JP2004519899A - 複雑さが低減したチャンネル応答推定を有するマルチキャリヤ伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】計算の負担がかなり減少した伝送システムを提供すること。
【解決手段】マルチキャリヤ信号を、送信機(10)から受信機(20)に送信するための伝送システムが、説明されている。マルチキャリヤ信号は、複数の副搬送波を有する。受信機(20)は、副搬送波の振幅を推定し、かつ振幅の時間導関数を推定するための、チャンネル・エスティメータ(28)を有する。受信機(20)は、受信されたマルチキャリヤ信号に含まれるインターキャリアの干渉を、推定された振幅および導関数(29)に依存してキャンセルするためのイコライザ(24)をさらに有する。チャンネル・エスティメータ(28)は、推定された振幅および導関数(29)のベクトルを、受信されたシンボル(23)のベクトル、および推定されたシンボル(27)のベクトルから抽出するための、複雑さが減少したフィルタを有する。この複雑さが減少したフィルタは、異なる副搬送波の振幅間の振幅相関性を利用し、および/または、異なる副搬送波の導関数間における導関数の相関性を利用するように、構成することができる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信機から受信機にマルチキャリヤ信号を送信するための伝送システムに関する。
【0002】
本発明は、さらに、マルチキャリヤ信号を送信機から受信するための受信機、マルチキャリヤ信号に含まれる副搬送波の振幅を推定しかつこの振幅の時間導関数を推定するためのチャンネル・エスティメータ、並びにマルチキャリヤ信号に含まれる副搬送波の振幅を推定しかつこの振幅の時間導関数を推定するための方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
OFDMおよびMC−CDMAのようなマルチキャリヤ信号の変調方法が、ここしばらくの間使用されている。OFDM、すなわち直交周波数分割多重 (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) は、異なる副搬送波を使用することによって、複数のユーザーシンボルをパラレルに送信する、1970年代に設計された変調方法である。これらの副搬送波は、重なっている(同期した形状の)スペクトラムを有するにもかかわらず、信号の波形は直交する。BPSK、QPSK、MSKなどの変調方法に比べて、OFDMは、持続時間が相対的に長いが帯域幅が狭いシンボルを送信する。ほとんどの場合、OFDMシステムは、周波数が平坦なフェーディングに遭うほど、各副搬送波のバンド幅が十分に狭く設計されている。このことは、副搬送波が、(適度に)周波数選択的だが、タイム・インバリアントなチャンネル上で受信された場合、直交したままとなることも確実にする。OFDM信号が、このようなチャンネル上で受信されると、各副搬送波は異なる減衰に遭うが、分散にはまったく遭わない。
【0004】
上述したOFDMの属性は、タップされた遅延ライン・イコライザを不要にし、かつ、デジタル音声放送 (Digital Audio Broadcasting (DAB) )、デジタルビデオ放送 (Digital Video Broadcasting (DVB) ) の一部であるデジタル地上テレビ放送 (Digital Terrestrial Television Broadcast (DTTB) )、さらには、最近では、無線ローカル・エリア・ネットワーク規格であるHIPERLAN/2などのいくつかの標準において、OFDM変調方法を用いる主な動機となっている。特に、DABおよびDTTBにおける用途では、周波数分散と時間分散を伴う、不利なチャンネル条件下での移動受信が予想される。テレビジョンの移動受信は、今まで、大きな市場とは考えられてこなかった。それにもかかわらず、DVBシステムは、移動マルチメディアとインターネット・サービスのための高速配信システムになると見られている。IFA ’99民生エレクトロニクス取引ショーにおいて、ノキア社、ドイツテレコム社、およびZDF社の共同企業は、GSMリターン・チャンネルを用いて、OFDM DVBリンクによる移動ウェブ・ブラウジング、電子メール・アクセス、およびテレビ視聴を実演した。8kのOFDM副搬送波を使用した場合、空中DVB受信は、50 mph(約80 kph)までの車速に対して、適切に機能した。移動受信、すなわちドップラー広がり、およびこれに対応する時間分散を有するチャンネルにおける受信は、依然として、特に、OFDMシステム、およびマルチキャリヤ伝送システム一般に関連する問題の一つである。移動受信の周波数選択性に対する堅固性は、OFDMの利点と考えられるが、時間によって変化するチャンネル特性は、システム性能を制限するものとして知られている。時間による変化は、OFDM副搬送波波形の直交性を損うものとして知られている。このような場合、一つの副搬送波からの信号成分が、他の、大半は隣接する副搬送波に対して干渉を起こすため、インターキャリア干渉 (Intercarrier Interference (ICI)、若しくはチャンネル間干渉またはFFTの漏れとも呼ばれる) が発生する。
【0005】
ストックホルム王立工科大学におけるラジオ通信に関する修士論文「移動DVB−TにおけるFFTの漏れの均一化 (Equalization of FFT−leakage in mobile DVB−T) 」(著者Guillaume Geslin、1998年4月)という文献において、マルチキャリヤ伝送システムが開示されている。この公知の伝送システムの場合、ICIは、イコライザによって、受信機内で無効にされる(すなわち、検出され、かつ受信されたマルチキャリヤ信号から除去される)。このイコライザは、推定されたシンボルのベクトルを、受信されたシンボルのベクトルから抽出する。このイコライザの動作は、副搬送波の振幅、および副搬送波の時間導関数がICIを示すチャンネル・モデルに基づいている。受信機は、これらの振幅および導関数の推定値を生成し、かつこれらの推定値をイコライザに供給するチャンネル・エスティメータを有する。このイコライザは、次に、振幅および導関数の推定値に依存して、ICIをキャンセルする。公知の伝送システムにおけるチャンネル・エスティメータは、相対的に複雑である。すなわち、チャンネル・エスティメータを実行するためには、相対的に多数の計算が必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、計算の負担がかなり減少した、プリアンブルの伝送システムを提供することである。この目的は、当該伝送システムが、マルチキャリヤ信号を送信機から受信機に送信するように構成され、マルチキャリヤ信号が、複数の副搬送波を有し、受信機が、副搬送波の振幅を推定し、かつ振幅の時間導関数を推定するためのチャンネル・エスティメータを有し、受信機が、さらに、受信されたマルチキャリヤ信号に含まれるインターキャリアの干渉を、推定された振幅と導関数に依存して取り消すためのイコライザを有する、チャンネル・エスティメータが、推定された振幅および導関数のベクトルを、受信されたシンボルのベクトルおよび推定されたシンボルのベクトルから抽出するための、複雑さが減少したフィルタを有する、本発明による伝送システムによって達成される。本発明は、チャンネル・エスティメータ/フィルタの複雑さを、ICIのキャンセル手続きに大きな影響を及ぼすことなく、かなり減少させることができる、という認識に基づいている。
【0007】
本発明による伝送システムの一実施例の場合、この複雑さが減少したフィルタは、異なる副搬送波の振幅間における振幅の相関性を利用し、および/または、異なる副搬送波の導関数間における導関数の相関性を利用するように、構成されている。このチャンネル・モデルは、2Nパラメータ(Nは、副搬送波の数である)によって特徴づけられるが、独立した自由度の数は、実際にはかなり小さい。この属性は、伝搬遅延の広がりが、ワードの持続時間よりも非常に小さいことが多いことに起因する。この属性は、推定された振幅のベクトルのエントリが強く相関しているため、振幅の共分散行列Cを、低い階数の行列によって正確に近似できる、ということでもある。同様に、導関数のベクトルのエントリも強く相関しているため、導関数の共分散行列Cも、低い階数の行列によって正確に近似させることができる。これらの低い階数の行列を、チャンネル・エスティメータ/フィルタで使用することによって、この複雑さはかなり低減する。
【0008】
本発明による伝送システムのさらなる一実施例において、振幅の相関性および/または導関数の相関性は、N × N の行列C(Nは副搬送波の数である)によって特徴づけられる。この行列Cにおいては、
Figure 2004519899
である(Uは、Cの固有ベクトルの前記N × Nのユニタリ行列であり、かつ
Figure 2004519899
は、Cの固有値
Figure 2004519899
の前記N × Nの正の対角行列であり、かつ
Figure 2004519899

Figure 2004519899
(r<<N) によって近似される)。共分散行列C とC は、行列
Figure 2004519899
に依存する。固有値
Figure 2004519899
のシーケンスは、ノンゼロ値
Figure 2004519899
の相対的に小さい数rによって、正確に近似することができる。
【0009】
本発明による伝送システムのさらなる一実施例の場合、複雑さが減少したフィルタは、N × N の漏れ行列
Figure 2004519899
による乗算から成る。この乗算は、N‐ポイントのIFFTとN‐ポイントワイズな乗算器との組合せによって実行される。複雑さが追加的に減少することは、漏れ行列
Figure 2004519899
がフーリエ基底によって対数行列にされること、すなわち、
Figure 2004519899
(Fは、正規化列を有するN‐ポイントのFFT行列であり、かつ
Figure 2004519899
は、正の対角行列である)であることに起因する。したがって、N × N の行列
Figure 2004519899
による乗算は、N‐ポイントのIFFTとNポイントワイズな乗算器の組合せ、およびN‐ポイントのFFTによって実行することができ、こうして複雑さはかなり減少する。
【0010】
本発明の上記の目的と特徴は、図面を参照して、好ましい実施例の以下の説明から、より明らかとなるであろう。
【0011】
【発明を実施するための形態】
本発明は、単純でかつ信頼性が高いチャンネル表示の開発に基づいている。マルチキャリヤ伝送システム、例えば、
Figure 2004519899
の間隔で配列されているN個の副搬送波を有する、OFDMまたはMC−CDMA伝送システムを考えてみよう。各副搬送波は、巡回拡大を含んで
Figure 2004519899
を超える、有限長の矩形エンベロープを有する。
Figure 2004519899
を、N個の送信されたシンボルのベクトルとすると、送信された連続する時間ベースバンド信号は、以下のように書くことができる。
Figure 2004519899
【0012】
周波数選択可能な、時間によって変化する追加的白ガウスノイズ (additive white Gaussian noise:AWGN) チャンネルの場合、受信された連続する時間信号は、以下のように書くことができる。
Figure 2004519899
ここで、係数H(t) は、1≦k≦Nの場合における、k番目の副搬送波の、時間によって変化する周波数応答を表し、かつ n(t) は、この信号帯域幅内の AGWN である。単一のデータブロックの持続時間内で、一次変化しか考慮されないように、チャンネルはゆっくりと変化する、と仮定する。換言すると、あらゆる H(t) が、
Figure 2004519899
によって正確に近似されると仮定する。ここで、H’(t) は、H(t) の一次導関数であり、かつ、t は、受信されたデータブロック内における参照時間である。時間によって変化するチャンネル H(t) が、粗い周波数同期の後、残余周波数オフセットをも考慮に入れることができることは、注目される。
【0013】
受信されたベースバンド信号は、サンプリング・オフセットt と比率
Figure 2004519899
によってサンプル化され、かつ、その後に続くN個のサンプル
Figure 2004519899
Figure 2004519899
のブロックは、大きさNの高速フーリエ変換 (FFT) を受ける。
Figure 2004519899
を、N個のFFTサンプルのベクトルとすると、
Figure 2004519899
の関係が成立する。
(2)を(4)に代入して、かつ近似(3)を使用すると、
Figure 2004519899
が得られる。ここで、n (1≦k≦N) は、特定のσを有するAWGNのサンプルである。結果(5)を、綿密な行列形式で書き直すと、便利である。この目的のために、対角行列A = diag{a,...,a}, D = diag{d,...,d},および N × N の行列、
Figure 2004519899
を定義する。この記数法を用いると、式(5)は、以下の式に等しくなる。
Figure 2004519899
ここで、n = [ n,...,n は、AWGNのN × 1のベクトルである。チャンネル・モデル(9)の場合、チャンネルの効果は、
Figure 2004519899
および
Figure 2004519899
という、2組のNパラメータによって表される。
Figure 2004519899
であるので、係数a (1≦k≦N) は、サンプリング位相、
Figure 2004519899
で循環するチャンネル周波数応答の複素振幅に等しい。同様に、係数d (1≦K≦N) は、サンプリング周期Tによって基準化され、かつ、同じサンプリング位相
Figure 2004519899
で循環する、チャンネル周波数応答の複素振幅の時間域における導関数に等しい。
【0014】
チャンネル応答が時間によって変化する場合(すなわちd≠0)、インターキャリヤの干渉が発生することは、留意ウイすべきである注目される。この干渉は、ベクトルdおよび固定された N × N の行列
Figure 2004519899
によって定義される。後者の行列は、(8)によると、トエプリッツ形エルミート行列であり、
Figure 2004519899
であることは、容易に理解される。
【0015】
以下、aを振幅(のベクトル)と呼び、dを導関数(のベクトル)と呼び、かつ
Figure 2004519899
を洩れ行列と呼ぶことにする。
【0016】
受信された信号を処理するためには、チャンネル・パラメータaとdのセットを、評価すべきである。チャンネルの統計的な属性を使用すれば、これらの2Nスカラー・パラメータの評価精度を向上させることができる。まず、シンボルの持続時間内ではH’(t)が著しく変化しないように、チャンネルの変形形態は十分に遅い、と仮定しよう。この場合、(6)と(7)は次のように書き直すことができる。
Figure 2004519899
【0017】
数量a, dと、伝搬チャンネルの物理パラメータ、すなわち伝搬チャンネルのK伝搬遅延 {r,...,r}、対応するドップラーシフト{f,...,f}、および複素振幅{h,...,h}との間の関係を分析することにしよう。チャンネル周波数の応答の統計的な属性は、相対的な遅延とドップラーシフトに依存する一方、群遅延および/またはドップラーシフトは、循環がh (1≦k≦K) となり、すなわち、これらの循環が、時間とキャリヤの同期/トラッキングによって処理されることは、注目される。したがって、一般性を失うことなく、
Figure 2004519899
および f = 0と仮定することができる。次に、チャンネル周波数応答H、およびその導関数H’は、以下のように書くことができる。
Figure 2004519899
【0018】
関係(10)および(11)は、振幅aと導関数dの統計的な属性を導出するために、容易に使用することができる。伝搬経路の数が十分に大きい場合(理想的にはK>>N)には常に、係数
Figure 2004519899
のセットは、共同してガウス分布になっていると考えることができる。さらに、
Figure 2004519899

Figure 2004519899
のセットが、統計学的に独立しており、かつドップラー・スペクトルの形状が対称である場合、
Figure 2004519899

Figure 2004519899
のセットは、相互に相関していないことを示すことができる。この場合、ベクトルaとdは、ゼロ平均および共分散行列を有する、統計学的に独立した多変量のガウス、
Figure 2004519899
であるとみなすことができる。ここで、E{ }は、期待値演算子を意味し、かつCとCは、N × Nのエルミート行列の負でない明確な行列である。
【0019】
とCの重要で特定な事例は、書籍「マイクロ波による移動通信 (Microwave Mobile Communications) 」(C.ジェークス著、ジョン・ワイリー&サン社、1974年)に解説されているように、移動チャンネルの標準モデルに対応する。(ジェークス・モデルとして知られている)このモデルは、異なる伝搬経路が独立して寄与すること、遅延プロファイルが指数関数であること、および異なるパスに対して入射角が一様に分散していることを仮定している。この場合、
Figure 2004519899
と示すことができる。ここで、
Figure 2004519899
は、ドップラー広がりの大きさであり、かつ
Figure 2004519899
は、二乗平均の伝搬遅延の広がりである。最後の2つのパラメータは、それぞれ、移動速度と伝播環境に依存する。
【0020】
この略述されたチャンネル・モデルは、2Nパラメータによって特徴づけられるが、独立自由度の数は、実際にはかなり小さい。この属性は、伝搬遅延の広がりが、ワードの持続時間よりもはるかに小さいことが多いことに起因している。この属性は、共分散行列Cを低い階数の行列によって正確に近似できるほど、aのエントリが強く相関していることをも意味する。同様に、dのエントリも強く相関しているため、共分散行列Cを、低い階数の行列によって正確に近似することもできる。ジェークス・モデルを考慮し、したがって(13)も考慮することにする。Cに固有の合成関数を、以下のように定義する。
Figure 2004519899
ここで、Uは、Cの固有ベクトルのN × Nのユニタリ行列であり、かつ
Figure 2004519899
は、その固有値
Figure 2004519899
のN × Nの正の対角行列である。この固有値は、シーケンス
Figure 2004519899
が増加しないように順序付けられている、と想定しよう。ジェークス・モデルの下では、このシーケンスの構成要素は、指数関数的に減衰する、以下のプロフィールを有する。
Figure 2004519899
したがって、固有値のシーケンスは、ノンゼロ値の相対的に小さい数r、すなわち
Figure 2004519899
によって、正確に近似することができる。
【0021】
ここでの目的は、振幅aと導関数dを、受信された信号yから推定することである。入力記号sは既知であると仮定しよう。振幅と導関数の合計数が、副搬送波の数の2倍大きい2Nに等しいことは、容易に理解出来る。このことから、ベクトルaとbの正確な近似が、自由度rのみによって生じる。換言すれば、以下のように書くことができる。
Figure 2004519899
ここで、hとgは、振幅と導関数のそれぞれに対応する自由パラメータをスタックするr × 1のベクトルで、N×rの行列Vは、Uの第1のr列によって構成される。この近似の場合、aとdを合同で推定することは、hとgを合同で推定することと等価である。したがって、自由なパラメータの合計数は、2Nではなく2rになる。r<<Nとするためには、実際には相対的に小さなrで十分であることを考慮に入れると、この観測は、重大な意味を持つ。
【0022】
複雑さが追加的に減少するのは、漏れ行列
Figure 2004519899
が、フーリエ基底、すなわち、
Figure 2004519899
によって対数行列になるためである。ここで、Fは、正規化列を有するN‐ポイントのFFT行列であり、かつ
Figure 2004519899
は、正の対角行列である。上述した行列
Figure 2004519899
の属性は、(8)の直接の結果として起こる。
Figure 2004519899
の対数値が、整数{0,1,2,...,N‐1}によって与えられていることを、確認されたい。したがって、N × Nの行列
Figure 2004519899
による乗算を、N‐ポイントのFFT (IFFT) とNポイントワイズな乗算との組合せによって実行することができる。こうして複雑さはかなり減少する。
【0023】
近似(16)は、式(17)と共に、以下の各段落で抽出される最適な最小2乗の推定手順となる。
【0024】
2つのN × 1のベクトルのチャンネル・パラメータ、すなわち、振幅用のaと導関数用のdを集中させるために、式(9)は、次のように書き直すことが出来る。
Figure 2004519899
ここで、Sは、対角線上に値
Figure 2004519899
を有する、N × 1の対角行列である。有限位チャンネル近似(finite order channel approximation)を使用するために、(16)を(18)に代入する。さらに、漏れ行列
Figure 2004519899
の構造を考慮するために、(17)も(18)に代入する。2つの置換の結果は、以下の通りである。
Figure 2004519899
周波数領域から時間領域にまで移動することによって、計算法上有利な(19)の変形態を得ることができる。すなわち、N × 1のベクトル = Fyは、副搬送波のベクトルのIFFTであるため、このベクトルは、(正規化に至るまでの)時間領域における受信信号を表す。同様に、時間領域におけるノイズのN × 1のベクトルを定義する。このノイズは、時間領域と周波数領域の累乗σのAWGNであることに、留意すべきである。
【0025】
IFFTを(19)に適用すると、
Figure 2004519899
が得られる。ここで、PはN × rの行列である。おおよそのMMSE推定値を抽出するさい、(12)、(13)、および(14)によって、かつ近似命令rを与えられた場合、hとgの共分散行列((16)において定義されたもの)が、
Figure 2004519899
を満たすことは、留意すべきである。ここで、
Figure 2004519899
は、対角の値{A1,...,Ar}を有する、r × rの対角行列である。(20)、(21)のデータモデルが与えられると、パラメータhとgのMMSEエスティメータは、{h, g}に対して、
Figure 2004519899
を最小限に抑えることによって得られる推定値hとgを生じる。上述した問題によって、以下の式によって与えられる明確な解決法が可能になる。
Figure 2004519899
最後に、振幅と導関数の経験的なベクトルが、(16)によって、
Figure 2004519899
を用いて計算される。(23)と(24)で要約されたアルゴリズムは、図2で線図的に示されている。
Figure 2004519899
が対角行列であること、すなわち、この行列をベクトルに適用しても、N個の乗算しか生じないことに、留意すべきである。したがって、rが適切である場合、計算の主要な効果は、P P、
Figure 2004519899
、および
Figure 2004519899
を計算することに関連する。
【0026】
図1に、本発明の伝送システムのブロック図を示す。この伝送システムは、送信機10および受信機20を有する。この伝送システムは、さらなる送信機10および受信機20を有する場合もある。送信機10は、マルチキャリヤ信号を、無線チャンネルを経由して受信機20に送信する。マルチキャリヤ信号は、OFDM信号またはMC−CDMA信号とすることが出来る。受信機20は、受信されたマルチキャリヤ信号23を復調するための復調器22を有する。この受信されたマルチキャリヤ信号23は、受信されたシンボル23のベクトルを有する。復調器22は、FFTによって実行することが出来る。復調されたマルチキャリヤ信号は、復調器22によってイコライザ24に供給される。イコライザ24は、受信されたマルチキャリヤ信号に含まれている可能性があるインターキャリアの干渉をキャンセルする。イコライザ24は、推定されたシンボル25の(受信されたシンボルのベクトルから抽出された)ベクトルを、(ソフト)スライサ26に出力する。スライサ26は、受信機のさらなる(図示されていない)信号処理部分、例えば、FEC復号器において使用される、(シンボル化された)ビットのソフト測定基準(ソフト決定)、および/または、バイナリの推定値(ハード決定)を生成する。スライサ26の出力信号が、推定されたシンボル27を有するものと、考えることもできる。受信機20は、さらに、副搬送波の振幅29を推定し、かつ、振幅の時間導関数29を推定するための、チャンネル・エスティメータ28を有する。イコライザ24は、受信された(復調された)マルチキャリヤ信号に含まれるインターキャリアの干渉を、チャンネル・エスティメータ28によってイコライザ24に供給される、推定された振幅と導関数29に依存して、キャンセルする。チャンネル・エスティメータ28は、推定される振幅および導関数29のベクトルを、受信されたシンボル23のベクトルおよび推定されたシンボル27のベクトルから抽出するための、複雑さが減少したフィルタを有する。
【0027】
エスティメータ28は、式(23)、(24)によって記述されており、そのブロック図は、図2に示されている。N個の推定されたシンボル27のベクトルのベクトル構成要素は、行方向の乗算器40において、N × rの行列VのN個の行に乗算される。結果として生ずるN × rの行列のr列は、IFFT 42を経る。結果として生ずる行列Pは、行列乗算器46、行列乗算器44、および行列乗算器52に供給される。行列乗算器46は、N × rの行列Pを、
Figure 2004519899
のN個の対角のエントリによって行方向に乗算した積
Figure 2004519899
を、計算する。結果として生ずるN × rの行列は、行列乗算器48に供給される。この行列乗算器48において、行列乗算器46の出力のr × Nのエルミート共役
Figure 2004519899
には、受信された信号23のN × 1のベクトルが乗算される。行列乗算器48の出力信号は、スタッカ56の第1の入力に供給される。
【0028】
行列乗算器44において、積
Figure 2004519899
、および
Figure 2004519899
は、IFFT 42の出力P、および行列乗算器46の出力
Figure 2004519899
から計算される。数量
Figure 2004519899
および
Figure 2004519899
は、行列加算器50において、ブロックP Pおよび
Figure 2004519899
にそれぞれ加えられる。行列加算器50の出力信号は、式(23)に現れる2r × 2r行列である。この行列は、行列インバータ54において逆転され、結果として生ずる逆行列は、行列乗算器58に供給される。
【0029】
行列乗算器52において、IFFT 42の出力のr × Nのエルミート共役Pには、受信された信号23のN × 1のベクトルが乗算される。結果として生ずる信号は、スタッカ56の第2の入力に供給される。スタッカ56は、その第1のr × 1および第2のr × 1の入力ベクトルに供給される信号をスタックし、そして、スタックされた2r × 1のベクトルは、その後、2r × 1のベクトルを2r × 2rの逆行列に乗算する行列乗算器58に供給される。行列乗算器58の出力の2r × 1の信号は、次に、この信号を2つのr × 1のベクトルに分割するスプリッタ60に供給される。これら2つのベクトルには、その後、行列乗算器62と64において、それぞれ、行列Vが乗算される。結果として生ずる出力のr × 1ベクトルは、推定された振幅および導関数29である。
【0030】
この提案されたチャンネル・エスティメータは、受信されたシンボルのN × 1のベクトルを、時間領域において(すなわちOFDM復調の前に)使用し、かつ、送信されたシンボルまたは送信されたシンボルの推定値のN × 1のベクトルを使用する。このアルゴリズムは、Vと
Figure 2004519899
によって表されるチャネル統計値、および
Figure 2004519899
に集中する漏れ行列の属性をも使用する。これらの3つの数量が前もって計算できることは、留意すべきである。
【0031】
提案された手順の複雑さを、以下に、簡潔に分析する。この方法における計算プロセスの最も大規模なブロックは、行列乗算器44および行列インバータ54である。行列乗算器44は、2つのN × rの行列(例えば、
Figure 2004519899
、および
Figure 2004519899
)の自己積(auto−products)と交差積(cross−products)で構成される行列を計算する。これらの演算には、3r (r + 1) N / 2の複合値による乗算が必要となる。行列インバータ54は、a2r×2r行列を逆転させ、これにより、約2/3(2r) = 16r/3の複合乗算が生じる。したがって、全体の複雑さは、副搬送波の数Nと共に、線形に増加するのみである。最後に述べた特徴は、Nレンジが、2K‐モードの2048から、8K‐モードの8192にまで及ぶDVB−Tの場合、特に魅力的である。
【0032】
シミュレーションによって、提案されたaとdの推定値は、チャンネル・パラメータが既知である場合に比べ、r = 5のとき、約1.5のデシベルの損失が生じることが分かった。r = 10では、損失は、ごくわずかになる。
【0033】
この提案されたチャンネル応答推定アルゴリズムは、少なくとも一つのOFDMブロックに対する入力記号の全セットが分かっていることが前提である。受信機がsを知っている場合(すなわち、トレーニング段階の間)、このアルゴリズムの適用は、簡単になる。データ転送段階の間、基準信号を得るための以下の方法を考慮することができる。
(A) 速いチャンネル変化:このシナリオの場合、チャンネル・コヒーレンス時間は、隣接するOFDMブロック間の時間遅延よりも小さい、あるいはそれに匹敵するはずである。この場合、所定のブロックに対応するチャンネル推定値は、後に続くブロックの間では満足できる態様で再利用することができず、すなわち、必要な低レベルのBERが保たれる、と仮定する。前のブロックからの推定値を、単純化されたMMSE解法と共に使用すること、あるいは、送信されたシンボルの推定値
Figure 2004519899
を得るために、従来のOFDM処理を適用すること、が提案される。この推定値は、このチャンネル推定値を復元するために、続いて使用される。入力記号
Figure 2004519899
は、いくつかのエラーと共に検出されるが、これらのエラーの推定精度に対する影響は、さほど重要でない。確かに、これらのエラーは、結果的に、観測ノイズの電力に匹敵する平均電力を有する、同等の相加性ノイズとなる。この追加的なノイズの推定精度への影響は、観測サンプルの数Nを、推定される自由パラメータの数2rよりもかなり大きくすることによって、軽減される。
(B) 遅いチャンネル変化:この場合、チャンネル・コヒーレンス時間が、隣接するOFDM間の時間遅延よりもかなり大きいはずである。したがって、現在のOFDMブロックからのチャンネル推定値を、いくつかの後に続くブロックに対して再使用することができる。この場合、チャンネル推定値は、定義された手順に従って定期的に計算される。この推定値は、現在のOFDMブロックに対応する検出されたデータを使用しているため、後に続くOFDMブロックに利用することができる。推定の周期性は、チャンネル・コヒーレンス時間によって定義される。いくつかの連続したOFDMブロックの持続時間に等しい処理遅延が可能であるため、この方式により相対的に安価なリアルタイムでの実行が可能になる。
【0034】
ここで説明された推定手続きの場合、チャンネル推定のためには単一のOFDMブロックが使用される。(副搬送波の数が、2Kおよび8Kモードにおける自由なチャンネル・パラメータの数よりもはるかに多いために)単一ブロックが、DVB−Tにおいてかなり良好な推定精度を可能にするが、多重のOFDMブロックを使用することも考えられる。多重ブロックに対するこの拡張は、かなり簡単である。すなわち、この拡張は、対応するOFDMブロックから計算されるいくつかの行列Pをスタックすることから成る。残りの手順に対する変更はない。計算の複雑さに相応する増加は、関連するブロックの数に対して線形である。
【0035】
上述においては、主にOFDM伝送システムを説明したが、本発明を、MC−CDMA伝送システムのような他のマルチキャリヤ伝送システムに、同等に効果的に適用することもできる。複雑さが減少したフィルタは、デジタルハードウェアによって、若しくは、デジタル信号プロセッサまたは汎用マイクロプロセッサによって実行されるソフトウェアによって、実行することが可能である。
【0036】
本発明の範囲は、明示的に開示されている実施例に限定されるものではない。本発明は、各新規な特性、および特性の各組合せにおいて実施される。いかなる引用符号も、請求項の範囲を制限するものではない。「〜を有する (comprising)」という言葉は、請求項に記載されている以外の要素またはステップの存在を除外するものではない。「1つの (”a”または”an”)」という語が、ある要素の直前で使用されている場合、そのような要素の複数の存在が除外される訳ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伝送システムのブロック図である。
【図2】本発明によるチャンネル応答エスティメータ/複雑さが減少したフィルタのブロック図である。
【符号の説明】
10…送信機
20…受信機
22…復調器
23…マルチキャリヤ信号
24…イコライザ
25…推定されたシンボル
26…スライサ
27…推定されたシンボル
28…チャンネル・エスティメータ
29…推定された振幅および導関数
40…行方向の乗算器
42…IFFT
44…行列乗算器
46…行列乗算器
48…行列乗算器
50…行列加算器
52…行列乗算器
54…行列インバータ
56…スタッカ
58…行列乗算器
60…スプリッタ
62…行列乗算器
64…行列乗算器

Claims (16)

  1. マルチキャリヤ信号を、送信機から受信機へ送信するための伝送システムであって、前記マルチキャリヤ信号が、複数の副搬送波を有し、前記受信機が、前記副搬送波の振幅を推定し、かつ前記振幅の時間導関数を推定するための、チャンネル・エスティメータを有し、前記受信機が、前記受信されたマルチキャリヤ信号に含まれるインターキャリアの干渉を、前記推定された振幅および導関数に依存してキャンセルするためのイコライザをさらに有し、前記チャンネル・エスティメータが、前記推定された振幅および導関数のベクトルを、受信されたシンボルのベクトルおよび推定されたシンボルのベクトルから抽出するための、複雑さが減少したフィルタを有する、伝送システム。
  2. 前記複雑さが減少したフィルタが、異なる副搬送波の前記振幅間の振幅相関性を利用し、および/または、異なる副搬送波の前記導関数間の導関数の相関性を利用するように構成されている、請求項1の伝送システム。
  3. 前記振幅相関性および/または前記導関数の相関性が、N × Nの行列C(Nは副搬送波の数)で、
    Figure 2004519899
    (Uは、Cの固有ベクトルの前記N × Nのユニタリ行列で、かつ
    Figure 2004519899
    は、Cの固有値
    Figure 2004519899
    の前記N × Nの正の対角行列で、かつ
    Figure 2004519899

    Figure 2004519899
    (r<<N) によって近似される)であることを特徴とする、請求項2の伝送システム。
  4. 前記複雑さが減少したフィルタが、前記N × Nの漏れ行列
    Figure 2004519899
    による乗算を有し、前記乗算が、N‐ポイントのIFFTとNポイントワイズの乗算器との組合せによって実行される、請求項2または3の伝送システム。
  5. マルチキャリヤ信号を、送信機から受信するための受信機であって、前記マルチキャリヤ信号が、複数の副搬送波を有し、前記受信機が、前記副搬送波の振幅を推定し、かつ前記振幅の時間導関数を推定するための、チャンネル・エスティメータを有し、前記受信機が、前記受信されたマルチキャリヤ信号に含まれるインターキャリアの干渉を、前記推定された振幅および導関数に依存してキャンセルするためのイコライザをさらに有し、前記チャンネル・エスティメータが、前記推定された振幅および導関数のベクトルを、受信されたシンボルのベクトルおよび推定されたシンボルのベクトルから抽出するための、複雑さが減少したフィルタを有する、受信機。
  6. 前記複雑さが減少したフィルタが、異なる副搬送波の前記振幅間の振幅相関性を利用し、および/または、異なる副搬送波の前記導関数間の導関数の相関性を利用するように構成されている、請求項5の前記受信機。
  7. 前記振幅の相関性および/または前記導関数の相関性が、N × N の行列C (Nは副搬送波の数)で、
    Figure 2004519899
    (Uは、Cの固有ベクトルの前記 N × N のユニタリ行列であり、かつ
    Figure 2004519899
    は、Cの前記固有値
    Figure 2004519899
    の前記 N × N の正の対角行列であり、かつ
    Figure 2004519899

    Figure 2004519899
    (r<<N) によって近似される)であることを特徴とする、請求項6の受信機。
  8. 前記複雑さが減少したフィルタが、N × Nの漏れ行列
    Figure 2004519899
    による乗算を有し、前記乗算が、N‐ポイントのIFFTとNポイントワイズの乗算器との組合せによって実行される、請求項6または7の受信機。
  9. マルチキャリヤ信号に含まれる副搬送波の振幅を推定するための、かつ前記振幅の時間導関数を推定するためのチャンネル・エスティメータであって、前記チャンネル・エスティメータが、前記推定された振幅および導関数のベクトルを、受信されたシンボルのベクトルおよび推定されたシンボルのベクトルから抽出するための、複雑さが減少したフィルタを有する、チャンネル・エスティメータ。
  10. 前記複雑さが減少したフィルタが、異なる副搬送波の前記振幅間の振幅相関性を利用し、および/または、異なる副搬送波の前記導関数間の導関数の相関性を利用するように構成されている、請求項9のチャンネル・エスティメータ。
  11. 前記振幅の相関性および/または前記導関数の相関性が、N × N の行列C (Nは副搬送波の数)で、
    Figure 2004519899
    (Uは、Cの固有ベクトルの前記 N × N のユニタリ行列であり、かつ
    Figure 2004519899
    は、Cの前記固有値
    Figure 2004519899
    の前記 N × N の正の対角行列であり、かつ
    Figure 2004519899

    Figure 2004519899
    (r<<N) によって近似される)であることを特徴とする、請求項10のチャンネル・エスティメータ。
  12. 前記複雑さが減少したフィルタが、N × Nの漏れ行列
    Figure 2004519899
    による乗算を有し、前記乗算が、N‐ポイントのIFFTとNポイントワイズの乗算器との組合せによって実行される、請求項10または11のチャンネル・エスティメータ。
  13. マルチキャリヤ信号に含まれる副搬送波の振幅を推定し、かつ前記振幅の時間導関数を推定するための方法であって、前記推定された振幅および導関数のベクトルを抽出するために、受信されたシンボルのベクトルと推定されたシンボルのベクトルとを、複雑さが減少したフィルタによりフィルタリングする方法。
  14. 前記複雑さが減少したフィルタが、異なる副搬送波の前記振幅間の振幅相関性を利用し、および/または、異なる副搬送波の前記導関数間の導関数の相関性を利用するように構成されている、請求項13の方法。
  15. 前記振幅の相関性および/または前記導関数の相関性が、N × N の行列C (Nは副搬送波の数)で、
    Figure 2004519899
    (Uは、Cの固有ベクトルの前記 N × N のユニタリ行列であり、かつ
    Figure 2004519899
    は、Cの前記固有値
    Figure 2004519899
    の前記 N × N の正の対角行列であり、かつ
    Figure 2004519899

    Figure 2004519899
    (r<<N) によって近似される)であることを特徴とする、請求項14の方法。
  16. 前記複雑さが減少したフィルタが、前記N × Nの漏れ行列
    Figure 2004519899
    による乗算を有し、前記乗算が、N‐ポイントのIFFTとNポイントワイズの乗算器との組合せによって実行される、請求項14または15の方法。
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