JP4993735B2 - 折り畳みコンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、全体が直方体の箱形状をなし、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に、1対の跳上側壁と1対の折曲側壁とがそれぞれ対向配置された折り畳みコンテナに関する。
この種の折り畳みコンテナでは、跳上側壁の上端部が上部枠に回動可能に連結される一方、跳上側壁の下端部が通常は底部ベースに係止して、跳上側壁が起立状態に保持されている。一方、折曲側壁は、上下方向の中央で2つ折り可能に構成され、通常は、起立状態の跳上側壁に当接することで2つ折りが規制されて起立状態に保持されている。そして、跳上側壁の下端部を押圧することで底部ベースとの係止を解除し、跳上側壁を内側に折り畳んでから折曲側壁を2つ折りにして折り畳みコンテナ全体が折畳状態になる(例えば、特許文献1,2参照)。
実用新案登録第2569146号公報(第2図、第3図) 実開平04−048124号公報(第1図、第2図)
ところで、折り畳みコンテナでは、跳上側壁が折曲側壁と別部品になっている上に、折曲側壁を内側から支持しているので、跳上側壁は、単なる平板構造では強度不足が問題になり得る。そこで、従来は、跳上側壁に補強リブを一体形成したり、跳上側壁の一部を波形に成形したり(特許文献1)、さらには、跳上側壁の両側部における上下方向全体に亘って角筒壁を一体形成したり(特許文献2)して強度を確保していた。
しかしながら、上記した跳上側壁の一部を波形にしたものでは、その波形における突部が荷物に引っ掛かったり荷物を変形させたりする虞があった。そこで、跳上側壁の内面を平坦にするために補強リブを跳上側壁の外面のみに設けると、今度は跳上側壁を押圧して折り畳む際に、補強リブが押圧する手に食い込むという問題が生じる。また、上記したように、跳上側壁の上下方向全体に亘って角筒壁を形成したものは、樹脂成形金型の製作費が高くなるという問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より、荷物及び作業者の両方に優しくかつ樹脂成形金型の製作費を抑えることが可能な折り畳みコンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る折り畳みコンテナは、全体が直方体の箱形状をなした樹脂成形品であって、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に、1対の跳上側壁と1対の折曲側壁とがそれぞれ対向配置され、跳上側壁は、上部枠に回動可能に連結されて、通常は、底部ベースとの係止によって起立状態に保持され、折曲側壁は、上下方向の両端部を上部枠と底部ベースとに回動可能に連結されると共に上下方向の中央で内側に2つ折り可能に構成されて、通常は、起立状態の跳上側壁に当接することで2つ折りが規制された起立状態に保持され、跳上側壁の下端部を押圧することで底部ベースとの係止を解除し、跳上側壁を内側に折り畳んでから折曲側壁を2つ折りにすることが可能な折り畳みコンテナにおいて、跳上側壁は、平板状の主板部の外面両側部における上下方向の全体に亘って格子状の補強リブを突出形成してなり、主板部の内面は補強リブも溝部も有しない平坦面とされ、跳上側壁の外面における両側部の下端部に、格子状の補強リブに含まれる隣り合った縦リブの先端間に差し渡されて主板部の一部に対向配置されかつ上端部を格子状の補強リブに含まれる横リブによって主板部に接続された押圧操作壁を設け、跳上側壁を成形する樹脂成形金型のうち押圧操作壁と主板部との対向面を成形するスライドコアが挿通される開口部を、跳上側壁の下端面又は側面に備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明に係る折り畳みコンテナは、全体が直方体の箱形状をなした樹脂成形品であって、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に、1対の跳上側壁と1対の折曲側壁とがそれぞれ対向配置され、跳上側壁は、上部枠に回動可能に連結されて、通常は、底部ベースとの係止によって起立状態に保持され、折曲側壁は、上下方向の両端部を上部枠と底部ベースとに回動可能に連結されると共に上下方向の中央で内側に2つ折り可能に構成されて、通常は、起立状態の跳上側壁に当接することで2つ折りが規制された起立状態に保持され、跳上側壁の下端部を押圧することで底部ベースとの係止を解除し、跳上側壁を内側に折り畳んでから折曲側壁を2つ折りにすることが可能な折り畳みコンテナにおいて、跳上側壁は、平板状の主板部の外面に補強リブを突出形成してなり、主板部の内面は補強リブを有しない平坦面とされ、跳上側壁の外面における両側部の下端部に、隣り合った補強リブの先端間に差し渡されて主板部の一部に対向配置された押圧操作壁を設け、跳上側壁を成形する樹脂成形金型のうち押圧操作壁と主板部との対向面を成形するスライドコアが挿通される開口部を、跳上側壁の下端面又は側面に備え、押圧操作壁の高さは80〜100[mm]であり、折曲側壁の外面から押圧操作壁の横幅方向の中心までの距離は40〜70[mm]であり、押圧操作壁の横幅は30〜60[mm]であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の折り畳みコンテナにおいて、押圧操作壁には、樹脂成形金型の金型本体に備えたコア支持突起を、スライドコアの側面に突き当てるための突起貫通孔が形成されたところに特徴を有する。
[請求項1及び2の発明]
請求項1及び2の折り畳みコンテナでは、跳上側壁の外面における両側部の下端部に、隣り合った補強リブの先端間に差し渡された押圧操作壁を設けたので、何れかの押圧操作壁を押圧すれば、補強リブを手に食い込ませることなく跳上側壁と底部ベースとの係止を解除することができる。しかも、一方の押圧操作壁のみを押圧すれば、跳上側壁の下端部が上端部に対して捻れ、底部ベースとの係止を跳上側壁の横方向の一端側から徐々に解除することができる。これにより、跳上側壁における横方向の中央部を押圧した場合に比べて、容易に係止解除の操作を行うことができる。このように本発明によれば、補強リブが手に食い込まずかつ、容易に係止解除を行うことができるので、作業者に優しい。
また、跳上側壁は、主板部の外面に補強リブを突出形成してなり、その補強リブによって強度を確保することができる。これにより、従来のように跳上側壁の上下方向全体に亘って角筒壁を設ける必要がなく、比較的短いスライドコアで押圧操作壁と跳上側壁との対向面を成形することができる。即ち、従来より樹脂成形金型の製作費を抑えることが可能になる。また、主板部の内面が補強リブを有しない平坦面になっているので、従来のように突部が荷物に引っ掛かったり荷物を変形させたりする虞がない。即ち、本発明の折り畳みコンテナは、従来より荷物にも優しい。
さらに、請求項2の発明のように、押圧操作壁の高さを80〜100[mm]とし、折曲側壁の外面から押圧操作壁の横幅方向の中心までの距離を40〜70[mm]とし、押圧操作壁の横幅を30〜60[mm]とすれば、折り畳みコンテナのうち折曲側壁に親指を掛けた状態で残りの指を押圧操作壁に宛がうことができ、親指と残りの指とを互いに近づけるようにして跳上側壁を押圧して、跳上側壁と底部ベースとの係止を解除することができる。
[請求項の発明]
請求項の構成によれば、跳上側壁の成形時にスライドコアがコア支持突起にて支持されるので、跳上側壁の形状が安定する。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の折り畳みコンテナ10(以下、単に「コンテナ10」という)は、全体が直方体形状をなした樹脂成形品であって、その底部を構成する長方形の底部ベース11と上部を構成する長方形の上部枠20との間に1対ずつの折曲側壁30,30と跳上側壁40,40とを組み付けかつ、上部枠20の上面に1対の上面蓋50,50を組み付けてなる。
図5に示すように、底部ベース11の外縁部からは、底部側壁が起立している。その側部側壁は、短辺部分に配置された1対の跳上側底部側壁11S,11Sと、長辺部分に配置された1対の折曲側底部側壁11T,11Tとからなる。
図4に示すように、上部枠20は、底部ベース11と略同一の長方形になっている。そして、上部枠20の上面のうち1対の長辺部分に備えた蓋ヒンジ21により上面蓋50,50が回動可能に連結されている。また、上面蓋50のうち蓋ヒンジ21から離れた側の縁部は波形に湾曲しており、両上面蓋50,50を閉じた状態でそれら両上面蓋50,50の波形の凹部と凸部とが互いに凹凸嵌合する。
図5及び図6に示すように、上部枠20の長辺部分及び短辺部分は共に断面形状が下方に開放した溝形構造になっている。そして、溝形構造における互いに対向した1対の枠側壁20A,20Bのうち外側の枠側壁20Aの方が内側の枠側壁20Bより下方に長く延びている。
図5に示すように、各折曲側壁30は、上下方向の中央で上側分割側壁30Aと下側分割側壁30Bとに2分割されている。そして、上側分割側壁30Aの上端部と上部枠20における長辺部分の下端部とが上端ヒンジ30H1にて回動可能に連結され、上側分割側壁30Aの下端部と下側分割側壁30Bの上端部とが中間ヒンジ30H2にて回動可能に連結され、さらに、下側分割側壁30Bの下端部と底部ベース11の長辺部分とが下端ヒンジ30H3によって回動可能に連結されている。
図6に示すように、上側分割側壁30Aの上端部は上部枠20のうち外側の枠側壁20Aによって外側から覆われている。これにより、上側分割側壁30Aは上端部を中心とした外側への回動が規制されている。また、下側分割側壁30Bの下端部は底部ベース11における折曲側底部側壁11Tによって外側から覆われている。これにより、下側分割側壁30Bは下端部を中心とした外側への回動が規制されている。さらに、上側分割側壁30A及び下側分割側壁30Bの間の中間ヒンジ30H2は、内側にのみ屈曲する構造になっている。
なお、図1に示すように、上側及び下側の各分割側壁30A,30Bの外面には、外縁寄り位置に段差部が設けられ、その段差部より内側を窪ませて折曲側壁外面凹部31が形成されている。
図7〜図9には、跳上側壁40が単体で示されている。図9に示すように、跳上側壁40は、平板状の主板部40Sの外面に補強リブ41を突出形成してなり、前記主板部40Sの内面は補強リブ41を有しない平坦面になっている。また、図7に示すように、補強リブ41は、主板部40Sの外面のうち外縁部全体を囲むように形成されると共に、両側部において上下方向の全体に亘って格子状に形成されている。それら格子状の補強リブ41に関しては後に詳説する。
図1に示すように、跳上側壁40のうち補強リブ41に囲まれた領域の下端部には、1対のホルダ係止突部43,43が突出形成されている。そして、図10に示すように、ホルダ係止突部43にカードホルダ60を取り付けることができる。カードホルダ60は、ホルダ係止突部43との固定部を中心にして可撓変形するようになっており、跳上側壁40とカードホルダ60との間にカードを挟んで保持することができる。
図5に示すように、跳上側壁40の上端部は、上部枠20の各短辺部分の下端部に上端ヒンジ40Hにて回動可能に連結されると共に、上部枠20における外側の枠側壁20Aによって外側から覆われている。また、跳上側壁40が起立状態になると跳上側壁40の下端部が、底部ベース11における跳上側底部側壁11Sの内面に当接しかつ、折曲側壁30の側縁部から直角曲げされた側部ストッパ壁32の内面に跳上側壁40の側縁部が当接する。これらにより、跳上側壁40は、外側への回動が規制され、内側にのみ回動するようになっている。
なお、上部枠20において跳上側壁40の回動中心は、上側分割側壁30Aの回動中心より上方に位置しており、跳上側壁40は折畳状態になると折曲側壁30の上方に退避する。
図6に示すように、跳上側底部側壁11Sの内面からは係止爪11Kが突出している。係止爪11Kは対をなして底部ベース11の横方向の中央寄り位置に左右対称に配置され、これら係止爪11K,11Kに対応して、跳上側壁40の下縁部には1対の係止孔40Mが形成されている。また、跳上側壁40の横方向の両端部には、跳上側壁40の下面から下方に係止突起40R,40Rが突出しており、それら係止突起40R,40Rに対応して底部ベース11の縁部には、1対の底面係止孔11M,11M(図5参照)が形成されている。そして、跳上側壁40が起立状態になると、跳上側壁40の各係止孔40Mに底部ベース11の各係止爪11Kが係止すると共に、跳上側壁40の各係止突起40Rが底部ベース11の各底面係止孔11Mに係止し、跳上側壁40が起立状態に保持される。また、これら係止爪11Kと係止孔40Mとの間の係止面、及び、係止突起40Rと底面係止孔11Mとの間の係止面は、例えば、跳上側壁40の回動円の接線方向に対して若干傾斜している。これにより、跳上側壁40を所定の大きさ以上力で押圧すると、係止爪11Kと係止孔40Mとの間の係止、及び、係止突起40Rと底面係止孔11Mとの間の係止が解除される。
さて、図7に示すように、跳上側壁40の両側部に配置された補強リブ41は、上下方向に延びた4つの縦リブ41A〜41Dと、横方向に延びた複数の横リブ41Eとを直交させた格子構造になっている。最も外側の縦リブ41Dは、他の縦リブ41A〜41Cより主板部40Sからの突出量が小さくなっている。また、最も外側の縦リブ41Dとその隣の縦リブ41Cとの間を繋ぐ横リブ41Eも同様に主板部40Sからの突出量が小さくなっている。即ち、跳上側壁40は、両側縁部が段付き状に薄くなっている。
外側の2つの縦リブ41D,41Cの間隔に比べて、中央の2つの縦リブ41B,41C同士の間隔の方が広くなっており、それより、内側の2つの縦リブ41A,41B同士の間隔の方がさらに広くなっている。そして、本発明に係る押圧操作壁42Fが、内側の2つの縦リブ41A,41Bの下端部間に差し渡されている。
押圧操作壁42Fは、縦長の長方形になし、押圧操作壁42Fの下端部は、補強リブ41のうち跳上側壁40の下端面を構成する下面リブ41Fと直交している。そして、図8に示すように、押圧操作壁42Fと主板部40Sと縦リブ41A,41Bとによって四方を囲まれた領域の下端部が、下面リブ41Fで開口部42Cになって開放している。また、押圧操作壁42Fの上端縁は横リブ41Eと一体になっている。ここで、図9には、跳上側壁40を成形するための樹脂成形金型90が示されている。樹脂成形金型90は、跳上側壁40の厚さ方向で開閉(型開き、型閉じ)される1対の金型本体92,93と、その開閉方向と直交する方向で直動するスライドコア91とからなる。そして、スライドコア91が押圧操作壁42Fと主板部40Sと縦リブ41A,41Bとによって四方を囲まれた領域の内面を成形する。また、一方の金型本体92には、格子構造の補強リブ41における升目の内部を成形するための複数の角柱突部92Kが備えられている。
押圧操作壁42Fには、金型本体92に備えたコア支持突起92A,92Aを、型閉じ方向でスライドコア91に側面に突き当てるための1対の突起貫通孔42A,42Aが縦に並べて形成されている。また、押圧操作壁42Fの上端縁と一体になった横リブ41Eには、スライドコア91の先端面から突出したエンボス91Aを、金型本体92の角柱突部92Kに型閉じ方向と直交する方向で突き当てるためのエンボス貫通孔42Bが形成されている。そして、これらコア支持突起92A及びエンボス91Aの突き当てによってスライドコア91が支持されるようになっている。これにより、跳上側壁40の成形時にスライドコア91が安定し、跳上側壁40の形状も安定する。
なお、例えば、コンテナ10を屋外で使用した場合や洗浄した場合には、押圧操作壁42Fと主板部40Sとの間に水が進入し得るが、その場合、前記した突起貫通孔42A、エンボス貫通孔42B及び開口部42Cが水抜き孔として機能する。
本実施形態の押圧操作壁42Fの配置及び大きさは、作業者が手を容易に宛がうことができるように、以下の寸法設定になっている。即ち、図6に示すように、押圧操作壁42Fの横幅L1は30〜60[mm]、折曲側壁30の外面から押圧操作壁42Fの横幅方向の中心までの距離L2は40〜70[mm]、押圧操作壁42Fの高さL3は80〜100[mm]になっている。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。組み立て状態のコンテナ10を折畳状態にするには、例えば、図2に示すように、コンテナ10のうち折曲側壁30の外面に親指を宛がい、人差し指、中指、薬指の指先を押圧操作壁42Fに宛がう。そして、人差し指、中指、薬指の指先を親指側に引くようにして跳上側壁40における一側部の下端部を押す。このとき、親指を、折曲側壁30における折曲側壁外面凹部31の段差面に掛けると滑らない。なお、作業者の好みにより、押圧操作壁42Fを押圧する代わりに、押圧操作壁42Fを叩いて(殴打して)もよい。
跳上側壁40は、一側部の下端部が押されると、図3に示すように、跳上側壁40の下端部が上端部に対して僅かに捻れ、跳上側壁40と底部ベース11(詳細には、図6の係止爪11K及び図5の底面係止孔11M)との係止が、跳上側壁40の横方向の一端側から徐々に解除される。これにより、跳上側壁40における横方向の中央部を押圧した場合に比べて、容易に係止解除を行うことができる。そして、跳上側壁40と底部ベース11との係止が解除されたら跳上側壁40を内側に折り畳み、次いで左右の折曲側壁を2つ折りにする。これにより、図4に示すように、コンテナ10が折畳状態になる。
ところで、本実施形態のコンテナ10では、作業者の好みにより、跳上側壁40における横方向の中央部を押圧又は叩いて跳上側壁40を折り畳んでもよい。但し、この場合には、跳上側壁40と底部ベース11との間における複数箇所の係止を全部一度に解除することになるので、押圧操作壁42Fを押圧等する場合に比べて大きな力を要する。
また、跳上側壁40の中央部に上記したカードホルダ60が取り付けられると、跳上側壁40の中央部を押圧等することが困難になる。この場合、跳上側壁40の押圧等ために好都合な平坦面を有した押圧操作壁42Fを押圧等することになり、跳上側壁40の中央部を押圧等するより容易に跳上側壁40と底部ベース11との係止を解除することが可能であることに気付くことができる。
このように本実施形態のコンテナ10によれば、補強リブ41を手に食い込ませることなく跳上側壁40と底部ベース11との係止を容易に解除することができる。即ち、本実施形態のコンテナ10は、従来より作業者に優しい。また、本実施形態のコンテナ10に備えた跳上側壁40は、補強リブ41によって強度を確保されているので、従来のように跳上側壁の上下方向全体に亘って角筒壁を設ける必要がなく、比較的短いスライドコア91で押圧操作壁42Fと跳上側壁40との対向面を成形することができる。これにより、従来より樹脂成形金型の製作費を抑えることが可能になると共に、上下方向全体に角筒壁を有した従来の跳上側壁に比べて跳上側壁40の軽量化を図ることもできる。さらに、主板部40Sの内面が補強リブ41を有しない平坦面になっているので、従来のように突部が荷物に引っ掛かったり荷物を変形させたりする虞がない。即ち、本実施形態のコンテナ10は、荷物にも優しい。
なお、跳上側壁40に押圧操作壁42Fを設けない場合には、樹脂成形時の所謂、「ひけ」により、主板部40Sが内面側に膨らむように変形し得るが、押圧操作壁42Fを設けたことで主板部40Sが内側へ膨らむ変形を抑制することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の押圧操作壁42Fでは、隣り合った1対の縦リブ41A,41Bの間に差し渡されていたが、図11に示すように、横並びになった3つ以上の縦リブ41A,41B,41Cに亘って押圧操作壁42Gを差し渡した構造にしてもよい。
(2)前記実施形態では、スライドコア91が挿通される開口部42Cが跳上側壁40の下面に配置されていたが、スライドコアが挿通される開口部を跳上側壁の側面に配置してもよい。
(3)前記実施形態のコンテナ10は、上面に上面蓋50,50を備えていたが、上面蓋50,50を有さず、上面が常時開放した構造の折り畳みコンテナに本発明を適用してもよい。
(4)前記実施形態では、底部ベース11及び上部枠20が長方形になっていたが、正方形であってもよい。この場合、折り畳み状態にした際に、1対の跳上側壁40,40を上部枠20内で重ね合わせればよい。
本発明の一実施形態に係るコンテナの組立状態の斜視図 コンテナを折り畳む際の手の配置を示した斜視図 コンテナを折り畳む際の手の配置を示した斜視図 コンテナの折畳状態の斜視図 コンテナの半側断面図 コンテナの半側断面図 跳上側壁の外面と内面とを半分ずつしめした側面図 図7のA−A切断面における跳上側壁の半断面図 跳上側壁の側断面図 コンテナの半側断面図 コンテナの半側断面図
符号の説明
10 コンテナ
11 底部ベース
11K 係止爪
11M 底面係止孔
20 上部枠
30 折曲側壁
40 跳上側壁
40S 主板部
41 補強リブ
42A 突起貫通孔
42B エンボス貫通孔
42F 押圧操作壁
90 樹脂成形金型
91 スライドコア
92A コア支持突起
92K 角柱突部

Claims (3)

  1. 全体が直方体の箱形状をなした樹脂成形品であって、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に、1対の跳上側壁と1対の折曲側壁とがそれぞれ対向配置され、
    前記跳上側壁は、前記上部枠に回動可能に連結されて、通常は、前記底部ベースとの係止によって起立状態に保持され、
    前記折曲側壁は、上下方向の両端部を前記上部枠と前記底部ベースとに回動可能に連結されると共に上下方向の中央で内側に2つ折り可能に構成されて、通常は、前記起立状態の前記跳上側壁に当接することで前記2つ折りが規制された起立状態に保持され、
    前記跳上側壁の下端部を押圧することで前記底部ベースとの係止を解除し、前記跳上側壁を内側に折り畳んでから前記折曲側壁を2つ折りにすることが可能な折り畳みコンテナにおいて、
    前記跳上側壁は、平板状の主板部の外面両側部における上下方向の全体に亘って格子状の補強リブを突出形成してなり、前記主板部の内面は前記補強リブも溝部も有しない平坦面とされ、前記跳上側壁の外面における両側部の下端部に、前記格子状の補強リブに含まれる隣り合った縦リブの先端間に差し渡されて前記主板部の一部に対向配置されかつ上端部を前記格子状の補強リブに含まれる横リブによって前記主板部に接続された押圧操作壁を設け、
    前記跳上側壁を成形する樹脂成形金型のうち前記押圧操作壁と前記主板部との対向面を成形するスライドコアが挿通される開口部を、前記跳上側壁の下端面又は側面に備えたことを特徴とする折り畳みコンテナ。
  2. 全体が直方体の箱形状をなした樹脂成形品であって、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に、1対の跳上側壁と1対の折曲側壁とがそれぞれ対向配置され、
    前記跳上側壁は、前記上部枠に回動可能に連結されて、通常は、前記底部ベースとの係止によって起立状態に保持され、
    前記折曲側壁は、上下方向の両端部を前記上部枠と前記底部ベースとに回動可能に連結されると共に上下方向の中央で内側に2つ折り可能に構成されて、通常は、前記起立状態の前記跳上側壁に当接することで前記2つ折りが規制された起立状態に保持され、
    前記跳上側壁の下端部を押圧することで前記底部ベースとの係止を解除し、前記跳上側壁を内側に折り畳んでから前記折曲側壁を2つ折りにすることが可能な折り畳みコンテナにおいて、
    前記跳上側壁は、平板状の主板部の外面に補強リブを突出形成してなり、前記主板部の内面は前記補強リブを有しない平坦面とされ、前記跳上側壁の外面における両側部の下端部に、隣り合った前記補強リブの先端間に差し渡されて前記主板部の一部に対向配置された押圧操作壁を設け、
    前記跳上側壁を成形する樹脂成形金型のうち前記押圧操作壁と前記主板部との対向面を成形するスライドコアが挿通される開口部を、前記跳上側壁の下端面又は側面に備え、
    前記押圧操作壁の高さは80〜100[mm]であり、前記折曲側壁の外面から前記押圧操作壁の横幅方向の中心までの距離は40〜70[mm]であり、前記押圧操作壁の横幅は30〜60[mm]であることを特徴とする折り畳みコンテナ。
  3. 前記押圧操作壁には、前記樹脂成形金型の金型本体に備えたコア支持突起を、前記スライドコアの側面に突き当てるための突起貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳みコンテナ。
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