JP4865596B2 - 無線受信装置 - Google Patents
無線受信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4865596B2 JP4865596B2 JP2007050040A JP2007050040A JP4865596B2 JP 4865596 B2 JP4865596 B2 JP 4865596B2 JP 2007050040 A JP2007050040 A JP 2007050040A JP 2007050040 A JP2007050040 A JP 2007050040A JP 4865596 B2 JP4865596 B2 JP 4865596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coefficient
- equalizer
- filter
- reception
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Description
特に、無線機受信系回路に等化器を実装する無線機の受信回路のハードウェアに起因する受信信号歪みの補正を行う技術に関する。
これら回路を構成するアナログ素子は本質的に歪み発生の要因となるが、その中でも特にフィルタにおける振幅、群遅延等の周波数特性は大きな劣化要因となる。
また無線システムの容量増加を目的として、チャネル配置間隔を狭小化した場合に、前記フィルタにおける劣化が著しいということが知られている。
このような受信回路歪みをアナログ的に調整する事は容易ではなく、そのために必要になるコストは少なくない。
このため、歪み特性を補償するためのデジタルフィルタをベースバンド部に設けており、補償特性を決めるフィルタの係数はROMに格納している。
しかしながら前記従来の対策方式により、無線機を生産した場合、アナログ素子のばらつきにより、全ての製品で最適な受信性能を確保する事はむずかしいという問題がある。
等化器は伝搬路において発生する歪みを補正する機能をもつが、特に周波数選択性フェージングとよばれるような、複数の伝搬路間の経路長差が大きく、伝送シンボル周期に対し、伝搬時間のばらつき(遅延分散)が無視できない場合に、等化器の適用が有効である。
等化器は前述のような伝搬路歪みを補正するだけでなく、無線機の受信回路の歪みを補正する事ができるので、等化器を実装する受信機では前述のような受信フィルタ係数の補正による受信回路歪み補償は不要になる。
しかしながら、たとえば携帯無線端末のように低消費電力である事が要求される無線装置においては、等化器機能を停止して長時間使用するような使い方も想定されるので、受信回路歪み補償は必要である。
上記ROMに格納するデジタルフィルタの係数を、ある代表の1台の受信装置に対して最適化し、全ての受信装置に共通で使用する場合、高周波部フィルタ特性のバラつきが大きいと、アンマッチとなり十分な補償効果が得られない。
移動通信で広く採用されているπ/4シフトQPSKの変調方式の場合は、上記アンマッチによる受信特性への影響は小さく問題無いが、固定通信で主に採用されている多値の直交振幅変調方式(16QAM, 64QAM, 256QAMなど)ではその影響が特に大きい。
デジタルフィルタ係数の最適化は、ベースバンド部入力信号をデジタルのデータとして受信装置から取り出し、パソコンなど用いてデジタルフィルタ係数を算出し、算出した係数を受信装置の不揮発性メモリに書込むため、手順が複雑である。
このため、1台毎に最適化を行うと、製造時の1台あたりの調整時間が長くなってしまうばかりでなく、ヒューマンエラーにより間違った係数を書込んでしまう可能性がある。
本発明においては、受信回路に使用する部品個別の性能ばらつきにより発生する受信性
能の劣化をなくす事ができる、受信回路歪み補償方式の無線受信装置を提供する事を目的とする。
。
また、上記適応等化器は、トランスバーサル等化器である。
また、マルチパス干渉軽減の目的で適応等化器を内蔵している受信装置においても、上記FIRデジタルフィルタで高周波部のフィルタ特性を補償するため、適応等化器の性能をマルチパス干渉軽減に最大限に割当てられる。
更に、トレーニング処理は、受信装置内部で自動的に行うため、調整作業に要する時間が短縮され、製造の効率が上がり、ヒューマンエラーによる係数の書き間違えも発生しない。
また、アナログ素子特性のばらつきを吸収できるので、素子選定条件の緩和が可能になる無線機のコストダウンにも繋がる。
図1は、本発明の実施の形態(第1実施例)による受信装置の一実施例を示すブロック図である。
なお、図1は、受信部のみで構成された受信装置であるが、送信部を含んだ送受信装置であっても良い。
受信装置は主に、高周波部102、デジタル信号処理部122、制御部123と書換え可能な不揮発性メモリ120で構成される。
デジタル信号処理部122は、例えばデジタル信号処理用のプロセッサ(DSP)のソフトウェアで構成され、制御部123は、例えばマイコンのソフトウェアで構成される。
デジタル信号処理部122は、DCオフセット除去部104により、A/D変換器103より入力されるデジタル信号から固定値を減算することによりDCオフセットを除去し、直交復調部105によりベースバンド帯域へ周波数変換し、LPF 106により直交復調による不要周波数成分を除去し、受信フィルタ108により、ルートロールオフ特性の波形整形と、高周波部における歪み特性の補償を行い、判定復号部111により変調されたデータを復号する。
また、適応等化器ONモードで動作時は、判定復号部111と並列に適応等化器112を動作させ、高周波部から入力される信号の符号間干渉を除去しながら変調されたデータを復号する。
復号データは判定復号部111と適応等化器112の双方から出力されるため、スイッチ113により選択してチャネルコーデック部121へ出力する。
適応等化器OFFモード時は端子(a)と(c)を接続し、適応等化器ONモード時は、端子(b)と(c)を接続する。
LPF 106と受信フィルタ108との間にダウンサンプラ107を挿入し、受信フィルタ108のサンプリングレートをfs2=4fbに落とす。
更に、判定復号部111では、シンボルタイミングでの信号のみ必要とするため、ダウンサンプラ109でサンプリングレートをfs3=fbに落とす。
また、受信フィルタ108と適応等化器の間にダウンサンプラ110を挿入し、サンプリングレートをfs4=2fbに落とす。
なお、上記各サンプリングレートfs1, fs2, fs4は一例であり、これらがfbの整数倍で、かつfs1≧fs2≧fs4であれば、任意に決めて良い。ただし、fs4は、fs4≧2fbであることが望ましい。
デジタル信号処理部122は更に、係数を格納するRAM 115、ルートロールオフ特性(図面ではRROFと表記)のフィルタ係数を格納するROM 118、等化器の係数とルートロールオフ特性フィルタ係数との畳込み演算を行う畳込み演算部117、スイッチ116, 119で構成される。
制御部123は、PC接続端子126を介してPC(パソコン)と接続し、PCから受信装置へのコマンド入力や、受信装置からPCへの状態表示などのユーザインタフェース機能と、デジタル信号処理部122に対する処理の制御と、不揮発性メモリ120に対する書込み、読込み機能を有する。
適応等化器112の構成は、トランスバーサル等化器であり、タップ数をN(例えばN=11)とし、N-1個の遅延回路202-1〜N-1、N個の複素乗算器203-1〜N、複素加算器204、判定部205、スイッチ206、複素減算器207、係数更新部208で構成される。
遅延回路202-1〜N-1の遅延時間は、図1のfs4=2fbに合わせて、シンボル周期の半分T/2である。
つまり、遅延回路202-1の出力u1はT/2だけ過去の入力信号で、遅延回路202-2の出力u2はTだけ過去の入力信号、以下同様にして、遅延回路202-N-1の出力uN-1は、(N-1)T/2だけ過去の入力信号である。
複素乗算器203-1は、入力端子201からの入力信号u0と等化器係数h0の複素共役h* 0との積h* 0u0を演算し、複素乗算機203-2は、遅延回路202-1出力u1と等化器係数h1の複素共役(複素共役=虚数部の符号を反転すること)h* 1との積h* 1u1を演算し、以下同様にして、複素乗算機203-Nは、遅延回路202-N-1出力uN-1と等化器係数hN-1の複素共役h* N-1との積h* N-1uN-1を演算する。
なお、等化器係数h0, h1, …,hN-1は係数更新部208より入力される。
複素加算器204は、複素乗算器203-1〜Nの出力の総和演算を複素数で行い、この出力が適応等化器のフィルタ出力となる。
入力端子201に入力される信号は、フレーム構造となっており、その中には、後述する既知シンボル区間とデータ区間がある。
スイッチ206は、既知シンボル区間の場合は、端子(b)と(c)を接続し、ROM 209に格納されている参照シンボルを選択し、データ区間の場合は、端子(a)と(c)を接続し、判定部205からの判定シンボルを選択し、いずれかを複素減算器207へ入力する。
複素減算器207は、スイッチ206出力と複素加算器204出力の差を複素数で演算することにより等化誤差を求め、係数更新部208へ入力する。
係数更新部は、係数更新アルゴリズムを用いて等化器係数h0, h1, …, hN-1を更新する。係数更新アルゴリズムとしては、LMS(Least Mean Squares: 最小2乗平均)やRLS(Recursive Least Means: 再帰最小2乗)などを用いる。
図1の構成では、適応等化器112は、高周波部102の歪み特性を補償するフィルタ係数の算出に用いると共に、通常の使用時のマルチパス干渉の補償にも用いる。
同図(a)が制御用物理チャネル、(b)が通信用物理チャネル、(c)が同期バーストの信号フォーマットである。
(a)の制御用物理チャネルと(c)の同期バーストの既知シンボル区間は、AGCプリアンブルAPまたは固定パターンFPと同期ワードSWで、(b)の通信用物理チャネルの既知シンボル区間は、同期ワードSWのみとなる。
図3は、本発明の実施の形態(第1実施例)のトレーニング動作を示すシーケンス図である。
図6は、本発明の実施の形態(第1実施例)のトレーニングを行う場合の受信装置の接続系統図を示し、
高周波部による歪み特性を測定し、この特性を補償する係数を書換え可能な不揮発性メモリに記憶させるトレーニングを行う場合の、受信装置の接続系統図である。
トレーニングを行う場合は、受信装置の受信信号入力端子(図1の受信信号入力端子101)に、標準信号発生器を接続し、図5に示すフォーマットの変調信号を入力し、PC接続端子(図1のPC接続端子126)には、PC(パソコン)を接続する。
設定されていない場合は、PCにNGと応答し、終了させる。
これは、コマンドの誤入力による誤動作を防ぐためである。つまり、ステップ301の前に受信コマンドを入力しておく必要がある。
ステップ302で、受信状態に設定されている場合は、信号線124を介してデジタル信号処理部122へトレーニング指示を出す(ステップ303)。
指示を受けるとデジタル信号処理部122は、スイッチ116の端子(a)と(c)を接続し、ROM118に格納されたルートロールオフ特性(図面ではRROFと表記している)のフィルタ係数をRAM115に格納し、受信フィルタ108の特性をルートロールオフ特性にし(ステップ304)、適応等化器ONモードにし、適応等化器112を動作させる(ステップ305)。
ステップ305からT1=10秒(T1の値は一例として10秒としたが、等化器の係数更新アルゴリズムの収束特性に応じて任意に決めて良い)経過した後、適応等化器112の係数と等化誤差を取得する(ステップ306)。
ステップ306で取得した等化誤差が-20dB以下(一例として-20dB以下としたが、所望の性能に応じて判定条件は任意に決めて良い)であればステップ308以降の処理を行い、そうでなければステップ311以降の処理を行なう(ステップ307)。
続いて、この時得られた等化器係数を制御部123に出力すると共に、信号線125を介して、等化誤差を通知し(ステップ309)と、トレーニング完了の通知(ステップ310)を制御部123に対して行い、続いてステップ313の処理を行う。
ステップ307で等化誤差>-20dBと判断した場合は、信号線125を介して、等化誤差の通知(ステップ311)と、トレーニングNGの通知(ステップ312)を制御部123に対して行い、続いてステップ313の処理を行う。
ステップ313では、等化器ON/OFFモードを元の状態(ステップ305より前の状態)に戻す。
但し、T2=15秒経過しても(T2の値は一例として15秒としたが、任意に決めて良い)デジタル信号処理部122からの通知が無い場合は、強制終了する。
ステップ315において、
デジタル信号処理部122よりトレーニング完了通知(ステップ310)を受けている場合は、ステップ316以降の処理を行い、そうでなければステップ318の処理を行う。
ステップ316において(トレーニング完了通知を受けている場合)、デジタル信号処理部122の適応等化器112から受け取った等化器係数を不揮発性メモリ120に書込み、ステップ317において、PCに対して等化誤差とOKであることを通知する。
ステップ318において(トレーニングNG通知を受けている場合)、PCに対して等化誤差とNGであることを通知する。
トレーニングを行う時の作業は、PCより受信コマンドとトレーニングコマンドを入力するだけで良く、これにより高周波部の歪み特性に適応した等化器係数が、不揮発性メモリ120に記憶され、トレーニングが完了する。
図4は、本発明の実施の形態(第1実施例)の立上げ時動作を示すシーケンス図を示し、具体的には、デジタル信号処理部122がデジタル信号処理プロセッサ(DSP)である場合のシーケンス図であるが、論理回路による構成としても良い。
受信装置の電源が投入されるか、装置がリセットされると、制御部123はデジタル信号処理部122にプログラムをダウンロードし(ステップ401)、デジタル信号処理部122はプログラムを起動し(ステップ402)、制御部123に対してブート完了であること通知する(ステップ403)。
制御部123は、不揮発性メモリ120から等化器係数を読み込み(ステップ404)、読み込んだ等化器係数の転送(ステップ405)と、受信フィルタ初期化指示(ステップ406)を信号線124を介してデジタル信号処理部122に対して行う。
デジタル信号処理部122は、制御部123から受信フィルタ初期化指示を受けると、スイッチ119の端子(b)と(c)を接続し、畳込み演算部117で、制御部123から受け取った等化器係数と、ルートロールオフ特性のフィルタ係数との畳込み演算を行い、スイッチ116の端子(b)と(c)を接続し、畳込んだ係数をRAM 115へ格納し、受信フィルタ108に高周波部102の歪み補償特性を持たせ(ステップ407)、信号線125を介して、受信フィルタ初期化完了通知を、制御部123に通知する(ステップ408)。
一例として、図10に代表特性で補償した場合の受信コンスタレーション波形を示し、図11にトレーニングを行った後の受信コンスタレーション波形を示す(変調方式は16QAM)。
代表特性を用いる場合は、高周波部歪み特性のバラつきにより、代表特性とアンマッチとなり、符号間干渉により波形が発散しているが(図10)、トレーニングを行うことにより符号間干渉が無くなり、コンスタレーション波形の発散がなくなることが分かる(図11)。
また、図1の受信装置で、消費電力を抑える目的で適応等化器OFFモードにする場合や、エリア調査等を目的としたビット誤り率測定で、適応等化器の方式による優劣が出ないように適応等化器OFFモードとする場合がある。
上述のトレーニングを行うことにより、高周波部の歪み特性が補償されるため、適応等化器OFFモードでも受信性能の劣化が無くなる。
特にエリア調査等を目的としたビット誤り率測定の場合、マルチパス干渉による符号間干渉のみとなるため、正確なエリア調査が可能となる。
更に、トレーニング処理は、受信装置内部で自動的に行うため、調整作業に要する時間が短縮され、製造の効率が上がると共に、ヒューマンエラーによる係数の書き間違えも発生しない。
また、上記の適応等化器は、具体的にはトランスバーサル等化器が好適である。
また、上記の受信装置に、送信機能を備えることで、例えば車載に搭載するに好適な無線送受信機とできる。
図7は、本発明の実施の形態(第2実施例)のIF等化および、IF等化係数算出方式を示し、
無線機の受信回路の構成例である。
図8は、本発明の実施の形態(第2実施例)の等化器の詳細を示すブロック構成図である。
図中の700はアンテナ、702は無線機のRF/IF部、703はAD変換器である。
アンテナ700にて受信した信号は、RF/IF部702にて増幅、周波数変換、帯域制限等の受信処理を行った後、AD変換器703にてデジタル信号に変換される。
以降は、デジタル信号処理となり、704は直交復調部、706は受信フィルタ、である。
この受信フィルタ706の構造は、複素フィルタになっている。
なお、係数は、受信フィルタ係数格納用の不揮発性メモリ707-1、707-2に格納するが、係数メモリA707-1は受信回路のハードウェアが理想的な状態で最適な性能が得られるように設計されたフィルタ係数セットを格納しており、一方、係数メモリB707-2は、受信回路の歪み特性を補正するための成分を含むフィルタ係数セットを格納する。
具体的には、動作モードが“測定”の場合は係数メモリAの出力がフィルタ係数セットとして選択され、一方、動作モードが“運用”の場合は係数メモリBの出力がフィルタ係数セットとして選択される。
前記動作モードの設定は、ハードウェア的なスイッチを用いても良いし、外部に接続するマイコンやパソコンから制御しても良い。
受信フィルタで波形整形された信号は等化器708に入力される。
この等化器708は、動作モードが“運用”(通常動作時)であれば、マルチパス遅延の等化を担う処理ブロックであり、その内部は、例えば、図8に示すように、遅延器801、乗算器802、加算器803からなる複素フィルタ部と、現在の係数を、等化誤差と遅延器内のデータ系列に基づき更新する、係数更新処理部805により構成されている。
なお、等化器808が、等化処理可能な状態になるためには、タイミング同期部712、AFC処理部713、AGC処理部714が、それぞれ適切な制御状態になっている必要があるが、その具体的手段は本発明の本質ではないため、詳細の説明は省略する。
709は検波・復号部で、通常通信時に、等化器708の出力を処理し、復号データを得るために動作させる。
この場合は、動作モードは“測定”として、係数メモリA707-1に保存された係数セットを受信フィルタ係数として受信フィルタ706を動作させる。
まず、アンテナ700の代わりに、基準信号発生器701を接続する。
図9は、本発明の実施の形態(第2実施例)の基準信号発生部の信号フォーマット例であり、具体的には、基準信号発生器701で出力する信号のフォーマット例を示す。
図9において、フレーム中に、固定データ区間と通信用データ区間が存在するが、固定データは、タイミング同期部712、AFC処理部713、AGC処理部714、および、等化器708の処理を行う上で、既知パターンである必要がある。
一方、通信用データ区間は、既知パターンである必要はないが、仮に既知パターンであれば、等化器708は、全て既知パターンによる係数更新処理が可能になる。
基準信号発生器701の出力は、前述のようなフォーマットで構成されるデータを元に、実際の運用で使用する変調方式で変調をかけた変調信号である。
前記変調信号は変調波帯域内の周波数特性はフラットであるが、RF/IF部702を通過した段階では、個々のハードウェア固有の周波数特性を持つようになる。
これを、補償特性を含まない受信フィルタ係数でフィルタリングし、等化器708に入力することにより、等化器708内部の等化係数は、前記個々のハードウェア固有の周波数特性を補償する値に向かって収束動作を開始する。
等化誤差評価部710では、等化器708が出力する等化誤差と、あらかじめ設定したしきい値を比較し、等化誤差レベルがしきい値を下回った段階で係数収束完了とみなし、その時点の等化係数を受信回路歪み補正係数として記憶するように、係数算出部711に指示をだす。
この後、係数算出部711では、前記、受信回路歪み補正係数と係数メモリAに保存された理想的な受信回路特性で最適化設計された受信フィルタ係数との畳み込み演算を行い、受信回路歪み補正特性を含んだ受信フィルタ係数を算出する。
算出結果は、係数メモリ707-2の所定空間に保存する。
以上が、受信回路の歪み特性を測定する方法であるが、この一連の処理(この説明の例では“測定”モード)は、無線機製造後に一度実行すればよい。
この場合は、動作モードは“運用”として、係数メモリB707-2に保存された係数セットを受信フィルタ係数として受信フィルタ706を動作させる。
この”運用”モードでは等化誤差評価部710や係数算出部711は動作を停止してよい。
以上に述べたように、本発明によれば受信回路の周波特性を測定して、各装置個別に最適な受信フィルタ係数を構成する事が出来る。
また、前記周波数特性の測定はほとんど既存の機能を用いて実現可能であり、特に等化器をDSP等のソフトウェアで実現する場合には、付加回路不要で実現できる利点がある。
次に、係数収束後得られる補正フィルタ係数と受信フィルタ係数との畳み込みにより、受信回路歪み補償特性を含んだ受信フィルタ係数を算出して、不揮発性メモリに保存する。
以降、通常の通信において、本係数を使用する受信回路の歪み補償方式を提供するものである。
または、IF等化係数算出時に、係数の初期値を、既に算出した値とし、複数回トレーニングを繰り返すことにより、係数の収束精度を向上させる受信回路の歪み補償係数算出方式とするものである。
このように、本発明の第2実施例では、周波数選択性フェージング対策として、実装した等化器を受信回路の歪み補償係数算出のために転用することである。
201:入力端子、202-1〜N-1:遅延回路、203-1〜N:複素乗算器、204:複素加算器、205:判定部、206:スイッチ、207:複素減算器、208:係数更新部
、210:判定符号出力端子、
700:アンテナ、701:基準信号発生器、702:RF/IF部、703:AD変換器、704:直交復調部、705:係数算出制御部、706:受信フィルタ(複素フィルタ)、707-1:不揮発性メモリ(受信フィルタ係数格納用メモリA)、707-2:不揮発性メモリ(受信フィルタ係数格納用メモリB)、708:等化器、709:検波・復号部、710:等化誤差評価部、711:係数算出部、712:タイミング同期部、713:AFC処理部、714:AGC処理部、
801:遅延器、802:乗算器、803:加算器、804:加算器(減算器)、805:係数更新処理部。
Claims (2)
- 係数を変更可能な受信フィルタであるFIRデジタルフィルタと、該FIRデジタルフィルタの後段に設けられた適応等化器と、等化器係数を格納する書換え可能な不揮発性メモリを有する無線受信装置であって、
前記適応等化器で標準信号発生器から入力された信号に基づいて等化誤差を求め、該等化誤差と所定アルゴリズムにより算出した等化器係数を、該不揮発性メモリに格納するトレーニング機能と、
受信装置立上げ時に、前記不揮発性メモリから算出した等化器係数を読出し、予め保持されたルートロールオフ特性のフィルタ係数と当該等化器係数との畳込み演算を行う演算手段と、
該畳込み演算結果を前記FIRデジタルフィルタの係数とする機能とを有することを特徴とする無線受信装置。 - 不揮発性メモリと、複素フィルタ化された受信フィルタと、等化器と、を備えた無線受信装置であって、
前記受信フィルタ出力を、前記等化器に入力し、等化処理を実行する手段と、
前記等化器が出力する等化誤差と予め設定したしきい値とを比較し係数収束完了を判断する評価手段と、
前記評価手段が係数収束完了と判断した時点の等化係数である補正フィルタ係数と予め保持された受信フィルタ係数との畳み込みにより受信回路歪み補償特性を含んだ受信フィルタ係数を算出する算出手段とを備え、
該算出結果を前記不揮発性メモリに保存し、以降の通信において、該算出した受信フィルタ係数を前記受信フィルタの係数として使用することを特徴とする無線受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007050040A JP4865596B2 (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 無線受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007050040A JP4865596B2 (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 無線受信装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008219136A JP2008219136A (ja) | 2008-09-18 |
JP2008219136A5 JP2008219136A5 (ja) | 2010-03-18 |
JP4865596B2 true JP4865596B2 (ja) | 2012-02-01 |
Family
ID=39838710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007050040A Active JP4865596B2 (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 無線受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4865596B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4996502B2 (ja) * | 2008-02-20 | 2012-08-08 | 日本無線株式会社 | 歪補償回路及びプリディストーション型歪補償増幅器 |
JP6051700B2 (ja) * | 2012-09-05 | 2016-12-27 | 日本電気株式会社 | 等化装置、受信装置及び等化方法 |
WO2014045928A1 (ja) | 2012-09-19 | 2014-03-27 | 古野電気株式会社 | パルス圧縮レーダ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005303824A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 伝送路シミュレーションプログラム |
JP4649381B2 (ja) * | 2006-08-08 | 2011-03-09 | 日本放送協会 | 回り込みキャンセラ |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007050040A patent/JP4865596B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008219136A (ja) | 2008-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8891709B2 (en) | Adaptive equalization and interference cancellation with time-varying noise and/or interference | |
US6823489B2 (en) | Generation of decision feedback equalizer data using trellis decoder traceback output in an ATSC HDTV receiver | |
US6347391B1 (en) | Radio communication apparatus | |
US6246732B1 (en) | Demodulator including adaptive equalizer and demodulating method in digital communications | |
US20040085917A1 (en) | Channel estimation apparatus and methods | |
JP4725628B2 (ja) | 受信装置、受信方法、プログラム、及び無線通信システム | |
JP4245602B2 (ja) | デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体 | |
JP2002185437A (ja) | 受信装置 | |
JP5256073B2 (ja) | デジタル伝送方式の送信装置、受信装置及び送受信装置 | |
JP4865596B2 (ja) | 無線受信装置 | |
CN101808057B (zh) | 一种盲均衡的方法、装置和译码器 | |
WO2021161495A1 (ja) | 受信装置、制御回路、記憶媒体および受信信号処理方法 | |
JP4365125B2 (ja) | 適応等化方式 | |
JP4822946B2 (ja) | 適応等化器 | |
US20090135935A1 (en) | Digital tv receiver having built-in diversity structure | |
EP1259040A2 (en) | Equalisation for QAM signals | |
JP4488868B2 (ja) | 波形等化方法、波形等化器、無線装置及び無線通信システム | |
JPWO2006092830A1 (ja) | 受信装置 | |
JP2001168755A (ja) | 送受信装置 | |
JP4822945B2 (ja) | 適応等化器 | |
JP4408759B2 (ja) | 判定帰還型等化器及び受信装置 | |
JP5375801B2 (ja) | ダイバーシティ受信装置、ダイバーシティ受信システム及びそれらに用いるダイバーシティ受信方法 | |
JP4928573B2 (ja) | デジタル伝送方式の復号器及び受信装置 | |
JP4431021B2 (ja) | 無線通信機の波形等化器及び受信方法 | |
JP2008271409A (ja) | 受信装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100203 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110527 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110729 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111110 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4865596 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |