JP2003032217A - Ofdm通信装置およびofdm信号の搬送波再生方法 - Google Patents
Ofdm通信装置およびofdm信号の搬送波再生方法Info
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- JP2003032217A JP2003032217A JP2001211115A JP2001211115A JP2003032217A JP 2003032217 A JP2003032217 A JP 2003032217A JP 2001211115 A JP2001211115 A JP 2001211115A JP 2001211115 A JP2001211115 A JP 2001211115A JP 2003032217 A JP2003032217 A JP 2003032217A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回線の推定精度および回線の高速変動に
対する追従性を向上する。 【解決手段】 マルチパス移動伝送路においてOFDM
信号の同期検波を行うための新しい搬送波再生アルゴリ
ズムであって、受信したOFDM信号をFFT部103
で高速フーリエ変換した後にパイロット信号部分のみを
抽出してIFFT部108で逆高速フーリエ変換して得
られた信号から遅延プロファイル推定部109で時間軸
上の回線推定を行い、この推定値をFFT部110で高
速フーリエ変換することで周波数軸上の搬送波再生を行
う。
対する追従性を向上する。 【解決手段】 マルチパス移動伝送路においてOFDM
信号の同期検波を行うための新しい搬送波再生アルゴリ
ズムであって、受信したOFDM信号をFFT部103
で高速フーリエ変換した後にパイロット信号部分のみを
抽出してIFFT部108で逆高速フーリエ変換して得
られた信号から遅延プロファイル推定部109で時間軸
上の回線推定を行い、この推定値をFFT部110で高
速フーリエ変換することで周波数軸上の搬送波再生を行
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM通信装置
およびOFDM信号の搬送波再生方法に関する。
およびOFDM信号の搬送波再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】OFDM(Orthogonal Frequency Divis
ion Multiplex)方式は、マルチキャリア化とガードイ
ンターバル(GI:Guard Interval)の挿入によって、
高速ディジタル信号伝送におけるマルチパス遅延スプレ
ッドの影響を軽減することができるため、地上ディジタ
ルTVや無線LAN、将来の移動通信などの方式として
注目されている。
ion Multiplex)方式は、マルチキャリア化とガードイ
ンターバル(GI:Guard Interval)の挿入によって、
高速ディジタル信号伝送におけるマルチパス遅延スプレ
ッドの影響を軽減することができるため、地上ディジタ
ルTVや無線LAN、将来の移動通信などの方式として
注目されている。
【0003】OFDMでは、DPSK(Differential P
hase Shift Keying)のような遅延検波を適用すること
もできるが、今後の高速ディジタル通信の需要に伴い、
限られた周波数帯域の範囲内では、同期検波が前提とな
る多値QAM(M-ary Quadrature Amplitude Modulatio
n)などの多値変調方式を適用する必要がある。また、
マルチパス移動伝搬路においては高速フェージングによ
り受信信号の遅延プロファイルの振幅と位相が時間的に
非常に速く変動し、信号伝送特性が大きく劣化してしま
う。
hase Shift Keying)のような遅延検波を適用すること
もできるが、今後の高速ディジタル通信の需要に伴い、
限られた周波数帯域の範囲内では、同期検波が前提とな
る多値QAM(M-ary Quadrature Amplitude Modulatio
n)などの多値変調方式を適用する必要がある。また、
マルチパス移動伝搬路においては高速フェージングによ
り受信信号の遅延プロファイルの振幅と位相が時間的に
非常に速く変動し、信号伝送特性が大きく劣化してしま
う。
【0004】そのため、OFDMにおいて同期検波を実
現するためには、各サブキャリアの振幅と位相の変動を
正確に知る必要があるため、それらの変動に十分追従で
きるキャリア(搬送波)再生が必要不可欠である。
現するためには、各サブキャリアの振幅と位相の変動を
正確に知る必要があるため、それらの変動に十分追従で
きるキャリア(搬送波)再生が必要不可欠である。
【0005】そこで、従来の地上ディジタルTV用同期
検波では、サブキャリアの振幅と位相を再生するため
に、ある一定間隔で分布している既知信号である受信パ
イロット信号から周波数方向と時間方向に2次元補間し
て、面的にキャリア振幅・位相を推定する方法が用いら
れてきた。一方、DS/SS(Direct Sequence Spread
Spectrum)信号を用いて伝搬路のインパルス応答の推定
を行い、キャリア再生を実現するSSP(Spread Spect
rum Pilot signal aided system)方式も提案されてい
る。また、最小2乗誤差(Minimum Mean Square Erro
r:MMSE)規範により遅延プロファイルを推定する
方法も検討されている。
検波では、サブキャリアの振幅と位相を再生するため
に、ある一定間隔で分布している既知信号である受信パ
イロット信号から周波数方向と時間方向に2次元補間し
て、面的にキャリア振幅・位相を推定する方法が用いら
れてきた。一方、DS/SS(Direct Sequence Spread
Spectrum)信号を用いて伝搬路のインパルス応答の推定
を行い、キャリア再生を実現するSSP(Spread Spect
rum Pilot signal aided system)方式も提案されてい
る。また、最小2乗誤差(Minimum Mean Square Erro
r:MMSE)規範により遅延プロファイルを推定する
方法も検討されている。
【0006】ここで、2次元補間を行う方法について、
図8および図9を用いて具体的に説明する。図8は、パ
イロット信号の挿入位置を示し(図中の黒丸はパイロッ
ト信号、白丸はデータ信号)、図9は、OFDM信号の
送受信機(OFDM送受信機)の構成を示している。図
9(A)は、OFDM送信機であり、図9(B)は、O
FDM受信機である。
図8および図9を用いて具体的に説明する。図8は、パ
イロット信号の挿入位置を示し(図中の黒丸はパイロッ
ト信号、白丸はデータ信号)、図9は、OFDM信号の
送受信機(OFDM送受信機)の構成を示している。図
9(A)は、OFDM送信機であり、図9(B)は、O
FDM受信機である。
【0007】送信機650は、まず、シリアル/パラレ
ル変換(S/P)部151で直列データを並列データに
変換し、複数(N個)の変調部152−1〜152−N
でマルチキャリア変調を行う。これにより、高速な信号
が複数の低速信号として伝送され、マルチパス遅延歪に
よる伝送劣化を軽減することができる。次に、逆高速フ
ーリエ変換(IFFT)部153でサブキャリア成分を
逆高速フーリエ変換(IFFT)して時間領域に変換す
る。さらに、遅延に対する特性を改善するために、ガー
ドインターバル(GI)挿入部154でガードインター
バルを追加した後、アンテナ155からOFDM信号を
送信する。
ル変換(S/P)部151で直列データを並列データに
変換し、複数(N個)の変調部152−1〜152−N
でマルチキャリア変調を行う。これにより、高速な信号
が複数の低速信号として伝送され、マルチパス遅延歪に
よる伝送劣化を軽減することができる。次に、逆高速フ
ーリエ変換(IFFT)部153でサブキャリア成分を
逆高速フーリエ変換(IFFT)して時間領域に変換す
る。さらに、遅延に対する特性を改善するために、ガー
ドインターバル(GI)挿入部154でガードインター
バルを追加した後、アンテナ155からOFDM信号を
送信する。
【0008】一方、受信機600は、アンテナ101で
受信したOFDM信号に対して順次ガードインターバル
(GI)除去部102、高速フーリエ変換(FFT)部
103、復調部104−1〜104−N、およびパラレ
ル/シリアル変換(P/S)部105で送信機650と
逆の処理を行い、所望のデータを出力する。このとき、
高速フーリエ変換後の信号に対してキャリア再生を行っ
た後、OFDM信号を復調して信号の検波を行い、デー
タを出力する。キャリア再生に当たっては、受信信号が
データ信号とパイロット信号を含むため、選択部106
による各スイッチ107−1〜107−Nの切り替え動
作によって選択された信号に対して回線推定部601で
回線推定を行い、パイロット信号のキャリア位置での伝
送路応答を求める。そして、得られた結果を用いてデー
タ信号のキャリア位置での伝送路応答を求めるために、
補間部602で補間を行う。周波数軸上の伝送路応答の
補間を行う場合、受信シンボルと同一シンボル内のパイ
ロット信号のみを用いる方法と、数シンボル前までのパ
イロット信号の伝送路応答を保持して補間する方法とが
ある。前者の方法は、受信シンボルごとに補間を行うた
め、伝送路応答が時間的に大きく変動する伝送路に適し
た方法である。一方、後者の方法は、時間的変動が緩や
かなスローフェージング伝送路に適した方法である。
受信したOFDM信号に対して順次ガードインターバル
(GI)除去部102、高速フーリエ変換(FFT)部
103、復調部104−1〜104−N、およびパラレ
ル/シリアル変換(P/S)部105で送信機650と
逆の処理を行い、所望のデータを出力する。このとき、
高速フーリエ変換後の信号に対してキャリア再生を行っ
た後、OFDM信号を復調して信号の検波を行い、デー
タを出力する。キャリア再生に当たっては、受信信号が
データ信号とパイロット信号を含むため、選択部106
による各スイッチ107−1〜107−Nの切り替え動
作によって選択された信号に対して回線推定部601で
回線推定を行い、パイロット信号のキャリア位置での伝
送路応答を求める。そして、得られた結果を用いてデー
タ信号のキャリア位置での伝送路応答を求めるために、
補間部602で補間を行う。周波数軸上の伝送路応答の
補間を行う場合、受信シンボルと同一シンボル内のパイ
ロット信号のみを用いる方法と、数シンボル前までのパ
イロット信号の伝送路応答を保持して補間する方法とが
ある。前者の方法は、受信シンボルごとに補間を行うた
め、伝送路応答が時間的に大きく変動する伝送路に適し
た方法である。一方、後者の方法は、時間的変動が緩や
かなスローフェージング伝送路に適した方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の補間を行う手段として、FIRフィルタを用いる補間
や直線補間、ステップ補間などが検討されているが、い
ずれも高速変動に対する追従特性は十分でない。また、
パイロット信号が両端にない場合には、最も外側のパイ
ロット信号から先は外挿でキャリア推定を行わなければ
ならず、性能が十分でない。
の補間を行う手段として、FIRフィルタを用いる補間
や直線補間、ステップ補間などが検討されているが、い
ずれも高速変動に対する追従特性は十分でない。また、
パイロット信号が両端にない場合には、最も外側のパイ
ロット信号から先は外挿でキャリア推定を行わなければ
ならず、性能が十分でない。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、回線の推定精度および回線の高速変動に対する
追従性を向上することができるOFDM通信装置および
OFDM信号の搬送波再生方法を提供することを目的と
する。
であり、回線の推定精度および回線の高速変動に対する
追従性を向上することができるOFDM通信装置および
OFDM信号の搬送波再生方法を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のOFDM通信装
置は、特定の周波数上にのみ既知信号が配置されたOF
DM信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって
受信されたOFDM信号を離散フーリエ変換する第1離
散フーリエ変換手段と、前記第1離散フーリエ変換手段
によって離散フーリエ変換して得られた信号から既知信
号部分のみを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によっ
て抽出された既知信号部分を逆離散フーリエ変換する逆
離散フーリエ変換手段と、前記逆離散フーリエ変換手段
によって逆離散フーリエ変換して得られた信号を用いて
時間軸上の回線推定を行う回線推定手段と、前記回線推
定手段による回線推定結果を離散フーリエ変換して周波
数軸上の回線推定を行うことで搬送波を再生する第2離
散フーリエ変換手段と、を有する構成を採る。
置は、特定の周波数上にのみ既知信号が配置されたOF
DM信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって
受信されたOFDM信号を離散フーリエ変換する第1離
散フーリエ変換手段と、前記第1離散フーリエ変換手段
によって離散フーリエ変換して得られた信号から既知信
号部分のみを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によっ
て抽出された既知信号部分を逆離散フーリエ変換する逆
離散フーリエ変換手段と、前記逆離散フーリエ変換手段
によって逆離散フーリエ変換して得られた信号を用いて
時間軸上の回線推定を行う回線推定手段と、前記回線推
定手段による回線推定結果を離散フーリエ変換して周波
数軸上の回線推定を行うことで搬送波を再生する第2離
散フーリエ変換手段と、を有する構成を採る。
【0012】この構成によれば、受信したOFDM信号
を離散フーリエ変換した後に既知信号部分のみを抽出し
て再度逆離散フーリエ変換して得られた信号から時間軸
上の回線推定を行い、この推定値を離散フーリエ変換す
ることで周波数軸上の搬送波再生を行うため、受信信号
の高速変動する遅延プロファイル(インパルス応答)を
リアルタイムに推定することができ、回線の推定精度お
よび回線の高速変動に対する追従性を向上することがで
きる。
を離散フーリエ変換した後に既知信号部分のみを抽出し
て再度逆離散フーリエ変換して得られた信号から時間軸
上の回線推定を行い、この推定値を離散フーリエ変換す
ることで周波数軸上の搬送波再生を行うため、受信信号
の高速変動する遅延プロファイル(インパルス応答)を
リアルタイムに推定することができ、回線の推定精度お
よび回線の高速変動に対する追従性を向上することがで
きる。
【0013】本発明のOFDM通信装置は、上記の構成
において、前記回線推定手段は、前記逆離散フーリエ変
換手段によって逆離散フーリエ変換して得られた信号に
対する時間軸上の回線推定を、所定の時間範囲ごとに行
う、構成を採る。
において、前記回線推定手段は、前記逆離散フーリエ変
換手段によって逆離散フーリエ変換して得られた信号に
対する時間軸上の回線推定を、所定の時間範囲ごとに行
う、構成を採る。
【0014】この構成によれば、時間軸上の回線推定を
所定の時間範囲ごとに行う、すなわち、平均化を行って
回線推定値を時間的に所定のシンボル数の平均として求
めるため、推定できる最大の遅延時間を大きくすること
ができ、回線の推定精度をさらに向上することができ、
かつ、回線の高速変動に対する追従性をもさらに向上す
ることができる。
所定の時間範囲ごとに行う、すなわち、平均化を行って
回線推定値を時間的に所定のシンボル数の平均として求
めるため、推定できる最大の遅延時間を大きくすること
ができ、回線の推定精度をさらに向上することができ、
かつ、回線の高速変動に対する追従性をもさらに向上す
ることができる。
【0015】本発明のOFDM通信装置は、上記の構成
において、前記回線推定手段は、前記逆離散フーリエ変
換手段によって逆離散フーリエ変換して得られた信号に
対する時間軸上の回線推定を、忘却係数が1よりも小さ
いRLSアルゴリズムを用いて逐次行う、構成を採る。
において、前記回線推定手段は、前記逆離散フーリエ変
換手段によって逆離散フーリエ変換して得られた信号に
対する時間軸上の回線推定を、忘却係数が1よりも小さ
いRLSアルゴリズムを用いて逐次行う、構成を採る。
【0016】この構成によれば、忘却係数が1よりも小
さいRLSアルゴリズムを用いて逐次回線推定を行い、
また、係数の更新で考慮される過去の誤差量については
指数関数的に減衰していくため、リセットを行うことな
く連続して逐次的に推定値を求めることができ、平均化
の場合よりもさらに回線変動に対する追従性を向上する
ことができる。
さいRLSアルゴリズムを用いて逐次回線推定を行い、
また、係数の更新で考慮される過去の誤差量については
指数関数的に減衰していくため、リセットを行うことな
く連続して逐次的に推定値を求めることができ、平均化
の場合よりもさらに回線変動に対する追従性を向上する
ことができる。
【0017】本発明のOFDM通信装置は、上記の構成
において、複数の受信系列を有し、各受信系列において
独立に再生された搬送波を用いて独立した複数の受信信
号をダイバーシチ合成する構成を採る。
において、複数の受信系列を有し、各受信系列において
独立に再生された搬送波を用いて独立した複数の受信信
号をダイバーシチ合成する構成を採る。
【0018】この構成によれば、OFDM信号に対する
高精度の受信ダイバーシチを実現することができる。
高精度の受信ダイバーシチを実現することができる。
【0019】本発明のOFDM通信装置は、上記の構成
において、前記回線推定手段による回線推定結果を送信
側に通知して、送信ダイバーシチに反映させる構成を採
る。
において、前記回線推定手段による回線推定結果を送信
側に通知して、送信ダイバーシチに反映させる構成を採
る。
【0020】この構成によれば、OFDM信号に対する
高精度の送信ダイバーシチを実現することができ、しか
も、時間軸上の回線推定の情報量は周波数軸上の回線推
定の情報量よりも少ないため、回線情報を送信側へ通知
するのに必要な伝送量を低減することができ、帰還情報
が少ない送信ダイバーシチを実現することができる。
高精度の送信ダイバーシチを実現することができ、しか
も、時間軸上の回線推定の情報量は周波数軸上の回線推
定の情報量よりも少ないため、回線情報を送信側へ通知
するのに必要な伝送量を低減することができ、帰還情報
が少ない送信ダイバーシチを実現することができる。
【0021】本発明の移動局装置は、上記いずれかに記
載のOFDM通信装置を有する構成を採る。
載のOFDM通信装置を有する構成を採る。
【0022】この構成によれば、上記と同様の作用効果
を有する移動局装置を提供することができる。
を有する移動局装置を提供することができる。
【0023】本発明の基地局装置は、上記いずれかに記
載のOFDM通信装置を有する構成を採る。
載のOFDM通信装置を有する構成を採る。
【0024】この構成によれば、上記と同様の作用効果
を有する基地局装置を提供することができる。
を有する基地局装置を提供することができる。
【0025】本発明の移動通信システムは、上記いずれ
かに記載のOFDM通信装置を有する構成を採る。
かに記載のOFDM通信装置を有する構成を採る。
【0026】この構成によれば、上記と同様の作用効果
を有する移動通信システムを提供することができる。
を有する移動通信システムを提供することができる。
【0027】本発明の、OFDM信号の搬送波再生方法
は、特定の周波数上にのみ既知信号が配置されたOFD
M信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップで
受信したOFDM信号を離散フーリエ変換する第1離散
フーリエ変換ステップと、前記第1離散フーリエ変換ス
テップで離散フーリエ変換して得られた信号から既知信
号部分のみを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステッ
プで抽出した既知信号部分を逆離散フーリエ変換する逆
離散フーリエ変換ステップと、前記逆離散フーリエ変換
ステップで逆離散フーリエ変換して得られた信号を用い
て時間軸上の回線推定を行う回線推定ステップと、前記
回線推定ステップで得られた回線推定結果を離散フーリ
エ変換して周波数軸上の回線推定を行うことで搬送波を
再生する第2離散フーリエ変換ステップと、を有するよ
うにした。
は、特定の周波数上にのみ既知信号が配置されたOFD
M信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップで
受信したOFDM信号を離散フーリエ変換する第1離散
フーリエ変換ステップと、前記第1離散フーリエ変換ス
テップで離散フーリエ変換して得られた信号から既知信
号部分のみを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステッ
プで抽出した既知信号部分を逆離散フーリエ変換する逆
離散フーリエ変換ステップと、前記逆離散フーリエ変換
ステップで逆離散フーリエ変換して得られた信号を用い
て時間軸上の回線推定を行う回線推定ステップと、前記
回線推定ステップで得られた回線推定結果を離散フーリ
エ変換して周波数軸上の回線推定を行うことで搬送波を
再生する第2離散フーリエ変換ステップと、を有するよ
うにした。
【0028】この方法によれば、受信したOFDM信号
を離散フーリエ変換した後に既知信号のみを抽出して再
度逆離散フーリエ変換して得られた信号から時間軸上の
回線推定を行い、この推定値を離散フーリエ変換するこ
とで周波数軸上の搬送波再生を行うため、受信信号の高
速変動する遅延プロファイル(インパルス応答)をリア
ルタイムに推定することができ、回線の推定精度および
回線の高速変動に対する追従性を向上することができ
る。
を離散フーリエ変換した後に既知信号のみを抽出して再
度逆離散フーリエ変換して得られた信号から時間軸上の
回線推定を行い、この推定値を離散フーリエ変換するこ
とで周波数軸上の搬送波再生を行うため、受信信号の高
速変動する遅延プロファイル(インパルス応答)をリア
ルタイムに推定することができ、回線の推定精度および
回線の高速変動に対する追従性を向上することができ
る。
【0029】本発明の、OFDM信号の搬送波再生方法
は、上記の方法において、前記回線推定ステップは、前
記逆離散フーリエ変換ステップで逆離散フーリエ変換し
て得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、所定の
時間範囲ごとに行う、ようにした。
は、上記の方法において、前記回線推定ステップは、前
記逆離散フーリエ変換ステップで逆離散フーリエ変換し
て得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、所定の
時間範囲ごとに行う、ようにした。
【0030】この方法によれば、時間軸上の回線推定を
所定の時間範囲ごとに行う、すなわち、平均化を行って
回線推定値を時間的に所定のシンボル数の平均として求
めるため、推定できる最大の遅延時間を大きくすること
ができ、回線の推定精度をさらに向上することができ、
かつ、回線の高速変動に対する追従性をもさらに向上す
ることができる。
所定の時間範囲ごとに行う、すなわち、平均化を行って
回線推定値を時間的に所定のシンボル数の平均として求
めるため、推定できる最大の遅延時間を大きくすること
ができ、回線の推定精度をさらに向上することができ、
かつ、回線の高速変動に対する追従性をもさらに向上す
ることができる。
【0031】本発明の、OFDM信号の搬送波再生方法
は、上記の方法において、前記回線推定ステップは、前
記逆離散フーリエ変換ステップで逆離散フーリエ変換し
て得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、忘却係
数が1よりも小さいRLSアルゴリズムを用いて逐次行
う、ようにした。
は、上記の方法において、前記回線推定ステップは、前
記逆離散フーリエ変換ステップで逆離散フーリエ変換し
て得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、忘却係
数が1よりも小さいRLSアルゴリズムを用いて逐次行
う、ようにした。
【0032】この方法によれば、忘却係数が1よりも小
さいRLSアルゴリズムを用いて逐次回線推定を行い、
また、係数の更新で考慮される過去の誤差量については
指数関数的に減衰していくため、リセットを行うことな
く連続して逐次的に推定値を求めることができ、平均化
の場合よりもさらに回線変動に対する追従性を向上する
ことができる。
さいRLSアルゴリズムを用いて逐次回線推定を行い、
また、係数の更新で考慮される過去の誤差量については
指数関数的に減衰していくため、リセットを行うことな
く連続して逐次的に推定値を求めることができ、平均化
の場合よりもさらに回線変動に対する追従性を向上する
ことができる。
【0033】本発明の、OFDM信号の搬送波再生方法
は、上記の方法において、複数の受信系列を有し、各受
信系列において独立に再生された搬送波を用いて独立し
た複数の受信信号をダイバーシチ合成するようにした。
は、上記の方法において、複数の受信系列を有し、各受
信系列において独立に再生された搬送波を用いて独立し
た複数の受信信号をダイバーシチ合成するようにした。
【0034】この方法によれば、OFDM信号に対する
高精度の受信ダイバーシチを実現することができる。
高精度の受信ダイバーシチを実現することができる。
【0035】本発明の、OFDM信号の搬送波再生方法
は、上記の方法において、前記回線推定ステップで得ら
れた回線推定結果を送信側に通知して、送信ダイバーシ
チに反映させるようにした。
は、上記の方法において、前記回線推定ステップで得ら
れた回線推定結果を送信側に通知して、送信ダイバーシ
チに反映させるようにした。
【0036】この方法によれば、OFDM信号に対する
高精度の送信ダイバーシチを実現することができ、しか
も、時間軸上の回線推定の情報量は周波数軸上の回線推
定の情報量よりも少ないため、回線情報を送信側へ通知
するのに必要な伝送量を低減することができ、帰還情報
が少ない送信ダイバーシチを実現することができる。
高精度の送信ダイバーシチを実現することができ、しか
も、時間軸上の回線推定の情報量は周波数軸上の回線推
定の情報量よりも少ないため、回線情報を送信側へ通知
するのに必要な伝送量を低減することができ、帰還情報
が少ない送信ダイバーシチを実現することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、マルチパス移動
伝搬路においてOFDM信号の同期検波を行うための新
しい搬送波再生アルゴリズムであって、MMSE規範に
より、受信信号の高速変動する遅延プロファイル(イン
パルス応答)をリアルタイムに逐次的に推定する方法を
提供するものである。具体的には、スキャタードパイロ
ット信号を用いたとき、遅延プロファイルをRLSアル
ゴリズムにより逐次推定し、この推定値を離散フーリエ
変換することで全サブキャリアの再生を行うことであ
る。
伝搬路においてOFDM信号の同期検波を行うための新
しい搬送波再生アルゴリズムであって、MMSE規範に
より、受信信号の高速変動する遅延プロファイル(イン
パルス応答)をリアルタイムに逐次的に推定する方法を
提供するものである。具体的には、スキャタードパイロ
ット信号を用いたとき、遅延プロファイルをRLSアル
ゴリズムにより逐次推定し、この推定値を離散フーリエ
変換することで全サブキャリアの再生を行うことであ
る。
【0038】ここで、離散フーリエ変換(DFT)およ
びこの逆変換である逆離散フーリエ変換(IDFT)
は、実際には高速フーリエ変換(FFT)および逆高速
フーリエ変換(IFFT)で行うため、以下の各実施の
形態では、高速フーリエ変換(FFT)および逆高速フ
ーリエ変換(IFFT)を用いて説明する。
びこの逆変換である逆離散フーリエ変換(IDFT)
は、実際には高速フーリエ変換(FFT)および逆高速
フーリエ変換(IFFT)で行うため、以下の各実施の
形態では、高速フーリエ変換(FFT)および逆高速フ
ーリエ変換(IFFT)を用いて説明する。
【0039】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0040】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。
形態1に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。
【0041】このOFDM通信装置100は、OFDM
信号の搬送波再生装置を含むOFDM受信機(以下単に
「受信機」という)であって、アンテナ101、ガード
インターバル(GI)除去部102、高速フーリエ変換
(FFT)部103、復調部104−1〜104−N、
パラレル/シリアル変換(P/S)部105、選択部1
06、スイッチ107−1〜107−N、逆高速フーリ
エ変換(IFFT)部108、遅延プロファイル推定部
109、および高速フーリエ変換(FFT)部110を
有する。
信号の搬送波再生装置を含むOFDM受信機(以下単に
「受信機」という)であって、アンテナ101、ガード
インターバル(GI)除去部102、高速フーリエ変換
(FFT)部103、復調部104−1〜104−N、
パラレル/シリアル変換(P/S)部105、選択部1
06、スイッチ107−1〜107−N、逆高速フーリ
エ変換(IFFT)部108、遅延プロファイル推定部
109、および高速フーリエ変換(FFT)部110を
有する。
【0042】次いで、上記構成を有する受信機100の
動作について説明する。
動作について説明する。
【0043】受信機100は、まず、アンテナ101
で、OFDM信号を受信する。OFDM信号は、複数
(N個)の直交する搬送波(サブキャリア)の信号を多
重化したものであって、データが配置される複数のサブ
キャリアがシンボル区間内で相互に直交するように、各
サブキャリアの周波数が設定されている。
で、OFDM信号を受信する。OFDM信号は、複数
(N個)の直交する搬送波(サブキャリア)の信号を多
重化したものであって、データが配置される複数のサブ
キャリアがシンボル区間内で相互に直交するように、各
サブキャリアの周波数が設定されている。
【0044】この場合、OFDM信号には、たとえば、
図8に示すように、既知信号であるパイロット信号(図
中の黒丸)が挿入されている。図中の白丸は、データ信
号である。図8の例では、パイロット信号は、周波数方
向に12サブキャリアごとに挿入され、かつ、挿入され
るサブキャリアの番号が時間とともに3シンボルずつず
れている(いわゆるスキャタードパイロット信号)。一
般にスキャタードパイロット信号では、パイロット信号
が周波数軸上で離散的に等間隔で配置されかつ時間的に
巡回している。つまり、スキャタードパイロット信号で
は、シンボルごとにパイロット信号を乗せるサブキャリ
アを変えているが、全部のサブキャリアにパイロット信
号が乗っているわけではない。
図8に示すように、既知信号であるパイロット信号(図
中の黒丸)が挿入されている。図中の白丸は、データ信
号である。図8の例では、パイロット信号は、周波数方
向に12サブキャリアごとに挿入され、かつ、挿入され
るサブキャリアの番号が時間とともに3シンボルずつず
れている(いわゆるスキャタードパイロット信号)。一
般にスキャタードパイロット信号では、パイロット信号
が周波数軸上で離散的に等間隔で配置されかつ時間的に
巡回している。つまり、スキャタードパイロット信号で
は、シンボルごとにパイロット信号を乗せるサブキャリ
アを変えているが、全部のサブキャリアにパイロット信
号が乗っているわけではない。
【0045】なお、パイロット信号の配置は、上記の例
に限定されない。たとえば、パイロット信号は、シンボ
ルごとに異なるサブキャリアに乗っていなくてもよい。
また、必ずしもスキャタードパイロット信号に限定され
るわけではなく、パイロット信号は、広い帯域の中にば
らまかれていればよい。ここでいう「広い」とは、本来
の信号帯域の端から端にわたって、という意味である。
に限定されない。たとえば、パイロット信号は、シンボ
ルごとに異なるサブキャリアに乗っていなくてもよい。
また、必ずしもスキャタードパイロット信号に限定され
るわけではなく、パイロット信号は、広い帯域の中にば
らまかれていればよい。ここでいう「広い」とは、本来
の信号帯域の端から端にわたって、という意味である。
【0046】アンテナ101で受信されたOFDM信号
は、GI除去部102で、ガードインターバルが除去さ
れた後、FFT部103へ出力される。
は、GI除去部102で、ガードインターバルが除去さ
れた後、FFT部103へ出力される。
【0047】FFT部103では、ガードインターバル
除去後のOFDM信号を高速フーリエ変換(FFT)し
て時間領域から周波数領域に変換する。このFFT処理
により、複数(N個)のサブキャリアによって伝送され
たシンボルが取り出される。つまり、サブキャリアごと
にシンボルの信号が並列データとして出力される。FF
T部103から出力される信号は、復調部104−1〜
104−Nに入力され、また、その一部がIFFT部1
08に入力される。
除去後のOFDM信号を高速フーリエ変換(FFT)し
て時間領域から周波数領域に変換する。このFFT処理
により、複数(N個)のサブキャリアによって伝送され
たシンボルが取り出される。つまり、サブキャリアごと
にシンボルの信号が並列データとして出力される。FF
T部103から出力される信号は、復調部104−1〜
104−Nに入力され、また、その一部がIFFT部1
08に入力される。
【0048】IFFT部108に入力される信号は、O
FDM信号の1シンボルのみを取り出した状態で、その
中でパイロット信号が乗っているサブキャリアの信号で
ある。このため、選択部106によって各スイッチ10
7−1〜107−Nをオンオフして、FFT部103か
ら出力される信号のうちパイロット信号が乗っているサ
ブキャリアの信号のみを抽出する。具体的には、時間軸
上の各時間(シンボル)ごとに、パイロット信号が乗っ
ているサブキャリアに対応するスイッチをオンし、か
つ、データ信号が乗っているサブキャリアに対応するス
イッチをオフする。これにより、パイロット信号が乗っ
ているサブキャリアの信号のみが、IFFT部108に
入力される。
FDM信号の1シンボルのみを取り出した状態で、その
中でパイロット信号が乗っているサブキャリアの信号で
ある。このため、選択部106によって各スイッチ10
7−1〜107−Nをオンオフして、FFT部103か
ら出力される信号のうちパイロット信号が乗っているサ
ブキャリアの信号のみを抽出する。具体的には、時間軸
上の各時間(シンボル)ごとに、パイロット信号が乗っ
ているサブキャリアに対応するスイッチをオンし、か
つ、データ信号が乗っているサブキャリアに対応するス
イッチをオフする。これにより、パイロット信号が乗っ
ているサブキャリアの信号のみが、IFFT部108に
入力される。
【0049】IFFT部108では、パイロット信号が
乗っているサブキャリアの信号を逆高速フーリエ変換
(IFFT)して周波数領域から時間領域に変換する。
このIFFT処理により、パイロット信号のみで構成さ
れた時間波形(以下「パイロット抽出受信信号」とい
う)が得られる。IFFT部108で生成されたパイロ
ット抽出受信信号は、遅延プロファイル推定部109へ
出力される。
乗っているサブキャリアの信号を逆高速フーリエ変換
(IFFT)して周波数領域から時間領域に変換する。
このIFFT処理により、パイロット信号のみで構成さ
れた時間波形(以下「パイロット抽出受信信号」とい
う)が得られる。IFFT部108で生成されたパイロ
ット抽出受信信号は、遅延プロファイル推定部109へ
出力される。
【0050】遅延プロファイル推定部109では、歪が
ない場合のパイロット信号のみの時間波形は既知である
ため、この既知信号波形および入力したパイロット抽出
受信信号を用いて、時間軸上の回線推定を行う。つま
り、伝送路の遅延プロファイル(インパルス応答)を適
応アルゴリズムにより逐次推定する。このとき、シンボ
ルごとに最初から推定をやり直すため、シンボルごとに
リセットを行う。つまり、シンボルごとに独立に回線推
定や復調を行う。この推定値は、FFT部110へ出力
される。
ない場合のパイロット信号のみの時間波形は既知である
ため、この既知信号波形および入力したパイロット抽出
受信信号を用いて、時間軸上の回線推定を行う。つま
り、伝送路の遅延プロファイル(インパルス応答)を適
応アルゴリズムにより逐次推定する。このとき、シンボ
ルごとに最初から推定をやり直すため、シンボルごとに
リセットを行う。つまり、シンボルごとに独立に回線推
定や復調を行う。この推定値は、FFT部110へ出力
される。
【0051】ここで、適応アルゴリズムとしては、誤差
の2乗平均値を最小とする最適タップ利得に徐々に近づ
くようにタップ利得を制御するLMS(Least Mean Squ
are)アルゴリズム、各タップ利得更新時までの誤差の
2乗値の累積が最小となるようにタップ利得を制御し、
高速に最適タップ利得に到達するRLS(RecursiveLea
st Squares:逐次最小2乗法)アルゴリズム、歪の最大
値が最小となる(ゼロに近づく)ようにタップ利得を制
御するZF(Zero Forcing)アルゴリズムなどがある。
このうち、RLSアルゴリズムが最も収束性がよく、好
ましい。
の2乗平均値を最小とする最適タップ利得に徐々に近づ
くようにタップ利得を制御するLMS(Least Mean Squ
are)アルゴリズム、各タップ利得更新時までの誤差の
2乗値の累積が最小となるようにタップ利得を制御し、
高速に最適タップ利得に到達するRLS(RecursiveLea
st Squares:逐次最小2乗法)アルゴリズム、歪の最大
値が最小となる(ゼロに近づく)ようにタップ利得を制
御するZF(Zero Forcing)アルゴリズムなどがある。
このうち、RLSアルゴリズムが最も収束性がよく、好
ましい。
【0052】図2は、遅延プロファイル推定部109の
構成を示すブロック図である。遅延プロファイル推定部
109は、図2に示すように、2M個の遅延器111、
(2M+1)個の乗算器112、加算器113、比較器
114、およびウエイト更新部115を有する。IFF
T部108からのパイロット抽出受信信号は、比較器1
14に入力される。また、上記の既知信号波形は、各乗
算器112およびウエイト更新部115に入力される。
ウエイト更新部115では、LMS、RLS、ZFなど
の適応アルゴリズムが実行される。ウエイト更新部11
5で更新された(2M+1)個のウエイト(重み係数)
WM,WM-1,…,W0,…,W-M+1,W- Mは、対応する
乗算器112に入力されるとともに、推定値(インパル
ス応答)としてFFT部110へ出力される。
構成を示すブロック図である。遅延プロファイル推定部
109は、図2に示すように、2M個の遅延器111、
(2M+1)個の乗算器112、加算器113、比較器
114、およびウエイト更新部115を有する。IFF
T部108からのパイロット抽出受信信号は、比較器1
14に入力される。また、上記の既知信号波形は、各乗
算器112およびウエイト更新部115に入力される。
ウエイト更新部115では、LMS、RLS、ZFなど
の適応アルゴリズムが実行される。ウエイト更新部11
5で更新された(2M+1)個のウエイト(重み係数)
WM,WM-1,…,W0,…,W-M+1,W- Mは、対応する
乗算器112に入力されるとともに、推定値(インパル
ス応答)としてFFT部110へ出力される。
【0053】FFT部110では、遅延プロファイル推
定部109から出力された信号(推定値)を高速フーリ
エ変換(FFT)して周波数軸上の回線推定を行う。つ
まり、伝搬路の周波数応答を求め、全サブキャリアのキ
ャリア(搬送波)再生を行う。この場合、OFDM信号
に配置されたパイロット信号は、上記のように、ばらま
かれた帯域が広いため、時間分解能は保持される。よっ
て、パイロット信号が配置されていないサブキャリアが
存在する場合であっても(図8に示すスキャタードパイ
ロット信号の場合を参照)、上記の手順により、全サブ
キャリアのキャリア再生を行うことができる。つまり、
推定されたインパルス応答を高速フーリエ変換(FF
T)することで伝搬路の周波数応答が求められるため、
データ信号が乗ったサブキャリアに対しても離散的なパ
イロット信号から回線推定を行うことができ、データ信
号を含むサブキャリアの伝送路推定を行うことができ
る。キャリア再生の結果(つまり、遅延プロファイル推
定部109から出力された信号をFFT処理した結果)
は、対応する復調部104−1〜104−Nへ出力され
る。
定部109から出力された信号(推定値)を高速フーリ
エ変換(FFT)して周波数軸上の回線推定を行う。つ
まり、伝搬路の周波数応答を求め、全サブキャリアのキ
ャリア(搬送波)再生を行う。この場合、OFDM信号
に配置されたパイロット信号は、上記のように、ばらま
かれた帯域が広いため、時間分解能は保持される。よっ
て、パイロット信号が配置されていないサブキャリアが
存在する場合であっても(図8に示すスキャタードパイ
ロット信号の場合を参照)、上記の手順により、全サブ
キャリアのキャリア再生を行うことができる。つまり、
推定されたインパルス応答を高速フーリエ変換(FF
T)することで伝搬路の周波数応答が求められるため、
データ信号が乗ったサブキャリアに対しても離散的なパ
イロット信号から回線推定を行うことができ、データ信
号を含むサブキャリアの伝送路推定を行うことができ
る。キャリア再生の結果(つまり、遅延プロファイル推
定部109から出力された信号をFFT処理した結果)
は、対応する復調部104−1〜104−Nへ出力され
る。
【0054】復調部104−1〜104−Nでは、キャ
リア再生の結果を用いてOFDM信号を復調して信号の
検波を行い、データ(並列データ)をP/S部105へ
出力する。
リア再生の結果を用いてOFDM信号を復調して信号の
検波を行い、データ(並列データ)をP/S部105へ
出力する。
【0055】P/S部105では、並列データを直列デ
ータに変換した後、所望の受信データとして出力する。
ータに変換した後、所望の受信データとして出力する。
【0056】このように、本実施の形態のOFDM通信
装置によれば、受信したOFDM信号を高速フーリエ変
換した後にパイロット信号部分のみを抽出して再度逆高
速フーリエ変換して得られた信号から時間軸上の回線推
定を行い、この推定値を高速フーリエ変換することで周
波数軸上の搬送波再生を行うため、受信信号の高速変動
する遅延プロファイル(インパルス応答)をリアルタイ
ムに推定することができ、回線の推定精度および回線の
高速変動に対する追従性を向上することができる。
装置によれば、受信したOFDM信号を高速フーリエ変
換した後にパイロット信号部分のみを抽出して再度逆高
速フーリエ変換して得られた信号から時間軸上の回線推
定を行い、この推定値を高速フーリエ変換することで周
波数軸上の搬送波再生を行うため、受信信号の高速変動
する遅延プロファイル(インパルス応答)をリアルタイ
ムに推定することができ、回線の推定精度および回線の
高速変動に対する追従性を向上することができる。
【0057】なお、OFDM信号の送信機については、
図9(A)に示す従来の送信機と全く同様であるため、
その説明を省略する。
図9(A)に示す従来の送信機と全く同様であるため、
その説明を省略する。
【0058】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。なお、このOFDM通信装置(受信機)200
は、図1に示すOFDM通信装置(受信機)100と同
様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
形態2に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。なお、このOFDM通信装置(受信機)200
は、図1に示すOFDM通信装置(受信機)100と同
様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0059】本実施の形態の特徴は、遅延プロファイル
推定部109での回線推定後に移動平均を取ることであ
る。そのため、IFFT部108から出力されたパイロ
ット抽出受信信号は、バッファ201に蓄積された後、
所定の時間範囲ごとに、つまり、時間的に所定のシンボ
ル数ずつ遅延プロファイル推定部109へ出力される。
推定部109での回線推定後に移動平均を取ることであ
る。そのため、IFFT部108から出力されたパイロ
ット抽出受信信号は、バッファ201に蓄積された後、
所定の時間範囲ごとに、つまり、時間的に所定のシンボ
ル数ずつ遅延プロファイル推定部109へ出力される。
【0060】たとえば、パイロット信号の配置が図8に
示すようなスキャタードパイロット信号に対して、4シ
ンボルの平均化を行う場合を考える。図8に示す例で
は、1シンボルだけでは12サブキャリアごとにしかパ
イロット信号が配置されていないため、すべてのサブキ
ャリアにパイロット信号が配置されている場合に比べ
て、推定できる最大遅延時間が1/12になっている。
一般に、パイロット信号を挿入するサブキャリア間隔と
推定できる最大の遅延時間とは反比例の関係にあるた
め、目標とする最大遅延時間を決めれば、パイロットを
挿入するサブキャリア間隔を決定することができる。よ
って、4シンボル分のデータを用いると3サブキャリア
置きにパイロット信号が配置されているものとして計算
できるため、1サブキャリアの4倍の最大遅延時間まで
推定することができる。ここでは、常に最新の入力を4
シンボル分バッファ201に溜め込んだ後、遅延プロフ
ァイル推定部109で、4シンボル分のデータに対して
適応アルゴリズムで推定を行う。なお、この場合、遅延
プロファイル推定部109において4シンボル分のデー
タを用いて回線推定を行うことが、移動平均を取ったこ
とと等しくなっている。つまり、実際は、入力が4シン
ボル分のデータであることで、遅延プロファイル推定部
109の演算が移動平均の効果を含んでいることにな
る。
示すようなスキャタードパイロット信号に対して、4シ
ンボルの平均化を行う場合を考える。図8に示す例で
は、1シンボルだけでは12サブキャリアごとにしかパ
イロット信号が配置されていないため、すべてのサブキ
ャリアにパイロット信号が配置されている場合に比べ
て、推定できる最大遅延時間が1/12になっている。
一般に、パイロット信号を挿入するサブキャリア間隔と
推定できる最大の遅延時間とは反比例の関係にあるた
め、目標とする最大遅延時間を決めれば、パイロットを
挿入するサブキャリア間隔を決定することができる。よ
って、4シンボル分のデータを用いると3サブキャリア
置きにパイロット信号が配置されているものとして計算
できるため、1サブキャリアの4倍の最大遅延時間まで
推定することができる。ここでは、常に最新の入力を4
シンボル分バッファ201に溜め込んだ後、遅延プロフ
ァイル推定部109で、4シンボル分のデータに対して
適応アルゴリズムで推定を行う。なお、この場合、遅延
プロファイル推定部109において4シンボル分のデー
タを用いて回線推定を行うことが、移動平均を取ったこ
とと等しくなっている。つまり、実際は、入力が4シン
ボル分のデータであることで、遅延プロファイル推定部
109の演算が移動平均の効果を含んでいることにな
る。
【0061】このように、本実施の形態のOFDM通信
装置によれば、時間軸上の回線推定を所定の時間範囲ご
とに行う、すなわち、平均化を行って回線推定値を時間
的に所定のシンボル数の平均として求めるため、推定で
きる最大遅延時間を大きくすることができ、回線の推定
精度をさらに向上することができ、かつ、回線の高速変
動に対する追従性をもさらに向上することができる。
装置によれば、時間軸上の回線推定を所定の時間範囲ご
とに行う、すなわち、平均化を行って回線推定値を時間
的に所定のシンボル数の平均として求めるため、推定で
きる最大遅延時間を大きくすることができ、回線の推定
精度をさらに向上することができ、かつ、回線の高速変
動に対する追従性をもさらに向上することができる。
【0062】なお、図4は、本実施の形態の一変更例で
ある。この受信機200aでは、遅延プロファイル推定
部109の前に移動平均部202を設けて、適応アルゴ
リズムの前に移動平均を行うようにしている。これによ
り、適応アルゴリズムの演算量を低減することができ
る。
ある。この受信機200aでは、遅延プロファイル推定
部109の前に移動平均部202を設けて、適応アルゴ
リズムの前に移動平均を行うようにしている。これによ
り、適応アルゴリズムの演算量を低減することができ
る。
【0063】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。なお、このOFDM通信装置(受信機)300
は、図1に示すOFDM通信装置(受信機)100と同
様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
形態3に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。なお、このOFDM通信装置(受信機)300
は、図1に示すOFDM通信装置(受信機)100と同
様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0064】本実施の形態の特徴は、遅延プロファイル
推定部109aでの回線推定に用いる適応アルゴリズム
として、忘却係数が1よりも小さいRLSアルゴリズム
を用いることである。RLSアルゴリズムにおいて1よ
りも小さい忘却係数を用いることで、移動平均の場合よ
りもさらに高速変動の回線に追従しやすくなる。また、
図1に示す実施の形態1では、シンボルごとにリセット
を行っているが、本実施の形態では、1よりも小さい忘
却係数を用いることで、係数の更新で考慮される過去の
誤差量については指数関数的に減衰していくため、リセ
ットを行わずに連続して逐次的に推定値を求めることが
できる。忘却係数の値は、推定するインパルス応答の範
囲によって最適値が異なる。
推定部109aでの回線推定に用いる適応アルゴリズム
として、忘却係数が1よりも小さいRLSアルゴリズム
を用いることである。RLSアルゴリズムにおいて1よ
りも小さい忘却係数を用いることで、移動平均の場合よ
りもさらに高速変動の回線に追従しやすくなる。また、
図1に示す実施の形態1では、シンボルごとにリセット
を行っているが、本実施の形態では、1よりも小さい忘
却係数を用いることで、係数の更新で考慮される過去の
誤差量については指数関数的に減衰していくため、リセ
ットを行わずに連続して逐次的に推定値を求めることが
できる。忘却係数の値は、推定するインパルス応答の範
囲によって最適値が異なる。
【0065】このように、本実施の形態のOFDM通信
装置によれば、忘却係数が1よりも小さいRLSアルゴ
リズムを用いて逐次回線推定を行い、また、係数の更新
で考慮される過去の誤差量については指数関数的に減衰
していくため、リセットを行うことなく連続して逐次的
に推定値を求めることができ、平均化の場合よりもさら
に回線変動に対する追従性を向上することができる。
装置によれば、忘却係数が1よりも小さいRLSアルゴ
リズムを用いて逐次回線推定を行い、また、係数の更新
で考慮される過去の誤差量については指数関数的に減衰
していくため、リセットを行うことなく連続して逐次的
に推定値を求めることができ、平均化の場合よりもさら
に回線変動に対する追従性を向上することができる。
【0066】(実施の形態4)図6は、本発明の実施の
形態4に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。なお、このOFDM通信装置(受信機)400
は、図5に示すOFDM通信装置(受信機)300と同
様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
形態4に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。なお、このOFDM通信装置(受信機)400
は、図5に示すOFDM通信装置(受信機)300と同
様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0067】本実施の形態の特徴は、受信信号をダイバ
ーシチ合成することである。具体的には、たとえば、複
数の受信アンテナ101を設け、各アンテナ101で受
信したOFDM信号に対して独立にキャリア再生を行
い、得られた値を用いて最大比合成を行う。この場合、
サブキャリアごとに回線推定が出来ているため、これを
用いてサブキャリアごとに最大比合成を行うことができ
る。
ーシチ合成することである。具体的には、たとえば、複
数の受信アンテナ101を設け、各アンテナ101で受
信したOFDM信号に対して独立にキャリア再生を行
い、得られた値を用いて最大比合成を行う。この場合、
サブキャリアごとに回線推定が出来ているため、これを
用いてサブキャリアごとに最大比合成を行うことができ
る。
【0068】図6に示す受信機400は、2ブランチダ
イバーシチの例である。ここでは、図5に示す受信機3
00の構成を2つ用い、かつ、P/S部105の前に各
サブキャリアに対応する最大比合成部401を設けて、
パラレル/シリアル変換(P/S)の前でサブキャリア
ごとに最大比合成している。これにより、ダイバーシチ
効果が得られ、OFDM信号の受信品質が向上する。
イバーシチの例である。ここでは、図5に示す受信機3
00の構成を2つ用い、かつ、P/S部105の前に各
サブキャリアに対応する最大比合成部401を設けて、
パラレル/シリアル変換(P/S)の前でサブキャリア
ごとに最大比合成している。これにより、ダイバーシチ
効果が得られ、OFDM信号の受信品質が向上する。
【0069】なお、ダイバーシチ受信の構成は、上記の
例に限定されない。複数の受信系列を有し、各受信系列
において独立に再生された搬送波を用いて独立した複数
の受信信号をダイバーシチ合成する構成であれば、どの
ような構成であってもよい。
例に限定されない。複数の受信系列を有し、各受信系列
において独立に再生された搬送波を用いて独立した複数
の受信信号をダイバーシチ合成する構成であれば、どの
ような構成であってもよい。
【0070】このように、本実施の形態のOFDM通信
装置によれば、複数の受信系列を有し、各受信系列にお
いて独立に再生された搬送波を用いて独立した複数の受
信信号をダイバーシチ合成するため、OFDM信号に対
する高精度の受信ダイバーシチを実現することができ
る。
装置によれば、複数の受信系列を有し、各受信系列にお
いて独立に再生された搬送波を用いて独立した複数の受
信信号をダイバーシチ合成するため、OFDM信号に対
する高精度の受信ダイバーシチを実現することができ
る。
【0071】(実施の形態5)図7は、本発明の実施の
形態5に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。図7(A)は、本実施の形態のOFDM通信装
置における送信側(送信機)の構成を示し、図7(B)
は、本実施の形態のOFDM通信装置における受信側
(受信機)の構成を示している。なお、図7(A)に示
す送信機550は、図9(A)に示す送信機と同様の基
本的構成を有し、図7(B)に示す受信機500は、図
9(B)に示す受信機と同様の基本的構成を有してお
り、それぞれ、同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略する。
形態5に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。図7(A)は、本実施の形態のOFDM通信装
置における送信側(送信機)の構成を示し、図7(B)
は、本実施の形態のOFDM通信装置における受信側
(受信機)の構成を示している。なお、図7(A)に示
す送信機550は、図9(A)に示す送信機と同様の基
本的構成を有し、図7(B)に示す受信機500は、図
9(B)に示す受信機と同様の基本的構成を有してお
り、それぞれ、同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0072】本実施の形態の特徴は、受信側で得られた
時間軸上のインパルス応答を送信側に通知し、送信側で
送信ダイバーシチに反映させることである。
時間軸上のインパルス応答を送信側に通知し、送信側で
送信ダイバーシチに反映させることである。
【0073】このため、受信機500は、遅延プロファ
イル推定部109aで推定した時間軸上のインパルス応
答を変調部501で変調した後、アンテナ101から送
信する。ここでは、変調部501での変調方式は、特に
限定されず、任意の変調方式を取ることができる。ま
た、周波数軸上の回線推定値はサブキャリア数分だけの
情報量が必要であるが、時間軸上のインパルス応答の情
報量はそれほど多くなくて済むため、時間軸上のインパ
ルス応答を通知することによって、回線情報を通知する
のに必要な伝送量を低減することができる。なお、図中
の「502」は、送受信の切り替えを行う送受信切替部
である。
イル推定部109aで推定した時間軸上のインパルス応
答を変調部501で変調した後、アンテナ101から送
信する。ここでは、変調部501での変調方式は、特に
限定されず、任意の変調方式を取ることができる。ま
た、周波数軸上の回線推定値はサブキャリア数分だけの
情報量が必要であるが、時間軸上のインパルス応答の情
報量はそれほど多くなくて済むため、時間軸上のインパ
ルス応答を通知することによって、回線情報を通知する
のに必要な伝送量を低減することができる。なお、図中
の「502」は、送受信の切り替えを行う送受信切替部
である。
【0074】一方、送信機550は、送受信切替部55
1付の送受信共用アンテナ155bで受信したインパル
ス応答を復調部552で復調し、FFT部553で高速
フーリエ変換(FFT)することで、周波数軸上の回線
情報を得ることができる。この周波数軸上の回線情報
は、選択部554による各スイッチ555−1〜555
−Nの切り替え動作によってブランチ1またはブランチ
2に選択的に送られる。つまり、周波数軸上の回線情報
を用いて送信ダイバーシチを実現することができる。こ
のとき、パイロット信号は、ブランチ1とブランチ2と
で異なるサブキャリアに乗せるなどすることによって識
別することができる。
1付の送受信共用アンテナ155bで受信したインパル
ス応答を復調部552で復調し、FFT部553で高速
フーリエ変換(FFT)することで、周波数軸上の回線
情報を得ることができる。この周波数軸上の回線情報
は、選択部554による各スイッチ555−1〜555
−Nの切り替え動作によってブランチ1またはブランチ
2に選択的に送られる。つまり、周波数軸上の回線情報
を用いて送信ダイバーシチを実現することができる。こ
のとき、パイロット信号は、ブランチ1とブランチ2と
で異なるサブキャリアに乗せるなどすることによって識
別することができる。
【0075】このように、本実施の形態では、受信側で
得られた時間軸上のインパルス応答を送信側に通知し、
送信側で送信ダイバーシチに反映させるため、OFDM
信号に対する高精度の送信ダイバーシチを実現すること
ができ、しかも、時間軸上の回線推定の情報量は周波数
軸上の回線推定の情報量よりも少ないため、回線情報を
送信側へ通知するのに必要な伝送量を低減することがで
き、帰還情報が少ない送信ダイバーシチを実現すること
ができる。
得られた時間軸上のインパルス応答を送信側に通知し、
送信側で送信ダイバーシチに反映させるため、OFDM
信号に対する高精度の送信ダイバーシチを実現すること
ができ、しかも、時間軸上の回線推定の情報量は周波数
軸上の回線推定の情報量よりも少ないため、回線情報を
送信側へ通知するのに必要な伝送量を低減することがで
き、帰還情報が少ない送信ダイバーシチを実現すること
ができる。
【0076】なお、本実施の形態では、受信側で推定し
たインパルス応答を送信側で送信ダイバーシチに反映さ
せているが、これに限定されるわけではなく、送信ダイ
バーシチ以外に、回線のインパルス応答を利用する送信
処理であれば何でもよい。
たインパルス応答を送信側で送信ダイバーシチに反映さ
せているが、これに限定されるわけではなく、送信ダイ
バーシチ以外に、回線のインパルス応答を利用する送信
処理であれば何でもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回線の推定精度および回線の高速変動に対する追従性を
向上することができる。
回線の推定精度および回線の高速変動に対する追従性を
向上することができる。
【図1】本発明の実施の形態1に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図2】図1の遅延プロファイル推定部の構成を示すブ
ロック図
ロック図
【図3】本発明の実施の形態2に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図4】実施の形態2の一変更例を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態5に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図8】パイロット信号の挿入位置の一例を示す図
【図9】従来のOFDM送受信機の構成を示すブロック
図
図
100,200,200a,300,400,500
受信機 101,101a,101b,155a,155b ア
ンテナ 102 ガードインターバル(GI)除去部 103,110 高速フーリエ変換(FFT)部 104 復調部 105 パラレル/シリアル変換(P/S)部 106 選択部 107 スイッチ 108 逆高速フーリエ変換(IFFT)部 109,109a 遅延プロファイル推定部 115 ウエイト更新部 201 バッファ 202 移動平均部 401 最大比合成部 550 送信機
受信機 101,101a,101b,155a,155b ア
ンテナ 102 ガードインターバル(GI)除去部 103,110 高速フーリエ変換(FFT)部 104 復調部 105 パラレル/シリアル変換(P/S)部 106 選択部 107 スイッチ 108 逆高速フーリエ変換(IFFT)部 109,109a 遅延プロファイル推定部 115 ウエイト更新部 201 バッファ 202 移動平均部 401 最大比合成部 550 送信機
─────────────────────────────────────────────────────
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(72)発明者 上杉 充
神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1
号 松下通信工業株式会社内
(72)発明者 鈴木 博
東京都世田谷区奥沢6丁目16番4号
(72)発明者 府川 和彦
東京都目黒区東山2丁目16番1−512号室
Fターム(参考) 5K022 DD01 DD33 DD43
5K052 BB03 BB04 DD03 FF29 FF33
Claims (13)
- 【請求項1】 特定の周波数上にのみ既知信号が配置さ
れたOFDM信号を受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信されたOFDM信号を離散フ
ーリエ変換する第1離散フーリエ変換手段と、 前記第1離散フーリエ変換手段によって離散フーリエ変
換して得られた信号から既知信号部分のみを抽出する抽
出手段と、 前記抽出手段によって抽出された既知信号部分を逆離散
フーリエ変換する逆離散フーリエ変換手段と、 前記逆離散フーリエ変換手段によって逆離散フーリエ変
換して得られた信号を用いて時間軸上の回線推定を行う
回線推定手段と、 前記回線推定手段による回線推定結果を離散フーリエ変
換して周波数軸上の回線推定を行うことで搬送波を再生
する第2離散フーリエ変換手段と、 を有することを特徴とするOFDM通信装置。 - 【請求項2】 前記回線推定手段は、 前記逆離散フーリエ変換手段によって逆離散フーリエ変
換して得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、所
定の時間範囲ごとに行う、 ことを特徴とする請求項1記載のOFDM通信装置。 - 【請求項3】 前記回線推定手段は、 前記逆離散フーリエ変換手段によって逆離散フーリエ変
換して得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、忘
却係数が1よりも小さいRLSアルゴリズムを用いて逐
次行う、 ことを特徴とする請求項1記載のOFDM通信装置。 - 【請求項4】 複数の受信系列を有し、各受信系列にお
いて独立に再生された搬送波を用いて独立した複数の受
信信号をダイバーシチ合成することを特徴とする請求項
1記載のOFDM通信装置。 - 【請求項5】 前記回線推定手段による回線推定結果を
送信側に通知して、送信ダイバーシチに反映させること
を特徴とする請求項1記載のOFDM通信装置。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
のOFDM通信装置を有することを特徴とする移動局装
置。 - 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
のOFDM通信装置を有することを特徴とする基地局装
置。 - 【請求項8】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
のOFDM通信装置を有することを特徴とする移動通信
システム。 - 【請求項9】 特定の周波数上にのみ既知信号が配置さ
れたOFDM信号を受信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信したOFDM信号を離散フーリ
エ変換する第1離散フーリエ変換ステップと、 前記第1離散フーリエ変換ステップで離散フーリエ変換
して得られた信号から既知信号部分のみを抽出する抽出
ステップと、 前記抽出ステップで抽出した既知信号部分を逆離散フー
リエ変換する逆離散フーリエ変換ステップと、 前記逆離散フーリエ変換ステップで逆離散フーリエ変換
して得られた信号を用いて時間軸上の回線推定を行う回
線推定ステップと、 前記回線推定ステップで得られた回線推定結果を離散フ
ーリエ変換して周波数軸上の回線推定を行うことで搬送
波を再生する第2離散フーリエ変換ステップと、 を有することを特徴とするOFDM信号の搬送波再生方
法。 - 【請求項10】 前記回線推定ステップは、 前記逆離散フーリエ変換ステップで逆離散フーリエ変換
して得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、所定
の時間範囲ごとに行う、 ことを特徴とする請求項9記載のOFDM信号の搬送波
再生方法。 - 【請求項11】 前記回線推定ステップは、 前記逆離散フーリエ変換ステップで逆離散フーリエ変換
して得られた信号に対する時間軸上の回線推定を、忘却
係数が1よりも小さいRLSアルゴリズムを用いて逐次
行う、 ことを特徴とする請求項9記載のOFDM信号の搬送波
再生方法。 - 【請求項12】 複数の受信系列を有し、各受信系列に
おいて独立に再生された搬送波を用いて独立した複数の
受信信号をダイバーシチ合成することを特徴とする請求
項9記載のOFDM信号の搬送波再生方法。 - 【請求項13】 前記回線推定ステップで得られた回線
推定結果を送信側に通知して、送信ダイバーシチに反映
させることを特徴とする請求項9記載のOFDM信号の
搬送波再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001211115A JP2003032217A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | Ofdm通信装置およびofdm信号の搬送波再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001211115A JP2003032217A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | Ofdm通信装置およびofdm信号の搬送波再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003032217A true JP2003032217A (ja) | 2003-01-31 |
Family
ID=19046483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001211115A Pending JP2003032217A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | Ofdm通信装置およびofdm信号の搬送波再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003032217A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003174427A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | Ofdm信号合成用受信装置 |
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WO2005011167A1 (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-03 | Fujitsu Limited | Ofdmシステムにおけるパイロット多重方法及び送受信装置 |
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JPWO2006075732A1 (ja) * | 2005-01-17 | 2008-06-12 | シャープ株式会社 | 無線通信装置 |
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US8553822B2 (en) | 2004-01-28 | 2013-10-08 | Qualcomm Incorporated | Time filtering for excess delay mitigation in OFDM systems |
-
2001
- 2001-07-11 JP JP2001211115A patent/JP2003032217A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4523294B2 (ja) * | 2003-02-10 | 2010-08-11 | 三菱電機株式会社 | 通信装置 |
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US8537908B2 (en) | 2004-01-21 | 2013-09-17 | Qualcomm Incorporated | Pilot transmission and channel estimation for an OFDM system with excess delay spread |
US8027399B2 (en) | 2004-01-21 | 2011-09-27 | Qualcomm Incorporated | Pilot transmission and channel estimation for an OFDM system with excess delay spread |
US8553822B2 (en) | 2004-01-28 | 2013-10-08 | Qualcomm Incorporated | Time filtering for excess delay mitigation in OFDM systems |
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JP2011066902A (ja) * | 2004-05-04 | 2011-03-31 | Qualcomm Inc | チャネル推定及び時間トラッキングに関するスタッガードパイロット送信 |
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JP4647296B2 (ja) * | 2004-11-30 | 2011-03-09 | リーダー電子株式会社 | 遅延プロファイル測定装置 |
JP2011151852A (ja) * | 2005-01-17 | 2011-08-04 | Sharp Corp | 無線通信装置 |
JP5024934B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2012-09-12 | シャープ株式会社 | 無線通信装置 |
US8451709B2 (en) | 2005-01-17 | 2013-05-28 | Sharp Kabushiki Kaisha | Radio communication device |
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