JP4777598B2 - パイロットシンボルのみに基づいた伝搬チャネルの最適推定法およびそれに対応する推定器 - Google Patents

パイロットシンボルのみに基づいた伝搬チャネルの最適推定法およびそれに対応する推定器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイロットシンボルのみに基づいた伝搬チャネルの最適推定法およびそれに対応する推定器を対象とする。その応用範囲は、無線通信にあるが、特に、OFDM(直交周波数分割多重)タイプ(文献[1],[2],[3])と、TDMA(時分割多重アクセス)タイプと、CDMA(符号分割多重アクセス)タイプの多重アクセスと変調技術にある。その中で、OFDMのHIPERLAN II及びDAB[2]及びDVB−T[3]システムと、TDMAのIRIDIUM(登録商標)及びISOと、CDMAのUMTSとCDMA−2000とに適用できる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
現在のディジタル通信システムは、3つの主要な範疇に分けることができる。
−とりわけ、HIPERLAN II及びDAB及びDVB−Tシステムを持ったマルチキャリアOFDMシステム、
−とりわけ、陸上無線通信のGSMとDECTシステムを持った時分割多重アクセスシステム(TDMA)と、衛星リンクのIRIDIUM(登録商標)及びICOシステムを備えた時分割多重アクセスシステム(TDMA)、
−例えば、IS’95のような従来からのCDMAシステムと、陸上無線通信のためのUMTS及びCDMA−2000システムと、衛星による調子の合った無線通信用のGLOBALSTAR(登録商標)システム。
【0003】
これら全てのシステムにおいて、伝搬チャネル特性の情報に関する受信に関する問題を解決する方法は、予め各受信側が知っているパイロットシンボル(或いは基準シンボル)または共通パイロットチャネルを導入することで容易になる。
【0004】
以下の説明では、OFDM多重キャリアシステムを重視するが、本発明は、単一キャリアシステムにも適用される、すなわち、
−周波数選択性が無いか、わずかにある伝搬チャネルを持った、従来からの連続送信システムや、
−周波数ホッピングが無く、周波数選択性が無いか、わずかにある伝搬チャネルを持った、TDMA送信システムや、
−周波数ホッピングがあり、周波数選択性が無いか、わずかにある伝搬チャネルを持った、TDMA送信システムや、
−周波数選択性があるかも無いかも知れない伝搬チャネルを持ったCDMA送信システムや、
−もしかしたら高周波かつ時間選択性がある伝搬チャネルを持ったOFDM送信システムにである。
【0005】
これら全ての場合、送信済み信号と受信済み信号のモデル化は、常に、OFDMシステムに関して、以下に説明されるであろう、特定のモデル化の場合に対応する。
【0006】
a)OFDMシステム
第1の範疇に属するOFDMシステムは、それを用いて時分割平面内のユーザーを分割することができる多重キャリア変調を使用する。これによって、等化器への資源を持たずに、高速の信号送信ができる。DVB−TやDABのような放送用や、そしてHIPERLAN IIのような状況で広く使用される。
【0007】
OFDMの基本原理は、互いに全て直交する、ある数の狭帯域信号を作ることである。これらの直交特性は、各受信側で用いられて、対応する送信データを見付ける。OFDMシステムの典型的な実施例では、送信に対して逆離散フーリエ変換を用い、受信に対して離散フーリエ変換を用いる。
【0008】
添付の図1には、一つのセンサーを持った従来のOFDM送信チェーンが示されている。このチェーンは、信号Aを受信する直並列変換回路10と、逆離散フーリエ変換回路12と、送信手段14と、受信手段20と、フーリエ変換回路22と、並直列変換器24と、推定シンボル^A(^Aは、本願明細書において
【数15】
Figure 0004777598
を示します。)
を出す最終決定手段26とを備える。
【0009】
従来からのOFDM変調器は、データストリームをブロックで処理する。このストリームをN個のシンボルのシーケンスで扱い、その逆フーリエ変換を実行する。これは、この変換がN個の副搬送波を作ると言うことになり、それぞれが、最初のシーケンスのシンボルの一つを運ぶ。OFDMシンボルと呼ばれるこのブロックは、チャネル同期と推定要求に使用される、データシンボルとパイロットシンボルの両方を備えている。従来のCDMA或いはTDMA信号と異なり、OFDMは、しばしば、時間・周波数平面全体に渡って、パイロットシンボルを配布することを要求する。
【0010】
送信機と受信器の間の通信中に交差する移動無線チャネルは、一般的に、高速レーリーフェージング(Rayleigh fading)を伴った種類のマルチパスのものである。この現象は、一般的に、移動の動きといくつかのパスに沿った無線電磁波の伝搬の組合せに起因する。また、それは、ディジタルDVB−T放送システムに使われる“1”放送パターンによって人工的に作り出すこともできる(理論的に、アナログテレビ放送では、できない)。
【0011】
受信器は、添付の図2に示されるように、L個のダイバーシティ分岐を与えるL個のセンサーを備えることができる。この図では、受信器は、L個のセンサー301,302,…,30Lと、L個のフーリエ変換回路321,322,…,32Lと、L個の並直列変換器341,342,…,34Lと、L個のチャネル推定器361,362,…,36Lと、L個の位相復旧回路381,382,…,38Lと、推定しようとするシンボルの出力しようとする重み付けされた値を出す加算器40とを備える。
【0012】
受信側の視点に立つと、復調の後、時間・周波数ブロックに影響を与えるチャネルは、時間・周波数行列の形式、或いは時間・周波数・振幅の空間の表面の形式で表される。従って、問題は、2次元空間で扱われ、問題が単次元であるTDMAとは異なる。
【0013】
チャネル推定は、パイロットシンボルを使用することを前提にしている。後者によって、データシンボルに影響するチャネルの推定ができる補間或いは補外のためのパイロット遅延において、各ダイバーシティ分岐のチャネルの推定をすることができる。
【0014】
b)TDMAシステム
第2の範疇に属するTDMAシステムは、現在2つの特殊な場合の処理に限定されている:非常に周波数選択性があるが、時間選択性が無い(ドップラー拡散は無視できる)チャネルと、周波数選択性が無いが、もしかすると時間選択性が非常にあるチャネルとである。最初の場合は、しばしば、GSMのような、地上無線通信システムに遭遇する。第2の場合は、むしろ、ICOやIRIDIUMのような衛星無線通信で、よく見られる。
【0015】
c)CDMAシステム
第3の範疇に属するCDMAシステムは、出力制御期間(PCP)の考えを取り入れる。送信器によって送られる信号の出力は、各PCPの間、一定であるが、あるPCPから他のPCPへかけて変化し、(空間における伝搬の損失とマスク効果による)遅いフェージングと、(時間選択性のある)速いフェージングとに会うかも知れない。
【0016】
CDMAシステムの従来の受信器は、最初に、受信した信号の適合フィルタリングを実行する。そのようにした結果の信号は、その後、縮小(dispreading)を経て、受信器が選択した有効な出力の各パスに対して続けられる。そして、各パスは、パイロットシンボルと、このパス及びこのPCPに関連した縮小したサンプルとの相関によって、推定される。そして、この推定は、PCPの残ったものの中で使用されて、各パスのデータシンボルを復調し、それらを目指す決定のために結合する。これが、いわゆるRAKE受信器の原理である。
【0017】
端子の動きがゆっくりであり、従って、時間選択性が低いので、所定のPCPに対するパスの推定は、隣り合うPCPの有限数のそれを重み付けすることでまとめられる。
【0018】
従来技術の欠点
受信器から見たチャネルは、ある時間・周波数ブロックから、OFDMの他のものまで、また、一つの出力制御期間からCDMAの他のものまで、著しく変化する。考察した多重アクセスの3つの範疇に対して、この変化は、主に、送信器と受信器との間の伝搬条件の変化に依っている。しかし、OFDMでは、この変化は、“1”放送パターンを使用することによって起こる遅延拡散Tmが人工的に増加する周波数においては(特に、DVB−Tシステムでは)、さらに強まる。
【0019】
OFDMについては、チャネルの可変性は、和Bdmによって特徴付けられ、Bdは、ドップラー拡散を表す。この和が大きいほど、時間・周波数領域におけるチャネル変化が速くなる。TDMAとCDMAに関して、この可変性は、Bdsによって特徴付けられ、Tsは、シンボルの期間を表す。この和が大きいほど、時間におけるチャネル変化が速くなる。
【0020】
本発明に先立つ受信法は、チャネル推定を最適化する。そして、パイロットシンボルの位置でチャネル推定をする以上のことはせず、この推定値を線形補間によってデータシンボルへと拡張する。OFDMシステムに対して普通に使用される5つの方法が、以下に説明される。それらの方法は、TDMAシステムとCDMAシステムにも等化物がある。
【0021】
i)第1法
第1法において、チャネルが推定される位置のデータシンボルに最も近いパイロットシンボルを考慮する。3つのパイロットシンボルを通過する平面が計算されて、考察された位置でチャネル推定が推論される。ナイキスト標本化定理に注意しても、時間・周波数空間内のパイロットシンボルの濃度と位置に関して、この方法は依然として大きなチャネル変化に敏感であり、熱雑音によって効果が減ることは無い。
【0022】
ii)第2法
第2法では、MMSE(“最小平均二乗誤差”)基準の簡単な形式を使用する。この方法は、パイロットシンボルでチャネル値の平均を取ることで均一の平面を識別し、送信データに影響するチャネルの時間と周波数における均一の推定を推論することから成る。このチャネルのモデリングは、受信した各ブロックで少し変化し、従って、比較的低いBdmの和を持つチャネルに良く適合する。しかし、チャネルがより選択的になるとすぐに、平面のモデリングは、データシンボルにおいてチャネル推定に影響する顕著なバイアスのせいで限界を示す。
【0023】
iii)第3法
第3法は、また、MMSE基準の他の形式を使用するが、今回は、均一で無いチャネル推定平面を探すことで行う。従って、この方法は、ゆっくりと変化するチャネルにより良く適合するが、ほとんど均一のチャネルに対して、第2法よりも依然として余り適さない。
【0024】
iv)第4法
第4法は、2次元の離散フーリエ変換を使用することを基本としている。受信した時間・周波数ブロック以外では、ブロック内に占める位置におけるパイロットシンボルに対応する受信済みブロックのみが保存される。データシンボルに関連した他の位置は全て、ゼロにリセットされる。そして、2次元離散フーリエ変換が、この変更されたブロックに対して実行される。この後に、ドップラー遅延平面内で得られた全体の情報から、チャネル平面を絶縁するためのフィルタリングが続く。そして、最後に、逆2次元離散フーリエ変換によって、ブロック全体に対して、補間がなされる。この手法は、反対のエッジ効果を持ち、従って、小さなブロックには適合しない。
【0025】
v)第5法
第5法は、その相関行列の未加工なベクトル(natural vector)によるチャネル表記から成る。しかし、パイロットシンボルへの未加工のベクトルを制限することで、直交基盤を作らないので、未加工のベクトルを元に受信された信号を出すことは、最適化されない。
【0026】
最初の3つの方法は、非常に特別な伝搬の場合に適合するが、全ての時間と周波数が選択的なチャネルに適合する訳では無い。最後の2つの方法は、時間と周波数が選択的なチャネルに対して使用されるが、高いBdmの値では、すぐに限界を示す。
本発明の目的は、まさにこれらの欠点を克服することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
先述した方法と異なり、本発明の方法は、時間と周波数における進展をモデル化することによって作られた、非常に時間および/または周波数選択的な任意のチャネルの最適の推定に基づいている。この方法によると、隣り合うブロックのパイロットシンボルを、一つのブロックから次のブロックへと大きく変化するチャネルに対してさえ生じさせられたバイアス無しで使用することが可能である。従って、本発明の効用を利用して、パイロットシンボルの数を減らすか、その出力を減らすことによって、ますます時間と周波数が選択的になるチャネルと、より良く戦うことができる。
【0028】
本発明の目的は、現在そして将来のOFDMシステムとTDMAシステムとCDMAシステムの能力を改善することである。チャネル推定の最適化によって得られるこの改善によって、これらのシステムの能力と有効範囲を著しく増すことができる。低速のフェージングに対して、また、非常に高速のフェージングのさらに別の場合に対して働く従来の受信器を最適化することによって作ることができる。もしパイロットシンボルが、TDMA及びCDMAシステムに対して時間で、また、OFDMシステムに対して時間・周波数で、慎重に分割されるならば、さらにシステムの能力と有効範囲を増すことができる。
【0029】
そして、時間における(TDMAとCDMAの)或いは周波数における(OFDMの)、受信した各ブロック上のチャネルの高速の変化によって起こる性能低下を防ぐことができる。また、バイアスを起こさないチャネル推定に対する、OFDMで隣り合うブロックの、或いはTDMAで隣り合う時間間隔の、或いはCDMAで隣り合う出力制御期間の、これらのパイロットシンボルをうまく利用することができる。
【0030】
本発明の一つの目的は、最適のチャネル推定法をOFDMシステム或いはTDMAシステム或いはCDMAシステムに適用することによって、受信した情報の質を改善することである。この方法は、パイロットシンボルが送信された情報のストリームの中に導かれたり配布されたりする際の方法に係わり無く、使用することができる。
【0031】
本発明によれば、均一の受信品質において、パイロットシンボルの相対数および/または出力を減らすことができる。この目的は、時間・周波数ブロックのパイロットシンボルの乱数、或いは、チャネル推定に対する連続的な時間間隔を最適に考慮することによって達成される。
【0032】
本発明は、また、自立的な方法で使用することもできる。初期条件に対してしばしば敏感な、半分は分からない(semi-blind)反復チャネルアルゴリズムのいくつかを、最適に初期化して有利に使用することができる(パイロットシンボルとデータシンボルの両方を使用する)。文献[4]、[5]、[6]、[7]を参照。
【0033】
この手法によると、性能を理論的に公式化することで、徹底的に調べることによって時間・周波数ブロック内のパイロットシンボルの位置を最適化することができる。
【0034】
より詳細に述べると、本発明の主題は、伝搬チャネルに対する最適推定法であり、そこでは、
−前記チャネルを通過する信号が受信され、この信号は、時間或いは周波数で1次元であるか、時間或いは周波数で2次元であるシンボルのブロックを備え、各ブロックは、NP個のパイロットシンボルとND個のデータシンボルを持ったN個のディジタルシンボルを備え、
−受信した信号は、N個の要素を持つ、Rで表される信号ベクトルによってモデル化され、
−伝搬チャネルは、N個の要素を持つ乗法離散チャネルベクトルCによってモデル化され、
−信号ベクトルRから、離散チャネルベクトルCの推定値^Cは、推論され、
【0035】
本方法は、以下の特徴と持つ:
−送信された各ブロックに対して、信号ベクトルRを使用することで、このベクトルの制限ベクトル(restriction vector)RPが、NP個のパイロットシンボルに限定して計算され、
−乗法離散チャネルベクトルCを用いて、制限ベクトルCPが、パイロットシンボルに限定して定義され、
−正規直交ベース
【数16】
Figure 0004777598
が定義され、離散チャネルの制限ベクトルCPの分散行列HのNP個の未加工のベクトルに作られ、前記行列は、Γlと表されるNP個の未加工の値を持ち(l=0,1,2,…,NP−1)、
【0036】
−受信した信号の制限ベクトルRPは、前記正規直交ベース
【数17】
Figure 0004777598
の中に細かく分けられ、NP個の要素Glが得られ、
【数18】
Figure 0004777598
(l=0,1,2,…,NP−1)
−拡張ベース
【数19】
Figure 0004777598
を得るために、正規直交ベース
【数20】
Figure 0004777598
が、データシンボルNDに拡張され、
【0037】
−wlが、N0が雑音分散であるような、1/(1+N0/Γl)で定義されるNP個の重み付け因子であるような和
【数21】
Figure 0004777598
を計算することにより、等化チャネルベクトルCの、希望する最適推定値^Cが得られる。
【0038】
本発明のさらなる目的は、かく定義した方法の機能を満足することのできる手段を備えた推定器である。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明は、OFDMマルチキャリア変調に関してだけ説明する。この説明は、TDMAやCDMAといった種類のシングルキャリア変調に容易に拡張できる。しかし、CDMAシステムに関しては、レイク受信器(rake receiver)のプロングからの出力信号は、周波数選択性の無い独立したチャネルを持ったマルチセンサーシステムからの出力信号と同じ役割を果たす。ここで提案する本発明は、時間と周波数の両方で選択性の有るチャネルをもったマルチセンサーシステムの、より一般的な構造に取り組む。
【0040】
ここで、OFDMに関して示す本発明の原理は、受信済み信号内に含まれるパイロットシンボルの標本を用いて、対応するマルチパスチャネルの最適な推定を行うことから成っている。
【0041】
得られたOFDM受信器は、所定の数のOFDMシンボルが使用可能か否かに係らず、ブロック単位の処理を実行する。その受信器は、パイロットシンボルのみを用いて、最適なチャネル推定を行う。この方法は、機能的最大(MAP)基準の意味で最適である。それは、拡張直交ベースへのパイロットシンボルに対応して受信された標本の投影の適切な重み付けを用いて、容易に再公式化することができる。このベースは、パイロットシンボルのカルフネン−レーベ(Karhunen-Loeve)直交ブレークダウンを、残りのデータシンボルへと拡張することで得られる。
【0042】
この方法は、パイロットシンボルに基づいてチャネル推定を単独で得るように、適用することができる。また、データシンボルの標本を考慮して、半分は分からない反復チャネル推定器の初期位相としても使用することができる。前記推定器を各センサーの後ろに置くことで、マルチセンサーシステムに対して使用できるのは明らかであろう。
【0043】
より詳細なやり方では、OFDM受信器の動作は、パイロットシンボルにのみ基づく、レーリーフェージングを持ったマルチパスチャネルの推定器を使用することで得られる。推定器の最適構造は、直交ブレークダウンに対するカルフネン−レーベ理論を用いて得られる、チャネルの表記に基づいている。このブレークダウンを用いた他の方法と異なり、本発明の方法は、パイロットシンボルの位置においてのみ見付かるチャネルの相関行列の未加工のベクトルを用いる。これによって、これらのパイロットシンボルの位置において一組の直交ベクトルを得ることが可能になる。そして、これらのベクトルは、データシンボルに適切に拡張されるので、チャネル推定の最適の補間をデータシンボルに行うことが出きる。この手法を用いて、性能を理論的に公式化することで、徹底的に探すことによって時間・周波数ブロック内のパイロットシンボルの位置を最適化することができる。
【0044】
i)送信済みOFDM信号の表現
取り上げた例において、提案した受信器は、十分に間隔を空けたL個のセンサー(或いは受信アンテナ)を持った、L個の独立したダイバーシティ分岐を持つことが考えられる。この受信器は、これらの分岐内でブロックごとに受信された信号を処理する。処理される各ブロックの大きさは、必ずしも、OFDMシステムのキャリアの数によって決まるのでは無く、一つ或いは二つ以上のOFDMシンボルの全て或いは一部を考慮に入れることができる。受信時に処理されるブロックの形状と大きさは、自由であり、従って、システムに最適なように適用することができる。
【0045】
チャネル推定は、別々に取られる各ダイバーシティ分岐に対してブロックごとに行われる。一つのブロックは、エネルギーEmnと2次元の位置Pmn=(mf,nT)を持つN個のシンボルamnからできており、ここでFとTは、それぞれ2つの隣り合うシンボルの間の周波数と時間の間隔である(TDMAとCDMAでは、各シンボルは、一つの指標nによって識別され、時間nTにおいて1次元の位置を持つ)。各ブロックは、SD個のグループ内で示されるND個のデータシンボルと、グループSP内で示されるNP個のパイロットシンボルから成っている。
【0046】
ii)フェージングを持つマルチパスチャネルの特性
送信されたOFDM信号によって観測される各ダイバーシティ分岐に関連するマルチパスチャネルは、ドップラー効果とマルチパス効果とによる時間と周波数の変動を示す。各パスは、環境と移動速度の両方に依存した、平均出力とドップラー出力スペクトル(DPS)によって特徴付けられる。
【0047】
各分岐のマルチパスチャネルは、その時間・周波数の自己相関関数φ(Δf,Δt)により特徴付けられるが、ここで、Δfは周波数間隔、Δtは時間間隔である。
【0048】
例として、従来のドップラースペクトルを持ち、またダイバーシティ分岐上で観測される平均出力の指数マルチパス特性強度を持ったチャネルの、時間・周波数の自己相関関数は、次の式で与えられる。
【数22】
Figure 0004777598
ここで、TmとBdは、それぞれ遅延拡散とドップラー拡散を表わし、J0(.)は一次種類0(first order species 0)のベッセル関数である。
【0049】
iii)受信した信号のモデル化
各ダイバーシティ分岐から受信した信号は、最初に離散フーリエ変換(DFT)によって復調される。シンボルamnに対応するj番目の分岐から受信した信号は、以下のように書かれると考えられる。
【数23】
Figure 0004777598
ここで、
【数24】
Figure 0004777598
は、シンボルamnに観測されるj番目の分岐の離散チャネルの利得係数であり、
【数25】
Figure 0004777598
は、分散N0の複素複合白色正規性雑音(complex additive white Gaussian noise)である。一つの同じダイバーシティ分岐内の利得係数は、互いに、時間と周波数に相関関係がある。しかし、異なるダイバーシティ分岐に属する利得係数は、互いに相関関係が無い。
【0050】
本発明の目的は、全てのダイバーシティ分岐のチャネルの利得係数
【数26】
Figure 0004777598
を推定することであり、また、パイロットシンボルの位置(mF,nT)を推定することである。
【0051】
表記を簡単にするために、指標関数δ(k)が、1次元グループ
【数27】
Figure 0004777598
と2次元指標グループS=SD∪SPとの間に挿入される。指標関数δPもまた、1次元指標グループ
【数28】
Figure 0004777598
とパイロットシンボルにのみ対応した2次元グループSpの間に挿入される。最後に、指標関数δD(k)が、1次元グループ
【数29】
Figure 0004777598
とデータシンボルにのみ対応した指標グループSDの間に挿入される。
【0052】
(.)Tを転置演算子とする。送信した各ブロックに対して、j番目の分岐の適合フィルターを出た信号ベクトル
【数30】
Figure 0004777598
とパイロットシンボルにおける、その制限
【数31】
Figure 0004777598
との両方の挿入が、行われる。
【0053】
各シンボルamnの振幅が、その指標(m,n)に依存するのを解決するために、送信されたブロックの正規化シンボルのベクトルを挿入する。
A=(Aδ (0),Aδ (1)…,Aδ (N-1)
ここで、Aδ (k)=aδ (0)/|aδ (0)|であり、これらの表記で、以下の形式で受信したベクトルの要素を書き換えることができる。
【数32】
Figure 0004777598
ここで、
【数33】
Figure 0004777598
は、次の等価情報離散チャネルベクトル(equivalent multiplicative discrete channel vector)のk番目の要素である。
【数34】
Figure 0004777598
【0054】
最後に、パイロットシンボルの情報離散チャネルベクトルの等化物である、制限ベクトル
【数35】
Figure 0004777598
が挿入される。
【0055】
各ブロックに対して、また、各ダイバーシティ分岐に対して、次に、ベクトルCjの最適推定値^Cjを、受信した制限ベクトル
【数36】
Figure 0004777598
にすることが求められる。
【0056】
(.)*を複素共役演算子とする。受信器は、次の複素ソフト出力値(soft outgoing value)を用いて、
【数37】
Figure 0004777598
2より多くの因子のを持つ変調(MDP4,MDP8…)、あるいはMDP2の実際の部分に対して、決定を計算する。
【0057】
これらの演算が図3に示されているが、ここでは、それぞれ信号を受信するL個の分岐R0,…Rj,…,RL-1と、推定値
【数38】
Figure 0004777598
を配布する、参照されたL個の等価チャネル推定回路361,…,36j,…,36L-1と、和
【数39】
Figure 0004777598
を配布するL個の位相復旧回路380,…,38j,…,38Lと、L個の位相復旧回路から引き出した和の全部を配布する加算器40と、N0によって得られる和を除算し、量
【数40】
Figure 0004777598
を配布する正規化回路42とを示している。
【0058】
iv)等価チャネル推定値の計算
図4は、最適な方法で、各ダイバーシティ分岐に対して等価チャネルを推定するのに使用される演算を、より詳細に示している。
Rは、受信され、パイロットシンボルへのみ向かう、このベクトルの制限回路50へ与えられる信号ベクトルを表す。従って、この回路は、RPと表記されるベクトルを配布する。回路52は、このベクトルをNP個のベクトルを備え、
【数41】
Figure 0004777598
と表記されるベースへと出す。
【0059】
これによって、次の要素が作り出される。
【数42】
Figure 0004777598
これらNP個の要素は、回路54に与えられて、和Gllの重み付けされた全体である、^Cと表わされるチャネル推定ベクトルを再構成する。回路54は、最後に、推定チャネルベクトル^Cを配布する。
【0060】
より詳細には、数学的予測演算子は、E[・]と表記される。
【数43】
Figure 0004777598
を、(μ,v)番目の入り口
【数44】
Figure 0004777598
としての離散チャネルベクトルCのパイロットシンボルへの、制限CPの分散行列とする。
ここで、μ,v=0.1…,NP−1である。
【0061】
エルミート行列HのNP個の未加工のベクトルから成る正規直交ベースは、
【数45】
Figure 0004777598
と表記される。
【数46】
Figure 0004777598
を、未加工の値NPとし、降順に分けられていると仮定し、これら未加工のベクトルと関連しているとする。これらのベースベクトルは、HBPl=ΓlPlの式によって(最も近いランダムフェーズ(random phase)へと)決定される。
【0062】
図5は、最も重要な正規化未加工値Γl/(@E)(@Eは、本明細書において、
【数47】
Figure 0004777598
を表し、各送信シンボルに対して受信した平均エネルギーである)の配布を示し、共通の送信済みエネルギーEmn=Eを持ったパイロットシンボルとデータシンボルに対するものであり、また、従来のドップラースペクトルと指数マルチパス強度特性を持つ時間・周波数自己相関関数を持つチャネルに対するものである。
【0063】
各ブロックのデータシンボルに拡張された正規直交ベース
【数48】
Figure 0004777598
が、次に挿入される。この拡張されたベースは、正規直交ベース
【数49】
Figure 0004777598
から
【数50】
Figure 0004777598
を用いて、完全に決定される。
【0064】
この最後のベースのパイロットシンボルに対する制限は、正規直交ベース
【数51】
Figure 0004777598
を再び作り出すということに注意したい。
図6A,6B,6C,6Dは、Bdm=(1/32)2に対して得られる拡張ベースの4つの主要ベクトルのモジュールを示している。
【0065】
各ダイバーシティ分岐に対して、関連する等価チャネルベクトルCの、条件付きで受信した制限ベクトルへの最適の推定値^Cは、次のように与えられる。
【数52】
Figure 0004777598
これは、正規直交ベース
【数53】
Figure 0004777598
内の、受信したベクトルRPのブレークダウンを表し、重み付け因子wl,l=0,1,…、Np−1は、wl=1/(1+N0/Γl)で与えられ、ここで、N0は、雑音分散である。
【0066】
図7は、Bdm=(1/32)2に対する、また信号雑音比(@E)/N0のいくつかの値に対する、主要重み付け因子の変化を示している。
【0067】
低いドップラー及び遅延拡散を持つ伝搬チャネルに対して、未加工値Γl(l=0,…,Np−1)は、非常に高速で減少し、重み付け因子wlは、第1のものを除いて実質的にゼロである。推定アルゴリズムは、ベース
【数54】
Figure 0004777598
の多少のベクトルに対してのみの投射
【数55】
Figure 0004777598
を計算することにより、また、拡張ベースの対応するベクトルを用いてのみ、チャネル推定値^Cの再構成を計算することにより、著しく簡略化することができる。
【0068】
より詳細に説明すると、Q<Npを、ユニット値に近い重み付け因子に関連した、有効正規化自然値(significant normalized natural values)の数とする。簡単な方法で、高精度の推定器が、
【数56】
Figure 0004777598
で与えられる^Cの近似値〜Cを計算する(ここで、〜Cは、本明細書において、
【数57】
Figure 0004777598
を表す)。ここで、係数
【数58】
Figure 0004777598
のみが評価される。
【0069】
本発明による最適チャネル推定は、受信したブロックのパイロットシンボルにのみ基づいている。これは、全てのダイバーシティ分岐の寄与を整理するために復調し復元するような場合に使用することができる。また、受信したブロックの全てのシンボル(パイロットシンボルとデータシンボル)に基づいた、半分は分からない(semi-blind)チャネル推定のための反復アルゴリズムに対する、いくつかの最適な初期化として用いることもできる。(参考文献[4],[5],[6],[7])
【0070】
v)パイロットシンボルの位置の最適化
変調MDP2とMDP4に対する全体の2進誤り率に関して、推定器の理論的性能を決定することは可能である。従って、徹底的な検索によって、全体の2進誤り率に関する最適な性能に対するパイロットシンボルの位置を、素早く計算することは可能である。最適化の基準の中で、平均的な全体の2進誤り率を使用することは可能であり、平均値は、一つのブロックの全てのデータシンボルに対して作られる。また、全体の2進誤り率の最悪値を使用することも可能である。
【0071】
各データシンボル
【数59】
Figure 0004777598
に対して、以下のベクトルが挿入される。
【数60】
Figure 0004777598
【0072】
単位行列Iも、挿入される。L個のダイバーシティ分岐に対して、シンボル
【数61】
Figure 0004777598
の全体の2進誤り率は、明白に、以下のように与えられる。
【数62】
Figure 0004777598
【0073】
例として、本発明による最適推定法は、N=256個のシンボルの矩形のブロックを持ったOFDMシステムに与えることができる。各ブロックは、NP=16個のパイロットシンボルとND=16個のデータシンボルからできていると考えられる。
【0074】
伝搬チャネルは、従来のドップラースペクトルと指数マルチパス強度特性とを持った、時間・周波数自己相関関数を持つと考えられる。受信器は、このチャネルの特性を完全に知っているという仮定を立てることができる。
【0075】
図8Aと図8Bは、Bdm=(1/32)2と(@E)/N0=10dBとに対する、データの各ブロック内のパイロットシンボルの最適な位置を示している。図8Aは、平均的な全体の2進誤り率の基準に対して得られた結果を示している。図8Bは、最悪の2進誤り率に対する同じ結果を示している。
【0076】
図9は、曲線81の和Bdm=(1/16)2と、曲線82の(1/32)2と、曲線83の(1/64)2の3つの値に対する全体の2進誤り率の可能性を示している。比較として、同じ図が、完全なチャネルの知識と共に得られた性能も示している(曲線84)。
【0077】
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[1]J.A.C. Bingham,”Multicarrier Modulation for Data Transmission, An Idea Whose Time Has Come”, IEEE Communication Magazine, 28, 5, pp.5-14, May 1990。
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[4]EPO 0 802 656
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[6]FR-A-2 782 587
[7]EN 99 11415 of 13 September 1999。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一つのセンサーを備えた従来のOFDN送信チェーンの図である。
【図2】 いくつかのセンサーとL個のダイバーシティ分岐を備えた従来のOFDN送信チェーンの図である。
【図3】 L個のダイバーシティ分岐の等価チャネルの推定を利用した、データシンボルのソフト出力値の計算を示した図である。
【図4】 ダイバーシティ分岐内の等価チャネルの推定値に対する、本発明による処理の継続を示す図である。
【図5】 図8Bで与えられるパイロットシンボルの位置に対応した、未加工の主要な正規化した値を示す図である。
【図6A】 図8Bで配布されるようなパイロットシンブルに対する、Bdm=(1/32)2の拡張ベースの主要正規化ベクトルのモジュールを示す図である。
【図6B】 図8Bで配布されるようなパイロットシンブルに対する、Bdm=(1/32)2の拡張ベースの主要正規化ベクトルのモジュールを示す図である。
【図6C】 図8Bで配布されるようなパイロットシンブルに対する、Bdm=(1/32)2の拡張ベースの主要正規化ベクトルのモジュールを示す図である。
【図6D】 図8Bで配布されるようなパイロットシンブルに対する、Bdm=(1/32)2の拡張ベースの主要正規化ベクトルのモジュールを示す図である。
【図7】 図8Bで配布されるようなパイロットシンボルに対するBdm=(1/32)2に対する、また比((@E)/N0)の3つの値に対する重み付け因子における変種を示した図である。
【図8A】 Bdm=(1/32)2および((@E)/N0)=10dBに対するパイロットシンボルの、時間と周波数における最適位置を示し、2進誤りが平均値である可能性を示す図である。
【図8B】 Bdm=(1/32)2および((@E)/N0)=10dBに対するパイロットシンボルの、時間と周波数における最適位置を示し、2進誤りが最悪値である可能性を示す図である。
【図9】 図8Aに対するパイロットシンボルの配布を持つ、いくつかのBdm値に対する全体の2進誤りの可能性における変種を示す図である。
【符号の説明】
10 直並列変換回路
12 逆離散フーリエ変換回路
14 送信手段
20 受信手段
22 フーリエ変換回路
24 並直列変換器
301,302,…,30L センサー
321,322,…,32L フーリエ変換回路
341,342,…,34L 並直列変換器
361,362,…,36L チャネル推定器
381,382,…,38L 位相復旧回路

Claims (8)

  1. −前記チャネルを通過する信号が受信され、この信号は、時間或いは周波数で1次元であるか、時間或いは周波数で2次元であるシンボルのブロックを備え、各ブロックは、NP個のパイロットシンボルとND個のデータシンボルを持ったN個のディジタルシンボルを備え、
    −受信した信号は、N個の要素を持つ、Rで表される信号ベクトルによってモデル化され、
    −伝搬チャネルは、N個の要素を持つ乗法離散チャネルベクトルCによってモデル化され、
    −信号ベクトルRから、離散チャネルベクトルCの推定値^Cは、推論され、
    ところの伝搬チャネルの最適推定法において、該方法は、
    −送信された各ブロックに対して、信号ベクトルRを使用することで、このベクトルの制限ベクトルRPが、NP個のパイロットシンボルに限定して計算され、
    −乗法離散チャネルベクトルCを用いて、制限ベクトルCPが、パイロットシンボルに限定して計算され、
    −正規直交ベース
    Figure 0004777598
    が定義され、離散チャネルの制限ベクトルCPの分散行列HのNP個の未加工のベクトルから作られ、前記行列は、Γlと表されるNP個の未加工の値を持ち(l=0,1,2,…,NP−1)、
    −前記正規直交ベース
    Figure 0004777598
    の中で受信した信号の制限ベクトルRPは、細かく分けられ、NP個の要素Glが得られ、
    Figure 0004777598
    (l=0,1,2,…,NP−1)
    −拡張ベース
    Figure 0004777598
    を得るために、正規直交ベース
    Figure 0004777598
    が、ND個のデータシンボルに拡張され、
    −wlが、N0が雑音分散であるような、1/(1+N0/Γl)で定義されるNP個の重み付け因子であるような和
    Figure 0004777598
    を計算することにより、等化チャネルベクトルCの、希望する最適推定値^Cが得られる
    ことを特徴とする方法。
  2. ・正規直交ベース
    Figure 0004777598
    内の制限ベクトルRPの細分化の演算において、ベクトルBlの数QのみがQ<NPであるベースから選ばれ、それに対して、関連する未加工の値Γlが所定の値よりも大きく、
    ・チャネル推定値^Cが、前記選ばれたQ個のベクトルBlとのみ計算され(l=0,1,…,Q−1)、これは、推定値^Cの近似値〜Cを与える
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記信号は、直交周波数分割多重化(OFDM)によって、多元アクセス技術を通して、送信されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記信号は、時分割多元アクセスによって、多重化多元アクセス技術を通して、送信されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 前記信号は、符号分割多元アクセス(CDMA)によって、多重化多元アクセス技術を通して、送信されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. レイク型の受信器のダイバーシティ分岐内で与えられて、これらの分岐の各々の伝搬チャネルの推定を可能にしていることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. −前記チャネルを通過する信号を受信する手段であり、この信号は、時間或いは周波数で1次元であるか、時間或いは周波数で2次元であるシンボルのブロックを備え、各ブロックは、NP個のパイロットシンボルとND個のデータシンボルを持ったN個のディジタルシンボルを備える、受信手段と、
    −受信した信号を、N個の要素を持つ、Rで表される信号ベクトルによってモデル化する手段と、
    −伝搬チャネルを、N個の要素を持つ乗法離散チャネルベクトルCによってモデル化する手段と、
    −信号ベクトルRから、離散チャネルベクトルCの推定値^Cを推論する手段と
    を備える伝搬チャネルの最適推定器において、該推定器は、
    −送信された各ブロックに対して、信号ベクトルRを使用することで、このベクトルの制限ベクトルRPを、NP個のパイロットシンボルに限定して計算する手段と、
    −乗法離散チャネルベクトルCを用いて、制限ベクトルCpを、パイロットシンボルに限定して定義する手段と、
    −離散チャネルの制限ベクトルCPの分散行列HのNP個の未加工のベクトルから作られ、Γlと表されるNP個の未加工の値を持つ(l=0,1,2,…,NP−1)正規直交ベース
    Figure 0004777598
    を定義する手段と、
    −NP個の要素Gl
    Figure 0004777598
    (ここで、l=0,1,…,NP-1)が得られる、前記正規直交ベース
    Figure 0004777598
    の中で受信した信号の制限ベクトルRPを、細分化する手段と、
    −拡張ベース
    Figure 0004777598
    を得るために、正規直交ベース
    Figure 0004777598
    を、ND個のデータシンボルに拡張する段階と、
    −wlが、希望する推定値を作る、1/(1+N0/Γl)で定義されるNP個の重み付け因子であるような和
    Figure 0004777598
    を計算する手段と
    を備えることを特徴とする推定器。
  8. ・それに対して、関連する未加工の値Γlが所定の値よりも大きいような、ベクトルBlの数QのみがQ<NPであるベースから選ばれる、正規直交ベース
    Figure 0004777598
    内の制限ベクトルRPを細分化する手段と、
    ・前記選ばれたQ個のベクトルBlのみ使用して(l=0,1,…,Q−1)、推定値^Cの近似値〜Cを配布するチャネル推定手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の推定器。
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