JP4999006B2 - シリアルバス伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、1つのマスターノードと複数地点にあるスレーブノードとがシリアルバスに接続された伝送システムであって、マスターノードと各スレーブノードとの間、及び、各スレーブノードの間でデータを双方向に伝送可能なシリアルバス伝送システムに関するものである。
具体的には、複数地点に設置されたセンサから測定データを制御装置に伝送したり、制御装置から制御データを複数地点に設置されたドライバ,アクチュエータ等へ伝送したりする。
産業機器、製造装置等の大規模なシステム内では、多数のセンサや多数のドライバ,アクチュエータ等の入出力装置が各所に設置されている。これらに対し、装置を制御したり監視したりする、コンピュータやシーケンサ等の制御装置が設置されている。
センサがフォトインタラプタのようなものであれば、オン/オフ・データを、また、センサが温度や電圧等を検出するものであれば、これらをA/D変換したデータを、伝送路を経て制御装置に伝送する。一方、制御装置からは、制御データが伝送路を経てドライバ,アクチュエータ等に伝送され、モータやシリンダ等を制御する。
上述した伝送路として、センサやドライバの設置点ごとに1本のケーブルを用いれば、きわめて膨大な本数のケーブルが使用されることになる。そのため、システムの小型化、保守を困難にするなどの数多くの問題がある。
これに対し、シリアルバス伝送システムが知られている。例えば、1本ないし3本の信号線からなるバスラインに、バスを統括するマスターノードと、複数のスレーブノードとがマルチドロップ接続されたネットワークである(非特許文献1参照)。
シリアルバス伝送システムでは、信号電圧とその遷移状態の組み合わせで、各ノードの動作が規定されていて、各ノードは所定の手順でネットワーク制御フローを実行する。
ネットワーク制御方式としては、各ノードが任意にアクセスしても衝突を回避して制御権を確立することができるバス調停(アービトレーション)方式(非特許文献1、特許文献1)や、各ノードに対し、送信可能なタイムスロットが固定的に順次割当てられるサイクリック方式(特許文献2)等が知られている。そこで、伝送路としてシリアルバス伝送システムを採用すれば、ケーブルの物量を大幅に削減できる。
しかし、産業機器、製造装置内では、大きなノイズが発生しているため、ノイズに起因して、ネットワーク制御フローに異常が発生し、ノイズが長時間にわたって継続すると、ネットワーク制御フローが大きく混乱し、大規模システムが致命的な誤作動をするおそれがある。
中尾司、「マイコンの1線2線3線インターフェース活用入門」CQ出版社(2007.6.15)P.16-33 特開平9−294131号公報 特開2005−159754号公報
本発明の目的は、上述した問題点を解決し、マスターノード及び複数のスレーブノードの間において、ノイズの影響を受けにくく安定したネットワーク制御が可能となるシリアルバス伝送システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明においては、シリアルバスに接続された複数ノード間で、該複数ノードの内、ある1つのノードを送信ノードとし少なくとも1つの他のノードを受信ノードとする通信チャネルであって、1又は複数の通信チャネルが設定されており、該1又は複数の通信チャネルを経由してデータ伝送をするシリアルバス伝送システムであって、時分割された複数の時間スロットに、複数の識別信号時間スロット及び該複数の識別信号時間スロットのそれぞれに対応してデータ伝送時間スロットが割り当てられるとともに、前記複数ノードの内、1つがマスターノード、その他がスレーブノードに割り当てられており、前記マスターノードは、前記識別信号時間スロットで、当該マスターノードから前記通信チャネルを指示する識別信号を送信する識別信号送信手段を有し、前記各ノードは、当該ノードが、前記識別信号時間スロットで送信された識別信号により指示される通信チャネルが設定されているノードに該当するときに、当該識別信号が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、当該通信チャネルの設定内容に基づいて、当該通信チャネルを経由したデータ送信又はデータ受信をするデータ伝送手段を有するものである。
マスターノードが送信する識別信号により、通信チャネルが設定されるため、複数のスレーブノードが同時に送信してしまうような衝突が回避される。
時分割された複数の時間スロットに、識別信号時間スロット及びデータ伝送時間スロットが明確に分けられており、かつ、識別信号時間スロットに対応してデータ伝送時間スロットが割り当てられていることにより、通信チャネルが設定されている送信ノードと受信ノードとの間で、ノイズ等の影響でデータ伝送ができなくなったとしても、再び識別信号時間スロットを受信した時に通信チャネルが設定されるため、ネットワーク制御の信頼性が向上する。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記識別信号時間スロットに対応した前記データ伝送時間スロットは、当該識別信号時間スロットよりも所定時間遅れた時間スロットに割り当てられているものである。
データ伝送をする時間スロットが明確であるから、処理が容易である。識別信号時間スロットにより通信チャネルが指定されてから実際にデータ伝送をするまでに要する処理時間を考慮して、上述した所定時間を決めることができる。
データ伝送時間スロットを、識別信号時間スロットよりも1時間スロットの奇数倍(1時間スロット、3時間スロット等)、遅れた時間スロットに割り当てれば、識別信号時間スロットとデータ伝送時間スロットとが交互に割り当てられることになる。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記通信チャネルは、前記ある1つのノードにおける送信データレジスタの特定領域から前記少なくとも1つの他のノードにおける受信レジスタの特定領域までに設定されるものである。
従って、送信ノードでは、伝送するデータを識別信号に応じて送信レジスタにおける記憶領域を異ならせて異なる通信チャネルとして送信することができる。受信ノードでは、伝送されたデータを識別信号に応じて受信レジスタにおける記憶領域を異ならせて異なる通信チャネルとして受信することができる。その結果、送信ノード及び受信ノードは、識別信号により指示される通信チャネルに応じて、伝送データに対して、異なるデータ処理をすることができる。
請求項4に記載の発明においては、請求項1から3までのいずれか1項に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記時分割された複数の時間スロットは、前記データ伝送のクロック周期の整数倍間隔で割り当てられるものである。
従って、ノイズ等の影響で識別信号時間スロットやデータ伝送時間スロットが受信できなくなっても、クロック周期の整数倍間隔で割り当てられている識別信号時間スロットやデータ伝送時間スロットは、ノイズがなくなれば、再びクロック同期して、再び容易に検出されるから、ネットワーク制御の信頼性が向上する。
請求項5に記載の発明においては、請求項4に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記スレーブノードは、ゲート手段とクロック発生手段を有し、前記ゲート手段は、前記シリアルバスから受信した受信信号を、前記データ伝送時間スロットにおいて阻止するとともに、前記識別信号時間スロットにおいて通過させ、前記クロック発生手段は、前記ゲート手段を通過した受信信号に同期したクロック信号を出力し、前記スレーブノードにおける前記データ伝送手段は、前記クロック発生手段が出力するクロック信号を基準として前記データ伝送をするものである。
識別信号時間スロットは、必ずマスターノードから送信される時間スロットであるから、正確なクロックに基づいて信号が送信されている。従って、スレーブノードにおいて、この識別信号時間スロットにおいてクロック発生手段をクロック同期させることにより、マスターノード及びスレーブノード間で、クロックの時間誤差が小さくなるから、正確なデータ受信及びデータ送信ができる。
請求項6に記載の発明においては、請求項1から5までのいずれか1項に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記各ノードは記憶手段を有し、該記憶手段は、当該ノードに設定される1又は複数の前記通信チャネルのそれぞれを指示する1又は複数の識別信号と、当該1又は複数の通信チャネルの当該ノードにおける前記設定内容との対応テーブルを記憶するものである。
従って、スレーブノードの追加、既存のスレーブノードに設定される通信チャネルを変更する必要があったときにも、記憶手段に記憶された対応テーブルを変更することにより柔軟に対応できる。
記憶手段が書き替え可能な記憶手段であれば、記憶手段自体を取り替えなくてもよい。電源供給を受けていないときにも記憶内容を保持する不揮発性記憶手段、例えば、フラッシュROMであれば、さらによい。
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記記憶手段は書き替え可能な記憶手段であり、前記マスターノードは、当該マスターノードから、前記識別信号送信手段に対し、複数の設定処理用の識別信号を送信させるとともに、当該マスターノードの前記データ伝送手段に対し、前記設定処理用の識別信号が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、ある1つの前記スレーブノードを特定する情報、前記ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号、及び、当該通信チャネルの前記ある1つのスレーブノードにおける前記設定内容を、前記シリアルバスに送信させる設定処理手段を有し、前記各スレーブノードは、当該スレーブノードの前記データ伝送手段に対し、前記設定処理用の識別信号が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、前記ある1つのスレーブノードを特定する情報、前記ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号、及び、当該通信チャネルの前記ある1つのスレーブノードにおける前記設定内容を受信させるとともに、受信した前記ある1つのスレーブノードを特定する情報が当該スレーブノードであるときは、受信した前記ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号、及び、受信した当該通信チャネルの前記ある1つのスレーブノードにおける前記設定内容により、前記書き替え可能な記憶手段に記憶された対応テーブルを設定する設定処理手段を有するものである。
従って、スレーブノードの書き替え可能な記憶手段に記憶された対応テーブルをマスターノードからシリアルバス経由で設定することができる。
請求項8に記載の発明においては、請求項1から7までのいずれか1項に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記複数の識別信号時間スロット及び該複数の識別信号時間スロットのそれぞれに対応したデータ伝送時間スロットを1セグメントとしてデータ伝送をするものである。
従って、1セグメントでデータ伝送を終了したり、1セグメントを単位として同じデータ伝送を繰り返したり、異なるセグメントと組み合わせてデータ伝送することが容易になる。上述した1セグメントは、必要に応じて基準信号(スタート信号)や同期信号の時間スロットを含む場合がある。
請求項9に記載の発明においては、請求項8に記載のシリアルバス伝送システムにおいて、前記1セグメント単位における最初の識別信号時間スロットよりも前の時間スロットに、あらかじめ基準時間スロットが割り当てられ、前記マスターノードは、前記基準時間スロットで、前記識別信号時間スロット及び前記データ伝送時間スロットにおいて送信されることのないパターンの基準信号を送信する基準信号送信手段を有し、前記スレーブノードは、受信信号中に含まれる前記基準信号のパターンを識別することにより前記基準時間スロットを検出する基準信号時間スロット検出手段を有するものである。
従って、基準時間スロットを検出することにより、スレーブノードにおけるデータ伝送手段は、1セグメント単位を識別することができるから、セグメント単位で行う処理の基準とすることができる。また、スレーブノードにおけるデータ伝送手段は、基準時間スロットを基準としてすべての識別信号時間スロット及び前記データ伝送時間スロットの位置を識別できるから、ノイズ等により、マスターノードとスレーブノードとの間で、時間スロットの同期がずれても、基準時間スロットを検出することにより、再び時間スロットの同期をとることができる。その結果、ネットワーク制御の信頼性が向上する。
本発明によれば、ノイズに起因するネットワーク制御の異常を防止し、信頼性の高いシリアルバス伝送システムが実現されるという効果がある。
本発明は、ノイズに強いため、光や微弱電波を用いた無線通信にも好適である。
従来技術のような調停が不要なので、全ノード数が数十から数百以上の伝送システムにも有効である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の一形態を具体例で示すブロック構成図である。図中、1はシリアルバス、2はインタフェース基板(マスター用)である。31〜3nはインタフェース基板(スレーブ用)である。
4は、パーソナルコンピュータ(PC)、シーケンサ等の制御装置であって、インタフェース基板(マスター用)2を経由してシリアルバス1に接続されている。
インタフェース基板(スレーブ用)31には、1又は複数の入出力装置51〜5mが接続されている。インタフェース基板(スレーブ用)31には、センサ等の入力装置、アクチュエータ、ドライバ等の出力装置が混在して接続されてもよいし、いずれか一方が接続されてもよい。他のインタフェース基板(スレーブ用)32〜3nについても同様である。
シリアルバス1は、直列伝送路であり、例えば、ツイストペアの信号線であり、差動伝送方式でデータ信号が伝送される。インタフェース基板(マスター用)2とインタフェース基板(スレーブ用)31〜3nとでは、ネットワーク制御の機能が大きく異なる。また、制御装置4との接続規格、入出力装置51〜5mとの接続規格は、それぞれに適したものが採用される。なお、シリアルバス1の両端に接続されるインタフェース基板(スレーブ用)31,3nには、終端抵抗が接続され、線路端での信号の反射を防止する。
インタフェース基板(マスター用)2からインタフェース基板(スレーブ用)31〜3nに電源を供給する場合、上述した信号線と共に電源線を同一の外被覆(シース)内に収容したケーブルを用いれば、省配線化が図られる。
図2は、図1に示した実施の一形態をシリアルバス伝送システムとして見た時の構成図である。図2(a)はネットワーク構成図、図2(b)は通信チャネルの具体例の説明図である。
図2(a)において、トポロジーはバス型であって、シリアルバス1に、マスターノード12、複数のスレーブノード131〜13nが接続されている。
マスターノードデバイス(以下、単にマスターノードという)12は、図1のインタフェース基板(マスター用)2及び制御装置4に相当し、通信機能は主にインタフェース基板(マスター用)2により実行される。
スレーブノードデバイス(以下、単にスレーブノードという)131は、図1のインタフェース基板(スレーブ用)31及び入出力装置5〜5m等に相当し、通信機能は主にインタフェース基板(スレーブ用)31により実行される。他のスレーブノード132〜13nについても同様である。
上述したシリアルバス伝送システムは、マスターノード12と複数のスレーブノード131〜13nとの間で、マスター、スレーブの区別なく、ノード間で双方向にデータ伝送が可能なものである。その際、ある1つのノードから送信したデータを複数のノードで受信することも可能である。
また、上述したシリアルバス伝送システムは、マスターノード12と1又は複数のスレーブノード131〜13nとの間で、マスターノードからスレーブノードへの一方向のデータ伝送しか行わないように限定されたり、スレーブノードからマスターノードへの一方向の伝送しか行わないように限定されたりするものでもよい。
図2(b)に示すように、通信チャネルは、シリアルバス1上において、マスターノード12とスレーブノード131との間に設定される。
本発明の実施の一形態では、データの通信方向を区別して通信チャネルを定義し、マスターノード12からスレーブノード131への通信チャネルと、この逆方向の通信チャネルとを異なる通信チャネルとしている。
マスターノード12は、上述した通信チャネルを設定する制御権(ネットワーク制御権)を独占的に有する。マスターノード12は、図3を参照して後述するように、時分割された複数の時間スロットを規定している。スレーブノード131〜13nは、受動的に伝送を実行する。
本発明の実施の一形態において、通信チャネルは、ある1つのノードにおける送信データレジスタの特定領域から少なくとも1つの他のノードにおける受信レジスタの特定領域までに設定される。
すなわち、送信データを格納する送信レジスタ(マスターノード12では12S、スレーブノード131では131S)において送信データを格納する特定領域(アドレスで指定される)と、受信レジスタ(マスターノード12では12R、スレーブノード131では131R)において受信データを格納する特定領域(アドレスで指定される)との間を、「通信チャネル」と定義している。
ここで、スレーブノード131に、ある1つのセンサ(例えば、入力装置51)が接続されている場合、このセンサのデータを、送信レジスタ131Sの特定領域に記憶させる。マスターノード12における制御装置4は、スレーブノード131から送信されたセンサのデータを、通信チャネルによって、どのセンサのデータであるかを認識することができる。同一のスレーブノードにおける複数のセンサのデータを伝送する場合には、通信チャネルを異ならせて、送信レジスタの異なる領域に記憶させればよい。
一方、スレーブノード131にある1つのアクチュエータ(例えば、出力装置52)が接続されている場合、このアクチュエータへのデータを、受信レジスタ131Rの特定領域に記憶させる。マスターノード12における制御装置4は、スレーブノード131に受信されるデータを、通信チャネルによって、どのアクチュエータへのデータであるかを指示することができる。同一のスレーブノードにおける複数のアクチュエータへのデータを伝送する場合には、通信チャネルを異ならせて、受信レジスタの異なる領域に記憶させればよい。
ある1つのノードから送信されたデータを複数のノードで受信する場合、本明細書では、これらをまとめて1つの通信チャネルとして定義する。
従って、ある特定のデータに着目して、伝送前におけるこのデータの所在地と、伝送後におけるこのデータの所在地までを、通信チャネルとして定義しているともいえる。
図2(b)に示す具体例以外に、スレーブノード間に、通信チャネルが設定されてもよい。例えば、スレーブノード131の送信レジスタの特定領域から、スレーブノード132の受信レジスタの特定領域との間に通信チャネルを設定する。
図3は、図2に示した実施の一形態で用いる時分割伝送シーケンスを示す説明図である。横軸は時間である。
通信時間を一定時間ごとに区切り、区切られた個々の時分割区間を時間スロットという。図示の例では、複数の時間スロットを単位として、1セグメントを構成し、1セグメント単位としてデータ伝送をする。
第1時間スロットは同期信号の時間スロット、第2時間スロットはスタート信号(基準信号)の時間スロットであり、同期信号とスタート信号とは、マスターノード12が送信する。
次の、第3時間スロット以後において、奇数番目の時間スロットは識別信号の時間スロットである。
識別信号は、図2(b)を参照して説明した通信チャネルを識別するためのIDデータであって、通信チャネルと、1対1に対応する。識別信号は、マスターノード12が送信する。マスターノード12において、各識別信号時間スロットで、どの識別信号を送信するかが、あらかじめプログラムされている。
第4時間スロット以後において、偶数番目の時間スロットは、データ伝送の時間スロットである。データ伝送の時間スロットにおいて、A,B,C,…,Fと記載しているのは、各データ伝送の時間スロットにおける通信チャネルを例示している。
図2に示したマスターノード12は、識別信号時間スロットで、マスターノードから通信チャネルを指示する識別信号を送信する識別信号送信手段を有する。
また、図2に示したマスターノード12,スレーブノード131〜13nは、自身のノードが、識別信号時間スロット(例えば、第3時間スロット)で、マスターノード12から送信された識別信号(第1識別信号)により指示される通信チャネル(A)が設定されているノードに該当するときに、この識別信号が送信された識別信号時間スロット(第3時間スロット)に対応したデータ伝送時間スロット(第4時間スロット)で、この通信チャネル(A)の設定内容に基づいて、この通信チャネル(A)を経由したデータ伝送をするデータ伝送手段を有する。
図示の例では、時分割された複数の時間スロットに、識別信号時間スロットとデータ伝送時間スロットとが交互に割り当てられる。かつ、直前(奇数番目)の時間スロットで送信された識別信号に対応したデータ伝送時間スロットは、直後(偶数番目)の時間スロットである。そのため、各スレーブノード131〜13nにおいて、自身のスレーブノードが通信処理を実行する通信チャネルを指示する識別信号を受信してからデータを送受信するまでに、後述するアイドル期間分の時間的余裕しかない。
しかし、識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットは、識別信号時間スロットよりも所定時間遅れた時間スロットに割り当てられてもよい。
例えば、時分割された複数の時間スロットに、識別信号時間スロットとデータ伝送時間スロットとが交互に割り当てられるが、識別信号で指定される通信チャネルのデータ伝送を実行する時間スロットを、この識別信号を受信した直後(偶数番目)の時間スロットではなく、さらに次の識別信号時間スロットの直後(偶数番目)の時間スロット(例えば、第3時間スロットに対し、第6時間スロット)としてもよい。
また、例えば、時分割された複数の時間スロットに、複数の識別信号時間スロットが連続して割り当てられた後に、これらの複数の識別信号時間スロットのそれぞれに対応して所定時間遅れた時間スロットにデータ伝送時間スロットが連続して割り当てられ、同様の割り当てが繰り返されてもよい。
図3に示した時分割伝送シーケンスは、マスターノード12が規定するから、各スレーブノード131〜13nにおいては、送受信する動作タイミングが明確である。その結果、シリアルバス1上にノイズが載った識別信号時間スロット又はデータ伝送時間スロットにおける伝送が影響を受けるだけで、他の時間スロットで実行されるデータ伝送は影響を受けないから、信頼性の高いデータ伝送が実現される。
これに対し、従来技術では、バス・アービトレーション制御ができなくなったり、サイクリックな送信順序が狂ったりする。
スレーブノード131〜13nでは同期信号を受信して、クロック発生器をマスターノード12のクロック信号に同期させる。同期信号は、例えば、全て同じデータ1又は0を表すデータビット列の信号である。
スタート信号は、マスターノード12が規定するセグメントを、スレーブノード131〜13nに認識させるためのものである。クロック同期をとってからスタート信号が識別される。その信号波形については、図7(f)を参照して後述する。
スタート信号は、1セグメントの最初の識別信号の時間スロット(図示の例では、第3時間スロット)よりも前の時間スロットに割り当てればよい。従って、スタート信号の時間スロット(第1時間スロット)、同期信号の時間スロット(第2時間スロット)、識別信号の時間スロット(第3時間スロット)、データ伝送の時間スロット(第4時間スロット)、・・の順に、時間スロットを配置してもよい。
スレーブノード131〜13nにおいて、1セグメントを識別する必要がない場合は、スタート信号を配置する必要がないし、同期信号で同期をかける必要がない場合は、同期信号を配置しなくてもよい。
しかし、図7を参照して後述するように、スタート信号の時間スロットを基準に、偶数時間スロット、奇数時間スロットの位置を明確に判定することができる。
上述した時間スロットは、データ伝送のクロック周期の整数倍間隔、図示の例では、19倍(時間スロット自体は、18ビット長)で割り当てられる。図示の例では、隣接する時間スロットの間にアイドル期間(1ビット長)を設けている。アイドル期間を設ける場合は、クロック周期との関係で規定され、例えば、クロック周期の整数倍であり、伝送規格に応じて、この期間にアイドルビットを挿入したり、この期間を無通信状態の電圧レベルにしたりする。
図4は、識別信号で指定された通信チャネルで通信処理を実行するための「設定内容のテーブル」を作成する元となるデータ例を示す説明図である。
識別信号で指定された通信チャネルで通信処理を実行するには、図4に示すように、処理を実行するノード、このノードにおける送信/受信の区別、データレジスタのアドレスの情報といった、識別信号で指定された通信チャネルの設定内容を示すデータが必要となる。
なお、処理を実行するノードとして、マスター、スレーブ1〜スレーブ3と記載しているが、実際には、すべてのノードには、マスターを含めて、ノード番号が割り当ててある。
図4は、すべてのノードを対象とした通信チャネルの設定内容のテーブルである。各ノード、特に、マスターノード12においては、図4に示した設定内容のテーブルそのものを記憶してもよい。
しかし、自身のノードに設定される通信チャネル、すなわち、自身がデータ伝送(送信又は受信)を実行するノードに該当する、1または複数の通信チャネル(すなわち、1又は複数の識別信号)と、それらの通信チャネルの、自身のノードにおける通信チャネルの設定内容との対応のみを記述した「設定内容のテーブル」を、各ノードの記憶手段に記憶しておけばよい。このような「設定内容のテーブル」を、図10に示してある。
ただし、受信ノードにおいて、受信したデータが、どのノードにおける送信レジスタのどの領域に記憶されたものであるか、又は、送信ノードにおいて、送信したデータが、どのノードにおける受信レジスタのどの領域に記憶されることになるかを、識別信号によって識別する必要があれば、自身のノードに設定される通信チャネルの送信ノードと受信ノードの両者における、通信チャネルの設定内容を記憶しておく必要がある。
図4において、識別信号「00000000001」は、通信チャネル(A)を指示し、スレーブ1(スレーブノード131)を送信ノードとし、マスターノード12を受信ノードとする。従って、スレーブノード131がマスターノード12に対してデータを送信する。スレーブノード131の送信データレジスタにおけるアドレスは01H、マスターノード12の受信データレジスタにおけるアドレスは01Hである。
識別信号「00000000101」は、通信チャネル(E)を指示し、スレーブ1(スレーブノード131)を送信ノードとし、2つのノード(マスターノード12及びスレーブノード132)を受信ノードとしている。
識別信号「00000000110」は、通信チャネル(F)を指示し、マスターノード12を送信ノードとし、3つのノード(スレーブノード131,132,133)を受信ノードとする。
識別信号「000 0000 0011」は、通信チャネル(C)を指示し、スレーブ3(スレーブノード133)を送信ノードとし、マスターノード12を受信ノードとしている。識別信号「000 0000 0100」は通信チャネル(D)を指示し、同様に、スレーブ3(スレーブノード133)を送信ノードとし、マスターノード12を受信ノードとしている。
従って、通信チャネル(C),(D)は、いずれも送信ノードと受信ノードが一致する。しかし、通信チャネル(C)においては、送信データレジスタのアドレスが01H、受信データレジスタのアドレスが03Hであるのに対し、通信チャネルDにおいては、送信データレジスタのアドレスが02H、受信データレジスタのアドレスが04Hであり、アドレスが隣接している。
このような通信チャネル(C),(D)を、2個のデータ伝送時間スロット(例えば、図3における第8時間スロット,第10時間スロット、必ずしも連続するデータ伝送時間スロットである必要はない)に設定することにより、スレーブノード133からマスターノード12に対し、2個の通信チャネル分のデータをまとめて伝送することが可能である。使用する通信チャネル数を増やせば、データ長の長いデータを伝送可能となる。センサが出力するデータ長が長いときや、アクチュエータが入力するデータ長が長いときに、このような通信チャネルを設定することができる。
図5は、図3に示した時分割伝送シーケンスにおいて、識別信号を具体的に指定した場合の、送信ノード、通信相手のノード(受信ノード)を示す説明図である。
信号種別が「同期信号」、「スタート信号」の受信ノードは、すべてのスレーブノード131〜13nである。
これに対し、「識別信号」及び「データ」の受信ノードは、この「識別信号」によって、「データ」の受信又は送信をするノードを記載している。
なお、図9を参照して後述するように、すべての「識別信号」及び「データ」は、すべてのスレーブノード131〜13nにおいて受信されている。
図6は、図3に示した時分割伝送シーケンスにおける、1セグメント内の通信チャネル割当ての構成例を示す説明図である。
図6(a)に示す構成例1では、1セグメント中における通信チャネルが、A,B,C,D,E,Fである。従って、同じ通信チャネルは1回しか割り当てられない。
図6(b)に示す構成例2では、1セグメント中における通信チャネルは、A,B,C,A,D,E,A,Fである。1セグメント中に、ある通信チャネルが複数回割り当てられる。すなわち、スレーブノード131がマスターノード12に対し、通信チャネルAにより、1セグメントあたり3つの時間スロット分のデータを伝送する。1セグメント内において、割り当てる時間スロットの数を増やすことで、ある通信チャネルの伝送容量(更新頻度ということもできる)を、他の通信チャネルよりも大きくし、伝送遅延を小さくすることができる。
図6(c)に示す構成例3は、可変長セグメントの構成例である。
セグメント1における通信チャネルはA〜F、セグメント2の通信チャネルはA,B、セグメント3の通信チャネルは、A〜D、セグメント4の通信チャネルは、A,Bである。
従って、通信チャネルA及びB、通信チャネルC及びD、通信チャネルE及びFの順に、データの伝送容量(更新頻度)が大きく、伝送遅延が小さい。
従って、複数のセグメントにおける通信チャネルの割当てを変更することにより、各通信チャネルの伝送容量(更新頻度)、伝送遅延を制御できる。
図6(c)に示したように、1セグメントは、時間スロット(+アイドル期間)を単位として、可変時間長とすることができる。
このシリアルバス伝送システムでは、図6(a),図6(b)に示した1セグメント、図6(c)に示した複数セグメントを1単位として、これを周期的に繰り返す方法の他、1単位で伝送を終了する方法、1単位毎に異なる通信チャネルを割り当てて、1単位を繰り返す方法を実行することができる。
上述した1単位が繰り返されるとき、1単位内の通信チャネル構成は、各セグメントで同じである必要はなく、全く自由に通信チャネル構成を設定できる。また、セグメントの長さ(時間スロット数)も、毎回同じである必要はなく、任意の長さのセグメントを組み合わせることも可能である。
図6に示したセグメント内の構成、及び、複数セグメント構成は、マスターノード12に記憶しておけばよい。スレーブノード131〜13nは、識別信号に応じてデータの送受信をするから、上述したセグメント構成等を記憶しておく必要はない。
図7は、図3に示した時分割伝送シーケンスにおける、識別信号とデータ伝送の時間スロットにおいて、データビット列の伝送フォーマット及び伝送路符号を示す説明図である。横軸はいずれも時間である。
図7(a)はデータビット列である。図示の例では、11ビットの情報ビットD0〜D10とエラー検出訂正用の5ビットの冗長ビットD11〜D15からなる。
図7(b)は、データビット列の伝送フォーマットである。図示の例では、調歩同期形式を採用し、データビット列の頭に1ビット長のスタートビット、後に1ビット長のストップビットが付加される。
図示の例では、直前にある隣接時間スロットのストップビットとこの時間スロットとの間の「アイドル期間」に、1ビット長のアイドルビットを挿入し、この時間スロットとこの直後にある隣接時間スロットとの間の「アイドル期間」に、1ビット長のアイドルビットを挿入している。
図7(e)に示すように、伝送路符号として周知のマンチェスタ符号を採用している。1ビット区間の中間において、一方のデータ値、例えば、「1」は立ち上がりの遷移で表現され、他方のデータ値「0」は立ち下がりの遷移で表現される。1ビット区間の境界では、前後の中間遷移に応じて遷移があったりなかったりする。この符号はセルフクロック符号であり、クロックタイミングを取り出すことができる。
図示の例では、スタートビットとアイドルビットに、データ「1」の時の伝送路符号を用い、ストップビットに、データ値「0」の時の伝送路符号を用いている。
図7(f)は、スタート信号波形の一例を示す信号波形である。波線で省略していない図示区間においては、D15,D13,D3,D1、及び、ストップビットのビット区間において、図中、x印を付した中間位置に信号遷移がないという、マンチェスタ符号規則違反(バイオレーション)をしたパターンである。
このようなバイオレーションを含んだ信号波形は、その他の時間スロットにおいて出現しない。
従って、マスターノード12は、識別信号時間スロット及びデータ伝送時間スロットにおいて送信されることのないパターンのスタート信号(基準信号)を送信するスタート信号(基準信号)送信手段を有する。スレーブノード131〜13nは、受信信号中に含まれる基準信号のパターンを識別することにより基準時間スロットを検出する基準信号時間スロット検出手段を有する。この基準信号時間スロット検出手段は、大きなノイズが発生しない限り、スタート信号のパターンを確実に識別できる。このスタート信号を基準に、偶数時間スロット、奇数時間スロットを識別できるから、識別信号時間スロットとデータ伝送時間スロットが明確に判定できる。
図8は、図2に示したシリアルバス伝送システムにおいて、1つのスレーブノード131〜13nの機能構成を示すブロック図である。
図中、枠で囲ったブロック21は、ハードウエア回路を用いてもよいが、1チップマイコン等で構成可能な機能ブロックである。
スレーブノード131〜13nは、コネクタ22を介してシリアルバス1に接続される。
まず、送信側の機能構成を説明する。
23は入力信号端子であり、図1に示したセンサ51〜5m等が出力するデータを入力する。24は入力インタフェースであり、センサがアナログ信号を出力する場合は、これをA/D変換してデジタルデータを出力する。
25は送信データレジスタであり、複数ビットのデータを一時的に記憶する。
26は送信データ選択手段であって、制御手段38からの制御信号に従って、シリアルバス1に送信すべきデータ、例えば、送信データレジスタ25の特定領域(通信チャネルに設定されたデータレジスタのアドレスで指定される)に書き込まれたセンサ51のデータを選択して出力する。
ここで、制御手段38は、記憶手段39に記憶された「設定内容のテーブル」を参照し、受信した識別信号により指示される通信チャネルが設定されているノードに、このスレーブノードが該当し、かつ、送信が設定されていれば、送信データ選択手段26、後述するパラレルシリアル変換手段28、送信信号出力回路29に、それぞれに応じた制御信号を出力する。
27はエラー検出訂正符号化手段であって、送信データ選択手段25で選択されたデータに冗長ビットを付加して並列データを出力する。エラー検出訂正符号に拡張ハミング符号を用い、図7に示したように、11ビットの情報に5ビットの冗長ビットを付加して16ビットの送信用データビット列とする。
なお、シリアルバス伝送システムにとって、識別信号及び伝送データのエラー検出訂正符号化は必須ではない。従って、エラー検出訂正符号化手段27及びエラー検出訂正復号手段33を省略することもできる。
28はパラレルシリアル(並列直列)変換手段と記載しているが、ここでは、並列ビットを直列ビット列に変換するとともに、スタートビット、ストップビットの付加、伝送路に適した伝送路符号(図7の例では、マンチェスタ符号)に変換することも行う。
このパラレルシリアル変換手段28は、制御手段38からの制御信号により、送信すべきデータ伝送時間スロットにおいて動作し、後述する受信信号処理手段31から出力されるクロック信号を基準にして、セルフクロック伝送路符号(図7の例では、マンチェスタ符号)に符号化する。
送信信号出力回路29は、伝送路符号化信号を差動信号電圧にし、コネクタ22を経由してシリアルバス1に出力するとともに、制御手段38からの制御信号により、送信データを出力しない期間は、出力インピーダンスを高い状態にする。
次に、受信側の構成を説明する。
30は受信信号入力回路であり、コネクタ22を経由してシリアルバス1の信号を受信し、矩形波に波形整形して出力する。受信信号入力回路30の入力インピーダンスは、シリアルバス1の信号に影響を与えないように、なるべく高いことが望ましい。入力容量が10pF以下であれば好適である。
31は受信信号処理手段であって、矩形波を入力し、クロック発生及び伝送路符号を復号しビットデータ列を再生出力する。ここで再生されたクロック信号は、スレーブノードにおいて、送信信号及び受信信号の基準となる。
受信信号処理手段31内にあるクロック発生手段は、図11を参照して後述するように、マスターノード12から送信された同期信号及び識別信号を受信し、これらの信号のレベル遷移点のタイミングにより、クロック発生手段を同期させる。
受信信号処理手段31は、また、スタート信号を検出し、制御手段38に出力する。
32はシリアルパラレル変換手段であって、伝送路符号が復号されたデータビット列を16ビットの並列ビット列に変換する。33はエラー検出訂正符号の復号手段であって、エラー検出訂正を行い、11ビットのデータビット列(エラー検出訂正された識別信号又は伝送データ)を出力する。
制御手段38は、エラー検出訂正されたデータビット列を入力し、識別信号時間スロットにおいてエラー検出訂正された識別信号を取得する。制御手段38は、記憶手段39に記憶された「設定内容のテーブル」を参照し、エラー検出訂正された識別信号により指示される通信チャネルが設定されているノードに、このスレーブノードが該当し、かつ、受信が設定されていれば、受信データ処理手段34に制御信号を出力する。
受信データ処理手段34は、制御手段38から出力される制御信号に従って、エラー検出訂正されたデータビット列の中から、データ伝送時間スロットにおいてエラー検出訂正された伝送データを受信データとして取り込み、受信データレジスタ35の特定領域(通信チャネルに設定されたデータレジスタのアドレスで指定される)に格納する。
36は出力インタフェースであって、受信データレジスタ35に格納されたデータを利用回路に適した信号にし、出力信号端子37を経由して出力する。出力されるデータは、ドライバ,アクチュエータ等を制御するデータである。アナログ信号を外部に出力する場合は、D/A変換をする。
制御手段38は、記憶手段(例えば、不揮発性で書き替え可能な、フラッシュROM)39に格納された、このスレーブノード131〜13nに対応する「設定内容のテーブル」(例えば、図10(b)〜図10(d))を参照して、制御信号を出力することにより、送信制御及び受信制御を実行する。
図8に示したブロック構成は、スレーブノード131〜13nにおける機能ブロック図であった。
マスターノード12における機能ブロックがスレーブノード131〜13nと相違する点は、図3に示した、同期信号、スタート信号、及び、識別信号という伝送制御信号を、予め規定された時間スロットで送信することと、自身の基準発振器の周波数をもとにクロック信号を生成する点にある。
図9は、図8に示したスレーブノードのデータ伝送機能を、ソフトウエアで実現する場合のデータ伝送処理を説明するフローチャートである。図8における送信データ選択手段26、受信データ処理手段34の機能、及び、制御手段38の一部の機能を実現する。
図10は、図2に示したシリアルバス伝送システムにおいて、各ノードの記憶手段39に格納されている「設定内容のテーブル」の説明図である。
これは、先に図4を参照して説明した「設定内容のテーブル」のうち、各ノードに必要な識別信号とこの識別信号に対応する通信チャネルの設定データのみを取り出した限定版である。
図9のフローチャートは、識別信号時間スロットの区間において、識別信号を受信することにより起動する。
S41において、図10に示した、自身のノードの「設定内容のテーブル」を参照する。
S42において、受信した識別信号が、自身の「設定内容のテーブル」にあるか否かを判定する。あればS43に処理を進め、なければ以後の処理を終了し、再び識別信号の受信を待つ。すなわち、自身のノードを送信ノード又は受信ノードとする通信チャネルを指示する識別信号であれば、処理を進める。
S43において、自身の「設定内容のテーブル」から、マスターノード12より送信された識別信号に対応する「送信・受信の区別」を参照し、送信であればS44に処理を進め、受信であればS46に処理を進める。
送信の場合、S44において、自身の「設定内容のテーブル」から、マスターノード12より送信された識別信号に対応する「データレジスタのアドレス」を参照する。送信データレジスタにおける、参照した「データレジスタのアドレス」により指示されるデータを選択し、S45において、選択したデータを、受信した識別信号時間スロットに対応した所定のデータ伝送時間スロット(次のデータ伝送時間スロット)のタイミングで送信し、再び識別信号の受信を待つ。
一方、受信の場合、S46において、受信した識別信号時間スロットに対応した所定のデータ伝送時間スロット(次の時間スロット)のタイミングでデータを受信し、S47において、自身の「設定内容のテーブル」から、「データレジスタのアドレス」を参照する。受信データレジスタにおける、参照した「データレジスタのアドレス」に、受信したデータを格納し、再び識別信号の受信を待つ。
図9に示したデータの送受信動作は、マスターノード12においても、同様である。ただし、識別信号を受信する必要はなく、自身が識別信号を送信することにより起動する。
図11は、図8に示した受信信号処理手段31において実行されるクロック発生処理の説明図である。
図11(a)は機能ブロック図であり、図11(b)は各部の信号を示す波形図である。
図8の受信信号入力回路30から出力された受信信号61は、ゲート手段51に入力される。
ゲート手段51は、後述するタイマー手段54が出力するゲート制御信号62に制御され、奇数番目の時間スロットにおいて受信信号61を通過させる。図3に示した例では、同期信号も奇数番目の時間スロットで送信されている。
なお、同期信号が偶数番目のタイムスロットで送信される場合には、同期信号の時間スロットもゲートを通過させるように設計する。スタート信号が送信される時間スロットは、ゲートを通過させないようにする。
従って、ゲート手段51を通過した受信信号63は、図3に示した時分割伝送シーケンスにおける、同期信号又は識別信号の時間スロットにおける、マスターノード12から送信された受信信号のみとなる。マンチェスタ符号はセルフクロック符号であるから、クロック成分を含んでいる。
PLL(Phase Locked Loop)型クロック発生手段52は、ゲート手段51を通過した受信信号63と自身が出力するクロック信号とを位相比較し、位相差に応じて出力するクロック信号のビット周期を制御することにより、ゲート手段51を通過した受信信号63と位相同期したクロック信号を出力する。
スタート信号検出手段53は、受信信号61を入力し、図7(f)に示した、マンチェスタ符号規則を満たさないパターンを、例えば、比較照合用に保持しているスタート信号のパターンと比較することによりスタート信号を検出する。スタート信号を検出すると、タイマー手段54が出力するゲート信号62を、次の奇数番目の第3時間スロットにタイミングが合うように、強制的に立ち上げる。タイマー手段54は、PLL型クロック発生手段52から出力されるクロックを計数することにより、奇数番目の時間スロットにおいてゲートを開くゲート制御信号62を出力する。
データ再生手段55は、受信信号61を入力し、PLL型クロック発生手段52から出力されるクロック信号を基準に、マンチェスタ符号を復号する。復号の結果、同期信号時間スロットでは、予め決められたデータ列(例えば、全て1)が出力され、スタート信号の時間スロットではデータが出力されないようにし、識別信号時間スロット、データ伝送時間スロットでは、伝送路エラーが発生していない限り、送信されたデータビット列が出力される。
なお、データ再生手段55の前に、第2のゲート手段を挿入し、識別信号時間スロット及びデータ伝送時間スロットの受信信号のみを通過させるようにしてもよい。
図2に示したシリアルバス伝送システムにおいて、増設したスレーブノードに「設定内容のテーブル」を初期設定したり、既にあるスレーブノードに設定する通信チャネルを変更設定したりする場合は、図10に示した、各ノードに格納されている「設定内容のテーブル」の初期設定又は変更設定をする必要がある。
図12は、図2に示したシリアルバス伝送システムにおいて、マスターノード12が図10に示した自身の「設定内容のテーブル」を設定するとともに、マスターノード12がシリアルバス1を経由してスレーブノード131〜13nのそれぞれにある、図10に示した「設定内容のテーブル」を設定する処理を示すフローチャートである。
図12(a)は、マスターノードにおける設定処理のフローチャート、図12(b)はスレーブノードにおける設定処理のフローチャートである。
図12(a),図12(b)は、それぞれ、マスターノード12,スレーブノード131〜13nにあるマイクロコンピュータが、それぞれのコンピュータプログラムにより実行する。
図13は、図12に示した設定処理に用いる「設定処理用の識別信号」の説明図である。
図13(a)は、すべてのノードにおける、設定処理用の識別信号と、対応する通信チャネルの設定内容との対応を示す、「設定処理用の設定内容のテーブル」の元となるデータの説明図である。
図13(b)は、データレジスタに書き込む設定処理用のデータを示す説明図である。マスターノード12の送信データレジスタにおいて、設定処理用のデータを書き込むアドレスが決められている。スレーブノード131〜13nの受信データレジスタにおいても、同様に、設定処理用のデータを書き込むアドレスが決められている。図示の例では、各データレジスタにおいて、アドレスを一致させている。
マスターノードを含め、すべてのノードには、ノードの番号が割り当ててある。また、すべてのノードは、少なくとも、図13(a)に示した、「設定処理用の設定内容のテーブル」の元となるデータのうち、自身が設定処理を実行するノードに該当するもののみを選択して、「設定処理用の設定内容のテーブル」に格納しておく。
図13(a)の例では、「処理を実行するノード」が「マスター」又は「すべてのスレーブ」であることから、すべてのスレーブノード131〜13nにおいて、「設定処理用の設定内容のテーブル」が同一になる。
図12(a)のフローチャートのS71において、すべてのノードに対する「設定内容のテーブル」を作成する元となるデータ(初期設定時には図4に示した元データ、変更設定時には図4に示した元データを変更したもの)をマスターノード12に格納する。これは、ユーザが手動で行うこともある。
S72において、上述した元となるデータに基づいて、マスターノード12が処理を実行するノードに該当する通信チャネルの設定内容を、識別信号とともに、自身の「設定内容のテーブル」に書き込む。その結果、図10(a)に示した「設定内容のテーブル」が設定される。これは、マスターノード12の内部のデータ転送で行われる。
なお、S72の処理を省略し、上述したすべてのノードに対する「設定内容のテーブル」を作成する元となるデータを、マスターノード12の「設定内容のテーブル」として使用してもよい。
S73において、上述した元データに基づいて、その「設定内容のテーブル」を変更する対象とする1つのスレーブノードの番号(i)を、送信レジスタのF0Hに格納する。
S74において、上述した元データに基づいて、スレーブノード(i)における変更対象となる1つの識別信号(j)と対応する通信チャネルの設定内容とを、送信レジスタのF1H〜F3Hに書き込む。
S75において、F0H〜F3Hのチェックサムを送信レジスタF4Hに書き込む。
S76において、書き込み指令ビットなどの特殊処理用データを送信レジスタのF5Hに書き込む。
S77において、図3に示した時分割伝送シーケンスにおいて、図13(a)に示した「設定処理用の識別信号」を用いて通信する。設定変更は、1つのスレーブノードに設定される1つの識別信号(通信チャネル)毎に実行される。
すなわち、マスターノード12は、識別信号送信手段に対し、このマスターノードから、複数の「設定処理用の識別信号」(図13(a)に示した識別信号)を送信させるとともに、このマスターノードのデータ伝送手段に対し、上述した「設定処理用の識別信号」が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、ある1つのスレーブノードを特定する情報(例えば、送信レジスタF0Hに格納されている「処理を実行するスレーブノード131の番号(i)」、このスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号(j)(例えば、図10(b)における識別信号「000 0000 0001」)、及び、この通信チャネルのこのスレーブノードにおける設定内容(例えば、図10(b)における「送信」、「01H」)を、シリアルバス1に送信させる設定処理手段を有している。
S78において、すべての設定が終了したか否かを判定し、終了していないときには、S73に処理を戻す。変更すべき「設定内容のテーブル」を有するすべてのスレーブノードに対して、変更すべき識別信号に対応する通信チャネルの設定内容を変更したときに、すべての設定が終了したと判定する。
一方、各スレーブノード131〜13nでは、図12(b)のフローチャートのS81において、図13に示した設定用の識別信号を用いて通信する。
S82において、受信レジスタのF0H〜F5Hにスレーブノードの番号(i),識別信号(j),識別信号(j)に対応する通信チャネルの設定内容,チェックサム,書き込み指令ビット等を順次書き込んで行く。
すなわち、各スレーブノード131〜13nは、このスレーブノードのデータ伝送手段に対し、設定処理用の識別信号(例えば、図13(a)に示した識別信号)が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、「ある1つのスレーブノードを特定する情報」、「ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号」、及び、「この通信チャネルの、ある1つのスレーブノードにおける設定内容」を受信させる設定処理手段を有している。
S81,S82の処理中におけるS83において、書き込み指令ビットが有効か否か、すなわち、F5Hに書き込み指令ビットが書き込まれたか否かを判定する。書き込み指令ビットが有効であれば、S84に処理を進め、有効でなければS81に処理を戻し、受信データを順次受信レジスタに書き込んで行く。
S84において、書き込み条件を満たすか否かを判定し、満たしていればS85に処理を進め、満たしていなければS86に処理を進める。
書き込み条件とは、受信データレジスタのアドレスF0Hに書き込まれた「スレーブノードの番号」と、このスレーブノード131〜13nに割り当てられているスレーブノードの番号とが一致し、かつ、F4Hに書き込まれたチェックサムの値が正常であるということである。
S85において、受信データレジスタのアドレスF1H〜F3Hに書き込まれた識別信号と、識別信号に対応する通信チャネルの設定内容を、このスレーブノードの「設定内容のテーブル」に書き込む。
S86において、使用した受信データレジスタF0H〜F5Hを初期化する。
すなわち、各スレーブノード131〜13nにおける上述した設定処理手段は、受信した「ある1つのスレーブノードを特定する情報」が、この図12(b)の動作を実行しているスレーブノードであるときは、受信した「ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号」、及び、受信した、この通信チャネルのある1つのスレーブノードにおける「設定内容」により、記憶手段(図8の39)に記憶された対応テーブルを設定する機能を有している。
S87において、設定が終了したか否かを判定し、終了していないときにはS81に処理を戻し、このスレーブノードにおける次の識別信号と、この識別信号に対応する通信チャネルの設定内容を受信するのを待つ。
ここで、設定が終了したか否かを知る方法は、種々の方法が考えられるが、例えば、一定時間が経過すれば、設定が終了しているものとする。
上述したようにして、各ノードにおける「設定内容のテーブル」が設定される。「設定内容のテーブル」の一部のみを変更する場合は、変更する識別信号と、これに対応する通信チャネルの設定内容のみを、図13(a)に示した設定用の識別信号を用いて通信すればよい。
「設定内容のテーブル」を設定処理するためのノードは、通常のマスターノードでなくてもよい。通常のマスターノードをスレーブノードに切り替えた上で、臨時のマスターノードデバイスをシリアルバスに接続し、この臨時のマスターノードデバイスから、設定処理をすればよい。
図1を参照した説明では、インタフェース基板(マスター用)2からインタフェース基板(スレーブ用)31〜3nに電源を供給する場合、信号線とは別に電源線を用いればよいと説明した。
これに代えて、シリアルバス1に直流電源電圧を重畳してもよい。この場合、マンチェスタ符号のような直流成分のない伝送路符号を用い、直流遮断フィルタ及び直流通過フィルタを介して信号と直流とを分離すればよい。線の本数が減るために、一層省配線化が図られる。
あるいは、シリアルバス1を商用電源の電力線としたシステムとしてもよい。
この場合、インタフェース基板(マスター用)、インタフェース基板(スレーブ用)31〜34,…,3nは、商用電源から電源供給受けるとともに、上述したマンチェスタ符号のようなベースバンド符号で符号化されたデータをデジタル変調した搬送波帯の信号を、商用電源の電力線に出力し、電力線から入力した搬送波帯の信号をデジタル復調することにより、ベースバンド符号で符号化されたデータに戻せばよい。
本願の発明は、産業機器の装置内におけるデジタル値やアナログ値のデータ伝送、ロボット制御システムをはじめ、様々な機器内の制御信号のデータ伝送に利用可能である。
例えば、産業機器で使われる多数のフォトインタラプタ等のセンサと制御マイクロコンピュータとを接続する多数のケーブルを、シリアルバスに置き換え、本発明のシリアルバス伝送システムを実装することで、信頼性の高い省配線化が実現できる。
本発明の実施の一形態を具体例で示すブロック構成図である。 図1に示した実施の一形態をシリアルバス伝送システムとして見た時の構成図である。 図2に示した実施の一形態で用いる時分割伝送シーケンスを示す説明図である。 識別信号で指定された通信チャネルで通信処理を実行するための「設定内容のテーブル」を作成する元となるデータ例を示す説明図である。 図3に示した時分割伝送シーケンスにおいて、識別信号を具体的に指定した場合の、送信ノード、通信相手のノード(受信ノード)を示す説明図である。 図3に示した時分割伝送シーケンスにおける、1セグメント内の通信チャネル割当ての構成例を示す説明図である。 図3に示した時分割伝送シーケンスにおける、識別信号とデータ伝送の時間スロットにおいて、データビット列の伝送フォーマット及び伝送路符号を示す説明図である。 図2に示したシリアルバス伝送システムにおいて、1つのスレーブノードの機能構成を示すブロック図である。 図8に示したスレーブノードのデータ伝送機能を、ソフトウエアで実現する場合のデータ伝送処理を説明するフローチャートである。 図2に示したシリアルバス伝送システムにおいて、各ノードに格納されている「設定内容のテーブル」の説明図である。 図8に示した受信信号処理手段において実行されるクロック発生処理の説明図である。 図2に示したシリアルバス伝送システムにおいて、マスターノードが図10に示した自身の「設定内容のテーブル」を設定するとともに、マスターノードがシリアルバスを経由してスレーブノードのそれぞれにある、図10に示した「設定内容のテーブル」を設定する処理を示すフローチャートである。 図12に示した設定処理に用いる「設定処理用の識別信号」の説明図である。
符号の説明
1…シリアルバス、2…インタフェース基板(マスター用)、31〜3n…インタフェース基板(スレーブ用)、4…制御装置、51〜5m…入出力装置、
12…マスターノード、12R…受信レジスタ、12S…送信レジスタ、131〜13n…スレーブノード、13S…送信レジスタ、13R…受信レジスタ、
21…1チップマイコン等で構成可能な機能ブロック、22…コネクタ、25…送信データレジスタ、26…送信データ選択手段、31…受信信号処理手段、34…受信データ処理手段、35…受信データレジスタ、51…ゲート手段、52…PLL型クロック発生手段、53…スタート信号検出手段、54…タイマー手段、55…データ再生手段

Claims (9)

  1. シリアルバスに接続された複数ノード間で、該複数ノードの内、ある1つのノードを送信ノードとし少なくとも1つの他のノードを受信ノードとする通信チャネルであって、1又は複数の通信チャネルが設定されており、該1又は複数の通信チャネルを経由してデータ伝送をするシリアルバス伝送システムであって、
    時分割された複数の時間スロットに、複数の識別信号時間スロット及び該複数の識別信号時間スロットのそれぞれに対応してデータ伝送時間スロットが割り当てられるとともに、前記複数ノードの内、1つがマスターノード、その他がスレーブノードに割り当てられており、
    前記マスターノードは、前記識別信号時間スロットで、当該マスターノードから前記通信チャネルを指示する識別信号を送信する識別信号送信手段を有し、
    前記各ノードは、当該ノードが、前記識別信号時間スロットで送信された識別信号により指示される通信チャネルが設定されているノードに該当するときに、当該識別信号が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、当該通信チャネルの設定内容に基づいて、当該通信チャネルを経由したデータ送信又はデータ受信をするデータ伝送手段を有する、
    ことを特徴とするシリアルバス伝送システム。
  2. 前記識別信号時間スロットに対応した前記データ伝送時間スロットは、当該識別信号時間スロットよりも所定時間遅れた時間スロットに割り当てられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリアルバス伝送システム。
  3. 前記通信チャネルは、前記ある1つのノードにおける送信データレジスタの特定領域から前記少なくとも1つの他のノードにおける受信レジスタの特定領域までに設定される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシリアルバス伝送システム。
  4. 前記時分割された複数の時間スロットは、前記データ伝送のクロック周期の整数倍間隔で割り当てられる、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のシリアルバス伝送システム。
  5. 前記スレーブノードは、ゲート手段とクロック発生手段を有し、
    前記ゲート手段は、前記シリアルバスから受信した受信信号を、前記データ伝送時間スロットにおいて阻止するとともに、前記識別信号時間スロットにおいて通過させ、
    前記クロック発生手段は、前記ゲート手段を通過した受信信号に同期したクロック信号を出力し、
    前記スレーブノードにおける前記データ伝送手段は、前記クロック発生手段が出力するクロック信号を基準として前記データ伝送をする、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシリアルバス伝送システム。
  6. 前記各ノードは記憶手段を有し、
    該記憶手段は、当該ノードに設定される1又は複数の前記通信チャネルのそれぞれを指示する1又は複数の識別信号と、当該1又は複数の通信チャネルの当該ノードにおける前記設定内容との対応テーブルを記憶する、
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のシリアルバス伝送システム。
  7. 前記記憶手段は書き替え可能な記憶手段であり、
    前記マスターノードは、当該マスターノードから、前記識別信号送信手段に対し、複数の設定処理用の識別信号を送信させるとともに、当該マスターノードの前記データ伝送手段に対し、前記設定処理用の識別信号が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、ある1つの前記スレーブノードを特定する情報、前記ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号、及び、当該通信チャネルの前記ある1つのスレーブノードにおける前記設定内容を、前記シリアルバスに送信させる設定処理手段を有し、
    前記各スレーブノードは、当該スレーブノードの前記データ伝送手段に対し、前記設定処理用の識別信号が送信された識別信号時間スロットに対応したデータ伝送時間スロットで、前記ある1つのスレーブノードを特定する情報、前記ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号、及び、当該通信チャネルの前記ある1つのスレーブノードにおける前記設定内容を受信させるとともに、受信した前記ある1つのスレーブノードを特定する情報が当該スレーブノードであるときは、受信した前記ある1つのスレーブノードに設定される通信チャネルを指示する識別信号、及び、受信した当該通信チャネルの前記ある1つのスレーブノードにおける前記設定内容により、前記書き替え可能な記憶手段に記憶された対応テーブルを設定する設定処理手段を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシリアルバス伝送システム。
  8. 前記複数の識別信号時間スロット及び該複数の識別信号時間スロットのそれぞれに対応したデータ伝送時間スロットを1セグメントとしてデータ伝送をする、
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載のシリアルバス伝送システム。
  9. 前記1セグメント単位における最初の識別信号時間スロットよりも前の時間スロットに、あらかじめ基準時間スロットが割り当てられ、
    前記マスターノードは、前記基準時間スロットで、前記識別信号時間スロット及び前記データ伝送時間スロットにおいて送信されることのないパターンの基準信号を送信する基準信号送信手段を有し、
    前記スレーブノードは、受信信号中に含まれる前記基準信号のパターンを識別することにより前記基準時間スロットを検出する基準信号検出手段を有する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のシリアルバス伝送システム。
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