JP4982429B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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本発明は、ディスクブレーキに関する。
ディスクブレーキには、ピストンを液圧によって摺動させることによりシリンダから突出させて、ブレーキパッドを押圧し、これをディスクに接触させることで制動を行うものがある。このようなディスクブレーキにおいて、例えばシリンダ内の加工を容易にすること等を目的として、シリンダを、底部の蓋部材と、この蓋部材で閉塞される開口部を有するシリンダ本体とに分割し、開口部を介してシリンダ本体内の加工を行った後に、開口部を閉塞するように蓋部材を摩擦攪拌接合(FSW)で接合するものがある(例えば、特許文献1参照)。一方、ディスクブレーキでは、ブレーキ液を真空充填する際にピストンとシリンダ底部とが貼り付いてしまうことがあるため、シリンダ底部にピストンとの隙間を確保するための突起を形成する必要があるが、上記した別体の蓋部材を接合するものにおいては、この蓋部材に突起を形成するようになっている。
特開2007−010138号公報
上記のように蓋部材に突起を形成するのでは、突起を形成するための加工が必要であるため製造コストが上昇する可能性があった。また、蓋部材には突起がある面とない面とが存在することになり、突起を外側にしてシリンダ本体に接合するといった誤組み付けを生じる可能性があるため、誤組み付けの有無の確認等の管理が面倒であった。
したがって、本発明は、製造コストを低減でき、管理が容易なディスクブレーキの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、蓋部材とシリンダ本体とを接合する接合部の一部にシリンダ内に突出する突起が設けられ、該突起は、前記接合の際に前記シリンダ本体内へ嵌合される押さえ具に設けられた溝に軟化した前記接合部が押し出されて形成される
請求項1に係る発明によれば、製造コストを低減でき、管理が容易となる。
「第1実施形態」
本発明の第1実施形態を図1〜図11を参照して以下に説明する。
第1実施形態のディスクブレーキ1は、二輪車の前輪制動用のラジアルマウントタイプのディスクブレーキで、図1〜図7に示すキャリパ11は、ディスク12を跨いだ状態で車両の非回転部に取り付けられるモノブロックのキャリパボディ13と、ディスク12を介して互いに対向するようにキャリパボディ13に摺動可能に設けられた複数対、具体的には二対の図2〜図4に示すピストン14とを有する対向ピストン型のものである。なお、以下においては、車両への取付状態をもって説明する。
キャリパボディ13は、図1および図3に示すように、ディスク軸線方向のディスク12よりも外側(車輪に対し反対側)に配置されるアウタ側シリンダ部(シリンダ)20および内側(車輪側)に配置されるインナ側シリンダ部(シリンダ)21と、アウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21をディスク12の半径方向外側で結ぶディスクパス部22とを有している。
図2〜図4に示すように、アウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21には、互いにディスク軸線方向において対向して対をなすボア24が、ディスク円周方向に離間して複数対具体的には二対設けられており、これらボア24それぞれに上記したピストン14が嵌挿されている。
ここで、各ボア24は、図8に示すように、ピストン14を摺動可能に嵌合させる嵌合内径部27と、嵌合内径部27よりも奥側にあってこの嵌合内径部27よりも大径の大径内径部28とを有しており、嵌合内径部27の軸線方向における中間位置には、図示略のピストンシールを保持するための複数具体的に二カ所のシール周溝29,30が形成されている。
キャリパボディ13には、図1および図7に示すように、ディスク軸線方向に沿ってアウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21間に橋架されるパッドピン32がディスク円周方向に離間して複数本具体的には二本設けられている。
キャリパボディ13のパッドピン32には、図1に示すように、一対のブレーキパッド33がディスク軸線方向に移動可能に支持されている。これらパッド33は、ディスク12の軸線方向における両側にそれぞれ配置されることになり、これらパッド33のディスク12に対し反対側に位置するようにキャリパボディ13に設けられたピストン14でディスク12に押し付けられ、これにより、制動力を発生させるようになっている。
そして、第1実施形態において、キャリパボディ13は、アウタ側シリンダ部20とインナ側シリンダ部21とディスクパス部22と有し、図8に示すように、インナ側シリンダ部21の底部35に両ボア24に個別に連通する二つの開口部36が形成された、例えばアルミニウム鋳造品からなる一体形状のキャリパボディ本体(シリンダ本体)37と、このキャリパボディ本体37の底部35の開口部36を塞ぐように設けられる、キャリパボディ本体37とは別体であってアルミニウム素材から形成された蓋部材38とを有している。ここで、蓋部材38は、円板状をなしており、軸線方向の両面が平坦面とされ、いずれの面にも突起は形成されていない。すなわち、本実施形態では、両面が平坦な蓋部材38を用いることになる。
そして、インナ側シリンダ部21とアウタ側シリンダ部20とディスクパス部22とを有するキャリパボディ本体37に、底部35の開口部36を介して外から挿入される切削工具によって、例えば、インナ側シリンダ部21およびアウタ側シリンダ部20の嵌合内径部27およびシール周溝29,30等が加工形成される。
このようにして加工されたキャリパボディ本体37のインナ側シリンダ部21の各ボア24に、図9および図10に示す略円柱状の押さえ具40をそれぞれ中子のように嵌合させて、これら押さえ具40に共通の保持板41を当てる。これらの押さえ具40および保持板41は、蓋部材38を載置させることにより、蓋部材38のキャリパボディ本体37に対する位置決めを行う治具42となっている。
そして、押さえ具40には、その軸線方向の蓋部材38側の端面40Aに、この端面40Aよりも一定の深さで軸線方向に凹む、押さえ具40の軸線を中心とした同径の円弧状の溝部44が、図10に示すように、円周方向に間隔をあけて複数、具体的には二カ所形成されている。これら溝部44の間の隙間部45は、端面40Aと同一平面となっている。つまり、押さえ具40の端面40Aには、押さえ具40の円周方向に断続的(言い換えれば不連続)に溝部44が形成されている。溝部44の径は蓋部材38の外径と略同径となっており、溝部44は、端面40Aに当接する蓋部材38の外周縁部の位置に配置される。なお、溝部44は、ボア24の円周方向に不連続であれば良く、閉じた円形でなければ良い。例えば、円を一カ所のみ切り欠いた一つの円弧状の溝部を形成しても良く、溝部を三カ所以上としても良い。
上記のような押さえ具40に蓋部材38を載置させた状態で、キャリパボディ本体37および蓋部材38の境界部を、外側つまり押さえ具40とは反対側から図示略の接合工具で摩擦攪拌接合(FSW)により接合する。すると、キャリパボディ本体37および蓋部材38の境界部が接合されて接合部48となり、その際に、軟化した素材の一部が押さえ具40の溝部44に押し出されている。
そして、軟化した接合部48が押し出された後、キャリパボディ13から、押さえ具40を引き抜くと、図8に示すように、接合部48は、ボア24側ほど径方向の幅が狭くなる円環状をなし、そのボア24側の一部に、溝部44と同形状の円弧状の裏波としての突起部(突起)49が複数、具体的には二カ所形成されることになる。これら突起部49は、ボア24の底面24Aよりも一定の高さでボア24の軸線方向に突出し、図11に示すように、ボア24の軸線を中心とした同径の円弧状をなして、円周方向に間隔をあけて形成されている。これら突起部49の間の隙間部50は、蓋部材38の不溶部分を含むボア24の底面24Aと同一平面となっている。なお、溝部44を上記のように変更して、例えば、突起部を円を一カ所のみ切り欠いた一つの円弧状としたり、突起部を三カ所以上としても良い。
以上、ボア24の底面24Aには、キャリパボディ本体37および蓋部材38の接合のために必要な摩擦攪拌接合によって、ボア24の円周方向に断続的に円弧状をなす突起部49が複数形成されることになる。そして、後に、ピストン14をボア24に嵌合させて、ブレーキ液を真空充填により充填しても、ピストン14が突起部49に当接してボア24の底面24Aとの間に隙間を保持するため、ピストン14が底面24Aに貼り付くことがない。
以上に述べた第1実施形態によれば、キャリパボディ本体37および蓋部材38の接合のために必要な摩擦攪拌接合によってアウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21内に突起部49を形成することができるため、突起部49を形成するためだけの加工が不要となり、製造コストを低減することができる。また、接合前の蓋部材38には突起がある面が存在しないことになり、誤組み付けを生じる可能性がなく、管理が容易となる。
また、突起部49をボア24の円周方向に断続的に形成したため、エア溜まりを生じることなくブレーキ液を良好に充填できる。
「第2実施形態」
本発明の第2実施形態を主に図12および図13を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分は、同一称呼、同一の符号とし、その説明は略す。
第2実施形態では、図12および図13に示すように、接合部48のボア24側の一部に、ボア24の径方向に延びる直線状の突起部(突起)55を、ボア24の円周方向に等間隔で多数放射状に形成している。これらの突起部55も、図示は略すが、第1実施形態と同様、押さえ具に円周方向に等間隔で多数の直線状の溝を放射状に形成し、摩擦攪拌接合の際に軟化した素材がこれら溝に押し出されることで形成される。
このような第2実施形態によれば、ボア24の径方向に長い突起部55をボア24の円周方向に多数形成しているため、これら突起部24が補強用のリブとなり、インナ側シリンダ部21の底部35の強度を向上することができる。したがって、ブレーキ液圧の高圧化等に対応可能な高負荷型のディスクブレーキとなる。
本発明の第1実施形態のディスクブレーキを示す平面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキを示すアウタ側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキを示す底面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキを示すインナ側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す正面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの図2に示すX−X断面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのインナ側シリンダ部および治具を示す断面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキの製造時に用いられる押さえ具を示す図9のB矢視図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのボアの底面を示す図8のA矢視図である。 本発明の第2実施形態のディスクブレーキのインナ側シリンダ部の断面図である。 本発明の第2実施形態のディスクブレーキのボアの底面を示す図12のC矢視図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ
12 ディスク
14 ピストン
21 インナ側シリンダ部(シリンダ)
33 ブレーキパッド
35 底部
36 開口部
37 キャリパボディ本体(シリンダ本体)
38 蓋部材
48 接合部
49,55 突起部(突起)

Claims (1)

  1. ブレーキパッドをディスクに押圧するピストンが摺動するシリンダを、底部となる板状の蓋部材と該蓋部材で閉塞される開口部を有するシリンダ本体とで構成し、前記蓋部材を前記シリンダ本体に接合して前記開口部を閉塞してなるディスクブレーキにおいて、
    前記蓋部材と前記シリンダ本体とを接合する接合部の一部に前記シリンダ内に突出する突起が設けられ、該突起は、前記接合の際に前記シリンダ本体内へ嵌合される押さえ具に設けられた溝に軟化した前記接合部が押し出されて形成されることを特徴とするディスクブレーキ。
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