JP4985323B2 - レイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法 - Google Patents

レイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法 Download PDF

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この発明は、半導体プロセスのばらつきを考慮したレイアウト設計を支援するレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法に関する。
近年、LSIの微細化、高集積化にともない、プロセスのばらつき、電源電圧の低下、クロストークなどの影響が大きくなってきており、回路遅延の変動が増大している。特に、テクノロジの微細化にともなって回路全体の遅延に占める配線遅延の割合が増大しており、配線のプロセスのばらつきを考慮したタイミング検証が重要となってきている。
そこで、複数のコーナー条件を考慮したタイミング検証をおこなう手法が開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。具体的には、クロック系パスとデータ系パスとの遅延差が最悪値となるワーストコーナー条件を生成し、その条件を用いたタイミング検証をおこなう。これにより、複数のコーナー条件の全組み合わせを考慮した高精度のタイミング検証を実現する。
特開2005−141434号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術は、コーナー条件を絞り込むための手法であり、タイミングを最適化するレイアウト設計については何ら考慮されていない。このため、複数のコーナー条件を網羅するタイミング検証における、コーナー条件ごとのタイミング調整にかかるTAT(Turn Around Time)が増大してしまい、設計期間の長期化を招くという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、効率的なレイアウト設計を実現することにより、TATの低減化および設計期間の短縮化を図ることができるレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法は、設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された前記設計対象回路の遅延解析結果を取得し、取得された遅延解析結果に基づいて、前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、前記コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出し、算出された算出結果に基づいて、前記複数のコーナー条件の中から前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定し、決定された決定結果を出力することを要件とする。
また、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法は、前記複数のコーナー条件のうち、前記遅延差が最小となるコーナー条件を前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。
このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法によれば、複数のコーナー条件において、クロック遅延値のばらつきが小さくなるコーナー条件をタイミング・ドリブン・レイアウト(TDL)に用いるコーナー条件に決定することができる。
また、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法は、さらに、前記コーナー条件ごとの前記設計対象回路に挿入されるバッファ数に基づいて、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定することとしてもよい。
また、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法は、前記遅延差が予め設定された閾値以下となるコーナー条件のうち、前記バッファ数が最小となるコーナー条件を前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。
このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法によれば、挿入されるバッファ数が少ないコーナー条件を、TDLに用いるコーナー条件に決定することにより、消費電力を抑えたレイアウト設計を実現する。
また、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法は、前記複数コーナー条件から、一のコーナー条件の選択を受け付け、算出された算出結果を出力し、前記算出結果が出力された結果、選択された一のコーナー条件を、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。
また、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法は、さらに、前記コーナー条件ごとの前記設計対象回路に挿入されるバッファ数を表わす挿入バッファ情報を出力することとしてもよい。
このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法によれば、ユーザによる選択操作に応じてレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定することができる。
このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法によれば、効率的なレイアウト設計を実現することにより、TATの低減化および設計期間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(本実施の形態の概要)
まず、本実施の形態の概要を説明する。図1は、本実施の形態の概要を示す説明図である。図1において、設計対象回路の回路情報から回路モデルを生成する。このあと、この回路モデルを用いて、配線に関するコーナー条件ごとのレイアウト設計をおこなう。ここで、配線に関するコーナー条件について説明する。
近年、テクノロジの微細化にともなって、回路全体の遅延に占める配線遅延の割合が増大しており、配線のプロセスのばらつきを考慮したタイミング検証が重要となってきている。図2は、配線コーナーを示す説明図である。図2に示すように、配線幅が90nm以前のプロセスでは、回路全体の遅延に占める配線遅延の割合が小さいため、容量ベースのコーナー(Cworst、Cbest)に着目するだけで、十分なタイミング調整が可能であった。
一方で、配線幅が65nm以降のプロセスでは、配線抵抗(R)が大きくなり配線遅延が増大してしまう。このため、RCworstコーナー(時定数worst)での配線遅延に占める配線抵抗(R)成分の影響が非常に大きくなり、容量ベースのコーナーに着目したタイミング調整では不十分になってきている。
本実施の形態では、配線のばらつきを考慮するために、配線容量(C)が最大となるコーナー条件(Cworst)、配線容量(C)と配線抵抗(R)との乗算値で表わす時定数(RC)が最大となるコーナー条件(RCworst)、および配線容量(C)が最小となるコーナー条件(Cbest)に着目したタイミング検証をおこなう。
レイアウトが終了すると、コーナー条件ごとに、セルの特性抽出(RC抽出)、クロック遅延値計算、およびクロック遅延値の変動率グラフ作成をおこなう。そして、この変動率グラフを参照することにより、複数のコーナー条件のうち、クロック遅延値に関して他のコーナー条件とのばらつきが最小となるコーナー条件を決定する。
このあと、そのコーナー条件を用いて、与えられたタイミング制約を考慮したタイミング・ドリブン・レイアウト(TDL)をおこなう。最後に、TDLが終了した最終的なネットリストを実配線に基づいて、設計対象回路の製造後の動作保証をおこなうためのサインオフ検証をおこなう。
このように、本実施の形態では、複数のコーナー条件において、クロック遅延値のばらつきが小さくなるコーナー条件をTDLに用いるコーナー条件に決定することにより、効率的なレイアウト設計を実現し、TATの低減化を図る。
なお、上記各コーナー条件の配線構造を以下のように定義する。図3は、配線断面構造を示す説明図である。また、図4は、配線の構造定義を示す説明図である。図3において、配線断面構造のイメージが示されており、310は層間絶縁膜、320は配線メタルである。図3中、「width」は配線メタルの幅であり、「thickness」は配線メタルの厚さである。また、「height」は層間絶縁膜からの配線メタルの高さである。
図4において、配線構造テーブル400には、コーナー条件ごとの配線構造(幅、厚さ、高さ、ビアの抵抗値)が定義されている。図4中、「+」は標準の配線構造に比べて大きいことを、「−」は標準の配線構造に比べて小さいことを表わしている。また、「Via Resistance」はビアの抵抗値である。つまり、幅、厚さ、高さ、ビアの抵抗値それぞれの標準値に対する大小の組み合わせによってコーナー条件が定義されている。
ここで、RCworstを例に挙げると、RCworstのコーナー条件での配線構造は、幅、厚さ、高さがいずれも標準値よりも小さく、ビア抵抗が標準値よりも大きくなっている。したがって、上述したクロック遅延値を計算する場合には、このような配線構造の配線の特性抽出(RC抽出)をおこなうこととなる。
(解析対象回路の一例)
つぎに、設計対象回路の一例について説明する。図5は、設計対象回路の一例を示す回路図である。なお、図面では、設計対象回路の一部を抜粋して表示している。図5において、設計対象回路500は、回路素子C1〜C9を有している。回路素子C1〜C9としては、例えば、配線、フリップフロップ、バッファ、インバータなどが挙げられる。
パス1は、回路素子C1、C2、C3を通る経路(パス)、また、パス2は、回路素子C4、C5、C6を通る経路、また、パス3は、回路素子C7、C8、C9を通る経路である。これらパス1〜3は、様々な特性を有する回路素子C1〜C9から構成されている。このため、各パス1〜3の遅延値が最大または最小となるコーナー条件はパス1〜3ごとに異なる。
例えば、ゲート電圧の閾値が標準に比べて低い回路素子C1を有するパス1は、低電圧、高温条件で遅延最大、高電圧、低温条件で遅延最小となる。また、ゲート電圧の閾値が標準値である回路素子C5を有するパス2は、低電圧、低温条件で遅延最大、高電圧、高温条件で遅延最小となる。このため、複数種類のパス1〜3のタイミングを同時に保証するためには、複数のコーナー条件を考慮する必要がある。
(セルライブラリの記憶内容)
つぎに、セルライブラリについて説明する。図6は、セルライブラリの記憶内容を示す説明図である。図6において、セルライブラリ600は、セルごとの遅延分布を表わす遅延分布情報600−1〜600−nを記憶している。具体的には、遅延分布情報600−1〜600−nは、セルごとに、セル名、セルタイプおよび確率密度パラメータを有している。
セル名は、セルの名称である。セルタイプは、セルの種別を表わしており、たとえば、配線、インバータ、フリップフロップ、バッファなどである。確率密度パラメータは、各セルの遅延値を表わす確率密度パラメータであり、平均値M1〜Mnおよび標準偏差σ1〜σnを有している。ここで、セルCiを例に挙げると、セルタイプは配線であり、確率密度パラメータとして平均値Miおよび標準偏差σiを有している。
(レイアウト支援装置のハードウェア構成)
つぎに、レイアウト支援装置のハードウェア構成について説明する。図7は、本実施の形態にかかるレイアウト支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7において、レイアウト支援装置700は、CPU701と、ROM702と、RAM703と、HDD(ハードディスクドライブ)704と、HD(ハードディスク)705と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)706と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)707と、ディスプレイ708と、I/F(インターフェース)709と、キーボード710と、マウス711と、スキャナ712と、プリンタ713とを備えている。また、各構成部は、バス720によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU701は、レイアウト支援装置700の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラムなどのプログラムを記録している。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。HDD704は、CPU701の制御にしたがってHD705に対するデータのリード/ライトを制御する。HD705は、HDD704の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD706は、CPU701の制御にしたがってFD707に対するデータのリード/ライトを制御する。FD707は、FDD706の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD707に記憶されたデータをレイアウト支援装置700に読み取らせたりする。
また、着脱可能な記録媒体として、FD707のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどであってもよい。ディスプレイ708は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ708には、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F709は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク714に接続され、このネットワーク714を介して他の装置に接続される。そして、I/F709は、ネットワーク714と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F709には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード710は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス711は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様の機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ712は、画像を光学的に読み取り、装置内に画像データを読み込む。なお、スキャナ712は、OCR機能を持たせてもよい。また、プリンタ713は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ713には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタなどを採用することができる。
(レイアウト支援装置の機能的構成)
つぎに、本実施の形態にかかるレイアウト支援装置700の機能的構成について説明する。図8は、本実施の形態にかかるレイアウト支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図8において、レイアウト支援装置700は、取得部801と、算出部802と、決定部803と、出力部804と、選択部805と、から構成されている。
これら各機能801〜805は、メモリに格納された当該機能に関するプログラムをCPUに実行させることにより、当該機能を実現することができる。また、各機能801〜805からの出力データはメモリに保持される。また、図8中矢印で示した接続先の機能的構成は、接続元の機能からの出力データをメモリから読み込んで、当該機能に関するプログラムをCPUに実行させる。
まず、取得部801は、設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された設計対象回路の遅延解析結果を取得する機能を有する。具体的には、例えば、図5に示した設計対象回路500に関する回路情報に基づいて、各コーナー条件を考慮したRC抽出、STA(Static Timing Analysis)を実行することにより、コーナー条件ごとの遅延解析結果を取得する。
ここで、回路情報とは、例えば、設計対象回路500のネットリスト、動作周波数、回路段数、使用セル種別、配線層、配線幅、および配線やトランジスタのプロセス、電源電圧、温度(以下、「PTV条件」という)に関する情報である。また、コーナー条件とは、配線の配線容量(C)および配線遅延(R)のばらつきを考慮した条件である(図2参照)。なお、回路情報、遅延解析結果は、不図示の外部装置から取得することとしてもよく、また、ユーザの操作入力、不図示のデータベースやライブラリからの抽出によって取得することとしてもよい。
より具体的には、例えば、まず、回路情報から設計対象回路500の回路モデルを生成する。このあと、生成された回路モデルを用いてコーナー条件ごとのフロアプラン、配置、クロックツリー合成、配線をおこなう。そして、図6に示したセルライブラリ600の記憶内容を用いて各セルのRC抽出を実行し、このあと、遅延解析を実行してコーナー条件ごとのクロック遅延値を取得する。
なお、クロック遅延値は、クロック信号が入力されてから出力されるまでの遅延時間である。また、上述した回路モデルは、例えば、DRC(Design Rule Check)を考慮することなく生成された簡易的なモデルである。
また、考慮するコーナー条件は、図7に示したキーボード710やマウス711などをユーザが操作することで、任意に設定可能である。本実施の形態では、配線容量(C)が最大となるコーナー条件(Cworst)、時定数(RC)が最大となるコーナー条件(RCworst)、および配線容量(C)が最小となるコーナー条件(Cbest)が設定されていることとする。
ここで、遅延解析結果の具体例について説明する。図9は、遅延解析結果の一例を示す説明図である。図9において、遅延解析結果900は、コーナー条件ごとに、設計対象回路500の遅延情報900−1〜900−3を有している。具体的には、遅延情報900−1〜900−3は、各コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値を有している。ここで、遅延情報900−1を例に挙げると、配線容量(C)が最大となるコーナー条件(Cworst)を用いて解析されたクロック遅延値100[ps]を有している。
算出部802は、取得部801によって取得された遅延解析結果に基づいて、コーナー条件ごとに、コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、該コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する機能を有する。具体的には、例えば、図9に示した遅延解析結果900に基づいて、コーナー条件ごとの遅延差を算出する。
また、算出部802は、コーナー条件ごとに、コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値に対する、他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値の変動率を算出することとしてもよい。この変動率は、例えば、あるコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値に対する、上述した遅延差の占める割合、または、他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値の占める割合によって表現することができる。
ここで、算出部802による算出処理の具体例を説明する。ここでは、Cworstコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値をX[ps]とし、Cbestコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値をY[ps]とし、RCworstコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値をZ[ps]とする。
Cworstコーナー条件を例に挙げると、Cbestコーナー条件のクロック遅延値との遅延差は(Y−X)[ps]、RCworstコーナー条件のクロック遅延値との遅延差は(Z−X)[ps]となる。また、Cbestコーナー条件のクロック遅延値との間の変動率は{100×(Y/X−1)}[%]、RCworstコーナー条件のクロック遅延値との間の変動率は{100×(Z/X−1)}[%]となる。
具体的には、例えば、図9に示した遅延解析結果900を参照することにより、各遅延情報900−1〜900−3から特定されるクロック遅延値を、それぞれ対応する上記式に代入することによって、コーナー条件ごとの遅延差または変動率を算出することができる。図10および図11を用いて、遅延解析結果900に基づく算出結果について説明する。
図10は、算出結果の一例を示す説明図(その1)である。図10において、算出結果1000は、遅延解析結果900に基づくコーナー条件ごとの遅延差情報1000−1〜1000−3を有している。例えば、Cworstコーナー条件を参照すると、Cbestコーナー条件のクロック遅延値との遅延差は−9[ps]、RCworstコーナー条件のクロック遅延値との遅延差は−7[ps]である。
図11は、算出結果の一例を示す説明図(その2)である。図11において、算出結果1100は、遅延解析結果900に基づくコーナー条件ごとの変動率情報1100−1〜1100−3を有している。例えば、Cworstコーナー条件を参照すると、Cbestコーナー条件のクロック遅延値との間の変動率は−9[%]、RCworstコーナー条件のクロック遅延値との間の変動率は−7[%]である。
なお、配線に関する複数通りの配線幅を表わす情報が回路情報に含まれている場合、配線幅ごとに遅延差(または、変動率)が算出されることとなる。例えば、P[μm]、Q[μm]、R[μm](ただし、P<Q<R)の3通りの配線幅を表わす情報が回路情報に含まれているとする。
この場合、算出部802は、複数通りの配線幅を用いて解析された遅延解析結果に基づいて、配線幅ごとに遅延差(または、変動率)を算出する。さらに、使用する配線層を表わす情報が回路情報に含まれている場合、その配線層に応じて解析された遅延解析結果に基づいて、遅延差(または、変動率)が算出されることとなる。
決定部803は、算出部802によって算出された算出結果に基づいて、複数のコーナー条件の中から設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する機能を有する。具体的には、例えば、複数のコーナー条件のうち、遅延差が最小となるコーナー条件を設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。
より詳細に説明すると、まず、コーナー条件ごとに、他のコーナー条件との遅延差(または、変動率)が最大となる最大遅延差(または、最大変動率)を特定する。つぎに、コーナー条件ごとの最大遅延差の絶対値を比較して、その絶対値が最小となるコーナー条件を特定する。このあと、決定部803は、最大遅延差の絶対値が最小(以下、「最小絶対値」という)となるコーナー条件を、設計対象回路500のTDL(タイミング・ドリブン・レイアウト)に用いるコーナー条件に決定する。
ここで、図10に示した算出結果1000を例に挙げると、決定部803は、遅延差情報1000−1〜1000−3から、コーナー条件ごとに、他のコーナー条件との遅延差が最大となる最大遅延差「−9,9,7」を特定する。つぎに、コーナー条件ごとの最大遅延差の絶対値「9,9,7」を比較して、その絶対値が最小(ここでは、「7」)となるコーナー条件(RCworst)を特定し、RCworstコーナー条件を設計対象回路500のTDLに用いるコーナー条件に決定する。
また、決定部803は、さらに、コーナー条件ごとの設計対象回路に挿入されるバッファ数に基づいて、設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定することとしてもよい。ここで、バッファ数とは、コーナー条件ごとのレイアウト時に挿入されるバッファの総数である。なお、挿入されるバッファ数を表わすバッファ情報は、例えば、コーナー条件ごとのレイアウト終了後、ROM702やRAM703などの記憶部に記憶される。
通常、挿入されるバッファ数の増加にともなって、消費電力が増大する。このため、例えば、上述したコーナー条件ごとの遅延差または変動率が同程度であった場合、消費電力の増大化を防ぐために、挿入されるバッファ数が少ないコーナー条件を、レイアウト設計に用いるコーナー条件として優先的に決定することとしてもよい。
具体的には、例えば、決定部803は、遅延差(または、変動率)が予め設定された閾値以下となるコーナー条件のうち、バッファ数が最小となるコーナー条件を設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。この閾値は、キーボード710やマウス711などをユーザが操作することで、任意に設定可能である。
ここで、コーナー条件(Cworst、Cbest、RCworst)ごとのバッファ数が「1500,1250,1200」であり、閾値が「10」に設定されているとする。この場合、図10に示した算出結果1000を例に挙げると、決定部803は、最大遅延差が10以下となる3つのコーナー条件のうち、バッファ数が最小となるRCworstコーナー条件を設計対象回路500のTDLに用いるコーナー条件に決定する。
また、決定部803は、コーナー条件ごとの最大遅延差の絶対値が、最小絶対値の所定範囲内となるコーナー条件のうち、バッファ数が最小となるコーナー条件を設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。なお、所定範囲は、キーボード710やマウス711などをユーザが操作することで、予め任意に設定可能である。
ここで、コーナー条件(Cworst、Cbest、RCworst)ごとのバッファ数が「1500,1250,1200」であり、所定範囲が「3」に設定されているとする。この場合、図10に示した算出結果1000を例に挙げると、決定部803は、最小絶対値「7」の所定範囲内、すなわち、最大遅延差が7以上10以下となる3つのコーナー条件のうち、バッファ数が最小となるRCworstコーナー条件を、設計対象回路500のTDLに用いるコーナー条件に決定する。
また、決定部803は、遅延差が予め設定された閾値以下となるコーナー条件のうち、他のコーナー条件のクロック遅延値との遅延差の絶対値を累積した累積遅延差が最小となるコーナー条件を、設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。
ここで、閾値が「10」に設定されているとする。この場合、図10に示した算出結果1000を例に挙げると、決定部803は、最大遅延差が10以下となる3つのコーナー条件のうち、遅延差の絶対値を累積した累積遅延差「16,11,9」が最小となるRCworstコーナー条件を、設計対象回路500のTDLに用いるコーナー条件に決定する。
出力部804は、決定部803によって決定された決定結果を出力する機能を有する。具体的には、例えば、遅延差または変動率が最小となるコーナー条件を表わす決定結果を出力する。なお、出力部804による出力形式は、ディスプレイ708での画面表示、プリンタ713での印刷出力、メモリへのデータ出力(保存)、外部のコンピュータ装置への送信のいずれであってもよい。
ユーザは、出力部804によって出力される出力結果から、TDLに用いる最適なコーナー条件を判断することができる。なお、決定部803によって決定された決定結果を用いて自動的に設計対象回路のTDLを実行し、TDL後のサインオフ検証を実行することとしてもよい。
また、出力部804は、算出部802によって算出された算出結果を出力することとしてもよい。さらに、出力部804は、コーナー条件ごとの設計対象回路に挿入されるバッファ数を表わす挿入バッファ情報を出力することとしてもよい。具体的には、例えば、記憶部に記憶されている算出結果および挿入バッファ情報を読み出して、その算出結果および挿入バッファ情報を出力する。
より詳細に説明すると、例えば、不図示の作成部は、算出部802によって算出された算出結果に基づいて、遅延差(または、変動率)をグラフ化して表わす遅延差(または、変動率)グラフを生成する。また、作成部は、記憶部から読み出された挿入バッファ情報に基づいて、挿入されるバッファ数をグラフ化して表わすバッファ数グラフを作成する。
そして、出力部804は、作成部によって作成された遅延差(または、変動率)グラフまたは/およびバッファ数グラフを出力することとしてもよい。ここで、変動率グラフおよびバッファ数グラフの具体例について説明する。図12−1〜図12−3は、変動率グラフの一例を示す説明図である。また、図13−1〜図13−3は、バッファ数グラフの一例を示す説明図である。なお、複数の配線層のうち4/5層を使用する場合を例に挙げて説明する。
図12−1〜図12−3には、配線の配線幅P[μm],Q[μm],R[μm](P<Q<R)に応じた変動率グラフ1210〜1230が表記されている。具体的には、例えば、図12−1には、図11に示した変動率情報1100−1〜1100−3に基づいて生成された変動率グラフ1210が表記されている。
ユーザは、例えば、ディスプレイ708に表示される変動率グラフ1210を視認することにより、クロック遅延値の変動率を判断することができる。具体的には、例えば、Cworstコーナー条件を参照すると、Cbestコーナー条件のクロック遅延値との間の変動率は−9[%]、RCworstコーナー条件のクロック遅延値との間の変動率は−7[%]であると判断することができる。
同様に、図12−2には、配線の配線幅がQ[μm]であった場合の変動率情報に基づいて生成された変動率グラフ1220が表記されている。また、図12−3には、配線の配線幅がR[μm]であった場合の変動率情報に基づいて生成された変動率グラフ1230が表記されている。
図13−1〜図13−3には、配線の配線幅P[μm],Q[μm],R[μm](P<Q<R)に応じたバッファ数グラフ1310〜1330が表記されている。具体的には、例えば、図13−1には、記憶部に記憶されている挿入バッファ情報(Cworst、Cbest、RCworst)=(1500,1250,1200)に基づいて生成されたバッファ数グラフ1310が表記されている。
ユーザは、例えば、ディスプレイ708に表示されるバッファ数グラフ1310を視認することにより、設計対象回路に挿入されるバッファ数を判断することができる。具体的には、例えば、Cworstコーナー条件を参照すると、挿入されるバッファ数は1500個であると判断することができる。
同様に、図13−2には、配線の配線幅がQ[μm]であった場合の挿入バッファ情報に基づいて生成されたバッファ数グラフ1320が表記されている。また、図13−3には、配線の配線幅がR[μm]であった場合の挿入バッファ情報に基づいて生成されたバッファ数グラフ1330が表記されている。
選択部805は、複数コーナー条件から、一のコーナー条件の選択を受け付ける機能を有する。具体的には、例えば、ユーザは、ディスプレイ708に表示された変動率グラフ1210〜1230およびバッファ数グラフ1310〜1330を参照することにより、TDLに用いる最適なコーナー条件を判断し、図7に示したキーボード710やマウス711などを操作して一のコーナー条件を選択する。
ここで、図12−1および図13−1を例に挙げると、ユーザは、まず、変動率グラフ1210から、変動率の絶対値が10[%]以内となるCworstコーナー条件とRCworstコーナー条件を特定する。このあと、バッファ数グラフ1310から、Cworstコーナー条件とRCworstコーナー条件とのバッファ数を比較して、バッファ数が少ない方のRCworstコーナー条件を選択する。
決定部803は、出力部804によって算出結果が出力された結果、選択部805によって選択された一のコーナー条件を、設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することとしてもよい。具体的には、例えば、図7に示したキーボード710やマウス711などをユーザが操作することによって選択された一のコーナー条件を、設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定する。
(レイアウト支援装置のレイアウト支援処理手順)
つぎに、本実施の形態にかかるレイアウト支援装置700のレイアウト支援処理手順について説明する。図14は、本実施の形態にかかるレイアウト支援装置のレイアウト支援処理手順を示すフローチャートである。
図14のフローチャートにおいて、まず、取得部801により、設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された設計対象回路の遅延解析結果を取得したか否かを判断する(ステップS1401)。
ここで、遅延解析結果を取得するのを待って(ステップS1401:No)、取得した場合(ステップS1401:Yes)、算出部802により、取得部801によって取得された遅延解析結果に基づいて、コーナー条件ごとに、コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する(ステップS1402)。
このあと、決定部803により、算出部802によって算出された算出結果に基づいて、複数のコーナー条件の中から設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する決定処理を実行する(ステップS1403)。
最後に、出力部804により、決定部803によって決定された決定結果を出力して(ステップS1404)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。また、ステップS1402において、算出部802により、コーナー条件ごとに、コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値に対する、他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値の変動率を算出することとしてもよい。
つぎに、図14に示したステップS1403における決定処理の処理手順について説明する。図15は、決定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、図14に示したステップS1402において、クロック遅延値の変動率が算出された場合を例に挙げて説明する。
図15のフローチャートにおいて、まず、図14に示したステップS1402において算出された算出結果に基づいて、変動率グラフを作成する(ステップS1501)。このあと、出力部804により、ステップS1501において作成された変動率グラフを出力する(ステップS1502)。
ここで、選択部805により、複数コーナー条件から、一のコーナー条件の選択を受け付けるのを待って(ステップS1503:No)、一のコーナー条件の選択を受け付けた場合(ステップS1503:Yes)、決定部803により、選択部805によって選択された一のコーナー条件を設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定して(ステップS1504)、図14に示したステップS1404に移行する。
本実施の形態によれば、複数のコーナー条件のうち、クロック遅延値の遅延差(または、変動率)が最小となるコーナー条件をレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することができる。これにより、複数のコーナー条件におけるクロック遅延値のばらつきを抑えることができ、TDLをおこなう際の、ECO(Engineering Change Order)回数を削減することができる。
また、クロック遅延値の遅延差(または、変動率)が同程度に小さいコーナー条件が複数存在する場合には、バッファ数が最小となるコーナー条件をレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することができる。これにより、消費電力を抑えたレイアウト設計を実現することができる。
以上説明したように、このレイアウト支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、レイアウト支援装置、およびレイアウト支援方法によれば、効率的なレイアウト設計を実現することにより、TATの低減化および設計期間の短縮化を図ることができる。
なお、本実施の形態で説明したレイアウト支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
また、本実施の形態で説明したレイアウト支援装置700は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けIC(以下、単に「ASIC」と称す。)やFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。具体的には、たとえば、上述したレイアウト支援装置700の機能801〜805をHDL記述によって機能定義し、そのHDL記述を論理合成してASICやPLDに与えることにより、レイアウト支援装置700を製造することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータを、
設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された前記設計対象回路の遅延解析結果を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された遅延解析結果に基づいて、前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、前記コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する算出手段、
前記算出手段によって算出された算出結果に基づいて、前記複数のコーナー条件の中から前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する決定手段、
前記決定手段によって決定された決定結果を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とするレイアウト支援プログラム。
(付記2)前記決定手段は、
前記複数のコーナー条件のうち、前記遅延差が最小となるコーナー条件を前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することを特徴とする付記1に記載のレイアウト支援プログラム。
(付記3)前記決定手段は、
さらに、前記コーナー条件ごとの前記設計対象回路に挿入されるバッファ数に基づいて、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定することを特徴とする付記1に記載のレイアウト支援プログラム。
(付記4)前記決定手段は、
前記遅延差が予め設定された閾値以下となるコーナー条件のうち、前記バッファ数が最小となるコーナー条件を、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することを特徴とする付記3に記載のレイアウト支援プログラム。
(付記5)前記決定手段は、
前記遅延差が最小の遅延差の所定範囲内となるコーナー条件のうち、前記バッファ数が最小となるコーナー条件を前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することを特徴とする付記3に記載のレイアウト支援プログラム。
(付記6)前記算出手段は、
前記配線に関する複数通りの配線幅を用いて解析された前記遅延解析結果に基づいて、前記配線幅ごとに前記遅延差を算出することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のレイアウト支援プログラム。
(付記7)前記コンピュータを、
前記複数コーナー条件から、一のコーナー条件の選択を受け付ける選択手段として機能させ、
前記出力手段は、
前記算出手段によって算出された算出結果を出力し、
前記決定手段は、
前記出力手段によって前記算出結果が出力された結果、前記選択手段によって選択された一のコーナー条件を、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することを特徴とする付記1に記載のレイアウト支援プログラム。
(付記8)前記出力手段は、
さらに、前記コーナー条件ごとの前記設計対象回路に挿入されるバッファ数を表わす挿入バッファ情報を出力することを特徴とする付記7に記載のレイアウト支援プログラム。
(付記9)前記算出手段は、
前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値に対する、前記他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値の変動率を算出することを特徴とする付記1に記載のレイアウト支援プログラム。
(付記10)付記1〜9のいずれか一つに記載のレイアウト支援プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
(付記11)設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された前記設計対象回路の遅延解析結果を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された遅延解析結果に基づいて、前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、前記コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された算出結果に基づいて、前記複数のコーナー条件の中から前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された決定結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするレイアウト支援装置。
(付記12)設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された前記設計対象回路の遅延解析結果を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された遅延解析結果に基づいて、前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、前記コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された算出結果に基づいて、前記複数のコーナー条件の中から前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する決定工程と、
前記決定工程によって決定された決定結果を出力する出力工程と、
を含んだことを特徴とするレイアウト支援方法。
本実施の形態の概要を示す説明図である。 配線コーナーを示す説明図である。 配線断面構造を示す説明図である。 配線の構造定義を示す説明図である。 設計対象回路の一例を示す回路図である。 セルライブラリの記憶内容を示す説明図である。 本実施の形態にかかるレイアウト支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかるレイアウト支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 遅延解析結果の一例を示す説明図である。 算出結果の一例を示す説明図(その1)である。 算出結果の一例を示す説明図(その2)である。 変動率グラフの一例を示す説明図(その1)である。 変動率グラフの一例を示す説明図(その2)である。 変動率グラフの一例を示す説明図(その3)である。 バッファ数グラフの一例を示す説明図(その1)である。 バッファ数グラフの一例を示す説明図(その2)である。 バッファ数グラフの一例を示す説明図(その3)である。 本実施の形態にかかるレイアウト支援装置のレイアウト支援処理手順を示すフローチャートである。 決定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
310 層間絶縁膜
320 配線メタル
400 配線構造テーブル
500 設計対象回路
600 セルライブラリ
600−1〜600−n 遅延分布情報
700 レイアウト支援装置
801 取得部
802 算出部
803 決定部
804 出力部
805 選択部
900 遅延解析結果
900−1〜900−3 遅延情報
1000,1100 算出結果
1000−1〜1000−3 遅延差情報
1100−1〜1100−3 変動率情報
1210〜1230 変動率グラフ
1310〜1330 バッファ数グラフ

Claims (8)

  1. コンピュータを、
    設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された前記設計対象回路の遅延解析結果を取得する取得手段、
    前記取得手段によって取得された遅延解析結果に基づいて、前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、前記コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する算出手段、
    前記算出手段によって算出された算出結果に基づいて、前記複数のコーナー条件の中から前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する決定手段、
    前記決定手段によって決定された決定結果を出力する出力手段、
    として機能させることを特徴とするレイアウト支援プログラム。
  2. 前記決定手段は、
    前記複数のコーナー条件のうち、前記遅延差が最小となるコーナー条件を前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することを特徴とする請求項1に記載のレイアウト支援プログラム。
  3. 前記決定手段は、
    さらに、前記コーナー条件ごとの前記設計対象回路に挿入されるバッファ数に基づいて、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定することを特徴とする請求項1に記載のレイアウト支援プログラム。
  4. 前記決定手段は、
    前記遅延差が予め設定された閾値以下となるコーナー条件のうち、前記バッファ数が最小となるコーナー条件を、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することを特徴とする請求項3に記載のレイアウト支援プログラム。
  5. 前記コンピュータを、
    前記複数コーナー条件から、一のコーナー条件の選択を受け付ける選択手段として機能させ、
    前記出力手段は、
    前記算出手段によって算出された算出結果を出力し、
    前記決定手段は、
    前記出力手段によって前記算出結果が出力された結果、前記選択手段によって選択された一のコーナー条件を、前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件に決定することを特徴とする請求項1に記載のレイアウト支援プログラム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載のレイアウト支援プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
  7. 設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された前記設計対象回路の遅延解析結果を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された遅延解析結果に基づいて、前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、前記コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された算出結果に基づいて、前記複数のコーナー条件の中から前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された決定結果を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするレイアウト支援装置。
  8. コンピュータが、
    設計対象回路の配線に関する複数のコーナー条件を用いて解析された前記設計対象回路の遅延解析結果を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された遅延解析結果に基づいて、前記コーナー条件ごとに、前記コーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値と、前記コーナー条件とは異なる他のコーナー条件を用いて解析されたクロック遅延値との遅延差を算出する算出工程と、
    前記算出工程によって算出された算出結果に基づいて、前記複数のコーナー条件の中から前記設計対象回路のレイアウト設計に用いるコーナー条件を決定する決定工程と、
    前記決定工程によって決定された決定結果を出力する出力工程と、
    実行することを特徴とするレイアウト支援方法。
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