JP2014036677A - 着用型薬剤拡散装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】薬剤拡散器具1を着用具2で身体に着用して使用するようにし、この薬剤拡散器具1は器具本体3の空間部3aに薬剤4と回転錘5を取付け、身体が動くことで回転錘5が回転して薬剤4の薬剤が揮散し、その揮散した薬剤が空気流通口6から大気に拡散するようにする。
【選択図】図2
Description
この装置は、本体内にモータでファンを回転する送風機と薬剤保持体と電池を設けて送風機を駆動することで吸込口から放出口に空気が流通し、その放出口から放出される空気とともに薬剤保持体の薬剤が大気に拡散される装置本体と、この装置本体に取付けた着用バンドを備え、その着用バンドによって装置本体を人体、動物の体などの身体に着用できる。
しかし、前述のように薬剤保持体から薬剤を自然揮散するだけでは、その薬剤の揮散量が少なく、実用的ではない。
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3の空間部3a内に薬剤4と、回転錘5を取付けると共に、その器具本体3は空気流通口6を有し、
前記回転錘5は、器具本体3が動くことで回転し、その回転錘5の回転で空間部3a内の空気が撹拌して薬剤4の薬剤が揮散し、その揮散した薬剤が空気流通口6から大気に拡散するようにしたことを特徴とする着用型薬剤拡散装置である。
前記空気流通口6は器具本体3の裏面3bに形成して身体に向けて空気が流れるようにできる。
また、屋外で使用する時でも薬剤の揮散に風の影響を受け難く、薬剤の揮散が安定、かつ均一に行われ、薬剤の揮散量を一定として一定量の薬剤を大気に拡散することができる。
したがって、より多くの薬剤を大気に拡散できる。
したがって、モータ、電池を使用せずに多くの薬剤を確実に揮散して大気に拡散できる。
薬剤拡散器具1と、この薬剤拡散器具1を人間、動物などの身体に着用する着用具2で着用型薬剤拡散装置としてある。
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3と、この器具本体3の空間部3a内に設けた薬剤4と回転錘5を備え、前記器具本体3には空気流通口6が形成してある。
前記回転錘5は、器具本体3が動くことで回転するように回転可能に取付けてあると共に、その回転錘5が回転することで器具本体3の空間部3a内の空気が撹拌されて空気流通口6から空気が出入するようにしてある。
前記薬剤4は、空間部3a内の空気が撹拌することで、その空気が薬剤4に触れて薬剤を揮散する。
前記揮散した薬剤は空気と共に空気流通口6から大気に拡散される。
このようであるから、着用具2で薬剤拡散器具1を身体に着用することで、その身体が動くことで回転錘5が回転し、薬剤4から揮散した薬剤が空気流通口6から大気に拡散することができる。
したがって、モータ、電池を使用せずに多くの薬剤を確実に揮散して大気に拡散することができる。
しかも、モータ、電池を用いていないので軽量とすることが可能で、着用型薬剤拡散装置として好ましい。
前記空気流通口6は器具本体3の裏面3bに形成されて身体に向けて空気が流れるようにしてある。
前記器具本体3の空気流通口6以外の部分は閉塞されて、空間部3aは空気流通口6のみで外部に開口している。
例えば、器具本体3の表面3c、周面3dは閉塞されている。
また、器具本体3の空間部3a内は、風の影響をほとんど受けないことから余分な空気の流れが起こらず、回転錘5の回転だけで空気が撹拌されるので薬剤の揮散がたえず安定かつ均一であり、使用する日時毎で揮散する薬剤量が大きく変わらない。また、風による飛散がないので無駄になる薬剤ロスも少ない。
したがって、屋外で使用する時でも風の影響を受け難く、薬剤4からの薬剤の揮散量も大きく変わらず、いつも一定量の薬剤を大気に拡散することができる。また、飛散による無駄になる薬剤も少ない。
すなわち屋外の使用環境は、通常、風(空気の流れ)があり、風の強弱によって薬剤の拡散範囲が大きく作用される。また、効能範囲外に飛散する。そのために無駄になる薬剤が多い。
また、モータ、電池を用いない本発明の装置で重要なことは、モータ、電池を用いる装置に比較して回転錘の回転力が弱いこと、また回転が不規則であることである。
すなわち薬剤の拡散範囲が狭く、薬剤の揮散に風の影響を受け易い。そのために薬剤の揮散(量)が不安定である。
この場合、空気流通口6を両面に形成する必要はなく、外部からの風の影響を少なくする上で、表面3c、又は周面3dの一面だけに形成することが好ましい。
前記器具本体3は、下部本体10に上部本体11を着脱自在に連結して空間部3aを有する形状である。
前記下部本体10は底面板10aと筒状体10bで上面が開口した箱形状で、その筒状体10bに空気流通口6が周方向に間隔を置いて複数形成してある。
前記上部本体11は上面板11aと筒状体11bで下向き皿形状で、その筒状体11bが前記筒状体10bに着脱自在に嵌合して連結してある。
前記回転錘5は、回転軸13にほぼ半円形プレート14を取付け、そのプレート14の外周縁に重り15が取付けてある。
この重り15を取付けたことで回転錘5の遠心力が大きくなり、回転錘5の回転力が大きくなる。
前記プレート14には複数の開口部16が形成されていると共に、上面と下面に撹拌用フィン17が複数設けてある。
前記回転軸13が下部本体10の底面板10aと上部本体11の上面板11aに亘って回転自在に支承してある。
また、回転錘5が回転することで、上下の撹拌用フィン17で空間部3a内の空気を効率良く撹拌できる。
また、上部本体11を取り外すと共に、回転錘5を取り外しすることで、薬剤4を交換できる。
例えば、器具本体3の裏面3bにバンド2aの長手方向中間部を取付け、そのバンド2aの長手方向両端部に相互に係着、離脱する雄テープ片2b、雌テープ片2cを取付ける。
そしてバンド2aを身体(腕など)に巻きつけて雄テープ片2bと雌テープ片2cを係着することで取付けする。
前記バンド2aは一側バンドと他側バンドに分割し、器具本体3にピン等を利用して回転自在に連結しても良いし、器具本体3に一体的に設けても良い。
また、雄テープ片2b、雌テープ片2cの代わりにバックルタイプとしても良い。
例えば、器具本体3にフックを取付け、このフックを人間の腰のベルトに引っかけて吊り下げて着用する。
また、器具本体3の表裏中間に支持部材を設け、この支持部材でのみ回転軸13を回転自在に支承しても良い。
前記上部本体11の筒状体11bに周方向に向かう支持溝23とこの支持溝23の周方向一端寄りを筒状体11bの下面に開口する縦溝24を形成し、支持部22を縦溝24から挿入して周方向に回転移動することで支持溝23に嵌まり合うことによって支持部材20を取付ける。
なお、回転軸13を支持部材20と上部本体11又は下部本体12とで支承することもできる。
また、支持部材20は円板形状で、複数の穴を有するものとしても良い。
例えば、扇形状。回転軸の回りに扇形部材を一対相対向して設けたほぼつづみ形状。3つの扇形部材を回転軸の回りに回転方向に等間隔で設けた形状などとすることができる。
また、回転錘5はプレート14の上下面に撹拌用フィン17を有しているが、上面のみ、下面のみに設けても良い。
また、プレート14の上下面の一方に撹拌用フィン17を設ける場合、薬剤4に対向するプレート14の面に設けることが好ましい。
また、上下面に設けた撹拌用フィン17の形状、大きさが同一であるが、形状、大きさを異なる撹拌用フィン17を設けても良い。
また、撹拌用フィン17はプレート14の外周縁にのみ下向き、又は上向きに設けても良い。
いずれにしても、回転錘5が回転することで空間部3a内の空気が撹拌されて薬剤4の表面に沿って空気の流れが発生するようにすれば良い。
例えば、図5に示すように、下部本体10の底面板10aに薬剤取付用の開口部30を形成し、この開口部30に薬剤容器31を取付け、取り外し自在に取付ける。
この薬剤容器31に薬剤4を、その薬剤4に空間部3a内の空気が触れるように取付ける。
この場合には回転錘5の回転軸13は上部本体11又は前述の支持部材20に回転自在に支承することが好ましい。
例えば、図6に示すように、上部本体11の上面板11aの内面に薬剤取付部11cを形成し、その薬剤取付部11cに薬剤4を着脱自在に取付ける。
回転錘5の回転軸13は下部本体10の下面板10aにのみ回転自在に支承する。
この開口部32に薬剤取付部材33を嵌合して着脱自在に取付け、その薬剤取付部材33に薬剤4を取付ける。
前記薬剤拡散器具1は、空間部3a、この空間部3aを大気に開口する空気流通口6、薬剤取付部を有した器具本体3と、前記薬剤取付部に空間部3aの空気が触れ、かつ回転しないように取り付けた薬剤4と、前記空間部3a内に、前記薬剤4とは別に回転自在に取り付けた回転錘5を有し、
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3の空間部3a内に薬剤4と、回転錘5を取付けると共に、その器具本体3は空気流通口6を有し、
前記回転錘5は、器具本体3が動くことで回転し、その回転錘5の回転で空間部3a内の空気が撹拌して薬剤4の薬剤が揮散し、その揮散した薬剤が空気流通口6から大気に拡散するようにしたことを特徴とする着用型薬剤拡散装置である。
本発明においては、前記器具本体3は、下部本体10と上部本体11を着脱自在に連結して空間部3aを形成し、その下部本体10又は上部本体11に薬剤取付部を備えたものにできる。
このようにすれば、下部本体10と上部本体11を分離することで、薬剤4を交換できる。
本発明においては、前記器具本体3の裏面3b又は表面3cに空間部3aに開口した薬剤取付用の開口部を有し、この開口部に薬剤容器31を取り付け、取り外し自在に取り付けて薬剤取付部とし、
前記薬剤容器31に薬剤4を、その薬剤4に空間部3a内の空気が触れるように取り付けることができる。
このようにすれば、薬剤容器31を取り外すことで薬剤を交換できる。
Claims (3)
- 薬剤拡散器具1と、この薬剤拡散器具1を身体に着用する着用具2を備え、
前記薬剤拡散器具1は、器具本体3の空間部3a内に薬剤4と、回転錘5を取付けると共に、その器具本体3は空気流通口6を有し、
前記回転錘5は、器具本体3が動くことで回転し、その回転錘5の回転で空間部3a内の空気が撹拌して薬剤4の薬剤が揮散し、その揮散した薬剤が空気流通口6から大気に拡散するようにしたことを特徴とする着用型薬剤拡散装置。 - 着用具2と器具本体3を、その器具本体3の裏面3bが身体に向かうように着用される構成とし、
前記空気流通口6は器具本体3の裏面3bに形成して身体に向けて空気が流れるようにしてある請求項1記載の着用型薬剤拡散装置。 - 回転錘5は撹拌用フィン17を有している請求項1又は2記載の着用型薬剤拡散装置。
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