JP4992730B2 - 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、インクジェット式記録ヘッドなどの液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置に関し、特に、圧力発生室からノズル開口に液体を供給する圧力発生ユニット、及び、液室から圧力発生室を通って圧力発生ユニットとノズル開口とを連通する液体流路を形成した流路ユニットを有する液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置に関する。
例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を代表とする液体噴射ヘッドには、リザーバ(液室)から圧力発生室を経てノズル開口に至る一連の液体流路をノズル開口に対応して複数備え、圧力発生手段の駆動によって圧力発生室内の液体に生じた圧力変動を利用してノズル開口からインクなどの液体を吐出させるように構成されたものがある。
上記の液体噴射ヘッドは複数の構成部品を積層して構成されている。例えば、特許文献1に開示されている記録ヘッドは、圧力発生室とこの圧力発生室の容積を変動させるための圧電振動子を有するアクチュエータユニットと、液体流路を形成する流路ユニットとから成り、アクチュエータユニットと流路ユニットとを重ね合わせた状態で一体化して構成されている。
アクチュエータユニット(圧力発生ユニット)は、圧電振動子と、振動板と、複数の圧力発生室が形成された圧力発生室プレート(スペーサ)とを積層し、焼成等により一体化することで構成されている。一方、上記流路ユニットは、ノズル連通口の一部となる貫通口や供給側連通口が形成された連通口形成プレート、リザーバからのインクを圧力発生室側に供給するための供給口やノズル連通口の一部となる貫通口が形成された供給口形成プレート、リザーバ(液室)およびノズル連通口の一部となる貫通口が形成されたリザーバプレート(液室形成プレート)から成り、これに複数のノズル開口を列設してノズル列が形成されたノズルプレート(ノズル開口形成部材)を積層して一体化することで構成されている。
上記構成の記録ヘッドによってノズル開口からインクを吐出する場合、インクを吐出するのに先だって圧力発生室を予備的に膨張させたときにはリザーバ側から供給口を通じて圧力発生室内にインクが供給され、また、予備膨張の後に圧力発生室を急激に収縮させるとノズル開口からインク滴が吐出されると共に圧力発生室内のインクの一部が供給口を通じてリザーバ側に移動する。
特開平09−314836号公報
上記のリザーバに関し、インクの流動抵抗による圧力損失を低減する観点から断面積、具体的には深さをより大きく採ることが望ましい。このためには、リザーバプレートを厚くすることが考えられる。しかしながら、リザーバプレートを厚くすると、このリザーバプレートにノズル連通口の一部となる貫通口をプレス加工で開設する際にパンチの座屈等の虞があったため、リザーバの深さを確保することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液室の圧力損失を低減しつつ加工も容易な液体噴射ヘッド、及び、これを備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記目的を達成するために提案されたものであり、圧力発生室からノズル開口に液体を供給する圧力発生ユニット、及び、液室から前記圧力発生室を通って前記圧力発生ユニットとノズル開口とを連通する液体流路を形成した流路ユニットを有する液体噴射ヘッドであって、
前記流路ユニットは、液室が開設された液室形成プレートと、
当該液室形成プレートの一方の面に接合された液室内の液体を圧力発生室側に供給する供給口が開設された供給口形成プレートと、
を有し、
前記供給口形成プレートは、前記圧力発生室側に開口した第1の凹部と、前記液室側に開口した第2の凹部を有し、
前記第1の凹部及び前記第2の凹部は、前記液室に対応する領域に形成され、前記第1の凹部よりも前記第2の凹部の方が幅広に形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、供給口形成プレートは、液室形成プレート側の面における液室に対応する領域に液室側に開口した第2の凹部を有するので、液室形成プレートを従来よりも厚くすることなく第2の凹部により液室の深さをより大きく確保することができる。これにより、液室を流れる液体の流動抵抗を低減し、圧力損失を抑制することが可能となる。また、第2の凹部は、液室に対応する領域に第1の凹部よりも幅広に形成されたので、第1の凹部の底部全面を、液室内の圧力変動を吸収するコンプライアンス部として機能させることができる。
なお、この場合の「幅広」とは、少なくとも圧力発生室の長手方向に対して広くなっている状態をいう。
上記構成において、前記第2の凹部の領域が前記液室の領域を含む構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、第2の凹部の領域が液室の領域を含める広さであれば、液室全体にわたって圧力変動を吸収することができ、また、気泡等の停滞場所を抑制することができるので液室内からの供給口へのインクの供給も良好である。
また、上記構成において、前記供給口を、前記第2の凹部の領域内に開設する構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、供給口形成プレートの板厚を厚くして液室の深さをより大きく確保した構成においても、板厚の薄い第2の凹部の領域内、即ち、第2の凹部の底部に供給口を形成するので、プレス加工時のポンチの座屈等を防止することができ、加工が容易である。
また、上記構成において、前記供給口について、前記液室側の口径が前記圧力発生室側の口径よりも広い構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、供給口の液室側の口径を圧力発生室側の口径よりも広くすることで、供給口を通過する際にも液体の圧力振動を減衰させることができる。
そして、本発明の液体噴射装置は、上記各構成の液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明は、本発明における液体噴射ヘッドとして、インクジェット式記録装置(本発明の液体噴射装置の一種)に搭載されるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという。)を例に挙げて行う。
図1は、記録ヘッド1を圧力発生ユニット側から見た斜視図、図2は、供給口形成プレートの平面図である。また、図3は記録ヘッド1の要部断面図である。
記録ヘッド1は、圧力発生ユニット(又はアクチュエータユニット)9と、流路ユニット10と、ノズルプレート26とから構成されており、これらを重ね合わせた状態で一体化してある。圧力発生ユニット9は、圧電振動子16(圧力発生手段の一種)と、必要に応じて振動板17と、圧力発生室11を区画するための圧力発生室プレート12とを積層し、焼成等により一体化することで構成されている。
また、流路ユニット10は、供給口20や第2連通口21を形成した供給口形成プレート22と、リザーバ23や第1連通口24を形成したリザーバプレート25(本発明における液室形成プレートに相当)とを積層することで構成されている。また、リザーバプレート25の供給口形成プレート22とは反対側の面には、ノズル開口8が形成されたノズルプレート26(ノズル開口形成部材の一種)を設けている。なお、本実施形態において例示したものには限られず、例えば、リザーバプレート25とノズルプレート26との間にリザーバ23を封止するための封止部材を設けたり、或いは、封止部材とノズル開口形成部材とを同一平面上に別個に設ける構成を採用することも可能である。
振動板17は、弾性を有する板材で構成されている。圧力発生室11とは反対側となる振動板17の外側表面には、各圧力発生室11に対応した状態で複数の圧電振動子16が配設される。例示した圧電振動子16は撓み振動モードの振動子であり、駆動電極16aと共通電極16bとによって圧電体16cを挟んで構成されている。そして、圧電振動子16の駆動電極に駆動信号が印加されると、駆動電極と共通電極との間には電位差に応じた電場が発生する。この電場は圧電体に付与され、圧電体が付与された電場の強さに応じて変形する。
圧力発生室プレート12は、圧力発生室11を形成するのに適した厚さのセラミックス材の薄板、例えばアルミナやジルコニア等によって構成され、圧力発生室11を区画するための空部がプレートの厚さ方向に貫通した状態で形成されている。圧力発生室11は、ノズルプレート26のノズル開口8のピッチと同じ一定のピッチで列状に開設され、列設方向と直交する左右方向に細長い長孔である。
供給口形成プレート22は、図2に示すように、ステンレス材等の金属材料によって構成された薄手の板状部材である。この供給口形成プレート22には、板厚方向を貫通する供給口20が複数開設されている。また、板厚方向を貫通する第2連通口21が、リザーバプレート25の第1連通口24に対応させて形成されている。供給口20は、インク流路(液体流路)内のインクに対して流体抵抗(流動抵抗)を付与する部分である。この供給口20に関し、図3に示すように、リザーバ23側の口径が圧力発生室11側の口径よりも広くなっている。この供給口20はプレス加工によって形成される。
また、供給口形成プレート22には、肉厚を他の部分よりも十分に薄くしたコンプライアンス部28が形成されている。このコンプライアンス部28は、リザーバプレート25のリザーバ23に対応する領域内を両面側から板厚方向に窪ませて凹部29,30を形成することで作製されている。具体的には、供給口形成プレート22の圧力発生室11側の上面におけるリザーバ23に対応する領域内であって供給口20から外れた領域をリザーバプレート25側の下面に向けて板厚方向の途中まで窪ませることで第1の凹部29を形成している。また、供給口形成プレート22の下面におけるリザーバ23に対応する領域を、第1の凹部29との間に薄肉部28′が残る程度に上面側に窪ませて第2の凹部30を形成している。即ち、供給口形成プレート22は、圧力発生室11側に開口した第1の凹部29と、リザーバ23側に開口した第2の凹部30を薄肉部28′で隔てた状態で有している。本実施形態において、これらの凹部29,30をエッチングによって形成している。
リザーバプレート25は、ステンレス材等の金属材料によって構成された板状部材である。このリザーバプレート25には、リザーバ23を区画するための空部が板厚方向を貫通した状態で形成されている。この空部と上記の第2の凹部30とが一連に連通してリザーバ23が区画形成されるようになっている。このリザーバ23は、複数の圧力発生室11に共通な液室として機能する部分であり、インクの種類(色)毎に設けられる。また、リザーバプレート25には、板厚方向を貫通する第1連通口24が上記の第2連通口21に対応させて複数形成されている。
ノズルプレート26は、ステンレス材等の金属材料によって構成された板状部材である。このノズルプレート26には、複数のノズル開口8を列設してノズル列(ノズル開口群)が横並びに形成されており、本実施形態では、ノズル列は一定のピッチ(例えば、180dpi)で開設された180個のノズル開口8によって構成されている。
なお、ノズルプレート26は金属材料以外にも、有機プラスチックフィルム等から構成してもよい。
そして、各プレート部材は、圧力発生ユニット9と供給口形成プレート22との間、供給口形成プレート22とリザーバプレート25との間、およびリザーバプレート25とノズルプレート26との間を接合して一体化される。これにより、図3に示すように、リザーバ23と圧力発生室11の他端部とが、供給口20を通じて連通する。また、圧力発生室11の一端部とノズル開口8とが、リザーバプレート25の第1連通口24および供給口形成プレート22の第2連通口21からなるノズル連通口を通じて連通する。そして、リザーバ23から圧力発生室11を通って圧力発生ユニット9とノズル開口8とを連通する一連のインク流路(液体流路)がノズル開口8毎に形成される。
上記構成の記録ヘッド1では、圧電振動子16を変形させることで対応する圧力発生室11が収縮或いは膨張し、圧力発生室11内のインクに圧力変動が生じる。このインク圧力を制御することで、ノズル開口8からインクを吐出(噴射)させることができる。インクを吐出するのに先だって定常容積の圧力発生室11を予備的に膨張させるとリザーバ23側から供給口20を通じて圧力発生室11内にインクが供給される。また、予備膨張の後に圧力発生室11を急激に収縮させるとノズル開口8からインクが吐出されると共に、圧力発生室11内のインクの一部が供給口20を通じてリザーバ23側に移動する。そして、上記コンプライアンス部28は、圧電振動子16を変形させることによるリザーバ23内の圧力変動をその弾性変形によって吸収する。この際、第1の凹部29と圧力発生室プレート12とによって区画される空間が、コンプライアンス部28の変形を許容するための逃げ空部となる。
そして、リザーバ23側から各圧力発生室11へのインクの供給をばらつき無くスムーズに行うために、リザーバ23における流動抵抗による圧力損失を極力抑えることが望ましい。この圧力損失を抑えるためには、リザーバプレート25を板厚を厚くすることでリザーバ23の深さをより大きくすることが考えられる。しかしながら、リザーバプレート25を厚くすると、例えばリザーバプレート25に第1連通口24をプレス加工で開設する際にポンチの座屈の虞がある等、加工が困難であった。
したがって、本発明に係る記録ヘッド1では、供給口形成プレート22に上記の第2の凹部30を設けることで、リザーバプレート25を厚くすることなくリザーバ23の深さDをより大きく確保している。これにより、リザーバ23を流れるインクの流動抵抗を低減し、圧力損失を抑制することが可能となる。その結果、リザーバ23から各圧力発生室11にインクをむら無くスムーズに供給することができ、以て、各ノズル開口8のインクの噴射特性を揃えることが可能となる。
また、本実施形態においては、図2に示すように、第2の凹部30の幅W2(圧力発生室11の長手方向、或いはノズル列に直交する方向の寸法)を、第1の凹部29の幅W1よりも広く設定している。より具体的には、第2の凹部30の供給口20側の端部が、第1の凹部29の供給口20側の端部よりも供給口20側に超えて位置するように第2の凹部30を形成している。これにより、第1の凹部29の底部全面をコンプライアンス部28として機能させることができる。加えて、第2の凹部30の底部における第1の凹部29よりも外側の領域を、供給口20を開設するための肉厚の薄く平坦な供給口開設部22´とすることができる。即ち、本実施形態においては、供給口20を第2の凹部30の領域内、つまり第2の凹部30の底部における供給口開設部22´に開設している。これにより、供給口形成プレート22の板厚を厚くしてリザーバ23の深さDをより大きく確保した構成においても、板厚の薄い供給口開設部22´に供給口20を形成するので、プレス加工時のポンチの座屈等を防止することができ、加工が容易である。
さらに、上述したように、供給口20のリザーバ23側の口径を圧力発生室11側の口径よりも広くしている。そして、この供給口20をプレス加工によって形成する際には、供給口形成プレート22の下面側から上面側に向けて上型(パンチ)を打ち込むようにしている。これは、上記の構成とは供給口20が逆向き、つまり、供給口20が圧力発生室11側からリザーバ23側に縮径する構成では、プレス加工が困難だからである。この場合、供給口形成プレート22の上面側から下面側に向けてプレス加工することになるが、供給口20の開設予定部位である供給口開設部22´の近傍に、第2の凹部30と供給口形成プレート22の下面との間の段差があるため、プレス加工機の下型をこの段差形状に倣った形にする必要がある。これに対し、供給口形成プレート22の下面側(液室側)から上面側(圧力発生室側)に向けて加工する構成では、供給口形成プレート22の上面において供給口20の開設予定部位周辺の平坦な部分(第1の凹部29や第2の凹部30がによる段差が無い部分)にプレス加工機の下型が当接する形となるので、下型を特殊な形状にすることなく供給口20を容易に開設することができる。また、供給口20のリザーバ23側の口径を圧力発生室11側の口径よりも広くすることで、この供給口20をインクが通る時点でもこのインクの圧力振動を減衰させることができる。なお、勿論、供給口20が圧力発生室11側からリザーバ23側に縮径する構成を採用することも可能である。
なお、上記実施形態においては、第1の凹部29及び第2の凹部30をエッチングで形成する構成を例示したが、これには限られない。例えば、これらの凹部29,30をプレス加工によって形成することも可能である。また、供給口形成プレート22となる基材に、各凹部29,30を区画する区画壁を電鋳法によって形成することで各凹部29,30を作製する構成を採用することもできる。これにより、形状精度の高い供給口形成プレート22を作製することができる。
また、上記実施形態では、圧力発生手段として、所謂撓み振動モードの圧電振動子16を例示したが、これには限られない。例えば、図4に示す第2実施形態のように、電界方向に直交する方向に変位する所謂縦振動モードの圧電振動子16´を採用することも可能である。この第2実施形態においては、振動板17′を、金属製の支持板17aに弾性フィルム17bを積層した複合板材によって構成している。そして、エッチング処理によって圧力発生室11に対応する部分に周囲の支持板17a本体から独立した島部17cを形成し、この島部1cに圧電振動子16′の先端面を接合している。
さらに、図5に示す第3実施形態のように、圧力発生ユニット9と供給口形成プレート22の間に、供給口20から圧力発生室側11にインクを供給し、かつ圧力発生室11からノズル開口8側へインクを供給するための連通口を有する連通口形成プレート15を設ける構成を採用することができる。この第3実施形態における連通口形成プレート15は、第3連通口13と供給側連通口14とを開設した板材によって構成されている。第3連通口13(ノズル開口側連通口)は、圧力発生室11のノズル開口8側の一端部に連通し、ノズル開口8よりも大きい寸法に設定された貫通孔である。そして、この第3連通口13は、第2連通口21及び第1連通口24と一連となってノズル連通口として機能し、圧力発生室11側からノズル開口8側へ液体を供給する。また、供給側連通口14(液室側連通口)は、第3連通口13とは反対側の圧力発生室11の他端部に連通し、板厚方向を貫通する孔である。この供給側連通口14は、供給口形成プレート22の供給口20と共にリザーバ23と圧力発生室11を連通し、リザーバ23側から供給口20を通ってきたインクを圧力発生室11に供給する。
図5に示すように、この第3実施形態においては、圧力発生室11の他端側の内壁から一端側に少し離れた位置に供給側連通口14を設け、第1の凹部29の圧力発生室11側の端部を供給口20及び供給側連通口14に干渉しない程度にこれらの供給口20及び供給側連通口14に可及的に近づけることで、平面視において、第1の凹部29の領域の一部が、圧力発生室11の領域の一部と重なるように構成している。なお、ここでいう「平面視」とは、圧力発生ユニット9側から流路ユニット10側を投影的に見た状態、又は、流路ユニット10側から圧力発生ユニット9を投影的に見た状態を意味する。即ち、圧力発生室11を第1の凹部29に投影した場合、或いは、第1の凹部29を圧力発生室11に投影した場合に、両領域の一部が互いにオーバーラップするように第1の凹部29を形成している。これにより、第1の凹部29の面積、即ち、コンプライアンス部28の面積をより広く確保することができ、コンプライアンスを大きくすることができる。これにより、リザーバ23内の圧力変動をコンプライアンス部28でより効果的に吸収することが可能となる。また、第2の凹部29の領域がリザーバ23の領域を含める広さであれば、リザーバ23全体にわたって圧力変動を吸収することができ、また、気泡等の停滞場所を抑制することができるのでリザーバ23内からの供給口20へのインクの供給も良好となる。
また、以上では、本発明に係る液体噴射ヘッドとして、プリンタ(液体噴射装置の一種)に搭載される記録ヘッド1を例示したが、本発明は、リザーバと供給口を有する他の液体噴射ヘッドにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。
記録ヘッドを圧力発生ユニット側から見た斜視図である。 供給口形成プレートの構成を説明する平面図である。 第1の実施形態における記録ヘッドの要部断面図である。 第2の実施形態における記録ヘッドの要部断面図である。 第3の実施形態における記録ヘッドの要部断面図である。
符号の説明
1…記録ヘッド,8…ノズル開口,9…圧力発生ユニット,10…流路ユニット,11…圧力発生室,12…圧力発生室プレート,13…第3連通口,14…供給側連通口,15…連通口形成プレート,16(16′)…圧電振動子,17(17′)…振動板,20…供給口,21…第2連通口,22…供給口形成プレート,23…リザーバ,24…第1連通口,25…リザーバプレート,26…ノズルプレート,29…第1の凹部,30…第2の凹部

Claims (5)

  1. 圧力発生室からノズル開口に液体を供給する圧力発生ユニット、及び、液室から前記圧力発生室を通って前記圧力発生ユニットとノズル開口とを連通する液体流路を形成した流路ユニットを有する液体噴射ヘッドであって、
    前記流路ユニットは、液室が開設された液室形成プレートと、
    当該液室形成プレートの一方の面に接合された液室内の液体を圧力発生室側に供給する供給口が開設された供給口形成プレートと、
    を有し、
    前記供給口形成プレートは、前記圧力発生室側に開口した第1の凹部と、前記液室側に開口した第2の凹部を有し、
    前記第1の凹部及び前記第2の凹部は、前記液室に対応する領域に形成され、前記第1の凹部よりも前記第2の凹部の方が幅広に形成されたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記第2の凹部の領域が前記液室の領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記供給口が、前記第2の凹部の領域内に開設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記供給口について、前記液室側の口径が前記圧力発生室側の口径よりも広くなっていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置。
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