JP4992615B2 - 流体噴射ヘッド及び流体噴射装置 - Google Patents

流体噴射ヘッド及び流体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、流体噴射ヘッド及び流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置として、流体噴射ヘッドに形成されたノズル開口より印刷用紙(対象物)にインク(流体)を噴射するインクジェット式記録装置が知られている。
このようなインクジェット式記録装置を含む流体噴射装置は、流体噴射ヘッドがノズル開口に連通する圧力室を備えており、圧力室を容積変動させることにより圧力室内部の流体をノズル開口から外部に噴射する。
そして、上述のように圧力室を容積変動させる方式の一つとして静電駆動方式が提案されている。この静電駆動方式は、電極に電圧を印加することによって生じる静電気力によって圧力室の壁面を変位させ、これによって圧力室の容積を変動させる方式である。
特開平11−198386号公報
ところで、静電駆動方式を採用する流体噴射装置においては、流体を噴射する際に静電気力の解放によって圧力室の壁面を急激に変位させるため、流体噴射ヘッドの内部において流体が逆流し、ノズル開口から噴射される流体の噴射速度や噴射量等の噴射状態が変化する場合があった。
そこで、インク流路の壁部の一部をダイアフラムとして構成し、上記振動波を減衰する技術が提案されている。このような技術によれば、ダイアフラムが上記振動波に伴って振動することによって流体中を伝達する振動波を減衰させることができるため、上記振動波が流体の噴射状態に影響を与えることを抑止することが可能となる。
ところが、インク流路の壁部の一部をダイアフラムとして構成する場合には、当該ダイアフラムとして構成されるインク流路の一部が非常薄くなる。このため、ダイアフラムとして構成されるインク流路の壁部が破損し易くなり、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性が低下する。
このため、上記ダイアフラムを外力から保護するためのカバー部を流体噴射ヘッドに対して取り付けることが提案されている。
しかしながら、印刷用紙のジャムが発生した時や流体噴射ヘッドの組立て時等においてカバー部に対して強い外力が加わった場合には、カバー部ごとダイアフラムが損傷する虞がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性を向上し、強い外力がカバー部に作用した場合であってもカバー部及びダイアフラムの損傷を抑止可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の流体噴射ヘッドは、ノズル開口を介して流体を噴射した際に生じる流体流路内の振動波を減衰するためのダイアフラムを備えるノズル基板と、上記ダイアフラムを覆うことによって保護するカバー部とを備える流体噴射ヘッドであって、上記ノズル基板と上記カバー部との間の隙間に充填されると共に上記ダイアフラムの変位領域を避けて配置される充填部を備えるという特徴を有する。
このような特徴を有する本発明の流体噴射ヘッドによれば、ノズル基板とカバー部と間の隙間に充填部が備えられている。
このため、充填部によってノズル基板とカバー部との間の空隙が充填され、流体噴射ヘッド全体の剛性が向上する。
したがって、本発明の流体噴射ヘッドによれば、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性を向上し、強い外力がカバー部に作用した場合であってもカバー部及びダイアフラムの損傷を抑止することが可能となる。
また、本発明の流体噴射ヘッドにおいては、上記充填部は、上記カバー部と同一材料により形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、カバー部と充填部とを一度に一体形成することが可能となる。このため、カバー部と充填部とを一体化することができ、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性をより向上させることが可能となる。
また、本発明の流体噴射ヘッドにおいては、上記充填部は、ノズル基板と上記カバー部とを接着する接着剤により形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、ノズル基板とカバー部とを接着する際に同時に充填部を形成することが可能となる。このため、簡易な工程にて、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性を向上させることが可能となる。
また、本発明の流体噴射ヘッドにおいては、上記充填部は、シリコーンを含む材料により形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、充填部を柔軟なものとすることができる。このため、カバー部に作用した外力を効率的に吸収し、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性をより向上させることが可能となる。
また、本発明の流体噴射ヘッドにおいては、上記ノズル基板が凹部を備え、該凹部の内部が上記ダイアフラムの変位領域とされているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、凹部内部にダイアフラムが収納される。このため、ノズル基板に当接する充填部の面を平面にすることによって、充填部がダイアフラムの変位領域を避けて配置されることとなる。
したがって、充填部の形成が容易になると共に、充填部が単純な形状となることによって充填部の剛性が高まる。よって、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性をより向上させることが可能となる。
次に、本発明の流体噴射装置は、流体噴射ヘッドから所定の対象物に向けて流体を噴射する流体噴射装置であって、上記流体噴射ヘッドとして、本発明の流体噴射ヘッドを備えることを特徴とする。
本発明の流体噴射ヘッドによれば、流体噴射ヘッドの外力に対する耐性を向上し、強い外力がカバー部に作用した場合であってもカバー部及びダイアフラムの損傷を抑止することが可能となる。したがって、このような流体噴射ヘッドを備える本発明の流体噴射装置は、信頼性の高いものとなる。
以下、図面を参照して、本発明に係る流体噴射ヘッド及び流体噴射装置の一実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、本発明に係る流体噴射ヘッドの一例として静電駆動方式によりインク(流体)を噴射するインクジェットヘッドについて説明し、さらに本発明の流体噴射装置の一例として上記インクジェットヘッドを備えるインクジェット式記録装置(以下、インクジェットプリンタと称する)について説明する。また、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本実施形態のインクジェットヘッド1の概略構成を示す図である。なお、図1及び図2において、ノズル列の延在方向をX方向、該X方向と水平に直交する方向をY方向、該X方向及びY方向と直交する方向(高さ方向)をZ方向とする。
そして、図1は、本実施形態のインクジェットヘッド1の一部をY方向に切断すると共に分解した分解斜視図である。また、図2は、本実施形態のインクジェットヘッド1をY方向に切断した断面図である。なお、説明の便宜上、図1における切断面と図2における切断面とは、X方向にずらしてある。
図1に示すように、本実施形態のインクジェットヘッド1は、電極基板10と、キャビティ基板20と、ノズル基板30と、カバー部40とを備えている。
そして、本実施形態のインクジェットヘッド1は、図2に示すように、これらの電極基板10、キャビティ基板20、ノズル基板30、及びカバー部40がZ方向に積層されて接合されることによって構成されている。
電極基板10は、キャビティ基板20及びノズル基板30の形成材料であるシリコン単結晶基板と近い熱膨張率を有する材料によって形成される基板であり、例えばホウ珪酸ガラス等のガラス基板からなるものである。
電極基板10の上面11には、複数の溝部12(図2参照)がX方向に配列されて形成されている。そして、各溝部12の底面上に静電気力を発生するための個別電極13が形成されている。すなわち、個別電極13は、電極基板10上において、X方向に配列されて複数形成されている。なお、本実施形態においては、個別電極13は、2列に亘って配列されている。
このような個別電極13は、図1に示すように、同じく電極基板10上に形成された配線14を介して電極基板10の縁部に形成された端子15と接続されている。そして、個別電極13には、端子15を介して電圧が印加される。
なお、個別電極13、配線14及び端子15は、例えばインジウム酸化スズ(ITO: Indium Tin Oxide)によって形成される。
また、電極基板10には、上記溝部12、個別電極13、配線14及び端子15を避けてZ方向に貫通されるインク注入口51が形成されている。
インク注入口51は、電極基板10と、キャビティ基板20と、ノズル基板30とが接合されることによって形成されるインク流路50の一部であり、同じくインク流路50の一部であると共にキャビティ基板20とノズル基板30とによって形成される共通インク室52に対して外部からインクを供給するための流路である。
キャビティ基板20は、例えば面方位(100)または(110)のシリコン単結晶基板から形成されている。
キャビティ基板20の上面21には、インク流路50の一部である圧力室53に対応する溝部22と、同じくインク流路50の一部である共通インク室52に対応する溝部23が形成されている。
圧力室53に対応する溝部22は、図1に示すように、電極基板10、キャビティ基板20及びノズル基板30が接合された場合において、各個別電極13の上方に圧力室53が配置されるように、電極基板10の個別電極13に対応してX方向に複数配列されて形成されている。すなわち、圧力室53に対応する溝部22は、電極基板10の個別電極13と同数形成されている。
この圧力室53に対応する溝部22の底部は、可撓性を有する程度に薄く形成されており、振動板24(図2参照)として構成されている。この振動板24は、個別電極13に電圧が印加されることによって静電気力が発生した場合に、当該静電気力によって引き寄せられることによって下方に変位し、静電気力が解放された場合に元の平板形状に復帰する。
共通インク室52に対応する溝部23は、電極基板10、キャビティ基板20及びノズル基板30が接合された場合に、圧力室53の側方に共通インク室52が配置されるように、キャビティ基板20の縁部にX方向に延在して形成されている(図1参照)。
なお、共通インク室52は、X方向に配列される圧力室53の一列ごとに一つ形成される。このため、共通インク室52に対応する溝部23は、圧力室53に対応する溝部22の一列に対して一つ形成されており、本実施形態においては二つ形成されている。
また、共通インク室52に対応する溝部23の底部には、電極基板10及びキャビティ基板20が接合された場合に、電極基板10に形成されたインク注入口51と連通される貫通孔54が形成されている。この貫通孔54は、インク注入口51を介して外部から供給されるインクを共通インク室52に導入するためのものであり、インク注入口51等の同様に、インク流路50の一部を構成するものである。
また、キャビティ基板20の上面21には、圧力室53に対応する溝部22及び共通インク室52に対応する溝部23を避けて共通電極25が形成されている。そして、キャビティ基板20には、共通電極25を介して電圧が印加される。
なお、共通電極25は、例えばプラチナ(Pt)によって形成される。
そして、キャビティ基板20は、電極基板10と接合される。このように電極基板10とキャビティ基板20とが接合されることによって、図2に示すように、電極基板10の溝部12とキャビティ基板20の下面26とによって、振動板24が変位可能な空間(以下、振動板変位室70と称する)が形成される。
また、振動板変位室70への異物の侵入を防止するため、振動板変位室70は、ギャップ部材60によって外部空間と隔離された密閉状態とされている。
なお、振動板変位室70の高さ(すなわち、個別電極13と振動板24との離間距離)は、例えば180nm程度とされる。
ノズル基板30は、キャビティ基板20と同様に、面方位(100)または(110)のシリコン単結晶基板から形成されている。
ノズル基板30の下面31には、インク流路50の一部であるインク供給口55に対応する溝部32と、上記共通インク室52に対応する溝部33と、インクを噴射するためのノズル開口34に対応する溝部35とが形成されている。
インク供給口55に対応する溝部32は、キャビティ基板20とノズル基板30とが接合された場合に、キャビティ基板20の上面21と共にインク供給口55を構成するものであり、各圧力室53と共通インク室52とが接続されるように形成されている。すなわち、インク供給口55に対応する溝部32は、圧力室53と同数形成されている。
共通インク室52に対応する溝部33は、キャビティ基板20とノズル基板30とが接合された場合に、キャビティ基板20の溝部23と共に共通インク室52を構成するものであり、キャビティ基板20の溝部23と同様に、ノズル基板30の縁部にX方向に延在して形成されている。
ノズル開口34に対応する溝部35は、円柱形状の溝であり、ノズル(以下の説明においてノズル35と称する)として機能するものである。このノズル35は、キャビティ基板20とノズル基板30とが接合された場合に、キャビティ基板20の溝部22の一端と接続される大径部35aと、該大径部35aの底部からノズル基板30の上面36まで貫通する小径部35bとから構成されている。
また、ノズル基板30の上面36には、共通インク室52に対応する凹部37と、ノズル開口34に対応する凹部38とが形成されている。
共通インク室52に対応する凹部37は、ノズル基板30の下面31に形成された溝部33の反対側に形成されている。そして、溝部33と凹部37とによって挟まれた壁部は、可撓性を有する程度に薄く形成されており、ダイアフラム39として構成されている。このダイアフラム39は、共通インク室52内のインクの振動(振動波)に伴って振動し、これによって共通インク室52内の振動波を減衰させるものである。そして、本実施形態においてダイアフラム39は、ノズル基板30の上面36側において、凹部37の内部にて変位する。
ノズル開口34に対応する凹部38は、その底部に溝部35の小径部35bの開口端であるノズル開口34が露出されるものであり、全てのノズル開口34の形成領域全体に形成されている。
そして、上記電極基板10、キャビティ基板20及びノズル基板30が接合されることによって、電極基板10に形成されたインク注入口51からノズル基板30に形成されたノズル開口34まで連通するインク流路50が形成される。
より詳細には、キャビティ基板20の上面21に形成された溝部23と、ノズル基板30の下面31に形成された溝部33とによって共通インク室52が形成される。また、キャビティ基板20の上面21に形成された溝部22と、ノズル基板30の下面31とによって圧力室53が形成される。また、ノズル基板30の下面31に形成された溝部32と、キャビティ基板20の上面21とによってインク供給口55が形成される。
共通インク室52は、インク注入口51及び貫通孔54を介して外部から供給されるインクを一旦貯留するものであり、一列分の圧力室53に対して一つ設けられている。
圧力室53は、振動板24の変位によって容積変動を生じるものであり、各ノズル開口34に対して設けられている。そして、圧力室53は、一端がノズル35と接続されると共に他端がインク供給口55と接続される。
インク供給口55は、共通インク室52から各圧力室53に対してインクを導入するための入口として機能するものであり、一端が圧力室53と接続されると共に他端が共通インク室52と接続される。
なお、電極基板10とキャビティ基板20とは例えば陽極接合によって接合され、キャビティ基板20とノズル基板30とは例えば接着剤を介して接合される。
カバー部40は、樹脂あるいは金属によって形成されており、ノズル基板30と接合された場合に、ノズル開口34の形成領域を避けてダイアフラム39を覆うように構成されている。
カバー部40は、本実施形態のインクジェットヘッド1が印刷用紙に対して流体を噴射する場合に、印刷用紙に対して対向配置されるものである。
このカバー部40の上面41の位置は、印刷用紙のジャムの発生を抑制する観点から、印刷用紙の流体噴射が噴射される面に応じて設定される。すなわち、カバー部40の上面41の位置は、インクジェットヘッド1と印刷用紙とのギャップが所望の距離となるように設定される。
そして、隙間Sが存在せず、カバー部40が肉厚に形成されている。すなわち、本実施形態のインクジェットヘッド1は、隙間Sの領域に、カバー部40と同一材料により形成された充填部42を備えている。
なお、図3に示すように、カバー部40とノズル基板30とは、上述のように接着剤80を介して接合されている。
また、カバー部40は、下面43が平面とされており、ノズル基板30の上面36と接合された際に、ノズル基板30に形成された凹部37の内部にカバー部40の一部が入り込まないように構成されている。すなわち、カバー部40は、ダイアフラム39の変位領域(凹部37の内部)を避けて配置されている。
なお、カバー部40において、ノズル基板30と接合された場合にノズル開口34の形成領域に臨む端部44は、印刷用紙のジャムの発生を抑制する観点から面取りがされている。
このようなカバー部40によって、ノズル基板30に形成されたダイアフラム39を外力から保護することができ、ダイアフラム39の損傷を抑制することが可能となる。
そして、本実施形態のインクジェットヘッド1は、隙間Sの領域に充填されると共にダイアフラム39の変位領域を避けて配置される充填部42を備えている。
このため、充填部42によってノズル基板30とカバー部40との間の空隙が充填され、インクジェットヘッド1の剛性が向上する。
したがって、本実施形態のインクジェットヘッド1によれば、インクジェットヘッドの外力に対する耐性を向上し、強い外力がカバー部40に作用した場合であってもカバー部40及びダイアフラム39の損傷を抑止することが可能となる。
また、本実施形態のインクジェットヘッド1においては、充填部42は、カバー部40と同一材料により形成されている。
これによって、カバー部40と充填部42とを一度に一体形成することが可能となる。このため、カバー部40と充填部42とを一体化することができ、外力に対する耐性をより向上させることが可能となる。
また、本実施形態のインクジェットヘッド1においては、ノズル基板30が凹部37を備え、該凹部37の内部がダイアフラム39の変位領域とされている。
これによって、凹部37内部にダイアフラムが収納される。このため、ノズル基板30に当接する充填部42の面(本実施形態においてはカバー部40の下面43)を平面にすることによって、充填部42がダイアフラムの変位領域を避けて配置されることとなる。
したがって、充填部42の形成が容易になると共に、充填部42が単純な形状となることによって充填部42の剛性が高まる。よって、インクジェットヘッド1の外力に対する耐性をより向上させることが可能となる。
このような構成を有する本実施形態のインクジェットヘッド1によってインクを噴射する場合には、インク注入口51及び貫通孔54を介して共通インク室52にインクが供給され、共通インク室52に供給されたインクがインク供給口55を介して各圧力室53供給され、各圧力室53に供給されたインクが各ノズル35に供給される。
そして、このようにしてインク流路50の全てにインクが供給された状態において、電極基板10の端子15とキャビティ基板20の上面21に形成された共通電極25とに外部の制御部140(図6参照)から駆動電圧が印加されると、電極基板10の個別電極13とキャビティ基板20の振動板24との間に電位差が生じ、静電気力が発生する。
この結果、図4に示すように、振動板24が上記静電気力によって下方に引き寄せられることで振動板変位室70内において変位し、圧力室53の容積が増加する。そして、圧力室53の容積の増加分に応じた量のインクが共通インク室52からインク供給口55を介して圧力室53に供給される。
その後、駆動電圧の印加を停止することによって上記静電気力が消失し、当該性電気力によって変位された振動板24が元の形状(平板状)に復帰する。この結果、図5に示すように、圧力室53の容積が減少し、容積の増加時に圧力室53に供給されたインクと同量のインクLが、ノズル開口34を介して外部に噴射される。
なお、振動板24が元の形状に復帰する場合には、振動板24の変位によってインク流路50内においてインクの逆流が生じる。すなわち、ノズル開口34からインクを噴射する際に、インク流路50内には、圧力室53から共通インク室52へ向かうインクの振動波が生じる。
そして、このようなインクの振動波は、共通インク室52に到達した後、ダイアフラム39を振動させる。この結果、インクの振動波は減衰される。すなわち、ノズル開口34からインクを噴射する際に生じたインクの振動は、ダイアフラム39によって減衰される。このため、所定のノズル開口34からインクを噴射することによって生じたインク流路50内部のインクの振動波が、他のノズル開口34に対応する圧力室53に伝達されることが抑止され、他のノズル開口34におけるインクの噴射特性に影響を与えることが抑止される。
続いて、図6を参照して、本実施形態のインクジェットヘッド1を備えるインクジェットプリンタ100について説明する。
図6は、インクジェットプリンタ100の内部構造の概略を示す斜視図である。
図6に示すように、インクジェットプリンタ100は、給紙ユニット150、搬送ユニット160、キャリッジユニット170、メンテナンスユニット180、及び駆動部190を備えている。
給紙ユニット150は、インクジェットプリンタ100に対して印刷用紙Pを供給するためのものであり、印刷用紙Pを積層載置することが可能な給紙トレー151、給紙トレー151に載置された印刷用紙Pをピックアップするためのピックアップローラ等を備えている。
搬送ユニット160は、給紙ユニット150によって給紙された印刷用紙Pを搬送するものであり、キャリッジユニット170よりも給紙側にて印刷用紙Pを搬送する搬送ローラやキャリッジユニット170よりも排紙側にて印刷用紙Pを搬送する搬送ローラ等を備えている。
キャリッジユニット170は、本実施形態のインクジェットヘッド1が設置されるものであり、インクジェットヘッド1を印刷用紙Pの搬送方向と直交する方向に移動させるものである。
このキャリッジユニット170は、インクジェットヘッド1と該インクジェットヘッド1に供給するインクを貯留するインクカートリッジ200とが固定されるキャリッジ171等を備える。そして、キャリッジユニット171を移動させることによって、インクジェットヘッド1を移動させる。
なお、インクカートリッジ200は、例えば、4つのカートリッジ(4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)がそれぞれ別個独立に充填された容器)からなり、それぞれが別個独立に交換可能となっている。
メンテナンスユニット180は、インクジェットヘッド1のメンテナンスを行うものであり、搬送ユニット160の側方に配置されている。
このメンテナンスユニット180は、不図示のキャップ機構、ポンプ装置、ワイピング機構等を備えている。
駆動部190は、インクジェットプリンタ100の駆動源としての駆動モータ191と、該駆動モータ191の駆動力を各機構(給紙ユニット150、搬送ユニット160、キャリッジユニット170及びメンテナンスユニット180)に伝達するための伝達機構(不図示)等を備えている。
このような構成を有するインクジェットプリンタ100においては、不図示の制御部によって、駆動部190、給紙ユニット150及び搬送ユニット160が制御されることで印刷用紙が搬送され、制御部によって、キャリッジユニット170が制御されることでインクジェットヘッド1から印刷用紙にインクが噴射され、これによって印刷用紙に画像形成が行われる。
また、このような構成を有するインクジェットプリンタ100においては、不図示の制御部によって、駆動部190、メンテナンスユニット180及びキャリッジユニット170が制御されることでインクジェットヘッド1のメンテナンスが行われる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図3にて示したように、上記第1実施形態のインクジェットヘッド1においては、カバー部40とノズル基板30との間の隙間Sの領域に、カバー部40と同一の材料からなる充填部42が形成されていた。
これに対して、本実施形態のインクジェットヘッドにおいては、図7に示すように、カバー部40と同一の材料からなる充填部42に換わり、ノズル基板30とカバー部40とを接着するための接着剤80からなる充填部45が形成されている。すなわち、充填部45がノズル基板30とカバー部40とを接着する接着剤80により形成されている。
なお、充填部45の下面46は、カバー部40の下面43と面一とされており、これによってノズル基板30の凹部37内におけるダイアフラム39の変位が可能とされている。
そして、インクジェットヘッドを組み立てる際には、上下反転させたカバー部40に隙間Sが充填されるように接着剤80を塗布し、同じく上下反転させたノズル基板30をカバー部40に対して貼り合わせ、接着剤80が硬化するまで静置する。これによって、充填部45の下面46が、カバー部40の下面43と面一とされる。
このような本実施形態のインクジェットヘッドによれば、上記第1実施形態のインクジェットヘッド1と同様に、ノズル基板とカバー部との間の隙間Sの領域に充填されると共にダイアフラム39の変位領域を避けて配置される充填部45を備えている。
このため、充填部45によってノズル基板30とカバー部40との間の空隙が充填され、インクジェットヘッドの剛性が向上する。
したがって、本実施形態のインクジェットヘッドによれば、インクジェットヘッドの外力に対する耐性を向上し、強い外力がカバー部40に作用した場合であってもカバー部40及びダイアフラム39の損傷を抑止することが可能となる。
また、本実施形態のインクジェットヘッドのように、充填部45として、ノズル基板30とカバー部40とを接着する接着剤により形成されているという構成を採用することによって、ノズル基板30とカバー部40とを接着する際に同時に充填部45を形成することが可能となる。このため、簡易な工程にて、インクジェットヘッドの外力に対する耐性を向上させることが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図3にて示したように、上記第1実施形態のインクジェットヘッド1においては、カバー部40とノズル基板30との間の隙間Sの領域とされていた領域に、カバー部40と同一の材料からなる充填部42が形成されていた。
これに対して、本実施形態のインクジェットヘッドにおいては、図8に示すように、カバー部40と同一の材料からなる充填部42に換わり、シリコーンを含む材料からなる充填部47が形成されている。
なお、充填部47の下面48は、カバー部40の下面43と面一とされており、これによってノズル基板30の凹部37内におけるダイアフラム39の変位が可能とされている。
このような本実施形態のインクジェットヘッドによれば、上記第1実施形態のインクジェットヘッド1と同様に、ノズル基板とカバー部との間の隙間Sの領域に充填されると共にダイアフラム39の変位領域を避けて配置される充填部47を備えている。
このため、充填部47によってノズル基板30とカバー部40との間の空隙が充填され、インクジェットヘッドの剛性が向上する。
したがって、本実施形態のインクジェットヘッドによれば、インクジェットヘッドの外力に対する耐性を向上し、強い外力がカバー部40に作用した場合であってもカバー部40及びダイアフラム39の損傷を抑止することが可能となる。
また、本実施形態のインクジェットヘッドのように、充填部47がシリコーンを含む材料により形成されることによって、充填部を柔軟なものとすることができる。このため、カバー部40に作用した外力を効率的に吸収し、インクジェットヘッドの外力に対する耐性をより向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態においては、ノズル基板30に形成された凹部37内をダイアフラム39の変位領域とされている構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ダイアフラム39の変位領域がノズル基板30の上面36よりも上方に突出する構成であっても構わない。なお、このような場合には、ダイアフラム39の変位領域を避けるように、充填部に凹部を形成する必要がある。
また、上記実施形態においては、単一のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタについて説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタに適用することも可能である。
また、本発明は、シリアル方式のインクジェットプリンタに限られるものではなく、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタに適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、インクジェット式記録装置がインクジェットプリンタである場合を例にして説明したが、インクジェットプリンタに限られず、複写機及びファクシミリ等の記録装置であってもよい。
また、上述の各実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の流体を噴射する流体噴射装置(流体噴射装置)である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、液体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
また、上述の各実施形態において、流体噴射装置から噴射される流体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する流体を適用可能である。流体噴射装置に、その特定の用途に対応する流体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する流体を噴射して、その流体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、本発明の流体噴射装置(流体噴射装置)は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した流体を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態のインクジェットヘッドの切断分解斜視図である。 本発明の第1実施形態のインクジェットヘッドの断面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェットヘッドの要部断面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェットヘッドの動作を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態のインクジェットヘッドの動作を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のインクジェットヘッドの要部断面図である。 本発明の第3実施形態のインクジェットヘッドの要部断面図である。
符号の説明
1……インクジェットヘッド(流体噴射ヘッド)、10……電極基板、20……キャビティ基板(第1基板)、30……ノズル基板(第2基板)、34……ノズル開口、39……ダイアフラム、40……カバー部、42,45,47……充填部、50……インク流路(流体流路)、80……接着剤、100……インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、S……隙間

Claims (3)

  1. ノズル開口を介して流体を噴射した際に生じる流体流路内の振動波を減衰するためのダイアフラムを備えるノズル基板と、前記ダイアフラムを覆うことによって保護するカバー部とを備える流体噴射ヘッドであって、
    前記ノズル基板と前記カバー部との間の隙間に充填されると共に前記ダイアフラムの変位領域を避けて配置される充填部を備え
    前記充填部は、ノズル基板とカバー部とを接着する接着剤により形成されており、前記カバー部が有する前記ダイアフラム変位領域に被る凹みに配置されている
    ことを特徴とする流体噴射ヘッド。
  2. 前記ノズル基板が凹部を備え、該凹部の内部が前記ダイアフラムの変位領域とされていることを特徴とする請求項記載の流体噴射ヘッド。
  3. 流体噴射ヘッドから所定の対象物に向けて流体を噴射する流体噴射装置であって、
    前記流体噴射ヘッドとして、請求項1または2記載の流体噴射ヘッドを備えることを特徴とする流体噴射装置。
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