JP5204812B2 - 本収納ケース - Google Patents
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Description
このような内部に本を収納する本収納ケースとして、図8に示すようなものが開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
このような本収納ケース10によると、内部に本Bを収納することができるので、保管時に本Bが傷み難い。
また、本Bを本収納ケース10に収納して販売することで、本Bに高級感を出すことができるので、一般の本との差別化を図ることができる。
また、各部材の境目をなくすことができるので、見栄えがよい。
また、布体は、使用時に繰り返し折り曲げられる第一アングルと中敷きの連結部分の補強にもなる。
すなわち、一般に、内部に収納する本の厚さに合った厚さの本収納ケースを各種生産することが多いが、中敷きに直接凸部が形成されている場合には、その凸部と一体の中敷きを何種類も製造しなければならず、保管のときに中敷きが嵩張ってしまう。一方、第二アングルを用いた場合には、他方の翼部の高さが異なる第二アングルを複数用意し、中敷きは一種類だけ製造すれば済むので、保管のときに嵩張らず、様々な厚さの本収納ケースの生産に対応することが容易である。
また、凸部である第二アングルの他方の翼部は一方の翼部と一体であるので、凸部に本からの負荷が掛かっても、凸部が中敷きに対して倒れてしまうということが起こり難い。
つまり、中敷きが左上方にせり出すことで中敷きの左端から本が突出し、その突出した本の部位の下には空間が生じるので、ユーザは本を上下から把持することができ、本の取り出しが容易である。
この本収納ケース20は、本体部23と、連結部24と、蓋部25と、第一アングル26と、中敷き28と、第二アングル30と、を備えるものである。
また、底板22の下面には、底板22よりも一回り大きい外装体33が貼着されており、外装体33の下面が化粧面である。
また、連結部24の下面が化粧面である。
また、蓋部25にも側壁35が天板36に平面略コ字状に立設されており、四方のうち蓋部25を開けたときの右側が側壁35のない方向である。蓋部25の三つの側壁35の高さH3はそれぞれ等しく、本体部23の側壁21の高さH2よりも若干高い。
天板36の下面(蓋部25を開いた状態における下面)には、天板36よりも一回り大きい外装体37が貼着されており、外装体37の下面が化粧面となっている。
なお、蓋部25の外装体37の大きさは本体部23の外装体33の大きさと等しい。
蓋部25の外装体37と連結部24の連結部分も、表側と裏側の両方から前後方向に凹溝38が形成されており、その凹溝38において蓋部25と連結部24が折り曲げ自在となっている。
そして、蓋部25を閉じたときには、蓋部25の側壁35はそれぞれ本体部23の側壁21よりも外側に位置する。
よって、図2に示すように、蓋部25を閉じた状態においては、連結部24が鉛直状態になることに伴って、第一アングル26の他方の翼部26bは中敷き28と平行になるとともに、一方の翼部26aが鉛直に延びる。
ここで、第一アングル26の前後の長さは、本体部23の前後の壁面間の距離より短い。
なお、第一アングル26はプラスチック製であり、一方の翼部26aと他方の翼部26bは一体的に成形されている。
また、凸部27の高さH1は、本体部23の側壁21の高さH2に比べ若干低いだけで、略等しい。
なお、第二アングル30はプラスチック製であり、一方の翼部30aと他方の翼部30bは一体的に成形されている。
まず、図2に示すように、蓋部25を閉じたときには、第一アングル26の他方の翼部26bが水平状態、つまり中敷き28と平行になるので、第一アングル26の他方の翼部26b、中敷き28、及び第二アングル30の一方の翼部30aによって一つの面が形成される。この面に本Bを上載する。
こうすることで、蓋部25を閉じていたときに第一アングル26の他方の翼部26bに上載されていた本Bの部位が中敷き28の左端28bから突出するようになるので、その突出した本Bの部位を上下から把持して本体部23から本Bを取り出し可能にした。
また、各部材26,28,30の境目をなくすことができるので、見栄えがよい。
また、布体29は、使用時に繰り返し折り曲げられる第一アングル26と中敷き28の連結部分の補強にもなる。
すなわち、一般に、内部に収納する本Bの厚さTに合った厚さの本収納ケース20を各種生産することが多いが、他方の翼部30bの高さH1が異なる第二アングル30を複数用意し、中敷き28は一種類だけ製造すれば済むので、保管のときに嵩張らず、様々な厚さの本収納ケース20の生産に対応することが容易である。
また、凸部27である第二アングル30の他方の翼部30bは一方の翼部30aと一体であるので、第二アングル30の他方の翼部30bに本Bからの負荷が掛かっても、第二アングル30の他方の翼部30bが中敷き28に対して倒れてしまうということが起こり難い。
また、凸部27は前後に連続して形成されていなくてもよく、複数の凸部27がそれぞれ前後に所定間隔を開けて形成されていてもよい。
この摺動層41は、テープ状のものを貼着して形成してもよいし、塗膜であってもよい。
11 側壁
12 底板
13 本体部
15 蓋部
20 本収納ケース
21 側壁
22 底板
23 本体部
24 連結部
24a 右端
24b 左端
25 蓋部
26 第一アングル
26a 一方の翼部
26b 他方の翼部
27 凸部
28 中敷き
28a 右端
28b 左端
29 布体
30 第二アングル
30a 一方の翼部
30b 他方の翼部
30c 角部
32 摺動層
33 外装体
34 凹溝
35 側壁
36 天板
37 外装体
38 凹溝
40 ベルト
41 摺動層
B 本
H1 凸部の高さ
H2 本体部の側壁の高さ
H3 蓋部の側壁の高さ
T 本の厚さ
W1 本の左右の幅
W2 中敷きの左右の幅
W3 第一アングルの他方の翼部の左右の幅
Claims (6)
- 側壁が底板に平面略コ字状に立設され、内部に本を収納する本体部と、
前記本体部の前記側壁のない左側に右端が連結された連結部と、
前記連結部の左端に折り曲げ自在に連結され、前記本体部を上方から覆って閉じる蓋部を備える本収納ケースであって、
一方の翼部が前記連結部に貼着され、他方の翼部が前記一方の翼部の右側に立設された断面略L字状の第一アングルと、
前記第一アングルの他方の翼部の先端に左端が折り曲げ自在に連結され、右端の上面に前記収納された本の右側への移動を阻止する凸部が形成された中敷きとを備え、
前記本体部と前記連結部との連結は折り曲げ自在であるとともに、前記蓋部を開けたときに前記第一アングルを左方向に回転して、前記中敷きを斜め左上方にせり出すようにしたことを特徴とする本収納ケース。 - 前記第一アングル、前記中敷き、及び前記凸部は、一連の布体で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の本収納ケース。
- 断面略L字状の第二アングルをさらに備え、
前記中敷きの右端に前記第二アングルの一方の翼部が前記中敷きと平行になるように連結されるとともに、前記凸部は前記第二アングルの他方の翼部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の本収納ケース。 - 前記第二アングルの角部又は前記第二アングルの角部に対応する前記布体の部位のうち前記本体部と接触する部位に、前記本体部との摩擦を軽減する摺動層が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の本収納ケース。
- 前記凸部の高さは、前記本体部の側壁の高さと略等しいことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の本収納ケース。
- 請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の本収納ケースに、左右の幅が前記中敷きの左右の幅よりも広い本を収納する本収納ケースの使用方法であって、
前記蓋部を閉じたときには、前記本を前記中敷き及び前記第一アングルの他方の翼部に上載し、
前記蓋部を開けたときには、前記第一アングルを左方向に回転して、前記中敷きを斜め左上方にせり出すようにし、前記中敷きの左端から突出した前記本の部位を上下から把持して前記本体部から前記本を取り出し可能にしたことを特徴とする本収納ケースの使用方法。
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