JP4995269B2 - バネ補助折畳機構を有する折畳式乳母車 - Google Patents

Description

関連出願の相互参照
この出願は、２００６年５月１５日に出願された米国仮特許出願第６０／８００５７２号、２００６年７月２６日に出願された米国仮特許出願第６０／８３３４３３号、２００６年１２月７日に出願された米国仮特許出願第６０／８６８９３７号及び２００７年２月１日に出願された米国仮特許出願第６０／８８７８１１号の優先権を主張し、これら４つの仮特許出願の内容は、参照として本明細書に組み込まれる。

本発明は、一般に幼児の移送に使用するための折畳式乳母車に関し、より詳細には、コンパクトな移送形態に折畳式乳母車を折り畳むことに作用するためのバネ動力補助機構に関する。

幼児を移送するための折畳式乳母車は、他種のスタイル及び形態で商業的に入手できる。折畳式乳母車は、通常介護者が折畳式乳母車を手で押すことによって一の場所から他の場所まで移送される折畳式乳母車の一部を形成するシートに幼児が置かれる作動状態に構成可能であり、折畳式乳母車が作動状態に復帰されるまでフレームが折り畳まれて幼児を移送する通常機能のために使用不能な状態であるコンパクトな格納状態構造に折畳式乳母車が折り畳まれる。これら折畳式乳母車は、多くのさまざまな方法で作動構造から格納構造に折り畳まれ、折畳式乳母車のフレームについて格納可能なサイズを実現する。

既知の商業的に入手可能な折畳式乳母車は、格納構成に折り畳むことが大変困難となりうる。何度も、介護者は、折畳式乳母車で移送されている幼児を抱えたまま、作動構造から格納構造に折畳式乳母車を折り畳む必要がある。折畳式乳母車の折り畳みに影響を及ぼすため、フレーム要素は、互い及びフレーム部材を移送状態に対応する拡張構造にロックするラッチ機構に回動可能に接続されている。ラッチ機構は、操縦ハンドルの中央近傍にしばしば位置するラッチ開放装置によって動作可能に制御されている。解放機構は、主として片手を用いて作動され、産業上では片手折畳機構(One Hand Fold Mechanism)と称される。片手折畳解放機構が使いやすい場所に位置しておりかつ片手で作動されても、折畳式乳母車を格納状態に折り畳もうとしている人は、普通は彼または彼女の他方の手を用いて、フレーム要素を移動して折畳式乳母車のフレームを格納状態に折り畳む必要がある。

コンパクトな格納構造に折畳式乳母車を折り畳むことを複雑にしていることは、特に介護者が折畳式乳母車の構造にまだ慣れていないときに、さまざまな折畳式乳母車の製品またはモデルが、多くのさまざまな折り畳みの手段及び独特な折り畳み幾何学形状を用いており、折畳式乳母車のフレームをどのように折り畳むかそれともフレームが実際にどの方向で折り畳まれるかを理解することは必ずしも容易でないことである。例えば、一部の折畳式乳母車は、操作ハンドルを上にかつ折畳式乳母車の前方に移動させることによって折り畳まれて、他の折畳式乳母車は、操作ハンドルを下にかつ折畳式乳母車の後方に移動させることによって折り畳まれる。何度も、新たなユーザが彼らの折畳式乳母車と最初にやり取りすると、彼らは、片手解放機構を作動させることができるが、ハンドルをどの方向に移動させて折畳工程を開始するかが分からない。したがって、折畳式乳母車を折り畳むことは、主として試行錯誤で行われ、たいてい両手の使用を必要とする。

片手折畳機構は、主として折畳工程を開始するときに介護者に大きな機械的な有利点をもたらすアクチュエータを備える。この外部テコ装置は、介護者からの把持力を大きく必要とせず、これにより折り畳み工程の起動を容易に果たす。また、第２ロック機構は、解放機構の起動に関する２つの別々かつ相違な運動を用いて第２ロック機構を作動することを介護者が意識して決めるまで折畳機構を起動しないままとすることを確実にするために望ましい。解放機構及び第２ロック機構が折畳式乳母車の折畳装置のために設けられているときであっても、折畳式乳母車の構造体の中での幼児の存在に対応する追加の反折畳ラッチは、幼児が折畳式乳母車内に未だ座らされている場合に常に折畳装置の意図的でない作動を防止するために望ましい。

１９７５年３月２５日にGianluca Peregoに付与された特許文献１において、バネ機構は、折畳式乳母車の状態の運動を折り畳まれた状態に向けて付勢するために使用されているが、作動状態から格納状態へ折畳式乳母車を完全に折り畳むことは、このバネ付勢機構を介して実現される。補助安全構造は、幼児の折畳式乳母車について１９９２年４月２１日にShum Chenに付与された特許文献２に開示されており、折畳式乳母車のフレームの回動運動を防止するバネ荷重ブロックは、折畳式乳母車に座らされている幼児の体重によって克服され、幼児が折畳式乳母車に座らされると折畳式乳母車が折り畳まれることを防止する。いったん幼児が折畳式乳母車のシートから引き上げられると、バネは、ブロックを対応するフレーム部材との係合から開放し、折り畳まれた格納状態へその回動運動を可能とする。２００４年４月６日にWayne Hansonらに付与された特許文献３において、ガススプリングは、回動可能に接続された折畳式乳母車のフレームの状態をロックするために使用され、シートの選択された高さは、固定される。
米国特許第３８７３１１６号明細書 米国特許第５１０６１１６号明細書 米国特許第６７１５７８３号明細書

したがって、改良された折畳式乳母車の折畳機構であって幼児が折畳式乳母車の構造体内に座らされていないときはいつでも解放機構の操作を介して普通に操作される折畳機構を提供することは、望ましい。

本発明の目的は、地面の表面に沿って幼児を移送するために使用される折畳式乳母車のためのバネ補助折畳機構を提供することである。

本発明の他の目的は、バネ機構によって作動されて解放機構が適切に作動されると折畳式乳母車のフレーム構造に作動状態から自動的に折り畳むことをもたらす折畳機構を提供することである。

本発明の特徴は、バネ機構が折畳式乳母車のシート構造体の下方に位置する単一のガススプリングであることである。

本発明の他の特徴は、バネ機構が１つのフレーム部材に取り付けられた捩りバネであり、第１フレーム部材と回動可能に接続された第２フレーム部材と作動可能に係合されて折畳構造への２つのフレーム部材の回動運動を付勢することである。

本発明のさらに他の特徴は、回動可能に接続された折畳式乳母車のフレーム部材がバネ機構に相互接続され、折畳構造への折畳式乳母車のフレーム構造体の回動運動を付勢することである。

本発明の有利点は、折畳式乳母車が作動状態から折畳状態へ解放機構の作動を介して簡単に変換されることである。

本発明の他の有利点は、折畳式乳母車の構造体が折畳構造への運動のためにバネ荷重されていることである。

本発明のさらに他の有利点は、折畳式乳母車のフレーム部材の回動運動を抑制するラッチ機構が開放されるといつでも折畳式乳母車が折畳構造へ自動的に移動することである。

本発明のさらに他の特徴は、折畳式乳母車が作動状態から折畳構造へ介護者の片手を用いた操作を介して折り畳まれることである。

本発明のさらに他の特徴は、幼児が折畳式乳母車に座らされているといつでも折畳式乳母車が折り畳まされることを防止する反折畳ラッチが折畳式乳母車に設けられていることである。

本発明のさらに他の有利点は、幼児が折畳式乳母車に座らされている場合に解放機構が作動されるときであっても折畳式乳母車が折り畳むことを反折畳ラッチが防止することである。

本発明のさらなる特徴は、反折畳ラッチが不作動状態にバネ荷重されているが折畳式乳母車のシートに配置された幼児の体重が反折畳ラッチを不作動状態に付勢するバネに打ち勝つとロック位置に移動可能であることである。

本発明のさらに他の目的は、構造上耐久性があり、製造が安価であり、メンテナンスが不要で、組み立てが容易で、使用が容易かつ効率的である折畳式乳母車のためのバネ補助折畳機構を提供することである。

本発明のさらに他の目的は、折畳式乳母車のためのバネ補助折畳機構と協働可能であり幼児が折畳式乳母車のシートに位置付けられるとその操作を制限する反折畳ラッチ機構であって構造上耐久性があり、製造が安価であり、メンテナンスが不要で、組み立てが容易で、使用が容易かつ効率的である反折畳ラッチ機構を提供することである。

これら及び他の目的、特徴及び有利点は、折畳式乳母車のラッチ機構を制御する解放機構の作動時に折畳式乳母車のフレームを格納構造へ折り畳む幼児用折畳式乳母車のためのバネ補助折畳機構を提供することによって達成される。折畳式乳母車は、２つの回動可能に接続されたフレーム構造体を相互接続するバネ装置を有し、バネ装置は、折り畳まれた折畳構造へその回動移動を付勢する。反折畳機構は、折畳式乳母車のシートと関連されて幼児が折畳式乳母車のシートに配置されて幼児がシートから移されるまで折畳機構が折畳式乳母車のフレームを折り畳むことを防止するときはいつでも不作動状態からロック状態まで移動する。バネ装置は、ガススプリング、捩りバネ、圧縮バネまたは折畳式乳母車に付勢力を付与して折畳状態への運動を付勢できる弾性部材で構成されてもよい。

本発明の有利点は、以下の本発明の詳細な開示を検討すると、特に添付の図面と共に解釈すると、明確になるだろう。

ここで、図１〜図６を参照すると、本発明の原理を組み込む折畳式乳母車は、最もよく示されている。折畳式乳母車１０は、前方及び後方の地面と係合する車輪１８、１９であって地面の表面にわたって折畳式乳母車１０の可動式の運動が幼児を移送することを可能とする車輪１８、１９で支持された車輪付フレーム１２を有する。フレーム１２は、一対の横方向で間隔があけられた前脚１３であって前方車輪１８が取り付けられる一対の前脚１３と、対応する一対の横方向で間隔があけられた後脚１４であって後方車輪１９が取り付けられる一対の後脚１４と、を有する。また、フレームは、一対の上向きに延在して横方向で間隔があけられたハンドル管１５であって好ましく一様に逆Ｕ字状構造を形成するハンドルバー１６で終端された一対のハンドル管１５を有する。図６で最もよく示されるように、ハンドルバー１６は、好ましくはカップホルダの取り付けに対応する回動軸回りで調節可能である。前及び後脚１３、１４とハンドル管１５とを以下でより詳述される方法で相互接続することは、シート組立体２０とアームレスト及びトレイ組立体３０とを一応に水平に方向付けられている。

前脚１３は、第１回動軸３３回りで回動可能にアームレスト組立体３０に接続される一方、後脚１４は、第１回動軸３３の後方に間隔があけられた第２回動軸３４回りで回動可能にアームレスト組立体３０に接続されている。また、前脚１３は、第１シート回動軸２３回りで回動可能にシート組立体２０に接続されている。さらに、アームレスト組立体３０は、第３回動軸３５回りで回動可能にハンドル管１５に接続されており、シート組立体２０は、第３アームレスト回動軸３５の下方のハンドル管１５に沿って位置する第２シート回動軸２５回りで回動可能にハンドル管に接続されている。

ハンドル管１５は、回動軸２４回りで回動可能に後脚１４に接続されている下部固定部材１７に関節回動軸(articulation pivot axis)１７ａの近傍に関節式に連結されて(articulated)いる。ハンドル管１５には、ハンドル管１５内に収容されてハンドル管１５を対応する後脚１４に直立な方向付けでロックする格納式のラッチ部材４２を有するラッチ機構４０が設けられている。ラッチ部材４２の収縮により、後述されるように固定部材１７に対するハンドル管１５の関節運動が可能になり、折畳式乳母車のフレーム１２のコンパクトな格納構造への折り畳みが実行される。ラッチ部材４２の運動は、ハンドルバー１６に位置するラッチ作動機構４５によって制御される。

シート組立体２０は、図１及び図２に示されるような成形された形状または図３から図６に示されるような一様な平面形状のシート底面２２を有して形成されている。図１及び図３のシート底面２２の形状間の違いの１つは、幼児がシート２２及びトレイ３９の間を通過することを防止しまたは幼児の全身がシート２２及びトレイ３９の間を通過することを可能とするＡＳＴＭ基準と適合するシートの構造である。シート底面２２からの後方への突出しているものは、一対の横方向で間隔をあけたシート管２６であり、一対のシート管２６は、シート底面２２を支持し、シート管２６から後方に連続してバスケット（図示略）に支持をもたらすバスケット管２７に接続され、バスケットは、折畳式乳母車１０が作動構造にあるときに容器に入っていない品物(loose items)が格納されうる。

アームレスト組立体３０は、一対の横方向で間隔のあいたアームレスト３２であってその前方端においてトレイ３９によって相互接続された一対のアームレスト３２を有して形成されており、トレイ３９は、一方のアームレスト３２に回動可能に接続されて反対側のアームレスト３２に掛けられており、トレイ３９は、留められたアームレスト３２から分離されて他方のアームレスト３２回りで回動し、幼児が座らせられうるシート組立体２０へのアクセスを可能とする。当業者は、折畳式乳母車のフレーム１２が図１〜図６及び他の図も同様に、柔軟物品(soft goods)として一般に称される布地及びパッドなく示されていることを理解するだろうし、柔軟物品は、フレーム１２に取り付けられて見て美しくかつ快適な折畳式乳母車１０であってあちこちに幼児が移送される折畳式乳母車１０を提供する。例えば、一部の図において、天蓋輪２９は、示されており、天蓋輪２９は、天蓋カバー（図示略）が取り付けられてシート２２に位置する幼児を覆って延在するカバーを形成し、天蓋輪２９は、ハンドル管１５または固定部材１７に回動可能に接続されてハンドル管１５に隣接する収縮位置からアームレスト３２に隣接する降下位置の間で移動する。

ここで、図１８〜図２１Ａを参照すると、折畳式乳母車１０の折畳工程は、最もよく分かる。ラッチ部材４２は、ハンドル管１５から後脚１４に向けて延びると、ハンドル管１５の関節運動(articulation)を防止し、これにより図１８に示す作動状態に折畳式乳母車のフレーム１２をロックする。ハンドル管１５が関節運動に抗してロックされるため、フレームの構成部材は、互いに回動できない。ラッチ部材４２が後脚１４から引き出されると、ハンドル管１５の関節運動は、前脚１３がシート組立体２０及びアームレスト組立体３０に対して回動することが可能とする一方、関節式に連結されているハンドル管１５は、アームレスト組立体３０の後方端をシート組立体２０に降下させ、そしてシート組立体２０は、回動軸２５回りで回動して全体のフレーム１２が図２１Ａに示される格納構造に折り畳むことを可能とする。

図１〜図８に戻ると、バネ補助機構５０の第１実施形態は、最もよく分かる。バネ補助機構５０は、ガススプリング５２の形態をとっており、ガススプリング５２は、第１シート回動軸２３と対応しかつ前脚１３間で横方向に延在する前方交差部材１３ａに回動可能に接続されている。ガススプリング５２は、好ましくは中央に位置し、ハンドル管１５間で横方向に延在する後方交差部材１５ａとの回動可能な接続のために前方交差部材１３ａから後方に延びる。ガススプリング５２は、前方及び後方交差部材１３ａ、１５ａそれぞれを付勢する付勢力を付与するように構成されている。ラッチ部材４２が後脚１４と係合している限り、ガススプリング５２により付与された付勢力は、耐えられ、折畳式乳母車は、展開した作動構造のままとなる。ラッチ機構４０が関節運動のためにハンドル管を開放すると、ガススプリング５２によって付与されたバネ力は、２つの交差部材１３ａ、１５ａそれぞれを押圧して上述のようにフレーム１２の折り畳みに影響を及ぼす。図１８〜図２１Ａを参照すると、当業者は、折畳工程中に前方及び後方交差部材１３ａ、１５ａが分離して広がることに気づくだろう。これにより、ガススプリング５２によって付与されたバネ力は、作動構造から格納構造までの折畳工程を促進するように機能する。

図９に示されるように、バネ力は、関節回動軸１７ａに位置する捩りバネ５５によって好ましくはフレーム１２の両側にある捩りバネ５５を介して付与されてもよい。バネ力は、フレーム１２が作動構造に配置されると捩りバネ５５に蓄えられ、ハンドル管１５は、ラッチ部材４２によって後脚１４と嵌合される。ラッチ部材４２の開放は、上述のように、ハンドル管１５及び固定部材１７の関節運動を可能にし、関節運動は、捩りバネ５５のバネ力によって駆動される。

バネ補助機構５０のさらに他の実施形態は、図１０及び図１１に示されており、一対の横方向に間隔のあいた伸縮自在の管状部材５６であってそれぞれ圧縮バネ５７を収容する一対の管状部材５６は、第１回動軸３３に取り付けられて後方に延出し、関節回動軸１７ａまたはその近傍で対応するハンドル管１５と接続する。ラッチ機構４０が開放してフレーム１２が折り畳むことを可能にすると、圧縮バネ５７に蓄えられたバネ力は、フレーム１２の折畳工程に付随して生ずる関節運動を介してハンドル１５を押圧する。

図１２及び図１３に示されるように、折畳式乳母車のフレーム１２を作動構造から折り畳まれた格納構造に変換するために必要なバネ力は、バンジーコードのような弾性部材５９によってもたらされ、弾性部材５９は、後方車輪１９近傍の後脚１４の先端に固定され、ハンドル管１５、好ましくは関節回動軸１７ａにおいて係合するように伸長されている。したがって、ラッチ機構４０が開放されると、伸長した弾性部材５９に蓄えられたバネ力は、関節回動軸１７ａを後方車輪１９に向けて引っ張り、固定部材１７に関するハンドル管１５の関節運動を引き起こし、図１３に示すように、折畳式乳母車のフレーム１２の弾性部材５９が弛緩状態で示されるコンパクトな格納構造への折り畳みに影響を及ぼす。

ここで図１、図２及び図１４〜図１５Ａを参照すると、反折畳ラッチ機構６０は、最もよく示されている。反折畳ラッチ機構６０は、シート底面２２の後方中央に位置するバネ荷重されたトラップ部材６６を有する。好ましくは、トラップ部材６２は、シート底面２２に回動可能に支持されており、トラップ部材６２を上方に付勢する圧縮バネ６３を有する。トラップ部材６２は、好ましくは下方に延在する一対のフック部材６４を有し、一対のフック部材６４は、トラップ部材が圧縮バネ６３の付勢力に対して押圧されると、ガススプリング５２を後方交差部材１５ａに接続する取付ブラケット５３と係合し、または後方交差部材１５ａ自体と係合する。したがって、幼児がシート底面２２に座らされると、幼児の重量は、圧縮バネ６３の付勢力を圧倒し、トラップ部材がシート底面２２のレベルまで押圧されることを可能とする。この点において、フック部材６４は、フレーム１２が折畳工程を開始する場合いつでも発生するように、後方交差部材１５ａの後方への運動を妨げる位置にある。したがって、幼児がシート底面２２に座らされると、フック部材６４は、後方交差部材１５ａが前方交差部材１３ａから離間し、これによりフレーム１２が折り畳むことを妨げることを抑制する。

反折畳ラッチ機構６０についての他の実施形態は、図３〜図６、図９〜図１３及び図１６〜２１Ａに示される。この実施形態において、シート底面２２は、シート底面２２の前方端において回動軸６５に沿って回動され、後方交差部材１５ａとの係合から離間するように上方にバネ荷重されている。好ましくは、停止部６６は、シート底面２２に設けられ、アームレスト３２のような他のフレーム構造体と係合し、回動軸６５回りのシート底面２２における上方の回動運動を制限する。シート底面２２を上方に付勢するバネ力は、図１６に示すように、回動軸６５に取り付けられた捩りバネ６８によってまたは後方交差部材１５ａと係合可能なシート底面の後方端に位置する圧縮バネによって供給されてもよい。このため、幼児がシート底面２２に座らされると、バネ６８または６９によって付与された付勢力は、圧倒され、シート底面２２は、下方に移動して後方交差バー１５ａと係合する。好ましくはシート底面２２の後方部分に組み込まれているフック部材６７は、前方交差部材１３ａから離間する後方交差部材１５ａの後方への運動であって折畳工程に付随して発生する後方への運動を妨げるように位置付けられる。したがって、幼児がシート底面２２に座らされると、フック部材６７は、折畳式乳母車のフレーム１２がコンパクトな格納構造に折り畳まれることを防止する。

上述した折畳工程の開始を制御するためのラッチ機構４０は、図２、図４及び図２２〜図２４Ｃにおいて最もよく示されている。ラッチ作動機構４５は、ハンドルバー１６の中央に位置しており、折畳式乳母車１０を操作する介護者によって容易にアクセス可能である。第１作動装置は、レバー４６であり、レバー４６は、ハウジング４１内の概ね垂直な回転軸回りで回転可能に取り付けられた第１ギア４７の一部として取り付けられまたは形成されている。第１ギア４７は、第２ギア４７ａと作動可能に係合されており、また、第２ギア４７ａは、第１の回転軸から横方向で間隔をあけた第２の概ね垂直な回転軸回りで回転するためにハウジング４１内で回転可能に支持されている。

第１及び第２ギア４７、４７ａは、図２４Ｂ及び図２４Ｃに示されるように、レバー４６をハンドルバー１６に向けて引くことが第１ギアの回転及び第２ギア４７ａのこれに伴う回転をもたらし、接続タブ４８を内方にハンドルバー１６の中央に向けて移動させるように構成されている。ケーブル（図示略）は、接続タブ４８それぞれに接続されており、ハンドルバー１６及び対応するハンドル管１５を通って延在し、ラッチ部材４２に到達する。このため、図２４Ｃに示すように、レバー４６をハンドルバー１６に当接するように引くことは、後脚１４からハンドル管１５内へのラッチ部材４２の後退をもたらし、上述した折畳工程を開始する。トリガ状のレバー４６を使用してラッチ機構４０についての第１の作動運動をもたらすことは、既知のラッチ機構が形成しない力倍増器を形成する。この結果、ラッチ機構４０は、より使いやすくなり、介護者は、バネ補助機構５０によって関節回動軸１７ａに付与される拘束力に起因してラッチ機構４２をハンドル管１６に後退させるために十分な力を供給しようと努力する必要がない。

レバー４６の不注意な把持に起因したラッチ機構４０のさらなる作動を回避するため、第２ラッチ４９は、ラッチ作動機構４５に組み込まれる。第２ラッチ４９は、好ましくはハウジング４１に収容されるバネ４３を有するボタン４９ａの形態であり、バネ４３は、ボタン４９ａをハウジング４１から外方に付勢する。ボタン４９ａは、図２４ａに示される妨害位置から図２４Ｂに示される開放位置までボタン４９ａと共に移動可能である突起部４４と共に形成されている。突起部４４は、妨害位置にあるときに第１ギア４７に形成された当接部４８ａに係合し、第１ギア４７は、突起部４４が開放または非妨害位置へ移動されるまで回転できない。したがって、第２ラッチ４９がボタン４９ａをハウジング４１へ押下することによって作動されない場合、レバー４６は、折畳工程を開始するためにハンドルバー１６に向けて移動されない。

当業者は、第１ギアの当接部４８ａの妨害から抜け出して突起部をスライドよりむしろ回動移動する回動レバー（図示略）のように、第２ラッチのための他の構造が効率的に実施可能であることを理解するだろう。さらに、当業者は、第１レバーアクチュエータが操作されている間に達成されなければならない介護者による分離移動を第２ラッチ４９の操作が必要とすることを理解するだろう。例えば、介護者は、指を伸ばしてレバー４６を把持する間、彼または彼女の親指でボタン４９ａを押下しなければならない。

バネ補助機構５０及び反折畳ラッチ機構６０の操作は、図１８〜図２１Ａに示される。図１８において、折畳式乳母車のフレーム１２は、作動している展開された構造に方向付けられており、幼児は、後方交差バー１５ａとの係合及びバネ６９の収縮のために降下されたシート底面２２によって形成されるシート底面２２に座らされる。フック部材６７は、後方交差バー１５ａのわずか後方に間隔をあけられており、図１９に示すように、幼児がシート底面２２にまだ座らされているときにラッチ機構４０が作動される場合、反折畳ラッチ機構６０が後方交差バー１５ａを片付けてフック部材６７と係合している後方交差バー１５ａの触感を介して積極的な補強をもたらすことを確実にする。

幼児が折畳式乳母車１０から移動させられるとすると、ラッチ機構４０のラッチ作動機構４５の操作であってトリガレバー４６及び第２ラッチ４９の操作を含む操作を介した開放は、後脚１４からラッチ部材４２を後退させ、これにより固定部材１７に対して関節回動軸１７ａ回りでハンドル管１５の関節運動を可能とする。幼児がシート底面２２にいないため、フック部材６７は、後方交差バー１５ａを後方に移動させてフック部材６７を片付けることを可能とする後方交差バー１５ａの周囲に位置する。上述した反折畳ラッチ機構６０の第１の実施形態に対して、幼児がシート底面にいないことによって、バネ６３は、トラップ部材６２を上昇させてフック部材６４をガススプリングとの取付及び後方交差バー１５ａとの係合から移動させる。

バネ補助機構５０は、いずれの実施形態にかかわりなく、折畳式乳母車のフレーム１２の図２１Ａに示されたコンパクトな格納構造への折畳移動を駆動できる。そして、折畳式乳母車１０は、バスケット管２７の後方端にほぼ位置しかつ後方車輪１９と当接する脚部２８上に立たされることができ、折り畳まれた折畳式乳母車１０は、直立状態で位置される。したがって、折畳式乳母車１０を操作している介護者は、ラッチ作動機構４５を移動させるのみ必要であり、折畳式乳母車１０は、フレーム構造体を移動させるいかなる努力なく、自動的に折畳式乳母車１０自体を展開した作動構造からコンパクトな折畳構造まで折り畳む。逆に、介護者は、折畳式乳母車１０を格納状態から展開した作動状態まで開くとき、折畳式乳母車のフレーム１２を格納構造に付勢するバネ付勢力を圧倒しなければならない。ラッチ機構４０が後脚１４と係合するラッチ部材４２にロックされると、バネ補助機構５０は、機械的エネルギーを蓄え、後脚１４を係合解除するラッチ部材４２を開放する。

本発明の性質を説明するために説明されかつ示された部品の詳細、材料、工程及び配置における変更は、発生してもよく、本発明の原理及び範囲の中のこの開示を読むとこれら当業者によってなされてもよいことが理解されるだろう。上述の記載は、本発明の好ましい実施形態を示しているが、記載に基づくコンセプトは、本発明の範囲から逸脱しない他の実施形態に採用されてもよい。

本発明の原理を組み込んだ折畳式乳母車の第１実施形態の正面図であって、折畳式乳母車のシートクッション、フック及び他のフレームでない部材を形成する折畳式乳母車の従来の布部分を明確性のために取り除いた正面図である。 図１に示す折畳式乳母車の上面図である。 図１のように本発明の原理を組み込んだ折畳式乳母車の第２実施形態の正面図であって、折畳式乳母車のシートクッション、フック及び他のフレームでない部材を形成する折畳式乳母車の従来の布部分を明確性のために取り除き、折畳式乳母車のフレームの折り畳みに動力を供給するバネ装置を明確性のために取り除いた正面図である。 図３に示す折畳式乳母車の後面図である。 図４に示す折畳式乳母車の右後方斜視図である。 図４に示す折畳式乳母車の右下方斜視図である。 図１の７−７矢視に対応する両実施形態に使用されうるバネ補助折畳機構を示す部分拡大断面図である。 図７の断面図と同様であるが図１の８−８矢視に対応するバネ補助折畳機構を示す部分拡大断面図である。 回動可能に接続されたフレーム部材に組み込まれた捩りバネを用いて捩りバネが折畳式乳母車のフレームの折り畳みに動力を供給する折畳式乳母車の後方斜視図である。 図３の１０−１０矢視に対応する折畳式乳母車の中央を通る断面図であって、折畳式乳母車の折り畳みに動力を供給するように動作可能な圧縮バネ装置が取り付けられたもう１つの側の側面を示す断面図である。 図１０の断面図と同様の断面図であって、図１０に示す折畳式乳母車の側面を示すが伸長された圧縮バネを用いて折畳構造にある断面図である。 図１０の断面図と同様の折畳式乳母車の中央を通る断面図であって、折畳式乳母車のフレームを折り畳むための作動可能なバネ力を供給するように伸長された代替の弾性コードの側面を示す断面図である。 図１１の断面図と同様の断面図であるが、開放状態にある折畳式乳母車のフレームの自動的な折り畳みに動力を供給するために使用される代替の弾性コードを示す断面図である。 図１に示す折畳式乳母車のシート部分を示す後面拡大図であって、反折畳ラッチ機構を示す後面拡大図である。 図１４に示す反折畳ラッチ機構を示す後方拡大斜視図であって、非ラッチ位置に位置付けられている後方拡大斜視図である。 図１５の後方拡大斜視図と同様に反折畳ラッチであるが、折畳式乳母車のフレームの折り畳みを防止するラッチ位置に移動された反折畳ラッチを示す後方拡大斜視図である。 図３に示された実施形態の折畳式乳母車のシートを示す拡大斜視図であって、その実施形態と関連する反折畳ラッチ機構を示し、上向きの付勢がシート回動軸の捩りバネによって供給されている拡大斜視図である。 図１６に示す反折畳ラッチ機構のための代替のバネ付勢機構を示す部分拡大側面図であって、バネが非ロック位置へ反折畳ラッチ機構を付勢している部分拡大側面図である。 図１７と同様の反折畳ラッチ機構を示す部分拡大側面図であって、バネが折畳式乳母車のシートにおける幼児の存在に対応して圧縮され、この結果、折畳式乳母車のフレームの回動運動をロックしている部分拡大側面図である。 作動状態にある折畳式乳母車のフレームの中央を通る概略断面図であって、フレームが展開されて所定位置にロックされている概略断面図である。 図１８に示す折畳式乳母車のフレームの概略断面図であって、フレームが折畳シーケンスを開始する一方、反折畳ラッチ機構がラッチ位置にある概略断面図である。 図１８の折畳式乳母車を示す概略断面図であって、反折畳ラッチが片付けられてバネ補助折畳機構の動力のもと折り畳みが継続できる折畳シーケンスの最初の段階にある概略断面図である。 折畳工程のほぼ中間である図１８の折畳式乳母車のフレームを示す概略断面図である。 バネ補助折畳機構によって格納状態へコンパクトに折り畳まれた図１８に示す折畳式乳母車のフレームを示す概略断面図である。 折畳式乳母車のハンドルを示す拡大底面図であって、トリガ折畳作動機構及び第２ラッチボタンを示す拡大底面図である。 図２２の２３−２３に沿う折畳作動機構を示す部分拡大断面図である。 折畳作動機構を示す部分拡大正面図であって、頂部カバーが切り離されて第１ギアアクチュエータと折畳作動機構の操作を妨げるように位置付けられた第２ラッチ機構の操作とを示す部分拡大正面図である。 図２４Ａの折畳作動装置と同様の折畳作動装置を示す部分拡大正面図であって、折畳作動装置の操作を可能とする第２ラッチ機構の選択的な運動を示す折畳作動装置である。 図２４Ｂの折畳作動装置と同様の折畳作動装置を示す部分拡大正面図であって、格納状態へ折り畳むために折畳式乳母車のフレームを開放する折畳作動装置のその後の運動を示す部分拡大正面図である。

符号の説明

１０ 折畳式乳母車、１２ 車輪付フレーム，フレーム、１３ 前脚、１３ａ 前方交差部材，交差部材、１４ 後脚、１５ ハンドル，ハンドル管、１５ａ 後方交差バー，後方交差部材，交差部材、１６ ハンドルバー，ハンドル管、１７ 下部固定部材，固定部材、１７ａ 関節回動軸、１８ 前方車輪，車輪、１９ 後方車輪，車輪、２０ シート組立体、２２ シート底面，シート、２３ シート回動軸、２４ 回動軸、２５ シート回動軸，回動軸、３３ 第１回動軸、３４ 第２回動軸、３５ アームレスト回動軸，回動軸、４０ ラッチ機構、４１ ハウジング、４２ ラッチ機構，ラッチ部材、４５ ラッチ作動機構、４６ トリガレバー，レバー、４８ａ 当接部、４９ 第２ラッチ、４９ａ ボタン、５０ バネ補助機構、５２ ガススプリング、５３ 取付ブラケット、５５、６８，６９ 捩りバネ，バネ、５６ 管状部材、５７ 圧縮バネ、５９ 弾性部材、６０ 反折畳ラッチ機構、６２，６６ トラップ部材，停止部、６３ 圧縮バネ，バネ、６４，６７ フック部材、６５ 回動軸

Claims (26)

1. 幼児を移送するための折畳式乳母車であって、
   地面と係合する車輪で終端される前脚及び後脚と、ハンドル組立体と、を有するフレームであって、前記前脚、前記後脚及び前記ハンドル組立体が、前記前脚及び前記後脚に対して回動可能に相互接続されて展開した作動構造及び折り畳まれた格納構造の間で位置付け可能とすることを可能とする、フレームと、
   前記フレームに支持され、前記格納構造への回動運動のため前記フレームを付勢するように作動するバネ補助機構と、
   シート組立体であって幼児が当該シート組立体に位置すると前記作動構造から前記格納構造への前記フレームの回動運動を防止する反折畳ラッチを有するシート組立体と、
   を備え、
   前記フレームは、前記前脚間に延在する横方向の前方交差部材と、前記ハンドル組立体の一部を形成する横方向の後方交差部材と、を有し、
   前記反折畳ラッチは、幼児が前記シート組立体に位置すると、前記シート組立体のシート底面に対して回動されて前記後方交差部材の移動を妨害し、前記後方交差部材が前記前方交差部材から離間移動することを防止することを特徴とする折畳式乳母車。
2. 前記シート組立体は、前記フレームが前記作動構造にあるときに幼児が座らされるシート底面を有し、
   前記反折畳ラッチは、前記シート底面に回動可能に接続され、前記後方交差部材との係合から離間するように上向きに付勢されるトラップ部材として形成されていることを特徴とする請求項１に記載の折畳式乳母車。
3. 前記シート組立体は、前記フレームが前記作動構造にあるときに幼児が座らされるシート底面を有し、
   前記反折畳ラッチは、前記後方交差部材との係合のために前記シート底面から下方に延出する一対のフック部材を有し、
   前記シート底面が、前記前脚から回動可能に支持され、かつバネ付勢され、
   幼児を前記シート底面に位置することで前記シート底面の回動運動を引き起こし、前記フックを前記後方交差部材に関して妨害位置に移動することを特徴とする請求項１に記載の折畳式乳母車。
4. 前記バネ補助機構は、前記フレームが前記作動構造にあるときに前記フレームが前記格納構造にあるときよりも互いに近接する前記フレームの２つの部分を相互接続するバネ部材を有することを特徴とする請求項１に記載の折畳式乳母車。
5. 前記バネ部材は、ガススプリングであることを特徴とする請求項４に記載の折畳式乳母車。
6. 前記フレームは、前記前脚間で延在する横方向の前方交差部材と、前記ハンドル組立体の一部を形成する後方交差部材と、を有し、
   前記ガススプリングは、前記前脚及び前記後脚の中央に位置することを特徴とする請求項５に記載の折畳式乳母車。
7. 前記バネ補助機構は、前記フレームの２つの回動可能に接続された部品を相互接続する捩りバネを有し、折り畳まれた前記格納構造に向かう前記フレームの前記部品の回動運動を付勢するように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の折畳式乳母車。
8. 前記バネ補助機構は、１対の捩りバネを有し、
   一方の前記捩りバネは、前記ハンドル組立体を係合して当該折畳式乳母車の各側に位置していることを特徴とする請求項１に記載の折畳式乳母車。
9. 前記バネ部材は、前記フレームの両側に位置する対応する伸縮自在の管状部材に取り付けられた一対の圧縮バネを有することを特徴とする請求項４に記載の折畳式乳母車。
10. 前記バネ部材は、横方向で間隔があいた一対の弾性部材であって前記フレームの２つの部品を相互接続する一対の弾性部材を有し、
    前記弾性部材は、当該折畳式乳母車が展開した前記作動構造にあるときに伸長してバネ力を付与することを特徴とする請求項４に記載の折畳式乳母車。
11. 幼児を移送するための折畳式乳母車であって、
    地面と係合する車輪で終端される前脚及び後脚と、関節式に連結されたハンドル組立体と、を有するフレームであって、前記前脚、前記後脚及び前記ハンドル組立体が、前記前脚及び前記後脚に対して回動可能に相互接続されて、前記ハンドル組立体の関節運動と連動し、展開した作動構造と折り畳まれた格納構造との間で当該フレームを位置付け可能であることを可能とする、フレームと、
    前記フレームに回動可能に接続されるシート組立体であって、当該シート組立体が、前記フレームが前記作動構造にあるときに幼児が座られるシート底面を有するシート組立体と、
    前記ハンドル組立体に作動可能に支持されて前記フレームを展開した前記作動構造に固定するラッチ機構であって、当該ラッチ機構が、選択的に開放可能であり、前記フレームが前記格納構造へ移動することを可能とするラッチ機構と、
    前記フレームに支持されるバネ補助機構であって、前記ラッチ機構が開放されると作動して前記格納構造への回動運動のために前記フレームを付勢するバネ補助機構と、
    前記フレームから作動可能に支持されて幼児が前記シート底面に位置すると前記フレームと係合可能となり、前記ラッチ機構が開放されても前記フレームが折り畳まれた前記格納構造へ移動することを防止する反折畳機構と、
    を備え、
    前記フレームは、前記前脚間に延在する横方向の前方交差部材と、前記ハンドル組立体の一部を形成する横方向の後方交差部材と、を有し、
    前記反折畳機構は、幼児が前記シート組立体に位置すると、前記シート組立体のシート底面に対して回動されて前記後方交差部材の移動を妨害し、前記後方交差部材が前記前方交差部材から離間移動することを防止することを特徴とする折畳式乳母車。
12. 前記反折畳機構は、前記シート底面に回動可能に支持されるトラップ部材を有し、前記フレームと係合してその回動運動を防止するように移動可能であり、
    前記トラップ部材は、前記フレームと係合しない上昇位置に付勢されることを特徴とする請求項１１に記載の折畳式乳母車。
13. 前記フレームは、前記前脚間に延在する前方交差部材と、前記ハンドル管間に延在する後方交差部材と、を有し、
    前記トラップ部材は、一対の下方に延出するフック部材を有し、
    前記フック部材は、幼児が前記シート底面に位置すると、前記後方交差部材と係合可能であり、前記前方交差部材に対する前記後方交差部材の運動を妨害することを特徴とする請求項１２に記載の折畳式乳母車。
14. 前記バネ補助機構は、前記前方交差部材及び前記後方交差部材を相互接続し、前記トラップ部材の下方に位置するガススプリングを有し、
    前記ガススプリングは、取付ブラケットによって前記後方交差部材に接続され、
    前記フック部材は、幼児が前記シート底面に位置すると前記上昇位置から押圧されるときに前記取付ブラケットと係合するように動作可能であることを特徴とする請求項１３に記載の折畳式乳母車。
15. 前記フレームは、前記前脚間に延在する前方交差部材と、前記ハンドル管間に延在する後方交差部材と、を有し、
    前記シート底面は、その前方端回りで回動可能に取り付けられており、上昇位置にバネ付勢されて当該シート底面の後方端が前記前方端におけるほぼ水平な回動軸回りで垂直に移動可能であり、
    前記反折畳機構は、前記シート底面の前記後方端から下方に延出するフック部材を有し、
    前記フック部材は、前記シート底面にいる幼児に応じて前記シート底面が前記上昇位置から回動されると、前記後方交差部材と係合可能であることを特徴とする請求項１１に記載の折畳式乳母車。
16. 前記バネ補助機構は、前記ハンドル組立体の関節回動軸において当該折畳式乳母車の両側に位置する少なくとも１つの捩りバネを有し、
    前記捩りバネは、前記ハンドル組立体の関節運動を付勢して前記フレームを折り畳まれた前記格納構造に向けて回動することを特徴とする請求項１５に記載の折畳式乳母車。
17. 前記シート底面は、前記水平回動軸に取り付けられた捩りバネを有し、
    前記捩りバネは、前記シート底面を前記上昇位置に付勢することを特徴とする請求項１５に記載の折畳式乳母車。
18. 前記シート底面は、前記後方端に取り付けられた圧縮バネを有し、
    前記圧縮バネは、前記後方交差部材と係合可能であり、前記シート底面を前記上昇位置に付勢することを特徴とする請求項１５に記載の折畳式乳母車。
19. 幼児を搬送するための折畳式乳母車であって、
    地面と係合する車輪で終端される前脚及び後脚と、関節式に連結されたハンドル組立体と、を有するフレームであって、前記前脚、前記後脚及び前記ハンドル組立体が、回動可能に相互接続されて当該ハンドル組立体の関節運動と連動し、展開された作動構造と折り畳まれた格納構造との間で当該フレームを位置付け可能とすることを可能とする、フレームと、
    前記フレームに回動可能に接続されたシート組立体であって、当該シート組立体が、前記フレームが前記作動構造にあるときに幼児が座らされるシート底面を有するシート組立体と、
    前記ハンドル組立体に操作可能に支持されて前記フレームを展開した前記作動構造に固定するラッチ機構であって、当該ラッチ機構が、選択的に開放可能であり、前記フレームが前記格納構造へ移動することを可能とするラッチ機構と、
    前記フレームから作動可能に支持されて幼児が前記シート底面に位置すると前記フレームと係合可能となり、前記ラッチ機構が開放されても前記フレームが折り畳まれた前記格納構造へ移動することを防止する反折畳機構と、
    を備え、
    前記フレームは、前記前脚間に延在する横方向の前方交差部材と、前記ハンドル組立体の一部を形成する横方向の後方交差部材と、を有し、
    前記反折畳機構は、前記後方交差部材の移動を妨害するように回動され、幼児が前記シート組立体に位置すると前記後方交差部材が前記前方交差部材から離間することを防止し、
    前記フレームに支持されたバネ補助機構であって、前記ラッチ機構が開放されるときに前記格納構造への回動移動のために前記フレームを付勢するように動作可能であるバネ補助機構をさらに備えることを特徴とする折畳式乳母車。
20. 前記反折畳機構は、前記シート組立体に回動可能に接続されたトラップ部材として形成され、前記フレームとの係合から離間するように上方に付勢され、
    前記トラップ部材は、前記シート組立体に位置する幼児が当該トラップ部材に付与される付勢を圧倒すると、前記フレームと係合可能であることを特徴とする請求項１９に記載の折畳式乳母車。
21. 前記フレームは、前記ハンドル組立体の一部を形成する横方向の後方交差部材を有し、
    前記シート組立体は、前記フレームが前記作動構造にあるときに幼児が座らされるシート底面を有し、
    前記反折畳機構は、前記後方交差部材との係合のために前記シート底面から下方に延出する一対のフック部材を有し、
    前記シート底面は、前記前脚から回動可能に支持され、幼児を前記シート底面に位置することで前記シート底面の回動運動を引き起こして前記フック部材を前記後方交差部材に対して妨害位置に移動させるようにバネ付勢されていることを特徴とする請求項１９に記載の折畳式乳母車。
22. 地面と係合する車輪で終端された前脚及び後脚と、ハンドル組立体であって当該ハンドル組立体の上部に接続されてハンドルバーを形成する一対のハンドル管を有するハンドル組立体と、を有するフレームであって、前記前脚、前記後脚及び前記ハンドル組立体は、回動可能に相互接続され、前記フレームを展開された作動構造及び潰された格納構造の間で位置付け可能にすることを可能とする、フレームと、
    前記ハンドル組立体に動作可能に支持されたハウジングと、動作可能に取り付けられて前記フレームを展開された前記作動構造に固定する一対のラッチ部材と、前記ハンドルバーに取り付けられたラッチ作動機構であって、前記ラッチ部材と一体となってラッチ位置及び非ラッチ位置の間でその運動に作用し、当該ラッチ作動機構が前記ハウジングから外方に延出して前記ラッチ部材の運動に作用するレバーを有するラッチ作動機構と、を備えるラッチ機構と、
    前記フレームが前記作動構造にあるときに幼児が座らされることができる前記フレームから支持されるシート組立体と、
    前記シート組立体と動作可能に関連する反折畳ラッチであって幼児が前記シート組立体に位置すると前記作動構造から前記格納構造への前記フレームの回動運動を防止する反折畳ラッチと、
    を有し、
    前記フレームは、前記前脚間に延在する横方向の前方交差部材と、前記ハンドル組立体の一部を形成する横方向の後方交差部材と、を有し、
    前記反折畳ラッチは、幼児が前記シート組立体に位置すると、前記シート組立体のシート底面に対して回動されて前記後方交差部材の移動を妨害し、前記後方交差部材が前記前方交差部材から離間移動することを防止し、
    前記フレームに支持されたバネ補助機構であって前記ラッチ機構が前記ラッチ部材を前記非ラッチ位置に移動させると前記格納構造への回動運動のために前記フレームを付勢するように動作可能であるバネ補助機構をさらに備えることを特徴とする折畳式乳母車。
23. 前記ラッチ作動機構は、
    対応する横方向に間隔をあけた回転軸回りの回転のために前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた一対の相互係合されたギアであって、当該ギアの一方がそこから延出する前記レバーを有し、前記レバーの運動が一方の当該ギアの回転と当該一対のギアの相互係合に起因して当該ギアの他方の回転とに作用し、当該一対のギアそれぞれが対応する前記ラッチ部材と接続され、当該一対のギアそれぞれが回転すると対応する前記ラッチ部材を運動させる一対のギアをさらに備えることを特徴とする請求項２２に記載の折畳式乳母車。
24. 前記ハウジングに取り付けられた第２ラッチであって、前記ラッチ作動機構と協働し、当該第２ラッチがあらかじめ作動されていない限り前記ラッチ部材の運動を防止する第２ラッチをさらに備えることを特徴とする請求項２３に記載の折畳式乳母車。
25. 前記第２ラッチは、前記ラッチ作動機構が動作されることができないロック位置と前記ラッチ作動機構が移動自在な非ロック位置との間で移動可能であり、
    前記ギアの少なくとも１つは、前記ロック位置にあると前記第２ラッチと係合可能な当接部により形成されることを特徴とする請求項２４に記載の折畳式乳母車。
26. 前記第２ラッチは、前記ハウジング内に取り付けられたバネ荷重されたボタンとして形成され、
    前記ボタンは、一方の前記ギアの前記当接部との妨害係合状態に位置付け可能な突起部を有し、
    前記ボタンは、前記ハウジング内に押下可能であり、前記突起部を前記当接部の妨害から移動されることを特徴とする請求項２５に記載の折畳式乳母車。

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