JP2007052272A - 騒音制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】 低コストで騒音源から発生する騒音を低減させることができる騒音制御装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ダクト40内に配置されたマイク42により、ファン22から発生する騒音を集音し、DSP54により、マイク42により集音された騒音を一定期間検出し、当該騒音の波形と同振幅かつ逆位相の波形となる音を示す音声データを生成し、生成した音声データをRAM62に記憶しておき、DSP54により、RAM62に記憶された音声データを予め定められたタイミングで読み出して音声信号を出力し、スピーカ44により、出力された音声信号により示される騒音と同振幅かつ逆位相の音を発生させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、騒音源を包囲するダクト空間が設けられており、前記ダクト空間内に前記騒音源から発生する騒音と同振幅かつ逆位相の音を発生させて前記騒音と干渉させることにより当該騒音を低減させる騒音制御装置及び当該騒音制御装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来より、デジタル複合機やプリンタ等の画像形成装置では、使用されている駆動モータや排気ファンなどから発生する騒音を低減させるため、様々な技術が提案されている。
例えば、駆動モータや排気ファンなどの騒音源を包囲するダクト空間を形成し、ダクト空間内に設置されたマイクにより騒音を集音し、演算装置によりマイクによって集音された騒音の波形と同振幅・逆位相となる制御信号を随時演算して、ダクト空間内に設置された音響スピーカを通じて前記同振幅・逆位相の音を放射して両者を干渉させることにより、騒音を低減させる技術があった(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
特開平5−142887号公報 特開平6−8581号公報 特開2000−98828公報
しかしながら、上記従来の技術を用いて騒音を低減させるには、演算装置によりマイクで集音された騒音の波形と同振幅・逆位相となる制御信号を高速で生成する必要があり、そのような高速で演算処理を実現できる演算装置は高価である、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、低コストで騒音源から発生する騒音を低減させることができる騒音制御装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、騒音源を包囲するダクト空間が設けられており、前記ダクト空間内に前記騒音源から発生する騒音を略打消す波形の音を発生させて前記騒音と干渉させることにより当該騒音を低減させる騒音制御装置であって、前記ダクト空間内に配置され、前記騒音源から発生する騒音を集音する集音手段と、前記集音手段により集音された騒音を一定期間検出し、当該検出した音を略打消す波形となる音を示す音声データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記音声データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された前記音声データを予め定められたタイミングで読み出して音声信号を出力する信号出力手段と、前記信号出力手段により出力された音声信号により示される音を発生させる音声発生手段と、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、ダクト空間内に配置された集音手段により、騒音源から発生する騒音が集音され、生成手段により、集音手段により集音された騒音を一定期間検出し、当該検出した音を略打消す波形となる音を示す音声データが生成され、記憶手段により、生成手段により生成された音声データが記憶される。なお、上記記憶手段には、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM(Flash ROM)等の半導体記憶素子、スマート・メディア(SmartMedia(登録商標))、xDピクチャーカード(xD-Picture Card(登録商標))、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash(登録商標))等の可搬記憶媒体やハードディスク等の固定記憶媒体、或いはネットワークに接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられた外部記憶装置が含まれる。
そして、本発明によれば、信号出力手段により、記憶手段により記憶された音声データが予め定められたタイミングで読み出されて音声信号が出力され、音声発生手段により、信号出力手段により出力された音声信号により示される音が発生する。
このように請求項1記載の発明によれば、騒音源から発生する騒音を集音を一定期間検出し、当該検出した音を略打消す波形となる音を示す音声データを生成して記憶手段に記憶しておき、予め定められたタイミングで記憶手段により記憶された音声データを読み出して音声信号を出力し、音声発生手から音声信号により示される音を発生させるので、高速で騒音の波形を打ち消す波形となる音声データを生成する必要がなくなり、低速な演算装置であっても騒音源から発生する騒音を低減させることができるため、低コストで騒音源から発生する騒音を低減させることができる。
なお、請求項1記載の発明は、請求項2記載の発明のように、前記騒音源を複数の翼部を有する回転体が回転するファンとし、前記回転体の回転周期を検出する検出手段をさらに備え、前記生成手段は、前記回転周期の整数倍となる期間、騒音を検出して前記音声データを生成し、前記信号出力手段は、前記回転周期毎に前記音声データを読み出して音声信号を出力するものとしてもよい。なお、回転周期の整数倍となる期間には、回転周期の1倍となる期間も含まれる。
また、請求項2記載の発明は、請求項3記載の発明のように、前記ファンを、当該ファンにのみ電流を供給する給電線を介して電流が供給されることにより前記回転体が回転するものとし、前記検出手段は、前記給電線を流れる電流量の変化に基づいて前記回転周期を検出するものとしてもよい。
また、請求項2記載の発明は、請求項4記載の発明のように、前記回転体を、前記複数の翼部のうちの少なくとも1つの翼部で翼長、翼幅、及び隣接する翼部との距離の少なくとも1つが他の翼部と異なるものとし、前記検出手段は、前記回転体の回転に伴い前記集音手段により集音される騒音の音圧レベルの周期的な変化に基づいて前記回転周期を検出するものとしてもよい。
また、本発明は、請求項5記載の発明のように、前記集音手段は、前記騒音と前記音声発生手段より発生した音とが干渉した音をさらに集音し、前記集音手段により集音された音の音圧レベルに応じて前記信号出力手段が音声信号を出力するタイミングを補正する補正手段をさらに備えることが好ましい。
一方、上記目的を達成するため、請求項6記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の騒音制御装置を備えている。
よって、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の発明と同様に作用するので、低コストで騒音源から発生する騒音を低減させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、騒音源から発生する騒音を、集音を一定期間検出し、当該検出した音を略打消す波形となる音を示す音声データを生成して記憶手段に記憶しておき、予め定められたタイミングで記憶手段により記憶された音声データを読み出して音声信号を出力し、音声発生手段から音声信号により示される音を発生させるので、高速で騒音の波形を打ち消す波形となる音声データを生成する必要がなくなり、低速な演算装置であっても騒音源から発生する騒音を低減させることができるため、低コストで騒音源から発生する騒音を低減させることができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では本発明をデジタル複合機として構成された画像形成装置に適用した場合について説明する。
[第1の実施の形態]
図1には、第1の実施の形態に係る画像形成装置10の本発明に特に関連する部分の構成が示されている。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、電子写真方式を用いて感光体上にトナー像を形成した後、形成したトナー像を記録用紙に転写し、更に当該記録用紙に対して定着部で過熱定着を行った後に、装置外へ排出するものとされており、図1に示されるように、装置本体の動作を制御するメイン制御部20と、加熱定着や内部機器から発生した熱により暖められた空気を装置外部へ排出するためのファン22と、ファン22の作動を制御するファン制御部24と、を備えている。
本実施の形態に係るファン22は、複数枚の同一形状の翼部32を備えた回転体30と、回転体30の回転軸に接続され、当該回転体30を回転させるモータ34と、を含んで構成されている。
メイン制御部20は、不図示のCPU(中央処理装置)やRAM、ROM等を含んで構成されており、ファン制御部24と接続されている。メイン制御部20は、定着部(不図示)の定着ロールに設けられた温度センサ(不図示)を用いて定着ロールの温度を検出している。メイン制御部20は、ウォームアップ動作を行って定着ロールの温度が一定温度(例えば40℃)を越えると画像形成処理が可能な駆動状態となり、定着ロールの温度に応じて、モータ34の回転速度を指示する指示信号をファン制御部24へ出力する。
ファン制御部24は、電力供給部26と接続されており、電力供給部26から電力が供給されている。また、ファン制御部24は、給電線28を介してファン22に備えられたモータ34に接続されている。なお、この給電線28は、ファン制御部24及びモータ34以外の他のデバイスに電気的に接続されておらず、モータ34にのみ電流を供給している。ファン制御部24は、メイン制御部20より入力する指示信号に応じて、内部に設けられたスイッチ素子をオン・オフして所定の周期でモータ34と接続された給電線28に電流を供給する。
また、ファン制御部24からモータ34に電力が供給される給電線28には、当該給電線28を流れる電流量を検出する電流検出部36が設けられている。電流検出部36では、給電線28に所定容量の抵抗36Aが設けられており、当該抵抗36Aの両端の電圧をコンパレータ36Bで比較することにより給電線28を流れる電流量を検出するものとされている。コンパレータ36Bは、給電線28を流れる電流量に応じた電位差を示す信号を出力する。ファン制御部24は、所定周期で給電線28を介して電流を供給してモータ34を回転駆動させているため、コンパレータ36Bから出力される信号により示される電位差はモータ34の回転速度に応じた周期で変動する。
モータ34は、ファン制御部24から給電線28を介して所定周期で電流が供給されて回転駆動し、回転体30を回転させる。この回転体30の回転により、装置内部の空気が装置外へ排気され、装置内部に吸気口(不図示)から装置外部の新たな空気が吸入される。
ところで、ファン22は、回転体30の回転に伴い騒音が発生する。このため、本実施の形態に係る画像形成装置10は、ファン22から発生する騒音を略打消す波形の音を発生させて互いに干渉させることにより騒音を低減させる消音技術を利用して騒音制御を行っている。なお、本実施の形態では、騒音を略打消す波形の音として当該騒音の波形と同振幅かつ逆位相の波形の音を発生させる場合について説明するが、騒音の波形と同振幅かつ逆位相の波形と略同一の波形の音であれば、騒音を低減させることができる。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、騒音源であるファン22をダクト40によって包囲している。このダクト40は、画像形成装置10の背面下部に開口部を有している。ダクト40には、騒音を集音するマイク42が設けられると共にダクト40の開口部近傍にスピーカ44が設けられている。なお、スピーカ44の正面におけるダクト40内の×印は、騒音の波形とスピーカ44から発生する逆位相の音の波形を干渉させる消音点46を示している。本実施の形態では、マイク42が消音点46に配置されている。
マイク42は、ローパスフィルタ(以下、「LPF」という。)50、アナログ・デジタル変換部(以下、「AD変換部」という。)52を介してデジタル・シグナル・プロセッサ(以下、「DSP」という。)54に接続されている。また、スピーカ44は、パワーアンプ(以下、「AMP」という。)58、デジタル・アナログ変換部(以下、「DA変換部」という。)56を介してDSP54に接続されている。
さらに、DSP54は、上述したメイン制御部20、コンパレータ36B、後述する消音制御処理プログラムを記憶したROM60、及び各種データを一時的に記憶するRAM62と接続されている。
マイク42より出力される騒音を示すアナログ信号は、LPF50により高周波成分が除去され、AD変換部52によりデジタル信号に標本化されてDSP54に入力する。
DSP54は、メイン制御部20より消音制御の開始を示す指示信号が入力すると、ROM60に記憶された消音制御処理プログラムを読み出して実行し、マイク42より入力するデジタル信号を一定期間検出し、FIR(Finite Impulse Response)フィルタを用いて当該デジタル信号により示される騒音の波形と同振幅・逆位相となる音声データを生成し、生成した音声データをRAM62に記憶させる。
そして、DSP54は、コンパレータ36Bから入力する信号により求まる周期に基づいてモータ34の回転周期を検出し、回転周期に応じてRAM62に記憶させた音声データを読み出して、デジタルの音声信号をスピーカ44へ出力する。出力された音声信号は、DA変換部56によりアナログ信号に変換され、AMP58を介してスピーカ44に入力する。スピーカ44は、入力したアナログの音声信号に基づいて同振幅・逆位相の音を出力する。これにより、消音点46において騒音の音波とスピーカから出力された逆位相の音が干渉する。
一方、DSP54は、メイン制御部20より消音制御の終了を示す指示信号が入力すると、消音制御処理プログラムの実行を終了する。
ところで、消音点46で干渉する騒音の波形とスピーカ44から発生する逆位相の音の波形とが同振幅且つ逆位相の場合、騒音を低減させることができるが、2つの波形に位相のずれがある場合、騒音を十分に低減させることができない。
そのため、DSP54は、スピーカ44から逆位相の音を発生させている間、マイク42を介して消音点46にける音圧を検出しており、検出される音圧が所定の閾値よりも大きい場合に、スピーカから発生する逆位相の音の発生タイミングの調整を行っている。
次に、本実施の形態の係る画像形成装置10の作用を説明する。
まず、画像形成装置10を用いて記録用紙に画像を形成する際の流れを説明する。
メイン制御部20は、装置本体の電源がオンされると、ウォームアップ状態となり、定着部(不図示)の定着ロールへの通電開始の指示を行い、定着ロールを加熱させる。メイン制御部20は、定着ロールの温度を監視しており、定着ロールの温度が一定温度(例えば40℃)を越えると通常の駆動状態へ移行し、ファン22からの排気を開始させるための排気開始の指示信号をファン制御部24へ出力してファン22による排気を開始させると共に、消音制御の開始を示す指示信号をDSP54へ出力する。
DSP54は、消音制御の開始を示す指示信号が入力すると消音制御処理プログラムを読み出して実行し、後述する消音制御処理を開始する。一方、ファン制御部24は、メイン制御部20から排気開始の指示信号が入力すると、給電線28に所定の周期で電流を供給してモータ34を駆動させて、回転体30を所定の周期で回転させる。
一方、メイン制御部20は、画像形成処理が行われ、定着部により記録用紙へのトナー像の加熱定着が行われて、定着ロールの温度が所定の上限温度(例えば55℃)を越えると、内部の空気を早く排出するため、モータ34の回転速度を速める指示信号を出力する。
ファン制御部24は、メイン制御部20から回転速度を速める指示信号が入力すると、給電線28に前記所定の周期よりも速い周期で電流を供給し、モータ34を駆動させて、回転体30を速い周期で回転させる。これにより、装置内部の熱せられた空気が早く排出される。しかし、回転体30の回転数が多くなるため、ファン22から発生する騒音レベルが高くなる。
マイク42は、ダクト40内に発生している騒音を集音し、騒音の波形を示すアナログ信号を随時出力する。
次に、図2を参照して、消音制御処理の流れ説明する。なお、図2は、この際にDSP54によって実行される消音制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ100では、マイク42から出力されてLPF50、及びAD変換部52を介して入力するデジタル信号により示される騒音の波形を一定期間検出し、FIRフィルタを用いて当該デジタル信号により示される騒音の波形と同振幅・逆位相となる音声データを生成する。なお、本実施の形態に係るDSP54は、コンパレータ36Bから入力される信号によりモータ34の回転周期を判別し、一定期間としてモータ34の回転の整数倍の周期分(本実施の形態では、2周期分)の騒音波形を検出して音声データを生成する。
次のステップ102では、生成した音声データをRAM62の所定領域に記憶させる。
次のステップ104では、コンパレータ36Bから入力される信号により示されるモータ34の回転周期に同期して、RAM62の所定領域に記憶された音声データを読み出し、音声データにより示される音声信号のスピーカ44への出力を開始する。なお、以降、コンパレータ36Bから入力される信号により示されるモータ34の回転周期に同期して繰り返し音声データが読み出されて、スピーカ44へ音声信号が出力される。
出力された音声データは、DA変換部56によりアナログ信号に変換され、AMP58を介してスピーカ44に入力する。これにより、スピーカ44からアナログ信号に基づいて逆位相の音を出力され、消音点46では、騒音の波形とスピーカ44から発生する逆位相の音の波形が干渉するため、騒音が低減される。
次のステップ106では、マイク42から出力され、LPF50、及びAD変換部52を介して入力するデジタル信号に基づき、消音点46における音圧レベルを検出する。
次のステップ108では、上述したステップ106で検出した音圧レベルが所定の閾値以下であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ114へ移行し、否定判定となった場合はステップ110へ移行する。
ステップ110では、モータ34の回転周期の1周期の間でスピーカ44への音声信号の出力タイミングを少しずつ変更してスピーカ44からの逆位相の音の発生タイミングを変更する。そして、マイク42から出力され、LPF50、及びAD変換部52を介して入力するデジタル信号に基づき、消音点46における音圧レベルを検出する。
次のステップ112では、上述したステップ110で検出した音圧レベルが所定の閾値以下となるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ114へ移行し、否定判定となった場合はRAM62に記憶された音声データを読み出しを停止して、上述したステップ100へ移行する。
すなわち、スピーカ44から出力される逆位相の音の波形と騒音の波形とが逆位相とならず、位相にずれがあった場合、消音点46で騒音を十分に低減させることができないため、騒音が閾値以上となってしまう場合がある。このため、上記ステップ110では、スピーカ44からの逆位相の音の発生タイミングを少しずつ変更して消音点46における音圧レベルを検出することにより、位相のずれを補正している。
一方、例えば、上述したように、モータ34の回転速度が速められて回転体30の回転数が多くなり、発生している騒音の波形が変化してしまった場合、RAM62に記憶されている音声データに基づいて逆位相の音を発生させる発生タイミングを変更したとしても、ダクト40内に発生している騒音とスピーカ44から発生した音の波形が逆位相とならず、適切に低減させることができない。このため、上述したステップ100へ移行して、再度、現時点で発生している騒音に基づいて音声データの生成を行う。これより、ファン22から発生する騒音が経時的に変化したとしても、スピーカ44から適切に逆位相の音を発生させることができるため、騒音を低減させることができる。
ステップ114では、メイン制御部20から消音制御の終了を示す指示信号が入力したか否かを判定し、肯定判定であった場合はステップ116へ移行し、否定判定であった場合は上述したステップ106へ移行して音圧レベルの検出を再度行う。
ステップ116では、DSP54は、RAM62に記憶された音声データを読み出しを停止して、音声信号の出力を停止する。これにより、スピーカ44からの逆位相の音の出力が停止する。
以上のように第1の実施の形態によれば、ダクト空間内に配置された集音手段(ここでは、マイク42)により、騒音源(ここでは、ファン22)から発生する騒音を集音し、生成手段(ここでは、消音制御処理のステップ100が対応)により、集音手段により集音された騒音を一定期間検出し、当該検出した音を略打消す波形となる音を示す音声データを生成し、生成手段により生成された音声データを記憶手段(ここでは、RAM62)に記憶し、信号出力手段(ここでは、消音制御処理のステップ104が対応)により、記憶手段により記憶された音声データを予め定められたタイミングで読み出して音声信号を出力し、音声発生手段(ここでは、スピーカ44)により、信号出力手段により出力された音声信号により示される音が発生しているので、低速な演算装置であっても騒音源から発生する騒音を低減させることができるため、低コストで騒音源から発生する騒音を低減させることができる。
また、第1の実施の形態によれば、騒音源を複数の翼部を有する回転体が回転するファンとし、回転体の回転周期を検出する検出手段(ここでは、電流検出部36)をさらに備え、生成手段は、回転周期の整数倍となる期間、騒音を検出して前記音声データを生成し、信号出力手段は、回転周期毎に音声データを読み出して音声信号を出力しているので、適切な周期で騒音と同振幅かつ逆位相の音を発生させてることができる。
また、第1の実施の形態によれば、ファンを、当該ファンにのみ電流を供給する給電線(ここでは、給電線28)を介して電流が供給されることにより回転体が回転するものとし、検出手段は、給電線を流れる電流量の変化に基づいて回転周期を検出しているので、ファン本体に改造を加えることなく回転体の回転周期を検出できる。
また、集音手段は、騒音と音声発生手段より発生した音とが干渉した音をさらに集音し、補正手段(ここでは、消音制御処理のステップ110が対応)により、集音手段により集音された音の音圧レベルに応じて信号出力手段が音声信号を出力するタイミングを補正しているので、騒音と音声発生手段より発生した音の位相のずれを適切に補正して、発生した騒音を低減させることができる。
なお、本実施の形態では、給電線に流れる電流量を検出することにより、モータ34の回転周期を検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、モータ34や回転体30に回転を検出する回転センサを設け、当該回転センサから出力される信号に基づいて回転周期を検出するものでもよい。この場合も本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、第1の形態では、マイク42により音圧レベルを検出し、音声信号の出力タイミングを変更して検出される音圧レベルが閾値より大きい場合に、再度音声データの生成を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ファン22に回転周期に異常が発生したことを知らせるファン・フェイル(Fan Fail)信号を出力するものである場合、当該ファン・フェイル信号をDSP54へ入力するようにして、ファン・フェイル信号によりファン22に回転周期に異常が発生したことを検出して再度音声データの生成を行うようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、回転体30の一部の翼部32の形状を変更し、回転体30の回転によって周期的に発生する騒音の音圧レベルの変化から回転体30の回転周期を検出し、当該回転周期に同期して逆位相の音を発生させる場合について説明する。
図3には、第2の実施の形態に係る回転体30を示す正面図が示されている。
回転体30は、複数(本実施の形態では4枚)の翼部32を備えている。本実施の形態に係る回転体30は、複数の翼部32のうち1枚の翼部32Aのみ翼長が短くされており、他の翼部32の翼長は等しいものとされている。各翼部32は、回転軸を中心として放射状に等角度で配置されており、各翼部32の間の翼間は等しくなっている。
図4には、第2の実施の形態に係る画像形成装置10が示されている。なお、同図における図1と同一の構成要素には図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、ファン22に上述した回転体30を備えている。よって、排気を行うためにファン22の回転体30を回転させると、1枚の翼部32Aのみ他の翼部32より短くなっているため、騒音に回転体30の回転に同期して周期的な音圧の変化が発生する。なお、本実施の形態では、回転体30を翼部32Aの翼長のみが短くしたものとしているが、翼幅や隣接する翼部との距離が異なるものとしてもよい。
DSP54は、マイク42から出力されてLPF50、及びAD変換部52を介して入力するデジタル信号により示される騒音の波形を一定期間検出して音声データを生成する際に、騒音の音圧レベルの周期的な変化から回転体30の回転周期を検出し、音声データと共に当該回転周期をRAM62に記憶する。
そして、DSP54は、記憶した回転体30の回転周期毎にRAM62の所定領域に記憶された音声データを読み出し、音声データにより示される音声信号のスピーカ44への出力を開始する。これにより、スピーカ44から回転体30の回転周期に同期して逆位相の音が出力される。消音点46では、騒音の波形とスピーカ44から発生する逆位相の音の波形が干渉するため、騒音が低減される。
また、DSP54は、第1の実施の形態と同様に、マイク42から出力され、LPF50、及びAD変換部52を介して入力するデジタル信号に基づき、消音点46における音圧レベルを検出し、検出した音圧レベルが所定の閾値以下であるか否かを判定して、スピーカ44からの逆位相の音の発生タイミングを変更を行う。
以上のように第2の実施の形態によれば、回転体を、複数の翼部のうちの少なくとも1つの翼部で翼長、翼幅、及び隣接する翼部との距離の少なくとも1つが他の翼部と異なるものとし、検出手段は、回転体の回転に伴い集音手段により集音される騒音の音圧レベルの周期的な変化に基づいて回転周期を検出しているので、回転体30の回転を検出するセンサや、給電線28を流れる電流量を検出する電流検出部を設ける必要がなくなる。
なお、第1及び第2の実施の形態では、マイク42を消音点46に配置した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ダクト40内であれば何れの位置に配置してもよい。この場合、ダクト40内のスピーカ44より騒音源側に配置することが好ましい。このように、マイク42をダクト40内であれば何れの位置に配置してもよいため、位置の自由度が高い。なお、この場合、マイク42を配置した位置に応じて、干渉させた音の比較を行う閾値を適切に設定する必要がある。
また、第1及び第2の実施の形態では、マイク42により騒音の集音を行うとも共に、消音点46での干渉させた音の音圧レベルを検出する説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つのマイクを設け、一方を騒音源の近傍に配置して騒音を集音し、他方を消音点46に配置して干渉させた音の音圧レベルを検出するものとしてもよい。この場合も上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
更に、第1及び第2の実施の形態では、回転体30としてプロペラファンのものを説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、シロッコ・ファンやターボファン等の何れの形状のものでよい。この場合も本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他、本実施の形態で説明した画像形成装置10の構成(図1、図4参照)及び回転体30(図3参照)は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態で説明した消音制御処理プログラム(図2参照)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る消音制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る回転体を示す正面図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 画像形成装置
22 ファン
30 回転体
32、32A 翼部
36 電流検出部
40 ダクト
42 マイク
44 スピーカ
54 DSP
62 RAM

Claims (6)

  1. 騒音源を包囲するダクト空間が設けられており、前記ダクト空間内に前記騒音源から発生する騒音を略打消す波形の音を発生させて前記騒音と干渉させることにより当該騒音を低減させる騒音制御装置であって、
    前記ダクト空間内に配置され、前記騒音源から発生する騒音を集音する集音手段と、
    前記集音手段により集音された騒音を一定期間検出し、当該検出した音を略打消す波形となる音を示す音声データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記音声データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された前記音声データを予め定められたタイミングで読み出して音声信号を出力する信号出力手段と、
    前記信号出力手段により出力された音声信号により示される音を発生させる音声発生手段と、
    を備えた騒音制御装置。
  2. 前記騒音源を複数の翼部を有する回転体が回転するファンとし、
    前記回転体の回転周期を検出する検出手段をさらに備え、
    前記生成手段は、前記回転周期の整数倍となる期間、騒音を検出して前記音声データを生成し、
    前記信号出力手段は、前記回転周期毎に前記音声データを読み出して音声信号を出力する
    請求項1記載の騒音制御装置。
  3. 前記ファンを、当該ファンにのみ電流を供給する給電線を介して電流が供給されることにより前記回転体が回転するものとし、
    前記検出手段は、前記給電線を流れる電流量の変化に基づいて前記回転周期を検出する
    請求項2記載の騒音制御装置。
  4. 前記回転体を、前記複数の翼部のうちの少なくとも1つの翼部で翼長、翼幅、及び隣接する翼部との距離の少なくとも1つが他の翼部と異なるものとし、
    前記検出手段は、前記回転体の回転に伴い前記集音手段により集音される騒音の音圧レベルの周期的な変化に基づいて前記回転周期を検出する
    請求項2記載の騒音制御装置。
  5. 前記集音手段は、前記騒音と前記音声発生手段より発生した音とが干渉した音をさらに集音し、
    前記集音手段により集音された音の音圧レベルに応じて前記信号出力手段が音声信号を出力するタイミングを補正する補正手段をさらに備えた請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の騒音制御装置。
  6. 前記請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の騒音制御装置を備えた画像形成装置。
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