JP4992189B2 - D級増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、D級増幅器に関する。
D級増幅器は、入力信号をパルス幅変調などして電力増幅するものであり、例えばオーディオ信号の電力増幅に用いられている。従来のD級増幅器としては、アナログ入力信号を積分する積分器と、積分器の出力と所定の三角波とを比較する比較器(コンパレータ)と、比較器の出力を増幅してパルス信号を出力するバッファ(パルス増幅器)とを備えるものがある。また、その従来のD級増幅器のバッファ出力は、積分器の入力側にフィードバックされる。そして、かかるバッファ出力は、コイル及びコンデンサなどからなるローパスフィルタを通ってスピーカなどの負荷を駆動するアナログ信号となる。
特公昭56−27001号公報
また、単一電源で動作するD級増幅器が提案されている。このD級増幅器の構成を図6に示す。同図において、D級増幅器70は、異常電圧が入力された際に内部回路を保護する保護回路を形成するダイオードD1、D2、抵抗R1、R3と、差動積分器を構成する積分用コンデンサC1、C2、抵抗R2、R4及び差動オペアンプ500と、PWM変調器501とを有している。
D級増幅器70のプラス側入力端+INは、コンデンサC10、端子110を介してアナログ信号を出力する信号源100に接続されている。
また、D級増幅器70のマイナス側入力端−INは、コンデンサC11、端子111を介して信号源100から出力されるアナログ信号を反転したアナログ信号を出力する信号源101に接続されている。抵抗R10、R11は入力抵抗である。
PWM変調器501のマイナス側出力端−OUTは、インダクタンスL1、コンデンサC3からなるローパスフィルタを介してスピーカ等の負荷200の一端に接続され、PWM変調器501のプラス側出力端+OUTは、インダクタンスL2、コンデンサC4からなるローパスフィルタを介して負荷200の他端に接続されている。また、VDDは電源電圧、VSSは接地電位である。
上記構成からなるD級増幅器を駆動する方法としては、(1)単一電源であるので、入力信号をVDD/2を中心(基準)にした信号とし、出力信号はデューティ50%で入力信号レベルに応じたパルス幅のパルス信号(PWM信号)を出力する、(2)図6において、コンデンサC10、C11を付けないで、入力は0Vを中心に±0.3Vまでのレベルの信号とし、出力はデューティ50%で入力信号レベルに応じたパルス幅のパルス信号(PWM信号)を出力する、(3)入力信号をVDD/2を中心(基準)にした信号とし、出力信号は0Vからマイナス側出力端−OUT、プラス側出力端+OUTから片方ずつPWM信号を出力する、等がある。
上述した(1)と(3)の駆動方法では、図6で示したように入力側に直流分をカットするコンデンサ(C10、C11)が必要となるという問題が有る。
また、(2)の駆動方法では、入力信号レベルが制限されてしまうという問題が有る。
また、(1)と(2)の駆動方法では、入力信号がなくても負荷がVDD/2にバイアスされてしまうという問題が有る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、単一電源で動作し、かつ入力コンデンサを設けることなく、0Vを中心に正負の極性でレベルが変化する入力信号が電源電圧まで制限されることなく入力することができ、無入力時に出力をほぼ0VとすることができるD級増幅器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、正負の極性で変化するアナログ入力信号をなすプラス側入力信号とマイナス側入力信号との差分を積分する差動積分器と、前記差動積分器の出力に基づいて前記アナログ入力信号の正の期間における信号レベルに応じたパルス幅のパルス列信号を第1の出力端子から出力し、かつ前記アナログ入力信号の負の期間における信号レベルに応じたパルス幅のパルス列信号を第2の出力端子から出力するPWM変調器とを有する単一電源で動作するD級増幅器であって、正負方向の過大入力電圧を制限する保護回路を有し、前記差動積分器は、0Vを中心とした正負の極性を有するアナログ入力信号の電圧レベルが0V付近で動作可能な演算増幅器を含んで構成され、前記演算増幅器は、入力段を構成する2つのPMOSトランジスタと、ドレインがそれぞれ前記2つのPMOSトランジスタのドレインに接続され、前記2つのPMOSトランジスタの動作点を設定する2つの第1のNMOSトランジスタと、前記2つのPMOSトランジスタに定電流を供給する定電流源と、ソースがそれぞれ前記2つのPMOSトランジスタのドレインに接続され、前記2つのPMOSトランジスタのドレイン電位を設定する2つの第2のNMOSトランジスタと、前記2つの第2のNMOSトランジスタとカレントミラー接続される第3のNMOSトランジスタと、を含んで構成され、前記2つのPMOSトランジスタのドレイン電位を該PMOSトランジスタが動作可能な0V付近の電位に固定したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のD級増幅器において、前記演算増幅器は、前記2つの第2のNMOSトランジスタ、及び前記第3のNMOSトランジスタに定電流を供給する第2の定電流源と、前記定電流源、及び前記第2の定電流源の出力電流を設定する電流設定回路と、前記演算増幅器からの差動出力のバランスをとるための増幅回路と、を更に備え、前記電流設定回路に基準電流が供給されると、前記定電流源、前記第2の定電流源、及び前記演算増幅器に前記基準電流に応じた電流が流れて、前記各トランジスタのバイアス点が固定され、前記第3のNMOSトランジスタにより前記2つの第2のNMOSトランジスタのゲート電位が固定され、前記2つの第2のNMOSトランジスタのソース電位が前記第3のNMOSトランジスタのゲート、及びドレイン電位に対してそれぞれ前記第2のNMOSトランジスタの閾値電圧分降下した電位に設定され、前記2つのPMOSトランジスタのドレイン電位を該PMOSトランジスタが動作可能な0V付近の電位に固定したことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記増幅回路は、前記2つの第1のNMOSトランジスタ各々とカレントミラー接続される第4のNMOSトランジスタに流れる電流を制御することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、正負の極性で変化するアナログ入力信号をなすプラス側入力信号とマイナス側入力信号との差分を積分する差動積分器と、前記差動積分器の出力に基づいて前記アナログ入力信号の正の期間における信号レベルに応じたパルス幅のパルス列信号を第1の出力端子から出力し、かつ前記アナログ信号の負の期間における信号レベルに応じたパルス幅のパルス列信号を第2の出力端子から出力するPWM変調器とを有する単一電源で動作するD級増幅器において、正負方向の過大入力電圧を制限する保護回路を設け、前記差動積分器を、0Vを中心とした正負の極性を有するアナログ入力信号の電圧レベルが0V付近で動作可能な演算増幅器を含んで構成するようにしたので、単一電源で動作し、かつ入力コンデンサを設けることなく、0Vを中心に正負の極性でレベルが変化する入力信号を電源電圧まで制限されることなく入力することができ、無入力時に出力をほぼ0VとすることができるD級増幅器を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に係るD級増幅器の構成を図1に示す。本発明の実施形態に係るD級増幅器が、図6に示したD級増幅器と構成上、異なるのは、正負方向の過大入力電圧を制限する保護回路を設け、差動積分器に、0Vを中心とした正負の極性を有するアナログ入力信号の電圧レベルが0V付近で動作可能な演算増幅器を用いて構成するようにした点であり、他の構成は同様である。
図1において、本発明の実施形態に係るD級増幅器1は、アノード同士が接続されたダイオードD3、D4の直列回路がプラス側入力端子+INと接地電位VSS間に接続され、かつアノード同士が接続されたダイオードD5、D6の直列回路がマイナス側入力端子−INと接地電位VSS間に接続されてなる保護回路を有している。この保護回路は、正負方向の過大入力電圧をプラス側入力端子+INでは、正電圧においてはダイオードD3のブレークダウン電圧と負電圧についてはダイオードD4のブレークダウン電圧、マイナス側入力端子−INでは、正電圧においては、ダイオードD5のブレークダウン電圧と負電圧についてはダイオードD6のブレークダウン電圧の範囲で制限する保護回路として機能する。それぞれの入力端子は正負の入力が可能である。
また、D級増幅器1は、異常電圧が入力された際に内部回路を保護する保護回路を形成するダイオードD1、D2、抵抗R1、R3と、差動積分器を構成する積分用コンデンサC1、C2、抵抗R2、R4及び差動オペアンプ10と、PWM変調器11とを有している。この差動オペアンプ10は、0Vを中心とした正負の極性を有するアナログ入力信号の電圧レベルが0V付近で動作可能な演算増幅器である。この差動オペアンプ10の入力は、ダイオードD1、D2により、負電圧は各ダイオードの飽和電圧に制限されている。
この差動オペアンプ10の具体的構成については後述する。
D級増幅器1のプラス側入力端+INは、アナログ信号を出力する信号源100に接続されており、D級増幅器1のマイナス側入力端−INは、信号源100から出力されるアナログ信号を反転したアナログ信号を出力する信号源101に接続されている。
PWM変調器11のマイナス側出力端−OUTは、インダクタンスL1、コンデンサC3からなるローパスフィルタを介してスピーカ等の負荷4の一端に接続され、PWM変調器11のプラス側出力端+OUTは、インダクタンスL2、コンデンサC4からなるローパスフィルタを介して負荷4の他端に接続されている。また、VDDは電源電圧、VSSは接地電位である。
次に、図1に示したD級増幅器1をMOSトランジスタで構成した場合における保護回路の構成例を図2に示す。同図において、ダイオード接続されたPMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2のドレインは共通接続されており、このダイオード接続されたPMOSトランジスタM1のソースは入力端子20(プラス側入力端+INに相当する。)に接続され、NMOSトランジスタM2のソースは接地されている。図1における正負方向の過大入力電圧を制限する保護回路を構成するダイオードD3、D4の直列回路は、ダイオード接続されたPMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2のドレインを共通接続した直列回路に相当する。
また、一端が入力端子20と接続され抵抗R1の他端にドレインが接続され、ダイオード接続されたNMOSトランジスタM3のソースが接地されている。このNMOSトランジスタM3は図1のダイオードD1に相当する。MP1はD級増幅器の内部回路40内のPMOSトランジスタである。
図2では、図1におけるプラス側入力端+INに接続された保護回路30についてのみ示しているが、マイナス側入力端−INに接続された保護回路についても同様である。
上記ダイオード接続されたPMOSトランジスタM1により正方向の過大電圧がクランプされ、またNMOSトランジスタM2により負方向の過大電圧がクランプされることにより、過大入力電圧がトランジスタの耐圧(ブレークダウン電圧)で制限される。
上記構成からなる本発明の実施形態に係るD級増幅器1の動作を図4、5を参照して説明する。上記構成において、D級増幅器のプラス側入力端+INには、信号源100よりアナログ信号(本実施形態ではオーディオ信号)(図4(a))が入力され、マイナス側入力端−INには信号源101より出力される、信号源100より出力されるアナログ信号を反転した信号(図4(b))が入力される。
ダイオードD3、D4からなる保護回路により過大入力電圧は制限されるが、通常の信号レベルでは、プラス側入力端+IN、マイナス側入力端−INから入力されたアナログ信号は、抵抗R1、R3を介して差動積分器に入力される。
差動積分器では、差動オペアンプ10において、プラス側入力端+INより非反転入力端子に入力されたアナログ信号と、マイナス側入力端−INから反転入力端子に入力されたアナログ信号の差分が増幅され、非反転出力端子より図4(a)に示したアナログ入力信号と同相のアナログ信号が出力され、反転出力端子より図4(b)に示したアナログ入力信号が出力される。差動オペアンプ10の各入力端子は仮想接地点となり、ほぼ0Vであるので、ダイオードD3、D4により電圧制限されていても動作可能である。これらの出力信号は、PWM変調器11に入力される。
PWM変調器11では、二つの180度、位相の異なる各入力信号の正の区間において、プラス側出力端+OUT、マイナス側出力端−OUTに交互に信号レベルに応じたパルス幅のパルス信号が出力される(図4(c)、(d))。マイナス側出力端−OUTから出力されるパルス信号は、インダクタンスL1、コンデンサC3からなるローパスフィルタによりアナログ信号に変換され、負荷4の一端に印加される。
またプラス側出力端+OUTから出力されるパルス信号は、インダクタンスL2、コンデンサC4からなるローパスフィルタによりアナログ信号に変換され、負荷4の他端に印加される。この結果、負荷4の両端には、D級増幅器1の入力信号である信号源100からD級増幅器1のプラス側入力端+INに入力される正弦波信号を増幅した出力信号が印加される。
一方、プラス側入力端+IN、マイナス側入力端−INに信号が入力されていない状態(図5(a),(b))では、PWM変調器11内のコンパレータで三角波と差動積分器出力との比較タイミングで、プラス側出力端+OUTと、マイナス側力端−OUTとから交互にパルス幅の狭いパルスが交互に出力される(図5(c)、(d))。このパルス出力は、インダクタンスL1、コンデンサC3からなるローパスフィルタ、インダクタンスL2、コンデンサC4からなるローパスフィルタにより除去され、負荷4には信号がほとんど、出力されない。
図1の回路図では、PWM変調器11の具体的構成を示していないが、PWM変調器11の具体的構成を含む図1のD級増幅器の構成を図7に示す。
図7において、本D級増幅器は、抵抗R1,R2,R3,R4と、コンデンサC1,C2,C100と、オペアンプ(演算増幅器)10と、コンパレータ112,113と、インバータ121,122と、AND回路131,132と、電流源140で構成されている。ここで、コンデンサC100及び電流源140は、三角波発生回路を構成しており、三角波をコンパレータ112,113のマイナス側入力端に出力している。コンパレータ112,113と、インバータ121,122と、AND回路131,132と、電流源140及びコンデンサC100は、図1におけるPWM変調器11を構成している。
抵抗R1,R3の一端は、それぞれアナログ入力信号の差動入力端となっている。そして、抵抗R1の一端がプラス側入力端(+IN)となり、抵抗R3の一端がマイナス側入力端(−IN)となっている。オペアンプ10とコンデンサC1,C2とは、差動積分器を構成している。抵抗R1,R3で差動入力されたアナログ入力信号は、その差動積分器によって積分され、コンパレータ112,113に出力される。
オペアンプ10のマイナス側出力は、コンパレータ112(第1コンパレータ)のプラス側入力端に接続されている。オペアンプ10のプラス側出力は、コンパレータ113(第2コンパレータ)のプラス側入力端に接続されている。コンパレータ112,113のマイナス側入力端は、ともにコンデンサ(容量)C100の一端に接続されている。そのコンデンサC100の一端には、電流源140の一端が接続されている。コンデンサC100の他端はアースに接続されており、電流源140の他端もアースに接続されている。
これらにより、コンパレータ112は、オペアンプ10のマイナス側出力と三角波発生回路の出力とを比較して、その比較結果を出力する。
コンパレータ113は、オペアンプ10のプラス側出力と三角波発生回路の出力とを比較して、その比較結果を出力する。
コンパレータ112の出力は、インバータ121の入力端及びAND回路132(第2バッファ)の一方の入力端に接続されている。コンパレータ113の出力は、インバータ122の入力端及びAND回路131(第1バッファ)の一方の入力端に接続されている。インバータ121の出力は、AND回路131の他方の入力端に接続されている。インバータ122の出力は、AND回路132の他方の入力端に接続されている。これらにより、AND回路131は、コンパレータ112の出力を反転した信号とコンパレータ113の出力との論理積演算を行い、その演算結果を出力する。
AND回路132は、コンパレータ113の出力を反転した信号とコンパレータ112の出力との論理積演算を行い、その演算結果を出力する。
AND回路131の出力は、本D級増幅器のプラス側出力+OUTとなる。このプラス側出力+OUTは、抵抗R4によりオペアンプのマイナス側入力にフィードバックされる。
AND回路132の出力は、本D級増幅器のマイナス側出力−OUTとなる。このマイナス側出力−OUTは、抵抗R2によりオペアンプのプラス側入力にフィードバックされる。
上述したように、本発明の実施形態に係るD級増幅器によれば、単一電源で動作し、かつ入力コンデンサを設けることなく、0Vを中心に正負の極性でレベルが変化する入力信号を電源電圧のレベルまで制限されることなく入力することができ、無入力時に出力をほぼ0Vとすることができる。
次に、図1における差動積分器を構成する差動オペアンプ10の構成を図3に示す。同図において、PMOSトランジスタMP1、MP2は、入力段の差動増幅回路を構成しており、PMOSトランジスタMP1のゲートは非反転入力端子INPに、PMOSトランジスタMP2のゲートは反転入力端子INNに接続されている。
NMOSトランジスタMN1、MN2、MN7は、入力段の差動増幅回路を構成するPMOSトランジスタMP1、MP2の動作点を設定する回路として機能する。
また、PMOSトランジスタMP3、MP4は定電流源を構成し、PMOSトランジスタMP1、MP2に定電流を供給する。
NMOSトランジスタMN3、MN4、MN9は、入力段の差動増幅回路を構成するPMOSトランジスタMP1、MP2のドレイン電位を決定する機能を有している。
NMOSトランジスタMN5、MN6は、出力段の増幅回路を構成しており、NMOSトランジスタMN5、MN6のドレインは、それぞれ非反転出力端子OP、反転出力端子ONに接続されている。
また、PMOSトランジスタMP3、MP4と同様に、PMOSトランジスタMP5、MP7、PMOSトランジスタMP6、MP8、PMOSトランジスタMP9、MP11、PMOSトランジスタMP10、MP12、PMOSトランジスタMP15、MP16、PMOSトランジスタMP19、MP20はそれぞれ、定電流源を構成している。
50は、各電流源の出力電流を設定する電流設定回路であり、電流設定回路50は、NMOSトランジスタMN10、MN11、MN12、M17、M18から構成されている。ここで、NMOSトランジスタMN12のドレインには基準電流Irefが供給されるようになっている。
また、60は、非反転出力端子OP、反転出力端子ONから出力される差動出力のバランスをとるための増幅回路であり、PMOSトランジスタMP13,14,15,16、NMOSトランジスタMN8から構成されている。PMOSトランジスタMP14のゲートには基準電圧Vrefが入力されるようになっている。
また、PMOSトランジスタMP13のゲートと、非反転出力端子OP、反転出力端子ONとの間に波形整形用のコンデンサC3、抵抗R3からなる並列回路、コンデンサC4、抵抗R4からなる並列回路が、それぞれ、接続されている。
NMOSトランジスタMN3のドレインと非反転出力端子OPとの間にはコンデンサC1、抵抗R1の直列回路が、また、NMOSトランジスタMN4のドレインと反転出力端子ONとの間にはコンデンサC、抵抗Rの直列回路がそれぞれ、接続されている。これらの直列回路は、位相補償用のCR回路である。
上記構成において、電流設定回路50のNMOSトランジスタMN12のドレインに基準電流1refが流れ込むことにより、NMOSトランジスタMN12とカレントミラー回路を構成するNMOSトランジスタMN10、11にはこれらのトランジスタ比に応じた比率の電流が流れる。この結果、PMOSトランジスタMP17、18を介して各電流源の電流値が設定される。この結果、各MOSトランジスタのバイアス点が固定される。
NMOSトランジスタMN9によりNMOSトランジスタMN3、MN4のゲート電位が固定されると、NMOSトランジスタMN3、MN4のソース電位がNMOSトランジスタMN9のゲート電位及びドレイン電位に対して、NMOSトランジスタMN3、MN4のVth(閾値電圧)分降下した電位に設定され、入力段の差動増幅回路を構成するPMOSトランジスタMP1、MP2のドレイン電位も、NMOSトランジスタMN3、MN4のソース電位と同レベルに設定される。NMOSトランジスタMN3、MN4のソース電位は、例えば、約0.2〜0.3Vに設定される。このソース電位は、MOSトランジスタMP1、MP2のゲートに入力されるアナログ電圧が0V付近、具体的には0V〜−0.1Vの範囲の入力電圧で動作可能なバイアス電位である。
したがって、非反転入力端子INP、反転入力端子INNに0Vが入力されている状態でも、非反転出力端子OP、反転出力端子ONからは、基準電圧Vref付近の電圧が出力される。
本発明の実施形態に係るD級増幅器の構成を示す回路図。 図1に示した本発明の実施形態に係るD級増幅器における保護回路をMOSトランジスタで構成した場合の構成例を示す回路図。 図1に示した本発明の実施形態に係るD級増幅器における差動積分器を構成する差動オペアンプの具体的構成を示す回路図。 図1に示した本発明の実施形態に係るD級増幅器に信号入力時の動作を示す波形図。 図1に示した本発明の実施形態に係るD級増幅器に信号無入力時の動作を示す波形図。 従来のD級増幅器の構成を示す回路図。 図1に示した本発明の実施形態に係るD級増幅器をPWM変調器の具体的構成を含めて示した回路図。
符号の説明
1、50…D級増幅器、4、200…負荷、10、500…差動オペアンプ、11、501…PWM変調器、30…保護回路、40…内部回路、100、101…信号源

Claims (3)

  1. 正負の極性で変化するアナログ入力信号をなすプラス側入力信号とマイナス側入力信号との差分を積分する差動積分器と、
    前記差動積分器の出力に基づいて前記アナログ入力信号の正の期間における信号レベルに応じたパルス幅のパルス列信号を第1の出力端子から出力し、かつ前記アナログ入力信号の負の期間における信号レベルに応じたパルス幅のパルス列信号を第2の出力端子から出力するPWM変調器とを有する単一電源で動作するD級増幅器であって、
    正負方向の過大入力電圧を制限する保護回路を有し、
    前記差動積分器は、0Vを中心とした正負の極性を有するアナログ入力信号の電圧レベルが0V付近で動作可能な演算増幅器を含んで構成され
    前記演算増幅器は、
    入力段を構成する2つのPMOSトランジスタと、
    ドレインがそれぞれ前記2つのPMOSトランジスタのドレインに接続され、前記2つのPMOSトランジスタの動作点を設定する2つの第1のNMOSトランジスタと、
    前記2つのPMOSトランジスタに定電流を供給する定電流源と、
    ソースがそれぞれ前記2つのPMOSトランジスタのドレインに接続され、前記2つのPMOSトランジスタのドレイン電位を設定する2つの第2のNMOSトランジスタと、
    前記2つの第2のNMOSトランジスタとカレントミラー接続される第3のNMOSトランジスタと、
    を含んで構成され、
    前記2つのPMOSトランジスタのドレイン電位を該PMOSトランジスタが動作可能な0V付近の電位に固定したことを特徴とするD級増幅器。
  2. 前記演算増幅器は、
    前記2つの第2のNMOSトランジスタ、及び前記第3のNMOSトランジスタに定電流を供給する第2の定電流源と、
    前記定電流源、及び前記第2の定電流源の出力電流を設定する電流設定回路と、
    前記演算増幅器からの差動出力のバランスをとるための増幅回路と、を更に備え、
    前記電流設定回路に基準電流が供給されると、前記定電流源、前記第2の定電流源、及び前記演算増幅器に前記基準電流に応じた電流が流れて、前記各トランジスタのバイアス点が固定され、
    前記第3のNMOSトランジスタにより前記2つの第2のNMOSトランジスタのゲート電位が固定され、
    前記2つの第2のNMOSトランジスタのソース電位が前記第3のNMOSトランジスタのゲート、及びドレイン電位に対してそれぞれ前記第2のNMOSトランジスタの閾値電圧分降下した電位に設定され、
    前記2つのPMOSトランジスタのドレイン電位を該PMOSトランジスタが動作可能な0V付近の電位に固定したことを特徴とする請求項1に記載のD級増幅器。
  3. 前記増幅回路は、前記2つの第1のNMOSトランジスタ各々とカレントミラー接続される第4のNMOSトランジスタに流れる電流を制御することを特徴とする請求項2に記載のD級増幅器。
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