JP4990946B2 - ヘリカルギャ製品の製造金型 - Google Patents

ヘリカルギャ製品の製造金型 Download PDF

Info

Publication number
JP4990946B2
JP4990946B2 JP2009201739A JP2009201739A JP4990946B2 JP 4990946 B2 JP4990946 B2 JP 4990946B2 JP 2009201739 A JP2009201739 A JP 2009201739A JP 2009201739 A JP2009201739 A JP 2009201739A JP 4990946 B2 JP4990946 B2 JP 4990946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
helical
die
manufacturing
helical gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009201739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011051216A (ja
Inventor
幸男 浜崎
Original Assignee
株式会社ハマダ工商
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ハマダ工商 filed Critical 株式会社ハマダ工商
Priority to JP2009201739A priority Critical patent/JP4990946B2/ja
Publication of JP2011051216A publication Critical patent/JP2011051216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4990946B2 publication Critical patent/JP4990946B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ヘリカルギャ製品(ヘリカル歯車、ハスバ歯車)の製造金型に関する。
従来、この種のヘリカルギャ製品(ヘリカルギャとする)を製造する方法としては、後述する文献(1)に記載の如く、放電加工によるマスターモデルを利用する方法が、一般に行なわれている。しかし、この製造方法は、時間を要すること、また、修理と造り替え等の作業を要し、極めて、能率が悪いこと、等の問題を抱えている。この問題を解決しようとするのが、本発明である。そして、本発明と関連がある先行文献を、以下に説明する。
文献(1)は、特開2008−230053の「樹脂製ハスバ歯車の成形装置と及び製造方法」であり、この発明の要旨は、キャビティの歯形成形金型を、歯形の1ピットずつ分割した射出成形用の金型(1ピッチ金型)を成形し、この1ピッチ金型を、環状の金型ベースに枠組み嵌合する構造であり、この1ピッチ金型は、脚片(根部)を有することを特徴とし、前記金型ベースの嵌合孔に、脚部を嵌着し、所定の位置に枠組み、螺子止めすることを特徴とする。その効果は、ハスバ歯車金型を、NC放電加工機を使用せず、例えば、マシニングセンタ、NCフライス等の汎用機によるミーリング加工による簡易に製造可能とすること、短時間での加工を可能とすること、等を達成できる。また、精度の良い樹脂製のハスバ歯車を製造できる。しかし、この発明は、1ピッチ金型であること、及び/又は、この1ピッチ金型には、脚片を有することから、環状のベース部材への敵嵌に手間を要すること、この敵嵌に熟練を要すること、等の問題を抱えている。また、離形(離型)時において、1ピッチ金型の歯山と、ハスバ歯車のインボリュート面との大きな摺設が考えられ、このインボリュート面の精度の低下等より、品質の劣化が考えられる。
また、文献(2)は、特開平5−104587の「合成樹脂製はすば歯車の射出成形方法」であり、この発明の要旨は、製品突出し時に、この製品を離形する際に、製品を軸方向に突出しながら、かつ他方金型に設けた回転金型を介して、はすば歯形の傾斜形状に合致するように自動回転(ベアリング)させる構造である。その効果は、寸法精度の良いはすば歯車を成形できる。しかし、この発明は、はすば歯車の突出し抵抗(押出し力と抵抗)で、回転金型を、はすば歯形の傾斜形状に合致するように回転する構造であることから、離形時において、他方金型の歯溝(凹部)と、ハスバ歯車のインボリュート面との摺設が考えられ、このインボリュート面の精度の低下等より、品質の劣化が考えられる。
文献(3)は、特開昭57−46879の「ハスバ歯車のモールド装置」であり、この発明は、前述の文献(2)と略同じ構造と特徴を有する。従って、その問題点も同様に考えられる。
特開2008−230053 特開平5−104587 特開昭57−46879
前述の如く、文献(1)における「離形時において、1ピッチ金型の歯山と、ハスバ歯車のインボリュート面との大きな摺設が考えられ、このインボリュート面の精度の低下等より、品質の劣化」と、文献(2)と、文献(3)における「離形時において、他方金型の歯溝と、ハスバ歯車のインボリュート面との摺設が考えられ、このインボリュート面の精度の低下等より、品質の劣化」が考えられるので、その改良が望まれる。
また、文献(1)では、構造の複雑化と、コストの上昇、並びに加工期間の短縮化に問題を抱えている。
さらに、文献(2)と、文献(3)では、インボリュート面の精度の低下等は、樹脂製のハスバ歯車特有の問題であるが、やはり解決すべき課題である。
請求項1の発明は、回転金型に、分割したヘリカルギャ金型を支持する構成とすることで、インボリュート面の精度の低下等の解消を図り、樹脂製のハスバ歯車特有の問題を解消することを意図する。また、この請求項1の発明は、回転金型の回転を、従動体と、駆動体、並びに伝達媒体と、駆動部とを介して、ヘリカルギャを高精度に製造することを意図する。さらに、請求項1の発明は、回転金型の回転と、ヘリカルギャの突出しを同期することで、インボリュート面の精度の低下等の解消を図り、樹脂製のハスバ歯車特有の問題を解消することを意図する。
請求項1は、成形機に設けた溶融樹脂生成部と、この溶融樹脂生成部に設けた溶融樹脂注入部と、この溶融樹脂注入部に連通する注入口を備えた一方金型と、この一方金型に対峙し、かつ前記成形機に設けたガイドポストに沿って移動可能に設けた他方金型と、で構成した分割式ヘリカルギャ金型によるヘリカルギャ製品の製造金型であって、
前記一方金型には、注入口に連通する樹脂のポート流路を形成し、
また、前記他方金型には、この他方金型の外方に通じ、かつ内部に向って開設した隙間と、この隙間の内部に連設形成した空洞部と、この空洞部の中心部に回転金型を軸支し、この回転金型に分割したヘリカルギャ金型を支持するとともに、この回転金型内にキャビティを形成する構成とし、
この回転金型に設けた従動体と、この従動体に連繋する前記隙間に設けた伝達媒体と、この伝達媒体に連繋する駆動体を備えた駆動部で、この回転金型の回転を可能とする構成とし、
さらに、前記他方金型と軸芯を同じくするエジェクタープレートを介してエジェクターピンを設け、このエジェクターピンで、前記ヘリカルギャ金型で成形されたヘリカルギャを突出し可能とする構成としたヘリカルギャ製品の製造金型において、
前記一方金型と、前記他方金型とに、それぞれ磁石を設け、この磁石を介して、この一方金型と、前記他方金型とを磁着するヘリカルギャ製品の製造金型において、
前記一方金型は、第一・第二一方金型構造とし、また、この一方金型に対峙する、他方金型は、移動可能に設けた構成であり、この他方金型の後退時に、前記磁石を介して、前記一方金型の第一一方金型を、前記他方金型と共に後退するとともに、この他方金型後退限に達する前に、この一方金型の第一一方金型が後退限で停止する構成としたヘリカルギャ製品の製造金型である。
請求項2の発明は、請求項1の意図を達成すること、又はヘリカルギャ金型の機能の向上を図り、成形の利便性を確保すること、等を意図する。
請求項2は、請求項1に記載の製品の製造金型であって、
前記ヘリカルギャ金型の分割を、ギャの谷部(歯底部)に設けた分割線を形成し、この谷部の分割線で接合して、このヘリカルギャ金型を形成する構成とした製品の製造金型である。
請求項1の発明は、成形機に設けた溶融樹脂生成部と、溶融樹脂生成部に設けた溶融樹脂注入部と、溶融樹脂注入部に連通する注入口を備えた一方金型と、一方金型に対峙し、かつ成形機に設けたガイドポストに沿って移動可能に設けた他方金型と、で構成した分割式ヘリカルギャ金型によるヘリカルギャ製品の製造金型であって、
一方金型には、注入口に連通する樹脂のポート流路を形成し、
また、他方金型には、他方金型の外方に通じ、かつ内部に向って開設した隙間と、隙間の内部に連設形成した空洞部と、空洞部の中心部に回転金型を軸支し、回転金型に分割したヘリカルギャ金型を支持するとともに、回転金型内にキャビティを形成する構成とし、
回転金型に設けた従動体と、従動体に連繋する前記隙間に設けた伝達媒体と、伝達媒体に連繋する駆動体を備えた駆動部で、回転金型の回転を可能とする構成とし、
さらに、他方金型と軸芯を同じくするエジェクタープレートを介してエジェクターピンを設け、エジェクターピンで、ヘリカルギャ金型で成形されたヘリカルギャを突出し可能とする構成としたヘリカルギャ製品の製造金型において、
一方金型と、他方金型とに、それぞれ磁石を設け、磁石を介して、一方金型と、他方金型とを磁着するヘリカルギャ製品の製造金型において、
一方金型は、第一・第二一方金型構造とし、また、一方金型に対峙する、他方金型は、移動可能に設けた構成であり、他方金型の後退時に、磁石を介して、一方金型の第一一方金型を、他方金型と共に後退するとともに、他方金型後退限に達する前に、一方金型の第一一方金型が後退限で停止する構成としたヘリカルギャ製品の製造金型である。
従って、請求項1は、回転金型に、分割したヘリカルギャ金型を支持する構成とすることで、インボリュート面の精度の低下等の解消を図り、樹脂製のハスバ歯車特有の問題を解消することができる。また、この請求項1は、回転金型の回転を、従動体と、駆動体、並びに伝達媒体と、駆動部とを介して、ヘリカルギャを高精度に製造できる。さらに、請求項1は、回転金型の回転と、ヘリカルギャの突出しを同期することで、インボリュート面の精度の低下等の解消を図り、樹脂製のハスバ歯車特有の問題を解消できる。
請求項2は、請求項1に記載の製品の製造金型であって、
ヘリカルギャ金型の分割を、ギャの谷部(歯底部)に設けた分割線を形成し、谷部の分割線で接合して、ヘリカルギャ金型を形成する構成とした製品の製造金型である。
従って、請求項2は、請求項1の意図を達成できる。また、請求項3は、ヘリカルギャ金型の機能の向上を図り、成形の利便性を確保できる。
他方金型と一方金型との関係を示した一部欠截の俯瞰図 他方金型に設けた回転金型とベルトとの関係を示した一部欠截の俯瞰図 他方金型と一方金型とが合体した関係を示した平面図 他方金型と一方金型とが合体した関係を示した正面図 他方金型と一方金型の第一一方金型が同時に可動した状態の平面図 他方金型が後退し、かつ一方金型の第一一方金型が前進限に位置する状態の平面図 他方金型が後退限に位置し、かつ一方金型の第一・第二一方金型が前進限に位置した状態の平面図 他方金型が後退限に位置し、かつ一方金型の第一一方金型が前進限に位置し、しかも一方金型の第二一方金型が後退限に位置した状態の平面図 ヘリカルギャ金型を示した拡大斜視図 ヘリカルギャ金型を分解し、その一部を示した拡大斜視図 ヘリカルギャ金型の他の一例を示した拡大斜視図 ヘリカルギャ金型を示した別の拡大斜視図 ヘリカルギャ金型を分解し、その一部を示した別の拡大斜視図 ヘリカルギャ金型のさらに別の一例を示した拡大斜視図 ヘリカルギャの一例を示した拡大斜視図
1は図示しない成形機に設けた溶融樹脂生成部に連設された溶融樹脂注入部で、この溶融樹脂注入部1に連通する注入口2が、一方金型3に設けられている。そして、この成形機には、一方金型3(固定金型)と対峙する他方金型5(可動金型)が設けられており、この他方金型5は、一方金型ベース300と、他方金型ベース500に差渡し設けられた複数本のガイドポスト6に沿って前進後退する。
この一方金型3は、一方金型ベース300と、この一方金型ベース300に、接離可能(前進X、後退Y)に設けられた第一一方金型301と、第二一方金型302とで構成されており、この第一一方金型301と、第二一方金型302は、ガイドポスト6に沿って移動(一例として、前進X、後退Yとして説明する)する。この第一一方金型301と、第二一方金型302には溶融樹脂注入部1が開設されており、その先端の注入口2が、第一一方金型301(一方金型3)の対峙面301aに開口する。またこの注入口2の近傍には、樹脂のポート流路2a(堰)が設けられる。
そして、この第一一方金型301と、第二一方金型302の移動は、図示しないポンプからのエアで操作するが、油圧、メカ(機構)等の操作も可能である。図中303は、この第一・第二一方金型301、302がスムーズに移動するための複数本のガイドピンである。そして、このガイドピン303は、前進X方向に向かって、一方金型ベース300の前面300a(対峙面301a)より、垂直に固止されている。
この第一一方金型301の移動は、原則として、他方金型5(可動金型)との間に設けた磁石7、8(磁石手段か、吸着(係止)・離脱可能な手段)を利用して、同時移動するとともに、この第一一方金型301の前進限より、この磁石7、8による磁着から離れて、この他方金型5はさらに前進Xできる構造である。そして、この他方金型5の移動は、図示しないポンプからのエアで操作するが、油圧、メカ(機構)等の操作も可能である。また、この他方金型5の前進限の所定の位置で停止する。
この他方金型5の内部(後述する隙間の内部箇所)に設けた空洞部501には、回転金型10(中子)が回転自在に軸支される。この回転金型10の軸部1000の外周部には、従動体となる従動歯車1001を設ける。また、前記空洞部501に連繋する隙間502を、他方金型5の内部5aより、この他方金型5の外方5b(上部外周面)に開設する。そして、この隙間502には、前記従動歯車1001に懸架した伝達媒体であるベルト11が設けられる。尚、この軸部1000と空洞部501の軸部近接部との間には、ベアリングを配備することもあり得る。
このベルト11は、他方金型5に設置した駆動部であるモータ12の駆動体(出力歯車13)に懸架されている。
前記回転金型10には、分割した歯山1500と、歯底部1501を備え、全体形状が環状の外郭部を形成するヘリカルギャ金型15・・・・・(15とする)を組付け(取付け)る。その一例を説明すると、この分割されたヘリカルギャ金型15は、図6〜図8に示すように、例えば、5分割とし、少なくとも複数の歯山1500と、歯底部1501を備える構造とすることと、その分割線Hを、歯底部1501で、かつテーパー形状1502とすることで、組合せた隙間で形成される虞がある分割溝の発生を少なくすること、又は仮に分割溝で形成される僅かな傷(凹凸条)が生じても、ヘリカルギャWのインボリュート面Aに弊害とならない構造とする。この環状のヘリカルギャ金型15には、カシメ用リング16を套嵌し、カシメ用リング16を打潰し加工を行い、このカシメ用リング16付きヘリカルギャ金型15を形成する。このカシメ用リング16付きヘリカルギャ金型15を、回転金型10の隙間1002に嵌入し、カシメ用リング16に複数個開設した座繰り孔17より、それぞれ螺子18(止め具)を螺入し、前記隙間1002の底部に刻設した複数個の螺孔に螺合する。この方法により、回転金型10に、分割したヘリカルギャ金型15が組付けられる。そして、このヘリカルギャ金型15内には、ヘリカルギャ用のキャビティBが形成される。また、図8に示した如く、ヘリカルギャ金型15の表面(一方金型3側)は、軸芯方向の裾部1503をテーパー形状とした凸状の膨出部1504を備えることで、求心力を確保し、ヘリカルギャ金型15の整合性を高め、第一一方金型301の対峙面301aとの接触面積を大きくし、確実な接触を図ることができる。尚、図示しないが、この膨出部1504をヘリカルギャ金型15の裏面(他方金型5側)に設けることで、同様の効果により、第二他方金型504との確実な組付けを図ることも考えられる。
また、別の一例を説明すると、回転金型10には、前記の分割したヘリカルギャ金型15・・・・・(15とする)を組付ける。この分割されたヘリカルギャ金型15は、図9〜図11に示すように、複数の歯山1500と、歯底部1501を備えた単独のヘリカルギャ金型15を組合せて個々に組付ける(固止する)。そして、この分割されたヘリカルギャ金型15は、図別の一例として、5分割とすること等、前述の一例に準ずる。そして、このヘリカルギャ金型15は、直接、回転金型10の図示しない隙間に嵌入し、ヘリカルギャ金型15に複数個開設した座繰り孔20より、それぞれ螺子18(止め具)を螺入し、前記図示しない隙間の底部に刻設した複数個の螺孔に螺合する。この方法により、回転金型10に、分割したヘリカルギャ金型15が、直接、組付けられる。
前記他方金型5は、少なくとも、他方金型ベース500に空洞部503aを備えた第一他方金型503と、前記回転金型10が設けられる第二他方金型504で構成されており、この空洞部503aには、複数枚のエジェクタープレート505が設けられるとともに、このエジェクタープレート505にエジェクターピン506が設けられており、このエジェクターピン506の先端は、前記キャビティB内に出没自在である。そして、このエジェクターピン506は、他方金型5が前進限にある状態で、成形されたヘリカルギャWを、ヘリカルギャ金型15から突出す役割をする。このエジェクターピン506は、図示しないポンプからのエアによる操作か、又は油圧、メカ(機構)等の操作で前進Xするエジェクタープレート505を介して、前進Xする。また、このエジェクターピン506は、エジェクタープレート505の前進Xに空洞部503に装着されたスプリング507が圧縮される構造を利用し、このスプリング507の反発を介して後退Yする。この後退時に、エジェクタープレート505も同時に後退Yする。
尚、図示しないが、可動する構成部材、例えば、一方金型3の第一・第二一方金型301、302や、他方金型5の第一・第二他方金型503、504、或いはエジェクターピン506等は、図示しないが、停止手段で、所定の前進X、後退Y位置で停止する。また、一方金型3と他方金型5の合体時の嵌合・機密性等の精度の向上、また、第一一方金型301、第一他方金型503等を図示の例の如く、複数の鋼板で構成する場合の組付けボルト(符号付さず)の採用とか、エジェクターピン506のガイドピンの構造、各金型の冷却手段を採用し、本発明の製造金型の耐久性と、効率的な使用、或いはヘリカルギャWの品質の向上等を図る。
以下、本発明の動作を、図3と、図4、並びに、図5−1〜図5−4を基に説明すると、図3と、図4に示した他方金型5が前進限において、この他方金型5は一方金型3に合体した状態で(磁石7、8は磁着している)、前述の如く、合体の機密性と位置関係は、担持されている。そして、この状態で、一方金型3(第一一方金型301)の注入口2及び/又はポート流路2aと、他方金型5のヘリカルギャ金型15内のヘリカルギャ用のキャビティBとが連通している。このキャビティB内に注入口2等を介して、溶融樹脂注入部1より、溶融樹脂が充填される。
このキャビティBで、ヘリカルギャWが固化した状態で、図5−1の如く、他方金型5と第一一方金型301が、同時に後退Yする。この後退Yにおいて、キャビティBで固化されたヘリカルギャWも後退Yする。そして、この後退Yにより、この第一一方金型301と、第二一方金型302に残存する溶融樹脂の残り(湯道、堰「ランナW1」)は、後退YするヘリカルギャWより切離されるとともに、このランナW1は、停止状態の第二一方金型302に支持されている。この後退Yで、ヘリカルギャWとランナW1を切離する。
そして、図5−2の如く、前記磁着を開放する手段の働きと同時に、他方金型5が後退Yし、後退限に達する。この他方金型5の後退Yと、後退限に到る状態では、第一一方金型301は、固定状態であり、所謂、この第一一方金型301は、後退限である。
続いて、図5−3の如く、他方金型5が後退限に位置した状態で、一方金型3の第二一方金型302が後退限に位置した状態となり、ランナW1が、注入口2より切離される。
さらに進捗し、図5−4の如く、後退限にある他方金型5に設けたエジェクターピン506が、前進X1し、キャビティB内で成形されたヘリカルギャWを、ヘリカルギャ金型15より突出するのと同期して、前述した手段により、回転金型10がモータ12、ベルト11等を介して回転し、この回転金型10の歯山1500と歯底1501により形成されるギャ溝内を、ヘリカルギャWが摺設することなく離形する。
以上の各工程が終了した後は、前述の順序の逆で最初の状態に戻る構造である。
1 溶融樹脂注入部
2 注入口
2a ポート流路
3 一方金型
300 一方金型ベース
300a 前面
301 第一一方金型
301a 対峙面
302 第二一方金型
303 ガイドピン
5 他方金型
5a 内部
5b 外方
500 他方金型ベース
501 空洞部
502 隙間
503 第一他方金型
503a 空洞部
504 第二他方金型
505 エジェクタープレート
506 エジェクターピン
507 スプリング
6 ガイドポスト
7 磁石
8 磁石
10 回転金型
1000 軸部
1001 従動歯車
1002 隙間
11 ベルト
12 モータ
13 出力歯車
15 ヘリカルギヤ金型
1500 歯山
1501 歯底部
1502 テーパー形状
1503 裾部
1504 膨出部
16 カシメ用リング
17 座繰り孔
18 螺子
20 座繰り孔
X 前進
X1 前進
Y 後退
A インボリュート面
B キャビティ
H 分割線
W ヘリカルギャ
W1 ランナ

Claims (2)

  1. 成形機に設けた溶融樹脂生成部と、この溶融樹脂生成部に設けた溶融樹脂注入部と、この溶融樹脂注入部に連通する注入口を備えた一方金型と、この一方金型に対峙し、かつ前記成形機に設けたガイドポストに沿って移動可能に設けた他方金型と、で構成した分割式ヘリカルギャ金型によるヘリカルギャ製品の製造金型であって、
    前記一方金型には、注入口に連通する樹脂のポート流路を形成し、
    また、前記他方金型には、この他方金型の外方に通じ、かつ内部に向って開設した隙間と、この隙間の内部に連設形成した空洞部と、この空洞部の中心部に回転金型を軸支し、この回転金型に分割したヘリカルギャ金型を支持するとともに、この回転金型内にキャビティを形成する構成とし、
    この回転金型に設けた従動体と、この従動体に連繋する前記隙間に設けた伝達媒体と、この伝達媒体に連繋する駆動体を備えた駆動部で、この回転金型の回転を可能とする構成とし、
    さらに、前記他方金型と軸芯を同じくするエジェクタープレートを介してエジェクターピンを設け、このエジェクターピンで、前記ヘリカルギャ金型で成形されたヘリカルギャを突出し可能とする構成としたヘリカルギャ製品の製造金型において、
    前記一方金型と、前記他方金型とに、それぞれ磁石を設け、この磁石を介して、この一方金型と、前記他方金型とを磁着するヘリカルギャ製品の製造金型において、
    前記一方金型は、第一・第二一方金型構造とし、また、この一方金型に対峙する、他方金型は、移動可能に設けた構成であり、この他方金型の後退時に、前記磁石を介して、前記一方金型の第一一方金型を、前記他方金型と共に後退するとともに、この他方金型後退限に達する前に、この一方金型の第一一方金型が後退限で停止する構成としたヘリカルギャ製品の製造金型。
  2. 請求項1に記載のヘリカルギャ製品の製造金型であって、
    前記ヘリカルギャ金型の分割を、ギャの谷部(歯底部)に設けた分割線を形成し、この谷部の分割線で接合して、このヘリカルギャ金型を形成する構成としたヘリカルギャ製品の製造金型。
JP2009201739A 2009-09-01 2009-09-01 ヘリカルギャ製品の製造金型 Active JP4990946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201739A JP4990946B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 ヘリカルギャ製品の製造金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201739A JP4990946B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 ヘリカルギャ製品の製造金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011051216A JP2011051216A (ja) 2011-03-17
JP4990946B2 true JP4990946B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=43940749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009201739A Active JP4990946B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 ヘリカルギャ製品の製造金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4990946B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201213090A (en) * 2010-09-23 2012-04-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Double mandril device of the injection molding machine
JP5405682B1 (ja) * 2013-02-22 2014-02-05 株式会社ハマダ工商 入れ子部材、及び成形金型
CN105881844B (zh) * 2016-04-06 2017-10-17 常州工学院 一种斜齿双圆柱塑料齿轮成型差动脱模机构
CN106079296A (zh) * 2016-07-06 2016-11-09 健大电业制品(昆山)有限公司 一种具有螺纹抽芯机构的模具
KR101821996B1 (ko) 2017-09-27 2018-01-25 (주)에이테크오토모티브 헬리컬기어의 사출금형
CN110394952B (zh) * 2019-08-06 2021-03-19 常州工学院 一种弹顶器辅助型腔旋转的斜齿轮塑件脱模装置及方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5746879A (en) * 1980-05-30 1982-03-17 Aisin Chem Co Ltd Molding device for helical gear
JP3078358B2 (ja) * 1991-07-19 2000-08-21 東芝機械株式会社 射出成形機
JPH05104587A (ja) * 1991-10-16 1993-04-27 Brother Ind Ltd 合成樹脂製はすば歯車の射出成形方法
JPH0647785A (ja) * 1992-08-03 1994-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 射出成型機の金型締付装置
JPH07266381A (ja) * 1994-03-29 1995-10-17 Nok Corp 成形型及び成形方法
JPH08216161A (ja) * 1995-02-09 1996-08-27 Fuji Seiki Kk 樹脂成形用金型装置
JP3274331B2 (ja) * 1995-11-20 2002-04-15 株式会社リコー プラスチックはすば歯車の金型構造
JP2000167887A (ja) * 1998-12-09 2000-06-20 Shinsei:Kk 射出成形機の成形品離型機構
JP2002205322A (ja) * 2000-11-09 2002-07-23 Ricoh Co Ltd 樹脂歯車の成形装置、成形方法及びその取り出し方法
US6619940B1 (en) * 2001-05-07 2003-09-16 Industrial Technology Research Institute Method and device for clamping electromagnetically molds of injection molding machine
JP4707523B2 (ja) * 2005-09-30 2011-06-22 アスモ株式会社 歯車の製造方法、及び、歯車の製造装置
JP4846631B2 (ja) * 2007-03-14 2011-12-28 株式会社リコー 樹脂製ヘリカル歯車の成形金型及びこの成形金型を用いて成形された樹脂製ヘリカル歯車
JP4972437B2 (ja) * 2007-03-20 2012-07-11 毅彦 小西 樹脂製ハスバ歯車の成形装置及び製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011051216A (ja) 2011-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4990946B2 (ja) ヘリカルギャ製品の製造金型
CN102101350B (zh) 用于小螺旋角双联齿轮的精密模具
KR101187272B1 (ko) 나사산이 면 맞춤으로 이루어지는 나사코어 및, 이 나사코어의 회전을 위한 스플라인 구동장치를 지닌 사출성형금형.
CN210791860U (zh) 一种内螺纹注塑件用的注塑模具
CN106182647B (zh) 设有单螺杆控制多腔脱螺纹机构的模具
EP1882577A1 (en) Gearmotor and method for making it
CN107297477B (zh) 电机转子增压式离心浇铸装置
CN103692619A (zh) 塑料蜗杆注塑成型模具
CN206824631U (zh) 电机转子增压式离心浇铸装置
JPS59232810A (ja) 羽根車模型成形金型
CN211917566U (zh) 一种用于螺纹结构的注塑模具以及新型注塑模具
JP5492063B2 (ja) モールド樹脂射出成形用金型
CN216267362U (zh) 一种斜齿轮注塑模具
CN112549449B (zh) 一种注塑管件产品的模具结构
CN105522691A (zh) 注塑用电机驱动脱螺纹机构
CN206170569U (zh) 具有拉丝切断装置的注塑模具
CN201931565U (zh) 大型多腔螺纹脱模机构
CN106827414A (zh) 一种圆弧斜导柱滑块抽芯机构
JP2009012331A (ja) スライドコア可動装置及びこれを備えた成形金型
CN107745489B (zh) 一种螺杆转子快速成型模具
CN205969832U (zh) 单螺杆控制多腔脱螺纹机构及其模具
CN106738691A (zh) 一种枪托注塑模具
JP2012000882A (ja) 射出成形機および射出成形方法
JP5864778B1 (ja) 湾曲中空金属製品の鋳造装置
CN217834558U (zh) 一种镶拼式成型机构以及注塑模具

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110909

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4990946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250