JP3455082B2 - 送風ファンの騒音低減装置 - Google Patents
送風ファンの騒音低減装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、家庭用/
工業用の扇風機や換気扇,電子機器の冷却システムなど
に用いられている送風ファンが作動することにより発生
する騒音を低減するための送風ファンの騒音低減装置に
関する。
工業用の扇風機や換気扇,電子機器の冷却システムなど
に用いられている送風ファンが作動することにより発生
する騒音を低減するための送風ファンの騒音低減装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の送風ファンの騒音低減装置
が適用される電子機器の冷却システムの一例を示すブロ
ック図であるが、この図7に示す冷却システムは、パー
ソナルコンピュータなどの電子機器(図示略)内で発生
する熱を外部へ排熱するためのダクト(排熱路)100
内に送風ファン101が設けられるとともに、この送風
ファン101の作動に伴い発生する騒音を低減する騒音
低減装置102として、コイル103,バンドパスフィ
ルタ104,位相調整回路105,増幅回路106及び
スピーカ107が設けられた構成となっている。
が適用される電子機器の冷却システムの一例を示すブロ
ック図であるが、この図7に示す冷却システムは、パー
ソナルコンピュータなどの電子機器(図示略)内で発生
する熱を外部へ排熱するためのダクト(排熱路)100
内に送風ファン101が設けられるとともに、この送風
ファン101の作動に伴い発生する騒音を低減する騒音
低減装置102として、コイル103,バンドパスフィ
ルタ104,位相調整回路105,増幅回路106及び
スピーカ107が設けられた構成となっている。
【0003】ここで、上記の送風ファン101は、複数
の回転翼101aを有し電源回路108から供給される
電源電圧に応じて作動(回転)することによりダクト1
00内の熱を外部へ排出させて電子機器を冷却するため
のもので、ここでは、ダクト100内の温度が上昇し温
度センサ109にてこの温度上昇が検出されると、冷却
効果を高めるために電源回路108からの供給電圧が増
加せしめられて、その回転数が上がるようになってい
る。
の回転翼101aを有し電源回路108から供給される
電源電圧に応じて作動(回転)することによりダクト1
00内の熱を外部へ排出させて電子機器を冷却するため
のもので、ここでは、ダクト100内の温度が上昇し温
度センサ109にてこの温度上昇が検出されると、冷却
効果を高めるために電源回路108からの供給電圧が増
加せしめられて、その回転数が上がるようになってい
る。
【0004】また、コイル103は、ファン101の回
転数を基にその回転数で生じるであろう騒音の周波数を
検出するもので、ここでは、例えば図8に模式的に示す
ように、上記の回転翼101aのいずれか1つに磁石1
01bを取り付けておき、この磁石101bが本コイル
103の近傍を通過する度に発生する電流(パルス列)
を上記騒音の周波数信号として出力するようになってい
る。
転数を基にその回転数で生じるであろう騒音の周波数を
検出するもので、ここでは、例えば図8に模式的に示す
ように、上記の回転翼101aのいずれか1つに磁石1
01bを取り付けておき、この磁石101bが本コイル
103の近傍を通過する度に発生する電流(パルス列)
を上記騒音の周波数信号として出力するようになってい
る。
【0005】さらに、バンドパスフィルタ104は、こ
のコイル103により得られた上記の周波数信号をろ波
して特定の周波数(例えば、人間が騒音として耳障りに
感じる音の周波数)以下の周波数帯の信号のみを抽出し
通過させるものである。なお、上記特定の周波数は、例
えば、ファン101aの回転数に回転翼101aの数を
乗じたときのピーク値を基にして設定される。
のコイル103により得られた上記の周波数信号をろ波
して特定の周波数(例えば、人間が騒音として耳障りに
感じる音の周波数)以下の周波数帯の信号のみを抽出し
通過させるものである。なお、上記特定の周波数は、例
えば、ファン101aの回転数に回転翼101aの数を
乗じたときのピーク値を基にして設定される。
【0006】また、位相調整回路105は、このバンド
パスフィルタ104を通過してきた周波数信号の位相を
調整して、入力された周波数信号とは逆の位相を有する
周波数信号(以下、逆相信号という)を生成するもので
あり、増幅回路106は、この逆相信号の電圧レベルを
所望のレベルに増幅するものであり、スピーカ107
は、この増幅回路106からの逆相信号を音に変換して
上記騒音の消去音として出力するものである。なお、こ
のスピーカ107は、ファン101が発生する騒音を効
率良く消去するために、ファン101の軸心を中心とし
た位置に配置されている。
パスフィルタ104を通過してきた周波数信号の位相を
調整して、入力された周波数信号とは逆の位相を有する
周波数信号(以下、逆相信号という)を生成するもので
あり、増幅回路106は、この逆相信号の電圧レベルを
所望のレベルに増幅するものであり、スピーカ107
は、この増幅回路106からの逆相信号を音に変換して
上記騒音の消去音として出力するものである。なお、こ
のスピーカ107は、ファン101が発生する騒音を効
率良く消去するために、ファン101の軸心を中心とし
た位置に配置されている。
【0007】上述のごとく構成された冷却システム(騒
音低減装置102)では、ファン101が電源回路10
8からの供給電圧を受けて作動すると、磁石101bの
取り付けられたファン101の回転翼101aがコイル
103の近傍を通過する毎に、コイル103に電流が生
じ、そのパルス列がファン101の騒音周波数信号とし
て検出される。
音低減装置102)では、ファン101が電源回路10
8からの供給電圧を受けて作動すると、磁石101bの
取り付けられたファン101の回転翼101aがコイル
103の近傍を通過する毎に、コイル103に電流が生
じ、そのパルス列がファン101の騒音周波数信号とし
て検出される。
【0008】この周波数信号は、バンドパスフィルタ1
04にて上記特定の周波数以下の周波数のみを含む信号
にろ波されたのち、位相調整回路105にて位相調整が
施されて元の周波数信号とは逆の位相を有する逆相信号
に変換される。そして、この逆相信号は、増幅回路10
6にてその電圧レベルが所望のレベルに増幅されたの
ち、スピーカ107にて音に変換されて上記騒音の消去
音として出力される。
04にて上記特定の周波数以下の周波数のみを含む信号
にろ波されたのち、位相調整回路105にて位相調整が
施されて元の周波数信号とは逆の位相を有する逆相信号
に変換される。そして、この逆相信号は、増幅回路10
6にてその電圧レベルが所望のレベルに増幅されたの
ち、スピーカ107にて音に変換されて上記騒音の消去
音として出力される。
【0009】これにより、ファン101の騒音波形はこ
のスピーカ107からの消去音の波形により相殺される
ので、ファン101の騒音が低減される。しかしなが
ら、このような騒音低減装置102では、コイル103
によりファン101の回転数を検出することで騒音の波
形(周波数信号)を検出し、その波形から逆の位相を有
する波形を線形的に作成しているので、ダクト100内
での騒音反射などの影響により騒音の波形が非線形に変
化しても、その変化に追従した消去音を生成することが
できない。
のスピーカ107からの消去音の波形により相殺される
ので、ファン101の騒音が低減される。しかしなが
ら、このような騒音低減装置102では、コイル103
によりファン101の回転数を検出することで騒音の波
形(周波数信号)を検出し、その波形から逆の位相を有
する波形を線形的に作成しているので、ダクト100内
での騒音反射などの影響により騒音の波形が非線形に変
化しても、その変化に追従した消去音を生成することが
できない。
【0010】また、このような単純な線形的制御では、
ファン101の回転時に生じるいわゆる「ゆらぎ」によ
る騒音波形の変化に十分対応することができないばかり
でなく、ダクト100に対する外乱による突発的な騒音
波形の変化にも対応することができない。つまり、上記
の騒音低減装置102は、実際のダクト100内の騒音
に対する外乱状況を考慮せずに、単純に、ファン101
の回転数に基づいて消去音を生成しているために、周期
的に発生する騒音しか低減することができず、全ての騒
音を効率良く低減することが非常に困難になってしまっ
ているのである。
ファン101の回転時に生じるいわゆる「ゆらぎ」によ
る騒音波形の変化に十分対応することができないばかり
でなく、ダクト100に対する外乱による突発的な騒音
波形の変化にも対応することができない。つまり、上記
の騒音低減装置102は、実際のダクト100内の騒音
に対する外乱状況を考慮せずに、単純に、ファン101
の回転数に基づいて消去音を生成しているために、周期
的に発生する騒音しか低減することができず、全ての騒
音を効率良く低減することが非常に困難になってしまっ
ているのである。
【0011】そこで、従来は、例えば、特開平4−13
016号公報や特開平6−259085号公報などに示
されるように、ファン回転数に基づいて騒音の消去音を
ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いた適応
型FIR(Finite Impulse Response) により生成する一
方、騒音監視用のマイクロフォンを用いて騒音の低減度
〔消去できなかった騒音(残留騒音)〕を監視し、残留
騒音が最小となるように、上記DSPを用いたFIRフ
ィルタにより生成される消去音の波形を適応的に制御す
ることが考えられている。
016号公報や特開平6−259085号公報などに示
されるように、ファン回転数に基づいて騒音の消去音を
ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いた適応
型FIR(Finite Impulse Response) により生成する一
方、騒音監視用のマイクロフォンを用いて騒音の低減度
〔消去できなかった騒音(残留騒音)〕を監視し、残留
騒音が最小となるように、上記DSPを用いたFIRフ
ィルタにより生成される消去音の波形を適応的に制御す
ることが考えられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−13016号公報や特開平6−259085号
公報などに示される技術(騒音低減装置)では、消去音
の生成及び適応制御にDSPを用いたFIRフィルタを
導入しているために、その装置規模(サイズ)およびコ
ストがともに増大してしまっている。このため、特に、
近年、小型化が重視されているパーソナルコンピュータ
などの電子機器においては、この装置の占めるスペース
が大きくなってしまうので、サイズ面で非常に不利であ
る。
開平4−13016号公報や特開平6−259085号
公報などに示される技術(騒音低減装置)では、消去音
の生成及び適応制御にDSPを用いたFIRフィルタを
導入しているために、その装置規模(サイズ)およびコ
ストがともに増大してしまっている。このため、特に、
近年、小型化が重視されているパーソナルコンピュータ
などの電子機器においては、この装置の占めるスペース
が大きくなってしまうので、サイズ面で非常に不利であ
る。
【0013】また、上記のDSP内では、消去音生成時
の適応制御を畳み込み符号化方式あるいはタップ係数の
更新による演算を利用して行なっているので、騒音波形
の非線形的な変化に精度良く追従するためには、必然的
に、その演算量が非常に多くなってしまう。従って、1
つのDSPでこの演算処理をまかなおうとすると、演算
自体に時間がかかってしまい、結果的に、消去音をリア
ルタイムに生成することができない。
の適応制御を畳み込み符号化方式あるいはタップ係数の
更新による演算を利用して行なっているので、騒音波形
の非線形的な変化に精度良く追従するためには、必然的
に、その演算量が非常に多くなってしまう。従って、1
つのDSPでこの演算処理をまかなおうとすると、演算
自体に時間がかかってしまい、結果的に、消去音をリア
ルタイムに生成することができない。
【0014】そこで、DSPを用いたものについては、
演算速度を確保するために複数のDSPを用いることが
考えられるが、今度は、当然、全体の装置規模が増大し
てしまう。本発明は、このような課題に鑑み創案された
もので、騒音の消去音をファジィ制御を用いて適応的に
生成することにより、小型で低コスト、且つ、高速な適
応制御を可能にした、送風ファンの騒音低減装置を提供
することを目的とする。
演算速度を確保するために複数のDSPを用いることが
考えられるが、今度は、当然、全体の装置規模が増大し
てしまう。本発明は、このような課題に鑑み創案された
もので、騒音の消去音をファジィ制御を用いて適応的に
生成することにより、小型で低コスト、且つ、高速な適
応制御を可能にした、送風ファンの騒音低減装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1は送風ファン、2はこ
の送風ファン1の作動に伴い発生する騒音を低減するた
めの騒音低減装置である。そして、この騒音低減装置2
は、この図1に示すように、さらに、騒音検出部3,フ
ァジィ制御型消去信号生成部4及び消去音出力部5をそ
なえて構成されている。
ック図で、この図1において、1は送風ファン、2はこ
の送風ファン1の作動に伴い発生する騒音を低減するた
めの騒音低減装置である。そして、この騒音低減装置2
は、この図1に示すように、さらに、騒音検出部3,フ
ァジィ制御型消去信号生成部4及び消去音出力部5をそ
なえて構成されている。
【0016】ここで、騒音検出部3は、送風ファン1の
作動に伴い発生する騒音を騒音信号として検出するもの
であり、ファジィ制御型消去信号生成部4は、この騒音
検出部3により検出された騒音信号に基づいて、上記の
騒音を消去しうる特性を有する消去信号をファジィ制御
により適応的に生成するものであり、消去音出力部5
は、このファジィ制御型消去信号生成部4で生成された
消去信号を音に変換して上記騒音の消去音として出力す
るものである。
作動に伴い発生する騒音を騒音信号として検出するもの
であり、ファジィ制御型消去信号生成部4は、この騒音
検出部3により検出された騒音信号に基づいて、上記の
騒音を消去しうる特性を有する消去信号をファジィ制御
により適応的に生成するものであり、消去音出力部5
は、このファジィ制御型消去信号生成部4で生成された
消去信号を音に変換して上記騒音の消去音として出力す
るものである。
【0017】上述のごとく構成された本発明の騒音低減
装置2では、騒音検出部3において送風ファン1の作動
に伴い発生する騒音を常に監視(検出)して、その騒音
を消去しうる消去信号を消去信号生成部4においてファ
ジィ制御により適応的に生成するので、騒音の特性(波
形)が非線形に変化しても、畳み込み符号化演算などの
複雑な演算処理を多数行なうことなく、この変化に確実
に追従して上記の騒音を相殺して消去しうる特性を有す
る信号を高速に生成することができる。
装置2では、騒音検出部3において送風ファン1の作動
に伴い発生する騒音を常に監視(検出)して、その騒音
を消去しうる消去信号を消去信号生成部4においてファ
ジィ制御により適応的に生成するので、騒音の特性(波
形)が非線形に変化しても、畳み込み符号化演算などの
複雑な演算処理を多数行なうことなく、この変化に確実
に追従して上記の騒音を相殺して消去しうる特性を有す
る信号を高速に生成することができる。
【0018】そして、このように消去信号生成部4にお
いて適応的に生成された消去信号は、随時、消去音出力
部5において音に変換されて上記騒音の消去音として出
力され、この結果、上記の騒音は、その非線形的な変化
に関わらず常に最小となるように低減される。このた
め、上記のファジィ制御型消去信号生成部4は、例え
ば、下記項目〜に示す各部をそなえて構成される。
いて適応的に生成された消去信号は、随時、消去音出力
部5において音に変換されて上記騒音の消去音として出
力され、この結果、上記の騒音は、その非線形的な変化
に関わらず常に最小となるように低減される。このた
め、上記のファジィ制御型消去信号生成部4は、例え
ば、下記項目〜に示す各部をそなえて構成される。
【0019】上記の消去信号を生成するための非線形
関数を記憶する第1記憶部 消去音出力部5から出力された消去音により消去しき
れず騒音検出部3おいて残留騒音として検出された騒音
信号が最小となるように、上記の第1記憶部における非
線形関数の形状を変化させる非線形関数制御部 生成中の消去信号を上記の第1記憶部における非線形
関数により非線形に変化させた信号に基づいて新たな消
去信号を推論し生成する推論部 上述のごとく構成されたファジィ制御型消去信号生成部
4では、上記の消去音により消去しきれなかった残留騒
音が騒音検出部3おいて検出されると、その残留騒音に
ついての騒音信号が最小となるように、非線形関数制御
部が上記の第1記憶部における非線形関数の形状を変化
させ、推論部がこの形状変化後の非線形関数を用いて生
成中の消去信号を非線形に変化させて上記の残留騒音を
消去するための消去信号を新たに推論して生成する。
関数を記憶する第1記憶部 消去音出力部5から出力された消去音により消去しき
れず騒音検出部3おいて残留騒音として検出された騒音
信号が最小となるように、上記の第1記憶部における非
線形関数の形状を変化させる非線形関数制御部 生成中の消去信号を上記の第1記憶部における非線形
関数により非線形に変化させた信号に基づいて新たな消
去信号を推論し生成する推論部 上述のごとく構成されたファジィ制御型消去信号生成部
4では、上記の消去音により消去しきれなかった残留騒
音が騒音検出部3おいて検出されると、その残留騒音に
ついての騒音信号が最小となるように、非線形関数制御
部が上記の第1記憶部における非線形関数の形状を変化
させ、推論部がこの形状変化後の非線形関数を用いて生
成中の消去信号を非線形に変化させて上記の残留騒音を
消去するための消去信号を新たに推論して生成する。
【0020】つまり、このファジィ制御型消去信号生成
部4は、消去音出力部5から出力された消去音により消
去しきれなかった残留騒音に応じて、上記の消去信号を
推論・生成するために使用する非線形関数の形状を変化
させるだけで、上記の残留騒音を最小にする消去信号を
適応的に推論・生成することができるのである。
部4は、消去音出力部5から出力された消去音により消
去しきれなかった残留騒音に応じて、上記の消去信号を
推論・生成するために使用する非線形関数の形状を変化
させるだけで、上記の残留騒音を最小にする消去信号を
適応的に推論・生成することができるのである。
【0021】なお、本騒音低減装置2は、送風ファン1
の回転数に応じて発生するであろうと予測される複数種
類の騒音に対応して複数種類の非線形関数を記憶する第
2記憶部をそなえるとともに、上記の推論部が、送風フ
ァン1の回転数に応じた非線形関数を選択して上記の第
2記憶部から第1記憶部へ読み出し、選択した非線形関
数に基づいて上記の消去信号の推論・生成処理を行なう
ように構成してもよい。
の回転数に応じて発生するであろうと予測される複数種
類の騒音に対応して複数種類の非線形関数を記憶する第
2記憶部をそなえるとともに、上記の推論部が、送風フ
ァン1の回転数に応じた非線形関数を選択して上記の第
2記憶部から第1記憶部へ読み出し、選択した非線形関
数に基づいて上記の消去信号の推論・生成処理を行なう
ように構成してもよい。
【0022】上述のごとく構成された騒音低減装置2で
は、上記推論部が、送風ファン1の回転数に応じて発生
するであろうと予測される騒音に対応する非線形関数を
選択し、その非線形関数に基づいて上記の消去信号の基
準となる基準信号を生成するので、推論初期段階から上
記の残留騒音に適応した特性を有する消去信号を推論・
生成することができる。
は、上記推論部が、送風ファン1の回転数に応じて発生
するであろうと予測される騒音に対応する非線形関数を
選択し、その非線形関数に基づいて上記の消去信号の基
準となる基準信号を生成するので、推論初期段階から上
記の残留騒音に適応した特性を有する消去信号を推論・
生成することができる。
【0023】なお、この場合、上記の推論部は、上記の
送風ファン1の回転数についての情報として、送風ファ
ン1への供給電圧情報を受けるように構成するととも
に、この供給電圧情報に基づいて上記の非線形関数の選
択を行なうように構成すれば、送風ファン1の回転数情
報を検出するための特別な装置を送風ファン1に設ける
ことなく、簡便に、送風ファン1の回転数情報を得て上
記非線形関数の選択を行なうことができる。
送風ファン1の回転数についての情報として、送風ファ
ン1への供給電圧情報を受けるように構成するととも
に、この供給電圧情報に基づいて上記の非線形関数の選
択を行なうように構成すれば、送風ファン1の回転数情
報を検出するための特別な装置を送風ファン1に設ける
ことなく、簡便に、送風ファン1の回転数情報を得て上
記非線形関数の選択を行なうことができる。
【0024】そして、上記の推論部および非線形関数制
御部は、マイクロプロセッサユニットにより構成すれ
ば、その構成が小型化されるとともにコストも低減され
る。
御部は、マイクロプロセッサユニットにより構成すれ
ば、その構成が小型化されるとともにコストも低減され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施形態として
の送風ファンの騒音低減装置が適用される電子機器の冷
却システムの構成を示すブロック図で、この図2におい
て、11は電子機器(図示略)内の熱発生部分に配置さ
れ排熱路を形成するダクト、12はこのダクト11内に
設けられた送風ファンで、この送風ファン12が回転
(作動)すると、電子機器外部から空気(冷気)がダク
ト11内に吸気されるとともにダクト11内の熱が外部
へ排気されて、ダクト11周辺の温度が下がり電子機器
の冷却が行なわれるようになっている。
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施形態として
の送風ファンの騒音低減装置が適用される電子機器の冷
却システムの構成を示すブロック図で、この図2におい
て、11は電子機器(図示略)内の熱発生部分に配置さ
れ排熱路を形成するダクト、12はこのダクト11内に
設けられた送風ファンで、この送風ファン12が回転
(作動)すると、電子機器外部から空気(冷気)がダク
ト11内に吸気されるとともにダクト11内の熱が外部
へ排気されて、ダクト11周辺の温度が下がり電子機器
の冷却が行なわれるようになっている。
【0026】また、13は送風ファン12を作動させる
ための電圧を供給する電源回路で、この電源回路13
は、本実施形態では、ダクト11内に設けられた温度セ
ンサ14で検知されたダクト11内の温度に応じて、送
風ファン12への供給電圧値を変えることができるよう
になっている。具体的には、温度センサ14によりダク
ト11内の温度が上昇していることが検知されると、送
風ファン12への供給電圧値を増加して送風ファン12
の回転数を上げることにより、ダクト11内の冷却効果
を高められるようになっている。
ための電圧を供給する電源回路で、この電源回路13
は、本実施形態では、ダクト11内に設けられた温度セ
ンサ14で検知されたダクト11内の温度に応じて、送
風ファン12への供給電圧値を変えることができるよう
になっている。具体的には、温度センサ14によりダク
ト11内の温度が上昇していることが検知されると、送
風ファン12への供給電圧値を増加して送風ファン12
の回転数を上げることにより、ダクト11内の冷却効果
を高められるようになっている。
【0027】そして、本実施形態では、上述の冷却シス
テムに、送風ファン12の作動に伴いダクト11内に発
生する騒音を低減するための騒音低減装置15として、
エラーマイク16,ローパスフィルタ(LPF)17,
逆相信号生成部18,ディジタル/アナログ(D/A)
変換器19,増幅回路(AMP)20及びスピーカ21
が設けられている。
テムに、送風ファン12の作動に伴いダクト11内に発
生する騒音を低減するための騒音低減装置15として、
エラーマイク16,ローパスフィルタ(LPF)17,
逆相信号生成部18,ディジタル/アナログ(D/A)
変換器19,増幅回路(AMP)20及びスピーカ21
が設けられている。
【0028】ここで、エラーマイク(騒音検出部)16
は、ダクト11内に設けられ、送風ファン12の作動に
伴いダクト11内で発生する騒音を騒音信号として検出
するものであり、ローパスフィルタ17は、このエラー
マイク16で検出された騒音信号をろ波して約1kHz
以下の周波数成分の信号のみを通過させるものである。
なお、このように、騒音信号の周波数成分を1kHz以
下にするのは、人間が騒音として耳障りに感じる音の周
波数が略1kHz以下の周波数帯に含まれるからであ
る。
は、ダクト11内に設けられ、送風ファン12の作動に
伴いダクト11内で発生する騒音を騒音信号として検出
するものであり、ローパスフィルタ17は、このエラー
マイク16で検出された騒音信号をろ波して約1kHz
以下の周波数成分の信号のみを通過させるものである。
なお、このように、騒音信号の周波数成分を1kHz以
下にするのは、人間が騒音として耳障りに感じる音の周
波数が略1kHz以下の周波数帯に含まれるからであ
る。
【0029】また、逆相信号生成部(ファジィ制御型消
去信号生成部)18は、エラーマイク16で検出されロ
ーパスフィルタ17でろ波された騒音信号に基づいて、
ダクト11内で発生している騒音を消去しうる特性を有
する消去信号(具体的には、騒音の周波数と逆の位相を
有する逆相信号)をファジィ制御により適応的に生成す
るものである。
去信号生成部)18は、エラーマイク16で検出されロ
ーパスフィルタ17でろ波された騒音信号に基づいて、
ダクト11内で発生している騒音を消去しうる特性を有
する消去信号(具体的には、騒音の周波数と逆の位相を
有する逆相信号)をファジィ制御により適応的に生成す
るものである。
【0030】さらに、D/A変換器19は、この逆相信
号生成部18で生成された逆相信号(ディジタル信号)
をアナログ信号に変換するものであり、増幅回路20
は、このD/A変換器19からの逆相信号を所望の電圧
レベルに増幅するものであり、スピーカ(消去音出力
部)21は、逆相信号生成部18で生成されD/A変換
器19,増幅回路20を通じて入力された逆相信号を音
に変換して、ダクト11内で発生している騒音の消去音
として出力するもので、ここでは、騒音を効率良く消去
できるよう、その中心が送風ファン12の回転軸の軸心
上に位置するようダクト11内に配置されている。
号生成部18で生成された逆相信号(ディジタル信号)
をアナログ信号に変換するものであり、増幅回路20
は、このD/A変換器19からの逆相信号を所望の電圧
レベルに増幅するものであり、スピーカ(消去音出力
部)21は、逆相信号生成部18で生成されD/A変換
器19,増幅回路20を通じて入力された逆相信号を音
に変換して、ダクト11内で発生している騒音の消去音
として出力するもので、ここでは、騒音を効率良く消去
できるよう、その中心が送風ファン12の回転軸の軸心
上に位置するようダクト11内に配置されている。
【0031】そして、上述の逆相信号生成部18は、ハ
ードウェア的には、例えば図3に示すように、A/D変
換器181,ROM182,マイクロプロセッサユニッ
ト(MPU)183及びRAM184を有して構成され
ている。ここで、A/D変換器181は、エラーマイク
16で検出されローパスフィルタ17を通じて入力され
た騒音信号(アナログ信号)をMPU183で選定され
たサンプリング周波数に従ってサンプリングすることに
よりディジタル信号に変換するものであり、ROM18
2は、後述するファジィ制御用の制御ルール,メンバシ
ップ関数(非線形関数:図4中の符号188参照)及び
シングルトンWN,WP (図4参照)などを記憶するも
のである。
ードウェア的には、例えば図3に示すように、A/D変
換器181,ROM182,マイクロプロセッサユニッ
ト(MPU)183及びRAM184を有して構成され
ている。ここで、A/D変換器181は、エラーマイク
16で検出されローパスフィルタ17を通じて入力され
た騒音信号(アナログ信号)をMPU183で選定され
たサンプリング周波数に従ってサンプリングすることに
よりディジタル信号に変換するものであり、ROM18
2は、後述するファジィ制御用の制御ルール,メンバシ
ップ関数(非線形関数:図4中の符号188参照)及び
シングルトンWN,WP (図4参照)などを記憶するも
のである。
【0032】ただし、このROM182には、上記のメ
ンバシップ関数188については、送風ファン12の回
転数に応じて発生するであろうと予測される複数種類の
騒音に対応して複数種類のものが記憶されており(第2
記憶部としての機能を果たしている)、本実施形態で
は、例えば図4中に模式的に示すように、送風ファン1
2の回転数が大きい程(f1 <f2 <f3 ・・・)、他
のものよりも山の傾きを緩慢にした(山の幅を大きくし
た)形状を有するものが記憶されている。
ンバシップ関数188については、送風ファン12の回
転数に応じて発生するであろうと予測される複数種類の
騒音に対応して複数種類のものが記憶されており(第2
記憶部としての機能を果たしている)、本実施形態で
は、例えば図4中に模式的に示すように、送風ファン1
2の回転数が大きい程(f1 <f2 <f3 ・・・)、他
のものよりも山の傾きを緩慢にした(山の幅を大きくし
た)形状を有するものが記憶されている。
【0033】そして、これらの各メンバシップ関数18
8は、後述するように、送風ファン12への供給電圧情
報に応じてMPU183により選択されてRAM184
に読み出される(コピーされる)ようになっており、後
述する逆相信号の推論・生成処理には、このように選択
されたメンバシップ関数188が使用されるようになっ
ている。
8は、後述するように、送風ファン12への供給電圧情
報に応じてMPU183により選択されてRAM184
に読み出される(コピーされる)ようになっており、後
述する逆相信号の推論・生成処理には、このように選択
されたメンバシップ関数188が使用されるようになっ
ている。
【0034】つまり、上記のRAM184は、ROM1
82の記憶情報がMPU183を通じてコピーされるこ
とにより、上記の逆相信号を生成するためのメンバシッ
プ関数188を記憶する第1記憶部としての機能を果た
していることになる。なお、上記のシングルトンWN ,
WP は、主に、後述するファジィ推論部187(図4参
照)で推論・生成される逆相信号の出力レベルを調整す
るためのもので、例えば、本実施形態では、その出力値
の大きさ(重み)と位置(図4参照)とが調整されるこ
とにより、逆相信号の出力レベルが−2V〜+2V程度
の範囲内に収められるようになっている。
82の記憶情報がMPU183を通じてコピーされるこ
とにより、上記の逆相信号を生成するためのメンバシッ
プ関数188を記憶する第1記憶部としての機能を果た
していることになる。なお、上記のシングルトンWN ,
WP は、主に、後述するファジィ推論部187(図4参
照)で推論・生成される逆相信号の出力レベルを調整す
るためのもので、例えば、本実施形態では、その出力値
の大きさ(重み)と位置(図4参照)とが調整されるこ
とにより、逆相信号の出力レベルが−2V〜+2V程度
の範囲内に収められるようになっている。
【0035】また、MPU183は、RAM184にお
ける制御ルール,メンバシップ関数188及びシングル
トンWN ,WP とに基づいて上記の逆相信号を生成する
ものである。なお、このMPU183は、電源回路13
からの送風ファン12への供給電圧情報に応じてA/D
変換器181でのサンプリング周波数を決定する機能も
有しており、例えば、ここでは、入力された供給電圧情
報から送風ファン12の回転数(周波数)を把握するこ
とができることから、その周波数の2倍の周波数をサン
プリング周波数(周期)として決定するようになってい
る。
ける制御ルール,メンバシップ関数188及びシングル
トンWN ,WP とに基づいて上記の逆相信号を生成する
ものである。なお、このMPU183は、電源回路13
からの送風ファン12への供給電圧情報に応じてA/D
変換器181でのサンプリング周波数を決定する機能も
有しており、例えば、ここでは、入力された供給電圧情
報から送風ファン12の回転数(周波数)を把握するこ
とができることから、その周波数の2倍の周波数をサン
プリング周波数(周期)として決定するようになってい
る。
【0036】そして、MPU183は、上述のように逆
相信号を生成するため、機能的には、例えば図4に示す
ように、基準信号発生部185,メンバシップ関数補正
部186及びファジィ推論部187を有して構成されて
いる。ここで、基準信号発生部185は、上記の逆相信
号を生成するための基準となる基準信号を発生するもの
で、本実施形態では、例えばサイン波(Xj =sinω
t)を発生するようになっており、このサイン波を、電
源回路13からの供給電圧情報に基づいてファジィ推論
部187により選択されたRAM184内のメンバシッ
プ関数188により非線形に変化させることで、複数種
類の基準波形を生成しうるようになっている。
相信号を生成するため、機能的には、例えば図4に示す
ように、基準信号発生部185,メンバシップ関数補正
部186及びファジィ推論部187を有して構成されて
いる。ここで、基準信号発生部185は、上記の逆相信
号を生成するための基準となる基準信号を発生するもの
で、本実施形態では、例えばサイン波(Xj =sinω
t)を発生するようになっており、このサイン波を、電
源回路13からの供給電圧情報に基づいてファジィ推論
部187により選択されたRAM184内のメンバシッ
プ関数188により非線形に変化させることで、複数種
類の基準波形を生成しうるようになっている。
【0037】また、メンバシップ関数補正部(非線形関
数制御部)185は、スピーカ21(図2参照)から出
力された消去音により消去しきれずエラーマイク16に
おいて残留騒音(残留エラー)として検出されローパス
フィルタ17,A/D変換器181を通じて入力された
騒音信号が最小(理論的にはゼロ)となるように、RO
M182からRAM184に読み出されたメンバシップ
関数188の形状を変化させる(山を左右いずれかに移
動させる)ものである。
数制御部)185は、スピーカ21(図2参照)から出
力された消去音により消去しきれずエラーマイク16に
おいて残留騒音(残留エラー)として検出されローパス
フィルタ17,A/D変換器181を通じて入力された
騒音信号が最小(理論的にはゼロ)となるように、RO
M182からRAM184に読み出されたメンバシップ
関数188の形状を変化させる(山を左右いずれかに移
動させる)ものである。
【0038】さらに、ファジィ推論部186は、上記の
基準信号と生成中の消去信号をRAM184におけるメ
ンバシップ関数188により非線形に変化させた信号と
に基づいて新たな逆相信号を推論し生成するものであ
る。ただし、このファジィ推論部186は、電源回路1
3からの上記供給電圧情報により識別される送風ファン
12の回転数に応じたメンバシップ関数188を選択し
てROM182からRAM184へ読み出し、選択した
そのメンバシップ関数188に基づいて上記の逆相信号
の推論・生成処理を行なうようになっている。
基準信号と生成中の消去信号をRAM184におけるメ
ンバシップ関数188により非線形に変化させた信号と
に基づいて新たな逆相信号を推論し生成するものであ
る。ただし、このファジィ推論部186は、電源回路1
3からの上記供給電圧情報により識別される送風ファン
12の回転数に応じたメンバシップ関数188を選択し
てROM182からRAM184へ読み出し、選択した
そのメンバシップ関数188に基づいて上記の逆相信号
の推論・生成処理を行なうようになっている。
【0039】つまり、本実施形態のファジィ推論部18
6は、送風ファン12の回転数についての情報として、
送風ファン12への供給電圧情報をMPU183のポー
ト(図示略)を通じて受けるように構成されるととも
に、受信した供給電圧情報に基づいてメンバシップ関数
188の選択を行なうように構成されている。以下、上
述のごとく構成された本実施形態の騒音低減装置15の
動作について、図5に示すフローチャート(ステップS
1〜S11)及び図6に示すタイミングチャートを参照
しながら詳述する。
6は、送風ファン12の回転数についての情報として、
送風ファン12への供給電圧情報をMPU183のポー
ト(図示略)を通じて受けるように構成されるととも
に、受信した供給電圧情報に基づいてメンバシップ関数
188の選択を行なうように構成されている。以下、上
述のごとく構成された本実施形態の騒音低減装置15の
動作について、図5に示すフローチャート(ステップS
1〜S11)及び図6に示すタイミングチャートを参照
しながら詳述する。
【0040】まず、上述の冷却システムが電源投入によ
り起動されると、電源回路13から送風ファン12へ電
圧が供給されて送風ファン12が作動するととともに、
そのときの送風ファン12への供給電圧情報が逆相信号
生成部18(MPU183)へ出力される。すると、M
PU183では、この電源回路13からの電圧情報(選
択信号)を読み取り(ステップS1)、読み取った電圧
情報を基に上記のサンプリング周期を選定するとともに
〔図6(a)参照〕、その電圧情報に対応するメンバシ
ップ関数188を上記のサンプリング周期に従ってRO
M182から選択してRAM184に読み出す〔ステッ
プS2:図6(d)参照〕。
り起動されると、電源回路13から送風ファン12へ電
圧が供給されて送風ファン12が作動するととともに、
そのときの送風ファン12への供給電圧情報が逆相信号
生成部18(MPU183)へ出力される。すると、M
PU183では、この電源回路13からの電圧情報(選
択信号)を読み取り(ステップS1)、読み取った電圧
情報を基に上記のサンプリング周期を選定するとともに
〔図6(a)参照〕、その電圧情報に対応するメンバシ
ップ関数188を上記のサンプリング周期に従ってRO
M182から選択してRAM184に読み出す〔ステッ
プS2:図6(d)参照〕。
【0041】このとき、MPU183は、必要な制御ル
ール及びシングルトンWN ,WP も上記のサンプリング
周期に従ってROM182からRAM184へ読み出し
ておく〔ステップS3:図6(e)参照〕。そして、M
PU183は、サンプリング周期が決定されている(生
成されている)か否かを判定するが(ステップS4)、
今、上述のごとくサンプリング周期が決定されているの
で、ファジィ推論部187が、選択したメンバシップ関
数188により基準信号発生部185からのサイン波を
非線形に変化させて基準波形〔図6(c)参照〕を生成
し、その基準波形と上記の制御ルール及びシングルトン
WN ,WP とに基づいて、上記逆相信号を推論し生成す
る〔ステップS4のYESルートからステップS6:図
6(g)参照〕。
ール及びシングルトンWN ,WP も上記のサンプリング
周期に従ってROM182からRAM184へ読み出し
ておく〔ステップS3:図6(e)参照〕。そして、M
PU183は、サンプリング周期が決定されている(生
成されている)か否かを判定するが(ステップS4)、
今、上述のごとくサンプリング周期が決定されているの
で、ファジィ推論部187が、選択したメンバシップ関
数188により基準信号発生部185からのサイン波を
非線形に変化させて基準波形〔図6(c)参照〕を生成
し、その基準波形と上記の制御ルール及びシングルトン
WN ,WP とに基づいて、上記逆相信号を推論し生成す
る〔ステップS4のYESルートからステップS6:図
6(g)参照〕。
【0042】なお、サンプリング周期が決定されていな
ければ、MPU183は待機状態(タイマ待ち状態)と
なる(ステップS4のNOルートからステップS5)。
このように、電源回路13からの電圧情報に応じて、発
生するであろうと予測される複数種類の騒音に対応して
用意されたメンバシップ関数188を選択し、そのメン
バシップ関数188に基づいて基準波形を生成すること
により、推論初期段階から、ダクト11内に発生してい
る騒音の波形に適応した逆相信号を生成することができ
るので、その後の推論処理によりダクト11内の騒音を
最小にするまでの時間が短縮される。
ければ、MPU183は待機状態(タイマ待ち状態)と
なる(ステップS4のNOルートからステップS5)。
このように、電源回路13からの電圧情報に応じて、発
生するであろうと予測される複数種類の騒音に対応して
用意されたメンバシップ関数188を選択し、そのメン
バシップ関数188に基づいて基準波形を生成すること
により、推論初期段階から、ダクト11内に発生してい
る騒音の波形に適応した逆相信号を生成することができ
るので、その後の推論処理によりダクト11内の騒音を
最小にするまでの時間が短縮される。
【0043】そして、上述のごとくファジィ推論部18
7により生成された逆相信号は、D/A変換器19にお
いてディジタル信号からアナログ信号に変換され増幅回
路20において増幅されたのちスピーカ21へ出力さ
れ、スピーカ21において音に変換されて上記騒音の消
去音として出力される〔ステップS7:図6(h)参
照〕。
7により生成された逆相信号は、D/A変換器19にお
いてディジタル信号からアナログ信号に変換され増幅回
路20において増幅されたのちスピーカ21へ出力さ
れ、スピーカ21において音に変換されて上記騒音の消
去音として出力される〔ステップS7:図6(h)参
照〕。
【0044】その後、MPU183は、上記の消去音に
よりしきれなかった残留騒音がエラーマイク16におい
て検出されその残留騒音信号がローパスフィルタ17,
A/D変換器181を通じて入力されているか否かを判
定し(ステップS8)、残留騒音信号が入力されていれ
ば、その信号を上記サンプリング周期に従って読み取る
〔ステップS8のYESルートからステップS9:図6
(b)参照〕。
よりしきれなかった残留騒音がエラーマイク16におい
て検出されその残留騒音信号がローパスフィルタ17,
A/D変換器181を通じて入力されているか否かを判
定し(ステップS8)、残留騒音信号が入力されていれ
ば、その信号を上記サンプリング周期に従って読み取る
〔ステップS8のYESルートからステップS9:図6
(b)参照〕。
【0045】そして、MPU183では、メンバシップ
関数補正部186が、読み取った騒音信号に基づいて次
にファジィ推論部187で推論・生成される逆相信号に
より騒音信号が最小(ゼロ)となるように、図6(f)
に示すようなタイミングで、RAM184におけるメン
バシップ関数188の形状を変化させて(山を左右にず
らして)メンバシップ関数188の補正を行なう(ステ
ップS10)。
関数補正部186が、読み取った騒音信号に基づいて次
にファジィ推論部187で推論・生成される逆相信号に
より騒音信号が最小(ゼロ)となるように、図6(f)
に示すようなタイミングで、RAM184におけるメン
バシップ関数188の形状を変化させて(山を左右にず
らして)メンバシップ関数188の補正を行なう(ステ
ップS10)。
【0046】なお、本実施形態のメンバシップ関数補正
部186は、このようなメンバシップ関数188の形状
補正とともに、エラーマイク16で検出された残留騒音
(波形)に応じて、サンプリング周期の補正やシングル
トンWN ,WP の出力値の大きさ(重み)と位置の補正
なども行なっている。これにより、ファジィ推論部18
7では、上述のごとくメンバシップ関数補正部186に
よって補正されたメンバシップ関数188に基づいて、
新たな逆相信号の推論・生成処理を行なうことで、疑似
信号波形,ファジィ推論部187へのフィードバック信
号(前回生成された逆相信号)の位相が調整されて、上
記の騒音信号を最小にするような特性を有する逆相信号
が適応的に生成される。
部186は、このようなメンバシップ関数188の形状
補正とともに、エラーマイク16で検出された残留騒音
(波形)に応じて、サンプリング周期の補正やシングル
トンWN ,WP の出力値の大きさ(重み)と位置の補正
なども行なっている。これにより、ファジィ推論部18
7では、上述のごとくメンバシップ関数補正部186に
よって補正されたメンバシップ関数188に基づいて、
新たな逆相信号の推論・生成処理を行なうことで、疑似
信号波形,ファジィ推論部187へのフィードバック信
号(前回生成された逆相信号)の位相が調整されて、上
記の騒音信号を最小にするような特性を有する逆相信号
が適応的に生成される。
【0047】そして、MPU183は、電源回路13の
電源が切られるなどして停止指示が入力されるまで(送
風ファン12への供給電圧情報がゼロになるまで)、上
記ステップS4以降の処理を繰り返し、常に、ダクト1
1内の騒音を最小にする特性を有する逆相信号を適応的
に生成する(ステップS11のNOルート)。なお、停
止指示が入力されれば、MPU183は処理を終える
(ステップ11のYESルート)。
電源が切られるなどして停止指示が入力されるまで(送
風ファン12への供給電圧情報がゼロになるまで)、上
記ステップS4以降の処理を繰り返し、常に、ダクト1
1内の騒音を最小にする特性を有する逆相信号を適応的
に生成する(ステップS11のNOルート)。なお、停
止指示が入力されれば、MPU183は処理を終える
(ステップ11のYESルート)。
【0048】以上のように、本実施形態における送風フ
ァン12の騒音低減装置15によれば、送風ファン12
の作動に伴い発生する騒音を消去しうる逆相信号をファ
ジィ制御により適応的に生成するので、騒音の特性(波
形)が非線形に変化しても、従来のように、畳み込み符
号化演算やタップ係数の更新演算などの複雑な演算処理
を多数行なうことなく、この変化に確実に追従して上記
の逆相信号を高速に生成することができる。
ァン12の騒音低減装置15によれば、送風ファン12
の作動に伴い発生する騒音を消去しうる逆相信号をファ
ジィ制御により適応的に生成するので、騒音の特性(波
形)が非線形に変化しても、従来のように、畳み込み符
号化演算やタップ係数の更新演算などの複雑な演算処理
を多数行なうことなく、この変化に確実に追従して上記
の逆相信号を高速に生成することができる。
【0049】従って、その装置規模を増大させることな
く、うなりやたわみ等の非周期的,非線形な騒音をも、
常に、極めて効率良く低減することができる。具体的
に、本実施形態の騒音低減装置15では、上記の消去音
により消去しきれなかった残留騒音をエラーマイク16
により検出し、検出した残留騒音に応じて、メンバシッ
プ関数188の形状を変化させるだけで、その残留騒音
を最小にする逆相信号を適応的に推論・生成することが
できるので、常に、最適な騒音低減量を維持することの
できる適応制御を行なうことができる。従って、突発的
な騒音を含み、騒音の波形が非線形に変化しても、極め
て高速且つ高精度に、その騒音を最小に低減することが
できる。
く、うなりやたわみ等の非周期的,非線形な騒音をも、
常に、極めて効率良く低減することができる。具体的
に、本実施形態の騒音低減装置15では、上記の消去音
により消去しきれなかった残留騒音をエラーマイク16
により検出し、検出した残留騒音に応じて、メンバシッ
プ関数188の形状を変化させるだけで、その残留騒音
を最小にする逆相信号を適応的に推論・生成することが
できるので、常に、最適な騒音低減量を維持することの
できる適応制御を行なうことができる。従って、突発的
な騒音を含み、騒音の波形が非線形に変化しても、極め
て高速且つ高精度に、その騒音を最小に低減することが
できる。
【0050】また、本実施形態の騒音低減装置15で
は、送風ファン12への供給電圧情報(送風ファン12
の回転数)に応じてメンバシップ関数188を選択し、
そのメンバシップ関数188に基づいて上記の逆相信号
の推論・生成処理を行なうので、推論初期段階から、ダ
クト11内で発生している騒音信号に適応した逆相信号
を生成することができる。従って、その後の推論処理に
より上記騒音を最小にするまでの時間を短縮することが
でき、さらに高速に、ダクト11内の騒音を最小に低減
することができる。
は、送風ファン12への供給電圧情報(送風ファン12
の回転数)に応じてメンバシップ関数188を選択し、
そのメンバシップ関数188に基づいて上記の逆相信号
の推論・生成処理を行なうので、推論初期段階から、ダ
クト11内で発生している騒音信号に適応した逆相信号
を生成することができる。従って、その後の推論処理に
より上記騒音を最小にするまでの時間を短縮することが
でき、さらに高速に、ダクト11内の騒音を最小に低減
することができる。
【0051】さらに、このように送風ファン12への供
給電圧情報に基づいてメンバシップ関数188の選択を
行なうことにより、従来のように、送風ファン12の回
転翼に磁石を設けるなど、送風ファン12の回転数情報
を得るための特別な細工を送風ファン12に施したり装
置を設けたりする必要がないので、メンバシップ関数1
88の選択処理を高速化することができるだけでなく、
送風ファン12自体の低コスト化にも大いに寄与してい
る。
給電圧情報に基づいてメンバシップ関数188の選択を
行なうことにより、従来のように、送風ファン12の回
転翼に磁石を設けるなど、送風ファン12の回転数情報
を得るための特別な細工を送風ファン12に施したり装
置を設けたりする必要がないので、メンバシップ関数1
88の選択処理を高速化することができるだけでなく、
送風ファン12自体の低コスト化にも大いに寄与してい
る。
【0052】そして、本実施形態では、上記のファジィ
推論部187およびメンバシップ関数補正部186が、
MPU183により構成されているので、その構成が大
幅に小型化されるとともにコストも低減されており、本
騒音低減装置15を極めて小型で安価に実現できてい
る。なお、上述した実施形態では、メンバシップ関数1
88を複数種類用意していずれか1つを選択するように
なっているが、1種類のみを固定使用するようにしても
よい。
推論部187およびメンバシップ関数補正部186が、
MPU183により構成されているので、その構成が大
幅に小型化されるとともにコストも低減されており、本
騒音低減装置15を極めて小型で安価に実現できてい
る。なお、上述した実施形態では、メンバシップ関数1
88を複数種類用意していずれか1つを選択するように
なっているが、1種類のみを固定使用するようにしても
よい。
【0053】また、上述のファジィ推論部187では、
上述のごとく推論初期段階からダクト11内で発生して
いる騒音に適応した逆相信号を生成するために、基準信
号発生部185で発生した基準信号を使用して逆相信号
の推論・生成を行なっているが、このような基準信号を
使用しなくても、エラーマイク16で検出された残留騒
音のみに基づいて上記逆相信号の推論・生成を行なうこ
とも可能である。
上述のごとく推論初期段階からダクト11内で発生して
いる騒音に適応した逆相信号を生成するために、基準信
号発生部185で発生した基準信号を使用して逆相信号
の推論・生成を行なっているが、このような基準信号を
使用しなくても、エラーマイク16で検出された残留騒
音のみに基づいて上記逆相信号の推論・生成を行なうこ
とも可能である。
【0054】この場合、基準信号を使用する場合に比べ
て、ダクト11内で発生している騒音に適応した逆相信
号を生成するまでに多少の時間を要するものの、基準信
号発生部185を使用せずに済むので、MPU183の
構成をより簡素化することができる。さらに、本実施形
態の騒音低減装置15は、電子機器の冷却システムに適
用したものについて述べたが、送風ファン12を有する
システムであれば、どのようなシステムに適用すること
も可能である。
て、ダクト11内で発生している騒音に適応した逆相信
号を生成するまでに多少の時間を要するものの、基準信
号発生部185を使用せずに済むので、MPU183の
構成をより簡素化することができる。さらに、本実施形
態の騒音低減装置15は、電子機器の冷却システムに適
用したものについて述べたが、送風ファン12を有する
システムであれば、どのようなシステムに適用すること
も可能である。
【0055】そして、本発明は上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の送風ファ
ンの騒音低減装置によれば、送風ファンの作動に伴い発
生する騒音を消去しうる消去信号をファジィ制御により
適応的に生成するので、騒音の特性(波形)が非線形に
変化しても、畳み込み符号化演算などの複雑な演算処理
を多数行なうことなく、この変化に確実に追従して上記
の消去信号を高速に生成することができ、その装置規模
を増大させることなく、常に、上記の騒音を極めて効率
良く低減することができる。
ンの騒音低減装置によれば、送風ファンの作動に伴い発
生する騒音を消去しうる消去信号をファジィ制御により
適応的に生成するので、騒音の特性(波形)が非線形に
変化しても、畳み込み符号化演算などの複雑な演算処理
を多数行なうことなく、この変化に確実に追従して上記
の消去信号を高速に生成することができ、その装置規模
を増大させることなく、常に、上記の騒音を極めて効率
良く低減することができる。
【0057】このとき、本騒音低減装置では、上記の消
去音により消去しきれなかった残留騒音に応じて、上記
の消去信号を推論・生成するために使用する非線形関数
の形状を変化させるだけで、上記の残留騒音を最小にす
る消去信号を適応的に推論・生成することができるの
で、騒音の波形が非線形に変化しても、極めて高速且つ
高精度に、上記の騒音を最小に低減することができる。
去音により消去しきれなかった残留騒音に応じて、上記
の消去信号を推論・生成するために使用する非線形関数
の形状を変化させるだけで、上記の残留騒音を最小にす
る消去信号を適応的に推論・生成することができるの
で、騒音の波形が非線形に変化しても、極めて高速且つ
高精度に、上記の騒音を最小に低減することができる。
【0058】なお、本騒音低減装置では、送風ファンの
回転数に応じて発生するであろうと予測される騒音に対
応する非線形関数を選択し、その非線形関数に基づいて
上記の消去信号の推論・生成処理を行なうこともできる
ので、推論初期段階から、発生している騒音信号に適応
した消去信号を生成することができる。従って、その後
の推論処理により上記騒音を最小にするまでの時間を短
縮することができ、さらに高速に、上記の騒音を最小に
低減することができる。
回転数に応じて発生するであろうと予測される騒音に対
応する非線形関数を選択し、その非線形関数に基づいて
上記の消去信号の推論・生成処理を行なうこともできる
ので、推論初期段階から、発生している騒音信号に適応
した消去信号を生成することができる。従って、その後
の推論処理により上記騒音を最小にするまでの時間を短
縮することができ、さらに高速に、上記の騒音を最小に
低減することができる。
【0059】このとき、上記の送風ファンの回転数につ
いての情報として、送風ファンへの供給電圧情報に基づ
いて上記の非線形関数の選択を行なえば、送風ファンの
回転数情報を検出するための特別な装置を送風ファンに
設けることなく、簡便に、送風ファンの回転数情報を得
て上記非線形関数の選択を行なうことができるので、上
記選択処理を高速化することができるだけでなく、送風
ファン自体の低コスト化にも大いに寄与する。
いての情報として、送風ファンへの供給電圧情報に基づ
いて上記の非線形関数の選択を行なえば、送風ファンの
回転数情報を検出するための特別な装置を送風ファンに
設けることなく、簡便に、送風ファンの回転数情報を得
て上記非線形関数の選択を行なうことができるので、上
記選択処理を高速化することができるだけでなく、送風
ファン自体の低コスト化にも大いに寄与する。
【0060】そして、上記の推論部および非線形関数制
御部は、マイクロプロセッサユニットにより構成すれ
ば、その構成が大幅に小型化されるとともにコストも低
減されるので、本騒音低減装置を極めて小型で安価に実
現することができる。
御部は、マイクロプロセッサユニットにより構成すれ
ば、その構成が大幅に小型化されるとともにコストも低
減されるので、本騒音低減装置を極めて小型で安価に実
現することができる。
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての送風ファンの騒音
低減装置が適用される電子機器の冷却システムの構成を
示すブロック図である。
低減装置が適用される電子機器の冷却システムの構成を
示すブロック図である。
【図3】本実施形態の送風ファンの騒音低減装置におけ
る逆相信号生成部のハードウェア構成を示すブロック図
である。
る逆相信号生成部のハードウェア構成を示すブロック図
である。
【図4】本実施形態の逆相信号生成部の機能ブロック図
である。
である。
【図5】本実施形態の送風ファンの騒音低減装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
を説明するためのフローチャートである。
【図6】(a)〜(h)はいずれも本実施形態の送風フ
ァンの騒音低減装置の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
ァンの騒音低減装置の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図7】従来の送風ファンの騒音低減装置が適用される
電子機器の冷却システムの一例を示すブロック図であ
る。
電子機器の冷却システムの一例を示すブロック図であ
る。
【図8】送風ファンの回転数の検出方法を説明するため
の模式図である。
の模式図である。
1,12 送風ファン
2,15 騒音低減装置
3 騒音検出部
4 ファジィ制御型消去信号生成部
5 消去音出力部
11 ダクト
13 電源回路
14 温度センサ
16 エラーマイク(騒音検出部)
17 ローパスフィルタ(LPF)
18 逆相信号生成部(ファジィ制御型消去信号生成
部) 19 ディジタル/アナログ(D/A)変換器 20 増幅回路(AMP) 21 スピーカ(消去音出力部) 181 アナログ/ディジタル(A/D)変換器 182 ROM(第2記憶部) 183 マイクロプロセッサユニット(MPU) 184 RAM(第1記憶部) 185 基準信号発生部 186 メンバシップ関数補正部(非線形関数制御部) 187 ファジィ推論部 188 メンバシップ関数(非線形関数) WN ,WP シングルトン
部) 19 ディジタル/アナログ(D/A)変換器 20 増幅回路(AMP) 21 スピーカ(消去音出力部) 181 アナログ/ディジタル(A/D)変換器 182 ROM(第2記憶部) 183 マイクロプロセッサユニット(MPU) 184 RAM(第1記憶部) 185 基準信号発生部 186 メンバシップ関数補正部(非線形関数制御部) 187 ファジィ推論部 188 メンバシップ関数(非線形関数) WN ,WP シングルトン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G10K 11/16
F01N 1/06
F24F 11/04
G10K 11/178
Claims (4)
- 【請求項1】 送風ファンの作動に伴い発生する騒音を
低減するための騒音低減装置であって、 該騒音を騒音信号として検出する騒音検出部と、 該騒音検出部により検出された騒音信号に基づいて、該
騒音を消去しうる特性を有する消去信号をファジィ制御
により適応的に生成するファジィ制御型消去信号生成部
と、 該ファジィ制御型消去信号生成部で生成された該消去信
号を音に変換して該騒音の消去音として出力する消去音
出力部とをそなえるとともに、 該ファジィ制御型消去信号生成部が、 該消去信号を生成するための非線形関数を記憶する第1
記憶部と、 該消去音出力部から出力された該消去音により消去しき
れず該騒音検出部において残留騒音として検出された騒
音信号が最小となるように、該第1記憶部における該非
線形関数の形状を変化させる非線形関数制御部と、 生成中の消去信号を該第1記憶部における該非線形関数
により非線形に変化させた信号に基づいて新たな消去信
号を推論し生成する推論部と、 該送風ファンの回転数に応じて発生するであろうと予測
される複数種類の騒音に対応して複数種類の非線形関数
を記憶する第2記憶部とをそなえ、且つ、 該推論部が、 該送風ファンの回転数に応じた非線形関数を選択して該
第2記憶部から該第1記憶部へ読み出し、選択した該非
線形関数に基づいて該消去信号の推論・生成処理を行な
うように構成され ていることを特徴とする、送風ファン
の騒音低減装置。 - 【請求項2】 送風ファンの作動に伴い発生する騒音を
低減するための騒音低減装置であって、 該騒音を騒音信号として検出する騒音検出部と、 該送風ファンの回転数に応じて発生するであろうと予測
される複数種類の騒音に対応して複数種類の非線形関数
を記憶する記憶部と、 該送風ファンの回転数についての情報に応じた非線形関
数を該記憶部から選択 し、当該選択した非線形関数に基
づいて該騒音を消去しうる特性を有する消去信号を推論
し生成する推論部と、 該推論部で生成された該消去信号を音に変換して該騒音
の消去音として出力する消去音出力部と、 該消去音出力部から出力された該消去音により消去しき
れず該騒音検出部において残留騒音として検出された騒
音信号が最小となるように、上記の選択された該非線形
関数の形状を変化させる非線形関数制御部とをそなえて
いることを特徴とする、送風ファンの騒音低減装置。 - 【請求項3】 該推論部が、 該送風ファンの回転数についての情報として、該送風フ
ァンへの供給電圧情報を受けるように構成されるととも
に、該供給電圧情報に基づいて該非線形関数の選択を行
なうように構成されていることを特徴とする、請求項1
又は2に記載の送風ファンの騒音低減装置。 - 【請求項4】 該推論部および該非線形関数制御部が、
マイクロプロセッサユニットにより構成されていること
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の送
風ファンの騒音低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27781997A JP3455082B2 (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 送風ファンの騒音低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27781997A JP3455082B2 (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 送風ファンの騒音低減装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11119781A JPH11119781A (ja) | 1999-04-30 |
JP3455082B2 true JP3455082B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=17588710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27781997A Expired - Fee Related JP3455082B2 (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 送風ファンの騒音低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3455082B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5007561B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2012-08-22 | ソニー株式会社 | ノイズ低減装置、ノイズ低減方法、ノイズ低減処理用プログラム、ノイズ低減音声出力装置およびノイズ低減音声出力方法 |
US20190071554A1 (en) | 2016-03-17 | 2019-03-07 | Kao Corporation | Fan |
US10914312B2 (en) | 2016-04-27 | 2021-02-09 | Kao Corporation | Fan |
-
1997
- 1997-10-09 JP JP27781997A patent/JP3455082B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11119781A (ja) | 1999-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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