JP4983252B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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本発明は、識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示される図柄表示器を備えたパチンコ遊技機に関する。
上記パチンコ遊技機には遊技球が始動口に入球することに基づいて大当りであるか否かの判定処理を行い、大当りであるか否かの判定結果に応じた可変情報を設定する構成のものがある。この大当りとは可変入球口を遊技球が入球不能な閉鎖状態から入球可能な開放状態に切換えるものであり、可変情報とは図柄遊技の演出内容を設定するための情報を称する。この可変情報が設定されたときには可変情報の設定結果を通知するための可変情報信号および図柄遊技を開始することを指令するための可変開始指令信号のそれぞれが送信され、可変情報信号および可変開始指令信号のそれぞれを受けて図柄表示器に図柄遊技の映像が表示され、スピーカから図柄遊技の映像を演出する音声が出力され、電飾器から図柄遊技の映像を演出する光が出力される。この図柄遊技の映像の演出内容と音声の演出内容と電飾の演出内容のそれぞれは可変情報信号の受信結果に応じて設定されるものであり、遊技者は図柄遊技の映像で識別図柄が大当りの態様になることに基づいて大当りが判定されたことを知ることができ、図柄遊技の映像で識別図柄が外れの態様になることに基づいて大当りが判定されなかったことを知ることができる。このパチンコ遊技機の場合には大当りであるか否かの判定処理と可変情報の設定処理と可変情報信号の送信処理と可変開始指令信号の送信処理のそれぞれをメイン制御回路が分担し、図柄遊技の映像的な演出内容の設定処理と音的な演出内容の設定処理と光的な演出内容の設定処理と図柄表示器に映像を表示するための表示指令信号の設定処理とスピーカから音声を出力するための音声指令信号の設定処理と電飾器から光を出力するための電飾指令信号の設定処理のそれぞれをサブ制御回路が分担している。
特開2005−160867号公報 特開平8−182860号公報
上記パチンコ遊技機の場合、サブ制御回路が図柄遊技中にゲーム遊技の映像を演出の一部として図柄表示器に表示する構成のものがある。このゲーム遊技とは操作スイッチからの出力信号に応じて演出絵柄の挙動が変化する映像を発生させるものであり、ゲーム遊技中にはサブ制御回路が演出絵柄の表示位置を変化させながら操作スイッチの操作内容を監視し、操作スイッチが操作されたことを検出したときには演出絵柄の現在位置および操作スイッチの操作タイミングのそれぞれに応じて以後の映像的な演出内容を制御する煩雑な処理を行っているので、サブ制御回路の負荷が極端に高くなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、サブ制御回路の負荷が極端に大きくなることを防止することができるパチンコ遊技機を提供することにある。
1.請求項1記載のパチンコ遊技機の構成要素の説明
請求項1記載のパチンコ遊技機は[1]遊技盤〜[17]指令信号設定手段を備えたところに特徴を有している。
[1]遊技盤は遊技球が転動可能な遊技領域を有するものである。図2の符号20は遊技盤の一例であり、図2の符号24は遊技盤20の遊技領域である。
[2]始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球可能なものである。図2の符号26は始動口の一例である。
[3]可変入球口は遊技盤に設けられたものであり、遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球可能な開放状態および遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球不能な閉鎖状態に相互に切換わることが可能なものである。図2の特別入賞口29は可変入球口の一例である。
[4]メイン制御回路は遊技球が始動口に入球することに基づいて可変入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定するものであり、[10]大当り判定手段〜[13]可変開始指令信号送信手段を有している。図5の符号60はメイン制御回路の一例である。
[5]図柄表示器はメイン制御回路の判定結果を遊技者に報知するための識別図柄が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器49は図柄表示器の一例であり、装飾図柄表示器49に表示される装飾図柄は識別図柄に相当する。
[6]スピーカは図柄遊技の映像を演出するための音声を出力するものであり、図1の符号16はスピーカの一例である。
[7]電飾器は図柄遊技の映像を演出するための光を出力するものであり、図5の電飾LED19は電飾器の一例である。
[8]サブ制御回路は図柄遊技の映像の演出内容に加えて音声の演出内容および光の演出内容の双方または一方を設定するものであり、[14]信号受信手段〜[17]指令信号設定手段を有している。図5の演出制御回路80はサブ制御回路の一例である。
[9]操作スイッチは遊技者の操作内容に応じた信号をサブ制御回路に出力するものであり、図5の左スイッチ52および図5の右スイッチ53のそれぞれは操作スイッチの一例である。
[10]大当り判定手段は遊技球が始動口に入球することに基づいて大当りであるか否かを判定するものであり、図29のステップS136は大当り判定手段の一例である。
[11]可変情報選択手段は図柄遊技の映像の演出内容に加えて音声の演出内容および光の演出内容の双方または一方を設定するための可変情報を複数の選択肢のうちから選択するものであり、大当り判定手段が大当りであることを判定したときには大当り用の複数の可変情報のうちから大当り用の可変情報を選択し、大当り判定手段が大当りであることを判定しなかったときには外れ用の複数の可変情報のうちから外れ用の可変情報を選択する。図30のステップS164は可変情報選択手段の一例であり、変動開始コマンドを設定する。この変動開始コマンドはMODE「80(h)」およびEXTデータ「XX(h)」からなるものであり、図柄遊技の映像の演出内容と音声の演出内容と電飾の演出内容のそれぞれはEXTデータ「XX(h)」として設定される。図11は変動開始コマンドの一覧を示すものであり、EXTデータ「00(h)」と「01(h)」と「10(h)」と「20(h)」と「30(h)」と「40(h)」のそれぞれは外れ用の可変情報に相当し、「11(h)」と「21(h)」と「31(h)」と「41(h)」のそれぞれは大当り用の可変情報に相当する。
[12]可変情報信号送信手段は可変情報選択手段の選択結果を通知するための可変情報信号をサブ制御回路に送信するものである。図38のステップS237は可変情報信号送信手段の一例である。このステップS237の可変情報信号送信手段は変動開始コマンドを送信するものであり、変動開始コマンドは可変情報信号に相当する。
[13]可変開始指令信号送信手段は図柄遊技の開始タイミングが到来することに基づいて図柄遊技を開始することを指令するための可変開始指令信号をサブ制御回路に送信するものである。図38のステップS237は可変開始指令信号送信手段の一例である。このステップS237の可変開始指令信号送信手段は変動開始コマンドを送信するものであり、変動開始コマンドは可変情報信号および可変開始指令信号を兼用するものである。
[14]信号受信手段は可変情報信号送信手段から送信される可変情報信号および可変開始指令信号送信手段から送信される可変開始指令信号のそれぞれを受信するものである。図42のステップS423は信号受信手段の一例であり、可変情報信号および可変開始指令信号のそれぞれに相当する変動開始コマンドを受信する。
[15]図柄設定手段はメイン制御回路が大当りであることを判定したときには識別図柄を予め決められた大当りの態様に設定し、メイン制御回路が大当りであることを判定しなかったときには識別図柄を大当りの態様とは異なる外れの態様に設定するものである。図45のステップS503は図柄設定手段の一例であり、識別図柄を左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な大当りの態様に設定する。図45のステップS506およびステップS507のそれぞれは図柄設定手段の一例であり、ステップS506の図柄設定手段は識別図柄を左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる外れの態様に設定し、ステップS507の図柄設定手段は識別図柄を左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる外れの態様に設定する。
[16]遊技内容設定手段は信号受信手段が可変情報信号を受信することに基づいて図柄遊技の映像の演出内容に加えて音声の演出内容および光の演出内容の双方または一方を含む遊技内容を可変情報信号の受信結果に応じて設定するものであり、信号受信手段が予め決められた特定の可変情報信号を受信したときには特定の遊技内容を設定する。この特定の遊技内容は図柄遊技が開始されてから終了するまでの範囲内で予め決められたゲーム遊技期間中にゲーム遊技の映像を表示するためのものであり、ゲーム遊技の映像とは操作スイッチからの出力信号に応じて演出絵柄の挙動を変える映像を称する。図45のステップS509は遊技内容設定手段の一例である。この遊技内容設定手段は変動開始コマンドのEXTデータに基づいてプロセスデータを設定するものであり、プロセスデータは遊技内容に相当する。このプロセスデータは、図16に示すように、表示制御データと音声制御データと電飾制御データを有するものであり、表示制御データは図柄遊技の映像の演出内容に相当し、音声制御データは図柄遊技の音声の演出内容に相当し、電飾制御データは図柄遊技の光の演出内容に相当する。図51はステップS509の遊技内容設定手段が変動開始コマンド#41および#42のいずれかを受信することに基づいて設定するプロセスデータを示すものである。このプロセスデータはゲーム遊技の映像を発生させるための特定の遊技内容に相当するものであり、変動開始コマンド#41および#42のそれぞれは特定の可変情報信号に相当する。このゲーム遊技の映像は左スイッチ52からの出力信号または右スイッチ53からの出力信号に応じて的絵柄171および弾絵柄173のそれぞれの挙動を変えるものであり、的絵柄171および球絵柄173のそれぞれは演出絵柄に相当する。図56はゲーム遊技の映像を示すものであり、ゲーム遊技の映像では的絵柄171が左右方向へ往復動する映像が表示され、的絵柄171を狙って遊技者が操作限度時間の経過前に左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには大砲絵柄172から弾絵柄173が上方向に発射される映像が表示され、大当りが判定されているときには弾絵柄173が的絵柄171に命中する映像が表示され、外れリーチが判定されているときには弾絵柄173が的絵柄171に命中しない映像が表示される。
[17]指令信号設定手段は信号受信手段が可変開始指令信号を受信することに基づいて図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するための指令信号に加えてスピーカから図柄遊技の映像を演出する音声を出力するための指令信号および電飾器から図柄遊技の映像を演出する光を出力するための指令信号の双方または一方を遊技内容設定手段の設定結果に応じて設定するものである。図44のステップS486は指令信号設定手段の一例である。このステップS486の指令信号設定手段はプロセスデータの設定結果に応じた表示制御データに基づいて全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンド等を設定し、プロセスデータの設定結果に応じた電飾制御データに基づいて点滅開始コマンドと高速点滅コマンドと点灯コマンド等を設定し、プロセスデータの設定結果に応じた音声制御データに基づいて演奏開始コマンドとリーチコマンドと停止音コマンド等を設定するものであり、全図変動開始コマンド〜右列の変動停止コマンド等のそれぞれは図柄表示器49に図柄遊技の映像を表示するための指令信号に相当し、演奏開始コマンド〜停止音コマンド等のそれぞれはスピーカ16から図柄遊技の映像を演出する音声を出力するための指令信号に相当し、点滅開始コマンド〜点灯コマンド等のそれぞれは電飾LED19から図柄遊技の映像を演出する光を出力するための指令信号に相当する。
[16]遊技内容設定手段は特定の可変情報信号を受信したときには特定の遊技内容としてゲーム遊技期間中の信号設定頻度が小の遊技内容または零の遊技内容を設定する。この信号設定頻度とは図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するための指令信号を除く残りの指令信号の単位時間当りの設定回数であり、信号設定頻度が小の比較の基準は特定の遊技内容のうちゲーム遊技期間を除く残りの期間での信号設定頻度および特定の遊技内容を除く残りの各遊技内容の全ての期間での信号設定頻度のそれぞれである。図51は特定の遊技内容に相当するゲーム遊技用のプロセスデータを示すものであり、ゲーム遊技用のプロセスデータではゲーム遊技期間中(PT51〜PT52)に音声制御データおよび電飾制御データのそれぞれが全く設定されておらず、ゲーム遊技期間中の信号設定頻度が零に設定されている。
2.請求項1記載のパチンコ遊技機の作用の説明
=メイン制御回路の大当り判定処理について=
遊技球が始動口に入球したときには大当りであるか否かが判定され、大当りであることが判定されたときには大当り用の複数の可変情報のうちから可変情報が選択され、大当りであることが判定されなかったときには外れ用の複数の可変情報のうちから可変情報が選択され、可変情報の選択結果を通知するための可変情報信号がサブ制御回路に送信される。この可変情報は図柄遊技の映像の演出内容に加えて音声の演出内容および光の演出内容の双方または一方を設定するものであり、図柄遊技の開始タイミングが到来したときには図柄遊技を開始することを指令する可変開始指令信号がサブ制御回路に送信される。
=サブ制御回路の図柄遊技処理について=
可変開始指令信号を受信したときには図柄表示器に図柄遊技の映像が表示される。この図柄遊技の映像は識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示するものであり、大当りであることが判定されたときには識別図柄が大当りの態様で停止表示され、大当りであることが判定されなかったときには識別図柄が外れの態様で停止表示される。この図柄遊技の映像の演出内容は可変情報信号の受信結果に応じて設定されるものであり、可変情報信号の受信結果が特定のものであるときには図柄遊技中に演出の一部としてゲーム遊技の映像が表示される。このゲーム遊技の映像は操作スイッチからの出力信号に応じて演出絵柄の挙動を変える内容のものであり、予め決められたゲーム遊技期間中に表示される。
3.請求項1記載のパチンコ遊技機の効果の説明
ゲーム遊技期間中の信号設定頻度が小または零に設定されており、電飾器による光の演出およびスピーカによる音の演出の少なくとも一方が特定の遊技内容のうちゲーム遊技期間を除く残りの期間および特定の遊技内容を除く残りの各遊技内容の全期間のそれぞれに比べて抑えられている。このため、ゲーム遊技期間中のサブ制御回路の処理内容が簡単になるので、サブ制御回路の負荷がゲーム遊技期間中に極端に高まることを防止できる。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が装着されている。この前枠2の前端面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に装着されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
下皿板4の前面には、図1に示すように、右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が前後方向へ延びる軸を中心に回動可能に装着されている。このハンドル台7の後方には発射ソレノイド9が固定されており、発射ソレノイド9には打球槌10が連結されている。この発射ソレノイド9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイド9に駆動電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿5内の遊技球を上皿5内から弾き出す。
前枠2の前面には、図1に示すように、窓枠11が垂直な軸12を中心に回動可能に装着されている。この窓枠11は前枠2の前面に接触する閉鎖状態および前枠2の前面から前方へ離間する開放状態相互間で軸12を中心に回動可能にされたものであり、前枠2にはマイクロスイッチからなる窓枠センサ13(図5参照)が装着されている。この窓枠センサ13は窓枠11の開放状態および閉鎖状態で電気的な状態が相互に切換わるものであり、窓枠11の開放状態で開放信号を出力する。
窓枠11には、図1に示すように、円形孔状の窓部14が形成されており、窓部14の内周面には透明なガラス窓15が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置してスピーカ16が固定されており、各スピーカ16の前方には網状のスピーカカバー17が配置されている。これら各スピーカカバー17は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ16が再生する音声は前方のスピーカカバー17を通して放出される。窓枠11には各スピーカカバー17の下方に位置して2個のランプカバー18が固定されており、各ランプカバー18の後方には複数の電飾LED19(図5参照)が配置されている。これら各電飾LED19は窓枠11に固定されたものであり、各ランプカバー18は後方の電飾LED19が発光することに基づいて照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤20が装着されており、窓枠11のガラス窓15は窓枠11の閉鎖状態で遊技盤20を前方から視覚的に認識可能に覆い、窓枠11の開放状態で遊技盤20を開放する。この遊技盤20の前面には外レール21および内レール22が固定されている。これら外レール21および内レール22相互間には円弧状の発射通路23が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路23を通して遊技領域24内に放出される。この遊技領域24内には複数の障害釘25が固定されており、遊技領域24内に放出された遊技球は障害釘25に当りながら遊技領域24内を落下する。この遊技領域24は外レール21および内レール22によって囲まれた領域のうち発射通路23を除く円形状の領域を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技盤20には、図2に示すように、遊技領域24内に位置して始動口26が固定されている。この始動口26は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球は始動口26内に上面から入賞可能にされている。この始動口26内には始動口センサ27(図5参照)が装着されており、始動口センサ27は遊技球が始動口26内に入賞したことを検出して始動信号を出力する。この始動口26には、図2に示すように、不正検出センサ28が固定されている。この不正検出センサ28は磁気センサからなるものであり、窓枠11のガラス窓15を介して始動口26に永久磁石が間接的に近づけられた場合および窓枠11のガラス窓15を介することなく始動口26に永久磁石が直接的に近づけられた場合のそれぞれで永久磁石の存在を検出して不正検出信号を出力する。
遊技盤20には、図2に示すように、遊技領域24内に位置して特別入賞口29が固定されている。この特別入賞口29は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口29には扉30が水平な軸31を中心に回動可能に装着され、扉30は特別入賞口ソレノイド32(図5参照)に連結されている。この扉30は特別入賞口ソレノイド32の断電状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口29の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖するものであり、図2は扉30を閉鎖状態で示している。この扉30は特別入賞口ソレノイド32の通電状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉30の開放状態では遊技球が扉30に乗って特別入賞口29内に転がり込むことが許容される。この特別入賞口29内にはカウントセンサ33(図5参照)が装着されており、カウントセンサ33は遊技球が特別入賞口29内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技盤20の後方には、図3に示すように、上端部に位置して球タンク34が装着されている。この球タンク34は複数の遊技球を貯留するものであり、球タンク34にはタンクレール35の右端部が接続されている。このタンクレール35は右から左へ向って下降する傾斜樋状をなすものであり、タンクレール35の左端部には上通路36の上端部が接続されている。この上通路36の下端部は球払出装置37の入口に接続されており、上通路36内には球タンク34内からタンクレール35を通して遊技球が充填されている。この球払出装置37はステッピングモータからなる払出モータ38を駆動源とするものであり、上通路36内の遊技球は払出モータ38が作動することに基づいて球払出装置37の出口から放出される。この球払出装置37の出口は、図4に示すように、上皿通路39を介して上皿5に接続されており、球払出装置37の出口から放出された遊技球は上皿通路39を通して上皿5内に供給される。この球払出装置37の出口には払出センサ40(図5参照)が固定されている。この払出センサ40は遊技球を検出することが可能な近接スイッチからなるものであり、1個の遊技球が球払出装置37の出口から放出される毎に払出信号を出力する。
下皿6には、図4に示すように、下皿通路41の下端部が接続されている。この下皿通路41の上端部は上皿通路39の途中部分に接続されており、上皿5内に遊技球が満杯に貯留された状態で球払出装置37の払出モータ38が作動したときには球払出装置37の出口から放出された遊技球が上皿5内に貯留されることなく上皿通路39内に充填される。この遊技球が上皿通路39の途中部分まで到達したときには下皿通路41の上端部から下端部を通して下皿6内に排出され、下皿6内に貯留される。この下皿6は上皿5内から溢れた遊技球を受けるものであり、遊技球が下皿6内に満杯に貯留された状態で球払出装置37の払出モータ38が作動したときには球払出装置37の出口から放出された遊技球が下皿通路41内に充填される。
下皿6の底板には、図4に示すように、貫通孔状の球抜き口42が形成されている。この球抜き口42は遊技球の直径寸法に比べて直径寸法が大きな円形状をなすものであり、下皿6内の遊技球は球抜き口42を通して下皿6内から抜取られる。この下皿6の底板には球抜き板43が装着されている。この球抜き板43は球抜き口42を閉鎖する閉鎖位置および球抜き口42を開放する開放位置相互間で水平方向へスライド可能にされたものであり、球抜き板43には操作部44が形成されている。この操作部44は下皿6から前方へ突出するものであり、球抜き板43は遊技者が操作部44を操作することに基づいて閉鎖位置および開放位置相互間で移動操作される。即ち、下皿6内の遊技球は遊技者が球抜き板43を閉鎖位置から開放位置へ移動操作することに基づいて球抜き口42を通して抜取られる。
下皿通路41内には、図4に示すように、マイクロスイッチからなる満タンセンサ45が装着されており、下皿通路41内に遊技球が満タンセンサ45の操作子46に届く位置まで充填された状態では操作子46が遊技球によって押圧されることに基づいて満タンセンサ45がオン状態になる。即ち、満タンセンサ45は下皿6内に遊技球が満杯に貯留された状態で満タン信号を出力するものであり、下皿6内に遊技球が満杯に貯留されていない状態で満タン信号を出力しない。
遊技盤20には、図2に示すように、遊技領域24内に位置して表示台枠47が固定されており、表示台枠47には特別図柄表示器48が固定されている。この特別図柄表示器48はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が始動口26内に入賞したときには球払出装置37から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄表示器48に特別図柄遊技の映像が表示される。この特別図柄遊技の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「9」→「0」・・・で循環的に変化させることで行われ、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「0」〜「9」のいずれかで停止させることで行われるものであり、特別図柄「3」を通常大当り図柄と称し、特別図柄「7」を確変大当り図柄と称し、特別図柄「0」〜「2」と「4」〜「6」と「8」と「9」のそれぞれを外れ図柄と称する。
特別図柄表示器48に確変大当り図柄「7」が停止表示されたときには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口29を開放し、特別入賞口29内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口29は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件および開放時間が上限値(例えば30sec)に達する時間条件のいずれかが満足されるまで開放状態に保持される。この大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンドの設定回数の繰返しを大当り遊技と称する。この特別図柄表示器48に確変大当り図柄「7」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが有効化され、確率変動モードの有効状態では特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」および通常大当り図柄「3」のいずれかが停止表示される確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。
特別図柄表示器48に通常大当り図柄「3」が停止表示されたときには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別図柄表示器48に確変大当り図柄「7」が停止表示された場合と同一の個数条件および同一の時間条件のいずれかが満足するまで継続するものであり、特別図柄表示器48に確変大当り図柄「7」が停止表示された場合と同一の設定回数だけ繰返される。即ち、大当り遊技は特別図柄表示器48に確変大当り図柄「7」および通常大当り図柄「3」のいずれかが停止表示されることに基づいて開始されるものであり、特別図柄表示器48に通常大当り図柄「3」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが無効化され、確率変動モードの無効状態では特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」および通常大当り図柄「3」のいずれかが停止表示される確率が確率変動モードの有効状態に比べて低くなる。
表示台枠47には、図2に示すように、装飾図柄表示器49が固定されている。この装飾図柄表示器49は特別図柄表示器48に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、遊技球が始動口26内に入賞したときには装飾図柄表示器49に装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄遊技の映像は装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、装飾図柄遊技中には両スピーカ16のそれぞれから装飾図柄表示器49の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED19のそれぞれが装飾図柄表示器49の映像に応じた内容で発光する。この装飾図柄は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3列の組合せ図柄を称するものであり、装飾図柄の変動は特別図柄の変動開始に時間的に同期して始まり、特別図柄の変動停止に時間的に同期して停止する。この装飾図柄の各列の図柄要素には「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が設定されており、装飾図柄の変動表示は各列の図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われ、装飾図柄の変動停止は左列の図柄要素を「1」〜「8」のいずれかで1番目に停止表示し、右列の図柄要素を「1」〜「8」のいずれかで2番目に停止表示し、中列の図柄要素を「1」〜「8」のいずれかで3番目に停止表示することで行われる。
装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。大当りの組合せは左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称し、完全外れの組合せは左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この装飾図柄は特別図柄遊技で外れ図柄が停止表示されるときには完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止し、特別図柄遊技で通常大当り図柄および確変大当り図柄のいずれかが停止表示されるときには大当りの組合せで変動停止するものであり、1回目の大当りラウンドは装飾図柄遊技で装飾図柄が大当りの組合せで停止表示された直後に開始される。
装飾図柄表示器49には、図2に示すように、保留表示領域50が設定されている。この保留表示領域50は保留絵柄51が表示される領域であり、遊技者には保留表示領域50内の保留絵柄51の表示個数に応じて特別図柄遊技の保留回数が報知される。この特別図柄遊技は特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中と大当り遊技中とウェイト中のいずれかに遊技球が始動口26内に入賞したときに保留されるものであり、ウェイトとは今回の特別図柄遊技が終了してから次回の特別図柄遊技が開始されるまでの待ち時間および特別図柄遊技が終了してから大当り遊技が開始されるまでの待ち時間のそれぞれを称する。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が始動口26内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。
上皿5には、図1に示すように、左スイッチ52および右スイッチ53が装着されている。これら左スイッチ52および右スイッチ53のそれぞれは遊技者が前方から操作可能なものであり、自己復帰形のプッシュスイッチから構成されている。これら左スイッチ52および右スイッチ53は装飾図柄表示器49にゲーム遊技の映像が表示されることに同期して有効化されるものであり、左スイッチ52または右スイッチ53が有効化状態で操作されたときにはゲーム遊技の映像が左スイッチ52の操作内容または右スイッチ53の操作内容に応じて変化する。このゲーム遊技の映像は装飾図柄遊技の一部として表示されるものであり、左スイッチ52および右スイッチ53はゲーム遊技の映像をコントロールする操作部材54に相当する。
図5のメイン制御回路60は特別図柄遊技の遊技内容を制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。このメイン制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて制御動作を実行する。センサ回路64は窓枠センサ13からの開放信号と始動口センサ27からの始動信号と不正検出センサ28からの不正検出信号とカウントセンサ33からのカウント信号と払出センサ40からの払出信号と満タンセンサ45からの満タン信号のそれぞれをメイン制御回路60に出力するものであり、メイン制御回路60はセンサ回路64を介して始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路64を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路65は特別入賞口ソレノイド32を通断電するものであり、メイン制御回路60はソレノイド回路65を駆動制御することに基づいて特別入賞口29の扉30を開閉操作する。LED回路66は特別図柄表示器48に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路60はLED回路66を駆動制御することに基づいて特別図柄表示器48に特別図柄遊技の映像を表示する。
払出制御回路70は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路70のROMには制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて賞品球の払出動作を実行する。この払出制御回路70はメイン制御回路60から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路71は払出制御回路70から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路70からの駆動信号に応じて払出モータ38を駆動することで上皿5内に賞球コマンドに応じた設定個数の賞品球を払出す。
演出制御回路80はメイン制御回路60から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU81とROM82とRAM83を有している。この演出制御回路80のROM82には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU81は制御コマンドの設定結果を受信したときにはRAM83をワークエリアとしてROM82の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。左スイッチ52および右スイッチ53のそれぞれはメイン制御回路60を介することなく演出制御回路80に接続されたものであり、演出制御回路80は左スイッチ52からの出力信号に基づいて左スイッチ52の操作内容を判断し、右スイッチ53からの出力信号に基づいて右スイッチ53の操作内容を判断する。
表示制御回路90は演出制御回路80から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器49に演出制御コマンドの受信結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは各列の図柄要素「1」〜「8」を表示するための画像データおよび各列の図柄要素「1」〜「8」を表示するときの背景となるビデオデータを含む複数の表示データが予め記録されたものであり、VDPはVROMから表示データを検出してVRAMに展開し、装飾図柄表示器49にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラー表示する。
音声制御回路100は演出制御回路80から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音声制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて両スピーカ16のそれぞれから音声を出力するものであり、音声ICと音声ROMと音声RAMとDACとオーディオアンプとボリュームを有している。音声ICは両スピーカ16のそれぞれから音声を出力するための音声信号を生成するものであり、音声ROMには音信号を生成するための音声データが予め記録されている。音声RAMは音声ICが音声ROMから検出した音声データを展開するためのワークメモリとして使用されるものであり、DACは音声ICから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するものである。オーディオアンプはDACから出力されるデジタル信号を増幅して両スピーカ16のそれぞれに出力するものであり、ボリュームはオーディオアンプから出力されるアナログ信号のレベルを調整するものである。
電飾制御回路110は演出制御回路80から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路110は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて複数の電飾LED19のそれぞれを点灯制御するものであり、電飾ICと電飾ROMと電飾RAMを有している。電飾ICは複数の電飾LED19のそれぞれを点灯制御するための電飾信号を生成するものであり、電飾ROMには電飾信号を生成するための電飾データが予め記録されている。電飾RAMは電飾ICが電飾ROMから検出した電飾データを展開するためのワークメモリとして使用される。
遊技盤20の後方には、図6の(a)に示すように、メイン基板120と中継基板130と演出基板140が装着されている。メイン基板120はメイン制御回路60が搭載されたものであり、演出基板140は演出制御回路80と表示制御回路90と音声制御回路100と電飾制御回路110が搭載されたものであり、中継基板130はメイン制御回路60から演出制御回路80に送信される制御コマンドを中継するものである。即ち、メイン基板120にはコネクタ121が搭載され、中継基板130にはコネクタ131およびコネクタ132が搭載されており、メイン基板120のメイン制御回路60はコネクタ121およびコネクタ131を通して中継基板130に制御コマンドを送信し、中継基板130はコネクタ131からコネクタ132を通して演出基板140の演出制御回路80に制御コマンドを送信する。
メイン基板120のコネクタ121およびメイン制御回路60相互間には、図6の(a)に示すように、出力バッファ回路122が接続されている。この出力バッファ回路122はメイン基板120から中継基板130を通して演出基板140へ向う方向にのみ信号を通過させるものであり、中継基板130からメイン基板120への信号の入力を禁止する。この中継基板130には複数の規制回路133が搭載されている。この規制回路133はメイン基板120から送信される制御コマンドを演出基板140に伝送する配線毎に設けられたものであり、図6の(b)に示すように、抵抗134およびダイオード135を有している。これら各規制回路133はメイン基板120から中継基板130を通して演出基板140へ向う方向にのみ信号が通過することを許容するものであり、演出基板140から中継基板130へ向う方向に信号が通過することを禁止する。
図7の(a)はメイン制御回路60から演出制御回路80に送信される制御コマンドの一覧を示すものである。これら各制御コマンドは2バイトで構成されたものであり、各制御コマンドの1バイト目はMODEデータ(コマンドの分類)であり、各制御コマンドの2バイト目はEXTデータ(コマンドの種類)である。制御コマンド8000(h)〜8041(h)のそれぞれは特別図柄遊技を開始するときに演出制御回路80に送信される変動開始コマンドであり、変動開始コマンドは特別図柄が変動開始してから変動停止するまでの所要時間および装飾図柄遊技の演出内容を選択するためのEXTデータを含んでいる。この所要時間は特別図柄の変動表示時間に相当するものであり、変動開始コマンドは演出制御回路80に装飾図柄遊技の演出内容を指定するための変動パターンコマンドに相当する。
制御コマンド90XX(h)は特別図柄遊技で特別図柄表示器48に停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路80に通知する図柄情報コマンドに相当するものであり、9000(h)と9001(h)と9002(h)のいずれかに設定される。図柄情報コマンド9000(h)は特別図柄の変動停止時の態様が確変大当り図柄であることを演出制御回路80に通知するものであり、図柄情報コマンド9001(h)は特別図柄の変動停止時の態様が通常大当り図柄であることを演出制御回路80に通知するものであり、図柄情報コマンド9002(h)は特別図柄の変動停止時の態様が外れ図柄であることを演出制御回路80に通知するものである。
制御コマンドA000(h)は変動開始コマンドのEXTデータに応じた変動表示時間が経過したときに演出制御回路80に送信されるものであり、特別図柄の変動表示が停止することを通知する変動停止コマンドに相当する。制御コマンドA1XX(h)は特別図柄遊技を保留したときに演出制御回路80に送信される保留コマンドに相当するものであり、A100(h)とA101(h)とA102(h)とA103(h)のいずれかに設定される。保留コマンドA100(h)は1回の特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路80に通知するものであり、保留コマンドA101(h)は2回の特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路80に通知するものであり、保留コマンドA102(h)は3回の特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路80に通知するものであり、保留コマンドA103(h)は4回の特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路80に通知するものである。
制御コマンドB0XX(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドが開始されるときに演出制御回路80に送信されるものである。この制御コマンドB0XX(h)は今回の大当りラウンドが何回目であるかを演出制御回路80に通知する大当りラウンドコマンドに相当するものであり、大当りラウンドコマンドのEXTデータは大当りラウンドの継続回数に応じて設定される。制御コマンドB100(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドが終了したインターバルの開始時に演出制御回路80に送信されるものであり、インターバルが始まることを演出制御回路80に通知するインターバルコマンドに相当する。
制御コマンドC0XX(h)は窓枠11の開閉状態を演出制御回路80に通知するものであり、C000(h)およびC001(h)のいずれかに設定される。制御コマンドC000(h)は窓枠11が閉鎖状態から開放状態に操作されたことを演出制御回路80に通知するものであり、窓枠開放コマンドに相当する。制御コマンドC001(h)は窓枠11が開放状態から閉鎖状態に操作されたことを演出制御回路80に通知するものであり、窓枠閉鎖コマンドに相当する。制御コマンドC1XX(h)は永久磁石を始動口26に近付ける不正の有無を演出制御回路80に通知するものであり、C100(h)およびC101(h)のいずれかに設定される。制御コマンドC100(h)は永久磁石が始動口26に近付けられたことを演出制御回路80に通知するものであり、不正検出コマンドに相当する。制御コマンドC101(h)は永久磁石が始動口26から遠ざけられたことを演出制御回路80に通知するものであり、不正解消コマンドに相当する。
制御コマンドC2XX(h)は賞球コマンドの設定結果に比べて多数個の賞品球が球払出装置37から放出されたか否かを演出制御回路80に通知するものであり、C200(h)およびC201(h)のいずれかに設定される。制御コマンドC200(h)は賞品球の払出数が過剰であることを演出制御回路80に通知するものであり、過払いコマンドに相当する。制御コマンドC201(h)は賞品球の払出数が適正に戻ったことを演出制御回路80に通知するものであり、過払い解消コマンドに相当する。制御コマンドC3XX(h)は下皿6内に遊技球が満タンに貯留されているか否かを演出制御回路80に通知するものであり、C300(h)およびC301(h)のいずれかに設定される。制御コマンドC300(h)は下皿6内に遊技球が満タンに貯留されていることを演出制御回路80に通知するものであり、満タンコマンドに相当する。制御コマンドC301(h)は下皿6の満タン状態が解消されたことを演出制御回路80に通知するものであり、満タン解消コマンドに相当する。
図7の(b)はメイン制御回路60から払出制御回路70に送信される賞球コマンドD005(h)を示すものである。この賞球コマンドD005(h)は払出制御回路70に設定個数ΔN2(例えば5個)の遊技球を払出すことを指令するものであり、1バイト目は遊技球の払出しを指令するMODEデータであり、2バイト目は遊技球の払出個数を指定するEXTデータである。
図8はメイン制御回路60が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR1は大当りであるか否かを判定するために使用される大当り判定用のものであり、「0」〜「316」の範囲で循環的に更新される。ランダムカウンタMR2は外れリーチであるか否かを判定するために使用される外れリーチ判定用のものであり、「0」〜「49」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR3は変動開始コマンドを選択するときに使用される変動開始コマンド選択用のものであり、「0」〜「100」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR4は確変大当りであるか否かを判定するときに使用される確変判定用のものであり、「0」〜「9」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR5は特別図柄を複数の外れ図柄のうちから選択するときに使用される外れ図柄選択用のものであり、「0」〜「399」の範囲内で循環的に更新される。
メイン制御回路60のROM62には通常時の大当り判定テーブルおよび確変時の大当り判定テーブルが予め記録されている。通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1に基づいて判定するための制御データであり、通常時の大当り判定テーブルには、図9の(a)に示すように、ランダムカウンタMR1「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」を除く残りのそれぞれの値に対して外れの判定結果が割付けられている。確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1に基づいて判定するための制御データであり、確変時の大当り判定テーブルには、図9の(b)に示すように、ランダムカウンタMR1「0」〜「30」のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「31」〜「316」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効状態では確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で大当りであることが判定される。
メイン制御回路60のROM62には外れ図柄テーブルが予め記録されている。この外れ図柄テーブルはランダムカウンタMR5に基づいて外れ図柄を選択するためのものであり、外れ図柄テーブルには、図10に示すように、ランダムカウンタMR5「0」〜「49」のそれぞれに対して外れ図柄「0」が割付けられ、ランダムカウンタMR「50」〜「99」のそれぞれに対して外れ図柄「1」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「100」〜「149」のそれぞれに対して外れ図柄「2」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「150」〜「199」のそれぞれに対して外れ図柄「4」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「200」〜「249」のそれぞれに対して外れ図柄「5」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「250」〜「299」のそれぞれに対して外れ図柄「6」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「300」〜「349」のそれぞれに対して外れ図柄「8」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「350」〜「399」のそれぞれに対して外れ図柄「9」が割付けられている。
メイン制御回路60のROM62には変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。この変動開始コマンドテーブルは、図11に示すように、変動開始コマンド#1〜#42のそれぞれに変動パターンと変動表示時間とEXTデータの3者を割付けたものである。変動開始コマンド#1および変動開始コマンド#2のそれぞれは完全外れが判定されたときに選択対象となる完全外れ用のものであり、変動開始コマンド#11と変動開始コマンド#21と変動開始コマンド#31と変動開始コマンド#41のそれぞれは外れリーチが判定されたときに選択対象となる外れリーチ用のものであり、変動開始コマンド#12と変動開始コマンド#22と変動開始コマンド#32と変動開始コマンド#42のそれぞれは通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに選択対象となる大当り用のものである。
外れリーチ用の変動開始コマンド#41および大当り用の変動開始コマンド#42のそれぞれは装飾図柄遊技でゲーム遊技の映像を発生させるためのものであり、変動表示時間が相互に同一に設定されている。これら変動開始コマンド#41および#42のいずれかが演出制御回路80に送信されたときには装飾図柄遊技が開始されてから相互に同一の時間が経過した時点でゲーム遊技の映像が表示され、相互に同一の時間が経過した時点でゲーム遊技の映像が終了する。このゲーム遊技の映像は左右方向へ的絵柄を往復的に移動表示し、的絵柄を狙う大砲絵柄を静止表示するものであり、遊技者が左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには大砲絵柄から弾絵柄が発射される内容の映像が表示される。このゲーム遊技の映像は最終の15回目の大当りラウンド中にも表示される。
メイン制御回路60のROM62には大当り用の変動パターンテーブルと外れリーチ用の変動パターンテーブルと完全外れ用の変動パターンテーブルが予め記録されている。これら大当り用の変動パターンテーブル〜完全外れ用の変動パターンテーブルのそれぞれはランダムカウンタMR3に基づいて変動パターンを選択するためのものであり、図12に示すように、大当り用の変動パターンテーブルおよび外れリーチ用の変動パターンテーブルには共通のリーチに対して相互に異なる個数のランダムカウンタMR3が割付けられている。例えば外れリーチ用の変動パターンテーブルにはリーチAに対してランダムカウンタMR3「0」〜「50」が割付けられ、大当り用の変動パターンテーブルにはリーチAに対してランダムカウンタMR3「0」〜「20」が割付けられており、リーチAの選択確率は外れリーチ用の変動パターンテーブルおよび大当り用の変動パターンテーブルで相互に異なる値に設定されている。
メイン制御回路60のRAM63には、図13に示すように、制御データ格納領域150が設定されている。この制御データ格納領域150は特別図柄遊技を行うために必要な各種のデータを格納する領域であり、保留データ格納部151と特別図柄格納部152とフラグ格納部153とタイマ格納部154とカウンタ格納部155とコマンド格納部156を有している。保留データ格納部151は大当り判定用のランダムカウンタMR1が格納される領域である。即ち、特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中と大当り遊技中とウェイト中のいずれかに遊技球が始動口26内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の計測値が取得され、ランダムカウンタMR1の取得結果が保留データ格納部151に格納される。このランダムカウンタMR1の格納数には上限値「4」が設定されており、ランダムカウンタMR1は保留データ格納部151に取得された順序で格納される。このランダムカウンタMR1は保留番号と共に保留データ格納部151に格納されるものであり、保留番号は取得順序の古さに応じて「1」「2」「3」「4」の順に付与される。
特別図柄格納部152は特別図柄の設定結果が格納される領域であり、例えば確変大当り図柄「7」が設定されたときには特別図柄格納部152に「7」が格納される。フラグ格納部153は始動信号フラグとカウント信号フラグと特図プロセスフラグと大当りフラグと確変フラグと過払いフラグと窓枠開放フラグと不正検出フラグと満タンフラグのそれぞれが格納される領域である。始動信号フラグは遊技球が始動口26内に入賞することに基づいてオンされるものであり、制御データの設定処理が終了することに基づいてオフ状態にリセットされる。カウント信号フラグは遊技球が特別入賞口29内に入賞することに基づいてオンされるものであり、制御データの設定処理が終了することに基づいてオフ状態にリセットされる。
特図プロセスフラグは図28の特別図柄プロセス処理でステップS121の大当り判定処理〜ステップS127のインターバル処理のいずれの処理を択一的に実行するかを指定するものである。大当りフラグは大当りであることが判定されることに基づいてオンされるものであり、大当り遊技で最終回のインターバルが終了するときにオフ状態にリセットされる。確変フラグは確変大当りであることが判定されることに基づいてオンされるものであり、通常大当りであることが判定されることに基づいてオフ状態にリセットされる。この確変フラグは確率変動モードの設定状態を示すものであり、確変フラグのオン状態では確率変動モードが有効化されていると判断され、確変フラグのオフ状態では確率変動モードが無効化されていると判断される。
過払いフラグは過払いの有無の検出結果を示すものであり、過払いが検出されることに基づいてオン状態にセットされ、過払いの解消が検出されることに基づいてオフ状態にリセットされる。窓枠開放フラグは窓枠11の開放の有無の検出結果を示すものであり、窓枠11が閉鎖状態から開放状態に操作されたことが検出されることに基づいてオン状態にセットされ、窓枠11が開放状態から閉鎖状態に操作されたことが検出されることに基づいてオフ状態にリセットされる。不正検出フラグは永久磁石を始動口26に近づける不正の有無の検出結果を示すものであり、永久磁石が始動口26に近付けられたことが検出されることに基づいてオン状態にセットされ、永久磁石が始動口26から遠ざけられたことが検出されることに基づいてオフ状態にリセットされる。満タンフラグは下皿6内に遊技球が満タンに貯留されているか否かの検出結果を示すものであり、下皿6内に遊技球が満タンに貯留されていることが検出されることに基づいてオン状態にセットされ、下皿6の満タン状態が解消されることに基づいてオフ状態にリセットされる。
タイマ格納部154は変動時間タイマMT1とウェイト時間タイマMT2とインターバル時間タイマMT3のそれぞれが格納される領域である。変動時間タイマMT1は変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が初期値としてセットされるものであり、変動時間タイマMT1が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで特別図柄遊技の残り時間が計測される。ウェイト時間タイマMT2は一定のウェイト時間が初期値としてセットされるものであり、ウェイト時間タイマMT2が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の特別図柄遊技が終了してから次回の特別図柄遊技が開始されるまでの残り時間等が計測される。インターバル時間タイマMT3は一定のインターバル時間が初期値としてセットされるものであり、インターバル時間タイマMT3が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の大当りラウンドが終了してから次回の大当りラウンドが開始されるまでの残り時間等が計測される。
カウンタ格納部155はランダムカウンタMR1〜MR5と大当りラウンドカウンタMN1と払出確認カウンタMN2のそれぞれが格納される領域である。大当りラウンドカウンタMN1は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、大当りラウンドが終了する毎に大当りラウンドカウンタMN1が加算されることで大当りラウンドの継続回数が計測される。払出確認カウンタMN2は払出制御回路70が球払出装置37から払出す遊技球の残り個数を計測するものであり、遊技球が始動口26内および特別入賞口29内のそれぞれに入賞することに基づいて加算され、球払出装置37から遊技球が放出されることに基づいて減算される。
コマンド格納部156は払出制御回路70および演出制御回路80のそれぞれに送信するコマンドが格納される領域であり、変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドと窓枠開放コマンドと窓枠閉鎖コマンドと不正検出コマンドと不正解消コマンドと過払いコマンドと過払い解消コマンドと満タンコマンドと満タン解消コマンドと賞球コマンドのそれぞれが設定されたときにはコマンド格納部156に記録され、コマンド格納部156に記録されたコマンドが払出制御回路70または演出制御回路80に送信される。
図14は演出制御回路80が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタSR1は装飾図柄を大当りの組合せとするときに各列の図柄要素を決めるために使用されるものであり、「0」〜「249」の範囲内で循環的に更新される。このランダムカウンタSR1は装飾図柄を外れリーチの組合せとするときに左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを決めるためにも使用され、装飾図柄を完全外れの組合せとするときに左列の図柄要素を決めるためにも使用される。ランダムカウンタSR2は装飾図柄を外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せとするときに中列の図柄要素を決めるために使用されるものであり、「0」〜「162」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタSR3は装飾図柄を完全外れの組合せとするときに右列の図柄要素を決めるために使用されるものであり、「0」〜「72」の範囲内で循環的に更新される。
演出制御回路80のROM82には、図15に示すように、コマンド判別テーブルが予め記録されている。このコマンド判別テーブルはメイン制御回路60から送信される変動開始コマンドに応じて装飾図柄遊技の演出内容を設定するために使用されるものであり、コマンド判別テーブルには変動開始コマンド#1〜#42のそれぞれのEXTデータ00(h)〜41(h)が記録され、EXTデータ00(h)〜41(h)のそれぞれには図11の変動開始コマンドテーブルと同一内容で大当りと外れリーチと完全外れのいずれかの判定結果が割付けられている。
演出制御回路80のROM82には変動開始コマンド#1のEXTデータ00(h)〜変動開始コマンド#42のEXTデータ41(h)のそれぞれに対応してプロセスデータが予め記録されている。これら各プロセスデータは、図16に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御データからなるものであり、各プロセスデータには変動開始コマンドのEXTデータが割付けられている。図16の(a)は完全外れα用のプロセスデータを示すものであり、完全外れα用のプロセスデータにはEXTデータ「00(h)」が割付けられている。図16の(b)はリーチA外れ用のプロセスデータを示すものであり、リーチA外れ用のプロセスデータにはEXTデータ「10(h)」が割付けられている。図16の(c)はリーチB大当り用のプロセスデータを示すものであり、リーチB大当り用のプロセスデータにはEXTデータ「21(h)」が割付けられている。各演出制御データは表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。各表示制御データは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器49に表示する映像の演出内容を示すものであり、各音声制御データは装飾図柄遊技で両スピーカ16のそれぞれから出力する音声の内容を示すものであり、各電飾制御データは装飾図柄遊技で複数の電飾LED19のそれぞれを点滅させる内容を示すものであり、プロセスタイマ設定値は対応する表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれで演出を発生させるための時間を特定する時間データである。各表示制御データには全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが設定されており、各プロセスデータではプロセスタイマ設定値が全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドの順序で大きくなるように設定されている。
演出制御回路80のROM82には装飾図柄遊技用のビデオデータテーブルが予め記録されている。このビデオデータテーブルは、図17に示すように、装飾図柄遊技用の複数のビデオデータ番号「S00」〜「S41」のそれぞれに変動開始コマンドのEXTデータ「00(h)」〜「41(h)」のいずれかを割付けたものであり、表示制御回路90のVROMには装飾図柄遊技用の複数のビデオデータ番号「S00」〜「S41」のそれぞれに対応して装飾図柄遊技用のビデオデータが記録されている。これら複数のビデオデータのそれぞれは装飾図柄遊技で各列の図柄要素を変動状態および変動停止状態で表示するときの背景の映像を表示するためのものであり、各列の図柄要素はビデオデータに応じた背景の前方に重ねて表示される。この装飾図柄遊技用のビデオデータテーブルにはゲーム遊技用のビデオデータ番号「SGA」および「SGH」が記録されており、表示制御回路90のVROMにはゲーム遊技用のビデオデータ番号「SGA」に対応してゲーム遊技用のビデオデータSGAが記録され、ゲーム遊技用のビデオデータ番号SGHに対応してゲーム遊技用のビデオデータSGHが記録されている。
演出制御回路80のROM82には大当りラウンド用のビデオデータテーブルが予め記録されている。この大当りラウンド用のビデオデータテーブルは、図18に示すように、大当りラウンド用の複数のビデオデータ番号「R01」〜「R15」のそれぞれに大当りラウンドコマンドのEXTデータ「00(h)」〜「0E(h)」を割付けたものであり、表示制御回路90のVROMには大当りラウンド用のビデオデータ番号「R01」〜「R15」のそれぞれに対応して大当りラウンド用のビデオデータが記録されている。これら複数のビデオデータのそれぞれは大当りラウンドで装飾図柄表示器49に演出映像を表示するためのものであり、相互に異なる内容に設定されている。
演出制御回路80のROM82には大当り図柄テーブルと左図柄テーブルと中図柄テーブルと右図柄テーブルが予め記録されている。大当り図柄テーブルは、図19の(a)に示すように、「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、左図柄テーブルは、図19の(b)に示すように、「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものである。中図柄テーブルは、図19の(c)に示すように、「1」〜「8」の8種類の加算要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、右図柄テーブルは、図19の(d)に示すように、「1」〜「8」の8種類の加算要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものである。
演出制御回路80のRAM83には、図20に示すように、演出制御データ格納領域160が設定されており、演出制御データ格納領域160にはコマンド格納部161とフラグ格納部162とタイマ格納部163とカウンタ格納部164と確定図柄格納部165が設定されている。コマンド格納部161はメイン制御回路60から送信される変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドと保留コマンドと窓枠開放コマンドと窓枠閉鎖コマンドと不正検出コマンドと不正解消コマンドと過払いコマンドと過払い解消コマンドと満タンコマンドと満タン解消コマンドが記録される領域であり、フラグ格納部162は装飾図柄遊技開始フラグと装飾図柄遊技停止フラグと大当りラウンドフラグとインターバルフラグと窓枠開放フラグと窓枠閉鎖フラグと不正検出フラグと不正解消フラグと過払いフラグと過払い解消フラグと満タンフラグと満タン解消フラグと装飾図柄遊技中フラグと移動フラグと右フラグと発射フラグと最終ラウンドフラグが記録される領域である。タイマ格納部163は変動時間タイマST1および大当りラウンド時間タイマST2が記録される領域であり、カウンタ格納部164はランダムカウンタSR1〜SR3と的位置カウンタSN1と弾位置カウンタSN2が記録される領域であり、確定図柄格納部165は装飾図柄遊技で最終的に停止表示する装飾図柄が記録される領域である。
[1]メイン処理
図21はメイン制御回路60のCPU61が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU61は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM63の保留データ格納部151と特別図柄格納部152とフラグ格納部153とタイマ格納部154とカウンタ格納部155とコマンド格納部156のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU61はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部155のランダムカウンタMR3およびランダムカウンタMR5のそれぞれを「1」だけ更新するものであり、図8に示すように、ランダムカウンタMR3は初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタMR5は初期値「0」から上限値「399」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[2]タイマ割込み処理
図22はCPU61がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU61はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13の賞球制御処理とステップS14のデータ取得処理とステップS15の異常検出処理とステップS16の特別図柄プロセス処理とステップS17のコマンド送信処理を順に実行する。
[2−1]入力処理
図23はステップS11の入力処理の詳細を示すものであり、CPU61はステップS21でセンサ回路64からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号が有ることを判断したときにはステップS22へ移行し、フラグ格納部153の始動信号フラグをオン状態にセットする。CPU61はステップS23へ移行すると、センサ回路64からのカウント信号の有無を判断する。ここでカウント信号が有ることを判断したときにはステップS24へ移行し、フラグ格納部153のカウント信号フラグをオン状態にセットする。
[2−2]カウンタ更新処理2
図24はステップS12のカウンタ更新処理2の詳細を示すものであり、CPU61はステップS31でカウンタ格納部155のランダムカウンタMR1を単位値「1」だけ更新し、ステップS32でカウンタ格納部155のランダムカウンタMR2を単位値「1」だけ更新し、ステップS33でカウンタ格納部155のランダムカウンタMR4を単位値「1」だけ更新する。ランダムカウンタMR1は大当り判定用のものであり、図8に示すように、初期値「0」から上限値「316」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR2は外れリーチ判定用のものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR4は確変判定用のものであり、初期値「0」から上限値「9」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]賞球制御処理
図25はステップS13の賞球制御処理の詳細を示すものであり、CPU61はステップS41でフラグ格納部153の始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口26内に入賞したときには図22のステップS11の入力処理でフラグ格納部153の始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図25のステップS41でフラグ格納部153の始動信号フラグがオンされていることを判断し、ステップS44で賞球コマンドを設定する。そして、ステップS45へ移行し、コマンド格納部156に賞球コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の賞球コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で払出制御回路70に送信されるものであり、CPU61は図25のステップS45でコマンド格納部156に賞球コマンドの設定結果を記録したときにはステップS46へ移行し、カウンタ格納部155の払出確認カウンタMN2に単位値ΔN2(5)をセットする。この単位値ΔN2は払出制御回路70が賞球コマンドを受信することに基づいて球払出装置37から放出する遊技球の個数に一致するものであり、ROM62に予め記録されている。
CPU61はステップS41でフラグ格納部153の始動信号フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS42でフラグ格納部153のカウント信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が特別入賞口29内に入賞したときには図22のステップS11の入力処理でフラグ格納部153のカウント信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図25のステップS42でフラグ格納部153のカウント信号フラグがオンされていることを判断し、ステップS43でフラグ格納部153のカウント信号フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS44で賞球コマンドを設定し、ステップS45でコマンド格納部156に賞球コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の賞球コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で払出制御回路70に送信されるものであり、CPU61は図25のステップS45でコマンド格納部156に賞球コマンドの設定結果を記録したときにはステップS46へ移行し、カウンタ格納部155の払出確認カウンタMN2に単位値ΔN2(5)をセットする。
CPU61はステップS47へ移行すると、払出センサ40からの払出信号の有無をセンサ回路64を介して判断する。ここで払出信号が有ることを判断したときにはステップS48へ移行し、カウンタ格納部155の払出確認カウンタMN2からROM62に予め記録された減算値「1」を減算する。そして、ステップS49へ移行し、払出確認カウンタMN2の減算結果をROM62に予め記録された過払判定値「0」と比較する。
CPU61はステップS49で「MN2<0」を検出すると、球払出装置37から遊技球が過剰に放出されていると判断する。この場合にはステップS50へ移行し、フラグ格納部153の過払いフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の過払いフラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS51へ移行し、過払いコマンドを設定し、ステップS52でコマンド格納部156に過払いコマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の過払いコマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図25のステップS52でコマンド格納部156に過払いコマンドの設定結果を記録したときにはステップS53へ移行し、フラグ格納部153の過払いフラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS49で「MN2≧0」を検出すると、球払出装置37から遊技球が過剰に放出されていないと判断する。この場合にはステップS54へ移行し、フラグ格納部153の過払いフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の過払いフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS55へ移行し、過払い解消コマンドを設定する。そして、ステップS56へ移行し、コマンド格納部156に過払い解消コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の過払い解消コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図25のステップS56でコマンド格納部156に過払い解消コマンドの設定結果を記録したときにはステップS57へ移行し、フラグ格納部153の過払いフラグをオフ状態にリセットする。即ち、過払いの非検出状態で過払いが検出されたときには過払いコマンドが設定され、過払いの検出状態で過払いの解消が検出されたときには過払い解消コマンドが設定される。
[2−4]データ取得処理
図26はステップS14のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU61はステップS61でフラグ格納部153の始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口26内に入賞したときには図22のステップS11の入力処理でフラグ格納部153の始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU61は図26のステップS61でフラグ格納部153の始動信号フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS62でカウンタ格納部155からランダムカウンタMR1の計測値を取得する。そして、ステップS63へ移行し、保留番号1の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS63で保留番号1の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断すると、ステップS64でランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号1の保留データ格納部151に記録し、ステップS65で保留コマンド1「A100(h)」を設定し、ステップS66でコマンド格納部156に保留コマンド1の設定結果を記録する。このコマンド格納部156の保留コマンド1の記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図26のステップS66でコマンド格納部156に保留コマンド1の設定結果を記録したときにはステップS79へ移行し、フラグ格納部153の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS63で保留番号1の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS67で保留番号2の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS68へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号2の保留データ格納部151に記録する。そして、ステップS69で保留コマンド2「A101(h)」を設定し、ステップS70でコマンド格納部156に保留コマンド2の設定結果を記録する。このコマンド格納部156の保留コマンド2の記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図26のステップS70でコマンド格納部156に保留コマンド2の設定結果を記録したときにはステップS79へ移行し、フラグ格納部153の始動信号フラグをオフする。
CPU61はステップS67で保留番号2の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS71で保留番号3の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS72へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号3の保留データ格納部151に記録する。そして、ステップS73で保留コマンド3「A102(h)」を設定し、ステップS74でコマンド格納部156に保留コマンド3の設定結果を記録する。このコマンド格納部156の保留コマンド3の記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図26のステップS74でコマンド格納部156に保留コマンド3の設定結果を記録したときにはステップS79へ移行し、フラグ格納部153の始動信号フラグをオフする。
CPU61はステップS71で保留番号3の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS75で保留番号4の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS76へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号4の保留データ格納部151に記録する。そして、ステップS77で保留コマンド4「A103(h)」を設定し、ステップS78でコマンド格納部156に保留コマンド4の設定結果を記録する。このコマンド格納部156の保留コマンド4の記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図26のステップS78でコマンド格納部156に保留コマンド4の設定結果を記録したときにはステップS79へ移行し、フラグ格納部153の始動信号フラグをオフする。
CPU61はステップS75で保留番号4の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS80でランダムカウンタMR1の取得結果をクリアし、ステップS79でフラグ格納部153の始動信号フラグをオフする。即ち、特別図柄遊技の保留回数には上限値「4」が設定されており、4回の特別図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が始動口26内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の記録処理および保留コマンドの設定処理のそれぞれが行われず、遊技球が始動口26内に入賞したことが無効化される。
[2−5]異常検出処理
図27はステップS15の異常検出処理の詳細を示すものであり、CPU61はステップS91で窓枠センサ13からの開放信号の有無をセンサ回路64を介して検出する。例えば窓枠11の開放状態ではステップS91で開放信号が有ることを判断し、ステップS92でフラグ格納部153の窓枠開放フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の窓枠開放フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS93へ移行し、窓枠開放コマンドを設定する。そして、ステップS94へ移行し、コマンド格納部156に窓枠開放コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の窓枠開放コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図27のステップS94でコマンド格納部156に窓枠開放コマンドの設定結果を記録したときにはステップS95へ移行し、フラグ格納部153の窓枠開放フラグをオン状態にセットする。
CPU61は窓枠11の閉鎖状態ではステップS91で開放信号が無いことを判断し、ステップS96でフラグ格納部153の窓枠開放フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の窓枠開放フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS97へ移行し、窓枠閉鎖コマンドを設定する。そして、ステップS98へ移行し、コマンド格納部156に窓枠閉鎖コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の窓枠閉鎖コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図27のステップS98でコマンド格納部156に窓枠閉鎖コマンドの設定結果を記録したときにはステップS99へ移行し、フラグ格納部153の窓枠開放フラグをオフ状態にリセットする。即ち、窓枠11が閉鎖状態から開放状態に操作されたときには窓枠開放コマンドが設定され、窓枠11が開放状態から閉鎖状態に操作されたときには窓枠閉鎖コマンドが設定される。
CPU61はステップS100へ移行すると、不正検出センサ28からの不正検出信号の有無をセンサ回路64を介して検出する。例えば永久磁石が始動口26に近付けられた状態ではステップS100で不正検出信号が有ることを判断し、ステップS101でフラグ格納部153の不正検出フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の不正検出フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS102へ移行し、不正検出コマンドを設定する。そして、ステップS103へ移行し、コマンド格納部156に不正検出コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の不正検出コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図27のステップS103でコマンド格納部156に不正検出コマンドの設定結果を記録したときにはステップS104へ移行し、フラグ格納部153の不正検出フラグをオン状態にセットする。
CPU61は永久磁石が始動口26に近付けられていない状態ではステップS100で不正検出信号が無いことを判断し、ステップS105でフラグ格納部153の不正検出フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の不正検出フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS106へ移行し、不正解消コマンドを設定する。そして、ステップS107へ移行し、コマンド格納部156に不正解消コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の不正解消コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図27のステップS107でコマンド格納部156に不正解消コマンドの設定結果を記録したときにはステップS108へ移行し、フラグ格納部153の不正検出フラグをオフ状態にリセットする。即ち、永久磁石が始動口26に近付けられた不正の発生時には不正検出コマンドが設定され、永久磁石が始動口26から遠ざけられた不正の解消時には不正解消コマンドが設定される。
CPU61はステップS109へ移行すると、満タンセンサ45からの満タン信号の有無をセンサ回路64を介して検出する。例えば下皿6内に遊技球が満タンに貯留されている状態ではステップS109で満タン信号が有ることを判断し、ステップS110でフラグ格納部153の満タンフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の満タンフラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS111へ移行し、満タンコマンドを設定する。そして、ステップS112へ移行し、コマンド格納部156に満タンコマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の満タンコマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図27のステップS112でコマンド格納部156に満タンコマンドの設定結果を記録したときにはステップS113へ移行し、フラグ格納部153の満タンフラグをオン状態にセットする。
CPU61は下皿6内に遊技球が満タンに貯留されていない状態ではステップS109で満タン信号が無いことを判断し、ステップS114でフラグ格納部153の満タンフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の満タンフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS115へ移行し、満タン解消コマンドを設定する。そして、ステップS116へ移行し、コマンド格納部156に満タン解消コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の満タン解消コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図27のステップS116でコマンド格納部156に満タン解消コマンドの設定結果を記録したときにはステップS117へ移行し、フラグ格納部153の満タンフラグをオフ状態にリセットする。即ち、下皿6内に遊技球が満タンに貯留されたときには満タンコマンドが設定され、下皿6の満タン状態が解消されたときには満タン解消コマンドが設定される。
[2−6]特別図柄プロセス処理
図28はステップS16の特別図柄プロセス処理の詳細を示すものである。この特別図柄プロセス処理はステップS121の大当り判定処理とステップS122の特別図柄変動開始時処理とステップS123の特別図柄変動処理とステップS124の特別図柄変動停止時処理とステップS125のウェイト処理とステップS126の大当り遊技処理とステップS127のインターバル処理を有するものであり、ステップS121の大当り判定処理〜ステップS127のインターバル処理は特図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−6−1]大当り判定処理
図29はステップS121の大当り判定処理の詳細を示すものである。この大当り判定処理はフラグ格納部153の特図プロセスフラグが「0」に設定されているときに実行されるものであり、フラグ格納部153の特図プロセスフラグは図21のステップS2の初期設定処理で「0」に初期設定される。CPU61は図28のステップS131で保留番号1の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断したときにはステップS132へ移行し、保留番号1の保留データ格納部151からランダムカウンタMR1の取得結果を検出する。
CPU61はステップS132で保留番号1の保留データ格納部151からランダムカウンタMR1の取得結果を検出すると、ステップS133でフラグ格納部153から確変フラグの記録結果を検出し、確変フラグの検出結果がオン状態であるか否かを判断する。ここで確変フラグがオンされていることを判断したときにはステップS134でROM62から図9の(b)の確変時の大当り判定テーブルを選択し、確変フラグがオフされていることを判断したときにはステップS135でROM62から図9の(a)の通常時の大当り判定テーブルを選択する。
CPU61は確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルを選択すると、図29のステップS136で確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで外れの判定結果を選択したときにはステップS137でフラグ格納部153の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS143でフラグ格納部153の特図プロセスフラグに「1」をセットする。例えばランダムカウンタMR1の検出結果が「30」であるときには確変時の大当り判定テーブルからは大当りの判定結果が選択され、通常時の大当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
CPU61はステップS136で大当りの判定結果を選択すると、ステップS138でフラグ格納部153の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS139でカウンタ格納部155から確変判定用のランダムカウンタMR4の計測値を取得する。そして、ステップS140へ移行し、ランダムカウンタMR4の取得結果を5個の確変値「1,3,5,7,9」のそれぞれと比較する。これら5個の確変値「1〜9」のそれぞれはROM62に予め記録されたものであり、CPU61はステップS140でランダムカウンタMR4の取得結果が5個の確変値「1〜9」のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS141へ移行し、フラグ格納部153の確変フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS143へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「1」をセットする。また、ステップS140でランダムカウンタMR4の取得結果が5個の確変値「1〜9」のいずれとも相違していることを判断したときにはステップS142へ移行し、フラグ格納部153の確変フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS143へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「1」をセットする。
[2−6−2]特別図柄変動開始時処理
図30および図31のそれぞれはステップS122の特別図柄変動開始時処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動開始時処理は特図プロセスフラグが「1」に設定されているときに実行されるものであり、CPU61は図30のステップS151でフラグ格納部153の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS152へ移行し、フラグ格納部153の確変フラグの設定状態を判断する。
CPU61はステップS152でフラグ格納部153の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS153へ移行する。ここで特別図柄の変動停止時の態様を確変大当り図柄「7」に設定し、特別図柄格納部152に確変大当り図柄「7」を記録する。そして、ステップS154へ移行し、ROM62から図12の(b)の大当り用の変動パターンテーブルを選択する。
CPU61は図30のステップS152でフラグ格納部153の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS155へ移行する。ここで特別図柄の変動停止時の態様を通常大当り図柄「3」に設定し、特別図柄格納部152に通常大当り図柄「3」を記録する。そして、ステップS154へ移行し、ROM62から図12の(b)の大当り用の変動パターンテーブルを選択する。
CPU61は図30のステップS151でフラグ格納部153の大当りフラグがオフされていることを判断すると、ステップS156でROM62から図10の外れ図柄テーブルを選択し、図30のステップS157でカウンタ格納部155からランダムカウンタMR5の計測結果を取得し、ステップS158へ移行する。ここで外れ図柄テーブルからランダムカウンタMR5の取得結果に応じた外れ図柄を選択し、外れ図柄の選択結果を特別図柄格納部152に記録する。例えばランダムカウンタMR5の取得結果が「50」であるときには外れ図柄「1」が選択され、特別図柄格納部152に外れ図柄「1」が記録される。
CPU61はステップS158で特別図柄格納部152に外れ図柄を記録すると、ステップS159でカウンタ格納部155からランダムカウンタMR2の計測値を取得し、ステップS160でランダムカウンタMR2の取得結果をROM62に予め記録された5個の外れリーチ値「0,1,2,3,4」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタMR2の取得結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS161でROM62から図12の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルを選択し、ランダムカウンタMR2の取得結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれとも相違していることを判断したときにはステップS162でROM62から図12の(c)の完全外れ用の変動パターンテーブルを選択する。
CPU61は大当り用の変動パターンテーブルと外れリーチ用の変動パターンテーブルと完全外れ用の変動パターンテーブルのいずれかを選択すると、図30のステップS163でカウンタ格納部155からランダムカウンタMR3の計測値を取得する。そして、ステップS164で変動パターンテーブルの選択結果からランダムカウンタMR3の取得結果に応じた変動パターンを選択し、図11の変動開始コマンドテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動開始コマンドを設定する。例えば図12の(b)の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターン「リーチA大当り」が選択されたときには図11の変動開始コマンドテーブルから変動パターン「リーチA大当り」に応じたEXTデータ「11(h)」が選択され、EXTデータ「11(h)」およびMODE「80(h)」に基づいて変動開始コマンド#12「8011(h)」が設定される。
CPU61は図30のステップS164で変動開始コマンドを設定すると、ステップS165でコマンド格納部156に変動開始コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の変動開始コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図30のステップS165でコマンド格納部156に変動開始コマンドの設定結果を記録したときにはステップS166へ移行し、特別図柄格納部152の記録結果に応じた図柄情報コマンドを設定する。例えば特別図柄格納部152に確変大当り図柄「7」が記録されているときには確変大当り用の図柄情報コマンド「9000(h)」が設定され、特別図柄格納部152に通常大当り図柄「3」が記録されているときには通常大当り用の図柄情報コマンド「9001(h)」が設定され、特別図柄格納部152に「3」および「7」の両者を除く外れ図柄が記録されているときには外れ用の図柄情報コマンド「9002(h)」が設定される。
CPU61はステップS166で図柄情報コマンドを設定すると、ステップS167でコマンド格納部156に図柄情報コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の図柄情報コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図30のステップS167でコマンド格納部156に図柄情報コマンドの設定結果を記録したときにはステップS168へ移行し、図11の変動開始コマンドテーブルから変動開始コマンドの設定結果に応じた変動表示時間を選択し、変動表示時間の選択結果をタイマ格納部154の変動時間タイマMT1に初期値としてセットする。例えば変動開始コマンドの設定結果が変動開始コマンド#12「8011(h)」であるときには変動表示時間「11000」が選択され、変動時間タイマMT1に変動表示時間「11000」がセットされる。
CPU61は図30のステップS168で変動時間タイマMT1に変動表示時間の選択結果をセットすると、図31のステップS169で保留番号1の保留データ格納部151に記録されているランダムカウンタMR1の取得結果をクリアし、ステップS170で保留番号2の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS176へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS170で保留番号2の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS171で保留番号2の保留データ格納部151のランダムカウンタMR1を保留番号1の保留データ格納部151にシフトする。そして、ステップS172へ移行し、保留番号3の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS176へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS172で保留番号3の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS173で保留番号3の保留データ格納部151のランダムカウンタMR1を保留番号2の保留データ格納部151にシフトする。そして、ステップS174へ移行し、保留番号4の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS176へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS174で保留番号4の保留データ格納部151にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS175で保留番号4の保留データ格納部151のランダムカウンタMR1を保留番号3の保留データ格納部151にシフトする。そして、ステップS176へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−6−3]特別図柄変動処理
図32はステップS123の特別図柄変動処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動処理は特図プロセスフラグが「2」に設定されているときに実行されるものであり、CPU61はステップS181で特別図柄表示器48のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄を変動状態で表示し、ステップS182でタイマ格納部154の変動時間タイマMT1の計測値からROM62に予め記録された単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。
CPU61はステップS182でタイマ格納部154の変動時間タイマMT1の計測値を減算すると、ステップS183でタイマ格納部154の変動時間タイマMT1の減算結果を「0」と比較する。ここで「MT1=0」を検出したときには特別図柄遊技の終了を判断し、ステップS184で変動停止コマンドを設定する。そして、ステップS185へ移行し、コマンド格納部156に変動停止コマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156の変動停止コマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図32のステップS185でコマンド格納部156に変動停止コマンドの設定結果を記録したときにはステップS186へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−6−4]特別図柄変動停止時処理
図33はステップS124の特別図柄変動停止時処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動停止時処理は特図プロセスフラグが「3」に設定されているときに実行されるものであり、CPU61はステップS191で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の変動停止は特別図柄格納部152に記録された特別図柄の設定結果で行われるものであり、確変大当りが判定されたときには特別図柄が確変大当り図柄「7」で停止表示され、通常大当りが判定されたときには特別図柄が通常大当り図柄「3」で停止表示され、外れリーチおよび完全外れのいずれかが判定されたときには特別図柄が外れ図柄「0」「1」「2」「4」「5」「6」「8」「9」のいずれかで停止表示される。
CPU61はステップS191で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS192でタイマ格納部154のウェイト時間タイマMT2にウェイト時間の初期値をセットし、ステップS193でフラグ格納部154の特図プロセスフラグに「4」をセットする。このウェイト時間の初期値(2.0sec)はROM62に予め記録されたものであり、特別図柄遊技が保留されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してからウェイト時間が経過した後に次の特別図柄遊技が開始される。
[2−6−5]ウェイト処理
図34はステップS125のウェイト処理の詳細を示すものである。このウェイト処理は特図プロセスフラグが「4」に設定されているときに実行されるものであり、CPU61はステップS201でタイマ格納部154のウェイト時間タイマMT2の計測値からROM62に予め記録された単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS202でタイマ格納部154のウェイト時間タイマMT2の減算結果を「0」と比較し、「MT2=0」であることを判断したときにはステップS203へ移行する。
CPU61はステップS203へ移行すると、フラグ格納部153の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部153の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS204へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「0」をセットする。
CPU61はステップS203でフラグ格納部153の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS205でカウンタ格納部155の大当りラウンドカウンタMN1に初期値「0」をセットする。この大当りラウンドカウンタMN1は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、CPU61はステップS205でカウンタ格納部155の大当りラウンドカウンタMN1を初期設定したときにはステップS206へ移行し、1回目の大当りラウンドコマンド「B000(h)」を設定する。そして、ステップS207へ移行し、1回目の大当りラウンドコマンド「B000(h)」の設定結果をコマンド格納部156に記録する。このコマンド格納部156の1回目の大当りラウンドコマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図34のステップS207でコマンド格納部156に1回目の大当りラウンドコマンドの設定結果を記録したときにはステップS208へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「5」をセットする。
[2−6−6]大当り遊技処理
図35はステップS126の大当り遊技処理の詳細を示すものである。この大当り遊技処理は特図プロセスフラグが「5」に設定されているときに実行されるものであり、CPU61はステップS211で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口29内に上限値(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口29の開放時間が上限値(例えば30sec)に到達するまで特別入賞口29を開放するものであり、CPU61はステップS211の大当りラウンド処理で特別入賞口29内に上限値の遊技球が入賞あるいは特別入賞口29の開放時間が上限値に到達したことを判断したときには特別入賞口29を閉鎖し、ステップS212で大当りラウンド処理が終了したことを判断する。
CPU61はステップS212で大当りラウンド処理が終了したことを判断すると、ステップS213でROM62に予め記録された単位値「1」をカウンタ格納部155の大当りラウンドカウンタMN1に加算する。そして、ステップS214でインターバルコマンド「B100(h)」を設定し、ステップS215でコマンド格納部156にインターバルコマンドの設定結果を記録する。このコマンド格納部156のインターバルコマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図35のステップS215でコマンド格納部156にインターバルコマンドの設定結果を記録したときにはステップS216へ移行する。ここでROM62に予め記録されたインターバル時間の初期値「3.0sec」をタイマ格納部154のインターバル時間タイマMT3にセットし、ステップS217でフラグ格納部154の特図プロセスフラグに「6」をセットする。
[2−6−7]インターバル処理
図36はステップS127のインターバル処理の詳細を示すものである。このインターバル処理は特図プロセスフラグが「6」に設定されているときに実行されるものであり、CPU61はステップS221でタイマ格納部154のインターバル時間タイマMT3からROM62に予め記録された単位時間ΔTを減算することで残りインターバル時間を計測する。
CPU61はステップS221でタイマ格納部154のインターバル時間タイマMT3を減算すると、ステップS222でタイマ格納部154のインターバル時間タイマMT3の減算結果をROM62に予め記録された限度値「0」と比較する。ここで「MT3=0」を判断したときにはステップS223へ移行し、カウンタ格納部155の大当りラウンドカウンタMN1を最終値「15」と比較する。
CPU61はステップS223で「MN1<最終値」を判断すると、ステップS224で大当りラウンドコマンドを設定する。この大当りラウンドコマンドはカウンタ格納部155の大当りラウンドカウンタMN1に応じて設定されるものであり、例えば「MN=1」であるときには2回目の大当りラウンドコマンド「B001(h)」が設定され、「MN=14」であるときには最終の15回目の大当りラウンドコマンド「B00E(h)」が設定される。
CPU61はステップS224で大当りラウンドコマンドを設定すると、ステップS225で大当りラウンドコマンドの設定結果をコマンド格納部156に記録する。このコマンド格納部156の大当りラウンドコマンドの記録結果は直後のステップS17のコマンド送信処理で演出制御回路80に送信されるものであり、CPU61は図36のステップS225でコマンド格納部156に大当りラウンドコマンドの設定結果を記録したときにはステップS226へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「5」をセットする。
CPU61はステップS223で「MN1=最終値15」を判断すると、ステップS227でフラグ格納部153の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS228へ移行し、フラグ格納部153の特図プロセスフラグに「0」をセットする。図37は大当りラウンドコマンドおよびインターバルコマンドのそれぞれの送信タイミングを示すものであり、大当りラウンドコマンドは各回の大当りラウンドが始まるときに送信され、インターバルコマンドは各回のインターバルが始まるとき(大当りラウンドの終了時)に送信される。
[2−7]コマンド送信処理
図38および図39のそれぞれは図22のステップS17のコマンド送信処理の詳細を示すものである。このコマンド送信処理はステップS16の特別図柄プロセス処理で図28のステップS121の大当り判定処理〜ステップS127のインターバル処理が択一的に実行された直後に実行されるものであり、ステップS121の大当り判定処理〜ステップS127のインターバル処理のそれぞれでコマンド格納部156に記録された制御コマンドはステップS17のコマンド送信処理で送信される。
CPU61は図38のステップS231でコマンド格納部156の記録内容をチェックし、コマンド格納部156に制御コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部156に制御コマンドが記録されていることを判断したときにはステップS232へ移行し、コマンド格納部156から1つの制御コマンドを検出する。
CPU61はステップS232でコマンド格納部156から制御コマンドを検出すると、ステップS233で制御コマンドの検出結果を賞球コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が賞球コマンドであることを判断したときにはステップS234へ移行し、払出制御回路70に賞球コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS235へ移行し、コマンド格納部156から賞球コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS233で制御コマンドの検出結果が賞球コマンドではないことを判断すると、ステップS236で制御コマンドの検出結果を変動開始コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドであることを判断したときにはステップS237へ移行し、演出制御回路80に変動開始コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS238へ移行し、コマンド格納部156から変動開始コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS236で制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドではないことを判断すると、ステップS239で制御コマンドの検出結果を図柄情報コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドであることを判断したときにはステップS240へ移行し、演出制御回路80に図柄情報コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS241へ移行し、コマンド格納部156から図柄情報コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS239で制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドではないことを判断すると、ステップS242で制御コマンドの検出結果を変動停止コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドであることを判断したときにはステップS243へ移行し、演出制御回路80に変動停止コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS244へ移行し、コマンド格納部156から変動停止コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS242で制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドではないことを判断すると、ステップS245で制御コマンドの検出結果を大当りラウンドコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドであることを判断したときにはステップS246へ移行し、演出制御回路80に大当りラウンドコマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS247へ移行し、コマンド格納部156から大当りラウンドコマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS245で制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドではないことを判断すると、ステップS248で制御コマンドの検出結果をインターバルコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドであることを判断したときにはステップS249へ移行し、演出制御回路80にインターバルコマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS250へ移行し、コマンド格納部156からインターバルコマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS248で制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドではないことを判断すると、ステップS251で制御コマンドの検出結果を保留コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が保留コマンドであることを判断したときにはステップS252へ移行し、演出制御回路80に保留コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS253へ移行し、コマンド格納部156から保留コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS251で制御コマンドの検出結果が保留コマンドではないことを判断すると、ステップS254で制御コマンドの検出結果を窓枠開放コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が窓枠開放コマンドであることを判断したときにはステップS255へ移行し、演出制御回路80に窓枠開放コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS256へ移行し、コマンド格納部156から窓枠開放コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS254で制御コマンドの検出結果が窓枠開放コマンドではないことを判断すると、ステップS257で制御コマンドの検出結果を窓枠閉鎖コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が窓枠閉鎖コマンドであることを判断したときにはステップS258へ移行し、演出制御回路80に窓枠閉鎖コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS259へ移行し、コマンド格納部156から窓枠閉鎖コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS257で制御コマンドの検出結果が窓枠閉鎖コマンドではないことを判断すると、ステップS260で制御コマンドの検出結果を不正検出コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が不正検出コマンドであることを判断したときにはステップS261へ移行し、演出制御回路80に不正検出コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS262へ移行し、コマンド格納部156から不正検出コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS260で制御コマンドの検出結果が不正検出コマンドではないことを判断すると、ステップS263で制御コマンドの検出結果を不正解消コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が不正解消コマンドであることを判断したときにはステップS264へ移行し、演出制御回路80に不正解消コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS265へ移行し、コマンド格納部156から不正解消コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS263で制御コマンドの検出結果が不正解消コマンドではないことを判断すると、図39のステップS266で制御コマンドの検出結果を過払いコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が過払いコマンドであることを判断したときにはステップS267へ移行し、演出制御回路80に過払いコマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS268へ移行し、コマンド格納部156から過払いコマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS266で制御コマンドの検出結果が過払いコマンドではないことを判断すると、ステップS269で制御コマンドの検出結果を過払い解消コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が過払い解消コマンドであることを判断したときにはステップS270へ移行し、演出制御回路80に過払い解消コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS271へ移行し、コマンド格納部156から過払い解消コマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS269で制御コマンドの検出結果が過払い解消コマンドではないことを判断すると、ステップS272で制御コマンドの検出結果を満タンコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が満タンコマンドであることを判断したときにはステップS273へ移行し、演出制御回路80に満タンコマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS274へ移行し、コマンド格納部156から満タンコマンドの記録結果をクリアする。
CPU61はステップS272で制御コマンドの検出結果が満タンコマンドではないことを判断すると、ステップS275で制御コマンドの検出結果を満タン解消コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が満タン解消コマンドであることを判断したときにはステップS276へ移行し、演出制御回路80に満タン解消コマンドの検出結果を送信する。そして、ステップS277へ移行し、コマンド格納部156から満タン解消コマンドの記録結果をクリアする。
[11]メイン処理
図40は演出制御回路80のCPU81が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU81は電源が投入されたときにはステップS401でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS402でRAM83のコマンド格納部161とフラグ格納部162とタイマ格納部163とカウンタ格納部164と確定図柄格納部165のそれぞれを初期設定し、ステップS403で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。この割込み周期は表示制御回路90のVDPが装飾図柄表示器49に装飾図柄遊技用のビデオデータおよび大当りラウンド用のビデオデータのそれぞれに基づいて映像を表示するときのフレームレートに同期するものである。
CPU81はステップS403でCTCを初期設定すると、ステップS404のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はカウンタ格納部164のランダムカウンタSR1とランダムカウンタSR2とランダムカウンタSR3のそれぞれを「1」だけ更新するものであり、図14に示すように、ランダムカウンタSR1は初期値「0」から上限値「249」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR2は初期値「0」から上限値「162」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR3は初期値「0」から上限値「72」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路60から変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドと保留コマンドと窓枠開放コマンドと窓枠閉鎖コマンドと不正検出コマンドと不正解消コマンドと過払いコマンドと過払い解消コマンドと満タンコマンドと満タン解消コマンドのそれぞれが送信されたときにはCPU81で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU81は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU81は変動開始コマンド〜満タン解消コマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図41はCPU81がタイマ割込みが発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU81はタイマ割込みが発生する毎にステップS411のコマンド解析処理とステップS412の保留コマンド処理とステップS413の装飾図柄遊技処理とステップS414の大当り遊技処理とステップS415の異常コマンド処理を順に実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図42はステップS411のコマンド解析処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS421で受信コマンドバッファをチェックし、受信コマンドバッファにメイン制御回路60からの制御コマンドが格納されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに制御コマンドが格納されていることを判断したときにはステップS422へ移行し、受信コマンドバッファから1つの制御コマンドを検出する。そして、ステップS423へ移行し、制御コマンドの検出結果を変動開始コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドであることを判断したときにはステップS424へ移行し、コマンド格納部161に変動開始コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS425へ移行し、フラグ格納部162の装飾図柄遊技開始フラグをオン状態にセットする。
CPU81はステップS423で制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドではないことを判断すると、ステップS426で制御コマンドの検出結果を図柄情報コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドであることを判断したときにはステップS427へ移行し、コマンド格納部161に図柄情報コマンドの検出結果を記録する。CPU81はステップS426で制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドではないことを判断すると、ステップS428で制御コマンドの検出結果を変動停止コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドであることを判断したときにはステップS429へ移行し、コマンド格納部161に変動停止コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS430へ移行し、フラグ格納部162の装飾図柄遊技停止フラグをオン状態にセットする。
CPU81はステップS428で制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドではないことを判断すると、ステップS431で制御コマンドの検出結果を大当りラウンドコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドであることを判断したときにはステップS432へ移行し、コマンド格納部161に大当りラウンドコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS433へ移行し、フラグ格納部162の大当りラウンドフラグをオン状態にセットする。CPU81はステップS431で制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドではないことを判断すると、ステップS434で制御コマンドの検出結果をインターバルコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドであることを判断したときにはステップS435へ移行し、コマンド格納部161にインターバルコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS436へ移行し、フラグ格納部162のインターバルフラグをオン状態にセットする。
CPU81はステップS434で制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドではないことを判断すると、ステップS437で制御コマンドの検出結果を保留コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が保留コマンドであることを判断したときにはステップS438へ移行し、コマンド格納部161に保留コマンドの検出結果を記録する。CPU81はステップS437で制御コマンドの検出結果が保留コマンドではないことを判断すると、ステップS439で制御コマンドの検出結果を窓枠開放コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が窓枠開放コマンドであることを判断したときにはステップS440へ移行し、フラグ格納部162の窓枠開放フラグをオン状態にセットする。
CPU81はステップS439で制御コマンドの検出結果が窓枠開放コマンドではないことを判断すると、ステップS441で制御コマンドの検出結果を窓枠閉鎖コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が窓枠閉鎖コマンドであることを判断したときにはステップS442へ移行し、フラグ格納部162の窓枠閉鎖フラグをオン状態にセットする。CPU81はステップS441で制御コマンドの検出結果が窓枠閉鎖コマンドではないことを判断すると、ステップS443で制御コマンドの検出結果を不正検出コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が不正検出コマンドであることを判断したときにはステップS444へ移行し、フラグ格納部162の不正検出フラグをオン状態にセットする。
CPU81はステップS443で制御コマンドの検出結果が不正検出コマンドではないことを判断すると、ステップS445で制御コマンドの検出結果を不正解消コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が不正解消コマンドであることを判断したときにはステップS446へ移行し、フラグ格納部162の不正解消フラグをオン状態にセットする。CPU81はステップS445で制御コマンドの検出結果が不正解消コマンドではないことを判断すると、ステップS447で制御コマンドの検出結果を過払いコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が過払いコマンドであることを判断したときにはステップS448へ移行し、フラグ格納部162の過払いフラグをオン状態にセットする。CPU81はステップS447で制御コマンドの検出結果が過払いコマンドではないことを判断すると、ステップS449で制御コマンドの検出結果を過払い解消コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が過払い解消コマンドであることを判断したときにはステップS450へ移行し、フラグ格納部162の過払い解消フラグをオン状態にセットする。
CPU81はステップS449で制御コマンドの検出結果が過払い解消コマンドではないことを判断すると、ステップS451で制御コマンドの検出結果を満タンコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が満タンコマンドであることを判断したときにはステップS452へ移行し、フラグ格納部162の満タンフラグをオン状態にセットする。CPU81はステップS451で制御コマンドの検出結果が満タンコマンドではないことを判断すると、ステップS453で制御コマンドの検出結果を満タン解消コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が満タン解消コマンドであることを判断したときにはステップS454へ移行し、フラグ格納部162の満タン解消フラグをオン状態にセットする。
[13−2]保留コマンド処理
図43はステップS412の保留コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS461でコマンド格納部161に保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部161に保留コマンドが記録されていることを判断したときにはステップS462へ移行し、コマンド格納部161から保留コマンドの記録結果を検出する。
CPU81はステップS462でコマンド格納部161から保留コマンドの記録結果を検出すると、ステップS463で保留コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を「00(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「00(h)」であることを判断したときにはステップS464へ移行し、保留表示コマンド1を設定する。そして、ステップS465へ移行し、表示制御回路90に保留表示コマンド1の設定結果を送信する。次にステップS475で保留表示コマンド1の設定結果をクリアし、ステップS476でコマンド格納部161から保留コマンド1の記録結果をクリアする。この表示制御回路90は保留表示コマンド1を受信したときにはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器49の保留表示領域50内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄51を表示する。
CPU81はステップS463でEXTデータの検出結果が「00(h)」ではないことを判断すると、ステップS466でEXTデータの検出結果を「01(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「01(h)」であることを判断したときにはステップS467へ移行し、保留表示コマンド2を設定する。そして、ステップS468へ移行し、表示制御回路90に保留表示コマンド2の設定結果を送信する。次にステップS475で保留表示コマンド2の設定結果をクリアし、ステップS476でコマンド格納部161から保留コマンド2の記録結果をクリアする。この表示制御回路90は保留表示コマンド2を受信したときにはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器49の保留表示領域50内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄51を表示する。
CPU81はステップS466でEXTデータの検出結果が「01(h)」ではないことを判断すると、ステップS469でEXTデータの検出結果を「02(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「02(h)」であることを判断したときにはステップS470へ移行し、保留表示コマンド3を設定する。そして、ステップS471へ移行し、表示制御回路90に保留表示コマンド3の設定結果を送信する。次にステップS475で保留表示コマンド3の設定結果をクリアし、ステップS476でコマンド格納部161から保留コマンド3の記録結果をクリアする。この表示制御回路90は保留表示コマンド3を受信したときにはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器49の保留表示領域50内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄51を表示する。
CPU81はステップS469でEXTデータの検出結果が「02(h)」ではないことを判断すると、ステップS472でEXTデータの検出結果を「03(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「03(h)」であることを判断したときにはステップS473へ移行し、保留表示コマンド4を設定する。そして、ステップS474へ移行し、表示制御回路90に保留表示コマンド4の設定結果を送信する。次にステップS475で保留表示コマンド4の設定結果をクリアし、ステップS476でコマンド格納部161から保留コマンド4の記録結果をクリアする。この表示制御回路90は保留表示コマンド4を受信したときにはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器49の保留表示領域50内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄51を表示する。
[13−3]装飾図柄遊技処理
図44はステップS413の装飾図柄遊技処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS481でフラグ格納部162の装飾図柄遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部162の装飾図柄遊技開始フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS482へ移行し、フラグ格納部162の装飾図柄遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS483でフラグ格納部162の装飾図柄遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS484の装飾図柄遊技開始処理で装飾図柄遊技を開始するための設定処理を行う。
CPU81はステップS481でフラグ格納部162の装飾図柄遊技開始フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS485でフラグ格納部162の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS484の装飾図柄遊技開始処理を終えた後にはステップS485でフラグ格納部162の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS486の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行する。この装飾図柄遊技の実行状態でフラグ格納部162の装飾図柄遊技停止フラグがオン状態にセットされたときにはステップS487からステップS488へ移行し、フラグ格納部162の装飾図柄遊技中フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS489でフラグ格納部162の装飾図柄遊技停止フラグをオフ状態にリセットし、ステップS490の装飾図柄遊技停止処理を行う。
[13−3−1]装飾図柄遊技開始処理
図45はステップS484の装飾図柄遊技開始処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS501でコマンド格納部161から図柄情報コマンドの記録結果を検出する。そして、ステップS502で図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を「00(h)」および「01(h)」のそれぞれと比較する。例えばEXTデータの検出結果が「00(h)」であるときには図柄情報コマンドが確変大当りであると判断し、EXTデータの検出結果が「01(h)」であるときには図柄情報コマンドが通常大当りであると判断し、いずれの場合にもステップS503の大当り図柄設定処理へ移行する。
CPU81はステップS502で図柄情報コマンドの検出結果が「00(h)」および「01(h)」のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS504でコマンド格納部161から変動開始コマンドの記録結果を検出する。そして、ステップS505で変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を図15のコマンド判別テーブルに基づいて処理することで変動開始コマンドの検出結果が外れリーチ用であるか否かを判断する。ここで変動開始コマンドの検出結果が外れリーチ用であることを判断したときにはステップS506の外れリーチ図柄設定処理へ移行し、ステップS505で変動開始コマンドの検出結果が外れリーチ用ではないことを判断したときにはステップS507の完全外れ図柄設定処理へ移行する。例えばEXTデータの検出結果が「10(h)」であるときには変動開始コマンドが外れリーチ用であると判別され、EXTデータの検出結果が「00(h)」であるときには変動開始コマンドが完全外れ用であると判別される
[13−3−1−1]大当り図柄設定処理
図46はステップS503の大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS521でROM82から図19の(a)の大当り図柄テーブルを検出する。そして、図46のステップS522でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR1の計測値を取得し、ステップS523でランダムカウンタSR1の取得結果に応じた図柄要素を大当り図柄テーブルから選択する。そして、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定し、装飾図柄を大当りの組合せに設定する。次にステップS524へ移行し、確定図柄格納部165に装飾図柄の設定結果を記録する。例えばランダムカウンタSR1の取得結果が「200」であるときには図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定される。
[13−3−1−2]外れリーチ図柄設定処理
図47はステップS506の外れリーチ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS531でROM82から図19の(b)の左図柄テーブルを検出し、ステップS532でROM82から図19の(c)の中図柄テーブルを検出する。そして、図47のステップS533でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR1の計測値を取得し、ステップS534で左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の取得結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「7」に設定される。
CPU81はステップS534で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS535でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR2の計測値を取得する。そして、ステップS536で中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の取得結果に応じた加算要素を選択し、ステップS537で左列の図柄要素の設定結果に加算要素の選択結果を加算することで加算値K1を演算する。次にステップS538で加算値K1の演算結果をRM82に予め記録された値「8」と比較し、加算値K1の演算結果が「8」以下であるときにはステップS540へ移行する。ここで加算値K1の演算結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS541で加算値K1の演算結果を中列の図柄要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS542で加算値K1の演算結果の次の図柄要素を中列の図柄要素に設定する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で加算値K1の演算結果が「7」であるときには中列の図柄要素が「7」に設定され、左列の図柄要素の設定結果が「8」で加算値K1の演算結果が「8」であるときには中列の図柄要素が「8」の次の「1」に設定される。
CPU81はステップS538で加算値K1の演算結果が「8」より大きいことを判断すると、ステップS539で加算値K1の演算結果から「8」を減算することで減算値K2を演算する。そして、ステップS540で減算値K2の演算結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS541で減算値K2の演算結果を中列の図柄要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS542で減算値K2の演算結果の次の図柄要素を中列の図柄要素に設定する。
CPU81はステップS541またはステップS542で中列の図柄要素を設定すると、ステップS543で左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを確定図柄格納部165に格納する。即ち、変動開始コマンドの受信結果が外れリーチ用であるときには確定図柄格納部165に装飾図柄が外れリーチの組合せで記録される。
[13−3−1−3]完全外れ図柄設定処理
図48はステップS507の完全外れ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS551でROM82から図19の(b)の左図柄テーブルを検出し、ステップS552でROM82から図19の(c)の中図柄テーブルを検出し、ステップS553でROM82から図19の(d)の右図柄テーブルを検出する。そして、図48のステップS554でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR1の計測値を取得し、ステップS555で左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の取得結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素が「7」に設定される。
CPU81はステップS555で左列の図柄要素を設定すると、ステップS556でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR2の計測値を取得する。そして、ステップS557で中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の取得結果に応じた加算要素を選択し、ステップS558で左列の図柄要素の設定結果に加算要素の選択結果を加算することで加算値K1を演算する。次にステップS559へ移行し、加算値K1の演算結果を「8」と比較する。ここで加算値K1の演算結果が「8」以下であることを判断したときにはステップS561へ移行し、加算値K1の演算結果を中列の図柄要素に設定する。また、加算値K1の演算結果が「8」より大きいことを判断したときにはステップS560で加算値K1の演算結果から「8」を減算することで減算値K2を演算し、ステップS561で減算値K2の演算結果を中列の図柄要素に設定する。例えば加算値K1の演算結果が「7」であるときには中列の図柄要素が「7」に設定され、加算値K1の演算結果が「14」であるときには中列の図柄要素が加算値「14」から「8」を減算した「6」に設定される。
CPU81はステップS561で中列の図柄要素を設定すると、ステップS562でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR3の計測値を取得する。そして、ステップS563で右図柄テーブルからランダムカウンタSR3の取得結果に応じた加算要素を選択し、ステップS564で左列の図柄要素の設定結果に加算要素の選択結果を加算することで加算値K3を演算する。次にステップS565で加算値K3の演算結果を「8」と比較し、加算値K3の演算結果が「8」以下であるときにはステップS567へ移行する。ここで加算値K3の演算結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS568で加算値K3の演算結果を右列の図柄要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS569で加算値K3の演算結果の次の図柄要素を右列の図柄要素に設定する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で加算値K3の演算結果が「1」であるときには右列の図柄要素が「1」に設定され、左列の図柄要素の設定結果が「8」で加算値K3の演算結果が「8」であるときには右列の図柄要素が「8」の次の「1」に設定される。
CPU81はステップS565で加算値K3の演算結果が「8」より大きいことを判断すると、ステップS566で加算値K3の演算結果から「8」を減算することで減算値K4を演算する。そして、ステップS567で減算値K4の演算結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS568で減算値K4の演算結果を右列の図柄要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS569で減算値K4の演算結果の次の図柄要素を右列の図柄要素に設定する。
CPU81はステップS568またはステップS569で右列の図柄要素を設定すると、ステップS570で左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを確定図柄格納部165に格納する。即ち、変動開始コマンドの受信結果が完全外れ用であるときには確定図柄格納部165に装飾図柄が完全外れの組合せで記録される。
[13−3−1]装飾図柄遊技開始処理
CPU81は図45のステップS503の大当り図柄設定処理とステップS506の外れリーチ図柄設定処理とステップS507の完全外れ図柄設定処理のいずれかを終えると、ステップS508でコマンド格納部161から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS509でROM82からEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS510でROM82のビデオデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたビデオデータ番号を選択する。
CPU81はステップS510でビデオデータ番号を選択すると、ステップS511でタイマ格納部163の変動時間タイマST1にROM82に予め記録された初期値「0」をセットする。そして、ステップS512で表示制御回路90にビデオデータ番号の選択結果を送信し、ステップS513で表示制御回路90に再生開始コマンドを送信する。この表示制御回路90はCPU81からのビデオデータ番号を受信したときにはVROMからビデオデータ番号の選択結果に応じたビデオデータを選択し、CPU81からの再生開始コマンドを受信したときにはビデオデータの選択結果を再生することに基づいて装飾図柄表示器49に変動開始コマンドのEXTデータに応じた内容の背景映像を表示する。
CPU81はステップS513で再生開始コマンドを送信すると、ステップS514で表示制御回路90に保留消去コマンドを送信する。この表示制御回路90はCPU81からの保留消去コマンドを受信したときには装飾図柄表示器49の保留表示領域50から1個の保留絵柄51を消去し、保留表示領域50内の保留絵柄51の個数をメイン制御回路60のランダムカウンタMR1の記録数に整合させる。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
図49はステップS486の装飾図柄遊技中処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS581でタイマ格納部163の変動時間タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技の経過時間を計測し、ステップS582のプロセスデータ処理へ移行する。ここでタイマ格納部163の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していることを判断したときにはプロセスデータの設定結果から変動時間タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路90に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路100に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路110に電飾制御データの検出結果を送信する。すると、表示制御回路90は装飾図柄表示器49の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路100は両スピーカ16のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路110は複数の電飾LED19のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御する。
複数のプロセスデータのそれぞれには、図16に示すように、全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが必ず設定されており、CPU81は図49のステップS582のプロセスデータ処理で変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときには表示制御回路90に全図変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路90は全図変動開始コマンドを受信したときには左列の図柄要素の変動表示と中列の図柄要素の変動表示と右列の図柄要素の変動表示のそれぞれを開始する。図50の(a)は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが全図変動開始コマンドに応じて変動開始した映像を示している。
CPU81は図49のステップS582のプロセスデータ処理で変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときには確定図柄格納部165から左列の図柄要素の設定結果を検出し、左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドを表示制御回路90に順に送信する。この表示制御回路90は左列の変動停止コマンドを受信したときには左列の変動表示を左列の図柄要素の受信結果で停止し、装飾図柄表示器49に左列の図柄要素の設定結果を静止状態で表示する。図50の(b)は左列の図柄要素が左列の変動停止コマンドに応じて変動停止した映像を示している。
CPU81は図49のステップS582のプロセスデータ処理で変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときには確定図柄格納部165から右列の図柄要素の設定結果を検出し、右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドを表示制御回路90に順に送信する。この表示制御回路90は右列の変動停止コマンドを受信したときには右列の変動表示を右列の図柄要素の受信結果で停止し、装飾図柄表示器49に右列の図柄要素の設定結果を静止状態で表示する。この右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値は当該プロセスデータの左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に比べて大きく設定されており、左列の図柄要素および右列の図柄要素は左列および右列の順序で停止表示される。図50の(c)は右列の図柄要素が右列の変動停止コマンドに応じて変動停止した映像を示している。
CPU81は図49のステップS582のプロセスデータ処理で変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときには確定図柄格納部165から中列の図柄要素の設定結果を検出し、中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドを表示制御回路90に順に送信する。この表示制御回路90は中列の変動停止コマンドを受信したときには中列の変動表示を中列の図柄要素の受信結果で停止し、装飾図柄表示器49に中列の図柄要素の設定結果を静止状態で表示する。この中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値は当該プロセスデータの右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に比べて大きく設定されており、中列の図柄要素は右列の図柄要素が変動停止した後に停止表示される。この最終の中列の図柄要素が変動停止した状態では装飾図柄表示器49に装飾図柄が確定図柄格納部165に記録された大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せのいずれかで静止表示され、メイン制御回路60の判定結果が装飾図柄の組合せから遊技者に報知される。図50の(d)は中列の図柄要素が中列の変動停止コマンドに応じて変動停止した映像を示している。
図51はゲーム遊技用の変動開始コマンド#41のプロセスデータおよびゲーム遊技用の変動開始コマンド#42のプロセスデータを示している。以下、ゲーム遊技用のプロセスデータの詳細を表示制御データと音声制御データと電飾制御データ毎に説明する。
=表示制御データの説明=
表示制御データには、図51に示すように、全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと左列の位置変更コマンドと右列の位置変更コマンドと中列の消去コマンドと左列の復帰コマンドと右列の復帰コマンドと中列の復帰コマンドと中列の変動停止コマンドが設定されている。これら全図変動開始コマンド〜中列の変動停止コマンドのそれぞれにはプロセスタイマ設定値が付与されており、CPU81は図49のステップS582のプロセスデータ処理で変動時間タイマST1の加算結果が全図変動開始コマンドに応じたプロセスタイマ設定値PT41〜中列の変動停止コマンドに応じたプロセスタイマ設定値PT57のいずれかに到達したことを判断したときには変動時間タイマST1の加算結果に応じたコマンドを選択し、表示制御回路90にコマンドの選択結果を送信する。この表示制御回路90のVDPはコマンドを受信したときにはVROMからコマンドの受信結果に応じた画像データを検出する。そして、画像データの検出結果に応じた画像信号を生成し、画像信号の生成結果を装飾図柄表示器49に出力することで装飾図柄表示器49にコマンドの受信結果に応じた映像を表示する。
全図変動開始コマンドは左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示することを指令するものである。この全図変動開始コマンドは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT41に到達することに基づいて送信されるものであり、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは「ST1=PT41」が判断されることに基づいて同時に変動開始する。左列の変動停止コマンドは左列の図柄要素の変動表示を左列の図柄要素の設定結果で停止することを指令するものであり、左列の図柄要素の設定結果は左列の変動停止コマンドと共に演出制御回路80から表示制御回路90に送信される。これら左列の変動停止コマンドおよび左列の図柄要素の設定結果のそれぞれは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT43に到達することに基づいて送信されるものであり、左列の図柄要素は「ST1=PT43」が判断されることに基づいて設定結果で変動停止する。
右列の変動停止コマンドは右列の図柄要素の変動表示を右列の図柄要素の設定結果で停止することを指令するものであり、右列の図柄要素の設定結果は右列の変動停止コマンドと共に演出制御回路80から表示制御回路90に送信される。これら右列の変動停止コマンドおよび右列の図柄要素の設定結果のそれぞれは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT44に到達することに基づいて送信されるものであり、右列の図柄要素は「ST1=PT44」が判断されることに基づいて設定結果で変動停止する。左列の位置変更コマンドは装飾図柄表示器49に停止表示している左列の図柄要素の表示位置を現在位置から予め決められた左下位置に変更することを表示制御回路90に指令するものである。この左列の位置変更コマンドは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT49に到達することに基づいて送信されるものであり、図52の(a)に示すように、左列の図柄要素の表示位置は「ST1=PT49」が判断されることに基づいて現在位置から左下位置に変更される。
右列の位置変更コマンドは装飾図柄表示器49に停止表示している右列の図柄要素の表示位置を現在位置から予め決められた右下位置に変更することを表示制御回路90に指令するものである。この右列の位置変更コマンドは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT50に到達することに基づいて送信されるものであり、図52の(b)に示すように、右列の図柄要素の表示位置は「ST1=PT50」が判断されることに基づいて現在位置から右下位置に変更される。中列の消去コマンドは装飾図柄表示器49に変動表示している中列の図柄要素を消去することを表示制御回路90に指令するものである。この中列の消去コマンドは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT51に到達することに基づいて送信されるものであり、図52の(c)に示すように、中列の図柄要素は「ST1=PT51」が判断されることに基づいて変動状態のまま消去される。
左列の復帰コマンドは装飾図柄表示器49の左下位置に停止表示している左列の図柄要素の表示位置を変更前の位置に戻すことを表示制御回路90に指令するものである。この左列の復帰コマンドは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT54に到達することに基づいて送信されるものであり、図52の(d)に示すように、左列の図柄要素の表示位置は「ST1=PT54」が判断されることに基づいて左下位置から変更前の位置に戻される。この左列の復帰コマンドのプロセスタイマ設定値PT54はゲーム終了時間GE1より大きく設定され、中列の消去コマンドのプロセスタイマ設定値PT51はゲーム開始時間GS1より小さく設定されており、ゲーム開始時間GS1からゲーム終了時間GE1に至るゲーム遊技期間中には演出制御回路80から表示制御回路90にプロセスデータに基づいて表示制御用のコマンドが出力されない。
右列の復帰コマンドは装飾図柄表示器49の右下位置に停止表示している右列の図柄要素の表示位置を変更前の位置に戻すことを表示制御回路90に指令するものである。この右列の復帰コマンドは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT55に到達することに基づいて送信されるものであり、図52の(e)に示すように、右列の図柄要素の表示位置は「ST1=PT55」が判断されることに基づいて右下位置から変更前の位置に戻される。中列の復帰コマンドは装飾図柄表示器49に中列の図柄要素を変動状態で再表示することを表示制御回路90に指令するものである。この中列の復帰コマンドは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT56に到達することに基づいて送信されるものであり、図52の(f)に示すように、中列の図柄要素は「ST1=PT56」が判断されることに基づいて変動状態で再表示される。中列の変動停止コマンドは中列の図柄要素の変動表示を中列の図柄要素の設定結果で停止することを指令するものであり、中列の図柄要素の設定結果は中列の変動停止コマンドと共に演出制御回路80から表示制御回路90に送信される。これら中列の変動停止コマンドおよび中列の図柄要素の設定結果のそれぞれは変動時間タイマST1の加算結果がプロセスタイマ設定値PT57に到達することに基づいて送信されるものであり、中列の図柄要素は「ST1=PT57」が判断されることに基づいて設定結果で変動停止し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素は「ST1=PT57」が判断されることに基づいて大当りの組合せまたは外れリーチの組合せになる。
=音声制御データの説明=
音声制御データには、図51に示すように、演奏開始コマンド1と停止音コマンド1と停止音コマンド2とリーチ音コマンドと演奏停止コマンド1と演奏開始コマンド2と効果音コマンド1と効果音コマンド2と全音停止コマンド1と演奏開始コマンド3と効果音コマンド3と効果音コマンド4と効果音コマンド5と全音停止コマンド2が設定されている。これら演奏開始コマンド1〜全音停止コマンド2のそれぞれにはプロセスタイマ設定値が付与されており、CPU81は図49のステップS582のプロセスデータ処理で変動時間タイマST1の加算結果が演奏開始コマンド1に応じたプロセスタイマ設定値PT41〜全音停止コマンド2に応じたプロセスタイマ設定値PT57のいずれかに到達したことを判断したときには変動時間タイマST1の加算結果に応じたコマンドを選択し、音声制御回路100にコマンドの選択結果を送信する。この音声制御回路100の音声ICはコマンドを受信したときには音声ROMからコマンドの受信結果に応じた音声データを検出する。そして、音声データの検出結果に応じた音声信号を生成し、音声信号の生成結果をDACに出力することで両スピーカ16のそれぞれからコマンドの受信結果に応じた音声を出力する。
演奏開始コマンド1は両スピーカ16のそれぞれから楽曲1の出力を開始することを指令するものである。この演奏開始コマンド1には全図変動開始コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT41が割付けられており、楽曲1の出力は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動開始することに合せて開始される。停止音コマンド1は両スピーカ16のそれぞれから左列の図柄要素が変動停止することを演出する停止音1を出力することを指令するものである。この停止音コマンド1には左列の変動停止コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT43が割付けられており、停止音1の出力は左列の図柄要素が変動停止することに合せて行われる。停止音コマンド2は両スピーカ16のそれぞれから右列の図柄要素が変動停止することを演出する停止音2を出力することを指令するものである。この停止音コマンド2には右列の変動停止コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT44が割付けられており、停止音2の出力は右列の図柄要素が変動停止することに合せて行われる。リーチ音コマンドは両スピーカ16のそれぞれからリーチの発生を報知するリーチ音を出力することを指令するものである。このリーチ音コマンドにはプロセスタイマ設定値PT45が割付けられており、リーチ音の出力は左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一の数字で変動停止したリーチの発生後に行われる。
演奏停止コマンド1は両スピーカ16のそれぞれから楽曲1の出力を停止することを指令するものである。この演奏停止コマンド1にはプロセスタイマ設定値PT47が割付けられており、楽曲1の出力はリーチ音の発生後に停止する。演奏開始コマンド2は両スピーカ16のそれぞれから楽曲1とは異なる楽曲2の出力を開始することを指令するものである。この演奏開始コマンド2にはプロセスタイマ設定値PT48が割付けられており、楽曲2の出力は楽曲1の出力が停止した後で開始される。効果音コマンド1は両スピーカ16のそれぞれから左列の図柄要素が左下位置に移動することを演出する効果音1の出力を開始することを指令するものである。この効果音コマンド1には左列の位置変更コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT49が割付けられており、効果音1の出力は左列の図柄要素が左下位置に移動することに合せて行われる。効果音コマンド2は両スピーカ16のそれぞれから右列の図柄要素が右下位置に移動することを演出する効果音2の出力を開始することを指令するものである。この効果音コマンド2には右列の位置変更コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT50が割付けられており、効果音2の出力は右列の図柄要素が右下位置に移動することに合せて行われる。
全音停止コマンド1は両スピーカ16のそれぞれから音声の出力を停止することを指令するものである。この全音停止コマンド1には中列の消去コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT51が割付けられており、音声の出力は中列の図柄要素が消去されることに合せて完全に停止する。演奏開始コマンド3は両スピーカ16のそれぞれから楽曲1および楽曲2のそれぞれに対して異なる楽曲3の出力を開始することを指令するものである。この演奏開始コマンド3にはプロセスタイマ設定値PT52が割付けられており、楽曲3の出力は全ての音声の出力が停止した後で開始される。この演奏開始コマンド3のプロセスタイマ設定値PT52はゲーム終了時間GE1より大きく設定され、全音停止コマンド1のプロセスタイマ設定値PT51はゲーム開始時間GS1より小さく設定されており、ゲーム開始時間GS1からゲーム終了時間GE1に至るゲーム遊技期間中には演出制御回路80から音声制御回路100に音声制御用のコマンドが出力されない。
効果音コマンド3は両スピーカ16のそれぞれから左列の図柄要素が左下位置に移動する前の元位置に戻ることを演出する効果音3の出力を開始することを指令するものである。この効果音コマンド3には左列の復帰コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT54が割付けられており、効果音3の出力は左列の図柄要素が左下位置から元位置に戻ることに合せて行われる。効果音コマンド4は両スピーカ16のそれぞれから右列の図柄要素が右下位置に移動する前の元位置に戻ることを演出する効果音4の出力を開始することを指令するものである。この効果音コマンド4には右列の復帰コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT55が割付けられており、効果音4の出力は右列の図柄要素が右下位置から元位置に戻ることに合せて行われる。
効果音コマンド5は両スピーカ16のそれぞれから中列の図柄要素が変動状態で再表示されることを演出する効果音5の出力を開始することを指令するものである。この効果音コマンド5には中列の復帰コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT56が割付けられており、効果音5の出力は中列の図柄要素が変動状態で再表示されることに合せて行われる。全音停止コマンド2は両スピーカ16のそれぞれから音声の出力を停止することを指令するものである。この全音停止コマンド2には中列の変動停止コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT57が割付けられており、音声の出力は中列の図柄要素が変動停止することに合せて完全に停止する。
=電飾制御データの説明=
電飾制御データには、図51に示すように、点灯コマンド1と消灯コマンド1と点灯コマンド2と消灯コマンド2と全消灯コマンド1と点灯コマンド3と消灯コマンド3と全消灯コマンド2が設定されている。これら点灯コマンド1〜全消灯コマンド2のそれぞれにはプロセスタイマ設定値が付与されており、CPU81は図49のステップS582のプロセスデータ処理で変動時間タイマST1の加算結果が点灯コマンド1に応じたプロセスタイマ設定値PT41〜全消灯コマンド2に応じたプロセスタイマ設定値PT56のいずれかに到達したことを判断したときには変動時間タイマST1の加算結果に応じたコマンドを選択し、電飾制御回路110にコマンドの選択結果を送信する。この電飾制御回路110の電飾ICはコマンドを受信したときには電飾ROMからコマンドの受信結果に応じた電飾データを検出する。そして、電飾データの検出結果に応じた電飾信号を生成し、電飾信号の生成結果を複数の電飾LED19のそれぞれに出力することで複数の電飾LED19のそれぞれをコマンドの受信結果に応じたパターンで発光させる。
点灯コマンド1は複数の電飾LED19のそれぞれを予め決められた輝度1で発光させることを指令するものである。この点灯コマンド1には全図変動開始コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT41が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動開始することに合せて輝度1で発光する。消灯コマンド1は複数の電飾LED19のそれぞれを消灯することを指令するものである。この消灯コマンド1にはプロセスタイマ設定値PT42が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは「ST1=PT42」が判断されることに基づいて消灯する。これら点灯コマンド1および消灯コマンド1は変動時間タイマST1がプロセスタイマ設定値PT45に到達するまで予め決められた時間間隔で交互に送信されるものであり、複数の電飾LED19のそれぞれは「PT41≦ST1<PT45」の期間内には輝度1で点滅する。
点灯コマンド2は複数の電飾LED19のそれぞれを予め決められた輝度2で発光させることを指令するものである。この点灯コマンド2にはプロセスタイマ設定値PT45が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは「ST1=PT45」が判断されることに基づいて輝度2で発光する。消灯コマンド2は複数の電飾LED19のそれぞれを消灯することを指令するものである。この消灯コマンド2にはプロセスタイマ設定値PT46が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは「ST1=PT46」が判断されることに基づいて消灯する。これら点灯コマンド2および消灯コマンド2は変動時間タイマST1がプロセスタイマ設定値PT51に到達するまで予め決められた時間間隔で交互に送信されるものであり、複数の電飾LED19のそれぞれは「PT45≦ST1<PT51」の期間内には輝度2で点滅する。
全消灯コマンド1は複数の電飾LED19のそれぞれを消灯することを指令するものである。この全消灯コマンド1にはプロセスタイマ設定値PT51が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは「ST1=PT51」が判断されることに基づいて消灯する。点灯コマンド3は複数の電飾LED19のそれぞれを予め決められた輝度3で発光させることを指令するものである。この点灯コマンド3にはプロセスタイマ設定値PT52が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは「ST1=PT52」が判断されることに基づいて輝度3で発光する。この点灯コマンド3のプロセスタイマ設定値PT52はゲーム終了時間GE1より大きく設定され、全消灯コマンド1のプロセスタイマ設定値PT51はゲーム開始時間GS1より小さく設定されており、ゲーム開始時間GS1からゲーム終了時間GE1に至るゲーム遊技期間中には演出制御回路80から電飾制御回路110に電飾制御用のコマンドが出力されない。
消灯コマンド3は複数の電飾LED19のそれぞれを消灯することを指令するものである。この消灯コマンド3にはプロセスタイマ設定値PT53が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは「ST1=PT53」が判断されることに基づいて消灯する。これら点灯コマンド3および消灯コマンド3は変動時間タイマST1がプロセスタイマ設定値PT57に到達するまで予め決められた時間間隔で交互に送信されるものであり、複数の電飾LED19のそれぞれは「PT53≦ST1<PT57」の期間内には輝度3で点滅する。全消灯コマンド2は複数の電飾LED19のそれぞれを消灯することを指令するものである。この全消灯コマンド2には中列の変動停止コマンドと同一のプロセスタイマ設定値PT57が割付けられており、複数の電飾LED19のそれぞれは中列の図柄要素が変動停止することに合せて消灯する。
変動開始コマンド#1用のプロセスデータ00と変動開始コマンド#2用のプロセスデータ01と変動開始コマンド#11用のプロセスデータ10と変動開始コマンド#12用のプロセスデータ11と変動開始コマンド#21用のプロセスデータ20と変動開始コマンド#22用のプロセスデータ21と変動開始コマンド#31用のプロセスデータ30と変動開始コマンド#32用のプロセスデータ31のそれぞれは全ての期間でコマンド設定頻度がゲーム遊技用のプロセスデータ40のゲーム遊技期間に比べて高く設定されている。このゲーム遊技期間はゲーム開始時間GS1およびゲーム終了時間GE1のそれぞれを限度値とする期間であり、変動開始コマンド#1用のプロセスデータ00〜変動開始コマンド#32用のプロセスデータ31のそれぞれは全ての期間でコマンド設定頻度がゲーム遊技用のプロセスデータ41のゲーム遊技期間に比べても高く設定されている。このコマンド設定頻度とは単位時間(例えば1sec)当りの音声制御データの平均的な設定数および単位時間(例えば1sec)当りの電飾制御データの平均的な設定数を相互に加算してなるものであり、ゲーム遊技用のプロセスデータ40およびゲーム遊技用のプロセスデータ41のそれぞれのゲーム遊技期間中のコマンド設定頻度C0は「0」に設定され、ゲーム遊技用のプロセスデータ40およびゲーム遊技用のプロセスデータ41のそれぞれのゲーム遊技期間を除く残りの期間でのコマンド設定頻度C1は「0」より大きく設定され、変動開始コマンド#1用のプロセスデータ00〜変動開始コマンド#32用のプロセスデータ31のそれぞれの全期間でのコマンド設定頻度C2はコマンド設定頻度C1に比べて小さな有値に設定されている。このコマンド設定頻度は信号設定頻度に相当するものであり、「C0<C2<C1」の相関関係に設定されている。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
CPU81は図49のステップS583へ移行すると、コマンド格納部161から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果をゲーム遊技用の変動開始コマンド#41および#42のそれぞれと比較する。この処理は変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を「40(h)」および「41(h)」のそれぞれと比較することで行われるものであり、CPU81はEXTデータの検出結果が「40(h)」および「41(h)」のいずれかと同一であることを検出したときには変動開始コマンドの検出結果がゲーム遊技用の変動開始コマンド#41および#42のいずれかであると判断してステップS584へ移行する。
CPU81はステップS584へ移行すると、タイマ格納部163の変動時間タイマST1の加算結果をROM82に予め記録されたゲーム開始時間GS1およびゲーム終了時間GE1のそれぞれと比較する。ここで「ゲーム開始時間GS1≦変動時間タイマST1≦ゲーム終了時間GE1」を判断すると、ステップS585のゲーム遊技処理へ移行する。図53はゲーム開始時間GS1の設定タイミングおよびゲーム終了時間GE1の設定タイミングのそれぞれを示すものであり、ゲーム開始時間GS1の設定タイミングおよびゲーム終了時間GE1の設定タイミングのそれぞれは変動開始コマンド#41または#42が送信されてから変動停止コマンドが送信されるまでの期間内である装飾図柄遊技中に設定されている。
[13−3−2−1]ゲーム遊技処理
ゲーム遊技処理では、図56に示すように、装飾図柄表示器49に的絵柄171が左右方向(Y方向)へ直線的に往復動する映像が表示される。この的絵柄171を狙って遊技者が操作限度時間の経過前に左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには大砲絵柄172から弾絵柄173が上方向(X方向)に発射される映像が表示され、通常大当りまたは確変大当りが判定されているときには弾絵柄173が的絵柄171に命中する映像が表示され、外れリーチが判定されているときには弾絵柄173が的絵柄171に命中しない映像が表示される。このゲーム遊技処理中にはプロセスデータに表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれが設定されておらず、ゲーム遊技処理中には両スピーカ16のそれぞれから音声が出力されず複数の電飾LED19のそれぞれが消灯している。
図54および図55のそれぞれはゲーム遊技処理の詳細を示すものであり、CPU81は図54のステップS591でタイマ格納部163の変動時間タイマST1の加算結果をゲーム開始時間GS1と比較する。この変動時間タイマST1は変動開始コマンド#41用のプロセスデータおよび変動開始コマンド#42用のプロセスデータのそれぞれで中列の消去コマンドが送信された後にゲーム開始時間GS1に加算されるものであり、ゲーム遊技の映像は中列の図柄要素が消去された後に表示される。即ち、ゲーム遊技の映像の表示中には図51のプロセスデータに応じた表示制御用のコマンドの送信処理と音声制御用のコマンドの送信処理と電飾制御用のコマンドの送信処理のそれぞれが行われない。
CPU81はステップS591で「ST1=GS1」を判断すると、ステップS592で表示制御回路90に的絵柄171の初期表示コマンドを送信する。この表示制御回路90は的絵柄171の初期表示コマンドを受信したときにはVROMから的絵柄データを検出し、的絵柄データの検出結果を予め決められた左限度位置に表示する。この的絵柄データは的絵柄171を表示するためのものであり、変動開始コマンド#41または変動開始コマンド#42に応じたビデオデータの前方に重ねて表示される。図56の(a)は的絵柄171が左限度位置に表示された映像を示すものであり、的絵柄171の左限度位置は装飾図柄表示器49の表示領域内の左端部に設定されている。
CPU81は図54のステップS592で表示制御回路90に的絵柄171の初期表示コマンドを送信すると、ステップS593で表示制御回路90に大砲絵柄172の表示コマンドを送信する。この表示制御回路90は大砲絵柄172の表示コマンドを受信したときにはVROMから大砲絵柄データを検出し、大砲絵柄データの検出結果を予め決められた固定位置に表示する。この大砲絵柄データは大砲絵柄172を表示するためのものであり、変動開始コマンド#41または変動開始コマンド#42に応じたビデオデータの前方に重ねて表示される。図56の(b)は大砲絵柄172が固定位置に表示された映像を示すものであり、固定位置は装飾図柄表示器49の表示領域内の左右方向の中央部に設定されている。
CPU81は図54のステップS593で表示制御回路90に大砲絵柄172の表示コマンドを送信すると、ステップS594でフラグ格納部162の右フラグをオン状態にセットし、ステップS595でフラグ格納部162の移動フラグをオン状態にセットする。これらフラグ格納部162の右フラグおよびフラグ格納部162の移動フラグのそれぞれは図40のステップS402の初期設定処理でオフ状態にリセットされるものであり、CPU81は図54のステップS595でフラグ格納部162の移動フラグをオン状態にセットしたときにはステップS596へ移行し、ROM82に予め記録された左限度値「0」をカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1にセットする。
CPU81はステップS591で「ST1>GS1」を判断すると、ステップS597でフラグ格納部162の移動フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部162の移動フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS598へ移行し、フラグ格納部162の右フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部162の右フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS599へ移行し、表示制御回路90に右移動コマンドを送信する。この表示制御回路90は右移動コマンドを受信したときには的絵柄データの目標位置を右移動コマンドに応じて設定し、的絵柄データの表示位置を目標位置の設定結果に変更することで的絵柄171が現在位置から目標位置へ移動する映像を表示する。この目標位置の設定処理は的絵柄データの現在位置のX座標に予め決められた単位量ΔXを加算することで行われるものであり、的絵柄171はステップS599で右方向へ単位量ΔXだけ移動する。
CPU81はステップS599で右移動コマンドを送信すると、ステップS600でカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1にROM82に予め記録された単位値「1」を加算することに基づいて的絵柄データの現在位置を更新する。そして、ステップS601へ移行し、カウンタ格納部164の的位置カウンタSN1の加算結果をROM82に予め記録された右限度値Maxと比較する。ここで「SN1=Max」を判断したときにはステップS602へ移行し、フラグ格納部162の右フラグをオフ状態にリセットする。この右限度値Maxは、図56の(c)に示すように、装飾図柄表示器49の表示領域内の右端部に設定されており、的絵柄171は左限度位置から右限度位置まで水平方向へ直線的に移動する。
CPU81は図54のステップS598でフラグ格納部162の右フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS603で表示制御回路90に左移動コマンドを送信する。この表示制御回路90は左移動コマンドを受信したときには的絵柄データの目標位置を左移動コマンドに応じて設定し、的絵柄データの表示位置を目標位置の設定結果に変更することで的絵柄171が現在位置から目標位置へ移動する映像を表示する。この目標位置の設定処理は的絵柄データの現在位置のX座標から予め決められた単位量ΔXを減算することで行われるものであり、的絵柄171はステップS603で左方向へ単位量ΔXだけ移動する。
CPU81はステップS604で左移動コマンドを送信すると、ステップS604でカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1から単位値「1」を減算することに基づいて的絵柄データの現在位置を更新する。そして、ステップS605へ移行し、カウンタ格納部164の的位置カウンタSN1の減算結果をROM82に予め記録された左限度値「0」と比較する。ここで「SN1=0」を判断したときにはステップS606へ移行し、フラグ格納部162の右フラグをオン状態にセットする。即ち、フラグ格納部162の右フラグが移動フラグのオン状態でオン状態にセットされているときにはタイマ割込みが発生する毎にCPU81から表示制御回路90に右移動コマンドが送信され、フラグ格納部162の右フラグが移動フラグのオン状態でオフ状態にリセットされているときにはタイマ割込みが発生する毎にCPU81から表示制御回路90に左移動コマンドが送信されるので、図56の(b)〜(c)に示すように、的絵柄171が左限度位置および右限度位置相互間で直線的に往復動する映像が表示される。
CPU81は図54のステップS607へ移行すると、フラグ格納部162の発射フラグの設定状態を判断する。この発射フラグは図40のステップS402の初期設定処理でオフ状態にリセットされるものであり、CPU81は図54のステップS607でフラグ格納部162の発射フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS608へ移行し、タイマ格納部163の変動時間タイマST1の計測結果をROM82に予め記録された操作限度時間と比較する。この操作限度時間は左スイッチ52および右スイッチ53のそれぞれを有効状態から無効状態に切換えるための限度時間であり、ゲーム終了時間GE1に比べて短く設定されている。
CPU81はステップS608で「ST1=操作限度時間」ではないことを判断すると、ステップS609で左スイッチ52からのオン信号の有無を判断し、ステップS610で右スイッチ53からのオン信号の有無を判断する。例えば遊技者が操作限度時間の経過前に左スイッチ52を操作したときにはCPU81はステップS609で左スイッチ52からのオン信号が有ることを判断し、遊技者が操作限度時間の経過前に右スイッチ53を操作したときにはCPU81はステップS610で右スイッチ53からのオン信号が有ることを判断する。
CPU81はステップS609で左スイッチ52からのオン信号が有ることを判断またはステップS610で右スイッチ53からのオン信号が有ることを判断すると、ステップS611でフラグ格納部162の発射フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS612で表示制御回路90に弾絵柄173の初期表示コマンドを送信し、ステップS613でROM82に予め記録された初期値「0」をカウンタ格納部164の弾位置カウンタSN2にセットする。この表示制御回路90は弾絵柄173の初期表示コマンドを受信したときにはVROMから弾絵柄データを検出し、弾絵柄データの検出結果を予め決められた初期位置に表示する。この弾絵柄データは弾絵柄173を表示するためのものであり、変動開始コマンド#41または変動開始コマンド#42に応じたビデオデータの前方に重ねて表示される。図56の(d)は弾絵柄173が初期位置に表示された映像を示すものであり、弾絵柄173の初期位置は大砲絵柄172の上方に設定されている。
CPU81はフラグ格納部162の発射フラグがオンされた状態では図54のステップS607から図55のステップS616へ移行し、表示制御回路90に前進コマンドを送信する。この表示制御回路90は前進コマンドを受信したときには弾絵柄データの目標位置を前進コマンドに応じて設定し、弾絵柄データの表示位置を目標位置の設定結果に変更することで弾絵柄173が現在位置から目標位置へ移動する映像を表示する。この目標位置の設定処理は弾絵柄データの現在位置のY座標に予め決められた単位量ΔYを加算することで行われるものであり、弾絵柄173はステップS616で上方向へ単位量ΔYだけ移動する。即ち、フラグ格納部162の発射フラグが移動フラグのオン状態でオン状態にセットされているときにはタイマ割込みが発生する毎にCPU81から表示制御回路90に前進コマンドが送信されるので、図56の(e)に示すように、的絵柄171が左右方向へ移動しながら弾絵柄173が上方向へ移動する映像が表示される。
CPU81は図55のステップS616で表示制御回路90に前進コマンドを送信すると、ステップS617でカウンタ格納部164の弾位置カウンタSN2にROM82に予め記録された単位値「1」を加算することに基づいて弾絵柄データの現在位置を更新する。そして、ステップS618へ移行し、カウンタ格納部164の弾位置カウンタSN2の加算結果をROM82に予め記録された命中判定値と比較する。この命中判定値は、図57に示すように、弾絵柄データが初期位置および上限度位置相互間の命中判定位置(Xo,Ym)に到達したことを示す値であり、図54のステップS608の操作限度時間はゲーム終了時間GE1が経過するまでの残り時間で弾絵柄データを初期位置から命中判定位置(Xo,Ym)に移動することが不能な時間を判定するめの境界値に設定されている。
=ケース1=
左スイッチ52または右スイッチ53が外れリーチの判定時に適切なタイミングで操作されたときの処理内容の説明
CPU81は図55のステップS618で「SN2=命中判定値」を判断すると、ステップS619でコマンド格納部161から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果が外れであるか否かを判断する。ここで図柄情報コマンドの検出結果が外れであることを判断してステップS620へ移行し、カウンタ格納部164の的位置カウンタSN1がROM82に予め記録された左命中範囲および右命中範囲のいずれかに属しているか否かを判断する。
左命中範囲は、図57の(a)に示すように、左命中位置(Xl,Yo)のX座標「Xl」から誤差「W/2」を減算した値「Xl−W/2」および左命中位置(Xl,Yo)のX座標「Xl」に誤差「W/2」を加算した値「Xl+W/2」のそれぞれを限度値とするものであり、左命中位置(Xl,Yo)は弾絵柄データが命中判定位置(Xo,Ym)から上限度位置(Xo,Yo)に到達した時点で左から右へ移動する的絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)に到達する位置を称している。この誤差「W/2」は的絵柄データのX方向の長さ「W」の「1/2」に相当するものであり、的位置カウンタSN1が左命中範囲「Xl−W/2」〜「Xl+W/2」に属しているときには弾絵柄173および的絵柄171が相互に重なる映像が発生する。
右命中範囲は、図57の(b)に示すように、右命中位置(Xr,Yo)のX座標「Xr」から誤差「W/2」を減算した値「Xr−W/2」および右命中位置(Xr,Yo)のX座標「Xr」に誤差「W/2」を加算した値「Xr+W/2」のそれぞれを限度値とするものである。この右命中位置(Xr,Yo)は弾絵柄データが命中判定位置(Xo,Ym)から上限度位置(Xo,Yo)に到達した時点で右から左へ移動する的絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)に到達する位置を称するものであり、的位置カウンタSN1が右命中範囲「Xr−W/2」〜「Xr+W/2」に属しているときには弾絵柄173および的絵柄171が相互に重なる映像が発生する。
CPU81は図55のステップS620でカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1が左命中範囲および右命中範囲のいずれかに属していることを判断すると、ステップS621で図17の装飾図柄遊技用のビデオデータテーブルからビデオデータ番号SGHを選択する。そして、図55のステップS622で表示制御回路90にビデオデータ番号SGHを送信し、ステップS630で表示制御回路90にデータ切換えコマンドを送信する。この表示制御回路90はデータ切換えコマンドを受信したときには変動開始コマンド#41または#42に応じたビデオデータの再生処理を停止する。そして、VROMからビデオデータ番号SGHに応じたビデオデータSGHを検出し、ビデオデータSGHの再生処理を開始する。
CPU81は図55のステップS630で表示制御回路90にデータ切換えコマンドを送信すると、ステップS631でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットし、ステップS632で表示制御回路90に的絵柄171の消去コマンドを送信し、ステップS633で表示制御回路90に大砲絵柄172の消去コマンドを送信し、ステップS634で表示制御回路90に弾絵柄173の消去コマンドを送信する。この表示制御回路90は的絵柄171の消去コマンドを受信したときには的絵柄171を消去し、大砲絵柄172の消去コマンドを受信したときには大砲絵柄172を消去し、弾絵柄173の消去コマンドを受信したときには弾絵柄173を消去する。
ビデオデータSGHは、図56の(f)に示すように、弾絵柄173が的絵柄171に命中しない3次元的な映像を発生させるものであり、外れリーチの判定時に弾絵柄173が的絵柄171に命中する適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53が操作されたときには遊技者に外れを予感させる映像が強制的に表示される。このビデオデータSGHの再生時にはCPU81は図54のステップS597でフラグ格納部162の移動フラグがオフ状態にリセットされていることを判断し、図55のステップS635でタイマ格納部163の変動時間タイマST1の計測結果をゲーム終了時間GE1と比較する。ここで「ST1=GE1」を判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。
=ケース2=
左スイッチ52または右スイッチ53が確変大当りまたは通常大当りの判定時に不適切なタイミングで操作されたときの処理内容の説明
CPU81は図55のステップS619で図柄情報コマンドの検出結果が確変大当りまたは通常大当りであることを判断すると、ステップS623でカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1が左命中範囲および右命中範囲のいずれかに属しているか否かを判断する。ここでカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1が左命中範囲および右命中範囲のいずれにも属していないことを判断したときにはステップS624へ移行し、図17の装飾図柄遊技用のビデオデータテーブルからビデオデータ番号SGAを選択する。そして、図55のステップS625で表示制御回路90にビデオデータ番号SGAを送信し、ステップS630で表示制御回路90にデータ切換えコマンドを送信する。この表示制御回路90はデータ切換えコマンドを受信したときには変動開始コマンド#41または#42に応じたビデオデータの再生処理を停止する。そして、VROMからビデオデータ番号SGAに応じたビデオデータSGAを検出し、ビデオデータSGAの再生処理を開始する。
CPU81はステップS630で表示制御回路90にデータ切換えコマンドを送信すると、ステップS631でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS632で表示制御回路90に的絵柄171の消去コマンドを送信し、ステップS633で表示制御回路90に大砲絵柄172の消去コマンドを送信し、ステップS634で表示制御回路90に弾絵柄173の消去コマンドを送信する。この表示制御回路90は的絵柄171の消去コマンドを受信したときには的絵柄171を消去し、大砲絵柄172の消去コマンドを受信したときには大砲絵柄172を消去し、弾絵柄173の消去コマンドを受信したときには弾絵柄173を消去する。
ビデオデータSGAは、図56の(g)に示すように、弾絵柄173が的絵柄171に命中する3次元的な映像を発生させるものであり、確変大当りまたは通常大当りの判定時に弾絵柄173が的絵柄171に命中しない不適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53が操作されたときには遊技者に大当りを予感させる映像が強制的に表示される。このビデオデータSGAの再生時にはCPU81は図54のステップS597でフラグ格納部162の移動フラグがオフ状態にリセットされていることを判断し、図55のステップS635でタイマ格納部163の変動時間タイマST1の計測結果をゲーム終了時間GE1と比較する。ここで「ST1=GE1」を判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。
=ケース3=
左スイッチ52または右スイッチ53が外れリーチの判定時に不適切なタイミングで操作されたときの処理内容の説明
CPU81は図55のステップS620でカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1が左命中範囲および右命中範囲のいずれにも属していないことを判断すると、ビデオデータ番号SGHおよびSGAのいずれも送信せずフラグ格納部162の移動フラグもオフ状態にリセットしない。この場合には表示制御回路90に右移動コマンドまたは左移動コマンドを送信することで的絵柄データを移動させ、表示制御回路90に前進コマンドを送信することで弾絵柄データを移動させる。この弾絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)に到達したときには図55のステップS626でカウンタ格納部164の弾位置カウンタSN2が限度値Maxに加算されたことを判断し、ステップS627でフラグ格納部162の図柄情報コマンドの記録結果が外れであることを判断する。この弾絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)に到達したときには、図56の(h)に示すように、的絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)に到達しておらず、弾絵柄173が的絵柄171に命中しない映像が生成される。即ち、外れリーチの判定時に弾絵柄173が的絵柄171に命中しない不適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53が操作されたときにはビデオデータを切換えることなく遊技者に外れを予感させる映像が表示される。
CPU81は図55のステップS627でフラグ格納部162の図柄情報コマンドの記録結果が外れであることを判断すると、ステップS628で表示制御回路90に失敗コマンドを送信する。この表示制御回路90は失敗コマンドを受信したときにはVROMから失敗コマンドに応じた画像データを検出し、図56の(h)に示すように、画像データの検出結果に基づいて失敗絵柄174を表示する。
CPU81は図55のステップS628で表示制御回路90に失敗コマンドを送信すると、ステップS631でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS632で表示制御回路90に的絵柄171の消去コマンドを送信し、ステップS633で表示制御回路90に大砲絵柄172の消去コマンドを送信し、ステップS634で表示制御回路90に弾絵柄173の消去コマンドを送信する。このフラグ格納部162の移動フラグがオフされた状態ではCPU81は図54のステップS597から図55のステップ635へ移行し、タイマ格納部163の変動時間タイマST1をゲーム終了時間GE1と比較する。ここで「ST1=GE1」を判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。
=ケース4=
左スイッチ52または右スイッチ53が確変大当りまたは通常大当りの判定時に適切なタイミングで操作されたときの処理内容の説明
CPU81は図55のステップS623でカウンタ格納部164の的位置カウンタSN1が左命中範囲および右命中範囲のいずれかに属していることを判断すると、ビデオデータ番号SGHおよびSGAのいずれも送信せずフラグ格納部162の移動フラグもオフ状態にリセットしない。この場合には表示制御回路90に右移動コマンドまたは左移動コマンドを送信することで的絵柄データを移動させ、表示制御回路90に前進コマンドを送信することで弾絵柄データを移動させる。この弾絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)に到達したときには図55のステップS626でカウンタ格納部164の弾位置カウンタSN2が限度値Maxに加算されたことを判断し、ステップS627でフラグ格納部162の図柄情報コマンドの記録結果が確変大当りまたは通常大当りであることを判断する。この弾絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)に到達したときには、図56の(i)に示すように、的絵柄データが上限度位置(Xo,Yo)付近に到達しており、弾絵柄173が的絵柄171に命中する映像が生成される。即ち、確変大当りまたは通常大当りの判定時に弾絵柄173が的絵柄171に命中する適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53が操作されたときにはビデオデータを切換えることなく遊技者に大当りを予感させる映像が表示される。
CPU81は図55のステップS627でフラグ格納部162の図柄情報コマンドの記録結果が確変大当りまたは通常大当りであることを判断すると、ステップS629で表示制御回路90に命中コマンドを送信する。この表示制御回路90は命中コマンドを受信したときにはVROMから命中コマンドに応じた画像データを検出し、図56の(i)に示すように、画像データの検出結果に基づいて命中絵柄175を表示する。
CPU81は図55のステップS629で表示制御回路90に命中コマンドを送信すると、ステップS631でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS632で表示制御回路90に的絵柄171の消去コマンドを送信し、ステップS633で表示制御回路90に大砲絵柄172の消去コマンドを送信し、ステップS634で表示制御回路90に弾絵柄173の消去コマンドを送信する。このフラグ格納部162の移動フラグがオフされた状態ではCPU81は図54のステップS597から図55のステップ635へ移行し、タイマ格納部163の変動時間タイマST1をゲーム終了時間GE1と比較する。ここで「ST1=GE1」を判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。
=ケース5=
左スイッチ52または右スイッチ53が操作限度時間の経過前に操作されなかったときの処理内容の説明
CPU81は図54のステップS608でタイマ格納部163の変動時間タイマST1の加算結果が操作限度時間に到達したことを判断すると、ステップS614で表示制御回路90に操作無効コマンドを送信する。この表示制御回路90は操作無効コマンドを受信したときにはVROMから操作無効コマンドに応じた画像データを検出し、図56の(j)に示すように、画像データの検出結果に基づいて操作無効絵柄176を表示する。
CPU81は図54のステップS614で表示制御回路90に操作無効コマンドを送信すると、ステップS615でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。このフラグ格納部162の移動フラグがオフされた状態では図54のステップS597から図55のステップ635へ移行し、タイマ格納部163の変動時間タイマST1をゲーム終了時間GE1と比較する。ここで「ST1=GE1」を判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。即ち、使用者が操作限度時間内で左スイッチ52および右スイッチ53をいずれも操作しなかったときには的絵柄171が移動停止し、大砲絵柄172から弾絵柄173が発射される映像が表示されない。
[13−3−3]装飾図柄遊技停止処理
図58はステップS490の装飾図柄遊技停止処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS641で表示制御回路90に再生停止コマンドを送信し、ステップS642でコマンド格納部161の変動停止コマンドをクリアし、ステップS643でコマンド格納部161の変動開始コマンドをクリアする。すると、表示制御回路80は再生停止コマンドを受信することに基づいてゲーム遊技用のビデオデータSGAおよびSGHのそれぞれを含む装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。
[13−4]大当り遊技処理
図59はステップS414の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS651でフラグ格納部162の大当りラウンドフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部162の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS652へ移行し、フラグ格納部162の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS653の大当りラウンド処理へ移行し、装飾図柄表示器49に現在の大当りラウンド数に応じた映像を表示する。
CPU81はステップS651でフラグ格納部162の大当りラウンドフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS654でフラグ格納部162の最終ラウンドフラグの設定状態を判断する。このフラグ格納部162の最終ラウンドフラグはステップS653の大当りラウンド処理で最終の15回目の大当りラウンドコマンドが検出されることに基づいてオン状態にセットされるものであり、CPU61はステップS654でフラグ格納部162の最終ラウンドフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS655へ移行する。
CPU81はステップS655へ移行すると、タイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2にROM82に予め記録された単位時間を加算する。そして、ステップS656のゲーム遊技処理へ移行し、装飾図柄表示器49にゲーム遊技の映像を表示する。この大当りラウンド時間タイマST2は最終の15回目の大当りラウンドの経過時間を計測するものであり、ステップS653の大当りラウンド処理で最終の15回目の大当りラウンドコマンドが検出されることに基づいてROM82に予め記録された初期値「0」にセットされる。
CPU81はステップS654でフラグ格納部162の最終ラウンドフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS657でフラグ格納部162のインターバルフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部162のインターバルフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS658へ移行し、フラグ格納部162のインターバルフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS659のインターバル処理へ移行し、現在の大当りラウンド数に応じた映像の再生処理を停止する。
[13−4−1]大当りラウンド処理
図60はステップS653の大当りラウンド処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS661でコマンド格納部161から大当りラウンドコマンドの記録結果を検出する。そして、ステップS662で大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出し、ステップS663で図18の大当りラウンド用のビデオデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたビデオデータ番号を検出する。次にステップS664で表示制御回路90に大当りラウンド用のビデオデータ番号の検出結果を送信し、ステップS665で表示制御回路90に再生開始コマンドを送信する。
表示制御回路90はCPU81からの大当りラウンド用のビデオデータ番号を受信すると、VROMからビデオデータ番号の受信結果に応じた大当りラウンド用のビデオデータを検出する。そして、CPU81からの再生開始コマンドを受信したときには大当りラウンド用のビデオデータの検出結果を再生開始し、装飾図柄表示器49に大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じた演出映像を表示する。これら各回の演出映像には大当りラウンド数が設定されており、遊技者は大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じた映像から現在の大当りラウンドが何回目であるかを認識することができる。
CPU81はステップS665で表示制御回路90に再生開始コマンドを送信すると、ステップS666で大当りラウンドコマンドの検出結果が最終の15回目用のものであるか否かを判断する。この処理はEXTデータの検出結果を「0E(h)」と比較することで行われるものであり、CPU81はステップS666で大当りラウンドコマンドの検出結果が最終の15回目用のものであることを判断したときにはステップS667へ移行し、フラグ格納部162の最終ラウンドフラグをオン状態にセットする。そして、ステップS668へ移行し、ROM82に予め記録された初期値「0」をタイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2にセットする。
[13−4−2]ゲーム遊技処理
ゲーム遊技処理では、図61に示すように、装飾図柄表示器49に的絵柄171が左右方向へ直線的に往復動する映像が表示され、遊技者が操作限度時間の経過前に的絵柄171を狙って左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには大砲絵柄172から弾絵柄173が上方向に発射される映像が表示される。この大当り遊技中のゲーム遊技処理で遊技者が適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには弾絵柄173が的絵柄171に命中する映像が表示され、遊技者が不適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには弾絵柄173が的絵柄171に命中する映像が表示されない。このゲーム遊技処理中には両スピーカ16のそれぞれから音声が出力されず、複数の電飾LED19のそれぞれが消灯している。
図62および図63のそれぞれはステップS656のゲーム遊技処理の詳細を示すものである。以下、ステップS656のゲーム遊技処理について装飾図柄遊技用のステップS585のゲーム遊技処理に対して相違する部分を主体に説明する。CPU81は図62のステップS671でタイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2の加算結果をゲーム開始時間GS2およびゲーム終了時間GE2のそれぞれと比較する。ここで「GS2≦ST2≦GE2」を判断したときにはステップS672へ移行し、「ST2=GS2」であるか否かを判断する。
CPU81はステップS672で「ST2=GS2」を判断すると、ステップS592〜ステップS596のそれぞれを実行する。即ち、タイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2がゲーム開始時間GS2に加算されたときには、図61の(a)および(b)に示すように、装飾図柄表示器49に的絵柄171および大砲絵柄172が表示され、図61の(b)および(c)に示すように、的絵柄171が左限度位置および右限度位置相互間で直線的に往復動する映像が表示される。
CPU81はタイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2が操作限度時間に加算される前に左スイッチ52または右スイッチ53が操作されたことを判断すると、図62のステップS673からステップS609またはステップS610を経てステップS611へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS612で表示制御回路90に弾絵柄173の初期表示コマンドを送信し、ステップS613でカウンタ格納部164の弾位置カウンタSN2に初期値「0」をセットする。即ち、遊技者が操作限度時間の経過前に左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには弾絵柄173が的絵柄171の往復動状態で上方向へ進む映像が表示される。
CPU81は弾絵柄173が上限度位置に到達したときには図63のステップS626で「SN2=限度値Max」であることを判断し、ステップS674へ移行する。ここでカウンタ格納部164から的位置カウンタSN1の更新結果を検出し、的位置カウンタSN1の検出結果を命中範囲と比較する。この命中範囲は、図64に示すように、上限度位置(Xo,Yo)のX座標「Xo」から誤差「W/2」を減算した値「Xo−W/2」および上限度位置(Xo,Yo)のX座標「Xo」に誤差「W/2」を加算した値「Xo+W/2」のそれぞれを限度値とするものであり、的位置カウンタSN1が命中範囲「Xo−W/2」〜「Xo+W/2」に属しているときには弾絵柄173および的絵柄171が相互に重なる映像が発生している。
=ケース1=
左スイッチ52または右スイッチ53が不適切なタイミングで操作されたときの処理内容の説明
CPU81は図63のステップS674で「Xo−W/2≦SN1≦Xo−W/2」ではないことを判断し、ステップS628で表示制御回路90に失敗コマンドを送信する。この表示制御回路90は失敗コマンドを受信したときにはVROMから失敗コマンドに応じた画像データを検出し、図61の(f)に示すように、画像データの検出結果に基づいて失敗絵柄174を表示する。即ち、左スイッチ52または右スイッチ53が不適切なタイミングで操作されたときには確変大当りおよび通常大当りのいずれが判定されているときであっても弾絵柄173が的絵柄171に命中しない映像が表示される。
CPU81は図63のステップS628で表示制御回路90に失敗コマンドを送信すると、ステップS631でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS632で表示制御回路90に的絵柄171の消去コマンドを送信し、ステップS633で表示制御回路90に大砲絵柄172の消去コマンドを送信し、ステップS634で表示制御回路90に弾絵柄173の消去コマンドを送信する。このフラグ格納部162の移動フラグがオフされた状態では図62のステップS597から図63のステップ677へ移行し、タイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2をゲーム終了時間GE2と比較する。ここで「ST2=GE2」を判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS678でフラグ格納部162の最終ラウンドフラグをオフ状態にリセットし、ステップS679でコマンド格納部161の図柄情報コマンドをクリアする。
=ケース2=
左スイッチ52または右スイッチ53が通常大当りの判定時に適切なタイミングで操作されたときの処理内容の説明
CPU81は図63のステップS674で「Xo−W/2≦SN1≦Xo−W/2」を判断し、ステップS629で表示制御回路90に命中コマンドを送信する。この表示制御回路90は命中コマンドを受信したときにはVROMから命中コマンドに応じた画像データを検出し、図61の(g)に示すように、画像データの検出結果に基づいて命中絵柄175を表示する。即ち、左スイッチ52または右スイッチ53が適切なタイミングで操作されたときには弾絵柄173が的絵柄171に命中した映像が表示される。
CPU81は図63のステップS629で表示制御回路90に命中コマンドを送信すると、ステップS675でコマンド格納部161から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果を確変大当りと比較する。ここで図柄情報コマンドの検出結果が確変大当りではないことを判断し、ステップS631でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS632で表示制御回路90に的絵柄171の消去コマンドを送信し、ステップS633で表示制御回路90に大砲絵柄172の消去コマンドを送信し、ステップS634で表示制御回路90に弾絵柄173の消去コマンドを送信する。このフラグ格納部162の移動フラグがオフされた状態では図62のステップS597から図63のステップ677へ移行する。このステップS677でタイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2がゲーム終了時間GE2に到達したことを判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS678でフラグ格納部162の最終ラウンドフラグをオフ状態にリセットし、ステップS679でコマンド格納部161の図柄情報コマンドをクリアする。
=ケース3=
左スイッチ52または右スイッチ53が確変大当りの判定時に適切なタイミングで操作されたときの処理内容の説明
CPU81は図63のステップS674で「Xo−W/2≦SN1≦Xo−W/2」を判断し、ステップS629で表示制御回路90に命中コマンドを送信する。この表示制御回路90は命中コマンドを受信したときにはVROMから命中コマンドに応じた画像データを検出し、図61の(g)に示すように、画像データの検出結果に基づいて命中絵柄175を表示する。即ち、左スイッチ52または右スイッチ53が適切なタイミングで操作されたときには弾絵柄173が的絵柄171に命中した映像が表示される。
CPU81は図63のステップS629で表示制御回路90に命中コマンドを送信すると、ステップS675でコマンド格納部161から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果を確変大当りと比較する。ここで図柄情報コマンドの検出結果が確変大当りであることを判断し、ステップS676で表示制御回路90に確変突入コマンドを送信する。この表示制御回路90は確変突入コマンドを受信したときにはVROMから確変突入コマンドに応じた画像データを検出し、図61の(h)に示すように、画像データの検出結果に基づいて確変突入絵柄176を表示する。即ち、確変大当りの判定時に左スイッチ52または右スイッチ53が適切なタイミングで操作されたときには確変突入絵柄176が表示され、確率変動モードに移行したことが遊技者に報知される。
CPU81は図63のステップS676で表示制御回路90に確変突入コマンドを送信すると、ステップS631でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS632で表示制御回路90に的絵柄171の消去コマンドを送信し、ステップS633で表示制御回路90に大砲絵柄172の消去コマンドを送信し、ステップS634で表示制御回路90に弾絵柄173の消去コマンドを送信する。このフラグ格納部162の移動フラグがオフされた状態では図62のステップS597から図63のステップ677へ移行する。このステップS677でタイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2がゲーム終了時間GE2に到達したことを判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS678でフラグ格納部162の最終ラウンドフラグをオフ状態にリセットし、ステップS679でコマンド格納部161の図柄情報コマンドをクリアする。
=ケース4=
左スイッチ52または右スイッチ53が操作限度時間の経過前に操作されなかったときの処理内容の説明
CPU81は図62のステップS673でタイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2の加算結果が操作限度時間に到達したことを判断し、ステップS614で表示制御回路90に操作無効コマンドを送信する。この表示制御回路90は操作無効コマンドを受信したときにはVROMから操作無効コマンドに応じた画像データを検出し、図61の(i)に示すように、画像データの検出結果に基づいて操作無効絵柄176を表示する。
CPU81は図62のステップS614で表示制御回路90に操作無効コマンドを送信すると、ステップS615でフラグ格納部162の移動フラグをオフ状態にリセットする。このフラグ格納部162の移動フラグがオフされた状態ではステップS597から図63のステップ677へ移行する。ここでタイマ格納部163の大当りラウンド時間タイマST2がゲーム終了時間GE2に到達したことを判断したときにはステップS636へ移行し、フラグ格納部162の発射フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS678でフラグ格納部162の最終ラウンドフラグをオフ状態にリセットし、ステップS679でコマンド格納部161の図柄情報コマンドをクリアする。即ち、使用者が操作限度時間内で左スイッチ52および右スイッチ53をいずれも操作しなかったときには的絵柄171が移動停止し、大砲絵柄172から弾絵柄173が発射される映像が表示されない。
[13−4−3]インターバル処理
図65はステップS659のインターバル処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS681で表示制御回路90に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路90は再生停止コマンドを受信したときには大当りラウンド用のビデオデータの再生処理を停止する。即ち、1回目の大当りラウンド〜15回目の大当りラウンドが終了したときには直前の大当りラウンド用のビデオデータに応じた映像が静止画像で表示される。
[13−5]異常コマンド処理
図66はステップS415の異常コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU81はステップS691でフラグ格納部162の窓枠開放フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の窓枠開放フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS692へ移行し、電飾制御回路110に異常報知コマンド1を送信する。そして、ステップS693へ移行し、フラグ格納部162の窓枠開放フラグをオフ状態にリセットする。この電飾制御回路110は異常報知コマンド1を受信したときには複数の電飾LED19のそれぞれを異常報知コマンド1に応じた異常報知パターン1で駆動制御する。この異常報知パターン1は窓枠11の左上隅部の両ランプカバー18のそれぞれを発光状態に保持するものであり、窓枠11は左上隅部の両ランプカバー18が発光状態に保持されることに基づいて開放されていることが報知される。
CPU81はステップS691でフラグ格納部162の窓枠開放フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS694でフラグ格納部162の窓枠閉鎖フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の窓枠閉鎖フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS695へ移行し、電飾制御回路110に異常解消コマンド1を送信する。そして、ステップS696へ移行し、フラグ格納部162の窓枠閉鎖フラグをオフ状態にリセットする。この電飾制御回路110は異常解消コマンド1を受信したときには複数の電飾LED19のそれぞれを異常報知パターン1に応じて駆動制御する処理を停止し、窓枠11が閉鎖されたことを報知する。
CPU81はステップS694でフラグ格納部162の窓枠閉鎖フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS697でフラグ格納部162の不正検出フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の不正検出フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS698へ移行し、音声制御回路100に異常報知コマンド2を送信する。そして、ステップS699へ移行し、フラグ格納部162の不正検出フラグをオフ状態にリセットする。この音声制御回路110は異常報知コマンド2を受信したときには両スピーカ16のそれぞれを異常報知コマンド2に応じた異常報知パターン2で駆動制御する。この異常報知パターン2は両スピーカ16のそれぞれから警告音を継続的に出力する内容のものであり、不正行為の発生は両スピーカ16のそれぞれから警告音が継続的に出力されることに基づいて報知される。
CPU81はステップS697でフラグ格納部162の不正検出フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS700でフラグ格納部162の不正解消フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の不正解消フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS701へ移行し、音声制御回路100に異常解消コマンド2を送信する。そして、ステップS702へ移行し、フラグ格納部162の不正解消フラグをオフ状態にリセットする。この音制声御回路100は異常解消コマンド2を受信したときには両スピーカ16のそれぞれを異常報知パターン2に応じて駆動制御する処理を停止し、不正行為の解消を報知する。
CPU81はステップS700でフラグ格納部162の不正解消フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS703でフラグ格納部162の過払いフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の過払いフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS704へ移行し、電飾制御回路110に異常報知コマンド3を送信する。そして、ステップS705へ移行し、フラグ格納部162の過払いフラグをオフ状態にリセットする。この電飾制御回路110は異常報知コマンド3を受信したときには複数の電飾LED19のそれぞれを異常報知コマンド3に応じた異常報知パターン3で駆動制御する。この異常報知パターン3は窓枠11の右上隅部の両ランプカバー18のそれぞれを点灯状態に保持するものであり、過払いの発生は窓枠11の右上隅部の両ランプカバー18のそれぞれが点灯状態に保持されることに基づいて報知される。
CPU81はステップS703でフラグ格納部162の過払いフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS706でフラグ格納部162の過払い解消フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の過払い解消フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS707へ移行し、電飾制御回路110に異常解消コマンド3を送信する。そして、ステップS708へ移行し、フラグ格納部162の過払い解消フラグをオフ状態にリセットする。この電飾制御回路110は異常解消コマンド3を受信したときには複数の電飾LED19のそれぞれを異常報知パターン3に応じて駆動制御する処理を停止し、過払いの発生が解消されたことを報知する。
CPU81はステップS706でフラグ格納部162の過払い解消フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS709でフラグ格納部162の満タンフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の満タンフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS710へ移行し、音声制御回路100に異常報知コマンド4を送信する。そして、ステップS711へ移行し、フラグ格納部162の満タンフラグをオフ状態にリセットする。この音声制御回路110は異常報知コマンド4を受信したときには両スピーカ16のそれぞれを異常報知コマンド4に応じた異常報知パターン4で駆動制御する。この異常報知パターン4は両スピーカ16のそれぞれから「遊技球を抜いて下さい」という音声を断続的に出力する内容のものであり、下皿6内に遊技球が満タンに貯留されていることは両スピーカ16のそれぞれから異常報知パターン4に応じた音声が出力されることに基づいて報知される。
CPU81はステップS709でフラグ格納部162の満タンフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS712でフラグ格納部162の満タン解消フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部162の満タン解消フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS713へ移行し、音声制御回路100に異常解消コマンド4を送信する。そして、ステップS714へ移行し、フラグ格納部162の満タン解消フラグをオフ状態にリセットする。この音声制御回路100は異常解消コマンド4を受信したときには両スピーカ16のそれぞれを異常報知パターン4に応じて駆動制御する処理を停止し、下皿6の満タン状態が解消されたことを報知する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
ゲーム遊技用のプロセスデータ40についてゲーム遊技期間中のコマンド設定頻度C0を「0」に設定したので、スピーカ16による音の演出および電飾LED19による光の演出のそれぞれがプロセスデータ40のうちのゲーム遊技期間を除く残りの期間に比べて抑えられ、プロセスデータ00〜プロセスデータ31のそれぞれの全期間に比べても抑えられる。このため、ゲーム遊技期間中の演出制御回路80の処理内容が簡単になるので、演出制御回路80の負荷がゲーム遊技期間中に極端に大きくなることを防止できる。従って、演出制御回路80がゲーム遊技の映像を表示しながら保留コマンドに応じた処理と窓枠開放コマンドに応じた処理と窓枠閉鎖コマンドに応じた処理と不正検出コマンドに応じた処理と不正解消コマンドに応じた処理と過払いコマンドに応じた処理と過払い解消コマンドに応じた処理と満タンコマンドに応じた処理と満タン解消コマンドに応じた処理のそれぞれを並行して行う場合に演出制御回路80の負荷が極端に大きくなることも防止できる。しかも、ゲーム遊技期間中に全ての電飾LED19の消灯状態で装飾図柄表示器49の画面が発光するので、ゲーム遊技の映像を視覚的な認知度が高まる。この効果はゲーム遊技用のプロセスデータ41についても同一である。
遊技者が外れの判定時に不適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには左スイッチ52の操作タイミングまたは右スイッチ53の操作タイミング通りに弾絵柄173が的絵柄171に命中しない映像を表示し、遊技者が確変大当りの判定時等に適切なタイミングで左スイッチ52または右スイッチ53を操作したときには左スイッチ52の操作タイミングまたは右スイッチ53の操作タイミング通りに弾絵柄173が的絵柄171に命中する映像を表示した。このため、遊技者の技能をゲーム遊技の映像に反映させることができる。この効果は大当りラウンド中のゲーム遊技の映像についても同一である。
ゲーム遊技の映像として弾絵柄173が的絵柄171に命中するか否かの映像を装飾図柄表示器49に表示した。このため、的絵柄171を機械的な構造物から構成し、弾絵柄173が構造物に命中するか否かのゲーム遊技の映像を表示する場合とは異なり、的絵柄171および弾絵柄173相互間の関係を自由に設定することができるので、弾絵柄173の的絵柄171に対する遠近感等を自由に表現することが可能になる。
演出制御回路80のROM82には、図67に示すように、プロセスデータテーブルが予め記録されている。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンドのEXTデータおよびランダムカウンタSR4に基づいてプロセスデータ番号を選択するものであり、リーチC外れ用の変動開始コマンド#31のEXTデータ「30(h)」およびリーチC大当り用の変動開始コマンド#32のEXTデータ「31(h)」のそれぞれには相互に異なる2種類のプロセスデータ番号が設定され、リーチD外れ用の変動開始コマンド#41のEXTデータ「40(h)」およびリーチD大当り用の変動開始コマンド#42のEXTデータ「41(h)」のそれぞれには相互に異なる3種類のプロセスデータ番号が設定され、リーチC外れ用の変動開始コマンド#31〜リーチD大当り用の変動開始コマンド#42を除く残りの各変動開始コマンドのEXTデータには1種類のプロセスデータ番号が設定されている。
演出制御回路80のROM82には各プロセスデータ番号に応じてプロセスデータが設定されており、各プロセスデータは対応する変動開始コマンドに応じた変動表示時間の範囲内で終了するように設定されている。例えばプロセスデータ40Aはプロセスデータ番号40Aの選択時に設定されるものであり、プロセスデータ番号40Aはメイン制御回路60が変動開始コマンド#41を設定したときに選択される。このプロセスデータ40Aはゲーム遊技用のプロセスデータ40と同様に変動開始コマンド#41に応じた変動表示時間「40000msec」の範囲内で終了するように設定されている。この演出制御回路80のROM82には各プロセスデータ番号に応じてビデオデータ番号が設定され、表示制御回路90のVROMには各ビデオデータ番号に応じてビデオデータが設定されており、プロセスデータ番号が選択されたときにはプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号が選択され、ビデオデータ番号が選択されたときにはビデオデータ番号の選択結果に応じたビデオデータが選択される。
図68は図44のステップS484の装飾図柄遊技開始処理の詳細を示すものであり、CPU81は図68のステップS508で変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出すると、ステップS901でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR4の更新結果を取得する。このランダムカウンタSR4はCPU81が「0」〜「50」の範囲内で循環的に更新するものであり、ランダムカウンタSR4の更新処理は図40のステップS404のカウンタ更新処理で行われる。
CPU81は図68のステップS901でカウンタ格納部164からランダムカウンタSR4の更新結果を取得すると、ステップS509でROM82のプロセスデータテーブルからEXTデータの検出結果およびランダムカウンタSR4の取得結果の双方に応じたプロセスデータ番号を選択し、プロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを設定する。例えばEXTデータの検出結果が「41(h)」でランダムカウンタSR4の取得結果が「20」であるときにはプロセスデータ番号41が選択され、プロセスデータ番号41に応じたゲーム遊技用のプロセスデータ41が選択される。即ち、ゲーム遊技用のプロセスデータ40はメイン制御回路60が変動開始コマンド#41を設定したときに演出制御回路80が抽選で設定するものであり、ゲーム遊技用のプロセスデータ41はメイン制御回路60が変動開始コマンド#42を設定したときに演出制御回路80が抽選で設定するものである。図69はCPU81が図44のステップS486で実行する装飾図柄遊技中処理の詳細を示すものであり、CPU81はプロセスデータ40およびプロセスデータ41のいずれかを設定しているときには図69のステップS911からステップS584およびステップS585へ移行し、装飾図柄表示器49にゲーム遊技の映像を表示する。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、装飾図柄遊技時のゲーム遊技の映像で弾絵柄データが的絵柄データに命中するか否かを演算処理によって判断しても良い。以下、弾絵柄データが的絵柄データに命中するか否かを判断するための演算処理を図57に基づいて説明する。
弾絵柄データが現在位置(Xo,Yn)から上限度位置(Xo,Yo)に到達するまでの所要時間Ttは下記(1)式で演算される。ここでΔTはタイマ割込み処理の発生周期であり、SN2は弾絵柄データの現在位置に相当する弾位置カウンタの計測値であり、ΔYは弾絵柄データの単位時間ΔT毎の移動量である。
Tt=(Yo―Yn)/(ΔY/ΔT)
=(Yo−SN2*ΔY)/(ΔY/ΔT)
=(Yo−SN2*ΔY)*ΔT/ΔY ・・・・・・・・(1)
的絵柄データの左右方向の中心が現在位置(Xn,Yo)から上限度位置(Xo,Yo)に到達するまでの所要時間Tmは下記(2)式で演算される。下記(3)式および下記(4)式のそれぞれは(2)式に的絵柄データの左右方向の幅寸法Wを考慮したものである。ここでSN1は的絵柄データの現在位置に相当する的位置カウンタの計測値であり、ΔXは的絵柄データの単位時間ΔT毎の移動量である。
Tm=(Xo―Xn)/(ΔX/ΔT)
=|(Xo−SN1*ΔX)|/(ΔX/ΔT)
=|(Xo−SN1*ΔX)*ΔT|/ΔX ・・・・・・・・(2)
Tm1=|{(Xo―M/2)−(SN1*ΔX)}*ΔT|/ΔX ・・・・(3)
Tm2=|{(Xo+M/2)−(SN1*ΔX)}*ΔT|/ΔX ・・・・(4)
弾絵柄データが的絵柄データに命中するか否かを判断するには(1)式に弾位置カウンタSN2の現在の計測値を投入し、(3)式および(4)式のそれぞれに的位置カウンタSN1の現在の計測値を投入し、(1)式の演算結果を(3)式の演算結果および(4)式の演算結果のそれぞれを限度値とする命中範囲と比較すれば良い。下記(5)式は命中範囲を示すものであり、(1)式の演算結果が命中範囲に属していることが判断されたときには弾絵柄データが的絵柄データに命中する映像が発生し、(1)式の演算結果が命中範囲に属していないことが判断されたときには弾絵柄データが的絵柄データに命中しない映像が発生する。
Tm1≦Tt≦Tm2 ・・・(5)
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、メイン制御回路60が変動パターンの設定結果を通知する変動パターンコマンドおよび装飾図柄遊技の開始を指令する変動開始コマンドを演出制御回路80に別々に送信する構成としても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、演出制御回路80および表示制御回路90の両者を単一のマイクロコンピュータから構成しても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、演出制御回路80と表示制御回路90と音声制御回路100と電飾制御回路110の4者を単一のマイクロコンピュータから構成しても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、表示制御回路90と音声制御回路100と電飾制御回路110の3者を単一のマイクロコンピュータから構成しても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、変動時間タイマMT1が「0」に減算されることに基づいて特別図柄表示器48に特別図柄を設定結果に応じた態様で表示しても良い。即ち、特別図柄を変動表示することなく表示しても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、遊技者が遊技盤20を叩く不正を検出してメイン制御回路60から演出制御回路80に不正検出コマンドを送信しても良い。この場合、遊技盤20に加速度センサを装着し、遊技者が遊技盤20を叩いたか否かをメイン制御回路60が加速度センサからの出力信号に基づいて判断すると良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、遊技者が特別入賞口29に永久磁石を近付ける不正を検出してメイン制御回路60から演出制御回路80に不正検出コマンドを送信しても良い。この場合、特別入賞口29に磁気センサを装着し、遊技者が特別入賞口29に永久磁石を近付けたか否かをメイン制御回路60が磁気センサからの出力信号に基づいて判断すると良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、メイン制御回路60が保留コマンドを含む制御コマンドとして1バイトの信号を送信する構成としても良い。この構成の場合、メイン制御回路60として8ビットのマイクロコンピュータを使用しても良く、あるいは、メイン制御回路60に周辺回路を追加することに基づいて上位の1バイトまたは下位の1バイトを無効化しても良く、あるいは、上位の1バイトまたは下位の1バイトをデフォルトデータに設定すると良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、メイン制御回路60から出力回路を通して演出制御回路80にハイレベルまたはロウレベルの保留コマンドを送信する構成としても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、メイン制御回路60が下記[1]〜[4]の異常の発生の有無を判定し、異常の発生を判定したときには異常コマンドを設定し、異常コマンドの設定結果を演出制御回路80に直ちに送信する構成としても良い。
[1]枠構成部品が正規の状態か否かを検出する検出手段からの出力信号に基づいて状態異常を検出する。外枠1に対する内枠2の施錠状態と内枠2に対する窓枠11の施錠状態と上皿ユニット扉の施錠状態と遊技盤取付枠(機構板)に対するメインセットの離間状態のそれぞれは当該異常の一例である。ここで上皿ユニット扉とは上皿5を保持する上皿板3であり、メインセットとは上通路36および球払出装置37を有する部材であり、上皿ユニット扉とは上皿板3であり、遊技盤取付枠とは遊技盤20が取付けられた部材であり、枠構成部品とは外枠1と内枠2と窓枠11と上皿板3と機構板とメインセットのそれぞれを称して入る。
[2]球排出系の異常の有無を検出する。払出センサ40の出力異常と賞球コマンドに対する球払出装置37の動作不良と球タンク34内に遊技球が貯留されていない異常と上皿5内に遊技球が満杯に貯留されている異常のそれぞれは当該異常の一例である。
[3]入賞系の異常の有無を検出する。遊技球が入賞可能な入賞装置への駆動指令に対する入賞装置の作動不良と入賞装置に遊技球が入賞したことを検出する入賞センサの出力異常(メイン制御回路60がセンサ異常を判断する場合および入賞センサ側でセンサ異常が判断されてその信号がメイン制御回路60に入力される場合の双方を含む)のそれぞれは当該異常の一例である。
[4]不正行為の有無を検出する。枠構成部品を強制的に開放する異常とピアノ線等を挿入して入賞装置を強制的に開放する異常と基板ケースが開放された異常と入賞装置を磁石によって入賞し易い状態にする異常のそれぞれは当該異常の一例である。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、演出制御回路80のCPU81が窓枠開放フラグのオン状態または不正検出フラグのオン状態または過払いフラグのオン状態または満タンフラグのオン状態で装飾図柄表示器49に異常絵柄を表示するための異常報知コマンドを設定し、異常報知コマンドの設定結果を表示制御回路90に送信する構成としても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、左スイッチ52または右スイッチ53が操作されたときに当該操作を有効なものとして取扱う有効期間をゲーム遊技期間としても良い。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、ゲーム遊技用のプロセスデータ40についてゲーム遊技期間中にスピーカ16から楽曲または効果音を出力するための音声制御データを設定しても良い。この構成の場合、プロセスデータ40のゲーム遊技期間中のコマンド設定頻度C0をプロセスデータ40のうちのゲーム遊技期間を除く残りの期間でのコマンド設定頻度C1に比べて小に設定し、しかも、プロセスデータ00〜31のそれぞれの全期間でのコマンド設定頻度C2に比べて小に設定することが好ましい。この構成はゲーム遊技用のプロセスデータ41についても同様である。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、ゲーム遊技用のプロセスデータ40についてゲーム遊技期間中にスピーカ16から楽曲等を出力するための音声制御データおよび電飾LED19から光を出力するための電飾制御データのそれぞれを設定しても良い。この構成の場合、プロセスデータ40のゲーム遊技期間中のコマンド設定頻度C0をプロセスデータ40のうちのゲーム遊技期間を除く残りの期間でのコマンド設定頻度C1に比べて小に設定し、しかも、プロセスデータ00〜31のそれぞれの全期間でのコマンド設定頻度C2に比べて小に設定することが好ましい。この構成はゲーム遊技用のプロセスデータ41についても同様である。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、メイン制御回路60のCPU61が電飾制御用のプロセスデータを変動開始コマンドの設定結果に応じて設定し、演出制御回路80のCPU81が表示制御用のプロセスデータおよび音声制御用のプロセスデータのそれぞれを変動開始コマンドの受信結果に応じて設定し、メイン制御回路60のCPU61が複数の電飾LED19のそれぞれを駆動するための電飾制御コマンドをプロセスデータの設定結果に応じて設定し、演出制御回路60のCPU61が装飾図柄表示器49を駆動するための表示制御コマンドをプロセスデータの設定結果に応じて設定すると共に両スピーカ16のそれぞれを駆動するための音声制御コマンドをプロセスデータの設定結果に応じて設定する構成としても良い。この構成の場合、ゲーム遊技用のプロセスデータ40として、ゲーム遊技期間内には単位時間当りの表示制御コマンドの設定回数および単位時間当りの音声制御コマンドの設定回数を相互に加算してなるコマンド設定頻度がプロセスデータ40のうちゲーム遊技期間を除く残りの期間でのコマンド設定頻度およびゲーム遊技用ではない残りの各プロセスデータの全ての期間でのコマンド設定頻度のそれぞれに比べて小または零となるものを設定することが好ましい。この構成はゲーム遊技用のプロセスデータ41についても同様である。
上記実施例1〜実施例2のそれぞれにおいては、メイン制御回路60のCPU61が音声制御用のプロセスデータを変動開始コマンドの設定結果に応じて設定し、演出制御回路80のCPU81が表示制御用のプロセスデータおよび電飾制御用のプロセスデータのそれぞれを変動開始コマンドの受信結果に応じて設定し、メイン制御回路60のCPU61が音声制御コマンドをプロセスデータの設定結果に応じて設定し、演出制御回路60のCPU61が表示制御コマンドおよび電飾制御コマンドのそれぞれをプロセスデータの設定結果に応じて設定する構成としても良い。この構成の場合、ゲーム遊技用のプロセスデータ40として、ゲーム遊技期間内には単位時間当りの表示制御コマンドの設定回数および単位時間当りの電飾制御コマンドの設定回数を相互に加算してなるコマンド設定頻度がプロセスデータ40のうちゲーム遊技期間を除く残りの期間でのコマンド設定頻度およびゲーム遊技用ではない残りの各プロセスデータの全ての期間でのコマンド設定頻度のそれぞれに比べて小または零となるものを設定することが好ましい。この構成はゲーム遊技用のプロセスデータ41についても同様である。
実施例1を示す図(パチンコ遊技機の全体構成を示す斜視図) 遊技盤を示す前面図 パチンコ遊技機の全体構成を示す後面図 上皿および下皿相互間の接続状態を示す断面図 電気的構成を示すブロック図 (a)はメイン基板と中継基板と演出基板を示す図、(b)は規制回路を示す図 メイン制御回路から送信される制御コマンドの一覧を示す図 メイン基板で生成されるランダムカウンタの一覧を示す図 大当り判定テーブルを示す図 特別図柄用の外れ図柄テーブルを示す図 変動開始コマンドテーブルを示す図 変動パターンテーブルを示す図 メイン制御回路の制御データ格納領域を示す図 演出基板で生成されるランダムカウンタの一覧を示す図 コマンド判別テーブルを示す図 プロセスデータを示す図 装飾図柄遊技用のビデオデータテーブルを示す図 大当りラウンド用のビデオデータテーブルを示す図 (a)は大当り図柄テーブルを示す図、(b)は左図柄テーブルを示す図、(c)は中図柄テーブルを示す図、(d)は右図柄テーブルを示す図 演出制御回路の演出制御データ格納領域を示す図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート メイン制御回路の入力処理を示すフローチャート メイン制御回路のカウンタ更新処理2を示すフローチャート メイン制御回路の賞球制御処理を示すフローチャート メイン制御回路のデータ取得処理を示すフローチャート メイン制御回路の異常検出処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄プロセス処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動開始時処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動開始時処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動停止時処理を示すフローチャート メイン制御回路のウェイト処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り遊技処理を示すフローチャート メイン制御回路のインターバル処理を示すフローチャート 大当りラウンドコマンドおよびインターバルコマンドの送信タイミングを示す図 メイン制御回路のコマンド送信処理を示すフローチャート メイン制御回路のコマンド送信処理を示すフローチャート 演出制御回路のメイン処理を示すフローチャート 演出制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート 演出制御回路のコマンド解析処理を示すフローチャート 演出制御回路の保留コマンド処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技開始処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当り図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の外れリーチ図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の完全外れ図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技中処理を示すフローチャート 装飾図柄遊技の映像を示す図 ゲーム遊技用の変動開始コマンドに対応するプロセスデータを示す図 装飾図柄遊技の映像を示す図 ゲーム遊技処理の開始タイミングおよび終了タイミングを説明するための図 演出制御回路のゲーム遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路のゲーム遊技処理を示すフローチャート ゲーム遊技の映像を示す図 ゲーム遊技の映像を示す図 演出制御回路の装飾図柄遊技停止処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当り遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当りラウンド処理を示すフローチャート ゲーム遊技の映像を示す図 演出制御回路のゲーム遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路のゲーム遊技処理を示すフローチャート ゲーム遊技の映像を示す図 演出制御回路のインターバル処理を示すフローチャート 演出制御回路の異常コマンド処理を示すフローチャート 実施例2を示す図(プロセスデータテーブルを示す図) 図45相当図 図49相当図
符号の説明
6は下皿、11は窓枠、13は窓枠センサ、20は遊技盤、24は遊技領域、26は始動口、29は特別入賞口、37は球払出装置、40は払出センサ、45は満タンセンサ、49は装飾図柄表示器、60はメイン制御回路、80は演出制御回路、90は表示制御回路である。

Claims (1)

  1. 遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられ、前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球可能な始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球可能な開放状態および前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球不能な閉鎖状態に相互に切換わることが可能な可変入球口と、
    遊技球が前記始動口に入球することに基づいて前記可変入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定するメイン制御回路と、
    前記メイン制御回路の判定結果を遊技者に報知するための識別図柄が表示される図柄表示器と、
    図柄遊技の映像を演出するための音声を出力するスピーカと、
    図柄遊技の映像を演出するための光を出力する電飾器と、
    図柄遊技の映像の演出内容に加えて音声の演出内容および光の演出内容の双方または一方を設定するサブ制御回路と、
    遊技者の操作内容に応じた信号を前記サブ制御回路に出力する操作スイッチを備え、
    前記メイン制御回路は、
    遊技球が前記始動口に入球することに基づいて大当りであるか否かを判定する大当り判定手段と、
    図柄遊技の映像の演出内容に加えて音声の演出内容および光の演出内容の双方または一方を設定するための可変情報を複数の選択肢のうちから選択するものであって、前記大当り判定手段が大当りであることを判定したときには大当り用の複数の可変情報のうちから大当り用の可変情報を選択すると共に前記大当り判定手段が大当りであることを判定しなかったときには外れ用の複数の可変情報のうちから外れ用の可変情報を選択する可変情報選択手段と、
    前記可変情報選択手段の選択結果を通知するための可変情報信号を前記サブ制御回路に送信する可変情報信号送信手段と、
    図柄遊技の開始タイミングが到来することに基づいて図柄遊技を開始することを指令するための可変開始指令信号を前記サブ制御回路に送信する可変開始指令信号送信手段を有し、
    前記サブ制御回路は、
    前記可変情報信号送信手段から送信される可変情報信号および前記可変開始指令信号送信手段から送信される可変開始指令信号のそれぞれを受信する信号受信手段と、
    前記メイン制御回路が大当りであることを判定したときには識別図柄を予め決められた大当りの態様に設定し、前記メイン制御回路が大当りであることを判定しなかったときには識別図柄を大当りの態様とは異なる外れの態様に設定する図柄設定手段と、
    前記信号受信手段が可変情報信号を受信することに基づいて図柄遊技の映像の演出内容に加えて音声の演出内容および光の演出内容の双方または一方を含む遊技内容を可変情報信号の受信結果に応じて設定するものであって、前記信号受信手段が予め決められた特定の可変情報信号を受信したときには前記操作スイッチからの出力信号に応じて演出絵柄の挙動を変えるゲーム遊技の映像を図柄遊技が開始されてから終了するまでの範囲内で予め決められたゲーム遊技期間中に表示するための特定の遊技内容を設定する遊技内容設定手段と、
    前記信号受信手段が可変開始指令信号を受信することに基づいて前記図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するための指令信号に加えて前記スピーカから図柄遊技の映像を演出する音声を出力するための指令信号および前記電飾器から図柄遊技の映像を演出する光を出力するための指令信号の双方または一方を前記遊技内容設定手段の設定結果に応じて設定する指令信号設定手段を有し、
    前記遊技内容設定手段は、
    前記特定の遊技内容として、前記ゲーム遊技期間内には前記図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するための指令信号を除く残りの指令信号の単位時間当りの設定回数である信号設定頻度が前記特定の遊技内容のうち前記ゲーム遊技期間を除く残りの期間での信号設定頻度および前記特定の遊技内容を除く残りの各遊技内容の全ての期間での信号設定頻度のそれぞれに比べて小または零となるものを設定することを特徴とするパチンコ遊技機。

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