JP4978946B2 - Gpcスタンダード用イオン性ポリマー - Google Patents

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Description

本発明は新規な水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーに関する。
水溶性のGPCスタンダードポリマーとしては、ノニオン性ポリマーとしてPEG、プルランなどがあり、イオン性ポリマーとしては、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸などが上市されている。
PEGはアニオン重合によって合成され、狭い分子量分布を有し、GPCスタンダードとして優れた性能を有している。しかしながら、多くのビニル系高分子に適用しようとした場合、主鎖の骨格が大きく異なるため、PEG換算分子量としての知見が得られるだけで、正確な分子量を見積もることができない。
一方、ビニル系高分子としては、スチレン骨格としてはポリスチレンスルホン酸が、アクリル骨格としてはアクリル酸やメタクリル酸塩が上市されている。ポリスチレンスルホン酸は、アニオン重合によって合成された分子量分布の狭いポリスチレンを硫酸によってスルホン化することによって得ている。しかしながら、強酸条件での反応であるため、主鎖の切断による分子量分布の増大が起こり、またスルホン化率が100%でないことによる疎水部が残存し、しばしばカラムへの吸着がおこりテーリングなどの問題を引き起こしている。また、アクリル酸やメタクリル酸は、t−ブチルアクリレートまたはt−ブチルメタクリレートをアニオン重合し、一旦分子量分布の狭いポリt−ブチルアクリレートやポリt−ブチルメタクリレートを得た後、アルカリ加水分解によって得ている。ポリスチレンスルホン酸同様に、アルカリ加水分解時の主鎖の切断や、加水分解率が100%に達しないことが、分子量分布の増大やカラムへの吸着を起こしている。
一方、RAFT重合とは、リビングラジカル重合法の一種として分類されている。リビングラジカル重合は、従来のラジカル重合法に、触媒や連鎖移動剤などを加えることによって、末端活性ラジカルの反応性を制御して、擬似リビング的に重合を進行させる方法である。通常のラジカル重合に比べて分子量分布を狭くすることができ、また分子量の制御も可能である。金属錯体の添加によるATRP法(特許文献1)、熱解離基を導入するTEMPO法(特許文献2)、可逆的付加開裂連鎖移動剤を添加するRAFT重合法(特許文献3)、光・熱解離基を有するイニファータ法(非特許文献1)などが知られている。
WO96/30421 米国特許第4,581,429 WO98/01479 Chem. Express 5 (10), 801 (1990)
本発明の目的は、分子量分布が狭く、イオン性基が100%導入されているイオン性ポリマーをGPCスタンダードに供することである。
すなわち、本発明は、下記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマーをRAFT重合することによって得られることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーであって、当該GPCスタンダード用イオン性ポリマーのMw/Mnが1.038〜1.345であり、前記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマーのカチオン性基が、4級アンモニウム又はその塩、3級アンモニウム、アミノ基、アミジノ基、グアニジノ基のいずれかであることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーを提供するものである。
(2)
Figure 0004978946
1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 3 はカチオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
また、本発明は、下記繰り返し単位(3)の両性モノマーをRAFT重合することによって得られることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーであって、当該GPCスタンダード用イオン性ポリマーのMw/Mnが1.038〜1.345であり、前記繰り返し単位(3)の両性モノマーの両性基が、カルボキシベタイン、スルホベタイン、リン酸ベタインのいずれかであることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーを提供するものである。
(3)
Figure 0004978946
1は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R4は両性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
さらに、本発明は、下記繰り返し単位(1)のアニオン性モノマー、又は、下記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマー、又は、下記繰り返し単位(3)の両性モノマーをRAFT重合することによって得られることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーであって、当該GPCスタンダード用イオン性ポリマーのMw/Mnが1.038〜1.345であることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーを、GPCスタンダードとして使用することを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法を提供するものである。
(1)
Figure 0004978946
1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 2 は水素もしくはその金属塩またはアニオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは、−NH−基又は酸素原子を表す。
(2)
Figure 0004978946
1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 3 はカチオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
(3)
Figure 0004978946
1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 4 は両性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
さらに、本発明は、前記繰り返し単位(1)のアニオン性モノマーのアニオン性基が、カルボン酸又はその塩、スルホン酸又はその塩、リン酸又はその塩のいずれかであることを特徴とする上記の水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法を提供するものである。
また、本発明は、前記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマーのカチオン性基が、4級アンモニウム又はその塩、3級アンモニウム、アミノ基、アミジノ基、グアニジノ基のいずれかであることを特徴とする上記の水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法を提供するものである。
さらに、本発明は、前記繰り返し単位(3)の両性モノマーの両性基が、カルボキシベタイン、スルホベタイン、リン酸ベタインのいずれかであることを特徴とする上記の水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法を提供するものである。
本発明は、RAFT重合法により、イオン性モノマーをリビングラジカル重合し、分子量分布が狭いホモポリマーを得て、これを水溶性のGPCスタンダードに用いることである。従来のように、スルホン化や加水分解の操作を必要としないため、分子量分布が狭くできることや、また、イオン官能基導入率も100%とすることができるので、カラムなどへの吸着が抑制でき、優れた性能を有する水溶性GPCスタンダードを提供できる。
本発明で用いるGPCスタンダードは、アニオン性、カチオン性、両性のいずれをも用いることができる。また、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミドを任意に選ぶことができるため、ポリ(メタ)アクリレート系またはポリ(メタ)アクリルアミド系のポリマーの分子量を求める際に、GPC法でありながら、従来のPEGなどを用いた換算分子量よりも遥かに正確な分子量に関する情報を提供することができる。
さらに、本発明によれば、RAFT重合法によって分子量10万を超えるイオン性ポリマーからなる水溶性GPCスタンダードを容易に提供できる。RAFT重合法による分子量10万を超える水溶性のイオン性ポリマーの報告例は存在しない。
以下、本発明について詳述する。
RAFT重合とは、リビングラジカル重合法の一種として分類されている。リビングラジカル重合は、従来のラジカル重合法に、触媒や連鎖移動剤などを加えることによって、末端活性ラジカルの反応性を制御して、擬似リビング的に重合を進行させる方法である。通常のラジカル重合に比べて分子量分布を狭くすることができ、また分子量の制御も可能である。金属錯体の添加によるATRP法(前記特許文献1参照)、熱解離基を導入するTEMPO法(前記特許文献2参照)、可逆的付加開裂連鎖移動剤を添加するRAFT重合法(前記特許文献3参照)、光・熱解離基を有するイニファータ法(前記非特許文献1参照)などが知られている。
これらのリビングラジカル重合法のうち、イニファータ法は、分子量の制御能がやや劣るためGPCスタンダード用途としては適していない。また、TEMPO法は、主にスチレン系の重合に適しているが、アクリル系、アクリルアミド系の重合制御能に優れていないため、広範なモノマーの重合に適していない。一方、ATRP法は、既に多くのモノマーへの適用が報告されており、分子量制御能も優れているが、銅、鉄、コバルト、ルテニウムなどの錯体を利用するため、モノマーにカルボキシル基やスルホン基を有するようなイオン性モノマーに適用した場合、不溶性の金属錯体塩を形成してしまい、重合が阻害される。
これに対して、RAFT重合法は、汎用のラジカル重合系に特定の連鎖移動剤を加えることにより行い、最も多様なモノマーの重合を行うことができる。また、ATRP法のように金属錯体を使用したいため、不溶性の金属錯体塩を形成することもなく、ほとんどすべてのモノマーに適用することが可能である。
本発明に用いる重合法は、可逆的付加開裂連鎖移動剤を添加するRAFT重合法である(前記特許文献3参照)。そして、本発明において用いる連鎖移動剤は、下記式(4)の構造のものである。
(4)
Figure 0004978946
Zは、ベンジル基、メチル基、ベンジルエステル基、メチルエステル基、エチルエステル基などが挙げられる。好ましくはベンジル基である。R5は、有機化合物、無機化合物のいずれでもよく特に限定されないが、イオン性モノマーと不溶性塩を結合するものは望ましくない。有機化合物としては、アルキル基、アルキレンオキサイド基などが挙げられ、これらがカルボキシル基やアミノ基、水酸基などの官能基を含んでいてもよい、無機化合物としてはシリコーンなどでもよい。また、有機・無機の複合化合物でも良い。好ましくは式(4)の分子量が1000未満のものがよく、より好ましくは500未満である。
本発明に用いるイオン性ポリマーは、重合末端に式(4)で示される連鎖移動剤のジチオエステル基が導入されることが特徴である。ジチオエステル基は、一般的に赤もしくはオレンジ色を呈し、得られる高分子も着色することがある。これらは目視及びUV・可視光の吸収波長測定やNMRから官能基の有無を判断できる。場合によっては、水酸化ナトリウム水溶液などによりアルカリ加水分解し、官能基を消失させ、着色を消失させることも可能である。
本発明に用いる、イオン性モノマーとしては、一般式(1)、(2)、(3)のいずれかに示されるモノマーを好ましく使用する。
一般式(1)に示されるモノマーとしては、R1は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R2は水素もしくはその金属塩またはアニオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表すものである。さらに、一般式(1)のアニオン性モノマーのアニオン性基は、カルボン酸、スルホン酸、リン酸、又はこれらの塩であることが好ましい。
一般式(1)に示されるモノマーとしては、具体的には(メタ)アクリル酸あるいはアルキル置換(メタ)アクリル酸、アルキル置換(メタ)アクリルスルホン酸、アルキル置換(メタ)アクリルリン酸又は(メタ)アクリルアミドあるいはアルキル置換(メタ)アクリルアミドにおいてアルキルカルボン酸またはアルキルスルホン酸、アルキルリン酸が付加された化合物である。
さらに具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸3−スルホプロピルカリウム、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などが挙げられる。
一般式(2)に示されるモノマーとしては、R1は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R3はカチオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
一般式(2)に示されるモノマーとしては、具体的には繰り返し単位(2)のカチオン性モノマーのカチオン性基が、4級アンモニウム又はその塩、3級アンモニウム、アミノ基、アミジノ基、グアニジノ基であることが好ましい。
さらに具体的には、N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルアクリレートメチルクロライド4級化物、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物などが挙げられる。
一般式(3)に示されるモノマーとしては、R1は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R4は両性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。具体的には、繰り返し単位(3)の両性モノマーの両性基が、カルボキシベタイン、スルホベタイン、リン酸ベタインであることが好ましい。
さらに具体的には、N,N'-ジメチル(アクリルアミドプロピル)アンモニウムプロパンスルホン酸などが挙げられる。
また、(メタ)アクリル型とは、メタクリル型またはアクリル型を意味し、アクリル型の場合には、一般式(1)〜(3)中のR1は水素である。
本発明に用いるイオン性ポリマーは、公知のリビングラジカル重合法によって得ることができる。リビングラジカル重合法は、従来のラジカル重合法に触媒や連鎖移動剤などを加えることによって、末端活性ラジカルの反応性を制御して、擬似リビング的に重合を進行させる方法である。通常のラジカル重合に比べて分子量分布を狭くすることができ、また分子量の制御も可能である。本発明においては、特にRAFT重合を用いることが好ましく、一般的なラジカル重合の条件下において、上記一般式(4)の構造を有するRAFT試薬を添加することによって達成される。重合過程において、成長ラジカル末端がRAFT試薬に連鎖移動し、これが可逆的に反応することによって、ラジカル活性が損なわれずに擬似リビング的に重合が進行する。RAFT試薬は、通常重合開始剤の3〜10倍モル程度加えられる。少なすぎると重合制御が劣り、分子量分布が広くなるが、多すぎると重合速度が著しく低下し実用的ではない。重合開始剤は、一般的なラジカル重合に用いられる開始剤でよく、アゾ化合物、過酸化物などが用いられる。重合溶媒は、一般的なラジカル重合に用いられる溶媒でよいが、蒸留による不純物の除去や窒素置換などによる脱気は行うことが望ましい。
本発明は、上述したモノマーをRAFT重合により得られるイオン性ポリマーを常法によりGPCスタンダードとして用いるものである。特に好ましくは、分子量が5千〜50万であり、かつ分子量分布が狭く、Mw/Mnが1.08〜1.34の範囲で合成される上記イオン性ポリマーをGPCスタンダード用イオン性ポリマーに用いる。すなわち、分子量未知のポリマーの分子量を求めるため、好ましくは分子量未知のポリマーと同種の本発明のGPCスタンダードを4〜8種類程度用い、分子量に対する溶出時間との関係をプロットし、検量線を作成する。作成した検量線より、数平均分子量、重量平均分子量、粘度平均分子量などを見積もることが出来るとともに、分子量分布(Mw/Mn)を見積もることも可能である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<RAFT重合によるGPCスタンダード用イオン性ポリマーの製造>
「実施例1:ポリメタクリル酸(1)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへ水36.0gを加え、モノマーとしてメタクリル酸(東京化成工業製、8.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、8.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、9.0mg)を最少量の水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、18時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例2:ポリメタクリル酸(2)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへメタノール(和光純薬特級、36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸(東京化成工業製、8.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、8.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV65(和光純薬工業、9.0mg)を最少量のメタノールに溶解させて添加した。さらに50℃の恒温槽に入れ、18時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例3:ポリメタクリル酸(3)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへメタノール(和光純薬特級、36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸(東京化成工業製、8.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、24.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV65(和光純薬工業、27.0mg)を最少量のメタノールに溶解させて添加した。さらに50℃の恒温槽に入れ、18時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例4:ポリメタクリル酸(4)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸(東京化成工業製、8.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、120mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、27.0mg)を最少量の水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、18時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例5:ポリメタクリル酸(5)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへメタノール(和光純薬特級、36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸(東京化成工業製、8.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、24.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV65(和光純薬工業、27.0mg)を最少量のメタノールに溶解させて添加した。さらに50℃の恒温槽に入れ、4時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例6:ポリメタクリル酸(6)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへメタノール(和光純薬特級、36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸(東京化成工業製、8.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、24.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV65(和光純薬工業、27.0mg)を最少量のメタノールに溶解させて添加した。さらに50℃の恒温槽に入れ、1時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例7:ポリ2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(ポリAMPSNa)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(25.0g)を加え、モノマーとしてポリ2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(アルドリッチ、4.69g)、中和剤として水酸化ナトリウム(和光純薬工業特級、942mg)連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、78.85mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、17.5mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、18時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例8:ポリメタクリル酸3−スルホプロピルカリウム(ポリMA3SPK)(1)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸3−スルホプロピルカリウム(東京化成工業製、8.34g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、27.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、27.0mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、1時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例9:ポリメタクリル酸3−スルホプロピルカリウム(ポリMA3SPK)(2)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸3−スルホプロピルカリウム(東京化成工業製、8.34g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、27.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、27.0mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、2時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例10:ポリメタクリル酸3−スルホプロピルカリウム(ポリMA3SPK)(3)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてメタクリル酸3−スルホプロピルカリウム(東京化成工業製、8.34g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、27.0mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、27.0mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、3時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例11:ポリN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(ポリMAPTAC)(1)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(アルドリッチ、50.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、421mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、84.6mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、7時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例12:ポリN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(ポリMAPTAC)(2)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(アルドリッチ、50.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、421mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、84.6mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、5時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例13:ポリN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(ポリMAPTAC)(3)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(アルドリッチ、50.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、421mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、84.6mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、4時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例14:ポリN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(ポリMAPTAC)(4)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(36.0g)を加え、モノマーとしてN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド4級化物(アルドリッチ、50.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、421mg)を溶解させた。窒素置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、84.6mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに60℃の恒温槽に入れ、1.5時間重合を行った。重合溶液を分子量分画8,000の透析膜を用いて精製し、凍結乾燥によって回収した。
「実施例15:ポリN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(ポリ3MPDSA)(1)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(5.0g)を加え、モノマーとしてN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(アルドリッチ、5.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、8.6mg)を溶解させた。アルゴン置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、1.6mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに70℃の恒温槽に入れ、2時間重合を行った。重合溶液を大過剰のエタノールに滴下し、再沈操作を2回行った。水に溶解させ凍結乾燥によって回収した。
「実施例16:ポリN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(ポリ3MPDSA)(2)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(5.0g)を加え、モノマーとしてN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(アルドリッチ、5.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、13.4mg)を溶解させた。アルゴン置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、1.5mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに70℃の恒温槽に入れ、2時間重合を行った。重合溶液を大過剰のエタノールに滴下し、再沈操作を2回行った。水に溶解させ凍結乾燥によって回収した。
「実施例17:ポリN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(ポリ3MPDSA)(3)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(5.0g)を加え、モノマーとしてN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(アルドリッチ、5.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、51.9mg)を溶解させた。アルゴン置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、9.5mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに70℃の恒温槽に入れ、2時間重合を行った。重合溶液を大過剰のエタノールに滴下し、再沈操作を2回行った。水に溶解させ凍結乾燥によって回収した。
「実施例18:ポリN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(ポリ3MPDSA)(4)」
三口フラスコに、冷却管をセットし、マグネチックスターラーを入れ、そこへイオン交換水(5.0g)を加え、モノマーとしてN,N'-ジメチル (アクリルアミドプロピル) アンモニウムプロパンスルホン酸(アルドリッチ、5.0g)、連鎖移動剤として4-シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(合成、104mg)を溶解させた。アルゴン置換による脱酸素を行った後、重合開始剤としてV501(和光純薬工業、19.0mg)を最少量のイオン交換水に溶解させて添加した。さらに70℃の恒温槽に入れ、2時間重合を行った。重合溶液を大過剰のエタノールに滴下し、再沈操作を2回行った。水に溶解させ凍結乾燥によって回収した。
「分子量測定」
分子量および分子量分布はGPC(TOSOH製 HLC-8220、カラム TSK-gel α-M、TSK-gel α-400)を用いて、0.1M リン酸バッファー水溶液(pH7.4)を用いて0.6mL/min、40℃で測定した。スタンダードにはPEGを使用した。得られたポリマーの分子量と分子量分布を表1に示す。比較例としては、市販のGPCスタンダード、Poly(methacrylic acid Sodium salt) Standard 54'400(Fluka社製、比較例1)、Poly(methacrylic acid Sodium salt) Standard 236'000(Fluka社製、比較例2)、Poly(methacrylic acid Sodium salt) Standard 483'000(Fluka社製、比較例3)を使用した。










分子量および分子量分布
Figure 0004978946
*1:0.1Mリン酸バッファー、*2:0.5M酢酸,0.3M硫酸ナトリウム水溶液
<各実施例と請求項との対応関係>
実施例1:請求項3で使用する、そのアニオン性基がカルボン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例2:請求項3で使用する、そのアニオン性基がカルボン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例3:請求項3で使用する、そのアニオン性基がカルボン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例4:請求項3で使用する、そのアニオン性基がカルボン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例5:請求項3で使用する、そのアニオン性基がカルボン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例6:請求項3で使用する、そのアニオン性基がカルボン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例7:請求項3で使用する、そのアニオン性基がスルホン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例8:請求項3で使用する、そのアニオン性基がスルホン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例9:請求項3で使用する、そのアニオン性基がスルホン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例10:請求項3で使用する、そのアニオン性基がスルホン酸であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例11:請求項3で使用する、そのカチオン性基が4級アンモニウム塩であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例12:請求項3で使用する、そのカチオン性基が4級アンモニウム塩であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例13:請求項3で使用する、そのカチオン性基が4級アンモニウム塩であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例14:請求項3で使用する、そのカチオン性基が4級アンモニウム塩であるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例15:請求項3で使用する、その両性基がスルホベタインであるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例16:請求項3で使用する、その両性基がスルホベタインであるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例17:請求項3で使用する、その両性基がスルホベタインであるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
実施例18:請求項3で使用する、その両性基がスルホベタインであるGPCスタンダード用イオン性ポリマー
表1の結果より、分子量5万程度では、分子量分布の広がりにほとんど違いが見られなかったが、実施例1と比較例1、実施例2、7と比較例2を見ると分かるように、分子量10万を超えると、市販のGPCスタンダードよりも、RAFT重合で合成したポリマーの方が分子量分布が狭く、GPCスタンダードとして優れた性能を有している。
「GPCチャート」
図1に実施例1と比較例1のGPCチャートを示す。比較例1のポリマーは、分子量分布が広く、また対称性が良くない。さらに低分子量側へのテーリングが見られる。一方、実施例1のポリマーは、比較例1のポリマーに比較して、分子量分布が狭く、また対称性もよいので、GPCスタンダードとして優れている。
図2に実施例2と比較例2のGPCチャートを示す。比較例2のポリマーは、分子量分布が広く、また対称性が良くない。さらに低分子量側へのテーリングが見られる。一方、実施例1のポリマーは、比較例1のポリマーに比較して、分子量分布が狭く、また対称性もよいので、GPCスタンダードとして優れている。
本発明は、リビングラジカル重合法の一種であるRAFT重合法を用いて、GPCスタンダードを合成している。これまでGPCスタンダードとして提供されてきたポリマーは、非常に種類が限られていた。特に水溶性ポリマーの種類は限定され、PEGやプルランなどが上市されているが、ビニル系の水溶性高分子としては、ポリスチレンスルホン酸やポリメタクリル酸など限られていた。これらは、製造法に由来した分子量のブロード化やカラムへの吸着が問題となっていた。また新規なポリマーのGPC測定における分子量測定は、これらスタンダードに用いたポリマーを基準とした換算分子量であり、正確な分子量を求めるためには、他の測定を行う必要があった。しかしながら、RAFT重合法は広範なモノマーの重合に利用することができるため、多種多様なGPCスタンダードを提供することができる。
さらにRAFT重合によれば、イオン性モノマーの重合時に、保護・脱保護の操作を行うことなく直接重合することができるため、分子量分布が広くなったりすることなく、高純度のホモポリマーを得ることが可能である。また、測定対象となるモノマーのスタンダードを提供すれば、従来換算分子量に過ぎなかったGPC測定によってより正確な分子量を得ることができる。特にRAFT重合法を用いて、分子量10万を超える高分子量の水溶性イオンポリマーの重合例の報告はなく、本発明によれば、分子量10万を超える高分子量の水溶性GPCスタンダードを提供できる。
実施例1と比較例1のGPCチャートである。 実施例2と比較例2のGPCチャートである。

Claims (6)

  1. 下記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマーをRAFT重合することによって得られることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーであって、当該GPCスタンダード用イオン性ポリマーのMw/Mnが1.038〜1.345であり、前記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマーのカチオン性基が、4級アンモニウム又はその塩、3級アンモニウム、アミノ基、アミジノ基、グアニジノ基のいずれかであることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマー。
    (2)
    Figure 0004978946
    1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 3 はカチオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
  2. 下記繰り返し単位(3)の両性モノマーをRAFT重合することによって得られることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーであって、当該GPCスタンダード用イオン性ポリマーのMw/Mnが1.038〜1.345であり、前記繰り返し単位(3)の両性モノマーの両性基が、カルボキシベタイン、スルホベタイン、リン酸ベタインのいずれかであることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマー。
    (3)
    Figure 0004978946
    1は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R4は両性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
  3. 下記繰り返し単位(1)のアニオン性モノマー、又は、下記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマー、又は、下記繰り返し単位(3)の両性モノマーをRAFT重合することによって得られることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーであって、当該GPCスタンダード用イオン性ポリマーのMw/Mnが1.038〜1.345であることを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーを、GPCスタンダードとして使用することを特徴とする水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法。
    (1)
    Figure 0004978946
    1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 2 は水素もしくはその金属塩またはアニオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは、−NH−基又は酸素原子を表す。
    (2)
    Figure 0004978946
    1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 3 はカチオン性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
    (3)
    Figure 0004978946
    1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R 4 は両性基を有する炭素原子数1〜22の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、Xは−NH−基又は酸素原子を表す。
  4. 前記繰り返し単位(1)のアニオン性モノマーのアニオン性基が、カルボン酸又はその塩、スルホン酸又はその塩、リン酸又はその塩のいずれかであることを特徴とする請求項3記載の水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法。
  5. 前記繰り返し単位(2)のカチオン性モノマーのカチオン性基が、4級アンモニウム又はその塩、3級アンモニウム、アミノ基、アミジノ基、グアニジノ基のいずれかであることを特徴とする請求項3記載の水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法
  6. 前記繰り返し単位(3)の両性モノマーの両性基が、カルボキシベタイン、スルホベタイン、リン酸ベタインのいずれかであることを特徴とする請求項3記載の水溶性GPCスタンダード用イオン性ポリマーの使用方法。
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