JP4979737B2 - ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置に関し、特には、ヘッド位置決め機構を内蔵するヘッドスライダに関する。
磁気ディスク装置では、記録再生ヘッドを有するヘッドスライダが用いられる。このヘッドスライダは、媒体対向面にABS(Air Bearing Surface)を有し、回転するディスク媒体上に近接浮上する。このヘッドスライダは、ボイスコイルモータにより、ディスク媒体上を径方向に動かされる。
特開2008−10026号公報
ところで、本発明者らは、ディスク媒体の周方向および径方向の少なくとも一方に記録再生ヘッドを微小に変位させるための発熱素子を、ヘッドスライダ内に設けることを検討している。
しかし、その場合、発熱素子が引き起こす熱膨張によって媒体対向面が変形し、記録再生ヘッドの浮上量が変動してしまうおそれがある。特に、近年、記録再生ヘッドの浮上量が非常に低減されているため、こうした媒体対向面の変形が、ディスク媒体とヘッドスライダとの衝突を招くおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであり、媒体対向面の変形を抑制することが可能なヘッドスライダ及び磁気ディスク装置を提供することを主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のヘッドスライダは、回転するディスク媒体上に浮上するヘッドスライダであって、データの書き込み及び読み出しを行う記録再生ヘッドと、前記記録再生ヘッドから、前記ディスク媒体の周方向に対応する第1の方向および径方向に対応する第2の方向の少なくとも一方に離れて配置される発熱素子と、少なくとも前記記録再生ヘッドと前記発熱素子との間に介在し、前記発熱素子の発熱に応じて膨張する膨張部材と、を含み、前記発熱素子の、当該ヘッドスライダの浮上方向に対応する第3の方向の幅が、前記第1の方向の幅および前記第2の方向の幅よりも小さい、ことを特徴とする。
本発明の一態様では、前記発熱素子は、前記第1の方向および前記第2の方向を含む面内を蛇行する形状の導体からなる。
本発明の一態様では、前記発熱素子には、前記第3の方向に延びる配線が接続される。
本発明の一態様では、前記記録再生ヘッドは、前記第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、前記発熱素子は、前記記録素子の前記第2の方向に配置される。
本発明の一態様では、前記記録再生ヘッドは、前記第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、前記発熱素子は、前記再生素子の前記第2の方向に配置される。
本発明の一態様では、前記記録再生ヘッドは、前記第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、前記発熱素子は、前記記録素子の前記第2の方向と、前記再生素子の前記第2の方向と、にそれぞれ配置される。
この態様では、前記記録素子側の発熱素子の前記第3の方向の位置と、前記再生素子側の発熱素子の前記第3の方向の位置と、が異なってもよい。
この態様では、前記記録素子側の発熱素子と前記記録素子の距離と、前記再生素子側の発熱素子と前記再生素子の距離と、が異なってもよい。
本発明の一態様では、前記記録再生ヘッドは、前記第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、前記発熱素子は、前記記録素子の前記第2の方向と、前記再生素子の前記第2の方向と、を含むように前記第1の方向に広がる。
この態様では、前記発熱素子の前記記録素子側の部分の前記記録素子との距離と、前記発熱素子の前記再生素子側の部分の前記再生素子との距離と、が異なってもよい。
この態様では、前記発熱素子の前記第1の方向の両端部および中央部に、配線が接続されてもよい。
本発明の一態様では、前記ディスク媒体と対向する媒体対向面が、ステップ軸受面と、前記ステップ軸受面より前記ディスク媒体に近い浮上パット面と、前記ステップ軸受面より前記ディスク媒体から遠い深溝面と、を少なくとも含む、互いに深さが異なる複数の面で構成され、前記発熱素子を前記媒体対向面に投影したときの位置が、前記ステップ軸受面より前記ディスク媒体から遠い面内に包含される。
本発明の一態様では、前記ディスク媒体と対向する媒体対向面が、互いに深さの異なる複数の面で構成され、前記発熱素子を前記媒体対向面に投影したときの位置が、前記ディスク媒体に最も近接する面から150nm以上深い面内に含まれる。
本発明の一態様では、スライダ基板と、前記スライダ基板の端面上に積層された複数の薄膜で構成される薄膜積層部と、を含み、前記記録再生ヘッド及び前記発熱素子が前記薄膜積層部内に形成される。
この一態様では、前記発熱素子は、前記各薄膜内に形成された導体が接続されることで構成されてもよい。
本発明の磁気ディスク装置は、上記本発明のヘッドスライダを備えることを特徴とする。
本発明の磁気ディスク装置は、回転するディスク媒体上に浮上するヘッドスライダであって、データの書き込み及び読み出しを行う記録再生ヘッドと、前記記録再生ヘッドから、前記ディスク媒体の径方向に対応する方向に離れて配置される発熱素子と、少なくとも前記記録再生ヘッドと前記発熱素子との間に介在し、前記発熱素子の発熱に応じて膨張する膨張部材と、を含み、前記発熱素子の、当該ヘッドスライダの浮上方向に対応する方向の幅が、前記ディスク媒体の周方向に対応する方向の幅および径方向に対応する方向の幅よりも小さい、ヘッドスライダと、前記ディスク媒体に形成されたトラックに対する前記記録再生ヘッドの位置誤差に応じて前記発熱素子に通電する制御回路と、を備えることを特徴とする。
上記本発明によると、発熱素子の周囲に引き起こされる膨張のうち、第1の方向および第2の方向の膨張が比較的大きく、第3の方向の膨張が比較的小さくなるので、ヘッドスライダの媒体対向面の変形を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドスライダの下面図である。 同ヘッドスライダの要部拡大図である。 同ヘッドスライダの要部拡大図である。 同ヘッドスライダに含まれる発熱素子の説明図である。 同ヘッドスライダに含まれる発熱素子の説明図である。 同ヘッドスライダに含まれる発熱素子の説明図である。 同ヘッドスライダに含まれる発熱素子の説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。 変形例に係るヘッドスライダの説明図である。
本発明のヘッドスライダ及び磁気ディスク装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、磁気ディスク装置1の平面図である。同図では、トップカバーの図示が省略されている。磁気ディスク装置1の筐体には、磁気ディスク媒体2及びヘッドアッセンブリ4が収納されている。磁気ディスク媒体2は、筐体の底部に設けられたスピンドルモータ3に取り付けられている。ヘッドアッセンブリ4は、磁気ディスク媒体2の隣で旋回可能に支承されている。このヘッドアッセンブリ4の先端側には、サスペンションアーム5が設けられ、その先端部にヘッドスライダ10が支持されている。他方、ヘッドアッセンブリ4の後端部には、ボイスコイルモータ7が設けられている。また、磁気ディスク装置1の筐体外には、不図示の制御回路を備える基板が設けられている。
図2は、ヘッドスライダ10の下面図である。X方向(第1の方向)は、ヘッドスライダ10の長さ方向であり、磁気ディスク媒体2の周方向に対向する。Y方向(第2の方向)は、ヘッドスライダ10の幅方向であり、磁気ディスク媒体2の径方向に対応する。Z方向(第3の方向)は、ヘッドスライダ10の厚さ方向であり、ヘッドスライダ10の浮上方向に対応する。また、図2中の矢印LD及び矢印TRは、ヘッドスライダ10のリーディング方向及びトレーリング方向をそれぞれ表す。
ヘッドスライダ10は、例えば長さ1.25mm,幅1.0mm,厚さ0.3mm程度の略直方体状(ピコスライダと呼ばれる大きさ)に形成される。また、ヘッドスライダ10は、例えば長さ0.85mm,幅0.7mm,厚さ0.23mm程度の略直方体状(フェムトスライダと呼ばれる大きさ)であってもよいし、他の大きさであってもよい。
ヘッドスライダ10の、磁気ディスク媒体2と対向する媒体対向面10aには、ABS(Air Bearing Surface)が形成されており、ヘッドスライダ10は、磁気ディスク媒体2の回転により生じる気体流を受けて、磁気ディスク媒体2上に近接浮上する。この媒体対向面10aは、実質的に平行で深さの異なる複数種類の面で構成される。こうした媒体対向面10aの形状は、例えばイオンミリング又はエッチング等により形成される。
具体的には、媒体対向面10aは、主に、磁気ディスク媒体2に最も近づく浮上パッド面11a,11bと、それよりも深いステップ軸受面12a〜12cと、それよりも更に深い深溝面13と、を含んでいる。例えば、浮上パッド面11a,11bを基準とするステップ軸受面12a〜12cの深さは約100nm以上300nm以下程度であり、深溝面13の深さは約1μm以上程度である。媒体対向面10aの形状は、図示の態様に限定されず、任意のABSを適用できる。
磁気ディスク媒体2の回転によって生じる空気流は、ステップ軸受面12a〜12cや深溝面13から浮上パッド面11a,11bに進入する際に、先窄まりの流路により圧縮されて、正圧(磁気ディスク媒体2から離れる方向の気体圧力)を発生させる。他方、磁気ディスク媒体2の回転によって生じる空気流は、浮上パッド面11a,11bやステップ軸受面12a〜12cから深溝面13に進入する際に、流路の拡大によって、負圧(磁気ディスク媒体2に近づく方向の気体圧力)を発生させる。
浮上パッド面11bのトレーリング側の端部には、後述する記録再生ヘッド21の端面が現れている。この端面は、浮上パッド面11bから張り出していてもよいし、同じ高さでもよいし、凹んでいてもよい。また、深溝面13のトレーリング側の端部には、ステップ軸受面12a〜12cと深溝面13の間の深さの中間面を設けてもよい。この中間面の深さは、例えば約150nm以上とされる。
ヘッドスライダ10は、アルミナとチタンカーバイトの焼結体(いわゆるアルチック)からなるスライダ基板15と、このスライダ基板15のトレーリング側の端面に形成された薄膜積層部17とを有している。この薄膜積層部17は、アルミナからなる薄膜が積層されることで形成される。このアルミナからなる薄膜は、与えられた熱に応じて膨張する膨張部材である。
薄膜積層部17内には、記録再生ヘッド21が形成されている。図3Aに示されるように、記録再生ヘッド21は、トレーリング側に配置された記録素子21aと、リーディング側に形成された再生素子21bとを含んでいる。記録素子21aは、インダクティブ素子からなり、磁気ディスク媒体2にデータを書き込む。再生素子21bは、磁気抵抗効果素子からなり、磁気ディスク媒体2からデータを読み出す。
さらに、薄膜積層部17内には、図3A及び図3Bに示されるように、発熱素子30が形成されている。発熱素子30は、記録素子21a及び再生素子21bからY方向の両側に離れて配置されている。発熱素子30は、XY平面内に広がる平型に構成され、媒体対向面10aから所定距離だけ離れて配置されている。また、発熱素子30は、記録素子21aのY方向及び再生素子21bのY方向の両方を覆うようにX方向に延びている。また、発熱素子30は、Z方向に延びる配線29と接続されており、不図示の制御回路からの通電によって発熱する。発熱素子30と配線29は、形状や材料等の違いによって発熱量が異なる。尚、図示はしていないが、発熱素子30と配線29の形状や材料、或いはヘッドスライダ実装方法などに応じて、配線29をX方向やY方向に実装してもよいことは言うまでも無い。
具体的には、図4A及び図4Bに示されるように、発熱素子30は、XY平面内を蛇行する形状の導体からなる。発熱素子30を構成する導体としては、ニッケルクロム(NiCr)、銅(Cu)、タングステン(W)などがある。ここで、発熱素子30のZ方向の幅Wは、X方向の幅W及びY方向の幅Wよりも小さくなっている。各方向の幅は、各方向の一方の最外端から他方の最外端までの、各方向に沿った長さで定義される。また、図5A及び図5Bに示されるように、発熱素子30は、薄膜積層部17を構成する各薄膜17a内に形成された導体30dが接続されることで構成されている。
発熱素子30を構成する導体は、ここに例示したものに限定されるものではなく、温度100℃のときの体積低効率が100×10−8(Ω・m)以下である材料であれば好適である。
また、図3Aに示されるように、発熱素子30は、媒体対向面10aに対してZ方向に投影したときの投影位置が、ステップ軸受面12a〜12cよりも深い深溝面13内に包含されるように、配置されている。これに限られず、投影位置は、浮上パッド面11bから約150nm以上程度深い面であれば、他の面内に包含されてもよい。
発熱素子30が発熱するとき、発熱素子30の周囲が膨張する。このうち、発熱素子30と記録再生ヘッド21の間に介在する介在部分は、膨張することによって、記録再生ヘッド21をY方向に変位させる。すなわち、記録再生ヘッド21のY方向の両側に配置された発熱素子30の、一方の発熱素子30が発熱するとき、この発熱素子30と記録再生ヘッド21の間の介在部分が膨張し、これにより、記録再生ヘッド21が他方の発熱素子30の側へ変位する。
このように、発熱素子30は、記録再生ヘッド21をY方向に変位させる熱アクチュエータとして機能する。このY方向は、磁気ディスク媒体2の径方向、すなわちトラックの幅方向に対応することから、こうした記録再生ヘッド21のY方向の変位は、記録再生ヘッド21をトラックに位置決めする位置決め制御に適用可能である。具体的には、磁気ディスク装置1に設けられる不図示の制御回路は、記録再生ヘッド21が磁気ディスク媒体2から読み出したサーボデータを基に、目標トラックに対する記録再生ヘッド21の位置誤差を算出し、その位置誤差を抑制するように発熱素子30に選択的に通電する。
なお、図6に示されるように、発熱素子30は、記録再生ヘッド21のY方向の片側に設けられてもよい。この場合、発熱素子30の発熱量が所定量から増大するときに、発熱素子30と記録再生ヘッド21の間の介在部分が膨張し、記録再生ヘッド21は発熱素子30から遠ざかる側に変位する。
また、発熱素子30の発熱量が所定量であるときに、記録再生ヘッド21が薄膜積層部17のY方向の中央付近に位置するように、発熱素子30と記録再生ヘッド21とを設けてもよい。この場合、発熱素子30の発熱量が所定量から減少するときには、発熱素子30と記録再生ヘッド21の間の介在部分が収縮し、記録再生ヘッド21は発熱素子30に近づく側に変位する。
以上に説明した本実施形態によれば、図3Aないし図4Bに示されるように、発熱素子30は、XY平面内に広がる平型に構成されており、Z方向の幅WがX方向の幅W及びY方向の幅Wよりも小さい。このため、発熱素子30の周囲に引き起こされる膨張のうち、X方向およびY方向の膨張は比較的高くなって、記録再生ヘッド21の変位量が高められる一方で、Z方向の膨張は比較的低くなって、媒体対向面10aの変形が抑制される。
また、図3Aに示されるように、発熱素子30は、記録素子21aのY方向と再生素子21bのY方向とを含むようにX方向に広がっている。このため、記録素子21aの変位方向と再生素子21bの変位方向とが共に、Y方向に揃えられる。
また、図3Bに示されるように、発熱素子30は、媒体対向面10aからZ方向に離れており、外部に露出していない。このため、媒体対向面10aから外部に逃げる熱が抑制され、X方向およびY方向の膨張が高められる。
また、図3Aに示されるように、発熱素子30を媒体対向面10aに投影したときの位置は、深溝面13内に包含される。この深溝面13は、変形したとしても、ヘッドスライダ10の浮上に対する影響が低いため、好適である。
また、図5A及び図5Bに示されるように、発熱素子30は、Y方向に往復するように形成されてもよいし、X方向に往復するように形成されてもよい。後者の場合、各線状導体の幅が自在に設定可能である。
以下、上記実施形態の変形例について説明する。上記実施形態と重複する構成については、図中に同番号を付すことで詳細な説明を省略する。
図7に示されるように、発熱素子30は、記録素子21aのY方向に配置され、再生素子21bのY方向には配置されないようにしてもよい。これにより、記録素子21aのY方向の変位量が、再生素子21bのY方向の変位量と比して高められる。また、再生素子21bに伝わる熱量が、記録素子21aに伝わる熱量と比して低くなる。特に、磁気抵抗効果素子からなる再生素子21bは、熱によって性能が劣化しやすいため、本例は好適である。
また、図8に示されるように、発熱素子30は、再生素子21bのY方向に配置され、記録素子21aのY方向には配置されないようにしてもよい。これにより、再生素子21bのY方向の変位量が、記録素子21aのY方向の変位量と比して高められる。また、記録素子21aに伝わる熱量が、再生素子21bに伝わる熱量と比して低くなる。
また、図9Aに示されるように、記録素子21aのY方向と再生素子21bのY方向とに、記録素子側発熱素子30aと再生素子側発熱素子30bとがそれぞれ配置されてもよい。これによれば、記録素子21aと再生素子21bとを個別にY方向に変位させることができる。
また、図9Bに示されるように、記録素子側発熱素子30aのZ方向の位置と、再生素子側発熱素子30bのZ方向の位置と、が異なってもよい。これによれば、記録素子側発熱素子30aと再生素子側発熱素子30bとをそれぞれ適切な高さに配置可能である。例えば、一般に、再生素子21bは記録素子21aと比してZ方向に短いことから、図9Bに示されるように、再生素子側発熱素子30bは記録素子側発熱素子30aより媒体対向面10aに近づいて配置されることが好ましい。
また、図10に示されるように、記録素子側発熱素子30aと記録素子21aの距離と、再生素子側発熱素子30bと再生素子21bの距離と、が異なってもよい。これによれば、記録素子側発熱素子30aと再生素子側発熱素子30bとをそれぞれ適切な距離に配置可能である。例えば、熱に比較的強い記録素子21aに、記録素子側発熱素子30aを近づけて、Y方向の変位量を高めるようにしてもよい。
また、図11に示されるように、発熱素子30が変形されて、記録素子側発熱部31aの記録素子21aとの距離と、再生素子側発熱部31bの再生素子21bとの距離と、が異なってもよい。これによれば、記録素子側発熱部31aと再生素子側発熱部31bとをそれぞれ適切な距離に配置可能である。例えば、熱に比較的強い記録素子21aに、記録素子側発熱素子30aを近づけて、Y方向の変位量を高めるようにしてもよい。
また、図12に示されるように、発熱素子30のX方向の両端部および中央部に、配線29がそれぞれ接続されてもよい。これによれば、1つの発熱素子30の中で、記録素子側発熱部32aと再生素子側発熱部32bとを個別に発熱させることができるため、これにより、記録素子21aと再生素子21bとを個別にY方向に変位させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が当業者にとって可能であるのはもちろんである。
上記実施形態では、発熱素子30が記録再生ヘッド21からY方向に離れて配置されていたが、これに限られず、発熱素子30は、記録再生ヘッド21からX方向に離れて配置されてもよい。これによれば、記録再生ヘッド21を、磁気ディスク媒体2の周方向に対応するX方向に変位させることができる。この技術は、磁気的に分離された磁性ビットの配列によりトラックが構成されるビットパターンドメディアに有用である。
上記実施形態では、記録再生ヘッド21は、トレーリング側に配置された記録素子21aと、リーディング側に形成された再生素子21bとを含む構造であるが、トレーリング側に配置された再生素子21bと、リーディング側に形成された記録素子21aとを含む構造であってもよい。また、記録再生ヘッド21は記録素子21aあるいは再生素子21bが欠けていてもよい。
1 磁気ディスク装置、2 磁気ディスク媒体、3 スピンドルモータ、4 ヘッドアッセンブリ、5 サスペンションアーム、7 ボイスコイルモータ、10 ヘッドスライダ、10a 媒体対向面、11a,11b 浮上パッド面、12a〜12c ステップ軸受面、13 深溝面、15 スライダ基板、17 薄膜積層部、17a 薄膜、21 記録再生ヘッド、21a 記録素子、21b 再生素子、29 配線、30 発熱素子、30a 記録素子側発熱素子、30b 再生素子側発熱素子、30d 導体、31a 記録素子側発熱部、31b 再生素子側発熱部、32a 記録素子側発熱部、32b 再生素子側発熱部。

Claims (17)

  1. 回転するディスク媒体上に浮上するヘッドスライダであって、
    データの書き込み及び読み出しを行う記録再生ヘッドと、
    前記記録再生ヘッドから、前記ディスク媒体の径方向に対応する第2の方向に離れて配置される発熱素子と、
    少なくとも前記記録再生ヘッドと前記発熱素子との間に介在し、前記発熱素子の発熱に応じて膨張する膨張部材と、
    を含み、
    前記発熱素子の、当該ヘッドスライダの浮上方向に対応する第3の方向の幅が、前記ディスク媒体の周方向に対応する第1の方向の幅および前記第2の方向の幅よりも小さい、
    ことを特徴とするヘッドスライダ。
  2. 前記発熱素子は、前記ディスク媒体の周方向に対応する第1の方向および前記第2の方向を含む面内を蛇行する形状の導体からなる、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  3. 前記発熱素子には、前記第3の方向に延びる配線が接続される、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  4. 前記記録再生ヘッドは、前記ディスク媒体の周方向に対応する第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、
    前記発熱素子は、前記記録素子の前記第2の方向に配置される、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  5. 前記記録再生ヘッドは、前記ディスク媒体の周方向に対応する第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、
    前記発熱素子は、前記再生素子の前記第2の方向に配置される、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  6. 前記記録再生ヘッドは、前記ディスク媒体の周方向に対応する第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、
    前記発熱素子は、前記記録素子の前記第2の方向と、前記再生素子の前記第2の方向と、にそれぞれ配置される、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  7. 前記記録素子側の発熱素子の前記第3の方向の位置と、前記再生素子側の発熱素子の前記第3の方向の位置と、が異なる、
    請求項6に記載のヘッドスライダ。
  8. 前記記録素子側の発熱素子と前記記録素子の距離と、前記再生素子側の発熱素子と前記再生素子の距離と、が異なる、
    請求項6に記載のヘッドスライダ。
  9. 前記記録再生ヘッドは、前記ディスク媒体の周方向に対応する第1の方向に配列する、データの書き込みを行う記録素子と、データの読み出しを行う再生素子と、を含み、
    前記発熱素子は、前記記録素子の前記第2の方向と、前記再生素子の前記第2の方向と、を含むように前記第1の方向に広がる、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  10. 前記発熱素子の前記記録素子側の部分の前記記録素子との距離と、前記発熱素子の前記再生素子側の部分の前記再生素子との距離と、が異なる、
    請求項9に記載のヘッドスライダ。
  11. 前記発熱素子の前記第1の方向の両端部および中央部に、配線が接続される、
    請求項9に記載のヘッドスライダ。
  12. 前記ディスク媒体と対向する媒体対向面が、
    ステップ軸受面と、
    前記ステップ軸受面より前記ディスク媒体に近い浮上パット面と、
    前記ステップ軸受面より前記ディスク媒体から遠い深溝面と、
    を少なくとも含む、互いに深さが異なる複数の面で構成され、
    前記発熱素子を前記媒体対向面に投影したときの位置が、前記ステップ軸受面より前記ディスク媒体から遠い面内に包含される、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  13. 前記ディスク媒体と対向する媒体対向面が、互いに深さの異なる複数の面で構成され、
    前記発熱素子を前記媒体対向面に投影したときの位置が、前記ディスク媒体に最も近接する面から150nm以上深い面内に含まれる、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  14. スライダ基板と、前記スライダ基板の端面上に積層された複数の薄膜で構成される薄膜積層部と、を含み、
    前記記録再生ヘッド及び前記発熱素子が前記薄膜積層部内に形成される、
    請求項1に記載のヘッドスライダ。
  15. 前記発熱素子は、前記各薄膜内に形成された導体が接続されることで構成される、
    請求項14に記載のヘッドスライダ。
  16. 請求項1に記載のヘッドスライダを備えることを特徴とする磁気ディスク装置。
  17. 回転するディスク媒体上に浮上するヘッドスライダであって、データの書き込み及び読み出しを行う記録再生ヘッドと、前記記録再生ヘッドから、前記ディスク媒体の径方向に対応する方向に離れて配置される発熱素子と、少なくとも前記記録再生ヘッドと前記発熱素子との間に介在し、前記発熱素子の発熱に応じて膨張する膨張部材と、を含み、前記発熱素子の、当該ヘッドスライダの浮上方向に対応する方向の幅が、前記ディスク媒体の周方向に対応する方向の幅および径方向に対応する方向の幅よりも小さい、ヘッドスライダと、
    前記ディスク媒体に形成されたトラックに対する前記記録再生ヘッドの位置誤差に応じて前記発熱素子に通電する制御回路と、
    を備えることを特徴とする磁気ディスク装置。
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