JP4994100B2 - 把手付きボトル容器 - Google Patents
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Description
また、従来の把手付ボトル容器では、ボトル本体から突出する装着凸部が円筒状に形成されているので、把手部を把持して取り扱う際に把手部材が回転してボトル本体から外れてしまうおそれがあった。また、ボトル本体に把手部材を装着させた後も、把手部材が装着凸部径方向にがたつくため、使い難いという問題があった。
このような特徴により、把手部材をボトル本体に取り付ける際、まず、案内部によって装着部と装着凸部との位置合わせを行いつつ、装着孔に装着凸部を挿入させる。次に、把手部材とボトル本体とを相対的に回転させる。このとき、装着凸部の摺動面上を案内部が摺動し、ボトル本体と把手部材との相対回転がガイドされるため、装着凸部径方向へのがたつきが抑えられる。また、上記相対回転に伴い、当接部が係合凹溝の内側に収容され、所定の位置で当接部が係合凹溝の底面に当接する。これにより、把手部材がボトル本体に装着された状態において、装着凸部径方向のがたつきが抑えられるとともに、把手部材とボトル本体との相対回転が防止される。また、把手部材にボトル径方向外方に向けた外力(装着孔から装着凸部を引き抜く力)が作用しても、当接部が抜け止めとなって係合凹溝の内面に引っ掛かるため、把手部材がボトル本体から外れない。
また、凸部と凹部とが係合する位置まで、ボトル本体と把手部材とが相対回転すると、その相対回転が規制される。つまり、凸部と凹部とにより相対回転の終端位置が決定される。また、把手部材がボトル本体に装着されたときに、凸部と凹部とが係合されるので、把手部材を装着させた後における把手部材とボトル本体との相対回転が、より確実に防止される。
このような特徴により、把手部材をボトル本体に取り付ける際、まず、案内部によって装着部と装着凸部との位置合わせを行いつつ、装着孔に装着凸部を挿入させる。次に、把手部材とボトル本体とを相対的に回転させる。このとき、装着凸部の摺動面上を案内部が摺動し、ボトル本体と把手部材との相対回転がガイドされるため、装着凸部径方向へのがたつきが抑えられる。また、上記相対回転に伴い、当接部が係合凹溝の内側に収容され、所定の位置で当接部が係合凹溝の底面に当接する。これにより、把手部材がボトル本体に装着された状態において、装着凸部径方向のがたつきが抑えられるとともに、把手部材とボトル本体との相対回転が防止される。また、把手部材にボトル径方向外方に向けた外力(装着孔から装着凸部を引き抜く力)が作用しても、当接部が抜け止めとなって係合凹溝の内面に引っ掛かるため、把手部材がボトル本体から外れない。
また、当接部と係合凹溝の底面との接触面積が大きくなるため、装着後の把手部材のがたつきがより一層抑えられる。
まず、本発明の第1の実施の形態を図1から図3を参照して説明する。
図1は把手取付面側から見た把手付ボトル容器1の側面図であり、図2は把手取付面に直交する方向から見た把手付ボトル容器1の側面図であり、図3は後述する装着凸部30を装着孔44に挿入した状態を表した把手付ボトル容器1の側面図である。
なお、図1から図3に示すボトル軸Lは把手付ボトル容器1の中心軸線を示しており、また、ボトル軸L方向の口部14側(図1から図3における上側)を上方とし、ボトル軸L方向の底部12側(図1から図3における下側)を下方とし、また、後述する垂直壁21に沿った方向においてボトル軸Lに直交する方向(図1における横方向)を左右方向とする。
また、一対の長辺側壁面11B、11Bには、短辺側壁面11Aと同様に周方向に延びる凹溝16が複数(本実施形態では、図2に示すように4つ)形成されるとともに、これらの凹溝16に重なるようにして減圧吸収パネル17がそれぞれ設けられており、これら減圧吸収パネル17の内側に、胴部11の周方向に延びる凹溝18がボトル軸L方向に間隔をあけて複数(本実施形態では、図2に示すように3つ)形成されている。
この凹部20には、垂直壁21から一方側に向けて突出するように装着凸部30が凸設されている。
なお、凸曲部31がなす凸曲線は、後述する把手部材40の装着孔部44の内径と略同一径の円弧とされている。
把手部材40は、概略円環状をなす装着部41と、この装着部41に連結された把手部42とを備えており、これら装着部41と把手部42とが一体成形されている。詳述すると、把手部42は、把手部材40をボトル本体10に装着した状態で、装着部41の上下端からそれぞれ延設されるとともに、上端から延設された部分と下端から延設された部分が、装着凸部30の先端面30aからボトル径方向外側に離間した位置でボトル軸L方向に延びるようにして接続されている。これにより、把手部材40は、側面視して図2に示すように環状をなしている。なお、この装着部41と把手部42との上端接続部分には、前記凹部20の上端に設けられた段状部22の外面形状に沿った形状の段部43が形成されている。
また、図示の例では、各当接部45,45は、上記係合凹溝33の底面に圧接しており、これらの当接部45,45および上記係合凹溝33の底面のうちの少なくとも一方が、他方から離れる方向に弾性変形している。なお、当接部45,45と係合凹溝33の底面とは、前述のように弾性変形させずに、単に接触させるようにしてもよい。
さらに、容器口部側(上側)の当接部45が、前記係合凹溝33の底面と上記段状部22とによって挟持されていてもよい。
まず、図3に示すように、装着孔44に装着凸部30を挿入してボトル本体10に把手部材40を配置する。このとき、ボトル本体10のボトル軸Lに対して90°の方向に把手部42が延在するように、把手部材40を配置する。すなわち、一対の当接部45,45および一対の案内部47,47が左右にそれぞれ配置されて、一対の当接部45,45の各先端面が上記凹曲部32における係合凹溝33の底面に各々対向するとともに、一対の案内部47,47の各円弧面47a,47aが上記凹曲部32の外周面に各々対向するように、把手部材40を配置する。ここで、案内部47は、上側の凸曲部31から下側の凸曲部31にかけて延在され、その両端が、装着凸部30の上下の摺動面34,34にそれぞれ摺接された状態となる。また、当接部45は、装着凸部30の突出方向に対向する側から見て、案内部47の円弧面47aと凹曲部32の外周面との間に形成された隙間の内側に配置される。なお、装着凸部30を装着孔44に挿入させる際、一対の案内部47,47によって位置合わせが行われ、装着孔44と装着凸部30との中心位置が合わせられる。
以上により、ボトル本体10に把手部材40が装着される。
そして、把手部42のうち装着部41の下端から延設されている部分が、凹部20の傾斜面部23に形成された係止凹部24に収容される。
次に、本発明の第2の実施形態について図4から図6を参照にして説明する。
図4は把手取付面側から見た把手付ボトル容器1の側面図であり、図5は把手取付面に直交する方向から見た把手付ボトル容器1の側面図であり、図6は後述する装着凸部130を装着孔144に挿入した状態を表した把手付ボトル容器1の側面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施形態においては、装着凸部130および装着部141の構成が第1の実施形態と異なっている。
まず、図6に示すように、上述した第1の実施の形態と同様にして、装着孔144に装着凸部130を挿入してボトル本体10に把手部材40を配置する。
次に、把手部材40とボトル本体10とを装着凸部130の中心軸線O周りに相対的に回転させる。このとき、案内部147の嵌合孔147aの内周面が装着凸部130の摺動面134上を摺動する。そして、上記相対回転に伴い、各当接部145,145が係合凹溝133の内側にそれぞれ収容される。そして、ボトル本体10と把手部材40とが相対的に90°回転したところで、各当接部145,145の各当接面149,149が、係合凹溝133の底面に形成された被当接面146に当接され、ボトル本体10と把手部材40との相対回転が規制される。
以上により、ボトル本体10に把手部材40が装着される。
例えば、上記した第1の実施の形態では、一対の当接部45,45は、把手部材40を装着凸部30に装着した状態で、係合凹溝33の底面を上下方向(ボトル軸L方向)の両側から挟むように配設されているが、本発明は、図7から図9に示すように、一対の当接部45,45を、把手部材40を装着凸部30に装着した状態で、係合凹溝33の底面を左右方向の両側から挟むように配設することも可能である。詳説すると、ボトル本体10側については、左右方向に長い小判形状の装着凸部30’が凸設されている。装着凸部30’は、装着凸部30’の左右両側の側面部分が、それぞれ上下方向に向けて円弧状に凸となる凸曲部31’とされ、装着凸部30’の上下部分が、装着凸部30’の突出方向に対向する側から見て、装着凸部30’の外周面上で弦を成す平面部32’とされている。また、凸部35は、係合凹溝33の底面のうち、装着凸部30の左右両側の側面部分の位置にそれぞれ設けられている。また、装着凸部30の左右両側の側面部分の外周面に円弧状の摺動面34がそれぞれ形成されている。一方、把手部材40については、当接部45及び案内部47が、装着凸部30を左右方向の両側から挟むようにそれぞれ配置されている。
なお、上記した第2の実施の形態において、一対の当接部145,145を、把手部材40を装着凸部30に装着した状態で、係合凹溝133の底面を左右方向の両側から挟むように配設することも可能である。
また、上記した第1の実施の形態では、案内部47が上下一対設けられているが、本発明は、案内部の位置や数を変更することも可能である。例えば、装着部41の上下部にそれぞれ複数の案内部が設けられた構成であってもよいし、全周に亘る円環状の案内部が設けられた構成としてもよい。
さらに、把手部材は、本実施形態のように一体成形されたものであってもよいし、一体成形されたヒンジ部を備えた部材を2つ折りにして貼り合わせるようにして成形されたものであってもよい。
また、ボトル本体の任意の位置に凹部又は凸部からなる被係止部を設け、前記被係止部に嵌合する係止部を把手部材におけるボトル本体との対向面に凸設又は凹設してもよい。
尚、第1の実施の形態において、係止凹部24を段状部22に形成し、把手部42の装着部41上端より延設されている部分を係止凹部24に収容するように構成してもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した第1、第2の実施の形態及び/又は変形例を適宜組み合わせてもよい。例えば、第2の実施の形態において、当接部145の当接面149に第1の実施の形態の凹部46を形成するとともに、係合凹溝133の底面の被当接面146に第1の実施の形態の凸部35を凸設することも可能である。
10 ボトル本体
30、130 装着凸部
33、133 係合凹溝
34 摺動面
40 把手部材
41、141 装着部
42 把手部
44、144 装着孔
45、145 当接部
47、147 案内部
Claims (5)
- ボトル本体に凸設された装着凸部に把手部材が装着されて構成される把手付きボトル容器において、
前記把手部材は、前記装着凸部が挿入可能な装着孔が形成された装着部と、該装着部に連結された把手部と、を有し、前記装着凸部を前記装着孔に挿入して前記ボトル本体に対して前記装着凸部の中心軸線周りに相対的に回転させることにより前記ボトル本体に装着され、
前記装着凸部の外周面には、該装着凸部の周方向に延在する係合凹溝と、前記装着凸部の中心軸線を中心にした円周に沿って延在する摺動面と、がそれぞれ形成されており、
前記装着孔の内周面には、前記係合凹溝の内側に収容され前記係合凹溝の底面に当接する当接部が設けられ、
前記装着部には、前記把手部材と前記ボトル本体との相対回転に伴い前記摺動面上を摺動し前記相対回転を案内する案内部が設けられ、
該案内部は、前記装着凸部を前記装着孔に挿入させる際、該案内部において前記摺動面上を摺動する面が該摺動面に摺接することで、前記装着孔と前記装着凸部との中心位置を位置合わせするように構成され、
前記案内部において前記摺動面上を摺動する面は、前記装着凸部の中心軸線を中心にした円周に沿って延在し、
前記当接部は、前記把手部材を前記装着凸部に装着した状態で、前記装着凸部をその径方向で挟むように配設され、
前記当接部には、前記装着孔の径方向の外側へ向けて凹んだ凹部が形成され、
前記係合凹溝の底面には、前記装着凸部の径方向外側へ向けて突出され、前記把手部材を前記装着凸部に装着したときに前記凹部に係合される凸部が形成されていることを特徴とする把手付きボトル容器。 - ボトル本体に凸設された装着凸部に把手部材が装着されて構成される把手付きボトル容器において、
前記把手部材は、前記装着凸部が挿入可能な装着孔が形成された装着部と、該装着部に連結された把手部と、を有し、前記装着凸部を前記装着孔に挿入して前記ボトル本体に対して前記装着凸部の中心軸線周りに相対的に回転させることにより前記ボトル本体に装着され、
前記装着凸部の外周面には、該装着凸部の周方向に延在する係合凹溝と、前記装着凸部の中心軸線を中心にした円周に沿って延在する摺動面と、がそれぞれ形成されており、
前記装着孔の内周面には、前記係合凹溝の内側に収容され前記係合凹溝の底面に当接する当接部が設けられ、
前記装着部には、前記把手部材と前記ボトル本体との相対回転に伴い前記摺動面上を摺動し前記相対回転を案内する案内部が設けられ、
該案内部は、前記装着凸部を前記装着孔に挿入させる際、該案内部において前記摺動面上を摺動する面が該摺動面に摺接することで、前記装着孔と前記装着凸部との中心位置を位置合わせするように構成され、
前記案内部において前記摺動面上を摺動する面は、前記装着凸部の中心軸線を中心にした円周に沿って延在し、
前記当接部は、前記把手部材を前記装着凸部に装着した状態で、前記装着凸部をその径方向で挟むように配設され、
前記当接部には、ボトル側面視において前記装着孔の内周面上で弦をなす当接面が形成されており、
前記係合凹溝の底面には、前記把手部材を前記装着凸部に装着したときに前記当接面が当接する平面状の被当接面が形成されていることを特徴とする把手付きボトル容器。 - 請求項1または2に記載の把手付きボトル容器において、
前記当接部は、前記把手部材を前記装着凸部に装着した状態で、前記係合凹溝の底面をボトル軸方向の両側から挟むように配設されていることを特徴とする把手付きボトル容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の把手付きボトル容器において、
前記案内部は、前記摺動面上を摺動する面としての円弧面を有するものであり、前記装着凸部をその径方向で挟むように配設されていることを特徴とする把手付きボトル容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の把手付きボトル容器において、
前記装着凸部の基端部は、外周面が前記摺動面とされた円台座部となっており、
前記案内部は、前記円台座部が摺動可能に嵌合されるとともに内周面が前記摺動面上を摺動する面とされた嵌合穴を有するものであることを特徴とする把手付きボトル容器。
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