JP4998582B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナを介して受信信号を受信する無線通信装置に関するものである。
従来、無線通信装置では、受信信号を受信するアンテナ、インダクタおよびコンデンサを有するアンテナ共振回路と、この共振回路の容量を変化させる容量変更回路と、アンテナ共振回路に所定周波数の試験信号を与える発振回路と、アンテナ共振回路の出力電圧を検出する電圧検出回路とを備え、制御回路が容量変更回路を制御して、上記コンデンサの容量を調整するものがある(例えば特許文献1参照)。
具体的には、制御回路は、発振回路を制御してアンテナ共振回路に付与する試験信号の周波数を変化させて、電圧検出回路の検出電圧の振幅レベルがピークに至ったときの周波数を実測共振周波数として検出する。さらに、制御回路は、当該実測共振周波数を基準周波数に近づけるようにアンテナ共振回路のコンデンサ容量を変更する。このため、温度変化によりアンテナ共振回路のコンデンサの容量が変化しても、制御回路が、上述の如く、コンデンサの容量を変更するので、アンテナ共振回路の共振を高い状態に維持することができる。
また、無線通信装置では、送信元から送られる送信信号を受信するアンテナと、受信回路と、アンテナと受信回路との間のインピーダンス整合をとる整合回路とを備えたものがある。
ここで、アンテナで受信する信号が高周波信号である場合には、アンテナおよび整合回路を分布定数回路として考えることが必要である。この場合、アンテナの周辺環境、すなわちアンテナに近接する金属部材等の配置が変わると、アンテナのインピーダンスが当該金属部材の配置の変化に伴って、変化する。このため、アンテナのインピーダンスと受信回路のインピーダンスとが整合しなくなり、受信周波数に対してアンテナの共振周波数がずれた状態になる場合がある。受信周波数とは、送信元において信号を送信する際に信号の変調に用いる搬送波の周波数のことである。
そこで、作業員が手作業により整合回路を調整して、アンテナのインピーダンスと受信回路のインピーダンスとが整合した状態にして良好な受信感度を保持できるように構成されている。
特開2007−290664号公報
本発明者は、上記整合回路によるインピーダンス整合を、作業員の作業ではなく、自動制御により実現することについて、特許文献1の無線通信装置を基に、検討した。
具体的には、アンテナと整合回路とを組み合わせた回路が特許文献1のアンテナ共振回路に対応していると考え、インダクタおよびコンデンサを有してコンデンサの容量の変化が可能になるように整合回路を構成し、整合回路に発振回路からの試験信号を与えてアンテナに共振を生じさせ、当該共振が高い状態になるように整合回路の容量を自動制御することについて考えた。
この場合、整合回路によってインピーダンス整合がとられた後に、送信元からの受信信号を受信回路が受信する場合、受信回路には、アンテナで受信された受信信号が整合回路のインダクタを介して与えられる。このため、受信信号が整合回路のインダクタによって減衰する。したがって、アンテナから整合回路を通して受信回路に与えられる受信信号の信号電力は低いものになる。
また、上述の如く、試験信号よってアンテナに共振を生じさせるには、整合回路に試験信号を与える発振回路が必要になる。このため、回路規模が大きくなる。
さらに、上述の如く、アンテナのインピーダンスが変化してアンテナのインピーダンスと整合回路のインピーダンスとが整合しなくなった場合には、受信周波数に対してアンテナの共振周波数が高周波側にずれたか、或いは低周波側にずれたかが分からない。このため、整合回路の容量の可変範囲の全体に亘って、当該容量を変えつつ、アンテナの共振が高い状態であるか否かを判定する必要がある。このため、整合回路によりインピーダンス整合をとるには、長い時間を要することになる。
本発明は、整合回路によってアンテナと受信回路との間のインピーダンス整合を自動的に行うことを共通の目的とし、その上で、さらに、アンテナから整合回路を通して受信回路に与えられる受信信号の信号電力の低下を抑えることを第1の目的とし、回路規模の拡大を抑えることを第2の目的とし、インピーダンス整合に要する時間を短くすることを第3の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、受信信号をアンテナを介して受信する受信回路(30)と、
前記受信回路で受信された信号電力を示す電圧値を出力する電圧検出回路(40)と、
インピーダンスが変化可能に構成され、前記アンテナと前記受信回路との間のインピーダンス整合をとる整合回路(20)と、
発振回路(36)と、
前記アンテナと前記受信回路との間に配置されて、前記アンテナと前記受信回路との間で電流が流れるのを制限する電流制限素子(60)と、
前記受信回路と前記発振回路のうちの一方の回路と前記整合回路との間を接続し、他方の回路と前記整合回路との間を開放する第1のスイッチ(50)と、
前記アンテナと前記受信回路との間で前記電流制限素子に直列接続され、前記アンテナと前記受信回路との間を開放或いは接続する第2のスイッチ(51)と、
前記第1のスイッチが前記受信回路と前記整合回路との間を接続し、前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を開放しているとき、前記受信回路から出力される受信信号を信号処理する信号処理装置(90)と、
前記第1のスイッチが前記発振回路と前記整合回路との間を接続し、かつ前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を接続し、前記アンテナ、前記整合回路および前記発振回路で共振回路を構成しているとき、前記電圧検出回路から出力される電圧値に基づきその電圧値が予め定めた基準電圧値に近づくように、前記整合回路のインピーダンスを制御する制御回路(70)と、を備える。
この発明によれば、第1、第2のスイッチにより、受信モード時とチューニングモード時とを切り替え、チューニングモード時に、アンテナ、整合回路および発振回路で共振回路を構成し、このときにアンテナから電流制限素子、第2のスイッチおよび受信回路を通して電圧検出回路に与えられる信号に基づいて電圧検出回路から出力される電圧値が基準電圧値に近づけるように、整合回路のインピーダンスが制御される。また、受信モード時には、アンテナで受信された受信信号は、電流制限素子を通過することなく、整合回路を通して受信回路に与えられる。よって、受信モード時において、アンテナから整合回路を通して受信回路に与えられる受信信号の信号電力の低下を抑えることができる。
請求項2に記載の発明では、発振回路(36)を有し、アンテナで受信された受信信号を前記発振回路から出力される信号で周波数変換して前記受信信号の周波数よりも低い周波数の信号を出力する受信回路(30)と、
前記受信回路から出力される信号電力を示す電圧値を出力する電圧検出回路(40)と、
インピーダンスが変化可能に構成され、前記アンテナと前記受信回路との間のインピーダンス整合をとる整合回路(20)と、
前記受信回路と前記発振回路のうちの一方の回路と前記整合回路との間を接続し、他方の回路と前記整合回路との間を開放する第1のスイッチ(50)と、
前記アンテナと前記受信回路との間に配置され、前記アンテナと前記受信回路との間を開放或いは接続する第2のスイッチ(51)と、
前記第1のスイッチが前記受信回路と前記整合回路との間を接続し、前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を開放しているとき、前記受信回路から出力される受信信号を信号処理する信号処理装置(90)と、
前記第1のスイッチが前記発振回路と前記整合回路との間を接続し、かつ前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を接続し、前記アンテナ、前記整合回路および前記発振回路で共振回路を構成しているとき、前記電圧検出回路から出力される電圧値に基づきその電圧値が予め定めた基準電圧値に近づくように、前記整合回路のインピーダンスを制御する制御回路(70)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明と同じく、第1、第2のスイッチにより、受信モード時とチューニングモード時とを切り替え、チューニングモード時に、整合回路によってアンテナと受信回路との間のインピーダンス整合を自動的に行う。また、この発明では、受信回路が周波数変換を行うのに用いる発振回路とチューニングモード時に共振回路を構成するのに用いる発振回路とを共用しているので、回路規模の拡大を抑えることができる。
請求項3に記載の発明では、受信信号をアンテナを介して受信する受信回路(30)と、
前記受信回路で受信された信号電力を示す電圧値を出力する電圧検出回路(40)と、
可変容量素子(23)を有し、前記可変容量素子を用いて前記アンテナと前記受信回路との間のインピーダンス整合をとる整合回路(20)と、
前記受信信号の受信周波数と異なる周波数の周波数信号を前記アンテナに出力する発振回路(36)と、
前記受信回路と前記発振回路のうちの一方の回路と前記整合回路との間を接続し、他方の回路と前記整合回路との間を開放する第1のスイッチ(50)と、
前記アンテナと前記受信回路との間に配置され、前記アンテナと前記受信回路との間を開放或いは接続する第2のスイッチ(51)と、
前記第1のスイッチが前記受信回路と前記整合回路との間を接続し、前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を開放しているとき、前記受信回路から出力される受信信号を信号処理する信号処理装置(90)と、
前記第1のスイッチが前記発振回路と前記整合回路との間を接続し、かつ前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を接続し、前記アンテナ、前記整合回路および前記発振回路で共振回路を構成しているとき、前記電圧検出回路から出力される電圧値に基づきその電圧値が予め定めた基準電圧値に近づくように、前記可変容量素子の容量を変化させる制御回路(70)と、を備え、
前記制御回路は、
前記電圧検出回路から出力される電力値が前記基準電圧値より大きいか否かを判定する判定手段(S101)と、
前記電圧検出回路から出力される電力値が前記基準電圧値より大きいと前記判定手段が判定したときに、前記可変容量素子の容量をその初期値より大きい範囲で変化させる第1の容量変更手段(S102〜S104)と、
前記電圧検出回路から出力される電力値が前記基準電圧値より小さいと前記判定手段が判定したときに、前記可変容量素子の容量をその初期値より小さい範囲で変化させる第2の容量変更手段(S102a〜S104a)と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1、2に記載の発明と同じく、第1、第2のスイッチにより、受信モード時とチューニングモード時とを切り替え、チューニングモード時に、整合回路によってアンテナと受信回路との間のインピーダンス整合を自動的に行う。また、この発明では、発振回路が出力する周波数信号の周波数を受信信号の受信周波数と異なる周波数としているので、電圧検出回路から出力される電力値と基準電圧値とを比較することにより、アンテナの共振周波数が高周波側にずれたか低周波側にずれたかを判別することができ、これにより、可変容量素子の容量を変化させる方向(範囲)を定めることができるので、インピーダンス整合に要する時間を短くすることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態における無線通信装置の電気回路構成を示す図である。 上記実施形態における無線通信装置の電気回路構成を示す図である。 上記実施形態におけるアンテナ、整合回路および局部発振回路から構成される共振回路を示す図である。 上記実施形態においてアンテナに流れる電流と周波数との関係を示すグラフである。 上記実施形態において抵抗素子の両端子間に加わる電圧変化を示すタイミングチャートである。 上記実施形態においてRSSI電圧を示すタイミングチャートである。 上記実施形態において制御回路の制御処理を示すフローチャートである。 図7の制御処理の一部の詳細を示すフローチャートである。 上記実施形態においてRSSI電圧と可変容量型コンデンサの容量との関係を示すグラフである。 上記実施形態における無線通信装置の変形例の電気回路構成を示す図である。
図1、図2に本発明に係る車載用の無線通信装置の本実施形態の電気回路構成を示す。
図1の無線通信装置1は、アンテナ10を介して携帯機(図示省略)から送信される高周波の信号を受信する受信機であって、携帯機などとともに、スマートエントリーシステムを構成する。スマートエントリーシステムは、機械的な鍵を使用せずに、車両のドアの施錠/開錠および走行用駆動源の始動等を実行するものである。
本実施形態に係る無線通信装置1およびアンテナ10は、複数種の車両に対し共通して搭載される。無線通信装置1は、アンテナ10とともに、車室内のCピラー付近に配置される。
無線通信装置1は、整合回路20、受信回路30、電圧検出回路40、スイッチ50、51、抵抗素子60、制御回路70、メモリ80およびマイクロコンピュータ90を備えている。
整合回路20は、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合をとるための回路、つまりアンテナ10のインピーダンスと受信回路30のインピーダンスとを整合させるための回路である。この整合回路20は、コンデンサ21、22および可変容量型コンデンサ23を備えている。コンデンサ21は、アンテナ10とグランドとの間に接続され、コンデンサ22は、アンテナ10と受信回路30との間に接続されている。可変容量型コンデンサ23は、容量が変更可能になっている可変容量素子を構成するもので、コンデンサ21とグランドとの間に接続されている。
受信回路30は、スーパーヘロダイン方式の受信回路を構成するもので、受信周波数と異なる周波数の周波数信号に基づいて、アンテナ10(或いは、整合回路20)から与えられる信号をその信号の周波数より低い周波数の信号に変換する。受信周波数とは、携帯機において無線通信装置1の信号を送信する際に変調に用いる搬送波の周波数のことである。
この受信回路30は、フィルタ回路31、32、電圧増幅回路33、34、ミキサ35および局部発振器36を備えている。
フィルタ回路31は、アンテナ10(或いは、整合回路20)から与えられる信号のうち所定周波数帯域の成分を通過させるバインドパスフィルタである。電圧増幅回路33は、フィルタ回路31の出力信号を電圧増幅するアンプである。ミキサ35は、電圧増幅回路33の出力信号に対して局部発振器36の出力信号を掛ける乗算器である。つまり、ミキサ35は、局部発振器36から出力される周波数信号に基づいて、電圧増幅回路33の出力信号をその信号周波数より低い周波数の信号に変換する。
局部発振器36は、所定周波数で発振して所定周波数を有する周波数信号を出力する発振回路である。周波数信号の周波数としては、受信信号の受信周波数より、高い周波数が用いられる。
フィルタ回路32は、ミキサ35の出力信号のうち所定周波数帯域の成分を通過させるバインドパスフィルタである。電圧増幅回路34は、フィルタ回路32の出力信号を電圧増幅するアンプである。
電圧検出回路40は、受信回路30の出力信号の信号電力を示す電圧値をデジタル信号として出力するもので、ダイオード41、コンデンサ42およびA/D変換回路43を備えている。
ダイオード41は、アノード端子がフィルタ回路32に接続され、カソード端子がA/D変換回路43に接続されて、受信回路30の電圧増幅回路34の出力電圧を半波整流する。
コンデンサ42は、プラス電極がダイオード41のカソード端子に接続され、マイナス電極がグランドに接続されて、ダイオード41の出力電圧を積分し平滑化する積分回路を構成している。コンデンサ42のプラス端子とマイナス端子との間の電圧は、受信信号の信号電力を示している。
A/D変換回路43は、コンデンサ42のプラス端子とマイナス端子との間の電圧をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路である。A/D変換回路43の出力信号は、受信信号の信号電力(すなわち、RSSI:Received Signal Strength Indication)に対応した電圧を示すデジタル信号である。以下、受信信号の信号電力に対応した電圧をRSSI電圧という。
スイッチ50は、整合回路20を受信回路30のフィルタ回路31と局部発振器36のいずれか一方に接続する第1のスイッチを構成している。スイッチ51は、アンテナ10と受信回路30との間に配置され、アンテナ10と受信回路30との間を接続、或いは開放する第2のスイッチを構成している。
抵抗素子60は、アンテナ10と受信回路30との間においてスイッチ51に直列接続されている。抵抗素子60は、その抵抗値が極めて大きなもので、後述するようにアンテナ10と受信回路30との間でスイッチ51を通して電流が流れることを制限する。
制御回路70は、マイクロコンピュータ等から構成され、バッテリBaからの出力電力により動作する。制御回路70は、後述するように、コンピュータプログラムの実行に伴って、イグニッションスイッチIGの出力信号およびA/D変換回路43の出力信号などに基づいて、整合回路20およびスイッチ50、51の自動制御を実行する。
メモリ80は、制御回路70のコンピュータプログラム以外に、電圧値V0と容量C0とを記憶している。電圧値V0および容量C0にはついては後述する。
マイクロコンピュータ90は、信号処理装置を構成するもので、受信回路30の出力信号に基づいて、車両の識別コードの判別、受信信号強度の算出等の各種信号処理を実行する。受信回路30の出力信号(すなわち、受信信号)には、車両の識別コードが含まれている。
次に、本実施形態に係る無線通信装置1の作動について説明する。
整合回路20によってアンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれている場合には、アンテナ10の共振周波数は、受信信号の受信周波数と同一になり、無線通信装置1において最適な受信感度が得られる。
ここで、アンテナ10および整合回路20を分布定数回路として考えた場合、アンテナ10に近接する金属部材の配置が変わると、アンテナ10のインピーダンス(すなわち、アンテナインピーダンス)は変化する。つまり、アンテナ10のインピーダンスは、アンテナ10に近接する金属部材の影響を受けて、変化する。例えば、アンテナ10および無線通信装置1を搭載する車両はその種類毎にボデー、フレーム等の形状が異なっており、ボデー、フレーム等は金属製のものが用いられるので、アンテナ10に近接する金属部材の配置が車両の種類毎に異なることになる。
本実施形態では、複数種の車両に対して、上述の如く、アンテナ10および無線通信装置1が共通して搭載される。このため、車両に対してアンテナ10および無線通信装置1を搭載した後に、整合回路20に対する自動制御(すなわち、自動整合)を実施して、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合をとるようにする。つまり、車両に対してアンテナ10および無線通信装置1を搭載した後に、整合回路20に対する自動制御により、アンテナ10の共振周波数を受信信号の受信周波数を一致させる。
次に、どのようにアンテナ10の共振周波数を受信信号の受信周波数に一致させるかについて説明する。
図2に示すように、スイッチ50が局部発振器36と整合回路20との間を接続し、スイッチ51がアンテナ10と受信回路30との間を接続した場合、整合回路20にはスイッチ50を通して局部発振器36からの周波数信号が与えられる。
ここで、スイッチ50、51を図2のようにした状態を等価回路で示すと、図3に示すようになる。この図において、アンテナ10の等価回路は、インダクタ11、コンデンサ12および抵抗素子13を整合回路20とグランドとの間に直列接続したものとなる。
抵抗素子60は、上述の如く、その抵抗値が極めて大きなものが用いられる。すなわち、抵抗素子60のインピーダンスは、受信回路30のフィルタ回路31、電圧増幅回路33およびミキサ35のうちいずれの回路のインピーダンスに比べても極めて大きい。このため、アンテナ10と受信回路30のフィルタ回路31との間で抵抗素子60を通して電流が流れない。したがって、フィルタ回路31、電圧増幅回路33およびミキサ35のインピーダンスは、アンテナ10および整合回路20の作動に対して影響を与えない。よって、図3の等価回路では、フィルタ回路31、電圧増幅回路33およびミキサ35を省略してある。なお、図3中スイッチ50、51も便宜上省略してある。
図4にアンテナ10に流れる電流Ia(図3参照)と周波数との関係を示す。図4において、Gaは、アンテナ10の共振周波数と受信周波数Faとが同一である(つまり、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれている)場合のグラフである。Gbは、アンテナ10の共振周波数が受信周波数Faから下がってF1になった場合のグラフである。Gcは、アンテナ10の共振周波数が受信周波数Faから上がってF2になった場合のグラフである。
ここで、局部発振器36の周波数信号の周波数をF0とすると、図3の等価回路において、アンテナ10、整合回路20および局部発振器36は、周波数信号の周波数F0で共振する共振回路を構成する。
このとき、アンテナ10に流れる電流IaをI0とする。そして、アンテナ10に近接する金属部材の配置の変化に伴って、アンテナ10のインピーダンスが変化し、アンテナ10の共振周波数が下がってF1になると、電流Iaは、I0からI1に下がる。これに伴い、抵抗素子60の一方の端子と他方の端子との間に加わる電圧VRは、図5に示すように、低下する。
図5は、電圧VRの波形を示すタイミングチャートである。T0は、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれている期間、T1は、アンテナ10の共振周波数がF1になっている期間である。図5では、アンテナ10の共振周波数の低下に伴って、電圧VRの最大値がVaからVbに低下した例を示している。
このような電圧VRの低下に伴って、アンテナ10から抵抗素子60を通して受信回路30に与えられる信号の値は低下する。この信号は、フィルタ回路31を通過後に電圧増幅回路33で電圧増幅される。この電圧増幅された信号は、ミキサ35において局部発振器36からの周波数信号により周波数変換される。この周波数変換された信号は、フィルタ回路32を通過後に電圧増幅回路34で電圧増幅される。
そして、電圧増幅回路34の出力電圧は、ダイオード41によって整流され、この整流された出力電圧は、コンデンサ42によって平滑化される。この平滑化された電圧は、A/D変換回路43によってデジタル信号に変換される。
このようにA/D変換回路43の出力信号の値(すなわち、RSSI電圧)は、上述したように受信回路30に与えられる信号の値が低下すると、図6に示すように、低くなる。図6では、期間T0から期間T1への移行に伴ってRSSI電圧がVO(基準電圧値)からV1に低下した例を示している。
また、図4において、アンテナ10に近接する金属部材の配置の変化に伴って、アンテナ10のインピーダンスが変化し、アンテナ10の共振周波数が高くなってF2になると、電流Iaは、I0から上がってI2になる。これに伴い、抵抗素子60の一方の端子と他方の端子との間に加わる電圧VRは、大きくなる。このため、アンテナ10から抵抗素子60を通して受信回路30に与えられる信号の値は大きくなる。したがって、A/D変換回路43から出力される信号の値は、大きくなる。
このように、アンテナ10の共振周波数の変化に伴って、A/D変換回路43の出力信号の値が変化する。アンテナ10の共振周波数は、アンテナ10のインピーダンスと整合回路20のインピーダンスとによって決まる。
そこで、スイッチ50、51が図2に示すようになっている状態のときに、アンテナ10に近接する位置に金属部材等が配置されていなく、アンテナ10と整合回路20との間のインピーダンス整合がとれている状態で、アンテナ10、整合回路20および局部発振器36が局部発振器36の出力信号に基づいて共振する共振回路を構成しているときにA/D変換回路43から出力される信号値を予め電圧値V0として測定しておき、この測定された電圧値V0をメモリ80に記憶しておく。
そして、整合回路50を自動制御する際には、整合回路20の可変容量型コンデンサ23の容量を変えつつ、A/D変換回路43から出力される信号の値が電圧値V0に一致しているか否かを判定することにより、アンテナ10の共振周波数が受信周波数に一致しているか否かを判定する。そして、A/D変換回路43から出力される信号の値が電圧値V0に一致するまで、可変容量型コンデンサ23の容量を変えつつ、A/D変換回路43から出力される信号の値が電圧値V0に一致しているか否かの判定を繰り返す。
その後、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれていと判定したときの容量に可変容量型コンデンサ23の容量を設定することにより、アンテナ10の共振周波数を受信信号の受信周波数に一致させる。
ここで、アンテナ10に近接する位置に金属部材等が配置されていない場合には、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれていることが必要である。このため、可変容量型コンデンサ23の容量を予め初期値C0に設定しておく。容量C0は、アンテナ10に近接する位置に金属部材等が配置されていない場合に、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれるように設定される容量の初期値である。
次に、制御回路70の具体的な制御処理について説明する。
まず、制御回路70は、図7に示すフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。当該コンピュータプログラムの実行は、イグニッションスイッチIGがオンされる毎に、開始される。
まず、ステップS100において、整合回路20のチューニングモードを実行する。
具体的には、スイッチ50によって、局部発振器36と整合回路20との間を接続し、スイッチ51によって、アンテナ10と受信回路30との間を接続する(図2参照)。このことにより、アンテナ10と整合回路20が局部発振器36からの周波数信号に基づいて共振する。そして、受信回路30には、当該共振に応じた電圧が与えられる。電圧検出回路40は、受信回路30の出力信号に基づいて、RSSI電圧を示すデジタル信号を出力する。
制御回路70は、電圧検出回路40の出力信号に応じて、可変容量型コンデンサ23の容量を変えつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す。この処理の詳細について、図8、図9を参照して説明する。図8は、図7のステップS100の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS101では、A/D変換回路43の出力信号に基づいて、RSSI電圧が電圧V0より大きいか否かを判定する。つまり、アンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれたか否かを判定する。
図9にRSSI電圧と可変容量型コンデンサ23の容量との関係を示す。Kaはアンテナ10の共振周波数が受信周波数に一致しているときのグラフ、Kbはアンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれた場合のグラフ、Kcはアンテナ10の共振周波数が受信周波数から低周波側にずれた場合のグラフである。
図9のグラフKa、Kbから分かるように、可変容量型コンデンサ23の容量がC0である場合において、アンテナ10の共振周波数が高周波側にずれた場合には、RSSI電圧がVOからVH(>VO)に上昇する。グラフKa、Kcから分かるように、可変容量型コンデンサ23の容量がC0である場合において、アンテナ10の共振周波数が低周波側にずれた場合には、RSSI電圧がVOからVL(<VO)に低下する。
そこで、RSSI電圧が電圧V0より大きい場合には、アンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれたとして、ステップS101でYESと判定する。
ここで、アンテナ10の共振周波数と整合回路20のインピーダンスとの関係について説明する。説明の簡素化のために、アンテナ10の等価回路(図3参照)のうちコンデンサ12および抵抗素子13を省略してアンテナ10をインダクタ11と見なし、整合回路20のうちコンデンサ21、22を省略して整合回路20を可変容量型コンデンサ23と見なし、インダクタ11のインダクタンスをLとし、可変容量型コンデンサ23の容量をCとする。
アンテナ10の共振周波数fは、次の数式(1)のように、インダクタ11のインダクタンスLと可変容量型コンデンサ23の容量Cとによって決まる。
f=1/{2π(L×C)1/2} ・・・数式(1)
そして、数式(1)から分かるように、アンテナ10の共振周波数fは、可変容量型コンデンサ23の容量Cが大きくなるほど、小さくなる。このため、アンテナ10の共振周波数が、受信周波数から高周波側にずれた場合には、可変容量型コンデンサ23の容量を容量C0より大きくすることにより、アンテナ10の共振周波数を小さくして受信周波数に一致させることが必要になる。
そこで、ステップS102〜S104では、アンテナ10の共振周波数が受信周波数に一致するまで、可変容量型コンデンサ23の容量の可変範囲のうち容量C0より大きい範囲内において可変容量型コンデンサ23の容量を変えつつ、アンテナ10の共振周波数が受信周波数に一致するか否かの判定を繰り返す。
具体的には、ステップS102では、次の数式(2)において、容量C1の初期値として容量C0を代入して容量Cxを求める。
Cx=C1+ΔC・・・数式(2)
ここで、数式(2)中のΔCは、予め決められた一定容量である。
そして、この求められた容量Cxに可変容量型コンデンサ23の容量を設定する。
次に、ステップS103において、RSSI電圧(つまり、A/D変換回路43から出力される信号の値)が電圧V0に一致するか否かを判定する。RSSI電圧が電圧V0に一致しないと判定したときには、アンテナ10の共振周波数が受信周波数と一致していないとして、NOと判定しステップS104に移行する。ここで、容量C1を一定容量ΔC分インクリメントした値(C1+ΔC)を求める。
次に、ステップS102において、上記一定容量ΔC分インクリメントした値(C1+ΔC)を容量C1として上記数式(2)に代入して容量Cxを求める。そして、この求められた容量Cxに可変容量型コンデンサ23の容量を設定する。つまり、最初のステップS102で設定された容量Cxより一定容量ΔC分、可変容量型コンデンサ23の容量を大きくする。次に、ステップS103において、RSSI電圧が電圧V0に一致するか否かを判定する。そして、RSSI電圧が電圧V0に一致すると判定するまで、可変容量型コンデンサ23の容量を一定容量ΔC分大きくしつつ、ステップS104、ステップS102およびステップS103のNO判定を繰り返す。
その後、ステップS102において、可変容量型コンデンサ23の容量を一定容量ΔC分大きくして容量Cxb(図9参照)とし、ステップS103で、RSSI電圧が電圧V0に一致すると判定したとき、アンテナ10の共振周波数が受信周波数と一致するとして、YESと判定する。つまり、可変容量型コンデンサ23の容量がCxbのとき、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれていると判定する。これに伴い、自動整合処理を終了する。このことにより、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれている場合の容量Cxbに可変容量型コンデンサ23の容量が設定されることになる。
また、ステップS101において、RSSI電圧が電圧V0より小さいときには、NOと判定する。この場合、アンテナ10の共振周波数が受信周波数から低周波側にずれたと判定する(図9中グラフKa、Kb参照)。
ここで、アンテナ10の共振周波数は、上記数式(1)から分かるように、可変容量型コンデンサ23の容量が小さくなるほど、大きくなる。このため、アンテナ10の共振周波数が、上述の如く、受信周波数から低周波側にずれた場合には、可変容量型コンデンサ23の容量を容量C0より小さくすることにより、アンテナ10の共振周波数を大きくして受信周波数に一致させることが必要になる。
そこで、次のステップS102a〜S104aでは、可変容量型コンデンサ23の容量の可変範囲のうち容量C0より小さい範囲内において、可変容量型コンデンサ23の容量を小さくしつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す。
ここで、ステップS102aは、ステップS102に対応するもので、容量C1から一定容量ΔCを引いて容量Cxを求め、この求められた容量Cxに可変容量型コンデンサ23の容量を設定するステップである。ステップS104aは、ステップS104と同様に、RSSI電圧が電圧V0に一致するか否かを判定する。ステップS104aは、ステップS104に対応するもので、容量C1を一定容量ΔC分デクリメントした値(C1−ΔC)を求めるステップである。
このようなステップS102a〜S104aでは、RSSI電圧が電圧V0に一致すると判定するまで、可変容量型コンデンサ23の容量Cxを容量(C0−ΔC)から一定容量ΔC分小さくしつつ、ステップS104a、ステップS102aおよびステップS103aのNO判定を繰り返す。
その後、ステップS102aにおいて、可変容量型コンデンサ23の容量を一定容量ΔC分小さくして容量Cxa(図9参照)としたときに、ステップS103aで、A/D変換回路43から出力される信号値が電圧V0に一致すると判定したとき、アンテナ10の共振周波数が受信周波数に一致するとして、YESと判定する。つまり、可変容量型コンデンサ23の容量がCxaのとき、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれていると判定する。これに伴い、自動整合処理を終了する。このことにより、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれている場合の容量Cxaに可変容量型コンデンサ23の容量が設定されることになる。
次に、図7のステップS200の受信モードに移行する。具体的には、図1に示すように、スイッチ50によって、整合回路20と受信回路30のフィルタ回路31との間を接続し、スイッチ51によって、アンテナ10と受信回路30との間を開放する。このことにより、アンテナ10で受信された受信信号は、整合回路20、スイッチ50および受信回路30を通してマイクロコンピュータ90に付与される。マイクロコンピュータ90は、当該受信信号に基づいて、車両の識別コードの判別、受信信号強度の算出等の各種の信号処理を実行する。当該信号処理は、車両のドアの施錠/開錠および走行用駆動源の始動等の為に行われる。
以上説明した本実施形態によれば、制御回路70は、整合回路20に対するチューニングモードを実行する際には、図8中のステップS102〜S104(又は、S102a〜S104a)において、RSSI電圧が電圧値V0に一致すると判定するまで、可変容量型コンデンサ23の容量を変更しつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す。その後、RSSI電圧が電圧値V0に一致すると判定したときには、RSSI電圧が電圧値V0に一致すると判定した容量Cxa(又は、Cxb)に可変容量型コンデンサ23の容量を設定する。これにより、RSSI電圧を電圧値V0に近づけるように整合回路20の可変容量型コンデンサ23の容量を制御することができる。
ここで、制御回路70は、ステップS102〜S104(又は、S102a〜S104a)の前に、ステップS101においてアンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれたか否かを判定する。アンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれたと判定したときには、RSSI電圧が電圧値V0に一致するまで、容量C0より大きい範囲内において可変容量型コンデンサ23の容量を大きくしつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す。アンテナ10の共振周波数が受信周波数から低周波側にずれたと判定したときには、RSSI電圧が電圧値V0に一致するまで、容量C0より小さい範囲内において可変容量型コンデンサ23の容量を小さくしつつRSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す。
このように、アンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれたか否かの判定結果によって、RSSI電圧が電圧値V0に一致すると判定するまで可変容量型コンデンサ23の容量を変化させる範囲(つまり、可変容量型コンデンサ23の容量をスイープする範囲)を変える。このため、本実施形態では、可変容量型コンデンサ23の容量の可変範囲の全体に亘って可変容量型コンデンサ23の容量を変えつつRSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す場合に比べて、可変容量型コンデンサ23の容量を変化させる幅(つまり、可変容量型コンデンサ23の容量をスイープする幅)を小さくすることができる。このため、チューニングモードに要する時間を短くすることができる。
なお、図9では、アンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれた場合には、可変容量型コンデンサ23の容量をC0から所定幅Wb(図中スイープ幅Wbと記す)分大きくしてRSSI電圧が電圧値V0に一致するようになった例を示している。アンテナ10の共振周波数が受信周波数から低周波側にずれた場合には、可変容量型コンデンサ23の容量をC0から所定幅Wa(図中スイープ幅Waと記す)分小さくしてRSSI電圧が電圧値V0に一致するようになった例を示している。
本実施形態では、マイクロコンピュータ90がアンテナ10で受信された受信信号に基づいて、車両のドアの施錠/開錠等の為の信号処理を実行する際には、スイッチ50によって整合回路20と受信回路30のフィルタ回路31との間を接続し、スイッチ51によって、アンテナ10と受信回路30との間を開放する。このため、アンテナ10で受信された受信信号は、抵抗素子60を通過することなく、整合回路20を通して受信回路30に与えられる。よって、アンテナ10からの受信信号が抵抗素子60により減衰することを避けることができる。つまり、受信信号が抵抗素子60により受信利得が低下することを避けることができる。これに加えて、特許文献1のように、整合回路にはインダクタが用いなく、受信信号がインダクタによって減衰されることはない。したがって、アンテナ10から整合回路20を通して受信回路30に与えられる受信信号の信号電力の低下を抑えることができる。
本実施形態では、局部発振器36は、ミキサ35に周波数信号を与えてミキサ35によって電圧増幅回路33の出力信号に対する周波数変換を実施させるために設けられている。また、整合回路20に対する自動制御を実行する際には、受信回路30の局部発振器36、アンテナ10および整合回路20から共振回路を構成している。すなわち、受信回路30の局部発振器36を利用して共振回路を構成している。このため、新たに発振回路を追加することなく、整合回路20に対する自動制御を実行することができる。このため、無線通信装置1において、回路規模の拡大を抑えることができる。
本実施形態では、制御回路70が整合回路20に対するチューニングモードを実行する際には、スイッチ50が局部発振器36と整合回路20との間を接続し、スイッチ51がアンテナ10と受信回路30との間を接続する。
ここで、抵抗素子60を用いない場合には、局部発振器36から整合回路20に与えられる周波数信号に応じてアンテナ10と受信回路30との間でスイッチ51を通して電流が流れる。このため、局部発振器36から整合回路20に周波数信号が出力されても、アンテナ10と整合回路20との間で共振しなくなる場合がある。つまり、アンテナ10、整合回路20および局部発振器36が共振回路を構成しなくなる場合がある。
これに対して、本実施形態では、インピーダンスが極めて大きい抵抗素子60が、アンテナ10と受信回路30との間でスイッチ51に対して直列接続されている。このため、アンテナ10と受信回路30との間で抵抗素子60を通して電流が流れない。したがって、アンテナ10と整合回路20との間で、局部発振器36から整合回路20に与えられる周波数信号に応じて共振を確実に生じさせることができる。これにより、受信回路30の出力信号、ひいてはA/D変換回路43の出力信号は、アンテナ10のインピーダンスの変化によって変化する。したがって、制御回路70は、A/D変換回路43から出力信号に応じて、アンテナ10と受信回路30との間のインピーダンス整合がとれているか否かを確実に判定することができる。
本実施形態では、チューニングモードを実行する際に、局部発振器36、アンテナ10および整合回路20が局部発振器36から出力される周波数信号の周波数で共振する共振回路を構成するものの、周波数信号の周波数F0(図4参照)は、受信周波数Faより大きい。
ここで、周波数信号の周波数が受信周波数Faと同一の場合には、アンテナ10のインピーダンスの変化によってアンテナ10の共振周波数が高周波側にずれても、共振周波数が低周波側にずれても、アンテナ10に流れる電流Iaが小さくなる。このため、アンテナ10の共振周波数が高周波側にずれても、共振周波数が低周波側にずれても、A/D変換回路43の出力(RSSI電圧)が小さくなる。したがって、アンテナ10の共振周波数が高周波側にずれたか否かを判定することができない。
これに対して、本実施形態では、周波数信号の周波数F0は、上述の如く、受信周波数Faより大きい。このため、アンテナ10の共振周波数が高周波側にずれたときには、電流Iaが大きくなり、共振周波数が低周波側にずれたときには、電流Iaが小さくなる。これに伴い、アンテナ10の共振周波数が高周波側にずれたときには、A/D変換回路43の出力が大きくなり、共振周波数が低周波側にずれたときには、A/D変換回路43の出力が小さくなる。したがって、アンテナ10の共振周波数が高周波側にずれたか否かを確実に判定することができる。
本実施形態では、制御回路70は、イグニッションスイッチIGがオンされる毎に、整合回路20のチューニングモードを実行する。無線通信装置1およびアンテナ10は、上述の如く、車室内に配置されている。このため、車両に無線通信装置1を搭載した後に、ユーザがアンテナ10の付近に電気配線などを配置してアンテナ10のインピーダンスが変化した場合でも、その後にイグニッションスイッチIGがオンされると、アンテナ10と整合回路20との間のインピーダンス整合を自動的にとることができる。
上述の実施形態では、アンテナ10の共振周波数が受信周波数から高周波側にずれたと判定したときには、可変容量型コンデンサ23の容量を初期値から大きくしつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す例について説明したが、これに限らず、可変容量型コンデンサ23の可変容量範囲のうちの最大値と初期値との間において可変容量型コンデンサ23の容量を最大値から小さくしつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返すようにしてもよい。
上述の実施形態では、アンテナ10の共振周波数が受信周波数から低周波側にずれたと判定したときには、可変容量型コンデンサ23の容量を初期値から小さくしつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返す例について説明したが、これに限らず、可変容量型コンデンサ23の可変容量範囲のうちの最小値と初期値との間において可変容量型コンデンサ23の容量を最小値から大きくしつつ、RSSI電圧が電圧値V0に一致するか否かの判定を繰り返すようにしてもよい。
上述の実施形態では、チューニングモードをイグニッションスイッチIGがオンされる毎に実施した例について説明したが、これに限らず、無線通信装置1を搭載した車両が工場から出荷される前に、車両に無線通信装置1を搭載した状態で整合回路20に対するチューニングモードを実施してもよい。
上述の実施形態では、受信回路30として、スーパーヘロダイン方式の受信回路を用いた例について説明したが、これに限らず、局部発振器36から出力される周波数信号の周波数が受信周波数と異なるのであれば、スーパーヘロダイン方式以外のダイレクトコンバージョン方式等の各種の受信回路を用いてもよい。
上述の実施形態では、図1に示すように、抵抗素子60およびスイッチ51をアンテナ10と受信回路30との間に配置した例について説明したが、これに限らず、図10に示すように、抵抗素子60およびスイッチ51を整合回路20と受信回路30との間に配置してもよい。
上述の実施形態では、アンテナ10と受信回路30との間で、インピーダンスが極めて大きな抵抗素子60をスイッチ51に直列接続して、アンテナ10と受信回路30との間で抵抗素子60を通して電流が流れないようにした例について説明したが、電流制限素子としてはそれに限らず、フィルタ回路31としてその入力インピーダンスが極めて大きなものを用いるならば、アンテナ10と受信回路30との間でスイッチ51を通して電流が流れなくなるので、抵抗素子60を用いなくてもよい。
上述の実施形態では、可変容量型コンデンサ23を用いて整合回路20の容量を変更可能に構成したものを用いた例を示したが、これに限らず、可変容量型コンデンサ23に代わるインダクタを有する整合回路20を用いて、整合回路20インダクタンスの変更を可能に構成してもよい。
上述の実施形態では、本発明の無線通信装置1として車両に搭載するものについて説明したが、これに限らず、本発明の無線通信装置1を車両以外の飛行機、船舶、列車等に搭載するものに適用してもよい。或いは、本発明の無線通信装置1を設置型の無線機に適用してもよい。
1 無線通信装置
10 アンテナ
20 整合回路
21 コンデンサ
22 コンデンサ
23 可変容量型コンデンサ
30 受信回路
31 フィルタ回路
32 フィルタ回路
33 電圧増幅回路
34 電圧増幅回路
35 ミキサ
36 局部発振器
40 電圧検出回路
41 ダイオード
42 コンデンサ
43 A/D変換回路
51 スイッチ
51 スイッチ
60 抵抗素子
70 制御回路
80 メモリ
90 マイクロコンピュータ

Claims (4)

  1. 受信信号をアンテナを介して受信する受信回路(30)と、
    前記受信回路で受信された信号電力を示す電圧値を出力する電圧検出回路(40)と、
    インピーダンスが変化可能に構成され、前記アンテナと前記受信回路との間のインピーダンス整合をとる整合回路(20)と、
    発振回路(36)と、
    前記アンテナと前記受信回路との間に配置されて、前記アンテナと前記受信回路との間で電流が流れるのを制限する電流制限素子(60)と、
    前記受信回路と前記発振回路のうちの一方の回路と前記整合回路との間を接続し、他方の回路と前記整合回路との間を開放する第1のスイッチ(50)と、
    前記アンテナと前記受信回路との間で前記電流制限素子に直列接続され、前記アンテナと前記受信回路との間を開放或いは接続する第2のスイッチ(51)と、
    前記第1のスイッチが前記受信回路と前記整合回路との間を接続し、前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を開放しているとき、前記受信回路から出力される受信信号を信号処理する信号処理装置(90)と、
    前記第1のスイッチが前記発振回路と前記整合回路との間を接続し、かつ前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を接続し、前記アンテナ、前記整合回路および前記発振回路で共振回路を構成しているとき、前記電圧検出回路から出力される電圧値に基づきその電圧値が予め定めた基準電圧値に近づくように、前記整合回路のインピーダンスを制御する制御回路(70)と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 発振回路(36)を有し、アンテナで受信された受信信号を前記発振回路から出力される信号で周波数変換して前記受信信号の周波数よりも低い周波数の信号を出力する受信回路(30)と、
    前記受信回路から出力される信号電力を示す電圧値を出力する電圧検出回路(40)と、
    インピーダンスが変化可能に構成され、前記アンテナと前記受信回路との間のインピーダンス整合をとる整合回路(20)と、
    前記受信回路と前記発振回路のうちの一方の回路と前記整合回路との間を接続し、他方の回路と前記整合回路との間を開放する第1のスイッチ(50)と、
    前記アンテナと前記受信回路との間に配置され、前記アンテナと前記受信回路との間を開放或いは接続する第2のスイッチ(51)と、
    前記第1のスイッチが前記受信回路と前記整合回路との間を接続し、前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を開放しているとき、前記受信回路から出力される受信信号を信号処理する信号処理装置(90)と、
    前記第1のスイッチが前記発振回路と前記整合回路との間を接続し、かつ前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を接続し、前記アンテナ、前記整合回路および前記発振回路で共振回路を構成しているとき、前記電圧検出回路から出力される電圧値に基づきその電圧値が予め定めた基準電圧値に近づくように、前記整合回路のインピーダンスを制御する制御回路(70)と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
  3. 受信信号をアンテナを介して受信する受信回路(30)と、
    前記受信回路で受信された信号電力を示す電圧値を出力する電圧検出回路(40)と、
    可変容量素子(23)を有し、前記可変容量素子を用いて前記アンテナと前記受信回路との間のインピーダンス整合をとる整合回路(20)と、
    前記受信信号の受信周波数と異なる周波数の周波数信号を前記アンテナに出力する発振回路(36)と、
    前記受信回路と前記発振回路のうちの一方の回路と前記整合回路との間を接続し、他方の回路と前記整合回路との間を開放する第1のスイッチ(50)と、
    前記アンテナと前記受信回路との間に配置され、前記アンテナと前記受信回路との間を開放或いは接続する第2のスイッチ(51)と、
    前記第1のスイッチが前記受信回路と前記整合回路との間を接続し、前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を開放しているとき、前記受信回路から出力される受信信号を信号処理する信号処理装置(90)と、
    前記第1のスイッチが前記発振回路と前記整合回路との間を接続し、かつ前記第2のスイッチが前記アンテナと前記受信回路との間を接続し、前記アンテナ、前記整合回路および前記発振回路で共振回路を構成しているとき、前記電圧検出回路から出力される電圧値に基づきその電圧値が予め定めた基準電圧値に近づくように、前記可変容量素子の容量を変化させる制御回路(70)と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記電圧検出回路から出力される電力値が前記基準電圧値より大きいか否かを判定する判定手段(S101)と、
    前記電圧検出回路から出力される電力値が前記基準電圧値より大きいと前記判定手段が判定したときに、前記可変容量素子の容量をその初期値より大きい範囲で変化させる第1の容量変更手段(S102〜S104)と、
    前記電圧検出回路から出力される電力値が前記基準電圧値より小さいと前記判定手段が判定したときに、前記可変容量素子の容量をその初期値より小さい範囲で変化させる第2の容量変更手段(S102a〜S104a)と、を有することを特徴とする無線通信装置。
  4. 前記アンテナと前記受信回路との間に配置されて、前記アンテナと前記受信回路との間で電流が流れるのを制限する電流制限素子(60)を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信装置。
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