JP5004350B2 - 着用型薬剤拡散装置 - Google Patents
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Description
この装置は、本体内にモータでファンを回転する送風機と薬剤保持体と電池を設けて送風機を駆動することで吸込口から放出口に空気が流通し、その空気が薬剤保持体に触れて薬剤を強制揮散し、その揮散した薬剤を、放出口から放出される空気とともに大気に拡散される装置本体と、この装置本体に取付けた着用バンドを備え、その着用バンドによって装置本体を人体、動物の体などの身体に着用できる。
しかし、前述のように薬剤保持体から薬剤を自然揮散するだけでは、その薬剤の揮散量が少なく、実用的ではない。
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3の本体8に対して回転部材4、回転部材4と薬剤5、器具本体3のカバー体9、ファン60の少なくとも1つが回転することで薬剤5に空気が触れて薬剤を揮散し、その薬剤を空気とともに大気に拡散するものとし、
前記器具本体3に、その器具本体3の動作で往復回転する回転錘10と、この回転錘10の回転を出力軸30に伝達する回転伝達機構20を設け、
前記回転伝達機構20は、回転錘10の往復回転を増速して出力軸30の往復回転として伝えるようにし、
前記出力軸30で前記回転部材4、回転部材4と薬剤5、カバー体9、ファン60の少なくとも1つを回転するようにしたことを特徴とする着用型薬剤拡散装置である。
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3の本体8に対して回転部材4、回転部材4と薬剤5、器具本体3のカバー体9、ファン60の少なくとも1つが回転することで薬剤5に空気が触れて薬剤を揮散し、その薬剤を空気とともに大気に拡散するものとし、
前記器具本体3に、その器具本体3の動作で往復回転する回転錘10と、この回転錘10の回転を出力軸30に伝達する回転伝達機構20を設け、
前記回転伝達機構20は、回転錘10の往復回転を出力軸30に一方向の回転として伝達するようにし、
前記出力軸30で前記回転部材4、回転部材4と薬剤5、カバー体9、ファン60の少なくとも1つを回転するようにしたことを特徴とする着用型薬剤拡散装置である。
また、後述する回転錘10の性状と共に、回転錘10の径を大きくできることから回転錘10の重心の位置が回転錘10の回転中心から外周側へ離れた箇所となり、遠心力を得るのがより容易となる。また、長期に亘る回転錘10や、ファン60などの回転による回転伝達機構20への負担が軽減される。
さらに、ファン60などを占有する空間が形成しやすい構造にすることができる。
前記一方の回転錘10で一方の出力軸30を回転すると共に、その一方の出力軸30で回転部材4又はカバー体9又はファン60を回転し、
前記他方の回転錘10で他方の出力軸30を回転すると共に、その他方の出力軸30で薬剤5を回転するようにすることが好ましい。
第1は、薬剤拡散器具1と、この薬剤拡散器具1を身体に装着する着用具2を備え、
前記薬剤拡散器具1は、空洞部3aを有した器具本体3と、その空洞部3aに設けた回転部材4と、薬剤5を備え、その回転部材4の回転によって前記空洞部3a内の空気が撹拌されて薬剤5に触れて薬剤を揮散し、その薬剤を含む空気が第1流通込口6、第2流通口7から放出されて薬剤を拡散するものとし、
前記器具本体3に、その器具本体3の動作で往復回転する回転錘10と、この回転錘10の回転により回転する出力軸30を設け、
この出力軸30で前記回転部材4を回転するようにした着用型薬剤拡散装置である。
前記薬剤拡散器具1は、本体8にカバー体9を回転自在に設けて空洞部3aを有した器具本体3と、その空洞部3aに設けた薬剤5を備え、そのカバー体9の回転によって空洞部3a内の空気が撹拌されて薬剤5に触れて薬剤を揮散し、その薬剤を含む空気が第1流通口6、第2流通口7から放出されて薬剤を拡散するものとし、
前記器具本体3に、その器具本体3の動作で往復回転する回転錘10と、この回転錘10の回転により回転する出力軸30を設け、
この出力軸30で前記カバー体9を回転するようにした着用型薬剤拡散装置である。
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3とファン60と薬剤5を備え、そのファン60の回転によって第1流通口6からの空気が薬剤5に触れて薬剤を揮散し、その薬剤を含む空気が第2流通口7から放出されて薬剤を拡散するものとし、
前記器具本体3に、その器具本体3の動作で往復回転する回転錘10と、この回転錘10の往復回転を出力軸30に一方向の回転として伝達する回転伝達機構20を設け、
この出力軸30で前記ファン60を回転するようにした着用型薬剤拡散装置である。
第1の発明によれば、回転錘10の回転を回転伝達機構20で出力軸30に伝達し、その回転伝達機構20は、回転錘10の往復回転を増速して出力軸30の往復回転として伝えるから、出力軸30が回転錘10よりも高速回転するので、回転部材4、回転部材4と薬剤5、カバー体9、ファン60の少なくとも1つが高速で回転し、薬剤5からの薬剤揮散量が多くなる。
第2の発明によれば、回転錘10の回転を回転伝達機構20で出力軸30に伝達し、その記回転伝達機構20は、回転錘10の往復回転を出力軸30に一方向の回転として伝達するから回転錘10が往復回転することで出力軸30が一方向に回転するので、その出力軸30でファン60を回転するようにすれば、そのファン60が一方向にのみ回転し、薬剤5に向かう空気の流れが常に同一となるので、薬剤5から薬剤が効率良く揮散する。
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3と、その器具本体3の空洞部3a内に設けた回転部材4、薬剤5等を備えている。図1において薬剤5は仮想線で図示してある。
例えば、器具本体3に一側バンド2aと他側バンド2bを設け、その一側バンド2aと他側バンド2bに相互に係着、離脱する雄テープ片2c、雌テープ片2dを取付ける。
そして、一側バンド2aと他側バンド2bを身体(腕など)に巻きつけて雄テープ片2cと雌テープ片2dを係着することで取付けする。
前記一側バンド2a、他側バンド2bは器具本体3にピン等を利用して回動自在に連結してあるが、器具本体3に一体的に設けても良い。
また、雄テープ片2c、雌テープ片2dの代わりにバックルタイプとしても良い。
例えば、器具本体3にフックを取付け、このフックを人間の腰のベルトに引っかけて吊り下げる。
この回転装置は、図2と図3に示すように、回転錘10、回転伝達機構20、出力軸30等を備えている。
前記回転錘10は器具本体3が動作、例えば身体の動きにより揺れ動き往復回転する。
前記回転伝達機構20は、回転錘10の往復回転を出力軸30に伝える。
前記出力軸30は回転部材4に連結され、その回転部材4を回転する。
前記器具本体3は、本体8とカバー体9とで空洞部3aを有している。
前記本体8は、その下面8aに開口した凹陥部8bと、その凹陥部8bの底面8cに形成した開口部8dを有し、この開口部8dで凹陥部8bが空洞部3aに開口連通している。
前記凹陥部8bの下面開口部は着脱自在な蓋8eで閉塞されている。
前記カバー体9は、周面板9aと表面板9bを有し、その周面板9aが本体8に嵌合して着脱自在に取付けられる。
前記表面板9bに第1流通口6が形成され、周面板9aに第2流通口7が形成されている。
前記円板4aが回転すると各羽根4cによって空洞部3a内の空気を撹拌すると共に、第1・第2流通口6,7を通して空洞部3a内に空気が流れ込み、流出する。
このケーシング40は、前記凹陥部8b内に挿入される基板41と、この基板41と一体的に設けられ、かつ前記開口部8dから空洞部3a内に突出する有底の筒体42を有したケーシング本体43と、このケーシング本体43の基板41に取付けた蓋板44を備えている。
そして、基板41と蓋板44を凹陥部8bの底面8cにビス45で固着して取付けられる。
この取付用孔14が器具本体3に対して固定された回転錘用軸15、例えば前記ケーシング40の蓋板44に固定した回転錘用軸15に軸受16で回転自在に支承され、回転錘10はスムーズに往復回転するようにケーシング40に取付けてある。
また、後述する回転錘10の性状と共に、回転錘10の径を大きくできることから回転錘10の重心の位置が回転錘10の回転中心から外周側へ離れた箇所となり、遠心力を得るのがより容易となる。また、長期に亘る回転錘10や、回転部材4などの回転による回転伝達機構20への負担(磨耗、噛合わせのズレ、など)が軽減される。
さらに、回転部材4などを占有する空間が形成しやすい構造にすることができる。
しかも、ケーシング40内に回転伝達機構20が設けてあり、空洞部3a内の空気が回転伝達機構20に触れることがない。
したがって、空洞部3a内で撹拌された空気が回転伝達機構20によって乱れることがないし、その空気に含有した薬剤が回転伝達機構20に触れることがないので、揮散した薬剤を効率良く大気に拡散できる。
図4に示すように、薬剤5を本体8の上面に取付け、薬剤含浸体5bの上面に撹拌された空気が触れるようにする。
図5に示すように、カバー体9に撹拌羽根9cを設け、そのカバー体9が回転することで空洞部3a内の空気が撹拌されるようにする。
薬剤5を空洞部3a底部(本体8の上面)に取付ける。
前記カバー体9の表面板9bに軸9dを設け、この軸9dを前述の出力軸30に連結し、出力軸30とともにカバー体9が回転するようにする。
図6に示すように、回転錘10の回転中心に爪クラッチ50を介して出力軸30を連結し、回転錘10が一方向に回転する時には出力軸30が一方向に回転し、他方向に回転した時には爪クラッチ50が滑って出力軸30が回転しないようにする。
前記第1流通口6に薬剤5を取付け、その薬剤5(薬剤含浸体5b)に空気流通するようにすることが好ましい。
例えば、本体8に回転錘用軸15を回転自在に取付けて凹陥部8bと空洞部3aに突出させる。
この凹陥部8bに突出した部分に回転錘10を取付け、空洞部3aに突出した部分に第1大径歯車21を取付ける。
回転伝達機構20の軸23を本体8に取付け、その回転伝達機構20を覆うカバー体を本体8の上面に取付ける。
このカバー体に出力軸30を支承する。
例えば、図7に示す第5の実施の形態のように、器具本体3に2つの回転錘10をそれぞれ回転自在に設け、一方の回転錘10で回転部材4を回転すると共に、他方の回転錘10で薬剤5を回転する。
前記一方の出力軸30の回りに筒形状の他方の出力軸30を回転自在に取付け、この他方の出力軸30に他方の回転錘10を固定し、その他方の回転錘10とともに他方の出力軸30が往復回転するようにする。
前記一方の出力軸30に回転部材4の円板4aを連結する。
前記他方の出力軸30に薬剤5を取付ける。例えば、薬剤5を外周リング体5cと内周リング体5dとの間に薬剤含浸体5bを設けたものとし、その内周リング体5dを他方の出力軸30に嵌合して取り付ける。
前記本体8の上面と他方の出力軸30の外周面とに亘ってカバー62が取付けられ、このカバー62で前述の凹部61を閉塞してある。
これによって、器具本体3の空洞部3a内の空気が凹部61に入り込むことがないので、空洞部3a内に空気がスムーズに流れ込んだり、流出する。
例えば、前述の図7においてカバー体9を本体8に回転自在に取付け、そのカバー体9に一方の出力軸30を連結する。
例えば、図8に示すように、カバー体9の表面板9bに軸支承孔31を形成し、この軸支承孔31に出力軸30を軸受32で回転自在に支承し、その出力軸30の下端部を空洞部3a内に突出してファン60を連結する。
前記出力軸30の上端部を表面板9bよりも上方に突出し、回転錘10を取付ける。
例えば、一方向クラッチ33を介して取付け、その回転錘10は一方向には出力軸30とともに回転するが、他方向には出力軸30の回りに回転して出力軸30が回転しないようにする。
前記カバー体9に保護覆34を取付けて回転錘10を覆うようにしてある。
前記本体8の底板8fに、一体となった一側バンド2aと他側バンド2bが取付けられて着用具2としてある。
Claims (4)
- 薬剤拡散器具1と、この薬剤拡散器具1を身体に装着する着用具2を備え、
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3の本体8に対して回転部材4、回転部材4と薬剤5、器具本体3のカバー体9、ファン60の少なくとも1つが回転することで薬剤5に空気が触れて薬剤を揮散し、その薬剤を空気とともに大気に拡散するものとし、
前記器具本体3に、その器具本体3の動作で往復回転する回転錘10と、この回転錘10の回転を出力軸30に伝達する回転伝達機構20を設け、
前記回転伝達機構20は、回転錘10の往復回転を増速して出力軸30の往復回転として伝えるようにし、
前記出力軸30で前記回転部材4、回転部材4と薬剤5、カバー体9、ファン60の少なくとも1つを回転するようにしたことを特徴とする着用型薬剤拡散装置。 - 薬剤拡散器具1と、この薬剤拡散器具1を身体に装着する着用具2を備え、
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3の本体8に対して回転部材4、回転部材4と薬剤5、器具本体3のカバー体9、ファン60の少なくとも1つが回転することで薬剤5に空気が触れて薬剤を揮散し、その薬剤を空気とともに大気に拡散するものとし、
前記器具本体3に、その器具本体3の動作で往復回転する回転錘10と、この回転錘10の回転を出力軸30に伝達する回転伝達機構20を設け、
前記回転伝達機構20は、回転錘10の往復回転を出力軸30に一方向の回転として伝達するようにし、
前記出力軸30で前記回転部材4、回転部材4と薬剤5、カバー体9、ファン60の少なくとも1つを回転するようにしたことを特徴とする着用型薬剤拡散装置。 - 回転伝達機構20は、その出力軸30の中心と回転錘10の回転中心が同一となるようにし、その出力軸30を中心としてファン60又は回転部材4又はカバー体9が回転するようにした請求項1又は2に記載の着用型薬剤拡散装置。
- 器具本体3に2つの回転錘10と2つの出力軸30をそれぞれ設け、
前記一方の回転錘10で一方の出力軸30を回転すると共に、その一方の出力軸30で回転部材4又はカバー体9又はファン60を回転し、
前記他方の回転錘10で他方の出力軸30を回転すると共に、その他方の出力軸30で薬剤5を回転するようにした請求項1又は2記載の着用型薬剤拡散装置。
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