JP4980775B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファックス、プリンタ等の画像形成装置、および、これに用いられる現像装置に関するものである。
従来、トナーと磁性キャリアからなる現像剤を用いる現像装置として、現像剤担持体に平行に設けられた回転軸にスクリュー羽を供えた供給回収オーガにより、現像剤を搬送しながら現像剤担持体の長手方向の全域に供給するとともに、現像剤担持体から使用済みの現像剤を回収するものが知られている。供給回収オーガは、現像剤搬送方向の下流側端部まで搬送した現像剤を回転軸にスクリュー羽を供えた攪拌オーガに受け渡す。攪拌オーガは、受け渡された現像剤を補給トナーと攪拌混合しながら搬送した後、供給回収オーガの現像剤搬送方向上流側端部に受け渡す。このような現像剤の循環搬送を行うことで、現像によってトナー濃度を低下させた現像剤を現像剤担持体から回収しながら、トナーの補給によってトナー濃度を回復させた現像剤を現像剤担持体に供給することができる。
このような現像剤の循環搬送をおこなう現像装置では、供給回収オーガと攪拌オーガとの間の現像剤の円滑な受け渡しが重要な課題となっている。スクリュー羽を供えたオーガでは、搬送路下流端部で軸方向に平行な方向の搬送力を加えることにより現像剤に圧力を加えて、現像剤が開口部から溢れ出すようにして隣接する搬送路に受け渡している。しかしながら、このような構成では受け渡しの効率はあまり良いため、オーガの回転数を高速にする必要があり、このため現像剤に大きなストレスとなり寿命が低下するという欠点がある。そこで、現像剤の受け渡し領域でオーガの羽の形状を改良した現像装置が提案されている。
特許文献1の現像装置は、図7にしめすように、略水平に供給回収オーガ102と攪拌オーガ103とを配設し、供給回収オーガ102は矢印Cの方向へ、攪拌オーガ103は矢印Dの方向に現像剤を搬送し、それぞれの搬送路の下流側と上流側で、開口部104、105を介して現像剤を受け渡して現像剤を循環搬送する。供給回収オーガ102の下流側には軸方向に平行な面となる板状のパドル106が開口部104と、攪拌オーガ103の下流側には同様の板状のパドル107が開口部105とそれぞれ対向するように設けられている。軸に平行な面となる板状のパドル106、107では、軸に直角な方向への押出し力が最大となり、略水平方向に隣接する搬送路に開口部104、105を介して現像剤を効率の良く送り出すことが可能となる。
ところで、上記供給回収オーガと攪拌オーガとの間で現像剤を循環搬送する構成では、供給回収オーガの搬送方向上流側から下流側に向けて現像濃度を少しずつ低下させてしまうことがあった。供給回収オーガの搬送方向上流側端部付近では、現像剤の殆どが濃度回復直後の現像剤で占められるのに対し、搬送方向下流側に向かうにつれて、現像剤担持体から回収された使用済みの現像剤の割合が増えていくからである。
これに対し、特許文献2には、現像剤担持体への現像剤の供給と現像剤担持体からの現像剤の回収とを別々のオーガで行う現像装置が記載されている。この現像装置では、図1に示すように、現像剤担持体の下方に、現像剤担持体から使用済みの現像剤を回収する回収オーガ5を、回収オーガ5、供給オーガ7、攪拌オーガ9の順に略水平になるよう配置している。回収オーガ5により現像剤担持体3から回収された回収現像剤は、供給オーガ7の現像剤搬送方向と同じ方向に搬送され、トナーを補給して現像剤のトナー濃度を回復させた後に、搬送方向最下流部より隣接する供給オーガ7の最下流部に受け渡される。また、供給オーガ7により現像剤担持体3に供給されずに搬送方向下流側端部まで搬送された余剰現像剤は、隣接する攪拌オーガ7に受け渡される。さらに、回収オーガ5から受け渡された現像剤は、供給オーガ7を介して隣接する攪拌オーガ7に受け渡される。これらの現像剤は、攪拌オーガ9により攪拌搬送され、供給オーガ7の搬送方向上流側端部に受け渡される。このように、供給と回収とを別々のオーガでおこなうことで、現像担持体3上の現像剤のトナー濃度を安定し、高品位の現像が可能となる。また、この現像装置では、回収オーガ5、供給オーガ7、攪拌オーガ9が略水平に配置し、現像剤の循環搬送が水平方向におこなうので、現像剤の循環搬送を鉛直方向におこなうものに比べ、現像剤に対するストレスが抑制されるというメリットがある。
特開昭62−244074号公報 特開2006−251440号公報
ところが、特許文献1に記載される図7の現像装置では、パドル106、107は現像剤を軸方向に搬送する搬送力がなくなるため、現像剤はパドル部の起点側に滞留しパドル終点側(現像剤搬送方向最下流端)の現像剤は少なくなる。このため、開口部104、105が搬送される現像剤の円滑な受け渡しに十分な大きさであっても、開口部104、105の起点側しか有効に活用されず、この結果円滑な現像剤の受け渡しがおこなわれなくなっていた。
また、特許文献2の3つのオーガを略水平に配置して現像剤の循環搬送をおこなう現像装置では、現像剤の円滑な受け渡しがさらに大きな課題となっている。具体的には、回収オーガによる回収現像剤は搬送方向上流から下流にいくにつれ増加するため、回収オーガから供給オーガへの受け渡し部で現像剤の滞留が発生しやすいためである。このような受け渡し部で上記パドルによる現像剤の受け渡しをおこなっても、同様に開口部の起点側しか有効に活用されず、円滑な現像剤の受け渡しがおこなわれない。
このように、複数のオーガで現像剤を循環搬送する現像装置においてはいずれの場合もオーガ間での現像剤のより円滑な受け渡しが望まれる。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、略水平に設けられた複数の現像剤搬送部材で現像剤を循環搬送する現像装置において、現像剤搬送部材間で現像剤の円滑な受け渡しができる現像装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、磁性キャリアとトナーとからなる現像剤を表面上に担持して潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、互いに平行でほぼ同じ高さに配置され、自らの軸線方向に現像剤を搬送する現像剤搬送部材をそれぞれ有する複数の現像剤搬送路と、該複数の現像剤搬送路をそれぞれに仕切る仕切部材と、該複数の現像剤搬送路のそれぞれの現像剤搬送方向下流部に隣接する他の現像剤搬送路と連通する開口部とを備え、該複数の現像剤搬送路の現像剤搬送部材が現像剤を該開口部より隣接する他の現像剤搬送路に移送することにより、該複数の現像剤搬送路内で現像剤を循環搬送させる現像装置であって、上記複数の現像剤搬送部材のうち少なくとも一つが、所定のリード角を有する螺旋状の羽を備えたスクリュー部と、軸方向に平行な羽を備えたパドル部と、該スクリュー部の現像剤搬送方向下流端と該パドル部の現像剤搬送方向上流端とを繋ぐよう、リード角を該スクリュー部のリード角より段階的もしくは連続的に大きくし軸方向に平行に近づく羽を備えた連結部とを有し、該連結部と該パドル部とが上記開口部に対向するよう配置した現像装置において、上記複数の現像剤搬送路として、上記現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤を搬送しながら該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給搬送部材を備えた現像剤供給搬送路と、該現像剤担持体上から現像終了後の現像剤を回収しながら該現像剤担持体の軸線方向に沿って該現像剤供給搬送部材と同方向に搬送する現像剤回収搬送部材を備えた現像剤回収搬送路と、現像に用いられずに該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された余剰現像剤と、該現像剤担持体から回収され該現像剤回収搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された回収現像剤との供給を受け、該余剰現像剤と該回収現像剤とを攪拌しながら該現像剤担持体の軸線方向に沿って該現像剤供給搬送部材とは逆方向に最下流側まで搬送した攪拌現像剤を該現像剤供給搬送路の搬送方向の最上流側に供給する現像剤攪拌搬送部材を備えた現像剤攪拌搬送路とを備え、該現像剤担持体の下方に該現像剤回収搬送路、該現像剤供給搬送路、該現像剤攪拌搬送路の順にほぼ同じ高さに設け、上記開口部として、該現像剤回収搬送路の搬送方向の最下流側から該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側へ該回収現像剤を受け渡す第一の開口部と、該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側から該現像剤攪拌搬送路の搬送方向の最上流側へ該回収現像剤と該余剰現像剤とを受け渡す第二の開口部と、該現像剤攪拌搬送路の搬送方向の最下流側から該現像剤供給搬送路の搬送方向の最上流側へ該攪拌現像剤を受け渡す第三の開口部とを備え、該現像剤回収搬送部材が、上記スクリュー部と、上記パドル部と、上記連結部とを有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像剤回収搬送部材は、上記パドル部の軸方向長さが該パドル部と上記連結部とをあわせた軸方向長さの25〜35%となるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の現像装置において、上記第一の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記現像剤回収搬送部材のスクリュー部の直径の2〜4倍であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の何れかの現像装置において、上記現像剤供給搬送部材が、上記スクリュー部と、上記パドル部と、上記連結部とを有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項6の現像装置において、上記第二の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記第一の開口部の現像剤搬送方向の長さより長いことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の現像装置において、上記第二の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記第一の開口部の現像剤搬送方向の長さに上記現像剤供給搬送部材のスクリュー部の直径を加えたものとほぼ同じであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項4、5または6の現像装置において、上記現像剤供給搬送部材は、上記パドル部の軸方向長さが該パドル部と上記連結部とをあわせた軸方向長さの45〜55%となるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6または7の何れかの現像装置において、上記現像剤攪拌搬送部材が、上記スクリュー部と、上記パドル部と、上記連結部とを有することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の現像装置において、上記第三の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記現像剤攪拌搬送部材のスクリュー部の直径の1.5〜2.5倍であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8または9の現像装置において、上記現像剤攪拌搬送部材は、上記パドル部の軸方向長さが該パドル部と上記連結部とをあわせた軸方向長さの25〜35%となるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の何れかの現像装置において、上記現像剤搬送部材のパドル部の直径がスクリュー部の直径より大きいことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の何れかの現像装置において、上記現像剤攪拌搬送部材の回転方向は、上記現像剤供給搬送路から供給される回収現像剤と余剰現像剤とを上記現像剤攪拌搬送路の下方に送り込むような方向であることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の何れかの現像装置において、上記現像剤供給部材の回転方向は、上記現像剤担持体に対し現像剤を持ち上げ、かつ、上記現像剤攪拌搬送路から供給される攪拌現像剤を上記現像剤供給搬送路の下方に送り込むような方向であることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項12または13の現像装置において、上記パドル部の現像剤搬送方向下流側に、上記スクリュー部の羽のリード角と逆方向となる角度を有する羽を設けることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項12または13の現像装置において、上記パドル部の断面形状は回転方向に対し凹部形状となっていることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12,13、14または15の何れかの現像装置において、上記現像剤供給搬送路と上記現像剤回収搬送路とを仕切る仕切部材が上記現像剤担持体の回転中心方向に向かって傾いた状態で、該現像剤担持体周面と該仕切部材先端とが0.5〜1.5[mm]の間隙を有して対向するように配置され、該仕切部材先端に、該現像剤担持体の回転上流方向でかつ該現像剤担持体の磁極境界位置もしくはその近傍までの領域で該現像剤担持体周面に対向するような延長部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、少なくとも潜像担持体と、該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、上記現像手段として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15または16の何れかの現像装置を用いることを特徴とするものである。
本発明においては、現像剤供給搬送路と現像剤回収搬送路とを別々に設けているので、画像領域で供給する現像剤と回収現像剤とが混ざることがなく、現像ローラ上に供給する現像剤のトナー濃度を軸方向に関して安定することができる。また、現像剤攪拌搬送路を隔離したことにより、回収現像剤、余剰現像剤及び補給されたトナーが現像剤攪拌搬送路で充分攪拌され均質化された現像剤のみ、供給現像剤として供給できる。これらにより、現像ローラ上の現像剤のトナー濃度が安定し、高品位の画像が得られる。また、現像剤回収搬送路と現像剤供給搬送路とを連結する開口部に対向するように、連結部とパドル部とを設けることにより、開口部全体を有効に活用した現像剤の円滑な移送を可能とする
以上、本発明によれば、略水平に設けられた複数の現像剤搬送部材で現像剤を循環搬送する現像装置において、現像剤搬送部材間で現像剤の円滑な受け渡しができるという優れた効果がある。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下「プリンタ100」という)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。このプリンタは、タンデム型間接転写方式のプリンタであり、図中矢印方向に無端表面移動する中間転写体としての中間転写ベルト70を備えている。この中間転写ベルト70の下方には、中間転写ベルト70の回転方向上流側からイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y,C,M,Bkと記す)のトナー像を生成するための4つの静電潜像を担持するドラム状の感光体1Y,C,M,Bkを備えている。この感光体1Y,C,M,Bkの周囲には、帯電部材、現像装置、クリーニングブレード等のトナー像形成手段がそれぞれ配設されている。これらは、一体的に支持され画像形成装置本体に脱着可能なプロセスカートリッジ60Y,C,M,Bkの形態をなしている。また、感光体1Y,C,M,Bkの下方には、光書込装置(不図示)が配設されており、画像情報に基づいて発したレーザ光LY,C,M,Bkを、それぞれの感光体1Y,C,M,Bkに向けて発射して感光体1Y,C,M,Bk表面を露光走査する。これにより、感光体1Y,C,M,Bk上にY,C,M,Bk用の静電潜像が形成される。また、感光体1Y,C,M,Bkに対向する中間転写ベルト70の内側には、各感光体上1Y,M,C,Bkに形成されたトナー像を中間転写ベルト70に転写するための1次転写手段としての1次転写ローラ71Y,C,M,Bkを備えている。また、プロセスカートリッジ60Y,C,M,Bkよりも中間転写ベルト70の回転方向下流部には、中間転写ベルト70上の画像を記録体に転写するための2次転写手段としての2次転写ローラ75を備えている。また、2次転写ローラ75よりも記録体の搬送方向下流部には、記録体上の未定着トナーを定着する定着装置76を備えている。
各色のプロセスカートリッジ60Y,C,M,Bkは、画像形成物質として、互いに異なる色(Y,C,M,Bk)のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。このため、以下、添字のY,C,M,Bkを省略して構成・動作を説明する。
感光体1は、帯電部材により表面を一様帯電せしめられ、光書き込み装置(不図示)によってレーザ光Lを露光走査されて静電潜像を担持する。この静電潜像は、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を用いる現像装置2によってトナー像に現像される。そして、図示しない高圧電源により一次転写バイアスが印加された1次転写ローラ71により中間転写ベルト70上に1次中間転写される。クリーニングブレードは、1次転写後の感光体1表面に残留したトナーを除去する。そして、次の画像形成に備えられる。各プロセスカートリッジ60においても、同様にして感光体1上にトナー像が形成されて、表面移動する中間転写ベルト70上に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト70上に4色重ね合わせ像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト70上の4色トナー像は、中間転写ベルト70の表面移動に伴って2次転写ローラ75との対向部に搬送され、所定の電圧を印加された2次転写ローラ75との間に送り込まれた記録体の表面に2次転写される。2次転写された4色トナー像は、定着装置76により記録体P上に定着され、フルカラー画像が形成される。2次転写ローラ75で転写されずに中間転写ベルト70上に残留した現像剤は、転写ベルトクリーニング手段(不図示)により中間転写ベルト70上より除去され、再度の画像形成に備える。
次に、現像装置2について詳細に説明する。図2は現像装置2の概略構成図である。現像装置2は、感光体1に対向するよう配置され、内部に磁界発生手段を有する回転可能な非磁性スリーブからなる現像剤担持体としての現像ローラ3を備えている。また、現像ローラ3に現像剤を供給しながら、図2の奥方向に現像剤を搬送する現像剤供給搬送部材としての供給オーガ7を備えている。また、現像ローラ3の感光体1との対向部である現像部の下流側には、現像部を通過した現像済みの現像剤を回収し、回収した回収現像剤を供給オーガ7と同方向に搬送する回収オーガ5を備えている。供給オーガ7を備えた現像剤供給搬送路である供給搬送路6と、回収オーガ5を備えた現像剤回収搬送路である回収搬送路4とは、現像ローラ3の下方に略水平に並設され、仕切り部材としての仕切り壁12よって仕切られている。また、供給搬送路6の回収搬送路4の反対側に並列して、現像剤を攪拌しながら供給オーガ7とは逆方向である図中手前側に搬送する現像剤攪拌搬送部材としての攪拌オーガ9を備えた攪拌搬送路8を設けている。供給搬送路6と攪拌搬送路8とは、仕切り部材としての仕切り壁11よって仕切られている。すなわち、現像ローラ3下方には、回収搬送路4、供給搬送路6、攪拌搬送路8の順に略水平になるよう配置され、仕切り壁11、12により、搬送途中の現像剤が混入できないように構成されている。
また、後述するように、回収搬送路4の搬送方向下流側と供給搬送路6の搬送方向下流側とが、供給搬送路6の搬送方向下流側と攪拌搬送路8の搬送方向上流側とが連通しており、回収オーガ5で搬送された回収現像剤は供給搬送路6に受け渡され、さらに攪拌搬送路8に受け渡される。また、供給オーガ7で搬送されて現像ローラ3に供給されなかった余剰現像剤も攪拌搬送路8に受け渡される。
また、必要に応じて回収現像剤にトナーを補給するトナー補給口(図示せず)が設けられている。回収現像剤、余剰現像剤、及び補給トナーは、攪拌オーガ9により攪拌搬送路8の上流部から下流部までの間に攪拌され均質化されながら搬送される。攪拌搬送路8の搬送方向下流側と供給搬送路6の搬送方向上流側は連通しており、攪拌搬送路8で攪拌され均質化された現像剤が供給搬送路6に受け渡される。
トナー補給は、攪拌搬送路8の斜め下方に設けられたトナー濃度センサ10の出力に応じて、トナー補給制御装置(不図示)が適当な量のトナー補給をおこなうようになっている。このようにトナー濃度センサ10を攪拌搬送路8の斜め下方に設置することにより、現像装置2の下方スペースがコンパクトに構成可能となる。これにより、攪拌搬送路8を低く配置でき、回収搬送路4からの現像剤を受け渡す際の高さの差が小さくすることができ、受け渡しの効率が良くなる。
現像ローラ3への現像剤の供給は、現像ローラ3内の磁界発生手段が供給搬送路6中の現像剤の磁性キャリアを引き付けることによりおこなわれる。この現像装置2では、図2に示すように、回収搬送路4と供給搬送路6との仕切り壁12は現像ローラ3の回転中心方向に斜め方向に傾斜した状態で設けられ、供給搬送路6から現像ローラ3への現像剤の受け渡しに対し抵抗がないようになっている。また、仕切り壁12の先端と現像ローラ3のクリアランスは、0.5[mm]に設定されている。さらに、現像ローラ3の外周にそって、上流側へ鋭角になった延長部13が現像ローラ3の磁極境界(図示せず)近傍まで設けられ、現像ローラ3からの回収現像剤の分離及び回収現像剤の再供給の防止をおこなう。
なお、仕切り壁11、12は各搬送路を形成している下ケーシングと一体化である必然性はない。特に仕切り壁12は別部品構成とすることで、加工性及び組立性が向上する。
また、現像ローラ3の下流側には、現像剤捕捉ローラ14が設置され、感光体1に付着した現像剤及び現像ローラ3から落下した現像剤を捕捉し、現像ローラ3と逆回転させ、現像ローラ3に戻すか、スクレーパ15により回収搬送路4に回収するようになっている。
また、一般的にオーガの回転により搬送される現像剤の高さは水平ではなく傾く傾向がある。例えば、時計方向回転では左側が盛り上がり右側は陥没、反時計方向回転では右側が盛り上がり左側は陥没する。回収オーガ5の回転方向は、回収搬送路4の現像剤捕捉ローラ14側の壁の高さがスクレーパ15設置の関係で高くできない。このため、仕切り壁12側に現像剤の盛り上がるような方向、図2では反時計回転方向に設定した。これにより、仕切り壁12の延長部13の再供給防止機能がより効果的に作用する。また、供給オーガ7の回転方向は、現像ローラ3への現像剤供給が円滑に行くよう現像ローラ3側に現像剤が盛り上がり、かつ、攪拌搬送路8から受け渡される現像剤が円滑に供給搬送路6に入り込めるよう、攪拌搬送路8側の現像剤高さが低くなるよう方向、図2では時計回転方向に設定した。また、攪拌オーガ9の回転方向は、供給搬送路6からの移送される現像剤が円滑に攪拌搬送路8に入り込むよう供給搬送路6側の現像剤高さが低くなるように、またトナー濃度センサ10側に現像剤が盛り上がり、センサ出力が安定になるように、図2では反時計方向に設定した。
また、現像に寄与する現像ローラ3上の現像剤を均一の厚みにするため、現像ローラ3上部には一定のクリアランスとなるように現像剤規制部材16が設けられている。現像剤規制部材16により通過を規制された現像剤は現像剤規制部材16の上流側17で増加していくが、増加していく通過を規制された現像剤が滞留し、循環対流を起こさないようにする必要がある。そこで、通過を規制された現像剤がある程度の量以上になった場合、迂回して供給搬送路6に還流させる規制現像剤回収部材18を現像ローラ3の磁力により還流現像剤が滞留しないような位置に設置する。
また、規制現像剤回収部材18の現像剤規制部材16側の端面は、単なる直線ではなく台形もしくは三角形状として現像剤規制部材16との距離を変化させている。そのため、規制現像剤はより圧力の少ない個所から現像剤回収部材18の上部へ抜けるため、規制現像剤の供給搬送路6への還流が円滑に行われている。規制現像剤回収部材18の両端部には、現像ローラ3の有効部以外での現像剤のくみ上げを防止するスクレーパ19が設けられ、現像ローラ3端部からの現像剤漏れ、落下を防止している。
図3は、現像装置2の内部の各オーガと各現像剤搬送路の上面図である。図3では、右側が図2の奥側、左側が図2の手前側となっている。下ケーシングには、図3の上から回収オーガ5、供給オーガ7及び攪拌オーガ9が設置され、それぞれのオーガを収容する回収搬送路4、供給搬送路6及び攪拌搬送路8が形成されている。回収オーガ5及び供給オーガ7は、現像剤をそれぞれ回収搬送路4、供給搬送路6の図3中の左から右へ搬送する。また、攪拌オーガ9は、現像剤を攪拌搬送路8の図3中右から左へ搬送する。回収搬送路4、供給搬送路6の最下流端部は攪拌搬送路8の最上流部と連通するよう、回収搬送路4の最下流端では供給搬送路6との間に開口部21が、供給搬送路6の最下流端では攪拌搬送路8との間に開口部22が設けられている。また、攪拌搬送路8の最下流端部は供給搬送路4の最上流端部と連通するよう、攪拌搬送路8の最下流端では供給搬送路6との間に開口部23が設けられている。回収搬送オーガ5により回収搬送路4の搬送方向下流端まで搬送された回収現像剤は、開口部21を介して供給搬送路6に受け渡される。さらに、受け渡された回収現像剤と供給オーガ7により搬送され現像ローラ3に供給されずに供給搬送路6の搬送方向下流端まで搬送された余剰現像剤とが、開口部22を介して攪拌搬送路8に受け渡される。攪拌搬送路8では、攪拌オーガ9により供給された回収現像剤、余剰現像剤を攪拌して均質化しながら、回収搬送路4及び供給搬送路6の現像剤と逆方向に搬送する。そして、搬送方向下流側で開口部23を介して連通している供給搬送路8の搬送方向上流側に均質化された現像剤を受け渡す。
ここで、各オーガは、回転軸部に所定のリード角を有する螺旋状の羽を備えたスクリュー部と、軸方向に平行な面となる羽を備えたパドル部と、スクリュー部下流端とパドル部上流端とを繋ぐようリード角をスクリュー部のリード角より段階的もしくは連続的に大きくし軸方向に平行に近づく羽を備えた連結部と、最下流端の逆スクリュー部を有している。また、連結部とパドル部は開口部に対向するよう配置されている。以下、それぞれのオーガについて詳しく説明する。
回収オーガ5は、回収した現像剤を搬送する回収スクリュー部25と、開口部21下流部から供給搬送路6に回収現像剤を移送する回収パドル部27と、最終端に現像剤が軸受部に入り込むのを防止する回収逆スクリュー部29とを有している。さらに、回収スクリュー部25の下流端と回収パドル部27の上流端とをつなぎ、現像剤を開口部21の下流部に対応する回収パドル部27へ搬送すると共に、開口部21の上流部から供給搬送路6に回収現像剤を移送する回収連結部26を有している。
供給オーガ7は、供給する現像剤を搬送する供給スクリュー部31と、開口部22下流部から攪拌搬送路8に現像ローラ(図示せず)に供給されなかった余剰現像剤と回収搬送路4から移送された回収現像剤とを移送する供給パドル部33と、最終端に現像剤が軸受け部に入り込むのを防止する供給逆スクリュー部35とを有している。さらに、供給スクリュー部31の下流端と供給パドル部33の上流端とをつなぎ、現像剤を開口部22の下流部に対応する供給パドル部33へ搬送すると共に、開口部22の上流部から攪拌搬送路8に余剰現像剤と回収現像剤とを移送する供給連結部32を有している。また、供給スクリュー部31は搬送される現像剤が減少していくため、減少しても供給搬送路6内での現像剤の高さがあまり変化しないように、リード角が徐々に小さくなる可変ピッチスクリューとなっている。さらに、供給スクリュー部31の直径に対し、攪拌搬送路8への現像剤の移送効率を上げるため、供給連結部32、供給パドル部33及び供給逆スクリュー部35の直径を大きくしている。また、トナー補給制御装置(図示せず)により開口部22の近傍で主に回収搬送路4から送られた回収現像剤が移送される位置(点線)45にトナーが補給される。
攪拌オーガ9は、回収現像剤、補給トナー及び余剰現像剤を攪拌し搬送する攪拌スクリュー部37と、開口部23から供給搬送路6に均質化された現像剤を移送する攪拌パドル部39と、最終端に現像剤が軸受け部に入り込むのを防止する攪拌逆スクリュー部41とを有している。さらに、攪拌スクリュー部37の下流端と攪拌パドル部39の上流端とをつなぎ、現像剤を開口部23の下流部に対応する攪拌パドル部39へ搬送すると共に、開口部23の上流部から供給搬送路6に均質化された現像剤を移送する攪拌連結部38を有している。また、攪拌スクリュー部37の直径に対し、供給搬送路6への現像剤の移送効率を上げるため、攪拌連結部38、攪拌パドル部39及び攪拌逆スクリュー部41の直径を大きくしている。
実施例で用いた各オーガの構成を示す。
回収オーガ 回収スクリュー部直径:22[mm]、回収連結部および回収パドル部直径:22[mm]
供給オーガ 供給スクリュー部直径:28[mm]、供給連結部および供給パドル部直径:32[mm]
攪拌オーガ 攪拌スクリュー部直径:28[mm]、攪拌連結部および攪拌パドル部直径:32[mm]
回収搬送路4と供給搬送路6との開口部21 幅:70[mm](回収スクリュー部直径の約3.2倍)
供給搬送路6と攪拌搬送路8との開口部22 幅:100[mm](≒開口部21+供給スクリュー部直径)
攪拌搬送路8と供給搬送路6との開口部23 幅:70[mm](攪拌スクリュー部直径の2.5倍)
各オーガで送られてきた現像剤が開口部を経由して隣接する搬送路に円滑に送られるためには、開口部の大きさが大きく影響する。送られる現像剤の量はオーガのスクリュー部直径により左右されるため、これを基準として大きさを以下のように規定した。
開口部21は、回収スクリュー部25直径の2〜4倍が好ましく、本実施例では約3.2倍に設定されている。通常では、開口部21の幅は、2倍程度であるが、高速では現像剤の送り出しが不十分となって滞留し、溢れ出すことでの現像剤受け渡しが主となりパドル効果が小さくなってしまう。このため、オーガ回転数を非常に高速にする必要があり、現像剤に大きなストレスとなり現像剤の寿命低下を引き起こしてしまう。そこで、本実施形態の現像装置2では、開口幅を2〜4倍と十分大きく取ることにより、オーガ回転数を抑え、回収連結部26と回収パドル部27とにより円滑な現像剤の受け渡しをおこなうようにする。
図4は、回収オーガ5の回収連結部26および回収パドル部27の斜視図である。回収オーガ5の回収連結部26の形状は、回収スクリュー部25の羽の下流端側からリード角を段階的もしくは連続的に(図4では4段階に)大きくし軸方向に平行に近づく羽形状とし、回収パドル部27の軸24に平行な羽の上流端とを繋ぐようにしている。また、回収パドル部27の軸24に平行な羽の下流端には逆のリード角を持った羽28が設けられている。回収オーガ5の回転方向としては、図2で示したように、反時計周りで供給搬送路6側に押し出す形となるため、断面形状は図示しないが直線となっている。このような回収連結部26を開口部21の上流部に対向するよう配置して、回収連結部26に軸24に平行な方向への搬送力を持たせつつ、徐々に直角な方向への押出し力を増加させる。これにより、開口部21の上流部に対向する回収連結部26は、回収スクリュー部25で搬送された現像剤を開口部21の下流部に対応する回収パドル部27へ搬送すると共に、開口部21の上流部より供給搬送路6へ現像剤を移送する。さらに、回収パドル部27は、軸に平行な羽により軸に直角な方向への最大の押出し力で開口部21の下流部より供給搬送路6へ現像剤を移送する。このような回収連結部26と回収パドル部27とにより開口部21全幅を有効に活用した円滑な現像剤の受け渡しが可能となる。
本実施形態では、開口部21を介して現像剤を移送する機能として回収連結部26と回収パドル部27とを用い、搬送力>押出し力、搬送力=押出し力、搬送力<押出し力、押出し力、逆搬送力の機能での分割構成を狙っている。また、回収パドル部27の搬送方向長さを、回収連結部26と回収パドル部27とをあわせた搬送方向長さの25〜35%に設定することで、非常に安定した現像剤の移送を可能とした。
また、逆リード角を持つ羽28は、現像剤が下流側に行き過ぎないように防止すると共に、オーガ最終端に設置した回収逆スクリュー部29により押し戻された現像剤を再度回収パドル部27側に戻す効果を有している。
また、図3で示されるように、供給搬送路6から攪拌搬送路8への開口部22の搬送方向長さは、回収搬送路4から供給搬送路6への開口部21の搬送方向長さより長くする。これは、供給搬送路6からの余剰現像剤が、回収搬送路4から移送される回収現像剤とあまり合流せずに、攪拌搬送路8へ移送することができるようにするためである。つまり、開口部22の拡大された領域を余剰現像剤の主な移送口とすることで、回収現像剤の移送の障害、抵抗にならない様にする。
図5は、供給オーガ7の供給連結部32および供給パドル部33の斜視図である。供給オーガ7の供給連結部32は、供給スクリュー部31の羽の下流端側から、リード角を供給スクリュー部31の最大リード角(供給スクリュー部31上流端部側:図示せず)よりも段階的もしくは連続的に(図5では4段階に)大きくして、軸方向に平行に近づく羽形状とし、供給パドル部33の軸30に平行な羽の上流端とを繋ぐようにしている。また、供給パドル部33の下流端には逆のリード角を持った羽34が設けられている。また、供給連結部32と供給パドル部33とを合わせた搬送方向長さは供給搬送路6と攪拌搬送路8との開口部22に合わせて設定されている。詳しくは、回収搬送路4と供給搬送路6との開口部21に対応する部分は主に回収搬送路4からの回収現像剤を攪拌搬送路8に受け渡す機能を重視し供給パドル部33が大部分を占めている。また、開口部22の開口部21に対して拡大された部分は、現像剤の軸に平行な方向への搬送力も備えた供給連結部32となっている。その結果、供給パドル部33の搬送方向長さが、供給連結部32と供給パドル部33とをあわせた搬送方向長さの45〜55%を構成するように設定されている。
また、供給オーガ7の回転方向は、前述したように図2で時計方向であり、現像剤は掬い上げ、軸上部を超え攪拌搬送路8へ移送する。ここで、供給オーガ7の最終端を逆のリード角を持った羽34とし、単純な壁にしていないのは、逆のリード角を持った羽34で軸受けへの防止用逆スクリュー部35で押し戻された現像剤を供給パドル部33側に戻す機能を持たせいる。また、逆のリード角を持った羽34は、軸上部に現像剤が持ち上げられたとき、搬送下流側(図2で奥方向)にこぼれ落ちるのを低減、防止している。単純な壁にした場合は、押し戻された現像剤の行き場が無くなり、逆スクリュー部35の効果が無くなる。
図6は、供給オーガ7の供給パドル部33の断面図である。図6において、供給パドル部33の回転方向は時計方向(図6中A方向)となり、上述のように現像剤を掬い上げて軸上を超えて右方向に送る(放る)ようにする。このため、単なる平面ではなく、掬い上げたときにより効果的な形状として、回転方向Aに対し凹部を有する形状となっている。なお、攪拌オーガ9の攪拌パドル部39の断面も同様の形状となっている。
攪拌オーガ9は、他のオーガと構成、目的、効果が同一であり、説明を省略する。
なお、本実施形態の現像装置2では、回収連結部26、回収パドル部27、供給連結部32、供給パドル部33、攪拌連結部38、攪拌パドル部39ともに3枚羽構成としている。羽の枚数としては、経験上、回転数が遅い場合枚数が多い方が、回転数が早い場合、枚数が少ない方が送り出し効果があることが知られているが、今回は同枚数としている。オーガ直径等から、回収オーガ5の回転数が一番早くなるため、回収連結部26および回収パドル部30に関しては、羽の枚数は2枚でもよい。
また、現像装置2では、回収オーガ5、供給オーガ7及び攪拌オーガ9と、それぞれを収容する回収搬送路4、供給搬送路6及び攪拌搬送路8とを現像ローラ3の下方に横方向に配置し、現像剤を循環させている。現像剤搬送路間の現像剤の移送が横方向に行われており、現像剤の循環において現像剤を上方向に押し上げる必要がない。これにより、装置内で現像剤を循環搬送する際に現像剤へのストレスを軽減することができ、現像剤の長寿命化を図ることができる。
また、従来の、搬送方向下流端部付近でも軸方向に平行な方向の搬送力のみを現像剤に加えるスクリュー羽を用いて押出すように開口部から隣の搬送路に移送するものでは、現像剤に過剰なストレスがかかることになり、現像剤の寿命を低下させるおそれがある。一方、本実施形態の現像装置2では現像剤搬送路の搬送方向下流端部に横方向の搬送力を加えるパドル形状の部材を設けており、押出す構成のように現像剤に圧力を加えることなく移送できるため、現像剤にかかるストレスの軽減を図ることができる。
尚、本実施形態では、回収オーガ5、供給オーガ7、攪拌オーガ9の3本のオーガを略水平に配置して、現像剤の循環搬送をおこなう現像装置を用いて本発明を説明したが、これに限られるものではない。本発明は、複数のオーガで現像剤を循環搬送する現像装置においては適用可能であり、オーガ間での現像剤の円滑な受け渡しを可能にするという同様の効果、作用を得ることができる。具体的には、供給回収オーガと攪拌オーガの2本のオーガを略水平に配置して、現像剤を循環搬送する構成の現像装置にも適用可能であり、オーガ間での現像剤の円滑な受け渡しを可能にする。
以上、本実施形態によれば、略水平に設けられた複数のオーガにより現像剤を循環搬送する現像装置において、オーガのうち少なくとも一つが、所定のリード角を有する螺旋状の羽を備えたスクリュー部と、軸方向に平行な羽を備えたパドル部と、スクリュー部の現像剤搬送方向下流端とパドル部の現像剤搬送方向上流端とを繋ぐよう、リード角をスクリュー部のリード角より段階的もしくは連続的に大きくし軸方向に平行に近づく羽を備えた連結部とを有し、連結部とパドル部とが上記開口部に対向するよう配置する。このような形状の羽根を有する連結部は、連結部に軸に平行な方向への搬送力を持たせつつ、徐々に直角な方向への押出し力を増加させることができる。これにより、開口部の上流部に対向する連結部は、スクリュー部で搬送された現像剤を開口部の下流部に対応するパドル部へ搬送すると共に、開口部の上流部側へ現像剤を送り出すことができる。さらに、パドル部は、軸に平行な羽により軸に直角な方向への最大の押出し力で開口部の下流部側へ現像剤を送り出す。このような連結部とパドル部とにより開口部全幅を有効に活用した円滑な現像剤の受け渡しが可能となる。
また、複数の現像剤搬送路は、現像ローラ3の軸線方向に沿って現像剤を搬送しながら供給する供給オーガ7を備えた供給搬送路6と、現像ローラ3から現像終了後の現像剤を回収しながら供給オーガ7と同方向に搬送する回収オーガ5を備えた回収搬送路4と、現像に用いられずに供給搬送路6の最下流側まで搬送された余剰現像剤と、現像ローラ3から回収され回収搬送路4の最下流側まで搬送された回収現像剤との供給を受け攪拌しながら供給オーガ5とは逆方向に搬送した攪拌現像剤を供給搬送路6の最上流側に供給する攪拌オーガ9を備えた攪拌搬送路8であり、現像ローラ3の下方に回収搬送路4、供給搬送路6、攪拌搬送路8の順にほぼ同じ高さに設ける。また、回収搬送路4の搬送方向の最下流側から供給搬送路6の搬送方向の最下流側へ回収現像剤を受け渡す開口部21と、供給搬送路6の搬送方向の最下流側から攪拌搬送路8の搬送方向の最上流側へ回収現像剤と余剰現像剤とを受け渡す開口部22と、攪拌搬送路8の搬送方向の最下流側から供給搬送路6の搬送方向の最上流側へ攪拌現像剤を受け渡す開口部23とを備えたものであり、回収オーガ5が、回転軸部に所定のリード角を有する螺旋状の羽を備えた回収スクリュー部25と、開口部21下流部から供給搬送路6に回収現像剤を移送する回収パドル部27と、回収スクリュー部25の下流端と回収パドル部27の上流端とをつなぎ、現像剤を開口部21の下流部に対応する回収パドル部27へ搬送すると共に、開口部21の上流部から供給搬送路6に回収現像剤を移送する回収連結部26を有している。このように、供給搬送路6と回収搬送路4とを別々に設けているので、画像領域で供給する現像剤と回収現像剤とが混ざることがなく、現像ローラ3上に供給する現像剤のトナー濃度を軸方向に関して安定することができる。また、攪拌搬送路8を隔離したことにより、回収現像剤、余剰現像剤及び補給されたトナーが攪拌搬送路で充分攪拌され均質化された現像剤のみ、供給現像剤として供給できる。これらにより、現像ローラ3上の現像剤のトナー濃度が安定し、高品位の画像が得られる。また、このように3本のオーガを略水平に配置した現像剤循環方式の現像装置では、回収現像剤を回収搬送路4から供給搬送路6へいかに送り出すかが大きな課題となってくる。これは、余剰現像剤の現像剤は上流から下流に搬送されるのに従い量的には減少し、回収現像剤は上流から下流にいくにつれ増加していくためである。そこで、回収搬送路4と供給搬送路6とを連結する開口部21に対向するように、回収連結部26と回収パドル部27とを設けることにより、開口部21全体を有効に活用した現像剤の円滑な移送を可能とする。
また、開口部21に現像剤を送り出す機能を有する、回収連結部26と回収パドル部27とを、搬送力>押出し力、搬送力=押出し力、搬送力<押出し力、押出し力、逆搬送力の機能での分割構成を狙い、全体として押出し力のみの効果をもつ回収パドル部27の搬送方向長さを、回収連結部26と回収パドル部27とをあわせた搬送方向長さの25〜35%に設定することで、非常に安定した現像剤の移送を可能とした。
また、開口部21の現像剤搬送方向の長さを、回収スクリュー部25の直径の2〜4倍とする。開口部21の幅を回収搬送路4内で現像剤を搬送する回収スクリュー部29の直径の2倍以上と十分広くすることで、開口部21前で現像剤が滞留し難い。また、長くしすぎると現像装置自身が軸方向に大型化してしまうので4倍以下とする。
また、本実施形態の現像装置では、回収搬送路4から供給搬送路6へ移送された回収現像剤と供給搬送路6を搬送されてきた余剰現像剤とをいかに攪拌搬送路8へ移送するかも大きな課題となっている。そこで、供給搬送路6と攪拌搬送路8を連結する開口部22に対向するように、供給連結部32と供給パドル部33とを設けることにより、開口部22全体を有効に活用した現像剤の円滑な移送を可能とする。
供給搬送路6から攪拌搬送路8への現像剤の移送は、回収搬送路4からの回収現像剤と、供給搬送路6からの余剰現像剤とを移送する必要がある。そこで、開口部22の搬送方向長さを開口部21の搬送方向長さより長くする。これにより、供給搬送路6からの余剰現像剤が、回収搬送路4から移送される回収現像剤とあまり合流せずに、攪拌搬送路8へ移送することができるようになる。つまり、開口部22の拡大された領域を余剰現像剤の主な移送口とすることで、回収現像剤の移送の障害、抵抗にならないようにする。
また、開口部22の搬送方向長さを開口部21の搬送方向長さに供給スクリュー部31の直径を加えたものとほぼ同じとする。開口部22の拡大量として、余剰現像剤は回収現像剤より少量なため、現像剤の搬送量に関連する供給スクリュー部31直径分でよい。拡大量がこれよりも小さ過ぎると開口部21前の滞留防止効果がなくなり、大きすぎると現像装置自身が大型化してしまう。
また、供給オーガ7の供給パドル部33の搬送方向長さが、供給連結部32と供給パドル部33とをあわせた搬送方向長さの45〜55%とする。開口部22に現像剤を送り出す機能を有する、供給連結部32と供給パドル部33とを合わせた搬送方向長さは開口部22に合わせて設定されている。詳しくは、開口部22の開口部21に相当する部分は回収現像剤を単に攪拌搬送路8に移送することが主なる機能となるため、供給パドル部33が対向することが好ましい。また、開口部22の開口部21に対して拡大された部分は、現像剤の軸に平行な方向への搬送力も備えた供給連結部32が対向することが好ましい。このことから、供給パドル部33の搬送方向長さが、供給連結部32と供給パドル部33とをあわせた搬送方向長さの45〜55%を確保することが好ましい。
また、開口部23に対向するように、攪拌オーガ9に攪拌連結部38と攪拌パドル部39とを設けることにより、開口部23全体を有効に活用した現像剤の円滑な移送を可能とする。
また、開口部23の搬送方向長さを攪拌スクリュー部37の直径の1.5〜2.5倍となるように構成する。開口部23の幅は、供給搬送路4の最下流側の開口部21とほぼ同一とした。
また、攪拌オーガ9の攪拌パドル部39の搬送方向長さが、攪拌連結部38と攪拌パドル部39とをあわせた搬送方向長さの25〜35%とする。開口部23に現像剤を送り出す機能を有する、攪拌連結部38と攪拌パドル部39とを、搬送力>押出し力、搬送力=押出し力、搬送力<押出し力、押出し力、逆搬送力の機能での分割構成を狙い、全体として押出し力のみの効果をもつ回収パドル部39の搬送方向長さを、攪拌連結部38と攪拌パドル部39とをあわせた搬送方向長さの25〜35%に設定することで、非常に安定した現像剤の移送を可能とした。
また、供給オーガ7の供給連結部32と供給パドル部33の直径を供給スクリュー部31の直径より大きくする。供給連結部32と供給パドル部33とは、開口部に対応した位置に設置されるため、少なくとも仕切り壁の厚さ分直径が大きくできる。現像剤の送り出し量は供給連結部32または供給パドル部33直径に大きく左右される。直径を大きくすることにより、移送量を多くして、現像剤の移送を円滑に効率的に行う。また、効率が向上した分、供給オーガ7の回転数も下げることが可能となり、現像剤のストレスが低減できる。
また、攪拌オーガ9の攪拌連結部36と攪拌パドル部37の直径を攪拌スクリュー部36の直径より大きくする。これにより、上記供給オーガ7と同様の理由で移送量を多くして、現像剤の移送を円滑に効率的に行う。また、効率が向上した分、攪拌オーガ9の回転数も下げることが可能となり、現像剤のストレスが低減できる。
また、攪拌オーガ9の回転方向は、供給搬送路6から供給される回収現像剤と余剰現像剤とを攪拌搬送路8の下方に送り込むような方向とする。攪拌オーガ9の回転方向を、供給搬送路6側になるよう(供給搬送路6が左側の場合は反時計まわり、供給搬送路6が右側の場合は時計まわり)とすることで、攪拌搬送路8内の現像剤は攪拌オーガ9の回転が下向きの方では高さが低く陥没する状態となる。これにより、供給搬送路6から攪拌搬送路8へ送り込まれる現像剤が攪拌搬送路8に入り込みやすくなり、現像剤の移送を助けている。一方、攪拌搬送路8内の現像剤は攪拌オーガ9の回転が上向きの方では高さが高く盛り上がる状態となる。その結果、全体の現像剤量が少ない場合でも、トナー濃度センサの検知部に充分な厚さの現像剤が確保できることにより、安定した検知を可能としている。
また、攪拌パドル部39の下流端に、攪拌スクリュー部37のリード角と逆方向となる角度を有する羽40を設ける。攪拌オーガ9の回転方向により、攪拌搬送路8から供給搬送路6への現像剤に移送は、攪拌パドル部39で現像剤を掬い上げ軸上を超えて放る状態となる。パドル上の現像剤が上方に上がっていく途中、単に平行な面だけでは下流側にこぼれ落ちる量が多く効率が悪い。それを改善するために、攪拌パドル部39の最終端に逆リード角をもった羽40を設け、こぼれ落ちる現像剤を少なくする。また、攪拌オーガ9の最終端の攪拌逆スクリュー部41により軸受け方向への移動を防止された現像剤をパドルの平行面へ戻す作用もある。
また、攪拌パドル部39の断面形状は回転方向に対し凹部形状とする。攪拌オーガ9の回転方向により、攪拌搬送路8から供給搬送路6への現像剤に移送は、攪拌パドル部39での現像剤を掬い上げ軸上を超えて放る状態となる。その掬い上げる現像剤量を少しでも多くするため凹部としている。
また、供給オーガ5の回転方向は、現像ローラ3に対し現像剤を持ち上げ、かつ、攪拌搬送路8から供給される攪拌現像剤を供給搬送路6の下方に送り込むような方向とする。これにより、上記攪拌オーガ9の回転方向を規定した場合と同様の作用、効果が得られ、供給搬送路6側に移送される現像剤が入りやすくする。また、供給搬送路6内の現像剤は供給オーガ5の回転が上向きのほうでは高さが高く盛り上がる状態となる。その結果、全体の現像剤量が少ない場合でも、現像ローラ3への現像剤供給を安定させることができる。
また、供給パドル部33の搬送方向下流端に、供給スクリュー部31のリード角と逆方向となる角度を有する羽34を設ける。これにより、上記攪拌パドル部39の下流端に、攪拌スクリュー部36のリード角と逆方向となる角度を有する羽40を設けた場合と同様の作用、効果が得られる。
また、供給パドル部33の断面形状は回転方向に対し凹部形状とする。これにより、上記攪拌パドル部39の断面形状を規定した場合と同様の作用、効果が得られる。
また、供給搬送路6と回収搬送路4とを仕切る仕切り壁12が現像ローラ3の回転中心方向に向かって傾いた状態で、現像ローラ周面と仕切り壁12先端とが0.5〜1.5[mm]の間隙を有して対向するように配置され、仕切り壁12先端に、現像ローラ3の回転上流方向でかつ現像ローラの磁極境界位置もしくはその近傍までの領域で現像ローラ周面に対向するような延長部13を設ける。仕切り壁12を現像ローラの回転中心方向に傾けて延長することにより、供給搬送路7から現像ローラ3への現像剤の受け渡しに対し抵抗がなく、供給が安定する。また、現像ローラ3と仕切り壁12の先端のクリアランスは、調整なしでできる最小のクリアランスとしている。一方、回収搬送路4では、少しオーバーハング気味となるが、回収オーガ5の回転方向から現像剤が供給搬送路6側の壁に盛り上がる傾向にあり、現像ローラ3の磁極の関係で汲みあげられる可能性もある。そのため、仕切り壁12の先端を現像ローラ3に沿って上流側(現像ローラ3のくみ上げ用磁極の影響のない角度まで)に伸ばし、さらに、鋭角な断面形状とすることで、現像ローラ3から離脱する現像剤の障害ともならないようにして再度現像剤がくみ上げられるのを防止する。これにより、回収された現像剤が再度現像ローラ3に供給されないようにする。
また、感光体1と、帯電手段と、潜像形成手段と、静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、現像手段として上記現像装置を用いる。これにより、円滑な現像剤の循環搬送をおこない現像ローラ3上のトナー濃度を安定させることで、高品位な画像が得られる。
本実施形態のプリンタの概略構成図。 プリンタに採用される現像装置の概略構成図。 現像装置の内部の各オーガと各現像剤搬送路の上面図。 回収オーガの回収連結部と回収パドル部の斜視図。 供給オーガの供給連結部と供給パドル部の斜視図。 供給オーガの供給パドル部の断面図。 従来の現像装置の内部の各オーガと各現像剤搬送路の上面図。
符号の説明
1 感光体
2 現像装置
3 現像ローラ
4 回収搬送路
5 回収オーガ
6 供給搬送路
7 供給オーガ
8 攪拌搬送路
9 攪拌オーガ
10 トナー濃度センサ
11 仕切り壁
12 仕切り壁
13 延長部
14 現像剤捕捉ローラ
15 スクレーパ
16 現像剤規制部材
17 現像剤規制部材の上流部
18 規制現像剤回収部材
19 スクレーパ
21、22,23 開口部
24 回収オーガの軸
25 回収スクリュー部
26 回収連結部
27 回収パドル部
28 回収逆リード角の羽
29 回収逆スクリュー部
30 供給オーガの軸
31 供給スクリュー部
32 供給連結部
33 供給パドル部
34 供給逆リード角の羽
35 供給逆スクリュー部
36 攪拌オーガの軸
37 攪拌スクリュー部
38 攪拌連結部
39 攪拌パドル部
40 攪拌逆リード角の羽
41 攪拌逆スクリュー部
60 プロセスカートリッジ
70 中間転写ベルト

Claims (17)

  1. 磁性キャリアとトナーとからなる現像剤を表面上に担持して潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、互いに平行でほぼ同じ高さに配置され、自らの軸線方向に現像剤を搬送する現像剤搬送部材をそれぞれ有する複数の現像剤搬送路と、該複数の現像剤搬送路をそれぞれに仕切る仕切部材と、該複数の現像剤搬送路のそれぞれの現像剤搬送方向下流部に隣接する他の現像剤搬送路と連通する開口部とを備え、該複数の現像剤搬送路の現像剤搬送部材が現像剤を該開口部より隣接する他の現像剤搬送路に移送することにより、該複数の現像剤搬送路内で現像剤を循環搬送させる現像装置であって、上記複数の現像剤搬送部材のうち少なくとも一つが、所定のリード角を有する螺旋状の羽を備えたスクリュー部と、軸方向に平行な羽を備えたパドル部と、該スクリュー部の現像剤搬送方向下流端と該パドル部の現像剤搬送方向上流端とを繋ぐよう、リード角を該スクリュー部のリード角より段階的もしくは連続的に大きくし軸方向に平行に近づく羽を備えた連結部とを有し、該連結部と該パドル部とが上記開口部に対向するよう配置した現像装置において、
    上記複数の現像剤搬送路として、上記現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤を搬送しながら該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給搬送部材を備えた現像剤供給搬送路と、
    該現像剤担持体上から現像終了後の現像剤を回収しながら該現像剤担持体の軸線方向に沿って該現像剤供給搬送部材と同方向に搬送する現像剤回収搬送部材を備えた現像剤回収搬送路と、
    現像に用いられずに該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された余剰現像剤と、
    該現像剤担持体から回収され該現像剤回収搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された回収現像剤との供給を受け、該余剰現像剤と該回収現像剤とを攪拌しながら該現像剤担持体の軸線方向に沿って該現像剤供給搬送部材とは逆方向に最下流側まで搬送した攪拌現像剤を該現像剤供給搬送路の搬送方向の最上流側に供給する現像剤攪拌搬送部材を備えた現像剤攪拌搬送路とを備え、
    該現像剤担持体の下方に該現像剤回収搬送路、該現像剤供給搬送路、該現像剤攪拌搬送路の順にほぼ同じ高さに設け、
    上記開口部として、該現像剤回収搬送路の搬送方向の最下流側から該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側へ該回収現像剤を受け渡す第一の開口部と、
    該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側から該現像剤攪拌搬送路の搬送方向の最上流側へ該回収現像剤と該余剰現像剤とを受け渡す第二の開口部と、
    該現像剤攪拌搬送路の搬送方向の最下流側から該現像剤供給搬送路の搬送方向の最上流側へ該攪拌現像剤を受け渡す第三の開口部とを備え、
    該現像剤回収搬送部材が、上記スクリュー部と、上記パドル部と、上記連結部とを有することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、上記現像剤回収搬送部材は、上記パドル部の軸方向長さが該パドル部と上記連結部とをあわせた軸方向長さの25〜35%となるよう構成したことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2の現像装置において、上記第一の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記現像剤回収搬送部材のスクリュー部の直径の2〜4倍であることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1、2または3の何れかの現像装置において、上記現像剤供給搬送部材が、上記スクリュー部と、上記パドル部と、上記連結部とを有することを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4の現像装置において、上記第二の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記第一の開口部の現像剤搬送方向の長さより長いことを特徴とする現像装置。
  6. 請求項5の現像装置において、上記第二の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記第一の開口部の現像剤搬送方向の長さに上記現像剤供給搬送部材のスクリュー部の直径を加えたものとほぼ同じであることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項4、5または6の現像装置において、上記現像剤供給搬送部材は、上記パドル部の軸方向長さが該パドル部と上記連結部とをあわせた軸方向長さの45〜55%となるよう構成したことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7の何れかの現像装置において、上記現像剤攪拌搬送部材が、上記スクリュー部と、上記パドル部と、上記連結部とを有することを特徴とする現像装置。
  9. 請求項8の現像装置において、上記第三の開口部の現像剤搬送方向の長さが、上記現像剤攪拌搬送部材のスクリュー部の直径の1.5〜2.5倍であることを特徴とする現像装置。
  10. 請求項8または9の現像装置において、上記現像剤攪拌搬送部材は、上記パドル部の軸方向長さが該パドル部と上記連結部とをあわせた軸方向長さの25〜35%となるよう構成したことを特徴とする現像装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の何れかの現像装置において、上記現像剤搬送部材のパドル部の直径がスクリュー部の直径より大きいことを特徴とする現像装置。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の何れかの現像装置において、上記現像剤攪拌搬送部材の回転方向は、上記現像剤供給搬送路から供給される回収現像剤と余剰現像剤とを上記現像剤攪拌搬送路の下方に送り込むような方向であることを特徴とする現像装置。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の何れかの現像装置において、上記現像剤供給部材の回転方向は、上記現像剤担持体に対し現像剤を持ち上げ、かつ、上記現像剤攪拌搬送路から供給される攪拌現像剤を上記現像剤供給搬送路の下方に送り込むような方向であることを特徴とする現像装置。
  14. 請求項12または13の現像装置において、上記パドル部の現像剤搬送方向下流側に、上記スクリュー部の羽のリード角と逆方向となる角度を有する羽を設けることを特徴とする現像装置。
  15. 請求項12または13の現像装置において、上記パドル部の断面形状は回転方向に対し凹部形状となっていることを特徴とする現像装置。
  16. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12,13、14または15の何れかの現像装置において、上記現像剤供給搬送路と上記現像剤回収搬送路とを仕切る仕切部材が上記現像剤担持体の回転中心方向に向かって傾いた状態で、該現像剤担持体周面と該仕切部材先端とが0.5〜1.5[mm]の間隙を有して対向するように配置され、該仕切部材先端に、該現像剤担持体の回転上流方向でかつ該現像剤担持体の磁極境界位置もしくはその近傍までの領域で該現像剤担持体周面に対向するような延長部を設けたことを特徴とする現像装置。
  17. 少なくとも潜像担持体と、該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
    上記現像手段として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15または16の何れかの現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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