JP5005377B2 - 厨房用換気扇 - Google Patents

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Description

本発明は、台所や調理場等に用いられる厨房用換気扇に関し、特に油の飛散を防止する技術に関する。
室内から室外への空気の排出を行う手段として、換気窓の開閉や換気扇が用いられている。しかし、換気窓の開閉は外部の天候(外気の寒暖、雨天時、無風及び強風時等)に左右されること等から、強制的に空気の排出を行う手段として、主として換気扇が用いられることが多い。特に、台所や飲食店等の厨房には、調理時に発生する煙、油煙及び臭気等が充満する。このような煙等を屋外に排出するために、調理時には厨房用の換気扇が多用されている。
厨房に用いる換気扇は、揚げ物や炒め物等を行うときに使用する油が煙等に混ざって飛散(油煙等)するため、換気扇を用いた際に外部へ油等を飛散させないようにフィルタを備え、さらに、油受けに油をためる構造となっている。例えば、フィルタに所謂パンチングを行うことにより孔部を有するパンチングフィルタを用いたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、図10、11に示すように、換気扇100の送風効率を向上させるために、換気扇100の羽根101の先端をベルマウス102より突出させ、フィルタ103を、ベルマウス102の上下面に設けた化粧螺子104で固定させる換気扇100や、図12に示すように、カバー105の前面部106、上面部107及び下面部108を、溶接部Tにてスポット溶接を行うことで形成したカバー105を用いた換気扇100等も知られている。
特開昭62−17547号公報
上述した厨房用換気扇では、次のような問題があった。すなわち、フィルタや油受けでは油煙等は完全に捕集することができないため、換気扇の羽根に油が付着することがある。しかし、換気扇100の羽根101の先端をベルマウス102より突出させていると油が付着したままの羽根が回転したときに、図11に示すように左右側が開口部Sから羽根の遠心力で油Rを換気扇100の左右方向に飛散させてしまう。さらに、換気扇のカバーも通気性を持たせるために網状やパンチング孔部を有するため、このパンチング孔部から油が外部に飛散してしまう。このために、換気扇100を設置している壁等の換気扇100周辺が油により汚れてしまい、換気扇周辺の外観を損ねてしまう。
また、図12に示すような換気扇では、前面部106と上面部107及び前面部106と下面部108とをスポット溶接するために、カバー105の前面部106前面上にスポット溶接の溶接跡(溶接部)Tが露出してしまうため、外観を損ねてしまい、見栄えがよくない。
そこで本発明は、油を換気扇周辺に飛び散らせること無く、さらに換気扇の外観の見栄えがよい厨房用換気扇を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の厨房用換気扇は次のように構成されている。
壁面に固定される本体部と、この本体部に設けられ回転モータとファン部とを備えて室内の空気を排気するためのプロペラファンと、上記本体部に固定されたベース部、このベース部に連なりプロペラファン周辺に設けられた開口部、及び、ベース部の左右に設けられたベース固定部を備えたベルマウスと、この上記ベルマウスの前面に対向配置され、両側面にそれぞれ上記ベルマウスの上記ベース固定部に係合するフィルタ固定部を有するフランジ部、上記プロペラファンの羽根の先端より送風方向前方に設けられたフィルタ部、及び、このフィルタ部と上記フランジ部との間に設けられ油を遮断可能に形成された遮断部を備え、上記ベルマウスの上記送風方向における前面の少なくとも一部を覆うフィルタと、上記フィルタの送風方向前方及び水平方向側方を覆う前面カバー、上記フィルタの上面を覆う上面カバー、及び、上記フィルタの下面を覆う下面カバーを具備し、上記フィルタ全体を覆うとともに、上記フィルタの送風方向前方及び水平方向に複数の孔部を有するカバーと、吸気に含まれる油を、上記フィルタを経由して溜め受ける油溜と、を備え、上記羽根の先端は、上記ベルマウスの前面より突出して配置され、上記ファン部に付着した油が、上記ファン部の遠心力で飛散したとき、上記フィルタの上記遮断部、上記上面カバー、下面カバーに付着させて上記油溜へ導くよう構成させたことを特徴とする。
本発明によれば、油を周辺に飛び散らせること無く、さらに外観の見栄えがよい厨房用換気扇を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る厨房用換気扇1を、図1ないし図8に基づき説明する。なお、図1中Fは室内空気の流れ、Gは厨房用換気扇1を介して排出される空気の流れを示している。
図1〜6に示すように、厨房用換気扇1は、例えば建物の壁面に固定される本体部10と、この本体部10に設けられ室内の空気を排気するためのプロペラファン20と、本体部10に設けられ、このプロペラファン20を包囲するよう設けられたベルマウス30と、プロペラファン20の送風(吸気)方向に設けられたフィルタ40と、このフィルタ40を覆うよう設けられたカバー50と、吸気に含まれる油をフィルタ40を経由して溜め受ける油溜70と、を備えている。なお、室外側(カバー50側)を後側及び送風(排気)方向とし、室内側(プロペラファン20側)を吸気側、前側とする。
本体部10は、開閉可能な複数のルーバで形成された通風部材11と、本体部10下面に設けられカバー50を固定するための化粧螺子12と、本体部10上面に設けられカバー50を係合させるための爪部13とを備えている。通風部材11は、開閉することで厨房用換気扇1使用時には室内と室外との通風路を形成し、未使用時には通風部材11を閉口させることで、室内と室外との通風路を閉鎖する。
プロペラファン20は、本体部10に固定され外部電源により回転する回転モータ21と、この回転モータ21に回転軸(不図示)を介して設けられたファン部22とを備えている。ファン部22は、例えば複数の羽根23(例えば3枚)を設けたプロペラ24と、このプロペラ24を回転軸に固定させる固定部材25とを備えている。また、ファン部22の少なくとも一部は、図3に示すように、後述するベルマウス30前面よりも突出するよう設けられている。
ベルマウス30は、前面側に位置し、本体部10に固定されたベース部31と、ベース部31に連なりプロペラファン20周辺に設けられた開口部32と、ベース部31前面に設けられフィルタ40を脱着可能に取り付けるベース固定部とを備えており、ベース固定部はベルマウス30の鉛直方向の中心線を基準に略対称に対に設けられている。
開口部32は、すり鉢状でファン部22を包囲するよう形成されており、回転モータ21からフィルタ40方向に向かって拡張する形状となっている。
ベース固定部は、図8に示すようにベース部31の上方の左右に設けられ例えば引掛部として用いられる段付螺子34と、図9に示すようにベース部31の下方の左右に設けられる摘部を有する締付螺子35とを有している。段付螺子34は、ベース部31に螺合し、底突きさせることで、段付螺子34の座面とベース部31とに後述するフランジ部42の厚みより広い隙間を有するよう形成されている。締付螺子35は、ベース部31の下方に設けられ、例えば使用者が摘部を摘まむことで回転可能に形成されている。ここで、締付螺子35を全開にしたときに、ベース部31から締付螺子35が外れないような構成としてもよい。
フィルタ40は、ベース部31に設けられたベース固定部に係合するフィルタ固定部41と、このフィルタ固定部41を有するフランジ部42と、後述するパンチング孔部80を有し羽根23先端の前方に設けられ、室内から吸気された空気をろ過するためのフィルタ部43と、フランジ部42とフィルタ部43との間に設けられ油を遮断(遮蔽)可能に形成された遮断部44とを備えている。
ここで、フィルタ固定部41とフランジ部42とは、フィルタ40(ベルマウス30)の鉛直方向の中心線に略対称に対に設けられている。遮断部44は側面視でベース部31から羽根23先端までの範囲に設けられている。また、フランジ部42には、図8、9に拡大して示すようにフィルタ40の上下方向が一目瞭然となるよう案内文字45が設けられている。さらに、フィルタ40の上下にはなにも有さない形状、すなわち、フィルタ40をベルマウス30に取り付けたとき、上下に開口部を有する形状に形成されている。
フィルタ固定部41は、フランジ部42の上述した段付螺子34及び締付螺子35に対応する位置にそれぞれ達磨状孔46を備えている。達磨状孔46は、下方が段付螺子34及び締付螺子35の座面よりも大きい円である下円47と、上方が段付螺子34及び締付螺子35の座面よりも小さい円で形成されている上円48とをそれぞれ有している。
図5、6に示すように、カバー50は、パンチング孔部80及び壁面部51で形成された前面カバー52と、皿状の上面カバー53と、皿状の下面カバー54とを備え、前面カバー52、上面カバー53及び下面カバー54とはそれぞれ溶接しろ55を有し、これら溶接しろ55とスポット溶接にて接続するための連結部材56とを備えている。
前面カバー52は、パンチング孔部80で形成された前面部57と、左右にそれぞれ設けられ前側がパンチング孔部80であり後側が壁面部51で形成された側面部58とを有している。また、前面カバー52は、前面部57と側面部58とにより水平方向段面がコの字形状に形成されている。前面部57の上下には、それぞれ略直角に折り返された溶接しろ55Aが設けられている。側面部58の上下には、それぞれ若干上下に延設し内側に略直角に折り返された溶接しろ55Bが設けられている。
上面カバー53は、前部及び側部に上記溶接しろ55Bの高さ(上下に延設した長さ)とほぼ同一の高さの側面壁59を有する皿状に形成されている。また、上面カバー53の上面前方にはスポット溶接を行う溶接しろ55Cを有している。また、本体部10上面に設けられている爪部13に引き掛けるための係合孔60を備えている。
下面カバー54は、前部及び側部に上記溶接しろ55Bの高さ(上下に延設した長さ)とほぼ同一の高さの側面壁61と、下面に油溜70へ油等を流入する流入孔62と、本体部10下面に設けられた化粧螺子12に固定される留部63と、を有する皿状に形成されている。留部63は、スライドさせることで、化粧螺子12のねじ部を挿入することが可能に形成されている。また、下面カバー54の下面前方にはスポット溶接を行う溶接しろ55Dを有している。
連結部材56は、板材を二回、略直角にて折り曲げることで、下段面64と、この下段面64から略直角に上方に延設される垂直面65と、垂直面65から下段面64とは逆方向に略直角に設けられた上段面66とを有する2段状に形成されている。下段面64は、溶接しろ55A下面とスポット溶接が行われる溶接しろ55Eが設けられている。垂直面65は、溶接しろ55Aと溶接しろ55Eとが溶接したときに、上段面66が上面カバー53下面と接触する高さを有する。上段面66は、溶接しろ55C下面とスポット溶接が行われる溶接しろ55Fが設けられている。また、下段面64は上段面66より送風方向に長い幅を有する形状に形成されている。なお、下段面64と上段面66とを同様の形状とすることでも適用できる。また、説明の便宜上、下段面64及び上段面66としたが、これはカバー50上側で使用するときの位置であり、カバー50下側で使用する場合は、上段面66が下段に、下段面64が上段に位置するように配置される。
このように、カバー50上面では、前面カバー52の溶接しろA及び連結部材56の溶接しろ55Eと、前面カバー52の溶接しろB及び上面カバー53の溶接しろ55Cと、連結部材56の溶接しろ55F及び上面カバー53の溶接しろ55Cとがそれぞれスポット溶接される。
同様に、カバー50下面では、前面カバー52の溶接しろA及び連結部材56の溶接しろ55Eと、前面カバー52の溶接しろB及び下面カバー54の溶接しろ55Dと、連結部材56の溶接しろ55F及び下面カバー54の溶接しろ55Dと、がそれぞれスポット溶接される。このように溶接されることで、カバー50は形成される。
油溜70は、例えば皿状の窪みを有し、化粧螺子12のねじ部へスライドさせ、化粧螺子12を本体部10に螺合させることで本体部10に固定するための固定部(不図示)を有している。
図7に示すようにフィルタ40及びカバー50に用いられるパンチング孔部80は、金属、樹脂等の板材等に穴を打ち抜いたパンチング孔81を複数有する材料によって形成されている。室内空気は、カバー50及びフィルタ40のパンチング孔部80を介して吸い込まれる。なお、フィルタ40とカバー50とに用いられるパンチング孔81の径及び材質は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
このように構成された厨房用換気扇1では、例えば外部電源から回転モータ21に電源を供給しておく。厨房にて料理等を行うときに、換気扇スイッチ(不図示)をオンとすることで、回転モータ21が作動する。また、換気扇スウィッチがオンとなると通風部材11は開口位置へと移動することで通風路が形成される。
回転モータ21が回転することにより、ファン部22が回転し、料理時に発生する油煙等を含む室内の空気を室外へと強制的に排出(排気)する。室内の空気Fは、カバー50、フィルタ40、ベルマウス30の開口部32及びファン部22、通風部材11を順次通過することで室外に油煙等を含む空気Gが放出される。このとき、ファン部22又はファン部22の一部はベルマウス30前面より突出しているため、送風(排出)を高効率で行える。
室内で発生した油煙中の油の多くはフィルタ40及びカバー50で捕集されるが、細かい油の粒はフィルタ40及びカバー50を通過しファン部22に付着する。このとき、ファン部22に付着した油は、ファン部22に加わる遠心力から徐々に羽根23先端周辺に移動する。油が一定以上たまると、羽根23の先端等から油が離脱する。回転モータ21が停止しているときは、ファン部22に遠心力が加わらないために、油は下方の下面カバー54に滴下し、下面カバー54の流入孔62から油溜70へ油が移動する。これにより油溜70へ油が溜まる。
回転モータ21が作動しているときは、ファン部22に遠心力が加わるため、油は羽根23の先端から回転方向であり360°のいずれかの方向へと離脱(飛散)する。このとき、上下の上面カバー53及び下面カバー54方向へと油が羽根23から離脱した場合は、上面カバー53及び下面カバー54へと付着する。
上面カバー53へ油が付着した場合は、ある一定以上油が溜まると、油の自重により下面カバー54へと滴下、又は、フィルタ40やカバー50等を伝って下面カバー54へと油が移動する。下面カバー54へと滴下(又は移動)した油は、流入孔62から油溜70へ油が移動する。下面カバー54へ油が付着した場合は、流入孔62から油溜70へと油が移動する。
油が左右方向へと羽根23から離脱した場合は、羽根23の側面に位置するフィルタ40の遮断部44へと油が飛散する。そして、遮断部44へと付着した油は、その自重により下面カバー54へと落下する。下面カバー54へと移動した油は、流入孔62から油溜70へ油が移動する。
このように、羽根23に付着した油は、360°方向のいずれかへと遠心力により羽根23から離脱したとしても、下面カバー54の流入孔62から油溜70へと移動し、油溜70で集積される。
これにより、厨房用換気扇1を使用しても、厨房用換気扇1の周辺へ油を飛散させることがなく、厨房用換気扇1周辺を油で汚すことが殆どない。
厨房用換気扇1を累計で長時間使用した場合や、使用状況等で、油等がフィルタ40やカバー50に付着することで、換気効率が低下することや、使用時における臭気の発生となることがある。これは、油は粘性が高く、特に、料理時等でいったん油煙となり、フィルタ40やカバー50に付着した油は、通常の料理等に用いる油と比較しても粘性が高い。プロペラファン20から送風された空気の中に含まれる塵埃や、外部から進入した塵埃等がフィルタ40やカバー50に付着した粘性の高い油に粘着することがある。これが堆積すると、フィルタ40及びカバー50が有するパンチング孔部80のパンチング孔81が目詰まりを起こすことがある。フィルタ40及びカバー50の目詰まりが発生すると換気効率の低下が発生する。このため、厨房用換気扇1の定期的な掃除が必要となる。
掃除等のときに行う厨房用換気扇1のカバー50及びフィルタ40の脱着方法を説明する。
図4、8及び9に示すように、厨房用換気扇1の出荷時又は設置時には、本体部10のベース部31とフィルタ40、及び、本体部10とカバー50とは係合されている。ベース部31とフィルタ40とは、ベース固定部とフィルタ固定部41とを係合させることで固定されている。図8に示すように、上方のベース固定部とフィルタ固定部41は、段付螺子34はこの座面とベース部31との間の隙間に達磨状孔46の上円48が引き掛けられている。一方、図9に示すように、下方のベース固定部とフィルタ固定部41では、達磨状孔46の上円48に、締付螺子35のねじ部が引き掛けられ、さらに締付螺子35を螺合することで固定されている。
本体部10とカバー50とは、カバー50の上面カバー53に設けられた係合孔60を本体部10上面に設けられた爪部13に係合させ(引き掛け)、本体部10下面に設けられた化粧螺子12に留部63を挿入し、化粧螺子12を螺合することで固定されている。なお、本体部10下面及び留部63と化粧螺子12座面との間には、油溜70も固定されている。
このように構成されている本体部10とフィルタ40及びカバー50とを分解する(離脱する)場合には、カバー50、フィルタ40の順で外していく。まず、化粧螺子12を緩め、油溜70を取り外す。このとき化粧螺子12は完全に外さなくともよい。これは、油溜70の固定部は、スライドさせることで化粧螺子12のねじ部を挿入可能に形成されているためである。
化粧螺子12を緩め、油溜70を取り外したら、カバー50を例えば爪部13を支点に本体部10から離間方向に傾ける。下面カバー54がフィルタ40前面よりも前方位置となったら、この状態でカバー50を上方に持ち上げる。これにより、爪部13から係合孔60が離脱し、カバー50を本体部10から離脱させることができる。
次に、フィルタ40を本体部10から離脱させる。まず、フィルタ40は、締付螺子35により固定されているため、締付螺子35を緩める。締付螺子35を緩めた後、フィルタ40を上方に移動させる(持ち上げる)。フィルタ40を上方に移動させることで、段付螺子34と締付螺子35とは、達磨状孔46の上円48から下円47へと移動する。上述したように、段付螺子34と締付螺子35との頭部(座面)は下円47よりも小さいため、この状態でフィルタ40を前方に移動させることで、本体部10からフィルタ40を外すことが可能である。
このように、フィルタ40及びカバー50は、それぞれ締付螺子35及び化粧螺子12を緩めるだけで容易に脱着することができる。また、締付螺子35及び化粧螺子12は完全に外す必要がなく、これらを紛失する虞もない。なお、ここでは、本体部10からフィルタ40及びカバー50を離脱させる手順を示したが、本体部10にフィルタ40及びカバー50を装着する場合には、上述した手順の逆を行えばよい。
また、カバー50は、連結部材56を用いることでカバー50の上面(上面カバー53)及び下面(下面カバー54)でスポット溶接を行うことで、スポット溶接の溶接痕を外部に露出しない形状となっている。カバー50の上面は、厨房用換気扇1を壁面に設置することで、この上部は見えない。また、カバー50の下面は、油溜70によって隠れるために露出しない。このため、外観の見栄えがよい。
上述したように、本実施の形態に係る厨房用換気扇1によれば、ファン部22をベルマウス30よりも前方に突出する形状とし、この突出したファン部22の側面にフィルタ40の遮断部44を有する構成としたことにより、プロペラファン20の送風(換気、排出)効率を向上させることができる。さらに、羽根23に付着した油が、ファン部22の遠心力により飛散したとしても、カバー50とフィルタ40により、厨房用換気扇1周辺が油に汚れるのを防止することができる。
また、フィルタ40のフランジ部42に達磨状孔46を有し、これらに段付螺子34と締付螺子35とを係合及び保持させることで、フィルタ40の脱着を容易とすることが可能となる。これにより、例えば厨房用換気扇1の掃除時等で、作業効率の向上とすることも可能となる。また、この構造上、段付螺子34及び締付螺子35を本体部10から離脱させる必要がないため、フィルタ40の脱着作業時に、段付螺子34及び締付螺子35の紛失を防止することもできる。
さらに、カバー50のスポット溶接の溶接痕を外部から目視できない位置とすることで、外観の見栄えを向上とさせることができる。さらに、連結部材56を介して溶接するために、上面カバー53、前面カバー52及び下面カバー54の多少の寸法誤差を、連結部材56の溶接位置をずらす等で対応することが可能であるため、製造の容易化にもなる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、油の飛散を防止するために、フィルタ40に遮断部44を有する構成としたが、この遮断部44の代わりにパンチング孔部80とし、その上面に例えば布等の繊維や樹脂等で形成された油フィルタを、ファン部22のベルマウス30から突出している範囲に用いれば、同様の効果を得ることが可能となる。また、フィルタ掃除のときに、このフィルタを交換するだけでよいため、掃除効率を向上させることにもなる。さらに、カバー50をスポット溶接で形成するとしたが、これは、例えば皿螺子等を用いることで、形成してもよい。皿螺子とすることで、掃除のときに分解可能となるため、細部まで掃除を行うことが可能となる。しかも、スポット溶接部と同位置に皿螺子を配置させることで、外部から、皿螺子を目視できない構成とすることもできる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の一実施の形態に係る厨房用換気扇を示す斜視図。 同厨房用換気扇の構成を示す斜視図。 同厨房用換気扇に用いられる本体部とフィルタとの構成を示す説明図。 同本体部とフィルタとを示す斜視図。 同厨房用換気扇に用いられるカバーの構成を示す斜視図。 同カバーの溶接部を示す断面図。 同フィルタ及びカバーに用いられるパンチング孔部を拡大して示す斜視図。 同フィルタに設けられた第1固定部と第2固定部との上方の係合を示す斜視図。 同第1固定部と第2固定部との下方の係合を示す斜視図。 従来の厨房用換気扇の一例を示す説明図。 従来の厨房用換気扇の一例を示す斜視図。 従来の厨房用換気扇に用いられるカバーを示す斜視図。
符号の説明
1…厨房用換気扇、10…本体部、11…通風部材、12…化粧螺子、20…プロペラファン、21…回転モータ、22…ファン部、23…羽根、24…プロペラ、25…固定部材、30…ベルマウス、31…ベース部、32…開口部、34…段付螺子、35…締付螺子、40…フィルタ、41…フィルタ固定部、42…フランジ部、43…フィルタ部、44…遮断部、50…カバー、51…壁面部、52…前面カバー、53…上面カバー、54…下面カバー、55…溶接しろ、70…油溜、80…パンチング孔部、F、G…空気の流れ。

Claims (3)

  1. 壁面に固定される本体部と、
    この本体部に設けられ、回転モータ及びファン部を備えて室内の空気を排気するためのプロペラファンと、
    上記本体部に固定されたベース部、このベース部に連なりプロペラファン周辺に設けられた開口部、及び、ベース部の左右に設けられたベース固定部を具備するベルマウスと、
    この上記ベルマウスの前面に対向配置され、両側面にそれぞれ上記ベルマウスの上記ベース固定部に係合するフィルタ固定部を有するフランジ部、上記プロペラファンの羽根の先端より送風方向前方に設けられたフィルタ部、及び、このフィルタ部と上記フランジ部との間に設けられ油を遮断可能に形成された遮断部を具備し、上記ベルマウスの上記送風方向における前面の少なくとも一部を覆うフィルタと、
    上記フィルタの送風方向前方及び水平方向側方を覆う前面カバー、上記フィルタの上面を覆う上面カバー、及び、上記フィルタの下面を覆う下面カバーを具備し、上記フィルタ全体を覆うとともに、上記フィルタの送風方向前方及び水平方向に複数の孔部を有するカバーと、
    吸気に含まれる油を、上記フィルタを経由して溜め受ける油溜と、
    を備え、
    上記羽根の先端は、上記ベルマウスの前面より突出して配置され、
    上記ファン部に付着した油が、上記ファン部の遠心力で飛散したとき、上記フィルタの上記遮断部、上記上面カバー、下面カバーに付着させて上記油溜へ導くよう構成させた
    ことを特徴とする厨房用換気扇。
  2. 上記フランジ部は、
    それぞれに、上記フランジ部の上方及び下方の少なくとも2箇所に設けられ、径の異なる丸穴が連結されて形成された達磨状孔と、
    上記ベルマウスの前面に設けられ、上記フランジ部の上方に設けられた上記達磨状孔の大径側に挿入され、上記達磨状孔の小径側に係合される引掛部と、
    上記ベルマウスの前面に設けられ、上記フランジ部の下方に設けられた上記達磨状孔の大径側に挿入し、この達磨状孔の小径側で上記ベルマウスに螺合することで上記フランジ部を固定可能に形成された固定部と、をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の厨房用換気扇。
  3. 上記カバーは、
    上記フィルタの送風方向前方及び水平方向側方を覆う前面部及び側面部、この上端及び下端に上記フィルタ側へ折り返されることで形成された折返部を有する上記前面カバー
    板材を2回折り返すことで段状に形成された複数の連結部材と、
    上記折返部と上記連結部材の一方の水平面、上記上面カバーと上記連結部材の他方の水平面、及び、上記下面カバーと上記連結部材の他方の水平面とをそれぞれ固定させる固定手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の厨房用換気扇。
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