JP4989597B2 - 使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法、その方法に用いられる溶加材及びその方法により製造された使用済核燃料貯蔵ラック - Google Patents

使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法、その方法に用いられる溶加材及びその方法により製造された使用済核燃料貯蔵ラック Download PDF

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Description

本発明は、使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法、その方法に用いられる溶加材及びその方法により製造された使用済核燃料貯蔵ラックに関する。
使用済核燃料貯蔵ラック(以下、適宜、燃料貯蔵ラックと略す。)は、原子力発電所で発電のために使用された使用済核燃料集合体を再処理工場に運び出すまでの間、使用済核燃料集合体を燃料貯蔵プール内に安全に貯蔵するために用いられる。
一方、限られた燃料貯蔵スペースの有効活用のため、燃料貯蔵容量の増加が望まれており、燃料貯蔵ラックの稠密化あるいは高集積化を図るため、中性子吸収能力の高い元素であるボロン(硼素)を含有させたオーステナイト系ステンレス鋼(以下、適宜、ボロン添加ステンレス鋼と略す。)を、中性子吸収材及び構造強度部材を兼ねる部材として使用して燃料貯蔵ラックを形成している。
例えば、特許文献1に記載の燃料貯蔵ラックは、複数の仕切板を格子状に組み立てて、その格子状の空間であるセルに使用済核燃料集合体(以下、適宜、燃料集合体という。)を収納するようにしている。また、特許文献2又は特許文献3に記載の燃料貯蔵ラックは、複数の角筒体を市松模様状に配列して、使用済核燃料集合体を収納する格子状のセルを形成している。これらの燃料貯蔵ラックは、ボロン添加ステンレス鋼を用いて形成されていることから、中性子に対する遮蔽効果に優れており、燃料貯蔵ラック内での燃料集合体の稠密化を行い、貯蔵容量の向上を行なうことができる。
また、燃料貯蔵ラックには、耐震性を満足する強度が求められることから、一般に、構成部材を溶接で強固に接合した構造物が用いられる。まず、特許文献1に記載の燃料貯蔵ラックの製造方法では、まず、長尺の仕切板を水平に置き、その長尺仕切板に複数の切り込み穴を形成し、その切り込み穴に短尺仕切板に形成した凸部を差し込んで、短尺仕切板を複数個垂直に取り付けて、各交点を下向きに隅肉溶接する。次いで、前記短尺仕切板の他方の凸部を別の長尺仕切板の切り込み穴に差し込み、この部分を溶加材(溶加棒又は溶加ワイヤ)により栓溶接し、これらの隅肉溶接及び栓溶接を繰り返して燃料貯蔵ラックを製造している。同様に、特許文献2又は3に記載の燃料貯蔵ラックの製造方法では、複数の角筒体を市松模様状に配列し、互いに隣接する2つの角筒体の対角方向の隣接角部間にクサビ状の接合用部材を設け、溶加材により接合用部材と角筒体の角部の両者を溶接接合する作業を繰り返して、燃料貯蔵ラックを製造している。
ところで、特許文献1〜3に記載の溶接に用いる溶加材ないし接合用部材には、オーステナイト系ステンレス鋼が用いられている。一般に、オーステナイト系ステンレス鋼の溶接では、δフェライト組織を含む溶加材が使用される。これは、溶接により形成される溶接金属の組織中のオーステナイト組織に、若干のδフェライト組織を含んだ状態にすることで、良好な溶接金属が得られ、また、溶接時の高温割れを防止できることからである。特に、δフェライト量が高い場合には、溶接収縮に伴う変形及び残留応力の減少などの効果が得られる。
そこで、ボロン添加ステンレス鋼の溶接においても、同様に、δフェライト量の高い溶接棒を用いるのがよいとされている。しかし、ボロン添加ステンレス鋼は難溶接材料であることから、特許文献4には、燃料貯蔵ラックを製造するにあたり、溶接部のフェライト量を考慮した溶接法、溶接条件を採用することが提案されている。
すなわち、同特許文献4によれば、ボロンが0.1〜1.5質量%添加されたオーステナイトステンレス鋼を溶接するに際し、溶接時の溶加材として、C:0.1質量%以下,Si:0.05〜0.65質量%,Mn:1.0〜2.5質量%,Ni:8.0〜10.5質量%,Cr:28.0〜32.0質量%,Mo:0.5質量%以下,P:0.03質量%以下,S:0.03質量% 以下を含有し、残部不可避的不純物及びFeからなる2相ステンレス鋼を用いて溶接し、溶接金属のフェライト量を15〜40%とすることが記載されている。これによれば、溶接性に優れ、溶接時のそり,歪などによる変形,残留応力を極力抑えることが可能であり、溶接部に発生する高温割れの発生を防止し、高品質,高信頼の溶接部が得られるとともに貯蔵セル間の精度が保てられ、製造作業性に優れた高精度な使用済燃料貯蔵ラックの製造が可能となるとしている。
特許第3020675号 特許第2568317号 特許第3141491号 特開2007−24609号公報
しかし、特許文献4に記載された溶接方法には改善の余地がある。
すなわち、ボロン添加ステンレス鋼に添加されるボロン(B)は、強力なオーステナイト生成元素であり、溶接時に母材から溶融したBを含む溶接金属は優先的にオーステナイト組織になりやすい。このため、ボロン添加ステンレス鋼の溶接金属においてはδフェライト組織が減少し、完全オーステナイト組織を形成しやすい。そのため、燃料貯蔵ラックの溶接組立工程においては、残留応力の発生、歪みなどによる変形が大きくなり、燃料集合体を収納するセル間隔や組立寸法の精度が低下しやすくなる。
燃料貯蔵ラックの寸法精度を確保し、かつ品質を高めるためには、例えば、特許文献2、3の角筒体構造のラックあるいは長尺仕切板と短尺仕切板を用いた板構造のラックの場合は、角筒体あるいは板材を変形防止のために、拘束治具によって組立て架台に十分な拘束力で固定して、溶接組立時の寸法精度を維持する必要がある。しかし、変形を抑制するために必要な拘束力は大きく、しかも拘束力は作業者の経験に基いて設定されることが多いため、組立架台や拘束治具の消耗が速く、かつ組立準備にかかる時間が増加し、コストが大きくなるという問題がある。特に、燃料貯蔵ラックは溶接点数が多いから、溶接時のラック全体の熱変形が大きく、かつ溶接後の変形が予想しにくいので、溶接による熱変形の防止あるいは溶接割れ抑制等のために製造時間が長くなるという問題がある。
一方、ボロン添加ステンレス鋼に添加されるBは、オーステナイト組織に100ppm程度しか固溶しないため、B添加量が多い場合には溶接金属の凝固時に、オーステナイト系ステンレス鋼に含まれる鉄(Fe)、クロム(Cr)等と反応し、Fe,Cr系のホウ化物(Fe,Cr)Bを形成する。このホウ化物は地金であるオーステナイト組織よりも低融点であるため、溶接金属の組織粒界に偏析する特徴があり、溶接時の高温割れの発生要因と考えられている。
このようなボロン添加ステンレス鋼の難溶接性のために、溶接による熱変形の防止や溶接割れ抑制等のために、溶接施工条件等の溶接施工管理及び検査精度を向上させることにより、溶接施工性を高め、製品品質を保持するようにしている。そのため、溶接作業者の作業負担及び製造工数が増加し、コストが増加するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、中性子吸収材としてのボロン(B)を含有するオーステナイト系ステンレス鋼の溶接施工性を改善し、溶接作業者の負担を軽減でき、使用済燃料貯蔵ラックの高品質を確保することにある。
上記の課題を解決するため、鋭意研究したところ、次の述べる解決原理を知見した。
母材であるボロン添加ステンレス鋼の溶接部の高温割れ感受性を低く抑えるためには、ボロン添加ステンレス鋼のボロン添加量が例えば1.0質量%程度の場合、溶接金属のδフェライト量を40質量%以下の範囲で適切な量となるようにコントロールするとともに、溶接継手部の強度とをバランスさせる必要がある。
そこで、本発明者らは、溶加材の組成成分について研究したところ、後述するように、最大割れ長さについてはクロム(Cr)の量の影響は少ないが、総割れ数及び総割れ長さはCrの量が大きく影響することを知見した。つまり、特許文献4のように、溶接金属のδフェライト量を15〜40質量%の範囲にコントロールしても、Crの量が高く(例えば、28.0〜40.0質量%)なると、総割れ数及び総割れ長さが急激に増加する。
これらの知見に鑑み、本発明は、中性子吸収材としてのボロン(B)を含有するオーステナイト系ステンレス鋼を溶接して製造する使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法において、前記溶接に用いる溶加材は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Ni:9.0〜12.0質量%、Cr:19.5〜23.5質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下、残部不可避的不純物及びFeからなる材料を用いて溶接することを特徴とする。
これにより、溶接金属中のδフェライト量が4.8〜15質量%になるが、高温割れの総割れ長さが溶接長さの1割以下程度しか生じないという良好な結果が得られた。つまり、高温割れを低減でき、かつ、後述するように、溶接金属の0.2%耐力、引張強さ、伸び等の機械的性質を母材と同等もしくは母材以上に保持できる溶接継手が得られた。その結果、ボロン添加ステンレス鋼の溶接作業性を改善し、溶接作業者の負担を軽減でき、使用済燃料貯蔵ラックの高品質を確保することができる。つまり、製作時の溶接条件管理、溶接部の検査等の管理を軽減でき、溶接工数及び溶接難易を低減することが可能になり、それらの管理及び検査等によらず、最適な溶接継手構造を得ることができる。
この場合において、溶接により形成される溶接金属中に、前記溶加材の組成に加えて、前記オーステナイト系ステンレス鋼に含有する前記ボロンの10〜20質量%が溶融する溶接条件で溶接することが好ましい。
また、本発明は、上記の溶化材のNi及びCrの組成に代えて、Ni:12.0〜15.0質量%、Cr:23.0〜27.0質量%の溶化材を用いることができる。この場合でも、溶接金属中のδフェライト量が4.8〜15質量%になり、ボロン添加ステンレス鋼の溶接作業性を改善し、溶接作業者の負担を軽減でき、使用済燃料貯蔵ラックの高品質を確保することができる。
本発明の製造方法は、ボロンが0.1〜2.0質量%添加されたオーステナイトステンレス鋼を溶接する際に適用できるが、ボロンが1.0〜2.0質量%添加された高濃度のボロンが添加されたオーステナイトステンレス鋼に適用することが好ましい。
本発明の製造方法により製造された燃料貯蔵ラックの溶接部の溶接金属は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Ni:9.0〜12.0質量%(又は、Ni:12.0〜15.0質量%)、Cr:19.5〜23.5質量%(又は、Cr:23.0〜27.0質量%)、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下、残部不可避的不純物及びFeからなり、前記溶接金属中のδフェライト量が4.8〜15質量%であることを特徴とする。これによれば、溶接継手の機械的強度に優れた燃料貯蔵ラックを実現できる。
また、本発明の燃料貯蔵ラックは、溶接金属中に、前記オーステナイト系ステンレス鋼に含有する前記ボロンの10〜20質量%を含有することが望ましい。
本発明によれば、中性子吸収材としてのボロン(B)を含有するオーステナイト系ステンレス鋼の溶接施工性を改善し、溶接作業者の負担を軽減でき、使用済燃料貯蔵ラックの高品質を確保することができる。
以下、本発明の使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法について、実施の形態及び溶加材の実施例に基いて説明する。
本実施形態の燃料貯蔵ラック10は、図1に示すように、中性子吸収能力の高いボロン(B)が添加されたオーステナイト系ステンレス鋼のセル構成部材20を用いて、使用済燃料集合体が収納される断面が矩形の複数の貯蔵セル30が正方格子状に配列されるように、セル構成部材20を溶接接合で一体化することにより形成される。本実施形態では、B添加量を1.0〜2.0質量%として説明するが、本発明はこれに限らず、B添加量が0.1〜2.0質量%の母材についても適用できる。
また、本実施形態により溶接して製造される燃料貯蔵ラックの溶接金属は、δフェライト量が4.8〜15質量%含有することを特徴とする。すなわち、δフェライトを予め多量に含んだ溶化材を使用し、母材中のBの溶融により完全フェライト組織化される溶接金属中のδフェライト組織の減少を抑制して、高温割れ抑制に有効な溶接金属中のδフェライト量を確保するものである。これに加えて、δフェライト組織を多く含んだ溶接金属では、冷却時の溶接収縮が緩和されるため、溶接後の残留応力や溶接変形を小さくすることも期待できる。
ここで、オーステナイト系ステンレス鋼の溶接における高温割れは、溶接後の凝固過程において、凝固脆性温度領域内で割れ発生限度以上の変位が加わると発生することが知られている。そこで、高温割れの感受性評価として用いられるバレストレイン試験をボロン添加ステンレス鋼に対して実施し、溶接金属中のδフェライト量とバレストレイン試験の結果として得られる溶接金属部に生じた高温割れ長さの合計との関係を調べて、溶接継手性能及び施工性を確認した。
その結果、溶接金属の組成が、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、 S:0.03質量%以下、Ni:12.0〜15.0質量%、Cr:23.0〜27.0質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下、残部不可避的不純物及びFeからなる、いわゆる高Cr,Niとすることにより、溶接金属中のδフェライト量が4.8〜15質量%に減少しても、高温割れの総割れ長さが溶接長さの1割以下程度しか生じないという良好な結果が得られた。
なお、本発明の燃料貯蔵ラックの製造方法に適用する溶接方法は、TIG溶接、MIG溶接、プラズマ溶接、レーザ溶接、電子ビーム溶接のいずれかを用いることが好ましい。
以下、本実施形態に用いる溶接用の溶化材の材料組成について、実施例に基いて説明する。
一般に、オーステナイト系ステンレス鋼の溶接金属は、溶接割れ防止のために数%程度のδフェライトを含有することが望ましく、これはボロン添加ステンレス鋼についてもいえる。本実施例では、表1の母材の欄に示す化学組成を有するボロン添加ステンレス鋼について、実施例1、2及び比較例1、2の溶加材を用いて溶接を行い、それらの溶接金属についてバレストレイン試験(高温割れ確認試験)を実施した。表1に示すよう、母材であるボロン添加ステンレス鋼は、Bを1.07質量%含有している。表1において、比較例1はオーステナイト系ステンレス鋼に用いられる一般的な溶加材の化学組成であり、実施例1、2は本発明の製造方法に用いた溶加材の化学組成であり、比較例2は実施例1、2に比べてCrの含有量が多い溶加材の化学組成である。
ここで、表1に示した実施例1、2の溶加材の化学組成について説明する。
[C:0.1質量%以下]
Cは、オーステナイト安定化元素であり、強度向上に寄与するため、含有量は0.1質量%以下が好ましい。さらに好ましくは、ボロン添加ステンレス鋼の溶接部及び溶加材のC量を極力抑え、耐応力腐食割れ性を維持するためには、含有量は0.03質量%以下が望ましい。
[Si:0.05〜0.65質量%]
Siは、脱酸剤として用いられる。ボロン添加ステンレス鋼の溶接部及び溶加材のSi含有量は、0.05〜0.65質量%が望ましい。すなわち、Si含有量が0.05質量%未満だと溶接部の脱酸作用が低く、0.65質量%を超えると耐食性及び靭性が劣化する。
[Mn:1.0〜2.5質量%]
Mnは、溶接時に脱酸作用及び脱硫作用があり、高温割れに有害なSを固定し、耐高温割れ性を抑制する効果がある。この効果を高めるためには、1.0質量%以上必要であり、Mn量が2.5質量%を超えると、溶接時の湯流れが悪くなり、作業性に問題が生じる。
[P:0.03質量%以下]
Pは、低融点化合物を生成する元素であり、極力抑える必要があり、溶加材のP含有量を0.03質量%以下とすることが好ましい。
[S:0.03質量%以下]
Sは、低融点化合物を生成する元素であり、極力抑える必要があり、溶加材のS含有量を0.03質量%以下とすることが好ましい。より好ましくは、0.005質量%以下である。
[Ni:9.0〜12.0質量%、12.0〜15.0質量%]
Niは、2相ステンレス鋼の必須成分であり、オーステナイト相を安定化させる。そのためには、溶加材のNi含有量を9.0〜15.0質量%とする必要がある。溶加材のNi含有量が9.0質量%未満では、溶接部のフェライト相が増えて靭性が低下する。溶加材のNi含有量が15.0質量%を超えると、オーステナイト相が増えて高温割れが発生しやすくなる。
しかし、Niは希少金属元素であることから、コストへの影響を考慮して溶加材のNi含有量は、低Ni仕様では9.0〜12.0質量%、高Ni仕様では12.0〜15.0質量%とすることが好ましい。
[Cr:19.5〜23.5質量%、23.0〜27.0質量%]
Crは、2相ステンレス鋼の必須成分であり、フェライト相を安定化させる効果がある。また、2相ステンレス合金の耐食性の向上に寄与する元素である。
ボロン添加ステンレス鋼の溶接に用いる溶加材のCr含有量は19.5〜27.0質量%とする必要がある。Cr含有量が19.5質量%未満では、CrがBと反応し、CrB等のホウ化物を生成するため、Crがフェライト相を安定化させる効果が低下し、高温割れが発生しやすくなる。また、Cr含有量が27.0質量%を超えると、フェライト相が増加しすぎるため、延性が低下する。
しかし、Crは希少金属元素であることから、コストへの影響を考慮して溶加材のCr含有量は、低Cr仕様では19.5〜23.5質量%、高Cr仕様では23.0〜27.0質量%とすることが好ましい。
[N:0.1質量%以下]
Nは、強力なオーステナイト生成元素であり、C,Cr,Ti,Mo,Nb,Ta,Vなどと窒化物あるいは炭窒化物を形成し、析出効果によって強度を向上するが、多量に添加すると溶接欠陥の原因となるため、溶加材のN含有量は0.1質量%以下が好ましい。
[Mo:1.0質量%以下]
MoもCr同様、耐食性の向上に寄与する元素であるが、ボロン添加ステンレス鋼の溶接に用いる溶加材のMo含有量は1.0質量%以下とすることが好ましい。溶加材にMoが多量に含有していると、MoがBと反応し、MoB等の高融点ホウ化物を生成するため、溶接部に発生するヒーリング現象を低下させ、高温割れた発生しやすくなる。
[Cu:1.0質量%以下]
Cuは、オーステナイト鋼に約3.0質量%まで均一に固溶し基地を強化するが、若干靭性を損ない、多量に添加されると高温割れに敏感になるため、溶加材のCu含有量は1.0質量%以下とすることが好ましい。
ここで表1に戻り、実施例1の溶加材のNi含有量は、比較例1と同等であるが、比較例2よりも多くなっている。また、実施例2の溶加材のNi含有量は比較例1、2よりも多く含まれている。つまり、実施例1,2は比較例1に比べて、概ね高Cr、高Niの溶加材であることが分かる。
Figure 0004989597
比較例1、2及び実施例1、2に示した各溶加材を用いてボロン添加ステンレス鋼を溶接した溶接部について比較を行なった結果を表2に示す。
Figure 0004989597
表2において、希釈率は、Bを含有しない溶加材により母材のボロン添加ステンレス鋼を溶接すると、溶接時の入熱により母材と溶加材の両方の成分が溶融混合し、溶接金属中のBは母材のBが希釈された状態になることを表している。この希釈率は、溶接継手部の形状、溶接開先、母材のB量と溶接金属量とのバランス等から定まる。これらを適切に設計することにより希釈率が決まる。本実施例の確認試験では、希釈率を10%と20%に設定して比較した。
表2に示す比較の結果、比較例1に比べて実施例1、2及び比較例2は、溶接部のδフェライト量が高くなることが確認できた。特に、比較例2の高Crの溶加材の場合は、δフェライト量が28.2〜34%と高い値を示した。
一方、比較例1,2及び実施例1,2について高温割れ感受性のバレストレイン試験の結果を図2、図3に示す。それらの図において、横軸に比較例1、実施例1、実施例2、比較例2の順に示し、縦軸は最大割れ長さ、総割れ長さ(mm)と、総割れ数を示している。図2は希釈率10%の例であり、図3は希釈率20%の例である。
図2,3に示すように、実施例2の溶加材が高温割れの総割れ長さが試験時の溶接長さの1割以下程度の5mmしか生じない良好な結果が得られた。次いで、実施例1の希釈率10%の場合には、総割れ長さが6mmとなるが、概ね実施例2に準ずる良い結果が得られ、高Cr,高Niの溶加材が割れの少ない溶接金属が得られることが判明した。しかし、Crの含有量が高すぎる比較例2については、表2の結果から最もδフェライト量が高いが、図2,3の割れ感受性試験結果を合わせて考慮すると、一般的な溶加材である比較例1と同等の結果になることがわかる。
さらに、各溶加材を用いた溶接部の機械的性質を図4,5に示す。それらの図の横軸は母材、比較例1、実施例1、実施例2、比較例2の順に示し、縦軸は0.2%耐力と引張強さ(MPa)及び伸び(%)である。図4は希釈率10%の例であり、図5は希釈率20%の例である。
それらの図4,5からわかるように、0.2%耐力、引張強さ及び伸びは、一般的な溶加材である比較例1に対し、実施例2,3の溶加材は同等の0.2%耐力が300〜400MPa,引張強さが600〜700MPa、伸びが35%程度の機械的性質を示した。これらの図2〜図5の評価を総合的に検討すると、実施例1,2の溶加材を用いた溶接金属が、高温割れ及び溶接部の強度特性から最適であることがわかる。
ここで、図6〜図8に燃料貯蔵ラックの概略構成図を示す。図6の燃料貯蔵ラックは、複数の貯蔵セル31が複数の角筒体21あるいは角筒体21によって囲まれる空間に形成され、最外周部の角筒間には板22が配置される。角筒体21は、市松模様状に配置され、互いに隣接する角部の空間に図示していない接合用部材を適宜設けて、実施例1又は2の溶加材を用いて溶接され、溶接金属41,42により接合される。
図7の燃料貯蔵ラックは、複数の貯蔵セル32が複数個の長尺仕切板23と複数個の短尺仕切板24を組み合わせて、実施例1又は2の溶加材を用いて溶接されて一体に形成される。ここで、複数の貯蔵セル32は、長尺仕切板23と短尺仕切板24が十文字に交わる交点部を、溶接金属43によって、例えば隅肉溶接により接合される。このとき、長尺仕切板23と短尺仕切板24が十文字に交わる交点部の溶接は、開先形状等を適切に設計すれば、図7のように両側から実施しても良く、また図8に示すように、片側だけから実施しても良い。
以上説明したように、実施例1,2の溶加材を用いることにより、ボロン添加ステンレス鋼のB添加量、溶接部での母材からのB希釈率を組み合わせることにより、ボロン添加ステンレス鋼の溶接継手性能及び施工性の改善を図ることができる。また、溶接金属の最適δフェライト量及び必要強度を容易に達成できる。その結果、溶接作業者の負担を軽減でき、高品質、高信頼性を有する燃料貯蔵ラックを製造することができる。
本発明の製造方法が適用される一実施形態の燃料貯蔵ラックの概念構成図である。 本発明の実施例の溶加材と比較例の溶加材とを用い、希釈率10%の場合の溶接部の高温割れの感受性を示すグラフである。 本発明の実施例の溶加材と比較例の溶加材とを用い、希釈率20%の場合の溶接部の高温割れの感受性を示すグラフである。 本発明の実施例の溶加材と比較例の溶加材とを用い、希釈率10%の場合の溶接部の機械的性質を示すグラフである。 本発明の実施例の溶加材と比較例の溶加材とを用い、希釈率20%の場合の溶接部の機械的性質を示すグラフである。 本発明の製造方法が適用される角筒体を用いて構成した一実施形態の燃料貯蔵ラックの概念構成図である。 本発明の製造方法が適用される仕切板を用い、溶接部が交点部の両側にある一実施形態の燃料貯蔵ラックの概念構成図である。 本発明の製造方法が適用される仕切板を用い、溶接部が交点部の片側だけの一実施形態の燃料貯蔵ラックの概念構成図である。

Claims (10)

  1. ボロンを含有するオーステナイト系ステンレス鋼を溶接して製造する使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法において、
    前記溶接に用いる溶加材は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Ni:9.0〜12.0質量%、Cr:19.5〜23.5質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下を含有し、残部不可避的不純物及びFeからなることを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法。
  2. ボロンを含有するオーステナイト系ステンレス鋼を溶接して製造する使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法において、
    前記溶接に用いる溶加材は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Ni:12.0〜15.0質量%、Cr:23.0〜27.0質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下を含有し、残部不可避的不純物及びFeからなることを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法において、
    溶接継手部の形状、溶接開先、母材のボロン量と溶接金属量とのバランスに基づいて設定される溶接条件で、前記溶加材の組成に加えて、前記オーステナイト系ステンレス鋼に含有する前記ボロンの10〜20質量%が溶融混合した溶接金属を形成することを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法において、
    前記オーステナイト系ステンレス鋼に前記ボロンが1.0〜2.0質量%含有することを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラックの製造方法。
  5. ボロンを含有するオーステナイト系ステンレス鋼の溶接に用いる溶加材であって、該溶加材は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Ni:9.0〜12.0質量%、Cr:19.5〜23.5質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下を含有し、残部不可避的不純物及びFeからなる溶加材。
  6. ボロンを含有するオーステナイト系ステンレス鋼の溶接に用いる溶加材であって、該溶加材は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Ni:12.0〜15.0質量%、Cr:23.0〜27.0質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下を含有し、残部不可避的不純物及びFeからなる溶加材。
  7. ボロンを含有するオーステナイト系ステンレス鋼を溶接して製造された使用済核燃料貯蔵ラックにおいて、
    溶加材を用いた溶接により形成された溶接金属は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Ni:9.0〜12.0質量%、Cr:19.5〜23.5質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下、残部不可避的不純物及びFeからなり、前記溶接金属中のδフェライト量が4.8〜15質量%であることを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラック。
  8. ボロンを含有するオーステナイト系ステンレス鋼を溶接して製造された使用済核燃料貯蔵ラックにおいて、
    溶加材を用いた溶接により形成された溶接金属は、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、N、Mo、Cu、及びFeを含有してなり、組成は、C:0.1質量%以下、Si:0.05〜0.65質量%、Mn:1.0〜2.5質量%、P:0.03質量%以下、
    S:0.03質量%以下、Ni:12.0〜15.0質量%、Cr:23.0〜27.0質量%、N:0.1質量%以下、Mo:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下、及び残部不可避的不純物及びFeからなり、前記溶接金属中のδフェライト量が4.8〜15質量%であることを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラック。
  9. 請求項7又は8に記載に使用済核燃料貯蔵ラックにおいて、
    前記溶接金属は、前記オーステナイト系ステンレス鋼に含有する前記ボロンの10〜20質量%を含有することを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラック。
  10. 請求項7又は8に記載に使用済核燃料貯蔵ラックにおいて、
    前記オーステナイト系ステンレス鋼に前記ボロンが1.0〜2.0質量%含有することを特徴とする使用済核燃料貯蔵ラック。
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