JP4589101B2 - 表面検査方法および同装置 - Google Patents

表面検査方法および同装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4589101B2
JP4589101B2 JP2004374638A JP2004374638A JP4589101B2 JP 4589101 B2 JP4589101 B2 JP 4589101B2 JP 2004374638 A JP2004374638 A JP 2004374638A JP 2004374638 A JP2004374638 A JP 2004374638A JP 4589101 B2 JP4589101 B2 JP 4589101B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
bright
light
inspection
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004374638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005208054A (ja
Inventor
巧 赤塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2004374638A priority Critical patent/JP4589101B2/ja
Publication of JP2005208054A publication Critical patent/JP2005208054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4589101B2 publication Critical patent/JP4589101B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

本発明は、検査対象物の表面に存在する欠陥を検出する表面検査方法および同装置に関する。
従来、高い表面精度が求められる感光ドラム用基体等では、キズ、凹凸、異物付着および汚れ等の表面欠陥を検出するため、表面検査が行われる。このような表面検査方法としては、直接光により照射された明視野部を撮像するいわゆる明視野法や、間接光により照射された暗視野部を撮像するいわゆる暗視野法等が知られている。
たとえば、下記特許文献1では、いわゆる明視野法を用いる表面検査方法として、ストライプ状の明暗をもった照明を用いて正反射光量を減少させることにより、表面欠陥の検出精度の向上を図る方法が提案されている。
また、下記特許文献2では、光源と検査対象物との間に直射光制限部材を介在させることで形成した暗視野部の反射光を撮像する、いわゆる暗視野法を用いる表面検査方法が提案されている。
また、下記特許文献3では、検査対象物表面に複数本の線状の光ビームを投射し、その反射光をスクリーンに投影させ、ライン形状の曲がりによって欠陥を検出する方法が提案されている。
また、下記特許文献4では、検査対象物表面に規則的なパターンを投光し、検査対象物表面を撮像して得た画像データにおける投光パターンの規則性を評価することにより、欠陥を検出する方法が提案されている。
特開平5−52766号公報 特開平8−122261号公報 特開平11−185040号公報 特開平11−211442号公報
しかしながら、上記した従来の明視野法や暗視野法、あるいは検査対象物表面に投光した所定のパターンによる表面検査方法等では、それぞれ特定の表面欠陥の検出には優れた結果を得られうるが、他の種類の表面欠陥は検出できない場合があった。
また、各表面検査方法においても、対象とする表面欠陥を検出するためには、検査対象物、光源およびカメラの位置関係や角度等の光学条件の設定が厳しく、極めて狭い範囲内に設定できなければ、対象とする特定の表面欠陥さえ検出できなくなってしまう困難性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、表面欠陥の検出能力に優れた表面検査方法および同装置等を提供することを目的とする。
本発明は、下記の手段を提供する。すなわち、
[1]検査対象物の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
所定の広がりを有する明領域と、前記明領域より暗く、前記明領域と同じまたは異なる所定の広がりを有する暗領域とが形成されるように、前記検査対象物の表面を照明し、
前記明領域と前記暗領域とこれらの境界領域とを通過する連続した検出領域をラインセンサカメラによって撮像することを特徴とする表面検査方法。
[2]前記検査対象物と前記検出領域とを相対的に移動させ、前記検査対象物の表面上の検査対象領域の全領域を順次、前記検出領域として撮像を行うことを特徴とする前項1に記載の表面検査方法。
[3]前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置を変化させ、前記検査対象領域の各部位が明領域として前記検出領域に含まれる場合と、暗領域として前記検出領域に含まれる場合とを含む、複数回の撮像を行うことを特徴とする前項2に記載の表面検査方法。
[4]前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置を変化させ、前記検査対象領域の各部位が前記明領域および暗領域の境界領域として前記検出領域に含まれる場合を含む、複数回の撮像を行うことを特徴とする前項2または3に記載の表面検査方法。
[5]前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置は、これらを連続的に移動させることにより変化させることを特徴とする前項3または4に記載の表面検査方法。
[6]前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置の移動は、前記明領域および暗領域を形成する照明系と前記検査対象物とを相対移動させることによることを特徴とする前項5に記載の表面検査方法。
[7]前記検査対象物は、拡散光を照射する光源によって照明されることを特徴とする前項1〜6のいずれかに記載の表面検査方法。
[8]前記暗領域は、光源と前記検査対象物との間に介在させた遮光体による影部として形成されることを特徴とする前項1〜7のいずれかに記載の表面検査方法。
[9]前記明領域および暗領域は、前記検出領域の長手方向について複数の前記明領域と暗領域とが交互に繰り返すように形成されることを特徴とする前項1〜8のいずれかに記載の表面検査方法。
[10]前記明領域および暗領域は、複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成され、光源と前記検査対象物との間に介在させたスリット体によって形成されることを特徴とする前項9に記載の表面検査方法。
[11]前記検出領域は、複数の前記明領域と暗領域を通過することを特徴とする前項9または10に記載の表面検査方法。
[12]前記検出領域は、前記明領域および暗領域の境界領域が延びる方向に対して垂直に前記境界領域を横切ることを特徴とする前項1〜11のいずれかに記載の表面検査方法。
[13]前記ラインセンサカメラと前記検査対象物とを相対移動させることにより、前記検査対象領域に対して前記検出領域をその長手方向に移動させて撮像を行うことを特徴とする前項1〜12のいずれかに記載の表面検査方法。
[14]前記ラインセンサカメラは、前記明領域において、光源から前記検出領域に入射する光の正反射光を受光する位置に配置されることを特徴とする前項1〜13のいずれかに記載の表面検査方法。
[15]前記ラインセンサカメラは、前記明領域において、光源から前記検出領域に入射する光の正反射光を受光する位置の近傍に配置されることを特徴とする前項1〜13のいずれかに記載の表面検査方法。
[16]検査対象物たる管体の外周面の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
所定の広がりを有する明領域と、前記明領域より暗く、前記明領域と同じまたは異なる所定の広がりを有する暗領域とが、前記管体の軸方向について交互に繰り返して形成されるように、前記管体の外周面を照明し、
前記明領域と前記暗領域とこれらの境界領域とを通過する連続した検出領域をラインセンサカメラによって撮像することを特徴とする表面検査方法。
[17]前記管体をその中心軸まわりに回転させることにより、前記検出領域を前記管体の周方向に順次移動させることを特徴とする前項16に記載の表面検査方法。
[18]前記明領域および暗領域の形成位置を、前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする前項16または17に記載の表面検査方法。
[19]前記明領域および暗領域を、複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成され、光源と前記管体との間に介在させたスリット体によって形成し、
前記スリット体と前記管体とを前記管体の軸方向について相対的に移動させることによって、前記明領域および暗領域を前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする前項18に記載の表面検査方法。
[20]前記明領域および暗領域の移動とともに、前記ラインセンサカメラによる検出領域を前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする前項19に記載の表面検査方法。
[21]前記管体は、感光ドラム用基体であることを特徴とする前項16〜20のいずれかに記載の表面検査方法。
[22]表面精度が求められる物品を成形する工程と、
前記物品を検査対象物として前項1〜21のいずれかに記載の表面検査方法を行う表面検査工程と、
前記表面検査工程における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を判別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別工程と、
を備えたことを特徴とする物品の製造方法。
[23]前項22に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする物品。
[24]前項22に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする管体。
[25]前項22に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする感光ドラム用基体。
[26]所定幅を有する明領域と、前記明領域より暗く、前記明領域と同じまたは異なる所定幅を有する暗領域とが形成されるように、検査対象物の表面を照明する照明系と、
前記明領域と前記暗領域とこれらの境界領域とを通過する連続した検出領域を撮像するラインセンサカメラと、を備えたことを特徴とする表面検査装置。
[27]表面精度が求められる物品を成形する成形手段と、
前記物品を検査対象物として表面検査を行う前項26に記載の表面検査方法を行う表面検査装置と、
前記表面検査装置における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を分別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別手段と、
を備えたことを特徴とする製品の製造システム。
上記[1]によると、光学条件の異なる明領域と暗領域と境界領域とを通過する連続した領域を検出領域とするため、検出するための光学条件の異なる複数種類の表面欠陥を同時に検出することができる。また、光学条件が変化する連続的な検出領域をラインセンサカメラで撮像するため、検出領域内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。
上記[2]によると、検査対象領域の全域について表面検査を行うことができる。
上記[3]によると、検査対象領域の全域について明領域で検出される表面欠陥と暗領域で検出される欠陥とを検出することができる。
上記[4]によると、検査対象領域の全域について境界領域で検出される表面欠陥を検出することができる。
上記[5]によると、検査対象領域の全域について連続的に変化する光学条件での表面検査を行うことができるため、複数種類の表面欠陥をより確実に検出することができる。なお、明領域および暗領域の形成位置の移動が連続的とは、実質的に連続的であることを意味し、たとえば所定のサンプル時間ごとの断続的な撮像を行う場合等も含む。
上記[6]によると、容易に明領域および暗領域の形成位置を移動させることができる。
上記[7]によると、より多様な光学条件を形成して、より多様な表面欠陥を検出することができる。
上記[8]によると、容易に暗領域を形成することができる。
上記[9]によると、複数の境界領域を形成して、多様な光学条件での表面検査を効率的に行うことができる。
上記[10]によると、複数の明領域および暗領域を容易に形成することができる。
上記[11]によると、複数の明領域と暗領域と境界領域とを同時に検出することにより、表面検査を効率的に行うことができる。
上記[12]によると、検出領域が境界領域を確実に横切って明領域と暗領域と境界領域とを同時に検出することができる。
上記[13]によると、ラインセンサカメラの画角のために検出領域中でも長手方向位置によって撮像角度が異なることを利用して、検査対象領域の各位置を種々の角度から撮像し、より多様な光学条件のもとで、より多様な表面欠陥を検出することができる。
上記[14]によると、明領域において十分な光量をカメラに入射させて高い感度で表面検査を行うことができる。
上記[15]によると、明領域においてカメラに入射する光量を抑えて高い感度で表面検査を行うことができる。
上記[16]によると、光学条件の異なる明領域と暗領域と境界領域とを通過する連続した領域を検出領域とするため、検出するための光学条件の異なる複数種類の表面欠陥を同時に検出することができる。また、光学条件が変化する連続的な検出領域をラインセンサカメラで撮像するため、検出領域内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。また、複数の境界領域を形成して、多様な光学条件での表面検査を効率的に行うことができる。
上記[17]によると、管体の外周面に対して効率的に表面検査を行うことができる。
上記[18]によると、管体の外周面の各部位を順次明領域、暗領域および境界領域にして、多様な表面欠陥を検出することができる。
上記[19]によると、明領域および暗領域を容易に形成できるとともに、明領域および暗領域の移動を容易に行うことができる。
上記[20]によると、ラインセンサカメラに視野内における明領域および暗領域の形成位置が変化しないため、より確実に表面欠陥を検出することができる。
上記[21]によると、感光ドラム用基体に求められる表面精度を検査することができる。
上記[22]によると、表面欠陥について所定の基準を満たす物品を確実に確保することができる。
上記[23]によると、表面欠陥について所定の基準を満たす物品を確実に確保することができる。
上記[24]によると、表面欠陥について所定の基準を満たす管体を確実に確保することができる。
上記[25]によると表面欠陥について所定の基準を満たす感光ドラム用基体を確実に確保することができる。
上記[26]によると、光学条件の異なる明領域と暗領域と境界領域とを通過する連続した領域を検出領域とするため、検出するための光学条件の異なる複数種類の表面欠陥を同時に検出することができる。また、光学条件が変化する連続的な検出領域をラインセンサカメラで撮像するため、検出領域内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。
上記[27]によると、表面欠陥について所定の基準を満たす物品を確実に確保することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について、模式的な説明図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の斜視図である。図1に示すように、この第1実施形態では、検査対象物40表面の検査対象領域41に、光源10からの照明光が照射される照明領域11が形成されるとともに、光源10と検査対象物40との間に遮光体20を介在させることで影部21が形成される。この第1実施形態では、照明領域11が明領域をなし、影部21が照明光が遮られることで照明領域11より暗い暗領域をなしている。光源10および遮光体20は、検査対象領域41に明領域および暗領域を形成する照明系を構成している。
なお、明領域および暗領域の絶対的な光量や、両者における光量の差は、一概に決定できるものではなく、検査対象物の種類や状態に応じて適宜設定することができる。
また、明領域および暗領域は、それぞれ所定の広がり(面積)を有している。これら明領域と暗領域の広がり(面積)は、いずれもそれぞれの領域で検出したい欠陥サイズより大きく設定されることが望ましい。
また、明領域と暗領域の大きさは、同一であっても、異なっていてもよい。たとえば暗領域での検出が可能となる欠陥種類を重要視する場合は、暗領域を大きく設定すればよい。
検査対象領域41の表面欠陥を検出するカメラ30は、多数の光量検出要素が一次元的に配列されてなるラインセンサ32を備えたラインセンサカメラとして構成されている。ラインセンサ32としては、具体的には、CCDラインセンサ等を挙げることができる。
なお、ラインセンサ32は、一次元的な光量情報を検出できるものであればよく、一列の白黒ラインセンサでも、たとえばRGB等の各色用のセンサが合計3列に並べられたカラーラインセンサ、あるいは各色用のセンサを交互に配列してなるカラーラインセンサでもよい。さらに、ラインセンサの主たる配列方向とは垂直方向に複数列のセンサを配列したTDIラインセンサでもよい。あるいは、2次元的に配列されたセンサの特定の1または複数列のみを選択的に用いることで実質的にラインセンサとして利用されるパーシャルスキャンカメラ等であってもよい。
一般にラインセンサは、光を受光する感光部が一列だけに配置されたセンサで、エリア(2次元)センサと比べて、1ラインの画素数を多くできる点が大きな特長となる。エリアセンサでは、水平方向の画素数が高品位TV用でも例えば約1000画素程度であるが、ラインセンサでは、1000〜7500画素の画素数が容易に実現でき、近年では、画素数が10000画素を越えるセンサも登場しており、高い解像度を容易かつ安価に得ることができる。また、ラインセンサを用いることにより、エリアセンサに比べて画像を逐次処理することが可能であり、より高速の検査を実現できる利点もある。
図2は、第1実施形態における検出領域の平面説明図である。
このカメラ30は、図2に示すように、検査対象領域41に形成された照明領域(明領域)11と影部(暗領域)21とこれらの境界領域22を通過する連続した細長領域を検出領域31として撮像する。
図3は、第1実施形態の側面図である。カメラ30は、図3に示すように、光源10の位置および検査対象領域41の位置および角度の関係において、光源10から検出領域31に入射する光12の正反射光13を検出できる位置および角度に配置されている。なお、カメラ30は、検出領域31に入射した光12が拡散した拡散反射光14を検出するように、図3の破線に示す位置および角度に配置してもよい。
また、このカメラ30は、図1に示すように、その位置および角度を変化させることができるようになっている。これにより、図2に示すように、カメラ30は、検査対象領域41内で検出領域31を移動させ、検査対象領域41の全領域を順次撮像できるようになっている。
図4は、第1実施形態の正面図である。図4に示すように、遮光体20は、図示しない駆動手段により移動可能となっており、検査対象領域41における照明領域(明領域)11と影部(暗領域)21の形成位置を変化させることができるようになっている。これにより、検査対象領域41の各部位を、順次、照明領域(明領域)11、影部(暗領域)21、およびこれらの境界領域22とすることができる。
図5は、第1実施形態において明領域11および暗領域21の形成位置を変化させて表面欠陥の検出を行っている状態の平面説明図である。この第1実施形態では、図5(a)〜(d)に順次示すように、遮光体20を移動させて照明領域(明領域)11および影部(暗領域)21の形成位置を順次移動させながら、各図中に矢印で示すようにカメラ30の検出領域31を移動させて複数回の撮像が行われる。これにより、検査対象領域41の全域について、各部位が照明領域(明領域)11、影部(暗領域)21、そして境界領域22というそれぞれ異なる光学条件における表面欠陥の検査を行うことができる。
図6は、第1実施形態におけるカメラ30による検出結果の一例を示す説明図である。
カメラ30の検出領域31は、照明領域(明領域)11、影部(暗領域)21、そして境界領域22を通過しているため、図6に示すように、検出領域31内の各検出位置によって異なる光量を示す検出結果が得られる。そして、検出領域31内の各検出位置では、それぞれの光学条件(撮像条件)で検出されやすい表面欠陥が現れる。
具体的には、照明領域(明領域)11では、表面欠陥がなく正常であれば高い光量値が検出されるが、たとえば鋭く抉れた凹欠陥等があると、この部分の反射光が乱されてカメラ30への入射光が減少し、光量の低下として検出することができる。
また、影部(暗領域)21では、表面欠陥がなく正常であれば比較的低い光量値が検出されるが、たとえば異物の付着があると環境光等による異物からの反射光や拡散光が生じるため、これがカメラ30に入射して、光量の上昇として検出することができる。
さらに、境界領域22では、表面欠陥がなく正常であれば滑らかに連続的な光量の変化が検出されるが、たとえば浅くなだらかな凹欠陥があると、この部分の反射光の方向が僅かに乱され、これによりカメラ30への入射光の分布が僅かに変化し、もともとの光量の変化の滑らかさが損なわれることにより検出することができる。
この境界領域22における表面欠陥の検出は、一般にラインセンサは隣接する画素で検出した光量の差(検出電位差)を出力値とすることに起因すると推測される。すなわち、表面欠陥の種類と走査方向(ラインセンサの長手方向)との相性によっては、検出領域内で光量が変化する境界領域22では、表面欠陥による検出光量の変化が増幅される場合があるためである。
以上のように、第1実施形態によると、光学条件の異なる明領域11と暗領域21と境界領域22とを通過する連続した領域を検出領域31とするため、検出するための光学条件の異なる複数種類の表面欠陥を同時に検出することができる。また、光学条件が変化する連続的な検出領域31をラインセンサカメラ30で撮像するため、検出領域内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、模式的な説明図を参照しながら説明する。上述した第1実施形態と実質的に同一の構成要素には同一符号を付している。
図7は、本発明の第2実施形態の斜視図である。図7に示すように、この第2実施形態では、所定の広がりを有し、拡散光を照射する光源15が用いられ、検査対象物40表面の検査対象領域41の各部位には、光源15の各部から種々の方向の光が入射するようになっている。
拡散光とは、光源からランダムな方向に拡散して照射される光をいう。なお、拡散光でない光としては、平行光が挙げられる。平行光とは、光源から発せられた光を、例えばレンズまたはファイバーを用いて集光させ、方向性を持った光の束として照射されるようにしたものである。
光源15が所定の広がりを有するとは、光源15が実質的に点光源でなく、拡散光を発する部位が一定の面積を有することをいう。
このような所定の広がりを有し、拡散光を照射する光源15を用いれば、検査対象物40の表面の検査対象領域41の各部位には、種々の方向の光が入射することとなり、入射光の方向に関する光学条件の多様性を確保することができる。これにより、様々な方向に照射される光からの反射光が発生することになる。一方、平行光を発する照明を用いたり、実質的に点光源を用いると、検査対象領域41の各部位には、特定の方向の光しか入射しないため、光の方向に関する光学条件の多様性に乏しい。そして、反射光が得られる表面状態(欠陥の種類)が限定されてしまうことになる。
光源15と検査対象領域41との間には遮光体20を介在させており、この遮光体20によって、検査対象領域41には、光源15の一部領域からの光が遮光されるが他の領域からの光は遮光されずに直接入射する照明制限領域25が形成されている。すなわち照明制限領域25とは、光源15から直接入射する光の一部が遮光体20によって制限されているいわゆる半影部であり、遮光体20によって制限されている方向からは、入射する光が存在しない領域となっている。
また、検査対象領域41には、遮光体20によって光源15からの光が遮光されない全光領域26および完全に遮光される遮光領域27も形成されている。
図8は、第2実施形態の正面図である。この図8に示すように、たとえば照明制限領域25内の部位25aでは、光源15の部位15a,15bからの光は到来するが、部位15cからの光は遮光体20によって制限され、この部位15cの方向からの入射光がない。さらにまた、照明制限領域25内の部位25bでは、光源15の部位15aからの光は到来するが、部位15b、15cからの光も遮光体20によって制限されている。このように、照明制限領域25内であっても、その位置によって制限される光の方向および光量という光学条件は異なっている。
なお、全光領域26内の部位26aでは、光源15の全部位からの光が到来しており、遮光領域27内の部位27aでは、光源15からの光が全て遮光体20によって遮光されている。
検査対象領域41の表面欠陥を検出するカメラ30は、多数の光量検出要素が一次元的に配列されてなるラインセンサ32を備えたラインセンサカメラとして構成されている。
図9は、第2実施形態における検出領域の平面説明図である。カメラ30は、図9に示すように、検査対象領域41に形成された全光領域26、照明制限領域25および遮光領域27を通過する連続した細長領域を検出領域31として撮像する。
図10は、第2実施形態の側面図である。図10に示すように、カメラ30は、光源15の位置および検査対象領域41の位置および角度との関係において、光源15から検出領域31に入射する光12の正反射光13を検出できる位置および角度に配置されている。遮光体20は、検出領域31に含まれる照明制限領域25内の少なくとも一部において、カメラ30に入射する正反射光13となる光源15からの光を遮光するようになっている。すなわち、カメラ20は、照明制限領域25の少なくとも一部においては、光源15からの正反射光13が遮光された領域を検出領域31に含んでいる。
図11は、カメラ30へ正反射光として入射する光のみを表示し、カメラ30への正反射光の有無によってカメラ30から見た検出領域31の明るさを模式的に表現した斜視図である。図11に示すように、光源15と遮光体20と検出領域31とカメラ30との位置関係および角度関係により、カメラ30に光源15からの正反射光13が入射する正反射光領域28はカメラ30から見て明るく、カメラ30へ正反射光として入射するはずの光が遮光体20によって遮光される正反射光制限領域29はカメラから見て暗くなる。このように、図7と比較すれば明らかなように、照明制限領域25であっても、カメラ30との位置関係および角度関係により、正反射光領域28と正反射光制限領域29とに分けられる。
このように、この第2実施形態では、検査対象領域41上に形成される光学条件には、照明制限領域25、全光領域26および遮光領域27という区分と、正反射光領域28,正反射光制限領域29という区分とが同時に存在している。前者の区分は、カメラ30を考慮することなく、検査対象領域41に照射されている光量という光学条件の違いに基づく。一方、後者の区分は、カメラ30に入射する正反射光の有無という光学条件の違いに基づく。いずれの区分による光学条件の違いが検出される表面欠陥の種類に影響を与えるかは、検査対象領域の表面特性によるが、たとえば散乱光が多い表面であれば入射光量に応じた前者の区分が、鏡面のような正反射光が多い表面であれば正反射光の有無に応じた後者の区分が大きく影響するといえる。そして、これらいずれの区分であっても、相対的に明るい領域が明領域として機能し、それより暗い領域が暗領域として機能する。また、それらの境界部分が境界領域として機能する。
検査対象物40は、図7に示すように、光源15,遮光体20およびカメラ30等の光学系に対して移動することができるようになっている。
図12は、検査対象物40の移動の説明図である。図12(a)に示すように、検査対象物40とともに検査対象領域41がカメラ30等の光学系に対して移動すると、図12(b)に示すように、カメラ30による検出領域31は、検査対象領域41に対して相対的に移動したことになる。検査対象領域41の各部位は順次検出領域31とされ、検査対象領域41の全領域が撮像される。このとき、実質的に、検査対象領域41の各部位は、正反射光領域28または正反射光制限領域29として撮像されたことになる。
遮光体20は、図8に示すように、図示しない駆動手段により移動可能となっており、検査対象領域41における照明制限領域25、全光領域26、遮光領域27の形成位置を変化させることができるようになっている。このとき照明制限領域25内でも各部位によって制限される入射光の方向等の光学条件が異なることから、検査対象領域41の各部位に対し、照明制限領域25内の種々の光学条件を与えることもできる。また同時に、カメラ30への正反射光の有無による区分としての正反射光領域28および正反射光制限領域29の形成位置も変化することになる。
図13は、第2実施形態において遮光体20を移動させながら検査対象領域41の表面欠陥の検出を行っている状態の平面説明図である。図13は、検査対象領域41をカメラ30への正反射光の有無という観点から区分している。
この第2実施形態では、図13(a)〜(e)に順次示すように、遮光体20を連続的に移動させることにより、正反射光領域28および正反射光制限領域29の形成位置を連続的に移動させ、合わせてカメラ30の検出領域31を検査対象領域41に対して相対的に移動させながら複数回の撮像が行われる。これにより、検査対象領域41の全域について、各部位が正反射光領域28、正反射光制限領域29およびこれらの境界領域というそれぞれ異なる光学条件における表面欠陥の検査を行うことができる。
この第2実施形態の表面検査方法により表面欠陥が検出されるのは、以下のメカニズムが要因の一部であると考えられる。
図14は、第2実施形態において表面欠陥が検出されるメカニズムの説明図である。図14では、図示しないカメラが真上から検査対象領域41を狙っており、真上に向かう光のみを受光するものとする。
図14(a)は、正反射光制限領域29内の着目部位29aに表面欠陥がない場合である。着目部位29aは正反射光制限領域29であるから、カメラに正反射光として入射するはずの光12aが遮光されている。この着目部位29aには、光源15から光12b,12cが入射しているが、着目部位29aに表面欠陥がなく正常であればこれらの光12b、12cの正反射光13b、13cは斜め方向に向かい、カメラに正反射光として入射しない。したがって、カメラから見て、この着目部位29aは暗い。
図14(b)は、正反射光制限領域29内の着目部位29aに表面欠陥42がある場合である。着目部位29aに表面欠陥があれば、その形状によっては、光源15からの光12b、12cの正反射光が真上を向く場合がある。このとき、カメラからみて当該着目部位29aが明るくなる。この部位29aはもともと正反射光制限領域29内にあるため、周辺の正常部からは正反射光が存在しないため、表面欠陥による正反射光は、際立った光量として捉えられることになる。
このように、正反射光の反射方向が変化することで表面欠陥が検出される場合、カメラに向かう正反射光を生じる入射光の方向や角度という光学条件は表面欠陥の種類や形状によって異なると考えられる。
上述したように、第2実施形態では、遮光体20の連続的な移動により、検査対象領域41の各部位について、正反射光制限領域29となっている場合であっても、最も近接する正反射光領域28の位置する方向が異なる複数の場合の検査が行われる。たとえば、図13において、検査対象領域41内の部位41aに着目すると、図13(b)〜(d)の間、正反射光制限領域29として撮像されるが、図13(b)では最も近接する正反射光領域28が右側にあるが、図13(d)では左側にあり、その方向が反対になっている。
正反射光制限領域29であっても、最も近接する正反射光領域28の位置する方向が異なると光源15から入射する光の方向という光学条件が異なることとなる。このため、第2実施形態によると、検査対象領域41の各部位について、入射する光の方向という光学条件が異なる複数の検査を行うことで、各種の表面欠陥をより確実に検出することができる。
また、第2実施形態では、遮光体20の連続的な移動により、検査対象領域41の各部位について、正反射光制限領域29となっている場合であっても、最も近接する正反射光領域28までの距離が異なる複数の場合の検査が行われるようになっている。たとえば、図13において、検査対象領域41内の部位41aに着目すると、図13(b)では最も近接する正反射光領域28がごく近接しているが、図13(c)では比較的離れている。
正反射光制限領域29であっても、最も近接する正反射光領域28までの距離が異なると光源15から入射する光の入射角度という光学条件が異なることとなる。このため、第2実施形態によると、検査対象領域41の各部位について、入射する光の入射角度という光学条件が異なる複数の検査を行うことで、各種の表面欠陥をより確実に検出することができる。
また、検出領域31は、正反射光領域28および正反射光制限領域29を通過する連続的な領域となっており、とくに正反射光制限領域29内で光学条件が変化する連続した領域となっていることから、検出するための光学条件の異なる複数種類の表面欠陥を同時に検出することができる。また、光学条件が変化する連続的な検出領域31をラインセンサカメラ30で撮像するため、検出領域31内のいずれかの部分に、各種類の表面欠陥を検出するために好適な光学条件が構成され、容易にこれを検出することができる。
また、検出領域31は、正反射光領域28および正反射光制限領域29を通過する連続的な領域となっていることで、正反射光制限領域29のうち、正反射光領域28に近接する部分を検出することができるため、僅かに反射角度を変化させるだけの浅い欠陥であっても、正常部の正反射光に埋もれてしまうことなく、これを検出することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<検査対象物>
図15は、この第3実施形態にかかる表面検査装置の検査対象物とされる管体の斜視図である。この第3実施形態にかかる表面検査装置は、図15に示すように、たとえば感光ドラム用基体等の中空円筒管体90を検査対象物とし、その両端近傍を除く外周面を検査対象領域91として、表面検査を行うものである。感光ドラム用基体外周面の検査対象領域91は、金属光沢を有し、入射した光のほとんどを正反射する鏡面となっている。
この表面検査装置の検査対象物とされる感光体ドラム用基体は、たとえば直径が10〜60mm、長さ200〜500mm程度のものである。
このような管体90の製造方法としては、後述するように、押出成形および引き抜き成形の組み合わせを挙げることができる。ただし、これに限定されるものではなく、押出成形、引き抜き成形、鋳造、鍛造、射出成形、切削加工またはこれらの組み合わせなど、管体を製管できる方法であればよい。材質としても、たとえばアルミニウム合金を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、各種金属や合成樹脂等であってもよい。
<全体構成>
図16は、本発明の第3実施形態にかかる表面検査装置の正面図である。図17は、同装置の平面図である。図18は、同装置の側面図である。
この表面検査装置500は、図16に示すように、光源510、遮光体520、カメラ530、検査位置の管体(検査対象物)90を支持するチャック部570およびカメラ530によって撮像された画像を処理する画像処理装置580等を備えた検査装置本体501と、検査装置本体501に管体90を供給する管体供給コンベア551と、検査装置本体501から管体90を順次搬出する合格品搬出コンベア552および不合格品搬出コンベア553とを備えている。
管体供給コンベア551は、上縁部がV型に切り欠かれた管体支持台559…で各管体90…の両端近傍部分を支持し、各管体支持台559…を図示しない駆動チェーンで移動させることにより、検査前の管体90を検査装置本体501に移送する。
検査装置本体501の管体供給側(図16,図17の左側)には、管体90を両側端部から挟んで持ち上げて移送するコンベア間移載装置554が設けられており、管体供給コンベア551によって搬送されてきた管体90を、コンベア間移載装置554によって検査装置本体501内の搬送コンベア561に移載するようになっている。
合格品搬出コンベア552および不合格品搬出コンベア553は、ともに、上縁部がV型に切り欠かれた管体支持台559…で各管体90…の両端近傍部分を支持し、各管体支持台559…を図示しない駆動チェーンで移動させることにより、検査後の管体90を検査装置本体501から搬出する。また、合格品搬出コンベア552と不合格品搬出コンベア553をまたぐ位置には、不合格品払出ロボット556が設けられており、検査装置本体501における検査で不合格品と判定された管体90を、合格品搬出コンベア552上から不合格品搬出コンベア553上に送り出すようになっている。
検査装置本体501の管体搬出側(図16,図17の右側)には、管体90を両側端部から挟んで持ち上げて移送するコンベア間移載装置555が設けられており、検査装置本体501内の搬送コンベア562上の管体90を、コンベア間移載装置555によって合格品搬出コンベア552に移載するようになっている。
検査装置本体501内の搬送コンベア561,562は、上縁部がV型に切り欠かれた管体支持台563…で各管体90…の両端近傍部分を支持し、各管体支持台563…を駆動チェーンで移動させることにより、検査直前および直後の管体90を移送する。
<回転移送装置>
検査前後の搬送コンベア561,562の間には、管体90を検査位置Bに移送する回転移送装置564が配置されている。この回転移送装置564は、管体90を支持するチャック部570を複数(ここでは4個)備えている。
各チャック部570…は、回転駆動モータ565の回転軸566に接続された回転フレーム567に取り付けられており、搬送コンベア561から管体90を取り出すの取出位置Aと、光源510、遮光体520およびカメラ530等の検査光学系による検査を実行する検査位置Bと、搬送コンベア562に管体90を送り出す送出位置Cとに同時に位置するチャック部570…が存在するように配置されている。
そして、取出位置Aに位置するチャック部570は搬送コンベア561から検査前の管体90をチャックして取り出し、検査位置Bに位置するチャック部570は管体90を回転支持して表面検査を実行し、送出位置Cに位置するチャック部570は検査後の管体90のチャックを解除して搬送コンベア562に送り出す作業を、同時並行して行うことができるようになっている。また、取出位置Aから検査位置Bに移動するチャック部570は、検査位置Bに搬送するまでに管体90の回転が安定するように、予め管体90の回転駆動を開始するようになっており、これにより検査位置Cに到着すれば即座に表面検査を実行して、サイクルタイムの短縮を図ることができるようになっている。
<チャック部>
図19は、第3実施形態におけるチャック部570の正面図である。図20は、同チャック部570の側面図である。
これらの図に示すように、各チャック部570は、1つの基準ローラ571と、2つの支持ローラ572,572とを備えており、管体90の両側に配置された一対のチャック部570,570が協働して、1本の管体90をチャックするようになっている。
各チャック部570における基準ローラ571は、検査位置Bにおける姿勢では、管体90の内周面の上側に接触してその高さ位置を規定する。基準ローラ571は、チャック部本体576に対して回転可能に取り付けられ、検査実行時に管体90とともに回転する。また、協働して1本の管体90をチャックする一対のチャック部570の一方には、基準ローラ回転駆動モータ573が設けられ、検査実行時に基準ローラ571を回転駆動することにより、管体90を回転させることができるようになっている。
支持ローラ572,572は、検査位置Bにおける姿勢では、管体90の内周面の下側左右にそれぞれ接触し、エア駆動圧によって管体90を下方に付勢することにより、管体90の内周面の上側を確実に基準ローラ571に接触させて、その高さ位置を安定させる。また、支持ローラ572、572は、チャック部本体576に対して回転可能に取り付けられ、検査実行時には管体90とともに回転する。また、支持ローラ572,572は、図19,図20に破線と実線とで示すように、検査位置Bにおける姿勢では、上下方向に移動することにより基準ローラ571との距離を管体90の内径よりも小さくして、管体90をチャックする前後には基準ローラ571とともに管体90の内側に挿入することができるようになっている。これらの動作のため、各チャック部570…には、支持ローラ572,572をエア駆動圧によって上下に移動動作させる支持ローラ駆動部574が設けられている。
基準ローラ571および支持ローラ572,572が取り付けられたチャック部本体576は、回転移送装置564の回転フレーム567に取り付けられたチャック部ベース577に対し、スライド駆動部575によって管体90の軸方向にスライド動作可能となっており、管体90を両外側から挟み込んでチャックすることができるようになっている。
<光源>
光源510は、検査位置Bに搬送されてきた管体90に対して検査のための光を照射する。この光源510は、高輝度が得られる蛍光灯等のライン状光源から構成され、管体90の長手方向に沿った広がりを有している。この光源510は、図16に示すように、光源支持フレーム513によって、検査位置Bにある管体90のほぼ真上に配置され、照射する光を効率的に管体90側に向けるため、光源フード512によって下方以外が覆われている。
<遮光体>
遮光体520は、光源510から照射される光の一部を遮光して、管体90の外周面91に種々の異なる光学条件を構成する。
図21は、第3実施形態における遮光体520の斜視図である。図21に示すように、第3実施形態の遮光体520は、スリット孔状の透光部523…と、遮光部524…とが交互に繰り返すように形成されたスリット体から構成されている。透光部523および遮光部524の大きさは、適宜設定することができるが、たとえば、透光部523の幅(開口幅)aは1〜6mm程度、遮光部524の幅は3〜6mm程度が好ましい。
この遮光体520は、図16〜図18に示すように、遮光体支持台525に取り付けられ、光源510と検査位置Bの管体90との間に配置されている。
<カメラ>
カメラ530は、多数の光量検出要素が一次元的に配列されてなるラインセンサ532と、所定の検出領域531をラインセンサ532上に結像するレンズ等を備えたラインセンサカメラとして構成されており、検出領域531の各部から入射する光量を検出する。このカメラ530は、その位置および角度を微調整可能なカメラ支持台534に取り付けられ、検査位置Bの管体90の外周面91の所定位置を検出領域として狙っている。
<スライドテーブル>
遮光体520が取り付けられる遮光体支持台525およびカメラ530が取り付けられるカメラ支持台534は、ともにスライドテーブル540上に取り付けられ、検査位置Bの管体90の軸方向についてスライド移動動作可能となっている。すなわち、スライドテーブル540は、本体フレームに固定されたスライドテーブル支持台542上をスライドコロ541によってスライド移動動作可能に支持され、スライド駆動モータ543によってスライド駆動されるようになっている。
このスライド駆動動作のストロークは、遮光体520の透光部523の幅aおよび遮光部524の幅bの和よりも大きく設定されている。具体的には、たとえば、透光部523の幅aおよび遮光部524の幅bの和の1.1倍以上程度が好ましい。これにより、管体90の外周面の検査対象領域91の軸方向位置の全域が、遮光体520の透光部523および遮光部524の直下に位置する場合が実現されるようになっている。
<要部>
図22は、第3実施形態にかかる管体90の表面検査装置の要部の概略を表した側面図である。図23は、同斜視図である。
図22に示すように、カメラ530は、管体90の曲率に応じて、遮光体520が存在しなければ常に光源510から管体90外周面の検査対象領域91に入射する光の正反射光を受光する位置に配置されている。
また、カメラ530による検出領域531は、管体90の内周面側が基準ローラ571によって支持されている部分に対向する外周面91側部分となっている。この部分は、管体90の各部のうちで、基準ローラ571によって支持されているために最も位置および角度が安定する部分である。したがって、管体90の曲がり等の形状精度により、表面検査の結果に影響が及ぶことを低減することができる。
また、カメラ531による検出領域531は基準ローラ571に対向する部分となっているため、サイズ(直径)が異なる管体90であっても、ほぼ同一の光学条件を構成することができる。とくに、管体90の厚みが同一であれば、検出領域531については実質的に同一の光学条件を構成することができる。したがって、種々のサイズの管体90の表面検査を行う場合であっても、段取り替えに要する手間および時間を最小限に抑え、効率的に表面検査を実行することができる。
また、管体90は、その内周面側から支持されているため、基準ローラ571等が管体90の外周面91に影を生じるなどの表面検査への悪影響を低減することができる。
また、図22に示すように、光源510は、管体90の軸方向に広がりを有し、下向きに種々の角度の光を照射するため、管体90外周面の検査対象領域91の各部位には遮光体520のの透光部523を通過した種々の角度の光が入射するが、遮光体520の遮光部524…により入射する光の角度は制限されている。このため、カメラ530から見ると、カメラ530の検出領域531には、カメラ530に入射する正反射光が存在する正反射光領域528と、正反射光が存在しない正反射光制限領域529とが形成されている。第3実施形態では、正反射光領域528は明領域、正反射光制限領域529は暗領域となっており、カメラ530の検出領域531は、明領域と暗領域とこれらの境界領域とを通過する連続した領域となっている。
また、明領域および暗領域は、検出領域531の長手方向について複数の明領域と暗領域とが交互に繰り返すように形成され、検出領域531は、明領域および暗領域の境界領域が延びる方向に対して垂直に境界領域を横切っている。このため、検出領域531が境界領域を確実に横切って明領域と暗領域と境界領域とを同時に検出することができるようになっている。
具体的な表面検査の実行は、検査位置Bに送り込まれ、基準ローラ570によって回転駆動される管体90に対して、カメラ530により連続的にその外周面91を撮像することによって行われる。したがって、管体90の外周面91の各周方向位置が順次カメラ530の検出領域531となり、その全域を検査することができる。
この管体90の回転速度は、検出したい欠陥サイズとカメラ530のラインセンサ取込速度に応じて設定される。すなわち、カメラ530によって撮影される検出領域531の実質的な幅は、管体90が回転している場合、ラインセンサ取り込み速度と管体90の回転速度に応じて決定されることになるが、この検出領域531の実質的な幅が、検出したい欠陥サイズより小さくなるように設定されている。
また、こうして管体90を回転させながら、遮光体520は管体90の軸方向について、遮光体520の透光部523の幅aおよび遮光部524の幅bの和よりも大きなストロークでスライド移動動作する。このため、管体90の外周面91全域を正反射光領域(明領域)528および正反射光制限領域(暗領域)529、さらにこれらの境界領域としてカメラ530の検出領域531に含れることとなり、外周面91の全域について異なる光学条件のもとで表面検査を行うことができる。
このように、管体90の外周面91の全域を種々の光学条件の下で検査できるため、カメラ530の解像度にもよるが、たとえばミリオーダー、ミクロンオーダー、サブミクロンオーダー等の種々の大きさや深さの欠陥、さらに凹み角度等の形状の異なる多様な欠陥を検出することができる。
また、カメラ530が遮光体520とともにスライド移動動作するため、カメラ530の検出領域531内では、常に同じ位置に正反射光領域(明領域)528および正反射光制限領域(暗領域)529が形成されることになる。このため、表面欠陥の検出を、単純な画像処理によって確実に行うことができる。
また、管体90を回転させながら遮光体520およびカメラ530が管体90の軸方向に移動するため、管体90の外周面91上の正反射光領域528や正反射光制限領域529、さらにカメラ530の検出領域531は、管体90の外周面91上を螺旋状に移動することとなる。この場合、管体90の外周面91上の各部位は、遮光体520およびカメラ530の移動により、管体90の一回転毎に異なる光学条件の下で表面検査されることになる。
<画像処理例>
図24は、カメラによって撮像された画像から表面欠陥を検出するため、画像処理装置580によって行われる画像処理工程の例を示す説明図である。
図24(a)は、カメラ530によって撮影された画像の例である。この図では、ある瞬間にカメラ(ラインセンサ)530によって検出された検出領域531の明るさがグラフとして表されており、横軸が検出領域531の各部位を、縦軸が明暗階調を示している。
この図に示すように、この例では、明領域と暗領域との境界領域の明暗階調が、カメラ530の感度域の中間の階調域で段階的に階調変化するように、カメラ感度(明暗分解能)や感度域(検出階調領域)が設定されている。
図24(b)は、管体90を回転させながら撮影された画像の例である。この図では、横軸方向の各ラインが各瞬間にカメラ(ラインセンサ)530によって検出された検出領域531の明るさを示しており、管体90を回転させながら順次連続的に撮像を繰り返して得られた画像を縦軸方向に並べている。
カメラ530は遮光体520とともに管体90の軸方向に移動するため、この図に示す撮像画像では、正反射光領域528(図中、縦方向に延びる白い部分)や正反射光制限領域529(図中、縦方向に延びる黒い部分)の横方向位置が変化していない。ちなみに、カメラ530を移動させなければ、正反射光領域528等は、図中で斜め方向に延びることになる。
こうして得られる画像に対しては、欠陥検出を容易にするため、微分処理、積分処理、膨張処理、収縮処理などの画像処理を駆使して、正反射光制限領域(暗領域)529や境界領域の微弱信号を強調する加工を行うことが望ましい。
図24(c)は、カメラ530によって撮像された画像を、カメラ530の走査方向(ラインセンサの並び方向、図の横軸方向)に対して差分処理を行い、明るさの変化量を表現したものである。
このとき、明暗階調が段階的に変化する部分では、表面欠陥等による階調変化がもともとの段階的な階調変化に上乗せされるため強調されやすく、その結果、表面欠陥等による階調変化が検出されやすいという画像処理上の特徴がある。
上述したように、この例では、明領域と暗領域との境界領域において段階的な階調変化が見られるようにカメラ感度や感度域が設定されているため、かかる境界領域において特に表面欠陥等による階調変化が検出されやすいようになっている。
図24(d)は、さらに、各ラインのデータについて、以前の1または複数のラインの同位置のデータとの差分を算出し、その差分の大きさを濃淡で表現したものである。
図24(e)は、得られた濃淡データから、所定のしきい値(基準値)を越える部分を表面欠陥として表示したものである。
このように第3実施形態では、画像処理装置580が表面検査の結果から表面欠陥の評価をして、管体90に表面欠陥がない場合あるいは見出された表面欠陥の種類や程度が許容できる範囲内である場合、当該管体90を合格品(完成品)と判別する。すなわち、画像処理装置580は、判別手段として機能している。
なお、上述の画像処理は一例であり、任意の処理手順を採用することが可能である。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図面を参照しながら説明する。
この第4実施形態は、上述した第3実施形態にかかる表面検査装置500を備えた管体90の製造装置である。
図25は、第4実施形態にかかる管体の製造システム7の構成を示す機能ブロック図である。
この製造システム7は、管体10を製管する製管装置71と、上述した管体の表面検査装置500と、表面検査装置500の検査結果を製管装置71にフィードバックするフィードバック部72とを備えている。
製管装置71は、たとえば、アルミニウム合金の引抜き加工によって感光ドラム基体を製管する場合であれば、原料を溶解させて押出加工材料を製造する工程、押出工程、引抜工程、曲がり矯正工程、所定長さへの切断工程、粗洗浄工程、仕上げ洗浄工程等を実行する各機械装置の集合として構成されている。
押出工程は、たとえばアルミニウム製のビレットを押出してアルミニウム押出素管を得る工程である。
図26は、この押出工程を行う押出機の概略平面図である。押出機本体73から押し出されたアルミニウム押出素管74は、複数対配置された支持ローラ75…によって押出方向前方に搬送され、切断機76により所定長さRに切断される。
図27は、押出機本体が備える押出ダイスの一例における断面図である。この押出ダイス77は、ポートホールダイスであり、771はダイス雌型、772はダイス雄型である。ダイス雌型771には中央部に貫通上の押出孔773が形成されるとともに、押出孔773の入口側の周面が円形のベアリング部774となされている。なお、775はレリーフ部である。一方、ダイス雄型772は、その中央部に断面円形の成型凸部776を有するとともに、成形凸部776の先端周面に円形のベアリング部777が形成されている。なお778は、アルミニウムビレットを通過させる通過孔である。そして、前記ダイス雌型771と前記ダイス雄型772とが組み合わされ、雄型772の成形凸部776先端が雌型771の押出孔773に望んで雌雄両型のベアリング部774,777が環状の成形間隙779を介して対向状の配置されている。
なお、押出方式は特に限定されることはなく、ポートホールダイスを用いたものでもマンドレル押出でもよい。
引抜き工程は、押出加工によって得られた所定長さのアルミニウム押出素管を引抜き加工してアルミニウム引抜管を得る工程である。
図28は、この引抜き工程を行う引抜き機の一例を示す断面である。この引抜き機78は、たとえば、アルミニウム押出素管781を引抜きダイス782と引抜きプラグ783との間に通し、押出素管781先端に形成された口付け部784をキャリッジ部のチャック部785で掴んで該キャリッジ部を前方に移動させることにより、アルミニウム引抜き管786を得るようになっている。引抜きプラグ783は、ロッド787によって支持されている。このロッド787には1個または複数個の中子788がその略全長に亘って装着されており、この中子788は、押出素管781の内周面に当接して自重により押出素管781がたわむことを防止して、引抜きの初めから終わりまで押出素管781の軸線をダイス782の軸線に一致した状態に保持できるようになっている。また、引抜き加工中には、引抜きダイス782と押出素管781との間に潤滑油が供給されるようになっている。
なお、この引抜き工程は、プラグを固定しない浮きプラグ引き方式によって引抜きを行うようにしてもよい。また、引抜きは、1回だけ行ってアルミニウム引抜き管を得るようにしてもよいが、引抜きを複数回繰り返し行って順次的に縮径し、もってアルミニウム引抜き管を得るようにするのが好ましい。とくに、引抜きを2回行ってアルミニウム引抜き管を得るのが好ましい。
曲がり矯正工程は、引抜き加工によって得られたアルミニウム引抜き管の曲がりを矯正する工程である。具体的には、引抜き加工によって得られたアルミニウム引抜き管は、まず、その口付け部がプレス切断法により除去され、その後、ロール矯正機に投入され、内部の矯正ロールの作用で真っ直ぐに矯正される。
図29は、口付け部切除工程を行う切断機の一例を示す断面図である。この切断機79は、アルミニウム引抜き管791の口付け部792側の端部を金型793,793の内方に挿入し、切断刃794を下降させることにより、該口付け部792を切断除去する。この切断は突切り刃によって行われるから切粉の発生はなく、切粉等がロール矯正機内に持ち込まれ、アルミニウム引抜き管791にキズがつくことがないようになっている。
図30は、曲がり矯正工程を行うロール矯正機の一例を示す概念図である。このロール矯正機81は、その内部の矯正ローラ812の作用によって、口付け部が切除されたアルミニウム引抜き管811を真っ直ぐに矯正するようになっている。
粗洗浄工程は、上記引抜き工程等においてアルミニウム引抜き管に付着した潤滑油等を除去する工程である。この粗洗浄工程は、たとえば脱脂力を有する溶剤を用いて行われる。具体的手法としては、特に限定されないが、たとえば浸漬法、シャワー法等が挙げられる。
仕上げ洗浄工程は、好適には、たとえば超音波洗浄によって行われる。
図31は、超音波洗浄機の一例を示す概念図である。この超音波洗浄機83は、洗浄増831に貯められた洗浄液832に被洗浄物である複数個のアルミニウム引抜き管833を浸漬しておき、振動子834によって洗浄液832中に超音波を送ることにより、被洗浄物であるアルミニウム引抜き管833を洗浄するものである。
超音波の照射方式は特に限定されることはなく、図31に示す投げ込み型のほか、接着型、振動伝達子型その他各種の洗浄機を用いることができる。また、洗浄液としては、一般には白灯油、軽油、アルカリ、界面活性剤あるいはトリクロロエチレンなどが用いられるが、これらに限定されることはなく、水系、炭化水素系、塩素系有機溶媒などを適宜用いればよい。
上記のような押出工程、切断工程、引抜き工程、曲がり矯正工程、洗浄工程、仕上げ洗浄工程を経て得られた管体(アルミニウム引抜き管)90は、表面品質精度に優れ、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置の感光ドラム基体として好適である。
こうして製管された管体(アルミニウム引抜き管)90は、上述した表面検査装置500においてその表面状態が所定の許容範囲内にあるか否かが検査され、この検査結果が所定の許容範囲内にあるのであれば、その管体90を完成品と判定する。
また、表面検査装置500において、管体90に発生している不良の種類や特徴等が判別された場合には、この検査結果をフィードバック部72が製管装置71にフィードバックし、これにより不良管の発生を未然に防止するようになっている。
こうして検査結果がフィードバックされた製管装置71においては、検査結果の内容に応じて、製管条件の設定に供される。具体的には、押出ダイスの取付状態や押出速度等の押出条件の設定、素管の選別、引抜きダイスの取付状態の確認や引抜き速度等の引抜き条件の設定、ロール矯正機におけるロール高さ調整や搬送速度等のロール矯正機条件が制御される。これにより、より確実に必要十分な表面精度を持った管体を得ることができるとともに、仮に不良管が発生した場合でも、速やかにこれに対応し、不良管の発生数を抑えることができる。
このような製造システム7によれば、所定の形状精度を有する管体、および管体の集合を確実に得ることができる。
[その他の実施形態]
(1)上記各実施形態では、明領域と暗領域とを照明が照射される領域と遮光体によって影になる領域等に基づいて設定したが、明領域と暗領域とは、相対的に入射光量が多く、明るい領域と、相対的に入射光量が少なく、暗い領域が存在すれば、それらを明領域および暗領域として設定することができる。また、これら明領域と暗領域とは、表面欠陥がその周囲に対して暗い部分として検出される領域を明領域、逆に表面欠陥がその周囲に対して明るい部分として検出される領域を暗領域として設定してもよい。
(2)明領域および暗領域は、各領域内で光量変化があってもよい。また、明領域から暗領域にかけての光量変化が連続的であってもよい。その場合であっても、光量が連続的に変化する領域の任意の中間部分を境界領域として、明領域と暗領域とを設定することができる。
(3)明領域と暗領域との間の光量変化勾配が大きく、光量が連続的に変化する境界領域が、実質的に面積のないライン状の領域となってもよい。
(4)明領域と暗領域の光学条件を形成させる方法としては、減光フィルター(NDフィルター)を用いて暗領域の光量を調整するようにしてもよい。また、ファイバー照明の束を断続的に配置することによって、遮光板を用いずに明領域と暗領域を照明のみで形成するようにしてもよい。あるいはまた、液晶パネルを用いて暗領域の光量を調整し、さらに自由に遮光形態を連続的にかつ自由に可変させるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、遮光体による影部によって暗領域を形成したが、遮光体を用いず、光源からの距離や角度等によって、明領域より暗い暗領域を構成してもよい。図32は、検査対象領域41の各部位に対し、光源10からの距離を変化させることで相対的な明領域、暗領域を形成した例である。
(6)上記実施形態では、明領域、暗領域および境界領域の形成位置を移動させるために、遮光体を移動させたが、光源を移動させても、光源と遮光体の両方を一体的に移動させても、光源と遮光体とを別々に移動させても、あるいは照明系に対して検査対象物を移動させてもよい。
(7)検査対象領域の大きさ等に応じて複数台のカメラを用いてもよい。
(8)上記実施形態では、明領域と暗領域の形成位置を連続的にずらすように変化させたが、これに限定されない。図33は、明領域と暗領域の形成位置の変化の変形例である。この図33(a)に示すように、検査対象領域41の右半分を明領域11として、左半分を暗領域21として表面検査を行った後、図33(b)に示すように、明領域と暗領域の形成位置を切り替え、検査対象領域41の左半分を明領域11として、右半分を暗領域21として表面検査を行うようにしてもよい。このようにしても、検査対象領域41の全域について明領域および暗領域の両方の光学条件で表面検査を行うことができる。
(9)複数の光源を用いるようにしてもよい。図34は、複数の光源10…を用いて明領域11…と暗領域21…を形成した例である。また、輝度の異なる複数の光源を用いて種々の光学条件を構成するようにしてもよい。
(10)検査対象物は、管体の他、圧延板や箔等の平面状の物品であってもよい。
(11)カメラをラインセンサの並び方向(検出領域の長手方向)に移動させ、検査対象領域の各部位を、カメラの画角の範囲内の種々の角度で表面検査を行うようにしてもよい。このようにすると、より確実に種々の表面欠陥を検出することができる。
(12)上記第3実施形態では、管体の長手方向に対して、カメラと遮光体とを一体的にスライド移動させたが、これらを固定し、管体を移動させてもよい。また、カメラは固定して遮光体のみを移動させても、カメラと管体とを移動させてもよい。
(13)上記第3実施形態では、遮光体として多数の透光部を有する多孔スリットを採用したが、透光部を1つだけ備えた単孔スリットを用いてもよい。図35は、単孔スリットを用いた変形例の斜視説明図である。この例では、遮光体529の透光部528に応じた比較的短い照明519と、検出領域538を比較的幅狭に絞ったラインセンサカメラ539を用い、管体90を回転駆動しながら、これら照明519,遮光体529およびカメラ539の全てを管体90の長手方向に移動させることで、管体90の外周面91の全域に対して、明領域および暗領域での表面検査が実行されるようにしている。このようにすると、隣の透光部から到来する光の影響を受けることなく表面検査を行うことができる。
(14)上記第3実施形態では、円筒体を回転させながら表面検査を行ったが、長尺平板材等を連続移動させながらその表面検査を行うようにしても良い。
図36は、長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う例である。この例では、連続的に繰り出されるシート状の長尺平板材93に対し、平板材93の移動方向に対して斜めに形成された透光部623…および遮光部624…を有するスリット体62を介して光源61からの照明が平板材93上に照射されている。
これにより、平板材93の各部位は繰り出し方向に移動するにつれて、明領域625…、暗領域626…およびそれらの境界領域を通過するようになっている。そして、ラインセンサを有する複数個のカメラ63…が、平板材の移動方向について異なる領域を検出領域631…となるように配置されていることにより、平板材93の各部位は、各カメラ63…の撮像により、明領域625…、暗領域626…および境界領域を含む種々の異なる光学条件下での検出が行われるようになっている。
図37は、長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う別の例である。この例では、複数組の光源64およびスリット体65が平板材93の繰り出し方向に直交する幅方向について、異なる位置に明暗縞を形成するように配置されており、複数のカメラ66が各明暗縞ごとに検出領域661を受け持つように配置されることにより、平板材93の各部位が明領域655…、暗領域656…および境界領域を含む種々の異なる光学条件下での検出を行うことができる。
(15)上記各実施形態では、明領域、案領域および境界領域を含む領域を検出領域として、光学条件の異なる各領域でそれぞれ検出可能な表面欠陥を検出したが、同一部位に対する異なる光学条件下での検査結果の組合せに基づいて、表面欠陥の種類や程度を判断するようにしてもよい。
図38は、光学条件の異なる検出結果の組み合わせ(判定パターン)と表面欠陥との関係を一覧表に表した一例である。
検査対象の同一部位に対して、明領域、暗領域および境界領域(明領域と暗領域の際領域)としての検出を行ったとき、例えば明領域において異常(表面欠陥)が検出され、境界領域(際領域)および暗領域においては異常が検出されなかったならば、明領域では検出される異常であるが、逆に、境界領域および暗領域の条件下では検出できない状態であると判断できる。
このように明領域で検出され、境界領域(際領域)および暗領域では検出されなかった場合、図38に例示した検出結果の組合せと表面欠陥との関係が予め求められているならば、大または特大サイズで浅いまたは深い鋭利な線キズ、あるいは特大サイズで極めて深い(超深)鋭利な線キズであると判定できる。
また、明領域に加えて境界領域(際領域)でも検出され、暗領域でのみ検出されなかった場合には、鋭利な線キズであれば、境界領域で検出されなかったときの線キズよりも欠陥の大きさが小さく、中サイズ程度であると判定でき、鋭利な点キズであっても、境界領域で検出されなかったときの点キズよりも欠陥の大きさが小さく、大サイズ程度であると判定できる。さらに、大または特大サイズの汚れの可能性もある。
また、境界領域(際領域)のみで検出され、明領域および暗領域で検出されなかった場合には、詳細図で深い鋭利な線キズまたは、中サイズの汚れであると判定できる。
また、暗領域で検出される場合には、特大サイズの緩やかな凹みであると判定される場合が多く、暗領域のみで検出される場合には、非常に浅い凹みであると判断できる。暗領域に加えて境界領域(際領域)でも検出される場合には、浅い凹みであると判断できる。さらに明領域、境界領域(際領域)および暗領域のいずれでも検出される場合には、深いあるいは極めて深い(超深)凹み、あるいは特大サイズで非常に深く(超深)凸を有する鋭利な点キズであると判断できる。
このように同一部位に対する異なる光学条件下での検査結果の組合せに基づいて判断することによって、明領域、暗領域または境界領域(際領域)等のうち特定の光学条件下でしか検出できない表面欠陥が検出できるだけでなく、表面欠陥の種類や程度を特定して、評価することができる。
さらに、表面欠陥の種類や程度を判断することにより、ある光学条件下で表面欠陥と疑われる異常が検出された場合であっても、その異常が許容できない表面欠陥であるか否かまで評価することにより、過剰品質を防止して、より適切な検査を実行することができる。
本発明の第1実施形態の斜視図である。 第1実施形態における検出領域の平面説明図である。 第1実施形態の側面図である。 第1実施形態の正面図である。 第1実施形態において明領域および暗領域の形成位置を変化させて表面欠陥の検出を行っている状態の平面説明図である。 第1実施形態におけるカメラによる検出結果の一例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の斜視図である。 第2実施形態の正面図である。 第2実施形態における検出領域の平面説明図である。 第2実施形態の側面図である。 第2実施形態においてカメラから見た検出領域の明るさを模式的に表現した斜視図である。 第2実施形態において検査対象物の移動の説明図である。 第2実施形態において遮光体を移動させながら検査対象領域の表面欠陥の検出を行っている状態の平面説明図である。 第2実施形態において表面欠陥が検出されるメカニズムの説明図である。 第3実施形態にかかる表面検査装置の検査対象物とされる管体の斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかる表面検査装置の正面図である。 同装置の平面図である。 同装置の側面図である。 第3実施形態におけるチャック部570の正面図である。 同チャック部570の側面図である。 第3実施形態における遮光体520の斜視図である。 第3実施形態にかかる管体90の表面検査装置の要部の概略を表した側面図である。 同斜視図である。 カメラによって撮像された画像から表面欠陥を検出する画像処理の例を示す説明図である。 本発明にかかる製管システムの構成を示す機能ブロック図である。 押出工程を行う押出機の概略平面図である。 押出機本体が備える押出ダイスの一例における断面図である。 は、この引抜き工程を行う引抜き機の一例を示す断面である。 口付け部切除工程を行う切断機の一例を示す断面図である。 曲がり矯正工程を行うロール矯正機の一例を示す概念図である。 超音波洗浄機の一例を示す概念図である。 光源からの距離の変化によって明領域、暗領域を形成した例である。 明領域と暗領域の形成位置の変化の変形例である。 複数の光源を用いて明領域と暗領域を形成した例である。 単孔スリットを用いた変形例の斜視説明図である。 長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う例である。 長尺平板材を連続移動させながら表面検査を行う別の例である。 光学条件の異なる検出結果の組み合わせと表面欠陥との関係を一覧表に表した一例である。
符号の説明
10 光源
11 照明領域(明領域)
20 遮光体
21 影部(暗領域)
22 境界領域
30 カメラ
31 検出領域
40 検査対象物
41 検査対象領域

Claims (27)

  1. 表面が鏡面となっている検査対象物の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
    所定の広がりを有する明領域と、前記明領域より暗く、前記明領域と同じまたは異なる所定の広がりを有する暗領域とが形成されるように、前記検査対象物の表面を照明し、
    前記明領域と前記暗領域とこれらの境界領域とを通過する連続した検出領域をラインセンサカメラによって撮像することを特徴とする表面検査方法。
  2. 前記検査対象物と前記検出領域とを相対的に移動させ、前記検査対象物の表面上の検査対象領域の全領域を順次、前記検出領域として撮像を行うことを特徴とする請求項1に記載の表面検査方法。
  3. 前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置を変化させ、前記検査対象領域の各部位が明領域として前記検出領域に含まれる場合と、暗領域として前記検出領域に含まれる場合とを含む、複数回の撮像を行うことを特徴とする請求項2に記載の表面検査方法。
  4. 前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置を変化させ、前記検査対象領域の各部位が前記明領域および暗領域の境界領域として前記検出領域に含まれる場合を含む、複数回の撮像を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の表面検査方法。
  5. 前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置は、これらを連続的に移動させることにより変化させることを特徴とする請求項3または4に記載の表面検査方法。
  6. 前記検査対象領域における前記明領域および暗領域の形成位置の移動は、前記明領域および暗領域を形成する照明系と前記検査対象物とを相対移動させることによることを特徴とする請求項5に記載の表面検査方法。
  7. 前記検査対象物は、拡散光を照射する光源によって照明されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表面検査方法。
  8. 前記暗領域は、光源と前記検査対象物との間に介在させた遮光体による影部として形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の表面検査方法。
  9. 前記明領域および暗領域は、前記検出領域の長手方向について複数の前記明領域と暗領域とが交互に繰り返すように形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の表面検査方法。
  10. 前記明領域および暗領域は、複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成され、光源と前記検査対象物との間に介在させたスリット体によって形成されることを特徴とする請求項9に記載の表面検査方法。
  11. 前記検出領域は、複数の前記明領域と暗領域を通過することを特徴とする請求項9または10に記載の表面検査方法。
  12. 前記検出領域は、前記明領域および暗領域の境界領域が延びる方向に対して垂直に前記境界領域を横切ることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の表面検査方法。
  13. 前記ラインセンサカメラと前記検査対象物とを相対移動させることにより、前記検査対象物の表面上の検査対象領域に対して前記検出領域をその長手方向に移動させて撮像を行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の表面検査方法。
  14. 前記ラインセンサカメラは、前記明領域において、光源から前記検出領域に入射する光の正反射光を受光する位置に配置されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の表面検査方法。
  15. 前記ラインセンサカメラは、前記明領域において、光源から前記検出領域に入射する光の正反射光を受光する位置の近傍に配置されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の表面検査方法。
  16. 外周面が鏡面となっている検査対象物たる管体の外周面の表面欠陥を検出する表面検査法であって、
    所定の広がりを有する明領域と、前記明領域より暗く、前記明領域と同じまたは異なる所定の広がりを有する暗領域とが、前記管体の軸方向について交互に繰り返して形成されるように、前記管体の外周面を照明し、
    前記明領域と前記暗領域とこれらの境界領域とを通過する連続した検出領域をラインセンサカメラによって撮像することを特徴とする表面検査方法。
  17. 前記管体をその中心軸まわりに回転させることにより、前記検出領域を前記管体の周方向に順次移動させることを特徴とする請求項16に記載の表面検査方法。
  18. 前記明領域および暗領域の形成位置を、前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする請求項16または17に記載の表面検査方法。
  19. 前記明領域および暗領域を、複数の透光部と遮光部とが交互に繰り返すように形成され、光源と前記管体との間に介在させたスリット体によって形成し、
    前記スリット体と前記管体とを前記管体の軸方向について相対的に移動させることによって、前記明領域および暗領域を前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする請求項18に記載の表面検査方法。
  20. 前記ラインセンサカメラを前記スリット体とともに前記管体の軸方向に移動させることにより、
    前記明領域および暗領域の移動とともに、前記ラインセンサカメラによる検出領域を前記管体の軸方向に移動させることを特徴とする請求項19に記載の表面検査方法。
  21. 前記管体は、感光ドラム用基体であることを特徴とする請求項16〜20のいずれかに記載の表面検査方法。
  22. 表面精度が求められる物品を成形する工程と、
    前記物品を検査対象物として請求項1〜21のいずれかに記載の表面検査方法を行う表面検査工程と、
    前記表面検査工程における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を判別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別工程と、
    を備えたことを特徴とする物品の製造方法。
  23. 請求項22に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする物品。
  24. 請求項22に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする管体。
  25. 請求項22に記載の物品の製造方法により製造されたことを特徴とする感光ドラム用基体。
  26. 所定幅を有する明領域と、前記明領域より暗く、前記明領域と同じまたは異なる所定幅を有する暗領域とが形成されるように、表面が鏡面となっている検査対象物の表面を照明する照明系と、
    前記明領域と前記暗領域とこれらの境界領域とを通過する連続した検出領域を撮像するラインセンサカメラと、を備えたことを特徴とする表面検査装置。
  27. 表面精度が求められる物品を成形する成形手段と、
    前記物品を検査対象物として表面検査を行う請求項26に記載の表面検査方法を行う表面検査装置と、
    前記表面検査装置における検査結果が所定の基準を満たすか否かにより当該物品を分別し、前記所定の基準を満たす場合に当該物品を完成品とする判別手段と、
    を備えたことを特徴とする製品の製造システム。
JP2004374638A 2003-12-25 2004-12-24 表面検査方法および同装置 Expired - Fee Related JP4589101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004374638A JP4589101B2 (ja) 2003-12-25 2004-12-24 表面検査方法および同装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430500 2003-12-25
JP2004374638A JP4589101B2 (ja) 2003-12-25 2004-12-24 表面検査方法および同装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005208054A JP2005208054A (ja) 2005-08-04
JP4589101B2 true JP4589101B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=34914148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004374638A Expired - Fee Related JP4589101B2 (ja) 2003-12-25 2004-12-24 表面検査方法および同装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4589101B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7329860B2 (en) * 2005-11-23 2008-02-12 Illumina, Inc. Confocal imaging methods and apparatus
JP5234502B2 (ja) * 2008-07-03 2013-07-10 株式会社リコー ロール状被検査物の表面欠陥検査装置
JP2011047681A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩処理用金型の検査装置
JP5557586B2 (ja) * 2010-04-28 2014-07-23 アークハリマ株式会社 表面性状測定装置および表面性状測定方法
JP5881002B2 (ja) * 2011-10-11 2016-03-09 大和製罐株式会社 表面欠損検査装置およびその方法
JP6384021B2 (ja) * 2015-04-10 2018-09-05 株式会社メック 欠陥検査装置、欠陥検査方法
JP6590633B2 (ja) * 2015-10-19 2019-10-16 リコーエレメックス株式会社 画像検査システム、電子機器、および画像検査方法
JP2019203691A (ja) 2016-11-11 2019-11-28 オムロン株式会社 照明装置
JP2018115937A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 リコーエレメックス株式会社 検査システム
KR102657517B1 (ko) * 2017-12-29 2024-04-16 주식회사 탑 엔지니어링 기판 표면 검사 장치 및 방법
KR102186316B1 (ko) * 2020-03-06 2020-12-03 한국항공우주연구원 라인 이미지 센서의 테스트 인터페이스 장치, 테스트 방법 및 프로그램
CN111678921B (zh) * 2020-06-19 2024-04-16 京东方科技集团股份有限公司 光学检测设备
WO2023026646A1 (ja) * 2021-08-23 2023-03-02 富士フイルム株式会社 撮影用筐体及び検査装置
DE102022207687A1 (de) * 2022-07-27 2024-02-01 Carl Zeiss Smt Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Inspektion eines Bauteils, computerimplementiertes Verfahren und Lithografiesystem

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06118007A (ja) * 1992-10-08 1994-04-28 Fuji Xerox Co Ltd 円筒体の表面欠陥検査方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005208054A (ja) 2005-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4589101B2 (ja) 表面検査方法および同装置
JP4704846B2 (ja) 表面検査方法および同装置
JP4694914B2 (ja) 表面検査方法および同装置
JP4943704B2 (ja) 円筒体検査装置および同方法
JP5607734B2 (ja) 離散的な低剛性の透明又は半透明体の欠陥を検査する装置及び方法
JP2005257681A (ja) 表面検査方法および同装置
JP6772084B2 (ja) 表面欠陥検査装置および表面欠陥検査方法
JPH0312253B2 (ja)
JP4847717B2 (ja) 円筒体の表面検査方法および同装置
KR101936974B1 (ko) 보틀캔의 구금부 검사 방법 및 검사 장치
JP2000162146A (ja) 表面検査装置
JP2019002928A (ja) 画像取得装置及び方法
JP2012251983A (ja) ラップフィルム皺検査方法及び装置
EP0934897B1 (en) Method for inspecting spinning bobbins, and system for implementing such method
KR101729080B1 (ko) 테이퍼 롤러 베어링 케이지 검사장치
JP5123482B2 (ja) 円筒体検査装置および同装置の設備状態評価方法
JP4694915B2 (ja) 表面検査方法および同装置
JP4252381B2 (ja) 外観検査装置
JP3810599B2 (ja) 欠陥検出装置
JP2010122155A (ja) 板状体の欠陥検出方法及び欠陥検出装置
JP5155082B2 (ja) 円筒体の表面検査装置
JP2015081838A (ja) 凹み缶・座屈缶検査装置
JP3984367B2 (ja) 表面欠陥の検査方法および検査装置
JP4014027B2 (ja) 車両塗面の微小欠陥検査装置
JP2011158478A (ja) 円筒体の表面検査方法および同装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4589101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees