JP4978594B2 - 電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁弁に関し、特に、コイルに電流を供給して可動子を推進させる電磁弁に関する。
近年、車両に搭載される複数の車輪の各々に与える制動力を電子的に制御することにより走行安定性や車両安全性の向上を図る電子制御ブレーキシステムの開発が盛んに進められている。電子制御ブレーキシステムには、ホイールシリンダ圧の増圧および減圧のために、コイルに電流を供給して可動子を推進させることにより開弁および閉弁させる電磁弁が広く用いられている。このような電磁弁では、開弁または閉弁時に可動子が振動して異音の原因となる自励振動が発生するおそれがある。
このため、例えば、バルブを常時開弁または閉弁させるスプリングの少なくとも一方の端部が当接するスプリング受け面を傾斜させてスプリングに偏荷重を発生させる電磁弁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、バネ室に保留された作動油のダンパー効果を利用してスプール弁の自励振動を抑制する電磁弁が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、例えば、コイルの両端面のうち少なくとも一方の端面に対向する環状部を形成している部材の剛性をコイルの周面に対向する筒部を形成している部材の剛性よりも大きくすることにより、ヨークの振動に起因する騒音を抑制する電磁弁が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−99363号公報 特開2006−112514号公報 特開2001−227666号公報
車両の低騒音化の要求は近年益々高まっているが、車両のコスト低減もまた強く叫ばれている。このため、簡易な構成で自励振動を抑制する技術の開発が求められている。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡易な構成で自励振動を抑制することができる電磁弁を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電磁弁は、作動液路に介在する弁座と、弁座に向かう第1方向および弁座から離れる第2方向に移動可能に設けられ、先端部が弁座に着座することにより作動液路の連通を阻止し、先端部が弁座から離間することにより作動液路を連通させる弁体であって、先端部とは異なる位置に磁性体である可動子が設けられた弁体と、可動子の周囲に巻回されたコイルと、コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより可動子に対し第1方向に移動する力を与える第1移動力発生手段と、コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより可動子に対し第2方向に移動する力を与える第2移動力発生手段と、を備える。可動子は、第1移動力発生手段より与えられる第1方向への力と第2移動力発生手段により与えられる第2方向への力の合力によって移動する。
この態様によれば、第1方向および第2方向のいずれか一方にのみ与えられる力によって推進するときに比べ、推進力を得るためにコイルに多くの電流を供給することが必要となる。このため、可動子を通過する磁束を増加させて可動子に与える電磁誘導による減衰力を高めることができ、弁体の自励振動を抑制することができる。
第1移動力発生手段は、コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより可動子に対し第1方向に吸引力を与えるよう可動子の第1方向側に設けられた第1磁性体を含んでもよい。第2移動力発生手段は、コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより可動子に対し第2方向に吸引力を与えるよう可動子の第2方向側に設けられた第2磁性体を含んでもよい。
この態様によれば、可動子周辺に磁性体を設けるという簡易な構成によって可動子に第1方向への力および第2方向への力の双方を与えることができる。このため、自励振動抑制のために電磁弁の構成が複雑化することを回避することができる。
本発明のある態様の電磁弁は、可動子の摺動方向端部の少なくとも一方に設けられた、可動子よりも導電性の高い導電性部材をさらに備えてもよい。この態様によれば、この導電性部材の存在によって可動子に与えられる電磁誘導による減衰力をさらに高めることができ、弁体の自励振動を効果的に抑制することができる。
本発明のある態様の電磁弁は、可動子の外周に巻回されたコイルをさらに備えてもよい。この態様によれば、コイルの内径側を通過する磁束によって逆起電圧を発生させることができる。このため、これによってコイルに流れる電流によって磁束を発生させることができ、可動子に対して効果的に減衰力を与えることができる。
本発明に係る電磁弁によれば、簡易な構成で自励振動を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るブレーキ制御装置10の系統図である。ブレーキ制御装置10には電子制御式ブレーキシステム(ECB)が採用されており、運転者によるブレーキ操作部材としてのブレーキペダル12の操作に応じて車両の4輪のブレーキを独立かつ最適に設定する。
ブレーキペダル12は、運転者による踏み込み操作に応じて作動液としてのブレーキオイルを送り出すマスタシリンダ14に接続されている。また、ブレーキペダル12には、その踏込ストロークを検出するストロークセンサ46が設けられている。更に、マスタシリンダ14にはリザーバタンク26が接続されており、マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、電磁弁23を介して運転者によるブレーキペダル12の操作力に応じた反力を創出するストロークシミュレータ24が接続されている。電磁弁23はいわゆる常閉型のリニアバルブであり、電流が供給されていない状態では閉弁し、運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作が検出された場合に電流が供給され開弁する。
マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、右前輪用のブレーキ油圧制御管16が接続されている。ブレーキ油圧制御管16は、右前輪に制動力を付与する右前輪用ホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の他方の出力ポートには、左前輪用のブレーキ油圧制御管18が接続されている。ブレーキ油圧制御管18は左前輪に制動力を付与する左前輪用ホイールシリンダ20FLに接続されている。
ブレーキ油圧制御管16の中途には右マスタ弁22FRが設けられており、ブレーキ油圧制御管18の中途には左マスタ弁22FLが設けられている。右マスタ弁22FRおよび左マスタ弁22FLは、何れもいわゆる常開型のリニアバルブであり、電流が供給されている状態では閉弁してマスタシリンダ14と右前輪用ホイールシリンダ20FRまたは左前輪用ホイールシリンダ20FLとの連通を阻止し、電流の供給が減少または停止されることにより開弁してマスタシリンダ14と右前輪用ホイールシリンダ20FRまたは左前輪用ホイールシリンダ20FLとを連通させる。以下、必要に応じて右マスタ弁22FRおよび左マスタ弁22FLをマスタ弁22と総称する。
また、ブレーキ油圧制御管16の中途には、右前輪側のマスタシリンダ圧を検出する右マスタ圧センサ48FRが設けられている。左前輪用のブレーキ油圧制御管18の途中には、左前輪側のマスタシリンダ圧を検出する左マスタ圧センサ48FLが設けられている。ブレーキ制御装置10では、運転者によってブレーキペダル12が踏み込まれた際、ストロークセンサ46によりその踏み込み操作量が検出されるが、右マスタ圧センサ48FRおよび左マスタ圧センサ48FLによって検出されるマスタシリンダ圧からもブレーキペダル12の踏み込み操作力(踏力)を求めることができる。電子制御ユニット(以下、「ECU」という)200は、ストロークセンサ46の故障などを考慮して、フェイルセーフの観点から右マスタ圧センサ48FRおよび左マスタ圧センサ48FLの検出結果からマスタシリンダ圧を監視する。
リザーバタンク26には油圧給排管28の一端が接続されている。この油圧給排管28の他端には、モータ32により駆動されるポンプ34の吸込口が接続されている。ポンプ34の吐出口は高圧管30に接続されており、この高圧管30には、アキュムレータ50とリリーフバルブ53とが接続されている。第1の実施形態では、モータ32によってそれぞれ往復移動させられる2体以上のピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプがポンプ34として採用されている。また、アキュムレータ50として、ブレーキオイルの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるアキュムレータが採用されている。
アキュムレータ50は、ポンプ34によって例えば14〜22MPa程度にまで昇圧されたブレーキオイルを蓄える。また、リリーフバルブ53の弁出口は、油圧給排管28に接続されており、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ53が開弁し、高圧のブレーキオイルは油圧給排管28へと戻される。更に、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力、すなわち、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51が設けられている。
高圧管30は、右前輪用増圧弁40FR、左前輪用増圧弁40FL、右後輪用増圧弁40RR、および左後輪用増圧弁40RL(以下、必要に応じてこれらを総称して「増圧弁40」という)を介して、右前輪用ホイールシリンダ20FR、左前輪用ホイールシリンダ20FL、右後輪用ホイールシリンダ20RR、および左後輪用ホイールシリンダ20RL(以下、必要に応じてこれらを総称して「ホイールシリンダ20」という)にそれぞれ接続されている。増圧弁40の各々はいわゆる常閉型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されていない状態では閉弁してホイールシリンダ圧を増圧させず、電流が供給されることにより開弁してホイールシリンダ圧を増圧させる。
右前輪用ホイールシリンダ20FR〜右後輪用ホイールシリンダ20RRは、それぞれ右前輪用減圧弁42FR、左前輪用減圧弁42FL、右後輪用減圧弁42RR、および左後輪用減圧弁42RL(以下、必要に応じてこれらを総称して「減圧弁42」という)に接続されている。
右前輪用減圧弁42FRおよび左前輪用減圧弁42FLはいわゆる常閉型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されていない状態では閉弁してホイールシリンダ圧を減圧させず、電流が供給されることにより開弁してホイールシリンダ圧を減圧させる。一方、左後輪用減圧弁42RLおよび右後輪用減圧弁42RRはいわゆる常開型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されている状態では閉弁してホイールシリンダ圧を減圧させず、電流の供給が減少または停止されることにより開弁してホイールシリンダ圧を減圧させる。
右前輪用ホイールシリンダ20FR、左前輪用ホイールシリンダ20FL、右後輪用ホイールシリンダ20RR、および左後輪用ホイールシリンダ20RL付近の油圧配管には、それぞれ対応するホイールシリンダ20の液圧を検出する右前輪用ホイールシリンダ圧センサ44FR、左前輪用ホイールシリンダ圧センサ44FL、右後輪用ホイールシリンダ圧センサ44RR、および左後輪用ホイールシリンダ圧センサ44RL(以下、必要におうじてこれらを総称して「ホイールシリンダ圧センサ44」という)がそれぞれ設けられている。
上述のマスタ弁22、増圧弁40、減圧弁42、ポンプ34、アキュムレータ50、マスタ圧センサ48、ホイールシリンダ圧センサ44、アキュムレータ圧センサ51などによって油圧アクチュエータ80が構成される。油圧アクチュエータ80はECU200によってその作動が制御される。
図2は、第1の実施形態に係るブレーキ制御装置10に搭載される電磁弁100Aの構成を詳細に示す断面図である。電磁弁100Aは、右前輪用減圧弁42FRおよび左前輪用減圧弁42FLに採用される。なお、電磁弁100Aが他の常閉電磁弁に採用されてもよい。電磁弁100Aは、ガイド110、弁体ユニット111、シート118、スリーブ120、コイルバネ122、コイルヨーク126、リングヨーク128、およびコイル130を備える。
ガイド110は円柱状に形成された磁性体であり、軸方向の略中央から一方向側にシート嵌込孔110aが、他方向側にシャフト摺動孔110cが、ガイド110の中心軸と同軸となり且つ相互に貫通するよう設けられている。シャフト摺動孔110cの外部に開放される側の端部には、シャフト摺動孔110cよりも内径が微小に大きい挿通孔110dが設けられている。また、ガイド110には、シート嵌込孔110aの内壁から外面へと径方向に貫通する作動液路110bが設けられている。作動液路110bは、油圧給排管28と連通し、作動液路118aから排出された作動液を油圧給排管28を介してリザーバタンク26へ導出する。
弁体ユニット111は、シャフト112、ロッドシール114、および可動子116を有する。シャフト112は非磁性体によって形成され、一方の端部から所定長さにわたって他の部分より径の細い嵌挿部112aが設けられる。シャフト112の他端部には、有底孔であるロッド嵌挿部112bが中心軸と同軸に設けられている。
ロッドシール114もまた非磁性体によって形成され、後述する弁座に着座して作動液の連通を阻止するよう先端部114aは半球状に形成されている。先端部114aとは逆の端部から所定長さにわたって嵌挿部114bが設けられており、この嵌挿部114bがシャフト112のロッド嵌挿部112bに嵌挿され、ロッドシール114がシャフト112に同軸に固定される。
可動子116は円筒状に形成された磁性体であり、シャフト嵌挿孔116aが中心軸と同軸に貫通して設けられている。可動子116には、他の外周面よりも径が小さい挿通部116bが一端部から所定長さにわたって設けられている。また、可動子116には、シャフト嵌挿孔116aより径が大きいバネ収容孔116eが他端部から所定長さにわたって設けられている。挿通部116bが設けられた端部側からシャフト112の嵌挿部112aがシャフト嵌挿孔116aに嵌挿されることにより、可動子116がシャフト112に固定される。
シート118は、円柱状に形成された非磁性体である。シート118には、中心軸と同軸に作動液路118aが設けられている。作動液路118aは深部において細くなっており、細くなった作動液路118aとシート118の端部との境界部に弁座118bが形成されている。シート118は、弁座118bが設けられた端部からガイド110のシート嵌込孔110aに挿入され、ガイド110から抜けることのないよう堅固に嵌め込まれる。
スリーブ120は、円柱状に形成された磁性体である本体部120aに厚みが薄い円筒部が同軸となるよう一体的に結合された形状に形成される。この円筒部は、非磁性体によって形成された第1ガイド部120bおよび磁性体によって形成された第2ガイド部120cによって構成される。第2ガイド部120cは開口端部から所定長さにわたって設けられ、第1ガイド部120bは本体部120aと第2ガイド部120cとの間に設けられる。
スリーブ120の円筒部内部に、可動子116を先頭に弁体ユニット111が挿入された後、挿通孔110dが設けられた側からガイド110がスリーブ120の円筒部内部に嵌め込まれて、ガイド110がスリーブ120に固定される。こうして弁体ユニット111は、ロッドシール114の先端部114aが弁座118bに向かう方向および弁座118bから離間する方向に移動可能に設けられる。ロッドシール114の先端部114aは、弁座118bに着座することにより作動液路118aと作動液路110bとの連通を阻止し、弁座118bから離間することにより作動液路118aと作動液路110bとを連通させる。以下、ロッドシール114の先端部114aが弁座118bに向かう方向を「第1方向」、ロッドシール114の先端部114aが弁座118bから離間する方向を「第2方向」という。
スリーブ120の本体部120aのうち第1ガイド部120bに連結された側の端部には、有底のバネ収容孔120dが設けられている。コイルバネ122は、圧縮された状態で一端がスリーブ120のバネ収容孔120dの底部に当接し、他端が可動子116のバネ収容孔116eの底部に当接することにより、可動子116に第1方向に向かう付勢力を与える。したがって通常は、コイルバネ122の付勢力によってロッドシール114の先端部114aが弁座118bに着座した状態となっている。
コイル130は、可動子116の外部を囲うよう、スリーブ120の外部において巻回される。コイルヨーク126はカップ状に形成された磁性体である。コイルヨーク126は、コイル130の径方向外側に、コイルヨーク126がコイル130を囲うように配置される。リングヨーク128は円板状の磁性体であり、中央の挿通孔がガイド110の外周に嵌め込まれることによりガイド110に固定される。コイルヨーク126は、スリーブ120の本体部120aおよびリングヨーク128に取り付けられる。こうしてコイル130は、磁性体であるコイルヨーク126およびリングヨーク128によってその外周が覆われる。
可動子116には、第2方向側の端部として、外周近傍に円環状の第1端部116cが設けられる。スリーブ120の底部120eは、コイル130に電流が供給されて発生する磁束の流れにより第1端部116cとの間で可動子116に対し第1方向に吸引力を与えるよう可動子116の第1方向側に位置する。以下、可動子116の第1端部116cとスリーブ120の底部120eとの間に生じる第1方向への力を「第1吸引力」という。このようにスリーブ120の底部120eは、可動子116に対し第1吸引力を与える第1移動力発生手段として機能する。なお、第1の実施形態における「吸引力」とは、電磁力や磁力によって与えられる力をいう。
コイル130に開弁電流より大きな電流を供給すると、電磁弁100Aが開弁してシート118の作動液路118aからガイド110の作動液路110bに作動液が流出する。このため、開弁直後に作動液路118a内部の液圧が一時的に低下してコイルバネ122によって弁体ユニット111が押し返され、ロッドシール114の先端部114aが再び弁座118bに着座する。これによって作動液路118a内部の液圧が上昇し、再び電磁弁100Aが開弁する。電磁弁100Aの開弁直後は、このようにロッドシール114の先端部114aが弁座118bに繰り返し当接する「自励振動」が発生する可能性があり、これが異音の発生に繋がるおそれがある。
そこで、可動子116には、第1方向側の端部として、外周部近傍に円環状の第2端部116dが設けられる。また、ガイド110の上端部110eは、コイル130に電流が供給されて発生する磁束の流れにより第2端部116dとの間で可動子116に対し第2方向に吸引力を与えるよう可動子116の第2方向側に位置する。以下、可動子116の第2端部116dとガイド110の上端部110eとの間に生じる第2方向への力を「第2吸引力」という。このようにガイド110の上端部110eは、可動子116に対して第2吸引力を与える第2移動力発生手段として機能する。
第1の実施形態に係る電磁弁100Aでは、第1吸引力と第2吸引力との合力によって弁体ユニット111が推進され開弁する。このように第2吸引力を弁体ユニット111に与えることにより、第2吸引力を与えない場合に比べて、同様の推進力を得るために高い値の電流をコイル130に供給することが必要となる。多くの磁束が可動子116を通過させて、弁体ユニット111に与える減衰力を増加させることができ、電磁弁100Aにおける自励振動を抑制することができる。以下、第1吸引力と第2吸引力との合力によって弁体ユニット111を推進することにより自励振動を抑制するメカニズムについて、図3〜図7に関連し詳細に説明する。
図3は、第1の実施形態に係る電磁弁100Aの磁束経路を示す図である。図3は図2と同様に電磁弁100Aの断面図であるが、磁束経路を明確に示すため、斜線の表示などは省略している。
電磁弁100Aにおいてスリーブ120の本体部120a、可動子116、ガイド110、リングヨーク128、およびコイルヨーク126が磁性体である。ここで、ロッドシール114の先端部114aが弁座118bに着座しているときの可動子116の第1端部116cとスリーブ120の底部120eとの間隔を第1ギャップgとする。第1ギャップgは、ゼロ以上1mm以下の間隔とされている。また、このときの可動子116の第2端部116dとガイド110の上端部110eとの間隔を第2ギャップgとする。第2ギャップgもまた、ゼロ以上1mm以下の間隔とされている。
スリーブ120の本体部120aを通過した磁束は、第1ギャップgを経てまず軸方向に可動子116に進む。このように軸方向に磁束が進むことにより、スリーブ120と可動子116との間に強い第1吸引力を発生させることができ、コイルバネ122による弁体ユニット111への付勢力を解除させるべく、可動子116を円滑に第2方向に移動させることができる。
次に、磁束は可動子116からガイド110に進む。ここで、可動子116とガイド110は、それぞれ径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部Lを有する。このため、可動子116からの磁束は、第2ギャップgを経て軸方向に進むだけでなく、オーバーラップ部Lにおいてガイド110に向かって径方向に進む。このように径方向に磁束が進むことにより、可動子116とガイド110との間に生じる第2吸引力を抑制することができる。
電磁弁100Aでは、コイル130に電流が供給されたときに弁体ユニット111が適切に第1方向に推進して開弁することができるよう、第1ギャップgと第2ギャップgとが適切な間隔に調整されている。ガイド110に進んだ磁束は、リングヨーク128、およびコイルヨーク126を通過して再びスリーブ120に進む。
図4は、第2吸引力が可動子116に与えられないときの、コイル130に供給される電流Iと、それによって生じる磁束φおよび可動子116に与えられる推力Fとの関係を示す図である。図4において、電流Iに対する第1吸引力をFで示し、電流Iに対する磁束をφで示す。図4に示すように、電流Iの値が高くなるほど可動子116を通過する磁束φは増加し、これに伴って第1吸引力も増加していく。ここで、電磁弁100Aを開弁させるために必要とされる可動子116の推力Fを開弁吸引力Fとし、仮に第1吸引力がそのまま開弁吸引力Fとなる場合にコイル130に供給すべき電流Iを第1電流Iとする。
図5は、第2吸引力が可動子116に与えられるときの電流Iと磁束φおよび推力Fとの関係を示す図である。図5において、電流Iに対する第2吸引力をFで示し、可動子116に与えられる実際の推力FをFで示す。上述したように可動子116の推力Fは第1吸引力と第2吸引力との合力となるため、F=F+Fの関係が成立する。このため、同じ開弁吸引力Fを得るために第1電流Iより高い第2電流Iをコイル130に供給する必要がある。これによって可動子116には第1磁束φより高い第2磁束φの磁束が通過する。
ここで、電磁弁100Aにおいて弁体ユニット111に与えられる力の関係は、
Figure 0004978594
で表される。これを数式1とする。
数式1における各記号は、
m:可動部質量[kg]
:プランジャ変位[m]
:減衰係数[kg/s]
:バネ定数[N/m]
P0:バネ初期たわみ量[m]
:受圧面積[m
in:上流圧力[Pa]
out:下流圧力[Pa]
φ:吸引面の磁束[Wb]
μ:真空の透磁率[H/m]
:吸引面の面積[m
を意味する。
数式1のうち左辺第1項は、弁体ユニット111に与えられる慣性力を表す慣性力項である。また、左辺第2項は、弁体ユニット111に与えられる減衰力を表す減衰力項である。また、左辺第3項は、弁体ユニット111に与えられるバネ力を表すバネ力項である。
数式1のうち、右辺第1項は、弁体ユニット111に与えられる油圧力を表す油圧力項である。また、右辺第2項は、弁体ユニット111に与えられる電磁力を表す電磁力項である。
このうち左辺第2項の減衰力項が示す減衰力には、摩擦による減衰力、油圧による減衰力、および電磁誘導による減衰力が含まれる。磁束が可動子116を通過する中で磁性体である可動子116が振動すると、可動子116に渦電流が発生して可動子116の振動を抑制する方向に力が生じる。これが電磁誘導による減衰力である。
図6は、可動子116を通過する磁束φと可動子116に与えられる推力Fとの関係を示す図である。F、F、およびFについては上述と同様である。図6に示すように、推力Fとして同じ開弁吸引力Fを可動子116に与えるとき、第1吸引力のみで可動子116を推進させる場合は、Fに示すように第1磁束φが可動子116を通過する。一方、電磁弁100Aのように第1吸引力と第2吸引力との合力で可動子116を推進させる場合、Fに示すように第1磁束φよりも大きい第2磁束φが可動子116を通過する。
図7は、可動子116に与えられる推力Fと、電磁誘導によって可動子116に与えられる減衰力Dとの関係を示す図である。図7において、第1吸引力のみで可動子116を推進させる場合の減衰力DをDとして示し、第1吸引力と第2吸引力との合力で可動子116を推進させる場合の減衰力DをDとして示す。
図7に示すように、推力Fとして同じ開弁吸引力Fを可動子116に与えるとき、第1吸引力のみで可動子116を推進させる場合は、第1磁束φに対応する第1減衰力Dが可動子116に与えられる。一方、電磁弁100Aのように第1吸引力と第2吸引力との合力で可動子116を推進させる場合は、第2磁束φに対応する第2減衰力Dが可動子116に与えられる。第2磁束φは第1磁束φより大きいため、第2減衰力Dも第1減衰力Dより大きくなる。こうして上記の左辺第2項の減衰力項の値を大きくすることができ、弁体ユニット111の自励振動を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る電磁弁100Bの構成を示す図である。なお、特に言及しない限り電磁弁100Bは上述の電磁弁100Aと同様の構成を有する。以下、第1の実施形態と同様の個所については同一の符号を付して説明を省略する。理解を容易にするため、図8ではスリーブ120周辺の構成要素を示す。
電磁弁100Bは、第1導電性部材150および第2導電性部材152を備える。第1導電性部材150は、例えば銅またはアルミニウム材料など、可動子116よりも導電性の高い部材であり、可動子116の第2方向側の端部である第1端部116cに固定される。第2導電性部材152もまた可動子116よりも導電性の高い部材であり、可動子116の第1方向側の端部である第2端部116dに固定される。第1導電性部材150および第2導電性部材152は、それぞれ0.1〜0.4mmの均一な厚さを有する。
このように導電性部材を可動子116の推進方向両端部に固定することによって、可動子116により大きい渦電流を発生させることができる。このため、電磁誘導による減衰力を高めることができ、弁体ユニット111の自励振動をさらに抑制することができる。
なお、第1導電性部材150および第2導電性部材152を可動子116に取り付ける代わりに、同様の導電性材料を可動子116の外面にコーティングしてもよい。これによっても可動子116により大きい渦電流を発生させることができ、電磁誘導による減衰力を高めることができる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る電磁弁100Cの構成を示す図である。なお、特に言及しない限り電磁弁100Cは上述の電磁弁100Aと同様の構成を有する。以下、上述の実施形態と同様の個所については同一の符号を付して説明を省略する。理解を容易にするため、図9ではスリーブ120周辺の構成要素を示す。
本発明のある態様の電磁弁は、可動子116の外周に巻回されたコイル160をさらに備える。電磁弁100Cの可動子116は、コイル収容溝116fを外周に有する。コイル収容溝116fは、可動子116の外周から均一の深さで削り取られたように形成される。コイル160は、このコイル収容溝116fに巻回される。なお、コイル160の端部は可動子116に導通される。
このようにコイル160を設けることで、コイル160の内径側を通過する磁束の変化に対して逆起電圧が発生し、コイル160に電流が流れる。このとき、コイル160の巻数に電流を乗じた値に比例した磁束が発生する。したがって、可動子116に対してさらに効果的に減衰力を与えることができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
ある変形例では、上述の電磁弁100A〜100Cのいずれかにおいて、コイルバネ122が削除され、ロッドシール114とシート118との間にコイルバネが追加される。これによって電磁弁100A〜100Cは常開電磁弁となる。
このような常開電磁弁では、コイル130に電流が供給されたときに第1吸引力よりも第2吸引力の方が大きくなるよう、第1ギャップgおよび第2ギャップgが調整される。なお、図3に示すような可動子116とガイド110との間のオーバーラップ部Lが削除されてもよい。これによって、第2吸引力の減少を抑制することができる。また、可動子116とスリーブ120との間に、それぞれ径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部が設けられてもよい。これによって、スリーブ120からの磁束を軸方向だけでなく径方向から可動子116に進めることができ、スリーブ120と可動子116との間に生じる吸引力を抑制することができる。
第1の実施形態に係るブレーキ制御装置の系統図である。 第1の実施形態に係るブレーキ制御装置に搭載される電磁弁の構成を詳細に示す断面図である。 第1の実施形態に係る電磁弁の磁束経路を示す図である。 第2吸引力が可動子に与えられないときの、コイルに供給される電流Iと、それによって生じる磁束φおよび可動子に与えられる推力Fとの関係を示す図である。 第2吸引力が可動子に与えられるときの電流Iと磁束φおよび推力Fとの関係を示す図である。 可動子を通過する磁束φと可動子に与えられる推力Fとの関係を示す図である。 可動子に与えられる推力Fと、電磁誘導によって可動子に与えられる減衰力との関係を示す図である。 第2の実施形態に係る電磁弁の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る電磁弁の構成を示す図である。
符号の説明
10 ブレーキ制御装置、 100A〜100C 電磁弁、 110 ガイド、 110a シート嵌込孔、 110b 作動液路、 110c シャフト摺動孔、 110d 挿通孔、 110e 上端部、 111 弁体ユニット、 112 シャフト、 114 ロッドシール、 114a 先端部、 118 シート、 118a 作動液路、 118b 弁座、 116 可動子、 116c 第1端部、 116d 第2端部、 120 スリーブ、 120e 底部、 122 コイルバネ、 126 コイルヨーク、 128 リングヨーク、 130 コイル、 150 第1導電性部材、 152 第2導電性部材、 160 コイル。

Claims (4)

  1. 作動液路に介在する弁座と、
    前記弁座に向かう第1方向および前記弁座から離れる第2方向に移動可能に設けられ、先端部が前記弁座に着座することにより作動液路の連通を阻止し、先端部が前記弁座から離間することにより作動液路を連通させる弁体であって、先端部とは異なる位置に磁性体である可動子が設けられた弁体と、
    前記可動子の周囲に巻回されたコイルと、
    前記コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより前記可動子に対し第1方向に移動する力を与える第1移動力発生手段と、
    前記コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより前記可動子に対し第2方向に移動する力を与える第2移動力発生手段と、
    を備え、
    前記可動子は、第1移動力発生手段より与えられる第1方向への力と前記第2移動力発生手段により与えられる第2方向への力の合力によって移動することを特徴とする電磁弁。
  2. 前記第1移動力発生手段は、前記コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより前記可動子に対し第1方向に吸引力を与えるよう前記可動子の第1方向側に設けられた第1磁性体を含み、
    前記第2移動力発生手段は、前記コイルに電流が供給されて発生する磁束の流れにより前記可動子に対し第2方向に吸引力を与えるよう前記可動子の第2方向側に設けられた第2磁性体を含むことを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記可動子の摺動方向端部の少なくとも一方に設けられた、前記可動子よりも導電性の高い導電性部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 前記可動子の外周に巻回されたコイルをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電磁弁。
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