JP2010175040A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Seiko Tsubota
聖子 坪田
Yoichi Kumemura
洋一 久米村
Ei Inoue
映 井上
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Abstract

【課題】微圧制動時における鳴きの発生が抑制されるディスクブレーキを提供する。
【解決手段】付勢機構9(付勢手段)により、ピストン4の基端4B側を車両前進時のディスク回入方向へ付勢する。これにより、車両の速度調節等の微圧制動時であっても、ブレーキパッド3のライニング面全体をディスクロータ2に接触させることが可能になり、その結果、ディスクブレーキ1の鳴きを効果的に抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスクブレーキに関する。
一般に、自動車等の車両で使用されるディスクブレーキでは、キャリパに収容されたピストンの推力によりインナ側(車両前後方向の中心に向く側)のブレーキパッド(以下、インナパッドという)がディスクロータ(ディスク)のインナ側の面に押し付けられ、このときの反力によりアウト側のブレーキパッド(以下、アウタパッドという)も当該ディスクのアウト側の面に押し付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−97867号公報
ディスクブレーキでは、ブレーキパッドはディスク回出側よりも回入側の方が摩耗の度合いが大きいことが知られており、ブレーキパッドが偏摩耗した状態では、運転者が車速調整等のためにブレーキペダルを軽く踏んだ場合(以下、微圧制動時という)、ブレーキパッドの一部(摩耗が促進していない側)だけがディスクロータに当接する。この場合、ブレーキパッドの挙動が不安定になることから、ブレーキ鳴きが発生する。
本発明は、微圧制動時における鳴きの発生が抑制されるディスクブレーキを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のディスクブレーキは、シリンダボア内に、ピストンの基端側を車両前進時のディスク回入方向へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、微圧制動時における鳴きの発生が抑制されるディスクブレーキを提供することができる。
ディスクブレーキの断面図であり、シリンダボアの軸線を含む平面における軸断面図である。 第1実施形態の説明図であり、ピストンとシリンダボアとを断面で示した図である。 図2において要部(付勢手段)を拡大して示した図である。 第1実施形態の他の実施形態を示す図であり、特に、第1実施形態の図3に対応する図である。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパ単体を示す図であり、特に、シリンダボアのスプリング収容部にスプリング(付勢手段)が収容された状態を示す図である。 図5におけるA−A矢視図である。 図5におけるB−B矢視図である。 第2実施形態のディスクブレーキの説明図であり、シリンダボアの軸線を含む平面における主要部の軸断面図である。 第2実施形態の付勢手段としてのスプリングの五面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1−図3に基づき説明する。
図1に示されるように、ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2(ディスク)の車両の内外両側(図1における左右両側)に配設された一対のブレーキパッド3(以下、必要に応じて、内側のブレーキパッドをインナパッド3a、外側のブレーキパッドをアウタパッド3bという)と、先端6A側(図1における左側部分)がインナパッド3aに対向するピストン4と、ディスクロータ2を跨ぐように延びてアウタパッド3bに対向する爪部5とピストン4が嵌装される内周面6Aを有するシリンダボア6とが設けられるキャリパ7と、車体側に取り付けられて一対のブレーキパッド3およびキャリパ7をディスクロータ2の軸方向(図1における左右方向)へ移動可能に支持するキャリア8とを有する。なお、シリンダボア6には、環状溝13に嵌装されてピストン4に摺動可能に密着するシール部材14が設けられる。このシール部材14により、シリンダボア6とピストン4との間で作動液室が形成されるようになっている。また、ピストン4の基端4Bは、シリンダボア4の底部6Bに対向するように配置されている。
図2に示されるように、第1実施形態のディスクブレーキ1は、シリンダボア6の内周面6Aに、ピストン4の基端4B側(図2における上側の部分)を車両前進時のディスク回入方向(図2における右方向)へ付勢する付勢機構9(付勢手段)が設けられる。図3に示されるように、付勢機構9は、シリンダボア6における車両前進時のディスク回出側(図2における左側)に設けられる溝部10と、基端側(図3における左側の部分)が溝部10に収容されるコイルスプリング11と、該コイルスプリング11の先端部(図3における右側端部)に被覆されるキャップ12と、を有する。溝部10は、断面がシリンダボア6の軸心に対して偏心した円弧状に形成されている。また、キャップ12は、有蓋円筒形状に形成され、筒形状部分が溝部10の一対の対向面間に配置される。
なお、付勢機構9は、一対のブレーキパッド3の摩耗が最大の状態で高液圧制動した場合、言い換えると、ピストン4がシリンダボア6に対して最も突出した状態を想定して配置されている。このため、溝部10は、ピストン4のストローク範囲内で、キャップ12がピストン4の基端4B側から外れない位置(ピストン4との当接を維持できる位置)に配置されている。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
車両前進時に図示せぬブレーキペダルが運転者により操作され、図示せぬマスタシリンダからシリンダボア6へ作動液による液圧が付与されると、該作動液の液圧によりピストン4がシリンダボア6に対して図1における左方向へ移動する。このピストン4の移動により、キャリパ7がディスクロータ2の軸方向でピストン4の移動方向と反対方向(図1における右方向)へ移動しつつ、一対のブレーキパッド3がディスクロータ2に押し付けられ、これにより、車両に制動力が発生する。
ここで、第1実施形態のディスクブレーキ1では、付勢機構9(付勢手段)によりピストン4の基端側を車両前進時のディスク回入方向へ付勢することにより、ピストン4は、シリンダボア6から突出するに伴い、先端4A側(図2における下側の部分)が車両前進時のディスク回出方向へシリンダボア6の軸心に対して偏向される(傾く)。これにより、図2に示されるように、ブレーキパッド3が偏摩耗した状態における速度調整等の微圧制動時であっても、一対のブレーキパッド3のライニング面全体をディスクロータ2に接触させることができ、これにより、ディスクブレーキ1の鳴きを抑制することができる。なお、微圧制動時よりも高い液圧がシリンダボア6へ付与されたときには、ピストン4の推力が大きくなるため、ブレーキパッド3が偏摩耗しているしていないにかかわらず、付勢機構9の付勢力を無視してブレーキパッド3のライニング面全体をディスクロータ2に接触させるようになっている。
この実施形態では以下の効果を奏する。
第1実施形態によれば、付勢機構9(付勢手段)によりピストン4の基端4B側を車両前進時のディスク回入方向へ付勢したので、ピストン4は、シリンダボア6から突出するに伴い、先端4A側が車両前進時のディスク回出方向へシリンダボア6の軸心に対して偏向される。これにより、ブレーキパッド3が偏摩耗した状態における速度調整等の微圧制動時であっても、一対のブレーキパッド3のライニング面全体をディスクロータ2に接触させることができ、これにより、ディスクブレーキ1の鳴きを効果的に抑制することができる。
また、付勢機構9の溝部10を、断面がシリンダボア6の軸心に対して偏心する円弧状に形成したので、当該溝部10の加工が容易である。
なお、実施形態は、上述した実施形態に限定されるのもではなく、例えば、次のように構成してもよい。
図4に示されるように、溝部10の底面に、断面が当該溝部10の軸心に対して偏心する円弧状の深溝部15を形成し、該深溝部15にコイルスプリング11の基端部を嵌め込んで固定し、該コイルスプリング11の先端部にテーパ部16aを有するキャップ16を被覆して、付勢機構9(付勢手段)を構成してもよい。この場合、シリンダボア6へのピストン4の組み付け性を向上させることができ、ディスクブレーキ1の生産効率を向上させることができる。
また、スプリング11の代わりにゴム等の弾性体を用いて付勢機構9(付勢手段)を構成するしてもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5−図9に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一あるいは相当する構成には同一の名称および符号を付与し、重複する説明を省略する。
キャリパ7は、ディスクロータの回入回出方向(図6および図7における左右方向)に一対で並設された2つのシリンダボア6を有する。各シリンダボア6の内周面6Aには、ピストン4の基端4B側(図8における上側の部分)を車両前進時のディスク回入方向(図8における右方向)へ付勢する付勢機構9(付勢手段)が設けられる。付勢機構9は、各シリンダボア6における車両前進時のディスク回出側(図8における左側)に設けられる溝部10と、各溝部10に収容されるスプリング22と、を有する。各溝部10は、断面が各シリンダボア6の軸心に対して偏心した円弧状に形成されている。
スプリング22は、ばね鋼板からなり、図9に示されるように、略V字形状の付勢部23と略コ字形状の着座部24とに大別構成される。付勢部23は、ピストン4の基端4B側に押し付けられる部分の先端が内側へ所定角度で折り曲げられている。この先端の折り曲げ部23aを、ピストン4の基端4B側角部が乗り越えることにより、ピストン4のシリンダボア6への組み付け性を向上させている。なお、図8に示されるように、スプリング22は、付勢部23の開いた側がピストン4の先端4A側(図8における下方向)を向くようにして溝部10に取り付けられる。
図9に示されるように、着座部24は、シリンダボア6の軸方向(図8における上下方向)両端がピストン4側(図8における右側)へ折り曲げられており、各折り曲げ部24aを相対する溝部10の壁面に当接させることにより、スプリング22が溝部10から抜け出ることを防いでいる。なお、折り曲げ部24aにより、スプリング22を溝部10へ容易に嵌合させる(押し込む)ことができる。
次に、第2実施形態の作用を説明する。
第2実施形態のディスクブレーキ21では、付勢機構9(付勢手段)のスプリング22によりピストン4の基端4B側を車両前進時のディスク回入方向(図8における右方向)へ付勢することにより、ピストン4は、シリンダボア6から突出するに伴い、先端4A側(図8における下側の部分)が車両前進時のディスク回出方向(図8における左方向)へシリンダボア6の軸心に対して偏向される(傾く)。これにより、ブレーキパッドが偏摩耗した状態(第1実施形態の図2参照)における速度調整等の微圧制動時であっても、一対のブレーキパッドのライニング面全体をディスクロータに接触させることができ、これにより、ディスクブレーキ21の鳴きを抑制することができる。なお、微圧制動時よりも高い液圧がシリンダボア6へ付与されたときには、ピストン4の推力が大きくなるため、ブレーキパッド3が偏摩耗しているしていないにかかわらず、付勢機構9の付勢力を無視してブレーキパッド3のライニング面全体をディスクロータ2に接触させるようになっている。
この実施形態では以下の効果を奏する。
第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
さらに、スプリング22の付勢部23の先端に折り曲げ部23aを設けたことにより、該折り曲げ部23aをピストン4の基端4B側角部が乗り越えることで、ピストン4をシリンダボア6へ容易に組み付けることができる。
また、スプリング22の着座部24両端に折り曲げ部24aを設けたことにより、各折り曲げ部24aを相対する溝部10の壁面に突接させることで、スプリング22が溝部10から抜け出ることを防ぐことができる。さらに、折り曲げ部24aを設けたことで、スプリング22を溝部10へ容易に嵌合させることができる。
1 ディスクブレーキ、2 ディスクロータ(ディスク)、3 ブレーキパッド、4 ピストン、6 シリンダボア、7 キャリパ、9 付勢機構(付勢手段)

Claims (1)

  1. 車両の車輪とともに回転するディスクの内外両側に設けられた一対のブレーキパッドと、先端部が前記一対のブレーキパッドの少なくとも一方に対向するピストンと、該ピストンを収容するシリンダボアが設けられるキャリパと、を有し、前記ピストンの基端が前記シリンダボアの底部に対向するように配置され、前記ピストンの推力により前記一対のブレーキパッドを前記ディスクに押し付けて制動力を発生するディスクブレーキであって、
    前記シリンダボア内に、前記ピストンの基端側を車両前進時のディスク回入方向へ付勢する付勢手段を有することを特徴とするディスクブレーキ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102012210985A1 (de) 2011-06-30 2013-01-03 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Scheibenbremse
KR20160094751A (ko) * 2015-02-02 2016-08-10 주식회사 만도 차량용 드럼 브레이크
JP2019100531A (ja) * 2017-12-08 2019-06-24 トヨタ自動車株式会社 液圧ブレーキ

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