JP6064374B2 - 歪補償装置、および、歪補償方法 - Google Patents

歪補償装置、および、歪補償方法 Download PDF

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Description

本発明は、歪補償装置、および、歪補償方法に関する。
近年、無線通信の高速化に伴い、送信信号の広帯域化および高ダイナミックレンジ化が進んでいる。このような状況下で、信号品質の劣化を最小限に抑えるために、電力増幅器に高い線形性が求められる。また、装置の小型化、運用コストの削減および環境問題等の観点から、高い電力変換効率で動作する電力増幅器のニーズが高まっている。
線形性と電力変換効率とは、一般的な電力増幅器ではトレードオフの関係にある。線形性と電力変換効率とを両立させるためには、電力変換効率の高い非線形領域で電力増幅器を動作させ、その際に発生する非線形歪を除去する歪補償を使用して線形性を維持する事が行われている。
電力増幅器の出力信号が歪むと、出力信号の近傍の周波数帯域(Lower周波数およびUpper周波数)に残留歪が発生する。増幅器の出力信号は、ACPR(Adjacent Channel Power Ratio)やSEM(Spectrum Emission Mask)等の規格を満足することが求められる。これらの規格は、スプリアス規格とも呼ばれる。即ち、残留歪はスプリアス規格を満足することを求められる。
歪補償方式の1つとして、プリディストーション方式がある。プリディストーション方式は、電力増幅器の入力信号に対して増幅器の歪特性とは逆の特性を予め付加しておくことにより、電力増幅器で生じる歪みを低減させる方式である。
特開平9−69733号公報
高効率で動作する電力増幅器は、メモリ効果という現象が発生することが知られている。メモリ効果は、ある時刻の入力に対する出力が過去の時刻の入力の影響を受ける現象である。メモリ効果による歪を抑圧するために、現時刻の入力だけでなく、過去の時刻の入力をも用いて、プリディストーション信号を生成するプリディストーション方式の歪補償がある。
過去の時刻の入力を用いるプリディストーション方式の歪補償では、残留する歪の周波数アンバランスが発生することがある。この残留する歪(残留歪)の周波数アンバランスを抑制することが求められる。また、出力信号の周波数帯域の下側の周波数帯域と、上側の周波数帯域とで、異なる基準で残留歪が制限されることがある。
本件開示の技術は、歪補償における残留歪を制御する歪補償装置を提供することを課題とする。
開示の技術は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、第1の態様は、
入力信号を増幅して、出力信号として出力する増幅部を備え、前記増幅により前記出力信号に生じる残留歪を補償する歪補償処理を実行する歪補償装置において、
前記入力信号、前記入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号、及び、前記出力信号に基づいて生成された歪補償係数を使用して、前記入力信号に対して歪補償処理を行い、該歪補償処理を行った前記入力信号を前記増幅部に出力するプリディストーション部と、
前記出力信号の残量歪に基づいて、前記プリディストーション部による歪補償処理に使用される遅延量を算出する残留歪解析部と、を備え、
前記プリディストーション部は、前記残留歪解析部が算出した前記遅延量と前記遅延量によって特定される前記歪補償係数とを使用して、歪補償処理とする。
開示の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されてもよい。即ち、開示の構成は、上記した態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されてもよい。
開示の技術によれば、歪補償における残留歪を制御する歪補償装置を提供することができる。
図1は、実施形態1の歪補償装置の構成例を示す図である。 図2は、実施形態1の歪補償装置のハードウェア構成例を示す図である。 図3は、歪補償装置の動作フローの例を示す図である。 図4は、残留歪解析部116における遅延量の算出の動作フローの例(1)を示す図である。 図5は、残留歪解析部116における遅延量の算出の動作フローの例(2)を示す図である。 図6は、残留歪解析部116における増幅器の特性の確認の動作フローの例を示す図である。 図7は、残留歪解析部116における遅延量の算出の動作フローの例を示す図である。 図8は、残留歪解析部116における遅延量の算出の動作フローの例を示す図である。 図9は、Upper周波数の残留歪に上限値が設定されている場合の、残留歪解析部116の動作フローの例を示す図である。 図10は、変数jを減少させたときのLower周波数の残留歪及びUpper周波数の残留歪の変化の例を示す図である。 図11は、実施形態2の歪補償装置の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、開示の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。開示の構成の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。各実施形態は、可能な限り組み合わせて実施され得る。
〔実施形態1〕
(構成例)
図1は、実施形態1の歪補償装置100の構成例を示す図である。歪補償装置100は、歪補償部110、D/A変換器122、QMOD124、発振器126、増幅器128、カップラ130、QDEM142、発振器144、A/D変換器146を含む。歪補償部110は、DPD(Digital Predistortion)112、歪補償係数更新部114、残留
歪解析部116を含む。
歪補償装置100には、I(In-phase)信号及びQ(Quadrature)信号等の入力信号(送信データ)が供給される。入力信号はディジタル信号である。歪補償装置100は、入力信号をアナログ信号に変換し、所定の増幅率で増幅して出力する。歪補償装置100から出力される出力信号は、アナログ信号である。歪補償装置100では、出力信号の歪を抑制するために歪補償処理が行われる。
DPD112は、歪補償係数更新部114から出力される歪補償係数と、残留歪解析部116から出力される情報とに基づいて、入力信号に対し、歪補償処理(プリディストーション信号の生成)を行う。
歪補償係数更新部114は、入力信号と、当該入力信号に対応するプリディストーション信号と、当該入力信号及び当該プリディストーション信号に対応する出力信号とを用いて、歪補償係数を算出する。
残留歪解析部116は、送信信号の近傍の周波数帯域における残留歪を算出する。残留歪解析部116は、残留歪に基づいて、プリディストーションにおける遅延量を算出する。残留歪解析部116が決定した情報は、DPD112に通知される。
D/A(Digital to Analog)変換器122は、歪補償部110からプリディストーシ
ョン信号を受信する。受信した信号を、ディジタル信号からアナログ信号に変換する。
QMOD(Quadrature Modulation)124は、D/A変換器122が出力するアナロ
グ信号を、発振器126の発振周波数を使用して直交変調する。
発振器126は、キャリア周波数を発振する。発振器126が発信したキャリア周波数の信号は、QMOD124に出力される。発振器126は、発振器144と一体化してもよい。
増幅器128は、QMOD124が出力した信号を受信する。増幅器128は、受信した信号を増幅し、出力信号(送信信号)を生成する。
カップラ130は、増幅器128が出力した送信信号の一部を取り出し、QDEM142に出力する。カップラ130によって取り出されなかった送信信号は、図示しないアンテナ等に出力され、当該アンテナ等から他の装置に送信される。
QDEM(Quadrature Demodulation)142は、カップラ130によって取り出され
た信号を、受信する。QDEM142は、受信した信号を、発振器144の発振周波数を使用して直交復調する。
発振器144は、キャリア周波数を発振する。発振器144が発信したキャリア周波数の信号は、QDEM142に出力される。発振器144は、発振器126と一体化してもよい。
A/D(Analog to Digital)変換器146は、QDEM142から直交復調された信
号を受信する。A/D変換器146は、受信した信号を、アナログ信号からディジタル信号に変換する。A/D変換器146で変換された信号は、歪補償部110に出力される。
(ハードウェア構成例)
図2は、実施形態1の歪補償装置のハードウェア構成例を示す図である。歪補償装置1000は、入力されたディジタル信号をキャリア周波数に直交変換し、増幅し、出力する。歪補償装置1000は、プロセッサ1002、記憶装置1004、DAC(Digital to
Analog Converter)1102、QMOD1104、発振器1106、増幅器1108を
含む。歪補償装置1000は、さらに、カップラ1110、アンテナ1112、QDEM1202、発振器1204、ADC(Analog to Digital Converter)1206を含む。
歪補償装置100は、例えば、歪補償装置1000のようなハードウェア構成によって実現される。
プロセッサ1002は、例えば、Central Processing Unit(CPU)やDigital Signal Processor(DSP)である。プロセッサ1002は、歪補償装置1000の全体を制
御する。プロセッサ1002として、特定用途向け集積回路(ASIC: Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integration)等が使用されてもよい。
記憶装置1004は、例えば、Random Access Memory(RAM)やRead Only Memory(ROM)である。また、記憶装置1004は、例えば、Erasable Programmable Read Only Memory(EPROM)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)である
。また、二次記憶装置は、リムーバブルメディア、即ち可搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、Universal Serial Bus(USB)メモリ、あるいは、Compact Disk(CD)やDigital Versatile Disk(DVD)のようなディスク記録媒体である。記憶装置1004には、入力信号、出力信号、歪補償係数、遅延量等が格納されうる。
歪補償装置1000は、プロセッサ1002が記憶装置1004に記憶されるプログラムを実行することによって、歪補償部110等の機能を実現する。
DAC1102は、プロセッサ1002から出力されるディジタル信号を、アナログ信号に変換する。DAC1102は、D/A変換器122の機能を実現する。
QMOD1104は、QMOD124の機能を実現する。発振器1106は、発振器126の機能を実現する。
増幅器1108は、QMOD1104が出力するアナログ信号を、増幅する。増幅器1108は、増幅器128の機能を有する。増幅器1108として、様々な増幅器が使用されうる。
カップラ1110は、増幅器1108の出力信号の一部を抽出する。抽出された出力信号は、QDEM1202に入力される。カップラ1110は、カップラ130としての機能を実現する。
アンテナ1112は、合成器1012で合成された信号を、他の装置に向けて送信する。
QDEM1202は、QMOD142の機能を有する。発振器1204は、発振器144の機能を実現する。
ADC1206は、QDEM1202から出力されるアナログ信号を、ディジタル信号に変換する。ADC1102は、A/D変換器146の機能を実現する。
歪補償部110で使用されるデータ、情報、係数、入力信号、出力信号等は、記憶装置1004に格納される。入力信号、出力信号には、過去の入力信号、過去の出力信号が含まれ得る。
一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
(動作例)
〈級数方式ディジタルディストーション〉
ここで、級数方式ディジタルディストーションについて説明する。電力増幅器により、送信信号を増幅する場合、バックオフを抑えるほど電力効率が高くなる。しかし、電力効率を高めるのに合わせて、非線形歪が生じ、送信スプリアス特性(SEM)やACPRの基準を満たさなくなることがある。そこで、歪補償の1つの方法として、ディジタルプリディストーション(DPD)技術がある。DPD技術は、電力増幅器で生じる非線形歪の逆特性に相当する信号を予め入力信号とすることで歪を相殺し補償する方法である。
電力増幅器の非線形歪には種類がある。例えば、電力増幅器の現在の入力信号に対して出力が一意に決まるAM/AM特性とAM/PM特性を持った歪や、過去の送信信号の影響を受けるメモリ効果と呼ばれるものによって影響を受ける歪などがある。
メモリ効果を有する電力増幅器の非線形歪のモデル技法としては、ボルテラ(Volterra)級数、General Polynomial級数、Memory Polynomial級数などの級数式が提案されてい
る。本実施形態に用いられる級数としてこれらの級数に基づく級数が使用されてもよい。
次の式は、General Polynomial級数展開式による電力増幅器の非線形歪を補償した送信信号(プリディストーション信号)を得る式の例である。
Figure 0006064374
ここで、PDはプリディストーションした信号(歪補償した信号)、x(t)は、時刻tにおける送信信号、hは歪補償係数、Delay(以下、D0ともいう)はメモリ効果
の影響の深さによって決まる遅延量を表す。Delayは、この級数で扱う最大遅延量である。Nは、この級数で扱う最大次数である。最大遅延量は、増幅器の特性などからあらかじめ求められ得る。hは、歪補償係数更新部114において算出される。
tは、時間の変数である。時刻tの単位は、例えば、サンプル時間間隔である。変数i
、jの代わりに、それぞれ、Δt×i、Δt×jが使用されて、Δtがサンプル時間間隔であるとしてもよい。時間tの単位として、他のものが使用されてもよい。他の式で使用されるt、i、jについても同様である。
〈歪補償装置の動作例〉
図3は、歪補償装置100の動作フローの例を示す図である。
歪補償装置100の歪補償部110は、送信信号(入力信号)を受信する(S101)。受信した信号は、DPD112、歪補償係数更新部114に入力される。
DPD112は、入力信号に対し、歪補償処理を行う(S102)。現在の入力信号及び過去の入力信号と、歪補償係数と、残留歪解析部116からの情報に基づいて、プリディストーション信号を算出する。DPD112には、I(In-phase)信号及びQ(Quadrature)信号等の入力信号(送信データ)が供給される。DPD112には、極座標表示(r,θ)による信号が供給されてもよい。
DPD112において、プリディストーション信号は、次の式に基づいて算出される。
Figure 0006064374
hは、歪補償係数更新部114で算出される歪補償係数である。i0及びj0は、残留歪解析部116で求められる遅延量である。x(t)は、時刻tにおける入力信号である。x(t−t0)は、時刻tに対する遅延量t0の遅延信号である。i0及びj0の初期値は、ともに、D0である。DPD112は、残留歪解析部116から通知される遅延量i0及びj0を使用して、プリディストーション信号を算出する。DPD112は、最後に通知さ
れた遅延量i0及びj0を使用し続ける。
D/A変換器122は、DPD112が出力した信号(プリディストーション信号)を、ディジタル信号からアナログ信号に変換する(S103)。
QMOD124は、D/A変換器122が出力するアナログ信号を、発振器126の発振周波数を使用して直交変調する(S104)。
増幅器128は、QMOD124が直交変調した信号を増幅する(S105)。出力信号の一部は、カップラ130により取り出され、QDEM142に出力される。QDEM142は、受信した信号を、発振器144の発振周波数を使用して直交復調する。A/D変換器146は、QDEM142から受信した信号を、アナログ信号からディジタル信号に変換する。A/D変換器146で変換されたディジタル信号は、歪補償部110の歪補償係数更新部114及び残留歪解析部116に出力される。
歪補償係数更新部114は、入力信号と、遅延信号と、当該入力信号に対応するプリディストーション信号と、当該入力信号及び当該プリディストーション信号に対応する出力信号とを用いて、歪補償係数を算出する(S106)。歪補償係数の算出方法として、例えば、LMS(Least Mean Square最小二乗法)アルゴリズムによるもの、指数重み付き
RLS(Recursive Least Mean)アルゴリズムによるもの等が採用され得る。歪補償係数の算出方法として採用されるアルゴリズムは、これらに限定されるものではない。歪補償係数の更新は、例えば、所定時間毎に行われる。増幅器128の特性は、経年変化、動作温度、環境温度、入力信号等によって、変化し得る。よって、歪補償係数の更新を所定時間毎に行うことで、増幅器128の特性の変化に歪補償係数が追随するようにできる。歪補償係数の更新(算出)は、この動作フローから独立して、個別に実行されてもよい。
残留歪解析部116は、送信信号の近傍の周波数帯域における残留歪を算出する。残留歪解析部116は、残留歪、スプリアス規格等に基づいて、プリディストーションにおける遅延量を算出する(S107)。残留歪解析部116における遅延量の算出については、後に詳述する。算出された遅延量は、DPD112に出力される。
また、増幅器128によって増幅された出力信号は、歪補償装置100の出力信号として、出力される(S108)。出力信号は、例えば、アンテナ等を介して他の装置に送信される。
動作フローにおけるステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われてもよいし、記載された順序に沿って時系列的に処理されなくてもよい。即ち、動作フローにおけるステップは、並列的または個別に実行されてもよい。他の動作フローにおいても同様である。
〈残留歪解析部における遅延量の算出の動作例1〉
図4及び図5は、残留歪解析部116における遅延量の算出の動作フローの例を示す図である。図4の「A」、「B」は、それぞれ、図5の「A」、「B」と接続する。
残留歪解析部116は、A/D変換器146から、出力信号であるディジタル信号を受信する(S201)。残留歪解析部116は、受信した出力信号をFFT変換する(S202)。
残留歪解析部116は、FFT変換した信号の残留歪を算出する(S203)。残留歪は、出力信号の近傍の周波数帯域の不要信号成分である。出力信号の周波数帯域の下に位置する所定の周波数帯域をLower周波数という。出力信号の周波数帯域の上に位置する所
定の周波数帯域をUpper周波数という。Lower周波数における残留歪は、例えば、Lower周
波数の周波数帯域における信号の電力の平均とする。このとき、Upper周波数における残
留歪は、Upper周波数の周波数帯域における信号の電力の平均とする。また、Lower周波数における残留歪は、例えば、Lower周波数の周波数帯域における信号の電力の最大値とし
てもよい。このとき、Upper周波数における残留歪は、Upper周波数の周波数帯域における信号の電力の最大値とする。採用されるスプリアス規格に合わせて、残量歪の定義が変更されてもよい。ここでは、Lower周波数における残留歪をL、Upper周波数における残留歪をUとする。また、Lower周波数におけるスプリアス規格の値をML、Upper周波数におけ
るスプリアス規格の値をMUとする。スプリアス規格を満たすには、スプリアス規格の値
を下回ることが求められる。また、Lower周波数とUpper周波数とで、バランスよくスプリアス規格の値を下回ることが求められる。即ち、ML−LとMU−Uとが等しくなるようにすることが求められる。MLとMUとは、異なる値であってもよいし、同じ値であってもよい。スプリアス規格の値以外の値(基準値)が、Lower周波数の残留歪の上限値及びUpper周波数の残留歪の上限値(ML及びMU)として、採用されてもよい。
残留歪解析部116は、判定値C1を算出する(S204)。判定値C1は、C1=(ML−L)−(MU−U)として算出される。また、残留歪解析部116は、変数iにD0
、変数jにD0を代入する(S205)。
残留歪解析部116は、判定値C1が0より大きいか否かを判定する(S206)。判定値C1が0より大きい場合(S206;YES)、処理がステップS211に進む。また、判定値C1が0以下である場合(S206;NO)、処理がステップS221に進む。ここで、判定値C1が0より大きいことは、Upper周波数の残留歪を減少させることが
望ましいことを意味する。また、判定値C1が0以下であることは、Upper周波数の残留
歪を減少させることが望ましいことを意味する。
ステップS211では、残留歪解析部116は、変数jにj−1を代入する(S211)。残留歪解析部116は、変数i(=D0)をi0として、代入後の変数jをj0として
、i0及びj0をDPD112に通知する。
残留歪解析部116は、ステップS211で通知したi0及びj0を使用して算出されたプリディストーション信号に対応する出力信号を受信する(S212)。残留歪解析部116は、ステップS202と同様に、受信した出力信号をFFT変換する(S213)。残留歪解析部116は、ステップS203と同様に、FFT変換した信号の残留歪を算出する(S214)。残留歪解析部116は、ステップS204と同様に、判定値C1を算出する(S215)。
残留歪解析部116は、判定値C1が0以下か否かを判定する(S216)。判定値C1が0以下である場合(S216;YES)、残留歪解析部116の処理が終了する。また、判定値C1が0より大きい場合(S216;NO)、処理がステップS211に戻る。
ステップS221では、残留歪解析部116は、変数iにi−1を代入する(S221)。残留歪解析部116は、代入後の変数iをi0として、変数j(=D0)をj0として
、i0及びj0をDPD112に通知する。
残留歪解析部116は、ステップS221で通知したi0及びj0を使用して算出されたプリディストーション信号に対応する出力信号を受信する(S222)。残留歪解析部116は、ステップS202と同様に、受信した出力信号をFFT変換する(S223)。残留歪解析部116は、ステップS203と同様に、FFT変換した信号の残留歪を算出する(S224)。残留歪解析部116は、ステップS204と同様に、判定値C1を算出する(S225)。
残留歪解析部116は、判定値C1が0以上か否かを判定する(S226)。判定値C1が0以上である場合(S226;YES)、残留歪解析部116の処理が終了する。また、判定値C1が0未満である場合(S226;NO)、処理がステップS221に戻る。
残量歪解析部116は、判定値C1の符号が反転したときに、ML−LとMU−Uとがほぼ等しくなったと判定し、Lower周波数の残留歪とUpper周波数の残留歪とのバランスがとれたとみなす。
〈残留歪解析部における増幅器の特性の確認の動作例〉
図4及び図5の例では、jを減少させるとUpper周波数の残留歪が減少し、iを減少さ
せるとLower周波数の残量歪が減少する例について説明した。図4及び図5の例は、増幅
器128の特性が、jを減少させるとUpper周波数の残留歪が減少し、iを減少させるとLower周波数の残量歪が減少する特性であることが既知のときに使用されうる。しかしながら、一般には、増幅器128の特性が、i(またはj)を減少させたときに、Upper周波
数の残量歪が減少する特性であるか、Lower周波数の残留歪が減少する特性であるかは、
不明である。従って、増幅器128の特性が不明である場合、あらかじめ、増幅器128の特性がiを減少させたときにLower周波数の残量歪が減少する特性であるか、Upper側の残留歪が減少する特性であるかを確認することが求められる。
図6は、残留歪解析部116における増幅器の特性の確認の動作フローの例を示す図で
ある。図6の動作フローは、増幅器128の特性が不明であるとき、図4等の動作フローが実行される前に実行される。
残留歪解析部116は、A/D変換器146から、出力信号であるディジタル信号を受信する(S301)。残留歪解析部116は、受信した出力信号をFFT変換する(S302)。
残留歪解析部116は、FFT変換した信号の残留歪を算出する(S303)。ここで、Lower周波数における残留歪をL1とし、Upper周波数における残留歪をU1とする。ここで、例えば、変数iの初期値はD0であり、変数jの初期値はD0であるとする。
残留歪解析部116は、変数iにi−1を代入する(S304)。残留歪解析部116は、代入後の変数iをi0として、変数jをj0として、i0及びj0をDPD112に通知する。
残留歪解析部116は、ステップS304で通知したi0及びj0を使用して算出されたプリディストーション信号に対応する出力信号を受信する(S305)。残留歪解析部116は、ステップS302と同様に、受信した出力信号をFFT変換する(S306)。
残留歪解析部116は、ステップS303と同様に、FFT変換した信号の残留歪を算出する(S307)。ここで、Lower周波数における残留歪をL2とし、Upper周波数における残留歪をU2とする。
残留歪解析部116は、判定値C0を算出する(S308)。判定値C0は、C0=(L1−U1)−(L2−U2)として算出される。
残留歪解析部116は、判定値C0が0未満か否かを判定する(S309)。判定値C0が0未満である場合(S309;YES)、残留歪解析部116は、増幅器128がiを減少させるとLower周波数の残留歪が減少する特性を有すると判断する(S310)。
即ち、以後、残留歪解析部116は、図4及び図5の動作フローに従って、i0及びj0を決定する。
また、判定値C0が0以上である場合(S309;NO)、残留歪解析部116は、増幅器128がiを減少させるとUpper周波数の残留歪が減少する特性を有すると判断する
(S311)。以後、残留歪解析部116は、次に示す図7及び図8の動作フローに従って、i0及びj0を決定する。
ステップS312では、残留歪解析部116は、変数iにi+1を代入する。残留歪解析部116は、代入後の変数iをi0として、変数jをj0として、i0及びj0をDPD112に通知する。残留歪解析部116は、図6の動作フローを終了する。
残留歪解析部116は、図6の動作フローにより、増幅器128が変数iの変化に対してどのような特性を有するかを判定できる。
〈残留歪解析部における遅延量の算出の動作例2〉
図7及び図8は、残留歪解析部116における遅延量の算出の動作フローの例を示す図である。図7の「C」、「D」は、それぞれ、図8の「C」、「D」と接続する。
図4及び図5の例では、jを減少させるとUpper周波数の残留歪が減少し、iを減少さ
せるとLower周波数の残量歪が減少する例について説明した。図7及び図8の例では、j
を減少させるとLower周波数の残留歪が減少し、iを減少させるとUpper周波数の残量歪が減少する例について説明する。
図7及び図8の動作フローは、図4及び図5の動作フローと共通点を有する。ここでは、共通点については、説明を省略し、主として、相違点について説明する。
ステップS411では、残留歪解析部116は、変数iにi−1を代入する。残留歪解析部116は、代入後の変数iをi0として、変数j(=D0)をj0として、i0及びj0
をDPD112に通知する。
ステップS421では、残留歪解析部116は、変数jにj−1を代入する。残留歪解析部116は、変数i(=D0)をi0として、代入後の変数jをj0として、i0及びj0
をDPD112に通知する。
図7及び図8の動作フローの他のステップにおける処理は、図4及び図5の動作フローと同様である。
《変形例1》
DPD112におけるプリディストーション信号の算出を、上記の式の代わりに、次の式に基づいて行うことができる。
Figure 0006064374
この式によれば、例えば、jを減少させることでUpper周波数の残留歪が減少する場合、プリディストーション信号に、複数のUpper周波数の残留歪の減少に寄与する項(j=D0、j=D0−1、・・・等)を、含ませることができる。
《変形例2》
上記では、Lower周波数の残留歪の上限値とUpper周波数の残留歪の上限値とが存在する場合について説明した。ここでは、Lower周波数の残留歪の上限値が設定され、Upper周波数の残留歪が設定されていない場合について説明する。
図9は、Upper周波数の残留歪に上限値が設定されている場合の、残留歪解析部116
の動作フローの例を示す図である。図9の動作フローは、図6の動作フローにおいて、iを減少させるとLower周波数の残留歪が減少すると判定されている場合の動作フローであ
る。
残留歪解析部116は、A/D変換器146から、出力信号であるディジタル信号を受信する(S501)。残留歪解析部116は、受信した出力信号をFFT変換する(S502)。
残留歪解析部116は、FFT変換した信号の残留歪を算出する(S503)。ここでは、少なくともLower周波数の残留歪を算出すればよい。Lower周波数の残留歪をLとする。また、Lower周波数における残留歪の上限値(スプリアス規格の値など)を、MLとする。
残留歪解析部116は、判定値C2を算出する(S504)。判定値C2は、C2=ML−Lとして算出される。また、残留歪解析部116は、変数iにD0、変数jにD0を代
入する(S505)。
残留歪解析部116は、判定値C2が0より大きいか否かを判定する(S506)。判定値C2が0より大きい場合(S506;YES)、処理が終了する。判定値C2が0より大きいことは、Lower周波数の残留歪が上限値未満であることを意味する。
また、判定値C2が0以下である場合(S506;NO)、処理がステップS507に進む。ここで、判定値C2が0以下であることは、Lower周波数の残留歪が、上限値以上
であることを意味する。よって、以後の処理により、Lower周波数の残留歪を下げるよう
にする。
残留歪解析部116は、変数iにi−1を代入する(S507)。残留歪解析部116は、代入後の変数iをi0として、変数j(=D0)をj0として、i0及びj0をDPD1
12に通知する。
残留歪解析部116は、ステップS508で通知したi0及びj0を使用して算出されたプリディストーション信号に対応する出力信号を受信する(S508)。この後、処理が、ステップS502に戻る。
図9の動作フローによれば、残留歪解析部116は、Lower周波数における残留歪を所
定の上限値以下にすることができる。また、図9の動作フローは、Lower周波数における
残留歪を、iの値を減少させていくことにより、減少させる例である。同様にして、jの値を減少させていくことによりLower周波数の残留歪が減少する場合も、ステップS50
7で、jにj−1を代入することで、Lower周波数の残留歪を上限値以下にすることがで
きる。さらに、Upper周波数の残留歪を所定の上限値以下にする場合も、同様である。
(実施形態1の作用、効果)
歪補償装置100は、General Polynomial級数展開式などの級数の一部の項を選択して、プリディストーション信号を生成する。残留歪解析部116によって、残留歪を解析することにより、プリディストーション信号の生成の際に使用される項が選択される。歪補償装置100は、回路を増やすことなく残留歪を制御することができる。
図10は、変数jを減少させたときのLower周波数の残留歪及びUpper周波数の残留歪の変化の例を示す図である。図10のグラフの横軸は、変数jであり、縦軸は残留歪である。図10の例では、変数jがD0からD0−3に減少するのに従って、Lower周波数の残留
歪が減少し、Upper周波数の残留歪が増加していることがわかる。即ち、図10の例で示
される増幅器128は、変数jを減少させることによって、Lower周波数の残留歪が減少
し、Upper周波数の残留歪が増加する特性を有する。ここで、例えば、Lower周波数の残留歪の上限値及びUpper周波数の残留歪の上限値が、共に、Aである場合、遅延量をj=D0−1とすることで、Lower周波数の残留歪とUpper周波数の残留歪とのバランスをとれることが分かる。また、例えば、Lower周波数の残留歪の上限値がAであり、Upper周波数の残留歪の上限値がBである場合、遅延量をj=D0−2とすることで、Lower周波数の残留歪とUpper周波数の残留歪とのバランスをとれることが分かる。歪補償装置100によれば
、遅延量i0、遅延量j0を残量歪に基づいて変化させることで、残留歪の周波数バランスをとることができる。
〔実施形態2〕
次に実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1との共通点を有する。従って、主として相違点について説明し、共通点については、説明を省略する。実施形態2の構成は、適宜、実施形態1の構成と組み合わせることができる。
実施形態2では、歪補償係数の代わりにLUT(Look Up Table)を使用する例につい
て説明する。
(構成例)
図11は、実施形態2の歪補償装置の構成例を示す図である。歪補償装置200は、歪補償部210、D/A変換器222、QMOD224、発振器226、増幅器228、カップラ230、QDEM242、発振器244、A/D変換器246を含む。歪補償部210は、DPD212、LUT更新部214、残留歪解析部216を含む。
General Polynomial級数展開式による電力増幅器の非線形歪を補償した送信信号(プリディストーション信号)を得る式は、LUTを用いると次のように表される。
Figure 0006064374
DPD212は、LUT更新部214で更新されるLUTと、残留歪解析部216から出力される情報とに基づいて、入力信号に対し、歪補償処理(プリディストーション信号の生成)を行う。
DPD212において、プリディストーション信号は、次の式に基づいて算出される。
Figure 0006064374
また、プリディストーション信号は、次の式に基づいて算出されてもよい。
Figure 0006064374
LUT更新部214は、入力信号と、当該入力信号に対応するプリディストーション信
号と、当該入力信号及び当該プリディストーション信号に対応する出力信号とを用いて、LUTを、生成し、更新する。LUT更新部214は、変数iの値毎に、入力信号の大きさを検索キーとした、LUTの生成、更新をする。
LUTの生成、更新方法として、例えば、LMSアルゴリズムによるもの、指数重み付きRLSアルゴリズムによるもの等が採用され得る。LUTの生成、更新方法として採用されるアルゴリズムは、これらに限定されるものではない。LUTの更新は、例えば、所定時間毎に行われる。増幅器228の特性は、経年変化、動作温度、環境温度、入力信号等によって、変化し得る。よって、LUTの更新を所定時間毎に行うことで、増幅器228の特性の変化にLUTが追随するようにできる。
(ハードウェア構成)
実施形態2の歪補償装置200は、実施形態1の歪補償装置1000と同様のハードウェア構成によって実現される。
歪補償装置1000は、プロセッサ1002が記憶装置1004に記憶されるプログラムを実行することによって、歪補償部210のDPD212、LUT更新部214、残留歪解析部216等の機能を実現する。
LUT更新部214で生成、更新されるLUTは、記憶装置1004に格納される。
(実施形態2の作用、効果)
実施形態2の歪補償装置200は、LUT更新部214で生成、更新されるLUTを用いて、プリディストーション信号を生成する。残留歪解析部216によって、残留歪を解析することにより、プリディストーション信号の生成の際に使用されるLUTが選択される。
以上の各実施形態は、可能な限りこれらを組み合わせて実施され得る。
100 歪補償装置
110 歪補償部
112 DPD
114 歪補償係数更新部
116 残留歪解析部
122 D/A変換器
124 QMOD
126 発振器
128 増幅器
130 カップラ
142 QDEM
144 発振器
146 A/D変換器
1000 歪補償装置
1002 プロセッサ
1004 記憶装置
1102 DAC
1104 QMOD
1106 発振器
1108 増幅器
1110 カップラ
1112 アンテナ
1202 QDEM
1204 発振器
1206 ADC
200 歪補償装置
210 歪補償部
212 DPD
214 LUT更新部
216 残留歪解析部
222 D/A変換器
224 QMOD
226 発振器
228 増幅器
230 カップラ
242 QDEM
244 発振器
246 A/D変換器

Claims (2)

  1. 入力信号を増幅して、出力信号として出力する増幅部を備え、前記増幅により前記出力信号に生じる残留歪を補償する歪補償処理を実行する歪補償装置において、
    前記入力信号、前記入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号、及び、前記出力信号に基づいて生成された歪補償係数を使用して、前記入力信号に対して歪補償処理を行い、該歪補償処理を行った前記入力信号を前記増幅部に出力するプリディストーション部と、
    前記出力信号の残留歪に基づいて、前記プリディストーション部による歪補償処理に使用される遅延量を算出する残留歪解析部と、を備え、
    前記プリディストーション部は、前記残留歪解析部が算出した前記遅延量と前記遅延量によって特定される前記歪補償係数とを使用して、歪補償処理を行い、
    前記残留歪解析部は、前記出力信号の周波数帯域の上側の周波数帯域の残留歪と前記上側の周波数帯域の残留歪の所定の第1基準値との差分と、前記出力信号の周波数帯域の下側の周波数帯域の残留歪と前記下側の周波数帯域の残留歪の所定の第2基準値との差分とが等しくなるように、前記プリディストーション部による歪補償処理に使用される遅延量を算出し、ここで遅延量は、互いに等しくない第1遅延量の変数及び第2遅延量の変数を選択して算出される、
    歪補償装置。
  2. 入力信号を増幅して、出力信号として出力する増幅部を備える歪補償装置により、前記増幅により前記出力信号に生じる残留歪を補償する歪補償方法において、
    前記増幅器の出力信号の残留歪に基づいて、前記増幅器への入力信号に与えられる遅延量を算出し、
    前記入力信号、前記入力信号に異なる前記遅延量が与えられた複数の遅延信号、及び、前記遅延量によって特定される歪補償係数を使用して、前記入力信号に対して歪補償処理を行い、該歪補償処理を行った前記入力信号を前記増幅部に出力し、
    前記出力信号の周波数帯域の上側の周波数帯域の残留歪と前記上側の周波数帯域の残留歪の所定の第1基準値との差分と、前記出力信号の周波数帯域の下側の周波数帯域の残留歪と前記下側の周波数帯域の残留歪の所定の第2基準値との差分とが等しくなるように、前記歪補償処理に使用される遅延量を算出し、ここで遅延量は、互いに等しくない第1遅
    延量の変数及び第2遅延量の変数を選択して算出される、
    歪補償方法。
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