JP4996502B2 - 歪補償回路及びプリディストーション型歪補償増幅器 - Google Patents

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本発明は、非線形特性を有する増幅器への入力信号に前置歪を与えることで歪補償を行う歪補償回路及びプリディストーション型歪補償増幅器に関する。
プリディストーション型歪補償増幅器においては、増幅器の非線形特性により増幅器からの出力信号に生じる歪成分を打ち消すためのプリディストーション(前置歪)を増幅器への入力信号に予め与えることで歪補償が行われる。増幅器からの出力信号中に残留する歪成分を低減するためには、増幅器への入力信号に与えるプリディストーションの特性を増幅器の入出力特性の逆特性に近づける必要がある。プリディストーションの特性を増幅器の入出力特性の逆特性に近づけるために、増幅器の入出力特性の逆特性を入力信号の多項式で近似し、増幅器からの出力信号中に残留する歪成分が低減するように多項式の各係数を決定することが行われている。
ただし、増幅器の歪特性はメモリ効果の影響を受けることがあり、増幅器からの出力信号に生じる歪成分の周波数特性が非対称となることで、歪補償量が制限されることがある。入力信号の瞬時値のみを考慮した多項式近似では、周波数特性が非対称となる歪成分を補償することは困難である。
周波数特性が非対称となる歪成分を補償するために、複数時刻での入力信号を考慮した多項式を用いてプリディストーションを入力信号に与える関連技術が提案されており、その一例が下記特許文献1に開示されている。この関連技術においては、現サンプル時刻nにおける入力信号をx(n)、時刻nよりkサンプル前(kは0以上の整数)の時刻(n−k)における入力信号をx(n−k)とすると、以下の(1)式で表される多項式により、入力信号x(n)にプリディストーションを与えたプリディストーション信号y(n)を演算している。(1)式において、入力信号x(n−k)、プリディストーション信号y(n)、及び歪補償係数Al,kは、いずれも複素数であり、歪補償係数Al,kについては、増幅器からの出力信号中に残留する歪成分が低減するように、例えば最小二乗法等を用いて決定する。
Figure 0004996502
(1)式で表される多項式によりプリディストーション信号y(n)を演算することで、プリディストーション信号y(n)に周波数特性を付与することが可能となり、周波数特性が非対称となる歪成分を補償することが可能となる。
(1)式で表されるプリディストーション信号y(n)を生成するための歪補償回路の構成を図7に示す。図7では、(1)式の多項式における(l+1)次の項の総和を演算するための構成を示しているが、実際には、以下に説明する、べき乗演算部152、乗算器154、遅延素子156−1〜156−4、及び乗算器158−1〜158−5の構成が、(1)式の多項式における各次数の項の総和を演算するために、各次数毎に対応して複数設けられる。
べき乗演算部152は、入力信号x(n)の絶対値(振幅レベル)のl乗(べき乗数)|x(n)|lを演算して出力する。乗算器154は、入力信号x(n)とべき乗数|x(n)|lとの積|x(n)|l・x(n)を演算して出力する。カスケード接続された遅延素子156−1〜156−4は、複数通りの1以上のkの値に関して、kサンプル分遅延させた信号|x(n)|l・x(n)を信号|x(n−k)|l・x(n−k)として出力する。図7に示す構成では、遅延素子156−1からは信号|x(n)|l・x(n)を1サンプル分遅延させた信号|x(n−1)|l・x(n−1)が出力され、遅延素子156−2からは信号|x(n)|l・x(n)を2サンプル分遅延させた信号|x(n−2)|l・x(n−2)が出力され、遅延素子156−3からは信号|x(n)|l・x(n)を3サンプル分遅延させた信号|x(n−3)|l・x(n−3)が出力され、遅延素子156−4からは信号|x(n)|l・x(n)を4サンプル分遅延させた信号|x(n−4)|l・x(n−4)が出力される。各遅延素子156−1〜156−4では、複素数|x(n)|l・x(n)を遅延させる処理が行われる。
乗算器158−1〜158−5は、歪補償係数Al,kと信号|x(n−k)|l・x(n−k)との積Al,k・|x(n−k)|l・x(n−k)を複数通りの0以上のkの値に関してそれぞれ演算して出力する。図7に示す構成では、乗算器158−1は、歪補償係数Al,0と乗算器154からの信号|x(n)|l・x(n)との積Al,0・|x(n)|l・x(n)を演算し、乗算器158−2は、歪補償係数Al,1と遅延素子156−1からの信号|x(n−1)|l・x(n−1)との積Al,1・|x(n−1)|l・x(n−1)を演算し、乗算器158−3は、歪補償係数Al,2と遅延素子156−2からの信号|x(n−2)|l・x(n−2)との積Al,2・|x(n−2)|l・x(n−2)を演算し、乗算器158−4は、歪補償係数Al,3と遅延素子156−3からの信号|x(n−3)|l・x(n−3)との積Al,3・|x(n−3)|l・x(n−3)を演算し、乗算器158−5は、歪補償係数Al,4と遅延素子156−4からの信号|x(n−4)|l・x(n−4)との積Al,4・|x(n−4)|l・x(n−4)を演算する。各乗算器158−1〜158−5では、複素数Al,kと複素数|x(n−k)|l・x(n−k)との乗算が行われる。
加算器160は、各乗算器158−1〜158−5で演算された積Al,k・|x(n−k)|l・x(n−k)(図7に示す構成ではk=0〜4)の総和を演算することで、歪補償係数Al,kと信号|x(n−k)|l・x(n−k)との畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|l・x(n−k)を演算する。畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|l・x(n−k)は、複数通りのlの値に関してそれぞれ演算される。そして、加算器160は、各lの値毎に演算された畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|l・x(n−k)の総和を演算することで、(1)式の多項式で表されるプリディストーション信号y(n)を生成して出力する。このように、図7に示す構成では、畳み込み演算(FIRフィルタ)を利用してプリディストーション信号y(n)を生成している。
特開2006−279780号公報 特開2004−320598号公報 特開2002−57533号公報
図7に示す歪補償回路の構成では、各乗算器158−1〜158−5による乗算が複素数同士の乗算となるため、各乗算器158−1〜158−5の回路規模が大型化する。複数時刻での入力信号x(n−k)を考慮した多項式を用いてプリディストーション信号y(n)を生成する場合は、より多くの時刻での入力信号x(n−k)を考慮するほど乗算器の数が増大し、また、多項式の次数が増大するほど乗算器の数が増大する。したがって、図7に示す歪補償回路の構成では、回路規模を小型化することは困難である。
本発明は、複数時刻での入力信号を考慮した多項式を用いて前置歪を入力信号に与える歪補償回路及びプリディストーション型歪補償増幅器において、回路規模を削減することを目的とする。
本発明に係る歪補償回路及びプリディストーション型歪補償増幅器は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る歪補償回路は、非線形特性を有する増幅器からの出力信号中に残留する歪成分が低減するよう増幅器への入力信号に前置歪を歪補償係数に基づいて与えた前置歪信号を生成する前置歪補償部を備え、前置歪補償部で生成された前置歪信号が増幅器で増幅される歪補償回路であって、前置歪補償部は、現サンプルにおける入力信号をx(n)、kサンプル前(kは0以上の整数)における入力信号をx(n−k)、lを0以上の整数、l及びkの値に対応する歪補償係数をAl,kとすると、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの畳み込み和の総和を複数通りのl及びkの値に関して演算する畳み込み演算部と、畳み込み演算部で演算された畳み込み和の総和とmサンプル分(mは0以上の整数)遅延させた入力信号x(n−m)との積を演算することで前記前置歪信号を生成する乗算部と、を有することを要旨とする。
本発明の一態様では、畳み込み演算部は、1以上のkの値に関して、kサンプル分遅延させたべき乗数|x(n)|lをべき乗数|x(n−k)|lとして出力する遅延素子と、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積を複数通りのl及びkの値に関してそれぞれ演算する乗算器と、乗算器で演算された各積の総和を演算することで歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの畳み込み和の総和を演算する加算器と、を含むことが好適である。この態様では、畳み込み演算部は、乗算器へ供給するべき乗数|x(n−k)|lを選択するセレクタをさらに含むことが好適である。
本発明の一態様では、畳み込み演算部は、入力信号の絶対値|x(n−k)|またはそのべき乗数|x(n−k)|2に対する、複数通りのlの値に関する歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積Al,k×|x(n−k)|lの総和の関係を用いて、入力信号の絶対値|x(n−k)|またはそのべき乗数|x(n−k)|2に対応する当該積Al,k×|x(n−k)|lの総和を複数通りのkの値に関してそれぞれ演算するテーブル演算部と、テーブル演算部で演算された各積Al,k×|x(n−k)|lの総和を積算することで前記畳み込み和の総和を演算する加算器と、を含むことが好適である。
本発明の一態様では、畳み込み演算部は、複数通りの偶数lの値に関して前記畳み込み和の総和を演算することが好適である。
また、本発明に係るプリディストーション型歪補償増幅器は、非線形特性を有する増幅器と、増幅器からの出力信号中に残留する歪成分が低減するよう増幅器への入力信号に前置歪を歪補償係数に基づいて与えた前置歪信号を生成する歪補償回路と、を備え、歪補償回路で生成された前置歪信号を増幅器で増幅するプリディストーション型歪補償増幅器であって、前記歪補償回路が、本発明に係る歪補償回路であることを要旨とする。
本発明によれば、複数時刻での入力信号x(n−k)(kは0以上の整数)を考慮した多項式を用いて前置歪を入力信号に与える場合に、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの畳み込み和を演算することで、畳み込み演算部における演算を複素数とスカラーとの演算にすることができる。その結果、畳み込み演算部の回路規模を削減することができ、全体の回路規模を削減することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1,2は、本発明の実施形態に係る歪補償回路を備えるプリディストーション型歪補償増幅器の構成の概略を示す図である。本実施形態に係るプリディストーション型歪補償増幅器は、非線形特性を有する増幅器(電力増幅器)12からの出力信号中に残留する歪成分を低減させるためのプリディストーション(前置歪)を増幅器12への入力信号に予め与えることで歪補償を行うものである。
制御部14においては、所定のサンプル周期毎に生成されたディジタル信号(データ系列)である入力信号x(n)が前置歪補償部16に入力される。ここでのnはディジタル信号のサンプル時刻を表す。入力信号x(n)は、実部(同相成分I(n))と虚部(直交成分Q(n))とを有する複素信号(変調信号)であり、変調に応じた周波数帯域幅を有する。入力信号x(n)は、同相成分I(n)と直交成分Q(n)とを用いて以下の(2)式で表すことが可能である。また、入力信号x(n)は、ベースバンド信号であってもよいし、IF信号であってもよい。
x(n)=I(n)+j・Q(n) (2)
前置歪補償部16は、増幅器12への入力信号x(n)にプリディストーション(前置歪)を与えたプリディストーション信号(前置歪信号)y(n)を生成して出力する。前置歪補償部16で前置歪が与えられたプリディストーション信号(ディジタル信号)y(n)は、D/Aコンバータ18を介して制御部14から出力されることで、アナログ信号y(t)に変換されて出力される。ここでのtはアナログ信号の時刻を表す。なお、前置歪補償部16で与える前置歪の詳細については後述する。
ミキサ20は、制御部14(D/Aコンバータ18)から供給されたプリディストーション信号y(t)に発振器22から出力された発振信号を混合することで、このプリディストーション信号y(t)をRF信号にアップコンバートして出力する。増幅器12は、ミキサ20から供給されたRF信号、つまり前置歪が与えられたプリディストーション信号y(t)を増幅して出力端子OUTへ出力する。増幅器12で増幅されるプリディストーション信号y(t)は変調に応じた周波数帯域幅を有するRF信号となる。増幅器12の入出力特性は非線形特性であるため、増幅器12で信号を増幅する際に歪が発生し、増幅器12からの出力信号z(t)には、増幅された入力信号成分(以下主信号成分とする)の他に歪成分も含まれる。そこで、増幅器12の非線形特性に起因して生じる歪成分を打ち消すために、前置歪補償部16で前置歪を増幅器12への入力信号x(n)に予め与えておく。その際には、前置歪補償部16で与える前置歪の特性を増幅器12の入出力特性の逆特性に一致させることで、増幅器12からの出力信号z(t)に生じる歪成分を打ち消すことができる。以下、前置歪補償部16で増幅器12への入力信号x(n)に前置歪を与えるための構成について説明する。
現サンプル時刻nにおける入力信号をx(n)、時刻nよりkサンプル前(kは0以上の整数)の時刻(n−k)における入力信号をx(n−k)、時刻nよりmサンプル前(mは0以上の整数)の時刻(n−m)における入力信号をx(n−m)とすると、前置歪補償部16は、以下の(3)式で表される多項式によりプリディストーション信号y(n−m)を演算する。(3)式において、Al,kは、歪補償係数であり、l及びkの値に対応してそれぞれ設定される複素数である。
Figure 0004996502
(3)式から、増幅器12の入出力特性の逆特性に相当するy(n−m)/x(n−m)(以下、伝達関数とする)は、以下の(4)式で表される。ただし、(3)式、(4)式では、必ずしも0から(L−1)(Lは2以上の整数)までのすべてのlの値に関してAl,k・|x(n−k)|lの値を積算する必要はなく、例えば偶数のみのlの値に関してAl,k・|x(n−k)|lの値を積算してy(n−m)、y(n−m)/x(n−m)の値を演算してもよい。また、(3)式、(4)式では、必ずしも0から(K−1)(Kは2以上の整数)までのすべてのkの値に関してAl,k・|x(n−k)|lの値を積算しなくてもよい。
Figure 0004996502
前述のように、増幅器12の歪特性がメモリ効果の影響を受けると、増幅器からの出力信号z(t)に生じる歪成分の周波数特性が非対称となるが、(3)式で表される多項式によりプリディストーション信号y(n−m)を演算することで、プリディストーション信号y(n−m)に周波数特性を付与することが可能となり、周波数特性が非対称となる歪成分を補償することが可能となる。ただし、前述の(1)式は、プリディストーション信号y(n)自体に周波数特性を付与しているのに対して、本実施形態の(3)式は、伝達関数y(n−m)/x(n−m)に周波数特性を付与している点で(1)式と異なる。
(3)式で表されるプリディストーション信号y(n−m)((4)式で表される伝達関数y(n−m)/x(n−m))を生成するための前置歪補償部16の構成例を図2に示す。図2では、(4)式で表される多項式y(n−m)/x(n−m)におけるl次の項の総和(Al,0・|x(n)|l+Al,1・|x(n−1)|l+…)を演算するための構成を示しているが、実際には、以下に説明する、べき乗演算部52、遅延素子56−1〜56−4、及び乗算器58−1〜58−5の構成が、|x(n−k)|の多項式y(n−m)/x(n−m)における各次数の項の総和を演算するために、各次数(ただし0次を除く)毎に対応して複数設けられる。
べき乗演算部52は、入力信号x(n)に基づいて、入力信号x(n)の絶対値(振幅レベル)のl乗(べき乗数)|x(n)|lを演算して出力する。カスケード接続された遅延素子56−1〜56−4は、複数通りの1以上のkの値に関して、kサンプル分遅延させたべき乗数|x(n)|lをべき乗数|x(n−k)|lとして出力する。図2に示す構成例では、遅延素子56−1からは信号|x(n)|lを1サンプル分遅延させた信号|x(n−1)|lが出力され、遅延素子56−2からは信号|x(n)|lを2サンプル分遅延させた信号|x(n−2)|lが出力され、遅延素子56−3からは信号|x(n)|lを3サンプル分遅延させた信号|x(n−3)|lが出力され、遅延素子56−4からは信号|x(n)|lを4サンプル分遅延させた信号|x(n−4)|lが出力される。各遅延素子56−1〜56−4では、スカラー量(実数)|x(n)|lを遅延させる処理が行われる。
乗算器58−1〜58−5は、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積Al,k・|x(n−k)|lを複数通りの0以上のkの値に関してそれぞれ演算して出力する。図2に示す構成例では、乗算器58−1は、歪補償係数Al,0とべき乗演算部52からの信号|x(n)|lとの積Al,0・|x(n)|lを演算し、乗算器58−2は、歪補償係数Al,1と遅延素子56−1からの信号|x(n−1)|lとの積Al,1・|x(n−1)|lを演算し、乗算器58−3は、歪補償係数Al,2と遅延素子56−2からの信号|x(n−2)|lとの積Al,2・|x(n−2)|lを演算し、乗算器58−4は、歪補償係数Al,3と遅延素子56−3からの信号|x(n−3)|lとの積Al,3・|x(n−3)|lを演算し、乗算器58−5は、歪補償係数Al,4と遅延素子56−4からの信号|x(n−4)|lとの積Al,4・|x(n−4)|lを演算する。各乗算器58−1〜58−5では、複素数Al,kとスカラー量(実数)|x(n−k)|lとの乗算が行われる。
加算器60は、各乗算器58−1〜58−5で演算された積Al,k・|x(n−k)|l(図2に示す構成例ではk=0〜4)を積算してその総和を演算することで、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lを演算する。図2に示す構成例では、畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lは、Al,0・|x(n)|l+Al,1・|x(n−1)|l+…+Al,4・|x(n−4)|lとなる。ただし、遅延素子56−1〜56−4及び乗算器58−1〜58−5の個数については、任意に設定することが可能であり、畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lを演算する際に積算する信号Al,k・|x(n−k)|lの個数については、任意に設定することが可能である。このように、べき乗演算部52と遅延素子56−1〜56−4と乗算器58−1〜58−5と加算器60とを含んで、畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lを演算する畳み込み演算部を構成することが可能である。
畳み込み演算部(べき乗演算部52と遅延素子56−1〜56−4と乗算器58−1〜58−5)は、|x(n−k)|の多項式y(n−m)/x(n−m)における各次数(ただし0次を除く)毎に対応して複数設けられており、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積Al,k・|x(n−k)|lは複数通りのl及びkの値に関してそれぞれ演算される。そして、加算器60では、畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lは、複数通りのlの値に関してそれぞれ演算される。例えば、べき乗演算部52と遅延素子56−1〜56−4と乗算器58−1〜58−5とを多項式y(n−m)/x(n−m)における偶数次数(2次、4次、…)毎に対応して設け、複数通りの偶数lの値(0,2,4,…)のそれぞれに関して畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lを演算することも可能である。ただし、l=0に対応する畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lは、単に各歪補償係数A0,k(図2に示す構成例ではA0,0〜A0,4)の総和となる。そして、加算器60は、各lの値毎に演算された畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lを積算してその総和を演算することで、(4)式の多項式で表される伝達関数y(n−m)/x(n−m)を生成して出力する。このように、図2に示す構成では、畳み込み演算(FIRフィルタ)を利用して伝達関数y(n−m)/x(n−m)を生成しており、各歪補償係数Al,kがFIRフィルタのタップ係数に相当する。なお、伝達関数y(n−m)/x(n−m)の演算の際には、各kの値毎に演算された積Al,k・|x(n−k)|lを先に積算することもできるし、各lの値毎に演算された積Al,k・|x(n−k)|lを先に積算することもできる。
遅延素子61は、mサンプル分遅延させた入力信号x(n)を入力信号x(n−m)として出力する。乗算器62は、加算器60で各lの値毎に演算された畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lの総和(伝達関数y(n−m)/x(n−m))と入力信号x(n−m)との積y(n−m)/x(n−m)・x(n−m)を演算することで、(3)式の多項式で表されるプリディストーション信号y(n−m)を生成して出力する。なお、図2は、遅延素子61が入力信号x(n)を2サンプル分遅延させる(mの値が2である)例を示しているが、遅延素子61で入力信号x(n)を遅延させる時間(mの値)については(例えばm≧1の範囲で)任意に設定することができる。あるいは、遅延素子61を省略する(mの値を0に設定する)ことも可能である。
次に、各歪補償係数Al,kを演算するための構成例について説明する。図1に示すように、増幅器12と出力端子OUTとの間には方向性結合器(カプラ)34が設けられており、増幅器12からの出力信号z(t)の一部が方向性結合器34により抽出される。ミキサ36は、方向性結合器34により抽出された出力信号resp(t)に発振器22から出力された発振信号を混合することで、この出力信号(RF信号)resp(t)をIF信号またはベースバンド信号にダウンコンバートして出力する。ミキサ36の出力側に設けられたフィルタ38により、ミキサ36から出力された信号のうち低周波成分(IF成分またはベースバンド成分)のみが抽出される。フィルタ38を通過した後の出力信号resp(t)は、A/Dコンバータ40によりアナログ信号からディジタル信号(データ系列)resp(n)に変換されてから制御部14内の加算器42に供給される。また、加算器42には、前置歪が与えられる前の入力信号x(n)も、遅延器44を通過させてから供給される。加算器42は、A/Dコンバータ40から供給された出力信号resp(n)と遅延器44を介して供給された入力信号x(n)とを加算した信号を出力する。加算器42による加算の際には、A/Dコンバータ40からの出力信号resp(n)中に含まれる主信号成分と遅延器44からの入力信号x(n)とが互いに打ち消し合うように方向性結合器34の結合度または制御部14の利得、及び遅延器44の遅延量を設定することで、増幅器12からの出力信号z(t)中に残留している歪成分が抽出されて加算器42から出力される。
前置歪演算部46は、加算器42で抽出された歪成分(以下、抽出歪信号とする)のレベル、すなわち増幅器12からの出力信号z(t)中に残留する歪成分のレベルが低減するように、各歪補償係数Al,kを決定する。例えば、抽出歪信号のレベルが低減する方向に各歪補償係数Al,kを更新する摂動法を用いることができる。また、抽出歪信号のレベルが最小となるための各歪補償係数Al,kを最小二乗法を用いて算出することもできる。このように、増幅器12からの出力信号z(t)中に残留する歪成分のレベルが低減するよう増幅器12への入力信号x(n)に与える前置歪(各歪補償係数Al,k)が補正されることで、経時変化や温度変化等により増幅器12の入出力特性が変化しても歪補償性能の維持が図られる。
前述のプリディストーション信号y(n)自体に周波数特性を付与している図7の構成では、各乗算器158−1〜158−5による乗算が複素数同士の乗算となるため、各乗算器158−1〜158−5の回路規模が大型化する。そして、各遅延素子156−1〜156−4での遅延処理が複素数を遅延させる処理となるため、各遅延素子156−1〜156−4の回路規模が大型化する。複数時刻での入力信号x(n−k)を考慮した多項式を用いてプリディストーション信号y(n)を生成する場合は、より多くの時刻での入力信号x(n−k)を考慮するほど、乗算器158−1〜158−5及び遅延素子156−1〜156−4の個数が増大し、また、多項式の次数が増大するほど、乗算器154、乗算器158−1〜158−5、及び遅延素子156−1〜156−4の個数が増大する。したがって、図7の構成では、回路規模を小型化することは困難である。
これに対して伝達関数y(n−m)/x(n−m)に周波数特性を付与している本実施形態の構成では、伝達関数y(n−m)/x(n−m)による多項式の次数がプリディストーション信号y(n)による多項式の次数よりも1次低くなるため、図7の構成の乗算器154を省略することが可能となる。さらに、各乗算器58−1〜58−5による乗算が複素数と実数との乗算となるため、各乗算器58−1〜58−5の回路規模を削減することができる。そして、各遅延素子56−1〜56−4での遅延処理が実数を遅延させる処理となるため、各遅延素子56−1〜56−4の回路規模を削減することができる。したがって、本実施形態の構成によれば、増幅器12のメモリ効果に起因して周波数特性が非対称となる歪成分を補償することができるとともに、回路規模を削減して小型化を図ることができる。さらに、畳み込み和ΣAl,k・|x(n−k)|lを偶数のみのlの値に関してそれぞれ演算することで、畳み込み演算部(べき乗演算部52と遅延素子56−1〜56−4と乗算器58−1〜58−5)の個数を削減することができ、回路規模をさらに削減することができる。なお、増幅器12のメモリ効果は信号の包絡線変動の影響によりバイアスラインが変動し、信号が変調されることが原因の1つと考えられる。この考えに基づけば、伝達関数y(n−m)/x(n−m)に周波数特性を付与している本実施形態の構成はきわめて妥当であると考えられる。
本実施形態の構成(図2に示す構成)による歪補償効果を実測により確認した結果を図3に示す。図3は、増幅器12からの出力信号電力の周波数特性を実測した結果を示しており、本実施形態の構成(メモリ効果対応)との比較対象として、歪補償を行わない場合(歪補償なし)の実測結果と、入力信号の瞬時値のみを考慮して歪補償を行う場合(メモリ効果非対応)の実測結果も図示している。ただし、図3において、横軸の周波数は、中心周波数を0とする正規化周波数である。図3に示すように、入力信号の瞬時値のみを考慮して歪補償を行う場合(メモリ効果非対応の場合)は、増幅器からの出力信号に生じる歪成分の周波数特性が非対称となって歪補償量が制限されるが、本実施形態の構成により、周波数特性が非対称となる歪成分を補償することができ、歪補償性能を向上できていることがわかる。さらに、前述の図7に示す構成による歪補償効果を実測により確認した結果を図4に示す。本実施形態の構成によれば、図7に示す構成と比較して、図3,4に示すように同等の歪補償性能を維持しながら、回路規模を削減することが可能となる。
次に、本実施形態の他の構成例について説明する。
本実施形態では、図5に示すように、乗算器58−1〜58−5へ供給する信号(べき乗数)|x(n−k)|lを選択するセレクタ64を設けることもできる。図5に示す構成例によれば、べき乗演算部52または遅延素子56−1〜56−8から乗算器58−1〜58−5へ供給する信号(べき乗数)|x(n−k)|lをセレクタ64により選択し、FIRフィルタのタップ位置を選択することで、乗算器58−1〜58−5の個数を削減することができ、回路規模の更なる削減を図ることができる。一般的なFIRフィルタは急峻な周波数特性を得るためにすべての遅延素子出力を畳み込み演算に利用することが多いが、入力信号x(n)に与える前置歪特性はゆるやかな周波数特性で十分なことが多いため、乗算器58−1〜58−5の個数を削減することが可能となる。
また、図6に示す構成例では、図2に示す構成例と比較して、乗算器58−1〜58−5の代わりに、テーブル演算器68−1〜68−5が設けられている。テーブル演算器68−1〜68−5は、べき乗数|x(n−k)|2に対する、複数通りの偶数lの値に関する歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積Al,k×|x(n−k)|lの総和の関係を表すLUT(ルックアップテーブル)を用いて、べき乗数|x(n−k)|2に対応するこの積Al,k×|x(n−k)|lの総和を複数通りのkの値に関してそれぞれ演算する。図6に示す構成例では、テーブル演算器68−1は、信号|x(n)|2と信号Al,0・|x(n)|lの総和との関係を表すLUTにおいて、べき乗演算部52からの信号|x(n)|2に対応する信号Al,0・|x(n)|lの総和を演算し、テーブル演算器68−2は、信号|x(n−1)|2と信号Al,1・|x(n−1)|lの総和との関係を表すLUTにおいて、遅延素子56−1からの信号|x(n−1)|2に対応する信号Al,1・|x(n−1)|lの総和を演算し、テーブル演算器68−3は、信号|x(n−2)|2と信号Al,2・|x(n−2)|lの総和との関係を表すLUTにおいて、遅延素子56−2からの信号|x(n−2)|2に対応する信号Al,2・|x(n−2)|lの総和を演算し、テーブル演算器68−4は、信号|x(n−1)|2と信号Al,3・|x(n−3)|lの総和との関係を表すLUTにおいて、遅延素子56−3からの信号|x(n−3)|2に対応する信号Al,3・|x(n−3)|lの総和を演算し、テーブル演算器68−5は、信号|x(n−4)|2と信号Al,4・|x(n−4)|lの総和との関係を表すLUTにおいて、遅延素子56−4からの信号|x(n−4)|2に対応する信号Al,4・|x(n−4)|lの総和を演算する。ここでのLUTは、スカラー量(実数)|x(n−k)|2と複素数(Al,k・|x(n−k)|lの総和)との関係を表す。そして、加算器60は、テーブル演算器68−1〜68−5で演算された積Al,k・|x(n−k)|lの総和(図6に示す構成例ではk=0〜4)を積算してその合計値を演算することで、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの畳み込み和の総和(伝達関数y(n−m)/x(n−m))を演算する。LUTは制御部14内の記憶装置に記憶されており、前置歪演算部46は、加算器42からの抽出歪信号(増幅器12からの出力信号z(t)中に残留する歪成分)のレベルが低減するように、記憶装置に記憶されたLUTを更新する。
図6に示す構成例によれば、LUTを用いて歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積Al,k・|x(n−k)|lの総和を演算することで、伝達関数y(n−m)/x(n−m)による多項式の次数をより高次まで容易に拡張することが可能となる。なお、図6に示す構成例でも、遅延素子56−1〜56−4及びテーブル演算器68−1〜68−5の個数については、任意に設定することが可能であり、畳み込み和の総和を演算する際に積算する信号Al,k・|x(n−k)|lの個数については、任意に設定することが可能である。
さらに、図6に示す構成例では、テーブル演算器68−1〜68−5は、入力信号の絶対値|x(n−k)|に対する、複数通りのlの値に関する歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積Al,k・|x(n−k)|lの総和の関係を表すLUT(ルックアップテーブル)を用いて、入力信号の絶対値|x(n−k)|に対応するこの積Al,k・|x(n−k)|lの総和を複数通りのkの値に関してそれぞれ演算することもできる。その場合は、べき乗演算部52に代えて、入力信号x(n)を基に入力信号の絶対値(振幅レベル)|x(n)|を演算する絶対値演算部を設ける。そして、遅延素子56−1〜56−4は、複数通りの1以上のkの値に関して、kサンプル分遅延させた絶対値|x(n)|を絶対値|x(n−k)|として出力する。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る歪補償回路を備えるプリディストーション型歪補償増幅器の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る歪補償回路の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る歪補償回路による歪補償効果を実測により確認した結果を示す図である。 関連技術に係る歪補償回路による歪補償効果を実測により確認した結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る歪補償回路の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る歪補償回路の他の構成の概略を示す図である。 関連技術に係る歪補償回路の構成の概略を示す図である。
符号の説明
12 増幅器、14 制御部、16 前置歪補償部、18 D/Aコンバータ、20,36 ミキサ、22 発振器、34 方向性結合器、38 フィルタ、40 A/Dコンバータ、42,60 加算器、44 遅延器、46 前置歪演算部、52 べき乗演算部、56−1〜56−4,61 遅延素子、58−1〜58−5,62 乗算器、64 セレクタ、68−1〜68−5 テーブル演算器。

Claims (6)

  1. 非線形特性を有する増幅器からの出力信号中に残留する歪成分が低減するよう増幅器への入力信号に前置歪を歪補償係数に基づいて与えた前置歪信号を生成する前置歪補償部を備え、前置歪補償部で生成された前置歪信号が増幅器で増幅される歪補償回路であって、
    前置歪補償部は、
    現サンプルにおける入力信号をx(n)、kサンプル前(kは0以上の整数)における入力信号をx(n−k)、lを0以上の整数、l及びkの値に対応する歪補償係数をAl,kとすると、歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの畳み込み和の総和を複数通りのl及びkの値に関して演算する畳み込み演算部と、
    畳み込み演算部で演算された畳み込み和の総和とmサンプル分(mは0以上の整数)遅延させた入力信号x(n−m)との積を演算することで前記前置歪信号を生成する乗算部と、
    を有する、歪補償回路。
  2. 請求項1に記載の歪補償回路であって、
    畳み込み演算部は、
    1以上のkの値に関して、kサンプル分遅延させたべき乗数|x(n)|lをべき乗数|x(n−k)|lとして出力する遅延素子と、
    歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積を複数通りのl及びkの値に関してそれぞれ演算する乗算器と、
    乗算器で演算された各積の総和を演算することで歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの畳み込み和の総和を演算する加算器と、
    を含む、歪補償回路。
  3. 請求項2に記載の歪補償回路であって、
    畳み込み演算部は、乗算器へ供給するべき乗数|x(n−k)|lを選択するセレクタをさらに含む、歪補償回路。
  4. 請求項1に記載の歪補償回路であって、
    畳み込み演算部は、
    入力信号の絶対値|x(n−k)|またはそのべき乗数|x(n−k)|2に対する、複数通りのlの値に関する歪補償係数Al,kとべき乗数|x(n−k)|lとの積Al,k×|x(n−k)|lの総和の関係を用いて、入力信号の絶対値|x(n−k)|またはそのべき乗数|x(n−k)|2に対応する当該積Al,k×|x(n−k)|lの総和を複数通りのkの値に関してそれぞれ演算するテーブル演算部と、
    テーブル演算部で演算された各積Al,k×|x(n−k)|lの総和を積算することで前記畳み込み和の総和を演算する加算器と、
    を含む、歪補償回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の歪補償回路であって、
    畳み込み演算部は、複数通りの偶数lの値に関して前記畳み込み和の総和を演算する、歪補償回路。
  6. 非線形特性を有する増幅器と、増幅器からの出力信号中に残留する歪成分が低減するよう増幅器への入力信号に前置歪を歪補償係数に基づいて与えた前置歪信号を生成する歪補償回路と、を備え、歪補償回路で生成された前置歪信号を増幅器で増幅するプリディストーション型歪補償増幅器であって、
    前記歪補償回路が、請求項1〜5のいずれか1に記載の歪補償回路である、プリディストーション型歪補償増幅器。
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