JP5001715B2 - 操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の操舵装置に関する。
従来、操舵装置においては、運転者がステアリングホイールを握って回転させると、ステアリングホイールに連結したステアリングシャフトが回転し、操向車輪を転舵させていた。ステアリングホイールは円環状をしており、この円環の中心を回転軸が通るように、ステアリングホイールは回転する。
しかし、速度計等が設けられるインストルメントパネルと運転者との間に、ステアリングホイールが配置されるために、ステアリングホイールによってインストルパネルの視認性が低下する場合が考えられ、運転者の体型に合わせて、チルトステアリングやテレスコピックステアリングにより、ステアリングホイールの配置を変更することが提案されている。また、ステアリングホイールの円環の中心を回転軸が通らないような配置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−180501号公報
本発明者は、ステアリングホイールの円環の中心を、ステアリングホイールの回転軸が通らないようにすると、すなわち、円環の中心から回転軸をずらすと、運転者がステアリングホイールを回転させた際に、ステアリングホイールの回転軸を中心とした自転ではなく、車体側に取り付けられたステアリングシャフトの軸心を中心とした公転をステアリングホイールが行うようになることから、運転者に大きな違和感を生じさせることを明らかにした。この違和感とは、運転者に回転方向に回転しづらいと感じさせる操舵フィールである。そして、円環の中心から回転軸をずらすオフセット距離を可変にし、運転中に変化させれば、操舵フィールを変化させることができ、この操舵フィールの変化に基づいて、運転者による不適切な操舵を抑制することができると考えられた。
そこで、本発明は、運転者の不適切な操舵を抑制可能な操舵装置を提供することを目的とする。
本発明は、運転者の操舵力により回転するステアリングホイールと、前記操舵力により第1回転軸回転させ操向車輪を転舵させるステアリングシャフトと、前記ステアリングホイールの中立位置において、前記第1回転軸の延長線より前記ステアリングホイールの中心が下方になるように、前記第1回転軸の延長線と前記ステアリングホイールの中心とのオフセット距離を変更するオフセット距離変更部とを有し、前記ステアリングホイールは、前記延長線を回転軸として回転する操舵装置であることを特徴とする。
本発明によれば、ステアリングホイールの回転の回転軸は、ステアリングシャフトの第1回転軸の延長線に一致する。したがって、ステアリングホイールの中心とステアリングホイールの回転の中心軸の距離はオフセット距離に等しく、オフセット距離変更部によって変更することができる。オフセット距離を小さくし、例えば、0(ゼロ)にすれば、運転者は、ステアリングホイールを回転させても違和感を生じることなく、快適な操舵フィールを持ったまま、ステアリングホイールを所望の角度まで回転させることができる。一方、ステアリングホイールの中立位置において、第1回転軸の延長線よりステアリングホイールの中心が下方になるように、オフセット距離を大きくすれば、運転者は、ステアリングホイールを回転させるたびに、違和感を生じ、ステアリングホイールの回転は抑制される。具体的に、運転者は、ステアリングホイールを大きく回転させようとして回転させたが、違和感を生じることで、回転させようとした角度より小さい角度において回転を済ませてしまう。そして、ステアリングホイールを大きく回転すべきでない運転環境において、オフセット距離を大きくすることで、違和感により運転者はステアリングホイールを大きく回転しなくなり、運転者による不適切な操舵を抑制することができる。
前記オフセット距離変更部は、車が大きくなるにつれ前記オフセット距離を大きくすることが好ましい。速い車速では、ステアリングホイールを大きく回転させることは車両に大きな遠心力が作用するため好ましくない。一方、遅い車速では、交差点での左折や右折のように、ステアリングホイールを大きく回転させることがある。そこで、速い車速では、オフセット距離を大きくして違和感を生じさせ、ステアリングホイールが大きく回転しないようにすることができ、遅い車速では、オフセット距離を小さくして違和感を生じさせないようにし、ステアリングホイールを大きく回転できるようにすることができる。
前記ステアリングシャフトの傾きを変更可能なチルト装置と、前記ステアリングシャフト前進及び退が可能なテレスコピック装置の少なくともどちらか一方を有し、前記オフセット距離の変更の前後で前記ステアリングホイールの把持部の高さが一定に保たれるように、前記ステアリングシャフトの傾きの変更と、前記ステアリングシャフトの前進・後退の少なくともどちらか一方を実施することが好ましい。このことによれば、前記オフセット距離の変更の前後で、ステアリングホイールを握っている運転者の手の高さが変わらない。運転者はステアリングホイール2を握り変えることなく、好みの高さでステアリングホイール2を握り続けることができる。
本発明によれば、運転者の不適切な操舵を抑制可能な操舵装置を提供できる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る操舵装置1の平面図であり、図2は、第1の実施形態に係る操舵装置1の側方からの透視図である。操舵装置1は、円環状であるステアリングホイール2と、ステアリングシャフト3と、オフセット距離変更部4とを有している。
図1に示すステアリングホイール2は、運転者の操舵力により回転する部材である。ステアリングホイール2は、運転者に握られ運転者の操舵力により回転する円環状のグリップ部2Aと、グリップ部2Aを支持する支持部2bと、支持部2bと連結シャフト5を締結する締結部2cと、グリップ部2Aと共に回転する連結シャフト5とを有している。連結シャフト5の一端は、締結部2cを介して支持部2bに締結されているが、他方の一端には、貫通孔5aが設けられ、この貫通孔5aをオフセット距離変更部4の移動部4cが回転自在に貫通している。
ステアリングシャフト3は、運転者の操舵力によるステアリングホイール2の回転と共に回転し、この操舵力により軸を第1回転軸3aとして回転して操向車輪(図示省略)を転舵させる。
図2に示すように、前記オフセット距離変更部4は、ベース4bと、ベース4bに対して移動する移動部4cと、レバー4dとを有している。
ベース4bは、前記ステアリングホイール2と前記ステアリングシャフト3のどちらか一方に固定されている。例えば、図1と図2では、ベース4bは、ステアリングシャフト3に固定されている。そして、ベース4bは、例えば、ステアリングシャフト3と共に回転軸3aを回転軸として回転する。
移動部4cは、ベース4bが固定された前記ステアリングホイール2と前記ステアリングシャフト3のどちらか一方に対する、ベース4bが固定されていない他方に、固定されている。例えば、図1と図2では、移動部4cは、ステアリングホイール2に固定されている。具体的には、連結シャフト5の貫通孔5aを貫通している移動部4cの前後に、連結シャフトガイド4eが固定されている。このことにより、移動部4cが移動すれば、ともに連結シャフトガイド4eが移動し、この連結シャフトガイド4eに押されて、連結シャフト5さらにはステアリングホイール2が移動する。すなわち、ステアリングホイール2は、移動部4cの移動に伴って移動するように、移動部4cに固定されている。そして、移動部4cは、ステアリングホイール2とステアリングシャフト3とベース4bと共に回転軸3aを回転軸として回転する(いわゆる、回転軸3aを回転軸とした公転に相当する)。特に、ステアリングホイール2も回転軸3aの延長線を回転軸として回転することになる。そして、前記オフセット距離変更部4は、ステアリングホイール2からステアリングシャフト3へ、操舵力を伝達することができる。
また、移動部4cは、前記ベース4bに対して相対的に、回転軸3aを法線とする平面に沿って移動することができる。移動部4cは、送りねじ機構6及びレバー4dに直結しており、運転者が操作してレバー4dを回すことにより、送りねじ機構6も回転する。送りねじ機構6は、回ることにより、ねじの進行方向の前後に移動する。こうして、送りねじ機構6は、運転者が入力した回転力を前後方向の移動力に変換している。そして、移動部4cは送りねじ機構6とともに移動する。また、移動部4c等の移動範囲を制限するために、ストッパ開口4aが設けられている。
以上のように、前記オフセット距離変更部4によれば、ステアリングシャフト3の回転軸3aの延長線、すなわち、ステアリングホイール2の回転軸と、ステアリングホイール2(グリップ部2A)の円環の中心2aとのオフセット距離dを変更することができる。そして、運転者は、レバー4dを回すことにより、オフセット距離dを好みに応じて調整することができる。
具体的には、図1と図2に示すように、ステアリングホイール2の円環の中心2aを、ステアリングホイール2及びステアリングシャフト3の回転軸3aを通るようにする(d=0(ゼロ))ことで、ステアリングホイール2は、回転軸3aを回転軸とした自転のみを行う。
また、図3と図4に示すように、ステアリングホイール2の円環の中心2aから、ステアリングホイール2及びステアリングシャフト3の回転軸3aをずらし、オフセット距離dを発生させる(d≠0)ことで、ステアリングホイール2の円環の中心2aを、ステアリングホイール2及びステアリングシャフト3の回転軸3aが通らないようにすることができる。このようにすることで、ステアリングホイール2は、回転軸3aを回転軸とした公転を行うことができる。ここでステアリングホイール2の公転は、地球に対する月の公転と同じように、公転と自転とが同じ周期である。オフセット距離dは、車両が直進する方向に前記操向車輪(図示省略)が向いているときの前記ステアリングホイール2の回転位置において、ステアリングホイール2及びステアリングシャフト3の回転軸3aの延長線に対して、運転者から目視して上下方向(頭部−胴体方向)に、ステアリングホイール2の円環の中心2aを相対的に移動させて発生させている。
このように、オフセット距離変更部4によって、オフセット距離dを変更することができる。オフセット距離dを小さくし、例えば、図1と図2に示すように、0(ゼロ)にすれば、運転者は、ステアリングホイール2を回転させても違和感を生じることなく、キビキビとした快適な操舵フィールを持ったまま、ステアリングホイール2を所望の角度まで回転させることができる。一方、図3と図4に示すように、オフセット距離dを大きくすれば、運転者は、ステアリングホイール2を回転させるたびに、違和感を生じ、ステアリングホイール2の回転は抑制される。具体的に、運転者は、ステアリングホイール2を大きく回転させようとして回転させたが、違和感を生じることで、回転させようとした角度より小さい角度において回転を済ませてしまう。そして、ステアリングホイール2を大きく回転すべきでない運転環境において、オフセット距離dを大きくすることで、違和感により運転者はステアリングホイール2を大きく回転しなくなり、運転者による不適切な操舵を抑制することができる。このことにより、ステアリングホイール2を中立保持しやすくなり、安定した直進走行ができるので、しっかりとした操舵フィールが得られる。
例えば、前記オフセット距離変更部4によって、オフセット距離dを、車速Vに応じて変更してもよい。オフセット距離変更部4を用いて、低車速でのオフセット距離dより、低車速より高速の高車速でのオフセット距離dを大きくするように調整する。
高車速では、ステアリングホイール2を大きく回転させることは車両に大きな遠心力が作用するため好ましくない。一般に、ステアリングホイール2を大きく回転させる場合は、交差点での左折や右折のように、低車速で大きく回転させている。そこで、高車速では、図3と図4に示すように、高車速モードとして、オフセット距離dを大きくして違和感を生じさせ、ステアリングホイール2が大きく回転しないようにする。低車速では、図1と図2に示すように、低車速モードとして、オフセット距離dを小さくして違和感を生じさせないようにし、ステアリングホイール2を大きく回転できるようにする。
次に、オフセット距離dの大きさに応じて、違和感が発生したり発生しなかったりする理由について考察した。
図5は、低車速モード、すなわち、オフセット距離dが小さく、具体的に図5ではオフセット距離dが0(ゼロ)の場合に、ステアリングホイール2及びそれを握った運転者の手に作用する力を示している。ステアリングホイール2の円環の接線方向に、操舵力とその操舵反力が作用することがわかる。
図6は、高車速モード、すなわち、オフセット距離dが低車速モードより大きい場合に、ステアリングホイール2及びそれを握った運転者の手に作用する力を示している。操舵力とその操舵反力は、ステアリングホイール2の円環の接線方向に作用するのではなく、回転軸3aを中心とする円の接線方向に作用する。このことに起因して、運転者から見て、回転軸3aよりステアリングホイール2の円環の中心2aが下方にある場合に、左折しようとステアリングホイール2を回転させると、運転者の右手にはステアリングホイール2に押される力が作用することがわかる。一方、運転者の左手にはステアリングホイール2に引っ張られる力が作用することがわかる。なお、左折しようとした場合は、運転者の左右の手に、ステアリングホイール2に押される力と引っ張られる力とが、右折の場合とは入れ替わって作用する。また、運転者から見て、回転軸3aよりステアリングホイール2の円環の中心2aが上方にある場合も、左右の手に、ステアリングホイール2に押される力と引っ張られる力とが、下方の場合とは入れ替わって作用する。
これらのことから、違和感は、運転者の手に、ステアリングホイール2に押される力と引っ張られる力とが作用することによって生じていると考えられる。すなわち、運転者は、無意識にステアリングホイール2の円環の中心2aを回転軸として回転させようとする。ところが、実際の回転軸は回転軸3aであり、ステアリングホイール2の円環の中心2aでないため、ステアリングホイール2に押される力と、引っ張られる力が発生し、ステアリングホイール2を回転させないように働いている。
逆に、図5に示すように、オフセット距離dが小さく、例えば、ゼロであれば、運転者の手に、ステアリングホイール2に押される力と引っ張られる力とを作用させないことにより、快適な操舵フィールを運転者に生じさせることができる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る操舵装置1(低車速モード設定時)の平面図であり、図8は、第2の実施形態に係る操舵装置1(低車速モード設定時)の側方からの透視図である。第2の実施形態の操舵装置1が、第1の実施形態の操舵装置と異なる点は、送りねじ機構6が、ラックアンドピニオン機構7に入れ替わっている点である。ラックアンドピニオン機構7は、入力ギア7cと、ピニオン7aと、ラック7bとで構成されている。入力ギア7cには、レバー4dが固定され、レバー4dの回転に伴って入力ギア7cも回転する。ピニオン7aは、入力ギア7cと噛み合い、入力ギア7cの回転に伴って回転する。ラック7bは、移動部4cに連結されている。移動部4cは、移動部ガイド4fによって直線方向にのみ移動可能なように支持されている。ラック7bはピニオン7aと噛み合い、ピニオン7aの回転に伴って前記直線方向に移動する。そして、ラック7bの移動に伴って、移動部4cも移動する。こうして、レバー4dから入力された回転力は、ラックアンドピニオン機構7によって、直線方向の移動力に変換されて、移動部4cに伝達される。移動部4cには、ステアリングホイール2が固定されているので、ステアリングホイール2も移動することができ、第1の実施形態と同様に、オフセット距離を変更させることができる。このことにより、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る操舵装置1(低車速モード設定時)の平面図である。第3の実施形態の操舵装置1が、第2の実施形態の操舵装置と異なる点は、ラックアンドピニオン機構7の入力ギア7cが省かれ、その換わりに、ウォーム歯車機構8が設けられている点である。ウォーム歯車機構8は、ピニオン7aに噛み合うねじ歯車8aと、ねじ歯車8aを回転自在に固定する軸受け8bとで構成されている。ねじ歯車8aはレバー4dに連結され、レバー4dの回転に伴ってねじ歯車8aも回転する。そして、ねじ歯車8aの回転に伴って、ピニオン7aが回転する。以下は、第2の実施形態と同様に、ラック7bを移動させオフセット距離を変更させることができる。このことにより、第2及び第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、ウォーム歯車機構8を用いれば、1段でも大きな減速比が得られるので、オフセット距離を高精度に調整することができる。ウォーム歯車機構8によれば、レバー4dでねじ歯車8aを回転すればピニオン7aも回転するが、レバー4dでねじ歯車8aを回転しなければ、ステアリングホイール2が外力を受け移動部4cが移動しようとしピニオン7aが回転しようとしても、ねじ歯車8aは回転しないようにすることができる。このため、レバー4dでねじ歯車8aを回転しない限り、オフセット距離を一定に保持することができる。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係る操舵装置1(低車速モード設定時)の平面図である。第4の実施形態の操舵装置1が、第3の実施形態の操舵装置と異なる点は、ラックアンドピニオン機構7のピニオン7aが省かれ、ラック7bが、直接ねじ歯車8aに噛み合っている点である。ピニオン7aを省いても、第3の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
図11は、第5の実施形態に係る操舵装置1のブロック図である。第5の実施形態の操舵装置1は、第4の実施形態の操舵装置を利用することができ、レバー4dに換えて、駆動部となるモータ9が、ねじ歯車8aに連結されている。操舵装置1は、モータ9を備えたことに伴い、制御部10も有している。制御部10は、車速計11から車速Vに対応する信号を受信し、車速Vに応じた制御電流Dを出力し、モータ9を駆動し、オフセット距離を変更させる。このことによれば、運転者の手動によらず、自動で、オフセット距離を変更させることができる。
図12は、第5の実施形態に係る操舵装置の制御部10のブロック図である。制御部10は、入力部12と、目標オフセット距離決定手段13と、制御電流出力部14とを有している。入力部12は、車速Vに対応する信号を受信し、車速Vに対応する信号を目標オフセット距離決定手段13に送信する。
目標オフセット距離決定手段13は、車速Vに対応する信号を受信し、受信した車速Vに応じた目標オフセット距離を決定し出力する。なお、目標オフセット距離決定手段13は、車速Vに応じて目標オフセット距離を抽出可能な、車速−オフセット距離データベースを有していてもよい。そして、低車速での目標オフセット距離より、低車速より高速の高車速での目標オフセット距離が大きくなるように、車速Vに対する目標オフセット距離を設定しておく。
制御電流出力部14は、目標オフセット距離に対応する信号を受信し、オフセット距離が目標オフセット距離に一致するように、モータ9の制御電流Dを出力する。なお、モータ9の回転角と、オフセット距離とは一対一に対応するので、モータ9の回転角から、現在のオフセット距離を知ることができる。第5の実施形態では、車速Vに対して目標オフセット距離を設定したが、これに限らず、他の車両の状態量に対して設定してもよい。
(第6の実施形態)
図13(a)は、本発明の第6の実施形態に係る操舵装置1(低車速モード設定時)の側面図である。なお、制御部10と車速計11はブロック化して記載しており、図示のような接続関係ではあるが、図示のような位置関係には限られない。
第6の実施形態の操舵装置1が、第5の実施形態の操舵装置と異なっている点は、ステアリングシャフト3に、ステアリングシャフト3の傾きを変更可能なチルト装置15と、ステアリングシャフト3を回転軸3aの方向に前進させたり後退させたりすることが可能なテレスコピック装置16とを有している点である。
操舵装置1がチルト装置15とテレスコピック装置16を有したことにより、制御部10は、モータ9だけでなく、チルト装置15とテレスコピック装置16とにも接続している。制御部10は、車速計11から車速Vに対応する信号を受信し、車速Vに応じた制御電流D、D1、D2を出力する。オフセット距離変更部4では、制御電流Dによりモータ9が駆動することで、オフセット距離を変更させる。
チルト装置15では、制御電流D1によりモータが駆動し、回転軸15aを回転軸としてステアリングシャフト3を回動させる。このステアリングシャフト3の回動に伴い、ステアリングホイール2、オフセット距離変更部4、テレスコピック装置16も回動する。
テレスコピック装置16では、制御電流D2によりモータが駆動し、ステアリングシャフト3を運転者の方向に前進させたり後退させたりする。このステアリングシャフト3の前進・後退に伴い、ステアリングホイール2、オフセット距離変更部4も前進・後退する。
そして、図13(a)に示すように、低車速モードにおいては、ステアリングホイール2の中心(軸)2aは、ステアリングシャフト3の回転軸3aに重なっている。
図13(b)は、第6の実施形態の発明の理解を容易にするために、仮想的に操舵装置1において高車速モード設定時にオフセットのみを実施した際の状況を示したものである。図13(a)のステアリングホイール2の上端の高さを基準高さ17とすると、オフセットにより、図13(b)においてステアリングホイール2の上端の高さは基準高さ17より低くなっている。ステアリングホイール2自体の高さが低くなっているので、ステアリングホイール2を握っている運転者の手も下がってしまう。
そこで、第6の実施形態においては、図13(c)に示すように、高車速モード設定時にオフセットの実施に加えて、チルトUP、テレスコピック伸長を実施し、ステアリングホイール2の上端の高さを基準高さ17で一定に保っている。
具体的には、チルト装置15で、ステアリングシャフト3を回動させ傾けることで、ステアリングホイール2を上昇させている。ただ、ステアリングホイール2の上端は、上昇しながら、運転者から離れてしまうので、テレスコピック装置16で、傾いたステアリングシャフト3を運転者側に前進させることで、ステアリングホイール2を上昇させながら、ステアリングホイール2の上端と運転者との間隔を一定に保つことができる。そして、チルト装置15とテレスコピック装置16とにより、オフセットにより降下したステアリングホイール2を上昇させることにより、ステアリングホイール2の上端の高さを基準高さ17で一定に保つことができる。
なお、チルトUPによるステアリングホイール2の上端と運転者との間隔の変動が運転者に影響を与えないのであれば、テレスコピック装置16を省いてもよい。テレスコピック装置16を省いても、チルトUPによりオフセットによるステアリングホイール2の降下を打ち消して、ステアリングホイール2の高さを一定にすることができる。
また、テレスコピック伸長によるステアリングホイール2の上端と運転者との間隔の変動が運転者に影響を与えないのであれば、チルト装置15を省いてもよい。チルト装置15を省く場合は、ステアリングシャフト3を回転軸3aが水平にならないように傾けて設ける必要がある。そして、チルト装置15を省いても、テレスコピック伸長によりオフセットによるステアリングホイール2の降下を打ち消して、ステアリングホイール2の高さを一定にすることができる。
図14は、第6の実施形態に係る操舵装置の制御部10のブロック図である。第6の実施形態の制御部10は、図12の第5の実施形態と比較して、目標チルト量決定手段13aと、目標テレスコピック量決定手段13bとを有している点が異なっている。この相異点に伴い、制御部10は、制御電流出力部14aと、制御電流出力部14bとをさらに有している。
入力部12は、車速Vに対応する信号を受信し、車速Vに対応する信号Vを目標オフセット距離決定手段13に送信する。
目標オフセット距離決定手段13は、車速Vに対応する信号Vを受信し、受信した車速Vに応じた目標オフセット距離に対応する信号を決定し出力する。なお、目標オフセット距離決定手段13は、車速Vに応じて目標オフセット距離を抽出可能な、車速−オフセット距離データベースを有していてもよい。そして、低車速での目標オフセット距離より、低車速より高速の高車速での目標オフセット距離が大きくなるように、車速Vに対する目標オフセット距離を設定しておく。
目標チルト量決定手段13aは、目標オフセット距離に対応する信号を受信し、受信した目標オフセット距離に応じた目標チルト量を決定し出力する。なお、目標チルト量決定手段13aは、目標オフセット距離に応じて目標チルト量を抽出可能な、目標オフセット距離−目標チルト量データベースを有していてもよい。そして、目標オフセット量が大きくなるほど、目標チルト量が大きくなるように、目標オフセット量に対する目標チルト量を設定しておく。
目標テレスコピック量決定手段13bは、目標オフセット距離に対応する信号を受信し、受信した目標オフセット距離に応じた目標テレスコピック量を決定し出力する。なお、目標テレスコピック量決定手段13bは、目標オフセット距離に応じて目標テレスコピック量を抽出可能な、目標オフセット距離−目標テレスコピック量データベースを有していてもよい。そして、目標オフセット量が大きくなるほど、目標テレスコピック量が大きくなるように、目標オフセット量に対する目標テレスコピック量を設定しておく。
制御電流出力部14は、目標オフセット距離に対応する信号を受信し、オフセット距離が目標オフセット距離に一致するように、モータ9の制御電流Dを出力する。なお、モータ9の回転角と、オフセット距離とは一対一に対応するので、モータ9の回転角から、現在のオフセット距離を知ることができる。
制御電流出力部14aは、目標チルト距離に対応する信号を受信し、チルト装置15のチルト量が目標チルト量に一致するように、制御電流D1を出力する。なお、チルト装置15内のモータの回転角と、チルト量とは一対一に対応するので、モータの回転角から、現在のチルト量を知ることができる。
制御電流出力部14bは、目標テレスコピック距離に対応する信号を受信し、テレスコピック装置16のテレスコピック量が目標テレスコピック量に一致するように、制御電流D2を出力する。なお、テレスコピック装置16内のモータの回転角と、テレスコピック量とは一対一に対応するので、モータの回転角から、現在のテレスコピック量を知ることができる。
第6の実施形態によれば、第5の実施形態と同様にオフセットが可能であるだけでなく、オフセットにより降下したステアリングホイール2を、チルト量だけチルトし、テレスコピック量だけテレスコピック伸長することにより、ステアリングホイール2の高さを上昇させ、オフセット前の高さと等しくすることができる。
(第7の実施形態)
図15は、本発明の第7の実施形態に係る操舵装置のブロック図である。第7の実施形態の操舵装置が、第6の実施形態の操舵装置と異なっている点は、制御部10に、車速計11の替わりに、オフセット距離指示ボリューム18が接続されている点である。オフセット距離指示ボリューム18によれば、運転者がこのオフセット距離指示ボリューム18を回すことにより、目標オフセット距離を設定し、変更することができる。そして、この目標オフセット距離を制御部10に入力することができる。
図16は、第7の実施形態に係る操舵装置の制御部10のブロック図である。第7の実施形態の制御部10は、図14の第6の実施形態と比較して、目標オフセット距離決定手段13が省かれている点が異なっている。この相異点に伴い、入力部12には、目標オフセット距離が入力され、入力部12から、目標オフセット距離に対応する信号が、制御電流出力部14、目標チルト量決定手段13a、目標テレスコピック量決定手段13bへ送信されている。
第7の実施形態によれば、第6の実施形態と同様に、オフセットが可能であるだけでなく、オフセットにより降下したステアリングホイール2を、チルト量だけチルトし、テレスコピック量だけテレスコピック伸長することにより、ステアリングホイール2の高さを上昇させ、オフセット前の高さと等しくすることができる。そして、運転者が、好みのオフセット量を設定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る操舵装置(低車速モード設定時)の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る操舵装置(低車速モード設定時)の側方からの透視図である。 本発明の第1の実施形態に係る操舵装置(高車速モード設定時)の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る操舵装置(高車速モード設定時)の側方からの透視図である。 低車速モードにおいて、ステアリングホイールに作用する力を示す図である。 高車速モードにおいて、ステアリングホイールに作用する力を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る操舵装置(低車速モード設定時)の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る操舵装置(低車速モード設定時)の側方からの透視図である。 本発明の第3の実施形態に係る操舵装置(低車速モード設定時)の平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る操舵装置(低車速モード設定時)の平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る操舵装置のブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る操舵装置の制御部のブロック図である。 (a)は、本発明の第6の実施形態に係る操舵装置(低車速モード設定時)の側面図であり、(b)は、この操舵装置において高車速モード設定時にオフセットのみを実施しステアリングホイールが下がった際の側面図であり、(c)は、この操舵装置において高車速モード設定時にオフセット、チルトUP、テレスコピック伸長を実施しステアリングホイールの高さが一定に保たれている際の側面図である。 本発明の第6の実施形態に係る操舵装置の制御部のブロック図である。 本発明の第7の実施形態に係る操舵装置のブロック図である。 本発明の第7の実施形態に係る操舵装置の制御部のブロック図である。
符号の説明
1 操舵装置
2 ステアリングホイール
2A グリップ部
2a ステアリングホイール(グリップ部)の円環の中心
2b 支持部
2c 締結部
3 ステアリングシャフト
3a 回転軸
4 オフセット距離変更部
4a ストッパ開口
4b ベース
4c 移動部
4d レバー
4e 連結シャフトガイド
4f 移動部ガイド
5 連結シャフト
5a 貫通孔
6 送りねじ機構
7 ラックアンドピニオン機構
7a ピニオン
7b ラック
7c 入力ギア
8 ウォーム歯車機構
8a ねじ歯車
8b 軸受け
9 駆動部(モータ)
10 制御部
11 車速計
12 入力部
13 目標オフセット距離決定手段
13a 目標チルト量決定手段
13b 目標テレスコピック量決定手段
14、14a、14b 制御電流出力部
15 チルト装置
15a チルト装置の回転軸
16 テレスコピック装置
17 基準高さ
18 オフセット距離指示ボリューム

Claims (3)

  1. 転者の操舵力により回転するステアリングホイールと、
    前記操舵力により第1回転軸回転させ操向車輪を転舵させるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングホイールの中立位置において、前記第1回転軸の延長線より前記ステアリングホイールの中心が下方になるように、前記第1回転軸の延長線と前記ステアリングホイールの中心とのオフセット距離を変更するオフセット距離変更部とを有し、
    前記ステアリングホイールは、前記延長線を回転軸として回転することを特徴とする操舵装置。
  2. 前記オフセット距離変更部は、車が大きくなるにつれ前記オフセット距離を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の操舵装置。
  3. 前記ステアリングシャフトの傾きを変更可能なチルト装置と、
    前記ステアリングシャフト前進及び退が可能なテレスコピック装置の少なくともどちらか一方を有し、
    前記オフセット距離の変更の前後で前記ステアリングホイールの把持部の高さが一定に保たれるように、前記ステアリングシャフトの傾きの変更と、前記ステアリングシャフトの前進・後退の少なくともどちらか一方を実施することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の操舵装置。
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