JP3170796U - 包装用容器 - Google Patents

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石橋 正敏
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Abstract

【課題】蓋の前板と左右の側板との境界部に亀裂が生じるのを効果的に回避することのできる包装用容器を提供する。【解決手段】ファーストフード店などにおいて提供されるハンバーガーなどの物品を収納するのに適した包装用容器1であって、容器aと蓋bとがヒンジ部Pを介して開閉自在に構成する。蓋bの前板22の両側縁38の天板に近い部分には左右の側板24等の前縁23d,24dまで延出された突出部40を形成する。突出部40の下縁42は第1の延長部24aの切り欠き24cの上方端36よりも下方に位置され、第1の延長部24aの切り欠き24cによって、第2の係止爪23B,24Bの上縁、前板22の側縁38、突出部40の下縁42および左右の側板24等の前縁23d,24dからなる第1の係止爪13B,14Bが入り込む受け入れ部23e,24eが形成されている。【選択図】図3

Description

本考案は包装用容器に関し、特に、ファーストフード店などにおいて提供されるハンバーガーなどの物品を収納するのに適した包装用容器に関する。
ファーストフード店などでハンバーガーなどの食品を提供するための包装用容器として、容器と蓋とがヒンジ部を介して開閉自在とされた箱型の包装用容器(クラムシェル型容器)が知られている。その一例として、特許文献1には、蓋を閉じる際に蓋の左右の側板を外側に押し広げる手段を設け、蓋閉め操作を円滑に行えるようにした包装用容器が開示されている。図5はこのような包装用容器の一例を示す展開図であり、図6および図7はそこから組み立てた包装用容器を示したものである。
図5に示すように、この包装用容器1Aは、容器aと蓋bとからなり、容器aは、底板11、前板12、左右の側板13,14および後板15を有し、前板12にはその左右両側に延長部12a,12aが延設され、後板15もその左右両側に延長部15a,15aが延設されている。また、蓋bも、容器aと同様に、天板21、前板22、左右の側板23,24および後板25を有し、後板25にはその左右両側に延長部25a,25aが延設され、左右の側板23,24にはその前方に延長部(第1の延長部)23a,24aが延設されている。容器aの後板15と蓋bの後板25とが連続的に成形されることによって、組み立て後における包装用容器1Aのヒンジ部Pが形成される。また、容器aの左右の側板13,14の上縁34におけるヒンジ部Pに近接した部分13a,14aには段差部30が備えられ、この段差部30の下端31から延出する側板13,14の上縁32は組み立て後のヒンジ部Pに達している。
組み立てに当たっては、底板11の周囲に位置する前板12、左右の側板13,14および後板15、天板21の周囲に位置する前板22、左右の側板23,24および後板25を、底板11と天板21に対して立ち上がった姿勢とする。そして、図6(a)に示すように、容器aにおいては、前板12の左右両側に延設された延長部12a,12aが左右の側板13,14の前方側内側面に接着され、後板15の左右両側に延設された延長部15a,15aが左右の側板13,14の後方側内側面に接着される。これにより、前板12、左右の側板13,14および後板15が外側に角度αで広がる箱形の容器aが形成される。なお、角度αは、図5に示すように、底板11の各辺に対する前板12、左右の側板13,14および後板15の各側縁のなす角度である。
また、蓋bにおいては、後板25の左右両側に延設された延長部25a,25aが左右の側板23,24の後方側内側面に接着され、左右の側板23、24の前方に延設された延長部23a,24aが前板22の内側面に接着される。これにより、容器aと同様に、前板22、左右の側板23,24および後板25が外側に角度βで広がる箱形の蓋bが形成される。なお、角度βは、図5に示すように、天板21の各辺に対する前板22、左右の側板23,24および後板25の各側縁のなす角度である。ここで、角度αと角度βは同じ角度であってもよい。また、底板11の各辺に対する前板12、左右の側板13,14および後板15の各側縁のなす角度や、天板21の各辺に対する前板22、左右の側板23,24および後板25の各側縁のなす角度はそれぞれ異なる角度であってもよい。また、図5に示すように、蓋bの前板22の高さは容器aの前板12の高さよりも高く、蓋bの左右の側板23,24の高さも容器aの左右の側板13,14の高さよりも高い。
組み立てた姿勢において、容器aにおける前板12の左右両側の延長部12a,12aの一部12b,12bと左右の側板13,14の前端部13b,14bによって、前板12よりも前方へ延出する第1の係止爪13B,14Bが形成される。ここで、図6(a)に示すように、容器aにおける前板12の延長部12a,12aと左右の側板13,14の前方側内側面との接着部において、前板12の延長部12a,12aの上縁33は左右の側板13,14の上縁34よりも下方に位置している。
また、蓋bにおける左右の側板23,24の延長部23a,24aの下方、すなわち前板22と左右の側板23,24との境界近傍には切り欠き23c,24cが形成されており、前板22の下方の左右端部22b,22bによって左右へ延出する第2の係止爪23B,24Bが形成されている。すなわち、包装用容器1Aにおいて、容器aのヒンジ部Pと反対側に側板13,14の上方で前板12よりも前方へ延出する第1の係止爪13B,14Bが形成され、蓋bのヒンジ部Pと反対側には前板22の下方で左右へ延出する第2の係止爪23B,24Bが形成されている。
図6(a)に示す組み立て後の開いた姿勢から、蓋bをヒンジ部Pを支点として容器aの上に向けて回動すると、段差部30の上方先端の角部30aが最初に蓋bの左右の側板23,24の内面側と接触する。接触後、さらに蓋bをヒンジ部Pを支点として回動していくと、蓋bの左右の側板23,24は、段差部30の上方先端の角部30aおよびその近傍によって押圧されて次第に外側に広がっていく。そのため、容器aの左右の側板13,14の上縁34が、蓋bの左右の側板23,24の後方側内側面に接着されている後板25の延長部25a,25aで形成される段部Sに衝接するのが回避される。さらに蓋bをヒンジ部Pを支点として回動していくと、容器aの前板12と左右の側板13,14の一部は蓋bの前板22と左右の側板23,24の内側に入り込んだ姿勢となるとともに、第2の係止爪23B,24Bはそれぞれ、第1の係止爪13B,14Bの上縁35を滑るようにして次第に下方に移動していく。そして、第2の係止爪23B,24Bが第1の係止爪13B,14Bを乗り越えた時点で、第1の係止爪13B,14Bは、第2の係止爪23B,24Bの上縁37、前板22の側縁38、切り欠き23c,24cの下縁(上方端36)、および側板23,24の前縁23d,24dで形成される蓋bの受け入れ部23e,24e内に入り込む(図6(b)および図7(b)参照)。これにより、包装用容器1Aは、図7(a)に示すように、第1の係合爪13B,14Bと第2の係止爪23B,24Bとが互いに係合して閉じた姿勢とされる。
なお、図7(b)に示すように、蓋bにおける容器aの第1の係止爪13B,14Bが入り込む受け入れ部23e,24eの上縁は、左右の側板23,24の延長部23a,24aの切り欠き23c,24cの上方端36で構成されており、この上方端36は、第1の係止爪13B,14Bの上縁35およびその近傍が受け入れ部23e,24eの上縁(切り欠き23c,24cの上方端36)に衝接する際その衝撃荷重が分散されるように丸みをおびた略半円形の形状を呈している。
特開2007−210660号公報
上記した包装用容器1Aにおいては、蓋bをヒンジ部Pを支点として容器aの上に向けて回動させ、開いた姿勢から閉じた姿勢とした際、受け入れ部23e,24e内に入り込んだ第1の係止爪13B,14Bが切り欠き23c,24cの上方端36に衝接して、蓋bの回動が規制される。また、たとえば閉じた姿勢の包装用容器1Aを底板11と天板21とを指先で保持して持ち運ぶなど、閉じた姿勢の包装用容器1Aに対して上下方向に圧縮する力が作用した場合には、受け入れ部23e,24e内に入り込んだ第1の係止爪13B,14Bが切り欠き23c,24cの上方端36に衝接することで、容器aに対する蓋bの動きが規制され、包装用容器1Aの内部空間が保持されて、その内部に収容した物品(たとえば食品)の変形が抑止される。
一方で、蓋閉め作業において蓋bが想定した以上の大きな力で押し下げられて閉じられた場合や、閉じた姿勢の包装用容器1Aに対して上下方向に大きな圧縮力が作用した場合には、第1の係止爪13B,14Bおよびその近傍を介して切り欠き23c,24cの上方端36およびその近傍に大きな力が作用し、その部分に亀裂を生じさせるおそれがある。特に、蓋bの側板23,24とその延長部23a,24aとの境界部、すなわち側板23,24の前縁(組み立て後の稜線)23d,24dは、組み立ての際に折り曲げられて構造弱部となっているため、受け入れ部23e,24e内に入り込んだ第1の係止爪13B,14Bが切り欠き23c,24cの上方端36と側板23,24の前縁23d,24dとの交点近傍に衝接すると、他の部分よりも亀裂が生じるおそれがある。
本考案は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、上記した形態の包装用容器において、第1の係止爪13B,14Bおよびその近傍を介して切り欠き23c,24cの上方端36およびその近傍に通常の使用時を想定した以上の大きな力が作用することがあっても、その部分に亀裂を生じさせないようにし、内部に収容した物品の変形を抑止することのできる包装用容器を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本考案の包装用容器は、底板11、前板12、左右の側板13,14および後板15を有する容器aと、天板21、前板22、左右の側板23,24および後板25を有する蓋bとが、それぞれの後板15,25が連続的に成形されることによって形成されたヒンジ部Pを有する開閉自在な包装用容器1であり、前記容器aの前板12と左右の側板13,14と、および後板15と左右の側板13,14とはそれぞれ、いずれかの板材に延設された延長部を介して接着され、前記容器aの左右の側板13,14の上方前方には前板12よりも前方へ延出する第1の係止爪13B,14Bが形成され、前記蓋bの後板25と左右の側板23,24とはそれぞれ、いずれかの板材に延設された延長部を介して接着されるとともに、前記蓋bの前板22と左右の側板23,24とは、左右の側板23,24の前方に延設された第1の延長部23a,24aによって前板22の内側面に接着され、前記第1の延長部23a,24aの前板22と左右の側板23,24との境界近傍には切り欠き23c,24cが形成され、前記蓋bの前板22の両側縁38の下方には左右へそれぞれ延出する第2の係合爪23B,24Bが形成されるとともに、天板21に近い部分には左右の側板23,24の前縁23d,24dまで延出された突出部40が形成され、前記突出部40の下縁42は前記第1の延長部23a,24aの切り欠き23c,24cの上方端36よりも下方に位置され、前記第1の延長部23a,24aの切り欠き23c,24cによって、第2の係止爪23B,24Bの上縁37、前板22の側縁38、突出部40の下縁42および左右の側板23,24の前縁23d,24dからなる第1の係止爪13B,14Bが入り込む受け入れ部23e,24eが形成され、前記容器aと蓋bとを閉じた姿勢では、前記容器aの第1の係止爪13B,14Bが前記受け入れ部23e,24eに入り込んで、第1の係合爪13B,14Bと第2の係止爪23B,24Bとが互いに係合して閉じた姿勢を保持することを特徴とする。
上記する包装用容器は、蓋bの前板22の両側縁38の天板21に近い部分には左右へそれぞれ延出する突出部40が形成されており、突出部40の下縁42が延長部23a,24aの切り欠き23c,24cの上方端36よりも下方に位置されていると共に前板22の側縁38から左右の側板23,24の前縁23d,24dまで延出していて、この突出部40の下縁42が受け入れ部23e,24eの上縁を形成している。これにより、従来蓋bの側板23,24の延長部23a,24aの切り欠き23c,24cで形成していた受け入れ部23e,24eの上縁を前板22から延出する突出部40の下縁42で形成することができ、蓋bの側板23,24の延長部23a,24aの切り欠き23c,24cの上方端36、特に蓋bの側板23,24とその延長部23a,24aとの境界部(側板23,24の前縁23d,24d)近傍に第1の係止爪13B,14Bが衝接することを回避することができ、その部分における亀裂を確実に抑止することができる。したがって、仮に第1の係止爪13B,14Bおよびその近傍を介して受け入れ部23e,24eの上縁に想定以上の大きな力が作用することがあっても、蓋bのその部分に亀裂が生じなくなり、蓋閉め作業や閉じた状態の包装用容器の持ち運びなどがし易くなる。
本考案による包装用容器の好ましい態様では、前記蓋bにおける前記受け入れ部23e,24eを形成する前記突出部40の下縁42と前記前板22の側縁38、および前記突出部40の下縁42と左右の側板23,24の前縁23d,24dは、互いに鈍角で交叉していることを特徴とする。
この態様によれば、第1の係止爪13B,14Bが受け入れ部23e,24eに入り込んだ際の受け入れ部23e,24eの上縁およびその近傍における応力集中を抑制することができ、構造弱部の発生を抑止してその部分に発生し得る亀裂を確実に抑止することができる。
ところで、従来の包装用容器においては、蓋bの受け入れ部23e,24eの大きさは第1の係止爪13B,14Bを収容し得る大きさと同等であり、通常切り欠き23c,24cの上方端36と第2の係止爪23B,24Bの上縁37との寸法は、第1の係止爪13B,14Bの上下方向の寸法と同一若しくは僅かながら小さい寸法となっている。これにより、組み立て後の開いた姿勢から、蓋bをヒンジ部Pを支点として容器aの上に向けて回動し、第1の係止爪13B,14Bと第2の係止爪23B,24Bとが互いに係合して閉じた姿勢とされた際に、容器aと蓋bとの相対的な動きが確実に抑制されるようになっている。一方で、第1の係止爪13B,14Bの上縁は受け入れ部23e,24eの上縁(切り欠き23c,24cの上方端36)と常に当接する、または容器aと蓋bとの相対的な動きが僅かであっても衝接することとなり、閉じた状態の包装用容器の持ち運びなどの際には容易に押圧力が作用する。それによって切り欠き23c,24cの上方端36には構造弱部が発生することとなり、想定以上の押圧力が作用した際にその構造弱部を始点として蓋bの上方へ向かって亀裂が進展することとなる。
そこで、本考案による包装用容器の好ましい態様では、前記容器aの左右の側板13,14および該左右の側板13,14の前方へ延出する第1の係止爪13B,14Bの双方の上縁34,35は、前記容器aの左右の側板13,14の上縁34の所定の位置34aから前方へ向かって次第に低くなっていて、第1の係止爪13B,14Bと第2の係止爪23B,24Bとが互いに係合した閉じた姿勢では、前記容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35と前記蓋bの突出部40の下縁42とが上下方向で2〜5mm離れて位置していることを特徴とする。
この態様によれば、閉じた状態において上下方向に圧縮力が作用していない状態では、容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35と蓋bの突出部40の下縁42とを離して位置させることができ、蓋bの突出部40の下縁42、すなわち受け入れ部23e,24eの上縁に作用する押圧力を緩和することができ、その部分の亀裂の発生を確実に抑止することができる。また、蓋閉じ作業において、第1の係止爪13B,14Bが受け入れ部23e,24e、すなわち受け入れ部23e,24eの上縁と第2の係止爪23B,24Bの上縁37との間に収まり易くなり、蓋閉じ作業を円滑に行うことができる。ここで、一般に使用される包装用容器の第1の係止爪13B,14Bの高さは10mm程度であるため、当該第1の係止爪13B,14Bの剛性を確保して、第2の係止爪23B,24Bからの第1の係止爪13B,14Bの外れを防止するためにはその高さの約半分すなわち5mm程度の高さを確保する必要がある。したがって、容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35と蓋bの突出部40の下縁42との距離は5mm以内とするのが好ましい。なお、図5〜図7に基づき説明したように、組み立てられた際、容器aの左右の側板13,14は外側に広がるように形成されているため、容器aの左右の側板13,14および第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35を低くすることで、前記容器aの左右の側板13,14および第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35を相対的に包装用容器の内側、すなわち受け入れ部23e,24eの内側に位置させることができ、容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35を確実に突出部40の下縁42に衝接させることができる。
また、本考案による包装用容器の別の好ましい態様では、前記蓋bにおける前記受け入れ部23e,24eを形成する左右の側板23,24の前縁23d,24dは、下方へ向かって前板22から離れるように湾曲していることを特徴とする。
この態様によれば、蓋bの受け入れ部23e,24eの下方側(容器a側)が相対的に大きく開放しており、組み立て後の開いた姿勢から、蓋bをヒンジ部Pを支点として容器aの上に向けて回動して閉じた姿勢とする過程において、容器aの第1の係止爪13B,14Bを蓋bの受け入れ部23e,24eへ入り込ませる作業が容易となり、蓋閉め作業を円滑に行うことができる。また、受け入れ部23e,24eを形成する左右の側板23,24の前縁23d,24dが下方へ向かって前板22から離れるように湾曲している、すなわち上方へ向かって前板22に近接するように湾曲していて受け入れ部23e,24eの横方向の幅が上方へ向かって次第に狭くなっていることで、容器と蓋とを閉じた姿勢とする過程において第1の係止爪13B,14Bを受け入れ部23e,24eの上縁の所定の位置に確実に誘導することができる。さらに、切り欠き23c,24cを形成する左右の側板23,24の前縁23d,24dが上方へ向かってたとえば次第に垂直となるように湾曲していることで、閉じた姿勢とする過程において受け入れ部23e,24eに入り込んだ第1の係止爪13B,14Bと受け入れ部23e,24eを形成する左右の側板23,24の前縁23d,24dとの摩擦抵抗を次第に小さくすることができ、蓋閉め作業をより一層円滑化することができる。
以上の説明から理解できるように、本考案の包装用容器によれば、従来の包装用容器の外形を変更することなく、蓋の前板と左右の側板との境界部に亀裂が生じるのを効果的に回避することができる包装用容器が得られる。
本考案による包装用容器の一実施の形態を示す展開図。 図1の展開図で示す包装用容器を組み立てた状態で、かつ開いた状態を示す図であり、(a)は全体斜視図、(b)は図2(a)のA部拡大図。 図1の展開図で示す包装用容器を組み立てた状態で、かつ閉じた状態を示す図であり、(a)は全体斜視図、(b)は図3(a)のB部拡大図。 図3(a)で示す包装用容器のC−C矢視図。 従来の包装用容器を示す展開図。 図5の展開図で示す包装用容器を組み立てた状態で、かつ開いた状態を示す図であり、(a)は全体斜視図、(b)は図6(a)のA部拡大図。 図5の展開図で示す包装用容器を組み立てた状態で、かつ閉じた状態を示す図であり、(a)は全体斜視図、(b)は図7(a)のB部拡大図。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態に基づき説明する。図1は本考案による包装用容器の一実施の形態を示す展開図であり、図2は、図1の展開図で示す包装用容器を組み立てた状態で、かつ開いた状態を示す図であり、図2(a)は全体斜視図、図2(b)は図2(a)のA部拡大図であり、図3は、図1の展開図で示す包装用容器を組み立てた状態で、かつ閉じた状態を示す図であり、図3(a)は全体斜視図、図3(b)は図3(a)のB部拡大図であり、図4は、図3(a)で示す包装用容器のC−C矢視図である。なお、図1には、図5で示す従来の包装用容器を示す展開図の構成が仮想線で示されている。
図1〜図4に示す包装用容器1は、図5〜図7に基づき説明した包装用容器1Aに対して、主として蓋bの前板22の左右側縁38の形態(相違点1)と、容器aの左右の側板13,14の上縁34および第1の係止爪13B,14Bの上縁35の形態(相違点2)が相違しており、他の部材はほぼ同等の形態を有している。したがって、包装用容器1Aと同様の部材には同じ符号を付して詳細な説明は省略すると共に、以下では相違点についてのみ詳細に説明する。
まず、蓋bの前板22の左右側縁38の形態(相違点1)について説明すると、図1に示すように、蓋bの前板22の両側縁38の天板21に近い部分に左右へ延出する突出部40が形成されている。
この形態の包装用容器1を組み立てて(図2参照)、蓋bをヒンジ部Pを中心として回動し、図3(a)に示すように包装用容器1を閉じた姿勢とすると、突出部40の下縁42は、延長部23a,24aの切り欠き23c,24cの上方端36よりも下方に位置している。また、突出部40の下縁42は、前板22の側縁38から左右の側板23,24の前縁23d,24dまで延出している。すなわち、第1の係止爪13B,14Bが入り込む受け入れ部23e,24eは、第2の係止爪23B,24Bの上縁37、前板22の側縁38、突出部40の下縁42、および左右の側板23,24の前縁23d,24dによって形成され、受け入れ部23e,24eの上縁は突出部40の下縁42によって形成されている(図3(b)参照)。
したがって、蓋閉め作業において蓋bが想定以上の大きな力で押し下げられて閉じられた場合や、閉じた姿勢の包装用容器1に対して上下方向に大きな圧縮力が作用した場合には、受け入れ部23e,24eに入り込んだ第1の係止爪13B,14Bは突出部40の下縁42と衝接し、蓋bの左右の側板23,24に延設された延長部23a,24aの切り欠き23c,24cの上端部36、特に側板23,24とその延長部23a,24aの境界部(側板23,24の前縁23d,24d)と第1の係止爪13B,14Bとが衝接するのを回避することができ、その部分に亀裂が生じるのを効果的に抑止することができる。
ここで、突出部40の下縁42は、前板22の側縁38から左右の側板23,24の前縁23d,24dまで延出している、すなわち、突出部40の左右方向への延出量は、図3(b)に示すように、突出部40の左右の側縁43が蓋bの左右の側板23,24の前縁23d,24dと重なるように設定されているため、包装用容器1の外形を変更することなく、かつ確実に第1の係止爪13B,14Bを突出部40の下縁42に衝接させることができる。
なお、蓋bの前板22の両側縁38の天板21に近い部分に左右へ延出する突出部40が形成されたことにより、図1に示すように、側板23,24の延長部23a,24aの天板21に近い部分には凹部41が形成されている。具体的には、この形態の包装用容器1は、包装用容器1を形成するブランクスを厚紙等から打ち抜き、それを製函機で製函することで製造するため、凹部41は突出部40の外形と相応する形状を呈している。したがって、この形態の包装用容器1を組み立てると、図2(a),(b)に示すように、前板22に接着される延長部23a,24aの天板21に近い部分に凹部41が形成され、延長部23a,24aの上縁44は天板21から離れる方向へ窪んだ形状を呈することとなる。このように突出部40や凹部41を形成することで、包装用容器1に使用する厚紙等の面積を変更することなく前板22の突出部40を形成することができ、包装用容器1の製造コストの増加を抑制することができる。
次に、容器aの左右の側板13,14の上縁34および第1の係止爪13B,14Bの上縁35の形態(相違点2)について説明すると、図1に示すように、容器aの左右の側板13,14および左右の側板13,14の前方へ延出する第1の係止爪13B,14B、より具体的には左右の側板13,14およびその前端部13b,14bの上縁34,35は、左右の側板13,14の上縁34の所定の位置34aから前方へ向かって次第に低くなっている。すなわち、厚紙等から打ち抜く際に、従来の包装用容器と比較して約2〜5mm程度、包装用容器1の側板13,14およびその前端部13b,14bの上縁34,35が小さくなるように、左右の側板13,14の上縁34の所定の位置34aから斜め方向に側板13,14およびその前端部13b,14bの上縁34,35を裁断する。
この形態の包装用容器1を組み立てて(図2参照)、蓋bをヒンジ部Pを中心として回動し、図3(a)に示すように包装用容器1を閉じた姿勢とすると、受け入れ部23e,24eの上縁すなわち突出部40の下縁42と、左右の側板13,14および第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35すなわち左右の側板13,14およびその前端部13b,14bの上縁34,35との間には、第1の係止爪13B,14Bが上下方向に自由に動くことができる「遊び」が発生する(図3(b)参照)。
図4に示すように、第1の係止爪13B,14Bと第2の係止爪23B,24Bとが互いに係合した姿勢では、容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35と蓋bの突出部40の下縁42とが上下方向で2〜5mm離れて位置している。
なお、既述したように、容器aにおける前板12の延長部12a,12aと左右の側板13,14の前方側内側面との接着部において、前板12の延長部12a,12aの上縁33は左右の側板13,14の上縁34よりも下方に位置しているため、突出部40の下縁42と左右の側板13,14およびその前端部13b,14bの上縁34,35との間に「遊び」を発生させる場合にも、前板12の延長部12a,12aの形状については従来の形態と変更する必要がない。
この形態の包装用容器1においては、閉じた状態において上下方向に圧縮力が作用していない状態では、容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35と蓋bの突出部40の下縁42とを離して位置させることができ、蓋bの突出部40の下縁42、すなわち受け入れ部23e,24eの上縁に作用する押圧力を緩和することができ、その部分の亀裂の発生を確実に抑止することができる。また、容器aの左右の側板13,14は角度αで広がるように形成されているため、受け入れ部23e,24eに対する第1の係止爪13B,14Bの高さが相対的に低くなることで、左右の側板13,14および第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35は相対的に受け入れ部23e,24eの内側に位置されることとなり、左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35を突出部40の下縁42とより確実に衝接させることができる。さらに、受け入れ部23e,24eに対する第1の係止爪13B,14Bの高さが相対的に低くなることで、蓋閉じ作業において、第1の係止爪13B,14Bが受け入れ部23e,24e、より具体的には受け入れ部23e,24eの上縁と第2の係止爪23B,24Bの上縁37との間に収まり易くなり、蓋閉じ作業を円滑に行うことができる。ここで、容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35と蓋bの突出部40の下縁42との距離を上下方向で5mm程度とし、第1の係止爪13B,14Bの高さを5mm程度とすることで、第1の係止爪13B,14Bの剛性を確保することができ、第2の係止爪23B,24Bから第1の係止爪13B,14Bが外れてしまうことを防止することができる。さらに、容器aの左右の側板13,14または第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35と蓋bの突出部40の下縁42との距離を上下方向で5mm以内とすることで、包装用容器1内への異物の混入も防止することができる。
なお、蓋bにおける左右の側板23,24の前縁23d,24dは上方へ向かって次第に垂直となるように湾曲しており、包装用容器1を閉じた姿勢とする過程において受け入れ部23e,24eに入り込んだ第1の係止爪13B,14Bと受け入れ部23e,24eを形成する左右の側板23,24の前縁23d,24dとの摩擦抵抗は次第に小さくなり、蓋閉じ作業が円滑に行うことができるようになっている。
このように、蓋bの前板22の左右側縁38に突出部40を一体に設け、容器aの左右の側板13,14および第1の係止爪13B,14Bの上縁34,35を前方に向かって低くすることで、従来の包装用容器に対して外形や製造コストを変更することなく、蓋の前板と左右の側板との境界部に亀裂が生じるのを効果的に回避して内部に収容した物品の変形を抑止ことができ、蓋閉じ作業を円滑に行うことができる。
1…包装用容器、a…容器、11…底板、12…前板、12a,12a…前板の延長部、12b,12b…前板の延長部の一部、13,14…左右の側板、13a,14a…側板の上縁のヒンジ部に近接した部分、13b,14b…側板の前端部、13B,14B…第1の係止爪、15…後板、15a,15a…後板の延長部、b…蓋、21…天板、22…前板、22b,22b…前板の左右端部、23,24…左右の側板、23a,24a…側板の延長部(第1の延長部)、23c,24c…左右の側板の延長部に形成した切り欠き、23d,24d…側板の前縁、23e,24e…受け入れ部、23B,24B…第2の係止爪、25…後板、25a,25a…後板の延長部、30…段差部、30a…段差部の上方先端の角部、31…段差部の下端、32…段差部の下端から延出する側板の上縁、33…前板の延長部の上縁、34…側板の上縁、34a…側板の上縁の所定の位置、35…第1の係止爪(側板の前端部)の上縁、36…切り欠きの上方端、37…第2の係止爪(前板の左右端部)の上縁、38…前板の側縁、40…突出部、41…側板の延長部の凹部、42…突出部の下縁、43…突出部の側縁、44…側板の延長部の上縁、P…ヒンジ部

Claims (4)

  1. 底板、前板、左右の側板および後板を有する容器と、天板、前板、左右の側板および後板を有する蓋とが、それぞれの後板が連続的に成形されることによって形成されたヒンジ部を有する開閉自在な包装用容器であり、
    前記容器の前板と左右の側板と、および後板と左右の側板とはそれぞれ、いずれかの板材に延設された延長部を介して接着され、
    前記容器の左右の側板の上方前方には前板よりも前方へ延出する第1の係止爪が形成され、
    前記蓋の後板と左右の側板とはそれぞれ、いずれかの板材に延設された延長部を介して接着されるとともに、前記蓋の前板と左右の側板とは、左右の側板の前方に延設された第1の延長部によって前板の内側面に接着され、
    前記第1の延長部の前板と左右の側板との境界近傍には切り欠きが形成され、
    前記蓋の前板の両側縁の下方には左右へそれぞれ延出する第2の係合爪が形成されるとともに、天板に近い部分には左右の側板の前縁まで延出された突出部が形成され、
    前記突出部の下縁は前記第1の延長部の切り欠きの上方端よりも下方に位置され、
    前記第1の延長部の切り欠きによって、第2の係止爪の上縁、前板の側縁、突出部の下縁および左右の側板の前縁からなる第1の係止爪が入り込む受け入れ部が形成され、
    前記容器と蓋とを閉じた姿勢では、前記容器の第1の係止爪が前記受け入れ部に入り込んで、第1の係合爪と第2の係止爪とが互いに係合して閉じた姿勢を保持することを特徴とする包装用容器。
  2. 前記蓋における前記受け入れ部を形成する前記突出部の下縁と前記前板の側縁、および前記突出部の下縁と左右の側板の前縁は、互いに鈍角で交叉していることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記容器の左右の側板および該左右の側板の前方へ延出する第1の係止爪の上縁は、前記容器の左右の側板の上縁の所定の位置から前方へ向かって次第に低くなっていて、第1の係止爪と第2の係止爪とが互いに係合した閉じた姿勢では、前記容器の左右の側板または第1の係止爪の上縁と前記蓋の突出部の下縁とが上下方向で2〜5mm離れて位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の包装用容器。
  4. 前記蓋における前記受け入れ部を形成する左右の側板の前縁は、下方へ向かって前板から離れるように湾曲していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装用容器。
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