JP5002173B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上に画像を記録する記録装置に関するものである。
記録装置として、サーマルプリンタ、あるいは、記録紙などの被記録媒体にインクを吐出して文字、画像等を記録するインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置は、被記録媒体と記録ヘッドの相対位置を移動しながらインクを吐出して記録を行うものである。記録ヘッドと被記録媒体の相対速度制御と、これに伴う吐出タイミングの制御、記録ヘッドへの電力供給の安定性等が記録結果の画質を左右する要因である。
インクを吐出する記録ヘッドには圧電素子の動作によって、インクを吐出するもの。インクを瞬間的に面沸騰させることでインク吐出を行うものなどがある。インクを沸騰させて吐出を行う方式の記録ヘッドは、インク吐出口付近のインク流路近傍に設けられたヒーターに通電することで、近傍のインクを沸騰させることにより吐出エネルギーを供給する。
インクを吐出するためのエネルギーが常に安定的に供給され、かつ、同一条件でインク吐出が行われるようにすることで均一なインク滴が得られ、このことが、画質を良好に保つ上で重要である。しかし、記録動作においては画像データによってデューティー比が異なるため、同時に通電するヒーターの数はまちまちである。そのため、電源の出力電流差による電圧変動、伝送系の抵抗分によるドロップ電圧の差などの影響により、駆動の条件に変化が生じる。
以上のようなインク吐出制御は、従来、電源出力電圧の高精度化、伝送系をなるべくロスの少ない構成にするなどの工夫によって安定な吐出条件を満たす範囲で使用されている。
次に、記録ヘッドに電力を供給するDC/DCコンバータについて説明する。
DC/DCコンバータを構成する従来技術による電圧制御系のブロック図を図10に示す。図示しない電源ユニットから供給されるDC/DCコンバータ入力電圧Vinは、スイッチング素子Q101に入力され、このスイッチング素子Q101及びダイオード209においてインダクタL101、コンデンサ204を介して変換された直流出力として出力される。この直流出力は、負荷としての記録ヘッドに出力電圧VHとして供給される。スイッチング素子Q101の入力側にはコンデンサ203が、出力側にはインダクタンス202を介してコンデンサ204が接続され、リアクタ202とコンデンサ204で平滑回路205を構成している。また、平滑回路205の出力端から検出された出力電圧信号VHは電圧制御回路206に抵抗R1、及び抵抗R3により分圧され電圧制御回路206を構成する誤差増幅器207に入力される。このように、DC/DCコンバータは電圧を出力するためにフィードバック制御される。
基準電圧212のVcc電位とフィードバックされた出力電圧信号VHを入力する誤差アンプ207からの出力信号は電圧制御回路206の出力信号である。この出力信号を入力してPMW比較器回路208を通してスイッチング素子Q101をPWM制御し定電圧制御している。誤差増幅器207の反転端子、出力端子に接続される抵抗R5、コンデンサC1は出力電圧の安定性と応答性を調整する位相補償回路の一例である。
従って、負荷となる記録ヘッド上の同時駆動ノズル数の変化による出力電流変化に対して安定な出力電圧を供給するようにフィードバック制御され電力供給を行っている。
さらに、近年の半導体プロセスの向上によりDC/DCコンバータのスイッチングスピードはメガヘルツクラスで駆動できる。カレントモード制御に見られるフィードバック制御の応答性もμsecオーダーでの応答性を実現している制御ICが登場し精度良い電圧供給が可能となってきている。
記録ヘッドは、インクの吐出性能がヘッド温度に左右されやすい。特にサーマルインクジェットでは、記録ヘッドのヒーター抵抗に通電しインクを膜沸騰させることでノズルからインク液滴を吐出しているため、印字中記録ヘッドの温度は常に変化している。
特に印字枚数を大量に連続印字した際や画像デューティーが高い画像を印字した際には、記録ヘッドからのインク発泡頻度が多角、発泡回数が多いために徐々に記録ヘッドの温度は上昇していく。
温度に対するインク性能としては、低温時にはインクの粘度が高くなりインクが吐出しにくくなる。また高温時には、インクの粘度が低くなり、ノズルからのインク吐出量が増加し、記録媒体に形成される画素のドット径が大きくなったりするインク吐出不良等の問題が発生する。
記録ヘッドの温度に関しては、駆動パルス幅を制御することによって記録ヘッドの温度変化に対する発熱エネルギー補正として記載されている(特許文献1)。
特開平10−119273号公報
しかしながら、連続的な記録動作により記録ヘッド自体が昇温して、記録ヘッドの温度が上昇し続けた場合、駆動パルス幅を制御するだけでは、インクの吐出量の増大を抑える事が出来ないおそれがあり、パルス幅制御だけでは、インク吐出量を少なくする制御が難しいのが現状である。
本発明の目的は、記録ヘッドの温度を考慮して駆動パルスだけでなく駆動電圧の変調する事でインク吐出量を安定的化させて高品位な画像を記録する事が出来る記録装置を提供する事である。
上記の課題を鑑みて、本発明の記録装置は、記録ヘッドと、前記記録ヘッドの温度情報を取得する取得手段とを備える記録装置であって、前記記録装置が起動するときに起動信号を生成した後、放電制御信号と、前記取得手段によって取得された温度情報に基づいた第1の電圧の生成を指示する電圧設定信号と、を生成する制御手段と、前記制御手段によって前記電圧設定信号が生成される前に、前記起動信号に基づいて前記記録ヘッドへの出力電圧を前記第1の電圧より高い予め定められた第2の電圧に向けた昇圧を開始する昇圧手段と、前記電圧設定信号に基づいた前記出力電圧のフィードバック制御と前記放電制御信号に基づいた放電処理によって、前記出力電圧を前記第2の電圧から前記第1の電圧まで降圧する電源手段と、を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、記録装置が起動した後、記録ヘッドへ出力する電圧を短時間で記録ヘッドの温度に対応した電圧に設定することができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式の記録装置を例に挙げ説明する。
本実施の形態におけるインクジェット記録装置は、図9に示す通りである。インクジェット記録ヘッド、Bk(ブラック)ヘッド2−1、Y(イエロー)ヘッド2−2、M(マゼンタ)ヘッド2−3、C(シアン)ヘッド2−4を用いて記録用紙に記録を行う。キャリッジにはこの4つの記録ヘッドと不図示のDC/DCコンバータが搭載されている。
キャリッジ3がキャリッジ駆動モーター5の駆動力を伝達する駆動ベルト4の一部に連結され、ガイドシャフト6に沿って移動する。この構成により記録ヘッドはプラテン7上に給送された記録用紙に対して走査記録を行い、記録用紙に画像を形成する。
また、ガイドシャフト6に平行に配置された不図示のキャリッジエンコーダ403の信号を使いて、記録ヘッドの移動や停止の制御、記録位置の制御が行われる。
前述のインクジェット記録ヘッド2−1〜2−4は、記録紙の記録面に対向する吐出面に、インクの吐出を行う細いパイプ状の複数のヘッドノズル口が並設されている。さらに一体化されたインクタンク1−1〜1−4から供給されるインクに吐出エネルギーを与えるヒーターがノズル口近傍に設けられている。
記録ヘッド2−1〜2−4のノズル口はそれぞれキャリッジ3の走査方向に対して垂直方向に配列されるように構成され、さらに4個の記録ヘッドはキャリッジ走査方向に並んで配置される。
また、HPセンサ8は、初期動作においてキャリッジ3がガイドシャフト6上を移動した際に、基準位置検出用突起物12を検出することにより記録動作の走査方向の基準位置(キャリッジホームポジション)を決定する。
上述したインクジェット記録装置は、外部のホスト機器などから入力された画像情報制御コマンドなどのデータに基づき、記録ヘッドに対応した記録データに変換する。この記録データを記録ヘッドへ転送すると共にキャリッジ3を走査させ、必要なタイミングでインク吐出を行って、記録用紙に画像を形成する。
メイン基板とキャリッジ3はフレキシブルケーブル11によって接続され各種信号、センサーおよびDC/DCコンバータに必要な電力の供給を受ける。
図1は、本発明の第一実施形態を表すブロック図である。メイン基板30は、ASIC31、記憶部であるROM32、RAM33、インターフェイス回路34、ドライバ回路35等を備えている。インターフェイス回路34はホスト機器51からのデータやコマンドを入力する。ドライバ回路35は、キャリッジ駆動モーター5および紙送りモーター10を駆動する。ASIC31にはCPUや複数の制御ブロックを備えている。制御ブロックの例として、記録ヘッド2の吐出制御部やモータの駆動制御部、電源を制御する制御部がある。
キャリッジ駆動モーター5にはステッピングモーターが使用されている(DCモータでも構わない)。ASIC31はキャリッジ3を移動させるためにドライバ回路35にキャリッジ駆動モーター5の信号を送出する。さらに同時に走査方向基準位置からの動作信号数及び、キャリッジエンコーダ403の信号を管理することによって、記録ヘッドを搭載しているキャリッジ3の位置を把握する。
キャリッジ3が移動し、搭載された記録ヘッド2−1〜2−4がインク吐出を行うべき場所に達した時にはASIC31がインク吐出を行うように制御する。
なお、本実施の形態では、キャリッジの位置検出をより精度良く行うために専用のキャリッジエンコーダ403を設けエンコーダの信号も利用してキャリッジ位置検出を行う記録装置としている。
ASIC31は、ROM32に予め格納されているプログラム、あるいはホスト機器51からインターフェイス回路34を介して入力される制御コマンドに従ってインクジェット記録装置の動作の制御を行う。
ROM32にはASIC31が動作するためのプログラムや記録ヘッドの制御に必要な各種テーブルデータ等が格納されている。
インターフェイス回路34は、ホスト機器51からインクジェット記録装置への制御コマンドや制御データの入出力が行われる際のインターフェイス部である。
RAM33は、ASIC31の演算時などのワークエリアあるいは、ホスト機器51からインターフェイス回路34を介して入力された記録データおよび制御コードの一時格納エリアを含んでいる。また、記録データをヘッドのノズルに対応したビットデータに展開した後、格納するプリントバッファもRAM33上に構成される。
電源ユニット51は、メイン基板30にVcc電圧、ドライバ回路35及び紙送りモーター10、駆動モーター5にVM電圧、及びDC/DCコンバータにVHin電圧を供給している。
DC/DCコンバータ50は、ASIC31からのDCHRG信号、電圧設定信号Cの信号によって記録ヘッドに供給するVH電圧の値を変更する制御を行う。
また、Vcc_ENB信号によりDC/DCコンバータの基準電圧Vccをオン/オフすると共に、VH_ENB信号によって、VH変調用DC/DCコンバータをオン/オフ制御している。
温度検知手段36は、各色ヘッド2−1〜2−4のノズルヒーターの近傍に設置され、各色ヘッドのノズルヒーターの温度を検出している。
温度検知手段36は、記録ヘッド2の記録ヘッドの温度を検出し、この温度に対応したアナログ電圧値をデジタル値に不図示のA/Dコンバータで変換し、このデジタル値の温度データをASIC31に送る。
記録ヘッド2の温度上昇によって記録ヘッド内のインク流路にある発泡吐出される前のインク温度も上昇する。従って、記録ヘッド2のインクの吐出前の温度からインクが膜沸騰に至るまでの温度差△Tが記録ヘッド2の温度によって異なる。このため、発泡前インクの温度が異なるとインク吐出のためのインク発泡エネルギーも変化し、安定した吐出量を実現するためにエネルギー調整が必要となる。
この温度差△Tによるインク発泡に最適なエネルギー調整のためにDC/DCコンバータ50の出力電圧値を△V変化させることによってインク発泡エネルギーを調整する。精度良い安定な発泡を行うために、ヘッドの温度変化に対する吐出量―電力量の変化分もDC/DCコンバータ50の出力電圧値を変化し補正する。
次に実際のDC/DCコンバータについて図3を含めて説明する。図2はDC/DCコンバータの構成の一例を説明するための回路図である。本例においては、Vcc_ENB信号は、基準電圧回路をオン・オフする信号である。この信号は、Hレベルで基準電圧回路は動作し、D/Aコンバータ211及び抵抗R4、R5を介してDC/DC制御回路(DC/DC制御IC)の基準電圧を供給する。Lレベルで基準電圧回路はオフする。
また、VH_ENB信号はDC/DC制御ICに接続され、DC/DCコンバーターの動作をオン・オフする信号であり、HレベルでDC/DCコンバータはオンし、LレベルでDC/DCコンバータはオフする。
本実施例のDC/DCコンバータは、出力電圧VHを変調するために、出力電圧VHの分圧点にD/Aコンバータ211によって分圧点に電流を加算する。基準電圧回路212はASIC31から出力されるVcc_ENB信号がHレベルの時に、Vcc電位をD/Aコンバータ211へ出力する。また、このとき、抵抗R4,R5を介してDC/DC制御ICのエラーアンプ207へも供給がなされる。
D/Aコンバータ211は、基準電圧回路212によって生成された基準電圧Vccを入力し、ASIC31から出力される制御信号(デジタル信号)Cに応じた出力電圧Vを出力する。
これにより、その出力電圧Vに対応する電流Iが抵抗R2を通して抵抗R1,R3の分圧点に加算される。例えば、制御信号Cが8ビットのデジタル信号の場合には、D/Aコンバータ211の出力を256段階に調整することができる。この場合、D/Aコンバータ211の入力電圧をVcc、8ビットの制御信号Cの値をXbitとすると、D/Aコンバータ211の出力電圧VAは下式によって表される。
Figure 0005002173
この出力電圧Vに応じた電流Iが抵抗R1,R3の分圧点に加算されることにより、出力電圧VHは以下のように変更される。
誤差増幅器207の非反転端子に入力される電圧VH1は、反転端子に入力される基準電圧Vrefと間の誤差を無くすように制御されるため、抵抗R1、R2、R3に流れる電流I1,I2,I3は下式によって表される。
Figure 0005002173
キルヒホッフの電流則により、
Figure 0005002173
Figure 0005002173
となり、出力電圧VHは下式によって表されることになる。
Figure 0005002173
このように、D/Aコンバータ211の出力電圧値Vの値を変えることよって、出力電圧VHを変更することができる。
また、放電回路301は、スイッチ素子であるMOS−FET Q102と放電電流を制限する抵抗R6で構成され、DC/DCコンバータがオフする時のコンデンサC101の電荷を放電する。
また放電回路301は、VH出力電圧を変調する際にコンデンサC101の電荷を放電する。
DCHRG信号は、DC/DCコンバータの放電回路301のオン・オフ信号で、スイッチ素子Q102のゲートに接続される。DCHRG信号がHレベルであればスイッチ素子はオンし、DCHRG信号がLレベルであればスイッチ素子はオフする。
図3は、8ビットの制御信号Cの選択値と出力電圧VHとの相関図である。本実施形態の場合は、制御信号Cの値が大きくなるに従って、D/Aコンバータ211の出力電圧Vが増大し、抵抗R2を介した電流Iが増加する。ここで、電流値の関係はI+I=Iであるため、電流Iが増加すれば、抵抗R1を介する電流Iが減少する。そして、電流Iが減少するため出力電圧VHが減少する。つまり、この回路構成は、抵抗R2を介した電流Iが増加すると、電圧VHが減少するフィードバック制御となっている。
次に、プリンタ動作中の温度データの取得と電圧を変えるタイミングについて図4、図5を用いて説明する。
図4は記録媒体に対する、キャリッジの動作を示し、記録ヘッドの温度データを検出するタイミングを示す概略図である。
図5は一連のプリンタ動作の概略を示し、動作中の各信号のシーケンスを示している。
図4に示すAの期間(タイミング)とBの期間(タイミング)はインク吐出をしない期間(タイミング)である。この図4に示すAの期間とBの期間は、図5のAの期間、Bの期間に対応している。
またヘッド温度の上昇により、インク吐出量は増加するが、駆動電圧を高く、かつパルス幅を短くすることでインク吐出量の増加を抑えるころができる。
よって、ヘッドの温度が高くなった場合には、DC/DCコンバータのVH電圧を高くし、ヘッド温度が低くなった場合には、DC/DCコンバータのVH電圧を低くしインク吐出量を安定化する事ができる。
パルス幅の制御に関しては、既存の技術なので省略し、ヘッドの駆動電圧の変調に関してのみ説明する。
図4、及び図5で、キャリッジ3は記録媒体401に対してヘッドキャリッジ3のホームポジションでもあるa点から記録媒体を挟んだb点への移動(走査)と、b点からa点への移動(走査)を繰り返す往復移動を行いながら記録媒体の搬送と合わせて記録媒体上に画像を形成していく。
キャリッジ3は機器の最大記録媒体幅の端部までインクを吐出し画像形成を行うため、キャリッジは図4のAからBの領域まで移動する。AとBの領域では、キャリッジ3の往復運動動作を切り返すための加速・減速領域及び停止領域でありキャリッジ3上の記録ヘッド2は記録媒体401に対してはインク吐出を行わない。
キャリッジ3が記録媒体401の上部を移動するときは等速度領域であり、記録媒体の搬送とによる相対速度制御によってインクを吐出し画像を形成する領域となる。
図4で、キャリッジ3がキャリッジ3のHPでもあるa点の位置からb点の位置まで移動する間に記録ヘッド2は複数回インク吐出を行うため、記録ヘッド2の温度は徐々に上昇し、ヘッドキャリッジ3がHPであるa点からb点へ移動した時の記録ヘッド2の温度、また往復運動を複数回繰り返した後でのa点とb点(もしくはb点とa点)の記録ヘッド2の温度、または1つの記録媒体に画像を形成した後にHPであるa点に戻った記録ヘッドの温度は印字時間にほぼ比例して上昇しており印字開始時の記録ヘッド2の温度とは異なる。
記録ヘッド2の温度上昇は急激な温度上昇ではないが、インク吐出回数の多くなる画像デューティーが高い画像を形成する場合や、繰り返し複数の記録媒体に画像を形成する場合は、徐々に記録ヘッド2の温度が上昇する。このために、記録媒体毎に画質が異なったり、記録媒体上のインク吐出が最初に行われた場所と最後に行われた場所での画質に差があるなど安定な画質を提供できなくなる。
次に図5で一連の記録動作のシーケンスと各信号の説明をする。図5は電源オンしてから記録動作を行い、スタンバイ状態へ移行する様子を説明する図である。図5では時間は図の左から右に経過するものである。往路の走査と復路の走査との間では、記録用紙(記録媒体)の搬送動作が行われる。
図11は図5のVH起動時のタイミングを時間的に拡大した図であり、図12は図5において、印字区間の左側の期間のVH変調動作のタイミングを時間的に拡大した図である。
図5の(c)の区間は、プリンタが印字待機中(ソフトパワーオン前)、又は電源スイッチオフ時である。このとき、Vcc_ENB信号、VH_ENB信号はLレベル、DCHRG信号はHレベルによりDC/DCコンバータの出力VHは0Vとなっている。
ダイオードセンサー等の温度センサーによって、記録ヘッドの温度を例えば10ms毎に読み取っている。ダイオードセンサーは、ヒーターが備わるヒーターボード(ベース部材)上に設置されている。ダイオードセンサー等の温度センサーは、記録ヘッドのヒーターが駆動されている間は、駆動信号の影響を受けノイズが重畳し正確な温度を読み取ることが難しい。
具体的には、駆動信号によるノイズ成分の重畳によって駆動されていない時に検出される温度よりも20℃程高い値となって読み取られてしまう。また印字中のヘッドの温度は、数秒から数十秒のオーダーで上昇、または数十秒から数分のオーダーで下降するため、温度検出タイミングのミリ秒(mS)オーダーでは、ヘッド温度は急激に変化しない事が判っている。
したがって、温度データーはASICに設けられているデジタルフィルタによってあるタイミングのヘッド温度データーTnと次のタイミングで取得したTn+1の温度データーの差分を管理する。短時間で急激な温度変化が検知された時には、ノイズ成分が重畳しているデータとして温度データーはキャンセルする処理がなされる。あるいは、温度変化なし(例えば1℃以下)と処理される。
図5(d)のタイミングで、ソフトパワーオン、または電源スイッチがオンされると、Vcc_ENB信号及びVH_ENB信号はLレベルからHレベル、DCHRG信号はHレベルからLレベルとなる。よって、DC/DCコンバータの制御ICが起動し、また出力電圧を0Vにしていた放電回路はオフ動作となりDC/DCコンバータは起動する。この時のD/Aコンバータへのデータは出力しないため起動の際は、DC/DCコンバータの出力は予め定められた電圧値(VHmax)まで上昇する。この予め定められた電圧値(VHmax)は制御する電圧範囲の最大値でも構わないし、制御する電圧範囲の最大値よりある定められた値だけ小さくても構わない。
またソフトパワーオン、または電源スイッチがオンされるとヘッド温度検出は、例えば10ms毎に行われている。
DC/DCコンバータ起動後0.3sec以内に、記録ヘッドのベース温度Toを取得したASIC31はヘッド温度‐設定電圧テーブルを参照する。そして、ASIC31はD/Aコンバータ211へ電圧設定信号Cを送信する。D/Aコンバータ211は電圧設定信号Cの値に応じてD/Aコンバータの出力電圧Vを出力する。放電回路301はASICから電圧設定信号Cを送信後、コントローラーから送信された一定時間のDCHRG信号によってスイッチ素子Q102がオンする。このとき、抵抗R6を介してコンデンサC101から電荷が放電電流として流れる。
放電回路のオン時間は、DC/DCコンバータの出力コンデンサ容量C101、抵抗R6、VHの電圧値をVHmax値からVHxへ低下させる場合は、下記式で表され図5の説明では、8ms〜29msとしている。
Figure 0005002173
この処理によってコンデンサC101の電圧(VH電圧)は、ヘッド温度のベース温度Toから決定された第2の電圧値(プリセット電圧値)へ低下する。
この実施形態では、電圧設定信号CによりコンデンサC101に加える電力量は、放電回路301により放電される電力より大きい。従って、電圧設定信号Cが設定するタイミングで必ず放電回路301の放電処理が行われ、出力電圧VHのアップまたはダウンの制御を行う。
VH電圧の設定値は、D/Aコンバータの設定電圧によって行われ、出力電圧VHの短時間の電圧調整は、電源回路(DC/DCコンバータ)におけるフィードバック制御と放電処理との組み合わせで行われる。このように、起動時には、VH電圧を定められた電圧値まで一旦上昇させ、その後、放電処理を利用して温度に応じた所望の電圧値へ移行させる制御を行う。この制御により、起動時の電圧安定化に要する時間を短縮できる。
なお、出力電圧VHのレベル調整の方法は、上述した方法のほかに、出力電圧VHを低下させる場合だけ、電圧設定信号Cが設定するタイミングで放電回路301を動作させる制御構成でも構わない。
記録ヘッドからインクの吐出処理は、ノズルの目詰まりがおきないように定期的に吐出する予備吐(処理)と、画像を形成するためにインクを吐出する本吐(処理)がある。
本吐は、キャリッジが記録媒体上にあるときに行われ、予備吐は、キャリッジが記録媒体上に位置せず、ホームポジションにある時に行われている。
記録ヘッドの温度は、記録動作を行っていると徐々に上昇する。また図4及び図5のA区間、B区間では、予備吐が行われるだけなので温度上昇変化は緩やかになる。
記録媒体にインクを吐出している本吐中に温度センサーが検出するデータにはノイズ成分が重畳しているため、ヘッドの温度情報はデジタルフィルタ等によってキャンセルされる。
よって、印字中は往路(往の走査)から復路(復の走査)、または復路から往路の往復運動が切り替わるキャリッジの加減速領域である印字領域外のA領域、又はB領域での一定時間(0.2s)に温度データ(温度に関する情報)を取得する。
この温度データは、メイン基板30のASIC31で処理するために不図示のA/Dコンバータでデジタル化される。そして、このデジタル化された情報を用いて、DC/DCコンバータの設定電圧の情報を保持するROM32を参照する。このROM32から参照した設定電圧の情報をASICからDC/DCコンバータに向けて出力する。
なお、ROM32に保持されている設定電圧の情報は、ノズルのランク情報がパラメータになっている。これにより記録ヘッドのノズルの吐出特性にばらつきがあっても適切に補正を行うことができる。
また、温度データーはベース温度Toを基準に、ヘッドの温度が予め決められた一定値±△T℃(例えば5℃)の変化がある場合にDC/DCコンバータの電圧VHを変調するように制御する。
ベース温度Toに対して±△Tの温度変化がない場合は、VHの変調動作は実施せず、同じVH電圧で駆動される。
図5の例では、ヘッドに印字データが送られ印字が始まるとヘッドの温度は徐々に上昇しTn−1の温度検出タイミングでベース温度Toに対し温度上昇が予め設定された+△T℃(図4の例では5℃)変化が発生している。よってヘッド温度検出タイミングTn−1後に、記録ヘッド温度と設定電圧の関係を示すテーブル情報を読み、デジタル信号(制御信号)CがD/Aコンバータに送信され、その後DCHRG信号が放電回路301に送信される。このように、予め決められた記録ヘッド温度―DC/DCコンバータ設定電圧のマッピング情報を参照して、目標とするVH電圧を決定する。
この一連の動作によって温度検出タイミングTn−1の後に図5の復路の動作と往路の動作の間のaの区間でVH変調制御が行われる。図5での説明では、VH変調時間は2ms〜10msとしている。この時間は、VHの電圧をVHx1からVHxへの上昇させる場合のDC/DCコンバータのフィードバックループの応答に要する時間から定められている。
図5に示している例では、VHx1からVHxへの電圧変調幅は1.5Vであり、この変調を2ms以内で行っている。
ベース温度Toに対してTn−1で予め決められた±△T℃の変化が発生した場合、コントローラー内のベース温度情報はTn−1の温度情報に書き換えられ(変更され)てVH変調が行われる。そして、Tn−1の温度に対して次の±△Tの温度変化に対して次のVH変調が行われるように制御される。
また、図5の記録可能状態後のスタンバイ状態(例えば1分)には、一定間隔(例えば2秒間隔)の予備吐を行いながらヘッドはホームポジションで印字待機している。
スタンバイ状態でのヘッドの予備吐出のみ行っているのでヘッドの温度変化は小さいが徐々に低下していく。
図5では、Tm−1のタイミングで前回VH変調が行われたTn−1に対してTm−1が−△Tの温度変化しているため、ヘッド温度検出タイミングTm−1でVH変調制御が行われている。
ベース温度Tn−1に対しヘッド温度検出タイミングTm−1ではヘッド温度が−△T℃変化しているため、ヘッド温度検出タイミングTm−1後に、記録ヘッド温度と設定電圧の関係を示すテーブル情報を参照し、デジタル信号(制御信号)CがD/Aコンバータに送信される。その後、DCHRG信号が放電回路301に送信される。
この一連の動作によって図5の温度検出タイミングTm−1の後の予備吐と予備吐の間でVH変調制御が行われる。
Tm−1の後の変調時間は、DC/DCコンバータの出力コンデンサの容量値C101、抵抗R6、VHの電圧値をVHxからVHx1へ低下させる場合下記式で表せる。
Figure 0005002173
図5ではVHxからVH1xへの電圧変調幅は−1.5Vを変調時間2ms〜10msで変調させる。
ここで、VH変調時間は、VH電圧を高くする場合もVH電圧を低くする場合も、記録ヘッドが印字を開始する前に電圧変調動作が完了していることが必要である。なぜならば、VH変調動作が終了(完了)しないまま、印字を開始するとインクの吐出量が変化し、画像品位が低下してしまう。
従って、電圧の変調幅(制御幅)について放電回路は、走査と次の走査との間の記録の休止期間(休止タイミング)よりも短くなるよう構成されている。
図5において一定時間(例えば2分間)、ホスト装置から印字データが受信しないと、記録装置の動作として、キャッピング動作を行う。そして、VH_ENB信号をHレベルからLレベルへ変更し、DCHRG信号をLレベルからHレベルへ変更し、DC/DCコンバータは動作を停止する。この結果、VH電圧は0Vとなる。
図5は、起動の際はD/Aコンバータのデータを送信しないで、DC/DCコンバータを起動する。その後ヘッド温度Toを参照し、参照した温度に対応する電圧値で制御しているが、順序は逆でも構わない。つまり、DC/DCコンバータの起動前に記録ヘッドの温度Toを読み込み、起動時にD/Aコンバータに対して温度に対応するデータを出力する構成としても良い。
次に図6で起動時の温度検出タイミング及びVH変調制御のフローチャートを示す。
図11に図5の起動時のタイミングを拡大し、VHin、Vcc_ENB、Vcc波形を追記した図を示す。
記録装置の電源スイッチオン(又はソフトパワーオン)(ステップS0)で、Vcc_ENBをオン(ステップS1)を行い、D/Aコンバータに供給するVcc電圧をHレベルにする。
次にDC/DCコンバータのVH_ENB信号をHレベル(ステップS2)にする。次に、DCHRG信号をLレベル(ステップS3)にする。これによりDC/DCのVHの電圧レベルをVHmax(第1の電圧)となる。
記録ヘッドのベース温度Toを取得(ステップS4)し、RAMベース温度Toを保存する(ステップS5)。ヘッドランク−温度テーブルを参照し(ステップS6)、参照した電圧設定値をD/Aコンバーターにデジタル信号を送信する(ステップS7)。
予め決められた時間待機する。この待機によりD/Aコンバータの出力が変化する(ステップS8)。その後、DCHRG信号をHレベルにし(ステップS9)、放電回路を動作させる。そして、DCHRG信号を一定時間出力したことを確認したら(ステップS10)、DCHRG信号をLレベルとして放電回路の導通を停止させる(ステップS11)。VH電圧がプリセット電圧(第2の電圧)に変化し、プリンタはスタンバイ状態(ステップS12)となる。
次に、図7で印字中の温度検出タイミング及びVH変調制御のフローチャートを示す。印字が開始されると(ステップS13)、VH変調シーケンス(ステップS14)として、ヘッド温度は一定周期間隔でASICにより取得され(ステップS24)、ベース温度Toと取得した温度データは比較される(ステップS25、ステップS26)。しかしながら、印字中のヘッド温度データは、ノイズ成分が重畳し、本来のヘッド温度に対し高い温度が検出されているためデジタルフィルタによって温度変化が無いとみなす。あるいは、このときの温度データは処理されずキャンセルされるようになっている。
よって、記録ヘッドが印字しない往路走査(ステップS15)と復路走査(ステップS19)、又は復路走査と往路走査の間でヘッド温度は反映され、且つVH変調制御は行われる。すなわち記録ヘッドの往復運動動作での記録が行われない加速・減速制御領域及び停止領域の期間(タイミング)にVH変調制御は行われる。
VH変調制御は、ステップS24で取得しているヘッド温度とベース温度Toデータに一定温度以上の変化があるか判断する。図7では、ベース温度Toに対して5℃の変化を検出するようにしている。ステップS9)。ここでは5℃以上の変化があった場合にはVH変調制御及びベース温度をToからTn−1に更新する(ステップS27)。更新した温度について、ヘッドランク−温度テーブルを参照し(ステップS28)、D/Aコンバーターにデジタル信号を送信し(ステップ29)、DCHRG信号を送信(ステップ30)してVH変調動作を行う。
この一連の動作によって記録ヘッドがインクを吐出しないタイミングの温度情報によってヘッド駆動電圧VHもヘッドが吐出しないタイミングで変調させている。
なお、温度データについては、ASIC内のデジタルフィルタによって処理が行われるが、更に記録ヘッドの位置の検出するキャリッジエンコーダの情報を用いる事で更に細かいVH変調制御を行うことができる。
以下に図8を用いて、より細かいヘッドキャリッジユニットの往復運動動作での加速・減速領域及び停止領域の間のVH変調制御を図8を用いて説明する。
図5のA又はBの区間では、予備吐がある時と無い時がある。印刷条件(記録動作条件あるいは記録モード)によって、予備吐とVH変調制御のタイミングを変えることができる。
図8は、キャリッジユニットの印刷中の加速・減速領域及び停止領域の間の予備吐、及びVH変調動作を示す概略図である。
図8のaはキャリッジユニットが加速・減速領域又は停止領域の間に予備吐が無い時の状態である。加速・減速制御領域又は停止領域の間に記録ヘッドの温度を取得し、VH変調制御を行う。この図では、停止領域でVH変調制御を行っているが、加速・減速領域で行っても構わない。次の本吐を行う直前である加速領域で、VH変調制御が行われると、より最新のヘッド温度情報が反映され適切な吐出量での記録が実現できる。
図8b〜eは記録ヘッド(キャリッジユニット)が停止領域の間に予備吐がある場合である。
図8bは、予備吐の後にVH変調制御を行うシーケンス(制御)である。予備吐の後の記録ヘッドの温度をVH変調制御に反映させる。ヘッドのノズル詰まりが起こりにくい場合であれば、記録前にVH変調制御を優先させて行う制御である。
図8cは、予備吐前にVH変調制御を行うシーケンス(制御)で、予備吐するタイミングの前に、記録ヘッドの温度を反映させたVH電圧値に変調を行う。記録前に、ヘッドのノズル詰まりを確実に回避することができる。別の表現をすると、VH電圧を調整する事で予備吐に必要なエネルギー量を調整することができる。
図8bの場合、予備吐のエネルギー調整は、パルス幅制御で行っても良い。また、図8cの場合には、予備吐でのパルス幅制御をコントローラーASICから省略する事が可能となりコントローラー負荷を低減する。
図8dは、予備吐処理とVH変調制御のタイミングが重なる構成である。図8cと同様に、予備吐の前にヘッドの温度情報を取得でき、適切なVH変調制御を行うことができる。
放電回路の動作と予備吐が重なるため、予備吐処理の消費電力がDC/DC出力の放電電流として使われるためVH変調時間を短縮できる。
なお、図8eは、図8dの変形例である。VH変調制御の後半を予備吐タイミングに重ねる構成である。すなわち、VH変調制御において放電回路を動作開始後に予備吐動作を開始している。
なお、上述したエンコーダーの位置情報を用いたVH変調制御では、ヘッドの温度が予め決められた一定値±△T℃の変化ではなく、記録ヘッドの一走査毎の変調も可能であり、より細かなVH変調制御も可能である。
以上、図8において、記録ヘッドが停止している状態における処理の説明を述べたが、この例に限定するものではない。例えば、図8aに関して、減速制御領域においても、記録ヘッドからインク吐出が終了していれば、記録ヘッドの温度の取得を行い、電圧の変調処理を行っても構わない。あるいは、例えば、加速制御領域においても、記録ヘッドからインク吐出を開始していない時間が確保できれば、記録ヘッドの温度の取得を行い、電圧の変調処理を行っても構わない。
あるいは、図8bに関して、減速制御領域においても、記録ヘッドからインク吐出が終了していれば、減速制御領域において予備吐領域への予備吐出処理、記録ヘッドの温度取得処理、電圧の変調処理を順に行っても構わない。あるいは、例えば、加速制御領域においても、記録ヘッドからインク吐出を開始していない時間が確保できれば、記録ヘッドの温度の取得を行い、電圧の変調処理を行っても構わない。
あるいは、図8cに関して、減速制御領域においても、記録ヘッドからインク吐出が終了していれば、減速制御領域において記録ヘッドの温度の取得を行い、その後、電圧の変調処理と予備吐領域への予備吐出を行っても構わない。あるいは、加速制御領域においても、記録ヘッドからインク吐出を開始していない時間が確保できれば、記録ヘッドの温度の取得を行い、電圧の変調処理を行っても構わない。
なお、時間に関するパラメータも上述した値に限定するものではない。
実施形態における記録装置のブロック構成図である。 実施形態におけるDC/DCコンバータの構成図である。 実施形態におけるDC/DCコンバータの出力電圧の説明図である。 実施形態における温度検出のタイミング及びDC/DCコンバータの出力電圧を変調するタイミングを説明する概略図である。 実施形態における温度検出のタイミング及びDC/DCコンバータの出力電圧を変調するタイミングを説明するシーケンス図である。 実施形態における温度検出のタイミング及びDC/DCコンバータの出力電圧を変調するタイミングを説明するフローチャートである。 実施形態における温度検出のタイミング及びDC/DCコンバータの出力電圧を変調するタイミングを説明するフローチャートである。 実施形態におけるDC/DCコンバータの出力電圧を変調するタイミングを説明する図である。 実施形態における記録装置の斜視図である。 従来のDC/DCコンバータの概略図である。 DC/DCコンバータの起動タイミングの説明図である。 記録動作中のVH変調のタイミングの説明図である。

Claims (2)

  1. 記録ヘッドと、前記記録ヘッドの温度情報を取得する取得手段とを備える記録装置であって、
    前記記録装置が起動するときに起動信号を生成した後、放電制御信号と、前記取得手段によって取得された温度情報に基づいた第1の電圧の生成を指示する電圧設定信号と、を生成する制御手段と、
    前記制御手段によって前記電圧設定信号が生成される前に、前記起動信号に基づいて前記記録ヘッドへの出力電圧を前記第1の電圧より高い予め定められた第2の電圧に向けた昇圧を開始する昇圧手段と、
    前記電圧設定信号に基づいた前記出力電圧のフィードバック制御と前記放電制御信号に基づいた放電処理によって、前記出力電圧を前記第2の電圧から前記第1の電圧まで降圧する電源手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記放電制御信号を前記第1の電圧と前記第2の電圧に基づいた期間生成し、前記電源手段の出力側に設けられたスイッチ素子は前記放電制御信号に基づいて動作することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
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