JP4978847B2 - シリコン酸化膜及びその製造方法並びにそれを用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置 - Google Patents

シリコン酸化膜及びその製造方法並びにそれを用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4978847B2
JP4978847B2 JP2008136491A JP2008136491A JP4978847B2 JP 4978847 B2 JP4978847 B2 JP 4978847B2 JP 2008136491 A JP2008136491 A JP 2008136491A JP 2008136491 A JP2008136491 A JP 2008136491A JP 4978847 B2 JP4978847 B2 JP 4978847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
gate insulating
semiconductor device
silicon oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008136491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009010354A (ja
JP2009010354A5 (ja
Inventor
茂 森
浩 田邉
淳 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tianma Japan Ltd
Original Assignee
NLT Technologeies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NLT Technologeies Ltd filed Critical NLT Technologeies Ltd
Priority to JP2008136491A priority Critical patent/JP4978847B2/ja
Publication of JP2009010354A publication Critical patent/JP2009010354A/ja
Publication of JP2009010354A5 publication Critical patent/JP2009010354A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4978847B2 publication Critical patent/JP4978847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/4908Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET for thin film semiconductor, e.g. gate of TFT

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Description

本発明は、シリコン酸化膜、とくにゲート絶縁膜としての電気特性に優れるシリコン酸化膜及びその製造方法に関する。また、そのシリコン酸化膜をゲート絶縁膜として備える半導体装置、アクティブマトリックス基板及び電子機器に関する。
アクティブマトリックス型の液晶ディスプレイパネルの駆動用デバイスとして、薄膜トランジスタ(TFT)をガラス基板等の絶縁性基板上に形成することが広く知られている。近年では、TFTを含んで構成される半導体装置の多機能化及び微細化により、高い耐久性、信頼性を有するTFTが必要とされている。特にゲート電極に長時間電圧が印加されたときに起こるTFTのしきい値(Vth)の変動を抑制することが重要である。このTFTの長時間電圧印加による電気的ストレスが原因となる電気特性の変動、つまり、TFTの信頼性は、ゲート絶縁膜の特性と関係があることが知られている。例えばゲート絶縁膜の信頼性を改善するため、特許文献1に記載されているように、シリコン酸化膜を主成分としたゲート絶縁膜内にカーボンを混入させ、電荷捕獲準位を低減することにより、ゲート電極に電圧を印加した際にゲート絶縁膜に注入される電荷の捕獲を抑制してTFTのVthの変動を抑制する手法が実施される。
また、ゲート絶縁膜の電気特性に影響する他の不純物として水分(H2O)がある。例えば、ゲート絶縁膜中にH2Oが多く存在すると、特許文献2に記載されているようにゲート絶縁膜の電気特性は劣化し、このようなゲート絶縁膜を用いたTFTは電圧の印加による電気特性の変動が大きくなることがよく知られている。
特開平2001−135822号公報(第2頁、右23行) 特開平10−321619号公報(第2頁、右35行)
しかしながら、この特許文献1に開示されたTFTには以下に示すような問題点がある。それは、ゲート絶縁膜中のカーボンが、グラファイトのように導電率が高い形態で存在する場合、ゲート電極に電圧が印加されると、ゲート絶縁膜に電流が流れてしまい、むしろゲート絶縁耐圧が劣化するおそれがあることである。また、本発明者らの実験により、有機シランをゲート絶縁膜の形成に用いた場合に、有機シランの不十分な分解によって生成されるカーボンを含んだ中間生成物が多く存在すると、この現象は顕著になることがわかっている。このため、ゲート絶縁膜中にカーボンが存在するだけでは、TFTのゲート電極に電圧が長時間印加されることによるTFTの電気特性の変動を抑制する効果は不十分であった。
また、ガラス基板上にTFTを形成する場合、高温プロセス(例えば1000℃以上)が適用できないために、TFTの形成中に生成、もしくは外部から取り込まれたH2Oが、完全に脱離せず、ある程度TFT中に残留してしまう。そのためにTFTの電気特性の変動を抑制することが困難であった。
本発明の目的は、かかる問題点を解決し、高性能なゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜を提供することにある。
そこで、本発明者らは鋭意検討したところ、所定の条件でシリコン酸化膜を形成することによりCO2をシリコン酸化膜中に含有させることができることがわかり、所定の量のCO2を含有するシリコン酸化膜はゲート絶縁膜としての電気特性に優れていることを発見した。
特に、本発明に係るシリコン酸化膜は、赤外吸収スペクトルの(ピーク半値幅)×(ピーク高)で表されるピーク面積強度において、波数2340cm-1付近に現れるCO2帰属ピークの面積強度が、波数1060cm-1付近に現れるSiO2帰属ピークの面積強度に対して、8E−4倍以上であることを特徴とする。
本発明によれば、電気特性に優れたゲート絶縁膜を製造することができ、電気的ストレスによるTFTの電気特性の変動を抑制できる。したがって、信頼性の高い半導体装置、アクティブマトリックス基板及び電子機器等を提供できる。
[発明の特徴]
本発明に係るシリコン酸化膜は、赤外吸収スペクトルの(ピーク半値幅)×(ピーク高)で表されるピーク面積強度において、波数2340cm-1付近に現れるCO2帰属ピークの面積強度が、波数1060cm-1付近に現れるSiO2帰属ピークの面積強度に対して、8E−4倍以上であることを特徴とする。
[作用]
ゲート絶縁膜の材料としては一般にシリコン酸化膜が用いられるが、TFTのゲート絶縁膜の形成時にテトラエトキシシラン(TEOS)等の有機シランを用いた場合、ゲート絶縁膜中には、有機シランの不十分な分解で残ったカーボンを含む中間生成物(以下、カーボン含有生成物と略す)が含まれてしまう。また、プラズマCVD法や減圧CVD法といった化学的気相成長法でゲート絶縁膜を形成した場合、ゲート絶縁膜中にはH2Oが比較的多く含まれてしまう。これらカーボン含有生成物やH2Oがゲート絶縁膜中に多く存在すると、先に述べたようにゲート絶縁膜の電気特性が劣化し、結果としてTFTの動作信頼性も劣化してしまう。
そこで、本発明者らは鋭意検討したところ、CO2をシリコン酸化膜に含有させることによりゲート絶縁膜としての電気特性を改善できることがわかった。したがって、このゲート絶縁膜をTFTに適用することで、上記問題点を解決でき、TFTの動作信頼性を改善することが可能となった。
現時点に於いて、シリコン酸化膜にCO2を含有させることでゲート絶縁膜としての電気特性が改善される理由は未だ十分に解明されていないが、次のように推測している。一般に、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜中に存在するポア部分には、ゲート絶縁膜の形成時に生じるH2Oやカーボン含有生成物等が取り込まれやすい。上述のように、ゲート絶縁膜中にH2Oやカーボン含有生成物が存在すると、ゲート絶縁膜の電気特性は劣化してしまう。そこで、前記ポア部分に、H2Oやカーボン含有生成物ではなく、CO2が入り込むようにゲート絶縁膜を形成することにより、ゲート絶縁膜中のH2Oやカーボン含有生成物の含有量を減らすことができ、ゲート絶縁膜の電気特性を改善することができるものと考えられる。また、CO2は安定な化合物であるため、CO2を含有するゲート絶縁膜を用いた場合、TFTの動作中に発生するホットキャリアによる変化を受けにくくなり、TFTの電気特性の変動を抑制することができる。
なお、ゲート絶縁膜全体においてCO2が均一に含有されている必要があり、部分的にでもCO2が少ない部分が存在すると、ゲート絶縁膜の電気特性の劣化を抑制することが困難になる。
シリコン酸化膜の赤外吸収スペクトルには、当然ながら図2に示すように、波数1060cm-1付近にSiO2に帰属する大きなピークが観測される。また、シリコン酸化膜にCO2が含まれる場合、図3に示すように、その赤外吸収スペクトルには、波数2340cm-1付近にCO2に帰属するピークが観測される。なお、図2、3の縦軸は吸光度を示している。後述する結果に示されるように、波数1060cm-1付近に現れるSiO2帰属ピーク(以下、SiO2帰属ピークと略す)のピーク面積強度に対して、波数2340cm-1付近に現れるCO2帰属ピーク(以下、CO2帰属ピークと略す)のピーク面積強度が8E−4倍以上である場合、TFTのゲート電極に電圧が長時間印加されても、ゲート絶縁膜の電気特性の変動を抑制することのできる量のCO2がゲート絶縁膜に含まれていることになる。以下、CO2帰属ピークの面積強度をCO2ピーク面積強度、SiO2帰属ピークの面積強度をSiO2ピーク面積強度と略す。
ここで、本発明者らが詳細に検討した結果を図4に示す。図4は、ゲート絶縁膜のSiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)と、該ゲート絶縁膜を用いたpチャネルTFTのしきい値の変動値(ΔVth)との関係を示している。ここで、しきい値の変動値は、高温高湿環境下(温度:70℃、湿度:85%)、該ゲート絶縁膜を用いたpチャネルTFTに対して負ゲート電圧ストレス(Vds=0V,Vgs=−13V)を1500時間印加した時のしきい値の変動値を測定して求めた。
なお、この試験条件、即ち、温度が70℃、湿度が85%という環境は、実際の使用条件とは一致しないケースがあるが、高温高湿環境による加速試験を兼ねている。このため、前述の試験条件で劣化状態を測定することは、所望の半導体装置の動作寿命を見積もる上で有効な手段となっている。
図4に示すとおり、B/Aが8E−4以上では、電界ストレスによるTFTのしきい値の変動値は1V以下に抑制され、十分実用的であるpチャネル型TFTが得られることがわかる。一方、B/Aが8E−4未満では、しきい値の変動値は1V以上となり、実用的なpチャネル型TFTを得ることができない。
なお、本実施形態ではpチャネル型TFTの例を示したが、nチャネル型TFTでも同様の効果を得ることができる。
さらに、後述の検討結果から、ゲート絶縁膜に含まれるH2Oが9E20個/cc以下であると、TFTのゲート電極に電圧が長時間印加された場合でもTFTの電気特性の変動が抑制されるだけでなく、H2Oが起因するTFTの電気特性のばらつき、例えば、基板間のVthのばらつきが抑制されることがわかった。
本発明に係るシリコン酸化膜をゲート絶縁膜として用いた半導体装置は動作信頼性が高いため、この半導体装置を搭載したアクティブマトリックス基板も高い動作信頼性を有することになる。さらに、このアクティブマトリックス基板を応用した液晶ディスプレイパネルを携帯電話、パーソナルコンピューターなどに適用することにより、高い動作信頼性を有する電子機器を得ることができる。
ここで、本発明について詳細に説明する前に、プラズマCVD装置の概略について簡単に説明する。図8に、代表的なプラズマCVD装置の概念図を示す。図8において、チャンバー81内のガスはポンプ82により排気され、チャンバー81内へ石英ノズル83からそれぞれ反応ガスが導入される。チャンバー81内部には平板型の電極84、85が互いに平行に設置されている。電極84にはマッチングボックスを介して高周波電源86が接続されている。電極85は接地されている。電極85上に基板80が載せられる。基板80を真空チャンバー81に搬入後、電極85の上に載せ、電極84に13.56MHzのRF電力を導入し、放電させる。例えば、ソースガスとしてTEOS、O2およびNF3ガスを用い、多層配線の層間絶縁膜を形成する。このときチャンバーに、例えばTEOSを50sccm、O2を500sccm、NF3ガスを0〜50sccmで導入し、圧力を5Torrに設定し、シリコン酸化膜を成膜する。
以下、本発明について実施形態を示し、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態として、本発明に係るシリコン酸化膜をゲート絶縁膜として用いた半導体装置及びその製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。また、本発明に係るシリコン酸化膜の製造方法についても詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態である半導体装置の断面図である。本発明の半導体装置では、本発明に係るシリコン酸化膜、つまり、SiO2ピーク面積強度に対するCO2ピーク面積強度が8E−4倍以上であるものがゲート絶縁膜として用いられる。
次に本発明に係るシリコン酸化膜をゲート絶縁膜として用いたTFTの製造方法について説明をする。図5は本発明の第1の実施形態であるTFT製造方法の各工程を示している。
(a)まず、ガラス等の絶縁性基板1上に下地層2として、シリコン酸化膜、またはシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層膜を形成する。
(b)この下地膜2の上にアモルファスシリコン膜を形成する。このとき、しきい値の制御を目的として、微量(例えば、1E16cm-3程度の濃度)のボロンやリンといった不純物を成膜時に混入させることができる。または、成膜後にイオンドーピング法やイオン注入法によって導入してもよい。そして、アモルファスシリコン膜にエキシマレーザ等を照射して、特性の優れた多結晶シリコン膜3を形成する。
次に、多結晶シリコン膜3をリソグラフィとドライエッチングによって所望の形状にパターニングした後、ゲート絶縁膜4を形成する前に、多結晶シリコン膜3の表面にできる自然酸化膜を除去して清浄なシリコン面を出すことを目的として、希フッ酸(DHF)等で洗浄を行う。
(c)洗浄後、ゲート絶縁膜4を形成するため、プラズマCVD装置に搬送する。この搬送時には、多結晶シリコン膜3の表面にボロンが付着してしまう。これは、クリーンルームで雰囲気を制御するために使用するフィルターがガラス繊維を含んでいることが多く、ガラス繊維中に存在する微量のボロンがクリーンルーム内に浮遊することに起因している。このため、洗浄を終了してからプラズマCVD装置に搬入するまでの時間は、クリーンルーム内に浮遊するボロンが多結晶シリコン膜3表面に付着する量を減らすために、6時間以内とすることが望ましい。搬入するのに時間がかかると、多結晶シリコン膜に多量のボロンが付着してしまい、TFT形成中に加わる熱により、多結晶シリコン膜に付着したボロンがゲート絶縁膜中に拡散してしまう。拡散したボロンはTFT形成中に加わる熱によって反応し、炭化ホウ素としてカーボンを消費する可能性があるため、CO2を所定の範囲に制御することが困難となってしまう。
ゲート絶縁膜4はシリコン酸化膜をプラズマCVD法で形成することができるが、用いる絶縁性基板が大きく変形する温度よりも低い温度である600℃以下で実施されることが望ましい。この際、ゲート絶縁膜の形成に用いる材料ガスとしては、TEOSに代表される有機シラン及び酸素を含む混合ガスを用いることができる。
ゲート絶縁膜4の形成時は、プラズマCVD装置のRFパワー密度を制御することにより、TEOS等の有機シランの分解を促進することができる。さらに、形成時の有機シランと酸素ガスの流量比を制御することで、有機シランとの反応に必要な酸素を十分供給することができ、有機シラン中のカーボン成分をCO2まで酸化することができる。
したがって、ゲート絶縁膜に十分な量のCO2を含有させるため、プラズマCVD法におけるゲート絶縁膜の成膜条件としては以下のものとすることが好ましい。
RFパワー密度としては、0.600〜1.553W/cm2とすることが好ましい。なお、ここでいうRFパワー密度とは、成膜する基板が置かれるステージの単位面積あたりに印加するRFパワーの値である。
酸素ガスの流量(F0)と有機シランの流量(F1)の比(F0/F1)としては、50〜500とすることが好ましい。
このような条件でゲート絶縁膜を形成することによって、TEOS等の有機シランを十分に分解することができ、形成したゲート絶縁膜中のCO2の含有量を所定の範囲に制御することが容易となる。所定の量のCO2をゲート絶縁膜に含有させるには、RFパワー密度やF0/F1の値を調整することと同時に、ボロンがゲート絶縁膜に混入しないように留意することが重要となってくる。
なお、ゲート絶縁膜の厚さは、特に制限されるものではないが、例えば、5nm〜5000nmとすることが好ましく、10nm〜1000nmとすることがより好ましい。
なお、ゲート絶縁膜4の形成時は、形成条件を同一にしてゲート絶縁膜全体を可能な限り、一度で形成することが好ましい。形成条件が同一ではなく、2段階以上に分割した場合、均一な膜質のゲート絶縁膜が得られないため、電気特性の変動が小さいTFTを得ることができない場合がある。また、素子間のばらつきが大きくなる可能性も高くなる。
(d)次に、ゲート絶縁膜4上にゲート電極膜を形成する。このゲート電極膜には、スパッタリング法で成膜した金属膜やCVD法等で成膜をした不純物が混入されたシリコン膜、もしくはそれらの積層膜を用いることができる。ここでいう不純物とは、ボロンやリンであり、しきい値を制御するために濃度、種類を変えて混入させることができる。そして、このゲート電極膜上にリソグラフィによるフォトレジストパターンを形成後、ドライエッチングやウェットエッチング、もしくはその両方の手段を用いてゲート電極5を形成する。
(e)次に、ソース領域6、ドレイン領域7を形成するために、フォトレジストパターンをこれらの上に形成した後、このフォトレジストパターンをマスクとして、高濃度な不純物をイオンドーピング法もしくはイオン注入法を用いて導入する。この不純物は、pチャネル型TFTを形成する場合はボロン、nチャネル型TFTを形成する場合はリンを用いる。そして、フォトレジストパターンを剥離する。さらに、LDD(Lightly Doped Drain、低不純物ドレイン)領域8を形成するために、ゲート電極5をマスクとして、ソース領域6、ドレイン領域7の形成のために導入した不純物よりも低濃度で導入する。この不純物は、pチャネル型TFTを形成する場合はボロン、nチャネル型TFTを形成する場合はリンを用いる。なお、本実施形態では、ソース領域6、ドレイン領域7を、ゲート電極5を形成した後に形成する例を示したが、ゲート電極5を形成する以前に行っても効果は同じである。また、本実施形態では、LDD領域8を形成しているが、LDD領域8を形成せずに、ゲート電極5をマスクとして、高濃度な不純物を注入し、ソース領域6、ドレイン領域7を自己整合的に形成しても良い。
(f)次に、プラズマCVD法等を用いて、層間絶縁膜9として、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はこれらの積層膜を形成する。
(g)次に、比較的高い温度(例えば300℃以上)で不純物の活性化をするための熱処理を炉で行う。この不純物の活性化では、エキシマレーザを照射する方法を用いても良い。
(h)この後、リソグラフィによるマスクパターン形成とドライエッチング、ウェットエッチング、もしくはその両方の手段を用いるパターニングによってソース領域6、ドレイン領域7、およびにゲート電極5に到達するコンタクトホール10(ゲート電極5は別段面でのコンタクトなるため不図示)を層間絶縁膜9に形成する。
(i)次に、スパッタリング法でソース領域6、ドレイン領域7、ゲート電極5とコンタクトする電極に用いる金属膜11を形成する。さらにリソグラフィによるマスクパターン形成とドライエッチング、ウェットエッチング、もしくはその両方の手段を用いるパターニングによって、所定の電極形状とし、TFTが得られる。場合によっては、多結晶シリコン膜3や多結晶シリコン膜3とゲート絶縁膜4の界面に存在するダングリングボンドを水素で終端するために水素プラズマ処理が施される。なお、水素プラズマ処理は、これよりも前に実施しても良い。
その後、TFTの用途によって、この上に別の電極膜、パッシベーション膜、層間絶縁膜、平坦化膜、容量絶縁膜等が適宜形成される。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態である半導体装置を用いたアクティブマトリックス基板である。つまり、本発明に係るアクティブマトリックス基板は、SiO2ピーク面積強度に対するCO2ピーク面積強度が8E−4倍以上であるシリコン酸化膜をゲート絶縁膜として用いて作製されたTFTを画素電極のスイッチング素子として内蔵している。
(第3の実施形態)
次に、第2の実施形態であるアクティブマトリックス基板を液晶ディスプレイに応用した第3の実施形態について図面を参照して説明する。図6は本実施形態に係るアクティブマトリックス基板を応用した液晶ディスプレイパネルを示す分解斜視図である。図6に示すように、本実施形態に係る液晶ディスプレイパネル31においては、相互に隔離して且つ平行に配置されたTFT基板21及び対向基板26が設けられている。また、アクティブマトリックス基板21と対向基板26の間には液晶層25が設けられている。そして、アクティブマトリックス基板21においては、絶縁性基板1が設けられており、絶縁性基板1における対向基板26に対向する側の表面上に画素回路22、データ回路23及び走査回路24が形成されている。アクティブマトリックス基板21は、前述の第1の実施形態に係る半導体装置を搭載している。
本実施形態によれば、液晶ディスプレイパネル31は、高い信頼性を示す半導体装置(TFT)を有するため、長時間使用した後も安定して動作させることができる。このため、液晶ディスプレイパネル31は寿命が長い。
ここで、本発明者らが詳細に検討をした結果、次に示すような結果が得られた。
検討は、それぞれのゲート絶縁膜中に含まれるCO2およびにH2Oの量が異なる5種類のpチャネル型TFTを用いたアクティブマトリックス基板を応用した液晶ディスプレイパネルについて、70℃、85%の高温高湿環境下で1000時間作動させた後における液晶ディスプレイパネルの表示性能を判定することにより行った。表示性能の判定は、目視により欠陥の有無、むら等を評価することにより行った。結果を表1に示した。
なお、この試験条件、即ち、温度が70℃、湿度が85%という環境は、実際の使用条件とは一致しないケースがあるが、高温高湿環境による加速試験を兼ねている。このため、前述の試験条件で劣化状態を測定することは、所望の半導体装置の動作寿命を見積もる上で有効な手段となっている。
表1に示すとおり、高温高湿環境下で動作させる前は全ての液晶ディスプレイパネルで表示が良好であった。そして、ゲート絶縁膜のSiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)が8E−4以上であるTFT、つまり本発明に係るTFTを用いた液晶ディスプレイパネルでは、高温高湿環境下で1000時間作動させた後も、表示は良好であった。これは、本発明に係るTFTは、長時間作動させても電気特性の変化が少ないためと考えられる。
また、液晶ディスプレイパネルの表示判定が良好であった場合におけるゲート絶縁膜中に存在するH2Oの量は、FT−IRによって定量測定をした結果、9E20個/cc以下であった。
なお、本実施形態ではpチャネル型TFTの例を示したが、nチャネル型TFTでも同様の効果を得ることができる。
Figure 0004978847
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態である携帯電話について図面を参照して説明する。
図7は本実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。携帯電話33においては、筐体32が設けられており、この筐体32の内部に、表示部として前述の第3の実施形態に係る液晶ディスプレイパネル31が搭載されている。本実施形態によれば、液晶ディスプレイパネル31に具備されるTFTが高い信頼性を有するため、携帯電話33を長時間使用しても液晶ディスプレイパネル31の動作が不安定になる現象を抑制することができる。このため、携帯電話33は寿命が長い。
なお、本実施形態においては、電子機器として携帯電話を例示したが、本発明の電子機器は携帯電話に限定されず、例えば、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistance)、デジタル(ビデオ)カメラ等であってもよい。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態は、前述の第1の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法をより具体的に説明するものである。
まず、絶縁性基板であるガラス基板上に下地膜として、例えば100nmのシリコン窒化膜と250nmのシリコン酸化膜を、この順序でプラズマCVD法によって形成する。さらに、その上に、例えば100nmのアモルファスシリコン膜をプラズマCVD法によって形成する。さらに、TFTのしきい値を制御することを目的として、微量のボロンもしくはリンを基板全面にイオン注入法によって注入する。
次に、XeClエキシマレーザアニール装置を用いてアモルファスシリコン膜の結晶化処理を行う。この多結晶シリコン膜の上にフォトレジストパターンを形成後、ドライエッチングによって、多結晶シリコン膜をアイランド状にパターニングする。
次に、DHF等で洗浄処理を施した後、ゲート絶縁膜として、プラズマCVD法によって、例えば100nm厚のシリコン酸化膜を形成する。このゲート絶縁膜には、所定の量のCO2が含まれる条件にて成膜され、その赤外吸収スペクトルにおいて、SiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)が8E−4以上であるように形成する。さらに、ゲート絶縁膜は、H2Oが9E20個/cc以下であるように形成することが好ましい。
次に、このゲート絶縁膜の上に、例えばスパッタリング法により400nm厚の金属膜を形成し、リソグラフィとドライエッチング、ウェットエッチング又はそれらの手段を用いることによってゲート電極を形成する。
次に、上記のゲート電極をマスクとして、基板全面に統一して、高濃度のボロンをイオンドーピング装置を用いて導入し、自己整合的にソース、ドレイン領域を形成する。
次に、ゲート電極を覆うように、層間絶縁膜としてプラズマCVD法を用いてシリコン酸化膜を形成する。形成後に、例えば、400℃の温度に3時間保持して、ソース領域、ドレイン領域に導入したボロンを活性化させる。
次に、リソグラフィとドライエッチング、ウェットエッチングまたはそれらの手段を用いることによって、ソース領域、ドレイン領域、およびにゲート電極上にコンタクトホールを形成する。そして、スパッタリング法でソース領域、ドレイン領域、ゲート電極とコンタクトする電極に用いる金属膜を形成する。さらに、リソグラフィによるマスクパターン形成と、ドライエッチング、ウェットエッチングもしくはその両方の手段を用いてパターニングし、その後、水素プラズマ処理を施すことによって、MOS(Metal−Oxide−Semiconductor)構造のpチャネル型TFT(pチャネル型MOS TFT)が得られる。
以上の実施例のように形成されたpチャネル型MOS TFTは、電気的ストレスによる電気特性の変動が抑制されるので、高い信頼性を示す。さらに、このpチャネル型MOS TFTを有する半導体装置、アクティブマトリックス基板、電子機器は高い信頼性を示す。
(第6の実施形態)
第5の実施の形態では、pチャネル型MOS TFTの製造方法を例示した。しかし、本発明に係るゲート絶縁膜はp型チャネル型およびn型チャネル型の相補的なMOS TFT(Complementary MOS TFT、略してCMOS TFT)にも適用できる。
まず、絶縁性基板であるガラス基板上に下地膜として、例えば100nmのシリコン窒化膜と250nmのシリコン酸化膜を、この順序でプラズマCVD法によって形成する。さらに、その上に例えば100nmのアモルファスシリコン膜をプラズマCVD法によって形成する。さらに、フォトレジストパターンを形成後、TFTのしきい値を制御することを目的として、ボロンやリンを適宜イオン注入法によって注入する。
次に、フォトレジストを剥離後、XeClエキシマレーザアニール装置を用いてアモルファスシリコン膜の結晶化処理を行う。この多結晶シリコン膜の上にフォトレジストパターンを形成後、ドライエッチングによって、多結晶シリコン膜をアイランド状にパターニングする。
次に、アイランド状の多結晶シリコン膜、およびシリコン酸化膜の上にフォトレジストパターンを形成後、イオンドーピング装置を用いて、nチャネル型TFTのソース、ドレイン領域に高濃度のリンを導入する。さらに、フォトレジストを剥離後、pチャネル型TFTを形成するために、多結晶シリコン膜、シリコン酸化膜の上にフォトレジストパターンを形成し、イオンドーピング装置を用いて、高濃度のボロンを導入し、ソース、ドレイン領域を形成する。その後、O2プラズマアッシングおよび剥離液への浸漬によって、フォトレジストを剥離する。
次に、DHF等で洗浄処理を施した後、ゲート絶縁膜として、プラズマCVD法によって例えば100nm厚のシリコン酸化膜を形成する。このゲート絶縁膜には、所定の量のCO2が含まれる条件にて成膜され、その赤外吸収スペクトルにおいて、SiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)が8E−4以上であるように形成する。さらに、ゲート絶縁膜は、H2Oが9E20個/cc以下であるように形成することが好ましい。
次に、シリコン酸化膜の上に、例えばスパッタリング法により400nm厚の金属膜を形成し、リソグラフィによるマスクパターン形成と、ドライエッチング、ウェットエッチングもしくはその両方の手段を用いてパターニングすることによってゲート電極を形成する。
次に、nチャネル型TFTを形成する領域以外を覆うようにフォトレジストパターンを形成し、ゲート電極をマスクとして、基板全面に統一して、低濃度のリンをイオン注入法により注入し、自己整合的にnチャネル型TFTのLDD領域を形成する。
次に、フォトレジストを剥離後、pチャネル型TFTを形成する領域以外を覆うようにフォトレジストパターンを形成し、ゲート電極をマスクとして、基板全面に統一して、低濃度のボロンをイオン注入法により注入し、自己整合的にpチャネル型TFTのLDD領域を形成する。
次に、ゲート電極を覆うように、層間絶縁膜としてプラズマCVD法を用いてシリコン酸化膜を形成する。形成後に、例えば、400℃の温度に3時間保持して、ソース、ドレイン領域に導入したボロンを活性化させる。
次に、リソグラフィによるマスクパターン形成と、ドライエッチング、ウェットエッチングもしくはその両方の手段を用いてパターニングすることによって、ソース領域、ドレイン領域、およびにゲート電極に到達するコンタクトホールを層間絶縁膜に形成する。そして、スパッタリング法でソース領域、ドレイン領域、ゲート電極とコンタクトをする電極に用いる金属膜を形成する。さらに、リソグラフィによるマスクパターン形成とドライエッチングやウェットエッチング、もしくはその両方の手段を用いてパターニングし、その後、プラズマ水素処理を行い、多結晶シリコン膜のダングリングボンドを終端することによって、CMOS TFTが得られる。
以上の実施例のように形成されたCMOS TFTは、電気的ストレスによる電気特性の変動が抑制されるので、高い信頼性を示す。さらに、このCMOS TFTを有する半導体装置、アクティブマトリックス基板、電子機器は高い信頼性を示す。
以下、本発明のより具体的な実施形態について説明をする。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、以下の条件で作製したゲート絶縁膜を用いたTFTを作製した後、加速試験を行い、その前後のしきい値の変動値(ΔVth)を測定した。なお、ゲート絶縁膜を形成する工程以外の工程は上述した公知の方法を用いてTFTを作製した。
本実施例のゲート絶縁膜は、プラズマCVD法によって、酸素ガスの流量(F0)とTEOSの流量(F1)の比(F0/F1)を50、RFパワー密度を0.600W/cm2として形成した。また、多結晶シリコン膜を洗浄した後は、ボロンの付着を極力避けるため、成膜後5分以内にプラズマCVD装置に搬送し、ゲート絶縁膜を形成した。
本実施例におけるゲート絶縁膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、SiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)は8E−4であった。
本実施例のゲート絶縁膜を用いたTFTについて、高温高湿環境(温度:70℃、湿度:85%)下、負ゲート電圧ストレス(Vds=0V,Vgs=−13V)を1500時間印加した時のしきい値の変動値ΔVthを測定したところ、0.92Vであり、電気特性に優れていることが確認された。
(実施例2)
本実施例では、ゲート絶縁膜の成膜条件以外は実施例1と同条件にてTFTを作製した。
本実施例のゲート絶縁膜は、酸素ガスの流量(F0)とTEOSの流量(F1)の比(F0/F1)を70、RFパワー密度を1.100W/cm2として形成した。また、多結晶シリコン膜を洗浄した後は、ボロンの付着を極力避けるため、成膜後5分以内にプラズマCVD装置に搬送し、ゲート絶縁膜を形成した。
本実施例におけるゲート絶縁膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、SiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)は1.2E−3であった。
本実施例のゲート絶縁膜を用いたTFTについて、実施例1と同様にしきい値の変動値ΔVthを測定したところ、0.91Vであり、電気特性に優れていることが確認された。
(比較例1)
本実施例では、ゲート絶縁膜の成膜条件以外は実施例1と同条件にてTFTを作製した。
本実施例のゲート絶縁膜は、酸素ガスの流量(F0)とTEOSの流量(F1)の比(F0/F1)を45、RFパワー密度を0.06W/cm2として形成した。また、成膜後8時間後にプラズマCVD装置に搬送し、ゲート絶縁膜を形成した。
本実施例におけるゲート絶縁膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、SiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)は1.5E−4であった。
本実施例のゲート絶縁膜を用いたTFTについて、実施例1と同様にしきい値の変動値ΔVthを測定したところ、3.2Vであり、実用的な値でないことが確認された。
(比較例2)
本実施例では、ゲート絶縁膜の成膜条件以外は実施例1と同条件にてTFTを作製した。
本実施例のゲート絶縁膜は、酸素ガスの流量(F0)とTEOSの流量(F1)の比(F0/F1)を30、RFパワー密度を0.06W/cm2として形成した。また、成膜後8時間後にプラズマCVD装置に搬送し、ゲート絶縁膜を形成した。
本実施例におけるゲート絶縁膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、SiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)は1.0E−5であった。
本実施例のゲート絶縁膜を用いたTFTについて、実施例1と同様にしきい値の変動値ΔVthを測定したところ、4.0Vであり、実用的な値でないことが確認された。
この出願は、2007年6月1日に出願された日本出願特願2007−147405を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明の半導体装置の第1の実施形態を示す断面図である。 本発明に係るゲート絶縁膜における赤外吸収スペクトル(波数=0〜1600cm-1)の一例である。 本発明に係るゲート絶縁膜における赤外吸収スペクトル(波数=2100〜2450cm-1)の一例である。 本実施形態において、高温高湿環境下に暴露しながら負ゲートストレスを印加したときのしきい値の変動値と、ゲート絶縁膜のSiO2ピーク面積強度(A)とCO2ピーク面積強度(B)の比(B/A)の関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態の半導体装置の製法を示す工程図である。 本発明の第3の実施形態の液晶ディスプレイパネルを示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態の電子機器を示す斜視図である。 代表的なプラズマCVD装置の構成例を示す概念図である。
符号の説明
1 絶縁性基板
2 下地層
3 多結晶シリコン膜
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
6 ソース領域
7 ドレイン領域
8 LDD領域
9 層間絶縁膜
10 コンタクトホール
11 電極
21 アクティブマトリックス基板
22 画素回路
23 データ回路
24 走査回路
25 液晶層
26 対向基板
31 液晶ディスプレイパネル
32 筐体
33 携帯電話
81 チャンバー
82 排気ポンプ
83 石英ノズル
84 電極
85 電極
86 高周波電源

Claims (9)

  1. 膜中にCO均一に含有し、かつ、赤外吸収スペクトルの(ピーク半値幅)×(ピーク高)で表されるピーク面積強度において、波数2340cm−1付近に現れるCO帰属ピークの面積強度が、波数1060cm−1付近に現れるSiO帰属ピークの面積強度に対して、8E−4倍以上であるシリコン酸化膜をゲート絶縁膜に用いた半導体装置
  2. 前記CO帰属ピークの面積強度及び前記SiO帰属ピークの面積強度は、それぞれ、前記シリコン酸化膜中のCO及びSiOに帰属するピークの面積強度である請求項1に記載の半導体装置
  3. 前記シリコン酸化膜に含まれるH Oが9E20個/cc以下である請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記シリコン酸化膜は、ゲート電極とシリコン膜との間にそれぞれと接して配置され、
    該シリコン膜が多結晶シリコン膜である請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記半導体装置は、絶縁性基板上に形成された前記多結晶シリコン膜をチャネル層とする薄膜トランジスタであり、前記多結晶シリコン膜と前記絶縁性基板との間に下地層が設けられている請求項4に記載の半導体装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法であって、
    プラズマCVD法により、酸素ガスの流量(F0)と有機シランの流量(F1)の比(F0/F1)を50以上とし、かつ、プラズマCVD装置のRFパワー密度を0.600〜1.553W/cm とし、かつ、洗浄を終了してからプラズマCVD装置に搬入するまでの時間を6時間以内として前記シリコン酸化膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記時間を5分以内とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 請求項乃至のいずれかに記載の半導体装置を備えるアクティブマトリックス基板。
  9. 請求項8に記載のアクティブマトリックス基板を備える電子機器。
JP2008136491A 2007-06-01 2008-05-26 シリコン酸化膜及びその製造方法並びにそれを用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置 Active JP4978847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136491A JP4978847B2 (ja) 2007-06-01 2008-05-26 シリコン酸化膜及びその製造方法並びにそれを用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147405 2007-06-01
JP2007147405 2007-06-01
JP2008136491A JP4978847B2 (ja) 2007-06-01 2008-05-26 シリコン酸化膜及びその製造方法並びにそれを用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009010354A JP2009010354A (ja) 2009-01-15
JP2009010354A5 JP2009010354A5 (ja) 2011-01-27
JP4978847B2 true JP4978847B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=40087101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008136491A Active JP4978847B2 (ja) 2007-06-01 2008-05-26 シリコン酸化膜及びその製造方法並びにそれを用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8330193B2 (ja)
JP (1) JP4978847B2 (ja)
CN (1) CN101315947B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5458367B2 (ja) * 2007-07-09 2014-04-02 Nltテクノロジー株式会社 薄膜トランジスタ及びその製造方法
CN105185788A (zh) * 2015-09-01 2015-12-23 武汉华星光电技术有限公司 阵列基板及其制造方法
US10224430B1 (en) * 2017-12-06 2019-03-05 International Business Machines Corporation Thin film transistors with epitaxial source/drain and drain field relief
KR102160552B1 (ko) * 2018-02-28 2020-09-28 최영준 절연막 형성 방법 및 절연막 제조장치
WO2022204852A1 (en) * 2021-03-29 2022-10-06 Yangtze Memory Technologies Co., Ltd. Negative gate stress operation in multi-pass programming and memory device thereof

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3164019B2 (ja) 1997-05-21 2001-05-08 日本電気株式会社 酸化シリコン膜およびその形成方法と成膜装置
US6303523B2 (en) * 1998-02-11 2001-10-16 Applied Materials, Inc. Plasma processes for depositing low dielectric constant films
US6287990B1 (en) * 1998-02-11 2001-09-11 Applied Materials, Inc. CVD plasma assisted low dielectric constant films
JP2000357690A (ja) 1999-06-15 2000-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 絶縁膜、その形成方法およびその絶縁膜を用いた半導体装置
JP2001135822A (ja) 1999-11-04 2001-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜トランジスタとその製造方法および液晶表示装置
JP2001230419A (ja) * 2000-02-15 2001-08-24 Hitachi Ltd 液晶表示装置の製造方法及び製造装置及び液晶表示装置
JP2002261285A (ja) * 2001-02-27 2002-09-13 Toshiba Corp 薄膜トランジスタの製造方法
JP2003008027A (ja) * 2001-06-27 2003-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜トランジスタアレイおよびそれを用いた液晶表示装置
US7232714B2 (en) * 2001-11-30 2007-06-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
US7547643B2 (en) * 2004-03-31 2009-06-16 Applied Materials, Inc. Techniques promoting adhesion of porous low K film to underlying barrier layer
TW200537573A (en) * 2004-04-23 2005-11-16 Ulvac Inc Thin-film transistor and production method thereof
JP4684866B2 (ja) * 2005-11-17 2011-05-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009010354A (ja) 2009-01-15
CN101315947B (zh) 2011-06-22
CN101315947A (zh) 2008-12-03
US20080296580A1 (en) 2008-12-04
US8330193B2 (en) 2012-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7723781B2 (en) Vertical thin-film transistor with enhanced gate oxide
JP5099740B2 (ja) 薄膜トランジスタ
US7932137B2 (en) Thin film transistor and manufacturing method of the same
JP5015471B2 (ja) 薄膜トランジスタ及びその製法
US6777274B2 (en) Low temperature polycrystalline silicon type thin film transistor and a method of the thin film transistor fabrication
KR101375800B1 (ko) 게이트 산화물 누설 전류가 감소된 대체 금속 게이트 트랜지스터
JP4978847B2 (ja) シリコン酸化膜及びその製造方法並びにそれを用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置
JP2007273919A (ja) 半導体装置及びその製造方法
CN110112071B (zh) 薄膜晶体管的制备方法、薄膜晶体管和显示装置
US20090011574A1 (en) Method for surface modification of semiconductor layer and method of manufacturing semiconductor device
JP2002151684A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2004079931A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100276413B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법, 및 드라이 에칭 후의 처리 방법
JP2002198364A (ja) 半導体装置の作製方法
KR100509660B1 (ko) 피막제조방법
US6664151B2 (en) Method for manufacturing a thin film transistor using steam anneal process to reinforce the surface of the ONO layer
JP2005051228A (ja) 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の作製方法
JPH05291220A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4337554B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US11049881B2 (en) Method for manufacturing a top-gate self-aligned indium-tin-zinc oxide thin-film transistor
KR101218687B1 (ko) T-iso-POS를 이용한 박막 트랜지스터의 저온 게이트 산화막 형성 방법
KR100269604B1 (ko) 반도체장치의 박막트랜지스터 제조방법
JP4286771B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2013008994A (ja) 半導体装置
KR20020054845A (ko) 박막 트랜지스터의 형성방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4978847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250