロール矯正機におけるロール高さ調整や搬送速度等のロール矯正機条件が制御される。これにより、より確実に必要十分な表面精度を持った管体を得ることができるとともに、仮に不良管が発生した場合でも、速やかにこれに対応し、不良管の発生数を抑えることができる。
このような製造システム7によれば、所定の形状精度を有する管体、および管体の集合を確実に得ることができる。
[その他の実施形態]
(1)上記実施形態では、照明制限領域内の光学条件を変化させたり、正反射光領域や正反射光制限領域の形成位置を移動させるために、遮光体を移動させたが、光源を移動させても、光源と遮光体の両方を一体的に移動させても、光源と遮光体とを別々に移動させても、あるいは照明系に対して検査対象物を移動させてもよい。
(2)検査対象領域の大きさ等に応じて複数台のカメラを用いてもよい。
(3)上記実施形態では、照明制限領域内の光学条件の変化や、正反射光領域や正反射光制限領域の形成位置を連続的にずらすように変化させたが、これに限定されない。
図30は、正反射光領域と正反射光制限領域の形成位置の変化の変形例である。この図30(a)に示すように、検査対象領域41の右半分を正反射光領域11として、左半分をと正反射光制限領域21として表面検査を行った後、図30(b)に示すように、と正反射光領域と正反射光制限領域の形成位置を切り替え、検査対象領域41の左半分をと正反射光領域11として、右半分をと正反射光制限領域21として表面検査を行うようにしてもよい。このようにしても、検査対象領域41の全域についてと正反射光制限領域およびと正反射光制限領域の両方の光学条件で表面検査を行うことができる。
(4)複数の光源を用いるようにしてもよい。図31は、複数の光源10…を用いて正反射光領域11…と正反射光制限領域21…を形成した例である。また、輝度の異なる複数の光源を用いて種々の光学条件を構成するようにしてもよい。
(5)検査対象物は、管体の他、圧延板や箔等の平面状の物品であってもよい。
(6)カメラをラインセンサの並び方向(検出領域の長手方向)に移動させ、検査対象領域の各部位を、カメラの画角の範囲内の種々の角度で表面検査を行うようにしてもよい。このようにすると、より確実に種々の表面欠陥を検出することができる。
(7)上記第実施形態では、管体の長手方向に対して、カメラと遮光体とを一体的にスライド移動させたが、これらを固定し、管体を移動させてもよい。また、カメラは固定して遮光体のみを移動させても、カメラと管体とを移動させてもよい。
(8)上記第2実施形態では、遮光体として多数の透光部を有する多孔スリットを採用したが、透光部を1つだけ備えた単孔スリットを用いてもよい。図32は、単孔スリットを用いた変形例の斜視説明図である。この例では、遮光体529の透光部528に応じた比較的短い照明519と、検出領域538を比較的幅狭に絞ったラインセンサカメラ539を用い、管体90を回転駆動しながら、これら照明519,遮光体529およびカメラ539の全てを管体90の長手方向に移動させることで、管体90の外周面91の全域に対して、正反射光制限領域での表面検査が実行されるようにしている。このようにすると、隣の透光部から到来する光の影響を受けることなく表面検査を行うことができる。
(9)カメラはラインセンサカメラに限定されず、二次元的な広がりを有する撮像領域をもつエリアセンサや、特定の一点の光量を検出する光センサから構成されるカメラ等であってもよい。
(14)上記第2実施形態では、円筒体を回転させながら表面検査を行ったが、長尺平板材等を連続移動させながらその表面検査を行うようにしても良い。
図33は、長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う例である。この例では、連続的に繰り出されるシート状の長尺平板材93に対し、平板材93の移動方向に対して斜めに形成された透光部623…および遮光部624…を有するスリット体62を介して光源61からの照明が平板材93上に照射されている。
これにより、平板材93の各部位は繰り出し方向に移動するにつれて、明領域625…、暗領域626…およびそれらの境界領域を通過するようになっている。そして、ラインセンサを有する複数個のカメラ63…が、平板材の移動方向について異なる領域を検出領域631…となるように配置されていることにより、平板材93の各部位は、各カメラ63…の撮像により、明領域625…、暗領域626…および境界領域を含む種々の異なる光学条件下での検出が行われるようになっている。
図34は、長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う別の例である。この例では、複数組の光源64およびスリット体65が平板材93の繰り出し方向に直交する幅方向について、異なる位置に明暗縞を形成するように配置されており、複数のカメラ66が各明暗縞ごとに検出領域661を受け持つように配置されることにより、平板材93の各部位が明領域655…、暗領域656…および境界領域を含む種々の異なる光学条件下での検出を行うことができる。
本発明の第1実施形態の斜視図である。 第1実施形態の正面図である。 第1実施形態における検出領域の平面説明図である。 第1実施形態の側面図である。 第1実施形態においてカメラから見た検出領域の明るさを模式的に表現した斜視図である。 第1実施形態において検査対象物の移動の説明図である。 第1実施形態において遮光体を移動させながら検査対象領域の表面欠陥の検出を行っている状態の平面説明図である。 第1実施形態において表面欠陥が検出されるメカニズムの説明図であり、正反射光制限領域内の着目部位に表面欠陥がない場合の例である。 第1実施形態において表面欠陥が検出されるメカニズムの説明図であり、正反射光制限領域内の着目部位に表面欠陥がない場合の例である。 遮光体がない場合を説明する比較例である。 遮光体を用いない通常の暗視野法を説明する比較例である。 第2実施形態にかかる表面検査装置の検査対象物とされる管体の斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかる表面検査装置の正面図である。 同装置の平面図である。 同装置の側面図である。 第2実施形態におけるチャック部570の正面図である。 同チャック部570の側面図である。 第2実施形態における遮光体520の斜視図である。 第2実施形態にかかる管体90の表面検査装置の要部の概略を表した側面図である。 同斜視図である。 カメラによって撮像された画像から表面欠陥を検出する画像処理の例を示す説明図である。 検出される表面欠陥の一例を示す断面図である。 第3実施形態にかかる製管システムの構成を示す機能ブロック図である。 押出工程を行う押出機の概略平面図である。 押出機本体が備える押出ダイスの一例における断面図である。 は、この引抜き工程を行う引抜き機の一例を示す断面である。 口付け部切除工程を行う切断機の一例を示す断面図である。 曲がり矯正工程を行うロール矯正機の一例を示す概念図である。 超音波洗浄機の一例を示す概念図である。 正反射光領域と正反射光制限領域の形成位置の変化の変形例である。 複数の光源を用いて正反射光制限領域を形成した例である。 単孔スリットを用いた変形例の斜視説明図である。 長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う例である。 長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う別の例である。
符号の説明
15 光源
20 遮光体
25 照明制限領域
26 全光領域
27 遮光領域
28 正反射光領域
29 正反射光制限領域
30 カメラ
31 検出領域
40 検査対象物
41 検査対象領域

Claims (31)

  1. 検査対象物の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
    所定の広がりを有する光源により、前記検査対象物表面上の検査対象領域に向かって拡散光を照射し、
    前記光源と前記検査対象領域との間に介在させた遮光体により、前記検査対象領域内に、前記光源の一部領域からの光を遮光するが他の領域からの光は遮光しない照明制限領域を形成し、
    前記照明制限領域を含む検出領域を撮像するカメラにより、前記遮光体により遮光される光が、前記遮光体がなかった場合には前記照明制限領域において正反射してカメラに入射する方向から前記検出領域を撮像することを特徴とする表面検査方法。
  2. 前記検出領域には、前記照明制限領域のうち、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域に近接する部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の表面検査方法。
  3. 前記検出領域は、前記照明制限領域から前記正反射光領域に至る連続した領域とすることを特徴とする請求項2に記載の表面検査方法。
  4. 前記カメラは、ラインセンサカメラであることを特徴とする請求項3に記載の表面検査方法。
  5. 前記検査対象物と前記検出領域とを相対的に移動させ、前記検査対象領域の全領域を順次前記検出領域として撮像を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表面検査方法。
  6. 前記検査対象領域における前記照明制限領域の形成位置を変化させて、前記検査対象領域の各部位が前記照明制限領域として前記検出領域に含まれる複数回の撮像を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表面検査方法。
  7. 前記検査対象領域における前記照明制限領域の形成位置を連続的に移動させることによって変化させることを特徴とする請求項6に記載の表面検査方法。
  8. 前記検査対象領域における前記照明制限領域の形成位置の移動は、前記検査対象物と前記遮光体とを相対移動させることによって行うことを特徴とする請求項6または7に記載の表面検査方法。
  9. 前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域の形成位置を変化させながら、前記検査対象領域の各部位について複数回の撮像を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の表面検査方法。
  10. 前記正反射光領域の形成位置を連続的に移動させることによって変化させることを特徴とする請求項9に記載の表面検査方法。
  11. 前記正反射光領域の形成位置の移動は、前記検査対象物と前記遮光体とを相対移動させることによって行うことを特徴とする請求項9または10に記載の表面検査方法。
  12. 前記カメラを前記遮光体とともに前記検査対象物に対して相対移動させることを特徴とする請求項8または11に記載の表面検査方法。
  13. 前記検査対象領域の各部位について、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域のうち、最も近接する前記正反射光領域の位置する方向が異なる場合を含む複数回の撮像を行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の表面検査方法。
  14. 前記検査対象領域の各部位について、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域のうち、最も近接する前記正反射光領域までの距離が異なる場合を含む複数回の撮像を行うことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の表面検査方法。
  15. 前記検査対象領域には、複数の前記照明制限領域を形成するとともに、各照明制限領域間に、前記カメラへの正反射光が前記遮光体によって遮光されない正反射光領域を形成することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の表面検査方法。
  16. 複数の前記照明制限領域と前記正反射光領域とを通過する領域を前記検出領域とすることを特徴とする請求項15に記載の表面検査方法。
  17. 前記検出領域は、前記照明制限領域と前記正反射光領域の境界を、その境界が延びる方向に対して垂直に横切ることを特徴とする請求項16に記載の表面検査方法。
  18. 前記遮光体は、複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成されたスリット体から構成されることを特徴とする請求項16または17に記載の表面検査方法。
  19. 検査対象物の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
    所定の広がりを有する光源により、前記検査対象物表面上の検出領域に向かって拡散光を照射し、
    前記光源から前記検出領域に入射する光の一部を前記検出領域による正反射光として受光できる位置および角度にカメラを配置し、
    前記光源と前記検出領域との間に介在させる遮光体により、前記検出領域が正常であれば前記カメラに正反射光として入射する光を遮光する一方、前記カメラに正反射光として入射しない光の全てまたは一部は遮光せず、前記光源から前記検出領域に直接入射させることを特徴とする表面検査方法。
  20. 前記検査対象領域は、鏡面状であることを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の表面検査方法。
  21. 検査対象物たる管体の外周面の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
    前記管体の長手方向に沿って配設された所定の長さを有するライン状光源により、前記管体の外周面に拡散光を照射し、
    複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成されたスリット体から構成される遮光体を前記ライン状光源と前記管体との間に介在させて、前記検査対象領域内に、前記光源の一部領域からの光を遮光するが他の領域からの光は遮光しない照明制限領域を複数形成し、
    前記複数の照明制限領域を含む連続した検出領域を撮像するラインセンサカメラにより、前記遮光体により遮光される光が、前記遮光体がなかった場合には前記照明制限領域において正反射してカメラに入射する方向から前記検出領域を撮像することを特徴とする表面検査方法。
  22. 前記管体をその中心軸まわりに回転させることにより、前記検出領域を前記管体の周方向に順次移動させることを特徴とする請求項21に記載の表面検査方法。
  23. 前記遮光体と前記管体とを前記管体の軸方向について相対的に移動させることによって、前記複数の照明制限領域の形成位置を前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする請求項21または22に記載の表面検査方法。
  24. 前記遮光体とともに前記ラインセンサカメラを前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする請求項23に記載の表面検査方法。
  25. 前記管体は、感光ドラム用基体であることを特徴とする請求項21〜24のいずれかに記載の表面検査方法。
  26. 表面精度が求められる物品を成形する工程と、
    前記物品を検査対象物として請求項1〜25のいずれかに記載の表面検査方法を行う表面検査工程と、
    前記表面検査工程における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を判別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別工程と、
    を備えたことを特徴とする物品の製造方法。
  27. 請求項26に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする物品。
  28. 請求項26に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする管体。
  29. 請求項26に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする感光ドラム用基体。
  30. 検査対象物表面上の検査対象領域に向かって拡散光を照射する所定の広がりを有する光源と、
    前記光源と前記検査対象領域との間に介在され、前記検査対象領域内に、前記光源の一部領域からの光を遮光するが他の領域からの光は遮光しない照明制限領域を形成する遮光体と、
    前記遮光体により遮光される光が、前記遮光体がなかった場合には前記照明制限領域において正反射して入射する方向から、前記照明制限領域を含む前記検出領域を撮像するカメラと、を備えたことを特徴とする表面検査装置。
  31. 表面精度が求められる物品を成形する成形手段と、
    前記物品を検査対象物として表面検査を行う請求項30に記載の表面検査方法を行う表面検査装置と、
    前記表面検査装置における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を分別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別手段と、
    を備えたことを特徴とする製品の製造システム。
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