JP4982798B2 - 工程間搬送システムにおける搬送車のシフト装置 - Google Patents
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Description
この工場内の予め定められた工程間でカセット等の搬送物を搬送する際、搬送ラインの本線走行レールに沿って走行する無人搬送車を用いている。この無人搬送車としては、工場の地上を走行するRGV(有軌道式地上搬送車)と、工場の天井部を走行するOHV(有軌道式天井搬送車)とがある。
また、製造工場内の予め定められた工程間搬送の効率を向上させるため、無人の搬送車を複数台、同時に走行するようにしている。
また、同様の理由から、定期メンテナンスの対象となった搬送車についても、このシフトゾーンを用いるようにしている。
このシフトゾーンとしては、特に限定されるものではないが、例えば、ループ状の搬送ラインの直線区間の一部にシフトゾーンを配置し、搬送ラインよりシフトゾーンを経てメンテナンス対象の搬送車をメンテナンスゾーン側へと、搬送ラインと交わる方向に敷設したシフトレールに導かれて離脱用台車を移動するようにしたシフト装置を用いて離脱させるようにしている。或いはシフトゾーンからメンテナンス対象の搬送車を、搬送ラインの直線区間の一部と平行するように配設したメンテナンスゾーン側へクレーンにて吊垂して移動させるようにし、これにより、メンテナンス対象の搬送車より後続の搬送車の搬送走行を可能としている。
また、近年の液晶基板の大型化により、搬送車自体も大型になり、これに伴い搬送ラインのコーナ部の回転半径が大きくなっており、これにより、ループ状の搬送ラインの中間部分に空きスペースがあるにもかかわらず、シフト装置を配置するスペースを、工場レイアウト時に製造装置エリア内に予め準備しておく必要があり、それだけ工場スペースが全体として大きくなるという問題があった。
本発明の工程間搬送システムは、特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すように、液晶基板や半導体等の製造工場においては、ループ状の搬送ラインRの直線区間に沿ってその外側に複数台の製造装置M、Mを配設し、このループ状の搬送ラインRに沿って複数台の搬送車V、Vが走行し、製造装置Mの工程間を液晶基板や半導体部品を収納したカセット等の搬送物を搬送するようにしている。
このシフト装置Aは、図1に示すように、搬送ラインの直線走行レール部に接続されるコーナ部に配設され、往路側の直線走行レールR1及び該往路側の直線走行レールR1と所要間隔をあけて敷設するようにした復路側の直線走行レールR2とが平行する直線走行レールの端部位置において、該直線走行レールと直交する方向に移動可能としたシフト台車1と、該シフト台車上に往路側の直線走行レールR1と復路側の直線走行レールR2とを互いに接続するよう半円形に屈曲して敷設した曲線レール2と、該曲線レール2の外側位置で、かつ直線走行レールR1と平行するよう直線状に敷設したシフトレール3とより構成し、シフト台車1の下部に、ローラ、コロなどの転動手段(図示省略)を配し、これによりシフト台車1が円滑にスライド移動するようにする。
また、このシフト台車1はその一部に、特に限定されるものではないが、例えば、シフト台車外側面に沿ってスクリューロッド式、シリンダ式等のスライド移動装置4を配設し、このスライド移動装置4の駆動によりシフト台車1を往路側の直線走行レールR1の端部及び復路側の直線走行レールR2の端部と直交する方向へ、かつ予め定めた距離だけ移動するようにする。
また、搬送ラインの外側で、いずれか一方の直線走行レール、特に限定されるものではないが、例えば、往路側の直線走行レールR1の延長線上となるようにしてリジェクトレール5を直線的に敷設し、これによりシフト台車1を移動量Lだけ移動させることで、往路側の直線走行レールR1の端部よりシフトレール3を介してリジェクトレール5と一直線的に接続されるようにする。
図1〜図2に示す第1実施例において、液晶基板や半導体部品を収納したカセット等の搬送物を工程間搬送する場合、通常シフト台車1は、搬送ラインの直線走行レール部(往路側の直線走行レールR1の端部及び復路側の直線走行レールR2の端部)と、シフト台車上の曲線レール2の端部とは互いに接続され、これらによりループ状となって、この搬送ラインRに沿って複数台の搬送車Vが走行し、カセット等の搬送物を搬送する。
搬送車Vのいずれか1台が故障し、これを別設の制御装置等(図示省略)にて検知すると、シフト装置Aのシフト台車1をスライド移動装置4の駆動により移動量Lだけ移動させる。これによりループ状となっていた搬送ラインの直線走行レール部と、シフト台車上の曲線レール部とは互いに離間するようになるとともに、往路側の直線走行レールの端部は移動したシフト台車上のシフトレールの端部と接続されるようになる。
この第2実施例は、シフト装置Aの幅(シフト台車1の移動範囲)L0を小として構成する場合に適している。この場合は、ループ状の搬送ラインの直線走行レールの端部を少し屈曲Raするようにして小径の曲線レールの端部と円滑に接続されるようにするとともに、シフト台車上に敷設するシフトレール3の一端部も搬送ライン側直線走行レールの端部の屈曲端部とも接続されるよう少し屈曲させるようにして形成し、シフト装置Aの幅(シフト台車1の移動範囲)L0を小として構成するようにしているが、その他の構成は第1実施例と同じである。
L シフト台車の移動量
L0 シフト装置の幅(シフト台車の移動範囲)
M 製造装置
R 搬送ライン
R1 往路側の直線走行レール
R2 復路側の直線走行レール
V 搬送車
1 シフト台車
2 曲線レール
3 シフトレール
4 スライド移動装置
5 リジェクトレール
Claims (3)
- 搬送ラインコーナ部の製造装置エリア外に、メンテナンス対象の搬送車を搬送ラインから離脱するためのシフト装置を配置するようにした工程間搬送システムにおける搬送車のシフト装置であって、シフト装置を、搬送ラインの平行する2本の直線走行レール端部間を接続するようにした曲線レールと直線状のシフトレールとを敷設したシフト台車を、搬送ラインの直線走行レール端部に曲線レール或いはシフトレールを選択的に接続できるよう、搬送ラインの直線走行レールと交わる方向に移動可能に構成したことを特徴とする工程間搬送システムにおける搬送車のシフト装置。
- シフト装置外方の製造装置エリア外にリジェクトレールを配設して構成したことを特徴とする請求項1記載の工程間搬送システムにおける搬送車のシフト装置。
- 搬送ラインの平行する2本の直線走行レール端部を屈曲し、これと接続するようにしたシフト台車上の曲線レールを小径に形成し、シフト装置幅を小として構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の工程間搬送システムにおける搬送車のシフト装置。
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