JP5002301B2 - 導電性ゴム組成物及びそれを用いてなる導電性ロール - Google Patents
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Description
片持ち梁板ばね式の荷重方式が採用されてなるスプリング式硬さ試験機(マイクロゴム硬度計・MD−1型、高分子計器株式会社製)を用いて、Vブロックにて両端が支持された状態で水平に保持された各導電性ロールの軸方向中央部の表面に、かかるスプリング式硬さ試験機の押針の先端を接触させ、更にかかる試験機を33.85gの荷重で垂直に加圧して、直ちに目盛りを読み取ることにより、測定した。
ISO 14577−1に準拠して、微小硬度計(株式会社フィッシャ−・インストルメンツ製、商品名:フィッシャースコープH-100 )を用いて、導電性ロール表面のW elast(くぼみの弾性戻り変形仕事量[N・m])とW total(くぼみの全機械的仕事量[N・m])とを測定し、式:{W elast/W total}×100より算出した。なお、W elast及びW totalの測定は、四角錐形状のビッカース圧子を用い、このビッカース圧子を、5秒間/最大押込み荷重(20mN)まで導電性ロール表面に押し込み、最大押込み荷重にて圧子をクリープし、その後、押込み時と同じ速度にて圧子を引き戻すことにより、測定した。なお、この弾性回復率(%)の数値が大きいほど、永久圧縮歪みが小さいこと(低へたり性に優れていること)を表わしている。
作製した導電性ロールを、金属ロール(直径:24mm)に載置し、導電性ロールの両端の軸体上にそれぞれ500gの荷重をかけ、その状態を保持したまま、40℃、湿度:95%の雰囲気下に2週間、放置した。その後、かかる導電性ロールを、帯電ロールとして実機(ヒューレット・パッカード社製、商品名:CLJ4700 )に取り付け、この実機にて所定の画像(テストパターン)を出力した。出力された画像を目視で観察し、帯電ロールに起因する変形スジの有無によって評価した。なお、評価基準は、以下の通りである。
◎:出力された画像中に変形スジが全くない。
○:変形スジが僅かに存在する。
△:変形スジが存在するが、許容される範囲内のものである。
×:著しい変形スジが存在する。
作製した導電性ロールを、帯電ロールとして実機(ヒューレット・パッカード社製、商品名:CLJ4700 )に取り付け、かかる実機を用いて、温度:32.5℃×湿度:85%の環境下にて1万枚の印字テスト(印字率:5%)を行なった。その後、実機より帯電ロールを取り出し、その表面におけるトナーの固着状態を目視で観察し、評価した。なお、評価基準は以下の通りである。
◎:トナー固着がほとんどない。
○:僅かにトナー固着が存在する。
△:トナー固着が存在するが、許容される範囲内のものである。
×:画像に影響を与える程の著しいトナー固着が存在する。
射出成形によって得られた加硫前の導電性弾性体層の表面を目視で観察し、架橋シリコーンゴム粒子の析出の有無を以下の評価基準に従って評価した。
○:架橋シリコーンゴム粒子の析出はない。
△:架橋シリコーンゴム粒子の析出が僅かにある。
×:著しい架橋シリコーンゴム粒子の析出がある。
射出成形時の導電性ゴム組成物の状態を、以下の評価基準に従って評価した。
○:組成物の分離(架橋シリコーンゴム粒子の析出)はない。
△:組成物の分離(架橋シリコーンゴム粒子の析出)が僅かにある。
×:架橋シリコーンゴム粒子がゴム組成物と分離している。
射出成形によって得られた加硫前の導電性弾性体層の端部を切断し、その切断面を目視で観察して、架橋シリコーンゴム粒子の分散状態を評価した。なお、評価基準は以下の通りである。
○:架橋シリコーンゴム粒子は均一に分散している。
△:架橋シリコーンゴム粒子が偏在している部分がある。
×:著しく架橋シリコーンゴム粒子が偏在している部分がある。
図1に示すように、作製した導電性ロールの両端を所定の荷重にて金属ロール(直径:24mm)に押圧した状態で、かかる金属ロールを所定の回転数にて図中の矢印方向に回転させることにより、導電性ロールを連れ回りさせた。かかる状態を保ちながら(金属ロール及び導電性ロール共に回転させながら)、導電性ロールと金属ロールの端部間に300Vの電圧を印加して、流れる電流値を測定した。所定時間、連続的に測定した電流値中の最大電流値:Imax と最小電流値:Imin を用いて、式:[{Imax −Imin }/{(Imax +Imin )/2}]×100[%]より抵抗のバラツキを示す数値を算出し、この数値が10%未満の場合には○と、10%以上20%未満の場合には△と、20%以上の場合には×と、評価した。なお、導電性ロールにおける抵抗のバラツキが小さいほど、かかる数値は小さくなり、帯電均一性に優れていることを示す。
Claims (4)
- エピクロルヒドリン系ゴム材料の100重量部に対して、液状ポリマーの1〜15重量部と、トルエン不溶出分が80重量%以上である架橋シリコーンゴム粒子の1〜40重量部とが、それら液状ポリマー及び架橋シリコーンゴム粒子の合計量が15〜41重量部の範囲内となる割合において配合されてなる導電性ゴム組成物
- イオン導電剤の0.1〜5重量部が更に配合されている請求項1に記載の導電性ゴム組成物。
- 前記液状ポリマーが、液状アクリロニトリル−ブタジエン共重合体又は液状ブタジエンゴムである請求項1又は請求項2に記載の導電性ゴム組成物。
- 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の導電性ゴム組成物を用いて得られる導電性ロール。
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