JP4983524B2 - 光起電力素子に好適な組成物および光起電力素子 - Google Patents

光起電力素子に好適な組成物および光起電力素子 Download PDF

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Description

本発明は光起電力素子の活性層の形成に好適に用いることができる組成物、およびこれを用いた光起電力素子に関する。
太陽電池は環境に優しい電気エネルギー源として、現在深刻さを増すエネルギー問題に対して有力なエネルギー源と注目されている。現在、太陽電池の光起電力素子の半導体材料としては単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、化合物半導体などの無機物が使用されている。しかし、無機半導体を用いて製造される太陽電池は、火力発電や原子力発電などの発電方式と比べてコストが高いために、一般家庭に広く普及するには至っていない。コスト高の要因は主として、真空かつ高温下で半導体薄膜を製造しなくてはならないというプロセスにある。そこで、製造プロセスの簡略化が期待される半導体材料として、共役系重合体や有機結晶などの有機半導体や有機色素を用いた有機太陽電池が検討されている。このような有機太陽電池においては、半導体材料を塗布法で作製することが可能なため、製造プロセスを簡単化することができる。
しかし、共役系重合体に代表される従来の有機太陽電池では、従来の無機半導体を用いた太陽電池と比べて光電変換効率が低いために、まだ実用化には至っていない。これは、主として入射光によって生成された電子と正孔が分離しにくいエキシトンと呼ばれる束縛状態が形成されやすいことと、生成したキャリアがトラップに捕獲されやすく、キャリアの移動度が低いことによる。
このため、生成した電子と正孔をエキシトンからうまく分離する手段と、共役系重合体の非晶領域や共役系重合体鎖間でのキャリアの散乱やトラップによるキャリアの捕捉を抑制して移動度を向上できる手段を見出すことが、有機半導体材料による太陽電池を実用化するための鍵となる。
これまでの有機半導体による光起電力素子としては、次のような素子構成が知られている。すなわち、電子供与性有機材料(p型有機半導体)と仕事関数の小さい金属を接合させるショットキー型、電子受容性有機材料(n型有機半導体)と電子供与性有機材料(p型有機半導体)を接合させるヘテロ接合型などである。これらの光起電力素子は、接合部の有機層(数分子層程度)のみが光電流生成に寄与するだけなので光電変換効率が低い。
そこで、光電変換効率向上の一つの方法として、電子受容性有機材料(n型有機半導体)と電子供与性有機材料(p型有機半導体)を混合し、光電変換を生じるpn−接合面の面積を増加させたバルクヘテロ接合型(例えば、非特許文献1参照)が提案されている。例えば、共役系重合体を電子供与性有機材料(p型有機半導体)として用い、電子受容性有機材料としてn型の半導体特性をもつ導電性高分子のほかC60などのフラーレンやカーボンナノチューブを用いた光電変換材料が知られている(例えば、非特許文献2、特許文献1、2参照)。
ネイチャー(Nature)376号、498−500ページ、(1995) アプライド フィジクス レターズ(Applied Physics Letters)(米国)、80巻、112−114ページ、(2002) 特開2003−347565号公報(請求項1、3) 特開2004−165474号公報(請求項1、3)
バルクへテロ接合型素子の活性層は、クロロベンゼンやジクロロベンゼンやクロロホルムなどを溶媒としてコーティング法で形成できることが知られている。一方、本発明者らの知見によれば、該活性層の光電変換効率は半導体材料だけでなく溶媒系にも依存する。しかし、従来知られた溶媒系で光電変換効率が十分なものは見いだされていない。そこで、本発明は光電変換効率の高い活性層を与える組成物を提供することを目的とする。
かかる課題を解決すべく本発明者らは溶媒系について鋭意検討を重ね、光電変換効率向上のための因子である短絡電流値とフィルファクター(FF)に着眼し、これを向上した組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、電子供与性共役系化合物、電子受容性有機半導体、前記材料についての良溶媒からなる活性層を形成するための組成物(コーティング液)に、25℃における比誘電率が33以上のアミド系溶媒を加えた組成物であることを本旨とし、かかる組成物を用いて活性層を形成した光起電力素子を提供するものである。
本発明によれば、光電変換効率の高い光起電力素子を提供することができる。

本発明の組成物は
A成分 電子供与性共役系化合物
B成分 電子受容性有機半導体
C成分 前記A成分、B成分についての良溶媒、および
D成分 25℃における比誘電率が33以上のアミド系溶媒
を含む。
本発明で用いるA成分の電子供与性共役系化合物は、p型半導体特性を示す共役系化合物であれば特に限定されないが、例えば、ポリチオフェン系重合体、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体、ポリ−p−フェニレン系重合体、ポリフルオレン系重合体、ポリピロール系重合体、ポリアニリン系重合体、ポリアセチレン系重合体、ポリチエニレンビニレン系重合体などの共役系重合体、ベンゾチアジアゾールを含む化合物などが挙げられる。ここで○○系重合体とは、○○構造の骨格を持つ重合体を示し、その少なくとも一部が置換された重合体や、側鎖を有する重合体も含む。例えばポリ−p−フェニレンビニレン系重合体としては、ポリ−p−フェニレンビニレンや、これに側鎖を有する重合体を挙げることができる。これらを2種以上用いてもよい。なお、前記電子供与性共役系重合体の重合度は特に限定されないが、溶媒に対する溶解性の点から5以上500以下が好ましい。
前記電子供与性共役系化合物のなかでもポリチオフェン系重合体やベンゾチアジアゾールを含む化合物は、長波長の光を光電変換に利用することができる点で好ましい。
ポリチオフェン系重合体とは、ポリチオフェン構造の骨格を持つ共役系重合体あるいはそれに側鎖が付いた構造を有するものである。具体的にはポリ−3−メチルチオフェン、ポリ−3−ブチルチオフェン、ポリ−3−ヘキシルチオフェン、ポリ−3−オクチルチオフェン、ポリ−3−デシルチオフェンなどのポリ−3−アルキルチオフェン、ポリ−3−メトキシチオフェン、ポリ−3−エトキシチオフェン、ポリ−3−ドデシルオキシチオフェンなどのポリ−3−アルコキシチオフェン、ポリ−3−メトキシ−4−メチルチオフェン、ポリ−3−ドデシルオキシ−4−メチルチオフェンなどのポリ−3−アルコキシ−4−アルキルチオフェンなどが挙げられる。これらの中でも、ポリ−3−ヘキシルチオフェンがより好ましい。ポリ−3−ヘキシルチオフェンは均質な膜を得るのに適しているうえ、長波長の光を光電変換に利用することができる。
ベンゾチアジアゾールを含む化合物の中でも、下記一般式(1)で表される化合物がより好ましい。かかる化合物は均質な膜を得るのに適しているうえ、長波長の光を光電変換に利用することができる。
Figure 0004983524
〜R12は同じでも異なっていてもよく、水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはヘテロアリール基を表す。mは各々独立に1または2であり、nは1以上1000以下の範囲を表す。ここで、アルキル基とは例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基のような飽和脂肪族炭化水素基であり、直鎖状であっても分岐状であってもよい。また、アルコキシ基とは例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのエーテル結合を介した脂肪族炭化水素基を示し、脂肪族炭化水素基は無置換でも置換されていてもかまわない。また、アリール基とは例えばフェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントリル基、ターフェニル基、ピレニル基、フルオレニル基などの芳香族炭化水素基を示し、これは無置換でも置換されていてもかまわない。また、ヘテロアリール基とは例えば、チエニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、キノリニル基、イソキノリル基、キノキサリル基、アクリジニル基、カルバゾリル基などの炭素以外の原子を有する複素芳香環基を示し、これは無置換でも置換されていてもかまわない。
本発明で用いるB成分の電子受容性有機半導体は、n型半導体特性を示す有機材料であれば特に限定されないが、例えば1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド、N,N'−ジオクチル−3,4,9,10−ナフチルテトラカルボキシジイミド、オキサゾール誘導体(2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ジ(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール等)、トリアゾール誘導体(3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール等)、フェナントロリン誘導体、フラーレン誘導体、カーボンナノチューブ、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体にシアノ基を導入した誘導体(CN−PPV)などが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。安定でキャリア移動度の高いn型半導体であることからフラーレン誘導体が好ましく用いられる。
上記フラーレン誘導体の具体例として、C60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94を始めとする無置換のものと、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル([6,6]−C61−PCBM)、[5,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドヘキシルエステル、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドドデシルエステル、[6,6]−フェニル C71 ブチリックアシッドメチルエステルを始めとする置換誘導体などが挙げられる。
本発明では上記フラーレン誘導体のいずれも用いることができるが、有機溶媒に対する溶解性の点から[6,6]−C61−PCBMを用いるのがより好ましい。
A成分の電子供与性共役系化合物およびB成分の電子受容性有機半導体の含有量は、本発明にかかる組成物中においてA成分、B成分共に溶解していれば、特に限定されないが、A成分とB成分の重量分率として、A成分:B成分=1〜99:99〜1の範囲であることが好ましく、より好ましくは20〜80:80〜20の範囲である。ただし、いずれの重量分率であってもA成分とB成分の重量の和は後述するC成分とD成分の和100重量部に対して0.1〜3.0重量部であることが好ましく、0.5〜2.0重量部であることがより好ましい。
本発明においてC成分に用いる、前記A成分、B成分についての良溶媒は、本発明の組成物として均一な溶液を与えるものであれば特に限定されない(但し、後述するD成分のアミド系溶媒はこのC成分には該当しない)が、前記A成分、B成分のそれぞれについて、25℃における溶解度が5mg/mL以上であるものを用いることが望ましい。例えばトルエン、キシレン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼンなどが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。上記良溶媒の中でもA成分、B成分の溶解度がより高いクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルムが好ましく用いられる。A成分、B成分の溶解度が最も高いクロロベンゼン、ジクロロベンゼンがより好ましく用いられる。C成分としてこれらの溶媒を用いる場合、後述するD成分の含有量を増やしても均一なコーティング液を得ることができるためである。
本発明の組成物は、D成分 25℃における比誘電率が33以上のアミド系溶媒を含むことを特徴とする。かかる成分を含有することにより、光起電力素子の短絡電流値やFF値を向上させることができる。アミド系溶媒は、活性層の構造を電荷輸送に適した層分離構造とすることに寄与するものと考えられる。さらに、比誘電率を33以上とすることにより、短絡電流値やFF値を向上させることができる。比誘電率が33未満であると、このような効果は得られない。これは活性層が上述した層分離構造となりにくいためであると考えられる。好ましくは33以上40以下である。
本発明に用いるD成分の25℃における比誘電率が33以上のアミド系溶媒は、例えばアセトアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリジノンなどが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。好ましくは比誘電率が33以上40以下のアミド系溶媒であるジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリジノンが用いられる。D成分の含有量は本発明の組成物として均一な溶液を与えるものであれば特に限定されないが、好ましくはC成分とD成分の和100体積部に対して0.1〜20体積部であり、より好ましくは3〜10体積部である。0.1体積部以上であれば前記の効果が充分に得られる。一方、20体積部以下であれば、均一な組成物を容易に作製することができる。
本発明の組成物は上記のA成分からD成分のほか、本発明の目的を阻害しない範囲において、界面活性剤やバインダー樹脂、フィラー等の他の成分を含んでいても良い。
次に、本発明の光起電力素子について例を挙げて説明する。
光起電力素子は、少なくとも一方が光透過性を有する第1の電極および第2の電極(つまり、正極と陰極)間に挟持された活性層を有する。
図1は本発明における光起電力素子の一態様を示した断面図である。基板1上に正極2、活性層3、負極をこの順に有する。活性層3は、本発明の組成物を塗布、乾燥して得られる層である。
図1に示す基板1は、光電変換材料の種類や用途に応じて、電極材料や有機半導体層が積層できる基板、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス等の無機材料、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラキシレン、エポキシ樹脂やフッ素系樹脂等の有機材料から任意の方法によって作製されたフィルムや板が使用可能である。また基板1側から光を入射して用いる場合は、基板の光透過率は60−100%であることが好ましい。ここで、本発明において光透過率とは、
[透過光強度(W/m)/入射光強度(W/m)]×100(%)
で与えられる値である。
また、正極2と活性層3の間に正孔輸送層を設けても良い。正孔輸送層を形成する材料としては、ポリチオフェン系重合体、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体、ポリフルオレン系重合体などの導電性高分子や、フタロシアニン誘導体(HPc、CuPc、ZnPcなど)、ポルフィリン誘導体などのp型半導体特性を示す低分子有機化合物が好ましく用いられる。特に、ポリチオフェン系重合体であるポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)やPEDOTにポリスチレンスルホネート(PSS)が添加されたものが好ましく用いられる。正孔輸送層は5nmから600nmの厚さが好ましく、より好ましくは30nmから600nmである。
本発明の光起電力素子は、第1の電極および第2の電極、すなわち図1の場合では正極2および負極4、のいずれかは光透過性を有する。ここで光透過性があるとは、活性層3に入射光が到達して起電力が発生する程度の光透過性を有することをいう。すなわち、光透過率として0%を超える値を有する場合、光透過性はあるという。この光透過性を有する電極は、60−100%の光透過率を有することが好ましい。ここで、光透過率は白色光に対する透過率をいう。また、光透過性を有する電極の厚さは十分な導電性が得られればよく、材料によって異なるが20nmから300nmが好ましい。なお、光透過性を有さない電極においては、導電性があれば十分であり、厚さも特に限定されない。
電極に用いる材料としては、一方の電極には仕事関数の大きな導電性材料、もう一方の電極には仕事関数の小さな導電性材料を使用することが好ましい。この場合、仕事関数の大きな導電性材料を用いた電極は正極となる。この仕事関数の大きな導電性材料としては金、白金、クロム、ニッケルなどの金属のほか、透明性を有するインジウム、スズなどの金属酸化物、複合金属酸化物(インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)など)が好ましく用いられる。ここで、正極2に用いられる導電性材料は、活性層3とオーミック接合するものであることが好ましい。さらに、正孔輸送層を用いた場合においては、正極2に用いられる導電性材料は活性層3または正孔輸送層(正孔輸送層を設ける場合)とオーミック接合するものであることが好ましい。
仕事関数の小さな導電性材料を用いた電極は負極4となるが、この仕事関数の小さな導電性材料としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属、具体的にはリチウム、マグネシウム、カルシウムが使用される。また、錫や銀、アルミニウムも好ましく用いられる。さらに、上記の金属からなる合金や上記の金属の積層体からなる電極も好ましく用いられる。また、負極4と活性層3間に電子輸送層を設けることや、電子輸送層と負極4との界面に金属フッ化物などを導入することで、取り出し電流を向上させることも可能である。ここで、負極4に用いられる導電性材料は、活性層3または電子輸送層(電子輸送層を設ける場合)とオーミック接合するものであることが好ましい。
次に本発明の光起電力素子の製造工程について例を挙げて説明する。基板上にITOなどの透明電極(この場合正極に相当)をスパッタリング法などにより形成する。次に、本発明にかかる組成物を該透明電極上に塗布・乾燥し活性層を形成する。
本発明の組成物は、例えば、A成分の電子供与性共役系化合物およびB成分の電子受容性有機半導体をC成分の良溶媒に添加し、加熱、攪拌、超音波照射などの方法を用いて溶解させ溶液を作り、次いで、D成分のアミド系溶媒を添加することで得られる。
活性層の形成には、スピンコート塗布、ブレードコート塗布、スリットダイコート塗布、スクリーン印刷塗布、バーコーター塗布、鋳型塗布、印刷転写法、浸漬引き上げ法、インクジェット法、スプレー法など何れの方法を用いることができ、塗膜厚さ制御や配向制御など、得ようとする塗膜特性に応じて塗布方法を選択すればよい。例えば、厚さ5〜200nmの均質な塗膜を得るためには、前記A成分とB成分の重量の和が良溶媒100重量部に対して0.5〜3重量部のコーティング液をスピンコート法により作製すれば良い。次いで、形成した塗膜から溶媒を除去するために、減圧下または不活性ガス雰囲気下(窒素やアルゴン雰囲気下)で乾燥する。さらに減圧下または不活性ガス雰囲気下、アニーリング処理を行ってもよい。アニーリング処理の好ましい温度は50℃〜300℃、より好ましくは70℃〜200℃である。また、アニーリング処理を行うことで、積層した層が界面で互いに浸透して接触する実効面積が増加し、短絡電流を増大させることができる。このアニーリング処理は、負極の形成後に行ってもよい。
次に、活性層上にAlなどの金属電極(この場合負極に相当)を蒸着法やスパッタ法により形成する。
正極と活性層の間に正孔輸送層を設ける場合には、所望のp−型有機半導体材料(PEDOTなど)を正極上にスピンコート法、バーコーティング法、ブレードによるキャスト法等で塗布した後、真空恒温槽やホットプレートなどを用いて溶媒を除去し、正孔輸送層を形成する。フタロシアニン誘導体やポルフィリン誘導体などの低分子有機材料を使用する場合には、真空蒸着機を用いた蒸着法を適用することも可能である。電子輸送層についても同様にして設けることができる。
本発明の光起電力素子は、光電変換機能、光整流機能などを利用した種々の光電変換デバイスへの応用が可能である。例えば、光電池(太陽電池など)、光起電力素子、電子素子(光センサ、光スイッチ、フォトトランジスタなど)、光記録材(光メモリなど)などに有用である。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。また実施例等で用いた化合物のうち、略語を使用しているものについて、以下に示す。
ITO:インジウム錫酸化物
PEDOT:ポリエチレンジオキシチオフェン
PSS:ポリスチレンスルホネート
P3HT:ポリ(3−ヘキシルチオフェン)
C60−PCBM:[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル
C70−PCBM:[6,6]−フェニル C71 ブチリックアシッドメチルエステル
DMF:ジメチルホルムアミド(比誘電率37)
NMP:N−メチルピロリドン(比誘電率32)
DMI:ジメチルイミダゾリジノン(比誘電率38)
GBL:γ−ブチロラクトン(比誘電率42) 。
比較例1
P3HT(アルドリッチ社製、レジオレギュラー、重合度120)1.5mg、C60−PCBM(アメリカン・ダイ・ソース社製)1.5mgをクロロベンゼン0.2mLの入ったサンプル瓶の中に加え、超音波洗浄機(井内盛栄堂(株)製US−2、出力120W)中で30分間超音波照射することにより均一な溶液Aを調製した。すなわち、クロロベンゼンはP3HTおよびC60−PCBMについての良溶媒である。なお、以下に述べる実施例と比較例においてもすべて均一な溶液を得た。
スパッタリング法により正極となるITO透明導電層を120nm堆積させたガラス基板を38mm×46mmに切断した後、ITOをフォトリソグラフィー法により38mm×13mmの長方形状にパターニングした。得られた基板の白色光を用いて測定した光透過率は85%であった。この基板をアルカリ洗浄液(フルウチ化学(株)製、“セミコクリーン”EL56)で10分間超音波洗浄した後、超純水で洗浄した。この基板を30分間UV/オゾン処理した後に、基板上に正孔輸送層となるPEDOT:PSS水溶液(PEDOT0.8重量%、PSS0.5重量%)をスピンコート法により100nmの厚さに成膜した。ホットプレートにより200℃で5分間加熱乾燥した後、上記の溶液AをPEDOT:PSS層上に滴下し、スピンコート法により膜厚100nmの活性層を形成した。その後、基板と陰極用マスクを真空蒸着装置内に設置して、装置内の真空度を1×10−3Pa以下になるまで排気し、抵抗加熱法によって、負極となるアルミニウム層を80nmの厚さに蒸着した。作製した素子の上下の電極から引き出し電極を取り出し、帯状のITO層とアルミニウム層が重なり合う部分の面積が5mm×5mmである光起電力素子を作製した。
このようにして作製された光起電力素子をシールドボックス中に置き、上下の電極をヒューレット・パッカード社製ピコアンメーター/ボルテージソース4140Bに接続して、減圧下(100Pa)で印加電圧を−2Vから+2Vまで変化させたときの暗電流値を測定した。次にITO層側から白色光(100mW/cm)を照射し、印加電圧を−2Vから+2Vまで変化させたときの電流値を測定した。この時の素子特性を基準として実施例1および2と比較例2の評価を行った。
ここで、FFは次式により求められる。なお、以下の実施例と比較例におけるFFも全て同方法により算出した。
FF=JVmax/(短絡電流密度×開放電圧)
ただし、JVmaxは、印加電圧が0Vから開放電圧までの間で電流密度と印加電圧の積が最大となる点における電流密度と印加電圧の積の値である。
実施例1
溶液AにDMFを30体積パーセント含むクロロベンゼン溶液0.1mLを加え10分間超音波照射することで均一な溶液Bを調整した。溶液Aに代えて溶液Bを用いて活性層を形成した他は比較例1と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この時、短絡電流値(印加電圧が0Vのときの電流密度の値)とフィルファクター(FF)値は比較例1に対してそれぞれ1.9倍、1.4倍に増大した。また0.7Vにおける暗電流値は比較例1に対して220倍に増大した。
比較例2
DMFに代えてNMPを用いた他は実施例1と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この場合、光起電力は観測されなかった。
実施例2
DMFに代えてDMIを用いた他は実施例1と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この時、短絡電流値とFF値は比較例1に対してそれぞれ1.7倍、1.1倍に増大した。また0.7Vにおける暗電流値は640倍に増大した。
比較例3
クロロベンゼンに代えてクロロホルムを用いて溶液Aを調整した他は比較例1と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この時の素子特性を基準として実施例3と比較例4および5の評価を行った。
実施例3
クロロベンゼン0.2mLに代えてクロロホルム0.1mLをC成分として用いて溶液Aを調整し、DMFに代えてDMIをD成分として用い、D成分を5体積パーセント含むクロロホルム溶液0.15mLを溶液Aに混ぜて溶液Bを調整した他は実施例1と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。尚、D成分の含有量はC成分100体積部に対して3体積部であったこの時、短絡電流値とFF値は比較例3に対してそれぞれ1.02倍、1.3倍に増大した。また0.7Vにおける暗電流値は21倍に増大した。
比較例4
DMIに代えてNMPを用いた他は実施例3と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この時、短絡電流値とFF値は比較例3に対してそれぞれ0.008倍、0.5倍に減少した。
比較例5
DMIに代えてGBLを用いた他は実施例3と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この時、短絡電流値とFF値は比較例3に対してそれぞれ0.001倍、0.38倍に減少した。
比較例6
P3HT 1.5mgに代えてBT 0.8mg、C60−PCBM 1.5mgに代えてC70−PCBM 3.2mgを用いて活性層を形成したこと、PEDOT:PSS水溶液に2−プロパノールを40体積パーセント加えた溶液を用いて60nmのPEDOT:PSS層を製膜したこと以外は比較例1と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この時の素子特性を基準として実施例4の評価を行った。なお、BTは以下に示す方法で合成した。
3−n−ヘキシルチオフェン((株)東京化成製)5.2gをジメチルホルムアミド((株)和光純薬製)50mlに溶解し、N−ブロモスクシンイミド((株)和光純薬工業製)6.5gを加え、窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。得られた溶液に水100ml、酢酸エチル100mlを加え、有機層を分取し、水100mlで3回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液からロータリーエバポレーターを用いて溶媒を減圧留去し、2−ブロモ−3−n−ヘキシルチオフェン7.9gを得た。
上記の2−ブロモ−3−n−ヘキシルチオフェン7.9gをテトラヒドロフラン((株)和光純薬製)50mlに溶解し、−80℃に冷却した。n−ブチルリチウム1.6Mヘキサン溶液((株)和光純薬製)22mlを加えて2時間撹拌し、−50℃に昇温してジメチルホルムアミド((株)和光純薬製)3.3mlを加えた。室温まで昇温し、窒素雰囲気下5時間撹拌した。得られた溶液に酢酸エチル100mlと飽和塩化アンモニウム水溶液100mlを加えて有機層を分取し、水100mlで3回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液からロータリーエバポレーターを用いて溶媒を減圧留去し、2−ホルミル−3−n−ヘキシルチオフェン6.3gを得た。
上記の2−ホルミル−3−n−ヘキシルチオフェン6.3gと1,4−ビス(ジエチルホスフィノイルメチル)ベンゼン((株)東京化成工業製)3.8gをテトラヒドロフラン((株)和光純薬製)100mlに溶解した。t−ブトキシカリウム((株)東京化成工業製)6.0gをテトラヒドロフラン((株)和光純薬製)100mlに懸濁させた懸濁液を滴下し、窒素雰囲気下、70℃で9時間撹拌した。得られた溶液にジクロロメタン100mlと飽和食塩水100mlを加えて有機層を分取した。有機層を水100mlで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液をカラムクロマトグラフィー(充填材:シリカゲル、溶離液:ジクロロメタン/ヘキサン)で精製し、2gの1,4−ビス(1−(3−n−ヘキシル−2−チエニル)エテン−2−イル)ベンゼンを得た。
上記の2gのチエニレンビニレンをテトラヒドロフラン((株)和光純薬製)30mlに溶解し、−80℃まで冷却した。n−ブチルリチウム1.6Mヘキサン溶液((株)和光純薬製)22mlを加えて4時間撹拌し、−50℃に昇温して2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン((株)和光純薬工業製)1.7gを加えた。室温まで昇温し、窒素雰囲気下12時間撹拌した。得られた溶液にジクロロメタン200mlと水100mlを加えて有機層を分取した。有機層を水100mlで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液をカラムクロマトグラフィー(充填材:シリカゲル、溶離液:ジクロロメタン/ヘキサン)で精製し、1−(1−(3−n−ヘキシル−5−ピナコラトボロニル−2−チエニル)エテン−2−イル)−4−(1−(3−n−ヘキシル−2−チエニル)エテン−2−イル)ベンゼン1.3gを得た。
3−n−ヘキシルチオフェン((株)東京化成製)3gをテトラヒドロフラン((株)和光純薬製)40mlに溶解し、−80℃まで冷却した。n−ブチルリチウム1.6Mヘキサン溶液((株)和光純薬製)12mlを加えて2時間撹拌し、−60℃に昇温して2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン((株)和光純薬工業製)5.5gを加えた。室温まで昇温し、窒素雰囲気下4時間撹拌した。得られた溶液にジクロロメタン100mlと飽和食塩水100mlを加えて有機層を分取した。有機層を水100mlで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液からロータリーエバポレーターを用いて溶媒を減圧留去し、5−ピナコラトボロニル−3−n−ヘキシルチオフェン4.6gを得た。
上記の5−ピナコラトボロニル−3−n−ヘキシルチオフェン6.4gと合成例1の4,7−ジブロモ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2.1gをトルエン100mlに溶解した。ここにエタノール30ml、2M炭酸ナトリウム水溶液30ml、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)((株)東京化成工業製)0.15gを加え、窒素雰囲気下、110℃にて13時間撹拌した。得られた溶液に酢酸エチル100ml、水100mlを加え、有機層を分取した。得られた溶液からロータリーエバポレーターを用いて溶媒を減圧留去し、5.8gの4,7−ビス(4−n−ヘキシルチエニル)−2,1,3−ベンゾチアジアゾールを得た。
上記の4,7−ビス(4−n−ヘキシルチエニル)−2,1,3−ベンゾチアジアゾール5.8gをジメチルホルムアミド((株)和光純薬製)3mlに溶解し、N−ブロモスクシンイミド((株)和光純薬工業製)3.5gを加え、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。得られた溶液に水100ml、酢酸エチル100mlを加え、有機層を分取した。有機層を水100mlで3回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液をカラムクロマトグラフィー(充填材:シリカゲル、溶離液:ジクロロメタン/ヘキサン)で精製し、4,7−ビス((4−n−ヘキシル−5−ブロモ)−チエニル)−2,1,3−ベンゾチアジアゾールを1.6g得た。
上記の1−(1−(3−n−ヘキシル−5−ピナコラトボロニル−2−チエニル)エテン−2−イル)−4−(1−(3−n−ヘキシル−2−チエニル)エテン−2−イル)ベンゼン0.25gと上記の4,7−ビス((4−n−ヘキシル−5−ブロモ)2−チエニル)−2,1,3−ベンゾチアジアゾール0.11gをトルエン20mlに溶解した。ここにエタノール10ml、2M炭酸ナトリウム水溶液15ml、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)((株)東京化成工業製)11mgを加え、窒素雰囲気下、110℃にて12時間撹拌した。得られた溶液に酢酸エチル100ml、水100mlを加え、有機層を分取した。得られた溶液をカラムクロマトグラフィー(充填材:シリカゲル、溶離液:ジクロロメタン/ヘキサン)で精製し、下記式に示すBTを0.17g得た。
H−NMR(CDCl,ppm):7.93(s,2H)、7.75(s,2H)、7.44(m,8H)、7.28(d,2H)、7.22(d,2H)、7.10(d,2H)、7.00(m,2H)、6.83(m,6H)2.86(m,4H)2.69(m,8H)1.73(m,4H)、1.63(m,8H)、1.34(m,36H)、0.93(m,18H) 。
Figure 0004983524
実施例4
P3HT 1.5mgに代えてBT 0.8mg、C60−PCBM 1.5mgに代えてC70−PCBM 3.2mgを用い、これらをDMFを1体積パーセント含むクロロホルム溶液0.2mLに溶解して溶液Bを調整し、さらにPEDOT:PSS水溶液に2−プロパノールを40体積パーセント加えた溶液を用いて60nmのPEDOT:PSS層を製膜した他は実施例1と全く同様にして光電変換素子を作製し、電流−電圧特性を測定した。この時、短絡電流値とFF値はそれぞれ1.1倍、1.1倍に増大した。また1.5Vにおける暗電流値は1.7倍に増大した。
上記実施例および比較例の結果を表1に示す。
Figure 0004983524
実施例および比較例に示したとおり、D成分を含む場合は短絡電流値やFFが増加することから、本発明の効果は明かである。これはD成分の添加によって活性層が電荷輸送に適した層分離構造となったためと考えられる。
本発明の光起電力素子の一態様を示した断面図。
符号の説明
1 基板
2 正極
3 活性層
4 負極

Claims (6)

  1. A成分 電子供与性共役系化合物
    B成分 電子受容性有機半導体
    C成分 前記A成分、B成分についての良溶媒、および
    D成分 25℃における比誘電率が33以上のアミド系溶媒
    を含む組成物。
  2. 前記A成分がポリチオフェン系重合体またはベンゾチアジアゾールを含む化合物である請求項1記載の組成物。
  3. 前記A成分が下記一般式(1)で表される化合物を含む請求項2記載の組成物。
    Figure 0004983524
    (R〜R12は同じでも異なっていてもよく、水素、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基を表す。mは各々独立に1または2であり、nは1以上1000以下の範囲を表す。)
  4. 前記B成分がフラーレン誘導体である請求項1〜3いずれか記載の組成物。
  5. 前記C成分がクロロベンゼン、ジクロロベンゼンおよびクロロホルムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4いずれか記載の組成物。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の組成物を塗布、乾燥して得られた活性層が、少なくともいずれか一方が光透過性を有する第1の電極および第2の電極に挟持された構造を有する光起電力素子。
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