JP4999804B2 - 回路基板ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、主に車両に搭載され、長尺な基板を内蔵する回路基板ユニットの技術分野に属する。
従来では、アッパーケースとロアケースを接合した内部に回路基板を配設し、電線に比べて低い電流を導体パターンにより流している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−44587号公報(第2−6頁、全図)
しかしながら、従来にあっては、導体パターンやアッパーケース、ロアケースにおける構造が非常に制約されるものであった。
この点について、詳しく説明する。
アッパーケース、ロアケースを接合する内部に回路基板を配置する場合には、どちらかにリブを設け、リブを回路基板に押し付けて保持することが多い。
しかし、リブと回路基板が擦れると、ドライバが不快に感じたり、違和感として捉える低級音が発生する。
この対策として充分なリブの大きさ、数を確保すると、内部に配置した回路基板の導体パターンは、リブ当接部分を回避する必要があり、非常に構造に制約を受けることになる。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、低級音の発生を抑制しつつ、回路基板の導体パターン等の構造の自由度を向上させることができる回路基板ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、長尺な回路基板をアッパーケースとロアケースによって形成される空間内に収容する回路基板ユニットにおいて、前記ロアケースに対する前記回路基板の位置を定めつつ、前記ロアケースの前記回路基板に対する長尺方向の寸法変化を許容して、前記回路基板を前記ロアケースに保持する第1保持手段と、前記アッパーケースに設けられ、前記アッパーケースと前記ロアケースが組み付けられると、前記回路基板を前記ロアケースに押し付けるようにして、前記回路基板を保持する第2保持手段と、を備え、前記第2保持手段は、前記回路基板の短尺方向での前記回路基板との位置ずれの際の摩擦抵抗より、前記回路基板の長尺方向での前記回路基板との位置ずれの際の摩擦抵抗を小さくする形状にし、前記第2保持手段は、前記回路基板の短尺方向より、前記回路基板の長尺方向を長くした形状で前記回路基板に当接させる構造にし、前記第2保持手段は、前記回路基板に当接させる端部を前記回路基板方向の端へ向かうに従って、前記回路基板の短尺方向が細くなる形状にし、前記アッパーケースと前記ロアケースを取り付けると、前記第2保持手段の前記回路基板への当接部分は、必ず前記回路基板に当接または押し付けられるようにした、ことを特徴とする。

よって、本発明にあっては、低級音の発生を抑制しつつ、回路基板の導体パターン等の構造の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の回路基板ユニットを実現する実施の形態を、請求項1〜7に係る発明に対応する実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の回路基板ユニットの車両組付け状態を示す説明斜視図である。図2は実施例1の回路基板ユニットの車両組付け状態を示す説明図である。
実施例1の回路基板ユニット1は、インストパネルの内部に設けられるクロスカービーム50に取り付けられ、コックピットモジュールを構成する。コックピットモジュールは、予め組み立てられ、車両の車体に対して一度に搭載される。
そして、回路基板ユニット1は、車両の左右方向への電源配線、信号配線の一部を受け持つ。また、一部電子部品の実装を行ってもよい。
図3は実施例1の回路基板ユニットの斜視図である。図4は実施例1の回路基板ユニットの分解状態を示す斜視図である。
回路基板ユニット1は、樹脂製のアッパーケース2及びロアケース3の上下2体を組付けた構造であり、その内部に回路基板4を収容する構造である。
まず、アッパーケース2の構造について説明する。
アッパーケース2は、その長尺な側部に、締結によるロアケース3との取り付けのためのネジ受け部21を設ける。
また、アッパーケース2の周縁部の複数箇所には、ロアケース3との仮止めのための係合爪部22を設ける。
さらに、アッパーケース2の上面において、前後方向の中央で左右の長手方向の複数箇所に、他のケーブルやダクトへの取り付けを可能にする取付部23を設ける。
次に、アッパーケース2の手前側の3箇所には、下方へ伸びた舌片形状で、奥側の2箇所には、奥側へ伸びた舌片形状で、取り付け用の穴を備えた取付部24を設ける。この取付部24は、クロスカービーム50への取り付けに用いられる。
また、アッパーケース2の左右端部には、左右へそれぞれ伸びた舌片形状で、取り付け用の穴を備えた取付部25を設ける。この取付部25は、クロスカービーム50への取り付けに用いられる。
次にロアケース3の構造について説明する。
ロアケース3は、その長尺な側部に、アッパーケースのネジ受け部21と重ねるように当接させ、ネジ5で締結する部分としたネジ止め部31を設ける。
また、ロアケース3の周縁部の複数箇所で、アッパーケース2の係合爪部22に対応する箇所には、アッパーケース2の係合爪部22を撓みで乗り越えるようにして、引っ掛けるように係合するコ字状(枠形状)の係合部32を設ける。
図5は実施例1の回路基板ユニットの一部のネジを省略した下面側斜視図である。
ロアケース3の底面の左右には、収容した回路基板4とコックピットモジュールの機器との電気接続を行うコネクタ4dが露出する部分が設けられている。コネクタ4dは、回路基板4に予め取り付けられ、電気的に接続されている。なお、図4には、回路基板4a、4bにおけるコネクタの実装位置を符号4dで示す。
そして、ロアケース3には、コネクタ4dの周囲を側壁により囲むコネクタ保護部33を設ける。
次に回路基板4について説明する。
回路基板4は、ロアケース3に収容され、左右に分かれた回路基板4aと回路基板4bが中央で、フラットケーブル4cにより接続される構造である。
次に回路基板4の保持構造について説明する。
図6は実施例1の回路基板ユニットの断面図である。図7は実施例1の回路基板ユニットの断面斜視図である。
回路基板4の保持構造としては、回路基板4の短尺方向の両端部分に対応するロアケース3の位置に、ロアケース3の中央側よりも一段高い保持部34を複数箇所に設ける。
また、ロアケース3の中央側には、回路基板4の下面を保持部34と略同じ高さに支持する支持部35を複数箇所に設ける。
そして、支持部35の一部は、ネジ5がネジ部を貫通させ、頭部が着座する構造にする(これを支持部35aとする。詳細は後述する)。
これにより、回路基板4をロアケース3に載せると、回路基板4は図6に示すように、短尺な幅方向の両端を保持部34で支持され、中央を支持部35で支持されることになる。
次に、アッパーケース2は、支持部35aに重なる位置にリブ部26を設ける。リブ部26は略円筒形状で、図示しないがネジ用の孔を下端に有し、ネジ5の締結で下面を回路基板4に当接させる構造である。
さらに、回路基板4の短尺方向の両端に対応する位置には、三角リブ部27を設ける。三角リブ部27は、リブ部26及び支持部35におけるネジの締結により、下端が回路基板4に当接する構造である。
このように、回路基板4は、アッパー側のリブ部26、三角リブ部27、ロア側の保持部34、支持部35により、挟むようにして保持される構造である。
次に三角リブ部の構造について説明する。
図8〜図10は実施例1の回路基板ユニットの三角リブ部の説明斜視図である。
三角リブ部27は、矩形部27a、三角部27b、下端部27cを備えている。
矩形部27aは、アッパーケース2の下面から下方に突出した矩形舌片形状の部分であり、回路基板ユニット1の長尺方向に長く、短尺方向に短い形状である。そのため、回路基板4への当接面も回路基板ユニット1の長尺方向に長く、短尺方向に短くなる。
この矩形部27aのアッパーケース2の基端(上端)で、コ字形状となるように、矩形部27aの両端から中央側へ伸びた形状である三角部27bを設ける。
三角部27bは、下方に行くに従って回路基板ユニット1の短尺方向が短くなる三角形状である。矩形部27aの下端より上方で、矩形部27aに接続する形状である。
そして、矩形部27aの下端部分は、下方に行くに従って回路基板ユニット1の短尺方向及び長尺方向が短くなる部分を設け、下端部27cとする。
下端部27cは、言い換えると傾斜したテーパ面を四方に有し、回路基板4への当接面積を小さくする形状である。
なお、三角リブ部27は、リブ部26及び支持部35におけるネジの締結により、必ず下端が回路基板4に当接し、押し付けられる寸法関係にしておく。
次に、回路基板4のさらに詳細な保持構造について説明する。
図11は実施例1の回路基板ユニットのロアケースと回路基板の取り付け構造を示す説明図である。なお、一部に三角リブ部27を示す。なお、図11には、回路基板4bを示すが、回路基板4aも同じ構造である。
ロアケース3の支持部35は、長尺方向に複数が配列し、この配列の両端に位置する支持部35は、支持部35aとし、支持部35aの上面から位置決めピン36が上方に突出するものとする。
そして、その間に位置する支持部35を支持部35bとし、ネジ5のネジ部が上方に突出するものとする。
回路基板4は、長尺方向の中央側となる1箇所の位置決めピン36を、貫通させるための位置決め孔41を設けるようにする。さらに、位置決め孔41以外の位置決めピン36及びネジ5のネジ部を貫通させるための長孔42を設ける。長孔42は、長尺方向に長い孔形状とする。
なお、図11には三角リブ部27を、1箇所のコネクタ4dに対応するように示しているが、図11に示す長尺方向両側のコネクタ4d(並列して2つが設けられているもの)にも対応して配設されるものとする。
作用を説明する。
[コックピットモジュールの配電、配線を行う作用]
実施例1の回路基板ユニット1は、コックピットモジュールのクロスカービーム50に取り付けられ、コックピットモジュールにおける左右方向の電力の伝達、信号の送受を行う。そのため、コックピットモジュールのインストパネルの内部は、配線が簡略化され、非常に省スペースな構成となる。
また、回路基板ユニット1の上面には、左右方向に複数の取付部23が設けられているため、回路基板ユニット1の上面を利用して左右方向へ束状に配線を行い、取付部23で電線や信号線を固定するようにしてもよい。
また、回路基板ユニット1の底面に設けられた複数のコネクタ4dから電源供給や信号線の接続を行うため、コックピットモジュールのインストパネルの内部は、非常に簡素な配線構造となる。
[長尺方向の移動を許容する作用]
実施例1の回路基板ユニット1は、内部に回路基板4(4a,4b)を収容している。
回路基板4は電源供給、又は信号伝達、あるいは電子部品実装のために、通電パターンが設けられるため、樹脂製であっても熱や経時的な膨張、熱収縮が抑制されている。
これに対して、アッパーケース2、ロアケース3は通電パターンが設けられず、長尺な一体物の樹脂製であるため、熱や経時的な膨張、熱収縮が回路基板4よりも大きくなる。
このような場合、回路基板4に対してアッパーケース2及びロアケース3は、相対的に位置を移動させたことと同じ現象となる。なお、この相対移動方向は、長尺方向と短尺方向の比率の違いが比較的大きいため、長尺方向と言ってよい。
実施例1の回路基板ユニット1では、回路基板の保持をアッパーケース2のリブ部26、三角リブ部27と、ロアケース3の保持部34、支持部35により両側(図6において上下)から挟みこむようにしている。そのため、特に締結していない部分で、回路基板4へ押し付けられている三角リブ部27では、回路基板4とのコスレが生じることになる。
このように回路基板4とのコスレが生じると、ユーザーが聞くと不快に感じたり、違和感として受け取る低級音が生じやすい。これは、車両の評価に大きく影響するため好ましくない。
実施例1では、三角リブ部27の回路基板4に当接する下端部27c及びその基端側の矩形部27aを、回路基板ユニット1の長尺方向に長く、短尺方向に短くしている。また、下端部27cは傾斜したテーパ面を備え、回路基板4に押し付けられている。そのため、長尺方向の相対移動に対して、三角リブ部27が回路基板4に対して滑りやすくなる。
これにより、三角リブ部27が回路基板4との間にコスレを生じる際に摩擦抵抗が小さくなり、低級音が発生しないようになる。
さらに実施例1の回路基板ユニット1では、三角リブ部27の下端が必ず回路基板4に当接し、押し付けられるように設けられる。具体的には寸法公差上、三角リブ部27の下端と回路基板4の隙間を0〜マイナスにする。
これにより、三角リブ部27と回路基板4とが間隙を有することがなくなる。例えば、わずかな間隙が生じている状態では、車両の振動により接触した際、低級音が発生することになるが、実施例1では、必ず当接し、押し付けられた状態にすることで、このような低級音が発生することがない。
そして、三角リブ部27の回路基板4に押し付けられる部分は、下方に行くに従い、回路基板ユニット1の短尺方向の幅を小さくする形状にし、回路基板4に押し付けられていても摺動することを妨げないように摩擦抵抗を少なくする形状にしている。
さらに実施例1の回路基板ユニット1では、回路基板4a,4bのそれぞれにおいて、回路基板ユニット1の中央側の位置決めピン36に係合する位置決め孔41以外は、長孔42と位置決めピン36あるいはネジ5が係合するようにして、回路基板4とアッパーケース2及びロアケース3との長尺方向の相対的な移動を許容する。これにより、熱膨張、熱収縮等により回路基板4の半田部分や通電パターンで高い応力が生じることを防止する。また、回路基板4の位置決め孔41の位置は、アッパーケース2及びロアケース3との位置が変わらない基準位置となる。そのため、回路基板ユニット1では、長尺方向の相対位置が変化しても、中央では、回路基板4a,4bがフラットケーブル4cで接続されるため、位置変化を許容する。
[構造の自由度を向上させる作用]
実施例1の回路基板ユニット1は、図4、図5に示すように、アッパーケース2とロアケース3を組み付ける際の締結を、ロアケース3の下面側からのみとしている。これにより、回路基板ユニット1の内部に収容した回路基板4へ水滴などが侵入することがないようにしている。また、図1、図2に示すように、クロスカービーム50に取り付けられた回路基板ユニット1は、インストパネル内部で比較的上部位置であり、下面側での電気的接続が容易である。さらに、コネクタ4dへの水滴の到達をコネクタ保護部33で防止するため、コネクタ4dは、回路基板4からロアケース3の下面で露出する構造である。
このように実施例1の回路基板ユニット1は水滴が回路基板4へ侵入しない構造となっている。そのために回路基板ユニット1のコネクタ4dへ電気的な接続を行うよう外部のコネクタを差し込むと、回路基板4は、下方から力を受けることになる。このコネクタ接続の際の力により回路基板4が大きくたわむと、半田の部分に応力が発生し、断線等を引き起こす要因となるため、非常に好ましくない。実施例1では、図11に一部を示すように、コネクタ4dの並列な2つ又は1つに対して、一つの三角リブ部27が配設されているので、コネクタ4dへの接続の際の力を三角リブ部27で受け、回路基板4のたわみを抑制する。
三角リブ部27は、三角部27bを備えることにより、コネクタ4dへの接続の際の力を、受圧断面をコ字状にして強度高く、受けるとともに、回路基板4へ接する部分は、下端部27cの小さい面積にしている。
また、その位置は、図11にその一部を示すように、コネクタ4dと回路基板4の端部の間であり、回路基板4の通電パターンや実装等へ影響を与えない位置である。
そのため、コネクタ4dへの力を受ける構成にしつつも、回路基板4の通電パターンや実装の自由度が向上する。
特に三角リブ部27の三角部27bは、上方へ行くに従って、回路基板ユニット1の幅方向の中央へ長くなるため、基板中央部分を空け、回路基板4の通電パターンや実装の自由度が向上する。
また三角リブ部27は、矩形部27aの基端(上端)で、断面がコ字形状となるように、矩形部27aの両端から中央側へ伸びた形状である三角部27bを設けた構造のため、矩形部27aの左右の倒れ方向が強くなり、弱い方向がなくなる。これにより、コネクタへの接続の際に受ける力の方向が多方向であっても、強く受け、回路基板4のたわみを抑制する。
また、言い換えて説明すると、三角リブ部27は、壁際の設置が可能であるので、回路構成等の自由度が向上する。また、三角リブ部27は、肉量が少なくヒケを発生させない。
実施例1の作用を明確にするために、さらに説明を加える。
図12は円柱形状のリブを設けた場合の説明図である。図13は円柱形状のリブを設けた場合の説明断面図である。
コネクタ4dへのコネクタ接続への力を受けるためには、図12、図13のような構成にすることも考えられる。図12、図13では、円柱形状のリブ部101の円形の下面を回路基板4に接触させて、回路基板4の保持とコネクタ接続時の力を受けている。このように広い円形の接触部を設けるためには、コネクタ近傍に設けることが困難であり、位置が離れることによりさらに大きい面積で力を受けなければならない。
すると、回路基板4との摩擦抵抗は大きく、位置ずれを許容できないことは、回路基板4の半田へ応力が生じてしまうことになる。また、線膨張等の際に、その滑りにくさから低級音が発生しやすい。
さらに、大きい面積で回路基板4に接触させることは、回路基板4の通電パターン、部品実装の自由度を低下させてしまう。あるいは、通電パターンをキズつけることを生じやすくしてしまう。
また、アッパーケース2の平面部分から下方に大きな円柱形状の部分を突出させる構造にすると、樹脂成形の際に上面にヒケが発生しやすく、製造が難しい形状となり、結果的にコストを増大させる。
これに対して、実施例1の回路基板ユニット1では、長孔42、位置決め孔41による構造で回路基板4との位置ずれを許容し、三角リブ部27により摩擦抵抗を小さくして低級音を発生させない。また、三角リブ部27は、円柱形状のリブ部101に対して、の配置位置、接触面積の少なさ、形状から、構造の自由度を向上させる。
次に、効果を説明する。
実施例1の回路基板ユニットにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)長尺な回路基板4をアッパーケース2とロアケース3によって形成される空間内に収容する回路基板ユニット1において、ロアケース3に対する回路基板4の位置を定めつつ、ロアケース3の回路基板4に対する長尺方向の寸法変化を許容して、回路基板4をロアケース3に保持する位置決めピン36、位置決め孔41、長孔42、ネジ5と、アッパーケース2に設けられ、アッパーケース2とロアケース3が組み付けられると、回路基板4をロアケース3に押し付けるようにして、回路基板4を保持する三角リブ部27を備え、三角リブ部27は、回路基板4の短尺方向での回路基板4との摩擦抵抗より、回路基板4の長尺方向での回路基板4との摩擦抵抗を小さくする形状にしたため、熱膨張等の際に生じる回路基板4と、アッパーケース2及びロアケース3の位置ズレで擦れる際に摩擦抵抗を少なくすることで、低級音の発生を抑制し、回路基板4の長尺方向での回路基板4との摩擦抵抗を小さくする形状にすることにより、回路基板4の導体パターン等の構造の自由度を向上させることができる。
(2)上記(1)において、三角リブ部27は、回路基板4の短尺方向より、回路基板4の長尺方向を長くした形状で回路基板4に当接させる構造にしたため、アッパーケース2及びロアケース3の長尺方向の位置ズレで擦れる際に摩擦抵抗を少なくすることで、低級音の発生を抑制し、面積少なく回路基板4に当接し、回路基板4の導体パターン等の構造の自由度を向上させることができる。
(3)上記(1)又は(2)において、三角リブ部27は、回路基板4に当接させる下端部27cを回路基板方向の端へ向かうに従って、回路基板4の短尺方向が細くなる形状にしたため、回路基板4への接触面積をさらに小さくし、アッパーケース2及びロアケース3の長尺方向の位置ズレで擦れる際に摩擦抵抗を少なくすることで、低級音の発生を抑制することができる。
(4)上記(3)において、アッパーケース2とロアケース3を取り付けると、三角リブ部27の回路基板4への当接部分は、必ず回路基板4に当接または押し付けられるようにしたため、車両に搭載された際に、車両の振動により間隙部分が当接することにより低級音を発生することを防止することができる。これは回路基板4の長期的な使用にも有利である。
(5)上記(1)〜(4)において、三角リブ部27は、回路基板4の短尺方向より、回路基板4の長尺方向を長くした矩形形状でアッパーケースから下方に突出する矩形部27aと、回路基板4の長尺方向での矩形部27aの端に、上方へ行くに従って回路基板4の短尺方向へ長くなる形状の三角部27bを備えたため、コネクタ4dへ外部のコネクタ接続を行う際に下方の多方向から力を受けても、矩形部27aと三角部27bで力を受けるようにし、回路基板4が大きくたわむことがないようにできる。また、矩形部27aに三角部27bを設けることにより、強度を向上させつつ、三角形にすることで、回路基板4の通電パターンや実装する電子部品に当接せず、回路基板4の導体パターン等の構造の自由度を向上させることができる。
(6)上記(1)〜(5)において、第1保持手段は、ロアケース3に設けられた複数の位置決めピン36及びネジ5と、回路基板4に設けられ、位置決めピン36と係合する円形状の位置決め孔41と、回路基板4に設けられ、位置決めピン36と係合する長円形状の長孔42を備え、位置決めピン36と位置決め孔41の係合によりロアケース3に対する回路基板4の水平方向の位置を定め、位置決めピン36及びネジ5と長孔42の係合によりロアケース3の回路基板4に対する長尺方向の寸法変化を許容しつつ、水平方向の回路基板保持を行うため、線膨張等により回路基板4とアッパーケース2及びロアケース3の位置ズレを起こしても、位置決めピン36と位置決め孔41を基準として相対位置が変わらないようにし、他を長孔42の分、回路基板4とロアケース3との相対位置ズレを許容する。これにより、回路基板4は、充分に保持されつつ熱膨張等により生じる応力がコネクタ4dとの接続や通電パターン等の半田部分へ影響することを抑制できる。
(7)上記(1)〜(6)において、回路基板4は、下方に突出させるように実装され、ロアケース3から外部へ露出させ電気的な接続を行うコネクタ4dを備え、三角リブ部27は、回路基板4のコネクタ4dの位置の近傍に当接する配置にしたため、下方へ露出させたコネクタ4dへの外部のコネクタを差し込むように接続する際の回路基板4へ加わる力を、三角リブ部27で充分に受け、回路基板4の半田部分へ応力が影響しないようにできる。また、適確な位置で受けることにより、回路基板4へ接触する面積を小さくするとともに、配置する三角リブ部27の個数を節約することができる。
以上、本発明の回路基板ユニットを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、左右の2体からなる回路基板4を例として説明したが、さらに複数からなるものであっても、1体物であってもよい。
実施例1の回路基板4は、電源供給、信号伝達のために、ほとんど電子部品の実装のないものとしても、電子部品を充分に実装したものであっても、どちらであってもよい。
実施例1の回路基板ユニットの車両組付け状態を示す説明斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットの車両組付け状態を示す説明図である。 実施例1の回路基板ユニットの斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットの分解状態を示す斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットの一部のネジを省略した下面側斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットの断面図である。 実施例1の回路基板ユニットの断面斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットの三角リブ部の説明斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットの三角リブ部の説明斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットの三角リブ部の説明斜視図である。 実施例1の回路基板ユニットのロアケースと回路基板の取り付け構造を示す説明図である。 円柱形状のリブを設けた場合の説明図である。 円柱形状のリブを設けた場合の説明断面図である。
符号の説明
1 回路基板ユニット
2 アッパーケース
21 ネジ受け部
22 係合爪部
23 取付部
24 取付部
25 取付部
26 リブ部
27 三角リブ部
27a 矩形部
27b 三角部
27c 下端部
3 ロアケース
31 ネジ止め部
32 係合部
33 コネクタ保護部
34 保持部
35 支持部
35a 支持部
35b 支持部
36 位置決めピン
4 回路基板
4a 回路基板
4b 回路基板
4c フラットケーブル
4d コネクタ
41 位置決め孔
42 長孔
5 ネジ
50 クロスカービーム
101 リブ部

Claims (5)

  1. 長尺な回路基板をアッパーケースとロアケースによって形成される空間内に収容する回路基板ユニットにおいて、
    前記ロアケースに対する前記回路基板の位置を定めつつ、前記ロアケースの前記回路基板に対する長尺方向の寸法変化を許容して、前記回路基板を前記ロアケースに保持する第1保持手段と、
    前記アッパーケースに設けられ、前記アッパーケースと前記ロアケースが組み付けられると、前記回路基板を前記ロアケースに押し付けるようにして、前記回路基板を保持する第2保持手段と、
    を備え、
    前記第2保持手段は、前記回路基板の短尺方向での前記回路基板との位置ずれの際の摩擦抵抗より、前記回路基板の長尺方向での前記回路基板との位置ずれの際の摩擦抵抗を小さくする形状にし
    前記第2保持手段は、前記回路基板の短尺方向より、前記回路基板の長尺方向を長くした形状で前記回路基板に当接させる構造にし、
    前記第2保持手段は、前記回路基板に当接させる端部を前記回路基板方向の端へ向かうに従って、前記回路基板の短尺方向が細くなる形状にし、
    前記アッパーケースと前記ロアケースを取り付けると、前記第2保持手段の前記回路基板への当接部分は、必ず前記回路基板に当接または押し付けられるようにした、
    ことを特徴とする回路基板ユニット。
  2. 請求項1に記載の回路基板ユニットにおいて、
    前記第2保持手段は、前記回路基板の短尺方向より、前記回路基板の長尺方向を長くした矩形形状でアッパーケースから下方に突出する矩形部分と、
    前記回路基板の長尺方向での前記矩形部分の端に、上方へ行くに従って前記回路基板の短尺方向へ長くなる形状の三角形状部分と、
    を備えたことを特徴とする回路基板ユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の回路基板ユニットにおいて、
    前記第1保持手段は、
    前記ロアケースに設けられた複数の位置決めピンと、
    前記回路基板に設けられ、前記位置決めピンと係合する円形状の第1位置決め孔と、
    前記回路基板に設けられ、前記位置決めピンと係合する長円形状の第2位置決め孔と、
    を備え、
    前記位置決めピンと前記第1位置決め孔の係合により前記ロアケースに対する前記回路基板の水平方向の位置を定め、
    前記位置決めピンと前記第2位置決め孔の係合により前記ロアケースの前記回路基板に対する長尺方向の寸法変化を許容しつつ、水平方向の回路基板保持を行う、
    ことを特徴とする回路基板ユニット。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回路基板ユニットにおいて、
    前記回路基板は、下方に突出させるように実装され、前記ロアケースから外部へ露出させ電気的な接続を行うコネクタを備え
    前記第2保持手段は、前記回路基板の前記コネクタの位置の近傍に当接する配置にした、
    ことを特徴とする回路基板ユニット。
  5. 請求項4に記載の回路基板ユニットにおいて、
    前記第2保持手段は、前記回路基板の前記コネクタと前記回路基板の端部との間に当接する配置にした、
    ことを特徴とする回路基板ユニット。
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