JP4992998B2 - 画像形成装置、同装置の騒音防止方法及び騒音防止プログラム - Google Patents

画像形成装置、同装置の騒音防止方法及び騒音防止プログラム Download PDF

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Description

この発明は、ファン等の回転部品に対する騒音防止機能を備えた多機能デジタル画像形成装置であるMFP(Multi Function Peripherals)等に用いられる画像形成装置、同装置の騒音防止方法及び騒音防止プログラムに関する。
MFP等の画像形成装置では、モータやファン等のように、回転時に作動音を出す種々の回転部品が装着されている。
一般に、上記のような回転部品に対する回転制御は、動作モード(例えばモノクロモード、カラーモード、厚紙印刷モード等)毎に予め設定された制御信号を、制御基板に実装されCPU等を備えた制御部から回転部品に入力することにより行われ、回転部品の回転数を設定値に維持してその適正な動作および騒音レベルを実現している。
例えば、画像形成装置における定着部の上側には、用紙を冷却したり、用紙の付着を防止するためのファンが設けられており、このファンについて、モノクロもしくはカラー/紙種/サイズ/片面もしくは両面/排紙オプション(ステープル等の後処理)の有無/温度条件等の組み合わせで制御信号を変更することにより、ファンの回転数を変化させて冷却性を確保しつつ前記騒音防止や用紙の付着防止を図っている。
しかし、このように予め設定した制御信号で回転部品の回転数を制御する構成においては、回転部品自体の個体ばらつきや供給する電源電圧のばらつき等を考慮すると、装置毎に同じ制御信号を入力しても、厳密には同じ回転数(騒音レベル)が得られにくい傾向にある。
このような事情から、従来、回転部品の作動音をマイク等の集音装置で拾うとともに、この作動音を打ち消すために、作動音と同振幅・逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、この生成した騒音抑制用音声データを、回転部品の近傍に配置した発音体としてのスピーカーから出力させて、回転部品の作動音を打ち消すようにした、いわゆるANC(アクティブ・ノイズ・コントロール)という技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。また、このANC制御では、回転部品の作動音とスピーカーから発せられる騒音抑制用音声との合成音をマイク等の集音装置で拾い、この信号を制御部にフィードバックして、騒音抑制用音声データを少しずつ調整しながら騒音を減少させるフィードバック方式のANC制御技術も提案されている。
このようなANC制御を回転部品による騒音防止に適用した画像形成装置において、所定の動作モードから別の動作モードへの切替のために回転部品の回転数を変化させる必要がある場合、従来では、一旦ANC制御を中止し、別のモードの設定回転数に達して回転部品の回転数が安定状態になってから、再度ANC制御を行っていた。
この理由は、回転部品の回転数が変化している遷移期間は、ファンの回転数がリニアに変化(上昇/下降)しているため、回転部品の作動音を有効に打ち消すための騒音抑制用音声データを回転数の変化に追従しながら生成するのが容易でなく、特にフィードバック方式のANC制御において、容易でないためである。つまり、フィードバック方式のANC制御では、マイクで集音した作動音に対して制御部内で逆位相の音声データを生成し、この逆位相の音声データをスピーカーから出力して騒音を打ち消すので、規則性のある騒音に対して消音効果が高いものの、回転数の変化時に起こる不規則な作動音では、消音効果が低いものとなる。
特願平4−169401号公報 特願2003−7794号公報
しかし、回転部品の回転数が変化している遷移期間にANC制御が行われないと、その期間は回転部品の作動音に基づく騒音を抑制することができず、このため遷移期間が頻繁に発生すると、却って騒音が目立ってしまうという問題があった。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、回転部品が第1の回転数から第2の回転数へ変化している遷移期間においてもANC制御による騒音抑制を行うことができる画像形成装置及び同装置の騒音防止方法を提供し、さらには前記騒音防止方法を画像形成装置のコンピュータに実行させるための騒音防止プログラムの提供を課題とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)騒音源となる回転部品の作動音を計測する作動音計測手段と、前記作動音計測手段により計測された作動音に基づいて、作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成する音声データ生成手段と、前記音声データ生成手段により生成された騒音抑制用音声データを音声として出力させる発音体と、前記回転部品の回転数が、動作モードに応じて第1の回転数から第2の回転数に変化している遷移期間中の作動音を打ち消すための騒音抑制用音声データであって、前記作動音計測手段により予め計測された前記遷移期間中の回転部品の作動音に対して、前記音声データ生成手段により予め生成された騒音抑制用音声データを記憶する記憶手段と、前記回転部品が定常回転している時は、前記作動音計測手段に回転部品の作動音を計測させるともに、前記音声データ生成手段にその作動音に対する騒音抑制用音声データを生成させ、かつ生成された騒音抑制用音声データを前記発音体により音声として出力させ、前記回転部品が前記遷移期間中にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出して、前記発音体から出力させる制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記記憶手段から読み出される騒音抑制用音声データは、前記回転部品の遷移期間の作動音と同振幅で逆位相の音声データである前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記回転部品の遷移期間の種類は画像形成装置の動作モードに応じて複数設定されるとともに、前記記憶手段には各遷移期間に対応する複数の騒音抑制用音声データが記憶され、前記制御手段は、前記回転部品が遷移期間中にあるときは、その遷移期間に対応する騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出す前項1または2に記載の画像形成装置。
(4)同一種類の遷移期間であっても回転部品の動作条件及び/または環境条件に応じた複数個の騒音抑制用音声データが前記記憶手段に記憶されている前項3に記載の画像形成装置。
(5)前記回転部品の定常回転時における作動音に変化があった場合、前記制御手段は、遷移期間における回転部品の作動音を前記作動音計測手段に再度計測させ、かつ前記音声データ生成手段に騒音抑制用音声データを再度生成させるか、または前記音声データ生成手段に、前記記憶手段に記憶されている騒音抑制用音声データを補正させる前項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
(6)前記音声データ生成手段は、他の動作モードでの定常回転時の作動音を推定し、その推定値に基づいて騒音抑制用音声データを補正する前項5に記載の画像形成装置。
(7)前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像形成装置の電源ON後または節電モードからの復帰後における各動作モードでの初回の動作時に計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている前項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
(8)前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像形成装置の電源ON後または節電モードからの復帰後における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている前項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
(9)前記テスト動作は、電源ON後または節電モードからの復帰後のウォームアップ期間中に行われたものである前項8に記載の画像形成装置。
(10)前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像安定化時に計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている前項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
(11)前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、印字開始直前または印字終了直後に計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている前項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
(12)前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、予め設定された所定時刻における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている前項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
(13)前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、予め設定された特定の報知音の発生時における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている前項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
(14)騒音源となる回転部品の作動音を計測する作動音計測ステップと、前記作動音計測ステップにおいて計測された作動音に基づいて、作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成する音声データ生成ステップと、前記音声データ生成ステップにおいて生成された騒音抑制用音声データを発音体により音声として出力させる音声出力ステップと、前記回転部品の回転数が、動作モードに応じて第1の回転数から第2の回転数に変化している遷移期間中の作動音を打ち消すための騒音抑制用音声データであって、前記作動音計測ステップにおいて予め計測された前記遷移期間中の回転部品の作動音に対して、前記音声データ生成ステップにおいて予め生成された騒音抑制用音声データを記憶手段に記憶するステップと、前記回転部品が定常回転している時は、前記作動音計測ステップにおいて回転部品の作動音を計測させるともに、前記音声データ生成ステップにおいてその作動音に対する騒音抑制用音声データを生成させ、かつ生成された騒音抑制用音声データを前記発音体により音声として出力させ、前記回転部品が前記遷移期間中にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出して、前記発音体から出力させる制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置の騒音防止方法。
(15)騒音源となる回転部品の作動音を計測する作動音計測ステップと、前記作動音計測ステップにおいて計測された作動音に基づいて、作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成する音声データ生成ステップと、前記音声データ生成ステップにおいて生成された騒音抑制用音声データを発音体により音声として出力させる音声出力ステップと、前記回転部品の回転数が、動作モードに応じて第1の回転数から第2の回転数に変化している遷移期間中の作動音を打ち消すための騒音抑制用音声データであって、前記作動音計測ステップにおいて予め計測された前記遷移期間中の回転部品の作動音に対して、前記音声データ生成ステップにおいて予め生成された騒音抑制用音声データを記憶手段に記憶するステップと、前記回転部品が定常回転している時は、前記作動音計測ステップにおいて回転部品の作動音を計測させるともに、前記音声データ生成ステップにおいてその作動音に対する騒音抑制用音声データを生成させ、かつ生成された騒音抑制用音声データを前記発音体により音声として出力させ、前記回転部品が前記遷移期間中にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出して、前記発音体から出力させる制御ステップと、を、画像形成装置のコンピュータに実行させるための騒音防止プログラム。
前項(1)に記載の発明によれば、記憶手段には、回転部品の回転数が動作モードに応じて第1の回転数から第2の回転数に変化している遷移期間中の作動音を打ち消すための騒音抑制用音声データであって、作動音計測手段により予め計測された前記遷移期間中の回転部品の作動音に対して、音声データ生成手段により予め生成された騒音抑制用音声データが記憶されている。
回転部品が定常回転している時は、作動音計測手段により回転部品の作動音が計測され、音声データ生成手段によりその作動音に対する騒音抑制用音声データが生成され、この生成された騒音抑制用音声データを発音体により音声として出力させることにより、ANC制御が行われる。一方、回転部品が第1の回転数から第2の回転数に変化している途中の遷移期間にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データが記憶手段から読み出されて、発音体から出力されることにより、ANC制御が行われる。
このように、回転部品の定常回転時と遷移期間中とで、ANC制御における騒音抑制用音声データの取得方式を切り替えたから、遷移期間においてもANC制御による騒音抑制を行うことができる。その結果、回転部品の回転中は常時ANC制御が実行されることになり、優れた騒音防止効果を発揮させることができる。
前項(2)に記載の発明によれば、前記遷移期間に記憶手段から読み出される騒音抑制用データが、回転部品の遷移期間の作動音と同振幅で逆位相の音声データであるので、遷移期間の作動音に対する騒音防止効果が一層高められる。
前項(3)に記載の発明によれば、回転部品の遷移期間の種類は画像形成装置の動作モードに応じて複数設定されるとともに、記憶手段には各遷移期間に対応する複数の騒音抑制用音声データが記憶され、回転部品が遷移期間中にあるときは、その遷移期間に対応する騒音抑制用音声データが記憶手段から読み出されて出力されるから、装置の動作モードに応じた効果的な騒音防止効果が発揮される。
前項(4)に記載の発明によれば、同一種類の遷移期間であっても回転部品の動作条件及び/または環境条件に応じて、適切な騒音抑制用音声データを使用することができ、回転部品の経年劣化等に応じた効果的な騒音防止効果が発揮される。
前項(5)に記載の発明によれば、回転部品の定常回転時における作動音に変化があった場合、新たな騒音抑制用音声データが再度生成されるか、元の騒音抑制用音声データが補正されるから、回転部品の作動音の変化に的確に対応した騒音防止効果が発揮される。
前項(6)に記載の発明によれば、騒音抑制用音声データの補正を、他の動作モードでの定常回転時の作動音の推定値に基づいて行うことができる。
前項(7)に記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像形成装置の電源ON後または節電モードからの復帰後における各動作モードでの初回の動作時に計測された遷移期間中の音声データを基に生成される。
前項(8)に記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像形成装置の電源ON後または節電モードからの復帰後における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成される。
前項(9)に記載の発明によれば、電源ON後または節電モードからの復帰後のウォームアップ期間中に行われたテスト動作に基づいて、遷移期間中の騒音抑制用音声データが生成される。
前項(10)に記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像安定化時に計測された遷移期間中の音声データを基に生成される。
前項(11)に記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、印字開始直前または印字終了直後に計測された遷移期間中の音声データを基に生成される。
前項(12)に記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、予め設定された所定時刻における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成される。
前項(13)に記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、予め設定された特定の報知音の発生時における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成される。
前項(14)に記載の発明によれば、回転部品の定常回転時と遷移期間中とで、ANC制御における騒音抑制用音声データの取得方式を切り替えたから、遷移期間においてもANC制御による騒音抑制を行うことができる。その結果、回転部品の回転中は常時ANC制御が実行されることになり、優れた騒音防止効果を発揮させることができる。
前項(15)に記載の発明によれば、回転部品が定常回転している時は、回転部品の作動音を計測させるとともに、その作動音に対する騒音抑制用音声データを生成させ、この生成された騒音抑制用音声データを発音体により音声として出力させることにより、ANC制御を行い、回転部品が遷移期間にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出して、発音体に出力させることにより、ANC制御を行う処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
この発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのMFPの電気的構成を示すブロック図である。 ANC制御の原理を説明するための図である。 同じくANC制御の動作説明用の波形図である。 同じくANCによる騒音制御処理を示すフローチャートである。 回転部品であるファンの回転数の遷移状態を例示する特性図である。 回転部品の回転数を変更する場合に回転数が変化している遷移期間の回転数制御処理を示すフローチャートである。 回転部品であるモータの回転数の遷移状態を例示する特性図である。 データ記憶部に記憶されている複数の騒音抑制用音声データのテーブルを示す図である。 回転部品の稼働時間の条件を含めてデータ記憶部に記憶されている複数の騒音抑制用音声データのテーブルを示す図である。 回転部品の作動音に所定の変化があった場合に、音声データを再計測させる処理を示すフローチャートである。 定常回転の回転音の音圧レベルの変化に応じて、騒音抑制用音声データを補正する場合の処理を説明するための図である。 回転部品の遷移期間中の作動音を再計測して、騒音抑制用音声データを生成する処理を示すフローチャートである。 テスト動作により回転部品の遷移期間中の作動音を計測して、騒音抑制用音声データを生成する処理を示すフローチャートである。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置としてMFPの電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このMFP100は、CPUを備えた制御部101と、操作パネル部102と、ROM103と、RAM104と、画像読み取り部105と、画像処理部106と、画像形成部107と、データ記憶部108と、外部インターフェース(I/F)部109とを備えている。
制御部101は、MFP100の全体の動作を統括的に制御するが、この実施形態では特に、ファン1(図2)が定常回転中か否かを判別する他、前述のANC制御を実行する。即ち、ファン1の定常回転中においては、ファンの作動音を計測すると共に、計測された騒音データを打ち消すための騒音抑制用音声データを生成し、これをスピーカから出力する。また、ファン1の回転数が、ある回転数から他の回転数へ変化している遷移期間中においては、データ記憶部108に記憶された騒音抑制用音声データの中から、対応する音声データを読み出してこれをスピーカから出力する。
操作パネル部102は、例えばLCD等からなる表示部102Aと、キー部102Bとを備えている。表示部102Aは、様々な機能の操作設定を行う際に使用され、各種メッセージ等の表示も可能である。また、キー部102Bは、テンキーの他にスタートボタン、ストップボタン等を有している。
ROM103は、前記制御部101のCPUの動作プログラムが格納されたメモリである。
RAM104は、CPUが動作プログラムに従って動作する際の作業領域を提供するメモリである。
画像読み取り部105は、原稿等の画像を読み取り電子データ化するものである。
画像処理部106は、画像読み取り部105からの画像データに所定の画像処理を施して画像形成部107に送出するものである。
画像形成部107は、画像データを所定のジョブ条件に従って用紙にプリントするためのエンジン機能を有するものである。
データ記憶部108は、各種データを記憶するものであるが、特にこの実施形態では、回転部品であるファン1が遷移期間中であるときに、これを打ち消すための予め生成された騒音抑制用音声データが記憶されている。なお、この実施形態では、遷移期間の種類は、例えば待機モードから厚紙印刷モードへ切り替わる際の遷移期間や、厚紙印刷モードから普通紙印刷モードへ切り替わる際の遷移期間等、MFP100の動作モードに応じて複数存在するから、騒音抑制用音声データも各遷移期間の種類に対応して複数記憶されている。勿論、データ記憶部108に記憶されている騒音抑制用音声データは1であっても良い。
外部I/F部109は、社内LAN等のネットワーク111を介して接続された図示しないユーザ端末等との間でデータの送受信を行う通信機能を有するものである。
ユーザ識別部110は、例えば赤外線センサ等により装置周囲に近接したユーザを検知したり、ログインするユーザIDを無線通信で検出してユーザを識別する機能を有している。
さらに、MFP100は、図2に示すように、騒音源である回転部品としての1個または複数個のファン1と、ファン1の近傍に配置された集音用の参照マイク2と、ファン1の作動音の騒音波形と同振幅で逆位相の音声信号(図3参照)を生成する信号処理部6と、信号処理部6で生成された同振幅・逆位相の音声信号を出力する発音体としてのスピーカー4と、ファン1の作動音とスピーカー4の音声との相互干渉による合成音声を検出して信号処理部6にフィードバック信号として送出する誤差検出用のマイク5を備えており、これらによってANC制御機構が構成されている。なお、信号処理部13は制御部101によってその機能が実現される。
図2のANC制御機構によるANC制御の原理を説明すると、騒音源であるファン1の回転作動音が参照マイク2により計測され、信号処理部6により解析される。一方、信号処理部6により、図3(A)に示す作動音と同じ振幅で逆位相の図3(B)に示す騒音抑制用音声データが生成され、スピーカー4を介して逆位相の音声データが出力される。これにより、図3(C)に示すように、ファン1の作動音と同振幅・逆位相の音声との相互干渉により該ファン1からの騒音が打ち消される。
さらに、マイク5により、ファン1の作動音とスピーカー4からの騒音抑制用音声との相互干渉による合成音声が検出され、検出された合成音声の信号が信号処理部6にフィードバックされることにより、騒音抑制用音声データの振幅および位相が調整され、ファン1の作動音に対する騒音抑制効果が確実に得られる。
なお、フィードバック制御を行わず、誤差検出用のマイク5が不要な場合もある。
図4は、ANCによる騒音制御処理を示すフローチャートである。
図4において、ステップS1では、ファン1の作動音をマイク2で計測し、ステップS2では、信号処理部6により、計測した作動音に対する同振幅・逆位相の騒音抑制用音声データを生成する。ステップS3では、生成された騒音抑制用音声データをスピーカー4から出力し、ファン1の作動音と合成させて相互干渉させる。
ステップS4では、ファン1の作動音とスピーカー4からの騒音抑制用音声との合成音声を、誤差検出用のマイク5で計測し、ステップS5では、計測された合成音声データを信号処理部6にフィードバックして、騒音抑制用音声データの振幅特性および位相特性を調整する。
ステップS6では、終了指示があるか否かを判断し、終了指示がなければ(ステップS6でNO)、ステップS5に戻り、終了指示があれば(ステップS6でYES)、そのまま処理を終了する。
図5は、MFP100の例えば定着部に設けられた用紙冷却用等のファン1の回転数の遷移状態を例示する特性図である。
ファン1の回転数は、MFP100の動作モードに応じて最適な風量および騒音レベルになるように制御される。
この実施形態では、MFP100が「待機中」の場合、ファン1の回転数は「1000」が選択され、印字動作時に給紙する用紙として「厚紙」が選択された厚紙印刷モードの場合には、回転数「2000」が選択され、印字動作時に給紙する用紙として「普通紙」が選択された普通紙印刷モードの場合には、回転数「3000」が選択されるように制御される。従って、「待機中」において厚紙印刷モードが設定されて印字動作が指示された場合には、ファン1の回転数は「1000」から「2000」へ遷移する。この遷移期間を、「待機→厚紙遷移モード」ともいう。また、「厚紙」を印字中に普通紙印刷モードが選択された場合には、ファン1の回転数は「2000」から「3000」へ遷移する。この遷移期間を、「厚紙→普通紙遷移モード」ともいう。
このように、遷移期間の種類として上記の他に、各動作モードに応じて「普通紙→厚紙遷移モード」、「厚紙→待機遷移モード」、「停止→待機遷移モード」、「待機→停止遷移モード」等がある。
図6は、MFP100の動作モードに応じて、回転部品としてのファン1の回転数を変更する場合に、回転数が変化している遷移期間中のANC制御処理を示すフローチャートである。なお、図6以降のフローチャートに示す処理は、MFP100のCPU101が、ROM103等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。なお、図6のフローチャートは待機状態から印字命令がなされた場合についての動作を示している。
図6において、ステップS11では、待機状態で一定速度で回転しているファン1の回転数の変更指示(動作モードの変更指示)があるか否かを判断し、ファン1の回転数の変更指示がなければ(ステップS11でNO)、指示があるまで待つ。ファン1の回転数の変更指示があれば(ステップS11でYES)、ステップS12に進む。
ステップS12では、動作モードとして厚紙印刷モードが選択されたか否かを判断し、厚紙印刷モードが選択されていなければ(ステップS12でNO)、ステップS13では、所定のタイミングで「待機→普通紙遷移モード」に対応する騒音抑制用音声データをデータ記憶部108から読み出して、スピーカー4から出力させる。読み出された騒音抑制用音声データは、待機→普通紙遷移モードにおける作動音を予め計測し、これを基に生成されてデータ記憶部108に記憶されていたもので、作動音と同振幅で逆位相の音声データである。これにより、遷移期間中のファン1からの騒音を打ち消す。
次いで、ステップS14では、ファン1が定常回転数に達したか否かを判断し、ファン1が定常回転数に達していなければ(ステップS14でNO)、ステップS13に戻り、ファン1が定常回転数に達すれば(ステップS14でYES)、ステップS15に進む。
一方、ステップS12で、動作モードとして厚紙印刷モードが選択されていれば(ステップS12でYES)、ステップS16では、所定のタイミングで「待機→厚紙遷移モード」に対応する騒音抑制用音声データをデータ記憶部108から読み出して、スピーカー4から出力させる。読み出された騒音抑制用音声データは、待機→厚紙遷移モードにおける作動音を予め計測し、これを基に生成されてデータ記憶部108に記憶されていたもので、作動音と同振幅で逆位相の音声データである。これにより、遷移期間中のファン1からの騒音を打ち消す。
次いで、ステップS17では、ファン1が定常回転数に達したか否かを判断し、ファン1が定常回転数に達していなければ(ステップS17でNO)、ステップS16に戻り、ファン1が定常回転数に達すれば(ステップS17でYES)、ステップS15に進む。
ステップS15では、回転部品が定常回転に到達しているから、通常のフィードバック式のANC制御が行われる。
このように、ANC制御を実施して前記ファン1の作動音を消音させる際に、ファン1が定常回転している時には、作動音を計測しながら騒音抑制用音声データを生成し、この音声データをスピーカー4から出力してファン1の作動音を消音する。
一方、ファン1の遷移モードでは、データ記憶部108に記憶されている該遷移モードの作動音に対応する騒音抑制用音声データが読み出されて、スピーカー4から出力されるので、回転数の変化時に起こる不規則な騒音に対しても、ANC制御による騒音抑制効果が有効に発揮されることになる。
なお、騒音源としての回転部品は、ファン1に限らずモータ等であってもよい。
図7は、用紙の搬送に使用されるモータの回転数の遷移状態を例示する特性図である。
図7において、用紙の搬送に使用されるモータは、MFP100の動作モードに応じて最適な搬送スピードになるように回転数が制御される。
この例では、モータの回転数は、厚紙印刷モードが選択された場合には、回転数「700」が選択され、普通紙印刷モードが選択された場合には、回転数「2100」になるように制御される。
回転部品がモータの場合も、ファンの場合と同様に、遷移モードとして「待機→厚紙遷移モード」、「厚紙→普通紙遷移モード」、「普通紙→厚紙遷移モード」、「普通紙→待機遷移モード」等がある。
各遷移モード中においても、図6のフローチャートで説明したのと同様の制御により、各遷移モードの作動音に対応する騒音抑制用音声データがデータ記憶部108から読み出され、スピーカー4から出力されることにより、ANC制御が行われる。
図8は、データ記憶部108に記憶されている、遷移モードでの作動音を打ち消すための複数の騒音抑制用音声データのテーブルを示す図であり、「待機→普通紙遷移モード」、「待機→厚紙遷移モード」、「厚紙→待機遷移モード」、「厚紙→普通紙遷移モード」、「普通紙→待機遷移モード」、「普通紙→厚紙遷移モード」の各遷移モードに対応して、騒音抑制用音声データA〜Fが記憶されている。従って、「待機→普通紙遷移モード」では騒音抑制用音声データAが読み出され、「待機→厚紙遷移モード」では騒音抑制用音声データBが読み出され、それぞれスピーカー4から出力されるものとなされている。ここで、各データは騒音源に対応したものとなっている。例えば、騒音源がファンの場合には、ファンに対応した音声データが出力される。
なお、印刷モードの選択に応じた遷移モードに限らず、例えば解像度が600dpiから1200dpiに変更されたときの遷移モードであっても、同様にANC制御を適用可能である。
図9は、同一の遷移モードであっても、回転部品の稼働時間に応じて異なる騒音抑制用音声データを生成してデータ記憶部108に記憶させた場合のテーブルを示す図である。
図9において、例えば「待機→普通紙遷移モード」に対しては、回転部品が稼働初期の頃は騒音抑制用音声データAを出力し、稼働時間が500時間以降では、騒音抑制用音声データGを出力し、稼働時間が1000時間以降では、騒音抑制用音声データMを出力するものとなされている。
なお、この例では稼働時間のみを対象としているが、総印刷枚数等の他の動作条件及び/または温度や湿度等の環境条件に応じて、同一遷移モードであっても複数の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶しておいても良い。
このように、同一の遷移モードであっても回転部品の動作条件及び/または環境条件に応じた複数の騒音抑制用音声データを記憶しておくことで、回転部品の経年劣化等に応じた適切な騒音抑制用音声データを使用することができ、効果的な騒音防止効果が発揮される。
図10は、回転部品の定常回転時の作動音に所定の変化があった場合に、遷移モード中の音声データを再計測させる場合の処理を示すフローチャートである。
図10において、ステップS21では、回転部品である例えばファン1が定常運転されているときは、通常のフィードバック式のANC制御が実施されており、ファン1の作動音が計測されている。
ステップS22では、ファン1の作動音の計測中に、作動音の音圧レベルが所定のしきい値以上か否かを判断し、作動音の音圧レベルが所定のしきい値未満であれば(ステップS22でNO)、ステップS21に戻ってそのままANC制御を持続する。作動音の音圧レベルが所定のしきい値以上であれば(ステップS22でYES)、ステップS23では、回転部品の遷移モードでの作動音の再計測フラグを有効にする。
この再計測フラグが有効になった場合、MFP100の次回の電源ON後または節電モードからの復帰後における各動作モードでの初回の動作時等に、遷移モードでの作動音の再計測が行われ、計測された値に基づいて、騒音抑制用データが生成される。
また、再計測ではなく、定常回転の回転音の音圧レベルの変化に応じて、すでにデータ記憶部108に記憶されている騒音抑制用音声データを補正してもよい。
図11は、定常回転の回転音の音圧レベルの変化に応じて、すでにデータ記憶部108に記憶されている騒音抑制用音声データを補正する場合の処理を説明するための図である。
図11に破線で示すように、例えば待機中に計測したファン1の作動音に変化があった場合、その変化量から次の動作モードでの定常回転時の作動音を推定し、この推定値に基づいて、各遷移モードにおける音声データを補正するものとなされている。
このように、回転部品の定常回転時における作動音に変化があった場合、元の騒音抑制用音声データを補正することで、回転部品の作動音の変化に的確に対応した騒音防止効果を発揮させることができる。
図12は、図10のステップS23において、音声データの再計測フラグが有効となっている場合に、電源ON時や節電モードからの復帰後における各動作モードでの回転部品の初回の動作時に、遷移モードでの作動音を再計測し、騒音抑制用音声データを生成する処理を示すフローチャートである。
この例では、MFP100の動作モードが厚紙印刷モードと普通紙印刷モードである場合を説明しているが、動作モードはこれに限定されることはない。
ステップS31では、回転部品である例えばファン1の「停止→待機遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。この時、過去の騒音抑制用音声データに対して上書きを行う。
ステップS32では、印刷指示があるか否かを判断し、印刷指示がなければ(ステップS32でNO)、指示があるまで待つ。印刷指示があれば(ステップS32でYES)、ステップS33では、動作モードとして厚紙印刷モードか選択されたか否かを判断する。
厚紙印刷モードが選択されていなければ(ステップS33でNO)、ステップS34では、ファン1の「待機→普通紙遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶したのち、ステップS35に進む。
ステップS35では、普通紙の印刷が終了したか否かを判断し、普通紙の印刷が終了していなければ(ステップS35でNO)、終了まで待つ。普通紙の印刷が終了すれば(ステップS35でYES)、ステップS36では、「普通紙→待機遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶したのち、ステップS37に進む。
ステップS37では、回転停止の指示があるか否かを判断し、回転停止の指示がなければ(ステップS37でNO)、指示を待ち、回転停止の指示があれば(ステップS37でYES)、ステップS38では、「待機→停止遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶して、処理を終了する。
ステップS33において、動作モードとして厚紙印刷モードが選択されていれば(ステップS33でYES)、ステップS39では、ファン1の「待機→厚紙遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶したのち、ステップS40に進む。
ステップS40では、厚紙の印刷が終了したか否かを判断し、印刷が終了していなければ(ステップS40でNO)、終了まで待つ。厚紙の印刷が終了すれば(ステップS40でYES)、ステップS41では、「厚紙→待機遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶したのち、ステップS42に進む。
ステップS42では、回転停止の指示があるか否かを判断し、回転停止の指示がなければ(ステップS42でNO)、指示を待ち、回転停止の指示があれば(ステップS42でYES)、ステップS38に進み、「待機→停止遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶して、処理を終了する。
このように、回転部品の定常回転時における作動音に変化があった場合、騒音抑制用音声データが再度生成されるから、回転部品の作動音の変化に的確に対応した騒音防止効果を発揮させることができる。
なお、ステップS39において、「待機→厚紙」に遷移する際に、「待機→普通紙→厚紙」とし、ステップS41において、「厚紙→普通紙→待機」としても良い。この場合には、「厚紙→普通紙」、「待機→普通紙」の音声データを記憶させることができる。
図12では、MFP100の通常の動作時に、遷移モード中の作動音を再計測して新たな騒音抑制用音声データを生成する場合を説明したが、MFPをテスト動作させて、回転部品の遷移モード中の作動音を再計測し、計測した値に基づいて騒音抑制用音声データを生成しても良い。
この場合の処理を、図13に示すフローチャートで説明する。
図13では、電源ON時や節電モードからの復帰後に、MFP100を各種動作モードでテスト動作させることにより、遷移モード中の作動音の再計測、騒音抑制用音声データの生成を行う。
ステップS51では、回転部品である例えばファン1の待機モードの回転数への移行指示を行い、ステップS52では、「停止→待機遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
つぎに、ステップS53では、厚紙印刷モードの回転数への移行を指示し、ステップS54では、「待機→厚紙遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
ステップS55では、普通紙印刷モードの回転数への移行を指示し、ステップS56では、「厚紙→普通紙遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
ステップS57では、厚紙印刷モードの回転数への移行を指示し、ステップS58では、「普通紙→厚紙遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
ステップS59では、待機モードの回転数への移行を指示し、ステップS60では、「厚紙→待機遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
ステップS61では、普通紙印刷モードの回転数への移行を指示し、ステップS62では、「待機→普通紙遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
ステップS63では、待機モードの回転数への移行を指示し、ステップS64では、「普通紙→待機遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
ステップS65では、停止指示を行い、ステップS66では、「待機→停止遷移モード」中の作動音を再計測し、この作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成し、データ記憶部108に記憶する。
そして、ステップS67で通常動作に移行したのち、テスト動作を終了する。
なお、以上の実施形態では、電源ON時や節電モードからの復帰後に作動音の再計測やテスト動作を行うものとしたが、作動音の再計測やテスト動作を行うタイミングは特に限定されることはなく、電源ON後または節電モードからの復帰後のウォームアップ期間中に、ウォームアップ動作と並行して行っても良い。また、画像安定化中にファン等を起動して行っても良く、印字開始直前または印字終了直後、予め設定された所定時刻、印字終了やFAX受信時のブザー音等の特定の報知音発生時等のタイミングで行われても良い。
1 ファン
2 マイク
4 スピーカー
6 信号処理部
100 MFP(画像形成装置)
101 制御部
108 データ記憶部

Claims (15)

  1. 騒音源となる回転部品の作動音を計測する作動音計測手段と、
    前記作動音計測手段により計測された作動音に基づいて、作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成する音声データ生成手段と、
    前記音声データ生成手段により生成された騒音抑制用音声データを音声として出力させる発音体と、
    前記回転部品の回転数が、動作モードに応じて第1の回転数から第2の回転数に変化している遷移期間中の作動音を打ち消すための騒音抑制用音声データであって、前記作動音計測手段により予め計測された前記遷移期間中の回転部品の作動音に対して、前記音声データ生成手段により予め生成された騒音抑制用音声データを記憶する記憶手段と、
    前記回転部品が定常回転している時は、前記作動音計測手段に回転部品の作動音を計測させるともに、前記音声データ生成手段にその作動音に対する騒音抑制用音声データを生成させ、かつ生成された騒音抑制用音声データを前記発音体により音声として出力させ、前記回転部品が前記遷移期間中にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出して、前記発音体から出力させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段から読み出される騒音抑制用音声データは、前記回転部品の遷移期間の作動音と同振幅で逆位相の音声データである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記回転部品の遷移期間の種類は画像形成装置の動作モードに応じて複数設定されるとともに、前記記憶手段には各遷移期間に対応する複数の騒音抑制用音声データが記憶され、
    前記制御手段は、前記回転部品が遷移期間中にあるときは、その遷移期間に対応する騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出す請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 同一種類の遷移期間であっても回転部品の動作条件及び/または環境条件に応じた複数個の騒音抑制用音声データが前記記憶手段に記憶されている請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記回転部品の定常回転時における作動音に変化があった場合、前記制御手段は、遷移期間における回転部品の作動音を前記作動音計測手段に再度計測させ、かつ前記音声データ生成手段に騒音抑制用音声データを再度生成させるか、または前記音声データ生成手段に、前記記憶手段に記憶されている騒音抑制用音声データを補正させる請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記音声データ生成手段は、他の動作モードでの定常回転時の作動音を推定し、その推定値に基づいて騒音抑制用音声データを補正する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像形成装置の電源ON後または節電モードからの復帰後における各動作モードでの初回の動作時に計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像形成装置の電源ON後または節電モードからの復帰後における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記テスト動作は、電源ON後または節電モードからの復帰後のウォームアップ期間中に行われたものである請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、画像安定化時に計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、印字開始直前または印字終了直後に計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、予め設定された所定時刻における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記記憶手段に記憶されている遷移期間中の騒音抑制用音声データは、予め設定された特定の報知音の発生時における各動作モードでのテスト動作により計測された遷移期間中の音声データを基に生成されている請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 騒音源となる回転部品の作動音を計測する作動音計測ステップと、
    前記作動音計測ステップにおいて計測された作動音に基づいて、作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成する音声データ生成ステップと、
    前記音声データ生成ステップにおいて生成された騒音抑制用音声データを発音体により音声として出力させる音声出力ステップと、
    前記回転部品の回転数が、動作モードに応じて第1の回転数から第2の回転数に変化している遷移期間中の作動音を打ち消すための騒音抑制用音声データであって、前記作動音計測ステップにおいて予め計測された前記遷移期間中の回転部品の作動音に対して、前記音声データ生成ステップにおいて予め生成された騒音抑制用音声データを記憶手段に記憶するステップと、
    前記回転部品が定常回転している時は、前記作動音計測ステップにおいて回転部品の作動音を計測させるともに、前記音声データ生成ステップにおいてその作動音に対する騒音抑制用音声データを生成させ、かつ生成された騒音抑制用音声データを前記発音体により音声として出力させ、前記回転部品が前記遷移期間中にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出して、前記発音体から出力させる制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置の騒音防止方法。
  15. 騒音源となる回転部品の作動音を計測する作動音計測ステップと、
    前記作動音計測ステップにおいて計測された作動音に基づいて、作動音と同振幅で逆位相の騒音抑制用音声データを生成する音声データ生成ステップと、
    前記音声データ生成ステップにおいて生成された騒音抑制用音声データを発音体により音声として出力させる音声出力ステップと、
    前記回転部品の回転数が、動作モードに応じて第1の回転数から第2の回転数に変化している遷移期間中の作動音を打ち消すための騒音抑制用音声データであって、前記作動音計測ステップにおいて予め計測された前記遷移期間中の回転部品の作動音に対して、前記音声データ生成ステップにおいて予め生成された騒音抑制用音声データを記憶手段に記憶するステップと、
    前記回転部品が定常回転している時は、前記作動音計測ステップにおいて回転部品の作動音を計測させるともに、前記音声データ生成ステップにおいてその作動音に対する騒音抑制用音声データを生成させ、かつ生成された騒音抑制用音声データを前記発音体により音声として出力させ、前記回転部品が前記遷移期間中にあるときは、前記記憶手段に記憶された騒音抑制用音声データを記憶手段から読み出して、前記発音体から出力させる制御ステップと、
    を、画像形成装置のコンピュータに実行させるための騒音防止プログラム。
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