JP4990841B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、暖房運転を行う空気調和機に関する。
図6は従来の空気調和機の室内機を示す側面断面図である。空気調和機1の室内機2は室内の壁面に取り付けられるキャビネット3で覆われる。キャビネット3の上面には吸込口4が設けられている。キャビネット3の前面側の下端部には室内機2の幅方向に延びる略矩形の吹出口5が形成されている。
室内機2の内部には吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内には空気を送出する送風ファン7が配されている。吸込口4の近傍には吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6内の吹出口5の近傍には、垂直方向の風向を可変する横ルーバ11が設けられている。
送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には室内熱交換器9が配置されている。室内熱交換器9は室外機(不図示)に設けられた圧縮機、四方弁、膨張弁、室外熱交換器(いずれも不図示)とともに冷媒が流通する冷媒管により配管され、冷凍サイクルを構成している。
上記構成の空気調和機において、空気調和機の運転を開始すると、圧縮機が駆動され、室外機からの冷媒が室内熱交換器9へ流れる。暖房運転時には室内熱交換器9が冷凍サイクルの高温側に配され、室外熱交換器が低温側に配される。冷房運転時には室内熱交換器9が冷凍サイクルの低温側に配され、室外熱交換器が高温側に配される。
送風ファン7が駆動されると室内機2内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。室内機2内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換し、加熱または冷却される。そして、送風経路6を通って横ルーバ11によって上下方向に向きを規制されて吹出口5から調和空気が室内に送出される。
特開平2−171519号公報(第1頁−第2頁、第3図)
上記の従来の空気調和機1によると室内機2に空気を吸い込む際の抵抗を小さくするため、吸込口4は大きく開口されている。その結果、室内機1には空気が効率よく吸い込まれて室内熱交換器9を満遍なく通過し、暖房運転時には室内熱交換器9内の冷媒は効率よく放熱する。同時に、吸込口4から吸い込まれた空気は室内熱交換器9との熱交換によって加熱される。
暖房運転時に室内熱交換器9内の冷媒は流入時の過熱状態から2相域を経て流出時には過冷却状態まで変化する。これにより、室内熱交換器9内の冷媒の温度は例えば約80℃から約40℃まで大きく低下する。一方、吸込口4から吸い込まれた空気は例えば50℃前後まで加熱され、吹出口5から送出される。
暖房運転の開始時等には、より高温の空気を吹出口5から送出することによって使用者に与える暖房感を高めて快適性を向上することができる。このため、特許文献1には2つの送風ファンを備えた空気調和機が開示される。この空気調和機によると、2つの送風ファンにより通常の暖房運転を行い、一方の送風ファンを停止してより高温の暖房運転を行う。
これにより、高温の暖房運転時の風量を減少させて室内熱交換器との単位風量当たりの熱交換量を増加して高温の空気を吹き出す。加えて、風速を低下させずに床面まで暖気を行き届かせることができる。しかしながら、この空気調和機によると複数の送風ファンを必要とするため空気調和機のコストが高くなる問題がある。
一方、圧縮機の運転周波数を上昇させると圧力及び温度が高くなり、冷媒の過熱度を大きくすることができる。これにより、過熱度の大きな冷媒を室内熱交換器に供給して室内熱交換器9の平均温度を上昇させることできる。しかし、電流容量や圧縮機の使用条件に制限があることから、圧縮機の運転周波数の上昇幅には限界がある。
加えて、室内熱交換器9は冷媒が流入する側の上流部から冷媒が流出する側の下流部に至る間に2相域まで冷却される。吸込口4が大きく開口されるため、キャビネット内に取り込まれた空気は室内熱交換器9の降温された下流部を含む全体と熱交換が行われる。
これらによって、吹出口5から吹き出される空気を十分高温(例えば60℃以上)にできない問題があった。
本発明は、低コストで使用者に与える暖房感をより高くできる空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、室内に配される室内機を覆うキャビネットと、前記キャビネット内に配されて気流を発生する送風ファンと、前記送風ファンの駆動によって室内の空気を前記キャビネット内に取り込む吸込口と、前記送風ファンと前記吸込口との間に配されて冷凍サイクルの運転により冷媒が流通する室内熱交換器と、前記送風ファンの駆動によって前記室内熱交換器と熱交換した空気を室内に吹き出す吹出口と、前記吸込口を介して前記室内熱交換器の下流部に導かれる空気の流路を開閉する開閉機構とを備え、前記開閉機構を開いた状態で暖房運転を行う第1暖房運転モードと、前記開閉機構を閉じた状態で暖房運転を行う第2暖房運転モードとを設けたことを特徴としている。
この構成によると、第1暖房運転時には開閉機構が開かれ、送風ファンの駆動によって吸込口全体から室内の空気がキャビネット内に取り込まれる。吸込口から流入した空気は室内熱交換器全体と熱交換し、吹出口から送出される。第2暖房運転時には開閉機構が閉じられ、送風ファンの駆動によって吸込口の一部から室内の空気がキャビネット内に取り込まれる。室内熱交換器は過熱状態の冷媒が流入して上流部で高温の冷媒が流通し、下流部に至る間に冷媒が降温される。開閉機構によって室内熱交換器の下流部に導かれる空気の流路が遮蔽され、吸込口から流入した空気は室内熱交換器の上流部と熱交換して吹出口から送出される。開閉機構はキャビネットの内部に設けてもよく、キャビネットの外側に設けてもよい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記室内熱交換器に流入する冷媒の温度が第1暖房運転モードよりも第2暖房運転モードの方が高いことを特徴としている。この構成によると、第2暖房運転モードでは第1暖房運転モードよりも過熱度の高い冷媒が室内熱交換器に流入する。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記室内熱交換器は前記送風ファンの前方及び後方を覆うように屈曲して配置され、前記吸込口を前記キャビネットの上面に設けるとともに前記吸込口の後部を前記開閉機構により開閉したことを特徴としている。
この構成によると、キャビネットの上面に吸込口が設けられ、開閉機構を開くと送風ファンの前方及び後方の室内熱交換器に空気が導かれる。吸込口の後部を開閉機構により閉じると、送風ファンの前方の室内熱交換器に空気が導かれるとともに後方の室内熱交換器に導かれる空気の流路が遮断される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記吹出口の開口面積を可変する絞り部を設け、第2暖房運転モード時に第1暖房運転モード時よりも前記送風ファンによる送風量を少なくするとともに前記絞り部によって前記吹出口を狭くしたことを特徴としている。
この構成によると、第1暖房運転モードでは絞り部を開いて吹出口が広く開口し、室内熱交換器と熱交換された空気が吹き出される。第2暖房運転モードでは絞り部によって吹出口の開口が狭められ、低速で室内熱交換器と熱交換した空気が吹出口で流速を増加して吹き出される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記吹出口から送出される空気の風向を可変する風向板によって前記絞り部を形成したことを特徴としている。この構成によると、第1暖房運転モード時や冷房運転時に風向板によって吹出口からの風向が可変される。第2暖房運転モード時には風向板によって吹出口の開口が狭められる。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、第2暖房運転モードに連続して第1暖房運転モードを実施する第3暖房運転モードを設けたことを特徴としている。この構成によると、第3暖房運転モードを開始すると、第2暖房運転モードが行われる。所定時間が経過した場合や室内温度が所定温度に到達した場合等の所定条件を満たすと第1暖房運転モードに切り替えられる。
本発明によると、吸込口を介して室内熱交換器の下流部に導かれる空気の通路を開閉する開閉機構を備え、開閉機構を開いた状態で第1暖房運転モードを行い、開閉機構を閉じた状態で第2暖房運転モードを行う。これにより、第2暖房運転モード時に吸込口から取り込まれた空気は降温された室内熱交換器の下流部と熱交換されず、高温の室内熱交換器の上流部と熱交換して送出される。また、室内熱交換器と熱交換される空気量が減少して単位風量当たりの熱交換量を増加させることができる。
従って、簡単な構成によって低コストで吹出し温度を高温にして使用者に与える暖房感を高くすることができる。また、第1暖房運転モードでは大量の空気が室内熱交換器全体と熱交換して昇温され、暖房効率を高く維持することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、前述の図6に示す従来例と同一の部分は同一の符号を付している。図1は一実施形態の空気調和機を示す構成図である。空気調和機1は室内に配される室内機2及び屋外に配される室外機20を有している。
室外機20には圧縮機15、四方弁16、膨張弁17及び室外熱交換器18が配される。室内機2には室内熱交換器9が配される。冷媒が流通する冷媒管22により圧縮機15の一端には四方弁16を介して室外熱交換器18の一端が接続され、圧縮機15の他端には室内熱交換器9の一端が接続される。室外熱交換器18及び室内熱交換器9の他端は冷媒管22により膨張弁17を介して接続される。
これにより、冷凍サイクルが構成され、圧縮機15の駆動によって冷媒管22をR410A等の冷媒が流通して冷凍サイクルが運転される。冷房運転時には冷凍サイクルの高温側に室外熱交換器18が配され、低温側に室内熱交換器9が配される。暖房運転時には四方弁16の切替えにより冷凍サイクルの高温側に室内熱交換器9が配され、低温側に室外熱交換器18が配される。
図2は室内機2の側面断面図を示している。室内機2はキャビネット3で覆われる。キャビネット3は背面に爪部(不図示)が設けられ、室内の壁W(図1参照)に取り付けられた取付板に該爪部を嵌合して支持される。キャビネット3の上面には吸込口4が設けられている。キャビネット3の前面側の下端部には室内機2の幅方向に延びる略矩形の吹出口5が形成されている。
室内機2の内部には吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内には気流を発生させる送風ファン7が配されている。送風ファン7として例えば、クロスフローファン等を用いることができる。吸込口4の近傍には吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集するエアフィルタ8が設けられている。
送風経路6内の吹出口5の近傍には、横ルーバ11(風向板)が設けられている。横ルーバ11は軸部11aで回動自在に支持され、吹出口5からの垂直方向の風向を可変する。また、横ルーバ11の一端を送風経路6の上面に接するように配置すると吹出口5の開口面積を狭くすることができる(図4参照)。従って、横ルーバ11は吹出口5の開口面積を可変する絞り部を構成する。
送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には室内熱交換器9が配置されている。室内熱交換器9は冷媒が流出入する流路端9a、9bの間に蛇行して配置される冷媒管22に熱交換用の多数のフィン(不図示)を付設して形成されている。前方の流路端9aに四方弁16(図1参照)が接続され、後方の流路端9bに膨張弁17が接続されている。また、室内熱交換器9は屈曲して送風ファン7の前方及び後方を覆うように配置されている。
キャビネット3の上面には開閉機構30が設けられる。開閉機構30は軸部30aで枢支され、吸込口4の後部を塞ぐ位置と開放する位置との間を回動する。これにより、吸込口4を介して室内熱交換器9の後部に導かれる空気の流路を開閉する。
上記構成の空気調和機1において、冷房運転時には四方弁16の切替えによって室内熱交換器9の流路端9bから流路端9aに向かって冷媒が流通する。これにより、室内熱交換器9が冷凍サイクルの低温側に配される。図3に示すように、開閉機構30が開かれて送風ファン7の駆動によって矢印A1に示すように吸込口4の全体からキャビネット3内に室内の空気が取り込まれる。
キャビネット3内に流入した空気は室内熱交換器9と熱交換して降温される。室内熱交換器9と熱交換した空気は送風経路6を流通して矢印A2に示すように吹出口5から所定方向に送出される。
暖房運転には通常暖房運転モード(第1暖房運転モード)、高温暖房運転モード(第2暖房運転モード)及び連続暖房運転モード(第3暖房運転モード)が設けられる。通常暖房運転モードは吹出口5から暖気を送出して通常の暖房運転を行う。高温暖房運転モードは通常暖房運転モードよりも高温の空気を送出する。連続暖房運転モードは高温暖房運転モードの後に通常暖房運転モードを行う。各モードはリモートコントローラ(不図示)の操作によって使用者により切り替えることができる。
暖房運転時には四方弁16の切替えによって室内熱交換器9の流路端9aから流路端9bに向かって冷媒が流通する。これにより、室内熱交換器9が冷凍サイクルの高温側に配される。
通常暖房運転モードでは図3に示すように、開閉機構30が開かれて送風ファン7の駆動によって矢印A1に示すように吸込口4の全体からキャビネット3内に室内の空気が取り込まれる。キャビネット3内に流入した空気は室内熱交換器9と熱交換して昇温される。室内熱交換器9と熱交換した空気は送風経路6を流通して矢印A2に示すように吹出口5から室内の所定方向に送出される。その後、室内の温度が高くなると圧縮機15の運転周波数を下げ、室内の温度が低くなると圧縮機15の運転周波数を上げて暖房運転が継続される。
高温暖房運転モードでは圧縮機15が通常暖房運転モードよりも運転周波数を高くして駆動される。これにより、冷媒の過熱度が大きくなり、圧縮機15から吐出される冷媒の温度が通常暖房運転モード時に例えば85℃であるのに対して例えば100℃まで昇温される。
図4に示すように、開閉機構30が閉じられて送風ファン7の駆動によって矢印A3に示すように吸込口4の前部からキャビネット3内に室内の空気が取り込まれる。これにより、室内熱交換器9に導かれる空気量が通常暖房運転モード時よりも減少する。また、送風ファン7の回転数は通常暖房運転モードよりも小さくなっている。これにより、室内熱交換器9に導かれる空気量が更に減少する。
キャビネット3内に流入した空気は室内熱交換器9の主に前部と熱交換して昇温される。この時、室内熱交換器9は過熱度の高い冷媒が流入して前方の上流部の温度が高くなり、後方の下流部では放熱によって過冷却状態となるため温度が低くなる。開閉機構30によって室内熱交換器9の下流部に導かれる空気の流路が閉じられ、キャビネット3内に流入した空気は室内熱交換器9の高温の上流部と熱交換する。
室内熱交換器9と熱交換した空気は送風経路6を流通して矢印A4に示すように吹出口5に導かれる。この時、横ルーバ11により吹出口5が絞られ、開口面積の狭くなった吹出口5により流速を増加した高温の空気が室内に送出される。横ルーバ11は一端を送風経路6の上壁に接して吹出口5を絞った際に気流を真下方向に導くように形成される。これにより、通常暖房運転モード時と同等の風速を維持して床面まで暖気を到達させることができる。そして、圧縮機15の運転周波数が高い状態で暖房運転が継続される。この時、室内温度が所定の上限温度になると安全のために圧縮機15の運転周波数が低下若しくは停止される。
図5は連続暖房運転モードの動作を示すフローチャートである。連続暖房運転モードを開始する指示があると、ステップ#11で高温暖房運転モードが行われる。ステップ#12では室内機2またはリモートコントローラに設けられるタイマーによって所定時間が経過したか否かが判断される。
所定時間が経過するとステップ#14に移行し、所定時間が経過していない場合はステップ#13に移行する。ステップ#13ではリモートコントローラに設けられる温度センサによって室内の温度が設定温度以上になったか否かが判断される。室内の温度が設定温度以上になった場合はステップ#14に移行する。室内の温度が設定温度以上になっていない場合はステップ#12、#13が繰り返し行われる。
所定時間が経過した場合または室内の温度が設定温度以上になるとステップ#14で高温暖房運転モードが停止される。そして、ステップ#15で通常暖房運転モードが行われる。
本実施形態によると、吸込口4の後部を開閉する開閉機構30を備え、開閉機構30を開いた状態で通常暖房運転モード(第1暖房運転モード)を行い、開閉機構を閉じた状態で高温暖房運転モード(第2暖房運転モード)を行う。これにより、高温暖房運転モード時に吸込口4から取り込まれた空気は降温された室内熱交換器9の下流部と熱交換されず、高温の室内熱交換器9の上流部と熱交換して送出される。また、室内熱交換器9と熱交換される空気量が減少して単位風量当たりの熱交換量を増加させることができる。
従って、簡単な構成によって低コストで吹出し温度を高温にして使用者に与える暖房感を高くすることができる。また、通常暖房運転モードでは大量の空気が室内熱交換器9全体と熱交換して昇温され、暖房効率を高く維持することができる。
また、高温暖房運転モードでは圧縮機15の運転周波数を高くして過熱度を大きくし、室内熱交換器9に流入する冷媒の温度を通常暖房運転モードよりも高くしている。これにより、吹出し温度を容易に高くすることができる。
また、高温暖房運転モードでは送風ファン7の回転数を通常暖房運転モード時よりも低くし、横ルーバ11から成る絞り部によって吹出口5の開口面積を狭くしているので、風量が低下して単位風量当たりの熱交換量を更に増加させることができる。また、吹出口5から吹き出される空気の流速を速くして床面まで暖気を行き届かせることができる。
また、吹出口5の風向を可変する横ルーバ11によって絞り部を形成しているため部品点数を削減することができる。
また、連続暖房運転モード(第3暖房運転モード)を設けたので、運転開始時に高温暖房運転モードによって高温の空気が吹き出されて使用者に高い暖房感を与えることができる。そして、所定条件で通常暖房運転モードに切り替えられるため使用者に過度に高温の温風を浴びせることがなく、快適性を向上することができる。
本実施形態において、開閉機構30はキャビネット3の外側に設けられるが、内側に設けてもよい。即ち、開閉機構30によって吸込口4を介して室内熱交換器9の下流部に導かれる空気の流路を開閉されていれば同様の効果を得ることができる。また、吸込口4をキャビネット3の前面に設けてもよい。
また、本実施形態のように、室内熱交換器9を送風ファン7の前方及び後方を覆うように屈曲して配置し、吸込口4をキャビネット3の上面に設けて吸込口4の後部を開閉機構30により開閉すると、容易に室内熱交換器9の下流部に導かれる空気の流路を開閉することができる。更に、開いた状態の開閉機構30が視認されにくくなるため室内機2の美感を向上することができる。
以下に本発明の実施例を説明する。表1は上記実施形態の空気調和機1による通常暖房運転モード及び高温暖房運転モードの吹出口5からの吹出し空気の温度を調べた結果を示している。圧縮機15の暖房能力は3.6kW、冷媒はR410Aである。また、室内温度20℃、外気温2℃の条件下で測定している。比較のため、開閉機構30を開いて横ルーバ11による絞り部を開いた状態の比較例1〜3を並記している。
Figure 0004990841
通常暖房運転モードでは開閉機構30は開かれ、横ルーバ11による絞り部が開かれる。また、送風ファン7の回転数が1300rpm、吹出口5の風量が10.0m3/min、圧縮機15から吐出される冷媒の温度が84.0℃である。これにより、室内熱交換器9の流路端9a、9bの冷媒温度はそれぞれ75.4℃、27.2℃となり、吹出口5の吹出し温度は50.5℃となっている。
高温暖房運転モードでは開閉機構30は閉じられ、横ルーバ11による絞り部により吹出口5が絞られる。また、送風ファン7の回転数が845rpm、吹出口5の風量が4.6m3/min、圧縮機15から吐出される冷媒の温度が100.9℃である。これにより、室内熱交換器9の流路端9a、9bの冷媒温度はそれぞれ88.7℃、46.6℃となり、吹出口5の吹出し温度は64.5℃となっている。
比較例1では開閉機構30は開かれ、横ルーバ11による絞り部が開かれる。また、送風ファン7の回転数が1045rpm、吹出口5の風量が7.5m3/min、圧縮機15から吐出される冷媒の温度が100.7℃である。これにより、室内熱交換器9の流路端9a、9bの冷媒温度はそれぞれ91.0℃、30.4℃となり、吹出口5の吹出し温度は58.0℃となっている。
比較例2では開閉機構30は開かれ、横ルーバ11による絞り部が開かれる。また、送風ファン7の回転数が845rpm、吹出口5の風量が5.5m3/min、圧縮機15から吐出される冷媒の温度が100.5℃である。これにより、室内熱交換器9の流路端9a、9bの冷媒温度はそれぞれ89.0℃、35.6℃となり、吹出口5の吹出し温度は61.0℃となっている。
比較例3では開閉機構30は開かれ、横ルーバ11による絞り部が開かれる。また、送風ファン7の回転数が645rpm、吹出口5の風量が3.5m3/min、圧縮機15から吐出される冷媒の温度が97.6℃である。これにより、室内熱交換器9の流路端9a、9bの冷媒温度はそれぞれ83.3℃、42.1℃となり、吹出口5の吹出し温度は61.4℃となっている。
即ち、比較例1〜3では、圧縮機15から吐出される冷媒温度を約100℃まで高くして風量を少なくしても吹出し空気の温度の昇温は61.4℃程度が限界である。これに対して、本実施形態では開閉機構30を設けることによって吹出し空気の温度を64.5℃まで高温にすることができる。従って、高温暖房運転モードによって吹出し空気の温度を従来よりも大きく上昇させることができる。
本発明によると、暖房運転を行う家庭用及び業務用の空気調和機に適用することができる。
本発明の実施形態の空気調和機を示す構成図 本発明の実施形態の空気調和機の室内機を示す側面断面図 本発明の実施形態の空気調和機の室内機の通常暖房運転モード時の状態を示す側面断面図 本発明の実施形態の空気調和機の室内機の高温暖房運転モード時の状態を示す側面断面図 本発明の実施形態の空気調和機の室内機の連続暖房運転モード時の動作を示すフローチャート 従来の空気調和機の室内機を示す側面断面図
符号の説明
1 空気調和機
2 室内機
3 キャビネット
4 吸込口
5 吹出口
6 送風経路
7 送風ファン
8 エアフィルタ
9 室内熱交換器
9a、9b 流路端
11 横ルーバ
15 圧縮機
16 四方弁
17 膨張弁
18 室外熱交換器
20 室外機
22 冷媒管
30 開閉機構

Claims (6)

  1. 室内に配される室内機を覆うキャビネットと、前記キャビネット内に配されて気流を発生する送風ファンと、前記送風ファンの駆動によって室内の空気を前記キャビネット内に取り込む吸込口と、前記送風ファンと前記吸込口との間に配されて冷凍サイクルの運転により冷媒が流通する室内熱交換器と、前記送風ファンの駆動によって前記室内熱交換器と熱交換した空気を室内に吹き出す吹出口と、前記吸込口を介して前記室内熱交換器の下流部に導かれる空気の流路を開閉する開閉機構とを備え、前記開閉機構を開いた状態で暖房運転を行う第1暖房運転モードと、前記開閉機構を閉じた状態で暖房運転を行う第2暖房運転モードとを設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記室内熱交換器に流入する冷媒の温度が第1暖房運転モードよりも第2暖房運転モードの方が高いことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記室内熱交換器は前記送風ファンの前方及び後方を覆うように屈曲して配置され、前記吸込口を前記キャビネットの上面に設けるとともに前記吸込口の後部を前記開閉機構により開閉したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記吹出口の開口面積を可変する絞り部を設け、第2暖房運転モード時に第1暖房運転モード時よりも前記送風ファンによる送風量を少なくするとともに前記絞り部によって前記吹出口を狭くしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記吹出口から送出される空気の風向を可変する風向板によって前記絞り部を形成したことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 第2暖房運転モードに連続して第1暖房運転モードを実施する第3暖房運転モードを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の空気調和機。
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