JP4996125B2 - めっき方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法、ならびにめっき装置 - Google Patents

めっき方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法、ならびにめっき装置 Download PDF

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本発明は、電解めっき法により導電性膜を形成するめっき方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法、ならびにめっき装置に関する。
LSIのCu多層配線の形成方法として、ダマシン法がある。ダマシン法においては、トランジスタを具備したSiウェーハ上に、単層または多層の絶縁性薄膜を形成し、絶縁性薄膜を選択的に除去して配線形状の溝や、多層配線の層間を電気的に結ぶビアと呼ばれる孔を形成する。次に、バリアメタルと呼ばれる高融点金属を含む材料を化学気相成長法や物理気相成長法により堆積する。つづいて、シードと呼ばれるCu薄膜を化学気相成長法や物理気相成長法にて堆積する。さらに、シードをカソードとした電解めっき法によりCuをシード上に堆積して、溝や孔をCuにより埋め込む。その後、溝や孔の外のバリアメタル、シードCu、めっきCuを化学機械研磨法により除去する。これらの工程を繰り返すことにより、Cu多層配線が形成される。
ダマシン法では、Cu電解めっきによるCu膜の埋設工程において、埋設不良が生じないようにする必要がある。図19は、従来の標準的なCuめっき装置の構成を示す断面図である。また、図20は、図19に示しためっき装置において、時間とアノード電極およびカソード電極の間に供給される電流との関係を説明する図である。
図19に示しためっき装置200は、めっき槽201、めっき槽201中に収容されためっき液203、めっき液203中に配置されたCuアノード205、カソード電極207、および電源(不図示)を有する。カソード電極207は、Cuシード211を有するウェーハ209の外周に配置される。めっき装置200においては、ウェーハ209の成膜したい面、具体的にはCuシード211の形成面を下にして、ウェーハ209外周にカソード電極207をつけて水平に保持した状態で、ウェーハ209をめっき液203中に浸漬してCu膜を成膜する。浸漬時には、下方からの噴流でウェーハ表面にめっき液203が供給される。
電解めっきでの成膜量は電流値に比例するため、膜厚制御性の観点から定電流で成膜する。なお、めっき液203はCuシード211を溶解するため、Cuアノード205とカソード電極207との間に、めっき液203で溶けないように、ウェーハ209を浸漬する前から負の電位を印加する。また、図20に示したように、ウェーハ203の着液の瞬間から設定した電流が流れるようにされている。
水平入槽における電流制御方法として、特許文献1には、めっき液の液張りの終了の前後で定電圧制御および定電流制御を行う技術が開示されている。これにより、半導体ウェーハに銅膜をめっき処理する際の埋め込み不良を防止することができるとされている。
ところが、実際には、めっき液203の液面にうねりが生じた状態で、ウェーハ209をめっき液203中に浸漬することになる。ウェーハ209がめっき液203の液面に対して水平に入槽されるため、図21に示したように、うねりによってめっき液203がウェーハ209全面に同時に接しない状態が生じる。図21は、めっき液203の液面に向かってウェーハ209を下降させる様子を説明する断面図である。めっき装置200においては、ウェーハ209とめっき液203が接する狭い面積に、所定の値に設定された電流が流れるため、図22に示したように、接液部での電流密度が非常に高くなり、正常な成膜がされない懸念があった。図22は、従来のめっき方法における時間と電流値および電流密度との関係を示す図である。
その対策として、特許文献2には、めっき液がめっき対象面に接触を開始してからめっき対象面全面に接触するまでの間、うねりによる接液面積の増減による電流密度変化を抑制するため完全に着液完了までの電圧を一定とする技術が開示されている。同文献記載の技術によれば、金属シード付きウェーハにめっき処理を行う場合においても、均一性に優れ、外観も良好なめっき処理が可能になるとされている。
ところが、めっき装置200では、ウェーハ209が液面に水平状態で挿入されるため、ウェーハ209の表面とめっき液203との界面に気泡が付着する場合があった。図23は、めっき液203に接触しているウェーハ209の表面に気泡213が付着している様子を示す断面図である。図23において、気泡213が付着していない領域に電界が集中することになる。また、ウェーハ209表面に気泡が付着してしまうと、気泡が付着している領域においてめっき成膜が進行しないため、埋設不良が生じる原因となりうる。このため、実際には、電流値の制御が困難であった。
そこで、特許文献3では、半導体ウェーハを水平に対して所定角度傾けた状態でめっき液に浸漬し、また、浸漬工程で、浸漬後の成膜工程で印加される電圧と同じ大きさの電圧を印加する技術が開示されている。同文献によれば、ウェーハを傾けた状態で浸漬することにより、ウェーハのホールへの気泡の取り込みを抑制することができるとされている。なお、本明細書において、ウェーハの被成膜面をめっき液の液面に対して傾斜させた状態でめっき槽中に浸漬することを、適宜、傾斜入槽とも呼ぶ。
特開2004−218080号公報 特開2001−32094号公報 特開2003−129297号公報
ところが、上記特許文献3に記載の方法において本発明者が検討したところ、ウェーハを傾斜入槽することにより、気泡の付着が抑制されているにもかかわらず、安定的な成膜が困難である場合があることが見出された。
本発明者は、ウェーハを傾斜入槽した際に生じる成膜不良の原因について鋭意検討を行った。その結果、成膜不良の原因は、傾斜入槽という入槽方法に特有の電流密度の増加であることが見出された。以下、この点を詳細に説明する。
図24は、ウェーハが傾斜入槽されるめっき装置の構成を示す断面図である。図24に示しためっき装置220は、めっき槽221、めっき槽221中に収容されためっき液223、めっき液223中に配置されたCuアノード225、ウェーハ209に接続されるカソード電極(不図示)、およびCuアノード225とカソード電極との間に電流を供給する電源(不図示)を有する。ウェーハ209の被成膜面にはCuシード(不図示)が形成されている。めっき装置220の基本構成は、図19に示しためっき装置200と同様であるが、ウェーハ209をめっき液223の液面に対して斜めに保持した状態でめっき液223中に浸漬する構成となっている点が異なる。
めっき装置220においては、めっき液223の液面に対して所定の角度をなすウェーハ209の着液箇所の電流密度が高くなるため、この領域において、Cu膜の異常成長が生じる。この対策として、着液時に低電圧とする手法も考えられるが、ウェーハ209を傾斜入槽する場合、水平入槽の場合とは異なり、低電圧制御としても、浸漬中に電流密度が変化してしまう。傾斜入槽の場合、ウェーハ209が深く浸漬されるのに従って、ウェーハ209の接液面積が増加する。接液面積の増加に伴い系の抵抗が反比例して下がれば、電流密度は一定に保たれるが、実際には反比例しない。装置内のケーブルなどの固定抵抗分があるためである。また、シード(図24では不図示)やめっき液223も接液面積に完全には反比例しないためである。このため、電流密度は徐々に低下する。
また、通常、ウェーハ209を回転させながらめっき液223中に浸漬するため、回転速度が充分に速い場合は、ウェーハ209の中央部に向かうのに伴い、成膜初期の電流密度が低下していくことになる。図25の点線は、この様子を示すものであり、傾斜入槽において電圧一定方式とした場合におけるめっき時間と電流密度との関係を示す図である。図25の点線より、成膜初期の電流密度がウェーハ209の中央部と端部とで異なるため、ウェーハ209の中央部と端部とで、Cu膜の埋設性に差が生じることとなる。
そこで、本発明者は、ウェーハをめっき液中に傾斜入槽する際に新たに生じる電流密度の変動を抑制すべく検討を行った。その結果、ウェーハの浸漬過程で、ウェーハとめっき液の液面との傾斜角に基づいて電流値を制御することにより、電流密度の変動の抑制が可能であることを見出し、本発明に至った。
本発明によれば、
ウェーハの被成膜面をカソード電極に接続し、前記被成膜面をめっき液の液面に対して傾斜させるとともに、前記カソード電極と前記めっき液中に配置されたアノード電極との間に第一の電流を供給しながら、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬する第一ステップと、
前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させる第二ステップと、
を含み、
前記第一ステップにおいて、前記第一の電流が、下記式(1)で示されることを特徴とするめっき方法が提供される。
I=I 0 t/t 0 (1)
(ただし、上記式(1)において、I 0 は、前記第二の電流の電流値である。t 0 は、前記第一ステップが終了する時間である。)
また、本発明によれば、
ウェーハの被成膜面をカソード電極に接続し、前記被成膜面をめっき液の液面に対して傾斜させるとともに、前記カソード電極と前記めっき液中に配置されたアノード電極との間に第一の電流を供給しながら、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬する第一ステップと、
前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させる第二ステップと、
を含み、
前記第一ステップにおいて、傾斜角を略一定とし、前記ウェーハを略一定の速度で前記めっき液中に浸漬し、前記第一の電流が、下記式(2)で示されることを特徴とするめっき方法が提供される。
I=vI 0 t/2rsinθ (2)
(ただし、上記式(2)において、I 0 は、前記第二の電流の電流値である。rは、前記ウェーハの半径である。θは、前記傾斜角である。vは、前記液面の法線方向における前記ウェーハの移動速度である。また、0≦t≦2rsinθ/vである。)
本発明のめっき方法においては、第一ステップにおいて、カソード電極とアノード電極との間に第一の電流を供給しながらウェーハを傾斜入槽するとともに、めっき液の液面とウェーハの被成膜面との傾斜角に基づいて第一の電流を制御する。このため、傾斜入槽した際に成膜初期に生じる電流密度の変動を効果的に抑制することができる。このため、金属膜の成膜安定性を向上させることが可能であり、めっき膜の製造歩留まりの向上が可能である。
なお、本発明のめっき方法において、第一ステップにてアノード電極とカソード電極との間に流す第一の電流を、傾斜角以外の因子も考慮して制御してもよい。たとえば、第一ステップにおいて、傾斜角と、ウェーハの被成膜面の法線方向の速度と、着液時からの経過時間とを考慮して電流を制御することができる。こうすることにより、第一ステップにおける電流密度の変動をより一層確実に抑制することができる。また、第一ステップにおいて、所定の範囲で傾斜角の変動を無視して第一の電流を制御することもできる。
また、本発明によれば、
金属膜を有する半導体装置の製造方法であって、
前記めっき方法により前記ウェーハに前記金属膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の製造方法によれば、上述しためっき方法を用いてウェーハに金属膜を形成するため、半導体装置に微細な金属膜のパターンを形成する場合にも、金属膜の埋設不良または局所的な膜厚の増加が生じることを抑制し、安定的な成膜を行うことができる。このため、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
また、本発明によれば、
めっき液を収容するめっき槽と、
前記めっき液の液面に対してウェーハの被成膜面を傾斜させた状態で保持するウェーハ保持手段と、
前記ウェーハ保持手段に保持された前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するウェーハ移動手段と、
前記ウェーハに接触してこれに対して給電を行うカソード電極と、
前記ウェーハ保持手段に対向して前記めっき槽中に配置されたアノード電極と、
前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を供給する電源と、
前記アノード電極と前記カソード電極との間に供給される前記電流の大きさを制御する制御部と、
を有し、
前記電源によって、前記カソード電極と前記めっき液中に配置された前記アノード電極との間に第一の前記電流を供給しながら、前記ウェーハ移動手段によって、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するとともに、
前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記電源によって、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の前記電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させるめっき装置であって、
前記電流が、下記式(1)で示されることを特徴とするめっき装置が提供される。
I=I0t/t0 (1)
(ただし、上記式(1)において、I0は、前記第二の電流の電流値である。t0は、前記第一ステップが終了する時間である。)
さらに、本発明によれば、
めっき液を収容するめっき槽と、
前記めっき液の液面に対してウェーハの被成膜面を傾斜させた状態で保持するウェーハ保持手段と、
前記ウェーハ保持手段に保持された前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するウェーハ移動手段と、
前記ウェーハに接触してこれに対して給電を行うカソード電極と、
前記ウェーハ保持手段に対向して前記めっき槽中に配置されたアノード電極と、
前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を供給する電源と、
前記アノード電極と前記カソード電極との間に供給される前記電流の大きさを制御する制御部と、
前記ウェーハ保持手段によって、前記ウェーハの被成膜面を前記カソード電極に接続し、前記被成膜面を前記めっき液の液面に対して傾斜させるとともに、
前記電源によって、前記カソード電極と前記めっき液中に配置された前記アノード電極との間に第一の前記電流を供給しながら、前記ウェーハ移動手段によって、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するとともに、
前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記電源によって、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の前記電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させるめっき装置であって、
前記ウェーハ移動手段が、前記液面と前記被成膜面との傾斜角を略一定とし、前記ウェーハを略一定の速度で前記めっき液中に浸漬し、
前記電流が、下記式(2)で示されることを特徴とするめっき装置が提供される。
I=vI0t/2rsinθ (2)
(ただし、上記式(2)において、I0は、前記第二の電流の電流値である。rは、前記ウェーハの半径である。θは、前記傾斜角である。vは、前記液面の法線方向における前記ウェーハの移動速度である。また、0≦t≦2rsinθ/vである。)
本発明のめっき装置においては、ウェーハ保持手段が被成膜面を液面に対して傾斜させた状態で保持するとともに、制御部が、傾斜角に基づいて電流の大きさを制御する構成となっている。このため、ウェーハを安定的に傾斜入槽しつつ、傾斜入槽した際に生じる電流密度の変動を効果的に抑制することが可能な構成となっている。
なお、これらの各構成の任意の組み合わせや、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた本発明の態様として有効である。
本発明によれば、被成膜面をめっき液の液面に対して傾斜させるとともに、カソード電極とアノード電極との間に第一の電流を供給しながら、ウェーハをめっき液中に浸漬し、液面と被成膜面との傾斜角に基づいて第一の電流を制御することにより、めっき膜を安定的に成長させることができる。
以下、電解めっき法によりシリコンウェーハ上にCu膜を成膜する場合を例に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、すべての図面において、共通の構成要素には同一の符号を付し、以下の説明において共通する説明を適宜省略する。また、以下の実施形態において、ウェーハは、シリコンやガリウムヒ素等の半導体基板であってもよいし、ガラス基板や樹脂基板等の絶縁基板であってもよい。また、ウェーハは、基板単体であってもよいし、基板上に半導体素子や配線等が形成されたものであってもよい。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態のめっき装置の構成を示す断面図である。図1に示しためっき装置110は、
めっき液103を収容するめっき槽101、
カソード電極107に保持されたウェーハ109をめっき液103中に浸漬するウェーハ移動手段(不図示の駆動部)、
ウェーハ109に接触してこれに対して給電を行うカソード電極107、
カソード電極107に対向してめっき槽101中に配置されたアノード電極(Cuアノード電極105)、
Cuアノード電極105とカソード電極107との間に電流を供給する電源115、および、
液面と被成膜面との傾斜角に基づいて、Cuアノード電極105とカソード電極107との間に供給される電流の大きさを制御する制御部117(図5)、
を有する。カソード電極107は、めっき液103の液面に対してウェーハ109の被成膜面を傾斜させた状態で保持するウェーハ保持手段として機能する。カソード電極107は、ウェーハ109の被めっき面に形成されたCuシード111に接触して設けられており、Cuシード111を電解めっきのカソードとして機能させる。また、ウェーハ保持手段として、少なくともウェーハ109の表面がめっき液103に接するようにウェーハ109を保持する、回転可能な回転端子板を有してもよい。
めっき装置110は、電源115から供給される電流の大きさを調整してCuアノード電極105とカソード電極107との間に供給する電流調整部129(図5)をさらに有し、制御部117が、傾斜角に基づいて、電流調整部129を制御する。制御部117は、ウェーハ109の接液面積に応じて電流を変動させる。ウェーハ109の接液面積は、傾斜角を変数とする。
また、めっき装置110は、傾斜角と、ウェーハ109の下降速度とを制御するウェーハ位置制御部133(図5)を有する。
以下、めっき装置110の構成をさらに詳細に説明する。
めっき装置110は、めっき槽101、めっき槽101の内に配置されたCuアノード電極105、めっき槽101の上方に設けられるとともに、ウェーハ109を保持するカソード電極107、Cuアノード電極105とカソード電極107との間に電流を供給する電源115、およびカソード電極107の移動を制御する制御部117を有する。めっき槽101内に、めっき液103が収容される。カソード電極107は、めっき液103の液面に対して傾斜した状態でウェーハ109を保持し、Cuアノード電極105に近づく方向およびCuアノード電極105から遠ざかる方向に移動可能に設けられるとともに、回転可能に設けられる。カソード電極107は、ウェーハ109に設けられたシード金属層であるCuシード111と電気的に接続するようにして、ウェーハ109を保持する。
なお、ここでは図示していないが、めっき槽101は、めっき液103の循環経路に配置されていてもよい。たとえば、めっき槽101からめっき液103が槽外に排出されて、他のめっき液収容室(不図示)に収容されて、ここで所望の温度に調整され、フィルタ等で濾過された後、再度供給口(不図示)からめっき槽101内に導入される構成とすることができる。
また、Cuアノード電極105とカソード電極107の間に供給される電流は、制御部117(図1には不図示、図5に図示)により制御される。図5は、めっき装置110の制御系の構成を示すブロック図である。また、めっき装置110は、制御部117、電源115から供給される電流を所定の大きさに変換してCuアノード電極105−カソード電極107間に供給する電流調整部129、制御部117における電流制御方法を記憶するデータ記憶部135、ウェーハ109の位置を検出するウェーハ位置情報検知部137、および計時部139をさらに備える。
データ記憶部135には、ウェーハ109の浸漬方法に関するデータおよびCuアノード電極105−カソード電極107間に供給する電流値に関するデータが格納されている。ウェーハ109の浸漬方法に関するデータとして、たとえば、ウェーハ109とめっき液103の液面との傾斜角θ、およびウェーハ109の浸漬速度のデータが挙げられる。また、電流値に関するデータとして、着液時からの経過時間に関連づけられた電流値Iのテーブルが挙げられる。この電流値Iは、後述する式(1)の関係式を満たす。
計時部139は、ウェーハ109がめっき液103に接触した着液時をt=0とし、浸漬開始時からの経過時間を測定する。
制御部117は、電流制御部131とウェーハ位置制御部133とを有する。
ウェーハ位置制御部133は、データ記憶部135に格納されたカソード電極107の下降速度に関するデータおよびウェーハ109とめっき液103の液面との傾斜角に関するデータを取得し、カソード電極107の駆動部(不図示)の動作を制御する。ウェーハ位置制御部133がカソード電極107の動作を制御することにより、ウェーハ109の下降速度およびウェーハ109の傾斜角が制御される。なお、本実施形態では、傾斜角および降下速度はいずれも一定(定数)であるが、これらが可変であって、たとえば時刻と関連づけられたデータとしてデータ記憶部135に格納されていてもよい。傾斜角が可変の場合、ウェーハ位置制御部133がウェーハ109の姿勢を制御する。この場合については、第三の実施形態で後述する。
電流制御部131は、計時部139にて計測される経過時間を取得するとともに、データ記憶部135に格納された、時間に対応づけられた電流値のデータを取得して、Cuアノード電極105−カソード電極107間に供給する電流値Iの大きさを制御する。
電流調整部129は、電源115から供給される電流値を所定の大きさに調整し、Cuアノード電極105−カソード電極107間に供給する。なお、電源115は、たとえば所定の大きさの一定の電流を供給する構成とする。
ウェーハ位置情報検知部137は、ウェーハ109の位置、具体的にはめっき液103からの高さを検知することにより、着液時、つまり浸漬開始時(t=0)を検知する。また、ウェーハ位置情報検知部137がウェーハ109の姿勢、具体的には液面に対する傾斜角を検知してもよい。
このとき、浸漬開始時の検出や、めっき液103の液面に対するウェーハ109の傾斜角の検出は、たとえば、カソード電極107の駆動部(不図示)、具体的にはモータのステップを測定することにより行うことができる。着液または所定の傾斜角になるまでのステップ数は、あらかじめ測定等により取得しておく。データ記憶部135には、取得されたステップ数が格納されている。そして、めっき時に、ウェーハ位置制御部133が、ウェーハ位置情報検知部137にて検知されたステップ数とデータ記憶部135に記憶されたステップ数とが一致した時点で着液または所定の傾斜角になったものと判断して、両極間に供給する電流値を制御する。さらに、着液前に弱い電圧を印加して、電流が流れた瞬間の位置および角度をそれぞれ着液位置および角度とすることもできる。
次に、本実施形態のめっき方法を説明する。図2および図3は、めっき装置110を用いためっき方法を説明する図である。図2および図3は、それぞれ、めっき液103中にウェーハ109を浸漬する様子を示す断面図および平面図である。また、図4は、めっき装置110において、ウェーハ109の着液時をt=0としたときの経過時間tと、Cuアノード電極105−カソード電極107間に供給する電流値Iとの関係を示す図である。以下、図1〜図5を参照して本実施形態のめっき方法を説明する。
本実施形態のめっき方法は、以下のステップを含む
ステップ101(第一ステップ):ウェーハ109の被成膜面をカソード電極107に接続し、被成膜面をめっき液103の液面に対して傾斜させるとともに、カソード電極107とめっき液103中に配置されたCuアノード電極105との間に第一の電流を供給しながら、ウェーハ109をめっき液103中に浸漬する、
ステップ103(第二ステップ):被成膜面がめっき液103中に浸漬した後、カソード電極107とCuアノード電極105との間に第二の電流を供給して、電解めっき法により被成膜面上に金属膜を成長させる。
ステップ101においては、液面と被成膜面との傾斜角に基づいて第一の電流を制御する。金属膜は、たとえば銅含有金属膜である。
ステップ101(第一ステップ)は、被成膜面をめっき液103に対して一定の角度θ傾斜させながら、ウェーハ109を徐々に浸漬するステップであって、ウェーハ109がめっき液103中に浸漬しきるまでのステップである。また、ステップ103(第二ステップ)は、本実施形態では、被成膜面全面がめっき液103中に浸漬した後に行われ、Cuアノード電極105とカソード電極107との間に略一定の電流Iを供給するステップである。本実施形態では、これらのステップそれぞれにおける電流値の大きさを制御する。
ステップ101においては、ウェーハ109の接液面積が傾斜角を変数とするとともに、接液面積に応じて第一の電流を変動させるようにする。ウェーハ109の接液面積は、ウェーハ109の被めっき面のうち、めっき液103の液面よりもめっき槽101の底部側に位置する領域の面積を指す。ステップ101では、具体的には、下記式に示すように、接液面積に比例するように第一の電流を変動させる。
I(t)=I0/πr2×S(t)
ただし、上記式において、I(t)はステップ101で両極間に供給される時間tにおける電流値である。また、I0は、第二ステップにおける電流値である。また、S(t)は、時間tにおける被成膜面の接液面積である。SとIはtの関数である。 rはウェーハ109の半径である。
本実施形態では、ステップ101において、傾斜角θを略一定とする。また、ウェーハ109を略一定の速度でめっき液103中に浸漬する。なお、略一定とは、θまたはvの変動による電流密度iの変動の影響が無視できる程度に一定に保たれていることをいい、その範囲で傾斜角または速度が多少変動してもよい。
ステップ101において、ウェーハ位置制御部133は、めっき液103の液面に対してウェーハ109を斜めに傾けた状態で、ウェーハ109を液面垂直方向に下降させて、めっき液103中に一定速度で浸漬させる。このとき、ウェーハ109を中心軸まわりに回転させながら浸漬する。
ステップ101では、電流制御部131が電源115のオンオフと電流調整部129の動作とを制御する。電流制御部131は、下記式(1)で示される大きさの電流Iを供給するように電源115および電流調整部129を制御する。ウェーハ109とめっき液103の液面との傾斜角をθ、ウェーハ109の半径をr、ウェーハ109の降下速度、ここではめっき液103液面の法線方向の速度をv、ウェーハ109着液からの経過時間をt、ステップ103における電流値をI0とするとき、ステップ101では下記式(1)で示される電流をCuアノード電極105−カソード電極107間に供給する。
I=(I0/πr2)×S=I0(φ−cosφsinφ)/π (1)
ただし、上記式(1)において、I0は、第二の電流の電流値であり、2φは、接液部分のウェーハ中心に対する開口角、つまり、ウェーハ109の外縁の弧がめっき液103と接触しない領域の弧の角度である。図3に示したように、2φは、点Aおよび点Cを結ぶ直線と点Bおよび点Cを結ぶ直線とのなす角である。ここで、点AおよびBは、ウェーハ109の外縁とめっき液103表面とが交わる点であり、点Cは、ウェーハ中心である。
さらに、本実施形態では、φおよびtは、cosφ=(r−vt/sinθ)/r、0≦t≦2rsinφ/vを満たす。本実施形態では、vが略一定である。
図4は、本実施形態のめっき方法の各ステップにおいてCuアノード電極105とカソード電極107との間に供給される電流の大きさを示す図である。図4において、第一ステップでは、上記式(1)で示される電流を供給するとともに、ウェーハ109の被めっき面全面がめっき液103に接触した後の第二ステップでは、電流値を一定とする。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態においては、ウェーハ109をめっき液103の液面に対して一定の角度θで傾斜させて浸漬する。そして、制御部117において、浸漬が完了するまでの間の電流値を、傾斜角θ、浸漬速度v、および着液時からの経過時間tを考慮して制御する。このため、以下の利点が得られる。
第一に、ウェーハ109の被めっき面における局所的な電流密度の増加を抑制することができる。図6は、本実施形態のめっき方法、および傾斜入槽で電圧一定方式を採用しためっき方法における着液からの経過時間tと電流密度iとの関係を示す図である。図6に示したように、傾斜入槽において、電圧一定方式においては、図6中に点線で示したように、着液直後に電流密度が急激に増加することがあった。
これに対し、本実施形態では、ステップ101において、傾斜角θ、浸漬速度v、および着液時からの経過時間tを考慮することにより、ウェーハ109の接液面の面積とCuアノード電極105−カソード電極107間の電流値が比例するように、電源115から両極間に供給される電流値を制御する。このため、図6中に実線で示したように、着液直後に電流密度が顕著に増加するのを抑制し、電流密度の大きさを、経過時間、つまりウェーハ109の着液面積によらず一定とすることができる。このため、ウェーハ109をめっき液103の液面に対して傾斜させた状態で浸漬する場合にも、ウェーハ109の被めっき面内における埋設性のばらつきを抑制し、安定的に成膜することができる。
また、上記式(1)で示される電流の供給を、浸漬が完了するまでの間行い、浸漬が完了した時点の電流値が、ステップ103において両極間に供給される一定電流値I0に一致するように制御されるため、浸漬工程から成膜工程への切り替えを安定的に行うことができる。
第二に、ウェーハ109を液面に対して傾斜させて浸漬することにより、ウェーハ109表面への気泡の付着を抑制することができるため、気泡の付着により生じるめっき膜の局所的な成膜不良や、局所的な膜厚増加を抑制し、成長を確実に行うことができる。
第三に、ステップ101において傾斜入槽を採用することにより、ウェーハ109表面への気泡の付着を抑制するとともに、めっき液103にうねりが生じている場合にも、以下の理由でめっき膜の埋設性の低下を抑制することができる。接液面積の小さい浸漬初期ではウェーハの浸漬位置はめっき装置の端であり、ここでのうねりは中央部に比べて小さいため、めっき液103のうねりの影響は無視することができる。また、めっき液103のうねりが大きな中央部にウェーハ109が浸漬するときは、ウェーハ109の接液面積は既に充分に大きいため、この場合にも、うねりの影響は無視できる。このため、ウェーハ109の中央部と端部で同等の埋設性を得ることができる。
(第二の実施形態)
本実施形態は、めっき装置110を用いた電解めっきにおいて、カソード電極とアノード電極との間に供給する電流値の別の制御方法に関する。第一の実施形態においては、めっき膜の形成時に、ステップ101において、カソード電極とアノード電極との間に供給する電流の大きさを上記式(1)に従って制御した。これに対し、本実施形態では、ステップ101において、ウェーハ109を略一定の速度でめっき液103中に浸漬するとともに、両極間に供給する電流の大きさを、ウェーハ109の着液時からの経過時間tに比例するように変動させる。
具体的には、第一の実施形態にて上述したステップ101において、下記式(1)にかえて、下記式(2)で示される電流Iを供給する。
I=I0t/t0 (2)
ただし、上記式(2)において、I0は、前記第二の電流の電流値である。t0は、前記第一ステップが終了する時間である。
さらに具体的には、本実施形態では、θが一定であり、ステップ101において、下記式(3)で示される電流Iを供給する。
I=I0t/t0
=(vI0/2rsinθ)×t (3)
ただし、上記式(3)において、I0は、第二の電流の電流値である。rは、ウェーハ109の半径である。θは、傾斜角である。vは、液面の法線方向におけるウェーハ109の下降速度であり、本実施形態では、vが略一定である。また、0≦t≦2rsinθ/vである。
図7は、本実施形態のめっき方法の各ステップにおいて、Cuアノード電極105とカソード電極107との間に供給される電流の大きさを示す図である。図7において、第一ステップでは、上記式(2)で示される電流を供給するとともに、ウェーハ109の被めっき面全面がめっき液103に接触した後の第二ステップでは、電流値を一定とする。
図8は、本実施形態のめっき方法と従来のめっき方法における着液からの経過時間と電流密度との関係を示す図である。図8に示したように、本実施形態においても、従来の電圧一定方式に比べて、着液直後の電流密度の急増を抑制し、経過時間に対する電流密度の変動を抑制することができるため、ウェーハ109の被めっき面内における埋設性のばらつきを抑制し、安定的に成膜することができる。また、第一の実施形態のステップ101における電流制御方法に比べて、簡便な方法とすることができる。
(第三の実施形態)
本実施形態は、めっき装置110を用いた電解めっきにおいて、カソード電極とアノード電極との間に供給する電流値の別の制御方法に関する。第一および第二の実施形態においては、ウェーハ109をめっき液103に対する傾斜角θを一定として浸漬する場合を例に説明したが、傾斜角θを時間に依存する変数としてもよい。
図9、図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)および図12は、めっき装置110を用いためっき方法を説明する図である。図9は、めっき液103中にウェーハ109を浸漬する様子を示す平面図である。図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)および図12は、めっき液103中にウェーハ109を浸漬する様子を示す断面図である。また、図13は、めっき装置110において、ウェーハ109の着液時からの経過時間tと、Cuアノード電極105−カソード電極107間に供給する電流値Iとの関係を示す図である。
図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)および図12に示したように、本実施形態において、めっき装置110は、ウェーハ109を所定の位置Oのまわりに回転させるウェーハ保持部127をさらに有する。ウェーハ保持部127は、ウェーハ109の表面に水平な水平部123、およびウェーハ109の法線方向に平行な軸部125とを有し、断面がL字型である。ウェーハ位置制御部133は、水平部123の一方の端部、さらに具体的には軸部125に接続されていない側の端部Oを中心として所定の速度でウェーハ保持部127を回転させる。これにより、ウェーハ保持部127に保持されたウェーハ109をめっき液103中に浸漬する。
以下、図9〜図13を参照して本実施形態のめっき方法を説明する。
まず、ウェーハ位置制御部133は、Oを中心としてウェーハ保持部127を角速度ωで回転させる。すると、図10(a)に示したように、ウェーハ109の端部がめっき液103に接触する。この着液時を、t=0とし、t=0におけるめっき液103の液面に対するウェーハ109表面のなす角をθ0とする。
さらにウェーハ保持部127が回転すると、浸漬領域121の面積が次第に増加するとともに、傾斜角θの大きさが次第に減少する(図10(b))。
そして、所定の時間tにおいて、ウェーハ109の全面がめっき液103中に浸漬する。このときの傾斜角の大きさをθ1とする(図11(a))。
その後、ウェーハ保持部127は、θ=0となるまで回転をつづける。θ=0となったときの、液面とウェーハ109との距離をdとする(図11(b))。
以上の動作のうち、図10(a)、図10(b)および図11(a)の状態が、上述したステップ101に対応する。このとき、電流制御部131は、θの変動をさらに考慮した上で、上記式(1)を満たすように電流値の供給を制御する。また、図11(a)以降の状態は、ステップ103に対応し、電流制御部131は、一定の電流をCuアノード電極105−カソード電極107間に供給する。
図12は、図10(b)の状態をさらに詳細に示す図である。ここで、図12において、
(i)+(ii)=(iii)+(iv)
の関係が成り立つ。また、a=rが着液時(θ=θ0)に対応し、a=−rが浸漬時(θ=θ1)に対応する。したがって、図13に示したように、
Lsinθ+R−d=Rcosθ+asinθ
a={Lsinθ+R(1−cosθ)−d}/sinθ
より、上記式(1)、つまり
I=(I0/πr2)×S=I0(φ−cosφsinφ)/π (1)
において、
cosφ=a/r={Lsinθ+R(1−cosθ)−d}/rsinθ、θ=θ0−ωt、0≦t≦(θ0−θ1)/ω、Rcosθ0+(−L+r)sinθ0=R−d、Rcosθ1+(−L−r)sinθ1=R−d、
である。
本実施形態によれば、傾斜角θがtに依存して変化する場合にも、ウェーハ109のめっき液103への接触面積に比例して電流値を制御するため、第一の実施形態の場合と同様に、局所的な電流密度の上昇を抑制し、めっき膜厚の変動を抑制することができる。
(第四の実施形態)
以上の実施形態において、ステップ101において、Cuアノード電極105とカソード電極107との間に所定の電圧を印加した状態で、ウェーハ109の浸漬を開始することもできる。具体的には、ウェーハ109がめっき液103に接触する前に、0Vより大きく0.1V以下程度の定電圧を印加する。0Vより大きい電圧とすることにより、ステップ101における電流値の制御をより一層確実に行うことができる。また、0.1V以下の電圧とすることにより、ステップ101における成膜をさらに安定的に行うことができる。
こうすることにより、ウェーハ109の降下速度のみからウェーハ109の着液のタイミングを正確にモニタすることが困難である場合にも、Cuアノード電極105−カソード電極107間に流れる電流をモニタすることができる。この電流値をモニタすることにより、ステップ101における電流値の制御をさらに確実に行うことができる。
また、ステップ101のt=0、つまり着液時に電源115をオン状態として電流値を0Aから増加させるのではなく、0.1V相当の電流値から印加してもよい。こうすれば、ステップ103の開始時間をその分早めることができるため、めっき工程の所要時間をさらに短縮することができる。
(第五の実施形態)
本実施形態は、以上の実施形態に記載のめっき装置またはめっき方法を用いて製造される半導体装置に関する。
図14は、本実施形態の半導体装置の構成を示す断面図である。図14に示した半導体装置においては、シリコン基板100上に、ゲート電極102、拡散層104等からなるMOSトランジスタが形成されている。このMOSトランジスタを埋め込むように絶縁膜106が形成されている。絶縁膜106中には、拡散層104と接続する銅接続プラグ108が設けられており、その上部に第一の銅配線22a、接続プラグ28および第二の銅配線22bが順に形成されている。これらの銅配線を含む層の上部には、同様の構成からなる銅配線層が積層され、最上部にはパッシベーション膜114が設けられている。なお、第一の銅配線22aは、シリコン基板100上に形成された素子等と電気的に接続されている。また、以下に説明する第一の銅配線22a、接続プラグ28、および第二の銅配線22bは、図14に示した半導体装置のどの層に設けられたものであってもよい。
以下、図14の点線囲み部116の配線構造を例にとって、配線構造およびその製造方法をさらに詳細に説明する。
本実施形態の製造方法は、以上の実施形態に記載のめっき方法によりウェーハ109に金属膜を形成する工程を含む。本実施形態の製造方法は、円形のシリコンウェーハ上にトランジスタが設けられたウェーハ109を準備する工程を含み、金属膜を形成する工程は、トランジスタの上部に、金属膜により構成される導電性パターンを形成する工程で行われる。
図15は、図14の点線囲み部116の配線構造を詳細に示す断面図である。シリコン基板(不図示)上の絶縁膜106の上に、第一のSiCN膜12、L−Ox(梯子形シロキサン、商標)とSiOがこの順で積層した第一の積層膜14a、第二のSiCN膜16、シリコン酸化膜18、第三のSiCN膜20、およびL−OxとSiOがこの順で積層した第二の積層膜14bが、この順で積層している。第一の積層膜14aおよび第二の積層膜14b中には、それぞれ第一の銅配線22aおよび第二の銅配線22bが形成されている。
第一の銅配線22aは、それぞれタンタル系バリアメタル膜24aおよび銅膜26aにより構成されている。シリコン酸化膜18中には、第一の銅配線22aの上面と接続する接続プラグ28が形成されている。接続プラグ28は、タンタル系バリアメタル膜30および銅膜32により構成されている。第二の積層膜14b中には、接続孔の上面と接続する第二の銅配線22bが形成されている。第二の銅配線22bは、タンタル系バリアメタル膜24bおよび銅膜26bにより構成されている。また、第一の銅配線22aの上面には第一のCuシリサイド膜34aが、第二の銅配線22bの上面には第二のCuシリサイド膜34bがそれぞれ形成されている。
以下、図15に示した配線構造の製造方法について、図16(a)〜図6(e)、図17(a)〜(d)、および図18(a)〜図18(e)を参照して説明する。
図16(a)は、第一のSiCN膜12および第一の積層膜14aに配線溝が形成された構造を示す。この構造は、第一のSiCN膜12および第一の積層膜14aを成膜後、その上に、所定形状にパターニングされたレジスト膜(不図示)を設け、第一のSiCN膜12および第一の積層膜14aを段階的にエッチングすることにより形成する。
次いで、スパッタリング法および反応性スパッタリング法により、基板全面にTaおよびTaNが積層したタンタル系バリアメタル膜24aを形成する(図16(b))。
つづいて、図16(c)に示すように、タンタル系バリアメタル膜24a上に、銅膜26aを形成した。銅膜26aは以上の実施形態に記載のめっき方法により、以下のように形成する。まず、銅めっきを成長させるための銅からなるシード銅膜をスパッタリング法により堆積した。次に、基板を液温約25℃の硫酸銅水溶液に浸漬し、銅膜26aを電解めっき法により形成する。なお、めっきを施した後、基板のアニールを行ってもよい。アニールを行うことにより、銅膜26a中のグレインの粒子径がアニール前に比べて大きくなり、銅膜26a表面に露出したグレインのバウンダリーが複数重なる部分が相対的に減少するので、空洞が生じにくくなる。また、このような加熱処理をすることにより、第一の銅配線22aの抵抗値がアニール前よりも低下するという効果も生じる。なお、このアニールは、例えば200℃以上500℃以下で行うことができる。
次に、配線溝外部に成膜された不要な銅膜26aおよびタンタル系バリアメタル膜24aを化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)により除去し、配線溝内部にのみ銅膜26a等を残すようにして第一の銅配線22aを形成する。(図16(d))。そして、図16(e)に示すように、銅膜26a表面をシリサイド化し、第一の銅配線22aの銅膜26a表面に第一のCuシリサイド膜34aを形成する。
その後、第二のSiCN膜16およびシリコン酸化膜18を成膜する(図17(a))。つづいて、リソグラフィ法を用いて、シリコン酸化膜18を第二のSiCN膜16が露出するまでエッチングする。その後、エッチングガスを代えて第二のSiCN膜16をエッチングして第一のCuシリサイド膜34aの上面を露出させる。これにより、図17(b)に示すように、接続孔40が形成される。
その後、接続孔40内部を埋め込むように、タンタル系バリアメタル膜30および銅膜32をこの順で形成する(図17(c))。銅膜32は、第一の銅配線22aの銅膜26aと同様に、以上の実施形態に記載のめっき方法を用いて成膜する。その後、CMPによる平坦化を行い、接続プラグ28を形成する(図17(d))。
つづいて、接続プラグ28上部に第三のSiCN膜20、第二の積層膜14bを成膜後(図18(a))、ドライエッチングにより配線溝42を形成し(図18(b))、その内部を埋め込むように、タンタル系バリアメタル膜24bおよび銅膜26bをこの順で形成する(図18(c))。銅膜26bは、第一の銅配線22aの銅膜26aと同様に、以上の実施形態に記載のめっき方法を用いて成膜する。その後、CMPによる平坦化を行い、第二の銅配線22bを形成する(図18(d))。さらに、第二の銅配線22bの上部のシリサイド化処理を行い、第二のCuシリサイド膜34bを形成する(図18(e))。
以上のようにして、図15に示した配線構造が形成される。この後、上述した工程を繰り返すことにより、図14に示したような3層以上の多層配線構造の半導体装置を形成することができる。
本実施形態においては、銅配線を形成する際に、以上の実施形態に記載のめっき方法を用いて配線溝中にCu膜を成長させる。このため、Cu膜形成時の電流密度の変動を抑制することができるため、めっき膜の膜厚の基板面内でのばらつきを抑制することができる。よって、銅配線を構成するCu膜を安定的に形成可能な構成となっている。したがって、本実施形態の半導体装置は、製造歩留まりに優れた構成となっている。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明した。この実施の形態はあくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、以上の実施形態においては、Cu膜を成膜する場合を例に説明したが、以上の実施形態において、めっき膜はCu膜には限られず、たとえば他に、Al膜、Ni膜が挙げられる。また、Cu,Al、Niのうち少なくとも一種を含む合金膜とすることもできる。
また、以上の実施形態において、データ記憶部135に、ステップ101においてCuアノード電極105−カソード電極107間に供給する電流値の制御式が複数格納されており、制御部117における電流値の制御方法が選択可能な構成となっていてもよい。
また、以上の実施形態においては、所定の傾斜角、下降速度、および着液からの経過時間に基づいて電流値を制御する場合を例に説明したが、所定の傾斜角および電流値に対して、ウェーハ109の下降速度を制御する態様とすることもできる。
実施形態に係るめっき装置の構成を示す断面図である。 図1のめっき装置110を用いためっき方法を説明する図である。 図1のめっき装置110を用いためっき方法を説明する図である。 本実施形態のめっき方法の各ステップにおいてCuアノード電極とカソード電極との間に供給される電流の大きさを示す図である。 図1のめっき装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本実施形態のめっき方法と従来のめっき方法における着液からの経過時間と電流密度との関係を示す図である。 本実施形態のめっき方法の各ステップにおいてCuアノード電極とカソード電極との間に供給される電流の大きさを示す図である。 本実施形態のめっき方法と従来のめっき方法における着液からの経過時間と電流密度との関係を示す図である。 実施形態に係るめっき方法を説明する図である。 実施形態に係るめっき方法を説明する図である。 実施形態に係るめっき方法を説明する図である。 実施形態に係るめっき方法を説明する図である。 実施形態のめっき装置において、ウェーハの着液時からの経過時間と、両極間に供給する電流値との関係を示す図である。 本実施形態の半導体装置の構成を示す断面図である。 図14の点線囲み部の配線構造を詳細に示す断面図である。 図15の配線構造の製造工程を示す断面図である。 図15の配線構造の製造工程を示す断面図である。 図15の配線構造の製造工程を示す断面図である。 従来のめっき装置の構成を示す断面図である。 従来のめっき方法におおけるめっき時間と電流密度との関係を示す図である。 従来のめっき装置の構成を示す断面図である。 従来のめっき方法におけるめっき時間と電流密度との関係を示す図である。 従来のめっき装置の構成を示す断面図である。 従来のめっき装置の構成を示す断面図である。 従来のめっき方法におおけるめっき時間と電流密度との関係を示す図である。
符号の説明
12 第一のSiCN膜
14a 第一の積層膜
14b 第二の積層膜
16 第二のSiCN膜
18 シリコン酸化膜
20 第三のSiCN膜
22a 第一の銅配線
22b 第二の銅配線
24a タンタル系バリアメタル膜
24b タンタル系バリアメタル膜
26a 銅膜
26b 銅膜
28 接続プラグ
30 タンタル系バリアメタル膜
32 銅膜
34a 第一のCuシリサイド膜
34b 第二のCuシリサイド膜
40 接続孔
42 配線溝
100 シリコン基板
101 めっき槽
102 ゲート電極
103 めっき液
104 拡散層
105 Cuアノード電極
106 絶縁膜
107 カソード電極
108 銅接続プラグ
109 ウェーハ
110 めっき装置
111 Cuシード
114 パッシベーション膜
115 電源
116 点線囲み部
117 制御部
121 浸漬領域
123 水平部
125 軸部
127 ウェーハ保持部
129 電流調整部
131 電流制御部
133 ウェーハ位置制御部
135 データ記憶部
137 ウェーハ位置情報検知部
139 計時部

Claims (9)

  1. ウェーハの被成膜面をカソード電極に接続し、前記被成膜面をめっき液の液面に対して傾斜させるとともに、前記カソード電極と前記めっき液中に配置されたアノード電極との間に第一の電流を供給しながら、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬する第一ステップと、
    前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させる第二ステップと、
    を含み、
    前記第一ステップにおいて、前記第一の電流が、下記式(1)で示されることを特徴とするめっき方法。
    I=I0t/t0 (1)
    (ただし、上記式(1)において、I0は、前記第二の電流の電流値である。t0は、前記第一ステップが終了する時間である。)
  2. ウェーハの被成膜面をカソード電極に接続し、前記被成膜面をめっき液の液面に対して傾斜させるとともに、前記カソード電極と前記めっき液中に配置されたアノード電極との間に第一の電流を供給しながら、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬する第一ステップと、
    前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させる第二ステップと、
    を含み、
    前記第一ステップにおいて、傾斜角を略一定とし、前記ウェーハを略一定の速度で前記めっき液中に浸漬し、前記第一の電流が、下記式(2)で示されることを特徴とするめっき方法。
    I=vI0t/2rsinθ (2)
    (ただし、上記式(2)において、I0は、前記第二の電流の電流値である。rは、前記ウェーハの半径である。θは、前記傾斜角である。vは、前記液面の法線方向における前記ウェーハの移動速度である。また、0≦t≦2rsinθ/vである。)
  3. 請求項1または2に記載のめっき方法において、
    前記第一ステップにおいて、前記アノード電極と前記カソード電極との間に所定の電圧を印加した状態で、前記ウェーハの浸漬を開始することを特徴とするめっき方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のめっき方法において、前記第二ステップにおいて、前記第二の電流を略一定とすることを特徴とするめっき方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のめっき方法において、前記金属膜が銅含有金属膜であることを特徴とするめっき方法。
  6. 金属膜を有する半導体装置の製造方法であって、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のめっき方法により前記ウェーハに前記金属膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
    円形のシリコンウェーハ上にトランジスタが設けられた前記ウェーハを準備する工程を含み、
    金属膜を形成する前記工程が、前記トランジスタの上部に、前記金属膜により構成される導電性パターンを形成する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. めっき液を収容するめっき槽と、
    前記めっき液の液面に対してウェーハの被成膜面を傾斜させた状態で保持するウェーハ保持手段と、
    前記ウェーハ保持手段に保持された前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するウェーハ移動手段と、
    前記ウェーハに接触してこれに対して給電を行うカソード電極と、
    前記ウェーハ保持手段に対向して前記めっき槽中に配置されたアノード電極と、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を供給する電源と、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に供給される前記電流の大きさを制御する制御部と、
    を有し、
    前記電源によって、前記カソード電極と前記めっき液中に配置された前記アノード電極との間に第一の前記電流を供給しながら、前記ウェーハ移動手段によって、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するとともに、
    前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記電源によって、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の前記電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させるめっき装置であって、
    前記電流が、下記式(1)で示されることを特徴とするめっき装置。
    I=I0t/t0 (1)
    (ただし、上記式(1)において、I0は、前記第二の電流の電流値である。t0は、前記第一ステップが終了する時間である。)
  9. めっき液を収容するめっき槽と、
    前記めっき液の液面に対してウェーハの被成膜面を傾斜させた状態で保持するウェーハ保持手段と、
    前記ウェーハ保持手段に保持された前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するウェーハ移動手段と、
    前記ウェーハに接触してこれに対して給電を行うカソード電極と、
    前記ウェーハ保持手段に対向して前記めっき槽中に配置されたアノード電極と、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を供給する電源と、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に供給される前記電流の大きさを制御する制御部と、
    前記ウェーハ保持手段によって、前記ウェーハの被成膜面を前記カソード電極に接続し、前記被成膜面を前記めっき液の液面に対して傾斜させるとともに、
    前記電源によって、前記カソード電極と前記めっき液中に配置された前記アノード電極との間に第一の前記電流を供給しながら、前記ウェーハ移動手段によって、前記ウェーハを前記めっき液中に浸漬するとともに、
    前記被成膜面が前記めっき液中に浸漬した後、前記電源によって、前記カソード電極と前記アノード電極との間に第二の前記電流を供給して、電解めっき法により前記被成膜面上に金属膜を成長させるめっき装置であって、
    前記ウェーハ移動手段が、前記液面と前記被成膜面との傾斜角を略一定とし、前記ウェーハを略一定の速度で前記めっき液中に浸漬し、
    前記電流が、下記式(2)で示されることを特徴とするめっき装置。
    I=vI0t/2rsinθ (2)
    (ただし、上記式(2)において、I0は、前記第二の電流の電流値である。rは、前記ウェーハの半径である。θは、前記傾斜角である。vは、前記液面の法線方向における前記ウェーハの移動速度である。また、0≦t≦2rsinθ/vである。)
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