JP4279969B2 - 携帯ベビーカー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、持ち運びが簡単に行える便利な携帯ベビーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
子供連れで外周するときベビーカーは非常に便利であり、子供を抱いたり背負うような負担から開放される。
【0003】
ところで、ベビーカーには、安全性や強度、操作性は当然ながら、軽量で小さく折り畳むことができ、使用しない時に嵩低くできて携帯に便利であるという要求がある。
【0004】
このため、従来のベビーカーにおいては、全体を棒状となるよう折り畳める構造のものが種々提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のベビーカーは、折り畳むことによって全体が棒状となる長い形状になるため、折り畳んでも全体の形状が十分に嵩低くならないのが実情であり、このような長い棒状の形態では携行に不便であるだけでなく、折り畳んだベビーカーを直接手で持って携行するのは、見た目に不体裁である。
【0006】
そこで、この発明の課題は、全体を偏平に折り畳むことができ、使用しない時全体の形状を十分に嵩低くすることができ、しかも携行が見た目に体裁よく行える携帯ベビーカーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、折り畳み可能なフレームと、このフレームの下端部に設けた車輪と、フレームの上部に設けた座席部とからなり、全体を偏平に折り畳むことができるように形成されたベビーカーと、折り畳んだベビーカーが出し入れ可能に納まる収納袋とからなり、折り畳んだベビーカーを収納袋内に収納して携行できるようにした携帯ベビーカーにおいて、前記フレームが、クロスさせた脚杆を両側に対向配置し、クロス部分を角度可変及び脚杆の軸方向に移動可能となるジョイント部材で結合すると共に、両側のジョイント部材を横軸で互いに結合し、各脚杆の下端に車輪を回転可能に取り付け、座席部の下部四隅に枢止した上端を支点に脚杆のクロス角度を変えることで折り畳み可能となるよう形成されており、座席部の下に設けたストッパ部材を横軸に係止することでフレームの引き延ばし状態を固定化できるようにした構成を採用したものである。
【0009】
請求項の発明は、請求項の発明において、前記座席部が、フレーム上に固定した座席シートと、この座席シートの後端部に取り付けられ、起伏角度の調整が自在で座席シート上に折り畳むことができる背もたれと、背もたれに引き出し可能となるよう取り付けられた手押しハンドルとで形成されている構成を採用したものである。
【0010】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記収納袋が、手提げ袋で形成されている構成を採用したものである。
【0011】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記収納袋が、ショルダー袋で形成されている構成を採用したものである。
【0012】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記収納袋が、背負い袋で形成されている構成を採用したものである。
【0013】
請求項の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、前記収納袋の外面に安全灯を取り付けた構成を採用したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0015】
図示のように、この発明の携帯ベビーカーは、全体を偏平に折り畳む事ができるように形成されたベビーカー1と、折り畳んだベビーカー1を出し入れ可能に収納する収納袋2との組み合わせからなり、ベビーカー1は、図1のように、折り畳み可能なフレーム3と、このフレーム3の下端部に設けた車輪4と、フレーム3の上部に設けた座席部5とで形成されている。
【0016】
上記フレーム3は、クロスさせたパイプ製の一対の脚杆6を両側に対向配置し、合計4本となる各脚杆6の下端に車輪4を回転可能に取り付け、クロス部分を角度可変及び脚杆6の軸方向に移動可能となるジョイント部材7で結合し、両側のジョイント部材7を横軸8で互いに結合し、座席部5の下部四隅に枢止した上端を支点に脚杆6のクロス角度を変えることで折り畳み可能となり、座席部5と横軸8の間に設けたスプリング9で各脚杆6に座席部5の下面に向けて重なる方向の折り畳み弾性が付与され、座席部5の下面には、座席部5の下面に重なる状態から下向きにすることによって、下方に引いた横軸8に係合してフレーム3の上下に引き延ばした状態を保持し、ベビーカー1を移動可能な状態にするためのストッパー部材10が取り付けられている。
【0017】
なお、後輪となる車輪4には、足で操作することのできるブレーキストッパー11が設けられている。
【0018】
上記座席部5は、フレーム3で支持された座席シート12と、この座席シート12の後端部に角度調整ヒンジ機構13を介して取り付けられ、起伏角度の調整が自在で座席シート12上に折り畳むことができるリクライニング式の背もたれ14と、背もたれ14に上端部から上方に引き出し可能となるよう取り付けられたパイプ製の手押しハンドル15とで形成され、座席シート12の下面には、図4のように、フレーム3を折り畳んだ時、脚杆6とこれに取り付けた車輪4が納まる前後方向の溝16が両側に設けられている。
【0019】
上記フレーム3は、その折り畳み時に座席シート12の下面に重なり、座席部5は手押しハンドル15を押し込んだ背もたれ14を座席シート12の上に重ねることにより、ベビーカー1は図3で示すように、偏平な略矩形状の嵩低い姿になる。
【0020】
なお、座席部5における座席シート12と背もたれ14は、図2で示したように、内部にスプリング17を組み込み、クッション性を良くして乗り心地を向上させている。
【0021】
上記のように、偏平な嵩低い姿に折り畳んだベビーカー1を収納して体裁よく手軽に携行するための収納袋2は、折り畳んだベビーカー1がその内部に納まる大きさを有し、開閉できる口部から出し入れできるようになっている。
【0022】
図5の収納袋2は、手提げ袋2aに形成された例を示し、提げ手2bを握ってベビーカー1が携行できるようになっていると共に、図6の収納袋2は、ショルダー袋2cに形成された例であり、肩紐2dで肩に掛けてベビーカー1を携行できることになる。
【0023】
また、図7の収納袋2は、リュックサックのような背負い袋2eに形成されている例であり、肩紐2fで背負い袋2eを背負うことによりベビーカー1を携行できる。
【0024】
このようなショルダー袋2cや背負い袋2eは、ベビーカー1を収納して携行するとき、両手が空くことになり、子供連れの外出には両手が自由に使えることで非常に便利であると共に、各例の収納袋2において、シグナル灯、ネオン灯等安全灯18を外面の適当な位置に取り付けておき、夜間携行時にこれらを点灯や点滅させることにより、携行時の歩行に対する安全性を向上させるようにしておくことができる。
【0025】
この発明の携帯ベビーカーは、上記のような構成であり、図3のように、嵩低い姿に折り畳んだベビーカー1を収納袋2内に収納し、図5乃至図7に示したように、子供連れの外出時等にベビーカー1を収納袋2に入れたまま携行する。
ベビーカー1に子供を乗せる場合は、収納袋2内からベビーカー1を取り出し、フレーム3の横軸8を手で引き下げて各脚杆6を下方に回動させ、座席部5の下に設けたストッパー部材10を下方に回動させて横軸8に係止することにより、フレーム3の引き延ばし状態を固定化し、車輪4を接地させた状態で座席部5の背もたれ14を所望の角度に引きおこし、背もたれ14から手押しハンドル15を引き出せば、ベビーカー1の組み立てが完了し、座席部5の座席シート12に子供を座らせることにより、ベビーカー1に子供を乗せて自由に移動することができる。
【0026】
この時、収納袋2は空になるので他の品物の収納に利用できる。
【0027】
また、ベビーカー1を折り畳むときは、上記した引き延ばし時と逆の操作によって行うことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、折り畳み可能なフレームと、このフレームの下端部に設けた車輪と、フレームの上部に設けた座席部とからなるベビーカーを、折り畳んだ状態で収納袋内に収納して携行できるようにした携帯ベビーカーにおいて、前記フレームが、クロスさせた脚杆を両側に対向配置し、クロス部分を角度可変及び脚杆の軸方向に移動可能となるジョイント部材で結合すると共に、両側のジョイント部材を横軸で互いに結合し、各脚杆の下端に車輪を回転可能に取り付け、座席部の下部四隅に枢止した上端を支点に脚杆のクロス角度を変えることで折り畳み可能となるよう形成されており、座席部の下に設けたストッパ部材を横軸に係止することでフレームの引き延ばし状態を固定化できるようにした構成を採用したので、ベビーカーが全体を偏平に折り畳むことができ、使用しない時全体の形状を十分に嵩低くすることができ、ベビーカーを収納袋内に収納して携行できるので、子供連れの外出が手軽になり、しかも、ベビーカーの携行が見た目に体裁よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベビーカーの引き延ばし状態を示す側面図
【図2】ベビーカーの引き延ばし状態を示す一部切り欠き平面図
【図3】ベビーカーの折り畳み状態を示す側面図
【図4】(A)はベビーカーの折り畳み状態を示す底面図
(B)はベビーカーの折り畳み状態を示す座席部の正面図
【図5】折り畳み状態のベビーカーを収納する手提げ袋の斜視図
【図6】折り畳み状態のベビーカーを収納するショルダー袋の斜視図
【図7】折り畳み状態のベビーカーを収納する背負い袋の斜視図
【符号の説明】
1 ベビーカー
2 収納袋
3 フレーム
4 車輪
5 座席部
6 脚杆
7 ジョイント部材
8 横軸
9 スプリング
10 ストッパー部材
11 ブレーキストッパー
12 座席シート
13 ヒンジ機構
14 背もたれ
15 手押しハンドル
16 溝
17 スプリング
18 安全灯

Claims (6)

  1. 折り畳み可能なフレームと、このフレームの下端部に設けた車輪と、フレームの上部に設けた座席部とからなり、全体を偏平に折り畳むことができるように形成されたベビーカーと、折り畳んだベビーカーが出し入れ可能に納まる収納袋とからなり、折り畳んだベビーカーを収納袋内に収納して携行できるようにした携帯ベビーカーにおいて、
    前記フレームが、クロスさせた脚杆を両側に対向配置し、クロス部分を角度可変及び脚杆の軸方向に移動可能となるジョイント部材で結合すると共に、両側のジョイント部材を横軸で互いに結合し、各脚杆の下端に車輪を回転可能に取り付け、座席部の下部四隅に枢止した上端を支点に脚杆のクロス角度を変えることで折り畳み可能となるよう形成されており、座席部の下に設けたストッパ部材を横軸に係止することでフレームの引き延ばし状態を固定化できるようにしたことを特徴とする携帯ベビーカー。
  2. 前記座席部が、フレーム上に固定した座席シートと、この座席シートの後端部に取り付けられ、起伏角度の調整が自在で座席シート上に折り畳むことができる背もたれと、背もたれに引き出し可能となるよう取り付けられた手押しハンドルとで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯ベビーカー。
  3. 前記収納袋が、手提げ袋で形成されている請求項1又は2に記載の携帯ベビーカー。
  4. 前記収納袋が、ショルダー袋で形成されている請求項1又は2に記載の携帯ベビーカー。
  5. 前記収納袋が、背負い袋で形成されている請求項1又は2に記載の携帯ベビーカー。
  6. 前記収納袋の外面に安全灯を取り付けた請求項1乃至の何れか1項に記載の携帯ベビーカー。
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