JP5347203B2 - マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する方法及び装置 - Google Patents

マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、概してデジタル通信システムの分野に関するものであり、特に、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する方法及び装置に関するものである。
有線、無線、及び光通信システムといったデジタル通信システムにおいて、送信信号はチャネルを通じた伝搬の後に受信機へ到達する。伝搬チャネルにおいて、送信信号は周囲の状況と非常に複雑に作用し合う。一例としては、無線通信チャネルを通じた信号の伝搬は、大きな障害物からの反射、小さな物体や角の周辺における回折、媒体を通じた屈折、及び信号の散乱に起因して、受信信号に様々な種類の障害を引き起こす。ADSLチャネル等の有線チャネルにおいては、ケーブルの不整合、及び不完全な終端に起因して、受信信号に障害が生じ得る。光ファイバシステムにおいては、コネクタや接合部における複数回の反射に起因して受信信号に障害が生じる。これらの複雑な相互作用によって、それぞれのバージョン又はレプリカがランダムに分布した振幅及び位相を有して、複数パスを通じて送信された信号の遅延バージョン又はレプリカが受信される。一般的に、チャネルは、複数パスに起因した遅延スプレッド(時間分散)の影響を受けることが知られており、マルチパスフェージングチャネルと呼ばれる。
マルチパスフェージングは、シンボル間干渉(ISI)に起因して信号の復号に誤りを生じさせ得るとともに、さらに通信システムの性能に影響し得る。従って、遅延スプレッドは、通信システムの性能に影響するため、伝搬チャネルの最も重要な特性の1つと考えられている。このため、チャネルの遅延スプレッドに関する知識は、基礎をなすチャネルの変化する性質に対処するために、受信機自体を適応させ、かつ、ユーザ・エクスペリエンスを向上させる、改善した性能を提供することが可能なより良好な受信機構造を設計するために、使用され得る。多数の遅延スプレッド推定技術が、先行技術において見出される。
特許文献1には、受信信号内における過剰な遅延スプレッドの存在を検出する方法が記載されている。この先行技術では、受信信号の2つのセグメントの類似度の定量的な推定値が算出される。当該2つのセグメントは、同期データから選択され、第1セグメントは偶数番目のOFDM(直交周波数分割多重)サブキャリヤ上のデータに相当し、第2セグメントは奇数番目のOFDMサブキャリヤ上のデータに相当する。過剰な遅延スプレッドの存在の判定処理において、定量的な推定値は検出しきい値と比較される。この先行技術に開示された遅延スプレッド推定技術の欠点は、当該方法では、受信信号における過剰な遅延スプレッドの検出のみを行い、チャネルの遅延スプレッド量を定量化しないことである。
特許文献2では、推定したチャネルの遅延スプレッドに基づいて等化器を選択及び除外する方法が実行されている。この先行技術では、支配的なパス電力の大きさと2次的なパス電力の大きさとの比率であるパス比率が、受信信号内の遅延スプレッド量を示す。チャネルを推定して、当該チャネルのインパルス応答を抽出するために、動作中の整合フィルタがさらに使用される。さらに、遅延スプレッドのしきい値が決定されるとともに、等化器を選択するか否かを決定するために遅延スプレッドの推定値が当該しきい値と比較される。この先行技術に記載された方法の欠点は、遅延スプレッドの推定処理が計算量的に激しく、それにより受信機の高い電力消費を招くことである。
米国特許第7027527号明細書 米国特許第6028901号明細書
本発明は、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する方法及び装置を提供することによって、他の必要性とともに上記の必要性に対処する。
本発明の第1の側面によれば、上述の問題は、データを運ぶ複数のサブキャリヤをそれぞれが含む、連続する複数のマルチキャリヤ信号のパケットによって形成される、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する方法を用いて解決される。本発明の方法によれば、各受信パケットについて、各サブキャリヤのチャネル推定値の振幅値が、ヌルサブキャリヤを除いて推定される。その後、所定数のパケットが受信された後に、チャネル推定値の推定された振幅値の平均振幅値が各受信パケットについて算出され、マルチパスチャネルの遅延スプレッドがメトリックに基づいて推定される。本発明によれば、メトリックは、チャネル推定値の推定された振幅値と、各受信パケットについて決定された平均振幅値との関数として算出される。
本発明の第2の側面によれば、上述の問題は、データを運ぶ複数のサブキャリヤをそれぞれが含む、連続する複数のマルチキャリヤ信号のパケットによって形成される、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する装置を用いて解決される。本発明の装置は、各受信パケットについて、ヌルサブキャリヤを除く各サブキャリヤのチャネル推定値の振幅値を推定する受信機と、各受信パケットについて、チャネル推定値の推定された振幅値の平均振幅値を算出し、さらに、所定数のパケットが受信された後に、チャネル推定値の推定された振幅値と平均振幅値との関数として算出されるメトリックに少なくとも基づいて、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又は二乗平均平方根遅延スプレッドを推定する遅延スプレッド推定器とを備える。
本発明において、遅延スプレッドの推定は、チャネル推定値の推定された振幅値の関数として算出されるメトリックと、各受信パケットについて決定される平均振幅値とに基づくため、装置の低い全消費電力をもたらす低複雑度の遅延スプレッド推定技術を使用して十分な正確性が達成される。
一般的なベースバンドOFDMシステムの一例を示すブロック図である。 ヌルサブキャリヤを除くOFDMパケットの56サブキャリヤのチャネル推定値の振幅値の一例を示す図である。 本発明の第1の典型的な実施形態に係る、マルチパスチャネルの遅延スプレッド(又はRMS遅延スプレッド)の推定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の典型的な実施形態とともに使用することに適した遅延スプレッドの特性曲線を示す図である。 図4Aに示す曲線に対応するルックアップテーブルを示す図である。 本発明の第2の典型的な実施形態に係る、マルチパスチャネルの遅延スプレッド(又はRMS遅延スプレッド)の推定方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の典型的な実施形態とともに使用することに適した遅延スプレッドの特性曲線を示す図である。 図6Aに示す曲線に対応するルックアップテーブルを示す図である。 本発明の第3の典型的な実施形態とともに使用することに適した遅延スプレッドの特性曲線を示す図である。 本発明の第3の典型的な実施形態とともに使用することに適した遅延スプレッドの特性曲線を示す図である。 本発明による装置の典型的な実施形態の概略的なブロック図である。
以下では、好適な実施形態を用い、添付図面を参照して、本発明についてより詳細に説明するが、以下の図面は具体例となるのみであり、図示及び記載される特定の実施形態には添付の特許請求の範囲の範囲内で変更が加えられ得ることに注意すべきである。
本発明について、OFDM(直交周波数分割多重)等のマルチキャリヤ通信システムをベースとしたデータ通用のシステムに関連した一般的な文脈で説明する。一例として、本発明は、WLAN(無線ローカル・エリア・ネットワーク)システム、IEEE802.11(Institute of Electrical and Electronics Engineers,電気電子技術者協会)、WiFi(Wireless Fidelity,ワイヤレス・フィディリティ)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access,世界規模で相互運用可能な、マイクロ波を用いたワイヤレス・アクセス)システム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line,非対称デジタル加入者線)システム、又はOFDMに基づいた他の任意のシステムに適用され得る。
技術的によく知られているように、チャネルは時間変動し、かつ、しばしば周波数選択性であるため、OFDM信号の復調前にはチャネルの推定が必要である。OFDMのチャネル推定は、例えば、プリアンブル、又はデータシンボルに挿入されるパイロットサブキャリヤとしても知られる所定のトレーニングシンボルを使用して算出され得る。
図1は、パイロットチャネル推定に基づくOFDMシステムの一例を示す。図示するように、直列のバイナリデータは最初にグループ化され、信号マッパ1において所定の変調に従ってマッピングされる。マッパで使用される所定の変調の例は、BPSK、QPSK、QAM、16QAM、64QAM等である。直列データは、さらに、直並列変換器(S/P)2において並列データに変換され、パイロット挿入モジュール3において一部のサブキャリヤへパイロットが挿入される。その後、N点逆高速フーリエ変換(IFFT)又は逆離散フーリエ変換(IDFT)モジュール4が、長さNのデータ系列を時間領域信号へ変換するために使用される。IFFT/IDFTモジュール4に続いて、ISIを防ぐため、予期されるチャネルの遅延スプレッドよりも長くなるように選択されるガード時間が、ガード挿入モジュール5において挿入される。このガードインターバルは、シンボル間干渉(ISI)を除去するため、OFDMシンボルを循環的に拡張した部分を含む。当該ガードインターバルを含む信号は、さらに、加法性白色ガウス雑音(AWGN)として通常表現される加法的な雑音を含む、マルチパスチャネル7を通過する。受信機において、アナログ・ディジタル変換器(A/D)及びローパスフィルタを通じて時間領域に移行した後に、ガード除去モジュール8においてガードインターバルが除去され、当該受信信号は、時間領域の離散的な受信信号を周波数領域のマルチキャリヤ信号へ変換するN点(FFT/DFT)モジュール9へ送られる。FFT/DFTモジュール9に続いて、データシンボルに挿入された所定のプリアンブル又はパイロットサブキャリヤが抽出され、チャネル推定モジュール10においてデータサブチャネル用のチャネル推定値が推定される。次に、チャネル推定値を用いて、周波数領域のマルチキャリヤのデータシンボルの等化(補正)処理によって送信データが推定される。それに続いて、バイナリ情報データが、デマッパ/デインタリーバ及びビタビ復号モジュール12において元どおりに取得される。なお、図1のOFDMシステムは、パイロットチャネル推定に基づくOFDMシステムの原理を理解するためにのみ記載されていることに留意されたい。従って、本発明は、データシンボルに挿入される所定のプリアンブル信号又はパイロットサブキャリヤに基づくチャネル推定の方法及びシステムの少なくとも何れかに限定されることはなく、即ち、任意の適切な先行技術のチャネル推定方法(例えば、ブラインドチャネル推定方法、又は適応チャネル推定方法)が使用され得る。
前述のように、基礎をなすチャネルの変化する性質に対処するために、受信機自体を適応させ、かつ、ユーザ・エクスペリエンス(user experience)を向上させる、改善した性能を提供することが可能なより良好な受信機構造を設計するために、チャネルの遅延スプレッドに関する知識が使用され得る。
以下では、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又は二乗平均平方根(RMS:root mean square)遅延スプレッドを推定する方法について、本発明の実施形態に従って説明する。
マルチパスチャネルの遅延スプレッド(又はRMS遅延スプレッド)の推定は、CEkと示される、チャネル推定値の振幅値(magnitude values)に基づき、kは、ヌルサブキャリヤを除く、OFDM信号のサブキャリヤ番号を表す。一例として、図2は、マルチキャリヤ信号のデータパケットの、ヌルサブキャリヤを除くチャネル推定値の振幅CEkを示し、当該マルチキャリヤ信号は、IEEE802.11nのOFDM無線システムの、56個の高スループットのデータ・サブキャリヤから成る。
図3を参照すると、本発明の第1の典型的な実施形態に係る、マルチパスチャネルの遅延スプレッド(又はRMS遅延スプレッド)を推定する方法のフローチャートが示されている。ステップ1で、マルチキャリヤ信号の各受信パケットnについて、ヌルサブキャリヤを除く各サブキャリヤkのチャネル推定値の振幅値CEk,nが推定される。ステップ2で、各受信パケットnについて、チャネル推定値CEkの最大値CEmax,n、最小値CEmin,n、及び平均値CEmean,nが算出され、保存される。CEmax,n、CEmin,n、及びCEmean,nは、以下の表現によって与えられる。
Figure 0005347203
ここで、nは受信パケット番号、kはサブキャリヤ番号、Nはヌルサブキャリヤを除く全サブキャリヤの数である。図2には、CEmax,n、CEmin,n、及びCEmean,nの値の例を示している。
図3のステップ3で、所定数Lのパケットが受信されているか否かの確認が実行される。所定のパケット数Lは、設計パラメータであり、例えば、3、4、5、10、又は、他の任意の数に等しくてもよい。Lの値が高くなるにつれて、チャネル推定精度が高くなることに言及しておくべきである。
図3のステップ3に戻って参照すると、全パケットLが受信されている場合、CEmax,ave、CEmin,ave及びCEmean,aveと表示される、CEmax,n、CEmin,n及びCEmean,nの平均が、次式に従ってそれぞれ算出される。
Figure 0005347203
なお、Lパケットの全てが受信されていない場合、Lパケットの全てが受信されるまでステップ1乃至3が繰り返される。
ステップ4で、本発明に関するこの第1の典型的な実施形態に従って、メトリックMが、推定されたチャネル推定値の振幅値CEk,nと、平均振幅値CEmeans,nとの関数として算出される。メトリックMは、次のように与えられる。
Figure 0005347203
メトリックMは、さらに、上記の表現における係数1/Lを除去することによって、次のように簡略化されていもよい。
Figure 0005347203
あるいは同様に、次のようによりコンパクトな形式でもよい。
Figure 0005347203
本発明に関するこの第1の典型的な実施形態において、メトリックMは、さらに、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドを推定するために使用される。
本発明によれば、メトリックMに対応する、マルチパスチャネルの遅延スプレッド(又はRMS遅延スプレッド)の推定は、以下の表現によって与えられる線形補間関数を使用して実行/算出され得る。
Figure 0005347203
ここで、RMSa及びRMSbは、ルックアップテーブルにおける所定の二乗平均平方根遅延スプレッド値(又は遅延スプレッド値)であり、Ma及びMbは、ルックアップテーブルにおける所定のメトリック値である。RMSa、RMSb、Ma及びMbは、決定されたメトリックMに基づいて、本発明に従って選択される。
本発明の実施形態によれば、所定のルックアップテーブルは、チャネルモデルを使用したシミュレーションを通じて、あるいはチャネルの測定を通じて生成され得る、メトリック値又は適合するRMS遅延スプレッド値のリストから成る。
あるいは、本発明の実施形態によれば、決定したメトリックMに対応するRMS遅延スプレッドは、本明細書においてRMS(M)と表示される、決定したメトリックMにおける次数Rの所定の多項式関数を評価することによって推定することができ、次のように与えられる。
Figure 0005347203
この多項式アプローチは、決定したメトリックMを最小二乗の意味でRMS遅延スプレッドに適合させる、次数Rの多項式の係数Ciを求めることを必要とする。
以下の表1は、左の列において、チャネルモデルを使用したシミュレーションを通じてルックアップテーブルの遅延スプレッド値とメトリック値とを定める(establish)ために必要とされるステップを示している。表1の右の列には、シミュレーション又はチャネル測定を通じて多項式の係数を決定するために必要となるステップを示している。
Figure 0005347203
表1に表されているように、本発明の第1の実施形態によれば、ルックアップテーブルのメトリック値と多項式関数の係数とは、式(8)で表されるメトリック表現を使用しても算出される。しかし、RMS遅延スプレッド値は、選択されたチャネルモデルに依存する何らかの典型的な値に予め設定されるため(表1のステップ1を参照)、マルチパスチャネルの実際のリアルタイムのRMS遅延スプレッドが図3に表されるフローチャートに従って決定される場合、当該RMS設定値と、対応するメトリック値(表1のステップ4を参照)との両方は、所定の値と考えられる。
一例として、図4Aは、IEEE802.11aのチャネルがチャネルモデルとして使用される場合の、表1に与えられたステップに従って生成された遅延スプレッドの特性曲線を示す。図4Bでは、図4Aに示す曲線に対応するルックアップテーブルが、本発明の実施形態に従ってRMS遅延スプレッドを決定するために使用され得る、所定のRMS遅延スプレッド値と所定のメトリック値とで満たされている。なお、本発明は、IEEE802.11aのチャネルモデルに限定されることはない。その代わりに、本発明は、OFDMシステムや実際のチャネル測定に基づく他の任意のチャネルモデルに対して適用可能である。
本発明に従ってRMS遅延スプレッドを決定するために多項式関数を使用する第2のアプローチに関して、以下の表2は、図4Aに示すRMS遅延スプレッド特性曲線に対応する多項式係数の一例を示す。
Figure 0005347203
表2によれば、所定のメトリック値を図4Aの曲線によって与えられるRMS遅延スプレッド値に適合させる4次の多項式関数が、表2の係数を使用して次式によって表現される。
Figure 0005347203
以下の例では、上述の本発明の典型的な実施形態に従って決定されるメトリックMは1に等しい、即ち、M=1であると仮定する。
図4Bに示すルックアップテーブルとともに式(9)によって与えられる線形補間関数を使用すると、所定のRMS遅延スプレッド値、及び対応するメトリック値は、(Ma,RMSa)=(0.9733,10)、(Mb,RMSb)=(1.1957,25)となり、それにより、RMS遅延スプレッド値RMS(M=1)≒12nsが与えられる。
式(10)によって与えられる多項式関数を代わりに使用するとともに、さらに、所定のメトリック(M=1)、及び次数4の多項式関数を仮定すると、マルチパスチャネルのRMS遅延スプレッド値は、以下の表現によって与えられる。
Figure 0005347203
ルックアップテーブル・アプローチに必要となる複雑度は、多項式補間アプローチに比較して少ないことに留意すべきである。これは、多項式補間アプローチは、4回の加算/減算演算と10回の乗算演算とを必要とする一方で、ルックアップテーブル・アプローチは、4回の加算/減算演算と1回の乗算演算と1回の除算演算とを必要とするためである。全体として、多項式補間アプローチは、ルックアップテーブル・アプローチと比較して9回の余分な乗算演算を必要とする。他方で、ルックアップテーブル・アプローチは、1回の除算を必要とする。しかし、9回の乗算演算についての時間複雑度は、1回の除算演算と比較して大きいことがあり、そのため、ルックアップテーブル・アプローチの方が複雑度が少ない。しかし、多項式補間アプローチは、ルックアップテーブル・アプローチと比較して改善した正確性を与える。
本発明の上述の典型的な実施形態では、遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドの推定性能は、受信信号の信号対雑音比(SNR)によって変化する。即ち、図3とともに説明した方法は、高いSNRにおいて十分な正確性を与えるが、低いSNRにおいてはより低い正確性を実現する。
本発明の第2の典型的な実施形態によれば、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドの推定は、メトリックMに加えて、推定されたSNRにも依存する。
図5は、本発明の第2の典型的な実施形態に係る方法のフローチャートを示す。
第1の実施形態と同様に、メトリックMは、式(7)又は式(8)によって既に与えられたように、ここでもチャネル推定値の推定された振幅値CEk,nと、平均振幅値CEmean,nとの関数として決定/算出される。
しかし、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドを推定するために使用される、当該算出されたメトリックMに加えて、典型的な本実施形態に係る方法も、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する際に、SNRaveと表示される平均SNRを考慮に入れる。
平均SNR(SNRave)を算出するために、各受信パケットnについてのSNR(SNRn)は、図5のステップ2に示すように推定され、保存される。なお、各受信パケットnについてのSNRは、例えば、パケットnのデータシンボルに挿入される所定のトレーニングシンボルを使用して算出/推定され得る。
図5に戻って参照すると、L個のパケットが受信された後に(図5のステップ3を参照)、平均SNRが次のように算出される。
Figure 0005347203
本発明に関するこの第2の典型的な実施形態において、メトリックMは、前の実施形態と同様に、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドを推定するために使用される。RMS遅延スプレッドは、式(9)において既に与えられた線形補間関数を使用して、あるいは式(10)において既に与えられた多項式関数を使用して推定される。しかし、SNRも考慮に入れられる、本発明に関するこの第2の典型的な実施形態において、ルックアップテーブルにおけるメトリック値及びRMS遅延スプレッド値と、チャネルモデルを使用した多項式係数をも定める際に必要とされるステップは、既に説明した典型的な実施形態のステップとは異なる。メトリック値及びRMS遅延スプレッド値を定めるために必要となるステップを、以下の表3に示している。
Figure 0005347203
図6Aは、チャネルモデルとしてIEEE802.11aチャネルを使用して、表3に与えられたステップに従って生成される典型的な遅延スプレッド特定曲線を示す。図6Bでは、図6Aに示す曲線に対応するルックアップテーブルが、本発明に関するこの第2の典型的な実施形態に従ってRMS遅延スプレッドを推定するために使用され得る、所定のRMS遅延スプレッド値と所定のメトリック値とで満たされている。なお、RMS遅延スプレッド値とメトリック値とは、各SNRについて決定される。また、本発明は、IEEE802.11aチャネルモデルに限定されることはない。その代わりに、本発明は、実際のチャネル測定に基づく他の任意のチャネルモデルに適用可能である。
図6A及び図6Bでは、マルチパスチャネルのRMS遅延スプレッドの推定値を取得するために、中程度の及び高いSNRにおいては単一の特性曲線で十分であることが観察される。
なお、本発明の第2の典型的な実施形態に係る方法を使用してマルチパスチャネルのRMS遅延スプレッドを決定するために、選択されるべき図6Aの曲線の何れか又は図6Bの列を決定するため平均SNRが使用される。一例としては、平均SNR(SNRave)が7.5dBよりも小さい場合、図6Bの第2列(5dBの列)に対応する所定の遅延スプレッド値及びメトリック値が選択され、それにより、式(7)又は式(8)を使用して算出されるメトリックMとともにこれらの所定値に基づいて、マルチパスチャネルのRMS遅延スプレッド値が推定される。
SNRaveが7.5dB以上であるが12.5dBより小さいと推定された場合、10dBのSNR(図6Aを参照)に対応する列のエントリが、マルチパスチャネルのRMS遅延スプレッドを算出するために、式(7)又は式(8)で与えられるメトリックMとともに使用され得る。このように、図6において選択された特性曲線は、推定された平均SNR(SNRave)に依存する。また、マルチパスチャネルのRMS遅延スプレッドは、式(9)又は式(10)を使用して推定され得る。
図7を参照すると、本発明の第3の典型的な実施形態に係る方法のフローチャートを示している。既に説明した本発明の第1及び第2の実施形態と同様に、マルチパスチャネルのRMS遅延スプレッド又は遅延スプレッドは、ここでもチャネル推定値の推定された振幅値CEk,nと、平均振幅値CEmean,nとの関数としてメトリックMに基づいて推定される。しかし、本発明に関するこの第3の典型的な実施形態では、各パケットnについてのSNR(SNR)に加えて、各受信パケットn(図7のステップ1を参照)についてメトリックMnが決定される。本発明に関するこの典型的な実施形態によれば、メトリックMnは、以下の式(12)によって与えられる。
Figure 0005347203
ここで、Nはヌルサブキャリヤを除くサブキャリヤ数、dはサブキャリヤ間の距離を表す整数であり、(d+1)jはサブキャリヤk(即ち、k=(d+1)j)に対応し、
Figure 0005347203
は数学的なフロア演算であり、|.|は絶対値演算子である。設計パラメータである距離dは、例えば、1,2,4,6,...等に等しくてもよい。
図7に戻って参照すると、ステップ2において、L(例えば、L=3,5,10,20,...)個のパケットが受信されているか否かについての確認が実行される。L個のパケットが受信されている場合、メトリックMは、以下の式(13)によって与えられるように、平均振幅値CEmean,nの平均によって除算されたメトリックMnの平均を得ることによって決定される。
Figure 0005347203
既に説明した本発明の第2の実施形態のように、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドは、メトリックMと平均SNR(SNRave)とに基づいて推定され得る。ルックアップテーブル・アプローチ(式(9)を参照)又は多項式補間関数(式(10))は、さらに、マルチパスチャネルの遅延スプレッドの値を推定するために使用され得る。
また、ルックアップテーブルにおける所定の遅延スプレッド値及び所定のメトリック値は、チャネルモデルを使用したシミュレーション、又はチャネル測定を通じて生成され得る。なお、ルックアップテーブルのエントリ及び多項式の係数を決定するために、表3に表されたステップが使用されてもよい。しかし、CEmax及びCEminを決定する代わりに、表3(ステップ3−5を参照)におけるメトリック値は、上記で与えられた式(12)及び式(13)を使用して、即ち、表3のステップ3において式(12)及び表3のステップ5において式(13)を使用することによって算出されてもよい。
図8を参照すると、チャネルモデルとしてIEEE802.11aを使用して生成された遅延スプレッド特性曲線が示されている。これらの曲線を生成するために、d=2として、異なるSNR値についてメトリック値を決定するために、表3において式(12)及び式(13)が使用されている。図8に示すように、式(12)によって与えられるメトリックを算出する際に、複数のサブキャリヤのチャネル推定値の振幅値の間の傾斜が考慮に入れられるため、本発明に関するこの典型的な実施形態は傾斜法(slope method)と呼ぶ。
前の実施形態と同様に、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドの推定値を得るために、中程度及び高いSNR値においては単一の特性曲線のみで十分である。
本発明の別の実施形態に従ってマルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドを推定する装置を説明する前に、既に説明した本発明の典型的な実施形態の推定性能を、15dB、25dBのSNRのそれぞれにおける、50nsの推定RMS遅延スプレッドについて、IEEE802.11nのOFDM無線システムを使用して比較する。このシミュレーションにおいて、基礎をなすチャネルは、IEEE802.11aのチャネルモデルを使用してモデル化され、L=10の独立したパケットを平均化することによって50nsのRMS遅延スプレッドが推定され、シミュレーションの長さはSNR値ごとに(15dB、25dBのそれぞれ)10000パケットに設定された。
以下の表4は、マルチパスチャネルのRMS遅延スプレッドが本発明の上述の実施形態を使用して推定された場合に、どの程度の割合の推定値が20%、30%及び40%以内の誤りであるかを示しており、ここではそれぞれEmb−1、Emb−2、Emb−3とそれぞれ表示されている。
Figure 0005347203
本発明は、上記で与えられた設計パラメータに限定されることはないことに留意すべきである。
表4より、Emb−1及びEmb−2によって与えられる推定性能と比較して、Emb−3を使用する推定性能は最も高いことが、明らかに観察され得る。一例として、再び上記の表4を参照すると、同一のSNR値の15dBに対してそれぞれ46%、55%である、Emb−1及びEmb−2についての推定値に関する割合と比較して、(Emb−3について)75%の推定値は、15dBのSNRについて20%以内の誤り(即ち、40nsと60nsとの間)である。25dBのSNRについて、Emb−3を使用した推定性能は、Emb−1及びEmb−2の推定性能よりも依然として良好である。
典型的な実施形態Emb−1、Emb−2、及びEmb−3の間の計算複雑度の比較に関して、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドを決定する際に必要となる演算数は、先行技術の演算数よりも少なくなることが、3つ全ての実施形態について観察されている。
本発明の典型的な実施形態Emb−2及びEmb−3の間の計算複雑度の比較に関して、以下の表5は、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドの推定に必要となる演算数を示す。遅延スプレッド(又はRMS遅延スプレッド)の決定のために考慮される典型的なシステムパラメータには、ヌルサブキャリヤを除く56サブキャリヤ、L=10の独立したパケットの平均によって推定される遅延スプレッド、Emb−2についての、次数4の多項式関数の係数を求めるための多項式曲線フィッティングを使用する多項式補間、Emb−3についての、次数4の多項式関数の係数を求めるための多項式曲線フィッティングを使用する多項式補間、及び、(Emb−3についての)d=2、が含まれる。
Figure 0005347203
表5より、遅延スプレッドの推定値を取得するためにEmb−2を使用することにより、Emb−3を使用する場合と比較して1020回の追加的な比較処理が必要となることが観察され得る。なお、Emb−3は、Emb−2と比較して、313回の加算/減算演算が余分に必要である。しかし、比較器で必要となるロジックは加算器と同様であるため、比較演算の計算複雑度は、加算/減算演算演算の計算複雑度と等価であると仮定することが合理的である。従って、この仮定のもとで、Emb−2は、Emb−3と比較して689(=1020−331)回の加算/減算演算が余分に必要である。その結果、Emb−3は、Emb−2と比較して計算量的に激しくない。
一般に、除算演算は、加算、減算、乗算等の他の数学的な演算と比較して最も高い計算複雑度(即ち、性能計算の時間複雑度)を有する。しかし、除算演算は、それらをLOG2領域に変換することによって十分に回避することができ、即ち、除算演算はLOG(対数)領域における減算と等価である。LOG2領域の適用は、例えば、式(7)、(8)又は(13)を使用してメトリックMを算出する際に使用することが望ましい。しかし、例えば式(3)及び(11)を使用して定数(例えば、N又はLによる)で除算する場合、これらの定数の逆数を乗算することが望ましく、即ち、Nによる除算はN-1による乗算と同じである。
図9を参照すると、本発明によってマルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドを推定する装置100の典型的な実施形態が示されている。装置100は、マルチキャリヤ信号(例えば、OFDM信号)を受信/送信可能な任意の無線/有線通信装置に実装され得る。さらに、装置100は、任意の通信システムで実装され得る。一例として、マルチキャリヤ信号(例えば、WiFi及びWiMAXの少なくとも何れか)を扱うことが可能な、SISOシステムとしても知られる通信システムは、単一のアンテナ(単一入力・単一出力)を備えていてもよく、これはSISOシステムとしても知られており、あるいは、複数のアンテナ(複数入力及び複数出力アンテナ)を備えていてもよく、これはMIMOシステムとしても知られている。
図9に示すように、装置100は、それぞれがデータを運ぶ複数のサブキャリヤを備える連続するパケットから成るマルチキャリヤ信号を受信可能な、単一の受信機110を備える。受信機110は、さらに、周波数領域においてチャネルを推定することが可能である。チャネルの推定は、例えば、データシンボルに挿入される予め定められたプリアンブル信号やパイロットサブキャリヤを使用して実行されてもよく、あるいは、他の任意の先行技術のチャネル推定方法(例えば、ブラインドチャネル推定方法、又は適応チャネル推定方法)に基づいていてもよい。本発明によれば、受信機110は、各受信パケットnについて、ヌルサブキャリヤを除く各サブキャリヤのチャネル推定値の振幅値CEk,nを推定する。本発明によれば、装置100は、受信機110に接続された遅延スプレッド推定器(又はRMS遅延スプレッド推定器)120をさらに備える。遅延スプレッド推定器120は、各受信パケットについて、チャネル推定値の推定された振幅値CEk,nの平均振幅値CEmean,nを決定又は算出する。
本発明によれば、遅延スプレッド推定器120は、さらに、チャネル推定値の推定された振幅値CEk,nと、各受信パケットについて決定された平均振幅値CEmean,nとの関数であるメトリックMを決定する。遅延スプレッド推定器120は、さらに、メトリックMに基づいて受信信号/パケットが横切ったマルチパスチャネルの遅延スプレッド(又はRMS遅延スプレッド)を推定する。
本発明の一実施形態によれば、受信機110は、さらに、各受信パケットnについて、遅延スプレッド推定器120への付加的な入力として使用される信号対雑音比SNRnを決定する。遅延スプレッド推定器120は、さらに、各受信パケットnについて最大の振幅値CEmax,nと、各受信パケットnについて最小の振幅値CEmin,nとを算出及び保存する。その後、所定数Lのパケットが受信機110によって受信されている場合、遅延スプレッド推定器120は、さらに、Lパケットにわたる平均SNR(SNRave)と、Lパケットにわたる平均振幅値(SNRmean,ave)と、Lパケットにわたる平均最大値(SNRmax,ave)と、Lパケットにわたる平均最小値(SNRmin,ave)とを算出する。
本発明の一実施形態によれば、遅延スプレッド推定器120は、式(7)又は(8)によって与えられるように、CEmax,n、CEmin,n、及びCEmean,aveの関数としてメトリックMを算出する。
あるいは、遅延スプレッド推定器120は、受信機110によって受信される各受信パケットnについて、メトリック値Mnを算出及び保存する。各受信パケットnについてのメトリック値Mnは、式(12)によって既に表された。遅延スプレッド推定器120は、さらに、LパケットにわたるMnの平均値を決定する。この場合、遅延スプレッド推定器は、式(13)によって与えられるように、MnとCEmean,aveとの関数としてメトリックMを算出する。
本発明によれば、遅延スプレッド推定器120は、さらに、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを決定するために使用される、遅延スプレッドとメトリック値とから成るルックアップテーブルを決定及び保存する。あるいは、遅延スプレッド推定器120は、多項式関数の係数を決定及び保存してもよい。ルックアップテーブル及び多項式関数の係数の少なくとも何れかの、遅延スプレッド値及びメトリック値を決定するために必要となるステップは、既に表1及び表3に示した。式(7)又は式(13)によって与えられる、決定したメトリックMに基づいて、マルチパスチャネルの遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドを決定する際に、遅延スプレッド推定器120は、線形補間(式(9)を参照)又は多項式補間(式(10)を参照)を実行してもよい。
本発明によれば、装置100は、さらに、それが実装されている装置又はシステムのモードを、遅延スプレッド推定器120によって推定された遅延スプレッド又はRMS遅延スプレッドに基づいて、変更及び適応の少なくとも何れかを行う。装置/システムのモードの適応処理は、包括的ではない以下のリストを含んでいてもよい。
‐WLAN及びWiMAX等のOFDMシステム用のガードインターバルの選択(短い対長い):ガードインターバルは、マルチパスチャネルの遅延スプレッドに起因した悪影響を低減するための一手段である。連続するOFDMシンボル間に時間遅延(ガードインターバル)を挿入し、ガード期間においてシンボルの有効データを循環的に繰り返すことによって、マルチパスチャネルの最大遅延スプレッドがガードインターバルの長さよりも小さい場合に、所望のシンボルを効果的に復号することが可能である。チャネルの遅延スプレッドが小さい場合には、長いガードインターバルの代わりに、より短いガードインターバルを挿入することができ、それにより、より高い有益なスループットを生じさせる。
‐レート・アダプテーション:決定した遅延スプレッドの関数として、リンクのデータレートの改善すること。チャネルの遅延スプレッドが増加するにつれて、システムのパケット誤り率が増加する。この点を考慮に入れて、レート・アダプテーション・アルゴリズムは、長い遅延スプレッドのチャネルにおいて信頼性のある通信を保証するために、データレートを低下させることができる。あるいは、低い遅延スプレッドを有するとしてチャネルが推定される場合、データレートは増加され得る。
‐遅延スプレッドの関数として、チャネル平滑化フィルタの係数の最適化:チャネル平滑化フィルタは、遅延スプレッドの推定値に依存して、有効化/無効化され得る。大きな遅延スプレッドのチャネルの場合、ISIによって歪んでいるチャネル推定値を混合することを禁止するために、チャネル平滑化フィルタは無効化され得る。
‐時間推定精度を改善するための同期アルゴリズムの最適化:例えば、チャネル遅延スプレッドがサンプリング間隔よりも大きいことが分かった場合、複数のピークが生じることと、それによる同期の不確定性を回避するために、(通常、時間同期基準の関数として使用される)相互相関メトリックは、推定されたチャネル遅延スプレッドにわたって平均化されるべきである。また、自己相関/相互相関処理用の遅延は、遅延スプレッドの推定値に比例して増加/減少され得る。
‐適応等化器構造を含む等化器係数の最適化:時間領域の等化器は、等化器のタップ利得係数の数及び値を変更するために、決定された遅延スプレッドの推定値を使用し得る。
前述のように、装置100は、マルチキャリヤ信号を扱うことが可能な(例えば、WiFi/WLAN及びWiMAXの少なくとも何れかの)通信システムにおいて実装され得る。また、装置100が実装され得る通信システムは、単一のアンテナ(SISOシステム)あるいは複数のアンテナ(MIMOシステム)を備えていてもよいことにも、上記では言及した。
一例として、装置100がMIMOシステムにおいて実装される場合、受信機110は、nR個の受信アンテナを備え、MIMOシステムの送信機は、nT個の送信アンテナを備える。このため、nR×nT個の送信−受信パスのペアが存在し、それにより、受信パケットごとにnR×nT個のチャネル推定値のセットを生じさせる。従って、MIMOシステムにおいては、本発明に従って遅延スプレッドを決定する場合に、SISOシステムが使用される場合よりも少ない数のパケットが必要とされる。なお、装置100がSISOシステムにおいて実装される場合、nR及びnTは1に等しく、チャネルの遅延スプレッドを推定するために、複数のチャネル推定値から成る1つのセットのみが各受信パケットについて使用される。また、チャネルの遅延スプレッドを推定するために使用され、かつ、SISOシステムについて生成される、ルックアップテーブル及び多項式係数の少なくとも何れかが、MIMOシステムにおいて何らの変更なしに直接的に使用され得る。
以下の表6は、MIMOアンテナシステムを使用するOFDMシステムにおいて実装される装置100の推定性能の一例を示しており、SNR15dB及び25dBにおいてnT=2の送信アンテナとnR=2の送信アンテナとを用いるIEEE802.11nのOFDM無線システムを使用して、既に説明した本発明の典型的な実施形態(Emb−1、Emb−2、Emb−3)を比較している。当該シミュレーションにおいて、基礎をなすチャネルは、IEEE802.11nのチャネルE(100nsのRMS遅延スプレッド)を使用してモデル化した。遅延スプレッドは、L=12のチャネル推定値のセット(即ち、3パケット)の平均化によって推定し、シミュレーションの長さは、SNR値ごとに5000パケットに設定した。
Figure 0005347203
表6より、Emb−3(d=2を使用)を使用した推定性能は、Emb−1及びEmb−2によって与えられる推定性能と比較して、依然として高い性能を与えることが観察され得る。一例として上記の表6を参照すると、15dBのSNRについて、同一の15dBのSNR値について両方とも25%であるEmb−1及びEmb−2についての推定値の割合と比較して、(Emb−3について)推定値の68%が10%の範囲内の誤り(即ち、90nsと100nsとの間)である。
25dのSNRについて、Emb−3を使用する推定性能は、Emb−1及びEmb−2の推定性能よりも依然として良好な性能を実行する。さらに、Emb−1及びEmb−2の性能は、装置100が実装され得るMIMOシステムにおいてかなり類似することを観察することができる。MIMOシステムにおいて、本発明の上述の実施形態(Emb−1、Emb−2、Emb−3)は、SISOシステムにおける場合よりも、平均化処理においてより少ない数のパケットしか必要としないことを強調すべきである。
当業者であれば、本発明が多くの方法で実現され得ることを理解しよう。当該装置は、ディジタル回路の手段を用いたハードウェアにおいて、あるいは信号処理回路におけるソフトウェアとして実現され得る。さらに、装置100の受信機110及びチャネル推定器120は、分離されている必要はなく、単一のブロックに含まれていてもよいし、他の手段と接続されていてもよい。
いくつかの好適な実施形態に関して本発明をしてきたが、それらの代替手段、置換、及び均等物は、明細書を読むこと及び図面の検討によって当業者にとって明らかとなることを意図している。従って、以下に添付する特許請求の範囲は、本発明の範囲内に収まるそのような代替手段、変形、置換、及び均等物を含むことを意図している。

Claims (27)

  1. データを運ぶ複数のサブキャリヤをそれぞれが含む、連続する複数のマルチキャリヤ信号のパケットによって形成される、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する方法であって、
    各受信パケット(n)について、ヌルサブキャリヤを除く各サブキャリヤ(k)のチャネル推定値の振幅値(CEk,n)を推定するステップと、
    各受信パケット(n)について、前記チャネル推定値の前記推定された振幅値(CEk,n)の平均振幅値(CEmean,n)を算出するステップと、
    所定数(L)のパケットが受信された後に、前記チャネル推定値の前記推定された振幅値(CEk,n)と前記平均振幅値(CEmean,n)との関数として算出されるメトリック(M)に少なくとも基づいて、前記マルチパスチャネルの遅延スプレッド又は二乗平均平方根(RMS)遅延スプレッドを推定するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記チャネル推定値の前記平均振幅値(CEmean,n)は、各受信パケット(n)について、
    Figure 0005347203
    に従って算出され、Nはヌルサブキャリヤを除くサブキャリヤ数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 各受信パケット(n)について、信号対雑音比(SNRn)を推定するステップと、
    前記所定数(L)のパケットが受信された後に、平均信号対雑音比(SNRave)を算出するステップと、
    前記算出されたメトリック(M)と前記平均信号対雑音比(SNRave)とに基づいて、前記マルチパスチャネルの前記遅延スプレッド又は前記RMS遅延スプレッドを推定するステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 各サブキャリヤ(k)のチャネル推定値の前記振幅値(CEk,n)を推定する前記ステップは、
    各受信パケット(n)について、前記チャネル推定値の前記推定された振幅値(CEk,n)の最大振幅値(CEmax,n)と最小振幅値(CEmin,n)とを決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  5. 前記所定数(L)のパケットが受信された後に、前記最大振幅値の平均値(CEmax,ave)と、前記最小振幅値の平均値(CEmin,ave)と、前記平均振幅値の平均値(CEmean,ave)とを、
    Figure 0005347203
    に従って決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記メトリック(M)は、前記最大振幅値の平均値(CEmax,ave)と、前記最小振幅値の平均値(CEmin,ave)と、前記平均振幅値の平均値(CEmean,ave)との関数として算出され、
    Figure 0005347203
    によって与えられることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 各サブキャリヤ(k)のチャネル推定値の前記振幅値(CEk,n)を推定する前記ステップは、
    Figure 0005347203
    に従って、各受信パケット(n)についてメトリック(Mn)を算出するステップをさらに含み、
    Nはヌルサブキャリヤを除くサブキャリヤ数であり、dは前記サブキャリヤ間の距離を表す整数であり、(d+1)jはサブキャリヤkに対応し、
    Figure 0005347203
    は数学的なフロア演算子であり、|.|は絶対値演算子であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  8. 前記所定数(L)のパケットが受信された後に、各受信パケット(n)について決定された前記メトリック(Mn)と、前記平均振幅値(CEmeans,n)との関数として、
    Figure 0005347203
    に従って前記メトリック(M)を算出するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記マルチパスチャネルの前記遅延スプレッド又は前記RMS遅延スプレッドの推定値は、
    Figure 0005347203
    に従って線形補間を使用して算出され、
    (RMSa,RMSb)は、ルックアップテーブルに含まれる所定の遅延スプレッド値であり、(Ma,Mb)は、前記ルックアップテーブルに含まれる所定のメトリック値であり、
    前記所定の遅延スプレッド値と前記所定のメトリック値とは、少なくとも前記算出されたメトリック(M)に基づいて選択されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
  10. 前記ルックアップテーブルに含まれる前記所定の遅延スプレッド値(RMSa,RMSb)と前記所定のメトリック値(Ma,Mb)とは、さらに、前記算出されたメトリック(M)と前記平均信号対雑音比(SNRave)とに基づいて選択されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記マルチパスチャネルの前記遅延スプレッド又は前記RMS遅延スプレッドの推定値は、
    Figure 0005347203
    によって与えられる多項式補間関数を使用して算出され、
    Mは前記算出されたメトリックであり、ciは少なくとも所定のメトリック値と所定の遅延スプレッド値とに基づいて決定される所定の多項式係数であり、Rは前記補間関数RMS(M)の次数であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
  12. 前記遅延スプレッド又は前記RMS遅延スプレッドは、前記平均信号対雑音比(SNRave)にさらに依存することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記マルチキャリヤ信号は、直交周波数分割多重(OFDM)のマルチキャリヤ信号であり、
    前記チャネル推定値(CEk,n)は、周波数領域において推定されることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の方法。
  14. データを運ぶ複数のサブキャリヤをそれぞれが含む、連続する複数のマルチキャリヤ信号のパケットによって形成される、マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する装置(100)であって、
    各受信パケット(n)について、ヌルサブキャリヤを除く各サブキャリヤ(k)のチャネル推定値の振幅値(CEk,n)を推定する受信機(110)と、
    各受信パケット(n)について、前記チャネル推定値の前記推定された振幅値(CEk,n)の平均振幅値(CEmean,n)を算出し、
    さらに、所定数(L)のパケットが受信された後に、前記チャネル推定値の前記推定された振幅値(CEk,n)と前記平均振幅値(CEmean,n)との関数として算出されるメトリック(M)に少なくとも基づいて、前記マルチパスチャネルの遅延スプレッド又は二乗平均平方根(RMS)遅延スプレッドを推定する
    遅延スプレッド推定器(120)と
    を備えることを特徴とする装置(100)。
  15. 前記遅延スプレッド推定器(120)は、
    前記チャネル推定値の前記平均振幅値(CEmean,n)を、各受信パケット(n)について、
    Figure 0005347203
    に従って算出し、Nはヌルサブキャリヤを除くサブキャリヤ数であることを特徴とする請求項14に記載の装置(100)。
  16. 前記受信機110は、
    各受信パケット(n)について、信号対雑音比(SNRn)をさらに推定し、
    前記遅延スプレッド推定器(120)は、
    さらに、前記所定数(L)のパケットが受信された後に、平均信号対雑音比(SNRave)を算出し、
    さらに、前記算出されたメトリック(M)と前記平均信号対雑音比(SNRave)とに基づいて、前記マルチパスチャネルの前記遅延スプレッド又は前記RMS遅延スプレッドを推定することを特徴とする請求項14又は15に記載の装置(100)。
  17. 前記遅延スプレッド推定器(120)は、
    さらに、前記チャネル推定値の前記推定された振幅値(CEk,n)の最大振幅値(CEmax,n)と最小振幅値(CEmin,n)とを決定することを特徴とする請求項14乃至16の何れか1項に記載の装置(100)。
  18. 前記遅延スプレッド推定器(120)は、
    さらに、前記所定数(L)のパケットが受信された後に、前記最大振幅値の平均値(CEmax,ave)と、前記最小振幅値の平均値(CEmin,ave)と、前記平均振幅値の平均値(CEmean,ave)とを、
    Figure 0005347203
    に従って決定することを特徴とする請求項17に記載の装置(100)。
  19. 前記遅延スプレッド推定器(120)は、
    前記最大振幅値の平均値(CEmax,ave)と、前記最小振幅値の平均値(CEmin,ave)と、前記平均振幅値の平均値(CEmean,ave)との関数として、
    Figure 0005347203
    によって与えられる前記メトリック(M)を算出することを特徴とする請求項18に記載の装置(100)。
  20. 前記遅延スプレッド推定器(120)は、
    さらに、各受信パケット(n)について、
    Figure 0005347203
    に従ってメトリック(Mn)を算出して保存し、
    Nはヌルサブキャリヤを除くサブキャリヤ数であり、dは前記サブキャリヤ間の距離を表す整数であり、(d+1)jはサブキャリヤkに対応し、
    Figure 0005347203
    は数学的なフロア演算子であり、|.|は絶対値演算子であることを特徴とする請求項14乃至16の何れか1項に記載の装置(100)。
  21. 前記遅延スプレッド推定器(120)は、
    さらに、前記所定数(L)のパケットが受信された後に、各受信パケット(n)について決定された前記メトリック(Mn)と、前記平均振幅値(CEmeans,n)との関数として、
    Figure 0005347203
    に従って前記メトリック(M)を算出することを特徴とする請求項20に記載の装置(100)。
  22. さらに、前記算出されたメトリック(M)の関数として、
    Figure 0005347203
    に従って前記遅延スプレッド値(120)が前記マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定するためにさらに使用される、遅延スプレッド値とメトリック値とから成るルックアップテーブルを決定及び保存し、
    (RMSa,RMSb)は、前記ルックアップテーブルに含まれる、少なくとも前記メトリック(M)に基づいて選択された遅延スプレッド値であり、
    (Ma,Mb)は、前記ルックアップテーブルに含まれる、少なくとも前記メトリック(M)に基づいて選択されたメトリック値であることを特徴とする請求項14乃至21の何れか1項に記載の装置(100)。
  23. 前記選択された遅延スプレッド値(RMSa,RMSb)と前記選択されたメトリック値(Ma,Mb)とは、さらに、前記平均信号対雑音比(SNRave)に基づいて選択されることを特徴とする請求項22に記載の装置(100)。
  24. 前記遅延スプレッド推定器(120)は、さらに、
    Figure 0005347203
    によって与えられる多項式補間関数を使用することによって、前記マルチパスチャネルの前記遅延スプレッド又は前記RMS遅延スプレッドを推定し、
    Mは前記算出されたメトリックであり、ciは少なくとも所定のメトリック値と所定の遅延スプレッド値とに基づいて決定される所定の多項式係数であり、Rは前記補間関数RMS(M)の次数であることを特徴とする請求項14乃至21の何れか1項に記載の装置(100)。
  25. 前記遅延スプレッド又は前記RMS遅延スプレッドは、前記平均信号対雑音比(SNRave)にさらに依存することを特徴とする請求項24に記載の装置(100)。
  26. 請求項14乃至25の何れか1項に記載の装置(100)を含む通信OFDMシステムであって、
    複数入力・複数出力(MIMO)アンテナシステム及び単一入力・単一出力(SISO)アンテナシステムの少なくとも何れかを備えることを特徴とする通信OFDMシステム。
  27. WiFiシステム及びWiMAXシステムの少なくとも何れかであることを特徴とする請求項26に記載の通信OFDMシステム。
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