JP4978966B2 - 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、及び磁気ディスクの製造方法。 - Google Patents

磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、及び磁気ディスクの製造方法。 Download PDF

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本発明は、磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、及び磁気ディスクの製造方法に関する。
近年、磁気ディスク用の基板としてガラス基板が用いられている。このガラス基板としては、例えば、中心部に円孔を有する円板状の基板が用いられる。また、従来、サーマル・アスペリティ(Thermal Asperity)の防止等を目的として、このようなガラス基板の内周端面等を研磨する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−185927号公報
ガラス基板の内周端面を研磨する内径端面研磨工程は、例えば、ガラス基板を積み重ねて一つのブロックにした状態で、ガラス基板の内周端面(内径エッヂ部)をブラシ等で研磨する工程である。ガラス基板を積み重ねる際、ガラス基板の間には、例えば0.15mm厚程度の合成紙(ユポ紙)等のスペーサが入れられる。これにより、例えば、内周端面における面取り部(C面)にブラシが入り込み易くなる。また、ガラス基板同士が触れないので、表面に傷を付けることなく加工を行うことができる。そのため、ガラス基板の間にスペーサを入れる作業は、内径端面研磨を行う上で必要不可欠な作業である。
また、内周端面研磨工程は、例えば棒状のセンタリングシャフトにガラス基板の内径を通すことにより、ガラス基板の位置合わせを行う。そのため、内径端面研磨工程においては、例えば、霧吹きで水を噴霧してガラス基板を濡らした後、一枚ずつスペーサをガラス基板に貼り付け、センタリングシャフトに取り付けるという作業の繰り返しが必要になる。
この場合、センタリングシャフトに対する1ブロック分のガラス基板の取り付け(セット)が完了した時点で、全体をホルダに取り付け、研磨装置で加工を開始することとなる。そのため、1ブロック分のガラス基板が取り付けられるまで加工を開始できず、効率が非常に悪いものとなる。
尚、事前にスペーサを入れておいたガラス基板を準備しておけば、効率よく作業を行えるとも考えられる。しかし、この場合、そのままの状態でガラス基板を保管しておくと、時間経過によりガラス基板が乾燥し、位置がずれてしまうという問題が生じる。
そのため、従来、ガラス基板の内周端面の研磨をより効率よく行う方法が求められていた。本発明は、上記の課題を解決できる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、及び磁気ディスクの製造方法を提供することを目的とする。
本願発明者は、事前にスペーサを入れておいたガラス基板のブロックを準備し、ガラス基板の位置がずれないように保管する方法について鋭意研究を行った。そして、最初に、センタリングシャフトに対するガラス基板の取り付けを事前に行っておき、センタリングシャフトに通した状態でガラス基板を保管する方法を検討した。
しかし、ガラス基板の挿通を円滑に行う必要上、センタリングシャフトとガラス基板の内径との間には、通常、ある程度の隙間が存在する。そのため、保管によって時間が経過すると、ガラス基板が乾燥し、位置がずれてしまう。そして、このずれにより、センタリングシャフトとガラス基板の内径とが接触した状態で、重ねられたガラス基板が固まるおそれがある。この場合、センタリングシャフトからガラス基板を抜く際に、ガラス基板の内周端面に欠け等のダメージが生じるおそれがある。
そこで、本願発明者は、更に鋭意研究を行い、複数枚のガラス基板を重ねた状態で保管でき、かつ、ガラス基板の抜き差しが容易で作業性がよい構成を見出した。上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、中心部に円孔を有する円板状のガラス基板を複数枚準備する基板準備工程と、それぞれのガラス基板の間にスペーサを入れつつ、鉛直方向の軸部を有する治具の軸部にそれぞれのガラス基板の円孔を通すことにより、複数枚のガラス基板を重ねた状態で保管する保管工程と、スペーサを入れて重ねられた状態の複数枚のガラス基板をホルダに取り付けて、ホルダに保持された複数枚のガラス基板の内周端面を研磨する内周端面研磨工程とを備え、治具の軸部は、外径がガラス基板の円孔の径よりも大きなブラシ状であり、内周端面研磨工程は、複数枚のガラス基板を、スペーサを入れて重ねられた状態のまま、治具の軸部から取り外して、ホルダに取り付ける。
このようにすれば、例えば、ブラシの毛でガラス基板の内周端面を押さえることにより、ガラス基板及びスペーサの位置がずれることを防ぎつつ、ガラス基板を適切に保管できる。また、治具の軸部がブラシ状であるため、抜き差し時にガラス基板に強い力がかかることがない。そのため、ガラス基板の抜き差しが容易になる。また、ガラス基板の内周端面と軸部とが接触した場合にも、ガラス基板に欠け等は生じにくい。
従って、このようにすれば、内周端面研磨工程を行う前に、複数枚のガラス基板を重ねた状態で適切に保管できる。また、これにより、内周端面研磨工程の加工を効率的に行うことができる。尚、軸部の外径とは、例えば、ブラシ状部分の水平断面の直径である。保管工程は、内周端面研磨工程の前に一時的にガラス基板を保管する工程であってもよい。
(構成2)内周端面研磨工程は、複数枚のガラス基板がスペーサを入れて重ねられた状態のまま、複数枚のガラス基板を治具の軸部から取り外し、取り外された複数枚のガラス基板の円孔を棒状部材に通すことにより、複数枚のガラス基板の位置を合わせ、位置を合わせた複数枚のガラス基板をホルダに取り付ける。棒状部材は、例えばガラス基板の位置合わせ用のセンタリングシャフトである。
このようにすれば、保管工程で重ねられたガラス基板のブロックを、内周端面研磨工程で適切に使用できる。これにより、内周端面研磨工程を効率よく行うことができる。
(構成3)保管工程は、複数の治具を用いて、それぞれの治具毎に複数枚のガラス基板を重ねた状態で保管し、内周端面研磨工程は、複数の治具により保管された複数組のガラス基板を、一の棒状部材に通す。
内周端面研磨工程では、同時に研磨を行う1回のバッチ処理において、多数のガラス基板を重ねて研磨を行う。そのため、保管工程において、バッチ内の全てのガラス基板を重ねた状態で保管をしようとすると、重ねられたガラス基板の取り扱いが困難になるおそれがある。また、治具の軸部にかかる負担が大きくなり、ブラシ状の軸部ではガラス基板を適切に保持できなくなるおそれもある。これに対し、このようにすれば、ブラシ状の軸部を有する治具により、ガラス基板を適切に保持できる。
(構成4)治具の軸部は、捻りブラシ状であり、軸部の外径は、円孔の径よりも0.8〜1.2mm大きい。このようにすれば、ブラシ状の軸部を有する治具により、ガラス基板を適切に保持できる。
尚、捻りブラシ状部分のブラシ毛の線径は、例えば0.06〜0.08mm、より好ましくは0.07mm程度である。このようにすれば、例えばブラシ毛の剛性が大きくなりすぎてガラス基板にダメージを与えることを防ぐことができる。
(構成5)磁気ディスクの製造方法であって、構成1から4のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法で製造される磁気ディスク用ガラス基板上に少なくとも磁気記録層を形成する。このようにすれば、例えば、構成1から4と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、磁気ディスク用ガラス基板を製造する場合に、ガラス基板の内周端面の研磨を効率よく行うことができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るガラス基板10を切断してみたときの斜視図である。ガラス基板10は、例えば2.5インチ径の磁気ディスク用ガラス基板であり、中心部を貫通する円孔12を有する。ガラス基板10において、主表面、内周端面14、及び外周端面16は、鏡面研磨されている。内周端面14及び外周端面16は、面取りした面取り部と、側壁部とをそれぞれ含む。
尚、ガラス基板10は、例えば回転数5400rpm以上(例えば7200rpm、10000rpm以上等)の磁気ディスク用ガラス基板である。ガラス基板10の厚さは、例えば0.5〜0.8mm、より好ましくは0.6〜0.7mm(例えば0.635mm)である。
ここで、ガラス基板10の製造方法について説明する。本例のガラス基板10は、基板準備工程、保管工程、内周端面研磨工程、外周端面研磨工程、主表面研磨工程、及び化学強化工程を経て製造される。
基板準備工程は、中心部に円孔12を有する円板状のガラス基板10を準備する工程である。基板準備工程は、例えば、研削及び所定の粗さへのラッピング加工がなされた複数枚のガラス基板10を準備する。
保管工程は、研磨前のガラス基板10を保管する工程である。本例において、保管工程は、所定形状の治具を用いて、それぞれのガラス基板10の間にスペーサを入れつつ、複数枚のガラス基板10を重ねた状態で保管する。この治具の構成については、後に詳しく説明する。
内周端面研磨工程は、保管工程において保管されたガラス基板10の内周端面14を鏡面研磨する工程である。また、外周端面研磨工程は、ガラス基板10の外周端面16を鏡面研磨する工程である。鏡面研磨された内周端面14及び外周端面16の算術平均表面粗さRaは、0.05μm以下、より好ましくは0.04μm以下、更に好ましくは0.03μm以下である。また、鏡面研磨された内周端面14及び外周端面16の最大高さRmaxは、0.5μm以下、より好ましくは0.4μm以下、更に好ましくは0.3μm以下である。尚、算術平均表面粗さRa及び最大高さRmaxは、例えば、それぞれ日本工業規格JISB0601の算術平均表面粗さRa及び最大高さRmaxに準拠して算出される。
主表面研磨工程は、ガラス基板10の主表面を鏡面研磨する工程である。鏡面研磨された主表面の算術平均表面粗さRaは、0.5nm以下、より好ましくは0.4nm以下、更に好ましくは0.3nm以下である。また、鏡面研磨された主表面の最大高さRmaxは、5nm以下、より好ましくは4nm以下、更に好ましくは3nm以下である。化学強化工程は、ガラス基板10を化学強化する工程である。
以上の工程を経て、ガラス基板10は完成する。そして、完成したガラス基板10は、磁気ディスクの製造に用いられる。磁気ディスクの製造工程においては、ガラス基板10上に少なくとも磁気記録層が形成される。
図2は、保管工程について更に詳しく説明する図である。図2(a)は、保管工程で用いられる治具30の構成の一例を示す。本例において、保管工程は、鉛直方向の軸部32を有する治具30を用いる。そして、それぞれのガラス基板10の間にスペーサ20を入れつつ、治具30の軸部32にそれぞれのガラス基板10の円孔12を通す。これにより、保管工程は、複数枚のガラス基板10を重ねた状態で保管する。尚、スペーサ20は、例えば厚さ0.1〜0.2mm厚(例えば0.15mm厚程度)の合成紙(ユポ紙)であり、基板10の円孔12と重なる位置に、円孔12と同様の円孔を有する。
保管工程は、複数の治具30を用いて、それぞれの治具30毎に複数枚のガラス基板10を保管することが好ましい。このようにすれば、それぞれの治具30において重ねられるガラス基板10の枚数を少なくできる。これにより、積み重ねた状態のガラス基板10の取り扱いを容易にできる。また、複数の治具30を用いることにより、例えば、内周端面研磨工程の複数回のバッチ処理分のガラス基板10を保管できる。
以下、治具30の構成について更に詳しく説明する。本例において、治具30は、軸部32、キャップ34、及びベース36を備える。軸部32は、ガラス基板10の円孔12が通される棒状部分であり、軸方向を鉛直方向に向けて、キャップ34を介してベース36に保持される。キャップ34は、軸部32の一端に取り付けられた蓋状部材であり、例えば各種樹脂等により形成される。
ベース36は、軸部32及びキャップ34を保持する土台であり、例えば塩化ビニル樹脂により形成される。また、ベース36は、キャップ34を、取り外し可能に保持する。これにより、軸部32は、キャップ34を介して、ベース36に取り外し可能にはめ込まれる。そのため、本例によれば、例えばガラス基板10を治具30に抜き差しする場合等に、軸部32をベース36から取り外して作業できる。
図2(b)は、治具30における軸部32の鉛直断面図である。本例において、軸部32は、捻りブラシ状であり、捻り部102及びブラシ毛104を有する。捻り部102は、ブラシ毛104の一部を挟んで捻られた針金で形成された心棒状部分である。ブラシ毛104は、一部を捻り部102に挟まれた状態で、捻り部102を中心にして外側に広がる。ブラシ毛104の線径は、例えば0.06〜0.08mm、より好ましくは0.07mm程度である。本例によれば、捻りブラシ状の軸部32を適切に形成できる。また、例えば、ブラシ毛104の剛性が大きくなりすぎてガラス基板10にダメージを与えることを防ぐことができる。
図2(c)は、軸部32にガラス基板10の円孔12を通した状態を示す。尚、説明の便宜上、図2(c)において、スペーサ20の図示は省略した。本例において、軸部32の外径bは、ガラス基板10の円孔12の径aよりも、例えば0.8〜1.2mm、より好ましくは1mm程度大きい。軸部32の外径b、及び円孔12の径aとは、それぞれの直径である。
そのため、本例において、軸部32にガラス基板10を通した場合、円孔12内において、ブラシ毛104の先端は、弾性により、ガラス基板10の内周端面を押さえる。これにより、ガラス基板10及びスペーサ20の位置がずれることを防ぎつつ、ガラス基板10を適切に保管できる。
また、軸部32がブラシ状であるため、軸部32とガラス基板10の内周端面とが接触していても、ガラス基板10の抜き差しを容易に行うことができる。そのため、保管によってガラス基板10の抜き差しの作業性が低下することはない。また、ブラシ毛104の弾性によってガラス基板10を押さえる構成であるため、抜き差し時において、ガラス基板10に欠け等は生じにくい。従って、本例によれば、内周端面研磨工程を行う前に、複数枚のガラス基板10を重ねた状態で適切に保管できる。
図3は、内周端面研磨工程について更に詳しく説明する図である。図3(a)は、センタリングシャフト40にガラス基板10を通す手順の一例を示す。本例において、内周端面研磨工程の前の保管工程は、スペーサ20を入れて重ねられたガラス基板10のブロック202を、複数の治具30のそれぞれに保管する。
内周端面研磨工程は、スペーサ20を入れて重ねられた状態のまま、ガラス基板10のブロック202を、それぞれの治具30の軸部32から取り外す。そして、取り外されたガラス基板10の円孔12(図1参照)を、棒状部材の一例であるセンタリングシャフト40に通す。これにより、内周端面研磨工程は、複数の治具30により保管された複数組のガラス基板10を、1個のセンタリングシャフト40に通す。また、センタリングシャフト40に通すことにより、重ねられた複数枚のガラス基板10の位置を合わせる。本例によれば、治具30を用いて予め重ねた状態でガラス基板10を保管することにより、センタリングシャフト40に対するガラス基板10の取り付けを効率よく行うことができる。
尚、治具30からガラス基板10を取り外す前には、例えば霧吹き等により、ガラス基板10及びスペーサ20に水を軽く噴霧することが好ましい。このようにすれば、例えば時間の経過等による乾燥が原因でガラス基板10とスペーサ20との密着性が低下している場合であっても、ガラス基板10とスペーサ20とを再度密着させることができる。また、これにより、作業時にガラス基板10がずれることを適切に防ぎ、ガラス基板10及びスペーサ20を、センタリングシャフト40に適切に取り付けることができる。
図3(b)は、研磨装置内でガラス基板10を保持するホルダ50へガラス基板10を取り付けた状態の一例を示す。本例において、内周端面研磨工程は、センタリングシャフト40に保持されたガラス基板10のブロック204を、ホルダ50に取り付ける。ブロック204は、複数の治具30のそれぞれから取り外されたガラス基板10のブロック202を更に重ねたブロックである。また、ホルダ50は、ブロック204を上下から押さえることにより、ブロック204に含まれるガラス基板10を保持する。これにより、内周端面研磨工程は、位置を合わせた複数枚のガラス基板10を、スペーサ20を入れて重ねられた状態のまま、ホルダ50に取り付ける。
ホルダ50への取り付けを行った後、内周端面研磨工程は、例えば、センタリングシャフト40をガラス基板10から取り外して、ホルダ50を、研磨装置内に設置する。そして、ホルダ50に保持されているガラス基板10の内周端面を研磨する。本例によれば、保管工程で重ねられたガラス基板10を、内周端面研磨工程で適切に使用できる。これにより、ガラス基板10の内周端面の研磨を効率よく行うことができる。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳しく説明する。
(実施例1)
保管工程において、図2を用いて説明したように、捻りブラシ状の軸部32を有する治具30を用い、スペーサ20を入れて重ねられた複数枚のガラス基板10を保管する。軸部32の外径の寸法は、ガラス基板10の円孔12の径よりも1mm大きく設定する。また、縦方向に4個、横方向に6個の配列で並べた複数の治具30を用いて、1個の治具30あたり25枚のガラス基板10を保管する。
内周端面研磨工程では、図3を用いて説明したように、ガラス基板10に霧吹き等で軽く水を噴霧させた上で、治具30に保管されているガラス基板10をセンタリングシャフト40に取り付ける。本実施例の内周端面研磨工程では、1回のバッチ処理において、4個の治具30に保管された100枚のガラス基板10を、1個のセンタリングシャフト40に取り付ける。そして、センタリングシャフト40により位置が合わせられたガラス基板のブロックをホルダ50へ取り付ける。その後、ブロックからセンタリングシャフト40を取り外して、ホルダ50を研磨装置に設置し、ガラス基板10の内周端面を研磨する。上記以外は公知の方法と同一又は同様にして、実施例1に係る磁気ディスク用ガラス基板を作製した。
尚、本実施例の保管工程において、各治具30は、1回のバッチ処理分の100枚を4分割した量である25枚のガラス基板10をそれぞれ保管する。そのため、本実施例の保管工程では、6回のバッチ処理分のガラス基板10を事前に準備しておくことが可能である。
(比較例1)
保管工程において治具30を用いない以外は実施例1と同様にして、比較例1に係る磁気ディスク用ガラス基板を作製した。比較例1において、保管工程は、スペーサを入れて重ねられたガラス基板を、そのままの状態で、テーブル上に置いて保管する。
(評価)
実施例1及び比較例1のそれぞれの方法で作製される磁気ディスク用ガラス基板について、1日あたりの生産枚数を評価した。実施例1においては、治具30を用いることにより、保管時にガラス基板10及びスペーサ20のずれが生じることはなかった。また、内周端面研磨工程において、センタリングシャフト40へのガラス基板10の取り付けを効率よく行うことができた。その結果、実施例1において、生産枚数は、5500(枚/日)となった。
一方、比較例1では、保管時の時間経過による乾燥が原因で、ガラス基板やスペーサの位置にずれが生じた。そのため、センタリングシャフトへの取り付け時に、毎回、位置のずれを修正する作業が必要になった。これにより、作業性が低下した結果、比較例1において、生産枚数は、2000(枚/日)となった。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えば磁気ディスク用ガラス基板の製造方法に好適に利用できる。
本発明の一実施形態に係るガラス基板10を切断してみたときの斜視図である。 保管工程について更に詳しく説明する図である。図2(a)は、保管工程で用いられる治具30の構成の一例を示す。図2(b)は、治具30における軸部32の鉛直断面図である。図2(c)は、軸部32にガラス基板10の円孔12を通した状態を示す。 内周端面研磨工程について更に詳しく説明する図である。図3(a)は、センタリングシャフト40にガラス基板10を通す手順の一例を示す。図3(b)は、研磨装置内でガラス基板10を保持するホルダ50へガラス基板10を取り付けた状態の一例を示す。
符号の説明
10・・・ガラス基板、12・・・円孔、14・・・内周端面、16・・・外周端面、20・・・スペーサ、30・・・治具、32・・・軸部、34・・・キャップ、36・・・ベース、40・・・センタリングシャフト(棒状部材)、50・・・ホルダ、102・・・捻り部、104・・・ブラシ毛、202・・・ブロック、204・・・ブロック

Claims (5)

  1. 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、
    中心部に円孔を有する円板状のガラス基板を複数枚準備する基板準備工程と、
    それぞれの前記ガラス基板の間にスペーサを入れつつ、鉛直方向の軸部を有する治具の前記軸部にそれぞれの前記ガラス基板の前記円孔を通すことにより、複数枚の前記ガラス基板を重ねた状態で保管する保管工程と、
    前記スペーサを入れて重ねられた状態の前記複数枚のガラス基板をホルダに取り付けて、前記ホルダに保持された前記複数枚のガラス基板の内周端面を研磨する内周端面研磨工程と
    を備え、
    前記治具の前記軸部は、外径が前記ガラス基板の前記円孔の径よりも大きなブラシ状であり、
    前記内周端面研磨工程は、前記複数枚のガラス基板を、前記スペーサを入れて重ねられた状態のまま、前記治具の前記軸部から取り外して、前記ホルダに取り付けることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記内周端面研磨工程は、前記複数枚のガラス基板が前記スペーサを入れて重ねられた状態のまま、
    前記複数枚のガラス基板を前記治具の軸部から取り外し、
    取り外された前記複数枚のガラス基板の前記円孔を棒状部材に通すことにより、前記複数枚のガラス基板の位置を合わせ、
    位置を合わせた前記複数枚のガラス基板を前記ホルダに取り付けることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  3. 前記保管工程は、複数の前記治具を用いて、それぞれの前記治具毎に複数枚の前記ガラス基板を重ねた状態で保管し、
    前記内周端面研磨工程は、前記複数の治具により保管された複数組の前記ガラス基板を、一の前記棒状部材に通すことを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  4. 前記治具の前記軸部は、捻りブラシ状であり、
    前記軸部の外径は、前記円孔の径よりも0.8〜1.2mm大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法で製造される磁気ディスク用ガラス基板上に少なくとも磁気記録層を形成することを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
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