JP4581909B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、パッドと、そのパッドをディスクロータに押圧する押圧部材を有しているディスクブレーキに関する。
従来、様々なディスクブレーキが知られており、例えば特許文献1に記載のディスクブレーキが知られている。
特許文献1に記載のディスクブレーキは、パッドと、パッドをディスクロータに押圧する複数のピストンを有している。パッドは、ディスクロータが回入する回入側部と、ディスクロータが回出する回出側部と、回入側部と回出側部の間の中央位置が別個のピストンによってディスクロータに向けて押圧される。
特開平9−60666号公報
しかし特許文献1のディスクブレーキは、複数のピストンによってパッドをディスクロータに押圧する構成であるために、パッドの回入側部が回出側部よりも先に押圧される場合があった。そのためパッドがディスクロータとの間に生じる偶力によって回転してしまい、制動初期においてパッドが不安定な姿勢となる場合があった。そのため低速度における制動時や低減速度制動時においてブレーキ鳴きが発生する場合があった。
また従来、パッドが一つのピストンによってディスクロータに押圧されるディスクブレーキや、キャリパに設けられた爪によってパッドがディスクロータに押圧される浮動型のディスクブレーキも知られている。しかしこれら形態においてもパッドに加わる押圧中心が回入側部に寄ってしまう場合があった。そのため制動初期においてパッドが不安定な姿勢になり、ブレーキ鳴きが発生する場合があった。
そこで本発明は、制動初期におけるパッドの姿勢を安定させることでブレーキ鳴きを抑制し得るディスクブレーキを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備えるディスクブレーキであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、パッドの回出側部と回出側用押圧部材との間にのみ弾性部材が介在されされることで、パッドを押圧部材によって押圧する際に、回入側用押圧部材から回出側部が押圧を受けるよりも先に回出側部が弾性部材を介して回出側用押圧部材から押圧を受け、弾性部材が弾性変形して一部または全部がパッドに形成された凹部又は回出側用押圧部材に形成された凹部に収まることで、出側部が弾性部材を介さずに回出側用押圧部材によって押圧を受ける構成になっている。
したがってパッドは、押圧部材によってディスクロータに押圧される際に、弾性部材によって回出側部が回入側部よりも先にディスクロータに押圧される。そのためパッドの回入側部が回出側部よりも先にディスクロータに押圧されることが防止される。したがってパッドの回入側部がディスクロータに押圧されてしまって、パッドの回入側部がディスクロータ径方向外方に回転してしまうことを防止できる。そのため低速度における制動時や低減速度制動時におけるパッドの姿勢が安定し、パッドの傾きによるブレーキ鳴きを抑制することができる。
しかも弾性部材が弾性変形した後は、パッドの回出側部が弾性部材を介さずに押圧部材によって押圧される。そのためパッドの回出側部と回入側部の面圧差が小さくなり、パッドの偏摩耗を抑制することもできる。
請求項に記載の発明によると、弾性部材には、回出側用押圧部材側の面またはパッド側の面の少なくとも一側面に金属製または樹脂製のバッキング板が取付けられている。そして弾性部材とバッキング板を一体に備える介在物がパッドと回出側用押圧部材の間にのみ介在されている。
したがって弾性部材は、バッキング板によって補強されており、無駄な弾性変形が防止される。あるいは適度な弾性力を得ることができる。
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜7にしたがって説明する。
実施の形態1に係るディスクブレーキ1は、図1,2に示すように浮動型のディスクブレーキであって、マウント11とキャリパ12とパッド3,4を有している。そしてパッド3,4には、図3に示すように弾性部材5,6が設けられている。
マウント11は、図1,2に示すようにディスクロータRをロータ軸方向に跨ぐ一対の跨ぎ部11a,11bと、跨ぎ部11a,11bの先端部間を連結する連結部11cと、跨ぎ部11a,11bの基端部間を連結する連結部11dと、連結部11d側に形成された取付部11eを一体に有している。そして取付部11eが車両側の部材14に取付けられて、マウント11は、車両側の部材14に固定される。
図4に示すように跨ぎ部11a,11bの車両側部(図1右側部)には、パッド3がロータ軸方向に移動可能に取付けられている。そして跨ぎ部11a,11bの車両外側部(図1左側部)には、パッド4がロータ軸方向に移動可能に取付けられている。
パッド3,4は、図2に示すように摩擦材3a,4aと裏板3b,4bを一体に有している。
裏板3b,4bは、図3,4に示すように厚み方向に貫通する複数(例えば二つ)のモールド穴3c,3d,4c,4dを有している。
モールド穴3c,3d,4c,4dは、摩擦材3a,4a側の小径穴3c1,3d1,4c1,4d1と、裏面側の大径穴3c2,3d2,4c2,4d2を同軸状に一体状に有している。
大径穴3c2,3d2,4c2,4d2は、図3,4に示すように小径穴3c1,3d1,4c1,4d1よりも径が大きい。したがってモールド穴3c,3d,4c,4d内には、凹状の凹部3c3,3d3,4c3,4d3が形成されている。
モールド穴3c,4cの位置は、ディスクロータRが回入するパッド3,4の回入端縁寄りの回入側部である。そしてモールド穴3d,4dの位置は、ディスクロータRが回出するパッド3,4の回出端縁寄りの回出側部に形成されている。そして回出側部のモールド穴3d,4dの凹部3d3,4d3に弾性部材5,6が設置されている。
弾性部材5,6は、弾性材料から成形されており、図3〜5に示すように平板円盤状である。
弾性部材5,6の厚みは、L2であって、凹部3d3,4d3の深さL1よりも厚い。そのため弾性部材5,6は、自由状態において裏板3b,4bの裏面3b1,4b1から突出している。そして弾性部材5,6は、圧縮されて弾性変形されることで全部または一部が凹部3d3,4d3内に収まる(図6参照)。
キャリパ12は、図1,2に示すようにディスクロータRを軸方向に跨いでおり、スライドピン13,13によってマウント11に対してロータ軸方向に移動可能に取付けられている。
キャリパ12の車両側部には、一つのシリンダ部12aが形成されており、シリンダ部12aにピストン(押圧部材)2が挿入されている。一方、キャリパ12の車両外側部(図1,2の左側部)には、二つの爪(押圧部材)12b、12cが形成されている。
爪(押圧部材)12bは、図3に示すようにパッド4の回入側部の裏面に張出しており、パッド4に形成されたモールド穴4cを覆うように張出している。
一方、爪(押圧部材)12cは、パッド4の回出側部に張出して、モールド穴4dとモールド穴4dに設置された弾性部材6を覆うように張出している。
ピストン(押圧部材)2は、図3に示すように有底円筒体である。
ピストン2の径は、図7に示すようにパッド3に形成されたモールド穴3cの一部とモールド穴3dの一部に掛かる大きさを有しており、モールド穴3dに設けられた弾性部材5に当接する。
以下にディスクブレーキ1を制動状態にする様子について説明する。
先ず、図3に示すようにシリンダ部12a内の液圧を上昇させて、ピストン2をパッド3に向けて進出させる。
進出したピストン2は、弾性部材5を介してパッド3の回出側部をディスクロータRに向けて押圧する。パッド3がディスクロータRに押圧されることで、キャリパ12がその反力によって車両側(図3右側)に移動し、キャリパ12の爪12cが弾性部材6を介してパッド4の回出側部をディスクロータRに向けて押圧する。
さらにピストン2を進出させることで、弾性部材5,6が図6に示すようにピストン2と爪12cから押圧を受ける。これにより弾性部材5,6が弾性変形して、弾性部材5,6の一部または全部が凹部3d3,4d3内に収まる。そしてピストン2と爪12bが弾性部材5,6を介することなくパッド3,4の回出側部の裏面に当接し、弾性部材5,6を介することなくパッド3,4の回出側部をディスクロータRに押圧する。
そしてピストン2と爪12cがパッド3,4に向けて進出することで、ピストン2の回入側部と爪12bがパッド3,4の回入側部に当接し、パッド3,4の回入側部をディスクロータRに押圧する。
そのためパッド3,4は、回入側部が先にディスクロータRに押圧され、それに遅れて回出側部がディスクロータRに押圧される。
次に、制動初期のパッド3の挙動について詳述する。
パッド3は、上記したように制動初期において弾性部材5を介して回入側部がピストン2から押圧を受ける。そのためパッド3の制動初期の押圧中心は、回出側部に位置する。換言するとパッド3のディスクロータ周方向長さの中央よりも回出側縁寄りの領域内に位置する。しかもパッド3の受ける押圧中心は、図7に示す領域Aに位置し、領域Bに位置していない。
なお領域Aと領域Bの境界は、ディスクロータRの回転中心R0と点Cを結んだ線を直径とする円であり、その円の内側が領域A、外側が領域Bである。
したがってパッド3は、制動初期においてディスクロータ回出側に移動し、マウント11の点Cに当接する。そしてパッド3は、点Cを中心に回入側部がディスクロータ径方向中心方向に回転する方向に力を受け、回入側端部がマウント11の点Dにおいて当接する。その結果、パッド3は、点Cと点Dにて姿勢が保持され、姿勢が安定する。
一方、押圧中心が領域Bにある場合は、パッド3の挙動が不安定になる。すなわちパッド3は、点Cを中心に回入側部がディスクロータ径方向外方へ回転する方向の力を受ける。そのためパッド3は、点Cを中心に傾き、点Dから外れてしまい、姿勢が不安定になる。しかも領域Bは、領域Aよりも点Cから遠い位置にある。そのため領域Aに押圧中心がある場合に比べて領域Bに押圧中心がある場合には、パッド3に加わるトルクが大きくなる。そのためパッド3が不安定になる傾向にある。
これに対して本形態では、制動初期におけるパッド3の押圧中心が領域Aであるために、パッド3の傾きを抑制され、パッド3の挙動が安定する。
またパッド4もパッド3と同様に制動初期において弾性部材6を介して回入側部が爪12cから押圧を受ける。そのためパッド4は、制動初期において大きく傾かず、挙動が安定する。
以上のようにしてディスクブレーキ1が形成されている。
すなわち図3,6に示すようにパッド3,4の回出側部と押圧部材(2,12c)との間に弾性部材5,6が介在されている。そしてパッド3,4を押圧部材(2,12c)によって押圧する際に、パッド3,4の回出側部が弾性部材5,6を介して回入側部よりも先に押圧部材(2,12c)から押圧を受ける。そして弾性部材5,6が弾性変形して一部または全部がパッド3,4の裏板3b,4bに形成された凹部3d3,4d3に収まることで、パッド3,4の回出側部が弾性部材5,6を介さずに押圧部材(2,12c)によって押圧を受ける構成になっている。
したがってパッド3,4は、図3,6に示すように押圧部材(2,12c)によってディスクロータRに押圧される際に、弾性部材5,6によって回出側部が回入側部よりも先にディスクロータRに押圧される。そのためパッド3,4の回入側部が回出側部よりも先にディスクロータRに押圧されることが防止される。したがってパッド3,4の回入側部がディスクロータRに押圧されてしまって、パッド3,4の回入側部がディスクロータ径方向外方に回転してしまうことを防止できる(図7参照)。そのため低速度における制動時や低減速度制動時におけるパッド3,4の姿勢が安定し、パッド3,4の傾きによるブレーキ鳴きを抑制することができる。
しかも弾性部材5,6が弾性変形した後は、パッド3,4の回出側部が弾性部材を介さずに押圧部材(2,12c)によって押圧される。そのためパッド3,4の回出側部と回入側部の面圧差が小さくなり、パッド3,4の偏摩耗を抑制することもできる。
また弾性部材5,6は、図3,6に示すように裏板3b,4bの押圧部材(2,12c)側の面に形成された凹部3d3,4d3に設置されており、自由状態においてパッド3,4の裏板3b,4bよりも押圧部材(2,12c)側に突出しており、押圧部材(2,12c)によって押圧されることで弾性変形して一部または全部が凹部3d3,4d3内に収まる構成になっている。
したがって弾性部材5,6は、押圧を受けることで弾性変形してパッド3,4の裏板3b,4bの凹部3d3,4d3に収まる。
なお弾性部材5,6の厚さは、弾性部材5,6の硬度やパッド3,4のディスクロータRに対する引きずりによって決定している。
(実施の形態2)
実施の形態2を図8,9にしたがって説明する。
実施の形態2に係るディスクブレーキは、実施の形態1に係るディスクブレーキとほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態2に係るディスクブレーキは、図3に示す弾性部材5,6に代えて図8に示す介在物7を有している点において実施の形態1と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
介在物7は、弾性材料から成形された弾性部材7aと、金属製または樹脂製のバッキング板7bを有している。
バッキング板7bは、弾性部材7aの一側面に一体状に取付けられている。
介在物7は、パッド3(4)の凹部3d3(4d3)に設置され、自由状態において裏板3b(4b)の裏面3b1(4b1)から突出している。そして介在物7は、押圧を受けることによって弾性部材7aが弾性変形することで、凹部3d3(4d3)内に収まる構成になっている。
以上のようにして実施の形態2が形成されている。
すなわち弾性部材7aには、押圧部材側の面(図8右側面)に金属製または樹脂製のバッキング板7bが取付けられている。
したがって弾性部材7aは、バッキング板7bによって補強されており、無駄な弾性変形が防止される。あるいは適度な弾性力を得ることができる。
また介在物7は、裏板3b,4bの押圧部材側の面(図8右側面)に形成された凹部3d3,4d3に設置されており、自由状態においてパッド3,4の裏板3b,4bよりも押圧部材側(図8右側)に突出しており、押圧部材によって押圧されることで弾性部材7aが弾性変形して一部または全部が凹部3d3,4d3内に収まる構成になっている。
したがって介在物7は、押圧を受けることでパッド3,4の裏板3b,4bの凹部3d3,4d3内に収まる。
(実施の形態3)
実施の形態3を図10にしたがって説明する。
実施の形態3に係るディスクブレーキは、実施の形態1に係るディスクブレーキとほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態3に係るディスクブレーキは、図3に示す弾性部材5,6に代えて図8に示す介在物8を有している点において実施の形態1と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態3について説明する。
介在物8は、弾性材料から成形された弾性部材8aと、金属製または樹脂製のバッキング板8b,8cを有している。
バッキング板8bは、弾性部材8aの一側面に一体状に取付けられており、バッキング板8cは、弾性部材8aの他側面に一体状に取付けられている。
介在物8は、パッドの凹部に設置され、自由状態において裏板の裏面から突出している。そして介在物8は、押圧を受けることによって弾性部材8aが弾性変形することで、凹部内に収まる構成になっている。
(実施の形態4)
実施の形態4を図11〜13にしたがって説明する。
実施の形態4に係るディスクブレーキ21は、図11に示すように対向型のディスクブレーキであって、キャリパ22とピストン23〜26とパッド30,31を有している。そしてピストン24,26の先端部には、弾性部材27,28が設けられている。
キャリパ22は、図11に示すようにディスクロータRを軸方向(左右方向)に跨いでいる。
キャリパ22の車両側部(図11右側部)には、取付部が形成されており、取付部が車両側の部材に取付けられる。したがってキャリパ22は、車両側の部材に固定されている。
キャリパ22の中央部には、開口部22eが形成されており、開口部22eにパッド30,31が挿入される。そしてパッド30,31が図示省略のピンにてキャリパ22に対して移動可能に吊下げ支持される。
キャリパ22の車両側部(図11右側部)と車両外側部(図11左側部)には、シリンダ部22a〜22dが形成されている。
シリンダ部22a,22cは、キャリパ22のディスクロータ回入側部に形成されている。そしてシリンダ部22a,22cにピストン(回入側用押圧部材)23,25がスライド可能に挿入されている。
一方、シリンダ部22b,22dは、キャリパ22のディスクロータ回出側に形成されている。そしてシリンダ部22b,22dにピストン(回側用押圧部材)24,26がスライド可能に挿入されている。
ピストン23〜26は、図11に示すように有底円筒状であって、シリンダ部22a〜22d内の液圧を上昇させることによってパッド30,31に向けて進出する。
ピストン(回入側用押圧部材)24,26の先端部、すなわちパッド側先端部には、図11〜13に示すように凹部24a,26aが形成されている。
凹部24a,26aは、ピストン24,26の先端内周縁に沿って環状に凹設されている。そして凹部24a,26aに弾性部材27,28が設置されている。
弾性部材27,28は、弾性材料から成形されており、図12,13に示すように平板円盤状である。
弾性部材27,28の厚みは、L4であって、凹部24a,26aの深さL3よりも厚く、自由状態においてピストン24,26から突出している。そして弾性部材27,28は、弾性圧縮されることで凹部24a,26a内に収まる。
パッド30,31は、図11に示すように摩擦材30a,31aと裏板30b,31bを一体に有している。
以下にディスクブレーキ21を制動状態にする様子について説明する。
先ず、図11に示すようにピストン23〜26をパッド30,31に向けて進出させる。これにより回出側部に設けられたピストン24,26が弾性部材27,28を介してパッド30,31の回出側部をディスクロータRに押圧する。そしてこれに遅れて、回入側部のピストン23,25がパッド30,31の回入側部をディスクロータRに押圧する。
さらにピストン24,26を進出させることで、弾性部材27,28が弾性変形して弾性部材27,28が凹部24a,26a内に収まる。これによりピストン24,26が弾性部材27,28を介さずにパッド30,31の回出側部に当接する。そのためパッド30,31の回出側部は、弾性部材27,28を介さずにピストン24,26によってディスクロータRに押圧される。
以上のようにしてディスクブレーキ1が形成されている。
すなわち弾性部材27,28は、図11に示すように回出側用押圧部材(24,26)のパッド側先端部に形成された凹部24a,26aに設置されており、自由状態において回出側用押圧部材(24,26)よりもパッド30,31側に突出しており、押圧されることで弾性変形して凹部24a,26a内に収まる構成になっている。
したがって弾性部材27,28は、押圧を受けることで弾性変形して回出側用押圧部材(24,26)の凹部24a,26aに収まる。
(実施の形態5)
実施の形態5を図14したがって説明する。
実施の形態5に係るディスクブレーキは、実施の形態4に係るディスクブレーキとほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態5に係るディスクブレーキは、図11に示す弾性部材27,28に代えて図14に示す介在物33を有している点において実施の形態1と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態5について説明する。
介在物33は、弾性材料から成形された弾性部材33aと、金属製または樹脂製のバッキング板33bを有している。
バッキング板33bは、弾性部材33aの一側面に一体状に取付けられている。
介在物33は、ピストン26(24)の凹部26a(24a)に設置され、自由状態においてピストン26(24)の先端面から突出している。そして介在物33は、押圧を受けることによって弾性部材33aが弾性変形して凹部26a(24a)内に収まる構成になっている。
(実施の形態6)
実施の形態6を図15にしたがって説明する。
実施の形態6に係るディスクブレーキは、実施の形態4に係るディスクブレーキとほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態4に係るディスクブレーキは、図11に示す弾性部材27,28に代えて図15に示す介在物34を有している点において実施の形態4と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態6について説明する。
介在物34は、弾性材料から成形された弾性部材34aと、金属製または樹脂製のバッキング板34b,34cを有している。
バッキング板34bは、弾性部材34aの一側面に一体状に取付けられており、バッキング板34cは、弾性部材34aの他側面に一体状に取付けられている。
介在物34は、ピストンの凹部に設置され、自由状態において裏板の裏面から突出している。そして介在物34は、押圧を受けることによって弾性部材34aが弾性変形して凹部内に収まる構成になっている。
(実施の形態7)
実施の形態7を図16にしたがって説明する。
実施の形態7に係るディスクブレーキ1は、実施の形態1に係るディスクブレーキとほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態7に係るディスクブレーキ1は、図16に示すようにパッドの回出側のみならず、回入側にも弾性部材45,46を備えている。以下、相違点を中心に実施の形態7について説明する。
弾性部材45,46は、弾性材料から成形されており、平板円盤状である。
弾性部材45,46は、図16に示すようにパッド3,4の回入側部に形成されたモールド穴3c,4cに設置されており、自由状態において裏板3b,4bの裏面3b1,4b1から突出している。
弾性部材45,46は、弾性部材5,6の厚みよりも薄く、裏板3b,4bからの突出量が弾性部材5,6の裏板3b,4bからの突出量よりも少ない。
したがってパッド3,4は、押圧部材(2,12c)によってディスクロータRに押圧される際に、弾性部材5,6によって回出側部が回入側部よりも先にディスクロータRに押圧される。
そして弾性部材5,6が弾性変形した後に、押圧部材(2,12c)によって弾性部材45,46が押圧される。その後、弾性部材5,45が弾性変形して各モールド穴3c内に収まり、弾性部材6,46が弾性変形して各モールド穴4c内に収まる。
(他の実施の形態)
本発明は、実施の形態1〜7に限定されず、以下の形態であっても良い。
(1)すなわち実施の形態1〜3,7に係る弾性部材は、パッドの凹部に設けられていた。しかしピストンの回出側部に凹部が設けられ、その凹部に弾性部材が設けられる形態であっても良い。
(2)実施の形態1〜3,7に係る弾性部材は、パッドに設けられていた。しかし回出側部の爪(回出側用押圧部材)に凹部が設けられ、その凹部に弾性部材が設けられる形態であっても良い。
(3)実施の形態4〜6に係る弾性部材は、ピストンの凹部に設けられていた。しかし実施の形態1〜3,7に係るパッドと同様にパッドの裏板の回出側部に凹部が設けられ、その凹部に弾性部材が設けられる形態であっても良い。
実施の形態1に係るディスクブレーキの上面図である。 図1のII―II線断面矢視図である。 実施の形態1に係るディスクブレーキの一部断面上面図である。 図1のIV―IV線断面矢視図である。 図4のV―V線におけるパッドと弾性部材の断面図である。 制動状態にした際の実施の形態1に係るディスクブレーキの模式図ある。 初期制動におけるパッドの挙動を説明するためのディスクブレーキの一部断面図である。 実施の形態2に係るディスクブレーキのパッド一部と介在物と押圧部材の断面図である。 制動状態にした際の実施の形態2に係るディスクブレーキのパッド一部と介在物と押圧部材の断面図である。 実施の形態3に係るディスクブレーキのパッド一部と介在物と押圧部材の断面図である。 実施の形態4に係るディスクブレーキの一部断面上面図である。 実施の形態4に係るピストンと弾性部材の断面図である。 図12の矢印XIII方向からのピストンと弾性部材の図である。 実施の形態5に係るピストンと弾性部材の断面図である。 実施の形態6に係る介在物の断面図である。 図3に相当する実施の形態7に係るディスクブレーキの一部断面上面図である。
符号の説明
1,21…ディスクブレーキ
2…ピストン(押圧部材)
3,4,30,31…パッド
3a,4a,30a,31a…摩擦材
3b,4b,30b,31b…裏板
3c,3d,4c,4d…モールド穴
3c3,3d3,4c3,4d3,24a,26a…凹部
5,6,7a,8a,27,28,33a,34a,45,46…弾性部材
7,8,33,34…介在物
7b,8b,8c,33b,34b,34c…バッキング板
11…マウント
12,22…キャリパ
12b,12c…爪(押圧部材)
23,25…ピストン(回入側用押圧部材)
24,26…ピストン(回出側用押圧部材)

Claims (2)

  1. パッドと、そのパッドをディスクロータに押圧する押圧部材として回入側用押圧部材と回出側用押圧部材を有しており、前記パッドの回入側部からディスクロータが回入し回出側部から回出するディスクブレーキであって、
    前記パッドの回出側部と前記回出側用押圧部材との間にのみ弾性部材が介在されることで、前記パッドを前記押圧部材によって押圧する際に、前記回入側用押圧部材から前記回入側部が押圧を受けるよりも先に前記回出側部が前記弾性部材を介して前記回出側用押圧部材から押圧を受け、前記弾性部材が弾性変形して一部または全部が前記パッドに形成された凹部又は前記回出側用押圧部材に形成された凹部に収まることで、前記回出側部が前記弾性部材を介さずに前記回出側用押圧部材によって押圧を受ける構成になっていることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 請求項1に記載のディスクブレーキであって、
    前記弾性部材には、前記回出側用押圧部材側の面またはパッド側の面の少なくとも一側面に金属製または樹脂製のバッキング板が取付けられており、前記弾性部材と前記バッキング板を一体に備える介在物が前記パッドと前記回出側用押圧部材の間にのみ介在されていることを特徴とするディスクブレーキ。
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