JP5005803B2 - 伝送路推定装置および伝送路推定プログラム - Google Patents

伝送路推定装置および伝送路推定プログラム Download PDF

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本発明は、周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた既知のシンボルの周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、データシンボルの周波数方向の位置での伝送路特性を推定する伝送路推定装置に関する。また、本発明は、本伝送路推定装置の機能を実現する処理をコンピュータに実行させるための伝送路推定プログラムに関すると共に、本伝送路推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体にも関する。
無線通信において、送信機から出力された信号が、無線区間を伝搬している間に振幅変動と位相回転の影響を受けるため、受信機で受信される信号の波形にひずみが生じる。よって、受信機において正しく復調、復号を行うためには、これらの変動の影響を正しく推定し、受信信号に補正をかける必要がある。送信信号が伝送路(伝搬路)から受ける影響を推定する処理を伝送路推定(チャネル推定)といい、推定した伝送路情報に従って受信信号に補正をかける処理を伝送路補正(チャネル補正)という。伝送路推定方法として、データシンボルと共に既知のパイロットシンボルを送信して、パイロットシンボルの振幅変動と位相回転を測定し、その結果から伝送路変動を推定する方法が一般的である。ただし、データシンボルに対するパイロットシンボルの比率が大きくなると、伝送スループットが低下してしまうため、推定精度の向上とスループットの向上はトレードオフの関係にある。
ブロードバンド無線伝送では、占有帯域幅が広いために、マルチパスなどによる周波数選択性フェージングの影響が顕著となる。図12は周波数方向の伝送路変動の一例を示している。周波数によって伝送路の特性が大きく変化することが分かる。上記のような周波数選択性フェージングの影響を考慮して、互いに直交関係にある複数の低速サブキャリアを用いて情報の並列伝送を行うマルチキャリア伝送方式が検討されている。マルチキャリア伝送方式では、各サブキャリアの占有帯域幅が十分に狭いため、各サブキャリアから見た伝送路変動を単純な減衰(フラットフェージング)として扱うことができ、周波数選択性フェージングの影響を比較的簡単に補正することができる。ただし、伝送路変動の影響はサブキャリア毎に異なるため、伝送路推定は各サブキャリアについて行う必要がある。
図13は、データシンボルの間にパイロットシンボルが挿入されている様子を模式的に表している。パイロットシンボルは、周波数方向および時間方向に分散して配置されている。図13(a)において、時間方向に見ると、サブフレーム内の先頭のシンボルにのみパイロットシンボルが挿入されており、そのシンボル内では周波数方向に等間隔にパイロットシンボルが挿入されている。また、図13(b)において、サブフレーム内の先頭のシンボルに挿入されたパイロットシンボルの数は図13(a)よりも減少しており、減少分のパイロットシンボルが他のシンボル内に挿入されている。図13(b)のサブフレーム構成を用いた場合、図13(a)のサブフレーム構成を用いた場合よりも周波数方向の伝送路変動への耐性は落ちるが、時間方向の伝送路変動の耐性が向上し、高速移動への対応が可能となる。データシンボルの伝送路変動は、パイロットシンボルを測定して得られた、伝送路特性を示す伝送路値(伝送路変動値、チャネル利得)に対して周波数および時間方向に何らかの補間処理を施すことで推定される。
パイロットシンボルから得られた伝送路値を周波数方向に補間する方法として、標本化定理(サンプリング定理)に基づく補間方法が提案されている(例えば非特許文献1参照)。ここではそれをサンプリング補間と呼ぶ。パイロットシンボルを周波数間隔fで周波数方向に挿入し、各パイロットシンボルの伝送路値H(nf)が得られたとすると、サンプリング補間では、以下の(1)式を用いて、任意の周波数fにおける伝送路値H(f)を補間することができる。
Figure 0005005803
ただし、nは整数である。また、sinc(x)=sin(x)/xである。マルチパスの最大遅延時間がτであるときには、標本化定理により、周波数間隔f=1/τでパイロットシンボルを挿入すれば、各サブキャリアの伝送路変動を完全に再現することができる。
伊丹誠著,「〜ディジタル放送/移動通信のための〜 OFDM変調技術」,株式会社トリケップス,2000年3月6日,p.102−108
(1)式に示した通り、サンプリング補間を用いた伝送路推定方法では、パイロットシンボルが無限の周波数帯域にわたり等間隔で配置されていることを仮定している。また、おおまかな傾向として、伝送路値を推定するデータシンボルに近い位置に存在するパイロットシンボルほど、推定値の算出に係る寄与が大きい。
実際の伝送においては、通信に用いることができる周波数帯域は有限であり、また、パイロットシンボルは必ずしも等間隔に配置されているとは限らない。例えば、図14に示すように、パイロットシンボルが4シンボルに1つの割合で挿入されている場合を考える。図14では、右側が高周波側、左側が低周波側であるとする。斜線の施された丸はパイロットシンボルの周波数位置(周波数方向の配置位置)を示し、白丸はデータシンボルの周波数位置を示している。また、使用周波数帯域内のサブキャリア数をn、パイロットシンボル数をpとする。以下の説明では、便宜上、パイロットシンボルの周波数位置での伝送路値をパイロットシンボルの伝送路値と呼び、データシンボルの周波数位置での伝送路値をデータシンボルの伝送路値と呼ぶ。
このとき、図14(a)に示すように、n−2およびn−1番のサブキャリアに配置されたデータシンボルについては、その位置よりも高周波側の領域にパイロットシンボルが存在せず、本来寄与が大きかったはずのパイロットシンボルの伝送路値を利用することができない。また、図14(b)に示すように、何らかの理由で1番のパイロットシンボルを受信できなかった場合、1〜3および5〜7番のサブキャリアに配置されたデータシンボルの伝送路値を推定する際に、本来寄与が大きかったはずの1番のパイロットシンボルの伝送路値を利用することができない。そのため、(1)式のサンプリング補間をそのまま適用すると、伝送路の推定精度が劣化してしまう場合がある。
また、非常に多数のサブキャリアを用いた通信を行う場合には、挿入されるパイロットシンボルの数が大きくなるため、(1)式の右辺の加算に関する項の数がサブキャリア数に比例して大きくなり、伝送路推定のための演算量が大幅に増加してしまうという問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、伝送路の推定精度を向上させることを第1の目的とする。また、本発明は、伝送路推定に係る演算量を削減することを第2の目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する伝送路推定装置において、実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いて、仮想的な前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の伝送路推定手段と、前記第1の伝送路値と前記第2の伝送路値とを用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を算出する第2の伝送路推定手段とを備えたことを特徴とする伝送路推定装置である。
また、本発明の伝送路推定装置において、前記第2の伝送路推定手段は、前記第1の伝送路値および前記第2の伝送路値のうち、前記データシンボルの位置に近い順に選択したk個(kは2以上、かつ前記第1の伝送路値および前記第2の伝送路値の数の合計未満の整数)の位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第3の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明の伝送路推定装置において、前記第2の伝送路推定手段は、前記第1の伝送路値および前記第2の伝送路値のうち、前記第3の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第3の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する伝送路推定装置において、実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の伝送路推定手段と、前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、前記第1の伝送路値の得られた位置のうち他の前記データシンボルの位置に最も近い位置での前記第1の伝送路値と同一の値として算出する第2の伝送路推定手段とを備えたことを特徴とする伝送路推定装置である。
また、本発明は、周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する伝送路推定装置において、実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の伝送路推定手段と、前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、複数の前記第1の伝送路値を線形補間することによって算出する第2の伝送路推定手段とを備えたことを特徴とする伝送路推定装置である。
また、本発明の伝送路推定装置において、前記第1の伝送路推定手段は、前記第1の伝送路値のうち、前記データシンボルの位置に近い順に選択したk個(kは2以上、かつ前記第1の伝送路値の数の合計未満の整数)の位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明の伝送路推定装置において、前記第1の伝送路推定手段は、前記第1の伝送路値のうち、前記第2の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する処理をコンピュータに実行させるための伝送路推定プログラムにおいて、実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いて、仮想的な前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の処理と、前記第1の伝送路値と前記第2の伝送路値とを用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を算出する第2の処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする伝送路推定プログラムである。
また、本発明の伝送路推定プログラムにおいて、前記第2の処理では、前記第1および前記第2の伝送路値のうち、前記データシンボルの位置に近い順に選択したk個(kは2以上、かつ前記第1の伝送路値および前記第2の伝送路値の数の合計未満の整数)の位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第3の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明の伝送路推定プログラムにおいて、前記第2の処理では、前記第1および前記第2の伝送路値のうち、前記第3の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第3の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する処理をコンピュータに実行させるための伝送路推定プログラムにおいて、実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の処理と、前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、前記第1の伝送路値の得られた位置のうち他の前記データシンボルの位置に最も近い位置での前記第1の伝送路値と同一の値として算出する第2の処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする伝送路推定プログラムである。
また、本発明は、周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する処理をコンピュータに実行させるための伝送路推定プログラムにおいて、実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の処理と、前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、複数の前記第1の伝送路値を線形補間することによって算出する第2の処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする伝送路推定プログラムである。
また、本発明の伝送路推定プログラムにおいて、前記第1の処理では、前記第1の伝送路値のうち、前記データシンボルの位置に近い順に選択したk個(kは2以上、かつ前記第1および前記第2の伝送路値の数の合計未満の整数)の位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明の伝送路推定プログラムにおいて、前記第1の処理では、前記第1の伝送路値のうち、前記第2の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記の伝送路推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、実際に受信された既知のシンボルの周波数方向の位置での伝送路値を用いて、仮想的な既知のシンボルの位置での伝送路値を算出し、その伝送路値をサンプリング補間に用いるので、伝送路の推定精度を向上させることができるという効果が得られる。
また、本発明によれば、データシンボルの周波数方向の位置での伝送路値に関して、サンプリング補間によって伝送路値を算出した位置を除く他の位置での伝送路値を、実際に受信された既知のシンボルの周波数方向の位置での伝送路値から補間するので、サンプリング補間に必要な既知のシンボルが存在しないときにそのままサンプリング補間を行うよりも、伝送路の推定精度を向上させ、誤り率を低減することができる。
また、本発明によれば、サンプリング補間の数式で必要とされる全ての既知のシンボルを用いるのではなく、一部の既知のシンボルのみを用いてサンプリング補間を行うことによって、サンプリング補間に係る演算量を削減することができる。
本発明の第1の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による伝送路推定器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態によるデータシンボル伝送路推定器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるパイロットシンボルの周波数位置での伝送路値を補間する方法を説明するための参考図である。 本発明の第1の実施形態におけるデータシンボルの周波数位置での伝送路値を推定する手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるサンプリング補間に係る演算量を削減する方法を説明するための参考図である。 本発明の第1の実施形態におけるサンプリング補間に係る演算量を削減する方法を説明するための参考図である。 本発明の第2の実施形態によるデータシンボル伝送路推定器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるデータシンボルの周波数位置での伝送路値を補間する方法を説明するための参考図である。 本発明の第2の実施形態におけるデータシンボルの周波数位置での伝送路値を補間する方法を説明するための参考図である。 本発明の第2の実施形態におけるデータシンボルの周波数位置での伝送路値を推定する手順を示すフローチャートである。 周波数選択性フェージングによる伝送路変動を示す参考図である。 サブフレーム内におけるパイロットシンボルの配置の様子を示す参考図である。 サンプリング補間に係る問題点を説明するための参考図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による無線通信システムの構成を示している。本実施形態では、送信機1と受信機2がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)あるいはMC−CDM(Multi-Carrier-Code Division Multiplexing)等のマルチキャリア通信方式による通信を行う。送信機1において、変調器11は、送信対象の情報ビットに対してデジタル変調を施す。シリアル/パラレル変換器12は、デジタル変調の施された信号に対してシリアル/パラレル変換を行う。
パイロットシンボル挿入器13はデータシンボル列にパイロットシンボルを挿入する。逆フーリエ変換器14は、シンボル列に対して逆フーリエ変換を施し、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する。変換された信号は、パラレル/シリアル変換器15によってパラレル/シリアル変換が施され、サイクリック・プリフィックス挿入器16によってサイクリック・プリフィックスが挿入された後、受信機2へ送信される。送信された信号は、伝送路において周波数選択性の影響を受けると共に、受信機において加法性白色ガウス雑音が印加される。
受信機2において、受信された信号は、サイクリック・プリフィックス除去器21によってサイクリック・プリフィックスが除去された後、シリアル/パラレル変換器22によってシリアル/パラレル変換が施される。フーリエ変換器23はフーリエ変換を施し、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。データ/パイロットシンボル分離器24は、データシンボルとパイロットシンボルを分離し、データシンボルを等化器26へ、パイロットシンボルを伝送路推定器25へ出力する。
伝送路推定器25は、パイロットシンボルの受信結果からパイロットシンボルの周波数位置での伝送路値を推定し、さらにデータシンボルの周波数位置での伝送路値を推定する。等化器26は、伝送路推定器25での伝送路推定結果に基づいて、データシンボルに対する伝送路変動の補償を行う。パラレル/シリアル変換器27は、データシンボル列に対してパラレル/シリアル変換を施す。復調器28はデータシンボル列を復調し、情報ビットを生成する。
図2は伝送路推定器25の構成を示している。伝送路推定器25において、パイロットシンボル伝送路値算出器251は、データ/パイロットシンボル分離器24によってデータシンボルから分離されたパイロットシンボルの受信値と送信値(既知である)を比較し、そのパイロットシンボルが配置された周波数位置での伝送路値(第1の伝送路値)を算出する。データシンボル伝送路推定器252は、パイロットシンボルの伝送路値に基づいて、データシンボルが配置された周波数位置での伝送路値を算出する。算出結果は、データシンボルの伝送路推定値として等化器26へ出力される。
図3はデータシンボル伝送路推定器252の構成を示している。データシンボル伝送路推定器252において、パイロットシンボル伝送路値判定器252aは、データシンボルの伝送路値の算出に必要なパイロットシンボルの伝送路値が揃っているか否かを判定する。パイロットシンボルの伝送路値と判定結果はパイロットシンボル伝送路値補間器252b(第1の伝送路推定手段)へ出力される。
パイロットシンボル伝送路値補間器252bは、足りないと判定されたパイロットシンボルの伝送路値を、実際に受信されたパイロットシンボルの伝送路値を用いて補間することによって、実際には受信されていない仮想的なパイロットシンボルの伝送路値(第2の伝送路値)を生成する。データシンボル伝送路値算出器252c(第2の伝送路推定手段)は、実際に受信されたパイロットシンボルおよび仮想的なパイロットシンボルの伝送路値を用いたサンプリング補間によってデータシンボルの伝送路値(第3の伝送路値)を算出する。
次に、本実施形態におけるパイロットシンボルの伝送路値の補間方法を説明する。図4(a)に示すように、例えばn−2およびn−1番のデータシンボルの伝送路値の算出結果に大きく寄与する、実際には受信されなかったp番のパイロットシンボルの伝送路値が他のパイロットシンボルの伝送路値から補間される。図4(a)は、p−2およびp−1番のパイロットシンボルの伝送路値を用いた線形補間等の補間によりp番のパイロットシンボルの伝送路値を算出する様子を示している。伝送路値の補間方法はこれに限定されず、例えばp−1番のパイロットシンボルの伝送路値をp番のパイロットシンボルの伝送路値としてもよい。
また、図4(b)に示すように、例えば1〜3および5〜7番のデータシンボルの伝送路値の算出結果に大きく寄与する、実際には受信されなかった1番のパイロットシンボルの伝送路値が他のパイロットシンボルの伝送路値から補間される。図4(b)は、0および2番のパイロットシンボルの伝送路値を用いた線形補間等の補間により1番のパイロットシンボルの伝送路値を算出する様子を示している。伝送路値の補間方法はこれに限定されず、例えば0または2番のパイロットシンボルの伝送路値を1番のパイロットシンボルの伝送路値としてもよい。
図5は、上記の方法によってパイロットシンボルの伝送路値を補間し、サンプリング補間によってデータシンボルの伝送路値を推定する際の具体的な手順を示している。パイロットシンボル伝送路値判定器252aは、サンプリング補間によってデータシンボルの伝送路値を推定するのに必要なパイロットシンボルの伝送路値が全て揃っているか否かを各データシンボルの位置毎に判定する(ステップS101)。判定の際には、判定対象のデータシンボルの位置において、高周波側・低周波側のそれぞれに存在するはずの直近のパイロットシンボルの伝送路値が少なくとも得られているか否かが判定基準となる。図4(a)のn−2およびn−1番のデータシンボルの場合、p−1およびp番のパイロットシンボルが直近のパイロットシンボルであり、図4(b)の1〜3番のデータシンボルの場合、0および1番のパイロットシンボルが直近のパイロットシンボルである。
必要なパイロットシンボルの伝送路値が全て揃っている場合、パイロットシンボル伝送路値補間器252bは、必要なパイロットシンボルの伝送路値をデータシンボル伝送路値算出器252cへ出力する。データシンボル伝送路値算出器252cは、前述した(1)式に従ったサンプリング補間により、データシンボルの伝送路値を算出する(ステップS102)。
また、必要なパイロットシンボルの伝送路値が揃っていない場合、パイロットシンボル伝送路値補間器252bは、パイロットシンボル伝送路値判定器252aでの判定結果に基づいて、伝送路値を補間するパイロットシンボルを選定する(ステップS103)。続いて、パイロットシンボル伝送路値補間器252bは、実際に受信されたパイロットシンボルを用いた補間により仮想的なパイロットシンボルの伝送路値を算出し、データシンボルの伝送路値の推定に必要な全てのパイロットシンボルの伝送路値をデータシンボル伝送路値算出器252cへ出力する(ステップS104)。データシンボル伝送路値算出器252cは、前述した(1)式に従ったサンプリング補間により、データシンボルの伝送路値を算出する(ステップS102)。
前述したように、非常に多数のサブキャリアを用いた通信を行う場合には、サンプリング補間に係る演算量が大幅に増加してしまうという問題がある。そこで、データシンボルの伝送路値の推定に大きく寄与するパイロットシンボルの伝送路値のみを用いて、(1)式によるサンプリング補間を行ってもよい。データシンボルの伝送路値の推定に対する寄与の度合い(影響度)は、(1)式中のsinc関数の値で表される。図6は、各周波数位置でのsinc関数の値を示している。曲線601は、パイロットシンボルpによる各周波数位置でのsinc関数の値を示し、曲線602は、パイロットシンボルpによる各周波数位置でのsinc関数の値を示し、曲線603は、パイロットシンボルpによる各周波数位置でのsinc関数の値を示し、曲線604は、パイロットシンボルpによる各周波数位置でのsinc関数の値を示している。
例えばデータシンボル605に注目すると、このデータシンボル605の伝送路値に対するパイロットシンボルp,p,p,pの寄与の度合いは、それぞれK,K,K,Kである。|K|<|K|<|K|<|K|であるので、パイロットシンボルp,pの寄与が比較的大きく、パイロットシンボルp,pの寄与は比較的小さい。そこで、(1)式によりデータシンボル605の伝送路値をサンプリング補間する際に、例えばパイロットシンボルp,pに係る項を省き、パイロットシンボルp,pに係る項のみを演算すればよい。
本実施形態では、図7に示すように、パイロットシンボルの伝送路値(補間後の伝送路値を含む)のうち、伝送路値を推定するデータシンボルの位置に近い順に選択したk個のパイロットシンボルの伝送路値をサンプリング補間に用いる。パイロットシンボルが等間隔に配置されている場合、伝送路値を推定するデータシンボルの位置から見て、少なくとも高周波側で直近のパイロットシンボルと低周波側で直近のパイロットシンボルをサンプリング補間に用いることが望ましい。また、演算量を削減するため、既に推定されている全てのパイロットシンボルの伝送路値のうち、一部のみをサンプリング補間に用いることが望ましい。そこで、上記のkは、2以上、かつ既に推定されているパイロットシンボルの伝送路値の数の合計未満の整数であることが望ましい。kは固定値であってもよいし、データシンボルの周波数位置に応じて可変としてもよい。
また、上記のようにパイロットシンボルとデータシンボルの位置関係に基づいてパイロットシンボルの伝送路値を選択するのではなく、sinc関数の値が所定値以上であるk個(kの条件は上記と同様)のパイロットシンボルの伝送路値を選択するようにしてもよい。さらに、sinc関数の値が所定値以上であるパイロットシンボルの伝送路値のうち、sinc関数の値が大きい方からm個(mは2以上k以下の整数)を選択するようにしてもよい。
上述したように本実施形態によれば、実際に受信されたパイロットシンボルの周波数方向の位置での伝送路値を用いて、仮想的なパイロットシンボルの位置での伝送路値を算出し、その伝送路値をサンプリング補間に用いるので、伝送路の推定精度を向上させ、誤り率を低減することができる。また、(1)式で必要とされる全てのパイロットシンボルを用いるのではなく、一部のパイロットシンボルのみを用いてサンプリング補間を行うことによって、サンプリング補間に係る演算量を削減し、装置の省電力化および小型化を図ることができる。
また、従来よりも伝送路の推定精度を向上させることができることから、従来と同程度の伝送路の推定精度を保てればよいとすれば、サブフレームに挿入する周波数方向のパイロットシンボルの数を削減し、その分、データフレームの数を増加させることができるので、スループットを向上させることができる。さらに、従来と同程度の伝送路の推定精度を保てればよいとすれば、サブフレームに挿入するパイロットシンボルの周波数方向の配置間隔を疎にし、その分、時間方向の配置間隔を密とすることができるので、時間方向の伝送路変動の耐性が向上し、高速移動への対応が可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図8は、本実施形態によるデータシンボル伝送路推定器252の構成を示している。本実施形態においては、第1の実施形態によるデータシンボル伝送路推定器252(図3参照)と比較して、パイロットシンボル伝送路値補間器252bが取り除かれ、データシンボル伝送路値算出器252dが追加されている。本実施形態では、サンプリング補間によってデータシンボルの伝送路値を推定するのに必要なパイロットシンボルの伝送路値が揃っている場合には、データシンボル伝送路値算出器252c(第1の伝送路推定手段)が、実際に受信されたパイロットシンボルの伝送路値を用いたサンプリング補間によってデータシンボルの伝送路値(第2の伝送路値)を算出する。
また、サンプリング補間によってデータシンボルの伝送路値を推定するのに必要なパイロットシンボルの伝送路値が揃っていない場合には、データシンボル伝送路値算出器252d(第2の伝送路推定手段)が、実際に受信されたパイロットシンボルの伝送路値を用いた他の補間(線形補間)によってデータシンボルの伝送路値(第3の伝送路値)を算出する。すなわち、本実施形態では、サンプリング補間に必要なパイロットシンボルの伝送路値が得られている位置でのデータシンボルの伝送路値が、データシンボル伝送路値算出器252cによって算出され、それ以外の位置でのデータシンボルの伝送路値がデータシンボル伝送路値算出器252dによって算出される。
図9(a)に示すように、例えばn−2およびn−1番のデータシンボルの伝送路値の算出結果に大きく寄与するp番のパイロットシンボルが受信されていないので、これらのデータシンボルの伝送路値は他のパイロットシンボルの伝送路値から補間される。図9(a)では、これらのデータシンボルの伝送路値として、実際に受信されたパイロットシンボルのうち、各データシンボルに最も近い位置のp−1番のパイロットシンボルの伝送路値と同一の値が用いられる。前述したように、各データシンボルに最も近い位置のパイロットシンボルがデータシンボルの伝送路値の推定結果に最も大きく寄与するので、得られたパイロットシンボルの伝送路値のうち、推定対象のデータシンボルの位置に最も近いパイロットシンボルの位置での伝送路値をデータシンボルの伝送路値として用いることが望ましい。
また、図9(b)に示すように、例えば1〜3および5〜7番のデータシンボルの伝送路値の算出結果に大きく寄与する1番のパイロットシンボルが受信されていないので、これらのデータシンボルの伝送路値は他のパイロットシンボルの伝送路値から補間される。図9(b)では、1〜3番のデータシンボルの伝送路値として、実際に受信されたパイロットシンボルのうち、各データシンボルに最も近い位置の0番のパイロットシンボルの伝送路値と同一の値が用いられる。さらに、5〜7番のデータシンボルの伝送路値として、実際に受信されたパイロットシンボルのうち、各データシンボルに最も近い位置の2番のパイロットシンボルの伝送路値と同一の値が用いられる。
図9(a)では、データシンボルの伝送路値を単独のパイロットシンボルの伝送路値から補間しているが、複数のパイロットシンボルの伝送路値から補間するようにしてもよい。図10(a)に示すように、例えばn−2およびn−1番のデータシンボルの伝送路値は、実際に受信されたパイロットシンボルのうち、p−2およびp−1番のパイロットシンボルの伝送路値を線形補間して求められる。また、図10(b)に示すように、例えば1〜3および5〜7番のデータシンボルの伝送路値は、実際に受信されたパイロットシンボルのうち、0および2番のパイロットシンボルの伝送路値を線形補間して求められる。
上記のように、k個(kは2以上の整数)のパイロットシンボルの伝送路値からデータシンボルの伝送路値を補間する場合、推定対象のデータシンボルの位置に最も近いパイロットシンボルの伝送路値を少なくとも含み、推定対象のデータシンボルの位置に近い順に選択したパイロットシンボルの伝送路値をデータシンボルの伝送路値の補間に用いることが望ましい。
図11は、上記の方法によってデータシンボルの伝送路値を推定する際の具体的な手順を示している。パイロットシンボル伝送路値判定器252aは、サンプリング補間によってデータシンボルの伝送路値を推定するのに必要なパイロットシンボルの伝送路値が全て揃っているか否かを各データシンボルの位置毎に判定する(ステップS201)。判定の際には、判定対象のデータシンボルの位置において、高周波側・低周波側のそれぞれに存在するはずの直近のパイロットシンボルの伝送路値が少なくとも得られているか否かが判定基準となる。図9(a)および図10(a)のn−2およびn−1番のデータシンボルの場合、p−1およびp番のパイロットシンボルが直近のパイロットシンボルであり、図9(b)および図10(b)の1〜3および5〜7番のデータシンボルの場合、0および1番のパイロットシンボルが直近のパイロットシンボルである。
必要なパイロットシンボルの伝送路値が全て揃っている場合、パイロットシンボル伝送路値補間器252bは、必要なパイロットシンボルの伝送路値をデータシンボル伝送路値算出器252cへ出力する。データシンボル伝送路値算出器252cは、前述した(1)式に従ったサンプリング補間により、データシンボルの伝送路値を算出する(ステップS202)。
また、必要なパイロットシンボルの伝送路値が揃っていない場合、データシンボル伝送路値算出器252dは、パイロットシンボル伝送路値判定器252aでの判定結果に基づいて、データシンボルの伝送路値の補間に用いるパイロットシンボルを選定する(ステップS203)。続いて、データシンボル伝送路値算出器252dは、実際に受信された1または複数のパイロットシンボルを用いた線形補間により、データシンボルの伝送路値を推定する(ステップS204)。
上述したように本実施形態によれば、データシンボルの周波数方向の位置での伝送路値に関して、サンプリング補間によって伝送路値を算出した位置を除く他の位置での伝送路値を、実際に受信されたパイロットシンボルの周波数方向の位置での伝送路値から補間する。これによって、サンプリング補間に必要なパイロットシンボルが存在しないときにそのままサンプリング補間を行うよりも、伝送路の推定精度を向上させ、誤り率を低減することができる。本実施形態においても第1の実施形態と同様に、(1)式で必要とされる全てのパイロットシンボルを用いるのではなく、一部のパイロットシンボルのみを用いてサンプリング補間を行うことによって、サンプリング補間に係る演算量を削減してもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上述した実施形態による伝送路推定器25の動作および機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させてもよい。
ここで、「コンピュータ」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上述したプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能を、コンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
25・・・伝送路推定器、251・・・パイロットシンボル伝送路値算出器、252・・・データシンボル伝送路推定器、252a・・・パイロットシンボル伝送路値判定器、252b・・・パイロットシンボル伝送路値補間器、252c,252d・・・データシンボル伝送路値算出器

Claims (4)

  1. 周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する伝送路推定装置において、
    実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の伝送路推定手段と、
    前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、前記第1の伝送路値の得られた位置のうち他の前記データシンボルの位置に最も近い位置での前記第1の伝送路値と同一の値として算出する第2の伝送路推定手段と、
    を備え、前記第1の伝送路推定手段は、前記第1の伝送路値のうち、前記第2の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする伝送路推定装置。
  2. 周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する伝送路推定装置において、
    実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の伝送路推定手段と、
    前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、複数の前記第1の伝送路値を線形補間することによって算出する第2の伝送路推定手段と、
    を備え、前記第1の伝送路推定手段は、前記第1の伝送路値のうち、前記第2の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする伝送路推定装置。
  3. 周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する処理をコンピュータに実行させるための伝送路推定プログラムにおいて、
    実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の処理と、
    前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、前記第1の伝送路値の得られた位置のうち他の前記データシンボルの位置に最も近い位置での前記第1の伝送路値と同一の値として算出する第2の処理と、
    をコンピュータに実行させ、前記第1の処理では、前記第1の伝送路値のうち、前記第2の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする伝送路推定プログラム。
  4. 周波数方向にデータシンボルと共に配置された既知のシンボルの受信結果から求めた前記既知のシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性に基づいて、前記データシンボルの前記周波数方向の位置での伝送路特性を推定する処理をコンピュータに実行させるための伝送路推定プログラムにおいて、
    実際に受信された前記既知のシンボルの位置での伝送路特性を示す第1の伝送路値を用いたサンプリング補間によって、前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第2の伝送路値を算出する第1の処理と、
    前記第2の伝送路値の得られた前記データシンボルの位置を除く他の前記データシンボルの位置での伝送路特性を示す第3の伝送路値を、複数の前記第1の伝送路値を線形補間することによって算出する第2の処理と、
    をコンピュータに実行させ、前記第1の処理では、前記第1の伝送路値のうち、前記第2の伝送路値への影響度を示すsinc関数の値が所定値以上となる前記既知のシンボルの位置での伝送路値を用いたサンプリング補間によって前記第2の伝送路値を算出することを特徴とする伝送路推定プログラム。
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